JP5678318B2 - 自動給水装置及び測距センサ - Google Patents

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Description

この発明は、センサによる検知対象の検知に基づいて自動給水を行う自動給水装置及び測距センサに関する。
センサによる人体等の検知対象の検知に基づいて自動給水を行う自動給水装置が、従来から各種分野で広く用いられている。
自動水栓はその代表的な例であり、この自動水栓では、投光素子を含む投光部と受光素子を含む受光部とを備えたセンサを有し、設定した検知エリア内に人体等の検知対象が位置したときにセンサでこれを検知し、給水部としての吐水口から自動吐水(自動給水)を行う。
また自動給水装置としての便器の自動洗浄装置では、同じく人体検知に基づいて便器に自動給水を行って便器洗浄を行う。
この種自動給水装置では、従来、センサとして投光素子から投光して検知対象からの反射光を受光素子で受光し、そして受光した反射光量の大小に応じて、設定した検知エリア内に検知対象があるか否かを判定する形式のものが広く用いられていた。
ところがこの種のセンサは使用者の着ている服の色によって、例えば黒い服を着ている場合と白い服を着ている場合とで反射光量が大きく異なったとき、検知対象が設定した検知エリア内に位置しているか否かを誤判定してしまう問題のあることが、かねて指摘されている。
自動給水装置のセンサとして、受光素子上に結像した反射光のスポット光の位置に基づいて三角測量の原理で測距を行い、検知対象が設定した検知エリア内に位置しているか否かを検知する三角測量式の測距センサを用いたものも従来公知である。
この三角測量式の測距センサでは、投光素子からの光を投光レンズ(集光レンズ)を通して検知対象に向けて投光し、そして検知対象からの反射光を受光レンズ(集光レンズ)で集光して受光素子に受光し、検知対象からの反射光の反射角度に応じて変化する受光素子上の受光位置を検出することで、検知対象までの距離を測定し、以て検知対象が設定した検知エリア内にあるか否かを検知する。
このようなセンサを用いた自動給水装置では、検知対象までの距離を測距することによって検知対象が設定した検知エリア内に位置しているか否かを判定し、給水を行うものであるため、使用者の着ている服の色等によって誤判定してしまう問題を解決することが可能である。
例えば下記特許文献1には、この種センサを用いた自動水栓が開示されている。
従来において、その三角測量式の測距センサとして、1次元の位置検出素子であるPSDを受光素子としたものが用いられていた。
このPSDでは、受光素子上に結像したスポット光の重心位置に応じた電流を両端の出力端子から出力する。
これら出力端子からの電流比は、受光素子上のスポット光の重心位置に応じて変化するため、両端の出力端子からの電流比によって検知対象までの距離を知ることができる。
しかしながらこのPSDの場合、受光素子上のスポット光の重心位置に基づいて検知対象の測距を行うものであるため、検知エリア外に位置している陶器やステンレス製等の手洗鉢等からの鏡面反射が受光素子上の、検知エリアに対応した区域内に入射したときにこれを識別できず、これを検知エリア内の検知対象と誤検知してしまうことがある。
図5はこの現象を模式的に表したもので、図中200はセンサ、202は投光素子、204は投光レンズ、206はこれら投光素子202及び投光レンズ204にて構成される投光部、208はPSDから成る受光素子、210は受光レンズ、212はこれら受光素子208及び受光レンズ210にて構成される受光部である。
214は非検知エリアKに位置する手洗鉢で、この手洗鉢214のPからの鏡面反射の反射光が、検知エリアK内のBの位置にある検知対象Tからの反射光と同角度θで受光素子208上に入射したとき、受光素子208上の同一位置に反射光が結像してスポット光を生ぜしめるため、スポット光の重心位置に基づいて測距を行ったときに、手洗鉢214を検知エリアK内のBの位置の検知対象と誤検知してしまうのである。
而してセンサ200が手洗鉢214からの鏡面反射によってこれを検知エリアK内の検知対象と誤検知してしまうと、実際には検知エリアK内に検知対象が無いにも拘らず、吐水部から自動給水してしまう。
これと同様の現象は、便器に備えたセンサによって使用者を検知する場合にも生じ得る。
