以下、本発明の実施形態の例について図面に基づき詳細に説明する。以下では、複数の店舗が出店する仮想商店街を実現する電子商取引システムに本発明を適用した場合の例について説明する。すなわち、本発明の実施形態に係る表示制御装置を電子商取引システムにおいて実現した場合の例について説明する。
図1は電子商取引システム1の全体構成の一例を示す。図1に示すように、電子商取引システム1はサーバ10、データベース15、ユーザ端末20(表示制御装置)、及び店舗端末4を含む。サーバ10、ユーザ端末20、及び店舗端末4は、例えばインターネット等を含んで構成される通信ネットワーク2に接続されている。サーバ10とユーザ端末20との間で相互にデータ通信が可能であり、サーバ10と店舗端末4との間でも相互にデータ通信が可能である。
サーバ10は仮想商店街のポータルとして機能するサーバである。図1に示すように、サーバ10は制御部11、記憶部12、通信部13、及び光ディスクドライブ部14を含む。制御部11は1又は複数のマイクロプロセッサを含み、記憶部12(メモリ)に記憶されたプログラムに従って情報処理を実行する。記憶部12は主記憶部(例えばRAM等)及び補助記憶部(例えばROM、ハードディスクドライブ、又はソリッドステートドライブ等)を含む。通信部13は通信ネットワーク2を介してデータ通信を行うためのものである。
光ディスクドライブ部14は、光ディスク(情報記憶媒体)に記録されたプログラム又はデータを読み出すためのものである。光ディスクに記憶されたプログラム及びデータが光ディスクドライブ部14によって読み出され、記憶部12に記憶される。
なお、サーバ10は、光ディスク以外の情報記憶媒体(例えばメモリカード)に記憶されたプログラム又はデータを読み出すための構成要素(例えばメモリカードスロット部)を含むようにしてもよい。そして、光ディスク以外の情報記憶媒体を介してプログラム及びデータが記憶部12に供給されるようにしてもよい。また、プログラム及びデータは通信ネットワーク2を介して記憶部12に供給されるようにしてもよい。
サーバ10はデータベース15(記憶装置)にアクセスできるようになっている。データベース15はサーバ10とは別のサーバ内に含まれていてもよいし、サーバ10内に含まれていてもよい。データベース15に記憶されるデータに関しては後述する。
ユーザ端末20はユーザによって使用される情報処理装置である。例えば、ユーザ端末20は携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、又はデスクトップ型コンピュータ等である。
図1に示すように、ユーザ端末20は制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、表示部25、及び音声出力部26を含む。制御部21、記憶部22、及び通信部23はサーバ10の制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様である。
プログラム及びデータは通信ネットワーク2を介して記憶部22に供給される。なお、ユーザ端末20は、情報記憶媒体(例えば光ディスク又はメモリカード等)に記憶されたプログラム又はデータを読み出すための構成要素(例えば光ディスクドライブ部又はメモリカードスロット部等)を含むようにしてもよい。そして、情報記憶媒体(例えばメモリカード)を介してプログラムやデータが記憶部22に供給されるようにしてもよい。
操作部24はユーザが操作を行うためのものである。例えば、マウス、スティック、タッチパッド、又は表示部25の上に重ねて設けられるタッチパネル等のポインティングデバイスが操作部24に相当する。
表示部25は例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等であり、各種画面を表示する。音声出力部26は例えばスピーカー又はヘッドホン等であり、各種音声を出力する。
店舗端末4は、仮想商店街に出店する店舗に設けられた情報処理装置であり、仮想商店街で販売する商品に関するデータをデータベース15に登録するために用いられる。例えば、店舗端末4はタブレット型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、又はデスクトップ型コンピュータ等であり、ユーザ端末20と同様のハードウェア構成を有する。
例えば、サーバ10ではデーモンプログラム(例えばHTTPデーモン)が実行される。また、ユーザ端末20ではプログラム(例えばウェブブラウザ)が起動され、処理要求(例えばHTTPリクエスト)がサーバ10に送信される。この場合、上記の処理要求に対応する処理結果(例えばHTTPレスポンス)がサーバ10からユーザ端末20に送信される。例えば、ページ記述言語で記述されたデータがユーザ端末20に送信される。そして、このデータに基づいて、処理結果に基づく画面がユーザ端末20の表示部25に表示される。なお、店舗端末4とサーバ10との間でも同様の処理が行われる。
以下、仮想商店街を利用する場合にユーザ端末20の表示部25に表示される画面について説明する。以下に説明する画面は、ユーザ端末20とサーバ10との間でデータ通信が実行されることによって表示される。
仮想商店街を利用する場合、ユーザはユーザ端末20を用いてサーバ10にアクセスする。例えば、ユーザはキーワードを指定して商品を検索することによって所望の商品を探す。図2は検索条件を満足する商品の一覧を示す一覧画面の一例を示す。
図2に示す一覧画面30はキーワード欄32及び検索ボタン34を含む。キーワード欄32には商品を検索するためのキーワードが入力される。図2に示す一覧画面30では、一つのキーワード「ケーキ」がキーワード欄32に入力されている。
検索ボタン34が押下されると、検索処理が実行され、検索条件を満足する商品の一覧が一覧画面30に表示される。例えば、キーワード欄32に入力されたキーワードが商品のタイトル、カテゴリー、又は商品ページに含まれている商品の一覧が一覧画面30に表示される。図2に示す一覧画面30では商品画像36の一覧が行列状に表示されており、商品に関するテキスト情報(例えばタイトルや価格等)が省略されている。なお、商品に関するテキスト情報(例えばタイトルや価格等)も一覧画面30に表示されるようにしてもよい。
商品画像36は各店舗によって予め登録された画像である。店舗は商品の製造元によって提供される画像を商品画像36として利用する場合がある。仮想商店街では同一商品が複数の店舗で販売される場合があるが、同一商品の商品画像36は同一又は類似の画像になっていることが多い。ただし、商品画像36は各店舗によって登録されるため、同一商品の商品画像36が同一又は類似の画像になっていない場合もある。また、「送料無料」等の文字列が商品画像36に付け加えられている場合もある。
ユーザがいずれかの商品画像36を選択した場合、その商品画像36に関する商品画面がユーザ端末20の表示部25に表示される。図3は商品画面の一例を示す。図3に示すように、商品画面40は商品画像42、説明文44、選択欄46、及び購入ボタン48を含む。説明文44は店舗によって作成された商品の説明文である。ユーザが商品の個数を選択欄46で選択し、購入ボタン48を押下すると、商品の購入処理が実行される。
また、商品画面40はコメント欄50を含む。電子商取引システム1では、商品の購入者が、実際に商品を体験(例えば使用又は飲食等)した際の感想をコメントとして登録できるようになっている。また商品の購入者は商品に対する評価をコメントとともに登録できるようになっている。
コメント欄50には商品の購入者によって登録されたコメント52が表示される。また、コメント欄50では、商品に対する評価を示す評価マーク54がコメント52に関連付けて表示される。図3に示す例の場合、評価マーク54は一又は複数の星マークを含み、星マークの数が多いほど、購入者が商品を高く評価していることを示す。
ユーザはコメント欄50を頼りにして、商品を購入するか否かを決定することができる。なお、コメント欄50を商品画面40とは別個の画面に設けるようにし、商品画面40にはその画面へのリンクを設けるようにしてもよい。
なお、商品の購入者は、実際に商品を体験した際に感じた感覚(言い換えれば、実際に商品を体験したことによって分かった商品の特徴)をオノマトペを用いて他人に伝えようとする場合がある。このため、商品の購入者によって登録されたコメントにはオノマトペが含まれている場合がある。
ここで、「オノマトペ」とは広義の「オノマトペ」を意味しており、例えば擬態語及び擬音語を含む。なお、「擬態語」とは事物の状態や様子等を感覚的に表した語である。また、「擬音語」とは実際の音を文字で表した語である。図3に示す例の場合、「さくさく」や「ふわふわ」がオノマトペの一例に相当する。オノマトペは、実際に商品を体験した者だけが分かる商品の特徴を端的に示している。
