JP5661235B2 - 軸受用ころ加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、受用ころ加工方法に関する。
軸受には、円筒ころを用いた円筒ころ軸受、円錐ころを用いた円錐ころ軸受、調芯ころを用いた調芯ころ軸受等がある。円筒ころ軸受は、内輪、外輪ところが線接触しているものであって、ラジアル負荷能力が大きく重荷重用に適している。円錐ころ軸受は、内輪、外輪の軌道ところは頭を切った円すい形で、それぞれの円すいの頂点が軸線上の1点に集まるよう設計されている。調芯ころ軸受は、外輪の軌道は軸受中心と一致する点を中心とした球面に設計され、ころはたる形で、保持器とともに内輪に取付けられている。
図11は調芯ころ軸受を示し、この軸受は、外径面に2列の軌道面1a、1bが設けられた内輪1と、内径面に内輪1の各軌道面1a、1bに対向する軌道面2aが設けられた外輪2と、内輪1と外輪2の軌道面1a、1b、2a間に配列された2列のころ3と、これらの2列のころ3を保持する一体の保持器4とを備える。また、内輪1は、その軌道面1a、1b間に中鍔部5が設けられているとともに、軸方向端部に外鍔部6、6が設けられている。このため、ころ3は、中鍔部5と外鍔部6との間に介在される。
この場合、ころ3は、外径面3aが外輪2の軌道面に対応した曲率を有する球面とされ、大端面3bが外径面3aよりも大きな曲率を有する球面とされ、小端面3cがストレート面とされている。
また、径面3aと大端面3bとの境界、および、外径面3aと小端面3cとの境界には、それぞれ、アール部Ra、Raが形成されている。このようなアール部Ra、Raは一般的には素材加工時につけたコーナアールを残してこれを使用している場合が多い。また、外径面3aの加工、端面3b、3cの加工、アール部Ra、Raの加工は、それぞれ別々の回転中心で行っていた。
ころ3には、図12に示すようなものがある。このころ3は、外径面3aと大端面3bとの境界、および、外径面3aと小端面3cとの境界には、それぞれ、面取アール部Rb、Rcが施され、外径面3aと面取アール部Rbとは第1アール部R1を介して滑らかに連続し、大端面3bと面取アール部Rbとは第2アール部R2を介して滑らかに連続している。
前記図12に示すころ3は、特許文献1に記載のように、図13に示すような研削砥石10を使用するものもある。この研削砥石10は、ころ3の外径面3aを研削する外径研削部10aと、大端面3bを研削する大端面研削部10bと、面取アール部Rbを研削する面取研削部10Rbと、第1アール研削部10R1と、第2アール研削部10R2とを備える。第1アール研削部10R1は、ころ3の第1アールR1に対応した曲率半径を有し、外径研削部10aと面取研削部10Rbとを滑らかに連続させるものである。第2アール研削部10R2は、ころ3の第2アールR2に対応した曲率半径を有し、大端面研削部10bと面取研削部10Rbとを滑らかに連続させるものである。この場合、ころ3の外径面3a、大端面3b、面取アール部Rbを同時研削することになる。
特許3539770号公報
素材加工時につけたコーナアールを残して使用する場合、連続した接線アールにはなり難い。また、外径面3aの加工、端面3b、3cの加工、面取アール部Rb、Rcの加工を、それぞれ別々の回転中心で行うものでは、それぞれの加工面を高精度に加工できても、各加工面同士の関係が不安定となる。すなわち、完成品のコーナがころの自転回転中心と同心円とならなかったりする。このため、高精度の製品(ころ)を提供できないおそれがある。
また、特許文献1に記載のものでは、切り込み方向が1方向であるため、アール部Rb、Rcを一度(同時)に加工することができない。このため、第1アール部Rbと第2アール部Rcとのいずれか一方が滑らかに連続しないものとなるおそれがある。
しかも、図13に示すような研削砥石10では、素材の大きさに影響され、外径寸法を揃えれば、全長寸法がバラツキ、全長寸法を揃えれば、外径寸法がばらついてしまうおそれがある。
本発明は、前記課題に鑑みて、精度よく成形することができ、しかも長寿命化を達成できる軸受用ころおよび軸受用ころの加工方法の提供、回転トルクを小さくでき、しかも回転精度の向上を達成できる軸受の提供にある。
