JP5656691B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍サイクルを用いた冷凍装置に関する。
環境負荷低減の観点から冷凍空調機器への低GWP冷媒の適用が加速されている。このような冷媒の候補としては、例えば二酸化炭素がある。
二酸化炭素を冷媒に用いた従来の冷凍装置として、例えば、「 圧縮機(1)、蒸発器(4),(14)、膨張弁(3),(13)よりなる冷凍回路を有し、冷媒として二酸化炭素を採用した二酸化炭素冷凍機において、上記圧縮機(1)が、スイングタイプのロータリー型圧縮機により構成されていることを特徴とする二酸化炭素冷凍機」が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−65888号公報(請求項1)
しかしながら、二酸化炭素を冷媒として用いる場合、単段の蒸気圧縮方式の冷凍サイクルにおいては、外気温と冷却温度との温度差が大きくなると運転圧力比が非常に高くなり、容積形圧縮機のエネルギー効率が低下する、という問題点があった。
例えば、外気温32℃、冷却温度(庫内温度)−40℃に維持する運転を行う場合には、運転圧力比が8以上にまで上昇する。
容積形圧縮機のエネルギー効率を向上させる冷凍装置の構成として、2元冷凍サイクルが知られている。2元冷凍サイクルでは、運転圧力比を低下させることができるものの、吸入ガス温度が高くなると、吐出ガス温度が上昇し、運転範囲が制限される。
レシプロ式やロータリー式のような固有圧縮比を持たない容積形圧縮機では、吐出温度が高くなる運転においては、吸入ガス温度を低下させる必要性があり、運転範囲が制限される、という問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、二酸化炭素を冷媒として用いた場合における、圧縮機のエネルギー効率を向上することができる冷凍装置を得るものである。また、運転範囲を拡大することができる冷凍装置を得るものである。
本発明に係る冷凍装置は、第1圧縮機、第1凝縮器、第1膨張機構、および第1蒸発器を順次接続し、第1冷媒を循環させる第1冷媒回路と、第2圧縮機、第2凝縮器、第2膨張機構、および第2蒸発器を順次接続し、第2冷媒を循環させる第2冷媒回路とを備え、前記第1蒸発器内の前記第1冷媒と、前記第2凝縮器内の前記第2冷媒とが熱交換する冷凍装置において、前記第2冷媒として二酸化炭素を用い、前記第2圧縮機をスクロール圧縮機により構成し、前記第1冷媒回路の前記第1蒸発器と前記第1圧縮機との間の前記第1冷媒と、前記第2冷媒回路の前記第2圧縮機と前記第2凝縮器との間の前記第2冷媒とを熱交換する中間冷却器を設け、前記第2冷媒回路は、前記中間冷却器から流出した前記第2冷媒の一部を減圧して、前記スクロール圧縮機の圧縮室内に流入させるインジェクション回路を備えたものである。
本発明は、第1冷媒回路と第2冷媒回路とにより2元冷凍サイクルを構成し、二酸化炭素冷媒を用いた第2冷媒回路の圧縮機を、固有圧縮比を持つスクロール圧縮機により構成したので、圧縮機のエネルギー効率を向上することができる。
本発明の実施の形態1における冷凍装置を示す図である。 本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の縦断面図模式図である。 本発明の実施の形態1における固定スクロール101と揺動スクロール102とを組み合わせた状態での上面図模式図である。 本発明の実施の形態1における固定スクロール101と揺動スクロール102とを組み合わせた状態での上面図模式図である。 本発明の実施の形態1における固定スクロール101と揺動スクロール102とを組み合わせた状態での上面図模式図である。 本発明の実施の形態2における冷媒システムを示す図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における冷凍装置を示す図である。
