JP5684814B2 - 微生物数測定用セルと、それを用いた微生物数測定装置と、それを用いた微生物数測定方法 - Google Patents

微生物数測定用セルと、それを用いた微生物数測定装置と、それを用いた微生物数測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば口腔内に存在する微生物や、食品に付着した微生物の数を測定するための微生物数測定用セルに関するものである。
従来のこの種の微生物数測定用セルの構造は、以下のようになっていた。
すなわち、上面開口部を形成した有底筒状の容器と、この容器内に設けられた回転子とを備え、棒状の微生物採取具の下端部に設けた採取部を、この容器の上面開口部から挿入し、その後、この採取部を、容器内底面上に設けた回転子を回転させて衝打することにより、採取部の微生物を容器内の液体内に溶出させる構成となっていた(例えば下記特許文献1)。
その後、この液体内に溶出した微生物の数を測定することになる。
なお、前記液体は、容器内に予め入れておくか、あるいは、微生物採取具の下端部に設けた採取部を容器内に挿入した後に入れるか、が選択される。
上記従来例は、回転子を回転させて採取部を衝打することにより、採取部の微生物を液体内に溶出させることができるので、非常に有益なものであったが、衝打によって微生物を採取部から出すのに時間が掛かり、その溶出時間が長くなるという課題があった。
すなわち、従来例においては、棒状の微生物採取具の採取部を、容器内底面上に設けた回転子を回転させて衝打することにより、微生物を容器内の液体中に溶出させるものであったが、容器内底面上に設けた回転子によって衝打されるのは、採取部の下部であり、使用者の採取状態によっては、微生物が採取部の中部から上部にかけて多く採取されている時もある。
このため、回転子によって衝打されない部分からの微生物の溶出には、長時間がかかってしまうのであった。本発明は、微生物の溶出時間を短縮するものである。
特開2009−210488号公報
本発明は、上面開口部を有する有底筒状の容器と、この容器内の底面上に立設配置されるとともに、上面開口部から、棒状の微生物採取具の下端部に設けた採取部が挿入される筒状の保持体とを備え、保持体の内部側面には、所定間隔で、この保持体の軸方向に長壁状となった複数の第1の溶出突起を設け、保持体の側面で複数の第1の溶出突起間部分には、この保持体の内部から、この保持体の外部に貫通した溶出溝を設けたものである。
図1は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの斜視図である。 図2Aは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの使用時に用いる微生物採取具の側面図である。 図2Bは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの使用時に用いる微生物採取具の断面図である。 図2Cは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの使用時に用いる微生物採取具の断面図である。 図3Aは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの縦断面図である。 図3Bは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの上面図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの未使用時の斜視図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの下から見た斜視図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの使用時の斜視図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの使用時の断面図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの使用時の要部の拡大上面図である。 図9は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの使用時の要部の拡大断面図である。 図10は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの使用時の斜視図である。 図11は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの使用時の断面図である。 図12Aは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの上面図である。 図12Bは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの縦断面図である。 図13は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの使用時の断面図である。 図14は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの下から見た斜視図である。 図15は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の要部斜視図である。 図16は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の斜視図である。 図17は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の斜視図である。 図18は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の斜視図である。 図19は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの斜視図である。 図20Aは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの使用時に用いる微生物採取具の側面図である。 図20Bは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの使用時に用いる微生物採取具の断面図である。 図20Cは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの使用時に用いる微生物採取具の断面図である。 図21Aは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの縦断面図である。 図21Bは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの上面図である。 図22は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの未使用時の斜視図である。 図23は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの下から見た斜視図である。 図24は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の斜視図である。 図25は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の断面図である。 図26は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の要部上面図である。 図27は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の使用時に用いる測定チップの正面図である。 図28は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の断面図である。 図29は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の断面図である。 図30は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の断面図である。 図31は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の要部斜視図である。 図32は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の要部斜視図である。 図33Aは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の要部断面図である。 図33Bは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の要部拡大図である。 図33Cは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の要部断面図である。 図34は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の制御ブロック図である。 図35Aは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の要部断面図である。 図35Bは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の要部拡大図である。 図36Aは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の要部斜視図である。 図36Bは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の要部断面図である。 図37は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の断面図である。 図38Aは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の要部断面図である。 図38Bは、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の要部上面図である。 図39は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの下から見た斜視図である。 図40は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定装置の要部断面図である。 図41は、本発明の一実施形態に係る微生物数測定用セルの測定時の断面図である。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施形態を、例えば口腔内に存在する微生物(細菌)の数を測定するための微生物数測定用セルに適用したものを、添付図面を用いて説明する。
