JP5656452B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット式の記録装置に関する。
インクジェット式の記録装置では、液体のインクを吐出することによって画像を形成していくため、吐出口からインクを吐出する際にインク滴と一緒に細かいインクミストが発生してしまうことがある。特に、多数の吐出口から高い駆動周波数で印字を行う際には、発生するインクミスト数が多くなるため、対策を行うことが重要となる。発生したインクミストの一部は、記録ヘッドと記録媒体との間に生じる、フェイス面へ向かう上昇気流によって巻き上げられ、フェイス面に付着してしまう場合がある。このフェイス面へ向かう上昇気流は、多数の吐出口から高い駆動周波数でインクを吐出させた場合に、吐出したインク滴が自身の飛翔によって記録ヘッドと記録媒体との間に発生させる。このようにして吐出口の近傍に多量のインクミストが付着し、あるいは堆積すると吐出不良を引き起こし、記録ヘッドの信頼性を低下させるという問題があった。
特許文献1は、記録ヘッドのフェイス面へインクミストが付着するのを抑制するために、フェイス面のキャリッジ移動方向後方端に記録媒体側に突き出た突起物を設け、インクミストの軌道を変化させる構成を開示している。
特開2006−315226号公報
しかしながら、特許文献1の構成は、記録ヘッドのフェイス面へ向かう上昇気流の発生を抑制するものではないため、フェイス面へのインクミストの付着を十分には低減することができない。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、記録ヘッドのフェイス面へ向かう気流を抑制し、記録ヘッドへのインクミストの付着を低減することが可能な記録装置を提供することにある。
本発明の記録装置は、インク吐出口が形成された記録ヘッドを搭載するキャリッジを記録媒体に対して移動させつつ、前記インク吐出口からインク液滴を前記記録媒体に向けて吐出させることにより前記記録媒体に画像を記録する記録装置であって、前記記録ヘッド又は前記キャリッジの記録媒体に対向する対向面に形成され、前記インク吐出口の形成領域の両側であって前記キャリッジの移動方向に沿って延在する側方領域に流入する気流を制御して、当該側方領域の気圧を上昇させる気流制御機構を備え、前記気流制御機構は、前記キャリッジの移動方向に沿って延び、前記キャリッジの移動に伴って流入する気流が通る凹部を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、記録ヘッドのフェイス面へ向かう気流を抑制して記録ヘッドへのインクミストの付着を低減可能となる。
(A)および(B)は、本発明の実施形態1に係る構成およびその凹部内の気流の流れを説明するための図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施形態1の構成を示す図である。 (A)および(B)は、図1に示した構成の作用、効果を模式的に示した図である。 (A)および(B)は、本発明の実施形態1の変形例を示す図である。 (A)および(B)は、図4に示した構成における作用、効果を模式的に示した図である。 (A)および(B)は、本発明の実施形態2を示す図である。 実施形態2における、第1〜第6記録ヘッド付近の壁面表面圧力分布の一例を示す図である。 (a)〜(f)は実施形態2における、第1〜第6記録ヘッドのそれぞれのフェイス面中心位置における、固定座標系での流速x成分の高さ方向分布の一例を示した図である。 本発明の実施形態3の構成を説明するための図である。 図9のキャリッジをキャリッジ移動方向前方から見た図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施形態4の構成を示す図である。 (A)および(B)は図11の構成における作用、効果を説明するための図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施形態4の変形例を示す図である。 (A)および(B)は、図13に示した構成における作用、効果を説明するための図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施形態5の構成を説明するための図である。 実施形態5の図15に示した構成における、第1〜第6記録ヘッド付近の壁面表面圧力分布の一例を示した図である。 (a)〜(f)は図15に示した構成における、第1〜第6記録ヘッドのそれぞれのフェイス面中心位置における、固定座標系での流速x成分の高さ方向分布の一例を示した図である。 本発明の実施形態5の変形例を説明するための図である。 本発明の実施形態5のさらに他の変形例を説明するための図である。 (A)および(B)は、本発明の実施形態6の構成を説明するための図である。 (A)および(B)は、本発明の実施形態6の構成における凹部内の気流の様子を説明するための図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施形態7の構成を説明するための図である。 (a)〜(f)は実施形態7における、第1〜第6記録ヘッドのそれぞれのフェイス面中心位置における、固定座標系での流速x成分の高さ方向分布の一例を示した図である。 (A)および(B)は、本発明の実施形態8の構成の変形例を説明するための図である。 (A)および(B)は、本発明の実施形態9の構成を示す図である。 (A)および(B)は、本発明の実施形態9の変形例を説明するための図である。 (A)および(B)は、従来の構成例1におけるキャリッジおよび記録ヘッドの記録媒体に対向する対向面の形状と気流の一例を説明するための図である。 従来の構成例1におけるインクの吐出状態を模式的に示す図である。 キャリッジと記録媒体とで挟まれた空間の気流の一例を説明するための図である。 従来の構成例1におけるフェイス面へ向かう上昇気流の発生原因を説明するための図である。 本発明の原理を説明するための図である。
