JP5679833B2 - 回転電機の固定子、回転電機及び圧縮機 - Google Patents

回転電機の固定子、回転電機及び圧縮機 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機を構成する固定子、その固定子を備えた回転電機、及び、その回転電機を搭載した圧縮機に関するものである。
冷凍サイクルを備えた空気調和装置等の冷凍サイクル装置には、圧縮機が一要素機器として備えられている。このような圧縮機には、通常、流体を圧縮するための駆動機構部としての回転電機(電動機)が搭載されている。この回転電機は、回転軸に取り付けられ、回転軸とともに回転駆動可能な回転子と、この回転子の外周に間隙を設けて配置される固定子と、で構成されている。近年、回転電機の消費電力低減及び生産性向上を目的として、分割された積層鉄心に絶縁部材を介して巻線を行ない、巻線を施した積層鉄心を結合する集中巻方式の固定子の採用が増加している。
このような集中巻方式の固定子では、各々の巻線が回転磁界を生じさせるような接続がなされている。また、集中巻方式の固定子では、各々の巻線の端部(中性点側引出線、電源側引出線)が接続されることで、中性点や入力線(U相、V相、W相)を形成している。各巻線の中性点における接続方法のひとつに接続端子を用いるものがある。
たとえば、3相の巻線の中性点を接続するのに、2つのスロットを有する端子を用いて、1本の巻線と2本のジャンパ線を挿入して接続するようにした技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
また、1つのスロットを有する端子を3個つながったまま使用し、各々のスロットに異なる相の巻線を挿入して接続するようにした技術が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特許4271003号(第3頁〜第6頁、第4図等) 特許3712119号(第3頁〜第8頁、第4図、第5図等)
特許文献1に記載されているような接続端子による接続は、2つのスロットを有する端子に1本の巻線と2本のジャンパ線を用いて接続していたため、ジャンパ線の費用が余計にかかり、コストアップの一つの要因となっていた。
また、特許文献2に記載されているような接続端子による接続は、1スロットの端子を3個連続で使用して接続するようになっているため、巻線の延長で接続するためジャンパ線は不要となるものの、端子のサイズが大きくなり、ひいては固定子のサイズが大きくならざるを得ない。そのため、固定子を備えた製品(回転電機や圧縮機等)の小型化の障害となる。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、低コスト化及び省スペース化の実現を図るようにした回転電機の固定子、その固定子を備えた回転電機、及び、その固定子を備えた回転電機を有する圧縮機を提供することを目的とするものである。
本発明に係る回転電機の固定子は、固定子コアと、前記固定子コアに絶縁部材を介して施された複数相の巻線と、1つのスリットを有し、前記巻線の各相の中性点を電気的に接続する接続端子と、前記絶縁部材の一部もしくは前記絶縁部材とは別の樹脂部材に形成され、前記接続端子が装着される接続端子挿入孔と、を有し、前記接続端子挿入孔の対向する側壁の一部には前記巻線を配置するための1対のスリットが形成されており、第1の相に接続される巻線は、中性点接続側が前記第1の相の接続端子挿入孔を通り、その中性点接続側の先端側が第2の相の接続端子挿入孔に配置され、第2の相に接続される巻線は、中性点接続側が前記第2の相の接続端子挿入孔を通り、その先端側が第3の相の接続端子挿入孔に配置され、第3の相に接続される巻線は、中性点接続側が前記第3の相の接続端子挿入孔を通るように配置され、前記第2の相の接続端子挿入孔及び前記第3の相の接続端子挿入孔のそれぞれに前記接続端子を装着することで、各相の中性点を接続しているものである。
本発明に係る回転電機は、上記の固定子と、前記固定子と組み合わされることでトルクを発生する回転子と、を備えたものである。