例えば図6に示しているように小便器216に備えたセンサ218によって使用者を検知する際、後方の大便器ブース220の扉222の端面224に取り付けてある金属からの反射(鏡面反射)により、センサ218が扉222の端面224を検知対象と誤検知してしまうといったことが生じ得る。
尚本発明に関連する先行技術として、下記特許文献2には「自動水栓装置及び感知センサ」についての発明が示され、そこにおいて検知対象を検知するためのセンサとして、ラインセンサを受光素子としたものが開示されている。
しかしながらこの特許文献2に開示のものは、2つのラインセンサを使用することで、検知対象の位置と距離とを特定するものであり、鏡面反射と拡散反射との区別を行うものでない点で本発明と異なる。
また下記特許文献3には「給水装置における自動給水方法および自動給水装置」についての発明が示され、そこにおいて洗面ボールからの反射光を誤検知する問題を解決することを狙いとして赤外線イメージセンサを用いたものが開示されている。
しかしながらこのものは、洗面ボールのみのイメージの中に突然手のイメージを検出したときに、イメージの変化量をしきい値と比べて使用者有りと判定するもので、対象物の温度差を利用して誤検知防止を図るものであり、本発明と異なっている。
更に下記特許文献4には「自動水栓」についての発明が示され、そこにおいて自動水栓に撮像部を備え、撮像部が取り込んだ手の映像から手の動作量を解析し、動作量が小さい場合はストレート吐水を、動作量が大きい場合はシャワー吐水を行うようになした点が開示されている。
しかしながらこの特許文献4に開示のものは、鏡面反射を識別することを目的としたものでなく、本発明と異なっている。
特開平7−301520号公報 特開2005−207012号公報 特開2005−61079号公報 特開平11−36396号公報
本発明は以上のような事情を背景とし、目的とする検知対象からの拡散反射と手洗鉢等からの鏡面反射による反射光とを識別可能となして、手洗鉢等を検知対象と誤検知してしまう問題の解決を図り、以て誤った給水を防止可能な自動給水装置及び測距センサを提供することを目的としてなされたものである。
而して請求項1の自動給水装置は、投光素子を含む投光部と、検知対象からの反射光を受光する受光素子を含む受光部とを備え、該受光素子上に結像した該反射光のスポット光の位置に基づいて、三角測量の原理で設定した検知エリア内の該検知対象を検知する三角測量式の測距センサを有し、該センサによる該検知対象の検知に基づいて自動給水を行う自動給水装置において、前記センサとして、画素を少なくとも直線状に配置した画像素子を前記受光素子として有するものを用い、該受光素子上の、前記検知エリアに対応した区域内に結像したスポット光の光量分布の波形のピーク強度に基づいて鏡面反射を検出するようになしてあって、該波形のピーク強度が、前記検知エリア内の前記検知対象からの拡散反射により得られるピーク強度よりも大きい値で前記受光素子上の位置に応じて設定したしきい値を超えているときに鏡面反射と判定するようになしてあることを特徴とする。
請求項のものは、投光素子を含む投光部と、検知対象からの反射光を受光する受光素子を含む受光部とを備え、該受光素子上に結像した該反射光のスポット光の位置に基づいて、三角測量の原理で設定した検知エリア内の該検知対象を検知する三角測量式の測距センサを有し、該センサによる該検知対象の検知に基づいて自動給水を行う自動給水装置において、前記センサとして、画素を少なくとも直線状に配置した画像素子を前記受光素子として有するものを用い、該受光素子上の、前記検知エリアに対応した区域内に結像したスポット光の光量分布の波形の形状に基づいて鏡面反射を検出するようになしてあって、該光量分布の波形の形状の尖度が、前記検知エリア内の前記検知対象からの拡散反射により得られる尖度よりも高く設定したしきい値を超えて高いときに鏡面反射と判定するようになしてあることを特徴とする。
請求項のものは、請求項において、前記光量分布の波形の形状の立上り又は立下りの傾きが、前記検知エリア内の前記検知対象からの拡散反射により得られる傾きよりも大きい値で設定したしきい値を超えているときに鏡面反射と判定するようになしてあることを特徴とする。
請求項のものは、請求項において、前記光量分布の波形の形状の幅が、前記検知エリア内の前記検知対象からの拡散反射により得られる幅よりも小さい値で設定したしきい値以下の小幅である場合に鏡面反射と判定するようになしてあることを特徴とする。
