JP5667298B2 - 高い散逸能力を有する事実上オイルフリーのショックアブソーバ - Google Patents

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Description

本発明は、高い散逸パワーを有するショックアブソーバに関し、より具体的には、管状ボディ内でスライド可能なロッド−ピストン組立体を含むタイプのショックアブソーバであって、前記ロッド−ピストン組立体が、外乱源に結合されるようになっていて、前記環状体が、保護されるべき構造に結合されるようになっているものに関する。
従来の液圧式又はオレオ−ニューマチック式ショックアブソーバにおいて、ロッド−ピストン(ロッド及びピストン)と戻しばねとを含むシステムが利用されている。このシステムは保護されるべき構造(例えば自動車の車体)と外乱源(例えば地面と直接に接触している自動車のホイール)との間に挿入されている。こうして、戻しばねによって取り囲まれた、シリンダとロッド−ピストンとから成るユニットであって、粘性液圧流体流を利用することによって衝撃エネルギーを散逸する機能を有するユニットが提供されている。このタイプの従来のショックアブソーバの場合、機械的な摩擦エネルギーを熱に変換する固体−液体システムによって、エネルギーが散逸される。熱は外部に放出される。
このような従来のショックアブソーバは極めて広く普及してはいるがしかし、これらは粘性流体、一般には油を絞ることによってのみ得られるエネルギー散逸の原理に依然として縛れている。このことはこのようなショックアブソーバの貧弱な散逸パワーを説明している。これらの構造に固有の実際の欠点、具体的には常に高い圧力下にあるという事実も存在する。このことは、ガスと油との間に自由に浮動するピストンを利用するモンローショックアブソーバ(発明者Bourcier de Carbonのオレオ−ニューマチック式ショックアブソーバ)に当てはまる。ショックアブソーバが静止状態にあるときにも、50bar〜100barの永久的な圧力が存在する。これは、オイルが校正絞りオリフィスを通るときにオイルの蒸発を防止するためのものである。このような高い圧力の存在は組み立て及び分解中、そしてまた、ショックアブソーバの取扱中にも危険を招くことがある。この危険を回避するために、ロッド−ピストンの自由端の前面に延びる安全ベルトを提供することによって、重大の事故を引き起こすおそれのあるロッドの突然の伸長を回避するのが従来の慣習である。
高い圧力下に永久的にあるという事実にやはり固有の別の欠点は、ショックアブソーバの貯蔵又は輸送の際に、ロッド−ピストンが伸長位置にあるのでショックアブソーバが大きい長さを占めるという点である。
およそ10年前に、著しく大きいエネルギー吸収−散逸パワーを達成できる一方、従来のショックアブソーバよりも構造的に軽量で嵩が小さい新しいタイプのショックアブソーバを考え出そうと提案された。これと関連して、本出願と同一発明者の特許文献1を参照することができる。
その新しいタイプのショックアブソーバが利用する概念は、同じ発明者による、さらに10年前の特許文献2に詳細に記載されているように、多孔質毛管マトリックスと前記マトリックスがそれに対して疎液性である連携液体とを使用する不均質エネルギー吸収−散逸構造である。その極めて革新的なタイプの不均質構造によれば、制御された形状の開放型の孔を有する多孔質毛管固形マトリックスを、この多孔質毛管マトリックスを取り囲む液体とともに使用し、これにより、固体と液体との間に大きい比分離表面積を画定する。この場合マトリックスは液体に対して疎液性である。分離表面積は、不均質構造が晒される外部圧力の関数として等温的且つ可逆的に変化する。
不均質構造の等温的「圧縮−膨張」サイクルは、PVダイヤグラムにおいて大量のヒステリシスをもたらす閉ループによって特徴づけられる。ここでヒステリシスHは差ΔP=Pint−Pexpに相当し、Pintは、マトリックスの孔空間内への液体の強制的な侵入に対応する圧力であり、またPexpは、前記孔空間からの液体の自然排出が生じる圧力である。閉ループによって画定される面積は、散逸されるエネルギー量を特徴づける。その基本原理は極めて革新的であり、English journal J. Automobile Engineering, V. A. Eroshenko, 2007, Vol. 221, Part D, pp. 285−300において“A new paradigm of mechanical energy dissipation − Part 1: theoretical aspects and practical solutions”という標題で、また、pp. 301−312において“A new paradigm of mechanical energy dissipation − Part 2: experimental investigation and effectiveness of a novel car damper”という標題で掲載された刊行物に詳細に説明されている。
特許文献1にはこのように、シリンダ内でスライド可能であるロッド−ピストン組立体を含むタイプのショックアブソーバであって、ロッド−ピストン組立体はピストンの両側に、液圧流体を含有するそれぞれの作業チャンバを画定しており、それぞれの作業チャンバは不均質エネルギー吸収−散逸構造を含有する連携チャンバと連続的に連通し、そしてまた逆止弁及び狭窄手段を有する連携システムを介して共通チャンバと連通しており、共通チャンバは、シリンダ内のロッド−ピストン組立体の運動中に液圧流体の連続性を保証する補填チャンバを構成している、ショックアブソーバが記載されている。これと関連して、本出願と同一発明者の特許文献1を参照することができる。
そのショックアブソーバの場合、ピストンの移動速度がニュートン・レジームから表面エネルギーレジームへ切り換えるための所定の臨界速度を超えるやいなや、粘性流体、例えば油に頼ることなしに、固体−液体界面が作業体(corps de travail)として作用する不均質エネルギー吸収−散逸構造を利用して、エネルギーが散逸される。
にもかかわらず、上述のショックアブソーバ構造内には特定の欠点が見いだされている。
先ず、ショックアブソーバが2つのシーリング・システムを有する従来の2チャンバ型ピストンを使用する場合、ロッド−ピストンが完全に貫入するのを可能にするのに十分な長さに沿って後方に向かって延びるボディを提供することが必要であり、これにより、ロッド−ピストンが完全に貫入しているときでも、ショックアブソーバはかなりの長さになってしまう。