図1において、有底円筒状の容器1は、たとえばポリカーボネートなどの合成樹脂により形成され、上面には円形の上面開口部2が形成されている。
この上面開口部2には、図2A〜図2Cに示す棒状の微生物採取具、例えば綿棒3が挿入される。容器1内の底面上には、この挿入された綿棒3の下端部に設けた採取部4が挿入される筒状の保持体5が、容器1の底面に対して垂直に立設配置されている。なお、筒状の保持体5の上面は、梁等の障害物が無い円形の開口部としており、綿棒3の採取部4の挿入を容易にしている。
なお、綿棒3は、図2A、図2Bに示すように、棒体3aの下端部に綿の採取部4が設けられ、この採取部4の下端には、棒体3aよりも径が大きな綿球部4aが形成されている。
図3Aは容器1の縦断面図であり、図3Bは容器1を上面図である。図3A、図3Bに示すように、保持体5は、所定の等間隔で容器1の底面に立設するように配置された複数(3個)の側面体5aと、この側面体5aの内部側面に保持体5の軸方向に長壁状に設けられた複数(3個)の溶出突起7を有する。
また、保持体5を構成する複数(3個)の側面体5aの間には、保持体5の内部と外部を貫通する複数(3個)の溶出溝6が、保持体5の底面から上面にかけて細い長溝状に形成されている。
つまり、保持体5の側面は、この保持体5の軸方向に伸びるとともに所定の等間隔で配置された3個の溶出溝6に挟まれて、3個の側面体5aに分割される。そして、これら側面体5aの内側側面には、側面体5aの周方向の中央部に、溶出突起7がそれぞれ設けられる。
さらに、保持体5の内部底面には、図3Bに示すように、溶出突起8を、保持体5の軸中心の円上に等間隔で複数個(3個)設けている。なお、これら溶出突起8は、その上面側が球面となった半球形状としている。
そして、図3Aに示すように、この容器1内に測定用の液体(たとえば純水9)を収納し、容器1の上面開口部2に形成した段部10に、図4に示すように、アルミニウム製の蓋体11を、取り外し可能な状態で溶着して、容器1を密封している。容器1はこの状態で保管管理することとなる。
なお、図5に示すように、容器1底面の外側には、この容器1を外部機器に固定するための固定部として、容器1の底部を貫通しない固定穴1aを2個、筒状の容器1の中心軸に対して軸対称の位置に設けている。
図6〜図11は、測定者が、綿棒3に含まれる微生物(細菌)を、本実施形態の微生物数測定用セル内に溶出させる様子を示している。測定者は、まず、容器1の上面開口部2を覆った蓋体11(図4)を、容器1から取り外し、この容器1を、図6に示すように、容器台12の上面に設けた装着部13に、装着する。
すると、図7に示すように、容器1底面の外側に設けられた2個の固定穴1aと、装着部13の内底部に設けた2個の凸部13aとが嵌合し、容器1は装着部13に装着される。
つぎに、測定者は、図2に示す綿棒3の棒体3aを持って、その下端部に設けた採取部4で被採取者の口腔内の舌上をなぞり、口腔内の細菌を採取する。
その後、測定者は、この際主部4を容器1の上面開口部2から、図7に示すように、筒状の保持体5に挿入する。
図8は、綿棒3の採取部4を保持体5に挿入した状態を上から見た図であり、筒状の保持体5は、綿棒3の採取部4の側面を、この保持体5を構成する側面体5aの内部側面に設けた3個の溶出突起7に当接させて保持する構成としている。
このため、採取部4は、側面体5aの内壁面に設けた長壁状の3つの溶出突起7に当接しながら挿入されることになり、測定者は、綿棒3の棒体3aを介して溶出突起7の挿入抵抗を感じながら、この長壁状の3つの溶出突起7に案内されて、採取部4を保持体5に挿入していく。
その結果として、綿棒3の採取部4は、その側面を、保持体5の軸方向に長壁状に設けられた3個の溶出突起7により、等間隔でしっかりと保持されることになる。
なおこの時、採取部4は、図9に示すように、容器1内部の純水9に浸漬状態で、保持体5により保持される。
この図9からも理解されるように、まず、採取部4を保持体5に挿入すると、採取部4の下部から中部にかけてが、溶出突起7に当接した状態となる。この時、採取部4は純水9を含有することにより膨張し、摩擦力が増した状態で、採取部4の下部から上部にかけての全ての側部が側面体5aの内壁面に設けた長壁状の溶出突起7に当接する。
この当接は、非常にしっかりとしたもので、たとえば、棒体3a持って綿棒3を持ち上げると、純水9を保持した容器1が、この綿棒3に付いた状態で持ち上げられるほど、しっかりと溶出突起7に当接したものとなる。
その後、図10に示すように、綿棒3の上方から、回転具14の下部を容器台12の上面に当てるように設置すると、図11に示すように、回転具14内の綿棒装着部15に綿棒3の上部が押しつけられて、差し込まれることになる。
そして、綿棒装着部15によって綿棒3の上部が保持され、綿棒3は綿棒装着部15とつながる回転具14に装着された状態となる。
この装着時に、綿棒3は、綿棒装着部15によって上から下に向けて押し下げられることになり、そのため、綿棒3の採取部4の下端に形成された綿球部4aは、保持体5の内部底面に向けて押し下げられ、綿球部4aは、容器1の内部底面と棒体3aの下端部との間で圧縮されながら、内部底面上に設けた3つの溶出突起8(図3B)にしっかりと当接することとなる。
つぎに、この状態で回転具14のスイッチ16を押すと、回転具14内部のモータ17が回転し、綿棒装着部15を介して綿棒3が回転し、この綿棒3の下端部に設けられた採取部4が保持体5の内部で回転する。
この時、保持体5の内部では、採取部4の下部から上部にかけての全ての側部が、3つの側面体5aに形成された長壁状の溶出突起7に、所定の等間隔で3方向から当接して保持された状態となっている。
そのため、採取部4が回転すると、採取部4は等間隔で3方向から当接して保持されたことにより安定して回転し、またこの時、採取部4の側部全体が、3つの側面体5aに設けられた長壁状の溶出突起7に、次々に擦りつけられる。この擦りつけによって、採取部4に採取された細菌をそぎ落とすようにして、採取部4から溶出させる。
なお、この時、採取部4の側部は、全体に渡って、溶出突起7に当接しているのであるが、図2に示すように、採取部4は、もともと、その上部よりも中部から下部にかけて大きくなっている。
そのため、回転の開始時には、採取部4は、その中部から下部が、その上部よりも溶出突起7に強く擦りつけられることとなる。すると、採取部4を形成する綿が、棒体3aの側部に沿って、擦りつけ圧の少ない上部方向へと移動していく。
そして、このまま綿棒3が回転し、溶出突起7への採取部4の擦りつけが継続されると、採取部4と溶出突起7の擦りつけ圧が採取部4の側部において均一化されるように、つまり、綿の厚みが一定となるように変形する。この変形して一定の厚みとなった綿が長壁状の溶出突起7に擦りつけられることにより、採取部4の下部から上部にかけて、ほぼ同じ力が掛かって細菌の溶出を促すので、細菌が効率よく溶出する。
また、この状態で、さらに擦りつけが継続されると、採取部4の綿は、棒体3aに均一な厚さで絞られて行き、この綿に採取された細菌は、最後には、採取部4から絞り出されるように、純水9へと溶出していくのである。
一方、採取部4の下端では、図8に示すように、採取部4の下端に形成された綿球部4aが、保持体5の内部底面と棒体3aの下端部との間で圧縮されて、内部底面上に設けた、3個の半球形状の溶出突起8に当接した状態となっている。
そのため、採取部4が回転すると、綿球部4aは、3つの溶出突起8に順々に擦りつけられていくこととなり、この擦りつけによって、綿球部4aに採取された細菌も、採取部4から短時間に溶出させることができるのである。
この時、綿球部4aを形成する綿が、擦りつけ圧の少ない棒体3aの側部方向へと移動していく。
この状態で、溶出突起8への綿球部4aの擦りつけが継続されると、綿球部4aの綿は、棒体3aの側部で採取部4側部の綿と共に長壁状の溶出突起7に擦りつけられていくようになる。
そして最後には、図2Cに示すように、綿球部4aは溶出突起8に擦りつけられて消失する。
一方、採取部4の綿も、棒体3aに均一な厚さで巻き付くまでに絞られた状態となる。
その結果として、採取部4に採取された全ての細菌は、採取部4外へと溶出することとなるのである。
そして、この時、図8、図9に示すように、保持体5の側面には、その底面から上面にかけて細い長溝状に溶出溝6を設けているため、採取部4から溶出してきた細菌は、採取部4に対向する直近の溶出溝6を介して、保持体5の外へ出て、容器1内の純水9へと、すぐさま溶出させることができるものとなっている。
この時に大切なことは、たとえば、口腔内に存在する微生物や、食品に付着した微生物の数を測定するために、採取部4に含まれる細菌のほぼ全てを取り出すことである。
