JP5683765B2 - 集積回路チップ及びその形成方法 - Google Patents

集積回路チップ及びその形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5683765B2
JP5683765B2 JP2001267522A JP2001267522A JP5683765B2 JP 5683765 B2 JP5683765 B2 JP 5683765B2 JP 2001267522 A JP2001267522 A JP 2001267522A JP 2001267522 A JP2001267522 A JP 2001267522A JP 5683765 B2 JP5683765 B2 JP 5683765B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
pad
solder
conductive structure
passivation layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001267522A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003086690A (ja
JP2003086690A5 (ja
Inventor
ムウ−シュン・リン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Qualcomm Inc
Original Assignee
Qualcomm Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Qualcomm Inc filed Critical Qualcomm Inc
Priority to JP2001267522A priority Critical patent/JP5683765B2/ja
Publication of JP2003086690A publication Critical patent/JP2003086690A/ja
Publication of JP2003086690A5 publication Critical patent/JP2003086690A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5683765B2 publication Critical patent/JP5683765B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/161Disposition
    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/16225Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being non-metallic, e.g. insulating substrate with or without metallisation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/102Material of the semiconductor or solid state bodies
    • H01L2924/1025Semiconducting materials
    • H01L2924/10251Elemental semiconductors, i.e. Group IV
    • H01L2924/10253Silicon [Si]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/102Material of the semiconductor or solid state bodies
    • H01L2924/1025Semiconducting materials
    • H01L2924/1026Compound semiconductors
    • H01L2924/1032III-V
    • H01L2924/10329Gallium arsenide [GaAs]