さらに、ショックアブソーバの中央部分に配置されたただ1つの補填チャンバは、可撓性バッグによって画定された変形可能な壁を有するチャンバであり、これをその位置に配置することは必然的に、作業チャンバと外部との間の熱伝達に対する抵抗を生じさせる。
最後に、2つの可撓性バッグ、つまりそれぞれが、少なくとも1つの多孔質毛管マトリックスと前記マトリックスがそれに対して疎液性である連携液体とによって構成されたそれぞれの不均質エネルギー吸収−散逸構造を収納する2つの可撓性バッグは、2チャンバ型ロッド−ピストンのそれぞれの専用チャンバ内に配置されている。従って、それらのシールされたバッグは、ショックアブソーバのボディの外面から離れている。残念ながら、この外面は、多孔質毛管マトリックスと外部との熱交換効果を決定する表面であり、結果として、過酷な作業状況において、且つ/又はロッド−ピストンの高いピーク速度を伴う場合に、前記マトリックスの温度に著しい上昇が観察される。
特許文献3には、オレオ−ニューマチック・サスペンションであって、ピストンをスライド可能に受容する中心チャンバと、中心チャンバを取り囲む2つの環状チャンバとを画定する管状ボディを有するオレオ−ニューマチック・サスペンションが開示されている。中心チャンバはオイルで満たされており、ピストンは、オイルがピストンの一方の側から他方の側へ制約された状態で通過するのを可能にする通路を備えている。環状チャンバは、変形可能な壁によって2つの区画、つまり油を含有する一方の区画と、空気を含有する他方の区画とに分離されている。油含有区画は、制約された通路を介して中心チャンバと連通している。これらの通路はそれぞれ、ピストンのそれぞれの側に設けられている。言うまでもなく、油と空気とを分離する変形可能な壁を備えた環状チャンバは、空気ばねを形成するために空気を圧縮/弛緩することによってサスペンション機能を発揮する。
欧州特許第1250539(B1)号明細書 欧州特許第0791139(B1)号明細書 英国特許出願公開第1188453(A)号明細書
本発明の目的は、上述の制限及び欠点を回避する一方、従来の液圧式及びオレオ−ニューマチック式ショックアブソーバの欠点、具体的には高い圧力及び使用される油の大きい体積に関わる欠点を回避するために、特許文献1に記載された上述のタイプの高散逸パワーを有するショックアブソーバから際立つことである。
本発明の別の目的は、重い負荷がかけられた場合、且つ/又はショックアブソーバのロッドが高速で動く場合に良好な挙動を示す、高い散逸パワーを有し事実上油を有さないショックアブソーバを構成することである。
本発明の別の目的は、ショックアブソーバの組み立て、分解、及び取り扱い中にいかなるリスク又は危険をも回避し、また、ショックアブソーバの輸送又は貯蔵のための最大限のコンパクト性を達成することを可能にする構造を備えた、高い散逸パワーを有し事実上油を有さないショックアブソーバを構成することである。
上記技術的問題は、本発明によれば、
管状ボディ内でスライド可能なロッド−ピストン組立体を含むタイプのショックアブソーバであって、
前記ロッド−ピストン組立体は液圧流体を含有する2つの作業チャンバを画定するように管状ボディと協働し、
それぞれの作業チャンバは、補助チャンバと永久的に連通しており、補助チャンバは、少なくとも1つの多孔質毛管マトリックスと前記マトリックスがそれに対して疎液性である連携液体とによって構成された不均質エネルギー吸収−散逸構造を含有している、
ショックアブソーバにおいて、
・ 2つの補助チャンバが、前記管状ボディの中央部分の両側に管状部分の壁に形成された環状チャンバであり、前記環状補助チャンバのそれぞれは、連携不均質構造を含有する可撓性バッグを収納しており、そして、
・ 2つの作業チャンバのそれぞれはまた、それぞれのノンリターン手段を介して、管状ボディの対応端部に配置された連携補填チャンバと連通し、前記補填チャンバは、管状ボディ内でのロッド−ピストン組立体の運動中の液圧流体の連続性を保証する
ことにおいて際立っている、ショックアブソーバによって解決される。
上に指定した構造によって、それぞれが連携不均質構造を含有する2つの可撓性バッグは、ショックアブソーバの管状ボディの壁に近接する。このことは、多孔質毛管マトリックスと外部との間の効果的な熱交換にとって極めて有利である。加えて、管状ボディの2つの端部に2つの補填チャンバを配置することによって、熱交換に対する不都合な影響を回避し、また液圧流体が「作業チャンバ・補填チャンバ」システム中を駆動されるようにする慣性を低減する(ひいては速度を高める)ことが可能である。
有利な特徴によれば、管状ボディの2つの端部のそれぞれは、連携補填チャンバを含有するそれぞれのヘッドで終端しており、各補填チャンバは、対応ヘッド内に締結され収納された変形可能な可撓性壁によって画定されている。それぞれの変形可能な可撓性壁は外部から大気圧に晒されてよく、或いは変更形において、対応ヘッド内に組み込まれた連携加圧手段によって外部から低い正圧に晒されてもよい。
このような状況下で、そして有利には、それぞれの補填チャンバと連携するノンリターン手段が、ワッシャの形の逆止弁によって構成されており、ワッシャは校正オリフィスを有し、前記補填チャンバを連携作業チャンバに接続するための前記ヘッド内に形成された接続通路をマスクするために対応ヘッドに係止されている。
特定の実施態様によれば、管状ボディは円筒部分と中空中心ロッド部分とを含み、前記部分はこれらの間に環状空間を形成しており、環状空間内で、やはり中空のロッド−ピストン組立体が漏れのないようにスライドし、ピストンの、外乱源に向いた側では2つの作業チャンバのうちの一方を画定し、そして他方の側ではガス状流体を含有する閉鎖環状チャンバを画定する。
ガス状流体を含有する閉鎖環状チャンバは、円筒部分と中空中心ロッド部分とを固定的に結合するリングによって構成された端壁を有していてよく、或いは変更形において、環状チャンバは、円筒部分から突出する環状ショルダによって構成された端壁を有しており、中空中心ロッド部分は、環状ショルダをクリアランスを持ってスライド可能に貫通しており、前記中空中心ロッド部分は端フランジを含み、端フランジは、ショックアブソーバ作業中には上述の環状ショルダに漏れのないように係止されており、そして端フランジは、ショックアブソーバの貯蔵又は輸送のために全体的なサイズを最小化する目的で、ロッド−ピストン組立体が管状ボディ内に最大限に貫入するのを可能にするベントを構成するために、前記ショルダから分離することができるようになっていてもよい。このような状況下で、そして有利には、円筒部分の自由端は、円筒部分のショルダに中心ロッド部分の端フランジをクランプ固定するための、又は前記ショルダから前記端フランジを分離するためのナットを受容することを目的として、雄ねじ山を有しており、前記ナットは、ショックアブソーバの作業中に液圧流体を通すための中心オリフィスを形成している。
