JP5658868B2 - 紙葉類取り出し装置 - Google Patents

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Description

この発明は、複数枚重なった状態の紙葉類を1枚ずつ取り出しベルトに吸着させて順々に取り出す紙葉類取り出し装置に関する。
従来、紙葉類取り出し装置として、郵便物に沿って孔開きベルトを走行させ、ベルトの裏側に配置した吸引ノズルによってベルトの孔を吸引することでベルトの表面に郵便物を吸着させて、郵便物を1通ずつ取り出す装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。吸引ノズルとバキュームタンクの間には、ソレノイドバルブが取り付けられている。
しかして、郵便物を取り出す際には、ベルトを走行させてソレノイドバルブを開いて吸引ノズルで郵便物をベルトに吸着せしめる。郵便物を連続して取り出す際には、ソレノイドバルブを各郵便物の取り出しタイミングに合せて定期的に閉じ、先行する郵便物と次に取り出す郵便物との間にギャップを形成する。
しかし、ソレノイドバルブを閉じて吸引ノズルによる吸引をやめても、郵便物がベルトに吸着している状態では、郵便物に作用している負圧を素早く消失させることができない。このため、郵便物を高速で取り出すべくベルトを高速で走行させてソレノイドバルブの開閉周期を短くしても、実際に郵便物に作用している負圧を瞬時に消失させることができないので、郵便物同士の間にギャップを設けた上で高速に取り出すことはできない。また、負圧を瞬時に消失させることができないと、2枚の郵便物を重ねた状態で取り出してしまう重送を生じ易い。
図21および図22には、一般的な従来のソレノイドバルブ100の概略図を示してある。図21にはソレノイドバルブ100を開いた状態を示してあり、図22にはソレノイドバルブ100を閉じた状態を示してある。
ソレノイドバルブ100は、一般に、略円筒形のプランジャ102を軸方向に移動させるためのコイル104、プランジャ102を収容する略円筒形のチャンバ106(図21のみに図示)、およびこのチャンバ106の底に2本の配管108、109を接続した2つの孔108a、109aを有する。上述した特許文献1の装置にこのソレノイドバルブ100を使用する場合、2本の配管108、109それぞれに吸引ノズルとバキュームタンクを接続する。
このソレノイドバルブ100を開く場合、コイル104に通電してプランジャ102をチャンバ106から引き抜き、チャンバ106を介して2つの孔108a、109aを連通させる。反対に、このソレノイドバルブ100を閉じる際には、コイル104への通電を止めてプランジャ102をチャンバ106内に押し込んで、プランジャ102の底面をチャンバ106の底に密着させる。これにより、2つの孔108a、109aが塞がれて2本の配管108、109をつなぐ流路110が遮断される。
しかし、この種のソレノイドバルブ100は、プランジャ102を軸方向に移動させることによって開閉されるため、イナーシャが大きい。特に、ソレノイドバルブ100に接続する配管108、109の径を大きくして空気の流量を多くしようとした場合、孔108a、109aを塞ぐプランジャ102も大径にする必要があり、その分、イナーシャも大きくなる。
また、ソレノイドバルブ100を開くとき、コイル104に通電してプランジャ102を移動させた後、空気がチャンバ106内に流入して一定圧力に達するまで時間がかかり、通電した後、空気が流通し始めるまでの応答速度が遅い。さらに、ソレノイドバルブ100を閉じるとき、チャンバ106内の一定圧力の空気を押してプランジャ102がチャンバ106内に押し込まれるため、プランジャ102の移動速度が遅い。つまり、従来のソレノイドバルブ100は、コイル104に通電したとき、および通電を止めたときの応答速度が遅い。
このため、特許文献1の郵便物取り出し装置のように吸引ノズルとバキュームタンクの間でソレノイドバルブ100を使用すると、上述した負圧解消の問題で郵便物の高速取り出しができないことに加え、ソレノイドバルブ100自体の応答速度が遅いことに起因して、取り出し速度がより遅くなってしまう。
また、特許文献1の郵便物取り出し装置にソレノイドバルブ100を使用すると、比較的サイズの大きい重い郵便物を孔開きベルトに吸着させることが難しくなる。つまり、ソレノイドバルブ100は、図21に示すように、開状態のとき、その構造上の問題から、複数回折れ曲がった流路を通して空気を流通させる必要があり、通過抵抗が大きく流量を大きくすることが難しい。このため、吸引ノズルを介して比較的多量の空気を吸引することが難しく、重い郵便物を吸着し難くなる。
米国特許5,391,051
の発明の目的は、比較的重い紙葉類の取り出しを容易にでき、紙葉類の取り出し速度を高速にできる紙葉類取り出し装置を提供することにある。
また、この発明の紙葉類取り出し装置は、複数枚の紙葉類を重ねて投入する投入部と、吸着孔を有し、上記投入部に投入された紙葉類のうち重ね方向一端の紙葉類に沿って走行する取り出し部材と、この取り出し部材の裏面側から上記吸着孔を吸引して当該取り出し部材の表面に負圧を発生させ、上記一端の紙葉類を当該取り出し部材の表面に吸着させる負圧発生部と、この負圧発生部に吸気管を介して接続したポンプと、上記吸気管の途中に設けられたバルブ装置と、を有し、上記バルブ装置は、その上流側の上記吸気管と下流側の上記吸気管を連通する開状態、および上記上流側吸気管と下流側吸気管を遮断する閉状態に切り換えるバルブ装置であって、上記下流側吸気管に対向した第1の対向面を有するとともに、一端を上記上流側吸気管に連通し且つ他端を上記第1の対向面に露出した第1孔を有する第1部材と、上記第1の対向面に隙間を介して対向した第2の対向面を有するとともに、一端を上記下流側吸気管に連通し且つ他端を上記第1孔に対向せしめて上記第2の対向面に露出した第2孔を有する第2部材と、上記第1および第2の対向面に沿って移動可能に上記隙間に配置され、移動の途中で上記第1孔および第2孔を連通させる連通孔を有し、上記第1孔および上記第2孔を連通或いは遮断する遮蔽板と、上記連通孔が上記第1孔および上記第2孔に重なる上記開状態と上記第1孔および上記第2孔を遮断する上記閉状態との間で上記遮蔽板を移動させる移動手段と、を有する。
上記発明によると、紙葉類の取り出しをしないときに負圧チャンバ内に多量の空気を瞬時に送り込むことができ、負圧チャンバを瞬時に大気圧に開放でき、連続して取り出す紙葉類間に形成するギャップを高精度にコントロールでき、紙葉類の取り出し速度を高速にできる。
また、この発明の紙葉類取り出し装置は、複数枚の紙葉類を重ねて投入する投入部と、吸着孔を有し、上記投入部に投入された紙葉類のうち重ね方向一端の紙葉類に沿って走行する取り出し部材と、この取り出し部材の裏面側から上記吸着孔を吸引して当該取り出し部材の表面に負圧を発生させ、上記一端の紙葉類を当該取り出し部材の表面に吸着させる負圧発生部と、この負圧発生部に排気管を介して接続したポンプと、上記排気管の途中に設けられたバルブ装置と、を有し、上記バルブ装置は、その上流側の上記排気管と下流側の上記排気管を連通する開状態、および上記上流側排気管と下流側排気管を遮断する閉状態に切り換えるバルブ装置であって、上記下流側排気管に対向した第1の対向面を有するとともに、一端を上記上流側排気管に連通し且つ他端を上記第1の対向面に露出した第1孔を有する第1部材と、上記第1の対向面に隙間を介して対向した第2の対向面を有するとともに、一端を上記下流側排気管に連通し且つ他端を上記第1孔に対向せしめて上記第2の対向面に露出した第2孔を有する第2部材と、上記第1および第2の対向面に沿って移動可能に上記隙間に配置され、移動の途中で上記第1孔および第2孔を連通させる連通孔を有し、上記第1孔および上記第2孔を連通或いは遮断する遮蔽板と、上記連通孔が上記第1孔および上記第2孔に重なる上記開状態と上記第1孔および上記第2孔を遮断する上記閉状態との間で上記遮蔽板を移動させる移動手段と、を有する。
上記発明によると、紙葉類の取り出しをしないときに負圧チャンバ内に多量の空気を強制的に送り込むことができ、負圧チャンバを瞬時に大気圧に開放でき、連続して取り出す紙葉類間に形成するギャップを高精度にコントロールでき、紙葉類の取り出し速度をより高速にできる。
さらに、この発明の紙葉類取り出し装置は、複数枚の紙葉類を重ねて投入する投入部と、吸着孔を有し、上記投入部に投入された紙葉類のうち重ね方向一端の紙葉類に沿って走行する取り出し部材と、この取り出し部材の裏面側から上記吸着孔を吸引して当該取り出し部材の表面に負圧を発生させ、上記一端の紙葉類を当該取り出し部材の表面に吸着させる負圧発生部と、この負圧発生部に吸気管を介して接続したポンプと、上記負圧発生部と上記ポンプとの間に接続した排気管と、上記吸気管および排気管の途中に設けられた単一のバルブ装置と、を有し、上記バルブ装置は、上記吸気管を連通させるとともに上記排気管を遮断する第1の状態、および上記吸気管を遮断するとともに上記排気管を連通させる第2の状態のうちいずれか一方の状態に切り換えるバルブ装置であって、第1の対向面を有するとともに、一端を上記吸気管に連通し且つ他端を上記第1の対向面に露出した第1孔、および一端を上記排気管に連通し且つ他端を上記第1の対向面に露出した第2孔を有する第1部材と、上記第1の対向面に隙間を介して対向した第2の対向面を有するとともに、一端を上記吸気管に連通し且つ他端を上記第1孔に対向せしめて上記第2の対向面に露出した第3孔、および一端を上記排気管に連通し且つ他端を上記第2孔に対向せしめて上記第2の対向面に露出した第4孔を有する第2部材と、上記第1および第2の対向面に沿って移動可能に上記隙間に配置され、移動の途中で上記第1孔と第3孔を連通させる第1の連通孔、および移動の途中で上記第2孔と第4孔を連通させる第2の連通孔を有する遮蔽板と、上記第1の連通孔が上記第1孔と第3孔に重なる上記第1の状態と上記第2の連通孔が上記第2孔と上記第4孔に重なる上記第2の状態との間で上記遮蔽板を移動させる移動手段と、を有する。