例えば、ユーザは、コメント52に含まれるオノマトペから、実際に商品を体験することによって感じることができる商品の特徴(言い換えれば、実際に商品を体験しなければ分からない商品の特徴)を知ることができる。以下では、このような商品の特徴のことを「商品の感覚的特徴」と記載する。
ところで、一覧画面30において、他の商品と比較した商品の特徴をユーザが把握したいと考える場合がある。しかしながら、このような特徴を商品画像36から把握することがユーザにとって困難な場合がある。ユーザは商品画像36を閲覧することによって商品の外観的特徴を把握することはできるが、それ以外の特徴(例えば商品の感覚的特徴)を商品画像36から把握することが困難な場合がある。この点、電子商取引システム1は、一覧画面30を閲覧しているユーザが、他の商品と比較した商品の特徴を把握できるように補助するための機能を備えている。図4及び図5はこの機能について説明するための図である。
一覧画面30では、まず、一覧画面30に表示されている商品画像36のうちから少なくとも一つの商品画像36が選出される。そして、図4に示すように、選出された商品画像36が左又は右に傾けられる。その後、図5に示すように、傾けられた商品画像36に関連付けて吹き出し38が表示される。この吹き出し38内には、他の商品と比較した商品の特徴を示す特徴情報が表示される。例えば、他の商品が有していない商品の特徴を示す語句(以下「特徴語句」と記載する。)が表示される。具体的には、商品のコメント情報に含まれ、かつ、他の商品のコメント情報に含まれないオノマトペが特徴語句として表示される。
ここで、商品P1〜P12の商品画像36が一覧画面30に表示されている場合を想定する。すなわち、一覧画面30において、一番上の行の左から右に向かって、商品P1〜P4の商品画像36が表示されていることとする。同様に、中央の行の左から右に向かって、商品P5〜P8の商品画像36が表示されていることとし、一番下の行の左から右に向かって、商品P9〜P12の商品画像36が表示されていることとする。
また、ここでは、図6に示すようなオノマトペが商品P1〜P12のコメント情報に含まれていることとする。なお、実際には多くのオノマトペが商品P1〜P12のコメント情報に含まれるが、便宜上、図6では省略している。また図6において、「出現回数」は、商品のコメント情報内においてオノマトペが出現した回数を示す。言い換えれば、「出現回数」は、商品のコメント情報内においてオノマトペが使用されている回数を示す。例えば図6に示す例は、商品P1のコメント情報に「さくさく」が含まれており、商品P1のコメント情報では「さくさく」が10回使用されていることを示す。
図6に示す例では「さくさく」及び「ふわふわ」が商品P1のコメント情報に含まれている。このうち、「ふわふわ」は商品P3,P5のコメント情報にも含まれているが、「さくさく」は商品P1以外の商品のコメント情報に含まれていない。この場合、「さくさく」は、他の商品が有していない商品P1ならではの特徴を示している。このため、「さくさく」が商品P1の特徴語句として特定され、一覧画面30では「さくさく」が商品P1の商品画像36に関連付けて表示される。
また図6に示す例では「こってり」が商品P12のコメント情報に含まれており、「こってり」は商品P12以外の商品のコメント情報に含まれていない。この場合、「こってり」は、他の商品が有していない商品P12ならではの特徴を示している。このため、この場合、「こってり」が商品P12の特徴語句として特定され、一覧画面30では「こってり」が商品P12の商品画像36に関連付けて表示される。
なお図6に示す例では「ふわふわ」が商品P3のコメント情報に含まれているが、「ふわふわ」は商品P1,P5のコメント情報にも含まれている。このため、「ふわふわ」は、一覧画面30に表示される他の商品が有していない商品P3ならではの特徴を示していないと考えられる。このため、一覧画面30では「ふわふわ」が商品P3の商品画像36に関連付けて表示されない。同様の理由により、「ふわふわ」は商品P1,P5の商品画像に関連付けて表示されない。
吹き出し38が表示されてから所定時間が経過すると、吹き出し38は消去され、傾けられた商品画像36は元の状態(正立状態)に戻る。以上のようにして、特徴語句を含む吹き出し38が一覧画面30に表示される。ユーザから見ると、商品画像36が自らの特徴を次々と主張しているように見える。
なお、図5に示す一覧画面30では、吹き出し38が他の商品画像36上に表示されないようになっているが、吹き出し38は一定時間が経過した後で消えるため、他の商品画像36上に表示されても特に問題はない。
また、一覧画面30がスクロール可能になっている場合には、表示部25に実際に表示されている商品画像36に関する吹き出し38が表示される。なお、ユーザが一覧画面30がスクロールしている間には吹き出し38の表示を停止するようにすると好適である。
電子商取引システム1によれば、ユーザは吹き出し38内の特徴語句を参照することによって、他の商品と比較した商品の特徴を把握することができる。すなわち、ユーザは、商品画像36から把握することが困難な上記のような商品の特徴を吹き出し38から把握することができる。
また、電子商取引システム1では、商品画像36が左右に傾けられた後に吹き出し38が商品画像36に関連付けて表示される。このようにすることによって、吹き出し38が関連付けて表示される商品画像36にユーザの注目を引きつけることが可能になり、ユーザが吹き出し38内の特徴語句を見るように促すことが可能になる。
以下、以上に説明した機能を実現するための構成について説明する。図7は、電子商取引システム1で実現される機能ブロックを示す機能ブロック図である。図7に示すように、電子商取引システム1はデータ記憶部60、特徴情報特定部62(特徴情報特定手段)、特徴情報取得部64(特徴情報取得手段)、及び表示制御部66(表示制御手段)を含む。
まず、データ記憶部60について説明する。例えば、データ記憶部60はデータベース15(記憶装置)によって実現される。なお、データ記憶部60は複数のデータベース(複数の記憶装置)によって実現されるようにしてもよい。すなわち、データ記憶部60に記憶されることとして説明するデータは複数のデータベース(複数の記憶装置)に分散して記憶されるようにしてもよい。
データ記憶部60は各種データを記憶する。図8〜図14はデータ記憶部60に記憶されるデータの一例を示す。
図8はユーザ情報テーブルの一例を示す。ユーザ情報テーブルは仮想商店街を利用するユーザに関する情報を示す。図8に示すユーザ情報テーブルは「ユーザID」、「ユーザ名」、「住所」、及び「メールアドレス」フィールドを含む。なお、「ユーザID」フィールドはユーザを一意に識別するための識別情報を示す。
図9は店舗情報テーブルの一例を示す。店舗情報テーブルは仮想商店街に出店している店舗に関する情報を示す。図9に示す店舗情報テーブルは「店舗ID」、「店舗名」、及び「メールアドレス」フィールドを含む。なお、「店舗ID」フィールドは店舗を一意に識別するための識別情報を示す。
図10は商品基本情報テーブルの一例を示す。商品基本情報テーブルは商品の基本情報を示す。図10に示す商品基本情報テーブルは「固有商品ID」、「タイトル」、及び「カテゴリー」フィールドを含む。「固有商品ID」フィールドは商品に固有な識別情報を示す。同一商品には同一の固有商品IDが付される。「タイトル」フィールドは商品のタイトル(名称)を示し、「カテゴリー」フィールドは商品が属するカテゴリーを示す。
図11は商品情報テーブルの一例を示す。商品情報テーブルは各店舗で販売されている商品の情報を示す。図11に示す商品情報テーブルは「商品ID」、「店舗ID」、「固有商品ID」、「価格」、「商品画像」、及び「商品ページ」フィールドを含む。
「商品ID」フィールドは、各店舗で販売される商品を一意に識別するための識別情報を示す。同一商品であっても、販売する店舗が異なれば、異なる商品IDが付与される。なお本明細書では、例えば、商品IDが「P1」である商品のことを「商品P1」のように記載する。
「店舗ID」フィールドは、商品を販売する店舗の店舗IDを示す。「固有商品ID」フィールドは、店舗で販売される商品の固有商品IDを示す。「価格」フィールドは、店舗によって登録された商品の販売価格を示す。「商品画像」フィールドは、店舗によって登録された商品画像へのリンク情報(例えばファイル名や保存場所等)を示す。「商品ページ」フィールドは、店舗によって登録された商品ページへのリンク情報を示す。
図12は取引履歴情報テーブルの一例を示す。取引履歴情報テーブルは仮想商店街で行われた取引の履歴を示す。図12に示す取引履歴情報テーブルは「取引ID」、「日時」、「販売店舗」、「購入者」、「商品」、及び「金額」フィールドを含む。「取引ID」フィールドは取引を一意に識別する識別情報を示す。「日時」フィールドは取引が行われた日時を示す。「販売店舗」フィールドは商品を販売した店舗を示し、「購入者」フィールドは商品を購入したユーザを示す。「商品」フィールドはユーザが購入した商品を示し、「金額」フィールドはユーザが支払った金額を示す。
