JP5656260B2 - ライトシェルフ構造の設計方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ライトシェルフ構造に関する。詳しくは、矩形状の反射領域で太陽光を反射して、室内の天井面の矩形状の照射領域を照射するライトシェルフ構造に関する。
従来より、太陽光を室内に導入するために、ライトシェルフやブラインドが知られている。
ライトシェルフは、例えば、外壁から水平に突主しており、略水平な反射面で太陽光を反射して採光窓を通して室内に導入し、室内の天井面を照射する(特許文献1参照)。
また、ブラインドは、例えば、水平に延びる複数のスラットが上下に並べて構成されており、太陽光を各スラットに反射させて、室内の天井面を照射する。各スラットの角度は、太陽高度に基づいて制御されており、具体的には、上側のスラットは室奥側を照射し、下側のスラットは窓際側を照射するようになっている(特許文献2参照)。
特開2010−186695号公報 特開平11−195306号公報
しかしながら、特許文献1に示されたライトシェルフでは、反射面が略水平であるため、天井面の所望の位置に年間を通して太陽光を照射することが困難になる場合があった。
また、特許文献2に示されたブラインドでは、スラット同士が接近しているため、スラットに反射した光が上のスラットに遮られて、天井面に照射される光量が低下する。
天井面に照射される光量を確保するためには、スラットの反射率を上昇させる必要があるが、居住者がまぶしさを感じるため、スラットの反射率を上昇させることができず、天井面に照射される光量を増加することができない。
また、ブラインドが窓を覆うため、居住者の視界が大きく遮られてしまう、という問題があった。
本発明は、居住者の視界を遮るのを防止するとともに、天井面の所望の照射領域を所望の光量で照射できるライトシェルフ構造の設計方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載のライトシェルフ構造の設計方法は、外壁に設けられた採光窓と、前記外壁に設けられたライトシェルフと、を備え、当該ライトシェルフは、反射領域で太陽光を反射して前記採光窓を通して屋内に導入し、当該屋内の天井面の所望の照射領域を照射するライトシェルフ構造であって、前記反射領域の前記採光窓側の端縁を屋内側端縁とし、屋外側の端縁を屋外側端縁とし、前記天井面のうち所望の照射領域の室内側の端縁を室内側端縁とし、前記採光窓側の端縁を室外側端縁とし、前記反射領域の屋内側端縁の角度は、太陽光が当該屋内側端縁で反射して前記照射領域の室内側端縁に到達するように決定され、前記反射領域の屋外側端縁の角度は、太陽光が当該屋外側端縁で反射して前記照射領域の室外側端縁に到達するように決定されることを特徴とする。
この発明によれば、反射領域の屋内側端縁の角度を、太陽光がこの屋内側端縁で反射して所望の照射領域の室内側端縁に到達するように決定する。また、反射領域の屋外側端縁の角度を、太陽光がこの屋外側端縁で反射して所望の照射領域の室外側端縁に到達するように決定する。
これにより、反射領域内で反射された光は、天井面の所望の照射領域に照射されることになる。よって、反射領域の面積を調整することにより、天井面の所望の照射領域を所望の光量で照射できる。また、ライトシェルフを居住者の背丈レベルに設置することにより、居住者の視界が遮られるのを防止できる。
本発明のライトシェルフ構造の設計方法は、前記反射領域の断面形状は、前記屋内側端縁から前記屋外側端縁に至る円弧状であることが好ましい
この発明によれば、反射領域の断面形状を、屋内側端縁から屋外側端縁に至る円弧状としたので、採光した太陽光をより広範囲に拡散できる。
請求項に記載のライトシェルフ構造の設計方法は、前記照射領域の所望の一部に照度が高い矩形状の第2照射領域を設け、前記反射領域の一部に当該第2照射領域を照射する第2反射領域を設け、前記第2反射領域の前記採光窓側の端縁を第2屋内側端縁とし、屋外側の端縁を第2屋外側端縁とし、前記第2照射領域の室内側の端縁を第2室内側端縁とし、前記採光窓側の端縁を第2室外側端縁とし、前記第2反射領域の第2屋内側端縁の角度は、太陽光が当該第2屋内側端縁で反射して前記第2照射領域の第2室内側端縁に到達するように決定され、前記第2反射領域の第2屋外側端縁の角度は、太陽光が当該第2屋外側端縁で反射して前記第2照射領域の第2室外側端縁に到達するように決定されることを特徴とする。