以下、この発明の適切な実施の形態を説明する。尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の適切な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付けられている。しかし、本発明の思想に沿うものであれば、実施形態は、本明細書の実施形態に限定されるものではない。
先ず、記録ヘッドのフェイス面へインクミストが付着する現象について図27〜図30を参照して説明する。以下では、特に明記する場合を除いて、気流の速度はキャリッジを基準とした移動座標系から見た速度で議論することにする。また、キャリッジの主走査方向を+x方向、フェイス面から記録媒体に向かう方向を+z方向、インク吐出口(以下、吐出口という)の配列方向のうち右手系に従う向きを+y方向とする。また、キャリッジに複数個の記録ヘッドを搭載している場合、キャリッジ移動方向の先頭側の記録ヘッドから順に第1記録ヘッド、第2記録ヘッド、…と呼ぶことにする。
従来の構成例1におけるキャリッジおよび記録ヘッドを記録媒体側から見た様子を図27に示す。この場合、図29に示したように、キャリッジ1の側面のうちキャリッジ移動方向6を向いた面に衝突した空気5が縮流されキャリッジ・記録媒体間に流れ込む(図29の305aを参照)。この時、縮流された空気305aが流れ込んだキャリッジ・記録媒体間入口部の気圧は高まり、より低圧の周囲の領域に空気が逃げていってしまう(図27(B)を参照)。つまり、従来の構成例1においては、図27(B)に示したように、一度キャリッジ・記録媒体間に流れ込んだ空気3011aの大半が給排紙方向に開放されることにより低圧の空間に逃げてしまう。この結果、図29に示したように、大量に流れ込んだ空気3011aはキャリッジ・記録媒体間入口部からわずかな距離で給排紙方向へ逃げ、吐出部においては3011cに示したようにほぼ二壁間のせん断流れにまで減衰してしまう。従来の構成例1において図28のように吐出を行った際の、キャリッジ・記録媒体間の気流を模式的に示したのが、図30である。図30に示すように、吐出部においてフェイス面303a〜303fへと向かう強い上昇気流3012が発生し、フェイス面303a〜303fへインクミストが付着する。
本発明者らは、インク液滴の飛翔に起因して生じるフェイス面へ向かう上昇気流の他にもインクミストの挙動に影響を与える気流が存在することに注目した。それは、キャリッジの移動によってキャリッジ・記録媒体間および記録ヘッド・記録媒体間の領域に相対的に流れ込む気流(以下、流入気流)である。
現在までに、流入気流が増加すると、フェイス面へ向かう上昇気流が抑制されることが本発明者らの検討によって確認された。このようにフェイス面に向かう上昇気流が弱まると、この上昇気流に追従して巻き上がるインクミストの数も減少し、フェイス面へのインクミストの付着が低減されることも判った。したがって、フェイス面へのインクミスト付着を低減するためには、フェイス面へ向かう上昇気流と流入気流とのバランスを制御し、吐出部における流入気流を増加させることが重要となる。
この様子について、図31を用いて説明する。もし、一度キャリッジ・記録媒体間に流れ込んだ空気4011aが給排紙方向へ逃げてしまう現象を抑制することができれば、図31に示したように、多くの流入気流4011dが吐出部まで持続し、フェイス面403a〜403fへと向かう上昇気流4012を効果的に抑制することができる。その結果、フェイス面403a〜403fへ向かう上昇気流によってフェイス面に付着するインクミストの量を低減することが可能となる。
以下では、本発明の主要部となる、キャリッジ・記録媒体間あるいは記録ヘッド・記録媒体間へ縮流されて流れ込んだ空気が給排紙方向に逃げてしまう現象を低減するために設けた、気流制御機構の構成について種々の実施形態を挙げて説明する。なお、この気流制御機構は吐出口の形成領域の両側における前記キャリッジの移動方向に沿って延在する側方領域の気圧を高めることにより、記録ヘッドのキャリッジ移動方向前方でキャリッジ・記録媒体間へ縮流されて流れ込んだ空気が給排紙方向に逃げるのを抑制する。
なお、以下に説明する実施形態では、キャリッジに6個の記録ヘッドが搭載された例を示しているが、キャリッジに搭載する記録ヘッドの個数は任意の個数でよい。
[実施形態1]