本発明の軸受用ころの加工方法は、大端面と小端面とを有し、両端面側にアール部が形成されるとともに両端面にそれぞれセンタ穴が形成された軸受用ころの加工方法であって、両端面のセンタ穴にて支持された状態で、外径面把持によりその軸心廻りに回転させつつ、大端面と、アール部における大端面側コーナ部とを、大端面用砥石にて研削する大端面研削工程と、両端面のセンタ穴にて支持された状態で、外径面把持によりその軸心廻りに回転させつつ、小端面と、アール部における小端面側コーナ部とを、小端面用砥石にて研削する小端面研削工程と、両端面のセンタ穴にて支持された状態で、少なくともいずれか一方の端面からの駆動力伝達によってその軸心廻りに回転させつつ、外径面と、アール部における外径面側コーナ部のみを、端面用砥石とは相違する外径面用砥石にて研削する外径面研削工程とを備え、加工された軸受用ころは、大端面と小端面とを有し、大端面側のアール部が、外径面側コーナ部と、大端面側コーナ部と、外径面側コーナ部と大端面側コーナ部との間の、素材加工時に形成された中間アール部とからなるとともに、小端面側のアール部は、外径面側コーナ部と、小端面側コーナ部とからなるものである。
本発明の軸受用ころの加工方法によれば、センタ穴にて支持された状態で、端面、及びアール部における端面側アール部を研削することができ、センタ穴にて支持された状態で外径面、及びアール部における外径面側コーナ部を研削することができる。このため、高品質の加工が可能となる。
焼入鋼切削にて表面を粗加工した後、前記研削工程を行うのが好ましい。ここで、焼入鋼切削とは、熱硬化処理(焼入れ)後に切削することである。このため、焼入鋼切削時に生じた圧縮応力がころ表面に残る。
本発明の軸受用ころを組み込んだ軸受は、エッジロードを抑えることができるので、内輪及び外輪に与える負荷が低減され、軸受の長寿命化を図ることができる。また、回転トルクを小さくでき、高精度の回転を得ることができる。ころの加工では、全ての加工工程で、センタ穴を支持して加工するので、別個に加工した部位も同心になるので、外径面、及び端面と外径面とのコーナ部が滑らかに連続する加工が可能である。さらに、端面と外径面とを分けて加工することができるため、寸法精度が向上し、このように加工されたころを使用した軸受の回転精度が向上する。
焼入鋼切削を行えば、焼入鋼切削時に生じた圧縮応力がころ表面に残り、より長寿命化を達成できる。
以下本発明の実施の形態を図1から図10に基づいて説明する。
図1から図3は、本発明に係る軸受用ころを示し、この軸受用ころ20は、自動調心ころである。自動調心ころ軸受には、ころの形状により非対称ころ軸受と、対称ころ軸受とがある。非対称ころ軸受は、最大径の位置が、長さの中央から外れている非対称ころを用いたものである。対称ころ軸受では、最大径の位置が、長さの中央にある対称ころが用いられる。
この実施形態のころ20は、非対称ころであって、外径面20aの最大外径部Mが軸方向センタラインからずれている。また、大端面20bは、外径面20aよりも大きな曲率を有する球面とされ、小端面20cはストレート面とされている。すなわち、大端面20bの外径寸法をAとし、最大外径部Mの外径寸法をBとし、小端面20cの外径寸法をCとしたときに、B>A>Cとなる。ころの軸方向長さをLとし、最大外径部Mから大端面20bまでの軸方向長さをL1とし、最大外径部Mから小端面20cまでの軸方向長さをL2とした場合、L1+L2=Lであり、L1<L2である。なお、図1において、Obは大端面20bの曲率中心を示している。
外径面20aと大端面20bとのコーナにはアール部21が形成される。外径面20aと小端面20cとのコーナにはアール部22が形成される。
アール部21は、図2に示すように、外径面20a側の外径面側コーナ部21aと、大端面20b側の大端面側コーナ部21bと、外径面側コーナ部21aと大端面側コーナ部21bとの間の中間アール部21cとからなる。この場合、外径面側コーナ部21aの曲率半径をRaとし、大端面側コーナ部21bをRbとし、中間アール部21cをRcとしたときに、Rc>Ra=Rbとしている。
アール部22は、図3に示すように、外径面20a側の外径面側コーナ部22aと、小端面20c側の小端面側コーナ部22bとからなる。この場合、外径面側コーナ部22aの曲率半径をraとし、大端面側コーナ部22bをrbとしたときに、rb>raとしている。
外径面20a、及び大端面20bと外径面20aとのアール部21が滑らかに連続するように加工され、外径面20a、及び小端面20cと外径面20aとのアール部22が滑らかに連続するように加工されている。また、大端面20bと小端面20cには、図1に示すように、ころ軸線上に配設されるセンタ穴23,24が設けらている。
