JP5660794B2 - 光電式煙感知器 - Google Patents

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Description

本発明は電式煙感知器に関する。
光電式煙感知器に用いられる従来の防虫網としては、例えば「防虫カバー4は、図12乃至図15に示すように絶縁性を有する合成樹脂により有底円筒状に形成される。防虫カバー4の底板4aには光学基台3に設けた挿通孔11cと連通し、回路基板2に実装されたサーミスタ6を挿通するための貫通孔4dが形成され、周壁4bには複数の孔が格子状に開口するメッシュ部4cが形成されている。この防虫カバー4は光学基台3の下端部を筒内に挿入した状態で光学基台3に取り付けられており、ラビリンス壁9の周りをメッシュ部4cが形成された周壁4bで覆っているので、ラビリンス壁9で囲まれた煙感知室Sに虫等の異物が侵入するのを防止できる。また、防虫カバー4の底板4aには、図3及び図13に示すように、光学基台3の底板7に設けた突台部19,20と対向する部位に上側(光学基台3側)に向かって突出し、突台部19,20に設けた溝19a,20aと嵌合する蓋部21,22が一体に形成されている。」(特許文献1参照)というものが提案されている。つまり、特許文献1に記載の防虫網は、部品点数を減らして組立作業性を向上させるため、光学基台の下部開口部を覆う光学台カバーの一部と一体形成されている。
特開2002−352347号公報(段落0031、図12〜図15)
従来の防虫網は、略円筒形状に形成され、その側面部に複数の穴部(例えば、特許文献1のメッシュ部4cに相当)が形成されていた。このため、従来の防虫網を金型成型する場合、円筒形状の軸方向(穴部の貫通方向と垂直な方向)に動く金型部品と、穴部の貫通方向(円筒形状の軸方向と垂直な方向)に動く金型部品が必要となる。したがって、従来の防虫網は、金型構造が複雑になってしまうという問題点があった。
また、従来の防虫網は、例えば特許文献1に示されたように防虫網と光学台カバーを一体形成する場合、複雑な形状となってしまう。このため、金型構造がさらに複雑となり、防虫網のコストが増加してしまうという問題点があった。
本発明は、上記のような課題の少なくとも1つを解決するためになされたものであり、金型構造を簡素化できる電式煙感知器を得ることを第1の目的とする。また、光学台カバーと一体形成してもコストの増加を抑制することができる電式煙感知器を得ることを第2の目的とする。
発明に係る光電式煙感知器は、内部に光を照射する発光素子、及び発光素子から照射され、煙粒子により散乱した光を受光する受光素子を備えた検煙部と、検煙部の出力信号に基づいて火災を判断する火災判別部と、検煙部の煙流入部となる防虫網と、を備えた光電式煙感知器において、検煙部は、一方の側に開口部が形成され、発光素子及び受光素子が設けられた光学台と、開口部の中央部を覆う筒部が形成され、少なくとも開口部の中央部を覆う光学台カバーと、を有し、防虫網は、平板に、複数の穴部が略環状に配置され、筒部の外周側に設けられ、開口部の残りの範囲を覆うものである。
また、本発明に係る光電式煙感知器は、防虫網の穴部のそれぞれは、平板の一方の面に形成された凹部と、凹部よりも開口面積が小さく、凹部から平板の他方へ貫通した貫通孔と、を備え、凹部の形成された面が光学台との対向面と反対側の面となるように筒部の外周側に設けられたものである。
また、本発明に係る光電式煙感知器は、内部に光を照射する発光素子、及び発光素子から照射され、煙粒子により散乱した光を受光する受光素子を備えた検煙部と、検煙部の出力信号に基づいて火災を判断する火災判別部と、を備えた光電式煙感知器において、検煙部は、一方の側に開口部が形成され、発光素子及び受光素子が設けられた光学台と、開口部を覆う光学台カバーと、を有し、光学台カバーは、開口部の中央部を覆う筒部と、該筒部の外周側に設けられた平板部と、を有し、平板部には、筒部の周縁部に複数の穴部が略環状に配置された防虫網部が形成されものである。
また、本発明に係る光電式煙感知器は、穴部のそれぞれは、平板部における光学台との対向面と反対側の面に形成された凹部と、凹部よりも開口面積が小さく、凹部から平板を貫通した貫通孔とを備えたものである。