本実施の形態における冷凍装置は、高元側の冷媒回路(冷凍サイクル)と、低元側の冷媒回路(冷凍サイクル)とで構成されている。
高元側の冷媒回路は、高元側圧縮機1、高元側凝縮器2、高元側主LEV(電子膨張弁)3、カスケードコンデンサ4、および中間冷却器6を順次接続して閉ループで構成する。高元側の冷媒回路は、塩素を含まないHFC系冷媒が作動流体として用いられる。
低元側の冷媒回路は、低元側圧縮機5、中間冷却器6、カスケードコンデンサ4、低元側主LEV7、低元側蒸発器8を順次接続して閉ループで構成する。低元側の冷媒回路は、二酸化炭素冷媒が作動流体として用いられる。
カスケードコンデンサ4内では、低元側の冷媒と高元側の冷媒とが熱交換する。
また、中間冷却器6内においても、低元側の冷媒と高元側の冷媒とが熱交換する。
このような熱交換により、低元側の冷媒を液化させ、高元側の冷媒を蒸発させることで、2元冷凍サイクル(2元冷凍装置)を構成している。
なお、「高元側の冷媒回路」は、本発明における「第1冷媒回路」に相当する。
また、「低元側の冷媒回路」は、本発明における「第2冷媒回路」に相当する。
また、「高元側圧縮機1」は、本発明における「第1圧縮機」に相当する。
また、「高元側凝縮器2」は、本発明における「第1凝縮器」に相当する。
また、「高元側主LEV3」は、本発明における「第1膨張機構」に相当する。
また、「カスケードコンデンサ4」は、本発明における「第1蒸発器」および「第2凝縮器」に相当する。
また、「低元側圧縮機5」は、本発明における「第2圧縮機」に相当する。
また、「低元側主LEV7」は、本発明における「第2膨張機構」に相当する。
また、「低元側蒸発器8」は、本発明における「第2蒸発器」に相当する。
また、「高元側の冷媒」は、本発明における「第1冷媒」に相当する。
また、「低元側の冷媒」は、本発明における「第2冷媒」に相当する。
さらに、低元側の冷媒回路には、中間冷却器6から流出した低元側の冷媒の一部を減圧して、低元側圧縮機5の圧縮室内に流入させるインジェクション回路11を備えている。
このインジェクション回路11は、中間冷却器6の下流側を分岐して低元側圧縮機5に接続する分岐配管と、インジェクション回路11を流通する冷媒を減圧する開度可変のインジェクション用LEV9と、インジェクション回路11の流路を開閉するインジェクション用電磁弁10を備えている。
また、低元側圧縮機5の吐出管には、低元側圧縮機5から吐出された冷媒の温度を検出する温度検知手段(図示せず)が設けられている。この温度検知手段は、例えば熱電対やサーミスタ等により構成される。
温度検知手段の検知温度に応じてインジェクション用LEV9の開度を設定する。動作の詳細は後述する。
なお、「インジェクション用LEV9」は、本発明における「減圧機構」に相当する。
本実施の形態における低元側圧縮機5は、スクロール圧縮機により構成されている。スクロール圧縮機は、吐出容積(後述)に対する吸入容積(後述)の比率(以下「組込容積比」という。)が幾何学的に定まり、その組込容積比が1以上の一定値に定まる固有圧縮比型の圧縮機である。
本実施の形態における低元側圧縮機5(以下「スクロール圧縮機」ともいう。)は、組込容積比を2.0以下に設定している。例えば、組込容積比を1.2〜2.0の任意の値に設定する。
次に、このスクロール圧縮機の詳細について説明する。
図2は本発明の実施の形態1におけるスクロール圧縮機の縦断面図模式図である。
スクロール圧縮機は、低元側の冷媒回路を循環する冷媒を吸入し、圧縮して高温高圧の状態として吐出させるものである。
このスクロール圧縮機は、固定スクロール101および揺動スクロール102等からなる圧縮部と、電動機112等からなる駆動部とにより構成されている。これら圧縮部および駆動部は、シェル100内に収納されている。
このシェル100は、密閉容器となっており、その下部は潤滑油を貯留する油溜め115となっている。またシェル100の中間部には、冷媒ガスを吸入するための吸入管118が接続されている。またシェル100の上部には、冷媒ガスを吐出するための吐出管117が接続されている。