本実施形態においては、採取部4が保持体5に挿入され、採取部4が回転すると、上述したごく、保持体5の内部では、まず採取部4の下部から上部にかけての全ての側部が、3つの側面体5aに設けられた長壁状の溶出突起7に当接した状態となる。
したがって、採取部4が続いて回転すると、採取部4の側部全体が、3つの側面体5aに設けられた長壁状の溶出突起7に次々に擦りつけられることとなる。この擦りつけによって、採取部4のほぼ全ての細菌を、容器1内の純水9に、短時間で溶出させることができるのである。
その結果として、採取部4から効率的に細菌を取り出すことができ、細菌の溶出時間を短縮することができるものとなる。
その後、図11のモータ17の回転を止めて、回転具14を持ち上げると、回転具14に装着された綿棒3は、以下の理由で保持体5から簡単に引き抜くことができるものとなっている。
溶出前の綿棒3の採取部4は、保持体5にしっかりと当接していたのであるが、細菌を溶出させるために綿棒3を回転させて、採取部4を溶出突起7、溶出突起8に擦りつけた結果、この採取部4は、図2Cに示すように、棒体3aに絞られて巻き付いた状態となっている。
この状態では、綿棒3の採取部4は、すでに保持体5に非保持の状態となっており、そのため、綿棒3を保持体5から簡単に引き抜くことができるのである。
その後、細菌が溶出した純水9を含む容器1を、容器台12から取り出して、測定器(図示せず)にセットして、細菌の数を測定することとなる。
なお、本実施形態においては、側面体5aの内壁面に設けた長壁状の3つの溶出突起7に加えて保持体5の内部底面に溶出突起8を設けたが、溶出突起7だけでも十分に細菌を純水9に溶出させることができるので、この場合には、図12A、図12Bに示すように、保持体5の内部底面から、この溶出突起8を省略してもよい。
さらに、本実施形態における他の特徴点について説明する。
本実施形態においては、上述したように、保持体5の側面を、3つの側面体5aとして分割しており、側面体5aは容器1の底面に立設する構成としている。
そのため、棒状の綿棒3を、例えば100回転/秒の高速で回転させると、遠心力により綿棒3が回転中心から外れて回転する時があるが、そのような時においても、側面体5aが下端のみで容器1の底面に固定されているので、その上部は回転中心の外方に撓ませることができるものとなっている。
そのため、綿棒3の回転による過剰な圧力を、側面体5aは適切に逃すことができ、採取部4を、適切な圧力で溶出突起7に擦りつけることができる。
さらに、上述したように綿棒3の採取部4の一部に過剰な圧力がかかることがないため、採取部4の綿が溶出突起7よって千切られて純水9に出て行くこともない。そのため、採取部4の千切られた綿が、細菌の溶出後に実施される細菌数の測定に悪影響を及ぼすことはない。
その結果として、例えば、10秒間という短い時間で採取部4から細菌を溶出させることができ、細菌の溶出時間を短縮することができる。
さらに、図5に示すように、容器1底面の外側には、この容器1を外部機器に固定するための固定部として、固定穴1aを2個、筒状の容器1の中心軸に対して軸対称の位置に設けている。そして、この2個の固定穴1aを、図7の容器台12の装着部13内底部に設けた2個の凸部13aに嵌合させている。そのため、例えば綿棒3を100回転/秒の高速で回転させた時においても、容器1が、綿棒3の回転に影響されて、回転することを防止できる。
その結果として、回転する綿棒3を、静止した3つの側面体5aの溶出突起7にしっかりと擦りつけることができ、細菌の溶出時間を短縮することができる。
さらに、本実施形態においては、容器1の保持体5の内部底面には、溶出突起8を、保持体5の軸中心の円上に等間隔で複数個(3個)設けている。
そして、この3つの溶出突起8には、綿棒3の棒体3aの下端部の綿球部4aが押しつけられている。そのため、この綿球部4aは、底面の3つの溶出突起8によって保持された状態となっている。
ここで、綿棒3を回転させると、綿球部4aを押しつけている棒体3aの下端部は、3つの溶出突起8によって保持体5の軸中心に導かれつつ回転するのである。
特に、3つの溶出突起8は半球状としているために、この半球の曲面を利用して、棒体3aの下端部をスムーズに、保持体5の軸中心に案内するものとなっている。
このような構成により、綿棒3の回転を安定させることができる。
その結果として、綿棒3の回転を安定させて、細菌を溶出させることができるとともに、細菌の溶出時間を短縮することができる。
本実施形態においては、口腔内に存在する細菌数の測定を例にとって説明を行ったが、食品に付着した微生物の数を測定するための微生物数測定用セルにも応用ができるものである。
上記実施形態においては、綿棒3の棒体3aを回転させるようにしたが、図13に示すように、綿棒3の棒体3aを、たとえば指で摘んで固定し、容器1を回転させるようにしてもよい。
つまり、綿棒3を回転させる代わりに容器1を回転させるようにしても綿棒3の採取部4に、保持体5の溶出突起7を擦りつけることができるので、上記実施形態1と同様に、綿棒3の採取部4で採取した細菌を純水9に短時間で溶出させることができる。
また、容器1を回転させる時には、図14に示すように、容器1の底面の外側に90度の間隔で4本のリブ1bを設け、このリブ1bに、図13、図15に示す回転駆動部の一部品として設けた容器保持部1cの駆動突起1dを連結させることとなる。
このように、容器1の底面外側に形成したリブ1bは、この容器1を回転させる回転駆動部の駆動突起1dと連結する連結部を構成する。
なお、駆動突起1dは、図15に示すように、180度の間隔で2個設けているので、容器保持部1cを回転駆動部の一部品として設けた図13に示すモータ1eで正転(時計回りに回転)させると、回転方向に存在するリブ1bに当接して容器1を正転させることができる。
また、モータ1eを反転(反時計回りに回転)させると、反転側のリブ1bに当接して容器1を反転させることができる。
この正転・反転による溶出を詳細に説明する。
図13に示すように、容器1を容器保持部1cに保持させた状態で、モータ1eを、たとえば1秒間に7回転の速度で1秒間、正転させる。つぎに、モータ1eを、たとえば1秒間に7回転の速度で1秒間、反転させる。この正転・逆転の動作を合計で30秒間実施する。
この正転・逆転の動作時には、保持体5の内部では、上述したごく、採取部4の下部から上部にかけての全ての側部が、3つの側面体5aに形成された長壁状の溶出突起7に、等間隔で3方向から当接して保持された状態となっている。そして、採取部4の側部全体は、3つの側面体5aに設けられた長壁状の溶出突起7に、次々に擦りつけられることとなる。
より具体的に説明すると、容器1が正転から逆転へ、あるいは逆転から反転する時には、採取部4の溶出突起7に対する擦りつけ方向が逆になる。このため、溶出突起7によって採取部4の側部全体が一度ほぐされることとなり、このほぐされた採取部4内に純水9が浸入する。その後、1秒間に7回転の速度で1秒間回転を続けると、採取部4は溶出突起7に同方向に擦りつけられ、採取部4の細菌は、採取部4内に浸入した純水9とともに、効率よく溶出するのである。
その後、モータ1eを、たとえば1秒間に7回転の速度で10秒間、正転させる。この連続した正転により、上述したように、採取部4の綿の厚みが一定となるように変形していく。そして、この変形して一定の厚みとなった綿が長壁状の溶出突起7擦りつけられて絞られていき、採取部4に最後まで残った細菌を溶出させるのである。
そして最後には、図2Cに示すように、綿球部4aは溶出突起8に擦りつけられて消失してしまい、採取部4の綿も、棒体3aに均一な厚さで巻き付くまでに絞られた状態となる。
その結果として、採取部4に採取されたほぼ全ての細菌(たとえば本実施形態においては、85%以上の細菌)を、短時間の内に採取部4外へと溶出させることができ、細菌(微生物)の溶出時間を短縮することができるのである。
その後、この溶出した細菌の数を測定することとなる。
さらに、本実施形態においては、図3Bに示すように、保持体5の側面には、奇数個(3個)の側面体5aを設けた構成としている。さらに、側面体5aの水平方向の幅は、溶出溝6の水平方向の幅よりも大きく構成している。
このため、採取部4を安定して回転させることができる。
すなわち、保持体5の側面には、奇数個(3個)の側面体5aを設けた構成としているので、この図3Bに示すように、溶出溝6は、容器1の回転軸を挟んで反対側に、側面体5aが配置されることとなる。
このため、保持体5が回転している時に、綿棒3の採取部4が保持体5の回転軸からずれ、水平方向に振れようとした場合でも、綿棒3の採取部4の振れ方向の両側に溶出溝6が存在することはない。つまり、採取部4は、振れ方向の少なくとも一方の側で、溶出溝6よりも幅の広い側面体5aに当接することとなり、回転軸側へと戻されることとなる。
その結果として、採取部4を安定して回転させることができる。
また、溶出溝6の周方向の幅を、綿棒3の棒体3aの太さよりも小さく構成している。このため、綿棒3の採取部4が保持体5の溶出溝6を介して保持体5外へと飛び出すことがない。
さらに、本実施形態においては、図2Aに示すように、容器1の底面に保持体5を構成する側面体5aが底面に対して垂直に立設配置されている。そして、この保持体5を構成する側面体5aの外壁面から容器1の内壁面にかけての空間に純水9を入れて、細菌を溶出させる溶出領域としている。
この側面体5aの外壁面から容器1の内壁面にかけての溶出領域には、細菌の数を測定するための測定チップ(図示せず)の測定電極(図示せず)を浸漬状態に挿入することができるものとしている。すなわち、この測定電極(図示せず)を用いて細菌の数を測定する時には、溶出領域を測定領域として利用することが出来るため、利便性の高いものとなっている。