図13はコメント情報テーブルの一例を示す。コメント情報テーブルは商品の購入者によって登録されたコメントに関する情報を示す。図13に示すコメント情報テーブルは「コメントID」、「登録者」、「商品」、「コメント」、及び「評価結果」フィールドを含む。「コメントID」フィールドはコメントの一意に識別するための識別情報を示す。「登録者」フィールドはコメントを登録したユーザを示し、「商品」フィールドはコメントの対象になっている商品を示す。「コメント」フィールドはユーザによって登録されたコメントを示す。「評価結果」フィールドはユーザが行った商品に対する評価結果を示す。例えば、5段階で表される評価点(例えば1〜5点)が「評価結果」フィールドに登録され、評価点が高いほど、評価が高いことを示す。なお、ユーザによって登録されたコメント及び評価結果は商品IDを介して商品画像と関連付けられている(図11及び図13参照)。
特徴情報特定部62について説明する。例えば、特徴情報特定部62はユーザ端末20によって実現される。なお、特徴情報特定部62はサーバ10によって実現されるようにしてもよい。
特徴情報特定部62は、複数の画像のうちの一の画像に関連付けられた、当該一の画像の被写体に関する情報と、複数の画像のうちの他の画像に関連付けられた、当該他の画像の被写体に関する情報とに基づいて、他の画像の被写体と比較した一の画像の被写体の特徴情報を特定する。
特徴情報特定部62は、一の画像に関連付けられた情報と、他の画像に関連付けられた情報とに基づいて、他の画像の被写体に対する一の画像の被写体の相対的な特徴情報を特定する。すなわち、特徴情報特定部62は、他の画像の被写体が有していない一の画像の被写体ならではの特徴情報を特定する。
例えば、一の画像に関連付けられた情報は、一の画像の被写体に関するテキスト情報を含み、他の画像に関連付けられた情報は、他の画像の被写体に関するテキスト情報を含む。そして、特徴情報特定部62は、一の画像に関連付けられたテキスト情報に含まれ、かつ、他の画像に関連付けられたテキスト情報に含まれない語句を「他の画像の被写体に対する一の画像の被写体の相対的な特徴情報」として特定する。
例えば図2〜図6で示した例の場合、一覧画面30に表示される複数の商品画像36が「複数の画像」の一例に相当し、商品が「画像の被写体」の一例に相当する。また、商品のコメント情報が「被写体に関する情報」や「被写体に関するテキスト情報」の一例に相当する。
このため、特徴情報特定部62は、商品(ここでは便宜上「商品X」と記載する。)のコメント情報と他の商品のコメント情報とに基づいて、他の商品と比較した商品Xの特徴情報を特定する。例えば、特徴情報特定部62は、他の商品に対する商品Xの相対的な特徴情報を特定する。すなわち、特徴情報特定部62は、他の商品が有していない商品Xならではの特徴情報を特定する。
例えば、特徴情報特定部62は、商品Xのコメント情報に含まれ、かつ、他の商品のコメント情報に含まれない語句(特徴語句)を抽出する。具体的には、特徴情報特定部62は、商品Xのコメント情報に含まれ、かつ、他の商品のコメント情報に含まれないオノマトペを特徴語句として抽出する。
ここで、オノマトペがコメント情報に含まれているか否かの判定方法の一例について説明する。例えば、オノマトペがコメント情報に含まれているか否かは、オノマトペが有する共通的な特徴に基づいて判定される。
例えば、日本語の場合、同じ文字列が二回繰り返されたようなオノマトペが多く存在する(例えば「ふわふわ」、「パサパサ」等)。このため、このような特徴を有する単語がテキスト情報に含まれているか否かを判定することによって、オノマトペがテキスト情報に含まれているか否かが判定される。より具体的には、例えば「ABAB」のようなパターンを予め定めておき、このようなパターンに適合した文字列がオノマトペとして抽出される。なお、ここで、「A」及び「B」は互いに異なる一文字の平仮名又は片仮名を示している。
また例えば、日本語の場合、オノマトペには特定の文字が含まれていることが多い。例えば、小書き文字(拗音又は促音)がオノマトペに含まれていることが多い(例えば「しっとり」、「ずっしり」等)。このため、このような特徴を有する単語がテキスト情報に含まれているか否かを判定することによって、オノマトペがテキスト情報に含まれているか否かが判定される。より具体的には、例えば「AっBり」のようなパターンを予め定めておき、このようなパターンに適合した文字列がオノマトペとして抽出される。なお、ここで、「A」及び「B」は互いに異なる一文字の平仮名又は片仮名を示す。また、「っ」は小書き文字である。「っ」や「り」は平仮名であってもよいし、片仮名であってもよい。
ところで、上記のような判定方法では、オノマトペでない単語が誤ってオノマトペとして判定されてしまう可能性がある。このため、オノマトペでないにもかかわらず、オノマトペとして誤って判定されてしまう可能性がある単語のリスト(ストップワードリスト)をデータ記憶部60に記憶しておくようにしてもよい。そして、ストップワードリストに登録されている単語はオノマトペとして判定されないようにしてもよい。
また、日本語の場合、同一のオノマトペが異なる種類の文字(平仮名又は片仮名)で表される場合がある。このため、文字の種類のみが異なるオノマトペを同一のオノマトペとみなすようにしてもよい。
なお、オノマトペがコメント情報に含まれているか否かの判定方法は上記に説明した例に限られない。例えば、オノマトペの一覧を示す一覧データ(言い換えれば、オノマトペの辞書データ)に基づいて、上記の判定を実行するようにしてもよい。すなわち、一覧データに登録されたオノマトペがテキスト情報に含まれている否かを判定するようにしてもよい。
なお、商品のタイトルも「被写体に関する情報」や「被写体に関するテキスト情報」の一例に相当し得る。このため、特徴情報特定部62は商品のタイトルに含まれるオノマトペも考慮するようにしてもよい。また、商品ページ内の文章(例えば商品の説明文)も「被写体に関する情報」や「被写体に関するテキスト情報」の一例に相当し得る。すなわち、特徴情報特定部62は商品ページ内の文章(例えば商品の説明文)に含まれるオノマトペも考慮するようにしてもよい。
特徴情報取得部64及び表示制御部66について説明する。例えば、特徴情報取得部64及び表示制御部66はユーザ端末20によって実現される。なお、特徴情報取得部64及び表示制御部66はサーバ10によって実現されるようにしてもよい。
特徴情報取得部64は特徴情報特定部62によって特定された特徴情報を取得する。表示制御部66は、複数の画像を含む画面を表示部に表示させる。また、表示制御部66は、特徴情報取得部64によって取得された特徴情報を画像に関連付けて表示させる。
例えば、表示制御部66は、複数の画像のうちの少なくとも一つをユーザが選択するための画面(以下「第1の画面」と記載する。)を表示部に表示させる。また、表示制御部66は、第1の画面に表示される複数の画像のうちの少なくとも一つを特徴表示の対象として設定し、当該対象として設定されている画像に関連付けて、当該画像に関連する特徴情報として特徴情報取得部64によって取得された特徴情報を表示する。表示制御部66は、第1の画面に表示される複数の画像のうちで上記対象を次々と変えていく。
また例えば、表示制御部66は、第1の画面に表示される複数の画像のうちからユーザによって選択された画像に関連付けられた情報の全部又は一部をユーザに提示するための画面(以下「第2の画面」と記載する。)を表示部に表示させる。例えば、画像に関連付けられた情報には複数の個別情報が含まれ、第2の画面には、ユーザによって選択された画像に関連付けられた複数の個別情報のうちの少なくとも一つが表示される。
例えば図2〜図6で示した例の場合、ユーザ端末20の表示部25が「表示部」の一例に相当する。また、一覧画面30が「第1の画面」の一例に相当し、商品画面40が「第2の画面」の一例に相当する。さらに、商品に関する個々のコメントが「個別情報」の一例に相当する。
例えば、表示制御部66は、一覧画面30に表示されている商品画像36の各々について、その商品画像36を特徴表示の対象として選出するか否かを所定の確率情報(例えば20パーセント)に基づいて決定する。そして、表示制御部66は、特徴表示の対象として選出された商品画像36に関連付けて特徴情報(吹き出し38)を表示させ、所定時間(例えば2〜3秒)が経過したら、その特徴情報(吹き出し38)を一覧画面30から消す。表示制御部66はこのような処理を所定時間(例えば5秒)ごとに繰り返し実行する。
また例えば、表示制御部66は、一覧画面30に表示される商品画像36にユーザの注目を引きつけるための処理を実行し、この処理の実行中又は実行後に特徴情報を商品画像36に関連付けて表示する。
