JP5674411B2 - 無線通信装置およびインピーダンス制御方法 - Google Patents

無線通信装置およびインピーダンス制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、アンテナのインピーダンスを適応的に制御する技術に関し、特に、MIMO(Multiple Input Multiple Output)方式で無線通信を行なう無線通信装置におけるインピーダンス制御技術に関する。
従来から、携帯電話機に代表される小型の無線通信端末では、周辺の環境変化やユーザの利用状態により入力インピーダンスが変化することで、インピーダンスの不整合が起き送受信特性が劣化することが知られている。そのため、端末の負荷インピーダンスを適応的に変化させることにより性能を補償する制御手法や回路構成が多く考案されている。例えば特許文献1では、アンテナの反射損失(VSWR)を最小化するように負荷インピーダンスを適応的に制御し整合状態を確保している。
一方、負荷インピーダンスを変化させるとそれに伴いアンテナ放射パターンが変化し、アンテナ伝搬特性も変化する。MIMO伝送の場合は、通信性能がVSWRのみではなく、アンテナ素子間結合・伝搬チャネル相関等のアンテナ伝搬特性にも大きく依存する。そのため、特許文献2ではアンテナ負荷インピーダンスを変化させながらMIMO伝送容量もしくはそれに準じた評価量を計算し、評価量が最大になるように適応制御を行なっている。
特開2005−244340号公報 特開2010−053772号公報
しかしながら、特許文献2では各アンテナ端に有限個の負荷インピーダンス候補を有し、これらを切り替え、全アンテナの全負荷インピーダンスの組み合わせ候補の中から最も評価量が大きくなるように、全アンテナの負荷インピーダンス値を決定する。この構成においては、評価量を計算する全アンテナのインピーダンス候補の組み合わせ数がアンテナ数および各アンテナの負荷インピーダンス候補数に応じて指数関数的に増大するため、インピーダンスを決定するサーチ時間が長くなり、その間の通信特性が劣化する。また、周辺環境・ユーザの利用状態および伝搬環境の時間的変化への追従性が悪く、最適な制御を行なうことができなくなる。さらに、負荷インピーダンスの切り替え回数が増加することにより消費電力が増大する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、すべてのアンテナのインピーダンス候補の組み合わせ候補を効率的に削減しながら評価量の計算を行なうことによって、インピーダンス最適値のサーチ時間を減らすことができる無線通信装置およびインピーダンス制御手法を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の無線通信装置は、複数のアンテナを備え、MIMO(Multiple Input Multiple Output)方式で無線通信を行なう無線通信装置であって、伝搬路推定情報を用いて無線伝搬路の評価量を算出する評価量計算部と、前記評価量に基づいて、前記アンテナ同士のインピーダンスの組み合わせ候補数を削減する削減候補数決定部と、前記削減された候補数に対応する個数の前記アンテナ同士のインピーダンスの組み合わせを算出し、前記評価量に基づいて、いずれか一つのインピーダンスの組み合わせを選定するインピーダンス制御部と、前記選定されたインピーダンスの組み合わせに基づいて、前記各アンテナのインピーダンスを調整するインピーダンス調整部と、を備えることを特徴とする。
このように、アンテナ同士のインピーダンスの組み合わせ候補数を削減するので、インピーダンス最適値のサーチ時間を減らすことができる。その結果、周辺環境やユーザ利用による通信端末の入力インピーダンス変化に高速に追従し、同時に、少ない処理量でインピーダンスの制御を行なうことができ、伝送性能の改善、端末の低消費電力化を実現することが可能となる。また、本発明は、アンテナ素子数が多い程、その効果が顕著であるため、素子数の増加傾向にある将来の無線通信端末では、非常に有用である。
(2)また、本発明の無線通信装置において、前記削減候補数決定部は、前記評価量に基づいて、少なくとも一つのアンテナを含む複数のアンテナ群のそれぞれについて、前記アンテナ群同士のインピーダンスの組み合わせ候補数を削減し、前記インピーダンス制御部は、前記削減された候補数に対応する個数の前記アンテナ群同士のインピーダンスの組み合わせを算出し、前記評価量に基づいて、いずれか一つのインピーダンスの組み合わせを選定し、前記インピーダンス調整部は、前記選定されたインピーダンスの組み合わせに基づいて、前記各アンテナ群のインピーダンスを調整することを特徴とする。