以上のように本実施形態は、上面開口部2を有する有底筒状の容器1と、この容器1内の底面上に立設配置されるとともに、上面開口部2から、綿棒3の下端部に設けた採取部4が挿入される複数の側面体5aを有する筒状の保持体5とを備え、側面体5aの内部側面には、溶出突起7を設け、複数の側面体5aの間には保持体5の内部から保持体5の外部に貫通した溶出溝6を形成したものであるので、細菌の溶出時間を短縮することができる。
すなわち、本実施形態においては、容器1内の底面上に筒状の保持体5を立設配置させているので、この容器1の上面開口部2から、綿棒3の下端部に設けた採取部4が挿入されることになる。
この時、保持体5を構成する側面体5aの内部側面には、溶出突起7を設け、保持体5の側面には、内部から外部に貫通した溶出溝6を設けているので、この採取部4の下部から上部にかけて溶出突起7が当接し、これにより採取部4の下部から上部に渡る全ての部分から細菌を溶出させることができ、この結果として、細菌(微生物)の溶出時間を短縮することができるのである。
また、このように溶出された細菌は、溶出溝6から保持体5外、つまり、容器1内の純水9へと溶出させることができるので、以降の測定も容易に行うことができることとなる。
したがって、例えば口腔内に存在する微生物や、食品に付着した微生物の数を測定するための微生物数測定用セルとして、広く活用が期待されるものである。
(実施の形態2)
図16に示すように、箱状の本体ケース18の前方上方には図17、図18に示すように前面カバー19が開閉自在に設けられている。この前面カバー19の開閉構造については後で詳しく説明するが、解放時には、まず、図16、図17に示すように、前面カバー19は上方に持ち上がり、つぎに、この状態から図17、図18に示すように、前面カバー19は上方へ回動することで、この開放動作が行われる。
さて、図18に示すように、前面カバー19が開放することによって表出した前面カバー19の背面側の本体ケース18内部分には、容器保持部20が設けられている。この容器保持部20は、この図18および図25からも理解されるように、上面が開口した有底円筒状となっており、その底面上方には、図26に示すように、180度の間隔で対向する駆動突起21が設けられている。
なお、この容器保持部20は、図25に示すように、上面に開口部を有する有底円筒状の容器22の外周面および、その底部を保持するものである。
容器22は、図19および図21A〜図23で理解されるように、その容器22の内底面上には、筒状の保持体23が形成され、この保持体23の内部側面には、上下方向の溶出突起24が120度の間隔で3本形成され、この保持体23の側面には、内部から外部に貫通した溶出溝25が溶出突起24に対向するように120度の間隔で3本形成され、保持体23の底部には、半球状の溶出突起26が120度の間隔で3個形成されている。
なお、この容器22内には、微生物を溶出させるための液体として純水27が収納されており、また、その上面開口部には、搬送時に純水27がこぼれないように、図22のように、蓋28が装着されている。
さらに、図23に示すように、この容器22の底面下部には、容器保持部20の駆動突起21と係合する突起29が180度の間隔で対向配置されている。
容器22の保持体23は、図20A〜図20Cに示した棒状の微生物採取具(綿棒)30の下端に設けた採取部31を上方より挿入するものであって、この状態で純水27への微生物の溶出が行われる。つまり、微生物採取具30の採取部31を口腔内に挿入し、その採取部31で採取した微生物を純水27に溶出させるものである。
以下、この純水27への微生物の溶出について説明を行う。
この溶出をさせるためにまず行うのは、図16に示した本体ケース18の前面下部に設けた操作ボタン32を押すことであり、この操作ボタン32を押せば、図17に示すように、前面カバー19のロックが外れ、この前面カバー19が若干上方に持ち上がる。
なお、前面カバー19を上方に持ち上げるために、この前面カバー19の内部両側方には、図32に示すように、スプリングバネ33が装着されており、上述したように、前面カバー19のロックが外れれば、伸びきったスプリングバネ33が、図32から図31のように、元の状態に復帰し、この時の復帰力で前面カバー19が上方に持ち上げられる。これらの図31、図32は、後述する動作のために用いたものであるが、前面カバー19の持ち上げ動作などが理解され易いように、前面カバー19などをあえて記載していない。
このようにして、前面カバー19が上方に持ち上がった状態で、次に、前面カバー19の前面下端に設けた取手34を持って、図18に示すように、前面カバー19を持ち上げて開放し、本体ケース18から容器保持部20を表出させる。
図22に示すように、容器22の上面開口部には、図22に示す蓋28が装着されているので、この蓋28を容器22の上面開口部から取り外し、その状態で、図24、図25のように、容器保持部20の上面開口部から容器22を下部から挿入し、これによって容器22の下部、および外周部を容器保持部20によって保持する。
この容器保持部20によって保持された容器22内には、図21A、図21Bに示すように、純水27が収納されており、この純水27に、図20で示した微生物採取具30の採取部31を挿入することになる。その前に、図20A、図20Bに示した微生物採取具30の採取部31を口腔内に挿入し、その採取部31で口腔内の微生物を採取しておく。
そして、この微生物採取具30の採取部31を、図24、図25に示すように、容器22の保持体23の上方から挿入する。この時、図24、図25に示すように、前面カバー19は、容器22の上面開口部上方空間よりも後方に回動移動させられているので、この微生物採取具30の採取部31を保持体23に挿入する作業は、極めて簡単に行うことができる。
さて、この容器22の底面下部には、図21A、図23で示すように、突起29が設けられており、この容器22を保持する容器保持部20の底面上には、図26に示すように駆動突起21が設けられている。
したがって、図25に示したモータ35で容器保持部20を回転させれば、容器保持部20の駆動突起21と容器22の底面の突起29が係合し、これによって容器22も回転することになる。
なお、モータ35を回転させる時には、図18に示したスイッチ36を押すことになるが、このスイッチ36を押す時には、図24、図25に示した微生物採取具30の上方を、たとえば、右手でつまみ、左手で前記スイッチ36を押すことになる。
すると、微生物採取具30は、右手でつまんでいるために、回転せずに一定状態を保持することになるが、容器22は、上述のように、容器保持部20を介してモータ35で、設定したタイマー時間(たとえば10秒)の間、回転することになる。
この時、図21A、図21Bに示すように、容器22の保持体23は全周が3分割され、しかもその分割部には溶出溝25が存在し、さらに、内周面には溶出突起24が設けられているので、微生物採取具30の採取部31は、主に溶出突起24によって回転しながら外方から圧力が加えられた状態となる。このため、極めて効果的に採取部31で採取した微生物(細菌)が、保持体23内の純水27へと溶出し、次の瞬間には、溶出溝25を介して容器22内の純水27へと広く溶出が進むことになる。
なお、この溶出時には、図24に示した表示ランプ37が点滅し、タイマー時間が終了すると、この表示ランプ37の点滅、およびモータ35の回転が終了する。
このような溶出動作が終了した時には、微生物採取具30の採取部31は図20Cのように、下部も外周部も内方へと圧縮された状態となるので、この状態では、保持体23による保持力は、ほとんど働かず、よって上方へと簡単に摘み出すことができる。
微生物採取具30を容器22内から摘みだした状態が図28の状態である。
本実施形態においては、この状態で前面カバー19の内面に設けた測定チップ保持部38に、図27に示す測定チップ39を装着することとなる。
具体的には、測定チップ39は、図27に示すように、長方形状の板状で、その上端には測定チップ保持部38への接続電極40が設けられ、また、下端には、測定電極41が設けられている。
したがって、この測定チップ39の中ほどを摘んで、図28に示すように、接続電極40を測定チップ保持部38に装着すれば、電気的、機械的な接続が行われることとなる。
つまり、前面カバー19、測定チップ保持部38などによって電極挿入部が構成されており、この図28に示すように、前面カバー19を持ち上げて開放した状態では、電極挿入部は容器22の上方において、測定チップ保持部38の測定チップ挿入口が水平位置よりも上方を向いた状態となっている。
このため、測定チップ保持部38の測定チップ挿入口を目視確認しながら、測定チップ39の接続電極40を、測定チップ保持部38に簡単に装着することができる。
図28の状態に引き続き、取手34を持って前面カバー19を、図29に示すように、前方および下方に回動させ、本体ケース18の前面を覆うような状態にすれば、測定チップ39は、容器22の上面開口部内に挿入された状態となる。
この状態で、取手34をさらに下げれば、図30に示すように、前面カバー19は、図16の状態まで下げられ、その状態でロックがかかり、また、この時には、測定チップ39の測定電極41は、容器22の純水27内に浸漬された状態となる。
つまり、前面カバー19、測定チップ保持部38などによって構成される電極挿入部によって、測定チップ39の測定電極41が容器22内の純水27に浸漬された状態で、図16に示す測定開始スイッチ42を押す。すると、測定電極41に、たとえば3MHzの電圧が印加され、容器22内に溶出された微生物が、測定電極41部分に集められる。また、これと同時に測定電極41に、たとえば800kHzの電圧を印加することで微生物数の測定が行われる。
