JP5655736B2 - 空調用レジスタ - Google Patents
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Description
また、バレルの軸が内筒部に支持される際に、その内筒部に設けられた被着部に弾性部材が装着されると、弾性部材の一部は被着部から露出する。この弾性部材の被着部からの露出部分は、内筒部を外筒部内に同軸状に収容する際に、係合部として波状部に係合される。
このように、弾性部材を内筒部の被着部に装着し、内筒部を外筒部内に同軸状に収容する作業を行なうと、弾性部材を介して軸を内筒部に対し回動可能に支持する作業と、弾性部材の係合部を波状部に係合させる作業とが行なわれる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記外筒部の前記内壁部は、前記内筒部が前記外筒部内に同軸状に収容された状態で、前記弾性部材に接近する箇所に形成されていることを要旨とする。
上記のように、係合部に孔が設けられることで、設けられない場合に比べ、係合部が弾性変形しやすくなる。さらに、孔の大きさ、孔の形状、孔の数等を適宜設定することで、係合部の弾性変形のしやすさを変えて、節度部が付与する節度感を容易に調整することが可能となる。
車室内において、車両の運転席及び助手席の前方にはインストルメントパネル(図示略)が設けられている。このインストルメントパネルにおいては、空調装置から送られてくる空調用空気(温風や冷風)の吹出し口が開口されており、この吹出し口に本実施形態の空調用レジスタが組付けられる。空調用レジスタの主な機能は、空調装置から送られてきて吹出し口から車室内に吹出される空気の向き(風向き)を調整したり、車室内への空調用空気の吹出しを止めたりすることである。
リテーナ10は、外筒部11と、その外筒部11よりも小径の内筒部21とを備えている。これらの外筒部11及び内筒部21はいずれも樹脂材料によって形成されている。
内筒部21は、その中心軸線L2に沿って延びる円筒状の周壁部22と、周壁部22の空気入口12側の端部に一体形成された網目部23とを備えている。周壁部22の外周面であって、空気出口13側の端部には、その全周にわたってフランジ部24が一体形成されている。また、周壁部22の外周面であって、空気入口12側の端部には、複数(本実施形態では3つ)の爪部25が等角度毎に設けられている。
図1及び図3に示すように、バレル40は、互いに平行となるように一定間隔毎に配列された複数枚(本実施形態では3枚)のブレード41〜43を備えている。各ブレード41〜43は、外筒部11の空気出口13から吹出される空調用空気Aの風向きを変えるためのものであり、円板状に形成されている。配列方向についての中央のブレード42は、両側のブレード41,43よりも大径状をなしている。各ブレード41〜43が、図4に示すように、少なくとも中心軸線L1,L2に対し平行な状態にされたときには、外筒部11における空調用空気Aの流路が開放されるとともに、同ブレード41〜43の下流側の一部が外筒部11の空気出口13から突出する。
<弾性部材50>
弾性部材50は、軸47及び内筒部21間に介在され、軸47と弾性接触することにより、その軸47に摺動抵抗を付与するために用いられている。
<節度部60>
図2及び図6に示すように、節度部60は、バレル40を通じた内筒部21の回動操作に適度な節度感を付与するために設けられている。節度部60の一部は、外筒部11の上記内壁部17に形成された波状部61によって構成されている。この波状部61は、上記内壁部17の周方向(中心軸線L1,L2の周り)に凹凸62を連続して設けることによって形成されている。本実施形態では、波状部61は内壁部17の全周にわたって形成されている。波状部61は、外筒部11と同様の樹脂材料によって、同外筒部11と一体に形成されている。
この空調用レジスタでは、バレル40の軸47とリテーナ10の内筒部21との間に介在された弾性部材50が、貫通孔52において軸47に弾性接触している。弾性部材50は、非円板状である方形板状をなしていて、四角筒状の枠部29に嵌入されているため、同枠部29内で回動することはない。この弾性接触により軸47に摺動抵抗が付与され、バレル40の内筒部21に対する回動が規制されている。また、この弾性部材50の一部は係合部53として、外筒部11の内壁部17に設けられた波状部61の凹凸62に係合している。この係合により、内筒部21の外筒部11に対する回動が規制されている。
(1)空調用レジスタとして、リテーナ10、バレル40、弾性部材50及び節度部60を備えるものを対象とする(図3)。リテーナ10では、外筒部11内に同軸状に収容された内筒部21を、それらの中心軸線L1,L2を中心として回動し得るように外筒部11に支持する。バレル40として、複数のブレード41〜43を内筒部21内に有するものを用い、軸46,47により内筒部21に回動可能に支持する。軸47及び内筒部21間に弾性部材50を介在させ、弾性部材50の軸47との弾性接触により軸47に摺動抵抗を付与する(図5)。節度部60として、外筒部11における円環状の内壁部17の周方向に凹凸62を連続形成してなる波状部61と、弾性部材50の一部により構成されて波状部61に係合される係合部53とを備えるものを用いている(図2、図6)。そして、内筒部21の回動に伴い係合部53が波状部61上を移動する際に、その係合部53を弾性変形及び弾性復元させることにより、内筒部21の回動操作に節度感を付与するようにしている。このように、弾性部材50に、バレル40の回動操作時の操作荷重を作り出す機能と、内筒部21の回動操作に節度感を付与する機能とを発揮させるようにしている。