上記発明によると、紙葉類の取り出しをしないときに負圧チャンバの吸引を止めるとともに負圧チャンバ内に多量の空気を強制的に送り込むことができ、負圧チャンバをより速く大気圧に開放でき、連続して取り出す紙葉類間に形成するギャップを高精度にコントロールでき、紙葉類の取り出し速度をより高速にできる。
の発明の紙葉類取り出し装置は、上記のような構成および作用を有しているので、比較的重い紙葉類の取り出しを容易にでき、紙葉類の取り出し速度を高速にできる。
図1は、この発明の実施の形態に係る紙葉類取り出し装置を上方から見た概略平面図である。 図2は、図1の取り出し装置の動作を制御する制御系のブロック図である。 図3は、図1の取り出し装置に組み込まれた取り出しベルトを部分的に示す部分拡大図である。 図4は、この発明の第1の実施の形態に係る圧力調整装置を備えた取り出し装置を示す要部概略図である。 図5は、図4の圧力調整装置のバルブ装置を示す断面図である。 図6は、図5のバルブ装置を矢印VI方向から見た概略図である。 図7は、図5のバルブ装置に組み込まれた遮蔽板を示す概略図である。 図8は、この発明の第2の実施の形態に係る圧力調製装置を備えた取り出し装置を示す要部概略図である。 図9は、この発明の第3の実施の形態に係る圧力調整装置を備えた取り出し装置を示す要部概略図である。 図10は、図9の圧力調整装置のバルブ装置を示す断面図である。 図11は、図10のバルブ装置に組み込まれた遮蔽板を示す概略図である。 図12は、図11の遮蔽板の第1の変形例を示す概略図である。 図13は、図11の遮蔽板の第2の変形例を示す概略図である。 図14は、図6のバルブ装置の変形例を示す概略図である。 図15は、図9の圧力調整装置のバルブ装置の開閉タイミングと負圧チャンバ内の気圧変化の関係を説明するためのタイミングチャートである。 図16は、従来のソレノイドバルブを用いた取り出し装置の一例を示す概略図である。 図17は、図16の取り出し装置のソレノイドバルブの切り換えタイミングと負圧チャンバ内の気圧変化の関係を説明するためのタイミングチャートである。 図18は、この発明の第4の実施の形態に係る圧力調整装置を備えた取り出し装置を示す要部概略図である。 図19は、この発明の第5の実施の形態に係る圧力調整装置を備えた取り出し装置を示す要部概略図である。 図20は、この発明の第6の実施の形態に係る圧力調整装置を備えた取り出し装置を示す要部概略図である。 図21は、従来のソレノイドバルブを開状態にした概略図である。 図22は、図21のソレノイドバルブを閉状態にした概略図である。 図23は、遮蔽板の第3の変形例を示す図(a)、およびこの遮蔽板を用いた場合における流路の開閉状態を説明するための図(b)である。 図24は、遮蔽板の第4の変形例を示す図(a)、およびこの遮蔽板を用いた場合における流路の開閉状態を説明するための図(b)である。 図25は、遮蔽板の第5の変形例を示す図(a)、およびこの遮蔽板を用いた場合における流路の開閉状態を説明するための図(b)である。 図26は、遮蔽板の第6の変形例を示す図(a)、およびこの遮蔽板を用いた場合における流路の開閉状態を説明するための図(b)である。 図27は、遮蔽板の第7の変形例を示す図(a)、およびこの遮蔽板を用いた場合における流路の開閉状態を説明するための図(b)である。
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、この発明の実施の形態に係る紙葉類取り出し装置1(以下、単に、取り出し装置1と称する)を上方から見た概略平面図を示してある。また、図2には、取り出し装置1の動作を制御する制御系のブロック図を示してある。
取り出し装置1は、投入部2、供給機構3、取り出しベルト4(取り出し部材)、負圧チャンバ5(負圧発生部)、吸引チャンバ6、分離ローラ7、搬送ベルト8a、8b、複数のセンサS1〜S6、および装置全体の動作を制御する制御部10などを有する。
制御部10には、複数のセンサS1〜S6、供給機構3の図示しないフロアベルトやバックアッププレートを動作させるモータ11、取り出しベルト4を矢印T方向に走行させるモータ12、負圧チャンバ5を真空引きするポンプ13、吸引チャンバ6を吸引するブロア14、分離ローラ7に分離トルクを付与するモータ15、分離ローラ7の周面に負圧を発生させるためのポンプ16、および搬送ベルト8a、8bを走行させるモータ17が接続されている。
投入部2には、複数枚の紙葉類Pが集積状態で且つ立位で投入される。投入部2へ投入された紙葉類Pは、供給機構3によってその集積方向一端側(図1中左側)へ移動されて集積方向一端(図1中左端)の紙葉類Pが取り出し位置Sへ供給される。供給機構3は、取り出し位置Sへ供給した紙葉類Pが取り出される度に動作して、常に集積方向一端にある紙葉類Pを取り出し位置Sへ供給する。
取り出しベルト4は、複数のプーリ18に巻回されて無端状に張設されている。取り出しベルト4の一部は、取り出し位置Sに供給された紙葉類Pに接触して、当該紙葉類Pの面方向、すなわち取り出し方向T(図1中上方)に一定速度で走行する。負圧チャンバ5は、この取り出しベルト4の内側で、取り出しベルト4を挟んで取り出し位置Sに対向する位置に配置されている。
取り出しベルト4には、図3に示すように、複数の吸着孔4aが形成されている。一方、負圧チャンバ5は、取り出しベルト4の裏面に対向する開口5aを有する。しかして、取り出しベルト4を走行させて負圧チャンバ5を真空引きすると、負圧チャンバ5が減圧されて、負圧チャンバ5の開口5aおよび取り出しベルト4の吸着孔4aを介して取り出し位置Sの紙葉類Pに負圧が作用し、当該紙葉類Pが取り出しベルト4の表面に吸着される。取り出しベルト4に吸着された紙葉類Pは、ベルト4の走行によって取り出し位置Sから取り出される。
取り出し位置Sから取り出された紙葉類Pは、搬送路9を介して図1で上方に搬送され、搬送部8へ受け渡される。搬送路9に沿って設けられた複数のセンサS1〜S6は、透過型(片側図示せず)の光センサであり、センサの光路を紙葉類Pが遮ることを検出(センサ出力;暗)するとともに、光路上に紙葉類Pが存在しないことを検出(センサ出力;明)する。つまり、これら各センサS1〜S6は、それぞれ、紙葉類Pの搬送方向先端および後端通過を検知する。
吸引チャンバ6は、紙葉類Pの取り出し方向に沿って取り出しベルト4の上流側(図中下側)で、取り出し位置Sに開口6aを対向せしめて配置されている。しかして、ブロア14が動作されると、吸引チャンバ6の開口6aから空気が吸引され、取り出し位置Sに空気流が発生する。この空気流は、投入部2に投入された複数枚の紙葉類Pのうち集積方向一端の紙葉類Pを取り出し位置Sへ素早く吸引するよう機能する。
分離ローラ7は、取り出し位置Sの取り出し方向下流側で、搬送路9を挟んで取り出しベルト4とは反対側に配置されている。分離ローラ7は、内部にチャンバ7aを有する略円筒形のコア7b、このコア7bの外周に回転可能に設けられた略円筒形のスリーブ7cを有する。コア7bは、開口7dを搬送路9に向けて固定的に取り付けられている。スリーブ7cは、複数の吸着孔7eを有する。しかして、ポンプ16を動作させてコア7bのチャンバ7aを真空引きすると、チャンバ7aが減圧されて、コア7bの外周を回転するスリーブ7cの複数の吸着孔7eを介して分離ローラ7の周面に負圧が発生する。
つまり、モータ15によってスリーブ7cに取り出し方向と逆方向の分離トルクを付与し、ポンプ16によってスリーブ7cの外周面に負圧を発生させることで、取り出し位置Sから取り出された紙葉類Pに連れ出された2枚目以降の紙葉類Pを分離することができる。
また、搬送路9を挟んで分離ローラ7に対向する側(図中左側)には、無端状の搬送ベルト8aが張設されている。一方、搬送路9を挟んで搬送ベルト8aに対向する位置にも、無端状の搬送ベルト8bが張設されている。すなわち、2本の搬送ベルト8a、8bの間で、分離ローラ7の下流側の搬送路9が規定されている。しかして、取り出しベルト4によって取り出し位置Sから取り出された紙葉類Pの取り出し方向先端が搬送ベルト8a、8bのニップ8cで挟持され、搬送ベルト8a、8b(搬送部)に受け渡されて下流側へと搬送される。
ここで、投入部2を介して投入された複数枚の紙葉類Pを搬送路9上に1枚ずつ取り出す動作について説明する。
複数枚の紙葉類Pが投入部2を介して取り出し装置1に投入されると、供給機構3によって紙葉類Pが取り出し位置Sへ順次供給され、取り出しベルト4に吸着されて搬送路9上へ取り出される。搬送路9を介して搬送される紙葉類Pは、複数のセンサS1〜S6を介して、制御部10によって、その搬送位置および搬送状態が監視される。