本発明においては、穴部の形成方向に動く金型部品のみで防虫網を形成することができる。このため、防虫網を形成する際の金型構造を簡素化することができる。また、防虫網の穴部のそれぞれは、平板の一方の面に形成された凹部と、凹部よりも開口面積が小さく、凹部から平板の他方の面へ貫通した貫通孔と、を備えたものとなっている。このため、凹部の形成された面が光学台との対向面と反対側の面となるように防虫網を光電式煙感知器に設けることにより、質量の小さい煙は穴部を通って検煙部に流入し、質量の大きい湯気や粉塵等の非火災報源は検煙部に流入しない。したがって、誤報することなく、火災を判断することができる光電式煙感知器を得ることができる。
また、穴部の配置形状における外周側に位置する凹部の側壁に寄るように貫通孔を形成することにより、外部から受光素子へ光が到達することを抑制できる。
また、防虫網と光学台カバーとを一体形成した(光学台カバーに防虫網部を形成した)場合でも、穴部の貫通方向に動く金型部品のみで光学台カバー(防虫網)を形成することができる。このため、光学台カバーのコストの増加を抑制することができる。また、防虫網と光学台カバーとを一体形成する(光学台カバーに防虫網部を形成する)ことにより、光電式煙感知器の組立作業性を向上させることができる。
また、防虫網部が形成された光学台カバーを筐体と一体形成することにより、光電式煙感知器の組立作業性をさらに向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る火災警報器の検煙部を示す底面図である。 図1に示す検煙部の側面図である。 本発明の実施の形態1に係る火災警報器における光学台カバーを外した状態の検煙部を示す底面図である。 図1のB−B断面図(正面断面図)である。 図1のA−A断面図である。 本発明の実施の形態1に係る火災警報器の底面図である。 図6のC−C断面図(正面断面図)である。 本発明の実施の形態2に係る火災警報器の底面図である。 図8のD−D断面図である。 図8のE−E断面図である。 本発明の実施の形態2に係る火災警報器の分解斜視図である。 本発明の実施の形態2に係る火災警報器の分解斜視図である。
以下の実施の形態1及び実施の形態2では、光電式煙感知器の構成に押し釦スイッチやブザー等の警報装置を設けた火災警報器に本発明を実施した場合について説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る火災警報器の検煙部を示す底面図である。図2は、この検煙部の側面図である。図3は、この検煙部の光学台カバーを外した状態を示す底面図である。図4は、図1のB−B断面図であり、本発明の実施の形態1に係る火災警報器を正面から見たときの縦断面図である。図5は、図1のA−A断面図である。以下、これら図1〜図5を用いて、本実施の形態1に係る火災警報器100の検煙部1について説明する。なお、以下の説明(後述の実施の形態2を含む)では、図4の上下左右方向に合わせて説明する。
火災警報器100の検煙部1は、光学台21、発光素子22、受光素子23、遮光部材24、及び光学台21の下部開口部を覆う光学台カバー10等から構成されている。光学台21は下部が開口した略円筒形状となっており、発光素子22を収納するための発光素子ホルダ26、及び受光素子23を収納するための受光素子ホルダ27が設けられている。これら発光素子ホルダ26及び受光素子ホルダ27の外側端部は、光学台21の外周部から突出するように設けられている。光学台21の下部開口部が後述の光学台カバー10で覆われることにより、光学台21の内部は暗箱となる。
発光素子ホルダ26には、例えばフック等からなる一対の保持部材26aが設けられている。これら保持部材26aに挟持されて、発光素子22は発光素子ホルダ26に収納されている。このとき、発光素子22のリード部は、略直角に曲げられており、発光素子ホルダ26に形成された貫通孔26bに挿通され、光学台21の上面部から突出している。
受光素子23は、シールドケース28内に設けられ、このシールドケース28と共に受光素子ホルダ27に収納されている。シールドケース28は、上部及び受光素子23の受光部と対向する範囲が開口した、略角筒形状をしている。このシールドケース28には例えば押さえ片等からなる保持部材28aが設けられており、受光素子23は、シールドケース28の側面部と保持部材28aに挟持され、シールドケース28内に設けられている。シールドケース28の上部には凸部28bが形成されており、この凸部28bを回路基板2に形成された開口部に挿通させて半田付けすることによって、シールドケース28及び受光素子23は固定されている。