請求項は測距センサに関するもので、投光素子を含む投光部と、検知対象からの反射光を受光する受光素子を含む受光部とを備え、該受光素子上に結像した該反射光のスポット光の位置に基づいて、三角測量の原理で設定した検知エリア内の該検知対象を検知する三角測量式の測距センサであって、画素を少なくとも直線状に配置した画像素子を前記受光素子として用い、該受光素子上の、前記検知エリアに対応した区域内に結像したスポット光の光量分布の波形のピーク強度に基づいて鏡面反射を検出するようになしてあって、該波形のピーク強度が、前記検知エリア内の前記検知対象からの拡散反射により得られるピーク強度よりも大きい値で前記受光素子上の位置に応じて設定したしきい値を超えているときに鏡面反射と判定するようになしてあることを特徴とする。
請求項6のものは、投光素子を含む投光部と、検知対象からの反射光を受光する受光素子を含む受光部とを備え、該受光素子上に結像した該反射光のスポット光の位置に基づいて、三角測量の原理で設定した検知エリア内の該検知対象を検知する三角測量式の測距センサであって、画素を少なくとも直線状に配置した画像素子を前記受光素子として用い、該受光素子上の、前記検知エリアに対応した区域内に結像したスポット光の光量分布の波形の形状に基づいて鏡面反射を検出するようになしてあって、該光量分布の波形の形状の尖度が、前記検知エリア内の前記検知対象からの拡散反射により得られる尖度よりも高く設定したしきい値を超えて高いときに鏡面反射と判定するようになしてあることを特徴とする。
発明の作用・効果
以上のように本発明は、センサとして、画素を少なくとも直線状に配置した画像素子を受光素子として有するものを用い、受光素子上の、検知エリアに対応した区域内に結像したスポット光の光量分布の波形のピーク強度又は波形の形状に基づいて鏡面反射を検出するようになしたものである。
この画像素子を用いた受光素子では画素ごとに受光量を検出できるため、受光素子上に結像したスポット光の光量分布の波形(プロファイル)を認識することができる。
本発明者は、目的とする検知対象からの拡散反射と、手洗鉢等による鏡面反射との間で、受光素子上に結像するスポット光に特徴的な相違があることを見出した。
具体的には、手洗鉢等からの鏡面反射の場合には、受光素子に結像するスポット光の波形は基本的に尖度の高い急峻でシャープな波形であり、一方拡散反射の場合には、投光部からの投射条件によって受光素子上のスポット光の光量分布の波形のピーク強度や波形の形状が大きく変化する。
例えば投光部からの光の投射角度が大きい場合に、受光素子上のスポット光の光量分布の波形がブロードな波形となり、また投光部からの投射角度が小さく、光が絞られて投射されたような場合には、スポット光の光量分布の波形がシャープな波形となったりする。このときには波形のピーク強度もブロードな波形のときに比べて小さくなる。
即ち、拡散反射によるスポット光の波形がシャープであるときには、鏡面反射によるスポット光の波形のピーク強度は、拡散反射により得られる波形のピーク強度よりも高くなること、また拡散反射によるスポット光の波形がブロードな波形となるときには、鏡面反射によるスポット光の波形の形状が、拡散反射では得られないような急峻で尖度の高いシャープな波形になることが判明した。
本発明はこのような知見に基づいてなされたもので、受光素子上の検知エリアに対応した区域内に結像したスポット光の光量分布の波形のピーク強度に基づいて、又は波形の形状に基づいて鏡面反射を拡散反射から識別し、検出するようになしたものである。
而して鏡面反射だけを検知した場合には、検知エリア内に検知対象が位置していないものと判定することができ、誤った検知に基づいて自動給水してしまうといったことを防ぐことができる。
本発明では、上記波形のピーク強度が、受光素子上の位置に応じて設定したしきい値を超えているときに鏡面反射と判定するようになしておくことができる(請求項1,請求項5)
このようにすることで簡単に鏡面反射を検知することが可能となる。
本発明ではまた、上記光量分布の波形の形状の尖度が、設定した尖度よりも高いときに鏡面反射と判定するようになしておくことができる(請求項2,請求項6)
この場合においても容易に鏡面反射を検出することが可能となり、鏡面反射に基づく誤検知を防ぐことが可能となる。
この場合において、光量分布の波形の形状の立上り又は立下りの傾きが、設定したしきい値を超えているときに鏡面反射と判定するようになすことができる(請求項)。