紙葉類Pの取り出し時には、ポンプ13によって負圧チャンバ5が真空引きされて、負圧チャンバ5内の圧力が減圧され、この減圧された圧力によって、取り出しベルト4の表面に負圧が発生される。また、投入部2に投入された紙葉類Pのうち集積方向一端の紙葉類Pには、吸引チャンバ6によって常に取り出し位置Sに向かう空気流が作用される。つまり、吸引チャンバ6によって集積方向一端の紙葉類Pが素早く取り出し位置Sに引き寄せられ、取り出しベルト4に吸着されて取り出される。
取り出し位置Sから取り出された紙葉類Pは、搬送ベルト8a、8bのニップ8cに突入し、取り出し方向先端がニップ8cで挟持されて、さらに下流へと搬送される。取り出された紙葉類Pがニップ8cに到達したことは、センサS5の出力が明から暗になったことをもって検知される。このとき、搬送ベルト8a、8bの走行速度は、取り出しベルト4の走行速度より僅かに速い速度に設定されており、当該紙葉類Pは、搬送ベルト8a、8bによって引き抜かれて搬送されることになる。
取り出し位置Sから取り出された紙葉類Pに重なった状態で2枚目以降の紙葉類Pが連れ出された場合、2枚目以降の紙葉類Pが分離ローラ7によって分離される。このとき、分離ローラ7の周面には負圧が発生されており、スリーブ7cには取り出し方向と逆方向の分離トルクが付与されている。1枚の紙葉類Pが正常に取り出された際には、分離ローラ7のスリーブ7cが取り出し方向に沿って連れ回り、2枚重なった状態で取り出された場合には、スリーブ7cが逆転する。これにより、2枚目以降の紙葉類Pが逆方向に戻されて1枚目の紙葉類Pと分離される。
ところで、上述したように、複数枚重なった状態の紙葉類Pを1枚ずつに分離して搬送路9上に取り出す場合、負圧チャンバ5の負圧をON/OFF制御するか、或いは取り出しベルト4を間歇的に走行させることにより、紙葉類P同士の間にギャップを形成する。これらギャップの大きさは、取り出し装置1の下流の搬送路9に接続された処理装置(ここでは図示および説明を省略する)における紙葉類Pの処理能力に応じて決まる。および/或いは、これらギャップの大きさは、搬送路9の下流に配置された図示しないゲートの切り換え速度に応じて決まる。
例えば、下流側の処理装置における処理効率を高めるとともに、十分な処理時間を与えるためには、紙葉類P間のギャップを所望する長さに安定してコントロールすることが望ましい。しかし、取り出しベルト4を間歇的に動作させてギャップを形成する方法では、ベルトの加速および減速に必要とされる時間を高い精度でコントロールすることが難しく、加減速時にベルトと紙葉類Pとの間に滑りを生じる可能性がある。
一方、負圧チャンバ5の負圧をON/OFF制御するため、ポンプ13と負圧チャンバ5をつなぐ配管の途中に上述した従来のソレノイドバルブを設けて、このソレノイドバルブを開閉制御することで、紙葉類間のギャップをコントロールする方法が考えられる。しかし、この方法では、上述したように、ソレノイドバルブ自体の応答速度が遅いことに加え、ソレノイドバルブを閉じてポンプ13による吸引をやめても、紙葉類Pがベルトに吸着している状態では、負圧チャンバ5内の負圧が暫く残るため、大気圧に戻るまでに時間を要する。
このため、いずれの方法でも、紙葉類P間のギャップを所望する長さにコントロールすることは難しい。
これに対し、本発明者等は、負圧チャンバ5に圧力調整装置を取り付けることで、負圧チャンバ5内の負圧を所望するタイミングで瞬時に大気圧に開放し、紙葉類P間のギャップを所望する長さに高精度にコントロールする方法を見出した。以下、本発明のいくつかの実施の形態に係る圧力調整装置について説明する。
図4には、この発明の第1の実施の形態に係る圧力調整装置20を備えた取り出し装置1の要部の構造を概略的に示してある。この圧力調整装置20は、負圧チャンバ5に空気を送り込むための吸気管22、およびこの吸気管22の途中に設けたバルブ装置24を有する。このバルブ装置24は、制御部10によって開閉制御される。
つまり、本実施の形態では、ポンプ13を常に作動させて負圧チャンバ5を常に真空引きすることを前提として、取り出しベルト4に紙葉類Pを吸着させないタイミングでは、バルブ装置24を開くようにした。本実施の形態のバルブ装置24を用いることで、ポンプ13によって真空引きした状態の負圧チャンバ5内に吸気管22を介して多量の空気を瞬時に流入することができ、負圧チャンバ5を瞬時に大気圧に開放できる。
この場合、負圧チャンバ5を常に真空引きしているため、チャンバ5内の負圧を解消するためには、多量の空気を一斉に負圧チャンバ5内に送り込む必要がある。しかし、従来のようにソレノイドバルブをOFFにするだけの制御では、多量の空気がチャンバ5内に一斉に送り込まれることはないので、負圧が無くなるまで時間がかかる。このため、紙葉類P間のギャップを所望する値に高精度に制御するためには、紙葉類を吸着しないとき、負圧チャンバ5内に多量の空気を一斉に送り込むことが重要である。
図5には、この発明の第1の実施の形態に係るバルブ装置24の断面図を示してある。また、図6には、図5のバルブ装置24を矢印VI方向から見た概略図を示してある。さらに、図7には、図5のバルブ装置24に組み込まれた遮蔽板25の概略図を示してある。
このバルブ装置24には、2本の上流側吸気管22a、22b(第1の流路)と2本の下流側吸気管22c、22d(第2の流路)が接続されている。言い換えると、これら4本の吸気管22a、22b、22c、22dが図4の吸気管22であり、これら複数本の吸気管の途中に1つのバルブ装置24が設けられていることになる。
バルブ装置24は、略矩形の第1ブロック21(第1部材)、この第1ブロックに対向した第2ブロック23(第2部材)、これら第1および第2ブロック21、23の間に形成された隙間Sに回転可能に配置された略円形の遮蔽板25、およびこの遮蔽板25を回転させるモータ27(移動手段)を有する。
モータ27の回転軸27aには、カップリング28を介して、遮蔽板25の駆動軸29が同軸に接続されている。駆動軸29は、第1ブロック21を貫通して延び、複数のベアリング26を介して第1ブロック21に回動自在に取り付けられている。遮蔽板25は、ネジ29aを用いて駆動軸29の先端に固定されている。
また、遮蔽板25の駆動軸29には、基準位相検出板31が固設されており、この基準位相検出板31の外周縁に形成した図示しない切り欠きを基準位相検出板31の回転の途中で検出する検出センサ32がベース30に固設されている。ベース30には、この他に、上述した第1ブロック21が固設されているとともに、上述したモータ27がブラケット33を介して固設されている。なお、この基準位相検出板31は、遮蔽板25に設けた後述する連通孔の位置を検出するための検出基準を与えることのできる位置に切り欠きを有する。しかして、制御部10が検出センサ32による検出結果に基づいてモータ27を回転および停止させ、遮蔽板25を所望する位相に配置する。
上流側吸気管22a、22bは、それぞれ配管継手22eを介して第1ブロック21の裏面側から接続され、下流側吸気管22c、22dは、それぞれ配管継手22eを介して第2ブロック23の裏面側から接続されている。より具体的には、一方の上流側吸気管22aは一方の下流側吸気管22cに対して略同軸な関係で対向し、他方の上流側吸気管22bは他方の下流側吸気管22dに対して略同軸な関係で対向するよう、各吸気管22a、22b、22c、22dが位置決め配置されている。この状態で、第2ブロック23は、複数のボルト34によって第1ブロック21に締結固定されて位置決めされている。
第1ブロック21は、第2ブロック23(すなわち、下流側吸気管22c、22d)に対向した対向面21aを有し、第2ブロック23は、第1ブロック21(すなわち、上流側吸気管22a、22b)に対向した対向面23aを有する。これら対向面21a、23aは、上述した遮蔽板25より一周り大きい円形に形成され、互いに平行に対向する。
また、第1ブロック21の対向面21aには、遮蔽板25と略同径のシールド部材35が貼り付けられており、第2ブロック23の対向面23aにも、遮蔽板25と略同径のシールド部材36が貼り付けられている。第1ブロック21の対向面21aに貼り付けられたシールド部材35と第2ブロック23の対向面23aに貼り付けられたシールド部材36との間には、遮蔽板25を回転可能に受け入れる隙間Sが形成されている。言い換えると、対向面21aと対向面23aとの間に隙間Sが形成されている。遮蔽板25は、この隙間S内で回転する。
第1ブロック21には、一端を上流側吸気管22a、22bにそれぞれ連通せしめた2つの長孔37a、37b(第1孔)が形成されている。各長孔37a、37bは、それぞれ、第1ブロック21の対向面21aに貼り付けられたシールド部材35をも貫通し、その他端が隙間Sに露出している。
また、第2ブロック23にも、一端を下流側吸気管22c、22dにそれぞれ連通せしめた2つの長孔37c、37d(第2孔)が形成されている。各長孔37c、37dは、それぞれ、第2ブロック23の対向面23aに貼り付けられたシールド部材36をも貫通し、その他端が隙間Sに露出している。そして、長孔37aと長孔37cが略同軸に対向し、長孔37bと長孔37dが略同軸に対向している。