そのため、リテーナ10の形成のために内筒部21を外筒部11に同軸状に収容する作業を行なうことで、波状部61の一部の凹凸62に弾性部材50の係合部53を係合させることができる。
なお、本発明は次に示す別の実施形態に具体化することができる。
・被着部28は、弾性部材50を回動不能に保持できるものであればよく、この条件を満たす範囲内で形状等が変更されてもよい。被着部28を構成する枠部29は、例えば、四角筒状とは異なる筒状であってもよいし、非筒状であってもよい。
・ブレード41〜43の数が、上記実施形態(3枚)とは異なる数に変更されてもよい。
・ブレード41〜43の配列方向における各ブレード41〜43の大小関係が、上記実施形態とは異なる大小関係に変更されてもよい。
・図6において二点鎖線で示すように、弾性部材50の係合部53の一部に孔54が設けられてもよい。
・弾性部材50は、軸47と支持孔27との間に加え、バレル40の軸46と、内筒部21の支持孔26との間に介在されてもよい。すなわち、弾性部材50はバレル40の両方の軸46,47に設けられてもよい。
・弾性部材50は、方形板状とは異なる形の板状をなすものであってもよいし、非板状をなすものであってもよい。
・上記実施形態における弾性部材50の1つの角部に相当する箇所が、他の角部51とは異なる形状に変形され、その変形部分に係合部53が設けられてもよい。図8はその一例を示す。この例では、弾性部材50の1つの角部に相当する箇所が、貫通孔52の径方向外方(図8では左方)へ膨出し、かつ空洞部56を有する膨出部55となっている。この空洞部56により膨出部55は環状をなしており、空洞部56のない場合に比べて弾性変形しやすくなっている。そして、この膨出部55の膨出端(貫通孔52から最も離れた箇所)には、係合部53が一体に設けられている。この場合にも、係合部53は、弾性部材50の一部により構成されて波状部61に係合される。
・弾性部材50は、ポリエステル系熱可塑性エラストマーとは異なる種類の熱可塑性エラストマーによって形成されたものであってもよい。さらには、弾性部材50は、熱可塑性エラストマーとは異なる種類の弾性材料によって形成されたものであってもよい。
・波状部61は、必ずしも円環状の内壁部17の全周にわたって形成されなくてもよく、必要な領域(内筒部21が回動されたときに弾性部材50の係合部53が係合する領域)のみに設けられてもよい。
<適用箇所について>
・本発明は、車室内においてインストルメントパネルとは異なる箇所に配設される空調用レジスタにも適用可能である。
<その他の事項>
・上記実施形態では、空調用空気Aの流路をバレル40(ブレード41〜43)によって塞ぐ構成が採用されたが、このバレル40とは別の機構、例えばシャットダンパによって塞ぐ構成が採用されてもよい。
Claims (6)
- 空調用空気の流路を有する外筒部を備えるとともに、前記外筒部内に同軸状に収容された内筒部を備え、前記内筒部が、前記外筒部及び前記内筒部の両中心軸線を中心として回動し得るように前記外筒部に支持されてなるリテーナと、
前記リテーナから吹出される前記空調用空気の風向きを変えるための複数のブレードを前記内筒部内に有し、かつ、軸により前記内筒部に回動可能に支持されるバレルと、
前記軸及び前記内筒部間に介在され、前記軸との弾性接触により前記軸に摺動抵抗を付与する弾性部材と、
前記リテーナの前記内筒部の回動操作に節度感を付与する節度部と
を備える空調用レジスタであって、
前記外筒部は、前記中心軸線の周りに円環状の内壁部を有し、
前記節度部は、前記内壁部の周方向に凹凸を連続形成してなる波状部と、前記弾性部材の一部により構成されて前記波状部に係合される係合部とを備え、
前記内筒部には、前記弾性部材がその一部を露出させた状態で装着される被着部が設けられており、
前記弾性部材の前記被着部からの露出部分は、前記内筒部を前記外筒部内に同軸状に収容する際に、前記係合部として前記波状部に係合されることを特徴とする空調用レジスタ。 - 前記弾性部材は熱可塑性エラストマーにより形成されている請求項1に記載の空調用レジスタ。
- 前記外筒部の前記内壁部は、前記内筒部が前記外筒部内に同軸状に収容された状態で、前記弾性部材に接近する箇所に形成されている請求項1又は2に記載の空調用レジスタ。
- 前記被着部は、一部に切欠きを有する筒状の枠部を備え、
前記弾性部材は、前記被着部への装着に際し、自身の一部を前記切欠きから露出させた状態で前記枠部に嵌入されるものである請求項1〜3のいずれか1つに記載の空調用レジスタ。 - 前記弾性部材は方形板状をなしており、その一部の角部が前記係合部として前記波状部に係合される請求項1〜4のいずれか1つに記載の空調用レジスタ。
- 前記弾性部材の前記係合部には孔が設けられている請求項1〜5のいずれか1つに記載の空調用レジスタ。
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