或いは光量分布の波形の形状の幅が、設定したしきい値以下の小幅である場合に鏡面反射と判定するようになすことができる(請求項)。
本発明の一実施形態の自動水栓を示した図である。 図1のセンサの測距の原理の説明図である。 同実施形態におけるセンサによる鏡面反射の検出方法の例を示した図である。 鏡面反射の検出方法の他の例を示した図である。 従来公知の自動給水装置の問題点を説明するための図である。 図5とは異なる問題点を説明するための図である。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図1において、10は自動水栓で吐水部12と、吐水部12に繋がる給水路14を開閉する開閉バルブ16と、後述のセンサ26による検知に基づいてバルブ16を開閉制御する制御部18とを有している。
吐水部12には、手洗鉢20の内部に向けて吐水を行う吐水口24と、センサ26とが備えられている。
センサ26は、投光素子28及び投光レンズ(集光レンズ)30を備えた投光部32と、受光素子34及び受光レンズ(集光レンズ)36を備えた受光部38とを有しており、それら投光部32と受光部38とが距離Sを隔ててX方向に並べて配置してある。
センサ26は、遮光性を有するセンサケース40を有している。
センサケース40は遮光性の隔壁42を備えていて、この隔壁42にて隔てられた2つの空間に、投光素子28と受光素子34とが配置されている。
投光素子28はLEDから成るもので、パッケージ基板44のキャビティ内にLEDチップ46が実装され、またそのキャビティに透明樹脂48が封入されている。
受光素子34はラインセンサと称される素子で、画素(ピクセル)を直線状に1次元配置した画像素子である。
本実施形態のセンサ26は、三角測量の原理で検知対象T(図2参照)を測距し、検知対象Tが検知エリア内に位置しているか否かを検出する測距式センサで、図2にその測距の原理が示してある。
センサ26において、投光素子28からの光は投光レンズ30で集光されて検知対象Tに照射され、そしてその反射光が受光レンズ36で集光されて受光素子34上に入射し、受光素子34上にスポット光を結像する。
このとき、検知対象Tからの反射光はその反射角度θに応じて受光素子34上の結像位置を図1のX方向に変化させる。
従って受光素子34上に結像したスポット光の位置を検出することによって、具体的には距離dを知ることにより、焦点距離f(受光素子34は受光レンズ36からその焦点距離だけ離れた位置にある)とSとにより、三角測量の原理で距離Lを特定することができる。
但し実際には、受光素子34上に結像したスポット光の位置が検知エリアKの遠限の検知対象Tからの反射光の反射角度に対応した位置よりも図中右方向(X方向)の位置であれば、検知エリアK内に検知対象Tが位置していると判定することができる。
従来、受光素子として用いられている1次元の位置検出素子であるPSDの場合には、両端の出力端子から出力される電流比率によってスポット光の重心位置を求めることによって、検知対象Tが検知エリアK内にあるか否かを判定するようにしているが、ここで用いられている1次元画像素子から成る受光素子34は各画素ごとに受光量を検出でき、従って受光素子34上に結像したスポット光の光量分布の波形(プロファイル)を認識することができる。
従って例えばその波形のピーク位置をスポット光の中心として位置検出することが可能である。
図1では、投光素子28を遮光性の素子ケース50で覆っている。この素子ケース50には、投光素子28に対して前面の位置に紙面と直角方向(つまりX方向と直角方向)に、長手形状をなすスリット孔52が設けられており、投光素子28からの光がこのスリット孔52で絞られ、投射角度の小さな光として前方に投射される。
ここではスリット孔52の幅が0.3mmとされている。
尚LEDチップ46のサイズはここでは0.7mm角である。
このように投光素子28からの光を絞った形で前方に照射した場合、目的とする検知対象Tからの拡散反射による反射光の受光素子34上へのスポット光の光量は少なく、また光量分布の波形の形状も比較的シャープな形状となる。
図3(イ)のb,bは、それぞれ図5の検知エリアKに対応した受光素子34上の区域k内の、拡散反射によるスポット光の光量分布の波形(ここでは反射率の高い白色の紙からの反射の波形)をそれぞれ示している。
同図に示しているように拡散反射による波形は、図2の距離Lが短くなるのに従って光量強度、即ち波形のピーク強度も強く(ピーク高さも高く)なって行く。