各シールド部材35、36の隙間Sに対向した対向面35a、36a同士の距離は、遮蔽板25の厚さより僅かに大きくされているが、長孔37a、37b、37c、37dの他端が露出した部分では、シールド部材35、36間の距離が近付けられている。つまり、長孔37a(37b)の他端と長孔37c(37d)の他端が遮蔽板25によって塞がれた状態で、隙間Sから漏れる空気をできるだけ少なくするよう、各シールド部材35、36の各長孔の他端周縁部が隙間Sに向けて僅かに円環状に突出している。
これにより、隙間Sから漏れる空気の量を少なくできるが、遮蔽板25の回転を許容するため、遮蔽板25と2つのシールド部材35、36は密着している訳ではない。言い換えると、本実施の形態のバルブ装置24は、空気を逃がさないよう流路を密閉させる必要はなく、空気が多少漏れても問題はなく、その用途も空気の漏れを許容するものに限定される。
図7に示すように、遮蔽板25には、複数の連通孔25a、25bが遮蔽板25を貫通して形成されている。本実施の形態では、全ての連通孔25a、25bが、吸気管22a、22b、22c、22dの内径と略同じ径の円形に形成されている。連通孔25a、25bの形状は、円形に限らないが、吸気管22が一般に円筒形であるため、本実施の形態では、空気抵抗をできるだけ小さくするため吸気管22と同じ円形にした。
本実施の形態では、連通孔25a、25bは、図7に示す位置に形成されている。つまり、遮蔽板25の中心に近い比較的小さな円周上に6つの連通孔25aが等間隔で配置され、中心から離れた比較的大きな円周上に6つの連通孔25bが等間隔で配置されている。本実施の形態では、内側の6つの連通孔25aそれぞれと外側の6つの連通孔25bそれぞれとが同じ半径上に配置されている。
内側の6つの連通孔25aは、それぞれ、遮蔽板25の回転の途中で、第1ブロック21の長孔37aおよび第2ブロック23の長孔37cに重なって、上流側吸気管22aと下流側吸気管22cを連通する位置に配置されている。また、外側の6つの連通孔25bは、それぞれ、遮蔽板25の回転の途中で、第2ブロック21の長孔37bおよび第2ブロック23の長孔37dに重なって、上流側吸気管22bと下流側吸気管22dを連通する位置に配置されている。
例えば、制御部10の制御によってモータ27を回転させて、内側の1つの連通孔25aが内側の長孔37a、37cに重なる位置に遮蔽板25を回転させて停止させると、同じ半径上にある外側の連通孔25bではなく遮蔽板25の中心に対して対象な位置にある外側の連通孔25bが外側の長孔37b、37dに重なる。この関係は、遮蔽板25を60°回転させる毎に出現し、1回転中6回バルブ装置24を開状態にすることができる。言い換えると、本実施の形態のバルブ装置24では、遮蔽板25を30°ずつ間欠的に回転させることにより、開閉を交互に繰り返すことができる。
このように、一方の流路を回転の内側に配置し且つ他方の流路を回転の外側に配置することで、より多くの連通孔25a、25bを遮蔽板25に形成でき、より多くの回転位置(本実施の形態では6位置)でバルブ装置24を開状態にすることができ、開状態と閉状態との間で遮蔽板25を回転させる際の回転量を少なくでき、バルブ装置24の応答速度を速くすることができる。また、このように、2つの流路を同時に開閉制御することで、開状態にしたときの流量を多くできる。この場合、流路の本数に応じて遮蔽板25のイナーシャが大きくなることもなく、応答速度が遅くなることもない。
ここで、上記構造のバルブ装置24の開閉制御について説明する。
取り出しベルト4に吸着されて搬送路9上に取り出された紙葉類Pの搬送方向先端がセンサS5(図1)に到達した時点で、制御部10は、当該紙葉類Pが搬送ベルト8a、8bのニップ8cに受け渡されたことを判断し、バルブ装置24を開く。或いは、制御部10は、搬送路9上に配置されたセンサS1〜S5のうちのいずれかで当該紙葉類Pの搬送方向後端通過を検知したタイミングでバルブ装置24を開く。つまり、このとき、遮蔽板25の連通孔25a、25bが吸気管22a、22b、22c、22dを連絡する位置に遮蔽板25を回転させて停止させる。以降の説明では、このタイミングを第1のタイミングと称する。
これにより、吸気管22を介して多量の空気を負圧チャンバ5内に一斉に送り込むことができ、1枚目の当該紙葉類Pを搬送ベルト8a、8bのニップ8cで挟持拘束して下流側へと確実に搬送できるとともに、2枚目以降の紙葉類Pを取り出しベルト4に吸着してしまう不具合を防止でき、紙葉類Pの2枚取りを防止できる。
そして、1枚目の紙葉類Pと2枚目の紙葉類Pとの間のギャップを検出したことをトリガーとして、制御部10は、バルブ装置24を閉じて2枚目の紙葉類Pを取り出しベルト4に吸着し、2枚目の紙葉類Pの取り出しを開始する。つまり、このとき、遮蔽板25の連通孔25a、25bが吸気管22a、22b、22c、22dに重ならない位置に遮蔽板25を回転させて停止させる。以降の説明では、このタイミングを第2のタイミングと称する。
これにより、吸気管22が塞がれて負圧チャンバ5が再び真空引きされ、2枚目の紙葉類Pがベルト4に吸着される。このとき、バルブ装置24を閉じるタイミングを調整することで、ギャップをコントロールできる。つまり、バルブ装置24を閉じるタイミングを遅くするとギャップが大きくなり、バルブ装置24を閉じるタイミングを早くするとギャップが小さくなる。なお、1枚目の紙葉類Pと2枚目の紙葉類Pとの間のギャップは、センサS1〜S4のうちいずれか1つのセンサの出力が明となったことをもって検出する。
以上のように、本実施の形態によると、紙葉類Pを吸着しない第1のタイミングでバルブ装置24を開くことで、吸気管22を介して、負圧チャンバ5内に多量の空気を瞬時に送り込むようにしたため、所望するタイミングで負圧チャンバ5の負圧を急速に消失させることができ、紙葉類P間のギャップを所望する長さに高精度にコントロールできる。また、これにより、紙葉類Pの取り出し周期を速めることができ、紙葉類Pの高速取り出しが可能となる。
特に、本実施の形態のバルブ装置24を用いることで、2本の流路を同時に開閉させることができ、多量の空気を負圧チャンバ5内に短時間で送り込むことができる。また、本実施の形態のバルブ装置24によると、バルブ装置24に接続する配管の本数や、遮蔽板25の連通孔の位置および数を容易に変更できるため、流路を3つ以上同時に開閉させることも可能で、この場合でも装置を大型化することはない。或いは、配管の径と連通孔の径を大きくすることで流路自体を太くすることも容易であり、空気の流量を容易に多くすることができる。
これに対し、従来のソレノイドバルブを同じ用途で用いた場合、複数の流路を開閉制御する際には、各流路に1つずつソレノイドバルブを設ける必要があり、装置構成が複雑になって大型化するとともにコスト高にもなる。また、ソレノイドバルブは、上述したように、流体の通過抵抗が大きいため、多量の空気を一斉に通過させることが難しく、負圧チャンバ5を瞬時に大気圧に戻すことはできない。また、複数のソレノイドバルブを用いた場合、全てのソレノイドバルブを同時に開閉制御する必要があり、制御が複雑になる。さらに、流路自体を太くした場合、その分、プランジャのイナーシャが大きくなって、ソレノイドバルブの応答速度が遅くなってしまう。
これに対し、本実施の形態のバルブ装置24は、モータ27を回転させるだけの簡単な制御で複数の流路を同時に開閉制御でき、同時に開閉制御可能な流路の本数も任意に設定でき、流路自体の太さも任意に設定でき、バルブも1つで済む。また、本実施の形態のバルブ装置24は、空気を一直線に通過させる構造を有するため、空気の通過抵抗は殆どなく、多量の空気を流通させることができる。
なお、本実施の形態では、ポンプ13を常に動作させて負圧チャンバ5を常に真空引きしているが、負圧チャンバ5内の気圧が一定値より下がらないようにポンプ13にリリーフバルブ13a(図4)を設けているため、ポンプ13を常時動作させても負圧チャンバ5内の気圧が下がり続けることはない。
図8には、この発明の第2の実施の形態に係る圧力調整装置40を備えた取り出し装置1の要部の構造を概略的に示してある。本実施の形態の圧力調整装置40を備えた取り出し装置1も、上述した圧力調整装置20を備えた取り出し装置1と基本構造は同じであり、且つ基本動作も同じであるため、同じ部分についての説明は省略する。
本実施の形態の圧力調整装置40は、第1の実施の形態の吸気管22およびバルブ装置24の代わりに、負圧チャンバ5を真空引きするポンプ13の排気口と負圧チャンバ5を接続した排気管42、およびこの排気管42の途中に取り付けたバルブ装置44を有する。この圧力調整装置40は、ポンプ13の排気を負圧チャンバ5内に積極的に送り込む点で、第1の実施の形態の圧力調整装置20と異なる。
つまり、上述した第1の実施の形態では、負圧チャンバ5内の負圧を解消する際に、バルブ24を開いて空気を自然にチャンバ5内に流入することでチャンバ5内の圧力を大気圧に近づけていたが、本実施の形態では、負圧を解消する際にチャンバ5内に積極的に空気を送り込むようにしており、より短時間でチャンバ5内の気圧を大気圧に近づけることができる。