圧縮部は、揺動スクロール102、固定スクロール101、およびフレーム103等で構成されている。図2に示すように、揺動スクロール102は下側に、固定スクロール101は上側に配置されるようになっている。また、揺動スクロール102とフレーム103との間には、揺動スクロール102を支承するスラストプレート107が設けられている。
固定スクロール101には、一方の面に立設された渦巻突起101aが形成されている。また、揺動スクロール102にも、一方の面に立設され、渦巻突起101aと実質的に同一形状の渦巻突起102aが形成されている。
揺動スクロール102および固定スクロール101は、渦巻突起101aと渦巻突起102aとを互いに組み合わせ、シェル100内に装着されている。
揺動スクロール102および固定スクロール101が組み合わされた状態では、渦巻突起101aと渦巻突起102aの巻方向が互いに逆となる。そして、渦巻突起101aと渦巻突起102aとの間には、相対的に容積が変化する複数の圧縮室が形成される。なお、圧縮室の詳細は後述する。
また、固定スクロール101の渦巻突起101a端部、および揺動スクロール102の渦巻突起102a端部には、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)を素材とし、圧縮室間をシールするシール部材105が設けられている。
固定スクロール101は、フレーム103にボルト等によって固定されている。固定スクロール101の中央部には、圧縮され、高圧となった冷媒ガスを吐出する吐出ポート116が形成されている。そして、圧縮され、高圧となった冷媒ガスは、固定スクロール101の上部に設けられている吐出空間に排出されるようになっている。
また、固定スクロール101の中間圧圧縮室(後述)が形成される位置には、中間圧圧縮室とインジェクション回路11とを連通するインジェクションポート120が設けられている。このインジェクションポート120の数は適宜設定することができる。
揺動スクロール102は、自転運動を阻止するためのオルダムリング104により、固定スクロール101に対して自転運動することなく公転旋回運動を行うようになっている。
また、揺動スクロール102の渦巻突起102a形成面とは反対側の面(スラスト面)の略中心部には、中空円筒形状のボス部が形成されている。このボス部にはジャーナル軸受が設けられており、ジャーナル軸受の内側にはブッシュ106が設けられている。
揺動スクロール102は、ブッシュ106およびジャーナル軸受を介し、主軸108からの駆動力が伝達される。
駆動部は、ローター109、ステーター110、および回転軸である主軸108等で構成されている。ローター109は、主軸108に固定され、ステーター110への通電が開始することにより回転駆動し、主軸108を回転させるようになっている。また、ステーター110はシェル100の内周面に固定されている。
主軸108は、ローター109の回転に伴って回転し、揺動スクロール102を旋回させるようになっている。
この主軸108の上部111は、フレーム103に設けられた主軸受によって支持されている。
一方、主軸108の下部は、ボールベアリングによって回転自在に支持されている。このボールベアリングは、シェル100の下部に設けられたサブフレーム114の中央部に形成された軸受収納部に圧入固定されている。また、サブフレーム114には、容積型のオイルポンプ113が設けられている。
オイルポンプで吸引された潤滑油は、主軸108の内部形成された油穴108a等を介して各摺動部に送られる。
このような構成により、電動機112により主軸108が回転駆動されと、オルダムリング104により自転を抑制された揺動スクロール102は、公転運動を行う。これにより、吸入過程が開始される。
シェル100内に流入した冷媒(二酸化炭素)は圧縮室に吸入され、揺動スクロール102の公転運動により揺動スクロール102の中心へ移動し、体積が縮小される。この工程により、圧縮室に吸入された冷媒は圧縮される。圧縮された冷媒は、固定スクロール101の吐出ポート116を通り、吐出空間に流入する。そして、吐出管117を介してシェル100から吐出される。
