JP5668734B2 - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents

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Description

この発明は、ヒートポンプ式給湯機に関する。
従来、ヒートポンプ式給湯機としては、貯湯タンクと、貯湯タンク内の水を沸き上げるためのヒートポンプユニットと、貯湯タンクとヒートポンプユニットとの間に接続された沸き上げ用循環経路と、その沸き上げ用循環経路に配設された沸き上げ用循環ポンプとを備えたものがある(例えば、特開2003−279136号公報(特許文献1)参照)。
上記ヒートポンプ式給湯機では、沸き上げ運転中にヒートポンプユニットの出湯温度が貯湯タンク内の上部の温度よりも低いときは、三方弁を貯湯タンクの下側に切り換えることにより、貯湯タンク内の上部の高温水が温度低下しないようにして、貯湯タンク内の温度分布が下層から上層に向かって徐々に高くなる積層状態を保っている。
しかしながら、上記ヒートポンプ式給湯機では、貯湯タンク内の上部の水温やヒートポンプユニットの出湯温度によっては、沸き上げ運転時間が長くなったり、比較的高温の湯水が貯湯タンク内の下側に流れ込んで貯湯タンク内の積層状態が乱れたりする。
そこで、三方弁を貯湯タンクの上側に切り換える判定に用いる三方弁切換温度を出湯温度よりも所定温度低い値に設定したヒートポンプ式給湯機が提案されている。
ところが、このようなヒートポンプ式給湯機では、外気温度が低いとき、沸き上げ運転中にヒートポンプユニットのデフロスト運転が発生すると、デフロスト運転が復帰する度に、ヒートポンプユニットからの低温の戻り水が貯湯タンク内の上部に流れ込むため、貯湯タンク内の積層状態が乱れてしまうという問題があった。また、上記ヒートポンプ式給湯機では、外気温度が高くデフロスト運転が行われないときは、ヒートポンプユニットからの温水が十分高くならない限り貯湯タンク内の上部に供給されないので、沸き上げ運転時間が長くなるという問題がある。
特開2003−279136号公報
そこで、この発明の課題は、貯湯タンク内の積層状態を保ちつつ沸き上げ運転の時間を短縮できるヒートポンプ式給湯機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のヒートポンプ式給湯機は、
貯湯タンクと、
上記貯湯タンク内の水を沸き上げるためのヒートポンプユニットと、
上記貯湯タンクと上記ヒートポンプユニットとの間に接続された沸き上げ用循環経路と、
上記沸き上げ用循環経路に配設された沸き上げ用循環ポンプと、
上記沸き上げ用循環経路に配設され、上記ヒートポンプユニットからの戻り水を上記貯湯タンクの下側に戻す第1切換位置と、上記ヒートポンプユニットからの戻り水を上記貯湯タンクの上側に戻す第2切換位置とを有する三方弁と、
上記ヒートポンプユニットからの戻り水の出湯温度を検出する出湯温度センサと、
外気温度を検出する外気温度センサと、
上記ヒートポンプユニット,上記沸き上げ用循環ポンプおよび上記三方弁を制御して、上記貯湯タンク内の水を沸き上げる沸き上げ運転を行う制御装置と
を備え、
上記制御装置は、
上記外気温度センサにより検出された上記外気温度が、上記ヒートポンプユニットの蒸発器に着霜の起こり得る着霜可能温度よりも高いときは、上記三方弁を切り換えるための三方弁切換温度を給湯温度近傍の第1設定温度Tに設定する一方、上記外気温度が上記着霜可能温度以下のときは、上記三方弁切換温度を上記第1設定温度Tよりも高い第2設定温度Tに設定する三方弁切換温度設定部と、
上記沸き上げ運転の起動時に上記三方弁を上記第1切換位置とし、その沸き上げ運転中に上記出湯温度センサにより検出された上記出湯温度が上記三方弁切換温度設定部により設定された上記三方弁切換温度よりも高くなると、上記三方弁を上記第2切換位置に切り換える三方弁制御部と