なお、バルブ装置44は、第1の実施の形態のバルブ装置24と同じ構造を有する。第1の実施の形態では吸気管22の途中にバルブ装置24を設けたのに対し、本実施の形態では排気管42の途中にバルブ装置44を設けただけの違いである。
つまり、本実施の形態では、制御部10は、バルブ装置44を第1の実施の形態のバルブ装置24と同じタイミングで開閉制御するが、第1のタイミングでバルブ装置44を開いた際に、負圧チャンバ5内に空気がより積極的に送り込まれるため、第1の実施の形態と比較して、より素早く負圧チャンバ5内の気圧を大気圧に近付けることができる。このため、第1の実施の形態と比較して、紙葉類P間のギャップをより高精度にコントロールできる。
図9には、この発明の第3の実施の形態に係る圧力調整装置50を備えた取り出し装置1の要部の構造を示してある。本実施の形態では、ポンプ13の吸気口と負圧チャンバ5を接続した吸気管52、およびポンプ13の排気口と負圧チャンバ5を接続した排気管54の途中に共通の1つのバルブ装置56を設けた。このバルブ装置56は、上述した第1および第2の実施の形態のバルブ装置24、44と略同じ構造を有するが、遮蔽板に形成した連通孔の位置および2本の流路を流れる空気の流通方向が異なる。
図10には、このバルブ装置56の断面図を示してあり、図11には、このバルブ装置56に組み込まれた遮蔽板58の概略図を示してある。図10のバルブ装置56は、遮蔽板58の構造および空気の流通方向が異なる以外、図5のバルブ装置24と略同じ構造を有するため、同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施の形態の遮蔽板58は、図11に示す位置に複数の連通孔58a、58bを有する。つまり、遮蔽板58の中心に近い比較的小さな円周上に6つの連通孔58aが等間隔で配置され、中心から離れた比較的大きな円周上に6つの連通孔58bが等間隔で配置されている。本実施の形態では、内側の6つの連通孔58aと外側の6つの連通孔58bが同じ半径上に配置されないよう、互いに30°ずつ位相を異ならせて複数の連通孔58a、58bを位置決め配置している。
内側の6つの連通孔58aは、それぞれ、遮蔽板58の回転の途中で、第1ブロック21の長孔37aおよび第2ブロック23の長孔37cに重なって、上流側吸気管52aと下流側吸気管52bを連通する位置に配置されている。また、外側の6つの連通孔58bは、それぞれ、遮蔽板58の回転の途中で、第1ブロック21の長孔37bおよび第2ブロック23の長孔37dに重なって、上流側排気管54aと下流側排気管54bを連通する位置に配置されている。
例えば、制御部10の制御によってモータ27を回転させて、内側の1つの連通孔58aが内側の長孔37a、37cに重なる位置に遮蔽板58を回転させて停止させると、外側の長孔37b、37dが遮蔽板58によって塞がれて負圧チャンバ5が真空引きされる。つまり、この角度位置に遮蔽板58を回転させたとき、吸気管52が開かれて排気管54が閉じられる。
この状態からモータ27によって遮蔽板58を30°だけ回転させると、外側の連通孔58bの1つが外側の長孔37b、37dに重なって上流側排気管54aと下流側排気管54bが連通され、内側の長孔37a、37cが遮断される。この状態で、負圧チャンバ5の吸引が中断されて真空ポンプ13の排気が負圧チャンバ5内に送り込まれ、負圧チャンバ5内の気圧が瞬時に大気圧に戻される。
つまり、本実施の形態のバルブ装置56を用いた場合、吸気管52を連通させている状態では排気管54が遮断され、排気管54を連通させている状態では吸気管52が遮断される。具体的には、取り出し装置1の制御部10は、以下のように本実施の形態のバルブ装置56を開閉制御する。
すなわち、制御部10は、紙葉類Pの取り出し時において、排気管54を遮断するとともに吸気管52を連通する位置に遮蔽板58を回転させて負圧チャンバ5を真空引きし、取り出しベルト4に紙葉類Pを吸着させて搬送路9上に取り出す。本実施の形態でも、真空ポンプ13は常に吸引させる。
そして、制御部10は、取り出した紙葉類Pの搬送方向先端が搬送部8bのニップ8cに到達した第1のタイミングで、排気管54を連通するとともに吸気管52を遮断する位置に遮蔽板58を回転させ、負圧チャンバ5内に空気を強制的に送り込む。
このように、本実施の形態によると、紙葉類Pの吸引を止めるとき、負圧チャンバ5内に空気を積極的に送り込むとともに負圧チャンバ5の真空引きを止めるため、上述した第2の実施の形態と比較して、より短い時間で真空チャンバ5内の気圧を大気圧に戻すことができる。
また、後続の紙葉類Pとの間にギャップを検出した第2のタイミングで、制御部10は、排気管54を遮断するとともに吸気管52を連通させ、負圧チャンバ5の真空引きを再開する。
この場合においても、本実施の形態のバルブ装置56を使用することで、多量の空気を一斉に吸引することができ、負圧チャンバ5内を瞬時に所望する値まで減圧させることができ、比較的サイズの大きい重い紙葉類Pであっても、取り出しベルト4に吸着させることができる。
以上のように、本実施の形態によると、上述した第1および第2の実施の形態と同様の効果を奏することができることに加え、紙葉類Pの吸引を止めるときには、より素早く負圧チャンバ5内の気圧を大気圧にすることができ、応答速度をより速くでき、ギャップをより高精度にコントロールできる。
図12には、上述した第3の実施の形態の遮蔽板58の第1の変形例に係る遮蔽板59を示してある。この遮蔽板59は、比較的径の大きないくつかの連通孔59a、59bを有する点で遮蔽板58と異なる。この遮蔽板59を用いる場合、比較的径の大きい連通孔59a、59bの径を吸気管52および排気管54の径と略同じにする。
例えば、上流側吸気管52aと下流側吸気管52bを連通させる内側の連通孔として比較的径の大きな連通孔59aを選択した場合、多量の空気を一斉に吸引することができ、比較的径の小さな連通孔58aを選択した場合、比較的少量の空気を吸引することになる。つまり、この遮蔽板59を用いた場合、遮蔽板59の回転位置を制御することで、吸引する空気の流量を変えることができ、処理する紙葉類Pの大きさや重さに応じた適切な吸着力を選択することができる。
図13には、上述した本発明の第3の実施の形態の遮蔽板58の第2の変形例に係る遮蔽板57を示してある。この遮蔽板57は、吸気管52を連通させる異なる径の連通孔を3種類用意し、排気管54を連通させる異なる径の連通孔を3種類用意した点で遮蔽板58と異なる。この遮蔽板57を用いた場合、遮蔽板57の回転位置をコントロールすることで、吸気管52を通る空気の流量および排気管54を通る空気の流量を3段階でコントロールすることができる。
また、単に、バルブ装置を通る空気の流量を増やしたい場合には、例えば、図14に示すように、バルブ装置60につなぐ配管61a、61bの本数を増やしても良い。この場合、配管61の本数に応じてポンプを増設する必要がある。
図14は、図6で説明したバルブ装置24の変形例に係るバルブ装置60を第2ブロック23の裏面側から見た図である。このバルブ装置60は、内側に3本の吸気管61aを接続し、外側に3本の吸気管61bを接続したものである。なお、ここでも、第1の実施の形態と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
例えば、図14のバルブ装置60に図7の遮蔽板25を組み合わせて使用すると、遮蔽板25を30°回転させる度に6本全ての吸気管61a、61bを大気に開放および遮断することができ、大気に開放したときには、負圧チャンバ5内に6本の吸気管61a、61bを介して空気を一斉に送り込むことができる。
このように、バルブ装置につなぐ配管の本数を増やす変形例として、上述したバルブ装置60のように空気の流通方向を同じにした変形例の他に、上述した第3の実施の形態のバルブ装置56のように空気の流通方向が異なるバルブ装置の変形例が考えられる。この場合、同時に開閉制御される吸気管52の本数が増えるとともに、同時に開閉制御される排気管54の本数が増え、より短時間で負圧チャンバ5の気圧を所望する値にコントロールできる。
ここで、本願発明の効果について、上述した第3の実施の形態のバルブ装置56と従来のソレノイドバルブを比較して説明する。
図15には、図9の圧力調整装置50のバルブ装置56を開閉制御したときの負圧チャンバ5内の気圧変化を、モータ27の制御パターン、すなわちバルブ装置56の開閉タイミングと合せて図示したタイミングチャートを示してある。このバルブ装置56は、上述したように、吸気管52および排気管54を互い違いに開閉する。
このバルブ装置56を用いた場合、制御部10は、負圧チャンバ5を真空引きして紙葉類Pを取り出した後、上述した第1のタイミングでモータ27を付勢して図11の遮蔽板58を30°回転し、吸気管52を閉じると同時に排気管54を開く。このとき、バルブ装置56は、遮蔽板58を30°回転させるだけの極めて短い時間で動作を終了する。このため、制御部10がモータ27に対して駆動信号を出力した直後にバルブ装置56が流路の切り換えを終了し、負圧チャンバ5が瞬時に大気圧に開放される。
一方、上述した第2のタイミングで遮蔽板58をさらに30°回転させ、或いは30°戻す際にも、バルブ装置56は、2本の流路を同時に且つ瞬時に開閉できる。このため、負圧チャンバ5を真空引きする際にも、短時間で吸引を開始できる。つまり、このバルブ装置56によると、遮蔽板58を僅かに回転させるだけの動作で流路を開閉できるため、イナーシャが小さく、応答速度が速い。