次に発明にかかる軸受用ころの加工方法を説明する。この場合のころは、円錐ころであって、大端面20b側には、外径面側コーナ部21aと中間アール部21cと大端面側コーナ部21bとからなるコーナ部21が形成され、小端面20c側には、外径面側コーナ部22aと小端面側コーナ部22bからなるコーナ部22が形成されている。
この加工方法は、図4に示すように、表面を粗加工する焼入鋼切削工程70と、端面20b、20c及びアール部21、22における端面側アール部21b、22bを研削する端面研削工程71と、外径面20a及びアール部21、22における外径面側コーナ部21a,22aを研削する外径面研削工程72とを備える。
焼入鋼切削工程70は、図5に示すように、ころ20のセンタ穴23,24を支持するチャック装置30を使用する。チャック装置30は、駆動側部材31と従動側部材32とを備える。駆動側部材31は、回転体33と、この回転体33の回転力をころ20の小端面20cに伝達する伝達体34と、小端面20cのセンタ穴24にその先端が嵌入するセンタ35とを備える。また、従動側部材32は、その軸心廻りにフリーに回転する回転体36と、大端面20bのセンタ穴23にその先端が嵌入するセンタ37とを備える。
このため、駆動側部材31のセンタ35と、従動側部材32のセンタ37とで、ころ20がその軸線O上に配設された状態にて支持される。この状態で、駆動側部材31側の回転体33が回転駆動されると、この回転力が伝達体34を介してころ20の小端面20cに伝達され、ころ20はその軸心O廻りに回転する。
この際、切削工具40にて切削される。切削工具本体42と、この切削工具本体42に付設されるバイト43とを備える。この切削工具40は、外径面20aに沿って矢印方向Aへ移動することによって外径面20aを切削することができ、端面20bに沿って矢印方向Bへ移動することによって端面20bを切削することができる。なお、この実施形態においては、外径面20aと端面20bとの切削を一つの切削工具40にて行うようにしているが、外径面用の切削工具と、端面用の切削工具とを備えたものであってもよい。
この場合の切削は、焼入鋼切削である。このため、このころ素材は、表面に熱処理による硬化層が形成されたものであって、従来からこの種のころに使用されている鋼材(例えば、軸受鋼、中炭素鋼等)を用いられる。ここで、焼入鋼切削は、単に切削のことであり、切削は通常生材の状態で行うので、熱処理後(焼入れ後)の切削であることを明確にするために焼入鋼切削と称した。焼き入れ後に切削を行うため、素材の熱処理変形をこの切削過程で除去することができる。焼入れを行うと、引張残留応力が残り易く、そのままでは疲労強度が低下する。このため、表面を切削すれば、最表面部に圧縮残留応力を付与させることができ、これにより疲労強度が向上する。
硬化処理(熱処理)としては、用いる材質に応じて高周波焼入れ(ころの熱処理にはあまり使われていない)や(ズブ焼入+焼き戻し)や浸炭焼入れ等にて行われる。高周波加熱による焼き入れとは、高周波電流の流れているコイル中に焼入れに必要な部分を入れ、電磁誘導作用により、ジュール熱を発生させて、伝導性物体を加熱する原理を応用した焼入れ方法である。浸炭焼入れとは、活性化した炭素を多く含むガス、液体、固体などの浸炭剤中で鋼を長時間加熱することにより、表面層から炭素を含浸させる処理(浸炭処理)を行い、この浸炭した鋼に対して、焼入れ焼もどしを行う方法である。
なお、小端面20c側の切削についての図示を省略しているが、大端面20b側を駆動側部材31にて支持させれば、小端面20cを切削工具41にて切削することができる。
これらの焼入鋼切削工程70では、大端面20b側においては、アール部21の中間アール部21cの曲率半径Rcと同じ曲率半径のアール部が形成され、小端面20cにおいては、アール部22の小端面側コーナ部22bの曲率半径rbと同じ曲率半径のアール部が形成される。
図10に、表面からの深さと残留応力の関係を示す。図10において、No.1の○およびNo.2の●は削り代の小さな切削であり、△は削り代の大きな重切削を示している。このように焼入鋼切削することによって、表面に圧縮応力が生じることが分かる。
