JP5683928B2 - 開閉装置 - Google Patents
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Description
そのため、前記巻重ね緩衝部材は、他の機器との干渉を避けるために、ある程度正確に位置決めする必要があり、その組み付け作業に時間がかかる場合がある。また、前記抜止部材や巻重ね緩衝部材は、損傷や磨耗等のために交換が必要となる場合もある。
巻重ね緩衝部材が抜止部材に設けられる構造であるため、巻重ね緩衝部材と抜止部材を一体的に扱うことができる。このため、製造時には、抜止部材を開閉体に装着する作業によって、巻重ね緩衝部材を位置決めすることができる。また、メンテナンス時には、抜止部材の交換によって巻重ね緩衝部材も交換することができる。
よって、ガイドレール内に巻重ね緩衝部材を精度よく配置することができる上、抜止部材及び巻重ね緩衝部材の組付け性及びメンテナンス性を向上することができる。
この構成によれば、巻重ね緩衝部材及び抜止部材の位置決めを容易にするとともに、これら巻重ね緩衝部材及び抜止部材を、精度よく配置することができる。
この構成によれば、巻重ね緩衝部材がずれたり外れたりするようなことを防ぐことができる。
この構成によれば、抜止部材及び巻重ね緩衝部材の止着作業を容易に行える上、巻重ね緩衝部材のずれを防いだ頑丈な構造を得ることができる。
この構成によれば、より簡素な構造によって開閉体巻き重ね時の騒音及び衝撃を効果的に緩和することができる。
この構成によれば、抜止部材及び巻重ね緩衝部材を、スラットに対し簡素な構造でもって精度よく固定できる上、巻重ね緩衝部材がずれたり外れたりするのを効果的に防ぐことができる。
この開閉装置1は、空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体10と、該開閉体10の幅方向の端部を開口部20aに挿入して開閉方向へ案内するガイドレール20と、開閉体10をその開放方向側(図示例によれば上方側)で巻き取る巻取装置30と、を具備してなるシャッター装置である。
また、スラット11’以外の他のスラット11には、一つ置きに抜止部材13が設けられる。
このスラット11は、中空部Sを開閉厚さ方向に挟む板状部分11c,11cを有し、その一方の板状部分11cを、抜止部材13の保持片部13bと止着片部13aの間に挿入する。また、各板状部分11cには、後述する止着具16を挿通するための貫通孔11c1,11c1が設けられる。
そして、スラット11内における前記中空部S以外の部分には、必要に応じて、断熱材や防音材などが設けられる。
凸部14bは、被支持片部14a面の中央部から開閉体厚さ方向へ突出する突起であり、保持片部13bの貫通孔13b1に嵌合するように形成される。この凸部14bは、保持片部13b表面よりも突出して、開閉体10が巻き重ねられた際の衝撃を緩和するように、その突出寸法が適宜に設定されている。
そして、保持片部13b、巻重ね緩衝部材14、止着片部13a及びスラット11が、これら全てに挿通される止着具16によって固定される。
その上、メンテナンス等で抜止部材13又は巻重ね緩衝部材14を交換する場合には、止着具16を切断して、抜止部材13及び巻重ね緩衝部材14を同時に外して、新たなものに交換すればよい。すなわち、抜止部材13及び巻重ね緩衝部材14を一体的に扱うことができるので、メンテナンス性が良好である。
施錠機構15は、開閉体裏面側のサムターン15aの操作、又は開閉体表面側に差し込まれるキー部材(図示せず)の操作によって、スラット11’の開閉体幅方向の端部から鍵バー15b(図4参照)を進退させ、該鍵バー15bをガイドレール20内の鍵受け部21b3に係脱させる機構である。この機構の基本構造は、例えば特開2005−180030号公報に開示される周知の構造とすることが可能である。
このガイドレール20内の底部には、抜止部材13を係脱するための抜止レール21が固定されている。
前記切欠部21a5は、開閉体開閉方向へ延設された突片部21a2、被係合部21a3及び凹部21a4を、その延設方向の中途部分で切欠することで形成される。
この一片部21b1は、前記着脱が抜止レール21の開口部21eを介して行われるように、抜止レール21の開口部21eに対応するように配置される。
そして、前記他片部21b2には、鍵受け部21b3が開閉体開閉方向へ所定間隔を置いて複数設けられる。前記所定間隔は、上下の他片部21b2,21b2間に鍵バー15b(図4参照)が挿入されるように設定される。