これに対し、図16には、従来のソレノイドバルブを用いた取り出し装置の要部の構造を示してある。ここでは、図9の装置と比較して説明するため、同様に機能する構成要素に同一符号を付した。この装置では、負圧チャンバ5を真空引きするポンプ13を接続した吸気管52の途中に上述したソレノイドバルブ51(電磁バルブ1)を取り付け、且つ負圧チャンバ5に空気を送り込むためのポンプ55を接続した排気管54の途中に別のソレノイドバルブ53(電磁バルブ2)を取り付けた。
このように、従来のソレノイドバルブ51、53を用いた場合、制御部10は、図17に示すように、負圧チャンバ5を真空引きして紙葉類Pを取り出した後、第1のタイミングで吸気管52の電磁バルブ51をOFFにするとともに排気管54の電磁バルブ53をONにする。これにより、負圧チャンバ5の真空引きが中断されるとともに負圧チャンバ5内に空気が送り込まれ、負圧チャンバ5が大気に開放される。
しかし、例えば電磁バルブ51をOFFにしたとき、吸気管52を連通していたチャンバ(図示せず)内にプランジャ(図示せず)が押し込まれて流路が遮断されるが、プランジャのイナーシャによって流路を遮断するまでに僅かな時間を要する。また、電磁バルブ53をONにしたときも、同様に、プランジャのイナーシャによって流路を開くまでに僅かな時間を要する。このため、従来のソレノイドバルブ51、53を用いた装置では、制御部10が電磁バルブに駆動信号を出力してから負圧チャンバ5内の気圧を大気圧にするまでに比較的多くの時間を要する。
このことは、従来のソレノイドバルブ51、53を用いて負圧チャンバ5を真空引きする際にも言え、ソレノイドバルブの応答速度が遅いため、負圧チャンバ5の吸引を開始するまでに時間がかかる。
つまり、本発明の第3の実施の形態のバルブ装置56を用いた場合における負圧チャンバ5の圧力変化(図15)と従来のソレノイドバルブ51、53を用いた場合における負圧チャンバ5の圧力変化(図17)を比較すると、本願発明のバルブ装置56を用いた方がソレノイドバルブを用いるより応答速度を速くすることができることが分かる。
以下、本発明の他の実施の形態についてさらに説明する。
図18には、この発明の第4の実施の形態に係る圧力調整装置60を備えた取り出し装置1の要部の構造を概略的に示してある。この圧力調整装置60は、上述した第1のタイミングで、ポンプ13の排気を負圧チャンバ5内へ送り込む代りに、別のポンプ16の排気を負圧チャンバ5内へ送り込むようにしたことを特徴としており、この点で上述した第2の実施の形態の圧力調整装置40(図8)と異なる。
つまり、本実施の形態の圧力調整装置60は、分離ローラ7のコア7bのチャンバ7aを真空引きするためのポンプ16の排気管62の途中にバルブ装置64を取り付けた構造を有する。このバルブ装置64は、上述した第1の実施の形態のバルブ装置24、および上述した第2の実施の形態のバルブ装置44と略同じ構造を有し、これらのバルブ装置24、44と同様に機能して同じタイミングで動作される。
なお、本実施の形態では、分離ローラ7のポンプ16の排気を利用したが、これに限らず、例えば、吸引チャンバ6を吸引するブロア14の排気を利用しても良く、或いは専用の送気装置(図示せず)を負圧チャンバ5に接続しても良い。
紙葉類Pの取り出し時において、取り出し装置1の制御部10は、ポンプ16の排気管62の途中に設けたバルブ装置64を閉じて、ポンプ13によって負圧チャンバ5を真空引きする。このとき、分離ローラ7の外周面に負圧を発生させるためのポンプ16は、吸引動作を続けるが、リリーフバルブ16aによって吸引した空気が逃がされる。
そして、制御部10は、上述した第1のタイミングで、電磁バルブ64を開いて、ポンプ16の排気を負圧チャンバ5内に送り込む。これにより、上述した第2の実施の形態と同様の効果を奏することができる。つまり、第1のタイミングで、負圧チャンバ5内に多量の空気を送り込むことができ、負圧チャンバ5内の気圧を瞬時に大気圧に戻すことができる。
図19には、この発明の第5の実施の形態に係る圧力調整装置70を備えた取り出し装置1の要部の構造を概略的に示してある。この圧力調整装置70は、上述した第2の実施の形態に係る圧力調整装置40(図8)と上述した第4の実施の形態に係る圧力調整装置60(図18)を組み合わせた構造を有する。
つまり、負圧チャンバ5を真空引きするポンプ13の排気管72を負圧チャンバ5に接続して、分離ローラ7のポンプ16の排気管74を負圧チャンバ5に接続し、2本の排気管72、74の途中に共通の1つのバルブ装置76を取り付けた。このバルブ装置76は、上述した第1の実施の形態に係るバルブ装置24(図5)と同じ構造を有し、2本の排気管72、74を同時に開閉する。
本実施の形態において、紙葉類Pを取り出す際には、制御部10は、バルブ装置76を閉じて負圧チャンバ5をポンプ13で真空引きし、取り出しベルト4を走行させて紙葉類Pを取り出す。そして、制御部10は、上述した第1のタイミングで、バルブ装置76を開いて、2本の排気管72、74を介して多量の空気を負圧チャンバ5内に送り込み、負圧チャンバ5内の気圧を瞬時に大気圧に戻し、2枚目以降の後続の紙葉類Pが取り出しベルト4に吸着される不具合を防止する。
本実施の形態では、上述した第1のタイミングでバルブ装置76を開いて大量の空気を一斉に負圧チャンバ5内に送り込むことができ、負圧チャンバ5内の気圧を素早く大気圧に戻すことができ、取り出される紙葉類P間のギャップを所望する大きさに高精度にコントロールできる。
図20には、この発明の第6の実施の形態に係る圧力調整装置80を備えた取り出し装置1の要部の構造を概略的に示してある。この圧力調整装置80は、上述した第5の実施の形態の圧力調整装置70の構造に図9で説明した圧力調整装置50の構造を組み合わせた構造を有する。
つまり、真空チャンバ5を真空引きする真空ポンプ13の吸気管82、真空ポンプ13の排気管84、および分離ローラ7の真空ポンプ16の排気管86を負圧チャンバ5に接続し、吸気管82、および2本の排気管84、86の途中に共通の1つのバルブ装置88を設けた構造を有する。
このバルブ装置88は、吸気管82を遮断した状態で2本の排気管84、86を同時に連通させる図示しない少なくとも2つの連通孔を有するとともに、2本の排気管84、86を同時に遮断した状態で吸気管82を連通させる図示しない少なくとも1つの連通孔を有する、図示しない遮蔽板を有する。つまり、このバルブ装置88は、遮蔽板を特定の角度に回転させて停止させた状態で吸気管82を遮断するとともに2本の排気管84、86を同時に連通させ、遮蔽板を別の特定の角度に回転させて停止させた状態で吸気管82を連通させるとともに2本の排気管84、86を同時に遮断させるよう機能する。
この圧力調整装置80を用いると、第1のタイミングで、負圧チャンバ5内の気圧を瞬時に大気圧に戻すことができ、取り出し装置1の処理効率を最も高くできる。つまり、第1のタイミングで、吸気管82を遮断するとともに2本の排気管84、86を同時に連通させることで、負圧チャンバ5の真空引きをやめると同時に多量の空気をチャンバ5内に一斉に送り込むことができ、負圧チャンバ5内の気圧を瞬時に大気圧に戻すことができる。
以上のように、本発明によると、取り出しベルト4の表面に生じせしめる負圧を消失させて紙葉類Pの吸着をやめるときに、負圧チャンバ5内に多量の空気を積極的に送り込んで負圧を瞬時に無くすようにしたため、負圧が残って次の紙葉類Pを不所望にベルトに吸着してしまう不具合を防止できる。このため、所望するタイミングで紙葉類Pを取り出しベルト4に吸着させることができ、紙葉類Pの取り出し周期を高速化できるとともに、紙葉類P間のギャップを安定させることができる。
特に、本発明のバルブ装置を用いることで、空気の流量を容易にコントロールでき、多量の空気を瞬時に負圧チャンバ内に送り込むことができ、負圧を解消する際の応答速度を速くすることができる。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
例えば、上述した実施の形態では、取り出し位置Sへ供給された紙葉類Pを取り出す取り出し部材として無端状の取り出しベルト4について説明したが、これに限らず、取り出し方向に回転するロータに複数の吸着孔を形成した取り出し部材を使用しても良い。
また、上述した実施の形態では、遮蔽板25、57、58、59の連通孔25a、25b、57a、57b、58a、58b、59a、59bを、配管の断面形状に合わせて円形とした場合について説明したが、これに限らず、四角形など他の形状にすることもできる。以下、遮蔽板の連通孔の形状を異ならせたいくつかの変形例について説明する。
図23(b)には、第3の変形例として、略四角形の複数の連通孔91aを有する遮蔽板91を示してある。また、図23(a)には、一例として、この遮蔽板91を図14のバルブ装置60に組み合わせて使用した場合における流路の開閉状態を説明するための図を示してある。
すなわち、図23(b)に図示した回転位置に遮蔽板91を停止させると、図23(a)に斜線で示す外側の3つの流路91bが全開になり、内側の3つの流路91cが閉塞される。この状態から、例えば、遮蔽板91を反時計周り方向(CCW方向)(図中矢印方向)に30°回転させると、今度は、外側の3つの流路91bが閉塞されて内側の3つの流路91cが全開にされる。内側の流路91c同士の間隔が外側の流路91bの間隔より狭いため、本変形例では、外側の流路91bを閉塞している途中から内側の流路91cが開き始める。
このとき、例えば、上述した各実施の形態のように、流路と同じ断面積の円形の連通孔を有する遮蔽板を用いた場合を想定すると、内側の流路91cが開く過程で、遮蔽板の円形の連通孔が円形の流路に徐々に重なっていくため、流路91cを開き始めるときの開口面積の増加割合が比較的小さく、流路91cを全開にするまでの開口面積の増加の立ち上がりが僅かに緩やかになる。
これに対し、本変形例のように、流路91cの断面積を全てカバーする大きさの四角い連通孔91aを有する遮蔽板91を用いた場合、上述したように内側の流路91cを開くとき、四角い連通孔91aの移動方向(CCW方向)前側の縁がまず始めに円形の流路91cに重なるため、開口面積の増加割合が急峻になる。つまり、本変形例のように四角い連通孔91aを有する遮蔽板91を用いることで、流路91cを開き始めた瞬間から多量の空気を流通させることができ、バルブ装置60の応答速度をより高速化できる。
図24(b)には、第4の変形例として、回転方向に沿って長くした複数の連通孔92aを有する遮蔽板92を示してある。また、図24(a)には、この遮蔽板92を用いた場合における流路の開閉状態を説明するための図を示してある。連通孔92aを回転方向に沿って長くしたため、本変形例では、内側の連通孔92aの個数を少なくした。
この変形例でも、各連通孔92aの移動方向(CCW方向)前側の縁が遮蔽板92の径方向に沿って真っ直ぐに延びているため、上述した第3の変形例と同様に、流路を開く際の立ち上がりを急峻にでき、バルブ装置60の応答速度を高速化できる。
さらに、この変形例によると、バルブ装置60の流路を全開にするまでの時間をより短くすることができる。つまり、本変形例では、遮蔽板92の連通孔92aを回転方向に沿って長くすることで、流路を全開にした後、遮蔽板92の回転を停止させるまでの減速時に、全開の状態を維持することができるため、上述した第3の変形例と比較して流量を最大にするまでの時間を短縮できる。言い換えると、本変形例によると、流路を開くとき、遮蔽板92を停止状態から回転させる加速時に流路を全開にすることができ、遮蔽板92を減速して停止するまでの時間を考慮する必要がない。
具体的には、図24(b)に示す回転位置に停止した状態(外側の流路が全開の状態)の遮蔽板92を矢印CCW方向に回転させると、直ぐに、遮蔽板92の内側の3つの連通孔92aそれぞれが内側の流路92c(図24(b)に破線で示す)に重なり始め、遮蔽板92が加速している間に内側の3つの流路92cが全開になる。この後、遮蔽板92を停止させるため減速させるときには、流路92cを全開にした状態を維持したまま、遮蔽板92が減速されつつ回転され、流路92cが全開のまま停止される。
これに対し、上述した第3の変形例の遮蔽板91のように流路の径と略同じ長さの比較的短い連通孔91aを有する場合、連通孔91aが流路に重なったときに遮蔽板91の回転を停止する必要があるため、流路を全開にするまでに遮蔽板91の減速のための時間を要することになる。これに対し、本変形例によると、遮蔽板92を加速する短い時間の間に流路を全開にすることができ、流路を全開にするまでの時間を短縮できる。
図25(b)には、第5の変形例としての遮蔽板93を示してあり、図25(a)には、この遮蔽板93を用いた場合の流路の開閉状態を説明するための図を示してある。この遮蔽板93は、内側の連通孔93aが径方向に延びている点と、内側の連通孔93aの個数が多い点で、上述した第4の変形例の遮蔽板92と異なる。
この変形例でも、各連通孔93aの回転方向CCWに沿った前側の縁が遮蔽板93の径方向に真っ直ぐに延びているため、流路を開く際の開口面積の増加の立ち上がりを急峻にすることができ、バルブ装置の応答速度を高速化できる。
図26(b)には、第6の変形例として、同一円周上にのみ複数の連通孔94aを備えた遮蔽板94を示してある。図26(a)には、この遮蔽板94を用いた場合の流路の開閉状態を説明するための図を示してある。
このように、同一円周上に連通孔94aを配置した場合であっても、例えば、バルブ装置側の流路の位置を図26(a)に示す位置に設定することで、いくつかの流路94bを選択的に開くことができる。また、この変形例のように同一円周上に連通孔94aを配置した場合、上述した第3〜第5の変形例のように遮蔽板の内側と外側に連通孔を配置した場合と比較して、流路の開閉条件を同じにすることができる。
図27(b)には、第7の変形例としての遮蔽板95を示してあり、図27(a)には、この遮蔽板95を用いた場合の流路の開閉状態を説明するための図を示してある。この遮蔽板95は、四角い連通孔95aを有する点で上述した第6の変形例と異なる。
この変形例によると、上述した第6の変形例と同様の効果を奏することができることに加えて、上述した第3〜第5の変形例のように、流路を開く際の開口面積の増加の立ち上がりを急峻化することができ、バルブ装置の応答速度を高速化できる。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
第1の流路と第2の流路を連通する開状態、および上記第1の流路と上記第2の流路を遮断する閉状態に切り換えるバルブ装置であって、
上記第2の流路に対向した第1の対向面を有するとともに、一端を上記第1の流路に連通し且つ他端を上記第1の対向面に露出した第1孔を有する第1部材と、
上記第1の対向面に隙間を介して対向した第2の対向面を有するとともに、一端を上記第2の流路に連通し且つ他端を上記第1孔に対向せしめて上記第2の対向面に露出した第2孔を有する第2部材と、
上記第1および第2の対向面に沿って移動可能に上記隙間に配置され、移動の途中で上記第1孔および第2孔を連通させる連通孔を有し、上記第1孔および上記第2孔を連通或いは遮断する遮蔽板と、
上記連通孔が上記第1孔および上記第2孔に重なる上記開状態と上記第1孔および上記第2孔を遮断する上記閉状態との間で上記遮蔽板を移動させる移動手段と、
を有することを特徴とするバルブ装置。
[2]
上記第1および第2の流路は、複数組あり、
上記第1および第2部材は、上記複数組の第1および第2の流路に対応して複数組の上記第1および第2孔を有し、
上記遮蔽板も、上記複数組の第1および第2孔を一斉に連通させるための複数の上記連通孔を有する、
ことを特徴とする[1]に記載のバルブ装置。
[3]
上記第1および第2の流路は、複数組あり、
上記第1および第2部材は、上記複数組の第1および第2の流路に対応して複数組の上記第1および第2孔を有し、
上記遮蔽板の上記連通孔は、当該遮蔽板が上記移動手段によって第1の位置に移動された状態で、上記複数組の第1および第2の流路のうち少なくとも1組の流路を連通させる第1の連通孔、および当該遮蔽板が上記移動手段によって上記第1の位置とは別の第2の位置に移動された状態で、上記少なくとも1組の流路とは別の少なくとも1組の流路を連通させる第2の連通孔を含む、
ことを特徴とする[1]に記載のバルブ装置。
[4]
上記移動手段は、上記遮蔽板を回転させるモータを有し、
上記遮蔽板は、その回転中心を中心にした同一円周上に複数の上記連通孔を有する、
ことを特徴とする[1]乃至[3]のいずれかに記載のバルブ装置。
[5]
複数枚の紙葉類を重ねて投入する投入部と、
吸着孔を有し、上記投入部に投入された紙葉類のうち重ね方向一端の紙葉類に沿って走行する取り出し部材と、
この取り出し部材の裏面側から上記吸着孔を吸引して当該取り出し部材の表面に負圧を発生させ、上記一端の紙葉類を当該取り出し部材の表面に吸着させる負圧発生部と、
この負圧発生部に吸気管を介して接続したポンプと、
上記吸気管の途中に設けられたバルブ装置と、を有し、
上記バルブ装置は、
その上流側の上記吸気管と下流側の上記吸気管を連通する開状態、および上記上流側吸気管と下流側吸気管を遮断する閉状態に切り換えるバルブ装置であって、
上記下流側吸気管に対向した第1の対向面を有するとともに、一端を上記上流側吸気管に連通し且つ他端を上記第1の対向面に露出した第1孔を有する第1部材と、
上記第1の対向面に隙間を介して対向した第2の対向面を有するとともに、一端を上記下流側吸気管に連通し且つ他端を上記第1孔に対向せしめて上記第2の対向面に露出した第2孔を有する第2部材と、
上記第1および第2の対向面に沿って移動可能に上記隙間に配置され、移動の途中で上記第1孔および第2孔を連通させる連通孔を有し、上記第1孔および上記第2孔を連通或いは遮断する遮蔽板と、
上記連通孔が上記第1孔および上記第2孔に重なる上記開状態と上記第1孔および上記第2孔を遮断する上記閉状態との間で上記遮蔽板を移動させる移動手段と、
を有することを特徴とする紙葉類取り出し装置。
[6]
複数枚の紙葉類を重ねて投入する投入部と、
吸着孔を有し、上記投入部に投入された紙葉類のうち重ね方向一端の紙葉類に沿って走行する取り出し部材と、
この取り出し部材の裏面側から上記吸着孔を吸引して当該取り出し部材の表面に負圧を発生させ、上記一端の紙葉類を当該取り出し部材の表面に吸着させる負圧発生部と、