変更形において、管状ボディの円筒部分は、2つの管によって構成されており、それぞれの管は、中央部分を構成するねじ山付き取り付け具に螺合した一方の端部を有し、そしてそれぞれの管は、連携補填チャンバを含有するねじ山付きヘッドに螺合したその他方の端部を有しており、そして管状ボディの円筒部分はさらに、中央取り付け具の孔内にねじ込まれた1つ又は2つの管によって構成されたシース部分によって構成されていてよい。具体的には、ロッド−ピストン組立体が貫通する2つのヘッドのうちの一方に、外部に対してショックアブソーバをシーリングするためのただ1つのシーリング・システムが取り付けられている。
また有利には、環状補助チャンバのそれぞれに形成された開口内に環状グリッドが設けられており、グリッドは、対応環状補助チャンバ内に収容された可撓性バッグを位置決めして保持するのに役立つ。具体的には、上述の環状グリッドのそれぞれは星形状を成していて、星形状は、その中心部分がくりぬかれている。
別の特定の実施態様によれば、2つの環状補助チャンバは、管状ボディの中央部分内に形成された通路を通って互いに連通しており、前記通路には共通の狭窄手段が取り付けられている。ノンリターン手段によって提供される液圧抵抗は閉位置で、共通の狭窄手段によって提供される調節可能な液圧抵抗よりも常に大きい。
別の変更実施態様によれば、2つの環状補助チャンバは互いに連通していないが、しかし前記環状補助チャンバのそれぞれは、管状ボディの対応端部内に形成されたそれぞれの通路を介して、連携補填チャンバと連通しており、それぞれの通路には、その固有の狭窄手段が取り付けられている。ノンリターン手段によって提供される液圧抵抗は閉位置で、それぞれの狭窄手段によって提供される調節可能な液圧抵抗よりも常に大きい。
下記説明及び特定の実施態様に関連する添付の図面に照らして、本発明の他の特徴及び利点がより明らかになる。
添付の図面を参照する。
図1は、本発明によるショックアブソーバを示す軸方向断面図である。 図2は、図1のショックアブソーバの変更形であって、ロッド−ピストン組立体が管状ボディ内部に最大限に貫入するのを可能にするように、また前記組立体をこの位置に保持するように構成されたベント装置が設けられているものを示す軸方向断面図である。 図3は、図2のショックアブソーバの中央部分を、ロッド−ピストン組立体の最大収縮位置で、ショックアブソーバの使用中に吸引力が形成されている状態で示す軸方向断面図である。 図4は、図3のIV部分を拡大して詳細に示す図であって、ここでは、上述のベント形成装置を開位置(図示の位置)においてより明確に見ることができ、この装置は、閉位置(ナットが締められた状態)において吸引力を形成するのに役立つ。 図5は、図2〜4のショックアブソーバをそのロッド−ピストン組立体の種々の軸方向位置において示す図であって、a)は中間位置を示し、b)はベントを開放する結果として達成されるロッド−ピストン組立体の最大貫入位置を示し、c)はロッド−ピストン組立体の最大伸長位置を示している。 図6は、ショックアブソーバのさらに別の変更形であって、それぞれの環状補助チャンバが固有の狭窄手段を備えた通路を介して連携補填チャンバと連通しているものを示す軸方向断面図である。 図7は、図6のショックアブソーバの変更形であって、それぞれの補填チャンバを画定する変形可能な可撓性壁が、大気圧に晒されている上述の変更形とは異なり、外部から低い正圧に晒されているものを示す軸方向断面図である。 図8は、図6及び7のショックアブソーバのノンリターン手段の1つを示す図である。 図9は、図6及び7のショックアブソーバの可撓性バッグを位置決めして保持するために使用される星形グリッドを示す図である。
図1は、本発明によるショックアブソーバを符号1で示している。ショックアブソーバは高い散逸パワーを有し、油を事実上有していない。このショックアブソーバは、管状ボディ3内でスライド可能なロッド−ピストン組立体2を含むタイプである。前記ロッド−ピストン組立体は、外乱源SPE(例えば、地面と直接に接触するホイールのためのサスペンション内でショックアブソーバが取り付けられた車両のホイール)に結合されるようになっており、前記管状ボディは、保護されるべき構造S(例えばこれが取り付けられる自動車の車体)に結合されるようになっている。
具体的には、管状ボディ3は円筒部分4を有しており、この円筒部分内部では、オープンエンド型の中空中心ロッド部分5が、ショックアブソーバの長手方向軸Xに沿って軸方向に延びている。リング6が円筒部分4を中空中心ロッド部分5に結合し、ひいてはチャンバ10の端壁を形成している。チャンバ10はガス状流体、例えば空気又は窒素を含有する閉鎖環状チャンバである。
とはいうものの、このような剛性の閉鎖端壁は1つの特定実施態様にすぎないことに注目すべきであり、下記のように、貯蔵中又は輸送中にショックアブソーバの全体的なサイズを最小化するためにロッド−ピストン組立体が管状ボディ3内部に最大限に貫入するのを可能にすること、そしてまた、ショックアブソーバの使用中に生成される吸引力を形成すること、の両方を可能にする目的でベント機能を提供するために、統一されたシングルピースではない端壁を提供することも可能である。
ロッド−ピストン組立体はこのように、厳密な意味でのロッド7と、ピストン8とによって構成されている。ピストンは、ガスケット9によって提供されたシーリング手段とともに、円筒部分4と中空中心ロッド部分5の外壁との間に画定された環状空間内でスライドする。円筒部分4と中空中心ロッド部分5とは、これらの間に環状空間を形成している。この環状空間内では、やはり中空のロッド−ピストン組立体が、シールされた状態でスライドして、ピストン8の、外乱源(SPE)に向いた側では「作業チャンバ」11Aを画定し、そして他方の側ではガス状流体を含有する閉鎖環状チャンバ10を画定する。