本発明に係る圧縮機は、上記の回転電機と、前記回転電機によって流体を圧縮する圧縮機構部と、前記回転電機及び前記圧縮機構部を収容する密閉容器と、を備えたものである。
本発明に係る回転電機の固定子によれば、1つのスリットを有する接続端子で2本の巻線を接続することで、2個の接続端子で3相の巻線の中性点接続を実現したので、接続端子の個数を減らすことができるとともにジャンパ線が不要となり、低コストかつ省スペースを実現することができる。
本発明に係る回転電機によれば、上記の固定子を備えているので、同様の効果を有する。
本発明に係る圧縮機によれば、上記の回転電機を搭載しているので、同様の効果を有するとともに、密閉容器の小型化を実現することもできる。
本発明の実施の形態1に係る固定子の中性点接続を説明するための概略図である。 本発明の実施の形態1に係る固定子のインシュレーターの構造を概略的に示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る固定子のインシュレーターの構造を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る固定子の巻線の余剰部分をカットしたときの状態を示す模式図である。 本発明の実施の形態1に係る固定子の巻線の余剰部分をカットした後の状態を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る固定子の巻線の余剰部分をカットした後の状態を模式的に示す側面図である。 接続端子を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態2に係る固定子のインシュレーターの構造を概略的に示す模式図である。 本発明の実施の形態2に係る固定子の巻線の余剰部分をカットした後の状態を模式的に示す側面図である。 本発明の実施の形態1又は実施の形態2に係る固定子の巻線の余剰部分をカットした後の別の状態を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る固定子50の中性点接続を説明するための概略図である。図2は、固定子50のインシュレーター2の構造を概略的に示す模式図である。図3は、固定子50のインシュレーター2の構造を示す斜視図である。図4は、巻線5の余剰部分をカットしたときの状態を示す模式図である。図5は、巻線5の余剰部分をカットした後の状態を示す側面図である。図6は、巻線5の余剰部分をカットした後の状態を模式的に示す側面図である。図7は、接続端子6を説明するための説明図である。図1〜図7に基づいて、固定子50の構成(特に中性点の接続)及び動作について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、固定子50の軸心を直角の方向に見た面を側面視、固定子50の軸心の延長線と平行な方向に見た面を平面視としている。
実施の形態1に係る固定子50は、1スリット接続端子(以下単に接続端子6と称する)を2個用いて、3相巻線の中性点を接続するようにしたものである。固定子50は、略T字型形状の複数個の固定子コア1が環状に組み合わされて構成されている。各固定子コア1の内周側には、巻線5が集中巻される歯部が突出するように形成されている。そして、固定子コア1が環状に組み合わされた状態においては、隣り合う歯部の間に所定の間隙が形成される。図1に示すように、各固定子コア1は、その上下面にインシュレーター2が装着され、巻線5がインシュレーター2を介して固定子コア1(具体的には歯部)に集中巻される。なお、固定子コア1は、複数枚の鉄心が積層されて構成されている。
巻線5の一端は、電源と接続される電源側引出線となっており、巻線5の他端は、中性点側に接続される中性点側引出線となっている。つまり、巻線5は、各層の中性点側引出線が接続されてY形結線が行なわれている。なお、巻線5は、中性点接続に関する部分のみを図示してあり、集中巻されている状態は図示を省略している。また、図1に示す左側の固定子コア1を固定子コア1A、中央の固定子コア1を固定子コア1B、右側の固定子コア1を固定子コア1Cとし、それぞれに付属するものにもA〜Cを付して説明するものとする。ただし、特に固定子コア1を区別する必要がない場合には、A〜Cを付していない。