また、着脱部材21bを本体部材21aに嵌めた状態では、上述した図示しない障害物検知センサも、着脱部材21bに対応する箇所を開閉体開閉方向に通過できるように、着脱部材21bの各部の寸法が適宜に設定されている。
この際、着脱部材21bにおける他片部21b2の突端側には、抜止部材13と係合する被係合部21a3等がないため(図6参照)、前記被係合部21a3等によって鍵バー15bの進退が妨げられるのを防ぐことができる。
この開閉体緩衝手段23は、剛性材料から形成されガイドレール20に止着される止着部材23aと、弾性材料から形成され開閉体10の表面又は裏面に近接又は接触するように止着部材23aに固定される緩衝部23bとを具備してなる。
すなわち、一般的に緩衝部23bは、開閉体10の摺接や当接によって容易に外れてしまうことのないように、ガイドレール20に対しその上下側から挿入する等して、頑強に嵌合保持される。そのため、このような緩衝部23bを直接着脱するのは困難である。
しかしながら、上記構成の開閉体緩衝手段23では、緩衝部23bと一体的な止着部材23aを止着具23cによって着脱する構造であるため、緩衝部23bを頑強に保持できる上、該緩衝部23bを止着部材23aと一緒に交換することができ、その交換作業が容易である。
この態様によれば、いたずらや悪意等によって着脱部材21bが簡単に取り外されてしまうようなことを防ぎ、防犯性を向上することができる。
抜止部材13’は、上記抜止部材13に対し、保持片部13b、接続部13d及び巻重ね緩衝部材14を省くとともに、カバー部13cにおける開閉体幅方向の縁部分(端部)に巻重ね緩衝部材14’を固定してなる。
巻重ね緩衝部材14’は、上記巻重ね緩衝部材14と同様の弾性材料からなり、カバー部13cの縁部分から開閉体厚さ方向へ突出するとともに、該縁部分に沿うようにして開閉体開閉方向へわたって延設される。この巻重ね緩衝部材14’は、接着又は二重成形によってカバー部13cの縁部分に固定される。
そして、前記構成の抜止部材13’は、止着片部13aがスラット11の幅方向端部に挿入され、止着具16によってスラット11に固定される。
前記巻重ね緩衝部材14’によれば、より簡素な構造でもって、開閉体10の巻き重ね時の衝撃及び騒音等を軽減することができる。しかも、開閉体10面に対する巻重ね緩衝部材14’の突出寸法を、カバー部13cの厚さ方向の寸法により適宜に設定することができる。
スラット11”は、板状部材を縦断面凹状に形成してなり、その上下端部にカール状の接続部11a”,11b”を有する。このスラット11”における幅方向端部側の前面部分には、巻重ね緩衝部材14の凸部14bを挿通し突出させる貫通孔11c”が設けられる。
また、抜止部材13”は、上記抜止部材13に対し、保持片部13b、接続部13dを省くとともに、止着片部13aの前面に巻重ね緩衝部材14を固定してなる。巻重ね緩衝部材14を止着片部13aに固定する手段は、接着や二重成形とすればよい。
そして、この抜止部材13”は、巻重ね緩衝部材14の凸部14bをスラット11”の貫通孔11c”に挿通させて、止着具16によってスラット11”の裏面に止着される。
この態様によれば、中空部を有さない板状のスラット11”に対し、簡素な構造でもって抜止部材13”及び巻重ね緩衝部材14を精度よく配置することができ、その上、抜止部材13”及び巻重ね緩衝部材14の交換等のメンテナンス作業も容易である。
抜止レール21’は、ガイドレール20に沿って開閉体開閉方向へ連続する長尺状の部材であり、その開閉体厚さ方向の片半部(図9によれば上半部)をガイドレール20の底部に固定される本体部材21a’とするとともに、他の片半部(図9によれば下半部)を着脱可能な着脱部材21b’としている。
本体部材21a’は、上述した本体部材21aの片半部と略同様の断面形状を呈し、止着具21c(図示例によればリベット)によってガイドレール20底面に固定されている。
着脱部材21b’は、本体部材21a’と略同長さの部材であり、おおまかには本体部材21a’と対象な断面形状を有する。この着脱部材21b’には、上記抜止レール21と同様にして複数の鍵受け部21b3が設けられる。
この着脱部材21b’は、ガイドレール20の開口部20aを通過可能なように、その開閉体厚さ方向の寸法が設定される。
そして、この着脱部材21b’は、止着具21d(図示例によればネジ又はボルト)によってガイドレール20の底面に着脱可能に止着される。
また、着脱部材21b’を本体部材21a’に嵌めた状態では、上述した図示しない障害物検知センサも、着脱部材21b’に対応する箇所を開閉体開閉方向に通過できるように、着脱部材21b’の各部の寸法が適宜に設定されている。
この態様によれば、いたずらや悪意等によって着脱部材21b’が簡単に取り外されてしまうようなことを防ぎ、防犯性を向上することができる。
このガイドレール20’の開口部20a’の縁部分には、製造時に、緩衝部材24が嵌合され、該緩衝部材24が磨耗や損傷等した場合には、該緩衝部材24を開閉体緩衝手段25に交換できるようにしてある。
この開閉体緩衝手段25は、ガイドレール20’における開口部20a’の縁部分に対し、開閉体厚さ方向におけるガイドレール20外側から装着される片半部25aと、同縁部分に対し、開閉体厚さ方向におけるガイドレール20内側から装着される他半部25bと、該他半部25bに嵌合される緩衝部25cと、片半部25a及び他半部25bをガイドレール20’に止着する止着具25dとから構成される。
前記片半部25aと他半部25bは、開閉体開閉方向へわたる長尺状の部材であり、互いに嵌り合うように形成されている。
また、緩衝部25cは、モヘアと呼称されるブラシ状の緩衝材であり、開閉体開閉方向へわたって緩衝部25cに嵌合されている。
11,11’,11”:スラット 11c”:貫通孔
13:抜止部材 13a:止着片部
13b:保持片部 13b1:貫通孔
13c:カバー部 13e:係合部
14:巻重ね緩衝部材 15b:鍵バー
16:止着具 20:ガイドレール
20a:開口部 21:抜止レール
21a:本体部材 21b:着脱部材
21b3:鍵受け部 21b4:切込み
23:開閉体緩衝手段 23a:止着部材
23b:緩衝部 32:巻取軸
S:中空部
Claims (4)
- 空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体と、該開閉体の幅方向の端部を開口部に挿入して開閉方向へ案内するガイドレールと、前記開閉体をその開放方向側で巻き取る巻取軸とを備え、前記開閉体の幅方向の端部側に設けられた抜止部材を、前記ガイドレールに係合させて、前記開閉体が前記ガイドレールの前記開口部から開閉体幅方向へ抜けるのを阻むようにした開閉装置において、
前記抜止部材に、弾性材料からなる巻重ね緩衝部材を、開閉体厚さ方向へ突出するように設け、該巻重ね緩衝部材によって前記開閉体が前記巻取軸に巻き重ねられる際の衝撃を緩和するようにし、
前記抜止部材は、前記開閉体に止着される止着片部と、前記巻重ね緩衝部材を保持するための保持片部とを、所定の間隔を置いて一体に連結してなり、前記止着片部と前記保持片部との間に前記開閉体の幅方向端部を挿入するとともに、前記開閉体の面と前記保持片部との間に前記巻重ね緩衝部材を挟むようにして保持していることを特徴とする開閉装置。 - 前記保持片部に開閉体厚さ方向の貫通孔を設け、該貫通孔から前記巻重ね緩衝部材を突出させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
- 前記保持片部、前記巻重ね緩衝部材、前記開閉体及び前記止着片部を、これら全てに挿通される止着具によって固定したことを特徴とする請求項2記載の開閉装置。
- 空間を仕切るようにして閉鎖動作する開閉体と、該開閉体の幅方向の端部を開口部に挿入して開閉方向へ案内するガイドレールと、前記開閉体をその開放方向側で巻き取る巻取軸とを備え、前記開閉体の幅方向の端部側に設けられた抜止部材を、前記ガイドレールに係合させて、前記開閉体が前記ガイドレールの前記開口部から開閉体幅方向へ抜けるのを阻むようにした開閉装置において、
前記抜止部材に、弾性材料からなる巻重ね緩衝部材を、開閉体厚さ方向へ突出するように設け、該巻重ね緩衝部材によって前記開閉体が前記巻取軸に巻き重ねられる際の衝撃を緩和するようにし、
前記開閉体は、貫通孔を有するスラットを具備してなり、
前記抜止部材は、前記スラットに止着される止着片部と、該止着片部から突出して前記ガイドレールに係合される係合部とから一体に構成され、
前記巻重ね緩衝部材は、前記スラットと前記止着片部との間に挟まれて保持されるとともに、前記貫通孔に挿通されて開閉体厚さ方向へ突出するように設けられていることを特徴とする開閉装置。
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