発光素子22及び受光素子23が光学台21内に収納された状態において、発光素子22はその光軸22aが光学台21の略中心部を向くように設けられており、受光素子23はその光軸23aが光学台21の略中心部を向くように設けられている。また、発光素子22の光軸22aと受光素子23の光軸23aは、側面視において略平行となり、平面視において発光素子22からの照射光を受光素子が直接受光しない所定の角度をなすように設けられている。そして、発光素子22の照射範囲と受光素子23の受光範囲との重合部である煙検出部で煙を検出する。より詳しくは、発光素子22から照射された光がこの煙検出部に進入する煙によって散乱される光を、受光素子23は受光する。
また、発光素子22の光軸22aと受光素子23の光軸23aとのなす角度が鈍角となる側の光学台21には、遮光部材24が立設されている。この遮光部材24の平面視における断面形状は、例えば略V字状をしている。これにより、遮光部材24には、エッジ部24a及びエッジ部24bが形成されている。エッジ部24aは、発光素子22の照射した光を受光素子23が直接受光することを防止している。エッジ部24bは、エッジ部24aで乱反射した光を受光素子23が受光することを防止している。
光学台21の発光素子22に対向する周壁の近傍には、発光素子22から照射された光を減衰させる光トラップ29が設けられている。この光トラップ29は、複数の壁体29aを備えている。発光素子22から照射された光は、これら壁体29a間で繰り返し反射することにより減衰する。また、複数の壁体29aは、それぞれの間の周壁に形成する袋小路毎に照射光が所定回数の反射を繰り返すように、発光素子22に平面部を向けて略直線状に延びている。さらに、複数の壁体29aの内側端部のエッジ形状は鋭角としている。これらにより、発光素子22の照射光は光トラップ29で確実に減衰できるため、検煙部1内に多量の迷光が進入することを防止している。光トラップ29の複数の壁体29aの数や形状は、発光素子22の照射パターン(図示せず)によって適宜決定される。
光学台カバー10は、筒部11及び平板部12等から構成されている。筒部11は、例えば略円筒形状をしており、下部が閉塞された形状となっている。この筒部11の外周側には、略円板状の平板部12が設けられている。平板部12は、筒部11の上端部11aが平板部12の上面から突出するように、筒部11の外周側に設けられている。平板部12の上面よりも筒部11の上端部を突出させることにより、水平方向に流れる煙が突出させた周壁に当たることで、後述の防虫網部30から検煙部1内に流入できる。また、平板部12の外周部には、発光素子ホルダ26と対応する位置に凸部12bが形成されている。また、光学台カバー10には、筒部11と平板部12とを接続するともに水平方向からの煙を誘導する複数のリブ13も設けられている。なお、筒部11の形状は、略円筒形状に限られるものではない。例えば、筒部11を略角筒形状に形成してもよい。
平板部12には、筒部11の周縁部に複数の穴部31が略円環状に配置された防虫網部30が形成されている。つまり、本実施の形態1に係る光学台カバー10(より詳しくは平板部12)は、防虫網が一体形成されたものとなっている。換言すると、防虫網部30が、検煙部1への煙流入部となっている。なお、穴部31の配置形状は、略環状であればよく、光学台21や筒部11等の形状に応じてその形状を適宜変更すればよい。例えば、筒部11が略角筒形状の場合、穴部31を平面視角形となる略環状(換言すると、略額縁形状)に形成してもよい。ここで、発光素子ホルダ26及び受光素子ホルダ27と対向する範囲の防虫網部30には穴部31が形成されていないが、本実施の形態1では略環状と称することとする。
穴部31は、凹部31a及び貫通孔31bにより形成されている。凹部31aは、例えば平面視略長方形をしており、平板部12の下面に形成されている。なお、凹部31aの平面視形状は、略長方形に限らず、任意の形状とすることができる。例えば凹部31aの平面視形状を略円形状に形成してもよい。この凹部31aは、例えば平面視略長方形の貫通孔31bにより、平板部12の上面側と連通している。なお、貫通孔31bの平面視形状も略長方形に限らず、任意の形状とすることができる。例えば貫通孔31bの平面視形状を略円形状に形成してもよい。