インシュレーター2の上面(紙面上側の面)の一部には、接続端子挿入孔3が設けられている。巻線5Aは、インシュレーター2Aの上面に形成された接続端子挿入孔3Aを貫通し、かつ隣接するインシュレーター2B(図1では右側に隣接しているインシュレーター2)の接続端子挿入孔3Bに達するように配置される。その結果、接続端子挿入孔3Aには巻線5Aが1本、残り2箇所の接続端子挿入孔3には巻線5が2本ずつ配置される。具体的には、接続端子挿入孔3Bには巻線5Aと巻線5Bが、接続端子挿入孔3Cには巻線5Bと巻線5Cがそれぞれ配置される。その後、2本の巻線5が配置された2箇所の接続端子挿入孔3に、接続端子6が挿入される。
接続端子6には、図7(a)に示すような端子スリット6aが1つ(図7(b)に示すような端子が薄板折り曲げ構造の場合、表と裏の2箇所にスリットが形成されることになる。ただし、端子が1枚の板構造の場合、文字通りスリットが1つだけ形成されることになる。)形成されている。巻線5が通された接続端子挿入孔3に接続端子6が挿入されると、端子スリット6aに2本の巻線5が装着され、接続端子6を介して2本の巻線5が相互に接続される。その結果、各相の中性点が接続できる。なお、接続端子6の形状を図7に示すようなものに限定するものではなく、同様の機能を持つ端子を接続端子6として使用してもよい。
接続端子挿入孔3には、図3に示すように、巻線5を通し、かつ適切な位置に保持するためのスリット7が設けられている。そして、巻線5の余剰部(図4で示す余剰部5b)を適当な位置でカットする。巻線5の一端側(中性点接続側)は、隣接する固定子コア1の巻線5に接続させるため右側のインシュレーター2へと伸びるが、更に右側のインシュレーター2まで伸びる必要はない。余剰部5bが生じた場合、導体の切断端がむき出しのため、そのまま放置しておくと図示しない金属フレームなどに接触する可能性がある。そのために、導体露出部が適正な絶縁距離を保てるように余剰部5bをカットすることになる。
このとき、2本の巻線5が一つの端子スリット6aに入っているため2本の巻線5は上下に並んで接しており、片方だけを切ろうとしてもうまく切れないか、切れたとしても他の相に接続している巻線5をカットしてしまったり、傷つけてしまったりする可能性が高い。そこで、固定子50においては、インシュレーター2のスリット7の近接位置に巻線離間保持機構4を設け、2本の巻線5の他方を傷つけずに片方のみをカットできるよう、片方の巻線5を曲げずにもう一方の巻線5を曲げて2本の巻線5を適当な距離に離間することを可能としている。なお、図4に示すカット位置8は、巻線5aの余剰部5bをカットする位置を表している。
次に、中性点の接続について説明する。
各固定子コア1の中性点に接続される側の巻線5は、そのインシュレーター2に形成されている接続端子挿入孔3のスリット7に通される。ただし、固定子コア1Aにおいては、接続端子6を挿入しないため、巻線5は必ずしも接続端子挿入孔3およびスリット7を通る必要はない。また、挿入孔3およびスリット7自体が無くてもよい。それから、先端側が隣接するインシュレーター2の接続端子挿入孔3に通される。具体的には、固定子コア1Aの巻線5Aは、インシュレーター2Aの接続端子挿入孔3Aに通されてから、インシュレーター2Bの接続端子挿入孔3Bに通される。同様に、固定子コア1Bの巻線5Bは、インシュレーター2Bの接続端子挿入孔3Bに通されてから、インシュレーター2Cの接続端子挿入孔3Cに通される。なお、巻線5Aは巻線5Bよりも上側(接続端子挿入孔3の開口部側)となるように接続端子挿入孔3Bに通され、巻線5Bは巻線5Cよりも上側となるように接続端子挿入孔3Cに通される。