例えば図2〜図6で示した例の場合、商品画像36を左又は右に傾ける処理が「画像にユーザの注目を引きつけるための処理」の一例に相当する。例えば図2〜図6で示した例の場合、表示制御部66は商品画像36を左又は右に傾け、その後に、傾けられた商品画像36に関連付けて特徴情報を表示する(図4及び図5参照)。
「特徴情報を商品画像36に関連付けて表示する」とは、例えば、特徴情報が商品画像36に関連しているとユーザが一見して認識できるようにして特徴情報を表示することである。例えば、下記のようにして特徴情報を表示することが「特徴情報を商品画像36に関連付けて出力する」ことの一例に相当する。
(a)特徴情報の少なくとも一部が商品画像36上に重なるようにして特徴情報を表示する。
(b)特徴情報を商品画像36の周辺(付近)に表示する。
(c)商品画像36の表示位置に基づいて設定される位置に特徴情報を表示する。
(d)特徴情報と商品画像36との関連付けを示すような線又は画像等を特徴情報とともに表示する。
例えば図5に示すように、表示制御部66は、特徴情報を含む吹き出し38を、吹き出し38の少なくとも一部が商品画像36上に重なるようにして表示する。例えば、表示制御部66は、吹き出し38の引き出し部分(吹き出しの足)が商品画像36上に重なるようにして吹き出し38を表示する。
なお、表示制御部66は吹き出し38を商品画像36上に表示しないようにしてもよい。表示制御部66は、吹き出し38の引き出し部分が商品画像36を指し示すようにして吹き出し38を表示するようにしてもよい。すなわち、表示制御部66は、吹き出し38の引き出し部分が吹き出し38の本体部分から商品画像36への方向を示すようにして吹き出し38を表示するようにしてもよい。
ところで、「画像にユーザの注目を引きつけるための処理」は画像を傾ける処理に限られない。例えば、画像を他の画像よりも目立たせるための処理が「画像にユーザの注目を引きつけるための処理」に相当する。例えば、下記に示すような処理が「画像にユーザの注目を引きつけるための処理」の一例に相当し得る。
(a)画像の表示態様を他の画像と変える処理(例えば、画像を点滅させる処理、画像の周囲に装飾を施す処理、又は画像を拡大・縮小する処理等)
(b)画像を動かす処理(例えば、画像を左右に揺らす処理等)
例えば、表示制御部66は商品画像36を1〜2秒間点滅させ、その後、当該商品画像36に関連付けて吹き出し38を表示するようにしてもよい。また例えば、表示制御部66は、商品画像36を左右に揺らしている間に当該商品画像36に関連付けて吹き出し38を表示するようにしてもよい。または、表示制御部66は、吹き出し38を商品画像36に関連付けて表示している間に商品画像36を点滅させたり、揺らしたりするようにしてもよい。このようにすれば、ユーザはどの商品画像36の吹き出し38が表示されるのか、又は、どの商品画像36の吹き出し38が表示されているかを把握し易くなる。
なお、商品画像36に関連付けて表示されている吹き出し38が消去された後で、表示制御部66は、当該商品画像36にユーザの注目を引きつける処理を実行するようにしてもよい。このようにすれば、ユーザはどの商品画像36の吹き出し38が消えたのかを把握できるようになる。なお、吹き出し38が消えた後でユーザがポインティングデバイスを用いて商品画像36を指し示した場合には、吹き出し38を再び表示するようにしてもよい。
次に、以上に説明した機能ブロックを実現するための処理について説明する。
図14はオノマトペを抽出するための処理の一例を示す。例えば、図14に示す処理は、商品に関するコメントが購入者によって新たに登録された場合に実行される。以下では、商品P1に関するコメントが新たに登録された場合を想定する。
図14に示すように、まず、サーバ10の制御部11はコメント情報テーブルを参照し、商品P1に関連付けて登録されているコメント情報からオノマトペを抽出する(S101)。先述したように、オノマトペに共通する特徴に基づいて、制御部11はオノマトペの抽出を実行する。あるいは、オノマトペの一覧データに基づいて、制御部11はオノマトペの抽出を実行する。
ステップS101が実行された後、制御部11はオノマトペの抽出結果をデータベース15に保存する(S102)。例えば、図6に示すような抽出結果テーブルがデータベース15に保存される。
なお、制御部11は図14に示す処理を予め決められた日時に実行するようにしてもよい。例えば、制御部11は、毎日の所定時刻に、その日に新たなコメントが登録された商品に関して、図14に示す処理を実行するようにしてもよい。
図15は、一覧画面30の検索ボタン34が押下された場合に実行される処理の一例を示す。例えば、ユーザ端末20の制御部21が図15に示す処理をプログラムに従って実行することによって、制御部21が表示制御部66として機能するようになる。
検索ボタン34が押下された場合、図15に示すように、ユーザ端末20の制御部21は一覧ページデータをサーバ10に要求する(S201)。すなわち、制御部21は、ユーザによって指定された検索条件(キーワード欄32に入力されたキーワード)をサーバ10に送信することによって、検索条件を満足する商品の一覧を示す一覧ページデータをサーバ10に要求する。
上記要求がサーバ10で受信された場合、サーバ10の制御部11はデータベース15にアクセスすることによって、検索条件を満足する商品の一覧を取得する(S202)。
その後、制御部11は抽出結果テーブルにアクセスし、ステップS202で取得された商品一覧に含まれる各商品のオノマトペデータを取得する(S203)。なお、商品のオノマトペデータは、商品のコメント情報から抽出されたオノマトペ(言い換えれば、商品のコメント情報に含まれるオノマトペ)を示す。
その後、制御部11は、ステップS202で取得された商品一覧を示す一覧ページデータをユーザ端末20に送信する(S204)。なお例えば、この一覧ページデータには、ステップS203で取得された各商品の商品画像のリンク情報、ステップS203で取得された各商品のオノマトペデータや、各商品のオノマトペデータに基づいて吹き出し38を表示するための処理(後述の図16参照)を実行するためのスクリプトプログラムが埋め込まれる。
ユーザ端末20の制御部21(表示制御部66)は一覧ページデータを受信し、一覧画面30を表示部25に表示する(S205)。
図16は、一覧画面30が表示されている間にユーザ端末20で実行される処理の一例を示す。例えば、図16に示す処理は、図15のステップS204で受信された一覧ページデータに含まれるスクリプトプログラムに基づいて実行される。ユーザ端末20の制御部21が図16に示す処理をプログラムに従って実行することによって、制御部21が特徴情報特定部62、特徴情報取得部64、及び表示制御部66として機能するようになる。
なお、図16に示す処理は、一覧画面30が表示されてから所定時間(例えば3秒)が経過した後で実行するのが好適である。一覧画面30が表示されると同時に吹き出し38が表示されてしまうと、ユーザが戸惑ってしまうおそれがあるからである。
図16に示すように、まず、制御部21は、一覧画面30に表示されている商品画像36のうちから、吹き出し表示の対象とする商品画像36を選出する(S301)。すなわち、制御部21は、後述の処理(ステップS302〜S306)の対象とする商品画像36を選出する。
例えば、制御部21は、一覧画面30に表示されている商品画像36のうちの少なくとも一つを上記対象としてランダムに選出する。例えば、制御部21は、一覧画面30に表示されている商品画像36の各々について、その商品画像36を上記対象として選出するか否かを所定の確率情報に基づいて決定する。この場合の確率情報は、上記対象として選出される確率が所定の確率(例えば20パーセント)となるように設定される。
なお、制御部21は一覧ページデータに埋め込まれた各商品のオノマトペデータを参照し、オノマトペの数が零である商品の商品画像36(すなわち、オノマトペが抽出されなかった商品の商品画像36)を処理対象として選出しないようにするとよい。また、多くの商品画像36が上記対象として選出されてしまわないように担保すべく、上記対象として選出可能な商品画像36の上限数(例えば5個)を設定するようにしてもよい。
ステップS301が実行された後、制御部21(特徴情報特定部62及び特徴情報取得部64)は、ステップS301で選出された商品画像36に関連付けて表示すべき特徴語句(特徴情報)を取得する(S302)。
例えば、ステップS301で選出された商品画像36が商品P1の商品画像36である場合、制御部21は一覧ページデータに埋め込まれた各商品のオノマトペデータに基づいて、商品P1のオノマトペデータに含まれ、かつ、他の商品のオノマトペデータに含まれていないオノマトペを取得する。このオノマトペは、商品P1の商品画像36に関連付けて表示すべき特徴語句として取得される。