上述の特許文献1に記載されているような、高い散逸パワーを有するショックアブソーバの一般原理によれば、ロッド−ピストン組立体2は液圧流体を含有する2つの作業チャンバ11A,11Bを画定するように管状ボディと協働し、それぞれの作業チャンバ11A,11Bは、補助チャンバ12A,12Bと永久的に連通しており、補助チャンバは、少なくとも1つの多孔質毛管マトリックス14と前記マトリックスがそれに対して疎液性である連携液体15とによって構成された不均質エネルギー吸収−散逸構造を含有している。とはいうものの、上述のショックアブソーバとは異なり、この例におけるロッド−ピストン2の内部区分は作業チャンバ11Bのためのピストンとして作用する。
本発明の第1の特徴によれば、2つの補助チャンバ12A,12Bが、前記管状ボディの中央部分28の両側に管状部分3の壁に形成された環状チャンバである。これらの環状補助チャンバ12A,12Bのそれぞれは、連携不均質構造を含有する可撓性バッグ13A,13Bを収納している。不均質構造に関して、多孔質毛管マトリックスはここでは固形物14によって表される。前記マトリックスがそれに対して疎液性である連携液体には符号15が与えられている。液体は水又は任意の他の好適な液体であってよい。
直ぐに観察できるように、連携不均質構造14,15を含有する可撓性バッグ13A,13Bのそれぞれは、ショックアブソーバの管状ボディの外壁の近傍に配置されており、このことは外部との熱交換の点で極めて好都合である。
この例における2つの環状補助チャンバ12A,12Bは、管状ボディの中央部分28内に形成された通路20を通って互いに連通しており、前記通路20には共通の狭窄手段21が取り付けられている。狭窄手段は調節可能な液圧抵抗を提供する。
本発明の別の特徴によれば、管状ボディと連携するロッド−ピストン組立体2によって画定された2つの作業チャンバ11A,11Bのそれぞれは、それぞれのノンリターン手段22A,22Bを介して、管状ボディ3の対応端部に配置された連携補填チャンバ17A,17Bと連通する。具体的には、管状ボディ3の2つの端部のそれぞれは、連携補填チャンバ17A,17Bを含有するそれぞれのヘッド16A,16Bで終端しており、各補填チャンバ17A,17Bは、対応ヘッド16A,16B内に締結され収納された変形可能な可撓性壁18A,18Bによって画定されている。前記変形可能な可撓性壁18A,18Bは具体的には、外部から大気圧に晒される。符号27A,27Bは、変形可能な可撓性壁18A,18Bが対応ヘッド16A,16Bの対応ハウジング内に締結されるのを可能にするクリップのようなエレメントを指定する。1変更形において、また図7に示されているように、それぞれの変形可能な可撓性壁18A,18Bが、当該ヘッド16A,16B内に組み込まれた連携加圧手段30A,30Bによって外部から僅かな量の正圧に晒されるようにすることが可能である。
どのようにショックアブソーバが作業するかに関する下記説明から明らかなように、2つの補填チャンバ17A及び17Bは、管状ボディ3内でのロッド−ピストン組立体2の運動中の液圧流体の連続性を提供するために存在している。ここでもまた注目すべきなのは、上述の特許文献1のショックアブソーバの単一で中央に位置する補填チャンバがこの例では、管状ボディの2つの端部に配置された2つの補填チャンバによって置き換えられているので、その結果、これらの存在はショックアブソーバの作業中の熱交換に対して影響を及ぼすことがないことである。
図示のように、それぞれが中空の星又はリングの形状を成す(図9に示されたグリッドと同様の)環状グリッド26A,26Bを設けることも有利である。これらのグリッドは、環状補助チャンバのそれぞれ12A,12Bに形成された開口内に配置されており、それぞれのグリッドは、当該環状補助チャンバ内に収容された可撓性バッグ13A,13Bを位置決めして保持するのに役立つ。このことは、ショックアブソーバの作業中に、具体的には高レベルの振動が生じた場合に可撓性バッグ13A,13Bが損傷されるリスクがないことを保証する。
可撓性バッグ13A,13Bは、上述の特許文献1に記載された、高い散逸パワーを有するショックアブソーバとの関連においてすでに説明したように、液圧流体によって貫入することのできない材料から形成されている。それぞれの可撓性バッグはこのように、連携する機能液体15(作業液体)中に浸された多孔質毛管マトリックス14を含有している。機能液体15は例えば水であってよい。ショックアブソーバの他のチャンバは、ガスを含有する上述の環状チャンバ10をもちろん除いて、液圧流体、例えば油(技術的液体:technological liguid)によって占有されている。
図1から判るように、管状ボディ3の2つの端部のそれぞれはヘッド16A,16Bで終端しており、この例では、円筒部分4の残りと一緒にシングルピースを形成している。このヘッドは、連携補填チャンバ17A,17Bを含有している。
それぞれの補填チャンバ17A,17Bと連携するノンリターン手段22A,22Bは、具体的にはワッシャ23A,23Bの形の逆止弁によって構成されており、ワッシャは校正オリフィス24A,24Bを有し、それぞれの補填チャンバ17A,17Bを連携作業チャンバ11A,11Bに接続する前記ヘッド内に形成された接続通路25A,25Bをマスクするために対応ヘッド16A,16Bに係止されている。ノンリターン手段22A,22Bを構成するそれぞれのワッシャ23A,23Bの校正オリフィス24A,24Bは従って、これらが提供する液圧抵抗が閉位置で、共通の狭窄手段21によって提供される調節可能な液圧抵抗よりも常に大きいように寸法設定されている。狭窄手段21の液圧抵抗を調節することによって、(表面エネルギー散逸レジームにおいて)機能液体が多孔質毛管マトリックスの孔空間内に侵入するのを可能にするための侵入圧力を調節することが可能である。効果的な機械エネルギー散逸のこのような現象は、マトリックスの孔空間内への液体の強制的な侵入に対応する圧力Pintと、孔空間からの液体の自然排出に対応する圧力Pexpとの大きい差(ΔP=Pint−PexpであるとともにPint>>Pexpである)によって、説明される。このことは、ショックアブソーバの作業に関する下記説明を参照することによりよく理解することができる。さらなる詳細に関しては上述の2007年の刊行物を参照することもできる。
注目すべきなのは、ロッド−ピストン組立体2が貫通する2つのヘッドのうちの一方16Aに、外部に対してショックアブソーバをシーリングするためのただ1つのシーリング・システム19が取り付けられていることであり、この構成は、ショックアブソーバが外部に対してシールするための2つのシーリング・システムを有することを必要とする従来技術の従来の実施態様に勝る大きな利点をもたらす。