次に、2本の巻線5が配置された2箇所の接続端子挿入孔3(接続端子挿入孔3B、接続端子挿入孔3C)に、接続端子6を挿入することで、3本の巻線5が相互に接続される。具体的には、インシュレーター2Aから延びた巻線5Aがインシュレーター2Bに挿入される接続端子6によって巻線5Bと接続され、インシュレーター2Bから延びた巻線5Bがインシュレーター2Cに挿入される接続端子6によって巻線5Cと接続される。つまり、中央のインシュレーター2から延びた巻線5が、中央のインシュレーター2と右側のインシュレーター2の接続端子6をつないでいるため、3本の巻線5が電機的に接続できる。
巻線離間保持機構4は、2本の巻線5を離間するとともに一方の巻線5を保持する上下挟持部4a(上部挟持部4a1及び下部挟持部4a2)と、隣接するインシュレーター2に延びる巻線5をガイドする溝4bと、で構成されている。上下挟持部4aは、一方の巻線5(たとえば、接続端子挿入孔3Bを通る巻線5A)をスリット7の延長方向に対して所定の角度で略水平方向(外周方向)に曲げることができ、かつ、曲げたところで保持できるように構成されている。つまり、接続端子挿入孔3に通された巻線5は、所定の角度で外周側に曲げられ、上下挟持部4aの間の空間に通され、上下の板で挟持されることで保持されるようになっている。また、上下挟持部4aは、外周側側面と内周側側面とが所定の角度θ1を有するようになっており、固定子50を平面視した状態において三角形状をしている。
なお、導体に銅やアルミを用いた巻線5の場合、一度曲げるとその形を保持するため、狭持部(上下挟持部4a)と巻線5との間に隙間を設けてもよい。また、溝4bは、必ずしも溝でなくてもよく、たとえば曲げた側の巻線5に近づかないように片側だけ壁を設けるようにしてもよい。さらに、上部狭持部4a1および下部挟持部4a2の形状は、三角形に限定するものではなく、たとえば四角形等、ほかの形状であってもよい(たとえば、図10等参照)。
溝4bは、スリット7の延長上に形成され、隣接するインシュレーター2に伸びる巻線5を保持するようになっている。この巻線離間保持機構4によって、2本の巻線5を容易に離間できるようになっている。なお、図5及び図6に示すように、上部挟持部4a1は、板状部材で構成されている。また、下部挟持部4a2は、図5では板状部材で構成されている状態を例に示しているが、図6に示すように、固定子コア1の上面側にまで繋がるような形状として構成してもよい。下部挟持部4a2を図6に示すような形状とすれば、ニッパー等のカット機構の刃があたる面積が大きくなり、カット作業の安定性をより図ることができる。
そのため、巻線5を曲げて保持した後、上下挟持部4aの外周側側面に沿ってカット機構を動作させることで、カット位置8のところで余剰部5bのカットが可能となる。加えて、インシュレーター2Cのように巻線5(巻線5B、巻線5C)を2本ともカットしたい場合は、2本の巻線5を離間した状態とした上で、2箇所で巻線5をカットすればよい。
なお、巻線離間保持機構4を構成している板材の所定の角度θ1は、余剰部5bのカット端とほかの金属構造物(たとえば、オイルパイプやシェルフレーム等)との間に必要な絶縁距離を確保できるように決定すればよい。また、巻線5の余剰部5bの曲げ角度としては、上下挟持部4aの端面と巻線5とのなす角が90°に近い値とするとよい。挟持部外周面に刃の側面を当てながら余剰部をカットすることで、余剰部5bのカット断面が真円に近い形状になり、断面積が最も小さくなるので、カットに必要な力が最も少なくて済むとともに、巻線5のカット端の出っ張りを最小限に抑えることができる。
以上のように中性点を接続することにより、各相の中性点側引出線の接続をジャンパ線及び接続端子により行なっていたものに比べ、接続端子6の使用数を3個から2個に減らすことができるとともに、ジャンパ線が不要となるため構成部品の削減が可能となる。また、接続箇所を2箇所とすることでスペースに余裕の無い小型固定子にも適応可能となる。特に、固定子は密閉容器内に焼き嵌められることが多いため、実施の形態1に係る回転電機によれば、密閉容器内のスペースを有効に活用できることになるとともに、密閉容器の小型化にも大きく寄与することになる。さらに、ジャンパ線を用いることがないので、その分、低コスト化を実現できる。
実施の形態2.