なお、複数のオノマトペが商品P1のオノマトペデータに含まれている場合、制御部21はそれら複数のオノマトペのうちのいずれかを選択する。例えば、制御部21は最も出現回数が多いオノマトペを選択する。または、制御部21は複数のオノマトペのうちのいずれかを確率情報に基づいて選択するようにしてもよい。この場合の確率情報は、出現回数が多いオノマトペが選択される確率が出現回数が少ないオノマトペが選択される確率よりも高くなるように設定されるようにしてもよい。
ステップS302が実行された後、制御部21(表示制御部66)は、ステップS301で選出された商品画像36を左又は右に傾ける(S303)。その後、制御部21(表示制御部66)は、ステップS302で取得された特徴語句を含む吹き出し38を、ステップS303で傾けた商品画像36に関連付けて表示する(S304)。
ステップS304が実行された後、制御部21は、吹き出し38が表示されてから基準表示時間が経過したか否かを監視する(S305)。ここで、「基準表示時間」は、ユーザは吹き出し38内の特徴語句を十分に視認できるような時間(例えば1秒〜5秒程度)に設定される。
基準表示時間が経過したと判定された場合、制御部21は、ステップS304で表示された吹き出し38を一覧画面30から消去し、ステップS303で傾けられた商品画像36を元の状態(正立状態)に戻す(S306)。
その後、制御部21は図16に示す処理を最初から再実行する。なお、この場合、一覧画面30に表示された吹き出し38が消えた後で新たな吹き出し38を表示することになるが、吹き出し38が消える直前に新たな吹き出し38を表示するようにしてもよい。
なお、図15のステップS204では、各商品のオノマトペデータを一覧ページデータに含めないようにしてもよい。そして、図16のステップS302において、制御部21は、ステップS301で選出された商品画像36に関連付けて表示すべき特徴語句を返信するようにサーバ10に要求するようにしてもよい。この場合、ステップS302で制御部21が実行することとして先述した処理と同様の処理がサーバ10の制御部11(特徴情報特定部62)によって実行され、サーバ10からユーザ端末20に特徴語句が返信される。そして、制御部21(特徴情報取得部64)はサーバ10から返信される特徴語句を取得する。なお、サーバ10から返信された特徴語句はユーザ端末20でキャッシュされる。
また、図15のステップS203において、ステップS202で取得された商品一覧に含まれる各商品の特徴語句を抽出するようにしてもよい。すなわち、ステップS203において、図16のステップS302において実行することとして先述した処理と同様の処理を実行することによって、各商品の特徴語句を抽出するようにしてもよい。この場合、ステップS204では、ステップS203で抽出された各商品の特徴語句が一覧ページデータに埋め込まれる。そして、ステップS302では、一覧ページデータに埋め込まれた商品の特徴語句が取得される。この場合、商品の特徴語句の抽出がサーバ10の制御部11によって実行されるため、特徴情報特定部62がサーバ10の制御部11によって実現されることになる。
また、本実施形態では、オノマトペの抽出処理(図14)が図15に示す処理とは別個に実行されるようになっているが、オノマトペの抽出処理を図15に示す処理において実行するようにしてもよい。例えば、オノマトペの抽出処理を図15のステップS203において実行するようにしてもよい。
あるいは、オノマトペの抽出処理(図14)を図16に示す処理において実行するようにしてもよい。例えば、図15のステップS204では、ステップS202で取得された商品一覧に含まれる各商品のコメント情報を一覧ページデータに埋め込むようにしてもよい。そして、図16のステップS302において、オノマトペの抽出処理や特徴語句の抽出処理を実行するようにしてもよい。
以上に説明した電子商取引システム1の一覧画面30では、商品(ここでは便宜上「商品X」と記載する。)の商品画像36に関連付けて、他の商品と比較した商品Xの特徴情報が表示される。例えば、他の商品が有していない商品Xならではの特徴を示す特徴語句が表示される。電子商取引システム1によれば、一覧画面30を閲覧しているユーザが他の商品と比較した商品Xの特徴を把握することが可能になる。すなわち、ユーザが、商品画像36から把握することが困難な上記のような商品Xの特徴を把握することが可能になる。つまり、電子商取引システム1によれば、一覧画面30に表示される複数の商品画像36のうちの少なくとも一つを選択するユーザに対しの有益な情報を提供することが可能になる。
また、電子商取引システム1では、商品画像36が左右に傾けられた後に特徴情報が商品画像36に関連付けて表示される。電子商取引システム1によれば、特徴情報が関連付けて表示される商品画像36にユーザの注目を引きつけることが可能になり、ユーザが特徴情報を見るように促すことが可能になる。
なお、本発明は以上に説明した実施形態に限定されるものではない。
[1]例えば、同一のオノマトペ(以下、便宜上「オノマトペX」と記載する。)が複数の商品のコメント情報に含まれている場合であっても、一の商品(以下、便宜上「商品X」と記載する。)のコメント情報におけるオノマトペXの出現回数が、他の商品のコメント情報におけるオノマトペXの出現回数と比較して多い場合には、オノマトペXは商品Xならではの特徴を示していると考えることができる。
例えば図6に示す例では「ふわふわ」が商品P1,P3,P5のコメント情報に含まれている。しかしながら、商品P3のコメント情報における出現回数は他の商品P1,P5のコメント情報における出現回数と比較して多くなっている。このため、「ふわふわ」は商品P3ならではの特徴を示していると考えることができる。このような場合、特徴情報特定部62は「ふわふわ」を商品P3の特徴語句として特定するようにしてもよい。
すなわち、商品Xのコメント情報におけるオノマトペXの出現回数が、他の商品のコメント情報におけるオノマトペXの出現回数よりも多く、かつ、その差が閾値よりも大きい場合、特徴情報特定部62はオノマトペXを商品Xの特徴語句として特定するようにしてもよい。
[2]例えば、特徴情報特定部62は、商品(ここでは便宜上「商品X」と記載する。)と、商品Xと同一又は類似の他の商品とに共通的な特徴情報を特定するようにしてもよい。
すなわち、特徴情報特定部62は、商品Xの商品画像36に関連付けられた情報と、商品Xと同一又は類似の商品が写っている他の商品画像36に関連付けられた情報とに基づいて、商品Xと他の商品とに共通的な特徴情報を特定するようにしてもよい。例えば、特徴情報特定部62は、下記に示す条件a〜cをすべて満足する語句を、商品Xと他の商品とに共通的な特徴情報として特定するようにしてもよい。
(a)商品Xのコメント情報に含まれる。
(b)商品Xと同一又は類似の商品のコメント情報に含まれる。
(c)上記商品以外の商品のコメント情報に含まれない。
ここでも、商品P1〜P12の商品画像36が一覧画面30に表示されている場合を想定する。すなわち、一覧画面30において、一番上の行の左から右に向かって、商品P1〜P4の商品画像36が表示されていることとする。同様に、中央の行の左から右に向かって、商品P5〜P8の商品画像36が表示されていることとし、一番下の行の左から右に向かって、商品P9〜P12の商品画像36が表示されていることとする。
また、ここでは、図17に示すようなオノマトペが商品P1〜P12のコメント情報に含まれることとする。なお、実際には多くのオノマトペが商品P1〜P12のコメント情報に含まれることになるが、便宜上、図17では省略している。
図11に示すように、商品P11,P12の固有商品IDは同一であるため、商品P11,P12は同一商品である。また、図17に示すように、商品P11,P12の両方のコメント情報には「こってり」が含まれている。さらに、「こってり」は、一覧画面30に表示される他の商品のコメント情報に含まれていない。したがって、「こってり」は上記条件a〜cをすべて満足している。このため、「こってり」は商品P11,P12に共通な特徴を示すものであり、商品P11,P12ならではの特徴を示していると考えることができる。
このため、特徴情報特定部62は「こってり」を商品P11の特徴語句として特定するようにしてもよい。そして、表示制御部66は「こってり」を商品P11の商品画像36に関連付けて表示するようにしてもよい。同様に、特徴情報特定部62は「こってり」を商品P12の特徴語句として特定するようにしてもよい。そして、表示制御部66は「こってり」を商品P12の商品画像36に関連付けて表示するようにしてもよい。
なお、以上では、固有商品IDが同一である商品のコメント情報に共通に含まれているオノマトペを、この商品ならではの特徴を示す特徴語句として特定するようになっていたが、例えば、商品のタイトルが同一又は類似である商品のコメント情報に共通に含まれるオノマトペを、この商品ならではの特徴を示す特徴語句として特定するようにしてもよい。