本発明を適用できるインクジェット式の記録装置の第1の実施形態に係るキャリッジおよび記録ヘッドの斜視図を図1(A)に示す。図1(B)は気流の様子を説明するための図である。記録ヘッドの、キャリッジ移動方向6における両側にはキャリッジ移動方向6に平行にキャリッジ1の記録媒体に対向する対向面に凹部104が形成されている。この凹部104は、先端部に位置する開口部104aを通じてキャリッジ1の移動方向前後の空間に連通している。なお、各記録ヘッドには、図28と同様に、図示しない複数の吐出口がそれぞれ形成されている。
凹部底面104cにはキャリッジ移動方向6に沿って傾斜を設けており、凹部104の深さは、往方向の先端部で深く、往方向の後端部に向かって徐々に浅くなっている。これにより、凹部104の内部に、キャリッジ1の移動方向に直交する方向の断面の面積が開口部104aよりも小さい小断面積部104bを有することになる。
この小断面積部104bにおける凹部内の高さは、図1においては図2(A)のようにフェイス面と同じ高さになっているが、図2(B)や図2(C)のようにフェイス面と異なる高さであってもよい。但し、記録媒体との干渉を防ぐためには、小断面積部104bにおける凹部内の高さは図2(A)や図2(B)のようにフェイス面と同じ高さか、あるいは、フェイス面よりも記録媒体から離れている構成が望ましい。すなわち、インク吐出口が形成されたフェイス面よりも記録媒体に向けて突出した部分を有さないことが好ましい。
凹部104にこのような傾斜を設けることにより、図1(B)に示したように、開口部104aを通じて凹部104に流入してきた空気1014が、小断面積部104bに向かって進むにつれて停滞し、この凹部・記録媒体間領域の気圧が高まる。図1においては、第1記録ヘッド〜第6記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の両側の気圧が高まる。これにより、図3に示したように記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の前方においてキャリッジ・記録媒体間に流れ込んだ空気105aは、給排紙方向への逃げが抑制された状態で第6記録ヘッドまで至る。つまり、第6記録ヘッドに至るまで流入気流(1011a〜1011b)の量を維持することができる(図3(B)を参照)。
このように、従来技術に対して各記録ヘッドの吐出部における流入気流を増加させることにより、フェイス面(103a〜103f)へのインクミスト付着の原因となるフェイス面へ向かう上昇気流を効果的に抑制することができる。
また、キャリッジ1は主走査方向に往復移動するが、往方向の移動と復方向の移動との両方において画像を記録する場合は、図4に示すように凹部内の形状をキャリッジ移動方向6に関して対称形にする構成が望ましい。図4(A)の構成においては、凹部114の深さは、キャリッジ移動方向6に沿ってキャリッジ1の内部に向かうほど浅くなっている。ただし、小断面積部114bは必ずしもキャリッジ1の中心位置に配置しなくてもよい。例えば、一つの記録ヘッドにしか搭載されていない色のインクを往方向移動時と復方向移動時の両方において吐出する吐出口列で、かつキャリッジのほぼ中央部に位置している吐出口列が存在する場合には、小断面積部114bをこの吐出口列の近傍に配置してもよい。
このような構成にすることにより、図4(B)に示したように、開口部114aを通じて凹部114に流入してきた気流1114が、凹部内の小断面積部114bに向かって進むにつれて停滞し、この凹部・記録媒体間領域の気圧が高まる。これにより、図4(A)においては、第1記録ヘッド〜第3記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の両側の気圧が高まる。これにより、図5に示したように記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の前方においてキャリッジ・記録媒体間に流れ込んだ空気115aは、給排紙方向への逃げが抑制された状態で第3記録ヘッドまで至る。つまり、第3記録ヘッドに至るまで流入気流の量を維持することができる(図5(B)を参照)。
凹部114の浅い位置114bよりもキャリッジ移動方向6の後方に位置する第4記録ヘッド〜第6記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の両側においては上記メカニズムが働かないため、流入気流が給排紙方向へ逃げる現象が生じる(図5(A)を参照)。しかしながら、従来技術と比較して、流入気流の給排紙方向への逃げが生じ始める位置を第3記録ヘッドの位置までキャリッジ移動方向6の後方に移動させたことにより、第4記録ヘッド以降のヘッドにおいても従来技術に対して流入気流増加の効果がある(図5(B)を参照)。
このように、従来技術に対して各記録ヘッドの吐出部における流入気流を増加させることにより、フェイス面(113a〜113f)へのインクミスト付着の原因となるフェイス面へ向かう上昇気流を効果的に抑制することができる。なお、図1あるいは図4において、凹部内壁は平面的な形状をしているが、曲面的な形状であってもよい。
[実施形態2]