図8は、本発明の実施の形態2に係る固定子60のインシュレーター20の構造を概略的に示す模式図である。図9は、巻線5の余剰部分をカットした後の状態を模式的に示す側面図である。図8及び図9に基づいて、固定子60の構成(特に中性点の接続)及び動作について説明する。なお、実施の形態2では実施の形態1との相違点を中心に説明し、実施の形態1と同一部分には、同一符号を付して説明を省略するものとする。また、固定子60は、実施の形態1で説明した固定子50と同様の構成及び機能を有している。
実施の形態2に係る固定子60は、固定子コア1の上部空間に比較的スペースがある場合に有効なものとなっている。この固定子60も、巻線離間保持機構40を有している。この巻線離間保持機構40の構成が、実施の形態1で説明した巻線離間保持機構4の構成と相違している。具体的には、実施の形態1で説明した巻線離間保持機構4は巻線5を略水平方向に曲げて余剰部5bのカットを促すようにしたものであるが、実施の形態2の巻線離間保持機構40は巻線5を上方(鉄心側ではない方向)に曲げて余剰部5bのカットを促すようにしたものである。
巻線離間保持機構40は、2本の巻線5を離間するとともに一方の巻線5を保持する左右挟持部40a(外周側挟持部40a1及び内周側挟持部40a2)と、隣接するインシュレーター20に延びる巻線5をガイドする溝40bと、で構成されている。左右挟持部40aは、一方の巻線5(たとえば、接続端子挿入孔3Bを通る巻線5A)をスリット7の延長方向に対して所定の角度で上方向に曲げることができ、かつ、曲げたところで保持できるように構成されている。つまり、接続端子挿入孔3に通された巻線5は、所定の角度で曲げられ、外周側挟持部40a1と内周側挟持部40a2との間の空間に通され、左右の板で挟持されることで保持されるようになっている。また、左右挟持部40aは、余剰部5bのカット側の側面が所定の傾斜角度θ2を有して傾斜しており、外周側側面から見た状態において三角形状をしている。
溝40bは、スリット7の延長上に形成され、隣接するインシュレーター20に伸びる巻線5を保持するようになっている。この巻線離間保持機構40によって、2本の巻線5を容易に離間できるようになっている。なお、図8及び図9に示すように、左右挟持部40aは、スリット7と一体的に構成されている。なお、図9に示すカット位置80は、隣の固定子コア1に伸びないように巻線5aの余剰部5bをカットする位置を表している。また、図8及び図9に示すように、巻線離間保持機構40が、接続端子挿入孔3に対して実施の形態1の巻線離間保持機構4とは逆位置となっている状態を例に示しているが、接続端子挿入孔3の左右どちら側に設置するようにしてもよいことは言うまでもない(実施の形態1も同様)。
そのため、作業者は、巻線5を曲げて保持した後、保持部(左右挟持部40aの余剰部5bのカット側側面)に沿ってカット機構を動作させることで、カット位置80のところで余剰部5bのカットが可能となる。加えて、インシュレーター2Cのように巻線5(巻線5B、巻線5C)を2本ともカットしたい場合は、2本の巻線5を離間した状態とした上で、2箇所で巻線5をカットすればよい。
なお、巻線離間保持機構40を構成している左右挟持部40aの所定の傾斜角度θ2は、上方向に曲げられた余剰部5bがカットしやすく、かつカット断面と他の金属構造物との絶縁距離が十分確保できるように決定すればよい。また、巻線5の余剰部5bの曲げ角度としては、左右挟持部40aの端面と巻線5とのなす角が90°に近い値とすることが望ましい。そうすれば、余剰部5bのカット断面が真円に近い形状になり、断面積が最も小さくなるので、カットに必要な力が最も少なくて済むとともに、巻線5のカット端の出っ張りを最小限に抑えることができる。