または、商品画像36が同一又は類似である商品のコメント情報に共通に含まれているオノマトペを、この商品ならではの特徴を示す特徴語句として特定するようにしてもよい。
例えば、図2に示すように、商品P4の商品画像36と商品P9の商品画像36とは類似している。このような場合、商品P4,P9を同一又は類似の商品とみなすようにしてもよい。また、図17に示すように、商品P4,P9の両方のコメント情報には「ふわふわ」が含まれている。さらに、「ふわふわ」は、一覧画面30に表示される他の商品のコメント情報に含まれていない。したがって、「ふわふわ」は上記条件a〜cをすべて満足している。このため、「ふわふわ」は商品P4,P9に共通な特徴を示すものであり、商品P4,P9ならではの特徴を示しているとみなすようにしてもよい。
すなわち、特徴情報特定部62は「ふわふわ」を商品P4の特徴語句として特定するようにしてもよい。そして、表示制御部66は「ふわふわ」を商品P4の商品画像36に関連付けて表示するようにしてもよい。同様に、特徴情報特定部62は「ふわふわ」を商品P9の特徴情報として特定するようにしてもよい。そして、表示制御部66は「ふわふわ」を商品P9の商品画像36に関連付けて表示するようにしてもよい。
[2A]例えば、特徴語句が関連付けられている商品画像36をユーザが指し示した場合(例えば、特徴語句が関連付けられている商品画像36上にカーソルが移動した場合)、当該特徴語句に関連する他の商品をユーザに知らせるようにしてもよい。
例えば図17に示した例の場合、先述のように、「こってり」が商品P11,P12に共通な特徴を示す特徴語句として特定され、「こってり」が商品P11の商品画像36に関連付けて表示される。このような状態でユーザが商品P11の商品画像36を指し示した場合、表示制御部66は、商品P12を、「こってり」に関連する他の商品としてユーザに提示するようにしてもよい。
例えば、表示制御部66は、商品P12の商品画像36を他の商品画像36と区別して表示するようにしてもよい。例えば、表示制御部66は、商品P12の商品画像36のみに関連付けて所定の文字列又は画像を表示するようにしてもよい。または、表示制御部66は、商品P12の商品画像36の表示態様(例えば表示サイズ又は色等)を他の商品画像36と異ならせるようにしてもよい。
また例えば、表示制御部66は、商品P12に関する情報(商品画像36)を、一覧画面30内に別個に設けられた特定領域内に表示するようにしてもよい。
以上のようにすれば、例えば、特徴語句が関連付けられた商品画像36がユーザによって指し示された場合、その特徴語句に関連する他の商品がユーザに提示されるようになる。すなわち、ユーザが興味を持つ可能性が高い他の商品をユーザに提示できるようになる。
[3]例えば、検索条件に含まれている情報を商品の特徴情報から除外するようにしてもよい。
例えば、「さくさく」が検索条件(キーワード)として設定されている場合、「さくさく」がタイトル、カテゴリー、又は商品ページ等が含まれる商品の一覧が一覧画面30に表示される。この場合、一覧画面30に表示される商品はいずれも「さくさく」に関するものになるため、「さくさく」は「他の商品が有していない商品ならではの特徴」を示すものにはならない。このため、このような場合、特徴情報特定部62は「さくさく」を商品の特徴語句として特定しないようにしてもよい。このように、特徴情報特定部62は、検索条件として設定された語句を商品の特徴語句として特定しないようにしてもよい。
ただし、上記のような場合、一覧画面30に表示されている商品のうちで、「さくさく」の出現回数が最も多い商品に関しては、例外的に「さくさく」を特徴語句として特定するようにしてもよい。
[4]例えば、商品を高く評価したユーザ(購入者)のコメント(レビュー)のみを考慮し、商品を低く評価したユーザのコメントを考慮しないようにしてもよい。
先述したように、コメントには、コメントを入力したユーザが商品(商品画像の被写体)に与えた評価を示す評価情報が関連付けられている。このため、特徴情報特定部62は、商品画像に関連付けられたコメントのうちの、所定の評価基準を満足する評価情報が関連付けられたコメントのみを用いて、商品の特徴情報を特定するようにしてもよい。言い換えれば、商品の特徴情報を特定する際に、特徴情報特定部62は、商品画像に関連付けられたコメントのうちの、所定の評価基準を満足しない評価情報が関連付けられたコメントを用いないようにしてもよい。
上記のように、コメントに関連付けられた評価情報は、コメントを入力したユーザが商品に与えた評価を示す情報であるため、「所定の評価基準を満足する評価情報が関連付けられたコメント」とは、所定の評価基準を満足する評価を商品に与えたユーザが入力したコメントと言い換えることができる。
また、「所定の評価基準」とは、例えば、評価点が閾値(例えば4点)以上であるか否かの基準である。この場合、「所定の評価基準が関連付けられたコメント」とは、閾値以上の評価点が関連付けられたコメントであり、言い換えれば、閾値以上の評価点を商品に与えたユーザが入力したコメントである。
または、「所定の評価基準」とは、例えば、評価点の降順(評価点の高いものから低いものへの順序)でコメントをソートした場合の順序が第n(n:正の整数)番目以内であるか否かの基準であってもよい。この場合、「所定の評価基準が満足する評価情報が関連付けられたコメント」とは、第1番目〜第n番目に高い評価点が関連付けられたコメントであり、言い換えれば、第1番目〜第n番目に高い評価点を商品に与えたユーザが入力したコメントである。
以上のようにすれば、所定の評価基準を満足する評価情報が関連付けられたコメント(すなわち、商品に高い評価を与えたユーザが入力したコメント)のみが考慮され、所定の評価基準を満足しないコメント(すなわち、商品に低い評価を与えたユーザが入力したコメント)が考慮されないようになる。商品に高い評価を与えたユーザが入力したコメントには、商品の感覚的特徴を肯定的に示す特徴語句(すなわち、商品の優れた特徴を示す特徴語句)が含まれている可能性が高い。一方、商品に低い評価を与えたユーザが入力したコメントには、商品の感覚的特徴を否定的に示す特徴語句が含まれている可能性が高い。商品を販売する店舗にとっては、商品の感覚的特徴を肯定的に示す特徴語句が商品画像36に関連付けて表示される方が好ましい。この点、以上のようにすれば、商品の感覚的特徴を肯定的に示す特徴語句が商品画像36に関連付けて表示される可能性を高めることが可能になる。
[5]例えば、互いに離れた商品画像36の間で吹き出し表示の対象が切り替わると、ユーザが注目すべき位置が大きく変化することになるため、ユーザにとって一覧画面30が見難くなってしまうおそれがある。このため、互いに離れた商品画像36の間で吹き出し表示の対象が切り替わることを抑制するようにしてもよい。
例えば、一の商品画像36(ここでは便宜上「商品画像X」と記載する。)が吹き出し表示の対象として設定されている場合、表示制御部66は、商品画像Xの次の吹き出し表示の対象として、商品画像X付近(周辺)に表示されている少なくとも一つの商品画像36を設定するようにしてもよい。例えば、表示制御部66は、商品画像Xに隣接している商品画像36のうちの少なくとも一つを吹き出し表示の対象として新たに設定するようにしてもよい。
以上のようにすれば、互いに離れた商品画像36の間で吹き出し表示の対象が切り替わることを抑制することが可能になり、ユーザにとって一覧画面30が見易くなるようにすることが可能になる。
[6]例えば、一覧画面30において複数の吹き出し38(特徴情報)が密集して表示されてしまうと、ユーザが吹き出し38を見難くなってしまうおそれがあるため、一覧画面30において複数の吹き出し38が密集して表示されないように担保するようにしてもよい。
例えば、表示制御部66は、一の商品画像36(ここでは便宜上「商品画像X」と記載する。)に関連付けて吹き出し38が表示される期間の少なくとも一部と、商品画像Xと所定の位置関係を有する商品画像36に関連付けて吹き出し38が表示される期間の少なくとも一部とが重複しないように制御する。
なお、「商品画像Xと所定の位置関係を有する商品画像36」とは、例えば、商品画像Xの付近(周辺)に表示されている商品画像36である。または、「商品画像Xと所定の位置関係を有する商品画像36」とは、例えば、商品画像Xと同じ列又は行に表示されている商品画像36である。
以上のようにすれば、複数の吹き出し38が密集して表示されてしまわないように担保することが可能になり、ユーザが吹き出し38を見易くなるようにすることが可能になる。
[7]例えば、特徴情報の表示態様を特徴情報ごとに設定するようにしてもよい。