この発明によれば、照射領域の所望の一部を、照度が高い矩形状の第2照射領域とし、反射領域の一部を、第2照射領域を照射する第2反射領域とする。さらに、第2反射領域の第2屋内側端縁の角度を、太陽光がこの第2屋内側端縁で反射して第2照射領域の第2室内側端縁に到達するように決定し、第2反射領域の第2屋外側端縁の角度を、太陽光がこの第2屋外側端縁で反射して第2照射領域の第2室外側端縁に到達するように決定する。
これにより、第2反射領域内で反射された光は、天井面の所望の第2照射領域に照射されることになる。よって、第2反射領域の面積を調整することにより、天井面の所望の一部の照度を特に高くすることができる。
請求項に記載のライトシェルフ構造の設計方法は、前記第2反射領域の断面形状は、前記第2屋内側端縁から前記第2屋外側端縁に至る直線状であることを特徴とする。
この発明によれば、第2反射領域の断面形状を第2屋内側端縁から第2屋外側端縁に至る直線状としたので、採光した太陽光を第2反射領域と同等の範囲に照射できる。
請求項に記載のライトシェルフ構造の設計方法は、前記太陽光の入射角度を、夏季、冬季、および中間季に応じて3種類設定しておき、当該設定した入射角度に応じて前記反射領域の形状および傾斜角度を求めて、季節毎に前記反射領域の傾斜角度を変化させることを特徴とする。
この発明によれば、太陽光の入射角度を、夏季、冬季、および中間季に応じて3種類設定しておき、反射領域の傾斜角度を季節毎に変化させる。これにより、年間を通して、天井面の所望の照射領域を所望の光量で照射できる。
本発明によれば、反射領域の屋内側端縁の角度を、太陽光がこの屋内側端縁で反射して所望の照射領域の室内側端縁に到達するように決定する。また、反射領域の屋外側端縁の角度を、太陽光がこの屋外側端縁で反射して所望の照射領域の室外側端縁に到達するように決定する。これにより、反射領域内で反射された光は、天井面の所望の照射領域に照射されることになる。よって、反射領域の面積を調整することにより、天井面の所望の照射領域を所望の光量で照射できる。また、ライトシェルフを居住者の背丈レベルに設置することにより、居住者の視界が遮られるのを防止できる。
本発明の第1実施形態に係るライトシェルフ構造の断面図である。 前記実施形態に係るライトシェルフの拡大断面図である。 前記実施形態に係るライトシェルフについて夏季における反射領域の形状を決定する手順を説明するための図である。 前記実施形態に係るライトシェルフについて冬季における反射領域の形状を決定する手順を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るライトシェルフについて夏季における反射領域の形状を決定する手順を説明するための図(その1)である。 前記実施形態に係るライトシェルフについて夏季における反射領域の形状を決定する手順を説明するための図(その2)である。 本発明の第1の変形例に係るライトシェルフの拡大断面図である。 本発明の第2の変形例に係るライトシェルフの反射領域の形状を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るライトシェルフ構造1の断面図である。
ライトシェルフ構造1は、建物10の外壁11に設けられた採光窓12と、外壁11に設けられたライトシェルフ13と、を備える。
外壁11の屋内側の空間は、室14となっており、この室14は天井面15を有している。
採光窓12は、居住者の腰の高さレベルから天井面15レベルまで設けられている。ライトシェルフ13は、この採光窓12の途中高さ、具体的には居住者の背丈のレベルに設けられている。
ライトシェルフ13の上面は、例えばアルミニウムからなる反射領域20が形成されており、この反射領域20で太陽光を反射して採光窓12を通して室14に導入し、室14の天井面15の所望の照射領域30を照射する。
図2は、ライトシェルフ13の拡大断面図である。
ライトシェルフ13は、採光窓12の窓枠121に取り付けられた一対のブラケット131と、これらブラケット131間に設けられたライトシェルフ本体132と、を備える。
ライトシェルフ本体132の上面は、上述の反射領域20となっている。