最後に、図1において注目すべきなのは、ロッド−ピストン組立体2の最大伸長位置において安全ストッパを構成する目的で、ロッド−ピストン組立体2のロッド7のピストン8に可撓性Oリング29が係止されていることである。
図1において、矢印101及び102はそれぞれ、ロッド−ピストン組立体2の伸長方向及び貫入方向を示している。
図1において、ショックアブソーバはそのロッド−ピストン組立体2が中間位置にある状態で示されているので、利用可能な伸長ストロークC1は利用可能な貫入ストロークC2とほぼ同一である。残留ストロークC0は最大ピストン貫入に相当し、この場合、環状チャンバ10内に含有されるガスの体積は、ガスが逃げることを許さずに最大限に圧縮される。以下に説明する図面の変更形において、所定の状況では、ショックアブソーバのコンパクト性を最大限にするようにロッド−ピストン組立体の全貫入を達成するために、この残留ストロークC0を排除することが可能である。
図2〜4は、図1を参照しながら説明したショックアブソーバの変更形を示している。この変更形は、下記の説明から明らかなように、製作及び組み立てが大幅に単純化された構造を示している。
管状ボディ3の円筒部分4は、2つの管4A及び4Bによって構成されている。これらの管のそれぞれは、中央部分28を構成するねじ山付き取り付け具に一方の端部で螺合しており、そしてそれぞれの管は、連携補填チャンバ17A,17Bを含有するそれぞれのねじ山付きヘッド16A,16Bにその他方の端部で螺合している。管状ボディ3はまた、シース部分4Cによって構成されている。シース部分4Cは、具体的には中央取り付け具28の孔内にねじ込まれた1つ又は2つの管(この例では1つ)によって構成されている。このように、図1のショックアブソーバのための管状ボディの円筒部分4を構成するシングルピース構成部分の代わりに、2つの管4A,4B、2つのヘッド16A,16B,中央取り付け具28、及びこの例では単一のシース形成管4Cが設けられている。上述のように、両端部で螺合している中央取り付け具28は、2つの管状補助チャンバ12A及び12Bの間の連通を可能にする通路20を提供し、そしてこの通路には連携共通狭窄手段21が取り付けられている。
図3において、そしてとりわけ図4に示された詳細においてよりよく見ることができるように、ガス状流体を含有する閉鎖環状チャンバ10が、この例では、管状ボディ3の円筒部分4のシース部分4Cの一部を形成する環状ショルダ6.1によって構成された端壁6’を有していることが判る。この環状ショルダ6.1は、クリアランス(クリアランス6.2)を持ってスライド可能に中空中心ロッド部分5が貫通している。前記中空中心ロッド部分5は端フランジ6.3を有しており、端フランジは、その円形面のそれぞれにそれぞれのシーリング・ガスケット6.5又は6.6を支持している。円筒部分4のシース部分4Cの自由端は、シース部分4Cのショルダ6.1に中空中心ロッド部分5の端フランジ6.3をクランプ固定するための、又は前記ショルダ6.1から前記端フランジ6.3を解離するためのナット30を受容することを目的として、雄ねじ山を有している。こうして、端フランジ6.3は漏れのないようにショルダ6.1に当て付けられるようにクランプ固定することができる。これはショックアブソーバの作業位置に相当するが、しかし、ショックアブソーバの貯蔵又は輸送のために全体的なサイズを最小化する目的で、ロッド−ピストン組立体2が管状ボディ3内部に最大限に貫入するのを可能にするベントを構成するように、端フランジは前記ショルダ6.1から解離することもできる(図4に示された位置)。ロッド−ピストンのこの最大貫入位置は、図3及び4に示された位置であり、そして図から判るように、ナット30が僅かに緩められているため、環状チャンバ10内に含有されるガスが、上述の貫通クリアランス6.2及び貫通クリアランス6.4を介して逃げることができる。貫通クリアランスは、図4の矢印200によって示されているように、ガスがナット30の中心オリフィス31を介して逃げるように、フランジ6.3の周面によって画定されている。ショックアブソーバはこの場合超小型である。この位置に達したら、作業者が端壁6’を再びシールするようにナット30をもう一度締めることで事足りる。従って、ロッド−ピストンのこの最大貫入位置は、前記ロッド−ピストンがこの位置を離れるやいなやチャンバ10内に形成される吸引力によって維持される(ナット30がもう一度締められた状態)(この吸引力は、シンプル且つ信頼性の高い効果的な復帰手段を形成する)ことが判る。
ロッドのこの最大貫入位置から出発してショックアブソーバを再組み立て又は設置することが必要となる場合、作業者はナット30が依然として締まっている状態でロッドを簡単に引っ張ることにより、これを中間位置にもたらし、これにより、最初は大気圧であったチャンバ10内に少量の吸引力を形成することができる。作業中、ナット30の中心オリフィス31は中心ロッド部分5の中心通路40に通じることによりロッド−ピストンの運動中に液圧流体が通るのを可能にする。
ショックアブソーバを貯蔵又は輸送したいときには、ナット30を緩め、そしてロッド−ピストンを最大限に押し込むことにより、貯蔵又は輸送のための超小型のショックアブソーバを有することができる。チャンバ10内の圧力は大気圧に等しいままであり、これによりショックアブソーバの取り扱い中のいかなる危険をも排除する。
図5において、a)は、ロッド−ピストンがその中間位置にある、上記ショックアブソーバの状態を示しており(チャンバ10内に存在する吸引力は少量である)、b)は前記ロッド−ピストンが、ストロークC2全体を超えた、その最大貫入位置にある状態を示しており、この場合残留ストロークC0は、ショックアブソーバが作業状態にある限りに維持される(チャンバ10内の圧力はこのとき大気圧に等しい)、そして最後にc)は、ストロークC1全体を超えたロッド−ピストンの最大伸長位置を示している(チャンバ10内に存在する吸引力はa)よりも大きい)。
次に自動車(図示せず)に取り付けられたときの上記ショックアブソーバの作業について説明する。
静的状態において、ロッド−ピストン組立体2のピストン9は中立位置(図1にΔX(t)と記載されているロッドの運動量はゼロである)、例えば図1,2及び5aに示された位置を占めており、このことは、自動車の重量とサスペンションの戻しばねの力との平衡から生じる(図示せず)。作業チャンバ11A及び11B内、そして中心通路40の内部容積中の液圧は完全に同じであり、これらは大気圧に等しい。なぜならば、逆止弁23A,23B内に校正オリフィス24A,24Bが存在し、またこの例では、貫通通路20が狭窄手段21を有しているからである。可撓性バッグ13A,13B内に含有されて機能液体15中に浸された多孔質毛管マトリックス14は、このとき空である内部空間を有している。容易に理解できるように、ガス10を含有する環状チャンバ内の低い正圧は、ショックアブソーバの液圧プール内に存在する圧力の値に対しても、2つの可撓性バッグ13A,13B内に含有される不均質構造14,15の挙動に対しても影響を及ぼすことはない。