より詳しくは、貫通孔31bは、穴部31の配置形状における外周側(平板部12の外周側)に位置する凹部31aの側壁と接するように形成されている。これにより、穴部31を通過した光は、光学台21の外周側へ向かいながら光学台21に流入することとなる。そして、その光は光学台21の周壁に反射して減衰される。このため、穴部31の配置形状における外周側(平板部12の外周側)に位置する凹部31aの側壁と接するように貫通孔31bを形成することで、穴部31から進入した外光が直接受光素子へ到達することを抑制できる。なお、貫通孔31bは、必ずしも穴部31の配置形状における外周側(平板部12の外周側)に位置する凹部31aの側壁と接している必要はない。穴部31の配置形状における外周側(平板部12の外周側)に位置する凹部31aの側壁に寄って貫通孔31bが形成されていれば、穴部31から流入した外光が直接受光素子へ到達することを抑制できる。
また、平板部12の上面には、光学台21の下部外周形状に対応した形状の係合部12aが突設されている。この係合部12aを光学台21の下部外周に係合させることにより、光学台カバー10は光学台21に取り付けられ、光学台21内部を暗箱にする。
なお、本実施の形態1では、防虫網部30として防虫網を光学台カバー10(より詳しくは平板部12)と一体形成したが、光学台カバー10と防虫網(防虫網部30)を別体で形成しても勿論よい。つまり、検煙部1への煙流入部近傍に別体の防虫網を取付けてもよい。なお、本実施の形態1では、火災警報器100の組立作業性を向上させるため、防虫網部30として防虫網を光学台カバー10(より詳しくは平板部12)と一体形成している。
検煙部1は、回路基板2の下面部に実装されている(後述の図7参照)。この回路基板2には複数の電気部品(図示せず)が実装されており、これら電気部品が火災判別部3等を構成する。検煙部1が回路基板2に実装された状態においては、発光素子22及び受光素子23と火災判別部3とは電気的に接続されている。そして、火災判別部3は、受光素子23が検出する受光量に基づいて火災が発生したか否かを判別する。受光素子23が検出する受光量は、例えば電圧等によって火災判別部3に出力される。
図6は、本発明の実施の形態1に係る火災警報器の底面図である。また、図7は、図6のC−C断面図(正面断面図)である。
図6及び図7に示すように、検煙部1及び回路基板2は筐体40内に収容され、火災警報器100を構成する。この筐体40は、保護カバー41及び本体45で構成されている。
保護カバー41は、上側に向かって拡開した有底円筒形状をしており、下部の略中央部に略円形状の開口部41aが形成されている。開口部41aは検煙部1の外周形状(より詳しくは、光学台カバー10の平板部12の外周形状)に対応した形状となっている。この開口部41aの下方には、複数のリブ43を介して、平板部42が設けられている。これにより、保護カバー41下部の側面には、煙流入口41bが形成されている。なお、保護カバー41に形成されている開口部41cは、火災警報用の表示灯を保護カバー41から突出させるためのものである。
本体45は、その外周形状が保護カバー41の上部内周形状に対応した形状となっている。この本体45の下面部には、検煙部1等が実装された回路基板2が設けられている。本体45を保護カバー41の上部と係合させることにより、筐体40が組み立てられる。このとき、検煙部1の光学台カバー10が保護カバー41の開口部41a内に配置された状態となる。
火災警報器100は、例えば家屋の室内等の監視空間に設置される。火災警報器100が監視空間の天井面に取り付けられた状態においては、火災警報器100は、図7に示すように、煙流入口41bが下側となって設置される。この火災警報器100は、例えばリチウム電池等(図示せず)を駆動源としている。なお、外部の電源(図示せず)から火災警報器100へ電力供給しても勿論よい。
(動作説明)
続いて、本実施の形態1に係る火災警報器100の動作について説明する。なお、図4及び図7には、煙の流れを破線の矢印で示している。
火災により発生した煙は、監視空間の天井面等に沿って流れ、煙流入口41bから検煙部1近傍へ流入する。
煙は粒子の質量が小さく慣性が小さいため、流動状態を変化させやすい。このため、検煙部1近傍に到達した煙は、防虫網部30の穴部31(凹部31a及び貫通孔31b)を通過して、検煙部1内へ流入する。本実施の形態1においては、貫通孔31bよりも開口面積の大きい凹部31が下方に向かって開口していることにより、煙は検煙部1内により流入しやすくなっている。