この負圧発生部に排気管を介して接続したポンプと、
上記排気管の途中に設けられたバルブ装置と、を有し、
上記バルブ装置は、
その上流側の上記排気管と下流側の上記排気管を連通する開状態、および上記上流側排気管と下流側排気管を遮断する閉状態に切り換えるバルブ装置であって、
上記下流側排気管に対向した第1の対向面を有するとともに、一端を上記上流側排気管に連通し且つ他端を上記第1の対向面に露出した第1孔を有する第1部材と、
上記第1の対向面に隙間を介して対向した第2の対向面を有するとともに、一端を上記下流側排気管に連通し且つ他端を上記第1孔に対向せしめて上記第2の対向面に露出した第2孔を有する第2部材と、
上記第1および第2の対向面に沿って移動可能に上記隙間に配置され、移動の途中で上記第1孔および第2孔を連通させる連通孔を有し、上記第1孔および上記第2孔を連通或いは遮断する遮蔽板と、
上記連通孔が上記第1孔および上記第2孔に重なる上記開状態と上記第1孔および上記第2孔を遮断する上記閉状態との間で上記遮蔽板を移動させる移動手段と、
を有することを特徴とする紙葉類取り出し装置。
[7]
複数枚の紙葉類を重ねて投入する投入部と、
吸着孔を有し、上記投入部に投入された紙葉類のうち重ね方向一端の紙葉類に沿って走行する取り出し部材と、
この取り出し部材の裏面側から上記吸着孔を吸引して当該取り出し部材の表面に負圧を発生させ、上記一端の紙葉類を当該取り出し部材の表面に吸着させる負圧発生部と、
この負圧発生部に吸気管を介して接続したポンプと、
上記負圧発生部と上記ポンプとの間に接続した排気管と、
上記吸気管および排気管の途中に設けられた単一のバルブ装置と、を有し、
上記バルブ装置は、
上記吸気管を連通させるとともに上記排気管を遮断する第1の状態、および上記吸気管を遮断するとともに上記排気管を連通させる第2の状態のうちいずれか一方の状態に切り換えるバルブ装置であって、
第1の対向面を有するとともに、一端を上記吸気管に連通し且つ他端を上記第1の対向面に露出した第1孔、および一端を上記排気管に連通し且つ他端を上記第1の対向面に露出した第2孔を有する第1部材と、
上記第1の対向面に隙間を介して対向した第2の対向面を有するとともに、一端を上記吸気管に連通し且つ他端を上記第1孔に対向せしめて上記第2の対向面に露出した第3孔、および一端を上記排気管に連通し且つ他端を上記第2孔に対向せしめて上記第2の対向面に露出した第4孔を有する第2部材と、
上記第1および第2の対向面に沿って移動可能に上記隙間に配置され、移動の途中で上記第1孔と第3孔を連通させる第1の連通孔、および移動の途中で上記第2孔と第4孔を連通させる第2の連通孔を有する遮蔽板と、
上記第1の連通孔が上記第1孔と第3孔に重なる上記第1の状態と上記第2の連通孔が上記第2孔と上記第4孔に重なる上記第2の状態との間で上記遮蔽板を移動させる移動手段と、
を有することを特徴とする紙葉類取り出し装置。
[8]
上記移動手段は、上記遮蔽板を回転させるモータを有し、
上記遮蔽板は、その回転中心を中心にした同一円周上にそれぞれの上記連通孔を有する、
ことを特徴とする[5]乃至[7]のいずれかに記載の紙葉類取り出し装置。
この発明は、比較的重い紙葉類の取り出しを容易にでき紙葉類の取り出し速度を高速にできる紙葉類取り出し装置に関する。
1…紙葉類取り出し装置、4…取り出しベルト、5…負圧チャンバ、10…制御部、13…ポンプ、16…ポンプ、20、40、50、60、70、80…圧力調整装置、21…第1ブロック、23…第2ブロック、24、44、56、64、76、88…バルブ装置、25、58…遮蔽板、25a、25b…連通孔、27…モータ、35、36…シールド部材、37a、37b、37c、37d…長孔、P…紙葉類、S…隙間。

Claims (4)

  1. 複数枚の紙葉類を重ねて投入する投入部と、
    吸着孔を有し、上記投入部に投入された紙葉類のうち重ね方向一端の紙葉類に沿って走行する取り出し部材と、
    この取り出し部材の裏面側から上記吸着孔を吸引して当該取り出し部材の表面に負圧を発生させ、上記一端の紙葉類を当該取り出し部材の表面に吸着させる負圧発生部と、
    この負圧発生部に吸気管を介して接続したポンプと、
    上記吸気管の途中に設けられたバルブ装置と、を有し、
    上記バルブ装置は、
    その上流側の上記吸気管と下流側の上記吸気管を連通する開状態、および上記上流側吸気管と下流側吸気管を遮断する閉状態に切り換えるバルブ装置であって、
    上記下流側吸気管に対向した第1の対向面を有するとともに、一端を上記上流側吸気管に連通し且つ他端を上記第1の対向面に露出した第1孔を有する第1部材と、
    上記第1の対向面に隙間を介して対向した第2の対向面を有するとともに、一端を上記下流側吸気管に連通し且つ他端を上記第1孔に対向せしめて上記第2の対向面に露出した第2孔を有する第2部材と、
    上記第1および第2の対向面に沿って移動可能に上記隙間に配置され、移動の途中で上記第1孔および第2孔を連通させる連通孔を有し、上記第1孔および上記第2孔を連通或いは遮断する遮蔽板と、
    上記連通孔が上記第1孔および上記第2孔に重なる上記開状態と上記第1孔および上記第2孔を遮断する上記閉状態との間で上記遮蔽板を移動させる移動手段と、
    を有することを特徴とする紙葉類取り出し装置。
  2. 複数枚の紙葉類を重ねて投入する投入部と、
    吸着孔を有し、上記投入部に投入された紙葉類のうち重ね方向一端の紙葉類に沿って走行する取り出し部材と、
    この取り出し部材の裏面側から上記吸着孔を吸引して当該取り出し部材の表面に負圧を発生させ、上記一端の紙葉類を当該取り出し部材の表面に吸着させる負圧発生部と、
    この負圧発生部に排気管を介して接続したポンプと、
    上記排気管の途中に設けられたバルブ装置と、を有し、
    上記バルブ装置は、
    その上流側の上記排気管と下流側の上記排気管を連通する開状態、および上記上流側排気管と下流側排気管を遮断する閉状態に切り換えるバルブ装置であって、
    上記下流側排気管に対向した第1の対向面を有するとともに、一端を上記上流側排気管に連通し且つ他端を上記第1の対向面に露出した第1孔を有する第1部材と、
    上記第1の対向面に隙間を介して対向した第2の対向面を有するとともに、一端を上記下流側排気管に連通し且つ他端を上記第1孔に対向せしめて上記第2の対向面に露出した第2孔を有する第2部材と、
    上記第1および第2の対向面に沿って移動可能に上記隙間に配置され、移動の途中で上記第1孔および第2孔を連通させる連通孔を有し、上記第1孔および上記第2孔を連通或いは遮断する遮蔽板と、
    上記連通孔が上記第1孔および上記第2孔に重なる上記開状態と上記第1孔および上記第2孔を遮断する上記閉状態との間で上記遮蔽板を移動させる移動手段と、
    を有することを特徴とする紙葉類取り出し装置。
  3. 複数枚の紙葉類を重ねて投入する投入部と、
    吸着孔を有し、上記投入部に投入された紙葉類のうち重ね方向一端の紙葉類に沿って走行する取り出し部材と、
    この取り出し部材の裏面側から上記吸着孔を吸引して当該取り出し部材の表面に負圧を発生させ、上記一端の紙葉類を当該取り出し部材の表面に吸着させる負圧発生部と、
    この負圧発生部に吸気管を介して接続したポンプと、
    上記負圧発生部と上記ポンプとの間に接続した排気管と、
    上記吸気管および排気管の途中に設けられた単一のバルブ装置と、を有し、
    上記バルブ装置は、
    上記吸気管を連通させるとともに上記排気管を遮断する第1の状態、および上記吸気管を遮断するとともに上記排気管を連通させる第2の状態のうちいずれか一方の状態に切り換えるバルブ装置であって、
    第1の対向面を有するとともに、一端を上記吸気管に連通し且つ他端を上記第1の対向面に露出した第1孔、および一端を上記排気管に連通し且つ他端を上記第1の対向面に露出した第2孔を有する第1部材と、
    上記第1の対向面に隙間を介して対向した第2の対向面を有するとともに、一端を上記吸気管に連通し且つ他端を上記第1孔に対向せしめて上記第2の対向面に露出した第3孔、および一端を上記排気管に連通し且つ他端を上記第2孔に対向せしめて上記第2の対向面に露出した第4孔を有する第2部材と、
    上記第1および第2の対向面に沿って移動可能に上記隙間に配置され、移動の途中で上記第1孔と第3孔を連通させる第1の連通孔、および移動の途中で上記第2孔と第4孔を連通させる第2の連通孔を有する遮蔽板と、
    上記第1の連通孔が上記第1孔と第3孔に重なる上記第1の状態と上記第2の連通孔が上記第2孔と上記第4孔に重なる上記第2の状態との間で上記遮蔽板を移動させる移動手段と、
    を有することを特徴とする紙葉類取り出し装置。
  4. 上記移動手段は、上記遮蔽板を回転させるモータを有し、
    上記遮蔽板は、その回転中心を中心にした同一円周上にそれぞれの上記連通孔を有する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の紙葉類取り出し装置。
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