次に、固定スクロール101と揺動スクロール102とを組み合わせて形成した圧縮室の詳細について、図3〜図5により説明する。
図3〜図5は本発明の実施の形態1における固定スクロール101と揺動スクロール102とを組み合わせた状態での上面図模式図である。
図3は、冷媒の吸入が完了した時の渦巻きの嵌め合い状態を示している。
図3に示すように、本実施の形態における固定スクロール101および揺動スクロール102の渦巻きの巻き数は2.5巻き以上に設定している。
冷媒の吸入が完了した時、半径方向最外方には一対の吸入側圧縮室A、Bが形成され、中央部には吐出ポート116に開口する吐出側圧縮室Eが形成される。
吸入容積は、冷媒の吸入が完了した時の吸入側圧縮室Aと吸入側圧縮室Bの容積を加算して求められる。
さらに、吸入側圧縮室Aおよび吐出側圧縮室Eの何れにも連通しない圧縮室である中間圧圧縮室Cが、吸入側圧縮室A側に形成されている。
また、吸入側圧縮室Bおよび吐出側圧縮室Eの何れにも連通しない圧縮室である中間圧圧縮室Dが、吸入側圧縮室B側に形成されている。
本実施の形態では渦巻きの巻き数は2.5巻き以上に設定しているので、中間圧圧縮室C、Dが揺動スクロール102の公転角によらず形成される。
図4は、吸入された冷媒が順次圧縮され、吐出される直前の嵌め合い状態を示している。
揺動スクロール102の公転運動により、各圧縮室はその容積を減少させながら中心側へと移動される。
そして、吐出直前の状態においては、吐出側圧縮室F、Gが形成されている。
また、インジェクションポート120は、中間圧圧縮室C、Dと連通している。
吐出容積は、圧縮冷媒を吐出する直前での吐出側圧縮室Fと吐出側圧縮室Gの容積を加算して求められる。
本実施の形態では、吸入完了時の吸入容積を、吐出直前の吐出容積で除算して求められる組込容積比を、1.2〜2.0に設定している。
図5は、図4の嵌め合い状態から回転角度を進めた時の渦巻きの嵌め合い状態を示している。
図5の矢印で示すように、吐出側圧縮室Fで圧縮された冷媒は、揺動スクロール102中央の切り欠き部から吐出ポート116に吐出される。
一方、吐出ポート116の斜線で示すように、吐出ポート116が吐出側圧縮室Fに開口するので、吐出側圧縮室Fで圧縮された冷媒は、吐出ポート116斜線部から吐出される。
すなわち、揺動スクロール102の中央部の内側に切り欠きを設けることや、吐出ポート116の位置を調整して、吸入完了時の容積から組込容積比が、1.2〜2.0になった時点で吐出側圧縮室F、Gが吐出されるように設定されている。
次に実施の形態1の動作ならびに作用を説明する。
まず、冷凍装置の起動時の動作を説明する。
本実施の形態1における冷凍装置の起動の際は、まず、高元側の冷媒回路の高元側圧縮機1を起動(運転開始)し、その次に、低元側の冷媒回路を起動させる。
低元側の冷媒回路の起動は、カスケードコンデンサ4内の低元側が所定温度以下となった後に、低元側の冷媒回路の低元側圧縮機5を起動する。
本起動制御により、高元側の冷媒回路の高元側圧縮機1を運転して冷媒を循環させることで、カスケードコンデンサ4の低元側を冷却するため、低元側圧縮機5の起動による凝縮負荷増にともなう低元側の高圧異常昇圧を防止できる効果がある。
次に、本冷凍装置における冷媒の流れを説明する。
高元側圧縮機1を起動させると、高元側圧縮機1内に冷媒が吸入され、高温高圧の冷媒が高元側凝縮器2内に導かれる。
高元側凝縮器2では、ファンなどの送風機により外気温の空気で冷却され、冷媒が凝縮し、高元側凝縮器2出口では、高圧の液冷媒として流れてゆく。
高元側主LEV3によって液冷媒は膨張し、カスケードコンデンサ4内に流れてゆく。
カスケードコンデンサ4内では、低元側冷媒から熱を奪って蒸発する。さらに中間冷却器6でも低元側冷媒から熱を奪って蒸発する。蒸発した冷媒は高元側圧縮機1内に再び吸入される。高元側はこの一連の動作を行う。