その際のピーク強度の変化は、距離Lの変化即ち受光素子34上のX方向の距離dの大きさに対応しており、その変化には規則性があってピーク強度曲線Qにほぼ沿って変化して行く。
これに対し、非検知エリアKに位置している手洗鉢20からの鏡面反射による反射光が受光素子34上に結像したときのスポット光の光量分布の波形aは、波形の形状が急峻でシャープであるとともに光量強度(ピーク強度)も強く、従ってこのような波形aを有するスポット光が受光素子34上の区域k内に結像すると、ピーク位置に基づいて検知対象の有無を判定したとき、検知エリアK内に検知対象が有るものと誤判定してしまう。
しかしながらこの鏡面反射によるスポット光の光量分布の波形aのピーク強度は、図3(イ)に示すように拡散反射によるスポット光からは得られないようなピーク強度であり、そこで図3(イ)に示しているように受光素子34上の位置に応じて、拡散反射では到達できないような大きさでしきい値Rを設定しておいて、波形のピーク強度がこれを超えるような強さのものである場合、これを鏡面反射によるものであると判定することができる。
尚、図2の検知範囲K内の目的とする検知対象Tについては、受光素子34の区域k内に一定以上の光量且つしきい値Rよりもピーク強度の低いスポット光の波形b,bを認識することでこれを検知することができる。
以上のような本実施形態によれば、受光素子34上の検知エリアKに対応した区域k内に結像したスポット光の光量分布の波形のピーク強度に基づいて鏡面反射を拡散反射から識別し、検出することができる。
これにより鏡面反射を検知対象Tからの反射と誤って判定することで、自動給水してしまうのを防ぐことができる。
一方図4(イ)は、図1に示す素子ケース50を除去して投光素子28からの光をスリット孔52を通さないで直接投光レンズ30を通して投射したときに、受光素子34上に得られるスポット光の光量分布の波形を示している。
同図においてbは、検知エリアK内の検知対象Tからの拡散反射によるスポット光の光量分布の波形を表しており、またaは、手洗鉢20からの鏡面反射によるスポット光の光量分布の波形を表している。
但しここでは、各画素ごとに得られる光強度を波形のピーク値で除した値を縦軸にとって、2つの波形を比較して表している。
同図に示しているように検知対象Tによる拡散反射の場合の波形bはブロードな波形となる。
一方鏡面反射の波形aは、この場合においても急峻でシャープな形状を保っている。
尚実際には、拡散反射によるスポット光の波形の光量分布は、光強度が図1のスリット孔52を通じて投光素子28からの光を投射したときに得られる反射光のスポット強度よりも強いものとなる。そしてこれとともに波形bの形状がブロードな形状となる。
この場合には波形の形状の尖度によって、波形bとaとを識別することが可能である。
その識別の手法として、図4(ロ)に示しているように例えば波形の上部の部分における立上りの傾斜勾配にしきい値αを設け、波形の立上りの傾斜勾配βがこれよりも大きいことをもって、その波形が鏡面反射による波形aであることを検出することができる。
尚波形の立下りの傾斜勾配に対してしきい値を設けて、それとの比較により、得られた波形が鏡面反射によるものと判定するようになしても良い。
一方、図4(ハ)に示すように波形の形状が急峻でシャープな尖度の高いものである場合には、波形の幅もまた小さくなることから、その幅の大小を、設定したしきい値と比べることで、鏡面反射による波形であると判定するようになすこともできる。
例えば波形のピーク強度の2分の1の強度(高さ)における波形の幅に対してしきい値Uを設定し、その幅Wがしきい値U以下の小幅であるときに、これを鏡面反射によるものと判定するようになすことができる。
本実施形態においても、容易に鏡面反射を検出することが可能となり、鏡面反射に基づく誤検知を防ぐことが可能となる。
以上本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまで一例示である。
例えば本発明では受光素子上の検知エリアに対応した区域内に結像したスポット光の光量分布の波形のピーク強度に基づく検出と、波形の形状に基づく検出とを併用して鏡面反射を拡散反射から識別し、検出するようになすことも可能であるし、センサとして上例以外の様々な形態,構成のものを用いることも可能である。その際に受光素子として画素を2次元に配置したエリアセンサを用いるといったことも可能である。