以上のように中性点を接続することにより、各相の中性点側引出線の接続をジャンパ線及び接続端子により行なっていたものに比べ、接続端子6の使用数を3個から2個に減らすことができるとともに、ジャンパ線が不要となるため構成部品の削減が可能となる。また、接続箇所を2箇所とすることでスペースに余裕の無い小型固定子にも適応可能となる。特に、固定子は密閉容器内に焼き嵌められることが多いため、実施の形態2に係る回転電機によれば、外周方向に余裕がない場合であっても密閉容器内のスペース(特に固定子60の上方空間)を有効に活用できることになるとともに、密閉容器の小型化にも大きく寄与することになる。さらに、ジャンパ線を用いることがないので、その分、低コスト化を実現できる。
なお、実施の形態1及び実施の形態2では、固定子が分割鉄心を用いて集中巻を施しているものを例に示したが、このような固定子に限定するものではなく、一体鉄心でも同様の効果を奏することは言うまでもない。また、実施の形態1及び実施の形態2では、絶縁部材の一例であるインシュレーター2に接続端子6を挿入した例を示したが、インシュレーター2以外の樹脂成型品等の絶縁部材を用意することで、インシュレーターを持たない固定子にも適用可能となることは言うまでもない。さらに、実施の形態1及び実施の形態2で示した中性点接続は一例であり、U相、V相、W相の組み合わせを変えた場合でも同様の効果を得ることができる。
また、実施の形態1で説明した固定子50又は実施の形態2で説明した固定子60を回転電機に備えるようにすれば、固定子50又は固定子60の奏する効果を同様に有することになる。したがって、回転電機の製造コストの低減も図ることが可能になる。なお、回転電機には、固定子50又は固定子60と組み合わされることでトルクを発生する回転子が備えられている。
さらに、実施の形態1で説明した固定子50又は実施の形態2で説明した固定子60を備えた回転電機を圧縮機に搭載すれば、固定子50又は固定子60の奏する効果を同様に有することになる。したがって、圧縮機の製造コストの低減も図ることが可能になる。また、圧縮機にあっては、密閉容器の小型化を実現することもできる。なお、圧縮機には、回転電機の他、この回転電機によって流体を圧縮する圧縮機構部と、この回転電機及びこの圧縮機構部を収容する密閉容器と、が備えられている。
1 固定子コア、1A 固定子コア、1B 固定子コア、1C 固定子コア、2 インシュレーター、2A インシュレーター、2B インシュレーター、2C インシュレーター、3 接続端子挿入孔、3A 接続端子挿入孔、3B 接続端子挿入孔、3C 接続端子挿入孔、4 巻線離間保持機構、4a 上下挟持部、4a1 上部挟持部、4a2 下部挟持部、4b 溝、5 巻線、5A 巻線、5B 巻線、5C 巻線、5a 巻線、5b 余剰部、6 接続端子、6a 端子スリット、7 スリット、8 カット位置、20 インシュレーター、40 巻線離間保持機構、40a 左右挟持部、40a1 外周側挟持部、40a2 内周側挟持部、40b 溝、50 固定子、60 固定子、80 カット位置。

Claims (10)

  1. 固定子コアと、
    前記固定子コアに絶縁部材を介して施された複数相の巻線と、
    1つのスリットを有し、前記巻線の各相の中性点を電気的に接続する接続端子と、
    前記絶縁部材の一部もしくは前記絶縁部材とは別の樹脂部材に形成され、前記接続端子が装着される接続端子挿入孔と、を有し、
    前記接続端子挿入孔の対向する側壁の一部には前記巻線を配置するための1対のスリットが形成されており、
    第1の相に接続される巻線は、
    中性点接続側が前記第1の相の接続端子挿入孔を通り、その中性点接続側の先端側が第2の相の接続端子挿入孔に配置され、
    第2の相に接続される巻線は、
    中性点接続側が前記第2の相の接続端子挿入孔を通り、その先端側が第3の相の接続端子挿入孔に配置され、
    第3の相に接続される巻線は、
    中性点接続側が前記第3の相の接続端子挿入孔を通るように配置され、
    前記第2の相の接続端子挿入孔及び前記第3の相の接続端子挿入孔のそれぞれに前記接続端子を装着することで、各相の中性点を接続している