例えば、表示制御部66は、一の商品画像36(ここでは便宜上「商品画像X」と記載する。)に関連付けて表示される特徴語句(ここでは便宜上「特徴語句X」と記載する。)の表示態様を、商品画像Xに関連付けられたコメント情報における特徴語句Xの出現回数に関する情報に基づいて変えるようにしてもよい。例えば、表示制御部66は、特徴語句Xの出現回数が多いほど、特徴語句Xを目立たせるようにしてもよい。
例えば、下記が「特徴語句Xの表示態様を変える」ことの一例に相当する。
(a)特徴語句Xの表示サイズ又は表示色等を変える。
(b)特徴語句Xと商品画像Xとの関連付けを示す線の太さ又は色等を変える。
(c)特徴語句Xと商品画像Xとの関連付けを示す画像のサイズ、形状、又は色等を変える。
例えば、表示制御部66は、商品画像Xに関連付けて表示される吹き出し38(すなわち、特徴語句Xを含む吹き出し38)のサイズを、商品画像Xに関連付けられたコメント情報における特徴語句Xの出現回数に基づいて設定する。
なお、特徴語句Xの出現回数に基づいて吹き出し38のサイズを設定するためには、特徴語句Xの出現回数と吹き出し38のサイズとの対応関係を示す対応関係情報が必要となる。このような対応関係情報に基づいて、表示制御部66は吹き出し38のサイズを設定することになる。
[7A]なお、一覧画面30では、大きく表示される特徴語句と、小さく表示される特徴語句とをペアとして表示するようにしてもよい。このようにすることによって、最初にユーザが大きく表示される特徴語句を注目し、その後に、小さく表示される特徴語句を注目するように誘導するようにしてもよい。
例えば、一覧画面30に表示される商品画像36のうちから、複数の商品画像36を、吹き出し表示の対象として設定する場合、表示制御部66は、第1の表示態様で特徴語句が表示されることになる商品画像36と、第1の表示態様よりも目立つ表示態様である第2の表示態様で特徴語句が表示されることになる商品画像36とのペアを吹き出し表示の対象として設定するようにしてもよい。
例えば、表示制御部66は、特徴語句が「小」サイズで表示されることになる商品画像36と、特徴語句が「大」サイズで表示されることになる商品画像36とのペアを吹き出し表示の対象として設定する。すなわち、表示制御部66は、特徴語句が「小」サイズで表示されることになる商品画像36のうちから一つの商品画像36を選出する。また、表示制御部66は、特徴語句が「大」サイズで表示されることになる商品画像36のうちから一つの商品画像36を選出する。そして、表示制御部66は、このようにして選出された二つの商品画像36を吹き出し表示の対象として設定する。
なお、「第1の表示態様で特徴語句が表示されることになる商品画像36」とは、特徴語句の出現回数が、第1の表示態様に対応付けられた第1の値範囲に属する商品画像36であり、「第2の表示態様で特徴語句が表示されることになる商品画像36」とは、特徴語句の出現回数が、第2の表示態様に対応付けられた第2の値範囲に属する商品画像36である。
以上のようにすれば、第1の表示態様の特徴語句と、第1の表示態様よりも目立つ表示態様である第2の表示態様の特徴語句との両方が一覧画面30に表示される。例えば、「小」サイズの特徴語句と「大」サイズの特徴語句との両方が一覧画面30に表示される。このようにすれば、ユーザは最初に「大」サイズの特徴語句を注目し、その後に、「小」サイズの特徴語句を注目するようになる。すなわち、以上のようにすれば、ユーザが複数の特徴語句を見る際の順序を誘導できるようになる。
[8]例えば、商品画像36内に含まれている語句を特徴語句として商品画像36に関連付けて表示しないようにしてもよい。
先述のように、商品画像は店舗によって作成されるため、商品の特徴をユーザに伝えるべく、店舗が商品の特徴を示す語句を商品画像に付け加える場合がある。このような場合、商品画像36内に含まれている語句と同じ語句を特徴語句として商品画像36に関連付けて表示してしまうと、同じ語句が重複して表示されることになってしまう。このため、商品画像36内に含まれている語句と同じ語句を特徴語句として商品画像36に関連付けて表示しないようにしてもよい。
[9]例えば、ユーザが過去に購入した商品に関連する語句はユーザが興味を持つ可能性が高い。このため、特徴情報特定部62によって特定された特徴語句のうちの、ユーザが過去に購入した商品に関連付けられた情報(例えばコメント情報)に含まれる特徴語句を、他の特徴語句よりも優先して一覧画面30に表示するようにしてもよい。
例えば、特徴情報特定部62によって特定された特徴語句のうちに、ユーザが過去に購入した商品に関連付けられた情報(例えばコメント情報)に含まれる特徴語句が存在している場合、その特徴語句を商品画像36に関連付けて表示するようにしてもよい。
また例えば、ユーザが過去に購入した商品に関連付けられた情報(例えばコメント情報)に含まれる特徴語句が選出される確率が他の特徴語句が選出される確率よりも高く設定された確率情報に基づいて、特徴情報特定部62によって特定された特徴語句のうちの少なくとも一つを選出し、選出された特徴語句を商品画像36に関連付けて表示するようにしてもよい。
以上のようにすれば、ユーザが過去に購入した商品に関連する特徴語句を優先的に表示することが可能になる。すなわち、ユーザが興味を持つ可能性が高い特徴語句を優先的に表示することが可能になる。
なお、ユーザが過去に閲覧した商品に関連する特徴語句を優先的に表示するようにしてもよい。このような特徴語句もユーザが興味を持つ可能性が高いため、このような特徴語句を優先的に表示するようにしてもよい。なお、この場合、ユーザが過去に閲覧した商品(商品ページ)の履歴に関するデータがデータ記憶部60に記憶されている必要がある。
[10]例えば、吹き出し38(特徴情報)の表示頻度又は表示時間を商品又は店舗ごとに設定するようにしてもよい。
すなわち、表示制御部66は、吹き出し38を商品画像36に関連付けて表示する頻度又は時間を、商品に関する情報と、店舗(商品の提供者)に関する情報との少なくとも一方に基づいて設定するようにしてもよい。
なお、「商品に関する情報」には、例えば、商品の販売数、コメント数、評価結果、お気に入り登録数、転換率(商品画面の閲覧回数に対する商品の販売数)、又は在庫等に関する情報が含まれる。このような情報は例えば商品情報テーブルに記憶される。同様に、「店舗に関する情報」には、例えば、店舗の販売数、評価結果、又は転換率等に関する情報が含まれる。また、例えば、吹き出し38の表示頻度を高くしたり、又は、吹き出し38の表示時間を長くしたりする広告サービスを店舗が利用するか否かを示す情報も「店舗に関する情報」に含まれる。このような情報は例えば店舗情報テーブルに記憶される。
例えば、表示制御部66は、販売数が多い商品の商品画像36に関連付けて表示される吹き出し38の表示頻度又は表示時間が、販売数が少ない商品の商品画像36に関連付けて表示される吹き出し38の表示頻度又は表示時間よりも多くなるようにして、吹き出し38の表示頻度又は表示時間を設定するようにしてもよい。
なお、表示頻度(又は表示時間)を商品(又は店舗)に関する情報に基づいて設定するためには、商品(又は店舗)に関する情報と表示頻度(又は表示時間)との対応関係を示す情報が必要となる。このような対応関係情報に基づいて、表示制御部66は吹き出し38の表示頻度(又は表示時間)を設定することになる。
以上のようにすれば、吹き出し38(特徴情報)の表示頻度又は表示時間を商品又は店舗ごとに変えることが可能になる。
[11]例えば、特徴情報の表示態様を特徴情報に基づいて変えるようにしてもよい。
例えば、表示制御部66は、特徴情報特定部62によって特定された特徴語句を含む吹き出し38の形状を、特徴語句に含まれる文字の種類に基づいて変えるようにしてもよい。
例えば、平仮名は一般的に丸みを帯びているため、特徴語句が平仮名で表されたものである場合、表示制御部66は、吹き出し38の形状を、丸みを帯びた形状に設定するようにしてもよい。一方、片仮名は一般的に角張っているため、特徴語句が片仮名で表されたものである場合、表示制御部66は、吹き出し38の形状を、角張った形状に設定するようにしてもよい。
また例えば、表示制御部66は、特徴情報特定部62によって特定された特徴語句を表示する場合の書体を、特徴語句に含まれる文字の種類に基づいて変えるようにしてもよい。
例えば、特徴語句が平仮名で表されたものである場合、表示制御部66は丸みを帯びた書体を用いるようにしてもよい。一方、特徴語句が片仮名で表されたものである場合、表示制御部66は角張った書体を用いるようにしてもよい。
[12]例えば、特徴語句の表示態様を特徴語句を含んでいるテキスト情報の種類に基づいて変えるようにしてもよい。
例えば、特徴語句が商品のコメント情報とタイトル(又は説明文)とに含まれている場合と、特徴語句が商品のコメント情報のみに含まれている場合とで、特徴語句の表示態様を変えるようにしてもよい。例えば、後者の場合に比べて、前者の場合には特徴語句を強調して(目立つようにして)表示するようにしてもよい。すなわち、特徴語句を含んでいるテキスト情報の種類の数が多いほど、特徴語句を強調して表示するようにしてもよい。