ショックアブソーバの動的作業においては、2つの作業レジーム間を区別することが妥当である。これらの作業レジームは、従来の液圧式又はオレオ−ニューマチック式のショックアブソーバの唯一の作業レジームと同じ「ニュートン・レジーム」と言われる第1のレジームと、特許文献1及び上述の2007年の刊行物に記載されているような不均質エネルギー吸収−散逸構造を利用する「表面エネルギー」レジームと呼ばれる別のレジームとを含む。
ニュートン・レジームは機械エネルギー散逸に対応しており、これは従来の液圧式又はオレオ−ニューマチック式のショックアブソーバに共通に見いだすことのできるレジームである。この場合、校正オリフィスを通して粘性液体を絞ることによって、摩擦エネルギーを熱に変換し、熱は外部に放出される。力F(t)によるロッド7の運動量ΔX(t)(図1に示す)は作業チャンバ11A,11B内の液圧を変動させ、その結果液体は通路20に沿って駆動される。例えばロッド−ピストン組立体2が矢印102の方向に動くことを想定すると、中心通路40内、ひいては作業チャンバ11B内の液圧は増大するのに対して、他方の作業チャンバ11A内の液圧は減少する。逆止弁23Bは閉じられたままであり、狭窄手段21の(調節可能な)抵抗は、液体が作業チャンバ11B及び連携環状補助チャンバ12Bから、作業チャンバ11A及び連携環状補助チャンバ12Aへスムーズに移動するのを可能にする。液体はこのときピストン8に隣接した環状空間を徐々に満たし、体積が不十分な場合には、逆止弁23Aが大気圧下で開き、そして補填チャンバ17A内に含有された必要量の液体が作業チャンバ内に貫入することによって、ショックアブソーバの液圧プール内の流体の連続性を保証する。このニュートン・レジームの場合、狭窄手段21によって制御された通路20を介して行われる、作業チャンバとこれらのそれぞれの補助環状チャンバとの間の通常の流体送達は機械エネルギー散逸機能を提供する。ロッドが矢印101の方向に動く場合には、符号AとBとを交換して、全く同じ作業が対称的に行われる。
上で考察した状況の全てにおいて、可撓性バッグ13A,13Bを収納する環状補助チャンバ12A,12B内部の圧力は中程度のままであり、いずれの場合にも、前記圧力が、機能液体を(容積Vporesの)孔空間内に侵入させるための圧力Pintに相当するラプラス毛管圧力よりも小さい限り、不均質構造のマトリックスの孔空間内に機能液体を流入させるには不十分である。このようにニュートン・レジームにおける作業との関連において、可撓性バッグ13A,13Bの容積は実際には一定であり続け、このことは、不均質構造14,15がニュートン・レジーム実施中の散逸エネルギーには貢献していないことを意味する。
ロッド−ピストン組立体2の移動速度「X’」が臨界値「X’cr」、例えば乗用車の場合には0.1のオーダーの値を超えると、狭窄手段21によって提供された液圧抵抗がかなり上昇し、そしてラプラス毛管圧力の限界値に達するまで環状補助チャンバ12A,12Bの一方において大幅な圧力増大を生じさせる。このような状況下でロッド−ピストン組立体2の高速運動は、可撓性バッグのうちの一方(圧力が増大したバッグ)における不均質構造のマトリックスの内部空間内に機能液体を侵入させるので、当該バッグの容積はかなり、そしてより正確には値Vporesだけ減少する。環状補助チャンバ12A,12Bの間が通路20を介して連通しているので、他方の環状補助チャンバ内に位置する不均質構造に対しては逆の現象が発生し、これにより、高ヒステリシス圧縮−膨張サイクルの原理をもたらす。この原理は、関係:E=(Pint−Pexp).Vporesに従ってエネルギー散逸の値が極めて大きいことによって特徴づけられる。
このように、矢印102の方向におけるロッド−ピストン組立体2の運動中、高圧下で中心通路40から駆出された技術的液体(油)の体積は、狭窄手段の抵抗が大きいため、狭窄手段21を介して環状補助チャンバ12A内に送達することはできない。その結果、駆出された体積は制約されることによって、対応可撓性バッグ13Bを圧縮し、このバッグの体積減少ΔVは、可撓性バッグ13B内部に含有されるマトリックスの充填された孔体積Vporesに対して等価の値に等しい。環状補助チャンバ12B内に加えられる圧力は、ラプラス毛管圧力(侵入圧力Pint)の値を超え、これにより、機能液体を当該マトリックス内に強制的に侵入させる。ピストン8の他方の側では、空間の容積が増大し、そしてこの空間内の圧力が減少する。他方の環状補助チャンバ12A内の吸引力が、連携不均質構造を膨張させるとともに、可撓性バッグ13A内に位置する多孔質マトリックスの孔から圧力Pexp(Pexp<<Pint)で機能液体が自然排出される。これは、場合によっては逆止弁23Aの同時の開放を伴うことにより、大気圧の駆動下で補填チャンバ17Aから来た液体を使用した付加的な液体充填を可能にする。2つの環状補助チャンバ12B,12A内の圧縮−膨張プロセスの同時発生的な性質により、実施されるサイクルは、大量の機械エネルギーを散逸させる。ここでこの量は、圧力差ΔP=Pint−Pexpに対して正比例する。このことは、散逸される大量のエネルギーE=(Pint−Pexp)・Vporesを決定する。
ロッド−ピストン組立体2の反対方向101における運動中、ピストン8は作業チャンバ11A及び連携環状補助チャンバ12Aから液体を駆出し、これにより、可撓性バッグ13A内を圧縮し、そして連携不均質構造14,15のマトリックスの孔空間内に機能液体を強制的に侵入させる。この運動中、他方の連携環状補助チャンバ12B内には吸引力が生成され、これにより、可撓性バッグ13B内に収納された不均質構造の多孔質マトリックス14の孔からの機能液体15の自然駆出を開始する。逆止弁23Bの開放はここでもやはり、場合によっては連携補填チャンバ17Bから付加的な技術的液体が到達するという理由から、連携環状補助チャンバ12B内の流体連続性を保証する。
図6及び7を参照しながら、上記ショックアブソーバの2つの他の変更形について以下に説明する。