更に本発明は小便器や大便器における便器の自動洗浄装置に適用することも可能である等、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更を加えた形態で構成可能である。
10 自動水栓
20 手洗鉢
26 センサ
28 投光素子
32 投光部
34 受光素子
38 受光部
T 検知対象

Claims (6)

  1. 投光素子を含む投光部と、検知対象からの反射光を受光する受光素子を含む受光部とを備え、該受光素子上に結像した該反射光のスポット光の位置に基づいて、三角測量の原理で設定した検知エリア内の該検知対象を検知する三角測量式の測距センサを有し、該センサによる該検知対象の検知に基づいて自動給水を行う自動給水装置において、
    前記センサとして、画素を少なくとも直線状に配置した画像素子を前記受光素子として有するものを用い、該受光素子上の、前記検知エリアに対応した区域内に結像したスポット光の光量分布の波形のピーク強度に基づいて鏡面反射を検出するようになしてあって、
    該波形のピーク強度が、前記検知エリア内の前記検知対象からの拡散反射により得られるピーク強度よりも大きい値で前記受光素子上の位置に応じて設定したしきい値を超えているときに鏡面反射と判定するようになしてあることを特徴とする自動給水装置。
  2. 投光素子を含む投光部と、検知対象からの反射光を受光する受光素子を含む受光部とを備え、該受光素子上に結像した該反射光のスポット光の位置に基づいて、三角測量の原理で設定した検知エリア内の該検知対象を検知する三角測量式の測距センサを有し、該センサによる該検知対象の検知に基づいて自動給水を行う自動給水装置において、
    前記センサとして、画素を少なくとも直線状に配置した画像素子を前記受光素子として有するものを用い、該受光素子上の、前記検知エリアに対応した区域内に結像したスポット光の光量分布の波形の形状に基づいて鏡面反射を検出するようになしてあって、
    光量分布の波形の形状の尖度が、前記検知エリア内の前記検知対象からの拡散反射により得られる尖度よりも高く設定したしきい値を超えて高いときに鏡面反射と判定するようになしてあることを特徴とする自動給水装置。
  3. 請求項において、前記光量分布の波形の形状の立上り又は立下りの傾きが、前記検知エリア内の前記検知対象からの拡散反射により得られる傾きよりも大きい値で設定したしきい値を超えているときに鏡面反射と判定するようになしてあることを特徴とする自動給水装置。
  4. 請求項において、前記光量分布の波形の形状の幅が、前記検知エリア内の前記検知対象からの拡散反射により得られる幅よりも小さい値で設定したしきい値以下の小幅である場合に鏡面反射と判定するようになしてあることを特徴とする自動給水装置。
  5. 投光素子を含む投光部と、検知対象からの反射光を受光する受光素子を含む受光部とを備え、該受光素子上に結像した該反射光のスポット光の位置に基づいて、三角測量の原理で設定した検知エリア内の該検知対象を検知する三角測量式の測距センサであって、
    画素を少なくとも直線状に配置した画像素子を前記受光素子として用い、該受光素子上の、前記検知エリアに対応した区域内に結像したスポット光の光量分布の波形のピーク強度に基づいて鏡面反射を検出するようになしてあって、
    該波形のピーク強度が、前記検知エリア内の前記検知対象からの拡散反射により得られるピーク強度よりも大きい値で前記受光素子上の位置に応じて設定したしきい値を超えているときに鏡面反射と判定するようになしてあることを特徴とする測距センサ。
  6. 投光素子を含む投光部と、検知対象からの反射光を受光する受光素子を含む受光部とを備え、該受光素子上に結像した該反射光のスポット光の位置に基づいて、三角測量の原理で設定した検知エリア内の該検知対象を検知する三角測量式の測距センサであって、
    画素を少なくとも直線状に配置した画像素子を前記受光素子として用い、該受光素子上の、前記検知エリアに対応した区域内に結像したスポット光の光量分布の波形の形状に基づいて鏡面反射を検出するようになしてあって、
    該光量分布の波形の形状の尖度が、前記検知エリア内の前記検知対象からの拡散反射により得られる尖度よりも高く設定したしきい値を超えて高いときに鏡面反射と判定するようになしてあることを特徴とする測距センサ。
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