カスケードコンデンサ4内の低元側の温度が所定値以下に到達した後、低元側圧縮機5を起動させる。
低元側圧縮機5を起動させると、低元側圧縮機5内には冷媒が吸入され、高温高圧の冷媒が、中間冷却器6を介してカスケードコンデンサ4内に導かれる。
カスケードコンデンサ4内は、先行して運転している高元側の冷媒回路によって冷却されているため、凝縮負荷により高圧レベルが異常昇圧することを防止できる効果がある。
カスケードコンデンサ4内で低元側の冷媒は高元側の冷媒と熱交換して液化する。
液冷媒は、低元側主LEV7により膨張作用を受け、低元側蒸発器8内で温度調整対象の庫内空気と熱交換して蒸発する。蒸発した冷媒は低元側圧縮機5内に再び吸入される。低元側はこの一連の動作を行う。
ここで、低元側の冷媒回路の、低圧側圧力に対する高圧側圧力の割合である運転圧力比が高くなる場合には、インジェクション回路11から低元側圧縮機5の中間圧圧縮室C、D内に液冷媒をインジェクションする。この運転圧力比は蒸発温度に対する外気温度の割合から求めることもできる。
例えば、運転圧力比に応じてインジェクション用LEV9の開度を設定して液冷媒をインジェクションする。
また、運転圧力比が高くなると、低元側圧縮機5の吐出温度(吐出冷媒の温度)も上昇することから、低元側圧縮機5の吐出温度を検知する温度検知手段の検出値に応じて、インジェクション用LEV9の開度を設定しても良い。
なお、ここではインジェクション用LEV9の開度を設定する場合を説明したが、本発明はこれに限るものではない。例えば、インジェクション用LEV9の開度を一定として、運転圧力比または吐出温度が所定値を超えた場合に、インジェクション用電磁弁10を開状態にしても良い。
(効果)
以上のように本実施の形態においては、高元側圧縮機1、高元側凝縮器2、高元側主LEV3、およびカスケードコンデンサ4を順次接続し、高元側の冷媒を循環させる高元側の冷媒回路と、低元側圧縮機5、カスケードコンデンサ4、低元側主LEV7、および低元側蒸発器8を順次接続し、低元側の冷媒を循環させる低元側の冷媒回路とを備え、カスケードコンデンサ4内の高元側の冷媒と、カスケードコンデンサ4内の低元側の冷媒とが熱交換する2元冷凍装置を構成する。そして、低元側の冷媒として二酸化炭素を用い、低元側圧縮機5をスクロール圧縮機により構成した。このため、単段の冷凍サイクルと比較して、運転圧力比を低元することができ、低元側圧縮機5のエネルギー効率を向上することができる。
例えば、外気温32度、冷却温度(庫内温度)−40℃に維持する冷凍定格運転の場合、本実施の形態のように2元冷凍装置に構成し、低元側の冷媒回路に二酸化炭素冷媒を適用した場合、運転圧力比2.6程度の運転となる。
また、外気温32度、冷却温度(庫内温度)−5℃に維持する冷蔵定格運転の場合、運転圧力比は1.9程度の運転となる。
また本実施の形態においては、低元側圧縮機5を構成するスクロール圧縮機の組込容積比を、2.0以下(例えば1.2〜2.0)に設定した。
このため、適正圧縮を行うことができ、エネルギー効率を高めることができる。
また本実施の形態においては、スクロール圧縮機は、固定スクロールの渦巻突起と、公転運動する揺動スクロールの渦巻突起とを組み合わされて複数の圧縮室を形成し、吸入側圧縮室A、Bおよび吐出側圧縮室Eの何れにも連通しない中間圧圧縮室C、Dが、揺動スクロール102の公転角によらず形成される。
このように、組込容積比が2.0以下の比較的小さい場合であっても、中間圧圧縮室C、Dを形成している。
この中間圧圧縮室C、Dを形成することで、圧縮室間の差圧を低減できるため、内部漏れを低減でき、過圧縮損失も低減でき、エネルギー効率を高くすることができる。
本実施の形態のように2元冷凍装置に構成して運転圧力比を低下させても、二酸化炭素冷媒の場合は、差圧としては大きい。例えば、外気温32度、冷却温度(庫内温度)−5℃に維持する運転の場合には、差圧が2.4MPaと大きい。
このような吸入側と吐出側の差圧が大きい場合であっても、中間圧圧縮室C、Dを形成することで、圧縮室間の差圧を低減できるため、内部漏れを低減でき、エネルギー効率を高くすることができる。
また本実施の形態においては、中間冷却器6から流出した冷媒の一部を減圧して、低元側圧縮機5の圧縮室内に流入させるインジェクション回路11を備えている。
このため、低元側圧縮機5の吐出冷媒温度を低減することができ、運転範囲を拡大することができる。
また本実施の形態においては、スクロール圧縮機の中間圧圧縮室C、Dとインジェクション回路11とを連通するインジェクションポート120が設けられている。
このため、吸入インジェクションによらず、中間圧圧縮室C、D内への冷媒インジェクションを行うことができる。よって、低元側圧縮機5の吐出冷媒温度を低減することができ、運転範囲を拡大することができる。
また、中間圧圧縮室C、Dは、吸入側圧縮室A、B、吐出側圧縮室Eと連通していないため、インジェクションされた液冷媒がシェル100内に流入することがない。よって、圧縮機内の油溜め115から各部に供給された潤滑油の温度が低下することを防止することができ、軸受部分などの摺動部の信頼性を確保できる効果がある。
また本実施の形態においては、低元側冷媒回路の、低圧側圧力に対する高圧側圧力の割合である運転圧力比に応じて、インジェクション用LEV9の開度を設定する。
このため、低元側圧縮機5の吐出管温度の上昇に応じてインジェクションする液冷媒を調整することができ、吐出管温度を調整することができる。
よって、低元側圧縮機5の吐出冷媒温度を低減することができ、運転範囲を拡大することができる。
また本実施の形態においては、スクロール圧縮機が吐出した冷媒の温度に応じて、インジェクション用LEV9の開度を設定する。
このため、低元側圧縮機5の吐出管温度の上昇に応じてインジェクションする液冷媒を調整することができ、吐出管温度を調整することができる。
よって、低元側圧縮機5の吐出冷媒温度を低減することができ、運転範囲を拡大することができる。
また本実施の形態においては、当該冷凍装置の起動の際、高元側の冷媒回路の高元側圧縮機1を運転して冷媒を循環させ、低元側の冷媒回路のカスケードコンデンサ4の温度が所定温度以下となった後に、低元側の冷媒回路の運転を開始する。
このため、低元側圧縮機5の起動による凝縮負荷増にともなう低元側の高圧異常昇圧を防止できる効果がある。
また、固定スクロール101の渦巻突起101a端部、および揺動スクロール102の渦巻突起102a端部には、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)を素材とし、圧縮室間をシールするシール部材105が設けられている。
よって、液冷媒に対する磨耗耐力を高めることができ、過多な冷媒インジェクションが可能である。
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2における冷媒システムを示す図である。
図6に示すように、本実施の形態2のインジェクション回路11は、カスケードコンデンサ4から流出した冷媒の一部を減圧して、低元側圧縮機5の圧縮室内に流入させるように構成されている。
なお、その他の構成および動作は上記実施の形態1と同様である。
なお、本実施の形態においては、中間冷却器6を設けない構成としても良い。
このように、カスケードコンデンサ4から流出した冷媒の一部を低元側圧縮機5内にインジェクションするようにしても、上記実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
1 高元側圧縮機、2 高元側凝縮器、3 高元側主LEV、4 カスケードコンデンサ、5 低元側圧縮機、6 中間冷却器、7 低元側主LEV、8 低元側蒸発器、9 インジェクション用LEV、10 インジェクション用電磁弁、11 インジェクション回路、100 シェル、101 固定スクロール、101a 渦巻突起、102 揺動スクロール、102a 渦巻突起、103 フレーム、104 オルダムリング、105 シール部材、106 ブッシュ、107 スラストプレート、108 主軸、108a 油穴、109 ローター、110 ステーター、111 上部、112 電動機、113 オイルポンプ、114 サブフレーム、115 油溜め、116 吐出ポート、117 吐出管、118 吸入管、120 インジェクションポート、A 吸入側圧縮室、B 吸入側圧縮室、C 中間圧圧縮室、D 中間圧圧縮室、E 吐出側圧縮室、F 吐出側圧縮室、G 吐出側圧縮室。

Claims (8)

  1. 第1圧縮機、第1凝縮器、第1膨張機構、および第1蒸発器を順次接続し、第1冷媒を循環させる第1冷媒回路と、
    第2圧縮機、第2凝縮器、第2膨張機構、および第2蒸発器を順次接続し、第2冷媒を循環させる第2冷媒回路とを備え、
    前記第1蒸発器内の前記第1冷媒と、前記第2凝縮器内の前記第2冷媒とが熱交換する冷凍装置において、
    前記第2冷媒として二酸化炭素を用い、
    前記第2圧縮機をスクロール圧縮機により構成し
    前記第1冷媒回路の前記第1蒸発器と前記第1圧縮機との間の前記第1冷媒と、前記第2冷媒回路の前記第2圧縮機と前記第2凝縮器との間の前記第2冷媒とを熱交換する中間冷却器を設け、
    前記第2冷媒回路は、
    前記中間冷却器から流出した前記第2冷媒の一部を減圧して、前記スクロール圧縮機の圧縮室内に流入させるインジェクション回路を備え
    ことを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記スクロール圧縮機の組込容積比を2.0以下に設定した
    ことを特徴とする請求項1記載の冷凍装置。
  3. 前記スクロール圧縮機は、
    固定スクロールの渦巻突起と、公転運動する揺動スクロールの渦巻突起とを組み合わされて複数の圧縮室を形成し、
    半径方向最外方に形成された吸入側圧縮室から前記第2冷媒を吸い込み、前記揺動スクロールの公転運動によりその容積を減少させながら中心側へと移動させて前記第2冷媒を圧縮し、
    前記固定スクロールの中央部に設けられた吐出ポートに開口する吐出側圧縮室から圧縮した前記第2冷媒を吐出し、
    前記吸入側圧縮室および前記吐出側圧縮室の何れにも連通しない前記圧縮室である中間圧圧縮室が、前記揺動スクロールの公転角によらず形成された
    ことを特徴とする請求項2記載の冷凍装置。
  4. 前記スクロール圧縮機は、
    前記中間圧圧縮室と前記インジェクション回路とを連通するインジェクションポートが設けられた
    ことを特徴とする請求項3記載の冷凍装置。
  5. 前記インジェクション回路を流通する前記第2冷媒を減圧する開度可変の減圧機構を備え、
    前記第2冷媒回路の、低圧側圧力に対する高圧側圧力の割合である運転圧力比に応じて、前記減圧機構の開度を設定する
    ことを特徴とする請求項の何れか1項に記載の冷凍装置。
  6. 前記インジェクション回路を流通する前記第2冷媒を減圧する開度可変の減圧機構を備え、
    前記スクロール圧縮機が吐出した前記第2冷媒の温度に応じて、前記減圧機構の開度を設定する
    ことを特徴とする請求項の何れか1項に記載の冷凍装置。
  7. 当該冷凍装置の起動の際、
    前記第1冷媒回路の前記第1圧縮機を運転して前記第1冷媒を循環させ、
    前記第2冷媒回路の前記第2凝縮器の温度が所定温度以下となった後に、前記第2冷媒回路の運転を開始する
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の冷凍装置。
  8. 前記第1冷媒として塩素を含まないHFC系冷媒を用いた
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の冷凍装置。
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