このこと自体は、すでに先行文献等でも知られていることであるので、説明の煩雑化をさけるために、これ以上の説明は簡略化するが、本実施形態においては、この測定時には、モータ35により容器保持部20、容器22を回転させ、これにより容器22内に広く拡散した微生物の測定電極41に接近する機会が多くなるようにしている。
さて、このように測定チップ39によって微生物数の測定を行っている状態においては、図30に示すように、測定チップ39の中程に設けた図27に示す貫通孔43内に、測定チップ離脱体を構成する棒状の操作体44を挿入する。
この点について、さらに詳細に説明する。操作体44は、図29から明らかなように、測定チップ39が、容器22内に完全に下降するまでの間は、後方に後退した状態となっているが、図30に示すように、測定チップ39が容器22内に完全に下降する手前の状態から、前面カバー19方向に突出移動することとなる。
すなわち、測定チップ39に設けた貫通孔43は、図27、図33B、図33Cから理解されるように、上下方向に長い貫通孔43となっており、このため、測定チップ39が完全に下降する手前からでも、操作体44を突出移動させることができる。
また、図33Cに示すように、この操作体44の先端下面には、鈎状の係合部45が設けられており、後述する測定チップ39離脱時には、この係合部45に測定チップ39の貫通孔43下端側が係合することとなる。
本実施形態においては、図30の状態で、容器22内の微生物数の測定が行えるのであるが、測定後に図28に示すように、前面カバー19を開閉させると、測定チップ39が前面カバー19とともに容器22外に大きく持ち上げられてしまい、この時には、すでに測定チップ39は容器22内で測定を行った後の状態となっている。
つまり、測定した後の測定チップ39を、図28に示すように、前面カバー19とともに上方に持ち上げると、測定時に付着した微生物数付きの純水27が、前面カバー19前方や下方に不用意に飛び散ったり、垂れ落ちたりするので好ましくなく、そこで、本実施形態においては、上述のように、測定チップ離脱体を構成する操作体44を設けたものである。
この点をさらに具体的に説明する。測定チップ39で微生物数の測定を行う時、つまり、測定チップ39の測定電極41が、図30に示すように、純水27中に浸漬させられた状態となると、すでに、この測定チップ39の貫通孔43内には、操作体44が突出移動させられた状態となっている。
このような操作体44の図29から図30への突出移動、および図30から図29への後退移動をさせるものが、図31、図32に示した機構である。まず、操作体44は、筒状のガイド管46内に摺動自在に設けられており、ガイド管46は本体ケース18に固定されている。そして、このガイド管46内において、操作体44は図29に示すスプリング47によって前面カバー19とは反対側である後方に常時付勢された状態となっている。この状態は、図29、図31の状態である。
図29から図30へと前面カバー19がさらに下方に押し下げられ、測定チップ39の測定電極41が純水27中に浸漬させられる時には、前面カバー19の下降動作に連動してカム板48が、図31の状態から図32の状態へと下降し、それにより操作体44を測定チップ39側へと突出移動させることになる。つまり、カム板48は、下方よりも上方が前面カバー19側(測定チップ39側)に突出した状態となっているので、このカム板48の下降にともなって、その上部で、操作体44の操作ピン49を前面カバー19側(測定チップ39側)に押すこととなる。その結果として、操作体44は、図33に示すように、測定チップ39の貫通孔43内に突入移動することになる。
なお、このように操作体44が前面カバー19側である前方に突出移動した際には、スプリング47は、図30、図33に示すように、圧縮された状態となっている。
さて、図35A、図35Bは、測定後に前面カバー19が、図32に示したスプリングバネ33の復帰力によって上昇しはじめた直後の状態を示している。この時、前記カム板48の上端部分は、図33Bに示す突出した平面50が存在するので、前面カバー19が上昇しはじめた直後の状態では、操作体44は後退せずに定位置を維持した状態となっている。
しかしながら、測定チップ39は、その上端部の接続電極40が測定チップ保持部38に保持された状態となっているので、前面カバー19のわずかの上昇にともなって、これも図35Aに示すように、わずかながらに上昇し、その結果、操作体44の鈎状の係合部45が、図35Bに示すように、測定チップ39の貫通孔43の下端部に係合することとなる。
図36A、図36Bは、この状態からさらに前面カバー19が上昇した瞬間を示したものである。この図36Aに示すように、前面カバー19が上昇することで、カム板48の平面50を離れて、操作体44の操作ピン49は、カム板48の傾斜部へと移動した状態となっている。
この結果、操作体44は、スプリング47の復帰力によって後方へと後退することになり、これにより、可撓性を有する測定チップ39の貫通孔43より下方は、後方側へと移動させられ、やがて、この図36Bに示すように、容器22の内壁面へと押しつけられた状態となる。
なお、操作体44先端には、上述のように、鈎状の係合部45が設けられているので、この図36Bに示すように、測定チップ39の貫通孔43よりも下方を後方へと安定して引っ張ることができるのである。
一方、測定チップ39の貫通孔43よりも上方は、測定チップ保持部38に保持されているので、下方よりは前方に傾斜した状態となる。
図37は、前面カバー19がさらに上昇した状態を示している。このような位置まで前面カバー19が上昇すると、測定チップ39の接続電極40は、測定チップ保持部38から離脱し、この状態において、前面カバー19を取手34によって、図28に示すように、上方に開放し、その後、容器22から測定チップ39を摘み出すこととなる。
本実施形態において特徴的なのは、前面カバー19を開放しても、その開放動作に連動して測定チップ39が容器22外に持ち上げられないようにしたことである。
このため、前面カバー19の開放動作によって、測定時に付着した微生物付きの純水27が、前面カバー19前方や下方に不用意に飛び散ったり、垂れ落ちたりすることはなく衛生面において好ましいものとなる。
本実施形態においては、図37に示すように、操作体44によって保持された測定チップ39を摘み出すためには、この測定チップ39の上端部の接続電極40部分を摘み、わずかながらに下方の容器22内方向に押せば、操作体44の係合部45の貫通孔43との係合が外れるので、簡単に容器22外へ摘み出すことができる。
しかも、この測定チップ39の摘み出しを行うための上端の接続電極40部分は、容器22内の純水27に浸漬されていない部分であるので、ここを摘んでも衛生面における課題は発生しない。
また、図38A、図38Bは、この測定チップ39の摘み出し作業時に誤って測定チップ39を落下させてしまったものであるが、この図38A、図38Bに示すように、落下した測定チップ39は容器22内で保持されているので、測定チップ39を不用意に床などに落下させることはなく、この点でも衛生面に対する課題は発生しない。
さらに、本実施形態における測定チップ39の長さは、容器22の深さよりも長いものとしているので、図38A、図38Bのように測定チップ39を容器22内に落下させてしまっても、測定チップ39の上端部を摘めば、容器22内の純水27に触れることなく、この測定チップ39を簡単に摘み出し廃棄することができるものとなっている。
図34は、以上の動作を行わせるための制御ブロック図を示す。
図34に示すように、モータ35には電源部51のモータ用電源部52に接続され、このモータ用電源部52は、制御部53のモータ用電源制御部54に接続されている。また、測定電極41には、電源部51の電極用電源部55が接続され、この電極用電源部55は、電極用電源制御部56に接続されている。
つまり、電極用電源部55から測定電極41に上述した3MHzと800kHzの電圧が印加され、同時に測定電極41に接続された測定部57、演算部58により微生物数の測定が行われ、その測定値は、前面カバー19の後方に設けた表示部59に表示されるようになっている。
なお、図34の表示部59の下方に設けた操作部60は、電源用の操作部である。また、図18で示したスイッチ36、表示ランプ37、測定開始スイッチ42などは、この図34に示していないがいずれも制御部53に接続されるものである。
以上のように本実施形態は、上面に開口部を有する有底円筒状の容器22を、開口部を上方にして保持する容器保持部20と、この容器保持部20で保持された容器22を、上下方向の回転軸の周りに回転させるモータ(回転駆動部)35と、容器保持部20で保持された容器22の上方から、開口部を介して、この容器22内に測定チップ39を挿入する測定チップ保持部38(電極挿入部を構成)と、この電極挿入部によって前記容器22内に挿入された測定チップ39の測定電極41により、微生物の測定を行う測定部57とを備え、前記測定チップ39を測定チップ保持部38(電極挿入部を構成)に着脱自在に装着するとともに、この測定チップ39が容器22内に挿入された状態で、この測定チップ39を保持する操作体44(測定チップ離脱体を構成)を設けた構成としたものであるので、測定コストの低減化を図ることができる。
すなわち、本実施形態の微生物数測定装置においては、容器保持部20で保持された容器の上方から、開口部を介して、この容器22内に測定チップ39を挿入する電極挿入部を設けたものであるので、容器22としては、上面に開口部を有する単なる有底円筒状の形状のもので良く、その結果として容器22の生産コストを下げ、測定コストの低減化を図ることができるものとなるのである。