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

本出願は、共通の譲受人に譲渡された1998年12月21日付け出願のattorney docket MSLIN98-002、米国特許出願第09/216,791号の一部継続出願である、1999年2月17日付け出願のattorney docket MSLIN98-002C、米国特許出願第09/251,183号の一部継続出願である、XXXX年XX月XX日付け出願のattorney docket MEG00-008、米国特許出願第XXXX号の一部継続出願である。
本発明は高性能集積回路(IC)の製造に関し、さらに詳細には、半導体基板の表面において一般的に受ける電磁気損失を減少させることによって、高性能電装品(例えばインダクター)を半導体基板の表面上に作製する方法に関する。
従来の技術及び発明が解決しようとする課題
半導体技術において絶えず重要視されているのは、改良された性能の半導体装置を低価格で製造することである。多年にわたるこうした重点開発により、半導体装置の極度の小型化が果たされているが、これは、半導体プロセスと半導体物質の絶えざる進歩と高性能の新規装置設計物とが組み合わさって可能になった。今日製造されている半導体装置のほとんどは、デジタルデータを処理することを目的としたものである。しかしながら、デジタルデータとアナログデータを同時に処理する装置中に、またはアナログデータだけを処理するのに使用できる装置中にアナログ機能を組み込むことを目的としている多くの半導体設計物がある。アナログ処理回路を製造(デジタル加工の手順と装置を使用して)する際の主要な問題の1つは、アナログ回路用に使用される素子の多くが、サイズが大きいために、一般にはサブミクロンの範囲に近い特徴的サイズを有する装置に集積するのが容易でないということである。こうした問題を起こす主要な素子はコンデンサとインダクターである。これらの素子はいずれも、通常のアナログ処理回路の場合にはサイズがかなり大きめだからである。
本発明のインダクターが一般的に応用できるのは、コンパクトな高周波装置を利用する最新の移動体通信用途の分野である。この装置の性能特性に対しては絶えざる改良が長年にわたって達成されているが、装置の消費電力の減少、装置のサイズの減少、使用できる動作周波数の増大、およびノイズレベルを低くすることに対しさらなる改良の重点が置かれるであろう。移動体通信の分野における半導体装置の主要な用途の1つは、高周波(RF)増幅器の製造である。RF増幅器は多くの標準的な素子を含む。一般的なRF増幅器の主要素子は、誘導性素子と容量性素子とを含む同調回路である。同調回路は、誘導性素子および容量性素子の値に依存し、またこれらの値によって決まるが、周波数依存性のインピーダンスを形成し、同調回路は、ある特定の周波数の信号に対して高インピーダンスまたは低インピーダンスを与えることができる。従って同調回路は、アナログ信号の成分の周波数に基づいて、アナログ信号の成分を拒絶するかまたは通過させることができ、そしてさらにアナログ信号の成分を増幅させることもできる。同調回路は、このような態様にて、特定周波数の信号を除外もしくは除去するための、またはアナログ信号の処理を目的としている回路構成物からノイズを除去するためのフィルターとして使用することができる。同調回路はさらに、回路のLC共振を使用することによって高い電気インピーダンスを形成させるために、またこれにより回路の一部である寄生キャパシタンスの影響を弱めるために使用することもできる。半導体基板の表面上にインダクターを作製する際に起こる問題の1つは、(螺旋状の)インダクターとその下側の基板との間の寄生キャパシタンスによって引き起こされる自己共振(self-resonance)により、高い周波数でのインダクターの使用が制限される、という点である。このようなインダクターを設計する上で、作製されたインダクターと下側の基板との間の静電結合を少なくすることが重要である。
高周波数においては、インダクターによって生成される電磁場が下側のシリコン基板中に渦電流を発生する。シリコン基板は抵抗性導体であるので、渦電流が電磁エネルギーを消費し、従ってエネルギー損失が大きくなり、この結果コンデンサのQ値が低くなる。これがコンデンサのQ値が低いことの主要な理由であり、このため1/√(LC)の共振周波数は周波数の上限を限定する。さらに、インダクターにより誘起される渦電流が、コンデンサに物理的に極めて接近している回路の性能を妨害する。
既に指摘されているように、高周波アナログ半導体装置を作製する際に使用される重要な素子の1つは、LC共振回路の一部を形成するインダクターである。半導体装置において一般的に見られる高い素子密度、およびそれによる基板表面エリアの高度使用(intense use)を考慮して、インダクターの作製には、インダクターに対する高いQ値を保持しつつ、インダクターのために必要とされる表面積を最小化することを組み込まなければならない。一般には、基板の表面上に作製されるインダクターは螺旋形状を有しており、これにより基板の平面に平行な平面において螺旋形状物が作製される。基板の表面上にインダクターを作製するのに使用される従来の方法は、幾つかの制約を受ける。高いQ値を有するインダクターのほとんどは、ハイブリッド装置構成物もしくはモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)の一部を形成するか、またはディスクリートの素子として作製されるが、こうした作製は、集積回路の一般的な製造プロセスへの統合が容易ではない。はっきり言えることは、アナログデータの操作とアナログデータ保存の機能を目的とする回路を1つのモノリシック半導体基板上に作製することと、デジタルデータの操作とデジタルデータ保存の機能とを組合わせることによって、多くの重要な利点を達成できる、ということである。このような利点としては、製造コストの低減および組み合わさった機能による消費電力の減少などがある。しかしながら、半導体基板の表面上に作製されるインダクターの形状が螺旋状であることから、インダクターの物理的サイズのために、インダクターの配線と下側の基板との間に寄生キャパシタンスが発生し、下側の抵抗性シリコン基板において電磁エネルギーの損失が引き起こされる。これらの寄生キャパシタンスは、使用されている同調回路の共振周波数を急激に減少させることによって、作製されたLC回路の機能性に対して重大な悪影響を及ぼす。さらに深刻なことには、インダクターにより生起される電磁場が、下側の抵抗性シリコン基板に渦電流を発生し、このため大きなエネルギー損失が起こってインダクターのQ値が低くなる。
インダクターの性能パラメーターは、一般にはインダクターの品質(quality)(Q)ファクターとして示される。インダクターの品質ファクターQは、Q=Es/Elと定義され、このときEsは素子の反応性部分において貯蔵されるエネルギーであり、Elは素子の反応性部分において失われるエネルギーである。素子の品質が高いほど、素子の抵抗値がゼロに近づき、素子のQファクターが無限大に近づく。シリコン基板をオーバーレイする状態で作製されているインダクターの場合、インダクターによって造り出される電磁エネルギーは主として、下側の抵抗性シリコン基板において、およびインダクターを形成させるために作製されている金属線において失われる。素子に対する品質ファクターは、フィルタまたは共振器に関連した品質とは異なる。素子に関して、品質ファクターは、素子のリアクタンス(またはサセプタンス)の純度の目安として役立つ。リアクタンス(またはサセプタンス)の純度は、抵抗性シリコン基板、金属線の抵抗、および誘電損失のために低下することがある。実際の配置構成においては常に、エネルギーを散逸する幾つかの物理的な抵抗器が存在し、これによって回復しうるエネルギーを減少させている。品質ファクターQは無次元の値である。Q値が100より大きい場合は、プリント回路基板の表面上に実装されているディスクリートのインダクターの性能が極めて高いと考えられる。集積回路の一部を形成するインダクターでは、Q値は通常約3〜10の範囲である。
追加の半導体装置が作製されているモノリシック基板上にインダクターを作製する際、この作製の一部として生じる寄生キャパシタンスにより、従来のシリコンプロセスを使用しているインダクターにとって達成できるカットオフ周波数の上限が限定される。多くの用途にとって、こうした限定は受け入れられない。LC回路が共振するように設計されている周波数に依存して、かなり大きな値の品質ファクター(例えば50以上)が得られなければならない。この点において、従来技術は、より高い品質ファクターの値を別個のユニットとして得ること、およびこれら別個のユニットと周囲の素子機能とを集積することに限定されている。これでは、インダクターと周囲の素子とが1つのそして同じ半導体基板上に作製されているモノリシック構造物を使用する際に得られる利点が打ち消されてしまう。非モノリシック的なアプローチも、アセンブリのサブコンポーネントを相互接続するのに追加の配線が必要となり、このため相互接続している配線網の全体にわたってさらなる寄生キャパシタンスと抵抗性損失が導入される、という欠点を有している。RF増幅器の多くの用途(例えば電池式形態用途)では、消費電力が重要なポイントであり、できるだけ低くなければならない。消費電力を増やすことによって寄生キャパシタンスと抵抗性電力損失の影響をある程度は補償できるが、このアプローチにも限界がある。ワイヤレス用途(例えば携帯電話など)の急速な広がりと共に、これらの問題点の早急な解決が求められている。無線通信は急速に拡大している市場であり、RF集積回路の集積化が最も重要な課題の1つである。1つのアプローチは、動作周波数を例えば10〜100GHzの範囲に大幅に増大させることである。このような高い周波数では、シリコンベースのインダクターから得られる品質ファクターの値が著しく低下する。こうした周波数範囲での応用に対しては、シリコン以外の物質をインダクタ一作製用のベースとして使用するモノリシックインダクターが研究されている。このようなモノリシックインダクターは、例えば、サファイアまたはGaAsをベースに使用して作製されている。これらのインダクターは、シリコンを使用した対応物に比べて基板損失がかなり少なく(渦電流が発生せず、このため電磁エネルギーの損失がない)、従ってはるかに高いQ値を有するインダクターが得られる。これらのインダクターはさらに、寄生キャパシタンスがより低く、従ってより高い周波数での動作能力を有する。しかしながら、より複雑な応用が求められる場合、シリコンを基板とするインダクターを作製する必要性が依然として存在する。こうした応用に対し、シリコン以外のベース物質を使用するアプローチはあまりにも複雑で非能率であることがわかっており、例えば、半導体装置を作製するための媒体としてのGaAsには、まだ解決しなければならない技術的な課題が残されている。GaAsは、高い周波数においては半絶縁性物質であり、GaAs基板の表面で起こる電磁損失を減少させ、これによりGaAs表面上に作製されるインダクターのQ値を増大させる、ということが明らかになっている。しかしながらGaAsのRFチップは高価であるため、GaAsのRFチップを使用しなくて済むプロセスがコスト的に有利である。
基板損失(substrate loss)によって装置の性能を犠牲にすることなく、インダクターを半導体環境(semiconductor environment)中に組み込むために、異なった多くのアプローチが試みられている。これらのアプローチの1つは、インダクターの下のシリコンをエッチングによって選択的に除去し(微細加工法を使用して)、これにより基板の抵抗性エネルギー損失と寄生キャパシタンスの影響を取り除く、というものである。別の方法は、金属(例えばアルミニウム)相互接続物または銅ダマシン(damascene)相互接続物の複数層を使用する、というものである。