次に端面研削工程71を行って、端面20b、20cを研削する。この場合、図6に示すように、ドレスにより成形された砥石50でプランジカットする。プランジカットとは砥石を半径方向に送って研削することである。砥石50は、図7に示すように、端面研削部51と、コーナ部研削部52とを備える。この場合、端面研削部51は鉛直面上に配設され、コーナ部研削部52は端面研削部51に対して所定角度θ2(例えば、約30度)をなすように傾斜している。
また、この砥石50を用いる際には、図6に示すようなチャック装置55が使用される。チャック装置55は、駆動側部材56と従動側部材57とを備える。駆動側部材56は、回転体58と、この回転体58の回転力をころ20の外径面20aに伝達する伝達体59と、小端面20cのセンタ穴24にその先端が嵌入するセンタ60とを備える。また、従動側部材57は、その軸心廻りにフリーに回転する回転体61と、大端面20bのセンタ穴23にその先端が嵌入するセンタ62とを備える。なお、この従動側部材57としては、前記図5に示した従動側部材32と同一構造であるので、従動側部材32を用いることができる。
このため、駆動側部材56のセンタ60と、従動側部材57のセンタ37とで、ころ20がその軸線O上に配設された状態にて支持される。この状態で、駆動側部材56側の回転体58が回転駆動されると、この回転力が伝達体59を介してころ20の外径面20aに伝達され、ころ20はその軸心O廻りに回転する。
すなわち、このチャック装置55によって、ころ20をその軸心O廻りに回転させつつ、砥石50によって、大端面20bと、アール部21の大端面側コーナ部21cとを研削することができる。
なお、小端面20c側の研削についての図示を省略しているが、大端面20b側を駆動
部材56にて支持させれば、小端面20cを、前記砥石50と同様な、端面研削部と、コ
ーナ部研削部とを備えた砥石にて、小端面20cと、アール部22の小端面側コーナ部22bとを研削することができる。このため、大端面20b乃至アール部における大端面側コーナ部21bを研削する砥石を大端面用砥石と呼び、小端面20c乃至アール部における小端面側コーナ部22bを研削する砥石を小端面用砥石と呼ぶことができる。また、端面用砥石にて研削する工程を大端面研削工程と呼び、小端面用砥石にて研削する工程を小端面研削工程と呼ぶことができる。
次に、外径面研削工程72を行って、図8に示すように、ころの外径面20aを研削する。この場合も、ドレスにより成形された砥石65でプランジカットする。図9に示すように、砥石65は、外径面20aに対して外嵌状となる凹部66を備え、凹部66の底面が外径面研削部67となる。また、凹部66の大端面側の側面68の外径面研削部側が、外径面側コーナ部21aを研削するコーナ切削部68aとなる。凹部66の小端面側の側面69の外径面研削部側が、外径面側コーナ部22aを研削するコーナ切削部69aとなる。
この場合のチャック装置は図5に示すチャック装置を使用することができる。このため、駆動側部材31のセンタ35と、従動側部材32のセンタ37とで、ころ20がその軸線上に配設され、駆動側部材31側の回転体33が回転駆動されると、この回転力が伝達体34を介してころ20の小端面20cに伝達され、ころ20はその軸心廻りに回転する。
すなわち、このチャック装置55によって、ころ20をその軸心廻りに回転させつつ、ころ20の外径面20aおよび外径面側コーナ部21a、22aを砥石65で研削する。これによって、ころ20に対する研削作業(加工作業)が終了する。なお、図2に示すように、外径面側コーナ部21aの傾斜角度をθ1とした場合、例えば30度とされ、外径面側コーナ部22aの傾斜角度をθ3とした場合、例えば20度とされる。
ところで、図5〜図9に示す加工設備は、例えばコンピュータ数値制御(CNC)の指令によって駆動する。CNCとは、機械工作に於て工具の移動量や移動速度などをコンピュータにより数値で制御することである。
図5から図9に示す加工工程では、円錐ころを加工するものであったが、図1から図3に示すように、調心ころであっても、この加工工程と同様の加工工程にて加工できる。また、円筒ころであっても、両端面にセンタ穴23、24が形成されているものであれば、このような加工装置を用いて、センタ穴23、24に支持された状態で、外径面20a、及び端面20b、20cと外径面20aとのコーナのアール部21、22が滑らかに連続するように加工できる。