ここでもやはり、シース部分4Cの端壁6’に、ベント形成システムと連携するナット30が取り付けられている。しかしシース部分4Cは、シングルピース4として形成されたボディ部分の中央部分28内のプレス嵌め部分として挿入される(図6の変更形)か、又は上記のように、シングルピース4として形成されたボディ部分の中央部分28の孔内にねじこまれる(図7の変更形)。中央ガスケット28’はシール作用を提供する。
上記変更形とは異なり、2つの環状補助チャンバ12A,12Bはもやは互いに連通してはおらず、これらのチャンバのそれぞれは、管状ボディの対応ヘッド16A,16B内に形成されたそれぞれの通路20A,20Bを介して連携補填チャンバ17A,17Bと連通している。それぞれの通路20A,20Bにはまた、固有の狭窄手段21A,21Bが取り付けられている。
ノンリターン手段22A,22Bは図8に示されているように僅かに変更されている。ここでは、逆止弁23Aを側面図(a)及び端面図(b)で見ることができる。ノンリターン手段22A,22Bによって閉位置において提供される液圧抵抗はやはりここでも、狭窄手段21A,21Bのそれぞれによって提供される調節可能な液圧抵抗よりも大きいことを必要とする。
図9は独立して、ショックアブソーバの不均質構造を含有する可撓性バッグ13A,13Bのためのグリッドの位置決め及び保持を示している。具体的には、超小型であり得るように内部ベント装置を有するショックアブソーバのために、a)では、中空中心ロッド部分5の自由端部に通常は係合されたグリッド26Aを見ることができ、またb)では、ナット30に通常は係合されたグリッド26Bを見ることができる。これらのグリッド26A及び26Bの両方は、中心部分が円形にくりぬかれた星形状を成している。
図7に示すように、(保護されるべき構造の側にある)補填チャンバ17Bの可撓性壁18Bが外部から、上記のように大気圧に晒されるのではなく、機械ばね又は空気ばねによって生成された少量の正圧(例えば0.5bar〜1.0bar)に晒されるのを可能にすることによって、図6の変更形の構造を改変すること、そして僅かに高い圧力(例えば0.5bar〜1.0bar)を使用して他方の可撓性壁18Bに対して同じことを行うこともでき、これにより流体連続性及び応答速度をより十分に保証する。注目すべき重要な点は、ショックアブソーバの静止状態では、0.5bar〜1.0barの範囲にある上述の低い正圧以外の圧力は存在しないことであり、これにより、50bar〜100barの範囲にある正圧を利用する高圧オレオ−ニューマチック式ショックアブソーバに伴う冒頭で述べた欠点及び危険を完全に回避する。
このように、図7は加圧手段30A,30Bを示しており、これらの加圧手段は対応ヘッド16A,16B内に組み込まれていて、所望の低い正圧を提供する。具体的には、加圧チャンバ31A,31Bを見ることができ、これらのチャンバはカバー32A,32Bによって閉じられていて、対応加圧チャンバを適宜の流体で満たす際に使用するためのカップリング部材34A,34Bが取り付けられた板33A,33Bを保持している。
図6及び7のこれらの2つの変更形は、事実上鉛直方向の位置内で作業するショックアブソーバにとって特に有利である。それというのも、これらは、重力の影響下で液体が一方の補填チャンバから他方の補填チャンバへ送達される(このような送達は図1〜5の変更形では起こり得る)のを回避するからである。
さらに、2つの別個の狭窄手段21A及び21Bを有していると、ショックアブソーバの特徴である非対称性が不変になるのを保証するように微調節を行うことが可能になる。この調節が行われるのは、ショックアブソーバの初回組み立て時の一回限りである。この調節を行う際には、ショックアブソーバの復帰力が、衝撃力よりも高い値に設定されることが常に保証される。
上記構造は詳細に上述したように、高い散逸パワーを有する従来技術のショックアブソーバを凌ぐ数多くの利点を提供する。
本発明は、記載の実施態様に限定されることはなく、それどころか、上で特定した本質的な特徴を再現するための同等の手段を用いたいかなる変更形にも範囲が及ぶ。
具体的には、本発明は、散逸装置及びシステムの高い散逸パワー及び顕著なコンパクト性に関連してより高い効果が得られるという上述の利点を用いて、自動車サスペンション以外の分野、例えば耐震システム、ガス、油又は蒸気管のための支持装置、又は公共建築工事のための支持装置、そして防振スキッドに適用してもよい。
ロッド−ピストン組立体2は、外乱源SPEに、又は保護されるべき構造Sに結合されるようになっていてよく、また管状ボディは、保護されるべき構造S、又は外乱源SPEに結合されるようになっていてよい。

Claims (17)

  1. 管状ボディ(3)内でスライド可能なロッド−ピストン組立体(2)を含むタイプのショックアブソーバであって、
    前記ロッド−ピストン組立体は液圧流体を含有する2つの作業チャンバ(11A,11B)を画定するように前記管状ボディと協働し、
    それぞれの作業チャンバ(11A,11B)は、補助チャンバ(12A,12B)と永久的に連通しており、
    前記補助チャンバは、少なくとも1つの多孔質毛管マトリックス(14)と前記マトリックスがそれに対して疎液性である連携液体(15)とによって構成された不均質エネルギー吸収−散逸構造(14,15)を含有している、
    前記ショックアブソーバにおいて、
    ・ 前記2つの補助チャンバ(12A,12B)が、前記管状ボディの中央部分(28)の両側に前記管状部分(3)の壁に形成された環状チャンバであり、前記環状補助チャンバ(12A,12B)のそれぞれは、前記連携不均質構造(14,15)を含有する可撓性バッグ(13A,13B)を収納しており、そして、
    ・ 前記2つの作業チャンバ(11A,11B)のそれぞれはまた、それぞれのノンリターン手段(22A,22B)を介して、前記管状ボディ(3)の対応端部に配置された連携補填チャンバ(17A,17B)と連通し、前記補填チャンバ(17A,17B)は、前記管状ボディ(3)内での前記ロッド−ピストン組立体(2)の運動中の液圧流体の連続性を保証することを特徴とする、
    ショックアブソーバ。
  2. 前記管状ボディ(3)の2つの端部のそれぞれは、前記連携補填チャンバ(17A,17B)を含有するそれぞれのヘッド(16A,16B)で終端しており、
    各補填チャンバ(17A,17B)は、対応する前記ヘッド(16A,16B)内に締結され収納された変形可能な可撓性壁(18A,18B)によって画定されていることを特徴とする、