ライトシェルフ本体132は、可動式であり、夏季、冬季、および中間季(春季および秋季)の各季節に応じて、傾斜角度を変化させることができる。
すなわち、ライトシェルフ本体132の採光窓12側の端縁は、ブラケット131に回転可能に支持され、屋外側の端縁は、ブラケット131に円弧状にスライド可能に支持されている。このライトシェルフ本体132の屋外側の端縁の位置を調整することにより、ライトシェルフ本体132は、採光窓12側の端縁を回転軸として回転し、傾斜角度を設定することができる。
具体的には、夏季には、ライトシェルフ本体132の屋外側の端縁を位置Aに設定し、反射領域20の断面形状が所定の形状(後述の円弧R)となるように設定する。
中間季には、ライトシェルフ本体132の屋外側の端縁を位置Bに設定し、反射領域20の断面形状が所定の形状となるように設定する。
冬季には、ライトシェルフ本体132の屋外側の端縁を位置Cに設定し、反射領域20の断面形状が所定の形状(後述の円弧R)となるように設定する。
次に、夏季および冬季における反射領域20の形状を決定する手順について、図3および図4を参照しながら説明する。なお、中間季における反射領域20の形状についても、夏季および冬季における反射領域20の形状を決定する手順と同様の手順で求めることができる。
以下、反射領域20の採光窓12側の端縁を屋内側端縁20Aとし、屋外側の端縁を屋外側端縁20Bとする。さらに、天井面15のうち所望の照射領域30の室内側の端縁を室内側端縁30Aとし、採光窓12側の端縁を室外側端縁30Bとする。
最初に、夏季における反射領域20の形状を決定する手順について、図3を参照しながら説明する。
まず、夏季における太陽光の入射角度を設定する。本実施形態では、夏季の太陽光の入射角度を、北緯35°における夏至の南中高度である78°に設定する。
次に、反射領域20の屋内側端縁20Aの角度を、太陽光が屋内側端縁20Aで反射して照射領域30の室内側端縁30Aに到達するように決定する。
具体的には、室内側端縁30Aから屋内側端縁20Aに直線Lを引き、この直線Lと屋内側端縁20Aに入射する太陽光Sとの成す角度の二等分線を求める。そして、屋内側端縁20Aにこの二等分線に直交する直線Pを引く。
また、反射領域20の屋外側端縁20Bの角度を、太陽光が屋外側端縁20Bで反射して照射領域30の室外側端縁30Bに到達するように決定する。
具体的には、室外側端縁30Bから屋外側端縁20Bに直線Lを引き、この直線Lと屋外側端縁20Bに入射する太陽光Sとの成す角度の二等分線を求める。そして、屋外側端縁20Bにこの二等分線に直交する直線Pを引く。
次に、屋内側端縁20Aから屋外側端縁20Bに至る円弧Rを引く。ここで、直線Pおよび直線Pが円弧Rの接線となるようにする。この円弧Rを反射領域20の断面形状とする。
次に、冬季における反射領域20の形状を決定する手順について、図4を参照しながら説明する。
まず、冬季における太陽光の入射角度を設定する。本実施形態では、冬季の太陽光の入射角度を、北緯35°における冬至の南中高度である31°に設定する。
次に、反射領域20の屋内側端縁20Aの角度を、太陽光が屋内側端縁20Aで反射して照射領域30の室内側端縁30Aに到達するように決定する。
具体的には、室内側端縁30Aから屋内側端縁20Aに直線Lを引き、この直線Lと屋内側端縁20Aに入射する太陽光Sとの成す角度の二等分線を求める。そして、屋内側端縁20Aにこの二等分線に直交する直線Pを引く。
また、反射領域20の屋外側端縁20Bの角度を、太陽光が屋外側端縁20Bで反射して照射領域30の室外側端縁30Bに到達するように決定する。
具体的には、室外側端縁30Bから屋外側端縁20Bに直線Lを引き、この直線Lと屋外側端縁20Bに入射する太陽光Sとの成す角度の二等分線を求める。そして、屋外側端縁20Bにこの二等分線に直交する直線Pを引く。
次に、屋内側端縁20Aから屋外側端縁20Bに至る円弧Rを引く。ここで、直線Pおよび直線Pが円弧Rの接線となるようにする。この円弧Rを反射領域20の断面形状とする。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)反射領域20の屋内側端縁20Aの角度を、太陽光がこの屋内側端縁20Aで反射して所望の照射領域30の室内側端縁30Aに到達するように決定する。また、反射領域20の屋外側端縁20Bの角度を、太陽光がこの屋外側端縁20Bで反射して所望の照射領域30の室外側端縁30Bに到達するように決定する。