検煙部1内に煙が流入すると、この煙によって発光素子22の照射した光が散乱する。この散乱光は受光素子23によって受光される。つまり、受光素子23の受光量が変化する。そして受光素子23は、受光量に応じた検出値(電圧等)を火災判別部3に出力する。この検出値に基づいて、火災判別部3は火災が発生したか否かを判別する。火災が発生したと判断すると、火災判別部3は、LED等の表示灯やブザー等の警報装置(図示せず)によって火災が発生したことを周囲に警報する。
一方、湯気や粉塵等の非火災報源は粒子の質量が大きく慣性が大きいため、流動状態を変化させにくい。このため、検煙部1近傍に到達した湯気や粉塵等の非火災報源は、防虫網部30の穴部31をほとんど通過することなく(検煙部1内へほとんど流入することなく)、光学台カバー10の筒部11や複数のリブ13の周壁に沿って、火災警報器100の外部へ流出する。このため、検煙部1内では、発光素子22の照射した光が湯気や粉塵等の非火災報源によって散乱することはない(又は少ない)。したがって、検煙部1内に湯気が流入しても、火災判別部3は火災であると誤判断することがない。本実施の形態1においては、細孔である貫通孔31bによって、検煙部1の内部と外部とを連通している。このため、検煙部1近傍に到達した湯気や粉塵等の非火災報源が検煙部1内へより流入しにくくなっている。
以上のように構成された火災警報器100においては、質量の小さい煙は防虫網部30の穴部31(凹部31a及び貫通孔31b)を通って検煙部1に流入し、質量の大きい湯気や粉塵等の非火災報源は検煙部1に流入しない。したがって、誤報することなく、火災を判断することがでる火災警報器100を得ることができる。また、略円環状の外周側(平板部12の外周側)に位置する凹部31aの側壁と接するように貫通孔31bを形成しているので、穴部31から流入した光が受光素子へ到達することを抑制でき、火災警報器100の誤報をより防止することができる。
また、光学台カバー10と防虫網(防虫網部30)を別体で形成する場合、防虫網は、平板に複数の穴部31(凹部31a及び貫通孔31b)が略環状に配置されたものとなる。このとき、穴部31の形成方向(凹部31aの凹み方向及び貫通孔31bの貫通方向)が平板の厚み方向に形成されることとなる。このため、穴部31の形成方向に動く金型部品のみで防虫網を形成することができ、防虫網を形成する際の金型構造を簡素化することができる。
また、光学台カバー10と防虫網(防虫網部30)を一体形成した場合でも、穴部31の形成方向に動く金型部品のみで光学台カバー10を形成することができる。このため、光学台カバー10と防虫網(防虫網部30)を一体形成した場合でも、光学台カバー10を形成する際の金型構造を簡素化することができる。したがって、光学台カバー10のコストの増加を抑制することができる。また、光学台カバー10と防虫網(防虫網部30)を一体形成することにより、火災警報器100の組立作業性を向上させることもできる。
なお、火災警報器100が天井面と略直交する側壁面に設置されても、煙は図4及び図7の通りに流動するので、天井面取付時と同様な効果が得られる。
実施の形態2.
実施の形態1では光学台カバー10と防虫網(防虫網部30)を一体形成したが、この光学台カバー10をさらに保護カバー41と一体形成してもよい。なお、本実施の形態2において、特に記述しない項目については実施の形態1と同様とし、同一の機能や構成については同一の符号を用いて述べることとする。
図8は、本発明の実施の形態2に係る火災警報器の底面図である。図9は、図8のD−D断面図である。図10は、図8のE−E断面図である。また、図11及び図12は、この火災警報器の分解斜視図である。なお、図11は火災警報器100を下方から見た分解斜視図を示しており、図12は火災警報器100を上方から見た分解斜視図を示している。以下、これら図8〜図12を用いて、本実施の形態2に係る火災警報器100の検煙部1について説明する。
本実施の形態2に係る火災警報器100は、保護カバー41と光学台カバー10が一体形成されているものである。より詳しくは、本実施の形態2に係る火災警報器100の光学台カバー10は、実施の形態1で示した保護カバー41の開口部41aを、実施の形態1で示した光学台カバー10で閉塞した形状となっている。また、本実施の形態2に係る火災警報器100の光学台カバー10は、実施の形態1で示した保護カバー41の平板部42及びリブ43が設けられていない構成となっている。このため、本実施の形態2に係る火災警報器100の保護カバー41は、防虫網部30の穴部31(凹部31aの凹み方向及び貫通孔31bの貫通方向)の形成方向に動く金型部品のみで保護カバー41を形成することができる。
なお、本実施の形態2に係る火災警報器100のその他の構成は、実施の形態1に係る火災警報器100と同様である。
本実施のように構成された火災警報器100においても、実施の形態1と同様に、質量の小さい煙は防虫網部30の穴部31(凹部31a及び貫通孔31b)を通って検煙部1に流入し、質量の大きい湯気や粉塵等の非火災報源は検煙部1に流入しない。したがって、誤報することなく、火災を判断することができる火災警報器100を得ることができる。また、略円環状の外周側(平板部12の外周側)に位置する凹部31aの側壁と接するように貫通孔31bを形成しているので、穴部31から流入した光が受光素子へ到達することを抑制でき、火災警報器100の誤報をより防止することができる。
また、本実施の形態2に係る保護カバー41は、防虫網部30の穴部31の形成方向に動く金型部品のみで形成することができるので、保護カバー41と光学台カバー10とを一体形成した場合でも保護カバー41のコストの増加を抑制することができる。また、保護カバー41と光学台カバー10とを一体形成することにより、火災警報器100の組立作業性をさらに向上させることもできる。
以上、実施の形態1及び実施の形態2では散乱光式の火災警報器100に本発明を実施したが、火災感知器に本発明を実施することももちろん可能である。
1 検煙部、2 回路基板、3 火災判別部、10 光学台カバー、11 筒部、11a 上端部、12 平板部、12a 係合部、12b 凸部、13 リブ、21 光学台、22 発光素子、22a 光軸、23 受光素子、23a 光軸、24 遮光部材、24a エッジ部、24b エッジ部、26 発光素子ホルダ、26a 保持部材、26b 貫通孔、27 受光素子ホルダ、28 シールドケース、28a 保持部材、28b 凸部、29 光トラップ、29a 壁体、30 防虫網部、31 穴部、31a 凹部、31b 貫通孔、40 筐体、41 保護カバー、41a 開口部、41b 煙流入口、41c 開口部、42 平板部、43 リブ、45 本体、100 火災警報器。

Claims (4)

  1. 内部に光を照射する発光素子、及び前記発光素子から照射され、煙粒子により散乱した光を受光する受光素子を備えた検煙部と、
    該検煙部の出力信号に基づいて火災を判断する火災判別部と、
    前記検煙部の煙流入部となる防虫網と、
    を備えた光電式煙感知器において、
    前記検煙部は、
    一方の側に開口部が形成され、前記発光素子及び前記受光素子が設けられた光学台と、
    前記開口部の中央部を覆う筒部が形成され、少なくとも前記開口部の中央部を覆う光学台カバーと、
    を有し、
    前記防虫網は、
    平板に、複数の穴部が略環状に配置され、
    前記筒部の外周側に設けられ、前記開口部の残りの範囲を覆うことを特徴とする光電式煙感知器。
  2. 前記防虫網の前記穴部のそれぞれは、
    前記平板の一方の面に形成された凹部と、
    前記凹部よりも開口面積が小さく、前記凹部から前記平板の他方へ貫通した貫通孔と、を備え、
    前記凹部の形成された面が前記光学台との対向面と反対側の面となるように前記筒部の外周側に設けられたことを特徴とする請求項に記載の光電式煙感知器。
  3. 内部に光を照射する発光素子、及び前記発光素子から照射され、煙粒子により散乱した光を受光する受光素子を備えた検煙部と、
    該検煙部の出力信号に基づいて火災を判断する火災判別部と、
    を備えた光電式煙感知器において、
    前記検煙部は、
    一方の側に開口部が形成され、前記発光素子及び前記受光素子が設けられた光学台と、
    前記開口部を覆う光学台カバーと、
    を有し、
    前記光学台カバーは、
    前記開口部の中央部を覆う筒部と、該筒部の外周側に設けられた平板部と、を有し、
    前記平板部には、前記筒部の周縁部に複数の穴部が略環状に配置された防虫網部が形成されたことを特徴とする光電式煙感知器。
  4. 前記穴部のそれぞれは、
    前記平板部における前記光学台との対向面と反対側の面に形成された凹部と、
    前記凹部よりも開口面積が小さく、前記凹部から前記平板を貫通した貫通孔とを備えたことを特徴とする請求項に記載の光電式煙感知器。
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