本発明を適用できるインクジェット記録装置の第2の実施形態に係るキャリッジおよび記録ヘッドの形状のうち、記録媒体に対向する側の形状を説明するための図を図6に示す。本実施形態においては、記録ヘッドが記録媒体側に突き出ており、記録ヘッドの周囲にフェイス面(223a〜223f)と高さの異なる異高面1aを設けている。更に、この異高面1aに、実施形態1と同様の思想に基づいて記録ヘッド・記録媒体間領域の流入気流の量を維持するための気流制御部材7aを設けていることを特徴とする。これにより、実施形態1の構成の一つである図4と同様のメカニズムにより、第1記録ヘッド〜第3記録ヘッドの両側の気圧が高まる(一例は図7を参照)。これにより、記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の前方においてキャリッジ・記録媒体間に流れ込んだ空気は、給排紙方向への逃げが抑制された状態で第3記録ヘッドまで至る。但し、記録媒体との干渉を防ぐためには、気流制御部材7aがフェイス面よりも記録媒体側に突き出ていない構成が望ましい。
図8のグラフは、フェイス面223a〜223fのそれぞれの中心位置における、固定座標系での流速x成分の高さ方向分布の一例を実線で示した図である。図8の縦軸はフェイス面からの距離、横軸は流速x成分を表しており、グラフが右に膨らんでいるほど流入気流が多いことを示している。従来技術と比較して、流入気流の給排紙方向への逃げが生じ始める位置を第3記録ヘッドの位置までキャリッジ移動方向6の後方に移動させたことにより、第4記録ヘッド以降のヘッドにおいても従来技術に対して流入気流増加の効果がある。
このように、従来技術に対して各記録ヘッドの吐出部における流入気流を増加させることにより、フェイス面(223a〜223f)へのインクミスト付着の原因となるフェイス面へ向かう上昇気流を効果的に抑制することができる。
なお、図6においては、記録ヘッドと記録媒体との干渉を低減するために各々の記録ヘッドの周囲をフェイス面(223a〜223f)と同面の部材229で囲っているが、各々の記録ヘッドの周囲をフェイス面と同面の部材で囲っていなくてもよい。この場合、記録ヘッドを囲う部材229が無い分だけ、空気が縮流される位置から各々の記録ヘッドの吐出部までの距離がわずかに近くなり、流入気流の減衰がより進行していない位置にて吐出を行うことが可能になるという効果がある。
なお、図6において、気流制御部材7aは直線的あるいは平面的な形状をしているが、曲線的あるいは曲面的な形状であってもよい。
[実施形態3]
本発明を適用できるインクジェット記録装置の第3の実施形態に係るキャリッジおよび記録ヘッドの模式図と気流の様子を図9に示す。
記録ヘッドの、キャリッジ移動方向6における両側にはキャリッジ移動方向6に平行にキャリッジ1に凹部134を設けている。この凹部134は、開口部134aを通じてキャリッジ1の移動方向前後の空間に連通している。
更に、凹部底面134cにはx軸方向かつy軸方向に傾斜を設けており、キャリッジ移動方向6に沿ってキャリッジ1の内部に向かうほど断面積が小さくなっている。これにより、凹部134の内部に、キャリッジ1の移動方向に垂直な断面積が開口部134aよりも小さい小断面積部134bを有することになる。ここで、記録媒体との干渉を防ぐために、この小断面積部134bにおける凹部内の高さはフェイス面と同じ高さか、あるいは、フェイス面よりも記録媒体から離れている構成が望ましい。本実施形態の図9に示した構成を、キャリッジ移動方向6の前方から見た様子を模式的に示したのが図10である。
本実施形態の構成により、実施形態1と同様のメカニズムによって第1記録ヘッド〜第3記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の両側の気圧が高まる。
本実施形態においては、更にまた、凹部底面134cに設けた傾斜は、小断面積部134bの重心位置が開口部134aの重心位置よりも吐出口配列方向の内側(吐出口の形成領域側)に位置するように構成されている。これにより、凹部内の空気1314が吐出口配列方向の内向きに向かう傾向が生じ、ヘッド・記録媒体間に流れ込んだ流入気流が吐出口配列方向の外側に向かって逃げようとするのを抑制することができる。
これらにより、記録ヘッド3のキャリッジ移動方向6の前方においてキャリッジ・記録媒体間に流れ込んだ空気は、給排紙方向への逃げが抑制された状態で第3記録ヘッドまで至る。
流入気流の給排紙方向への逃げが生じ始める位置を第3記録ヘッドの位置までキャリッジ移動方向6の後方に移動させたことにより、第4記録ヘッド以降のヘッドにおいても従来技術に対して流入気流増加の効果がある。
このように、従来技術に対して各記録ヘッドの吐出部における流入気流を増加させることにより、フェイス面(133a〜133f)へのインクミスト付着の原因となるフェイス面へ向かう上昇気流を効果的に抑制することができる。
[実施形態4]
本発明を適用できるインクジェット記録装置の第4の実施形態に係るキャリッジおよび記録ヘッドの斜視図を図11(A)に、記録媒体側から見た図を図11(B)に示す。図11(C)は気流の様子を説明するための図である。
記録ヘッドの、キャリッジ移動方向6における両側にはキャリッジ移動方向6に平行にキャリッジ1に凹部144を設けている。この凹部144は、開口部144aを通じてキャリッジ1の移動方向前後の空間に連通している。
更に、この凹部144のy軸方向の幅はキャリッジ移動方向6に沿って往方向先端位置で広く、往方向後端位置に向かうほど狭くなっている。
これにより、凹部144の内部に、キャリッジ1の移動方向に垂直な断面積が開口部144aよりも小さい小断面積部144bを有することになる。
本実施形態の構成により、実施形態1と同様のメカニズムによって第1記録ヘッド〜第6記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の両側の気圧が高まる。すなわち、図11(C)に示したように、開口部144aを通じて凹部144に流入してきた空気1414が、小断面積部144bに向かって進むにつれて停滞し、この凹部・記録媒体間領域の圧力が高まる。これにより、図11において第1記録ヘッド〜第6記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の両側の圧力が高まる。
これにより、図12に示したように記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の前方においてキャリッジ・記録媒体間に流れ込んだ空気145aは、給排紙方向への逃げが抑制された状態で第6記録ヘッドまで至る。つまり、第6記録ヘッドに至るまで流入気流(1411a〜1411b)の量を維持することができる(図12(B)を参照)。
本実施形態においては、更にまた、凹部144のy軸方向の幅の変化は、小断面積部144bの重心位置が開口部144aの重心位置よりも吐出口配列方向の内側に位置するように構成されている。これにより、凹部内の気流1414が吐出口配列方向の内向きに向かう傾向が生じ、ヘッド・記録媒体間に流れ込んだ流入気流(1411a〜1411b)が吐出口配列方向の外側に向かって逃げようとするのを抑制することができる。
これらにより、記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の前方においてキャリッジ・記録媒体間に流れ込んだ空気145aは、給排紙方向への逃げが抑制された状態で第6記録ヘッドまで至る。
このように、従来技術に対して各記録ヘッドの吐出部における流入気流を増加させることにより、フェイス面(143a〜143f)へのインクミスト付着の原因となるフェイス面へ向かう上昇気流を効果的に抑制することができる。
また、キャリッジ1は主走査方向に往復移動するが、往方向の移動と復方向の移動との両方において画像を記録する場合は、図13に示すように凹部内の形状をキャリッジ移動方向6に対して対称形にする構成が望ましい。図13(A)および(B)の構成においては、凹部154のy軸方向の幅はキャリッジ移動方向6に沿ってキャリッジ1の内部に向かうほど狭くなっている。ただし、小断面積部154bは必ずしもキャリッジ1の中心位置に配置しなくてもよい。例えば、一つの記録ヘッドにしか搭載されていない色のインクを往方向移動時と復方向移動時の両方において吐出する吐出口列で、かつキャリッジのほぼ中央部に位置している吐出口列が存在する場合には、小断面積部154bをこの吐出口列の近傍に配置してもよい。
このような構成にすることにより、図13(C)に示したように、開口部154aを通じて凹部154に流入してきた気流が、凹部154の小断面積部154bに向かって進むにつれて停滞し、この凹部・記録媒体間領域の気圧が高まる。これにより図13(A)においては、第1記録ヘッド〜第3記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の両側の気圧が高まる。これにより、図14に示したように記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の前方においてキャリッジ・記録媒体間に流れ込んだ空気155aは、給排紙方向への逃げが抑制された状態で第3記録ヘッドまで至る。つまり、第3記録ヘッドに至るまで流入気流の量を維持することができる。
凹部154の狭い位置154bよりもキャリッジ移動方向6の後方に位置する第4記録ヘッド〜第6記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の両側においては上記メカニズムが働かないため、流入気流が給排紙方向へ逃げる現象が生じる(図14(A)を参照)。
しかしながら、従来技術と比較して、流入気流の給排紙方向への逃げが生じ始める位置を第3記録ヘッドの位置までキャリッジ移動方向6の後方に移動させたことにより、第4記録ヘッド以降のヘッドにおいても従来技術に対して流入気流増加の効果がある。
このように、従来技術に対して各記録ヘッドの吐出部における流入気流を増加させることにより、フェイス面(153a〜153f)へのインクミスト付着の原因となるフェイス面へ向かう上昇気流を効果的に抑制することができる。
なお、図11および図13において、凹部内壁は平面的な形状をしているが、曲面的な形状であってもよい。
以下では、キャリッジ1が往方向の移動と復方向の移動との両方において画像を記録する場合について実施形態を挙げるが、片方向の移動においてのみ画像を記録する場合は、図1と図4の関係、あるいは図11と図13の関係と同様に構成を変更するべきである。
[実施形態5]
本発明を適用できるインクジェット記録装置の第5の実施形態に係るキャリッジおよび記録ヘッドの形状のうち記録媒体に対向する側の形状を示す斜視図を図15(A)および図15(B)に、記録媒体側から見た図を図15(C)に示す。