他のアプローチでは、抵抗率の高いシリコン基板を使用し、これによってシリコン基板における抵抗性損失(resistive loss)を少なくしている。下側基板の表面における抵抗性基板損失は、シリコンインダクターのQ値を決定する上で主要なファクターを形成する。さらに、螺旋状導体の下のバイアスウェル(biased wells)が提案されているが、これも基板の表面における誘導損失を少なくすることを目的としている。より複雑なアプローチは、能動回路に使用されたときのインダクターの電気特性をシミュレートする能動性の誘導素子を作製する、というものである。しかしながらこの後者のアプローチでは、シミュレートされたインダクターによる消費電力が大きく、また低電力で高周波数の用途に対しては許容しえないようなノイズが発生する。これらのアプローチはいずれも、インダクターの品質(Q)値を高めること、およびインダクターの作製に必要とされる表面積を少なくすることを共通の目標としている。この点において最も考慮すべきことは、シリコン基板における電磁誘導渦電流による電磁エネルギー損失である。
集積回路の寸法を縮小すると、ダイ1つ当たりのコストが減少すると共に幾つかの性能が改良される。集積回路を他の回路またはシステム素子に接続する金属接続物が比較的重要なものとなってきており、ICのさらなる小型化と相俟って回路の性能に対して益々悪影響を及ぼすようになっている。金属相互接続物の寄生キャパシタンスと抵抗が増大し、このためチップの性能が大幅に悪化する。この点に関して最も重要なのは、電源バス(power bus)と接地バス(ground bus)に沿った電圧降下、およびクリティカル信号パスのRC遅延である。より広い金属線を使用することによって抵抗を少なくしようとすると、これらワイヤのキャパシタンスがより大きくなってしまう。
半導体基板の表面上にインダクターを作製する最新の方法は、細線法(fine-line technique)を使用してインダクターをパッシベーション層の下に作製するという方法である。しかしながら、これは作製されたインダクターとインダクターが作製されている基板表面との間の物理的距離が極めて小さくなる(一般には10μm未満)ということを示しており、この結果シリコン基板における電磁損失が大きくなり、従ってインダクターのQ値が低下する。インダクターと半導体表面との間の距離を増大させることにより、シリコン基板における電磁場を距離に反比例して減少させ、インダクターのQ値を大きくすることができる。従ってパッシベーション層をオーバーレイするインダクターを作製することにより(ポストパッシベーション法によって)、そしてさらに、パッシベーション層の表面上に付着または接着させた厚い誘電体(例えばポリマー)層の表面上にインダクターを作製することにより、インダクターのQ値を増大させることができる。さらに、インダクターを作製するのに幅広で厚めの金属を使用することによって、寄生抵抗を減少させることができる。本発明の方法は、ポストパッシベーション法によるインダクター作製というこれらの原理を適用するが、このときインダクターは、厚めで幅広の金属を使用して厚い誘電体層上に作製される。
米国特許第5,212,403号(Nakanishi)は、(チップ上の配線基板における)内側と外側に、配線接続物の長さに依存する論理回路のための配線接続物を形成させる方法を示している。
米国特許第5,501,006号(Gehman, Jr.ら)は、集積回路(IC)と配線基板との間に絶縁層を組み込んだ構造物を示している。配電リード線により、ICのボンディング・パッドが基板のボンディング・パッドに接続される。
米国特許第5,055,907号(Jacobs)は、支持体基板上およびチップ上に薄膜多層の配線デカル(wiring decal)を形成することによって、チップの境界を越えて回路を集積することを可能にする拡張集積半導体構造物について開示している。しかしながら、この特許文献は本発明とは異なる。
米国特許第5,106,461号(Volfsonら)は、TAB構造物におけるIC上の、ポリイミド(誘電体)と金属層とを交互に組合わせてなる多層相互接続構造物を教示している。
米国特許第5,635,767号(Wenzelら)は、複数の金属層を隔離するPBGAによってRC遅延を少なくする方法を教示している。
米国特許第5,686,764号(Fulcher)は、電源とI/Oトレースとを隔離することによってRC遅延を少なくするようなフリップチップ基板を示している。
米国特許第6,008,102号(Alforedら)は、バイアによって接続された2つの金属層を使用する螺旋状インダクターを示している。
米国特許第5,372,967号(Sundaramら)は、螺旋状インダクターを開示している。
米国特許第5,576,680号(Ling)と米国特許第5,884,990号(Burghartzら)は、他の螺旋状インダクター設計物を示している。
課題を解決するための手段
本発明の主要な目的は、高性能集積回路のRF性能を改良することにある。
本発明の他の目的は、Q値の高いインダクターを作製する方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、Q値の高いインダクターを作製するベースとして、GaAsチップをシリコンチップで置き換えることにある。
本発明のさらに他の目的は、シリコン基板の表面上に作製するインダクターの周波数範囲を広げることにある。
本発明のさらに他の目的は、シリコン基板の表面をオーバーレイする高品質の受動電気素子を作製することにある。
本一部継続出願では、ポストパッシベーション法のシーケンスにおいて、誘電体の厚い層をパッシベーション層の上に、そして幅広で厚い金属線を誘電体の厚い層の上に加える。本発明は、高品質の電気素子(例えばインダクター、コンデンサ、または抵抗器)をパッシベーション層上または厚い誘電体層の表面上にさらに作製することによって、本一部継続出願をより広い範囲に広げている。本発明の方法はさらに、ディスクリートの受動電気素子を、下側のシリコン表面から実質的に離れた距離にて実装する方法を提供する。
本一部継続出願は、再配電層(re-distribution layer)と相互接続金属層が従来のICの表面上の誘電体層において作製されている集積回路構造物について教示している。再配電層と相互接続金属層の誘電体上にパッシベーション層を付着させ、パッシベーション層の表面上に厚めのポリマー層を付着させる。本発明では、高品質の電気素子を厚いポリマー層の表面上に作製する。
本発明は、他にもいくつかある中で特に、従来技術において周知の半導体装置の作製法と作製手順を使用したインダクターの作製(Q値の高いインダクターを半導体基板の表面上に作製することに重点が置かれている)に取り組んでいる。本発明のインダクターは高品質であるので、電力損失をできるだけ少なく抑えつつ高周波用途に使用することができる。本発明はさらに、コンデンサと抵抗器をシリコン基板の表面上に作製することに取り組んでいる(従って、コンデンサと抵抗器を作製する本発明の方法の主要な目的は、下側のシリコン基板においてこれら素子によって一般的に引き起こされる寄生キャパシタンス(parasitics)を減少させることにある)。
より具体的に説明するために図1を参照すると、本出願の1つの実施態様の断面が示されている。シリコン基板10の表面にトランジスタと他の素子(図1には図示せず)が設けられている。基板10の表面が誘電体層12で被覆されており、従って誘電体層12は、基板10の表面中および基板10上に設けられている素子の上に付着している。導電相互接続線11が層12の内部に設けられており、これらの線が、基板10の表面に設けられている半導体装置に接続している。
層14(2つの例が示されている)は、通常は誘電体層12の上に作製される金属層と誘電体層の全てを示しており、従って図1に示されている層14は、複数の誘電体層または絶縁層などを含んでもよく、導電相互接続線13が、層14の全体にわたって作製されている電気的接続物のネットワークを構成している。電気接点16が、層14をオーバーレイしていて層14の表面上に存在している。これらの電気接点16は、例えば、基板10の表面に設けられているトランジスタや他の装置に対する電気的相互接続物を確実に形成するようなボンディング・パッドであってもよい。これらの電気接点16は、周囲の回路にさらに接続する必要のあるIC集成体内の相互接続箇所である。下側層を湿気や汚染などから防ぐために、層14の上にパッシベーション層18(例えば窒化ケイ素で形成されている)が付着されている。
本出願の重要な工程は、厚いポリイミド層20を付着させること(層18の表面上に付着させる)から始まる。電気接点16へのアクセスを設けなければならず、このため開口22、36、および38のパターンがポリイミド層20とパッシベーション層18を通してエッチングされ、開口22、36、および38のパターンが電気接点16のパターンと整列する。電気接点16は、ポリイミド層20に作製されている開口22/36/38によって、層20の表面にまで電気的に延ばされている。
層20の付着のために使用される前記物質はポリイミドであるが、この層に使用できる物質はポリイミドに限定されず、公知のいかなるポリマー(例えばSiClxy)も含まれる。上記のポリイミドは、厚いポリマー層20を作製する上で、本発明の方法に対し使用すべき好ましい物質である。使用できるポリマーの例としては、ケイ素化合物(silicons)、炭素化合物(carbons)、フッ化物(fluorides)、塩化物(chlorides)、酸素化合物(oxygens)、パリレンまたはテフロン(R)、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン(PS)、ポリオキシド(polyoxide)(PO)、ポリポロオキシド(poly polooxide)(PPO)、およびベンゾシクロブテン(BCB)などがある。
接点16との電気的接触は、開口22/36/38に導電性物質を充填することによって確実に果たすことができる。これら金属導体の上表面24が開口22/36/38中に含まれ、ICをその環境(environment)に接続させるのに、そして周囲の電気回路中にさらに集積するのに使用することができる。この後者の説明は、基板10の表面に設けられている半導体装置を、開口22/36/38に収容されている導電性相互接続物を介して周囲の素子および回路にさらに接続することができる、と言っているのと同じことである。開口22、36、および38中に収容されている金属相互接続物の表面24の上に相互接続パッド26と28が形成される。これらのパッド26と28は、特定の回路設計要件に適応できるものであれば、いかなる幅と厚さを有する設計物であってもよい。1つのパッドを、例えばフリップ・チップ・パッドとして使用することができる。他のパッドを、配電用に、または接地もしくは信号バスとして使用することができる。例えば、図1に示すように、下記のような接続物をパッドに作り上げることができる:パッド26はフリップ・チップ・パッドとして機能させることができ、パッド28はフリップ・チップ・パッドとして機能させるか、または電源、アース端子、もしくは電気信号バスに接続することができる。図1に示すパッドのサイズとこのパッドを使用できる可能な電気的接続物との間には関係はない。パッドのサイズ、標準的なやり方、および電気回路を設計する上での制約条件により、ある与えられたパッドが役立つような電気的接続物が得られるかどうかが決まる。
以下に記載の説明は、図1における接点16のサイズと数に関する。これらの接点16は薄い誘電体(図1の層14)の上に位置しているので、パットのサイズが大きすぎてはいけない。なぜなら、パッドのサイズが大きいと、大きなキャパシタンスが発生するからである。さらに、パッドのサイズが大きいと、該金属層のルーティング能力(routing capability)を阻害する。従って、パッド16のサイズを比較的小さく保持するのが好ましい。しかしながら、パッド16のサイズはさらに、バイア22/36/38のアスペクト比に直接関係する。バイアエッチングとバイア充填が施されることを考慮すると、許容しうるアスペクト比は約5である。これらの考察に基づいて、接点パッド16のサイズは0.5μm〜30μmのオーダーであり、正確なサイズは層18と20の厚さに依存する。