また、本実施形態においては、測定チップ39を測定チップ保持部38(電極挿入部を構成)に着脱自在に装着するとともに、この測定チップ39が容器22内に挿入された状態で、この測定チップ39を保持する操作体44(測定チップ離脱体を構成)を設けた構成としたものであるので、測定後の測定チップ39排出時に、この測定チップ39が飛散あるいは落下せず、その結果として、衛生的効果を高めることができるものである。
なお、本実施形態において、容器22を回転させる時には、図39に示すように、容器22の底面の外側に90度の間隔で4本のリブ61を設け、このリブ61に、図26の駆動突起21を連結させるようにしてもよい。
なお、駆動突起21は、図26に示すように、180度の間隔で2個設けているので、容器保持部20をモータ35で回転させると、回転方向に存在するリブ61に当接して容器22を回転させることができる。また、モータ35を反転させると、反転側のリブ61に当接して容器22を反転させることができる。
また、本実施形態において、図33Cに示すように、操作体44の先端下面には、鈎状の係合部45が設け、測定チップ39離脱時には、この係合部45に測定チップ39の貫通孔43下端側が係合することとしたが、図40に示すように、操作体44の先端に鈎状の係合部45を設けない構造としてもよい。
このように、鈎状の係合部45を設けない状態では、図30に示すように、前面カバー19を閉めた状態では、図40に示すように、操作体44の先端部62が測定チップ39の貫通孔43に突入した状態となる。
したがって、測定後に前面カバー19を開放する時には、測定チップ39の貫通孔43下端が操作体44の先端部62に係合し、その結果として、測定チップ39は測定チップ保持部38から離脱することになる。また前面カバー19を開放する時で、測定チップ39は測定チップ保持部38から離脱した状態で、操作体44が、図40の後方(右側)に引かれると、この操作体44の先端部62は測定チップ39の貫通孔43から抜き出されることになる。
すると、測定チップ39は、容器22内に落下することになる。
したがって、測定後で、前面カバー19が開放した後には、測定チップ39を容器22に収納した状態で容器保持部20から取り出し、医療用廃棄物として廃棄することになる。
(実施の形態3)
実施の形態2においては、純水27への微生物の溶出は、前面カバー19を開放した状態で微生物採取具30の上方を、たとえば、右手で摘んで、容器22を、容器保持部20を介してモータ35で回転させることにより行うこととしている。
しかしながら、本実施の形態3においては、前面カバー19を閉成すれば、前面カバー19の内面側に設けた微生物採取具保持部(図示せず)で微生物採取具30の上方を保持する構成とするものである。そして、この実施の形態3の構成とすれば、純水27への微生物の溶出時に、わざわざ微生物採取具30の上方を指で摘む動作が不要となる。
具体的には、この時、まず、図16に示した、本体ケース18の前面下部に設けた操作ボタン32を押すことであり、この操作ボタン32を押せば、図17に示すように、前面カバー19のロックが外れ、この前面カバー19が若干上方に持ち上がる。
なお、前面カバー19を上方に持ち上げるために、この前面カバー19の内部両側方には、図32に示すように、スプリングバネ33が装着されており、上述したように、前面カバー19のロックが外れれば、伸びきったスプリングバネ33が、図32から図31に示すように、元の状態に復帰し、この時の復帰力で前面カバー19が上方に持ち上げられるのである。これらの図31、図32は、後述する動作のために用いたものであるが、前面カバー19の持ち上げ動作などが理解され易いように、これらの図31、図32では、前面カバー19などをあえて記載していない。
このようにして、前面カバー19が上方に持ち上がった状態で、次に、前面カバー19の前面下端に設けた取手34を持って、図18に示すように、前面カバー19を持ち上げて開放し、本体ケース18から容器保持部20を表出させる。
図22に示すように、容器22の上面開口部には、蓋28が装着されているので、この蓋28を容器22の上面開口部から取り外し、その状態で、図24、図25に示すように、容器保持部20の上面開口部に容器22を下部から挿入し、これによって容器22の下部、および外周部を容器保持部20によって保持する。
この容器保持部20によって保持された容器22内には、図21A、図21Bに示すように、純水27が収納されており、次に、この純水27に、図20A、図20Bで示した微生物採取具30の採取部31を挿入することになる。その前に、図20A、図20Bに示した微生物採取具30の採取部31を口腔内に挿入し、その採取部31で口腔内の微生物を採取しておく。
そして、この微生物採取具30の採取部31を、図24、図25に示すように、保持体23の上方から挿入する。この時、図24、図25に示すように、前面カバー19は、容器22の上面開口部上方空間よりも後方に回動移動させられているので、この微生物採取具30の採取部31を保持体23に挿入する作業は、極めて簡単に行うことができる。
さて、この容器22の底面下部には、図21、図23で示すように、突起29が設けられており、また、この容器22を保持した容器保持部20の底面上には、図26に示すように駆動突起21が設けられている。
本実施の形態3では、この状態で前面カバー19の内面に設けた測定チップ保持部38に、図27に示す測定チップ39を装着することとなる。
具体的には、測定チップ39は、図27に示すように、長方形状の板状で、その上端には測定チップ保持部38への接続電極40が設けられ、また、下端には、測定電極41が設けられている。
したがって、この測定チップ39の中ほどを摘んで、図28に示すように、接続電極40を測定チップ保持部38に装着すれば、電気的、機械的な接続が行われることとなる。
つまり、前面カバー19、測定チップ保持部38などによって電極挿入部が構成されているのであり、この図28に示すように、前面カバー19を持ち上げて開放した状態では、前記電極挿入部は容器22の上方において、測定チップ保持部38の測定チップ挿入口が水平位置よりも上方を向いた状態となっている。
このため、測定チップ保持部38の測定チップ挿入口を目視確認しながら、測定チップ39の接続電極40を、測定チップ保持部38に簡単に装着することができる。
図28の状態に引き続き、取手34を持って前面カバー19を、図29に示すように、前方および下方に回動させ、本体ケース18の前面を覆うような状態にすれば、測定チップ39は、容器22の上面開口部内に挿入された状態となる。この状態で、取手34をさらに下げれば、図30に示すように、前面カバー19は、図16の状態まで下げられ、その状態でロックがかかり、また、この時には、測定チップ39の測定電極41は、容器22の純水27内に浸漬された状態となる。
また、このように前面カバー19が、図16の状態まで下げられた状態では、前面カバー19の内面側に設けた微生物採取具保持部(図示せず)で微生物採取具30の上方が保持される構成となっている。このため、この実施の形態3の構成とすれば、純水27への微生物の溶出時に、実施の形態2のように、わざわざ微生物採取具30の上方を指で摘む動作が不要となる。
そしてこのように、前面カバー19が、図16の状態まで下げられ、測定チップ39の測定電極41が容器22内の純水27に浸漬され、微生物採取具30の上方が微生物採取具保持部(図示せず)で保持された状態で、図16に示す測定開始スイッチ42を押す。
すると、図25に示したモータ35で容器保持部20が回転し、駆動突起21と突起29が係合し、これによって容器22も回転することになる。
すると、微生物採取具30の上方が微生物採取具保持部(図示せず)で保持されているために、回転せずに一定状態を保持することになる。そしてこの状態で、容器22は、上述のように、容器保持部20を介してモータ35で、設定したタイマー時間(たとえば10秒)の間、回転させられることになる。
この時、容器22の保持体23は全周が3分割され、しかもその分割部には溶出溝25が存在し、さらに、内周面には溶出突起24が設けられているので、微生物採取具30の採取部31は、主に溶出突起24によって回転しながら外方から圧力が加えられた状態となる。このため、極めて効果的に採取部31で採取した微生物(細菌)が、保持体23内の純水27へと溶出し、次の瞬間には、溶出溝25を介して容器22内の純水27へと広く溶出が進むことになる。
次に、測定電極41に、たとえば3MHzの電圧が印加され、容器22内に溶出された微生物が、測定電極41部分に集められる。また、これと同時に前記測定電極41に、たとえば800kHzの電圧を印加することで微生物数の測定が行われる。
このこと自体は、すでに先行文献等でも知られていることであるので、説明の煩雑化をさけるために、これ以上の説明は簡略化するが、本実施形態においては、この測定時には、前記モータ35により容器保持部20、容器22を回転させ、これにより容器22内に広く拡散した微生物が測定電極41に接近する機会が多くなるようにしている。
さて、このように測定チップ39によって微生物数の測定を行っている状態においては、図30に示すように、測定チップ39の中程に設けた図27に示す貫通孔43内に、測定チップ離脱体を構成する棒状の操作体44を挿入する。
この点について、さらに詳細に説明する。操作体44は、図29から明らかなように、測定チップ39が、容器22内に完全に下降するまでの間は、後方に後退した状態となっているが、図30に示すように、測定チップ39が容器22内に完全に下降する手前の状態から、前面カバー19方向に突出移動することとなる。
すなわち、測定チップ39に設けた貫通孔43は、図27、図33B、図33Cから理解されるように、上下方向に長い貫通孔43となっており、このため、測定チップ39が完全に下降する手前からでも、操作体44を突出移動させることができる。
また、図33Cに示すように、この操作体44の先端下面には、鈎状の係合部45が設けられており、後述する測定チップ39離脱時には、この係合部45に測定チップ39の貫通孔43下端側が係合することとなる。