このように、アンテナ群をひとまとまりとして取り扱うので、同一のアンテナ群に含まれる複数のアンテナのインピーダンスを同時に制御することが可能となる。その結果、インピーダンスを決定するサーチ時間を短くすることが可能となる。
(3)また、本発明の無線通信装置において、前記削減候補数決定部は、前記アンテナ同士の相関または前記アンテナ群同士の相関が高い場合は、前記候補数を大きくする一方、前記アンテナ同士の相関または前記アンテナ群同士の相関が低い場合は、前記候補数を小さくすることを特徴とする。
このように、相関値に応じて候補数を変更するので、相関値が低い場合は、候補数を大きく削減することができる一方、相関値が高い場合は、候補数の減少を少なくし、最適なインピーダンスの組み合わせ候補を削減する確率を低めることが可能となる。
(4)また、本発明の無線通信装置において、前記インピーダンス制御部は、第1のアンテナまたは第1のアンテナ群を選択し、前記第1のアンテナ以外のアンテナのインピーダンスまたは前記第1のアンテナ群以外のアンテナ群のインピーダンスを固定し、前記第1のアンテナまたは前記第1のアンテナ群の全インピーダンス候補を算出し、前記算出したインピーダンス候補から、伝送容量またはSNR(Signal to Noise Ratio)が大きい順に前記候補数に対応する個数のインピーダンス候補を選定し、前記選定したインピーダンスそれぞれを固定したときの第2のアンテナまたは第2のアンテナ群のインピーダンス候補を算出することを特徴とする。
このように、、第1のアンテナまたは第1のアンテナ群を選択し、前記第1のアンテナ以外のアンテナのインピーダンスまたは前記第1のアンテナ群以外のアンテナ群のインピーダンスを固定し、前記第1のアンテナまたは前記第1のアンテナ群の全インピーダンス候補を算出し、前記算出したインピーダンス候補から、伝送容量またはSNR(Signal to Noise Ratio)が大きい順に前記候補数に対応する個数のインピーダンス候補を選定するので、簡易な方法で候補数を削減することが可能となる。その結果、周辺環境やユーザ利用による通信端末の入力インピーダンス変化に高速に追従し、同時に、少ない処理量でインピーダンスの制御を行なうことができ、伝送性能の改善、端末の低消費電力化を実現することが可能となる。
(5)また、本発明の無線通信装置において、前記インピーダンス制御部は、前記同一のアンテナ群に属するアンテナのインピーダンスを同時に変化させることを特徴とする。
このように、同一のアンテナ群に属するアンテナのインピーダンスを同時に変化させるので、処理の簡略化を図ることが可能となる。その結果、インピーダンスを決定するサーチ時間を短くすることが可能となる。
(6)また、本発明の無線通信装置において、前記アンテナ群は、通信を行なう際に対象となる周波数帯域内の素子間結合値またはアンテナ相関値が低い複数のアンテナから構成されることを特徴とする。
この構成により、相互に影響を及ぼしにくい複数のアンテナでアンテナ群を構成することが可能となる。
(7)また、本発明のインピーダンス制御方法は、複数のアンテナを備え、MIMO(Multiple Input Multiple Output)方式で無線通信を行なう無線通信装置のインピーダンス制御方法であって、伝搬路推定情報を取得し、前記取得した伝搬路推定情報を用いて無線伝搬路の評価量を算出するステップと、前記評価量に基づいて、前記アンテナ同士のインピーダンスの組み合わせ候補数を削減するステップと、前記削減された候補数に対応する個数の前記アンテナ同士のインピーダンスの組み合わせを算出し、前記評価量に基づいて、いずれか一つのインピーダンスの組み合わせを選定するステップと、前記選定されたインピーダンスの組み合わせに基づいて、前記各アンテナのインピーダンスを調整するステップと、を少なくとも含むことを特徴とする。
このように、アンテナ同士のインピーダンスの組み合わせ候補数を削減するので、インピーダンス最適値のサーチ時間を減らすことができる。その結果、周辺環境やユーザ利用による通信端末の入力インピーダンス変化に高速に追従し、同時に、少ない処理量でインピーダンスの制御を行なうことができ、伝送性能の改善、端末の低消費電力化を実現することが可能となる。また、本発明は、アンテナ素子数が多い程、その効果が顕著であるため、素子数の増加傾向にある将来の無線通信端末では、非常に有用である。