本出願によって設計物中に組み込むことのできる接点パッドの数が制限されることはなく、この数はパッケージ設計上の要件に依存している。図1における層18は、一般的なICパッシベーション層であってよい。
最新の技術において最もよく使用されるパッシベーション層は、プラズマエンハンストCVD(PECVD)酸化物層とプラズマエンハンストCVD窒化物層である。パッシベーション層18を作製する際には、先ず約0.2μmのPECVD酸化物層を付着させ、次いで約0.7μmの窒化物層を付着させる。パッシベーション層18は、装置ウェーハ(device wafer)を湿気や異物によるイオン汚染から保護するので極めて重要なものである。(集積回路の)サブ−ミクロンプロセスと、(相互接続用金属化構造物)のテンズ−ミクロンプロセス(tens-micron process)との間にこの層を配置することは極めて重要なことである。なぜなら、相互接続用金属化構造物を作製するプロセスに対し、クリーンルーム要件がそれほど厳しくはないより安価なプロセスが可能となるからである。
層20は、2μmを越える厚さ(硬化後)を有する厚いポリマー(例えばポリイミド)誘電体層である。ポリマー厚さの範囲は2μm〜150μmであってよく、電気的設計要件に依存する。
層20の付着に対しては、例えば日立−デュポン製のポリイミドHD2732または2734を使用することができる。このポリイミドは、スピンオンコーティングすることができ、そして硬化させることができる。スピンオンコーティング(spin-on coating)の後、ポリイミドを減圧雰囲気または窒素雰囲気にて400℃で約1時間硬化させる。より厚いポリイミド層を得るためには、ポリイミド皮膜を複数回コーティングして硬化させる。
層20を作製するのに使用できる他の物質はベンゾシクロブテン(BCB)のポリマーである。このポリマーは、現在例えばダウケミカル社で工業的に製造されており、一般的なポリイミド用途の代わりに使用できることが最近明らかになっている。
開口22、36、および38の寸法については従来より種々の意見がある。開口と誘電体厚さとが一緒になったときの寸法によって開口のアスペクト比が決まる。このアスペクト比により、バイア・エッチプロセス(via etch process)と金属充填能力とが問題となってくる。この結果、開口22/36/38に対する直径は約0.5μm〜30μmの範囲であってよく、開口22/36/38に対する高さは約2μm〜150μmの範囲であってよい。開口22/36/38のアスペクト比は、バイア(via)を金属で充填できるように設計されている。バイアは、CVD金属(例えば、CVDタングステンやCVD銅)で、無電解ニッケルで、ダマシン金属充填法で、または電気メッキ銅で充填することができる。
複数のポリマー(例えばポリイミド)層を施すことによって本出願をさらに拡大することができ、従ってまたより多種類の用途に適合させることができる。図1に示されている構造物の機能は、あらかじめ付着させてある層20の上に第2のポリイミド層を付着させ、そしてパッド26と28をオーバーレイすることによってさらに拡大することができる。選択的なエッチングと金属付着により、第2のポリイミド層の表面上に、パッド26および28に相互接続できる追加接点をさらに作製することができる。追加のポリイミド層とその上に作製される接点パッドは特定の用途にカスタマイズすることができ、複数のポリイミド層による用途拡大により、本一部継続出願の汎用性と有用性が大幅に増大する。
図1は、本一部継続出願の基本的な設計上の利点を示している。こうした利点により、金属層14と接点16のすぐ近くを通っているサブミクロンのまたは細い線を、金属相互接続物36を介して上方30に延ばすことが可能となる。この延在が金属相互接続物28の水平面において方向32に続き、そして金属相互接続物38を介して下方34に戻る。パッシベーション層18と絶縁層20の機能と構造は前記した通りである。本発明の基本的な設計上の利点は、細線相互接続物を“上昇させる(elevate)”かまたは“展開させ(fan-out)”、そしてこれらの相互接続物をミクロレベルおよびサブミクロのレベルから金属相互接続物のレベル(かなり大きめの寸法を有しており、従って抵抗とキャパシタンスがより小さく、製造するのがより簡単でしかも原価効率がより良好である)まで取り除くことにある。本出願のこの態様は、ラインの再配分(line re-distribution)を行ういかなる態様も含んでおらず、従って単純性という固有の特質を有している。従って、ミクロおよびサブミクロの配線を幅広で厚い金属のレベルにてアクセス可能にするという点において、この態様は本出願の重要性をさらに高める。相互接続物20、36、および38は、パッシベーション層とポリマーまたはポリイミド誘電体層を貫いて上昇し、幅広で厚い金属レベル上にてある距離にわたって延在を続け、そして幅広で厚い金属レベルから微細な金属レベルまで、再びパッシベーション層とポリマーまたはポリイミド誘電体層を貫いて下降して延在を続けることによって、微細レベルの金属を相互接続する。このようにしてなされる延在は、幅広で厚い金属線26と28を含んだ特定タイプの微細な金属相互接続箇所16(例えば、信号または電源または接地)ヘの延在に限定する必要はない。どのようなタイプの相互接続物をこのような方法で確実に設けることができるかについては物理学と電子工学の法則により制約が(もしあれば)加えられ、制約ファクター(limitng factor)は、抵抗、伝搬遅延、RC定数、および他のファクター等の従来の電気的制約ファクターであろう。本出願が重要であるのは、これらの法則を適用できる点において本一部継続出願がはるかに広い許容範囲を与えるという点、そしてそうする際に、集積回路の用途と使用について、またこれら回路の幅広で厚い金属環境への適合についてかなり拡大された範囲をもたらすという点である。
図2は、本一部継続出願の基本的な相互接続態様を、どのようにして本発明に従って微細金属を幅広で厚い金属の平面にまで上昇させるだけでなく、厚いポリイミド層20の表面上にインダクターを加えるように拡大できるかを示している。インダクターは、基板10の表面と平行であって、且つ層12、14、18、および20が組み合わさった高さ分だけ基板10の表面と隔離している平面において作製される。図2は、基板10の表面に垂直な平面にて切り取ったときのインダクターの断面40を示している。幅広で厚い金属も、抵抗によるエネルギー損失の節減に寄与する。さらに、電気メッキ法を使用して抵抗率の低い金属(例えば金、銀、および銅)も適用することができ、その厚さは約20μmとすることができる。
図3は、誘電体層20の表面上に作製されたインダクター40の螺旋構造の平面図42を示している。図2におけるインダクター40の断面は、図3のライン2−2’に沿って切り取ったときの図である。インダクター40を作製するのに使用される方法は、電気メッキ法または金属スパッタ法によって金属(例えば金や銅など)を付着させる従来の方法である。
図4はインダクター40の平面図を示しており、強磁性物質の層44を加えることにより、インダクターが基板10の表面からさらに隔離されている。導体36と38用の強磁性物質の層44において開口が作製されており、層44は、実験的に測定することができて、使用する物質の種類と層(図4の断面において示されている構造物を作製するために、強磁性物質(例えば層20)をオーバーレイして使用される)の厚さに影響され且つある程度依存するような厚さに、従来の方法を使用して付着させてある。強磁性物質層44の表面エリアは一般に、インダクター40が層44と整列し、層44をオーバーレイするように層18の表面上に広がっており、層44の表面エリアがこれらの境界を幾分越えて広がっていて、基板10の表面をインダクター40の電磁場から遮蔽するという点をさらに改良している。
層44は強磁性物質の層に制限されず、良導体(例えば、限定するものではないが、金、銅およびアルミニウム)の層とすることもできる。オーバーレイしているインダクター40はポリイミド層20の表面上に作製されており、強磁性または良導体を含む層44によって下側のシリコン基板10から隔離できる。
図5は、わかりやすくするために、基板および本発明の方法に従って基板の表面上に作製した層の単純化した断面を示している。強調して示されているエリアは前記にて定義した通りである。すなわち、
−10はシリコン基板であり、
−12は、基板の表面上に付着させた誘電体層であり、
−14は、相互接続線、バイア、および接点を含んだ相互接続層であり、
−16は、相互接続層14の表面上の接点であり、
−18は、接点16にアクセスできる開口が作製されているパッシベーション層であり、
−20は厚いポリマー層であり、そして
−21は、ポリイミド層20を通して設けられている導電プラグである。
厚いポリマー層20は、パッシベーション層18の表面上に液状形態にて塗被することもできるし、またはパッシベーション層18の表面上に乾燥皮膜を施すことにより積層することもできる。導電プラグ21の作製に必要とされるバイアは、従来のフォトリソグラフィプロセスによって作製することもできるし、またはレーザー(ドリル)技術を使用して作製することもできる。
上記の説明から明らかなように、図5の断面において示されている層の配列は、インダクターやコンデンサ等の追加の電気的素子が、ポリイミド層20の表面上において、そして導電プラグ21と電気的に接触した状態にて作製できるように造られている。図5に示す断面における誘電体層12は層14の一部であってもよい。なぜなら、層14は、層12を容易に集積することのできるイントラ・レベル・ジエレクトリック(Intra Level Dielectric; ILD)の層であるからである。
図6に示す断面に対しては、図5に関して説明したのと同じ層がこの断面にも与えられている。能動半導体装置を含むシリコン基板10の上層17がさらに示されている。さらに、パッシベーション層18の表面上に作製されているインダクター19の断面が示されている。この場合も、インダクター19のために使用される金属のオーム抵抗ができるだけ低くなければならない、ということを強調しておく。このため、インダクター19の形成に対しては、例えば金の厚い層を使用するのが好ましい。金の厚い層は、2.4GHzの用途に対してインダクター19のQ値を約5から約20まで増大させたことが明らかになっており、これはインダクター19のQ値が相当改良されたことを示している。
図7は、基板10の表面上に作製されたコンデンサの断面を示している。導電相互接続線と接点を含んだ層14が基板10の表面上に作製されている。パッシベーション層18が層14の表面上に付着しており、接点パッド16の表面にアクセスできる開口が、パッシベーション層18中に作製されている。
よく知られているように、コンデンサは、下側プレート、上側プレート、および上側プレートと下側プレートとを隔離する誘電体層を含む。コンデンサのこれらの構成要素は、図7に示されている断面から下記のように容易に識別することができる。
−42は、コンデンサの下側プレートを形成する導電層であり、
−44は、コンデンサの上側プレートを形成する導電層であり、
−46は、コンデンサの上側プレート44を下側プレート42から隔離する誘電体層である。
図7に示されている断面からわかるように、コンデンサはパッシベーション層18の表面上に作製されていることに留意すべきであり、従って、コンデンサを作製するこの方法はポストパッシベーション・プロセシング・シーケンスと呼ばれる。個々の層42、44、および46を作製するのに使用できる処理条件と物質についてはすでに記載しており、従ってここでさらに詳細に説明する必要はない。
重要な点は、3つの層42、44、および46を付着させることのできる種々の厚さであり、以下の通りである。
−パッシベーション層18の厚さは約0.1〜0.3μmであり、
−導電性物質層42の厚さは約0.5〜20μmであり、
−誘電体層44の厚さは約500〜10,000オングストロームであり、そして
一導電性物質層46の厚さは約0.5〜20μmである。
図7における断面で示されている、ポストパッシベーション法により作製されたコンデンサは、
−コンデンサと下側のシリコン基板との間の寄生キャパシタンスを減少させ、
−導電性物質の厚い層の使用を可能にし(これによりコンデンサの抵抗が減少する;このことはワイヤレス用途において特に重要である)、そして
−コンデンサの上側プレートと下側プレートとの間の誘電体として高誘電性物質(例えばTiO2やTa25)の使用を可能にした(この結果、コンデンサの容量値がより高くなる)。
図8は、パッシベーション層18の表面上に作製されているインダクター19のソレノイド構造の三次元図を示している。図8においてさらに強調されているのは、
−23、すなわちインダクターの金属の上側レベルと下側レベルの相互接続のために図5の厚いポリマー層20において作製されているバイア、
−25、すなわちインダクターの底部金属、および
−27、すなわちインダクターのための上側金属
である。
図9は、先ずポリマーの厚い層29を付着させ、その上にポリマー層(図示せず)を付着させ、そしてポリマーの厚い層20(図5)中にバイア23を作製することによってパッシベーション層18の表面上に作製されたインダクターの三次元図を示している。図9は、前記にて強調した層の他にポリイミド層29を示している。インダクター19は、インダクター19の底部金属25、インダクターの上部金属27、およびポリマーを含むのが好ましい層20(図5)中に作製されるバイア23を造り上げることによって作製される。
図10は、図9で既に示したように、層20の表面上にインダクターが作製されている場合の平面図を示している。バイア23は、インダクター19の上部金属線27、インダクター19の底部金属線25(層20の表面上には見えないので、ハッチングしてある)と同様に強調されている。さらに詳細に、バイア23’と23”については、バイア23’の下端とバイア23”の上端はそれぞれ相互接続線31と33(図11)に接続し、これら相互接続線31と33は、インダクター19のさらなる相互接続のための接続となる。
図11は、図10の構造を、図10に示すライン6e−6e’に沿って切り取った断面を示している。接点パッド16’はパッシベーション層18の表面上に設けられており、こうした接点パッド16’は、インダクター19の底部金属25とインダクター19の上部金属27との間の相互接続のためにバイア23、23’および23”と接触している。バイア23’と23”への相互接続物は線31と33であり、これらは前述したように、インダクター19を周囲の回路または素子に接続する。
パッシベーション層をオーバーレイするトロイダルインダクターの作製を図12と13に示し、ここではトロイダルコイル19’をパッシベーション層18の表面上に作製する。上側レベル金属27’、底部レベル金属25’、および、底部レベル金属25’と上側レベル金属27’とを相互接続するバイア23’を図12において強調している。
図13は、さらに説明するために、図12のトロイダル19’の平面図を示している。この図の強調した特徴は前記で説明しており、従ってここでさらに説明する必要はない。
図14は、図7のように基板10の表面上にコンデンサが作製されている場合の断面を示している。しかしながら、図14に示されている断面においては、厚いポリイミド層20がパッシベーション層18の表面上に付着していて、厚いポリイミド層20を通してアクセスできる接点パッド16を造るために、パターン形成処理とエッチング処理が施されている。厚いポリマー層20により、コンデンサの大部分が離される。すなわち、下側プレート42、上側プレート44、および誘電体46が、基板10の表面から層20の厚さに等しい距離だけ離される。前述したように、ポリイミドの厚さ範囲は2μm〜150μmの範囲で変わってよく、これは電気的な設計要件に依存する。この説明は、図14に示されている断面に対しても当てはまり、従ってコンデンサの各層を、2μm〜150μmの距離だけ基板10の表面から離すことができる。この結果、コンデンサと下側のシリコン基板との間の距離が大幅に増大し、従って明らかに寄生キャパシタンスが大幅に減少するであろう。
図15は、基板10の表面上にパッシベーション層18が付着していて、パッシベーション層18の表面上に抵抗器48が作製されている場合の基板10の断面を示している。よく知られているように、抵抗器は、電流の通過に対して電気抵抗を生じる物質と2箇所(two points)とを接続することによって作製される。図15において断面で示されている抵抗48の一部である2箇所は、相互接続層14の表面中または表面上に作製されている接点パッド16である。2つの接点パッドを相互接続し、そしてパッシベーション層18の表面上に付着する層48を2つの接点パッド間に作製することによって、本発明の方法に従って抵抗器を作製した。層48を作製するためには、抵抗率の高い物質(例えば、TaN、窒化ケイ素、ホスホシリケートガラス(PSG)、オキシ窒化ケイ素、アルミニウム、酸化アルミニウム(Alxy)、タンタル、ニオブ、またはモリブデン)を使用することができる。高抵抗率物質の層48の付着の寸法(例えば厚さ、長さ、および幅)は用途によって異なり、従ってここでは特定できない。図15における断面で示されている抵抗器は、図7と図14のコンデンサの場合と同じように、パッシベーション層18の表面上にポストパッシベーション法によって作製される。
図16は基板10の断面を示しており、基板の表面上に相互接続層14が作製されている。相互接続用金属層14の上にパッシベーション層18が付着しており、パッシベーション層18の表面上に厚いポリイミド層20が付着している。ポリイミド層20の表面上に抵抗器48が作製されている。抵抗器48は、2つの接点パッド16と高抵抗率の薄い金属層とを接続した状態で作製されている。抵抗器本体と基板表面との間の距離を増大させることによって(ポリイミド層20の厚さを増大させることによって)抵抗器本体と基板との間の寄生キャパシタンスが減少し、従って改良された抵抗性構成要素が得られる(寄生容量損失の減少、高周波性能の向上)。
本発明のポストパッシベーション法のさらなる応用が図17と18に示されており、接点パッド16とオーバーレイしている電気素子(例えばディスクリートのインダクター)との間にボール状接点を作製することに重点を置いている。基板10の表面から上方に向かっての、図17の層のほとんどは、3つの層に関して上記で使用したのと同じ参照番号を使用して図17において識別してある。図17においてまだ識別されていないのは、
−50、厚いポリマー層20を通して形成されている接点プラグ、
−52、選択的ハンダ付着法(プラグ50の表面上に電気メッキまたはボール・マウンティングを施し、付着させたハンダ上へフラックスを施し、そしてハンダをフローさせて接点ボール52を形成させる)という従来法を使用して接点プラグ50の表面上に形成されている接点ボール、および
−54、ディスクリートの電気素子(例えば、インダクターやディスクリートのコンデンサまたは抵抗器)の断面
である。
図18はシリコン基板10の断面を示しており、基板表面の上にディスクリートの電気素子54が実装されており、接点ボール56が使用されていて、これにより基板10と電気素子54との間の距離が相当程度の値になる。接点パッド16にオーバーレイしているパッシベーション層18にて作製されている開口中に接点ボールが挿入されており、この(比較的大きな)接点ボール56が、基板10の表面とディスクリートの電気素子54との間に相当程度の隔離をもたらす。
図17と18に示されている方法は、
−受動素子54が基板10の表面から相当程度の距離離れていること、および
−プリント回路基板(PCB)の表面上にディスクリートの受動素子54を実装する代わりに、本発明においては半導体装置により近くに受動素子54を実装できる
ということを示している。
添付図面で断面にて示した実施例を挙げつつ上記に説明してきた方法と手順の全体を通して下記のような点を強調してきた:
−シリコン基板から受動素子をさらに離し、これにより、基板が受ける電磁損失のために基板によって引き起こされる悪影響が減少する、
−本発明のポストパッシベーション法はディスクリート素子の設計パラメーターの選択を可能にし、この結果、ディスクリートのコンデンサとディスクリートのインダクターの抵抗が減少する。このことは、従来技術の方法と本発明の方法との下記比較からより一層明確になる。
従来技術では、インダクターの作製に薄い金属の使用が必要とされるため、インダクターのために幅広のコイルの作製が要求され、この結果、インダクターに必要とされる表面積が増大し、従ってインダクターの寄生キャパシタンスが増大し、このため基板表面において渦電流損失を引き起こす。
これとは対照的に本発明は、受動素子の金属が(厚いポリマー層によって)(薄い金属)相互接続層14から離れているので厚い金属を使用することができ、従ってインダクターに必要とされる表面積が少なくて済み、またインダクターの抵抗率が減少し、これによってインダクターのQ値が増大する。
本発明の好ましい実施態様について説明し、またその形態を詳細に記載してきたが、当業者にとっては、本発明の精神を逸脱することなく、また添付の特許請求の範囲を逸脱することなく種々の変形が可能であることは言うまでもない。
図1は、本一部継続出願による発明の相互接続スキームの断面を示している。 図2は、厚いポリイミド層の表面上にインダクターが作製されているという本一部継続出願が拡大された場合の断面を示している。 図3は、本発明の方法に従って作製されるインダクターの平面図を示している。 図4は、基板とオーバーレイしている層の断面を示しており、厚いポリイミド層の表面上にインダクターが作製され、インダクターを下側のシリコン基板から絶縁するために強磁性物質の層がさらに加えられている。 図5は、本一部継続出願の方法を使用して基板表面上に作製されている複数層と基板とを単純化させた場合の断面を示している。 図6は、パッシベーション層の上にインダクターが加えられた場合の、図5の断面を示している。 図7は、基板の表面上にパッシベーション層を付着させ、パッシベーション層の表面上にコンデンサが作製されている場合の断面を示している。 図8は、厚いポリマー層中にバイアを作製することによってパッシベーション層の表面上に作製されたインダクターの三次元図を示している。 図9は、厚いポリイミド層の表面上に付着させた厚いポリマー層中に作製されたインダクターの三次元図を示している。 図10は、層20の表面上にインダクターが作製されている場合の平面図を示している。 図11は、図10の構造を、図10のライン6e−6e’に沿って切り取った断面を示している。 図12は、パッシベーション層の表面上に作製されたインダクターの三次元図を示しており、インダクターはソレノイドの形状を有する。 図13は、図12のインダクターの平面図を示している。 図14は、基板の表面上にパッシベーション層を付着させ、パッシベーション層の上に厚いポリイミド層を付着させ、そして厚いポリイミド層の表面上にコンデンサが作製されている場合の断面を示している。 図15は、基板の表面上にパッシベーション層を付着させ、パッシベーション層の表面上に抵抗器が作製されている場合の断面を示している。 図16は、基板の表面上にパッシベーション層を付着させ、パッシベーション層の上に厚いポリイミド層を付着させ、そして厚いポリイミド層の表面上に抵抗器が作製されている場合の断面を示している。 図17は、シリコン基板の表面上にディスクリートの電気素子が実装され、接点ボールが使用されていて、これにより基板と電気素子との間の距離が相当程度の値となり、そして厚いポリイミド層が使用されている、という場合の断面を示している。 図18は、シリコン基板の表面上にディスクリートの電気素子が実装され、厚い接点ボールが使用されていて、これにより基板と電気素子との間の距離が相当程度の値となり、そしてポリイミド層が使用されていない、という場合の断面を示している。