本実施形態においては、図30の状態で、容器22内の微生物数の測定が行えるのであるが、測定後に図28に示すように、前面カバー19を開閉させると、測定チップ39が前面カバー19とともに容器22外に大きく持ち上げられてしまい、この時には、すでに測定チップ39は容器22内で測定を行った後の状態となっている。つまり、測定した後の測定チップ39を、図28に示すように、前面カバー19とともに上方に持ち上げると、測定時に付着した微生物数付きの純水27が、前面カバー19前方や下方に不用意に飛び散ったり、垂れ落ちたりするので好ましくなく、そこで、本実施形態においては、上述のように、測定チップ離脱体を構成する操作体44を設けたものである。
この点をさらに具体的に説明すると、測定チップ39で微生物数の測定を行う時、つまり、測定チップ39の測定電極41が、図30に示すように、純水27中に浸漬させられた状態となると、すでに、この測定チップ39の貫通孔43内には、操作体44が突出移動させられた状態となっている。
このような操作体44の図29から図30への突出移動、および図30から図29への後退移動をさせるものが、図31、図32に示した機構である。まず、操作体44は、筒状のガイド管46内に摺動自在に設けられており、ガイド管46は本体ケース18に固定されている。そして、このガイド管46内において、操作体44は図29に示すスプリング47によって前面カバー19とは反対側である後方に常時付勢された状態となっている。この状態は、図29、図31の状態である。
図29から図30へと前面カバー19がさらに下方に押し下げられる、つまり、測定チップ39の測定電極41が純水27中に浸漬させられる時には、前面カバー19の下降動作に連動してカム板48が、図31の状態から図32の状態へと下降し、それにより操作体44を測定チップ39側へと突出移動させることになる。つまり、カム板48は、下方よりも上方が前面カバー19側である前方に突出した状態となっているので、このカム板48の下降にともなって、その上部で、操作体44の操作ピン49を前面カバー19側(測定チップ39側)に押すこととなり、その結果として、操作体44は、図33B、図33Cに示すように、測定チップ39の貫通孔43内に突入移動することになる。
なお、このように操作体44が前面カバー19側(測定チップ39側)に突出移動した際には、スプリング47は、図30、図33Aに示すように、圧縮された状態となっている。
さて、図35A、図35Bは、測定後に前面カバー19が、図32に示したスプリングバネ33の復帰力によって上昇しはじめた直後の状態を示している。この時、前記カム板48の上端部分は、図33に示す突出した平面50が存在するので、前面カバー19が上昇しはじめた直後の状態では、操作体44は後退せずに定位置を維持した状態となっている。
しかしながら、測定チップ39は、その上端部の接続電極40が測定チップ保持部38に保持された状態となっているので、前面カバー19のわずかの上昇にともなって、これも図35A、図35Bに示すように、わずかながらに上昇し、その結果、操作体44の鈎状の係合部45が、図35Bに示すように、測定チップ39の貫通孔43の下端部に係合することとなる。
図36A、図36Bは、この状態からさらに前面カバー19が上昇した瞬間を示したものである。この図36Aに示すように、前面カバー19が上昇することで、カム板48の平面50を離れて、操作体44の操作ピン49は、カム板48の傾斜部へと移動した状態となっている。
この結果、操作体44は、スプリング47の復帰力によって後方へと後退することになり、これにより、可撓性を有する測定チップ39の貫通孔43より下方は、後方側へと移動させられ、やがて、この図36Bに示すように、容器22の内壁面へと押しつけられた状態となる。
なお、操作体44先端には、上述のように、鈎状の係合部45が設けられているので、この図36Bに示すように、測定チップ39の貫通孔43よりも下方を後方へと安定して引っ張ることができるのである。
一方、測定チップ39の貫通孔43よりも上方は、測定チップ保持部38に保持されているので、下方よりは前方に傾斜した状態となる。
図37は、前面カバー19がさらに上昇した状態を示している。このような位置まで前面カバー19が上昇すると、測定チップ39の接続電極40は、測定チップ保持部38から離脱し、この状態において、前面カバー19を取手34によって、図28に示すように、上方に開放し、その後、容器22から測定チップ39を摘み出すこととなる。
本実施形態において特徴的なのは、前面カバー19を開放しても、その開放動作に連動して測定チップ39が容器22外に持ち上げられないようにしたことである。
このため、前面カバー19の開放動作によって、測定時に付着した微生物数付きの純水27が、前面カバー19前方や下方に不用意に飛び散ったり、垂れ落ちたりすることはなく衛生面において好ましいものとなる。
本実施形態においては、図37に示すように、操作体44によって保持された測定チップ39を摘み出すためには、この測定チップ39の上端部の接続電極40部分を摘み、わずかながらに下方の容器22内方向に押せば、操作体44の係合部45の貫通孔43との係合が外れるので、簡単に容器22内へ落下させることができる。なお、測定チップ39を容器22内に落下させるためには、操作体44として、図40に示すように、その先端に先端部62を有するものを活用することもできる。
また、図38に示すように、落下した測定チップ39は容器22内で保持されているので、この点でも衛生面に対する課題は発生しない。
本実施の形態3においては、測定後で、前面カバー19が開放した後には、測定チップ39と微生物採取具30が容器22内に収納された状態となっているので、この容器22を容器保持部20から取り出し、この容器22とともに、測定チップ39と微生物採取具30を医療用廃棄物として廃棄することになる。
このため、容器22内の純水27に触れることなく、容器22、測定チップ39、微生物採取具30を、医療用廃棄物として廃棄することができる。
図34は、以上の動作を行わせるための制御ブロック図を示し、モータ35には電源部51のモータ用電源部52に接続され、このモータ用電源部52は、制御部53のモータ用電源制御部54に接続されている。また、測定電極41には、電源部51の電極用電源部55が接続され、この電極用電源部55は、電極用電源制御部56に接続されている。つまり、電極用電源部55から測定電極41に上述した3MHzと800kHzの電圧が印加され、同時に測定電極41に接続された測定部57、演算部58により微生物数の測定が行われ、その測定値は、前面カバー19の後方に設けた表示部59に表示されるようになっている。
なお、図34の表示部59の下方に設けた操作部60は、電源用の操作部である。また、図18で示したスイッチ36、表示ランプ37、測定開始スイッチ42などは、この図34に示していないがいずれも制御部53に接続されるものである。
(実施の形態4)
この実施の形態4においては、実施の形態3で用いた図22に示す底面がフラットな容器22の代わりに、図41に示すように、底面を傾斜させた容器63を用いており、この点が実施の形態3とは異なる。
すなわち、本実施の形態4で用いる容器63の容器底面は、この容器底面上に立設配置された保持体23の外周面から容器63の内壁面にかけて、上方に向けて傾斜させた構成としている。より具体的には、30度の角度で傾斜させている。
このため、図41に示すように、上下方向の水流が形成されることとなり、容器63の純水27に溶出した微生物(細菌)は、測定チップ39の測定電極41に接近する機会が多くなり、その結果として、測定時間を短縮することができるものとなる。
さらに説明を行うと、測定時には、前記モータ35により容器保持部20、容器63を回転させるのであるが、この時、図41に示すように、純水27の回転軸部分は大きく窪み、逆にその外周部分(容器63の内面部分)は立ち上がることになる。つまり、容器63内において、渦巻き状の旋回流が形成される。
この時、容器63の容器底面は、この容器底面上に立設配置された保持体23の外周面から容器63の内壁面にかけて、上方に向けて傾斜させたものとしている。このため、容器63の純水27は、容器底面の傾斜面に沿って上昇し、さらに容器63の内壁面に沿って上昇する上昇水流を形成するとともに、保持体23の外周面では、この外周面に沿って流れる下降水流を形成する。つまり、上下方向の水流を形成するのである。
このため、純水27中に溶出した微生物(細菌)は、この強い上昇水流にのって、容器底面の傾斜面に沿って上昇し、測定チップ39の測定電極41(図33のa)へと到達することとなる。
したがって、容器63の純水27に溶出した微生物(細菌)は、測定チップ39の測定電極41に接近する機会が多くなる。その結果として、測定時間を短縮することができるものとしつつ、微生物の溶出時間を短縮することができるものとなる。
以上のように本発明は、上面開口部を有する有底筒状の容器と、この容器内の底面上に立設配置されるとともに、上面開口部から、棒状の微生物採取具の下端部に設けた採取部が挿入される筒状の保持体とを備え、保持体の内部側面には、所定間隔で、この保持体の軸方向に長壁状となった複数の第1の溶出突起を設け、保持体の側面で複数の第1の溶出突起間部分には、この保持体の内部から、この保持体の外部に貫通した溶出溝を設けたものである。
すなわち、本発明においては、容器内の底面上に筒状の保持体を立設配置させているので、この容器の上面開口部から、棒状の微生物採取具の下端部に設けた採取部が挿入されることになる。
この時、保持体の内部側面には、所定間隔で、この保持体の軸方向に長壁状となった複数の第1の溶出突起を設けているので、採取部の下部から上部にかけてが、軸方向に長壁状となった第1の溶出突起に、所定間隔で当接する。そして、微生物採取具を回転させると、微生物採取具の採取部の下部から上部に渡る全ての部分から微生物を溶出させることができる。