本実施形態においては、記録ヘッドが記録媒体側に突き出ており、記録ヘッド3の周囲にフェイス面(163a〜163f)と高さの異なる異高面1aを設けている。更に、この異高面1aに、実施形態4と同様の思想に基づいて記録ヘッド・記録媒体間領域の流入気流の量を維持するための気流制御部材7bを設けていることを特徴とする。
これにより、実施形態4の構成の一つである図13および図14と同様のメカニズムにより、第1記録ヘッド〜第3記録ヘッドの両側の気圧が高まる(一例は図16を参照)。これにより、記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の前方においてキャリッジ・記録媒体間に流れ込んだ空気は、給排紙方向への逃げが抑制された状態で第3記録ヘッドまで至る。但し、記録媒体との干渉を防ぐためには、気流制御部材7bがフェイス面よりも記録媒体側に突き出ていない構成が望ましい。
図17のグラフは、フェイス面233a〜233fのそれぞれの中心位置における、固定座標系での流速x成分の高さ方向分布の一例を実線で示した図である。図17の縦軸はフェイス面からの距離、横軸は流速x成分を表しており、グラフが右に膨らんでいるほど流入気流が多いことを示している。従来技術と比較して、流入気流の給排紙方向への逃げが生じ始める位置を第3記録ヘッドの位置までキャリッジ移動方向6の後方に移動させたことにより、第4記録ヘッド以降のヘッドにおいても従来技術に対して流入気流増加の効果がある。
このように、従来技術に対して各記録ヘッドの吐出部における流入気流を増加させることにより、フェイス面(163a〜163f)へのインクミスト付着の原因となるフェイス面へ向かう上昇気流を効果的に抑制することができる。
なお、図15において、この気流制御部材7bは直線的あるいは平面的な形状をしているが、図18および図19のような曲線的あるいは曲面的な形状であってもよい。
更に、図15においては、記録ヘッドと記録媒体との干渉を低減するために各々の記録ヘッドの周囲をフェイス面(163a〜163f)と同面の部材169で囲っているが、各々の記録ヘッドの周囲をフェイス面と同面の部材で囲っていなくてもよい。この場合、記録ヘッドを囲う部材169が無い分だけ、空気が縮流される位置から各々の記録ヘッドの吐出部までの距離がわずかに近くなり、流入気流の減衰がより進行していない位置にて吐出を行うことが可能になるという効果がある。
[実施形態6]
本発明を適用できるインクジェット記録装置の第6の実施形態に係るキャリッジおよび記録ヘッドの斜視図を図20(A)に示す。図20(B)は本実施形態に係るキャリッジおよび記録ヘッドの形状のうち記録媒体に対向する側の形状を示す図である。記録ヘッドの、キャリッジ移動方向6における両側にはキャリッジ移動方向6に平行にキャリッジ1に凹部174を設けている。この凹部174は、開口部174aを通じてキャリッジ1の移動方向前後の空間に連通している。
更に、実施形態1の図4の構成と同様の思想に基づいて、凹部底面174cにはキャリッジ移動方向6に沿って傾斜を設けており、凹部174の深さは、キャリッジ移動方向6に沿ってキャリッジ1の内部に向かうほど浅くなっている。
更にまた、実施形態4の図13の構成と同様の思想に基づいて、この凹部174のy軸方向の幅はキャリッジ移動方向6に沿ってキャリッジ1の内部に向かうほど狭くなっている。
これにより、凹部174の内部に、キャリッジ1の移動方向に垂直な断面積が開口部174aよりも小さい小断面積部174bを有することになる。
ここで、この小断面積部174bにおける凹部内の高さはフェイス面と同じ高さでも、異なる高さでも構わない。但し、記録媒体との干渉を防ぐために、フェイス面と同じ高さか、あるいは、フェイス面よりも記録媒体から離れている構成が望ましい。
本実施形態の構成により、実施形態1および実施形態4と同様のメカニズムによって第1記録ヘッド〜第3記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の両側の気圧が高まる。
本実施形態においては、更にまた、凹部174のy軸方向の幅は、小断面積部174bの重心位置が開口部174aの重心位置よりも吐出口配列方向の内側に位置するように構成されている。これにより、凹部内の気流1714が吐出口配列方向の内向きに向かう傾向が生じ、ヘッド・記録媒体間に流れ込んだ流入気流が吐出口配列方向の外側に向かって逃げようとするのを抑制することができる(図21)。
流入気流の給排紙方向への逃げが生じ始める位置を第3記録ヘッドの位置までキャリッジ移動方向6の後方に移動させたことにより、第4記録ヘッド以降のヘッドにおいても従来技術に対して流入気流増加の効果がある。
このように、各記録ヘッドの吐出部における流入気流を増加させることにより、フェイス面(173a〜173f)へのインクミスト付着の原因となるフェイス面へ向かう上昇気流を効果的に抑制することができる。なお、図20において、凹部内壁は平面的な形状をしているが、曲面的な形状であってもよい。
[実施形態7]
本発明を適用できるインクジェット記録装置の第7の実施形態に係るキャリッジおよび記録ヘッドのうち記録媒体に対向する側の形状を示す斜視図を図22(A)およびは図22(B)に、記録媒体側から見た図を図22(C)に示す。
本実施形態においては、記録ヘッド3が記録媒体側に突き出ており、記録ヘッド3の周囲にフェイス面(183a〜183f)と高さの異なる異高面1aを設けている。更に、この異高面1aに、実施形態6と同様の思想に基づいて記録ヘッド・記録媒体間領域の流入気流の量を維持するための気流制御部材7eを設けていることを特徴とする。
これにより、実施形態6の構成の一つである図20と同様のメカニズムにより、第1記録ヘッド〜第3記録ヘッドの両側の気圧が高まる。これにより、記録ヘッド3のキャリッジ移動方向6の前方においてキャリッジ・記録媒体間に流れ込んだ空気は、給排紙方向への逃げが抑制された状態で第3記録ヘッドまで至る。但し、記録媒体との干渉を防ぐためには、気流制御部材7eがフェイス面よりも記録媒体側に突き出ていない構成が望ましい。
図23のグラフは、フェイス面263a〜263fのそれぞれの中心位置における、固定座標系での流速x成分の高さ方向分布の一例を実線で示した図である。図23の縦軸はフェイス面からの距離、横軸は流速x成分を表しており、グラフが右に膨らんでいるほど流入気流が多いことを示している。従来技術と比較して、流入気流の給排紙方向への逃げが生じ始める位置を第3記録ヘッドの位置までキャリッジ移動方向6の後方に移動させたことにより、第4記録ヘッド以降のヘッドにおいても従来技術に対して流入気流増加の効果がある。
このように、各記録ヘッドの吐出部における流入気流を増加させることにより、フェイス面(183a〜183f)へのインクミスト付着の原因となるフェイス面へ向かう上昇気流を効果的に抑制することができる。なお、図22において、気流制御部材7eは直線的あるいは平面的な形状をしているが、曲線的あるいは曲面的な形状であってもよい。更に、図22においては、記録ヘッド3と記録媒体との干渉を低減するために各々の記録ヘッドの周囲をフェイス面(183a〜183f)と同面の部材189で囲っているが、各々の記録ヘッドの周囲をフェイス面と同面の部材で囲っていなくてもよい。この場合、記録ヘッドを囲う部材189が無い分だけ、空気が縮流される位置から各々の記録ヘッドの吐出部までの距離がわずかに近くなり、流入気流の減衰がより進行していない位置にて吐出を行うことが可能になるという効果がある。
[実施形態8]
本発明を適用できるインクジェット記録装置の第8の実施形態に係るキャリッジおよび記録ヘッドを記録媒体側から見た図を図24(A)に示す。図24(B)は気流の様子を説明するための図である。
本実施形態は、実施形態4の構成の一つである図13の構成に、更に、開口部194aを通じて凹部194に流入してきた気流1914を選択的に吐出口配列方向内側に向わせるための気流制御補助部材8aを凹部194に設けていることを特徴とする。
これにより、記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の前方においてキャリッジ・記録媒体間に流れ込んだ空気が給排紙方向への逃げようとする向きに対向する気流1914bを凹部内の特定の場所に生じさせることが可能になる。(図24(B))。この結果、各記録ヘッド・記録媒体間における流入気流の大きさを調整することが可能になる。例えば、第1記録ヘッド付近に気流制御補助部材8aを設けることにより、記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の前方においてキャリッジ・記録媒体間に流れ込んだ空気が第1記録ヘッド付近において給排紙方向に逃げるのを効果的に抑制することができる。但し、記録媒体との干渉を防ぐためには、気流制御補助部材8aがフェイス面よりも記録媒体側に突き出ていない構成が望ましい。
本実施形態においては、実施形態4と同様のメカニズムにより、記録ヘッドのキャリッジ移動方向6の前方においてキャリッジ・記録媒体間に流れ込んだ空気は、給排紙方向への逃げがより効果的に抑制された状態で第3記録ヘッドまで至る。つまり、第3記録ヘッドに至るまで流入気流の量を効果的に維持することができる。
従来技術と比較して、流入気流の給排紙方向への逃げが生じ始める位置を第3記録ヘッドの位置までキャリッジ移動方向6の後方に移動させたことにより、第4記録ヘッド以降のヘッドにおいても従来技術に対して流入気流増加の効果がある。
このように、従来技術に対して各記録ヘッドの吐出部における流入気流を増加させることにより、フェイス面(193a〜193f)へのインクミスト付着の原因となるフェイス面へ向かう上昇気流を効果的に抑制することができる。なお、図24において、凹部内壁および気流制御補助部材8aは平面的あるいは直線的な形状をしているが、曲面的あるいは曲線的な形状であってもよい。更に、図24において、開口部194aを通じて凹部194に流入してきた気流を吐出口配列方向内側に向わせるための気流制御補助部材8aの総数は4個であるが、この気流制御補助部材8aの個数は任意の個数であって構わない。
[実施形態9]
本発明を適用できるインクジェット記録装置の第9の実施形態に係るキャリッジおよび記録ヘッドを記録媒体側から見た図を図25(A)に示す。図25(B)は気流の様子を説明するための図である。
本実施形態においては、記録ヘッドが記録媒体側に突き出ており、記録ヘッドの周囲にフェイス面(203a〜203f)と高さの異なる異高面1aを設けている。
更に、この異高面1aに、実施形態8と同様の思想に基づいて、気流制御部材7fに沿って流れる空気2014を選択的に吐出口配列方向内側に向わせるための気流制御補助部材8fを設けていることを特徴とする。
これにより、実施形態8と同様のメカニズムにより、各記録ヘッド・記録媒体間領域の流入気流の量を調整することが可能になる。
本実施形態においても、実施形態8と同様に、第1記録ヘッド〜第3記録ヘッドの両側の気圧が高まる。これにより、記録ヘッド3のキャリッジ移動方向6の前方においてキャリッジ・記録媒体間に流れ込んだ空気は、給排紙方向への逃げが抑制された状態で第3記録ヘッドまで至る。但し、記録媒体との干渉を防ぐためには、気流制御部材7fおよび気流制御補助部材8fがフェイス面よりも記録媒体側に突き出ていない構成が望ましい。
従来技術と比較して、流入気流の給排紙方向への逃げが生じ始める位置を第3記録ヘッドの位置までキャリッジ移動方向6の後方に移動させたことにより、第4記録ヘッド以降のヘッドにおいても従来技術に対して流入気流増加の効果がある。
このように、従来技術に対して各記録ヘッドの吐出部における流入気流を増加させることにより、フェイス面(203a〜203f)へのインクミスト付着の原因となるフェイス面へ向かう上昇気流を効果的に抑制することができる。
なお、図25において、気流制御部材7fおよび気流制御補助部材8fは直線的あるいは平面的な形状をしているが、曲線的あるいは曲面的な形状であってもよい。更に、図25においては、記録ヘッドと記録媒体との干渉を低減するために各々の記録ヘッドの周囲をフェイス面(203a〜203f)と同面の部材209で囲っているが、各々の記録ヘッドの周囲をフェイス面と同面の部材で囲っていなくてもよい。更に、図25において、気流制御部材に沿って流れる空気2014を吐出口配列方向内側に向わせるための気流制御補助部材8fの総数は4個であるが、図26に示したように任意の個数であっても構わない。
1 キャリッジ
3 記録ヘッド
6 キャリッジ移動方向
7a、7b、7c、7d、7e、7f、7g 気流制御部材
8a、8f、8g、8h 気流制御補助部材
104、114、134、144、154、174、194凹部
104a、114a、134a、144a、154a、174a、194a 開口部
10 記録媒体
3012、4012 上昇気流
13 インク液滴
103a〜103f フェイス面

Claims (8)

  1. インク吐出口が形成された記録ヘッドを搭載するキャリッジを記録媒体に対して移動させつつ、前記インク吐出口からインク液滴を前記記録媒体に向けて吐出させることにより前記記録媒体に画像を記録する記録装置であって、
    前記記録ヘッド又は前記キャリッジの記録媒体に対向する対向面に形成され、前記インク吐出口の形成領域の両側であって前記キャリッジの移動方向に沿って延在する側方領域に流入する気流を制御して、当該側方領域の気圧を上昇させる気流制御機構を備え
    前記気流制御機構は、前記キャリッジの移動方向に沿って延び、前記キャリッジの移動に伴って流入する気流が通る凹部を有する、ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記気流制御機構は、前記インク吐出口が形成されたフェイス面よりも前記記録媒体に向けて突出した部分を有さない、ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記凹部は、前記キャリッジの移動方向の先端部が開口している、ことを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  4. 前記凹部は、前記キャリッジの移動方向に直交する方向の断面の面積が、前記キャリッジの移動方向において変化している、ことを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  5. 前記凹部は、前記キャリッジの移動方向において、その先端部および後端部から中央部に向けて前記キャリッジの移動方向に直交する方向の断面の面積が徐々に小さくなり、かつ、前記断面の重心位置が前記インク吐出口の形成領域側に移動するように形成されている、ことを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  6. 前記凹部に設けられ、前記凹部内を通る気流を前記インク吐出口の形成領域側に向かわせるための補助部材をさらに有する、ことを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  7. 前記補助部材は、前記記録媒体に向けて、前記記録ヘッドの前記インク吐出口が形成されたフェイス面よりも突出した部分を有さない、ことを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  8. 前記対向面は、前記記録媒体に対して、前記記録ヘッドの前記インク吐出口が形成されたフェイス面よりも離れた位置に配置されている、ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の記録装置。
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