[13]例えば、一覧画面30では、商品(商品画像36)を絞り込むための条件として、ユーザが特徴語句を選択できるようにしてもよい。すなわち、一覧画面30では特徴語句をユーザが選択可能に表示し、ユーザによって特徴語句が選択された場合、一覧画面30に表示される商品を、ユーザによって選択された特徴語句が関連付けられた商品に絞り込むようにしてもよい。なお、ここで、「ユーザによって選択された特徴語句が関連付けられた商品」とは、ユーザによって選択された特徴語句が商品に関する情報(例えばコメント情報等)に含まれているような商品である。
また、ユーザが選択可能な特徴語句は、一覧画面30に表示されている商品の情報(例えばコメント情報等)に含まれている特徴語句に限定するようにしてもよい。このようにすることによって、ユーザが選択可能な特徴語句を、少なくとも一つの商品が一覧画面30に表示されることになるような特徴語句に限定するようにしてもよい。言い換えれば、一覧画面30に商品が表示されなくなるような特徴語句を、ユーザが選択可能な特徴語句から除くようにしてもよい。
[14]例えば、一覧画面30に表示される複数の商品画像36のうちから、特徴語句が関連付けられている商品画像36がユーザによって選択された場合、商品画面40では、当該特徴語句を含むコメント52を、当該特徴語句を含まないコメント52よりも目立つように表示するようにしてもよい。
以下、このような機能を実現するための構成について説明する。以下では、便宜上、ユーザによって選択された商品画像36のことを「商品画像X」と記載し、ユーザによって選択された商品画像36に関連付けられていた特徴語句を「特徴語句X」と記載する。
上記のような場合、表示制御部66は、商品画面40に表示される複数のコメント52(すなわち、商品画像Xに関連付けられた複数のコメント)のうちの、特徴語句Xを含むコメント52を、特徴語句Xを含まないコメント52と区別して表示する。
例えば、表示制御部66は、特徴語句Xを含むコメント52のみに関連付けて所定の文字列又は画像を表示する。また例えば、表示制御部66は、特徴語句Xを含むコメント52の表示態様を、特徴語句Xを含まないコメント52の表示態様と異ならせるようにしてもよい。例えば、表示制御部66は、特徴語句Xを含むコメント52の表示サイズ、表示色、背景色、又は枠の形状等を、特徴語句Xを含まないコメント52と異ならせるようにしてもよい。
また上記のような場合、表示制御部66は、商品画面40に表示される複数のコメント52(すなわち、商品画像Xに関連付けられた複数のコメント)のうちの、特徴語句Xを含むコメント52を、特徴語句Xを含まないコメント52よりも優先して表示するようにしてもよい。
例えば、表示制御部66は、特徴語句Xを含むコメント52の表示順位を、特徴語句Xを含まないコメント52よりも高く設定するようにしてもよい。すなわち、表示制御部66は、特徴語句Xを含むコメント52を、特徴語句Xを含まないコメント52よりも先に表示するようにしてもよい。
特徴語句が関連付けられている商品画像36がユーザによって選択された場合、ユーザはオノマトペに興味を持って商品画像36を選択した可能性が高い。この点、以上のようにすれば、ユーザが興味を持っている特徴語句を含むコメント52を見つけ易くなるようにすることが可能になる。
なお、商品画像36に関連付けられている特徴語句が消えた直後にその商品画像36がユーザによって選択された場合にも、ユーザは特徴語句に興味を持って商品画像36を選択した可能性が高い。このため、このような場合にも、特徴語句が関連付けられている商品画像36がユーザによって選択された場合と同様にしてもよい。
[15]以上では、商品(ここでは便宜上「商品X」と記載する。)のコメント情報と他の商品のコメント情報との比較に基づいて特徴語句を特定する例について主に説明した。すなわち、商品Xのコメント情報に含まれ、かつ、他の商品のコメント情報に含まれない語句(オノマトペ)を特徴語句として取得する例について主に説明した。しかしながら、本発明の実施形態はこのような例に限られない。
例えば、商品Xの価格情報と他の商品の価格情報との比較に基づいて、商品Xの特徴語句を特定するようにしてもよい。例えば、商品Xの価格が他の商品の価格よりも安い場合にその旨を示す語句を商品Xの特徴語句として特定するようにしてもよい。例えば、「最安値」を商品Xの特徴語句として特定し、商品Xの商品画像36に関連付けて表示するようにしてもよい。
また例えば、商品Xの出荷時期情報と他の商品の出荷時期情報との比較に基づいて、商品Xの特徴語句を特定するようにしてもよい。例えば、商品Xの出荷時期が他の商品の出荷時期よりも早い場合にその旨を示す語句を商品Xの特徴語句として特定するようにしてもよい。例えば、「最速出荷」を商品Xの特徴語句として特定し、商品Xの商品画像36に関連付けて表示するようにしてもよい。
[16]例えば、電子商取引システム1では、バッグや飲料等の物だけでなく、例えば電子書籍データ、音楽データ、又は映像データ等のデータを商品として販売するようにしてもよい。また、電子商取引システム1では、商品だけでなく、サービスを販売するようにしてもよい。
以上では、本発明を電子商取引システムに適用した場合の例について説明した。すなわち、本発明の実施形態に係る表示制御装置を電子商取引システムにおいて実現した場合の例について説明した。しかしながら、本発明は電子商取引システム以外の情報処理システムにも適用することができる。本発明は、画像を含む画面を表示部に表示するような情報処理システムに適用することができる。
例えば、本発明は、電子書籍、音楽、又は映像等のコンテンツを再生するための端末に適用することが可能である。例えば、このような端末では、コンテンツの画像一覧を示す画面において、コンテンツの特徴情報を画像に関連付けて表示するようにしてもよい。
例えば、コンテンツ(ここでは便宜上「コンテンツX」と記載する。)の前回再生日時が他のコンテンツの前回再生日時よりも前である場合にその旨を示す語句をコンテンツXの特徴語句として特定し、コンテンツXの画像に関連付けて表示するようにしてもよい。
また例えば、コンテンツXのカテゴリーのみが他のコンテンツのカテゴリーと異なる場合にその旨を示す語句をコンテンツXの特徴語句として特定するようにしてもよい。例えば、コンテンツXのみが「コミック」である場合にその旨を示す語句をコンテンツXの特徴語句として特定し、コンテンツXの画像に関連付けて表示するようにしてもよい。
また例えば、コンテンツXのランキングが他のコンテンツよりも上位である場合にその旨を示す語句をコンテンツXの特徴語句として特定し、コンテンツXの画像に関連付けて表示するようにしてもよい。
また、本発明は、施設(例えば宿泊施設等)又は店舗(例えば飲食店又は美容室等)を紹介するためのシステムにも適用することが可能である。例えば、このようなシステムでは、施設又は店舗の画像一覧を示す画面において、店舗又は施設の特徴情報を画像に関連付けて表示するようにしてもよい。
例えば、施設又は店舗(ここでは便宜上「施設X又は店舗X」と記載する。)が提供する特典が他の施設又は店舗と異なる場合にその旨を示す語句を施設X又は店舗Xの特徴語句として特定し、施設X又は店舗Xの画像に関連付けて表示するようにしてもよい。
また例えば、施設X又は店舗Xの所在地が他の施設又は店舗よりもユーザの住所に近い場合にその旨を示す語句を施設X又は店舗Xの特徴語句として特定し、施設X又は店舗Xの画像に関連付けて表示するようにしてもよい。
また、本発明は、料理のレシピを紹介するためのシステムにも適用することが可能である。例えば、このようなシステムでは、レシピの画像一覧を示す画面において、レシピの特徴情報を画像に関連付けて表示するようにしてもよい。
例えば、レシピ(ここでは便宜上「レシピX」と記載する。)の調理時間が他のレシピよりも短い場合にその旨を示す語句をレシピXの特徴語句として特定するようにしてもよい。または、レシピXの素材に他のレシピの素材に含まれないものが含まれる場合にその旨を示す語句をレシピXの特徴語句として特定するようにしてもよい。あるいは、レシピXの材料費が他のレシピの材料費よりも安い場合にその旨を示す語句をレシピXの特徴語句として特定するようにしてもよい。そして、上記のような特徴語句をレシピXの画像に関連付けて表示するようにしてもよい。
また、本発明は、髪型を紹介するためのシステムにも適用することが可能である。例えば、このようなシステムでは、髪型の画像一覧を示す画面において、髪型の特徴情報を画像に関連付けて表示するようにしてもよい。
例えば、髪型(ここでは便宜上「髪型X」と記載する。)のカテゴリーのみが他の髪型のカテゴリーと異なる場合にその旨を示す語句を髪型Xの特徴語句として特定し、髪型Xの画像に関連付けて表示するようにしてもよい。