また、保持体の側面で複数の第1の溶出突起間部分には、この保持体の内部から、この保持体の外部に貫通した溶出溝を設けた構成としている。このため、微生物採取具の採取部から溶出した微生物は、この溶出溝を介して容器へと溶出させることができる。
この結果として、微生物の溶出時間を短縮することができるのである。
また、このように溶出された微生物は、溶出溝から保持部外、つまり、容器内の液体へと溶出させることができるので、以降の測定も容易に行うことができることとなる。
以上のように本発明は、上面開口部を有する有底筒状の容器と、この容器内の底面上に立設配置されるとともに、前記上面開口部から、棒状の微生物採取具の下端部に設けた採取部が挿入される筒状の保持体とを備え、前記保持体の内部側面には、所定間隔で、この保持体の軸方向に長壁状となった複数の第1の溶出突起を設け、前記保持体の側面で前記複数の第1の溶出突起間部分には、この保持体の内部から、この保持体の外部に貫通した溶出溝を設けたものであるので、微生物の溶出時間を短縮することができる。
すなわち、本発明においては、容器内の底面上に筒状の保持体を立設配置させているので、この容器の上面開口部から、棒状の微生物採取具の下端部に設けた採取部が挿入されることになる。
この時、前記保持体の内部側面には、所定間隔で、この保持体の軸方向に長壁状となった複数の第1の溶出突起を設けているので、前記採取部の下部から上部にかけてが、軸方向に長壁状となった第1の溶出突起に、所定間隔で当接する。そして、微生物採取具を回転させると、微生物採取具の採取部の下部から上部に渡る全ての部分から微生物を溶出させることができる。
また、前記保持体の側面で前記複数の第1の溶出突起間部分には、この保持体の内部から、この保持体の外部に貫通した溶出溝を設けた構成としている。このため、微生物採取具の採取部から溶出した微生物は、この溶出溝を介して容器へと溶出させることができる。
この結果として、微生物の溶出時間を短縮することができるのである。
また、このように溶出された微生物は、溶出溝から保持部外、つまり、容器内の液体へと溶出させることができるので、以降の測定も容易に行うことができることとなる。
したがって、微生物数測定用セルと、それを用いた微生物数測定装置として広く活用が期待されるものである。
1 容器
1a 固定穴
1b リブ
1c 容器保持部
1d 駆動突起
1e モータ
2 上面開口部
3 綿棒
3a 棒体
4 採取部
4a 綿球部
5 保持体
5a 側面体
6 溶出溝
7 溶出突起
8 溶出突起
9 純水
10 段部
11 蓋体
12 容器台
13 装着部
13a 凸部
14 回転具
15 綿棒装着部
16 スイッチ
17 モータ
18 本体ケース
19 前面カバー
20 容器保持部
21 駆動突起
22 容器
23 保持体
24 溶出突起
25 溶出溝
26 溶出突起
27 純水
28 蓋
29 突起
30 微生物採取具
31 採取部
32 操作ボタン
33 スプリングバネ
34 取手
35 モータ
36 スイッチ
37 表示ランプ
38 測定チップ保持部
39 測定チップ
40 接続電極
41 測定電極
42 測定開始スイッチ
43 貫通孔
44 操作体
45 係合部
46 ガイド管
47 スプリング
48 カム板
49 操作ピン
50 平面
51 電源部
52 モータ用電源部
53 制御部
54 モータ用電源制御部
55 電極用電源部
56 電極用電源制御部
57 測定部
58 演算部
59 表示部
60 操作部
61 リブ
62 先端部
63 容器

Claims (21)

  1. 上面開口部を有する有底筒状の容器と、この容器内の底面上に立設配置されるとともに、棒状の微生物採取具の下端部に設けた採取部が挿入される筒状の保持体とを備え、
    前記保持体の内部側面には、所定間隔で、この保持体の軸方向に長壁状となった複数の第1の溶出突起を設け、前記保持体の側面で、前記複数の第1の溶出突起の間部分に、この保持体の内部から、この保持体の外部に貫通する溶出溝を設けた微生物数測定用セル。
  2. 前記筒状の保持体は、この保持体に挿入される前記微生物採取具の前記採取部の側面を、この保持体の内部側面に設けた複数の第1の溶出突起に当接させて保持する構成とした請求項1に記載の微生物数測定用セル。
  3. 前記保持体の側面は、この保持体の軸方向に伸びた複数の溶出溝によって複数の側面体に等間隔に分割し、これら複数の前記側面体は、前記容器の底面に立設させた請求項2に記載の微生物数測定用セル。
  4. 前記保持体の側面には、前記側面体を奇数個設けた請求項3に記載の微生物数測定用セル。
  5. 前記保持体の前記溶出溝の周方向の幅を、この保持体に挿入される前記微生物採取具の棒体の太さよりも小さくした請求項3に記載の微生物数測定用セル。
  6. 前記保持体の内部底面には、第2の溶出突起を、前記保持体の軸中心の円上に等間隔で複数個設けた請求項1に記載の微生物数測定用セル。
  7. 前記容器内には、液体を設け、この容器の上面開口部には、蓋体を取り外し可能な状態で設けた請求項1に記載の微生物数測定用セル。
  8. 前記容器底面の外側には、この容器を回転させる回転駆動部との連結部を設けた請求項1に記載の微生物数測定用セル。
  9. 請求項1に記載された微生物数測定用セルの上面に前記開口部を有する有底筒状の前記容器を、前記開口部を上方にして保持する容器保持部と、この容器保持部で保持された前記容器を、上下方向の回転軸の周りに回転させる回転駆動部と、前記容器保持部で保持された前記容器の上方から、前記開口部を介して、この容器内に測定チップを挿入する電極挿入部と、この電極挿入部によって前記容器内に挿入された前記測定チップの測定電極により、微生物の測定を行う測定部とを備えた微生物数測定装置。
  10. 有底筒状の前記容器の底面を、前記容器の内壁面に向けて、上方に傾斜させた請求項9に記載の微生物数測定装置。
  11. 前記容器保持部は、前記容器の外周を保持した状態で、この容器を回転駆動させる構成とした請求項9に記載の微生物数測定装置。
  12. 前記容器保持部は、上面に開口部を有する有底筒状とした請求項11に記載の微生物数測定装置。
  13. 前記容器保持部には、前記容器底面の外側に設けた連結部に向けて突出する駆動突起を設けた請求項12に記載の微生物数測定装置。
  14. 前記電極挿入部は、前記測定チップを着脱自在に保持する測定チップ保持部を有する構成とした請求項9に記載の微生物数測定装置。
  15. 前記電極挿入部は、水平位置よりも上方で前記測定チップを装着するとともに、前記測定チップを下方に回動させることにより、この測定チップを前記容器内に挿入させる構成とした請求項14に記載の微生物数測定装置。
  16. 請求項1に記載された微生物数測定用セルを構成する上面に前記開口部を有する有底筒状の前記容器を、前記開口部を上方にして保持する容器保持部と、この容器保持部で保持された前記容器を、上下方向の回転軸の周りに回転させる回転駆動部と、前記容器保持部で保持された前記容器の上方から、前記開口部を介して、この容器内に測定チップを挿入する電極挿入部と、この電極挿入部によって前記容器内に挿入された前記測定チップの測定電極により、微生物の測定を行う測定部とを備え、
    前記測定チップを前記電極挿入部に着脱自在に装着するとともに、この測定チップが前記容器内に挿入された状態で、この測定チップを保持する測定チップ離脱体を設けた微生物数測定装置。
  17. 前記測定チップ離脱体は、前記測定チップに設けた貫通孔内に挿入される操作体によって構成した請求項16に記載の微生物数測定装置。
  18. 本体ケースと、この本体ケースの前面側を開閉自在に覆った前面カバーと、この前面カバーの背面側の前記本体ケース内に設けられるとともに、請求項1に記載された微生物数測定用セルを構成する上面に前記開口部を有する有底筒状の前記容器を、前記開口部を上方にして保持する容器保持部と、この容器保持部で保持された前記容器を、上下方向の回転軸の周りに回転させる回転駆動部と、前記容器保持部で保持された前記容器の上方から、前記開口部を介して、この容器内に測定チップを挿入する電極挿入部と、この電極挿入部によって前記容器内に挿入された前記測定チップの測定電極により、微生物の測定を行う測定部とを備え、
    前記測定チップを前記電極挿入部に着脱自在に装着するとともに、この測定チップが前記容器内に挿入された状態で、この測定チップを保持する測定チップ離脱体を設けた微生物数測定装置。
  19. 前記測定チップ離脱体は、前記測定チップに設けた貫通孔内に挿入される操作体によって構成し、この操作体には、操作ピンを設け、この操作ピンは、前記前面カバーの開閉動作によって動作するカム板に係合させた請求項18に記載の微生物数測定装置。
  20. 前記カム板には、前記前面カバーの開閉初期に前記操作ピンを非駆動状態とする平面部を設けた請求項19に記載の微生物数測定装置。
  21. 請求項18に記載の微生物数測定装置を用いた微生物数の測定方法であって、まず、前記本体ケースの前面側に設けた前記前面カバーを開放した状態で前記容器保持部に前記容器を装着し、次に、棒状の微生物採取具の下端部に設けた採取部を前記容器の保持体に挿入するとともに、前記電極挿入部に前記測定チップを装着し、その後、前記本体ケースの前面側に設けた前記前面カバーを閉成するとともに、前記電極挿入部により前記測定チップを前記容器内に挿入させ、次に前記回転駆動部により前記容器を回転させることで、この容器内の液中に微生物を溶出させ、その後、前記電極挿入部の前記測定チップにより微生物数の測定を行う微生物数測定方法。
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