    ことを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 固定子コアと、
    前記固定子コアに絶縁部材を介して施された複数相の巻線と、
    1つのスリットを有し、前記巻線の各相の中性点を電気的に接続する接続端子と、
    前記絶縁部材の一部もしくは前記絶縁部材とは別の樹脂部材に形成され、前記接続端子が装着される接続端子挿入孔と、を有し、
    前記接続端子挿入孔の対向する側壁の一部には前記巻線を配置するための1対のスリットが形成されており、
    隣接する相から延伸された巻線を所定の角度で曲げた状態で保持できる巻線離間保持機構を前記スリットの近接位置に設け、
    第1の相に接続される巻線は、
    中性点接続側の先端側が第2の相の接続端子挿入孔に配置され、
    第2の相に接続される巻線は、
    中性点接続側が前記第2の相の接続端子挿入孔を通り、その先端側が第3の相の接続端子挿入孔に配置され、
    第3の相に接続される巻線は、
    中性点接続側が前記第3の相の接続端子挿入孔を通るように配置され、
    前記第2の相の接続端子挿入孔及び前記第3の相の接続端子挿入孔のそれぞれに前記接続端子を装着することで、各相の中性点を接続している
    ことを特徴とする回転電機の固定子。
  3. 第1の相に接続される巻線は、
    その先端側が第2の相の接続端子挿入孔の上側に配置され、
    第2の相に接続される巻線は、
    中性点接続側が前記第2の相の接続端子挿入孔の下側を通り、その先端側が第3の相の接続端子挿入孔に上側に配置され、
    第3の相に接続される巻線は、
    中性点接続側が前記第3の相の接続端子挿入孔の下側を通るように配置されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機の固定子。
  4. 接する相から延伸された巻線を所定の角度で曲げた状態で保持できる巻線離間保持機構を前記スリットの近接位置に設けている
    ことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  5. 前記巻線離間保持機構は、
    前記接続端子挿入孔の側面の一部を貫通し、前記接続端子挿入孔の下側に配置される巻線を隣接する前記接続端子挿入孔へとガイドする構造と、
    前記接続端子挿入孔の上側に配置される巻線を所定の角度で曲げた状態で保持する上下挟持部と、を有している
    ことを特徴とする請求項4に記載の回転電機の固定子。
  6. 前記巻線離間保持機構は、
    前記接続端子挿入孔の側面の一部を貫通し、前記接続端子挿入孔の下側に配置される巻線を隣接する前記接続端子挿入孔へとガイドする構造と、
    前記接続端子挿入孔の上側に配置される巻線を所定の角度で上方向に曲げた状態で保持する左右挟持部と、を有している
    ことを特徴とする請求項4に記載の回転電機の固定子。
  7. 前記巻線の曲げ角度は、
    挟持部端面と前記巻線とのなす角が略90°である
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の回転電機の固定子。
  8. 前記巻線離間保持機構によって離間して配置された2本の巻線の少なくとも一方が、前記巻線離間保持機構の端面で切断されている
    ことを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の固定子と、
    前記固定子と組み合わされることでトルクを発生する回転子と、を備えた
    ことを特徴とする回転電機。
  10. 請求項9に記載の回転電機と、
    前記回転電機によって流体を圧縮する圧縮機構部と、
    前記回転電機及び前記圧縮機構部を収容する密閉容器と、を備えた
    ことを特徴とする圧縮機。
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