これにより、反射領域20内で反射された光は、天井面15の所望の照射領域30に照射されることになる。よって、反射領域20の面積を調整することにより、天井面15の所望の照射領域30を所望の光量で照射できる。また、ライトシェルフ13を居住者の背丈レベルに設置したので、居住者の視界が遮られることはない。
(2)反射領域20の断面形状を、屋内側端縁20Aから屋外側端縁20Bに至る円弧状とした、採光した太陽光をより広範囲に拡散できる。
(3)太陽光の入射角度を、夏季、冬季、および中間季に応じて3種類設定しておき、反射領域20の傾斜角度を季節毎に変化させる。これにより、年間を通して、天井面15の所望の照射領域30を所望の光量で照射できる。
ライトシェルフ13の反射領域20の形状は、夏季、中間季、冬季のそれぞれで求められる。ここで、どの形状を選択して設置するかは、要望の優先度によって決定する。
例えば、夏季に昼光を室内天井面の所定の領域に確実に照射したい場合には、夏季の形状を用いる。また、冬季に昼光を室内天井面の所定の領域に確実に照射したい場合には、冬季の形状を用いる。この場合、夏季には、冬季に照射した領域よりも狭い領域に照射されることになる。
〔第2実施形態〕
本実施形態では、反射領域20の一部に第2反射領域40を設ける点が、第1実施形態と異なる。
すなわち、照射領域30の所望の一部、ここでは居住者の机の直上に照度が高い矩形状
の第2照射領域50を設け、反射領域20の一部に第2照射領域50を照射する第2反射領域40を設ける。
本実施形態における反射領域20の形状を決定する手順について説明する。
ここで、夏季における反射領域20の形状を決定する手順について、図5を参照しながら説明する。なお、冬季や中間季における反射領域20の形状についても、夏季における反射領域20の形状を決定する手順と同様の手順で求めることができる。
以下、第2反射領域40の採光窓12側の端縁を第2屋内側端縁40Aとし、屋外側の端縁を第2屋外側端縁40Bとする。さらに、第2照射領域50の室内側の端縁を第2室内側端縁50Aとし、採光窓12側の端縁を第2室外側端縁50Bとする。
まず、第1実施形態と同様に、反射領域20の屋内側端縁20Aの直線Pおよび屋外側端縁20Bの直線Pを求める(図6参照)。
次に、第2反射領域40の第2屋内側端縁40Aの角度を、太陽光が第2屋内側端縁40Aで反射して第2照射領域50の第2室内側端縁50Aに到達するように決定する。
具体的には、第2室内側端縁50Aから第2屋内側端縁40Aに直線Lを引き、この直線Lと第2屋内側端縁40Aに入射する太陽光Sとの成す角度の二等分線を求める。そして、第2屋内側端縁40Aにこの二等分線に直交する直線Pを引く(図6参照)。
また、第2反射領域40の第2屋外側端縁40Bの角度を、太陽光が第2屋外側端縁40Bで反射して第2照射領域50の第2室外側端縁50Bに到達するように決定する。
具体的には、第2室外側端縁50Bから第2屋外側端縁40Bに直線Lを引き、この直線Lと第2屋外側端縁40Bに入射する太陽光Sとの成す角度の二等分線を求める。そして、第2屋外側端縁40Bにこの二等分線に直交する直線Pを引く(図6参照)。
次に、反射領域20の屋内側端縁20Aから第2屋内側端縁40Aに至る円弧R、第2屋内側端縁40Aから第2屋外側端縁40Bに至る線分Q、第2屋外側端縁40Bから第2屋外側端縁40Bに至る円弧Rを引き、これを第2反射領域40の断面形状とする。
ここで、直線Pおよび直線Pが円弧Rの接線となるようにする。また、直線Pおよび直線Pが円弧Rの接線となるようにする。
また、直線Pおよび直線Pは、同一直線であり、線分Qを、これら直線Pおよび直線P上の線分とする。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(4)照射領域30の所望の一部を、照度が高い矩形状の第2照射領域50とし、反射領域20の一部を、第2照射領域50を照射する第2反射領域40とする。さらに、第2反射領域40の第2屋内側端縁40Aの角度を、太陽光がこの第2屋内側端縁40Aで反射して第2照射領域50の第2室内側端縁50Aに到達するように決定し、第2反射領域40の第2屋外側端縁40Bの角度を、太陽光がこの第2屋外側端縁40Bで反射して第2照射領域50の第2室外側端縁50Bに到達するように決定する。