本発明の軸受用ころによれば、外径面20a、及び端面20b、20cと外径面20aとのアール部21、22が滑らかに連続するように加工されているので、このころ20を軸受に組み込んだ場合、エッジロードを抑えることができるとともに、回転トルクを小さくすることができる。
このように、エッジロードを抑えることができるので、内輪及び外輪に与える負荷が低減され、軸受の長寿命化を図ることができる。また、回転トルクを小さくでき、高精度の回転を得ることができる。ころ20の加工では、全ての加工工程で、センタ穴23、24を支持して加工するので、別個に加工した部位も同心になるので、外径面20a、及び端面20b、20cと外径面20aとのコーナ部21、22が滑らかに連続する加工が可能である。さらに、端面20b、20cと外径面20aとを分けて加工することができるため、寸法精度が向上し、このように加工されたころを使用した軸受の回転精度が向上する。
焼入鋼切削を行えば、焼入鋼切削時に生じた圧縮応力がころ表面に残り、より長寿命化を達成できる。また、図9に示すように外径面20aの研削時には、端面20bに伝達体34を押し付けるものである。すなわち、この外径面20aの研削時を図7に示すように研削された端面20bを基準面とすることになる。このため、軸方向の位置精度が向上し、加工されるころの寸法精度が向上する。
加工設備として、コンピュータ数値制御(CNC)の指令によって駆動するものであれば、連続した加工面を安定して加工できる利点がある。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく種々の変形が可能であって、調心ころである場合、対称ころ軸受であってもよい。また、各コーナ部21,22の曲率半径、つまり、外径面側コーナ部21a、22aおよび端面側コーナ部21a、22bの曲率半径を任意に設定できる。また、加工の粗さが必要な場合には、ラップ加工を行ってもよい。ここで、ラップ加工とは、研磨の一種であって、加工対象物と工具との間に砥粒を介在させ擦り合わせる加工である。
本発明の実施形態を示すころの側面図である。 前記図1に示すころの大端面と外径面との間のコーナ部の拡大図である。 前記図1に示すころの小端面と外径面との間のコーナ部の拡大図である。 本発明の実施形態を示す軸受用ころ加工方法の簡略ブロック図である。 焼入鋼切削工程を示す簡略図である。 端面研削工程を示す簡略図である。 図6に示す砥石の要部拡大図である。 外径面研削工程を示す簡略図である。 図8に示す砥石の要部拡大図である。 残留応力を示すグラフ図である。 従来の軸受を示す要部断面図である。 前記従来の軸受用ころの拡大図である。 軸受用ころ加工に用いる従来の研削砥石の要部断面図である。
符号の説明
20a 外径面
20b 大端面
20c 小端面
21 アール部
22 アール部
23,24 センタ穴
70 焼入鋼切削工程
71 端面研削工程
72 外径面研削工程

Claims (2)

  1. 大端面と小端面とを有し、両端面側にアール部が形成されるとともに両端面にそれぞれセンタ穴が形成された軸受用ころの加工方法であって、
    両端面のセンタ穴にて支持された状態で、外径面把持によりその軸心廻りに回転させつつ、大端面と、アール部における大端面側コーナ部とを、大端面用砥石にて研削する大端面研削工程と、
    両端面のセンタ穴にて支持された状態で、外径面把持によりその軸心廻りに回転させつつ、小端面と、アール部における小端面側コーナ部とを、小端面用砥石にて研削する小端面研削工程と、
    両端面のセンタ穴にて支持された状態で、少なくともいずれか一方の端面からの駆動力伝達によってその軸心廻りに回転させつつ、外径面と、アール部における外径面側コーナ部のみを、端面用砥石とは相違する外径面用砥石にて研削する外径面研削工程とを備え、 加工された軸受用ころは、大端面と小端面とを有し、大端面側のアール部が、外径面側コーナ部と、大端面側コーナ部と、外径面側コーナ部と大端面側コーナ部との間の、素材加工時に形成された中間アール部とからなるとともに、小端面側のアール部は、外径面側コーナ部と、小端面側コーナ部とからなることを特徴とする軸受用ころ加工方法
  2. 焼入鋼切削にて表面を粗加工した後、前記研削工程を行うことを特徴とする請求項1に記載の軸受用ころ加工方法
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