(8)また、本発明のインピーダンス制御方法は、素子間結合値またはアンテナ相関値が低い複数のアンテナから複数のアンテナ群を構成し、前記評価量に基づいて、前記各アンテナ群のそれぞれについて、前記アンテナ群同士のインピーダンスの組み合わせ候補数を削減し、前記削減された候補数に対応する個数の前記アンテナ群同士のインピーダンスの組み合わせを算出し、前記評価量に基づいて、いずれか一つのインピーダンスの組み合わせを選定し、前記選定されたインピーダンスの組み合わせに基づいて、前記各アンテナ群のインピーダンスを調整することを特徴とする。
このように、アンテナ群をひとまとまりとして取り扱うので、同一のアンテナ群に含まれる複数のアンテナのインピーダンスを同時に制御することが可能となる。その結果、インピーダンスを決定するサーチ時間を短くすることが可能となる。
本発明によれば、MIMO伝送を用いる通信システムにおいて、周辺環境やユーザ利用による通信端末の入力インピーダンス変化に高速に追従しかつ少ない処理量でインピーダンスの制御を行なうことができ、伝送性能の改善、端末の低消費電力化を実現できる。また、本制御手法の効果はアンテナ素子数が多い程顕著であり、素子数が増加の傾向にある将来の無線通信端末では非常に有用である。
本実施形態に係る受信機の概略構成を示すブロック図である。 2素子アンテナの場合の動作例を示すフローチャートである。 4素子アンテナの概略構成を示す図である。 4素子アンテナの場合の動作例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本発明の実施形態では、全アンテナのインピーダンス候補の組み合わせ候補を効率的に削減しながら評価量の計算を行なう。これにより、インピーダンス最適値のサーチ時間を減少させることを実現する。
図1は、本実施形態に係る受信機の概略構成を示すブロック図である。この受信機は、K本のアンテナ1a、1b、…、1Kを備え、インピーダンス調整部2は、インピーダンス制御部8による制御に基づいて、各アンテナ1a、1b、…、1Kのインピーダンスを調整する。アンテナ1b、…、1Kで受信した無線信号は、それぞれ受信回路3a、3b、…、3Kで処理され、復調・復号部4によってデータとして復元される。チャネル推定部5は、無線信号の伝搬路状態を推定し、推定結果を復調・復号部4と評価量計算部6に出力する。
評価量計算部6は、上記伝搬路推定情報に基づいて、伝送容量、SNR(Signal to Noise Ratio)およびアンテナ間相関値を算出する。削減候補数決定部7は、各アンテナのインピーダンスの組み合わせ候補数を、後述する手法で削除する。インピーダンス制御部8は、上記決定された候補数と、上記評価量に基づいて、各アンテナ1a、1b、…、1Kのいずれか一つのインピーダンスの組み合わせを選定する。
各アンテナ1a、1b、…、1Kのインピーダンスはインピーダンス制御部からの制御信号に基づいて、インピーダンス調整部にて適応的に調整される。各アンテナで用いるインピーダンス候補数をM、インデックスをmとする。なおこの時、全アンテナのインピーダンスの組み合わせ候補数は、M個である。ただし、各アンテナで異なるインピーダンス候補数を有する構成であってもよい。また、インピーダンス候補のインデックスは、サーチを行なう試行毎にふり直すことができるものとする。
評価量計算部6は、チャネル推定部5で得られた現インピーダンス値m,m,…mでの受信チャネル応答を用いて算出される受信の伝送容量C(m,m,…m)、各アンテナの受信SNR、アンテナ間相関値を計算し、インピーダンス制御部8に通知する。
次に、インピーダンス制御部8の処理フローを説明する。アンテナのインデックスをkとする。インピーダンス制御部8は、k=1から順に、第k+1以上のアンテナのインピーダンス値を一定値に固定し、第kアンテナのインピーダンスを全候補分変化さる過程で計算される伝送容量に基づいて、第kアンテナまでのインピーダンスの組み合わせ候補数をN個(N<<M)に削減する。この操作をk=Kまで行ない、生き残った組み合わせ候補の中から最も伝送容量が高くなるアンテナインピーダンスの組み合わせを決定する。
各ステップで残す生き残り組み合わせ候補数Nは、評価量計算部6で計算されるアンテナ間相関値に基づき、削減候補数決定部7で適応的に決定される。この削減候補数決定部7は、インピーダンスを変化させた第kアンテナとそれ以外のアンテナとの相関値が高い場合はNを大きくし、相関が低い場合はNを小さく制御する。ただし、全アンテナの平均SNRと相関値の組み合わせでNを決定する構成であっても良い。また、3本以上のアンテナ素子を有する場合は、アンテナの組み合わせ数が2以上存在する。この場合、複数得られた相関値に対し統計処理を行なった結果を用いて削減候補数を決定する。例えば、相関値の最大値や中央値を用いる。
次に、候補削減処理フローを示す。まず、アンテナk=1の候補をN個に削減する。k=2,3,…Kのアンテナインピーダンスm,…mを固定し、アンテナ1aのインピーダンス全候補(m=1,2,…M)に対して伝送容量C(m,m,…m)を計算する。計算結果から伝送容量が大きいアンテナ1aのインピーダンス候補をN個残す。
次に、残したアンテナ1aのN個の候補およびアンテナ1bのM個インピーダンス候補の組み合わせNM個をN個に削減する。このステップでは、k=3,…Kのアンテナインピーダンスを固定し、NM個の組み合わせ候補に対し伝送容量を計算し、伝送容量が大きいN個のインピーダンスの組み合わせを残す。この削減処理をk=Kまで繰り返し行ない、生き残ったインピーダンスの組み合わせ候補の中から最も伝送容量が高くなる候補を選択する。これにより、サーチ時間を短縮し、効率的に各アンテナのインピーダンスを選択することが可能となる。
なお、端末の全アンテナを少なくとも1本以上のアンテナが属する複数のアンテナ群にグルーピングしておき、アンテナ群単位で前記の候補の削減処理を行なってもよい。この際同一グループに属する2本以上のアンテナのインピーダンスは同時に変化させることができ、各アンテナでSNRが高いインピーダンス値を候補として残す。なお、アンテナの配置・構成から素子間結合影響・アンテナ間相関が低いアンテナの組み合わせを事前に予測し、それらを同一のグループにグルーピングする。このように互いに影響を及ぼしにくい複数のアンテナのインピーダンスを同時に変化させ、それぞれの生き残りインピーダンス候補を独立に決定することでサーチ時間をさらに削減できる。
次に、2素子アンテナの場合の実施例について説明する。無線通信装置が、2本のアンテナを有する場合、構成は図1と同様である。図2は、2素子アンテナの場合の動作例を示すフローチャートである。まず、アンテナ1bのインピーダンス(インデックス)をm=0に固定し、アンテナ1aのインピーダンスをM候補分変化させ、その際の各候補値での伝送容量、アンテナ相関値を計算する。次にM候補分のアンテナ間相関値のR(m)平均値を計算し、削減候補数決定部7でNを決定する。なお、削減候補数決定部7では、以下の表に示す対応テーブルに基づいてNを決定する。ただし、全アンテナの平均SNR毎に対応テーブルを用意してもよく、また、数値の対応関係はこの表には限定されない。
Figure 0005674411
次に、M個変化させたアンテナ1aのインピーダンスの中から伝送容量が大きいインピーダンス候補インデックスをN個検出する。これらのインデックスをm(i)とする。ただし、i=1,2,…Nである。次に、アンテナ1aのインピーダンスを、i=1からi=Nまでのそれぞれに固定した場合に、アンテナ1bのインピーダンスインデックスmを、1からM−1まで変化させ、最も伝送容量が大きくなる(m,m)の組み合わせを求め、各アンテナのインピーダンス値をそれぞれの値に固定する。
すなわち、図2において、m=0、m=0とし(ステップS1)、伝送容量C(m,m)を計算する(ステップS2)。次に、m≦M−1であるかどうかを判定し(ステップS3)、m≦M−1でない場合は、m=m+1のように1を加算して(ステップS4)、ステップS2に遷移する。一方、ステップS3において、m≦M−1である場合は、m候補数を、Nに削減する(ステップS5)。すなわち、ステップS5において、伝送容量が大きいインピーダンス候補インデックスをN個抽出する。次に、i=1とし(ステップS6)、m=、m^(1)、m=1として、伝送容量C(m,m)を計算する(ステップS8)。
次に、m≦M−1であるかどうかを判定し(ステップS9)、m≦M−1でない場合は、m=m+1のように1を加算して(ステップS10)、ステップS8に遷移する。一方、ステップS9において、m≦M−1である場合は、i≦Nであるかどうかを判定し(ステップS11)、i≦Nでない場合は、i=i+1として(ステップS12)、ステップS7に遷移する。一方、ステップS11において、i≦Nである場合は、伝送容量C(m,m)が最大となるm,mを選定する。
なお、上記では伝送容量を指標としたがこれに限らず、スループットやパケット誤り率等の評価量を用いても良い。
次に、4素子アンテナの場合の実施例について説明する。図3は、4素子アンテナの概略構成を示す図である。図3に示すように、基板上のアンテナ素子の配置から素子1と素子2のアンテナ間距離が離れており、インピーダンス制御結果が互いに大きく影響し合わないとする。そこで、アンテナを下記の3つのアンテナ群にグルーピングする。
・アンテナ群1:アンテナ1、アンテナ2
・アンテナ群2:アンテナ3
・アンテナ群3:アンテナ4
図4は、4素子アンテナの場合の動作例を示すフローチャートである。まず、アンテナ3とアンテナ4のインピーダンスをm=0、m=0に固定し、アンテナ1、アンテナ2のインピーダンスをインデックス1からMまで同時に変化させ、各インデックスでのSNRを計算し、アンテナ1、アンテナ2それぞれでSNRが大きくなるインピーダンス候補をN個検出し、アンテナ1・アンテナ2(アンテナ群1)のインピーダンス候補の組み合わせ数をN に削減する。次に、アンテナ素子4のインピーダンスインデックスをm=0に固定し、N 個のアンテナ1・アンテナ2のインピーダンスの組み合わせ候補それぞれに対して、アンテナ3のインピーダンス候補mを1からMまで変化させた場合の伝送容量を計算し、アンテナ1・アンテナ2・アンテナ3のインピーダンスの組み合わせ候補数を伝送容量が大きいN個に削減する。最後に、N個のアンテナ1・アンテナ2・アンテナ3のインピーダンスの組み合わせ候補それぞれに対し、mを変化させた場合の伝送容量を計算し、最も伝送容量が大きくなるインピーダンス候補の組み合わせを検出し、同値に固定する。
すなわち、図4において、まず、各アンテナ1〜4のインピーダンス候補を、それぞれm=0,m=0,m=0,m=0とし(ステップS21)、次に、SNR(m)、SNR(m)を計算する(ステップS22)。次に、m≦M−1であるかどうかを判定し(ステップS23)、m≦M−1でない場合は、m=m+1,m=m+1として(ステップS24)、ステップS22に遷移する。
一方、ステップS23において、m≦M−1である場合は、m、mの候補数を、それぞれN個に削減する(ステップS25)。このとき、アンテナ1とアンテナ2の候補数の組み合わせ数は、N となり、それぞれ、g(1),g(2),…g(N )となる。次に、i=1として(ステップS26)、m=1とする(ステップS27)。そして、伝送容量C(g(i)、m,m)を計算し(ステップS28)、m≦M−1であるかどうかを判定する(ステップS29)。ステップS29において、m≦M−1でない場合は、m=m+1として(ステップS30)、ステップS28に遷移する。一方、ステップS29において、m≦M−1である場合は、i≦N であるかどうかを判定し(ステップS31)、i≦N でない場合は、i=i+1として(ステップS32)、ステップS27に遷移する。
一方、ステップS31において、i≦N である場合は、アンテナ1、アンテナ2、アンテナ3の組み合わせ候補数をNに削減する(ステップS33)。これにより、g(2)(1),g(2)(2),…g(2)(N)となる。次に、j=1として(ステップS34)、m=1とする(ステップS35)。そして、伝送容量C(g(2)(j)、m)を計算し(ステップS36)、m≦M−1であるかどうかを判定する(ステップS37)。ステップS37において、m≦M−1でない場合は、m=m+1として(ステップS38)、ステップS36に遷移する。一方、ステップS37において、m≦M−1である場合は、j≦Nであるかどうかを判定し(ステップS39)、i≦Nでない場合は、j=j+1として(ステップS40)、ステップS35に遷移する。一方、ステップS39において、i≦Nである場合は、伝送容量C(m,m,m,m)が最大となるm,m,m,mを選定する。
以上説明したように、本実施形態によれば、MIMO伝送を用いる通信システムにおいて、周辺環境やユーザ利用による通信端末の入力インピーダンス変化に高速に追従しかつ少ない処理量でインピーダンスの制御を行なうことができ、伝送性能の改善、端末の低消費電力化を実現できる。また、本制御手法の効果はアンテナ素子数が多い程顕著であり、素子数が増加の傾向にある将来の無線通信端末では非常に有用である。
1a〜1K アンテナ
2 インピーダンス調整部
3a〜3K 受信回路
4 復調・復号部
5 チャネル推定部
6 評価量計算部
7 削減候補数決定部
8 インピーダンス制御部

Claims (8)

  1. 複数のアンテナを備え、MIMO(Multiple Input Multiple Output)方式で無線通信を行なう無線通信装置であって、
    前記複数のアンテナから、いずれかのアンテナを選択し、前記選択したアンテナ以外のアンテナのインピーダンスを固定し、前記選択したアンテナのインピーダンスの全候補に対応する評価量を計算する評価量計算処理を、未選択のアンテナが無くなるまで繰り返す評価量計算部と、
    前記評価量計算処毎に、前記評価量に基づいて、前記選択されたアンテナのインピーダンスの候補を削減する削減候補数決定部と、
    前記未選択のアンテナが無くなるまで繰り返された評価量計算処理によって得られた評価量に基づいて、いずれか一つのインピーダンスの組み合わせを選定するインピーダンス制御部と、
    前記選定されたインピーダンスの組み合わせに基づいて、前記各アンテナのインピーダンスを調整するインピーダンス調整部と、を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記評価量計算部は、少なくとも一つのアンテナを含むアンテナ群を選択し、前記選択したアンテナ群に含まれるアンテナ以外のアンテナのインピーダンスを固定し、前記選択したアンテナ群に含まれる各アンテナのインピーダンスを同一として、前記各アンテナのインピーダンスの全候補に対応する評価量を計算する評価量計算処理を、未選択のアンテナ群が無くなるまで繰り返し、
    前記削減候補数決定部は、前記評価量計算処理毎に、前記評価量に基づいて、前記選択されたアンテナ群に含まれる各アンテナのインピーダンスの候補を削減し、
    前記インピーダンス制御部は、前記未選択のアンテナ群が無くなるまで繰り返された評価量計算処理によって得られた評価量に基づいて、いずれか一つのインピーダンスの組み合わせを選定し、
    前記インピーダンス調整部は、前記選定されたインピーダンスの組み合わせに基づいて、前記各アンテナのインピーダンスを調整することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記削減候補数決定部は、前記アンテナ同士の相関が高い場合は、前記候補数を大きくする一方、前記アンテナ同士の相関が低い場合は、前記候補数を小さくすることを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線通信装置。
  4. 前記インピーダンス制御部は、伝送容量またはSNR(Signal to Noise Ratio)が最
    大となるインピーダンスの組み合わせを選定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線通信装置。
  5. 前記アンテナ群は、通信を行なう際に対象となる周波数帯域内の素子間結合値またはアンテナ相関値が低い複数のアンテナから構成されることを特徴とする請求項2記載の無線通信装置。
  6. 複数のアンテナを備え、MIMO(Multiple Input Multiple Output)方式で無線通信を行なう無線通信装置のインピーダンス制御方法であって、
    前記複数のアンテナから第1のアンテナを選択し、前記第1のアンテナ以外のアンテナのインピーダンスを固定し、前記第1のアンテナのインピーダンスの全候補に対応する評価量を計算し、前記評価量に基づいて、前記第1のアンテナのインピーダンスの候補を削減し、既に選択されたアンテナ以外のアンテナから新たにアンテナを選択し、未選択のアンテナのインピーダンスを固定し、新たに選択されたアンテナのインピーダンスの全候補と既に選択されたアンテナの残っている候補の組み合わせに対応する評価量を計算し、計算した評価量に基づいて、アンテナのインピーダンスの組み合わせ候補を削減すること、を全てのアンテナが選択されるまで繰り返し、
    最終的に計算された評価量に基づいて、いずれか一つのインピーダンスの組み合わせを選定し、
    前記選定されたインピーダンスの組み合わせに基づいて、前記各アンテナのインピーダンスを調整するインピーダンス制御方法。
  7. 素子間結合値またはアンテナ相関値が低い複数のアンテナから複数のアンテナ群を構成し、
    前記評価量に基づいて、前記各アンテナ群のそれぞれについて、前記アンテナ群同士のインピーダンスの組み合わせ候補を削減し、
    前記削減された候補に対応する個数の前記アンテナ群同士のインピーダンスの組み合わせを算出し、前記評価量に基づいて、いずれか一つのインピーダンスの組み合わせを選定し、
    前記選定されたインピーダンスの組み合わせに基づいて、前記各アンテナ群のインピーダンスを調整することを特徴とする請求項6記載のインピーダンス制御方法。
  8. 伝送容量またはSNR(Signal to Noise Ratio)が最大となるインピーダンスの組み
    合わせを選定することを特徴とする請求項6または請求項7記載のインピーダンス制御方法。
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