    請求項1に記載のショックアブソーバ。
  3. それぞれの変形可能な可撓性壁(18A,18B)は外部から大気圧に晒されることを特徴とする、
    請求項2に記載のショックアブソーバ。
  4. それぞれの変形可能な可撓性壁(18A,18B)は、前記対応するヘッド(16A,16B)内に組み込まれた連携加圧手段(30A,30B)によって外部から低い正圧に晒されることを特徴とする、
    請求項2に記載のショックアブソーバ。
  5. それぞれの補填チャンバ(17A,17B)と連携する前記ノンリターン手段(22A,22B)が、ワッシャ(23A,23B)の形の逆止弁によって構成されており、
    前記ワッシャは、校正オリフィス(24A,24B)を有すると共に、前記補填チャンバ(17A,17B)を前記連携作業チャンバ(11A,11B)に接続する前記ヘッドに形成された接続通路(25A,25B)をマスクするために前記対応するヘッド(16A,16B)に係止されていることを特徴とする、
    請求項2に記載のショックアブソーバ。
  6. 前記管状ボディ(3)は円筒部分(4)と中空中心ロッド部分(5)とを含み、
    前記部分(4,5)はこれらの間に環状空間を形成しており、前記環状空間内で、同様に中空のロッド−ピストン組立体(2)が漏れのないようにスライドし、ピストン(8)の、外乱源(SPE)に向いた側では2つの作業チャンバのうちの一方(11A)を画定し、そして他方の側ではガス状流体を含有する閉鎖環状チャンバ(10)を画定することを特徴とする、
    請求項1から5までのいずれか1項に記載のショックアブソーバ。
  7. 前記ガス状流体を含有する前記閉鎖環状チャンバ(10)は、前記円筒部分(4)と前記中空中心ロッド部分(5)とを確実に接続するリングによって構成された端壁(6)を有していることを特徴とする、
    請求項6に記載のショックアブソーバ。
  8. ガス状流体を含有する前記閉鎖環状チャンバ(10)は、前記円筒部分(4)から突出する環状ショルダ(6.1)によって構成された端壁(6’)を有しており、
    前記中空中心ロッド部分(5)は、前記環状ショルダを、クリアランスを持ってスライド可能に貫通しており、前記中空中心ロッド部分(5)は端フランジ(6.3)を含み、
    前記端フランジは、前記ショックアブソーバ作業中には上述の環状ショルダ(6.1)に漏れのないように係止されており、かつ、ショックアブソーバの貯蔵又は輸送のために全体的なサイズを最小化するために、前記ロッド−ピストン組立体(2)が前記管状ボディ(3)内に最大限に貫入するのを可能にするベントを構成するために、前記ショルダ(6.1)から分離することができることを特徴とする、
    請求項6に記載のショックアブソーバ。
  9. 前記円筒部分(4)の自由端は、前記円筒部分(4)の前記ショルダ(6.1)に前記中心ロッド部分(5)の端フランジ(6.3)をクランプ固定するための、又は前記ショルダ(6.1)から前記端フランジ(6.3)を分離するためのナット(30)を受容するために、雄ねじ山を有しており、
    前記ナット(30)は、前記ショックアブソーバの作業中に前記液圧流体を通すための中心オリフィス(31)を形成していることを特徴とする、
    請求項8に記載のショックアブソーバ。
  10. 前記管状ボディ(3)の円筒部分(4)は、2つの管(4A,4B)によって構成されており、
    それぞれの管は、前記中央部分(28)を構成するねじ山付き取り付け具に螺合した一方の端部を有し、かつ、前記連携補填チャンバ(17A,17B)を含有するねじ山付きヘッド(16A,16B)に螺合したその他方の端部を有しており、
    前記管状ボディ(3)の円筒部分(4)はさらに、前記中央取り付け具(28)の孔内にねじ込まれた1つ又は2つの管によって構成されたシース部分(4C)によって構成されていることを特徴とする、
    請求項6から9までのいずれか1項に記載のショックアブソーバ。
  11. 前記ロッド−ピストン組立体(2)が貫通する前記2つのヘッドのうちの一方(16A)に、外部に対して前記ショックアブソーバをシーリングするためのただ1つのシーリング・システム(19)が取り付けられていることを特徴とする、
    請求項1から10までのいずれか1項に記載のショックアブソーバ。
  12. 前記環状補助チャンバのそれぞれ(12A,12B)に形成された開口内に環状グリッド(26A,26B)が設けられており、
    前記グリッド(26A,26B)は、前記対応環状補助チャンバ内に収容された可撓性バッグ(13A,13B)を位置決めして保持するのに役立つことを特徴とする、
    請求項1から11までのいずれか1項に記載のショックアブソーバ。
  13. 前記環状グリッド(26A,26B)のそれぞれは星形状を成していて、前記星形状は、その中心部分が円形にくりぬかれていることを特徴とする、
    請求項12に記載のショックアブソーバ。
  14. 前記2つの環状補助チャンバ(12A,12B)は、前記管状ボディ(3)の中央部分(28)内に形成された通路(20)を通って互いに連通しており、
    前記通路(20)には共通の狭窄手段(21)が取り付けられていることを特徴とする、
    請求項1から13までのいずれか1項に記載のショックアブソーバ。
  15. 前記ノンリターン手段(22A,22B)によって提供される液圧抵抗は閉位置で、前記共通の狭窄手段(21)によって提供される調節可能な液圧抵抗よりも常に大きいことを特徴とする、
    請求項14に記載のショックアブソーバ。
  16. 前記2つの環状補助チャンバ(12A,12B)は互いに連通していないものの、前記環状補助チャンバのそれぞれ(12A,12B)は、前記管状ボディ(3)の対応端部(16A,16B)内に形成されたそれぞれの通路(20A,20B)を介して、連携補填チャンバ(17A,17B)と連通しており、
    それぞれの通路(20A,20B)には、その固有の狭窄手段(21A,21B)が取り付けられていることを特徴とする、
    請求項1から13までのいずれか1項に記載のショックアブソーバ。
  17. 前記ノンリターン手段(22A,22B)によって提供される液圧抵抗は閉位置で、それぞれの狭窄手段(21A,21B)によって提供される調節可能な液圧抵抗よりも常に大きいことを特徴とする、
    請求項16に記載のショックアブソーバ。
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