を有することを特徴とする。
上記構成によれば、沸き上げ運転の起動時に三方弁制御部により三方弁を第1切換位置に切り換え、その後の沸き上げ運転中に出湯温度センサにより検出された出湯温度が三方弁切換温度設定部により設定された三方弁切換温度よりも高くなると、三方弁を第2切換位置に切り換える。ここで、三方弁切換温度設定部は、外気温度センサにより検出された外気温度が、ヒートポンプユニットの蒸発器に着霜の起こり得る着霜可能温度よりも高いときは、三方弁切換温度を給湯温度近傍の第1設定温度T(例えば40℃)に設定する。これにより、ヒートポンプユニットから給湯温度近傍の第1設定温度Tに達した戻り水は貯湯タンク内の下部でなく上部に供給されて、そのまま目標出湯温度まで上昇するので、貯湯タンク1内の上部の湯を給湯にすぐに使うことができると共に、貯湯タンク内の下部に流れ込む戻り水の量が少なく積層状態も乱れないので、沸き上げ運転時間を短縮できる。一方、外気温度センサにより検出された外気温度が着霜可能温度以下のときは、三方弁切換温度を第1設定温度Tよりも高い第2設定温度Tに設定することによって、沸き上げ運転中にヒートポンプユニットのデフロスト運転が開始されても、デフロスト運転が復帰する度に、ヒートポンプユニットからの低温の戻り水が貯湯タンク内の上部に流れ込まないようにできる。このように、外気温度を考慮して沸き上げ用循環経路の三方弁の切り換えを最適制御することにより、貯湯タンク内の積層状態を保ちつつ沸き上げ運転の時間を短縮できる。
また、一実施形態のヒートポンプ式給湯機では、
上記三方弁制御部は、
上記沸き上げ運転中に上記ヒートポンプユニットのデフロスト運転を開始するときに、上記三方弁を上記第1切換位置に切り換える。
上記実施形態によれば、沸き上げ運転中にヒートポンプユニットのデフロスト運転が開始されると、三方弁制御部により三方弁を第1切換位置に切り換えることによって、外気温度センサにより検出された外気温度が着霜可能温度以下で、三方弁切換温度を第1設定温度Tよりも高い第2設定温度Tに設定していることと相俟って、デフロスト運転が復帰する度にヒートポンプユニットからの低温の戻り水が貯湯タンク内の上部に流れ込むことがない。
また、一実施形態のヒートポンプ式給湯機では、
上記制御装置は、
上記第2設定温度Tを、
=T−α
(ただし、T:目標出湯温度、α:定数)
により算出する第2設定温度算出部を有する。
ここで、目標出湯温度Tとは、貯湯タンクから給湯される湯量などに基づいて算出され、貯湯タンク内の水を沸き上げるときのヒートポンプユニットからの戻り水の出湯温度の目標値である。
上記実施形態によれば、目標出湯温度Tから予め設定された定数αを引いた温度を第2設定温度Tとすることによって、外気温度センサにより検出された外気温度が着霜可能温度以下のときは、ヒートポンプユニットからの戻り水の出湯温度が目標出湯温度Tに近い温度に上昇するまで、三方弁制御部は、三方弁を第2切換位置に切り換えない。これによって、外気温度が低いときの沸き上げ運転中にヒートポンプユニットのデフロスト運転が復帰する度に、ヒートポンプユニットからの低温の戻り水が貯湯タンク内の上部に流れ込んで、貯湯タンク内の積層状態が乱れるということがない。
また、一実施形態のヒートポンプ式給湯機では、
上記第1設定温度Tは、ユーザーが設定可能な給湯設定温度である。
上記実施形態によれば、ユーザーが設定可能な給湯設定温度を第1設定温度Tとすることによって、貯湯タンク内の上部の湯を給湯にすぐに使うことが可能になる。また、外気温度センサにより検出された外気温度が、ヒートポンプユニットの蒸発器に着霜の起こり得る着霜可能温度よりも高いときは、ヒートポンプユニットのデフロスト運転が行われることがないので、第1設定温度Tを比較的低い給湯設定温度に設定しても、ヒートポンプユニットからの低温の戻り水が貯湯タンク内の上部に流れ込んで、貯湯タンク内の積層状態が乱れるということがない。
以上より明らかなように、この発明によれば、貯湯タンク内の積層状態を保ちつつ沸き上げ運転の時間を短縮できるヒートポンプ式給湯機を実現することができる。
図1はこの発明の実施の一形態のヒートポンプ式給湯機の配管系統図である。 図2は上記ヒートポンプ式給湯機の制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、この発明のヒートポンプ式給湯機を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の一形態のヒートポンプ式給湯機の配管系統図を示している。このヒートポンプ式給湯機は、図1に示すように、貯湯タンク1と、上記貯湯タンク1内の水を沸き上げるためのヒートポンプユニット2とを備えている。上記貯湯タンク1の下部に配管L1の一端を接続し、配管L1の他端をヒートポンプユニット2の熱交換部2aの一端に接続している。また、上記ヒートポンプユニット2の熱交換部2aの他端を配管L2の一端に接続し、配管L2の他端を三方弁10の入力側に接続している。上記三方弁10の一方の出力側に配管L3の一端を接続し、配管L3の他端を貯湯タンク1の上部に接続している。一方、三方弁10の他方の出力側に配管L4の一端を接続し、配管L4の他端を貯湯タンク1の下部に接続している。上記配管L1,L2,L3,L4で貯湯タンク1とヒートポンプユニット2との間の沸き上げ用循環経路を構成している。また、上記配管L1に沸き上げ用循環ポンプP1を配設している。この配管L1の沸き上げ用循環ポンプP1よりも貯湯タンク1側に排水用三方弁26を配設している。この排水用三方弁26は、通常、貯湯タンク1の下部と沸き上げ用循環ポンプP1と連通させる切換位置になっており、メンテナンスなどにより貯湯タンク1内の水を排水するとき、貯湯タンク1の下部と排水口とを連通させる切換位置に排水用三方弁26を切り換える。
上記沸き上げ用循環ポンプP1により、貯湯タンク1内の湯水を、配管L1,ヒートポンプユニット2の熱交換部2a,配管L2,三方弁10,配管L3(またはL4)を介して循環させる。
次に、上記貯湯タンク1の下部に配管L11を介して外部の給水管を接続している。この配管L11に、ストレーナ11と、給水管側から貯湯タンク1側への流れのみを許容する逆止弁12と、減圧弁13と、給水管側から貯湯タンク1側への流れのみを許容する逆止弁14とを上流側から順に配設している。
また、上記貯湯タンク1の上部に配管L21の一端を接続し、配管L21の他端を風呂用混合弁5の一方の入力側に接続している。上記配管L21に、貯湯タンク1側から反対側への流れのみを許容する逆止弁4を配設している。上記風呂用混合弁5の他方の入力側に、分岐配管L12の一端を接続し、その分岐配管L12の他端を、配管L11の減圧弁13と逆止弁14との間に接続している。また、上記風呂用混合弁5の出力側に配管L22の一端を接続し、配管L22の他端を、浴槽3に設けられた接続アダプタ9の給湯口9aに接続している。この配管L22の風呂用混合弁5側から順に、流量調整用電磁弁6と、水量センサ7と、風呂用混合弁5側から浴槽3への流れのみを許容する逆止弁8を配設している。
上記流量調整用電磁弁6と水量センサ7と逆止弁8で複合水弁30を構成している。
上記配管L21と配管L22で、貯湯タンク1と浴槽3との間の給水経路を構成している。また、上記風呂用混合弁5と流量調整用電磁弁6と逆止弁8で弁機構を構成している。
上記接続アダプタ9の追い焚き用吸水口9bに配管L24の一端を接続し、配管L24の他端を追い焚き用熱交換器20の2次側の入力に接続している。上記配管L24に風呂用循環ポンプP3を配設している。また、配管L22の逆止弁8よりも下流側に分岐配管L23の一端を接続し、分岐配管L23の他端を追い焚き用熱交換器20の2次側の出力に接続している。
上記風呂用循環ポンプP3により、浴槽3内の湯水を、配管L24,追い焚き用熱交換器20の2次側,分岐配管L23,配管L22を介して循環させる。
また、上記配管L21の逆止弁4よりも下流側に分岐配管L25の一端を接続し、分岐配管L25の他端を追い焚き用熱交換器20の1次側の入力に接続している。上記追い焚き用熱交換器20の1次側の出力に配管L26の一端を接続し、配管L26の他端を貯湯タンク1の下部に接続している。上記配管L26に追い焚き用循環ポンプP2を配設している。
上記追い焚き用循環ポンプP2により、貯湯タンク1内の湯水を、配管L21,分岐配管L25,追い焚き用熱交換器20の1次側,配管L26を介して循環させる。
また、上記貯湯タンク1の上部に配管L31の一端を接続し、配管L31の他端を給湯用混合弁22の一方の入力側に接続している。上記配管L31に、貯湯タンク1側から給湯用混合弁22への流れのみを許容する逆止弁21を配設している。また、風呂用混合弁5の他方の入力側に、分岐配管L13の一端を接続し、分岐配管L13の他端を、分岐配管L12の給湯用混合弁22の他方の入力側に接続している。上記分岐配管L13に、分岐配管L12側から給湯用混合弁22への流れのみを許容する逆止弁23を配設している。上記給湯用混合弁22の出力側に配管L32の一端を接続し、配管L32の他端を給湯部25(この実施形態では蛇口)に接続している。上記配管L32に水量センサ24を接続している。
また、上記貯湯タンク1には、下側から上側に向かって略等間隔に6つの温度センサT1〜T6を設けている。また、給湯部25に接続された配管L32には、水量センサ24よりも下流側に給湯温度を検出する温度センサT11を設けている。また、浴槽3に接続された配管L24には、浴槽3側の接続アダプタ9と風呂用循環ポンプP3との間に、水位センサLSと水流スイッチSWと温度センサT12とを接続アダプタ9側から順に設けている。また、配管L11の減圧弁13と逆止弁14との間かつ配管L11に分岐配管L21が接続された接続点よりも下流側に、給水温度を検出する温度センサT13を設けている。さらに、浴槽3に接続された配管L22の逆止弁8の下流側、かつ、配管L22に分岐配管L23が接続された接続点よりも上流側に、浴槽3に供給される給湯水の温度を検出する温度センサT14を設けている。
さらに、上記ヒートポンプユニット2は、熱交換部2aからの戻り水の出湯温度を検出する出湯温度センサT21と、外気温度を検出する外気温度センサT22とを有する。また、このヒートポンプユニット2は、冷媒として炭酸ガス(CO)を用いており、出湯温度を例えば65℃〜90℃の範囲で制御することが可能である。
また、上記ヒートポンプ式給湯機は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなる制御装置100と、上記制御装置100との間で信号を送受信するリモートコントローラ200とを備えている。上記制御装置100は、温度センサT1〜T14と水位センサLSと水流スイッチSWと水量センサ7,24と出湯温度センサT21および外気温度センサT22からの信号を受けて、ヒートポンプユニット2と沸き上げ用循環ポンプP1と追い焚き用循環ポンプP2と風呂用循環ポンプP3と風呂用混合弁5と給湯用混合弁22と三方弁10を制御する。
また、上記制御装置100は、三方弁切換温度を設定する三方弁切換温度設定部100aと、三方弁10を制御する三方弁制御部100bと、第2設定温度Tを算出する第2設定温度算出部100cとを有する。
上記構成のヒートポンプ式給湯機において、ヒートポンプユニット2により貯湯タンク1内の湯水を沸き上げる沸き上げ運転では、沸き上げ用循環ポンプP1を運転して、貯湯タンク1内の湯水を、配管L1,ヒートポンプユニット2の熱交換部2a,配管L2,三方弁10,配管L3(またはL4)を介して循環させる。
上記制御装置100は、沸き上げ運転時にヒートポンプユニット2の出湯温度が目標出湯温度Tになるように、ヒートポンプユニット2を制御する。ここで、目標出湯温度Tは、貯湯タンク1から給湯される湯量などに基づいて制御装置100で算出される。例えば、使用される湯量が多い場合、目標出湯温度Tは例えば85℃と高くなり、湯量が少ない場合、目標出湯温度Tは例えば65℃と低くなる。
次に、図2に示すフローチャートに従ってヒートポンプ式給湯機の制御装置100の動作を説明する。
まず、制御装置100の動作がスタートすると、ステップS1で沸き上げ運転か否かを判定する。ここで、沸き上げ運転の開始の指令は、温度センサT1〜T6により検出された貯湯タンク1内の各部の温度や給湯水量などに基づいて、制御装置100により行われる。
そして、ステップS1で沸き上げ運転であると判定すると、ステップS2に進み、三方弁制御部100bにより三方弁10を第1切換位置に切り換える。これにより、三方弁10が配管L4側に切り換わって、ヒートポンプユニット2の戻り水を貯湯タンク1の下部に戻す。
次に、ステップS3に進み、ヒートポンプユニット2の運転を開始する。
次に、ステップS4に進み、外気温度センサT22により検出された外気温度が所定の外気判定温度T(例えば5℃)よりも高いと判定すると、ステップS5に進む。ここで、外気判定温度Tは、ヒートポンプユニット2の蒸発器(図示せず)に着霜の起こり得る着霜可能温度であり、ヒートポンプユニットの構成などに応じた実験またはシミュレーションにより蒸発器(空気熱交換器)に着霜が生じる温度を測定した結果に基づいて決定する。
そして、ステップS5では、三方弁切換温度設定部100aにより三方弁切換温度を第1設定温度Tに設定する。ここで、第1設定温度Tは、給湯温度近傍の温度(例えば40℃)に設定している。
次に、ステップS6に進み、出湯温度センサT21により検出されたヒートポンプユニット2の出湯温度が、第1設定温度T(三方弁切換温度)を超えると、ステップS9に進む。
一方、外気温度が外気判定温度T以下であると判定すると、ステップS7に進み、三方弁切換温度設定部100aにより三方弁切換温度を第2設定温度Tに設定する。
ここで、第2設定温度Tは、第2設定温度算出部100cにより、
=T−α
(ただし、目標出湯温度:T、α:定数)
を用いて算出され、この実施の形態では定数αを5℃としている。
次に、ステップS8に進み、出湯温度センサT21により検出されたヒートポンプユニット2の出湯温度が、第2設定温度T(三方弁切換温度)を超えると、ステップS9に進む。
そして、ステップS9で三方弁制御部100bにより三方弁10を第2切換位置に切り換える。これにより、三方弁10が配管L3側に切り換わって、ヒートポンプユニット2の戻り水を貯湯タンク1の上部に戻す。
次に、ステップS10に進み、ヒートポンプユニット2がデフロスト運転に突入していないと判定すると、ステップS11に進む。
次に、ステップS11で沸き上げ運転が終了したと判定すると、ステップS12に進み、ヒートポンプユニット2の運転を停止して、この処理を終了する。ここで、制御装置100は、温度センサT1により検出された貯湯タンク1内の最下部の水温が、沸き上げ運転停止温度(例えば40℃〜60℃)以上になったとき、沸き上げ運転が終了したと判定する。なお、温度センサT1の代わりに、ヒートポンプユニット2の熱交換器2aの入口側に温度センサを設けて、ヒートポンプユニット2の熱交換器2aの入水温度を沸き上げ運転の停止判定に用いてもよい。
一方、ステップS11で沸き上げ運転が終了していないと判定すると、ステップS10に戻る。
また、ステップS10でデフロスト運転に突入したと判定すると、ステップS13に進み、三方弁制御部100bにより三方弁10を第1切換位置に切り換えた後、ステップS4に戻る。
このように、上記構成のヒートポンプ式給湯機によれば、制御装置100の三方弁制御部100bは、沸き上げ運転の起動時に三方弁10を第1切換位置に切り換えて、その後の沸き上げ運転中に出湯温度センサT21により検出された出湯温度が三方弁切換温度設定部100aにより設定された三方弁切換温度よりも高くなると、三方弁10を第2切換位置に切り換える。ここで、制御装置100の三方弁切換温度設定部100aは、外気温度センサT22により検出された外気温度が外気判定温度T(ヒートポンプユニット2の蒸発器に着霜の起こり得る着霜可能温度)よりも高いときは、三方弁切換温度を給湯温度近傍の第1設定温度T(例えば40℃)に設定する。これにより、ヒートポンプユニット2から給湯温度近傍の第1設定温度Tに達した戻り水は貯湯タンク1内の下部でなく上部に供給されて、そのまま目標出湯温度まで上昇するので、貯湯タンク1内の上部の湯を給湯にすぐに使うことができると共に、貯湯タンク1内の下部に流れ込む戻り水の量が少なく積層状態も乱れないので、沸き上げ運転時間を短縮することができる。
一方、外気温度センサT22により検出された外気温度が外気判定温度T以下のときは、三方弁切換温度を第1設定温度Tよりも高い第2設定温度Tに設定することによって、沸き上げ運転中にヒートポンプユニット2のデフロスト運転が開始されても、デフロスト運転が復帰する度にヒートポンプユニット2からの低温の戻り水が貯湯タンク1内の上部に流れ込まないようにできる。
したがって、上記構成のヒートポンプ式給湯機によれば、外気温度を考慮して沸き上げ用循環経路の三方弁10の切り換えを最適制御することにより、貯湯タンク1内の積層状態を保ちつつ沸き上げ運転の時間を短縮することができる。
また、上記沸き上げ運転中にヒートポンプユニット2のデフロスト運転が開始されると、三方弁制御部100により三方弁10を第1切換位置に切り換えることによって、外気温度センサT22により検出された外気温度が外気判定温度T以下で、三方弁切換温度を第1設定温度Tよりも高い第2設定温度Tに設定していることと相俟って、デフロスト運転が復帰する度にヒートポンプユニット2からの低温の戻り水が貯湯タンク1内の上部に流れ込むことがない。
また、上記目標出湯温度Tから定数αを引いた温度を第2設定温度Tとすることによって、外気温度センサT22により検出された外気温度が外気判定温度T以下のときは、ヒートポンプユニット2からの戻り水の出湯温度が目標出湯温度Tに近い温度に上昇するまで、三方弁制御部100bは、三方弁10を第2切換位置に切り換えない。これによって、外気温度が低いときの沸き上げ運転中にヒートポンプユニット2のデフロスト運転が復帰する度に、ヒートポンプユニット2からの低温の戻り水が貯湯タンク1内の上部に流れ込んで、貯湯タンク1内の積層状態が乱れるということがない。
上記実施の形態では、沸き上げ運転中にヒートポンプユニット2のデフロスト運転開始時に三方弁10を第1切換位置に切り換えるヒートポンプ式給湯機について説明したが、沸き上げ運転中のヒートポンプユニットのデフロスト運転開始時に三方弁を第1切換位置に切り換える機能を有しないヒートポンプ式給湯機にこの発明を適用してもよい。
また、上記実施の形態では、三方弁切換温度設定部100aにより三方弁切換温度に設定される第1設定温度Tを給湯温度近傍の温度(例えば40℃)としたが、第1設定温度Tはこれに限らず、ユーザーが設定可能な給湯設定温度であってもよい。この場合、貯湯タンク1内の上部の湯を給湯にすぐに使うことが可能になる。また、外気温度センサにより検出された外気温度が、ヒートポンプユニットの蒸発器に着霜の起こり得る着霜可能温度よりも高いときは、ヒートポンプユニットのデフロスト運転が行われることがないので、第1設定温度Tを比較的低い給湯設定温度に設定しても、ヒートポンプユニットからの低温の戻り水が貯湯タンク内の上部に流れ込んで、貯湯タンク内の積層状態が乱れるということがない。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
1…貯湯タンク
2…ヒートポンプユニット
2a…熱交換部
3…浴槽
5…風呂用混合弁
6…流量調整用電磁弁
7,24…水量センサ
9…接続アダプタ
13…減圧弁
20…追い焚き用熱交換器
22…給湯用混合弁
30…複合水弁
100…制御装置
100a…三方弁切換温度設定部
100b…三方弁制御部
100c…第2設定温度算出部
200…リモートコントローラ
LS…水位センサ
P1…沸き上げ用循環ポンプ
P2…追い焚き用循環ポンプ
P3…風呂用循環ポンプ
SW…水流スイッチ
T21…出湯温度センサ
T22…外気温度センサ

Claims (4)

  1. 貯湯タンク(1)と、
    上記貯湯タンク(1)内の水を沸き上げるためのヒートポンプユニット(2)と、
    上記貯湯タンク(1)と上記ヒートポンプユニット(2)との間に接続された沸き上げ用循環経路と、
    上記沸き上げ用循環経路に配設された沸き上げ用循環ポンプ(P1)と、
    上記沸き上げ用循環経路に配設され、上記ヒートポンプユニット(2)からの戻り水を上記貯湯タンク(1)の下側に戻す第1切換位置と、上記ヒートポンプユニット(2)からの戻り水を上記貯湯タンク(1)の上側に戻す第2切換位置とを有する三方弁(10)と、
    上記ヒートポンプユニット(2)からの戻り水の出湯温度を検出する出湯温度センサ(T21)と、
    外気温度を検出する外気温度センサ(T22)と、
    上記ヒートポンプユニット(2),上記沸き上げ用循環ポンプ(P1)および上記三方弁(10)を制御して、上記貯湯タンク(1)内の水を沸き上げる沸き上げ運転を行う制御装置(100)と
    を備え、
    上記制御装置(100)は、
    上記外気温度センサ(T22)により検出された上記外気温度が、上記ヒートポンプユニット(2)の蒸発器に着霜の起こり得る着霜可能温度よりも高いときは、上記三方弁(10)を切り換えるための三方弁切換温度を給湯温度近傍の第1設定温度Tに設定する一方、上記外気温度が上記着霜可能温度以下のときは、上記三方弁切換温度を上記第1設定温度Tよりも高い第2設定温度Tに設定する三方弁切換温度設定部(100a)と、
    上記沸き上げ運転の起動時に上記三方弁(10)を上記第1切換位置とし、その沸き上げ運転中に上記出湯温度センサ(T21)により検出された上記出湯温度が上記三方弁切換温度設定部100a)により設定された上記三方弁切換温度よりも高くなると、上記三方弁(10)を上記第2切換位置に切り換える三方弁制御部(100b)と
    を有することを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
  2. 請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機において、
    上記三方弁制御部(100b)は、
    上記沸き上げ運転中に上記ヒートポンプユニット(2)のデフロスト運転を開始するときに、上記三方弁(10)を上記第1切換位置に切り換えることを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
  3. 請求項1または2に記載のヒートポンプ式給湯機において、
    上記制御装置(100)は、
    上記第2設定温度Tを、
    =T−α
    (ただし、T:目標出湯温度、α:定数)
    により算出する第2設定温度算出部(100c)を有することを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
  4. 請求項1から3までのいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯機において、
    上記第1設定温度Tは、ユーザーが設定可能な給湯設定温度であることを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
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