これにより、第2反射領域40内で反射された光は、天井面15の所望の第2照射領域50に照射されることになる。よって、第2反射領域40の面積を調整することにより、天井面15の所望の一部の照度を特に高くすることができる。
(5)第2反射領域40の断面形状を第2屋内側端縁40Aから第2屋外側端縁40Bに至る直線状としたので、採光した太陽光を第2反射領域40と同等の範囲に照射できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の各実施形態では、ライトシェルフ本体132の採光窓12側の端縁をブラケット131に回転可能に支持させ、屋外側の端縁をブラケット131に円弧状にスライド可能に支持させたが、これに限らない。例えば、図7に示すように、ライトシェルフ本体132の採光窓12側の端縁をブラケット131に上下にスライド可能に支持させ、屋外側の端縁をブラケット131に水平にスライド可能に支持させてもよい。
また、上述の第2実施形態では、反射領域20の形状を円弧Rおよび円弧Rで構成し、第2反射領域40を線分Qで構成して、円弧R、線分Q、および円弧Rを連続させたが、これに限らない。例えば、図8に示すように、第2照射領域50の位置に応じて第2反射領域40の線分Qの角度や位置を調整し、反射領域20に段差を形成してもよい。
1…ライトシェルフ構造
10…建物
11…外壁
12…採光窓
13…ライトシェルフ
14…室
15…天井面
20…反射領域
20A…屋内側端縁
20B…屋外側端縁
30…照射領域
30A…室内側端縁
30B…室外側端縁
40…第2反射領域
40A…第2屋内側端縁
40B…第2屋外側端縁
50…第2照射領域
50A…第2室内側端縁
50B…第2室外側端縁
121…窓枠
131…ブラケット
132…ライトシェルフ本体
A、B、C…位置
L1、L2、L3、L4、L5、L6…直線
P1、P2、P3、P4、P5、P6…直線
Q1…線分
R1、R2、R3、R4…円弧
S1、S2、S3、S4、S5、S6…太陽光

Claims (3)

  1. 外壁に設けられた採光窓と、前記外壁に設けられたライトシェルフと、を備え、
    当該ライトシェルフは、反射領域で太陽光を反射して前記採光窓を通して屋内に導入し、当該屋内の天井面の所望の照射領域を照射するライトシェルフ構造の設計方法であって、
    前記反射領域の前記採光窓側の端縁を屋内側端縁とし、屋外側の端縁を屋外側端縁とし、
    前記天井面のうち所望の照射領域の室内側の端縁を室内側端縁とし、前記採光窓側の端縁を室外側端縁とし、
    前記反射領域の屋内側端縁の角度は、太陽光が当該屋内側端縁で反射して前記照射領域の室内側端縁に到達するように決定され、
    前記反射領域の屋外側端縁の角度は、太陽光が当該屋外側端縁で反射して前記照射領域の室外側端縁に到達するように決定され、
    前記照射領域の所望の一部に照度が高い矩形状の第2照射領域を設け、
    前記反射領域の一部に当該第2照射領域を照射する第2反射領域を設け、
    前記第2反射領域の前記採光窓側の端縁を第2屋内側端縁とし、屋外側の端縁を第2屋外側端縁とし、
    前記第2照射領域の室内側の端縁を第2室内側端縁とし、前記採光窓側の端縁を第2室外側端縁とし、
    前記第2反射領域の第2屋内側端縁の角度は、太陽光が当該第2屋内側端縁で反射して前記第2照射領域の第2室内側端縁に到達するように決定され、
    前記第2反射領域の第2屋外側端縁の角度は、太陽光が当該第2屋外側端縁で反射して前記第2照射領域の第2室外側端縁に到達するように決定されることを特徴とするライトシェルフ構造の設計方法。
  2. 前記第2反射領域の断面形状は、前記第2屋内側端縁から前記第2屋外側端縁に至る直線状であることを特徴とする請求項に記載のライトシェルフ構造の設計方法。
  3. 前記太陽光の入射角度を、夏季、冬季、および中間季に応じて3種類設定しておき、
    当該設定した入射角度に応じて前記反射領域の形状および傾斜角度を求めて、
    季節毎に前記反射領域の傾斜角度を変化させることを特徴とする請求項1または2に記載のライトシェルフ構造の設計方法。
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