Claims (27)

  1. 半導体基板と;
    前記半導体基板の中または表面上の多数の半導体装置であって、前記多数の半導体装置は
    トランジスタを含む、多数の半導体装置と;
    前記半導体基板上の金属化構造物であって、前記金属化構造物は前記多数の半導体装置に
    接続し、前記金属化構造物は第1の金属層及び前記第1の金属層上の第2の金属層を含む
    、金属化構造物と;
    前記第1及び第2の金属層の間の誘電体層と;
    前記金属化構造物上の及び前記誘電体層上のパッシベーション層であって、前記パッシベ
    ーション層は窒化物層を含む、パッシベーション層と;
    前記パッシベーション層上のポリマー層であって、前記ポリマー層は、前記パッシベーシ
    ョン層の厚さを超え且つ前記誘電体層の厚さを超える、2〜150マイクロメートルの厚
    さを有し、前記ポリマー層中の及び前記パッシベーション層中の第1の開口は、前記金属
    化構造物の第1のパッドの上にあり、前記第1のパッドを露出し、前記ポリマー層中の及
    び前記パッシベーション層中の第2の開口は、前記金属化構造物の第2のパッドの上にあ
    り、前記第2のパッドを露出し、前記第1及び第2のパッドは、絶縁材料によって互いに
    分離される、ポリマー層と;
    前記第1の開口を通って前記第1のパッドに接続する第1の導電性構造物と;
    前記第2の開口を通って前記第2のパッドに接続する第2の導電性構造物と;
    前記第1の導電性構造物表面の第1のはんだ接合と;
    前記第2の導電性構造物表面の第2のはんだ接合と;
    前記ポリマー層上の及び前記第1及び第2のはんだ接合表面の受動素子であって、前記受
    動素子は、前記第1のはんだ接合と直接接続することによって前記第1の導電性構造物を
    介して前記第1のパッドに接続し、前記受動素子は、前記第2のはんだ接合と直接接続す
    ることによって前記第2の導電性構造物を介して前記第2のパッドに接続する受動素子
    と;
    を含む、集積回路チップ。
  2. 請求項1に記載の集積回路チップにおいて、前記ポリマー層はポリイミドを含む、集積回
    路チップ。
  3. 請求項1に記載の集積回路チップにおいて、前記ポリマー層はベンゾシクロブテン(BC
    B)を含む、集積回路チップ。
  4. 請求項1に記載の集積回路チップにおいて、前記受動素子はコンデンサーを含む、集積回
    路チップ。
  5. 請求項1に記載の集積回路チップにおいて、前記受動素子はインダクターを含む、集積回
    路チップ。
  6. 請求項1に記載の集積回路チップにおいて、前記受動素子は抵抗器を含む、集積回路チッ
    プ。
  7. 請求項1に記載の集積回路チップにおいて、前記窒化物層は0.5〜2マイクロメートル
    の厚さを有する、集積回路チップ。
  8. 請求項1に記載の集積回路チップにおいて、前記パッシベーション層は、前記窒化物層の
    下の酸化物層を含む、集積回路チップ。
  9. 半導体基板と;
    前記半導体基板の中または表面上の多数の半導体装置であって、前記多数の半導体装置は
    トランジスタを含む、多数の半導体装置と;
    前記半導体基板上の金属化構造物であって、前記金属化構造物は前記多数の半導体装置に
    接続し、前記金属化構造物は、第1の金属層及び前記第1の金属層上の第2の金属層を含
    む、金属化構造物と;
    前記第1及び第2の金属層の間の誘電体層と;
    前記金属化構造物上の及び前記誘電体層上のパッシベーション層であって、前記パッシベ
    ーション層は窒化物層を含み、前記パッシベーション層中の第1の開口は、前記金属化構
    造物の第1のパッド上にあり、前記第1のパッドを露出し、前記パッシベーション層中の
    第2の開口は、前記金属化構造物の第2のパッドの上にあり、前記第2のパッドを露出し
    、前記第1及び第2のパッドは、絶縁材料によって互いに分離される、パッシベーション
    層と;
    前記第1の開口を通って前記第1のパッドに接続する第1の導電性構造物と;
    前記第2の開口を通って前記第2のパッドに接続する第2の導電性構造物と;
    前記第1の導電性構造物表面の第1のはんだ接合と;
    前記第2の導電性構造物表面の第2のはんだ接合と;
    前記パッシベーション層上の及び前記第1及び第2のはんだ接合表面の受動素子であって
    前記受動素子は、前記第1のはんだ接合と直接接続することによって前記第1の導電性
    構造物を介して前記第1のパッドに接続し、前記受動素子は、前記第2のはんだ接合と直
    接接続することによって前記第2の導電性構造物を介して前記第2のパッドに接続する
    受動素子と;
    を含む、集積回路チップ。
  10. 請求項に記載の集積回路チップにおいて、前記受動素子はコンデンサーを含む、集積回
    路チップ。
  11. 請求項に記載の集積回路チップにおいて、前記受動素子はインダクターを含む、集積回
    路チップ。
  12. 請求項に記載の集積回路チップにおいて、前記受動素子は抵抗器を含む、集積回路チッ
    プ。
  13. 請求項に記載の集積回路チップにおいて、前記窒化物層は、0.5〜2マイクロメート
    ルの厚さを有する、集積回路チップ。
  14. 請求項に記載の集積回路チップにおいて、前記パッシベーション層は、前記窒化物層の
    下の酸化物層を含む、集積回路チップ。
  15. 集積回路チップの形成方法であって、前記方法は、
    ウェーハを提供するステップであって、前記ウェーハは、半導体基板、前記半導体基板の
    中または表面上の多数の半導体装置を含み、前記多数の半導体装置のうちの1つはトラン
    ジスタ、前記半導体基板上の金属化構造物を含み、前記金属化構造物は前記多数の半導体
    装置に接続し、前記金属化構造物は、第1の金属層及び前記第1の金属層上の第2の金属
    層、前記第1及び第2の金属層の間の誘電体層、並びに前記金属化構造物上の及び前記誘
    電体層上のパッシベーション層を含み、前記パッシベーション層中の第1の開口は、前記
    金属化構造物の第1のパッドの上にあり、前記第1のパッドを露出し、前記パッシベーシ
    ョン層中の第2の開口は、前記金属化構造物の第2のパッドの上にあり、前記第2のパッ
    を露出し、前記第1及び第2のパッドは、絶縁材料によって互いに分離され、前記パッ
    シベーション層は窒化物層を含む、ステップと;
    前記第1のパッド上の第1の導電性構造物及び前記第2のパッド上の第2の導電性構造物
    を形成するステップであって、前記第1の導電性構造物は、前記第1の開口を通って前記
    第1のパッドに接続し、前記第2の導電性構造物は、前記第2の開口を通って前記第2の
    パッドに接続する、ステップと;
    前記第1及び第2の導電性構造物上のはんだ層を形成するステップと;
    前記パッシベーション層上に及び前記はんだ層上に受動素子を置くステップであって、前
    受動素子の第1の接点は、前記第1の導電性構造物上の前記はんだ層上にあり、前記
    動素子の第2の接点は、前記第2の導電性構造物上の前記はんだ層上にある、ステップと

    前記はんだ層を流し、前記第1の接点と前記第1の導電性構造物との間の第1のはんだ相
    互接続物及び前記第2の接点と前記第2の導電性構造物との間の第2のはんだ相互接続物
    を生成するステップであって、前記第1の接点は、前記第1のはんだ相互接続物と直接接
    続することによって前記第1の導電性構造物を介して前記第1のパッドに接続し、前記第
    2の接点は、前記第2のはんだ相互接続物と直接接続することによって前記第2の導電性
    構造物を介して前記第2のパッドに接続する、ステップと;
    を含む、方法。
  16. 請求項15に記載の方法において、前記受動素子を置くステップは、前記パッシベーショ
    ン層上に及び前記はんだ層上にコンデンサーを置くステップを含む、方法。
  17. 請求項15に記載の方法において、前記受動素子を置くステップは、前記パッシベーショ
    ン層上に及び前記はんだ層上にインダクターを置くステップを含む、方法。
  18. 請求項15に記載の方法において、前記受動素子を置くステップは、前記パッシベーショ
    ン層上に及び前記はんだ層上に抵抗器を置くステップを含む、方法。
  19. 請求項15に記載の方法において、前記金属化構造物はアルミニウムを含む、方法。
  20. 集積回路チップの形成方法であって、前記方法は、
    ウェーハを提供するステップであって、前記ウェーハは、半導体基板、前記半導体基板の
    中または表面上の多数の半導体装置を含み、前記多数の半導体装置のうちの1つはトラン
    ジスタ、前記半導体基板上の金属化構造物を含み、前記金属化構造物は前記多数の半導体
    装置に接続し、前記金属化構造物は、第1の金属層及び前記第1の金属層上の第2の金属
    層、前記第1及び第2の金属層の間の誘電体層、前記金属化構造物上の及び前記誘電体層
    上のパッシベーション層において、前記パッシベーション層は窒化物層を含む、パッシベ
    ーション層、並びに前記パッシベーション層表面のポリマー層を含み、前記ポリマー層を
    通り、前記パッシベーション層を通る第1の開口は、前記金属化構造物の第1のパッド
    上にあり、前記第1のパッドを露出し、前記ポリマー層を通り、前記パッシベーション層
    を通る第2の開口は、前記金属化構造物の第2のパッドの上にあり、前記第2のパッド
    露出し、前記第1及び第2のパッドは、絶縁材料によって互いに分離され、前記ポリマー
    層は2〜150マイクロメートルの厚さを有する、ステップと;
    前記第1のパッド上の第1の導電性構造物及び前記第2のパッド上の第2の導電性構造物
    を形成するステップであって、前記第1の導電性構造物は、前記第1の開口を通って前記
    第1のパッドに接続し、前記第2の導電性構造物は、前記第2の開口を通って前記第2の
    パッドに接続する、ステップと;
    前記第1及び第2の導電性構造物上のはんだ層を形成するステップと;
    前記ポリマー層上に及び前記はんだ層上に受動素子を置くステップであって、前記受動素
    の第1の接点は、前記第1の導電性構造物上の前記はんだ層上にあり、前記受動素子
    第2の接点は、前記第2の導電性構造物上の前記はんだ層上にある、ステップと;
    前記はんだ層を流し、前記第1の接点と前記第1の導電性構造物との間の第1のはんだ相
    互接続物及び前記第2の接点と前記第2の導電性構造物との間の第2のはんだ相互接続物
    を生成するステップであって、前記第1の接点は、前記第1のはんだ相互接続物と直接接
    続することによって前記第1の導電性構造物を介して前記第1のパッドに接続し、前記第
    2の接点は、前記第2のはんだ相互接続物と直接接続することによって前記第2の導電性
    構造物を介して前記第2のパッドに接続する、ステップと;
    を含む、方法。
  21. 請求項20に記載の方法において、前記金属化構造物はアルミニウムを含む、方法。
  22. 請求項20に記載の方法において、前記受動素子を置くステップは、前記ポリマー層上に
    及び前記はんだ層上にコンデンサーを置くステップを含む、方法。
  23. 請求項20に記載の方法において、前記受動素子を置くステップは、前記ポリマー層上に
    及び前記はんだ層上にインダクターを置くステップを含む、方法。
  24. 請求項20に記載の方法において、前記受動素子を置くステップは、前記ポリマー層上に
    及び前記はんだ層上に抵抗器を置くステップを含む、方法。
  25. 請求項20に記載の方法において、前記ポリマー層はベンゾシクロブテン(BCB)を含
    む、方法。
  26. 請求項20に記載の方法において、前記ポリマー層は、コーティングプロセス及び硬化プ
    ロセスを含むプロセスによって形成される、方法。
  27. 請求項20に記載の方法において、前記ポリマー層はポリイミドを含む、方法。
JP2001267522A 2001-09-04 2001-09-04 集積回路チップ及びその形成方法 Expired - Fee Related JP5683765B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001267522A JP5683765B2 (ja) 2001-09-04 2001-09-04 集積回路チップ及びその形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001267522A JP5683765B2 (ja) 2001-09-04 2001-09-04 集積回路チップ及びその形成方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013214264A Division JP2014042050A (ja) 2013-10-11 2013-10-11 ポストパッシベーション法を使用した高性能システムオンチップ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003086690A JP2003086690A (ja) 2003-03-20
JP2003086690A5 JP2003086690A5 (ja) 2008-10-16
JP5683765B2 true JP5683765B2 (ja) 2015-03-11

Family

ID=19093642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001267522A Expired - Fee Related JP5683765B2 (ja) 2001-09-04 2001-09-04 集積回路チップ及びその形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5683765B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG119329A1 (en) 2004-07-29 2006-02-28 Fujikura Ltd Semiconductor device and method for manufacturing the same
JP2007049115A (ja) * 2005-07-13 2007-02-22 Seiko Epson Corp 半導体装置
JP5282405B2 (ja) * 2008-01-25 2013-09-04 セイコーエプソン株式会社 コイル及び半導体装置
JP2010109269A (ja) * 2008-10-31 2010-05-13 Panasonic Corp 半導体装置
US8068003B2 (en) * 2010-03-10 2011-11-29 Altera Corporation Integrated circuits with series-connected inductors
JP2014179637A (ja) * 2014-05-01 2014-09-25 Lapis Semiconductor Co Ltd 薄膜抵抗素子
WO2016076121A1 (ja) 2014-11-12 2016-05-19 株式会社村田製作所 電源モジュールおよびその実装構造
JP2023034656A (ja) * 2021-08-31 2023-03-13 Tdk株式会社 Lc複合電子部品

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61236131A (ja) * 1985-04-12 1986-10-21 Hitachi Ltd 半導体装置およびその製造方法
JPH0262069A (ja) * 1988-08-26 1990-03-01 Nec Corp 半導体装置
GB9503954D0 (en) * 1995-02-28 1995-04-19 Plessey Semiconductors Ltd Filter and resonator structures
JPH1117103A (ja) * 1997-06-20 1999-01-22 Tokai Rika Co Ltd バンプを備える基材同士の接合方法
JPH11269693A (ja) * 1998-03-24 1999-10-05 Japan Energy Corp 銅の成膜方法及び銅めっき液
JPH11288938A (ja) * 1998-04-03 1999-10-19 Kobe Steel Ltd 半導体基板の製造方法
JP3836252B2 (ja) * 1998-04-30 2006-10-25 株式会社荏原製作所 基板のめっき方法
JP3439144B2 (ja) * 1998-12-22 2003-08-25 三洋電機株式会社 半導体装置およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003086690A (ja) 2003-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7422941B2 (en) High performance system-on-chip using post passivation process
US6489656B1 (en) Resistor for high performance system-on-chip using post passivation process
US7531417B2 (en) High performance system-on-chip passive device using post passivation process
US6869870B2 (en) High performance system-on-chip discrete components using post passivation process
US8178435B2 (en) High performance system-on-chip inductor using post passivation process
US20130193553A9 (en) High performance system-on-chip inductor using post passivation process
US8384189B2 (en) High performance system-on-chip using post passivation process
JP5683765B2 (ja) 集積回路チップ及びその形成方法
JP5005856B2 (ja) 半導体基板の表面をオーバーレイする高性能集積回路のためのインダクターを形成する方法
JP2014042050A (ja) ポストパッシベーション法を使用した高性能システムオンチップ

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20060822

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080903

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080903

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110915

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20111118

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120605

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121016

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130116

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130611

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131011

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20131018

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20131031

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131102

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20131206

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140310

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141023

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5683765

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees