JP5657586B2 - 電子機器用カバーガラスブランクの製造方法および電子機器用カバーガラスの製造方法 - Google Patents
電子機器用カバーガラスブランクの製造方法および電子機器用カバーガラスの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5657586B2 JP5657586B2 JP2012039054A JP2012039054A JP5657586B2 JP 5657586 B2 JP5657586 B2 JP 5657586B2 JP 2012039054 A JP2012039054 A JP 2012039054A JP 2012039054 A JP2012039054 A JP 2012039054A JP 5657586 B2 JP5657586 B2 JP 5657586B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- blank
- cover glass
- molds
- molten glass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B11/00—Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
- C03B11/06—Construction of plunger or mould
- C03B11/08—Construction of plunger or mould for making solid articles, e.g. lenses
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B7/00—Distributors for the molten glass; Means for taking-off charges of molten glass; Producing the gob, e.g. controlling the gob shape, weight or delivery tact
- C03B7/10—Cutting-off or severing the glass flow with the aid of knives or scissors or non-contacting cutting means, e.g. a gas jet; Construction of the blades used
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B2215/00—Press-moulding glass
- C03B2215/40—Product characteristics
- C03B2215/44—Flat, parallel-faced disc or plate products
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B2215/00—Press-moulding glass
- C03B2215/70—Horizontal or inclined press axis
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Description
(1)第1の実施形態
(1−1)実施形態のカバーガラス
本実施形態のカバーガラスの構成について図1を参照して説明する。図1において(a)は一形状例に係る本実施形態のカバーガラスの斜視図であり、(b)は本実施形態のカバーガラスの断面図である。
本実施形態のカバーガラスは、ガラス基板そのもの、あるいはガラス基板上に印刷層が形成されたものである(図1には後者の構造を図示)。本実施形態のカバーガラスの好ましい利用形態は例えば、携帯型電子機器、特に携帯電話機(携帯機器)の表示画面に使用されるカバーガラスである。したがって、本実施形態のカバーガラスは、機器の落下あるいは表示画面への操作入力(タッチパネル機能としての操作入力)に対する仕様を満足させるべく、薄くかつ高い強度を有するガラスである必要がある。このため、本実施形態のカバーガラスは、イオン交換処理による化学強化が可能なアルカリ金属酸化物を含むガラス材料からなる。
次に、図2を参照して、携帯機器用カバーガラスの製造工程について説明する。図2は、携帯機器用カバーガラスの製造工程を示すフローチャートである。
図2に示すように、この携帯機器用カバーガラスでは先ず、プレス成型工程において溶融ガラスをプレス成型してガラスブランクを作製する(ステップS10)。次に、プレス成型により得られたガラスブランクに対して形状加工を施し、所望の形状のガラス基板を作製する(ステップS20)。次に、ガラス基板に対して化学強化を施してガラス基板の表層部分に圧縮応力層を形成する(ステップS30)。さらに、必要に応じてガラス基板の表面に単層または多層からなる加飾層を設ける(ステップS40)。
以下、各工程について、詳細に説明する。
先ず図3を参照して、プレス成型工程(ステップS10)について説明する。図3は、プレス成型において用いられる装置の平面図である。図3に示されるように、装置101は、4組のプレスユニット120,130,140,150と、切断ユニット160と、を備える。切断ユニット160は、溶融ガラス流出口111から流出する溶融ガラスの経路上に設けられる。装置101は、切断ユニット160によって切断されてできる溶融ガラスの塊(以降、ゴブともいう)を落下させ、そのとき、塊の落下経路の両側から、互いに対向する一対の型の面で塊を挟み込みプレスすることにより、ガラスブランクを成形する。
具体的には、図4に示されるように、装置101は、溶融ガラス流出口111を中心として、4組のプレスユニット120,130,140及び150が90度おきに設けられている。
なお、プレスユニット130,140及び150の構造は、プレスユニット120と同様であるため、説明は省略する。
図5(a)に示すように、プレスユニット120は、ブロック181,182をさらに有している。ブロック181,182は、相互に接近・開離する方向へ変位可能に配置されている。また、ブロック181,182は、駆動手段(図示せず)によって、溶融ガラスLGの経路を共同して開閉するように駆動される。ブロック181,182を溶融ガラスLGの経路上で閉じることにより溶融ガラスLGの経路が塞がれる。そして、ブロック181,182で作られる凹部180Cによって、切断ユニット160で切断された溶融ガラスLGの塊が受け止められる。この後、図5(b)に示すように、ブロック181,182が開かれることにより、凹部180Cにおいて球状となった溶融ガラスLGが一度にプレスユニット120に向けて落下し、溶融ガラスLGが球状のゴブGGとなる。球状のゴブGGは、落下途中、図5(c)に示すように、第1の型121と第2の型122とに挟まれてプレス成型されることにより、円形状のガラスブランクGが作製される。
図7(a)に示すように、装置201は、光学ガラスの塊CPをガラス材把持機構212でプレスユニット220の上部の位置に搬送する。そして、この位置で、装置201は、図7(b)に示すように、ガラス材把持機構212による光学ガラスの塊CPの把持を開放して、光学ガラスの塊CPを落下させる。光学ガラスの塊CPは、落下途中、図7(c)に示すように、第1の型221と第2の型222とに挟まれて円形状のガラスブランクGが成形される。第1の型221及び第2の型222は、図5に示す第1の型121及び第2の型122と同じ構成及び作用をするので、その説明は省略する。
以上詳述した装置101を用いたプレス成型では、ゴブGGの一対の切断刃161及び162による切断によって、得られたガラスブランクGに切断痕が残留することがある。切断痕が最終的に携帯機器用カバーガラスに残留することは品質上問題となるため、切断痕を後工程で除去する必要がある。しかし、ガラスブランクG上の切断痕の位置がガラスブランクごとにばらつくと、後の形状加工工程において安定的に所望の形状のガラス基板が切り出せず、歩留まりが低下する虞がある。そこで、ゴブGGを一対の切断刃161及び162で切断するときには、成形されるガラスブランクの周縁に切断痕が位置するように、ゴブGGを切断することが好ましい。発明者らの研究結果によれば、一対の切断刃161及び162のうち上方にある切断刃162を下方にある切断刃161よりも厚くすることで、ゴブGGに生ずる切断痕が落下中において上方に位置し続け、プレス中においてもゴブGGにおける切断痕の位置が変化せず、結果として、ガラスブランクGの周縁(プレス中は上方の周縁)に切断痕が生ずることが分かっている。この場合、例えば、上方の切断刃161の厚さを1.5mm、下方の切断刃162の厚さを1.0mmとする。
また、切断痕のガラスブランクG上の位置を制御する代わりに、切断痕自体がガラスブランクGに生じないようにしてもよい。以下、図8を参照して、切断痕をガラスブランクGから除去するための構成例について説明する。なお、図8は図4と同様の形式の図である。図8(a)は、溶融ガラス材料LGと切断ユニット160が接触する前の側面図である。図8(b)は、切断ユニット160が溶融ガラス材料LGを切り出した後の側面図である。図8(c)は、プレスユニット120が溶融ガラスの塊GGをプレス成型している状態の側面図である。図8(d)は、プレスユニットからはみ出した溶融あるいは軟化したガラスを除去する状態の側面図である。
図8(a),(b)はそれぞれ、図4(a),(b)と同じである。本変形例では、プレスに際して、ゴブGGのうち少なくとも切断痕Tを含む一部がはみ出すタイミングで、第1駆動部123と第2駆動部124が第1の型121と第2の型122を駆動する。これにより、図8(c)に示すように、第1の型121と第2の型122の間にゴブGGのうち切断痕Tを含まない部分が捕獲(キャッチ)され、切断痕Tがプレスユニット120からはみ出した状態となる。次に、図8(d)に示すように、切断刃165が、プレスユニット120からはみ出した溶融あるいは軟化したガラスを除去する。なお、プレスユニット120からはみ出したガラスを除去できるものであれば、切断刃165の形状、材質は問わない。
次に、切断痕自体がガラスブランクGに生じないようにするための別の構成例について、図9および図10を参照して説明する。図9(a)は、この変形例に係るプレスユニット320が備える第1の型321および第2の型322の平面図である。図9(b)は、本実施形態のプレスユニット220の側面図である。
図9(a)に示すように、本実施形態の第1の型321および第2の型322は、略円形状の弧の一部を直線状に切り取った形状である。第1の型321および第2の型322は、弧の一部を直線状に切り取られた直線部Lが鉛直上方に位置するように形成されている。図9(b)に示すように、第1の型321と第2の型322は、開状態ではゴブをプレス成型するための面の法線方向が水平方向に対して傾斜した状態で対向するように配置されている。また、閉状態において第1の型321のプレス面321aと第2の型322のプレス面322aの間隔を一定に維持し、プレスユニット320内に板状の空間を形成するように、第1の型321のプレス面321aおよび第2の型322のプレス面322aには、それぞれ突起321bおよび突起322bが設けられている。
図10(a)に示すように、溶融ガラス材料LGは、溶融ガラス流出口111から連続的に流出される。このとき、第1の型321と第2の型322は、それぞれ、図10(a)に矢印で示すように、水平方向に移動する。そして、第1の型321の上部に配置された直線部Lと、第2の型322の上部に配置された直線部Lとが互いに接触することにより、図10(b)に示すように、溶融ガラス材料LGが切断される。また、溶融ガラス材料LGが切断されることにより、ゴブGGが形成される。この際、切断痕Tは各直線部Lの近傍に位置している。
次に、形状加工工程(ステップS20)について説明する。
本実施形態のガラスブランクの製造方法では、前工程のプレス成型工程により作製されるガラスブランクが極めて高い平坦度および平滑性を備えうるため、ガラスブランクを再加熱してガラスブランクに生じている歪みを除去するアニール工程を行うことなく、プレス成型工程により作製されたガラスブランクを、この形状加工工程によって所望の携帯機器用カバーガラスの形状に加工してよい。
スクライビングによる切断方法では、ガラスブランクを所望の形状とするために、ガラスブランクの表面に超鋼合金製あるいはダイヤモンド粒子からなるスクライバにより、所望の形状の輪郭に合致した切断線(線状のキズ)を設ける。その後、ガラスブランクを部分的に加熱することで、熱膨張により切断線を成長させることによってガラスブランクのうち所望の領域のみを除去する。
エッチングによる切断方法を利用した形状加工工程には、以下の(b−1)耐エッチング膜形成工程、(b−2)パターニング工程、(b−3)切断工程、の工程が含まれる。
以下、エッチングによる切断方法を利用した形状加工工程について説明する。
耐エッチング膜形成工程では、ガラスブランクの少なくとも一方の面上に、耐エッチング膜を形成する。この耐エッチング膜は、通常、ガラスブランクの両面に形成されるが、後の切断工程において、片面のみをエッチング溶液に接触させる場合には、当該片面にのみ耐エッチング膜が形成されていればよい。なお、以下の説明においては、耐エッチング膜が、ガラスブランクの両面に形成されることを前提として説明する。耐エッチング膜としては、後のパターニング工程において、パターニング処理により部分的に除去可能であり、かつ、切断工程において用いるエッチング溶液に対しては溶解・除去されない性質を有するものであれば、適宜選択できる。このような耐エッチング膜としては、少なくとも弗酸水溶液に対して難溶性または不溶性を示すレジスト膜を用いることが好ましい。この場合、パターニング工程においては、レジスト膜を、フォトマスクを用いた露光処理と現像液による現像処理とによってパターニング処理し、切断工程においてエッチング溶液を利用して切断を行うことができる。
パターニング工程では、少なくとも耐エッチング膜を、パターニングする。これにより、ガラスブランクの表面全面を覆う耐エッチング膜のうち、最終的に作製されるガラス基板の平面方向の形状に対応する領域以外の耐エッチング膜を除去する。耐エッチング膜のパターニング方法としては、代表的には、上述した露光・現像を組み合わせて実施するフォトリソグラフィが利用できる。なお、パターニング工程は、両面に耐エッチング膜が形成されたガラスブランクの少なくとも片面に対して実施すればよく、両面に対して実施してもよい。
切断工程では、ガラスブランクの、パターニングされた耐エッチング膜が設けられた面を、エッチング溶液に接触させてエッチングすることで、ガラスブランクを小片に切断する。エッチング処理は、通常、ガラスブランクをエッチング溶液に浸漬させて行う。エッチング溶液としては、少なくとも弗酸を含むものであれば特に限定されないが、必要に応じて、塩酸等のその他の酸や、界面活性剤等の各種の添加剤が添加されていてもよい。
次に、化学強化工程(ステップS30)について説明する。
化学強化工程では、形状加工工程によって所望の形状に加工されたガラス基板を複数枚、カセット(ホルダー)に装填し、溶融塩を含む化学強化処理液にカセットを浸漬させる。これにより、ガラス基板に含まれる1種以上のアルカリ金属を、溶融塩のアルカリ金属との間でイオン交換処理を行い、ガラス基板の表層部分に圧縮応力層を形成する。
・溶融塩の組成 :硝酸カリウム、または、硝酸カリウムと硝酸ナトリウムとの混塩
・溶融塩の温度 :320℃〜470℃
・浸漬時間 :3分〜600分
次に、化学強化されたガラス基板10の一方の主表面に対して加飾層20を形成するための加飾層形成工程を行う(ステップS40)。加飾層形成工程では、ガラス基板10の主表面に対して、スクリーン印刷等の公知の様々な印刷方法、あるいは公知の成膜方法によって加飾層20を形成する。公知の成膜方法としては、例えばディッピング法、スプレーコート法、ゾルゲルコート法、メッキ法等の公知の液相成膜法や、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等の公知の気相成膜法などが利用できる。
次に、第2の実施形態の携帯機器用カバーガラスの製造方法について説明する。
従来の携帯機器用カバーガラスは、主として表示画面を保護するために用いられてきたため、その外形形状は全体として平坦な形状がほとんどであった。一方、携帯機器の筐体を保護するための部材としてはステンレス鋼が従来用いられてきたが、そのような携帯機器は、使用状況によっては筐体のステンレス鋼の部分に傷が付きやすく、使用していくにつれて携帯機器の見栄えが低下していくことが指摘されている。そのため、携帯機器の表示画面の保護に加えて携帯機器の筐体の保護を目的として、薄型の強化ガラスを使用することが要請されてきている。
図12は、図11に例示した携帯機器用カバーガラス用のガラスブランクを作製するときのプレス成型方法を具体的に示す図である。図12(a)は、ゴブを作る以前の状態を示す図であり、図12(b)は、切断ユニット160によってゴブが作られた状態を示す図であり、図12(c)は、ゴブをプレスすることによりガラスブランクGが成形された状態を示す図である。
なお、本実施形態の携帯機器用カバーガラスの製造方法においても、第1の実施形態で述べた化学強化工程、加飾層形成工程を含んでよい。
また、使用されるモデルやサイズによって、要求される値は異なるが、一般的に携帯機器用カバーガラスに要求される平坦度としては、8cmの長さ辺り20μm以下になることが好ましい。本実施の形態にかかる携帯機器用カバーガラスブランクの製造方法を用いることで、上記の要求を満たすことができる。
ガラス組成として、63.5重量%のSiO2と、8.2重量%のA12O3と、8.0重量%のLi2Oと、10.4重量%のNa2Oと、11.9重量%のZrO2とを含む溶融ガラス材料を準備し、本発明の第1実施形態のプレス成型方法(図3、図4の装置を用いた方法)を用いて、直径90mm、厚さ0.7mmのガラスブランクを作製した。溶融ガラス流出口111から吐出される溶融ガラス材料LGの温度は1300℃であり、この時の溶融ガラス材料LGの粘度は700ポアズである。また、第1の型及び第2の型のプレス面の表面粗さ(算術平均粗さRa)は、0.01μm〜1μmとした。
溶融ガラス流出口111から吐出される溶融ガラス材料LGは、切断ユニット160によって切断され、直径約20mmのゴブGGとが形成される。ゴブGGとは、プレスユニットによって荷重3000kgfで、その温度が溶融ガラス材料のガラス転移温度(Tg)以下となるまで(約3秒)プレスされ、直径90mmのガラスブランクが形成された。このガラスブランクを45mm×80mmの小片に切断した。
この実施例では、携帯機器用カバーガラスに要求される平坦度を8μm以下とした場合に、この平坦度を実現すべく、各プレスユニットにおいて第1の型及び第2の型の温度差は、10℃以内とした。具体的には、第1の型の温度を420℃とし、第2の型の温度を411〜429℃とした。
次に、ガラスブランクを溶融塩中に浸漬して化学強化を施し、ガラスブランクの両面に約40μmの圧縮応力層を形成した。化学強化(イオン交換処理)における溶融塩として、硝酸カリウムと硝酸ナトリウムの混塩(混合比は重量%で、硝酸カリウム:硝酸ナトリウム=60:40)を用い、圧縮応力層の厚さが上記厚さとなるように、溶融塩の温度を320℃〜360℃の範囲内に保った状態で、浸漬時間を適宜調整した。
実施例で作製された45mm×80mmのガラスブランク(化学強化後のガラスブランク)について、平坦度および表面粗さ(算術平均粗さRa)を測定した。
平坦度は、JIS B0602により規定され、例えば、Nidek社製フラットネステスターFT−900を用いて測定した。表1に示す平坦度の評価基準は、以下のとおりである。
◎:Raが4.0μm以下
○:Raが4.0μmより大きく8.0μm以下
△:Raが8.0μmより大きく12.0μm以下
×:Raが12.0μmより大きい
表1に示す表面粗さの評価基準は、以下のとおりである。
○:Raが0.01μm以下
△:Raが0.01μmより大きく0.1μm以下
×:Raが0.1μmより大きい
10T,10B…主表面
10U,10V…圧縮応力層
20…印刷層
Claims (12)
- 溶融ガラスの塊を一対の金型を用いてプレス成型する成型工程を含む電子機器用カバーガラスブランクの製造方法であって、
溶融ガラス流出口から流出する溶融ガラスを切断刃で切断し溶融ガラスの塊を形成して落下させる切断工程であって、該溶融ガラスの塊に生じる切断痕が落下中において上方に位置し続けるように該溶融ガラス流を切断する、該切断工程と、
上記溶融ガラスの塊の落下経路上にてこの落下経路を挟んで両側から互いに対向する一対の金型の面で溶融ガラスの塊を挟み込んでプレス成型する成型工程とを含み、
上記プレス成型する際の一対の金型の対向位置における温度差と、プレス成型後に得られたガラスブランクの平坦度との間の相関関係に基づいて、電子機器用カバーガラスに要求される平坦度を実現できる上記一対の金型の温度差を求め、
一対の金型の温度を上記求められた温度差以内になるように上記一対の金型温度を制御しながら、プレス成型を行うことを特徴とする、電子機器用カバーガラスブランクの製造方法。 - 上記プレス成型工程では、上記一対の金型のそれぞれの溶融ガラスと接触する部分の温度が、上記一対の金型間で同一の温度となるようにプレスすることを特徴とする、請求項1に記載された電子機器用カバーガラスブランクの製造方法。
- 上記塊が上記金型に接触してから離れるまでの上記一対の金型の温度を、上記溶融ガラスのガラス転移点(Tg)未満の温度とすることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器用カバーガラスブランクの製造方法。
- 上記プレス成型工程によって得られたガラスブランクの板厚が、上記電子機器用カバーガラスに要求される板厚と同じ板厚となるようにプレス成型を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子機器用カバーガラスブランクの製造方法。
- 上記切断工程では、溶融ガラスの切断痕が上記ガラスブランクの周縁に位置するように、溶融ガラスを切断することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載された電子機器用カバーガラスブランクの製造方法。
- 上記プレス成型工程では、溶融ガラスの切断痕が上記一対の金型からはみ出すタイミングで溶融ガラスをプレスすることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載された電子機器用カバーガラスブランクの製造方法。
- 溶融ガラスの塊が第1及び第2の一対の金型のプレス面に接触してから、第1と第2の一対の金型が溶融ガラスの塊を完全に閉じこめる状態になるまでの時間が0.1秒以内である、請求項1〜6のいずれかに記載の電子機器用カバーガラスブランクの製造方法。
- 切断された溶融ガラスの塊が略球状になるように溶融ガラスの塊を形成する、請求項1〜6のいずれかに記載の電子機器用カバーガラスブランクの製造方法。
- 請求項1〜8のいずれかに記載された電子機器用カバーガラスブランクの製造方法により製造されたガラスブランクに生じている歪みを残存させた状態で、上記ガラスブランクを電子機器用カバーガラスの形状に加工する形状加工工程を行うことを特徴とする電子機器用カバーガラスの製造方法。
- 請求項1〜8のいずれかに記載された電子機器用カバーガラスブランクの製造方法により製造されたガラスブランクの主表面の表面状態を維持して、上記ガラスブランクの主表面が電子機器用カバーガラスの主表面となるように、上記ガラスブランクの外周形状を電子機器用カバーガラスの外周形状に加工する形状加工工程を行うことを特徴とする電子機器用カバーガラスの製造方法。
- 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子機器用カバーガラスブランクの製造方法によって得られた電子機器用ガラスブランクを用いて電子機器用カバーガラスを製造することを特徴とする、電子機器用カバーガラスの製造方法。
- 溶融ガラスの塊を一対の金型を用いてプレス成型する成型工程を含む電子機器用カバーガラスブランクの製造方法であって、
一対の金型の上部が、溶融ガラス流出口から流出する溶融ガラス流を挟んで互いに接触することにより溶融ガラス流が該金型によって切断されて溶融ガラスの塊が形成され、その後、型が完全に閉じられてプレス成型が行われる成型工程を含み、
上記溶融ガラスをプレス成型する際の一対の金型の対向位置における温度差と、プレス成型後に得られたガラスブランクの平坦度との間の相関関係に基づいて、電子機器用カバーガラスに要求される平坦度を実現できる上記一対の金型の温度差を求め、
一対の金型の温度を上記求められた温度差以内になるように上記一対の金型温度を制御しながら、プレス成型を行うことを特徴とする、電子機器用カバーガラスブランクの製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012039054A JP5657586B2 (ja) | 2011-03-30 | 2012-02-24 | 電子機器用カバーガラスブランクの製造方法および電子機器用カバーガラスの製造方法 |
CN2012800155919A CN103459335A (zh) | 2011-03-30 | 2012-03-16 | 电子设备用覆盖玻璃雏形的制造方法以及电子设备用覆盖玻璃的制造方法 |
PCT/JP2012/001840 WO2012132293A1 (ja) | 2011-03-30 | 2012-03-16 | 電子機器用カバーガラスブランクの製造方法および電子機器用カバーガラスの製造方法 |
TW101109680A TW201302633A (zh) | 2011-03-30 | 2012-03-21 | 電子機器用保護玻璃毛胚的製造方法及電子機器用保護玻璃的製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011074457 | 2011-03-30 | ||
JP2011074457 | 2011-03-30 | ||
JP2012039054A JP5657586B2 (ja) | 2011-03-30 | 2012-02-24 | 電子機器用カバーガラスブランクの製造方法および電子機器用カバーガラスの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012214361A JP2012214361A (ja) | 2012-11-08 |
JP5657586B2 true JP5657586B2 (ja) | 2015-01-21 |
Family
ID=46930084
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012039054A Expired - Fee Related JP5657586B2 (ja) | 2011-03-30 | 2012-02-24 | 電子機器用カバーガラスブランクの製造方法および電子機器用カバーガラスの製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5657586B2 (ja) |
CN (1) | CN103459335A (ja) |
TW (1) | TW201302633A (ja) |
WO (1) | WO2012132293A1 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5434948B2 (ja) * | 2011-03-31 | 2014-03-05 | コニカミノルタ株式会社 | カバーガラス板の製造方法 |
JP5435018B2 (ja) * | 2011-12-15 | 2014-03-05 | コニカミノルタ株式会社 | 板ガラスブランクス,その製造方法及びカバーガラス板の製造方法 |
WO2014199702A1 (ja) * | 2013-06-11 | 2014-12-18 | コニカミノルタ株式会社 | ガラス成形品の製造方法およびガラス成形品の製造装置 |
CN109422448B (zh) * | 2017-08-31 | 2022-12-13 | Agc株式会社 | 3d保护玻璃的制造方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01148717A (ja) * | 1987-12-07 | 1989-06-12 | Canon Inc | 光学素子の成形装置 |
JPH08109030A (ja) * | 1994-10-07 | 1996-04-30 | Olympus Optical Co Ltd | ガラス光学素子成形方法及び装置 |
JP3204613B2 (ja) * | 1996-03-21 | 2001-09-04 | 旭テクノグラス株式会社 | ガラス製トレイの成型金型 |
KR100571074B1 (ko) * | 2001-09-11 | 2006-04-14 | 가부시끼가이샤 도시바 | 띠 형상 유리판을 접합하는 접합 방법 및 접합 장치, 유리프레임의 제조 방법 및 제조 장치, 및 유리 프레임을구비한 화상 표시 장치의 제조 방법 및 제조 장치 |
JP2003160347A (ja) * | 2001-09-11 | 2003-06-03 | Toshiba Corp | 帯状ガラス板を接合する接合方法および接合装置、ガラス枠の製造方法および製造装置、並びに、ガラス枠を備えた画像表示装置の製造方法および製造装置 |
JP3982229B2 (ja) * | 2001-10-17 | 2007-09-26 | 富士電機デバイステクノロジー株式会社 | ガラス基板のプレス成形装置及びプレス成形方法 |
JP4380379B2 (ja) * | 2004-03-19 | 2009-12-09 | コニカミノルタオプト株式会社 | 情報記録媒体用ガラス基板の製造方法 |
JP4309859B2 (ja) * | 2005-02-28 | 2009-08-05 | Hoya株式会社 | プレス成形用プリフォームの製造方法および光学素子の製造方法 |
JP5033768B2 (ja) * | 2008-10-31 | 2012-09-26 | 株式会社オハラ | 薄板状ガラス成形体の製造方法及びディスク状磁気記録媒体の製造方法 |
CN102388003B (zh) * | 2009-03-02 | 2014-11-19 | 苹果公司 | 用于强化用于便携式电子设备的玻璃盖的技术 |
-
2012
- 2012-02-24 JP JP2012039054A patent/JP5657586B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2012-03-16 WO PCT/JP2012/001840 patent/WO2012132293A1/ja active Application Filing
- 2012-03-16 CN CN2012800155919A patent/CN103459335A/zh active Pending
- 2012-03-21 TW TW101109680A patent/TW201302633A/zh unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN103459335A (zh) | 2013-12-18 |
WO2012132293A1 (ja) | 2012-10-04 |
TW201302633A (zh) | 2013-01-16 |
JP2012214361A (ja) | 2012-11-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11084751B2 (en) | Shaped glass articles and methods for forming the same | |
US11420898B2 (en) | High strength ultrathin glass and method of making the same | |
WO2013081119A1 (ja) | 電子機器用カバーガラスブランク及びその製造方法、並びに電子機器用カバーガラス及びその製造方法 | |
US9266768B2 (en) | High purity nickel molds for optical quality glass forming | |
US11932570B2 (en) | Chemically toughened glass article having no optical orange skin and method for producing same | |
JP5657586B2 (ja) | 電子機器用カバーガラスブランクの製造方法および電子機器用カバーガラスの製造方法 | |
JP7102984B2 (ja) | 3dカバーガラスの製造方法 | |
KR20140057474A (ko) | 강화 커버 유리의 유리 조성물 | |
US20110067450A1 (en) | Method and apparatus for forming shaped articles from sheet material | |
CN112969667A (zh) | 具有三维形状的玻璃物品及其制造方法、化学强化玻璃物品及其制造方法 | |
JP2014133690A (ja) | 電子機器用カバーガラスブランク及びその製造方法、並びに電子機器用カバーガラスのガラス基板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131217 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140217 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140902 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141030 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141125 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141126 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5657586 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |