JP5654990B2 - アゾ置換ピリジンおよびピリミジン誘導体ならびにそれらのウイルス感染の治療における使用 - Google Patents

アゾ置換ピリジンおよびピリミジン誘導体ならびにそれらのウイルス感染の治療における使用 Download PDF

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Description

(関連する出願との相互参照)
本願は2008年4月20日に出願された米国仮特許出願第61/090,450号に対する優先権を主張する。
(発明の分野)
本発明は、特定のアゾ置換ピリジンおよびピリミジン誘導体、それらを含む組成物、ならびにウイルス感染症またはウイルス関連障害の治療または予防におけるHCVインヒビターとしてのそれらの使用方法に関する。
HCVは、非A非B型肝炎(NANBH)において主な原因物質に関係があるとされている(+)−センス一本鎖RNAウイルスである。NANBHは、A型肝炎ウイルス(HAV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、肝炎デルタウイルス(HDV)などの他の種類のウイルス誘発性肝疾患、ならびにアルコール依存症および原発性胆汁性肝硬変などの他の形態の肝疾患とは区別される。
C型肝炎ウイルスは、Flaviviridae科のヘパシウイルス属の一員である。C型肝炎ウイルスは、非A非B型ウイルス性肝炎の主な原因物質であり、輸血関連肝炎の主な原因であり、世界的にも肝炎の症例の有意な割合を占めている。急性HCV感染症はしばしば無症候性であるが、ほぼ80%の症例が慢性肝炎になる。約60%の患者は、無症候性キャリア状態から慢性の活動性肝炎および肝硬変(約20%の患者に生じる)にわたる様々な臨床転帰を伴う肝疾患を発症するが、肝疾患は肝細胞癌(約1〜5%の患者に生じる)の発症に強く関連する。世界保健機関は、1億7千万人がHCVに慢性的に感染していると推定しており、米国では4百万人と推定されている。
HCVは、肝硬変および肝細胞癌の誘発に関連するとされている。HCV感染症は、他の形態の肝炎よりも治療が困難であることから、HCV感染症に罹患している患者の予後は未だに良くない。最近のデータによって、肝硬変に罹患している患者の50%未満が4年の生存率であり、切除可能な限局性肝細胞癌であると診断された患者の30%未満が5年の生存率であることが示されている。切除不可能な限局性肝細胞癌と診断された患者の生存についてはさらに悪く、5年の生存率を有するのは1%未満である。
HCVは、約9.5kdの長さの一本鎖プラスセンスRNAゲノムを含有するエンベロープRNAウイルスである。RNAゲノムは、341ヌクレオチドの5’非翻訳領域(5’NTR)、3,010〜3,040アミノ酸の単一ポリペプチドをコードする大型オープンリーディングフレーム(ORF)、および約230ヌクレオチドの可変長の3’非翻訳領域(3’−NTR)を含有する。HCVは、アミノ酸配列およびゲノム構成がフラビウイルスおよびペスチウイルスと類似しており、したがってHCVは、Flaviviridae科の第3属として分類されている。
ウイルスゲノムの最も保存された領域の1つである5’NTRは、ウイルスポリタンパク質の翻訳を開始する中心的な役割を担う配列内リボソーム進入部位(IRES)を含有する。単一の長いオープンリーディングフレームはポリタンパク質をコードし、このポリタンパク質は、細胞プロテイナーゼまたはウイルスプロテイナーゼのいずれかによって、構造的ウイルスタンパク質(コア、E1、E2およびp7)および非構造的ウイルスタンパク質(NS2、NS3、NS4A、NS4B、NS5AおよびNS5B)に翻訳と同時にまたは翻訳後にプロセシングされる。3’NTRは、ポリタンパク質の終止コドンに続く約38ヌクレオチドの可変領域、シチジン置換基が散在している可変長のポリウリジントラクト、および様々なHCV分離株の中でも高度に保存されている3’最末端における98ヌクレオチド(nt)の3つの異なる領域からなる。他のプラス鎖RNAウイルスとの類似により、3’−NTRは、ウイルスRNA合成において重要な役割を担うと考えられる。ゲノム内の遺伝子の順序は、NH−C−E1−E2−p7−NS2−NS3−NS4A−NS4B−NS5A−NS5B−COOHである。
構造的タンパク質コア(C)、エンベロープタンパク質1および(E1、E2)、ならびにp7領域のプロセシングは、宿主シグナルペプチダーゼによって媒介される。それとは対照的に、非構造的(NS)領域の成熟化は、2つのウイルス酵素によって達成される。HCVポリタンパク質は、まず、構造的タンパク質C/E1、E1/E2、E2/p7およびp7/NS2を生成する宿主シグナルペプチダーゼによって開裂する。次いで、メタロプロテアーゼであるNS2−3プロテイナーゼがNS2/NS3接合部で開裂する。次いで、NS3/4Aプロテイナーゼ複合体(NS3はセリンプロテアーゼであり、NS4Aは、NS3プロテアーゼの補因子として作用する)が、残りの開裂接合部のすべてのプロセシングに関与する。RNAヘリカーゼおよびNTPアーゼの活性は、NS3タンパク質においても同定されている。NS3タンパク質の3分の1は、プロテアーゼとして機能し、分子の残りの3分の2は、HCVの複製に関与すると考えられるヘリカーゼ/ATPアーゼとして作用する。NS5Aはリン酸化されることがあり、NS5Bの推定補因子として作用する。第4のウイルス酵素であるNS5Bは、膜結合RNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)であり、ウイルスRNAゲノムの複製に関与する非常に重要な成分である。NS5Bは、「GDC」配列モチーフを含有し、これは、今日までに特徴付けられているすべてのRdRpsの中でも高度に保存されている。
HCVの複製は、膜会合複製複合体において生じると考えられる。これらの中で、ゲノムのプラス鎖RNAはマイナス鎖RNAに転写され、次いでそれが子孫ゲノムのプラス鎖の合成に鋳型として使用され得る。NS3ヘリカーゼ/NTPアーゼおよびNS5B RNA依存性RNAポリメラーゼの少なくとも2つのウイルス酵素が、この反応に関与していると思われる。RNAの複製におけるNS3の役割はあまり明確になっていないが、NS5Bは、子孫RNA鎖の合成に関与する非常に重要な酵素である。昆虫細胞においてNS5Bを発現させるための組換えバキュロウイルスおよび基質としての合成非ウイルスRNAを使用して、プライマー依存性RdRpおよびターミナルトランスフェラーゼ(TNTase)活性の2つの酵素活性が、NS5Bに関連することが同定された。これはその後、HCV RNAゲノムを基質として使用することによって確認され、さらに特徴付けられた。他の研究によって、大腸菌において発現した、C末端から21アミノ酸が欠失したNS5Bが、インビトロでのRNA合成に対して活性であることも示されている。特定のRNA鋳型で、NS5Bは新規な開始機構を介してRNA合成を触媒することが示されているが、これはインビボでのウイルス複製機序であると仮定されている。一本鎖3’末端を有する鋳型、特に3’末端シチジレート部分を含有する鋳型は、新規合成を効率的に導くことが見出されている。NS5Bが、ジヌクレオチドまたはトリヌクレオチドを短いプライマーとして利用して複製を開始するという証拠もある。
HCVの持続性感染症は慢性肝炎に関連し、したがってHCV複製の阻害は、肝細胞癌の予防の実行可能な戦略であることが十分に確立されている。HCV感染症の現在の治療アプローチは効率が悪く、望ましくない副作用があり、現在、HCV関連障害の治療および予防に有用なHCV複製インヒビターの発見に向けた研究が精力的に行われている。現在研究されている新しいアプローチには、予防用および治療用ワクチンの開発、薬物動態の特徴が改善されたインターフェロンの同定、ならびにプロテアーゼ、ヘリカーゼおよびポリメラーゼの3つの主なウイルスタンパク質の機能を阻害するように設計された薬剤の発見が含まれる。さらに、HCV RNAゲノム自体、特にIRES要素は、アンチセンス分子および触媒リボザイムを使用して、抗ウイルス標的として活発に開発されている。
HCV感染症の具体的な治療には、α−インターフェロン単剤治療およびα−インターフェロンとリバビリンを含む併用療法が含まれる。これらの治療は、慢性HCV感染症を伴う一部の患者において有用であることが示されている。HCV感染症の治療のためのアンチセンスオリゴヌクレオチドの使用は、ウルソデオキシコール酸およびケノデオキシコール酸などの遊離胆汁酸、ならびにタウロウルソデオキシコール酸などのコンジュゲート胆汁酸の使用を伴うものとしても提案されている。ホスホノギ酸エステルも、HCVを含む様々なウイルス感染症の治療に潜在的に利用できると提案されている。しかしワクチン開発は、高度なウイルス株の異種性および免疫回避、ならびに同じ接種材料による再感染に対する保護の欠如によって妨げられてきた。
特異的ウイルス標的を対象とする小分子インヒビターの開発は、抗HCV研究の主な焦点になっている。NS3プロテアーゼ、NS3 RNAヘリカーゼおよびNS5Bポリメラーゼの結晶構造の決定は、特異的インヒビターの合理的設計の一助にすべき重要な構造的洞察をもたらしてきた。
RNA依存性RNAポリメラーゼとしてのNS5Bは、小分子インヒビターにとって重要であり、かつ魅力的な標的である。ペスチウイルスを用いた研究は、小分子化合物VP32947(3−[((2−ジプロピルアミノ)エチル)チオ]−5H−1,2,4−トリアジノ[5,6−b]インドール)が、ペスチウイルス複製の強力なインヒビターであり、耐性株がNS5B酵素の遺伝子において突然変異することから、NS5B酵素を阻害する可能性が最も高いことを示している。(−)β−L−2’,3’−ジデオキシ−3’−チアシチジン5’−三リン酸(3TC;ラミブジン三リン酸)およびホスホノ酢酸によるRdRp活性の阻害も観測されている。
HCVおよび関連のウイルス感染症の治療および予防を対象とした集中的な研究にもかかわらず、当技術分野ではウイルスの阻害ならびにウイルス感染症およびウイルス関連障害の治療に有用な、望ましいまたは改善された物理化学的特性を有する非ペプチド小分子化合物が必要とされている。
本発明は、特定のアゾ置換ピリジンおよびピリミジン誘導体(本明細書ではまとめて「本発明の化合物」と呼ぶ)、かかる化合物を含む組成物、ならびにHCVインヒビターとしての使用方法、ならびにウイルス感染症およびそれに関連する障害を治療するためのそれらの使用方法を提供する。
また、本発明は以下を提供する:
(項目1)
式(I)に示した一般構造を有する化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、あるいは該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグであって、該化合物の異性体、エステルおよび互変異性体、ならびに該化合物、互変異性体、異性体、およびエステルの薬学的に許容される塩、溶媒和物およびプロドラッグを含み
Figure 0005654990

式中、R、R 、X、Y、Z、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 18 、R 19 およびnのそれぞれは独立に選択され、
Rは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール縮合シクロアルキル、ヘテロアリール縮合シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール縮合シクロアルケニル、ヘテロアリール縮合シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール縮合ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール縮合ヘテロシクロアルキルから選択され、
該アルキル、該アリール、該ヘテロアリール、該シクロアルキル、該アリール縮合シクロアルキル、該ヘテロアリール縮合シクロアルキル、該シクロアルケニル、該アリール縮合シクロアルケニル、該ヘテロアリール縮合シクロアルケニル、該ヘテロシクロアルキル、該アリール縮合ヘテロシクロアルキルおよび該ヘテロアリール縮合ヘテロシクロアルキルのそれぞれは非置換であるか、または任意選択により独立に、同じであるか、もしくは異なっている1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、−CN、オキソ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−アルキル−OH、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル−、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル−、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)−シクロアルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−シクロアルキル、−C(O)O−ヘテロシクロアルキル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−シクロアルキル、−OC(O)−ヘテロシクロアルキル、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−OC(O)NH 、−CO(O)NHR 10 、−CO(O)NR 10 11 、−NH 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−NO 、−S(O)NHR 10 、−S(O)NR 10 11 、−S(O)R 10 、−S(O) NH 、−S(O) NHR 10 、−S(O) NR 10 11 、−S(O) 10 、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、
XおよびYは、それぞれ独立に、NおよびCHから選択され、但し、XまたはYの少なくとも一方はNであり、
Z=H、ハロ、−OH、−SH、−CN、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S−アルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NH 、−NHR 12 および−NR 12 13 であり、
は、H、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、ヘテロアリール、−OH、−O−アルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアルキル、−O−ヘテロアリール、−SH、−S−アルキル、−S−アリール、−S−ヘテロアルキル、−S−ヘテロアリール、−NH 、−NHR 14 、−NR 14 15 、−NO 、−S(O)NHR 10 、−S(O)NR 10 11 、−S(O)R 10 、−S(O) NHR 10 、−S(O) NR 10 11 および−S(O) 10 から選択され、
(R がR と結合していない場合)は、Hおよびアルキルから選択され、
n=0、1または2であり、
は、H、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールおよびシクロアルキルから選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリールおよび該シクロアルキルのそれぞれは非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH 、−NO 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−C(O)OH、−C(O)OR 10 、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−S(O)NHR 10 、−S(O)NR 10 11 、−S(O)R 10 、−S(O) NHR 10 、−S(O) NR 10 11 および−S(O) 10 から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH 、−NO 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−C(O)OH、−C(O)OR 10 、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−S(O)NHR 10 、−S(O)NR 10 11 、−S(O)R 10 、−S(O) NHR 10 、−S(O) NR 10 11 および−S(O) 10 から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
あるいは、R およびR は、それらが結合することが示されている炭素原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される0〜3個のスピロ環ヘテロ原子を含有する、3〜7員の飽和または部分的に不飽和のスピロシクロアルキル環を形成し、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH 、−NO 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−C(O)OH、−C(O)OR 10 、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−S(O)NHR 10 、−S(O)NR 10 11 、−S(O)R 10 、−S(O) NHR 10 、−S(O) NR 10 11 および−S(O) 10 から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
あるいは、R およびR は、一緒になって二重結合を形成し、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH 、−NO 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−C(O)OH、−C(O)OR 10 、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−S(O)NHR 10 、−S(O)NR 10 11 、−S(O)R 10 、−S(O) NHR 10 、−S(O) NR 10 11 および−S(O) 10 から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
あるいは、R およびR は、それらが結合することが示されている炭素原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される0〜3個のスピロ環ヘテロ原子を含有する、3〜7員の飽和または部分的に不飽和のスピロシクロアルキル環を形成し、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH 、−NO 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−C(O)OH、−C(O)OR 10 、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−S(O)NHR 10 、−S(O)NR 10 11 、−S(O)R 10 、−S(O) NHR 10 、−S(O) NR 10 11 および−S(O) 10 から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−シクロアルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−O(C)O−N(R 10 )R 11 、−O(C)O−NHR 11 、−O(C)O−NH 、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、−S(O) 10 、−SR 10 、−S(O) NHR 10 、−S(O) NR 10 11 、−CN、−NH 、−NHR 16 および−NR 16 17 、−N(R 10 )S(O) 10 、−NHS(O) 10 、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH 、−NO 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−C(O)OH、−C(O)OR 10 、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−S(O)NHR 10 、−S(O)NR 10 11 、−S(O)R 10 、−S(O) NHR 10 、−S(O) NR 10 11 および−S(O) 10 から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−シクロアルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−O(C)O−N(R 10 )R 11 、−O(C)O−NHR 11 、−O(C)O−NH 、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、−S(O) 10 、−SR 10 、−S(O) NHR 10 、−S(O) NR 10 11 、−CN、−NH 、−NHR 16 および−NR 16 17 、−N(R 10 )S(O) 10 、−NHS(O) 10 、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
あるいは、R およびR は、それらが結合することが示されている炭素原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される0〜3個のスピロ環ヘテロ原子を含有する、3〜7員の飽和または部分的に不飽和のスピロシクロアルキル環を形成し、
各R 18 (存在する場合)は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH 、−NO 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−C(O)OH、−C(O)OR 10 、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−S(O)NHR 10 、−S(O)NR 10 11 、−S(O)R 10 、−S(O) NHR 10 、−S(O) NR 10 11 および−S(O) 10 から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
各R 19 (存在する場合)は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH 、−NO 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−C(O)OH、−C(O)OR 10 、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−S(O)NHR 10 、−S(O)NR 10 11 、−S(O)R 10 、−S(O) NHR 10 、−S(O) NR 10 11 および−S(O) 10 から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
あるいは、nは1であり、R 18 およびR 19 は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される0〜3個のスピロ環ヘテロ原子を含有する、3〜7員の飽和または部分的に不飽和のスピロシクロアルキル環を形成し、
あるいは、R およびR は、それらが結合することが示されている炭素原子と一緒になって、部分(1C)を形成し、
Figure 0005654990

20 およびR 21 は、それぞれ独立に、H、アルキルおよびヘテロアルキルから選択され、R およびR は、先に定義の通りであり、但し、R およびR が部分(1C)を形成する場合、R およびR は、一緒になって二重結合を形成することはなく、
あるいは、R およびR は、それらが結合することが示されている炭素原子と一緒になって、部分(1D)を形成し、
Figure 0005654990
およびR は、先に定義の通りであり、
あるいは、R およびR は、それらが結合することが示されている炭素原子と一緒になって、部分(1E)を形成し、
Figure 0005654990

およびR は、先に定義の通りであり、
各R 10 は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O) −アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル) 、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
各R 11 は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O) −アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル) 、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
あるいは、R 10 およびR 11 は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員または6員のヘテロシクロアルキルを形成し、
各R 12 は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O) −アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル) 、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
各R 13 は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O) −アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル) 、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
あるいは、R 12 およびR 13 は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員〜6員のヘテロシクロアルキルを形成し、
各R 14 は、独立に、アルキル、アルコキシ、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アルキルアミノ、アルキルチオ、ヘテロアルケニル、ハロアルケニル、−S(O) −アルキル、−アルキル−OH、−アルキル−O−アシル、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、アリール、アリール−アルキル−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−アルキル−から選択され、
各該アルキル、各該アルコキシ、各該アルケニル、各該ハロアルキル、各該ヘテロアルキル、各該ヘテロハロアルキル、各該アルキルアミノ、各該アルキルチオ、各該ヘテロアルケニル、各該ハロアルケニル、各該−S(O) −アルキル、各該アルキル−OH、各該アルキル−O−アシル、各該−C(O)Oアルキル、各該−C(O)アルキル、各該シクロアルキル、各該シクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルキル、各該ヘテロシクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルケニル、各該ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、各該アリール、各該アリール−アルキル−、各該ヘテロアリールおよび各該ヘテロアリール−アルキル−は非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、−OH、ハロ、−NH 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−C(O)OH、−C(O)OR 10 、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−S(O) アルキル、−S(O) アリール、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルから選択され、
各R 15 は、独立に、アルキル、アルコキシ、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アルキルアミノ、アルキルチオ、ヘテロアルケニル、ハロアルケニル、−S(O) −アルキル、−アルキル−OH、−アルキル−O−アシル、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、アリール、アリール−アルキル−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−アルキル−から選択され、
各該アルキル、各該アルコキシ、各該アルケニル、各該ハロアルキル、各該ヘテロアルキル、各該ヘテロハロアルキル、各該アルキルアミノ、各該アルキルチオ、各該ヘテロアルケニル、各該ハロアルケニル、各該−S(O) −アルキル、各該アルキル−OH、各該アルキル−O−アシル、各該−C(O)Oアルキル、各該−C(O)アルキル、各該シクロアルキル、各該シクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルキル、各該ヘテロシクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルケニル、各該ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、各該アリール、各該アリール−アルキル−、各該ヘテロアリールおよび各該ヘテロアリール−アルキル−は非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、−OH、ハロ、−NH 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−C(O)OH、−C(O)OR 10 、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−S(O) アルキル、−S(O) アリール、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルから選択され、
あるいは、R 14 およびR 15 は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員〜6員のヘテロシクロアルキルを形成し、
各R 16 は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O) −アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル) 、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
各R 17 は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O) −アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル) 、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
あるいは、R 16 およびR 17 は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員または6員のヘテロシクロアルキルを形成する、
化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
(項目2)
Rが、アリール、ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ベンゾ縮合シクロアルキル、ベンゾ縮合シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびベンゾ縮合ヘテロシクロアルキルから選択され、
該アルキル、該アリール、該ヘテロアリール、該ベンゾ縮合ヘテロアリール、該シクロアルキル、該シクロアルケニル、該ヘテロシクロアルキル、該ヘテロシクロアルケニルおよび該ベンゾ縮合ヘテロシクロアルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じまたはもしくは異なっている1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、−CN、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−アルキル−OH、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−C(O)ONH 、−C(O)ONHR 10 、−C(O)ONR 10 11 、−NH 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−NO 、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、
XがNであり、
YがNであり、
が、−NH 、−NHR 14 および−NR 14 15 から選択され、
Zが、H、ハロ、アルキル、−OH、ハロアルキルおよびシクロアルキルから選択される、
項目1に記載の化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
(項目3)
XがNであり、
YがNであり、
Rが、
(a)
Figure 0005654990

からなる群から選択される非置換もしくは置換単環式アリール部分または非置換もしくは置換ヘテロアリール部分
(式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、R 、R 、R 、R およびR のそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−C(O)ONH 、−C(O)ONHR 10 、−C(O)ONR 10 11 、−NH 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−NO 、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択される)、ならびに
(b)
Figure 0005654990

からなる群から選択される非置換または置換二環式ヘテロアリール部分
(式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、R 、R 、R 、R およびR のそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−C(O)ONH 、−C(O)ONHR 10 、−C(O)ONR 10 11 、−NH 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−NO 、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択される)からなる群から選択され、
が、
(a)−NH
(b)
Figure 0005654990

(式中、波線は、R と分子の残りとの結合点を表し、各R aa は、独立に、ハロアルキル(その非限定的な例には、−CH F、−CHF 、−CF 等が含まれる)から選択され、R ab は、OH、OAcおよび−O−アルキル(その非限定的な例には、−O−Me、−O−Et、−O−n−Pr、−O−i−Pr、−O−n−Bu、−O−i−Buおよび−O−t−Buが含まれる)、−O−ハロアルキル(その非限定的な例には、−O−CH F、−O−CHF および−O−CF が含まれる)、−NH 、NHアルキルおよび−N(アルキル) から選択される)、
(c)
Figure 0005654990

(式中、波線は、R と分子の残りとの結合点を表し、R af は、Hおよびアセチルから選択される)、
(d)
Figure 0005654990

(式中、波線は、R と分子の残りとの結合点を表し、R 、R 、R 、R およびR のそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−C(O)ONH 、−C(O)ONHR 10 、−C(O)ONR 10 11 、−NH 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−NO 、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、各R ad および各R ae は、独立に、アルキルおよびハロアルキルから選択される)、
(e)
Figure 0005654990

(式中、波線は、R と分子の残りとの結合点を表し、各R aa は、独立に、ハロアルキル(その非限定的な例には、−CH F、−CHF 、−CF 等が含まれる)から選択され、R ab は、OH、OAcおよび−O−アルキル(その非限定的な例には、−O−Me、−O−Et、−O−n−Pr、−O−i−Pr、−O−n−Bu、−O−i−Buおよび−O−t−Buが含まれる)、−O−ハロアルキル(その非限定的な例には、−O−CH F、−O−CHF および−O−CF が含まれる)、−NH 、−NHアルキルおよび−N(アルキル) から選択される)、
(f)
Figure 0005654990

(式中、波線は、R と分子の残りとの結合点を表し、R af は、Hおよびアセチルから選択される)、
(g)
Figure 0005654990

(式中、波線は、R と分子の残りとの結合点を表し、R 、R 、R 、R およびR のそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH 、−C(O)NHR 10 、−C(O)NR 10 11 、−C(O)ONH 、−C(O)ONHR 10 、−C(O)ONR 10 11 、−NH 、−NHR 10 、−NR 10 11 、−NO 、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、各R ad および各R ae は、独立に、アルキルおよびハロアルキルから選択される)、ならびに
(h)
Figure 0005654990

(式中、Xは、O、NHおよびNMeから選択される)からなる群から選択され、
Zが、H、ハロ、−OH、−SH、−CN、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S−アルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NH 、−NHR 12 および−NR 12 13 からなる群から選択される、
項目1に記載の化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
(項目4)
式(I.a)に示した一般構造を有する、項目1に記載の化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ
Figure 0005654990

[式中、R、R 、X、Y、Z、R 、R 、R 、R およびR のそれぞれは独立に選択され、項目1に定義されている]。
(項目5)
nが1であり、
がHであり、
およびR が、それぞれ独立に、HおよびOHから選択され、
が、H、ハロおよびアルキルから選択され、
がアルキルであり、該アルキルは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−シクロアルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−O(C)O−NHR 10 、−O(C)O−N(R 10 )R 11 、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、−S(O) 10 、−SR 10 、−S(O) NHR 10 、−S(O) NR 10 11 、−CN、−NH 、−NHR 16 および−NR 16 17 、−NHS(O) 10 、−N(R 10 )S(O) 10 、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択される、
項目4に記載の化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
(項目6)
nが1であり、
がHであり、
がOHであり、
がOHであり、
がHであり、
がアルキルであり、該アルキルは非置換であるか、または−OH、ハロ、−CN、−NH 、−NHR 16 、−NR 16 17 、−NHS(O) 10 、−N(R 10 )S(O) 10 、−Oアルキル、−Oシクロアルキル、−O−アルキル−シクロアルキル、−OC(O)−アルキル、−O(C)O−NHR 10 、−O(C)O−N(R 10 )R 11 、−C(O)O−アルキル、−S(O) 10 、−SR 10 、−S(O) NHR 10 および−S(O) NR 10 11 から独立に選択される1〜5個の基で置換されている、
項目4に記載の化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
(項目7)
nが1であり、
がHであり、
がOHであり、
がOHであり、
が−CH であり、
がメチルであり、該メチルは非置換であるか、または−OH、ハロ、アルキル、−CN、−NH 、−NHR 16 、−NR 16 17 、−NHS(O) 10 、−N(R 10 )S(O) 10 、−Oアルキル、−Oシクロアルキル、−O−アルキル−シクロアルキル、−OC(O)−アルキル、−O(C)O−NHR 10 、−O(C)O−N(R 10 )R 11 、−C(O)O−アルキル、−S(O) 10 、−SR 10 、−S(O) NHR 10 および−S(O) NR 10 11 から独立に選択される1〜3個の基で置換されている、
項目4に記載の化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
(項目8)
XおよびYが、それぞれNであり、
Rが、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリールおよび置換または非置換ベンゾ縮合ヘテロアリールからなる群から選択され、該置換基のそれぞれは、独立に、アルキル、シクロアルキルおよび−O−アルキルからなる群から選択され、
Zが、H、ハロ、アルキル、フルオロアルキル、シクロプロピルおよび−NH から選択され、
が、−NH 、−NHR 14 および−NR 14 15 から選択され、
が、Hから選択される、
項目4に記載の化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
(項目9)
式(I.a.10.j)に示した一般構造を有する、項目1に記載の化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ
Figure 0005654990

[式中、CBは、
Figure 0005654990

からなる群から選択される部分であり、
各R 10 は、独立に、メチル、エチルおよびシクロプロピルからなる群から選択される]。
(項目10)
XがNであり、
YがNであり、
がHであり、
Zが、H、メチルおよびクロロからなる群から選択され、
Rが、非置換フェニルであるか、またはアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロ、−CN、−NH および−NO からなる群から独立に選択される1〜4個の置換基で置換されているフェニルであり、
が、−NH 、−NHR 14 および−NR 14 15 からなる群から選択される、
項目9に記載の化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
(項目11)
が−NH であり、
Zが、H、メチルおよびクロロからなる群から選択され、
Rが、非置換フェニルであるか、またはアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロ、−CN、−NH および−NO からなる群から独立に選択される1〜4個の置換基で置換されているフェニルであり、
が−NH であり、
CBが、式
Figure 0005654990

を有する部分である、
項目10に記載の化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
(項目12)
式(I.C)に示した一般構造を有する、項目1に記載の化合物、またはかかる化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ
Figure 0005654990

[式中、R、R 、X、Y、Z、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 18 、R 19 、R 20 、R 21 およびnのそれぞれは独立に選択され、項目1に定義されており、但し、R およびR は、一緒になって二重結合を形成することはない]。
(項目13)
式(I.D)に示した一般構造を有する、項目1に記載の化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ
Figure 0005654990

[式中、R、R 、X、Y、Z、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 18 およびR 19 ならびにnのそれぞれは独立に選択され、項目1に定義されている]。
(項目14)
式(I.E)に示した一般構造を有する、項目1に記載の化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ
Figure 0005654990

[式中、R、R 、X、Y、Z、R 、R 、R 、R 、R 、R 、R 18 およびR 19 ならびにnのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている]。
(項目15)
式(II)に示した一般構造を有する化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ
Figure 0005654990

[式中、R、R 、X、Y、Z、R 、R 、R 、R 、R およびR のそれぞれは独立に選択され、項目1に定義されている]。
(項目16)
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Figure 0005654990

からなる群から選択される化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグ。
(項目17)
項目1から16のいずれか一項に記載の少なくとも1つの化合物、またはかかる化合物の異性体、エステルもしくは互変異性体、または該化合物、異性体、エステルもしくは互変異性体の薬学的に許容される塩、溶媒和物もしくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
(項目18)
HCVポリメラーゼインヒビター、インターフェロン、ウイルス複製インヒビター、アンチセンス薬剤、治療ワクチン、ウイルスプロテアーゼインヒビター、ウイルス粒子生成インヒビター、免疫抑制剤、抗ウイルス抗体、CYP−450インヒビター、抗ウイルス増進剤および抗ウイルス増感剤からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる治療剤をさらに含む、項目17に記載の医薬組成物。
(項目19)
治療有効量の項目1から16のいずれか一項に記載の少なくとも1つの化合物を、ウイルス感染症またはウイルス関連障害の治療を必要としている患者に投与するステップを含む、ウイルス感染症またはウイルス関連障害を治療する方法。
(項目20)
前記ウイルス感染症またはウイルス関連障害がHCV感染症である、項目19に記載の方法。
(項目21)
ウイルス感染症またはウイルス関連障害の治療に有用な治療有効量の少なくとも1つのさらなる治療剤を投与するステップをさらに含む、項目20に記載の方法であって、前記少なくとも1つのさらなる治療剤が、HCVポリメラーゼインヒビター、インターフェロン、ウイルス複製インヒビター、アンチセンス薬剤、治療ワクチン、ウイルスプロテアーゼインヒビター、ウイルス粒子生成インヒビター、免疫抑制剤、抗ウイルス抗体、CYP−450インヒビター、抗ウイルス増進剤および抗ウイルス増感剤からなる群から選択される方法。
一実施形態では、本発明の化合物は、式(I)に示す一般構造を有し、
Figure 0005654990
該化合物の互変異性体、異性体およびエステル、ならびに該化合物、互変異性体、異性体およびエステルの薬学的に許容される塩、溶媒和物およびプロドラッグを含み、式中、R、R、X、Y、Z、R、R、R、R、R、R、R、R、R18、R19およびnのそれぞれは、独立に選択され、
Rは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール縮合シクロアルキル、ヘテロアリール縮合シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール縮合シクロアルケニル、ヘテロアリール縮合シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール縮合ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール縮合ヘテロシクロアルキルから選択され、
該アルキル、該アリール、該ヘテロアリール、該シクロアルキル、該アリール縮合シクロアルキル、該ヘテロアリール縮合シクロアルキル、該シクロアルケニル、該アリール縮合シクロアルケニル、該ヘテロアリール縮合シクロアルケニル、該ヘテロシクロアルキル、該アリール縮合ヘテロシクロアルキルおよび該ヘテロアリール縮合ヘテロシクロアルキルのそれぞれは非置換であるか、または任意選択により独立に、同じもしくは異なっている1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、−CN、オキソ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−アルキル−OH、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル−、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル−、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)−シクロアルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−シクロアルキル、−C(O)O−ヘテロシクロアルキル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−シクロアルキル、−OC(O)−ヘテロシクロアルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−OC(O)NH、−CO(O)NHR10、−CO(O)NR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NH、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)10、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、
XおよびYは、それぞれ独立に、NおよびCHから選択され、但し、XまたはYの少なくとも一方はNであり、
Z=H、ハロ、−OH、−SH、−CN、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S−アルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NH、−NHR12および−NR1213であり、
は、H、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、ヘテロアリール、−OH、−O−アルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアルキル、−O−ヘテロアリール、−SH、−S−アルキル、−S−アリール、−S−ヘテロアルキル、−S−ヘテロアリール、−NH、−NHR14、−NR1415、−NO、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
(RがRと結合していない場合)は、Hおよびアルキルから選択され、
n=0、1または2であり、
は、H、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールおよびシクロアルキルから選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリールおよび該シクロアルキルのそれぞれは非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NO、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NO、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
あるいは、RおよびRは、それらが結合することが示されている炭素原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される0〜3個のスピロ環ヘテロ原子を含有する、3〜7員の飽和または部分的に不飽和のスピロシクロアルキル環を形成し、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NO、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
あるいは、RおよびRは、一緒になって二重結合を形成し、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NO、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
あるいは、RおよびRは、それらが結合することが示されている炭素原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される0〜3個のスピロ環ヘテロ原子を含有する、3〜7員の飽和または部分的に不飽和のスピロシクロアルキル環を形成し、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NO、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−シクロアルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−O(C)O−N(R10)R11、−O(C)O−NHR11、−O(C)O−NH、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、−S(O)10、−SR10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−CN、−NH、−NHR16および−NR1617、−N(R10)S(O)10、−NHS(O)10、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NO、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−シクロアルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−O(C)O−N(R10)R11、−O(C)O−NHR11、−O(C)O−NH、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、−S(O)10、−SR10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−CN、−NH、−NHR16および−NR1617、−N(R10)S(O)10、−NHS(O)10、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
あるいは、RおよびRは、それらが結合することが示されている炭素原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される0〜3個のスピロ環ヘテロ原子を含有する、3〜7員の飽和または部分的に不飽和のスピロシクロアルキル環を形成し、
各R18(存在する場合)は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NO、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
各R19(存在する場合)は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NO、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
あるいは、nは1であり、R18およびR19は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される0〜3個のスピロ環ヘテロ原子を含有する、3〜7員の飽和または部分的に不飽和のスピロシクロアルキル環を形成し、
あるいは、RおよびRは、それらが結合することが示されている炭素原子と一緒になって、部分(1C)を形成し、
Figure 0005654990
20およびR21は、それぞれ独立に、H、アルキルおよびヘテロアルキルから選択され、RおよびRは、先に定義の通りであり、但し、RおよびRが部分(1C)を形成する場合、RおよびRは、一緒になって二重結合を形成することはなく、
あるいは、RおよびRは、それらが結合することが示されている炭素原子と一緒になって、部分(1D)を形成し、
Figure 0005654990
およびRは、先に定義の通りであり、
あるいは、RおよびRは、それらが結合することが示されている炭素原子と一緒になって、部分(1E)を形成し、
Figure 0005654990
およびRは、先に定義の通りであり、
各R10は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
各R11は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
あるいは、R10およびR11は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員または6員のヘテロシクロアルキルを形成し、
各R12は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
各R13は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
あるいは、R12およびR13は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員〜6員のヘテロシクロアルキルを形成し、
各R14は、独立に、アルキル、アルコキシ、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アルキルアミノ、アルキルチオ、ヘテロアルケニル、ハロアルケニル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−アルキル−O−アシル、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、アリール、アリール−アルキル−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−アルキル−から選択され、
各該アルキル、各該アルコキシ、各該アルケニル、各該ハロアルキル、各該ヘテロアルキル、各該ヘテロハロアルキル、各該アルキルアミノ、各該アルキルチオ、各該ヘテロアルケニル、各該ハロアルケニル、各該−S(O)−アルキル、各該アルキル−OH、各該アルキル−O−アシル、各該−C(O)Oアルキル、各該−C(O)アルキル、各該シクロアルキル、各該シクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルキル、各該ヘテロシクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルケニル、各該ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、各該アリール、各該アリール−アルキル−、各該ヘテロアリールおよび各該ヘテロアリール−アルキル−は非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、−OH、ハロ、−NH、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)アルキル、−S(O)アリール、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルから選択され、
各R15は、独立に、アルキル、アルコキシ、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アルキルアミノ、アルキルチオ、ヘテロアルケニル、ハロアルケニル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−アルキル−O−アシル、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、アリール、アリール−アルキル−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−アルキル−から選択され、
各該アルキル、各該アルコキシ、各該アルケニル、各該ハロアルキル、各該ヘテロアルキル、各該ヘテロハロアルキル、各該アルキルアミノ、各該アルキルチオ、各該ヘテロアルケニル、各該ハロアルケニル、各該−S(O)−アルキル、各該アルキル−OH、各該アルキル−O−アシル、各該−C(O)Oアルキル、各該−C(O)アルキル、各該シクロアルキル、各該シクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルキル、各該ヘテロシクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルケニル、各該ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、各該アリール、各該アリール−アルキル−、各該ヘテロアリールおよび各該ヘテロアリール−アルキル−は非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、−OH、ハロ、−NH、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)アルキル、−S(O)アリール、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルから選択され、
あるいは、R14およびR15は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員〜6員のヘテロシクロアルキルを形成し、
各R16は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
各R17は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
あるいは、R16およびR17は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員または6員のヘテロシクロアルキルを形成する。
別の実施形態では、本発明は、本発明の1つまたは複数の化合物(例えば、本発明の1つの化合物)、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルまたはプロドラッグと、薬学的に許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物を含む組成物を提供する。一実施形態では、本発明の該1つまたは複数の化合物は、HCVを阻害し、かつ/またはウイルス感染症もしくはウイルス関連障害の治療もしくは予防を必要としている患者のウイルス感染症もしくはウイルス関連障害を治療もしくは予防するのに有用な量で組成物中に存在する。
別の実施形態では、本発明は、本発明の1つまたは複数の化合物、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルまたはプロドラッグと一緒に、1つまたは複数のさらなる治療剤を含み、任意選択により薬学的に有効な担体または希釈剤をさらに含む医薬組成物を提供する。かかるさらなる治療剤の非限定的な例には、以下の、HCVポリメラーゼインヒビター、HCVプロテアーゼインヒビター、HCVレプリカーゼインヒビター、ヌクレオシド、インターフェロンおよび/またはリバビリン(またはレボビリンまたはビラミジン)のいずれかの1つまたは複数が含まれる。インターフェロンの非限定的な例には、PEG−インターフェロン、PEGインターフェロンαコンジュゲート、α−インターフェロンおよびペグ化インターフェロンが含まれる。これらのおよび他の例は、当業者に公知である。
別の実施形態では、本発明は、本発明の1つまたは複数の化合物、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルおよび/またはプロドラッグの単独、または先に記載したものなどの1つもしくは複数のさらなる治療剤との組合せの、HCVを阻害し、かつ/またはウイルス感染症もしくはウイルス関連障害の治療もしくは予防を必要としている患者のウイルス感染症もしくはウイルス関連障害を治療もしくは予防するための使用を提供する。
別の実施形態では、本発明は、HCVを含む細胞集団を、有効量の本発明の少なくとも1つの化合物、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルまたはプロドラッグの単独、または先に記載したものなどの1つもしくは複数のさらなる治療剤との組合せに曝すステップを含む、インビボ、エクスビボまたはインビトロでHCVを阻害する方法を提供する。かかる一実施形態では、本発明の1つまたは複数の化合物は、化学物質そのものとして使用される。かかる別の実施形態では、本発明の化合物は、薬学的に許容される組成物の形態で使用される。
別の実施形態では、本発明は、患者に、有効量の本発明の少なくとも1つの化合物、あるいはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルまたはプロドラッグの単独、または先に記載したものなどの1つもしくは複数のさらなる治療剤との組合せを投与するステップを含む、患者のウイルス感染症またはウイルス関連障害を治療または予防する方法を提供する。かかる一実施形態では、本発明の1つまたは複数の化合物は、化学物質そのものとして使用される。かかる別の実施形態では、本発明の化合物は、薬学的に許容される組成物の形態で使用される。
本発明の詳細を、以下に添付の詳細な説明に記載する。本明細書に記載のものに類似のいかなる方法および材料も、本発明の実施または試験において使用できるが、本明細書では例示的な方法および材料を記載する。本発明の他の特徴、目的および利点は、本説明および特許請求の範囲から明らかとなろう。本明細書に引用したすべての特許文書および参考文献は、参照によって本明細書に組み込まれる。
一実施形態では、本発明の化合物は、先に記載の構造式(A)を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、互変異性体および異性体を含む。
一実施形態では、本発明の化合物は、先の式(I)に示した一般構造を有する。
一実施形態では、式(I)において、R、R、RおよびRのそれぞれはHである。
一実施形態では、式(I)において、nは1であり、R、R、R、R、R、R18およびR19のそれぞれはHであり、RおよびRはOHであり、Rはアルキルであり、該アルキルは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−シクロアルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−O(C)O−NHR10、−O(C)O−N(R10)R11、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、−S(O)10、−SR10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−CN、−NH、−NHR16および−NR1617、−NHS(O)10、−N(R10)S(O)10、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択される。
一実施形態では、式(I)において、nは1であり、R、R、R、R、R、R18およびR19のそれぞれはHであり、RおよびRはOHであり、Rはアルキルであり、該アルキルは非置換であるか、または−OH、ハロ、−CN、−NH、−NHR16、−NR1617、−NHS(O)10、−N(R10)S(O)10、−Oアルキル、−Oシクロアルキル、−O−アルキル−シクロアルキル、−OC(O)−アルキル、−O(C)O−NHR10、−O(C)O−N(R10)R11、−C(O)O−アルキル、−S(O)10、−SR10、−S(O)NHR10および−S(O)NR1011から独立に選択される1〜5個の基で置換されている。
一実施形態では、式(I)において、nは1であり、各R、R、R、R、R、R18およびR19はHであり、RおよびRはOHであり、Rはメチルであり、該メチルは非置換であるか、または−OH、ハロ、アルキル、−CN、−NH、−NHR16、−NR1617、−NHS(O)10、−N(R10)S(O)10、−Oアルキル、−Oシクロアルキル、−O−アルキル−シクロアルキル、−OC(O)−アルキル、−O(C)O−NHR10、−O(C)O−N(R10)R11、−C(O)O−アルキル、−S(O)10、−SR10、−S(O)NHR10および−S(O)NR1011からなる群から独立に選択される1〜3個の基で置換されている。
いくつかの実施形態では、Rは−アルキル−NHS(O)10であり、R10は、メチル、エチルおよびシクロプロピルから選択される。
いくつかの実施形態では、Rは、−アルキル−N(CH)S(O)10および−アルキル−N(CHCH)S(O)10から選択され、R10は、メチル、エチルおよびシクロプロピルから選択される。
いくつかの実施形態では、Rは−アルキル−O(C)O−NHR10であり、R10は、メチル、エチルおよびシクロプロピルから選択される。
いくつかの実施形態では、Rは、R−アルキル−O(C)O−N(CH)R10および−O(C)O−N(CHCH)R10から選択され、R10は、メチル、エチルおよびシクロプロピルから選択される。
一実施形態では、式(I)において、nは1であり、R、R、R、R、R、R18およびR19のそれぞれはHであり、RおよびRはOHであり、Rは、−CH−O−アルキル、−CH−OH、−CH、H、−CH−CH、−CH−OC(O)CF、−CH−NH、−CH−NHR16および−CH−NR1617から選択される。
一実施形態では、式(I)において、R、R、RおよびRのそれぞれはHであり、RおよびRのそれぞれは−OHである。
一実施形態では、式(I)において、R、R、RおよびRのそれぞれはHであり、RおよびRのそれぞれは−OHであり、Rは−O−アルキルである。
一実施形態では、式(I)において、R、R、RおよびRのそれぞれはHであり、RおよびRのそれぞれは−OHであり、Rは−O−CHである。
一実施形態では、式(I)において、R、R、RおよびRのそれぞれはHであり、RおよびRのそれぞれは−OHであり、Rは−O−CHであり、nは1である。
一実施形態では、式(I)において、R、R、RおよびRのそれぞれはHであり、RおよびRのそれぞれは−OHであり、Rは−O−CHであり、nは2である。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.A)
Figure 0005654990
を有し、かかる化合物の互変異性体、異性体およびエステル、ならびに該化合物、互変異性体、異性体およびエステルの薬学的に許容される塩、溶媒和物およびプロドラッグを含み、式中、R、R、X、Y、Z、R、R、R、R、R、R、R、R、R18、R19およびnのそれぞれは独立に選択され、
R、R、R、X、Y、Zおよびnは、式(I)に定義の通りであり、
は、H、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリールおよびシクロアルキルから選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリールおよび該シクロアルキルのそれぞれは非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)Oハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NHアルキルおよび−N(アルキル)から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NHアルキルおよび−N(アルキル)から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NHアルキルおよび−N(アルキル)から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NHアルキルおよび−N(アルキル)から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
あるいは、RおよびRは、それらが結合することが示されている炭素原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される0〜3個のスピロ環ヘテロ原子を含有する、3〜7員の飽和または部分的に不飽和のスピロシクロアルキル環を形成し、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NHアルキルおよび−N(アルキル)から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−シクロアルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−O(C)O−N(R10)R11、−O(C)O−NHR11、−O(C)O−NH、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、−S(O)10、−SR10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−CN、−NH、−NHR16および−NR1617、−N(R10)S(O)10、−NHS(O)10、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NHアルキルおよび−N(アルキル)から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−シクロアルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−O(C)O−N(R10)R11、−O(C)O−NHR11、−O(C)O−NH、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、−S(O)10、−SR10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−CN、−NH、−NHR16および−NR1617、−N(R10)S(O)10、−NHS(O)10、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
各R18(存在する場合)は、独立に、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NHアルキルおよび−N(アルキル)から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
各R19(存在する場合)は、独立に、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NHアルキルおよび−N(アルキル)から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
各R10は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
各R11は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
あるいは、R10およびR11は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員または6員のヘテロシクロアルキルを形成し、
各R12は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
各R13は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
あるいは、R12およびR13は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員〜6員のヘテロシクロアルキルを形成し、
各R14は、独立に、アルキル、アルコキシ、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アルキルアミノ、ヘテロアルケニル、ハロアルケニル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−アルキル−O−アシル、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、アリール、アリール−アルキル−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−アルキル−から選択され、
各該アルキル、各該アルコキシ、各該アルケニル、各該ハロアルキル、各該ヘテロアルキル、各該ヘテロハロアルキル、各該アルキルアミノ、各該ヘテロアルケニル、各該ハロアルケニル、各該−S(O)−アルキル、各該アルキル−OH、各該アルキル−O−アシル、各該−C(O)Oアルキル、各該−C(O)アルキル、各該シクロアルキル、各該シクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルキル、各該ヘテロシクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルケニル、各該ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、各該アリール、各該アリール−アルキル−、各該ヘテロアリールおよび各該ヘテロアリール−アルキル−は非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、−NH、−NHアルキル、−N(アルキル)、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアルキルおよびヘテロハロアルキルから選択され、
各R15は、独立に、アルキル、アルコキシ、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アルキルアミノ、ヘテロアルケニル、ハロアルケニル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−アルキル−O−アシル、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、アリール、アリール−アルキル−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−アルキル−から選択され、
各該アルキル、各該アルコキシ、各該アルケニル、各該ハロアルキル、各該ヘテロアルキル、各該ヘテロハロアルキル、各該アルキルアミノ、各該ヘテロアルケニル、各該ハロアルケニル、各該−S(O)−アルキル、各該アルキル−OH、各該アルキル−O−アシル、各該−C(O)Oアルキル、各該−C(O)アルキル、各該シクロアルキル、各該シクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルキル、各該ヘテロシクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルケニル、各該ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、各該アリール、各該アリール−アルキル−、各該ヘテロアリールおよび各該ヘテロアリール−アルキル−は非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、−NH、−NHアルキル、−N(アルキル)、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアルキルおよびヘテロハロアルキルから選択され、
あるいは、R14およびR15は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員〜6員のヘテロシクロアルキルを形成し、
各R16は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
各R17は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
あるいは、R16およびR17は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員または6員のヘテロシクロアルキルを形成する。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、R、R、R、RおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、式(I.a)において、nは1であり、RはHであり、RおよびRは、それぞれ独立に、HおよびOHから選択され、Rは、H、ハロおよびアルキルから選択され、Rは、H、−COOH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)O−アリール、−OC(O)−アリール、−C(O)O−アルキル−アリール、−OC(O)−アルキル−アリール、−C(O)O−アルキル−ヘテロアリール、−OC(O)−アルキル−ヘテロアリール、アルキル、−O−アルキル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−ヘテロアルキル、−O−ハロアルキル、−O−ヘテロハロアルキル、−アルキル−OH、−アルキル−OC(O)−アルキル、−アルキル−OC(O)−ハロアルキル、−アルキル−NH、−アルキル−NHR16および−アルキル−NR1617から選択される。
一実施形態では、式(I.a)において、nは1であり、R、R、R、R、R、R18およびR19のそれぞれはHであり、RおよびRはOHであり、Rはアルキルであり、該アルキルは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−シクロアルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−O(C)O−NHR10、−O(C)O−N(R10)R11、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、−S(O)10、−SR10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−CN、−NH、−NHR16および−NR1617、−NHS(O)10、−N(R10)S(O)10、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択される。
一実施形態では、式(I.a)において、nは1であり、R、R、R、R、R、R18およびR19のそれぞれはHであり、RおよびRはOHであり、Rはアルキルであり、該アルキルは非置換であるか、または−OH、ハロ、−CN、−NH、−NHR16、−NR1617、−NHS(O)10、−N(R10)S(O)10、−Oアルキル、−Oシクロアルキル、−O−アルキル−シクロアルキル、−OC(O)−アルキル、−O(C)O−NHR10、−O(C)O−N(R10)R11、−C(O)O−アルキル、−S(O)10、−SR10、−S(O)NHR10および−S(O)NR1011から独立に選択される1〜5個の基で置換されている。
一実施形態では、式(I.a)において、nは1であり、各R、R、R、R、R、R18およびR19はHであり、RおよびRはOHであり、Rはメチルであり、該メチルは非置換であるか、または−OH、ハロ、アルキル、−CN、−NH、−NHR16、−NR1617、−NHS(O)10、−N(R10)S(O)10、−Oアルキル、−Oシクロアルキル、−O−アルキル−シクロアルキル、−OC(O)−アルキル、−O(C)O−NHR10、−O(C)O−N(R10)R11、−C(O)O−アルキル、−S(O)10、−SR10、−S(O)NHR10および−S(O)NR1011から独立に選択される1〜3個の基で置換されている。
いくつかの実施形態では、Rは−アルキル−NHS(O)10であり、R10は、メチル、エチルおよびシクロプロピルから選択される。
いくつかの実施形態では、Rは、−アルキル−N(CH)S(O)10および−アルキル−N(CHCH)S(O)10から選択され、R10は、メチル、エチルおよびシクロプロピルから選択される。
いくつかの実施形態では、Rは−アルキル−O(C)O−NHR10であり、R10は、メチル、エチルおよびシクロプロピルから選択される。
いくつかの実施形態では、Rは、R−アルキル−O(C)O−N(CH)R10および−O(C)O−N(CHCH)R10から選択され、R10は、メチル、エチルおよびシクロプロピルから選択される。
一実施形態では、式(I.a)において、nは1であり、RはHであり、RおよびRは、それぞれ独立に、HおよびOHから選択され、Rは、H、ハロおよびアルキルから選択され、Rは、H、−CH、−CH−CH、−CH−OH、−CH−O−アルキル、−CH−OC(O)−アルキル、−CH−OC(O)−ハロアルキル、−CH−NH、−CH−NHR16および−CH−NR1617から選択される。
一実施形態では、式(I.a)において、nは1であり、RはHであり、Rは−CHであり、Rは、H、−CH、−CH−CH、−CH−OH、−CH−O−アルキル、−CH−OC(O)CF、−CH−NH、−CH−NHR16および−CH−NR1617から選択される。
一実施形態では、式(I.a)において、nは1であり、RはHであり、RおよびRはそれぞれ−OHであり、Rは−CHであり、RはHである。
一実施形態では、式(I.a)において、nは1であり、RはHであり、RおよびRはそれぞれ−OHであり、Rは、Hおよび−CHから選択され、Rは、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NO、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に選択されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、−S(O)アルキル、−S−アルキル、−CN、−NH、−NHR16および−N(アルキル)、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択される。
一実施形態では、式(I.a)において、XはNであり、YはNであり、nは1であり、RはHであり、RおよびRはそれぞれ−OHであり、Rは、Hおよび−CHから選択され、Rは、H、−アルキル、−アルキル−OH、−アルキル−S(O)アルキル、−アルキル−S−アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、−アルキル−CN、−アルキル−NH、−アルキル−NHR16および−アルキル−N(アルキル)から選択される。かかる一実施形態では、各該アルキルは、直鎖または分枝鎖状低級アルキルから選択される。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.1)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.1.i)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.2)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.2.i)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.3)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、Rおよびnのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.3.i)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.4)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、Rおよびnのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.4.i)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.5)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、Rおよびnのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.5.i)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.6)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、Rおよびnのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.6.i)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.7)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、Rおよびnのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.7.i)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.8)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、Rおよびnのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.8.i)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.9)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、R、nおよびR16のそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.9.i)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、RおよびR16のそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.10)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、R、n、R16およびR17のそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.10.i)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、R、R16およびR17のそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.a.10.j)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Zおよびのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されており、CBは、
Figure 0005654990
からなる群から選択される部分であり、
各R10は、独立に、メチル、エチルおよびシクロプロピルからなる群から選択される。
一実施形態では、式(I.a.10.j)において、
XはNであり、YはNであり、RはHであり、Zは、H、メチルおよびクロロからなる群から選択され、RおよびRは、それぞれ式(I)に定義の通りである。別のかかる実施形態では、RおよびRは、それぞれ独立に、本明細書に記載の様々な実施形態のいずれかまたは実施例に定義の通りである。
一実施形態では、式(I.a.10.j)において、
XはNであり、YはNであり、
はHであり、
Zは、H、メチルおよびクロロからなる群から選択され、
Rは、非置換フェニルであるか、またはアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロ、−CN、−NHおよび−NOからなる群から独立に選択される1〜4個の置換基で置換されているフェニルであり、
は、−NH、−NHR14および−NR1415からなる群から選択され、R14およびR15(存在する場合)は、それぞれ式Iに定義の通りである。
一実施形態では、式(I.a.10.j)において、
XはNであり、YはNであり、
はHであり、
Zは、H、メチルおよびクロロからなる群から選択され、
Rは、非置換フェニルであるか、またはアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロ、−CN、−NHおよび−NOからなる群から独立に選択される1〜4個の置換基で置換されているフェニルであり、
は−NHである。
一実施形態では、式(I.a.10.j)において、
XはNであり、YはNであり、
はHであり、
CBは、式
Figure 0005654990
を有する部分であり、
Zは、H、メチルおよびクロロからなる群から選択され、
Rは、非置換フェニルであるか、またはアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロ、−CN、−NHおよび−NOからなる群から独立に選択される1〜4個の置換基で置換されているフェニルであり、
は−NHである。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.B)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、R、R、R、R、R、R、R18、R19およびnのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.b)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、RおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、式(I.b)において、RはHであり、Rは、H、−CH、−CH−O−アルキル、−CH−OH、−CH−OC(O)−アルキル、−CH−OC(O)−ハロアルキル、−CH−CH、−CH−NH、−CH−NHR16および−CH−NR1617から選択される。
一実施形態では、式(I.b)において、RはHであり、Rは、−CH−O−アルキルおよび−CH−OHから選択される。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.b.1)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.b.1.i)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.b.2)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、Rおよびnのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、式(I.b.2.i)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.C)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、R、R、R、R、R、R、R18、R19、R20、R21およびnのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されており、但し、RおよびRは、一緒になって二重結合を形成することはない。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.c)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、R、R、R20およびR21のそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、式(I.c)において、RはHであり、Rは、H、−CH、−CH−O−アルキル、−CH−OH、−CH−OC(O)−アルキル、−CH−OC(O)−ハロアルキル、−CH−CH、−CH−NH、−CH−NHR16および−CH−NR1617から選択され、R20およびR21のそれぞれは、独立に、Hおよび−CHから選択される。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.c.1)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.c.1.i)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.c.2)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、Rおよびnのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.c.2.i)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.D)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、R、R、R、R、R、R、R18およびR19ならびにnのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.d)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、R、Rおよびnのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、式(I.d)において、nは1であり、Rは、H、−CH、−CH−O−アルキル、−CH−OH、−CH−OC(O)−アルキル、−CH−OC(O)−ハロアルキル、−CH−CH、−CH−NH、−CH−NHR16および−CH−NR1617から選択される。
一実施形態では、式(I.d)において、nは1であり、Rは、−CH−O−アルキルおよび−CH−OHから選択される。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.d.1)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.d.1.i)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、ZおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(I.E)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、R、R、R、R、R、R、R18およびR19ならびにnのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(II)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、Y、Z、R、R、R、R、RおよびRのそれぞれは独立に選択され、式(I)に定義されている。
一実施形態では、本発明の化合物は、構造式(II)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、YおよびZのそれぞれは独立に選択され、R、R、X、YおよびZは式(I)に定義されている。
一実施形態では、式(I)において、本発明の化合物は、構造式(II.a.1)
Figure 0005654990
を有し、該化合物の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグまたは異性体を含み、式中、R、R、X、YおよびZのそれぞれは独立に選択され、R、R、X、YおよびZは式(I)に定義されている。
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Rは、アリール、ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ベンゾ縮合シクロアルキル、ベンゾ縮合シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびベンゾ縮合ヘテロシクロアルキルから選択され、
該アルキル、該アリール、該ヘテロアリール、該ベンゾ縮合ヘテロアリール、該シクロアルキル、該シクロアルケニル、該ヘテロシクロアルキル、該ヘテロシクロアルケニルおよび該ベンゾ縮合ヘテロシクロアルキルのそれぞれは非置換であるか、または任意選択により独立に、同じであるか、もしくは異なっている1〜3個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、−CN、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−アルキル−OH、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択される。
Figure 0005654990
Rは、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリールおよび置換または非置換ベンゾ縮合ヘテロアリールからなる群から選択され、該置換基のそれぞれは、独立に、アルキルおよび−O−アルキルからなる群から選択される。
Figure 0005654990
Rは、置換アルキニル、置換アルキニル、非置換アリール、置換アリール、非置換シクロアルキル、置換シクロアルキル、非置換ベンゾ縮合シクロアルキル、置換ベンゾ縮合シクロアルキル、非置換シクロアルケニルおよび置換シクロアルケニルから選択され、各置換基は、存在する場合、式(I)に定義の通りである。
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Rは、非置換ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、非置換ベンゾ縮合ヘテロアリール、置換ベンゾ縮合ヘテロアリール、非置換ヘテロシクロアルキル、置換ヘテロシクロアルキル、非置換ベンゾ縮合ヘテロシクロアルキル、置換ベンゾ縮合ヘテロシクロアルキル、非置換ヘテロシクロアルケニルおよび非置換ヘテロシクロアルケニルから選択され、各置換基は、存在する場合、式(I)に定義の通りである。
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Rは、非置換もしくは置換単環式アリール部分または非置換もしくは置換ヘテロアリール部分である。かかる非置換もしくは置換単環式アリール部分または非置換もしくは置換ヘテロアリール部分の非限定的な例には、
Figure 0005654990
が含まれ、式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、R、R、R、RおよびRのそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択される。
Figure 0005654990
Rは、非置換または置換二環式ヘテロアリール部分である。かかる非置換または置換二環式ヘテロアリール部分の非限定的な例には、
Figure 0005654990
が含まれ、式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、R、R、R、RおよびRのそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択される。
Figure 0005654990
Zは、ハロ、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキルおよび−NHからなる群から選択される。Zがシクロアルキルである場合、Zの非限定的な例にはシクロプロピルが含まれる。Zがハロアルキルである場合、Zの非限定的な例にはフルオロアルキル(ペルフルオロアルキルまで)が含まれる。
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Figure 0005654990
は−NHR14である。Rが−NHR14である場合、Rの非限定的な例には、
Figure 0005654990
が含まれ、式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、各Raaは、独立に、ハロアルキル(その非限定的な例には、−CHF、−CHF、−CF等が含まれる)から選択され、Rabは、OH、OAcおよび−O−アルキル(その非限定的な例には、−O−Me、−O−Et、−O−n−Pr、−O−i−Pr、−O−n−Bu、−O−i−Buおよび−O−t−Buが含まれる)、−O−ハロアルキル(その非限定的な例には、−O−CHF、−O−CHFおよび−O−CFが含まれる)、−NH、−NHアルキルおよび−N(アルキル)から選択される。
が−NHR14である場合、Rのさらなる非限定的な例には、
Figure 0005654990
が含まれ、式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、Rafは、Hおよびアセチルから選択される。先の部分に示したヘテロ原子の位置異性体も企図されることを理解されたい。かかる位置異性体には、
Figure 0005654990
などの対称性位置異性体が含まれる。
が−NHR14である場合、Rのさらなる非限定的な例には、
Figure 0005654990
が含まれ、式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、R、R、R、RおよびRのそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、各Radおよび各Raeは、独立に、アルキルおよびハロアルキルから選択される。
Figure 0005654990
は−NR1415である。Rが−NR1415である場合、Rの非限定的な例には、
Figure 0005654990
が含まれ、式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、各Raaは、独立に、ハロアルキル(その非限定的な例には、−CHF、−CHF、−CFが含まれる)から選択され、Rabは、OH、OAcおよび−O−アルキル(その非限定的な例には、−O−Me、−O−Et、−O−n−Pr、−O−i−Pr、−O−n−Bu、−O−i−Buおよび−O−t−Buが含まれる)、−O−ハロアルキル(その非限定的な例には、−O−CHF、−O−CHFおよび−O−CFが含まれる)、−NH、−NHアルキルおよび−N(アルキル)から選択される。
が−NR1415である場合、Rのさらなる非限定的な例には、
Figure 0005654990
が含まれ、式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、Rafは、Hおよびアセチルから選択される。先の部分に示したヘテロ原子の位置異性体も企図されることを理解されたい。かかる位置異性体には、
Figure 0005654990
などの対称性位置異性体が含まれる。
が−NR1415である場合、Rのさらなる非限定的な例には、
Figure 0005654990
が含まれ、式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、R、R、R、RおよびRのそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、各Radおよび各Raeは、独立に、アルキルおよびハロアルキルから選択される。
Figure 0005654990
は−NR1415であり、R14およびR15は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員〜6員のヘテロシクロアルキルを形成する。Rが−NR1415であり、R14およびR15がそのように結合している場合、Rの非限定的な例には、
Figure 0005654990
が含まれ、式中、Xは、O、NHおよびNMeから選択される。
Figure 0005654990
Rは、アリール、ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ベンゾ縮合シクロアルキル、ベンゾ縮合シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびベンゾ縮合ヘテロシクロアルキルから選択され、
該アルキル、該アリール、該ヘテロアリール、該ベンゾ縮合ヘテロアリール、該シクロアルキル、該シクロアルケニル、該ヘテロシクロアルキル、該ヘテロシクロアルケニルおよび該ベンゾ縮合ヘテロシクロアルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じであるか、もしくは異なっている1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、−CN、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−アルキル−OH、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、
は、−NH、−NHR14および−NR1415から選択され、
Zは、H、ハロ、アルキル、−OH、ハロアルキルおよびシクロアルキルから選択される。
Figure 0005654990
Rは、
Figure 0005654990
であり、式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、R、R、R、RおよびRのそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、
は、−NH、−NHR14および−NR1415から選択され、
Zは、H、ハロ、アルキル、−OH、ハロアルキルおよびシクロアルキルから選択される。
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Figure 0005654990
XおよびYは、それぞれNであり、Rは、非置換アリール、置換アリール、非置換ヘテロアリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換基は、存在する場合、式(I)に定義されており、Zは、ハロ、−OH、−SH、アルキル、−NH、−NHR12および−NR1213から選択され、Rは、−NH、−NHR14および−NR1415から選択され、Rは、Hおよびアルキルから選択される。
Figure 0005654990
XはNであり、
YはNであり、
Rは、
(a)
Figure 0005654990
からなる群から選択される非置換もしくは置換単環式アリール部分または非置換もしくは置換ヘテロアリール部分
(式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、R、R、R、RおよびRのそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択される)、ならびに
(b)
Figure 0005654990
からなる群から選択される非置換または置換二環式ヘテロアリール部分
(式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、R、R、R、RおよびRのそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択される)からなる群から選択され、
は、
(a)−NH
(b)
Figure 0005654990
(式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、各Raaは、独立に、ハロアルキル(その非限定的な例には、−CHF、−CHF、−CF等が含まれる)から選択され、Rabは、OH、OAcおよび−O−アルキル(その非限定的な例には、−O−Me、−O−Et、−O−n−Pr、−O−i−Pr、−O−n−Bu、−O−i−Buおよび−O−t−Buが含まれる)、−O−ハロアルキル(その非限定的な例には、−O−CHF、−O−CHFおよび−O−CFが含まれる)、−NH、NHアルキルおよび−N(アルキル)から選択される)、
(c)
Figure 0005654990
(式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、Rafは、Hおよびアセチルから選択される)、
(d)
Figure 0005654990
(式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、R、R、R、RおよびRのそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、各Radおよび各Raeは、独立に、アルキルおよびハロアルキルから選択される)、
(e)
Figure 0005654990
(式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、各Raaは、独立に、ハロアルキル(その非限定的な例には、−CHF、−CHF、−CF等が含まれる)から選択され、Rabは、OH、OAcおよび−O−アルキル(その非限定的な例には、−O−Me、−O−Et、−O−n−Pr、−O−i−Pr、−O−n−Bu、−O−i−Buおよび−O−t−Buが含まれる)、−O−ハロアルキル(その非限定的な例には、−O−CHF、−O−CHFおよび−O−CFが含まれる)、−NH、−NHアルキルおよび−N(アルキル)から選択される)、
(f)
Figure 0005654990
(式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、Rafは、Hおよびアセチルから選択される)、
(g)
Figure 0005654990
(式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、R、R、R、RおよびRのそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、各Radおよび各Raeは、独立に、アルキルおよびハロアルキルから選択される)、ならびに
(h)
Figure 0005654990
(式中、Xは、O、NHおよびNMeから選択される)からなる群から選択され、
Zは、H、ハロ、−OH、−SH、−CN、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S−アルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NH、−NHR12および−NR1213からなる群から選択される。
他の実施形態では、本発明の化合物は、以下の表Iに図示の通りの構造式を有し、互変異性体、ならびにかかる化合物およびかかる互変異性体の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、異性体および溶媒和物を含む。
定義
本明細書で使用する用語は、それらの通常の意味を有し、かかる用語の意味は、それらのそれぞれの発生について独立である。これにもかかわらず別段の指定がない限り、以下の定義は、本明細書および特許請求の範囲のすべてに適用される。化学名、一般名および化学構造は、互換的に使用して同じ構造を説明することができる。これらの定義は、別段指定されない限り、用語自体が使用されようと他の用語と併用されようと、それにかかわらず適用される。したがって、「アルキル」の定義は、「アルキル」ならびに「ヒドロキシアルキル」、「ハロアルキル」、「アリールアルキル」、「アルキルアリール」、「アルコキシ」等の「アルキル」部分に適用される。
「少なくとも1つ」は、1つもしくは2つ以上、例えば、1、2もしくは3、または別の例では1もしくは2、または別の例では1を意味する。
「1つまたは複数の」は、1つもしくは2つ以上、例えば、1、2もしくは3、または別の例では1もしくは2、または別の例では1を意味する。
「患者」は、ヒトおよびヒトではない動物の両方を含む。ヒトではない動物には、マウス、霊長類、サル、類人猿、ウシ、ヒツジ、ウマ、イヌ(例えば、ドッグ)およびネコ(例えば、ペット用ネコ)などの研究用動物、家畜動物およびペット動物が含まれる。
「組成物」は、「医薬組成物」、および薬学的な使用には適していないが、他の使用(研究または他の使用など)には適し得る他の組成物を含む。
「医薬組成物」(または「薬学的に許容される組成物」)は、患者への投与に適した組成物を意味する。かかる組成物は、本発明の純粋な1つの化合物(または複数の化合物)もしくはその混合物、またはその塩、溶媒和物、プロドラッグ、異性体もしくは互変異性体を含有することができ、あるいはそれらは、1つまたは複数の薬学的に許容される担体または希釈剤を含有することができる。用語「医薬組成物」は、2つ以上(例えば2つ)の薬学的に活性な薬剤(例えば、本発明の化合物と、本明細書に記載のさらなる薬剤の一覧から選択されるさらなる薬剤)と、任意の薬学的に不活性な賦形剤とから構成されるバルク組成物および個々の投与単位の両方を包含することも企図する。バルク組成物および各個々の投与単位は、固定量の前述の「2つ以上の薬学的に活性な薬剤」を含有することができる。バルク組成物は、まだ個々の投与単位には形成されていない材料である。例示的な投与単位は、錠剤、丸薬などの経口投与単位である。同様に、本発明の医薬組成物を投与することによって患者を治療する本明細書に記載の方法は、前述のバルク組成物および個々の投与単位の投与を包含することも企図する。
「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。好ましいのは、フッ素、塩素および臭素である。
「アルキル」は、直鎖または分枝鎖状であってよく、かつ鎖中に約1〜約20個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基を意味する。好ましいアルキル基は、鎖中に約1〜約12個の炭素原子を含有する。より好ましいアルキル基は、鎖中に約1〜約6個の炭素原子を含有する。分枝鎖状は、1つまたは複数の低級アルキル基(メチル、エチルまたはプロピルなど)が、直鎖アルキル鎖に結合していることを意味する。「低級アルキル」は、直鎖または分枝鎖状であってよい鎖中に約1〜約6個の炭素原子を有する基を意味する。「アルキル」は、非置換であってよく、または同じでも異なっていてもよい1つもしくは複数の置換基によって任意選択により置換されていてもよく、各置換基は、本明細書に記載の通りであり、または独立に、ハロ、アルキル、ハロアルキル、スピロシクロアルキル、アリール、シクロアルキル、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アミノ、−NH(アルキル)、−NH(シクロアルキル)、−N(アルキル)、−O−C(O)−アルキル、−O−C(O)−アリール、−O−C(O)−シクロアルキル、カルボキシおよび−C(O)O−アルキルからなる群から選択される。適切なアルキル基の非限定的な例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピルおよびt−ブチルが含まれる。
「ハロアルキル」は、アルキル上の1つまたは複数の水素原子が、先に定義のハロ基によって置き換えられている、先に定義のアルキルを意味する。
「アミノアルキル」は、1つまたは複数の利用可能な炭素原子において、1つまたは複数のアミノ基(複数)によって置換されているアルキルを意味する。かかるアミノ基の非限定的な例には、−NH、−NHR12、−NR1213、−NHR14および−NHR15などの本明細書に記載のものが含まれる。
「ヘテロアルキル」は、同じでも異なっていてもよい1つまたは複数のヘテロ原子で置き換えられている、1つまたは複数の炭素原子(末端炭素原子を含む)(例えば1、2または3個の炭素原子)を有する、先に定義のアルキル部分を意味し、分子の残りとの結合点は、ヘテロアルキルラジカルの炭素原子を介する。適切なかかるヘテロ原子には、O、S、S(O)、S(O)、−NH−、−N(アルキル)−および−N(アルキル)が含まれる。非限定的な例には、エーテル、チオエーテル、アミン、ヒドロキシメチル、3−ヒドロキシプロピル、1,2−ジヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、2−アミノエチル、2−ジメチルアミノエチル等が含まれる。さらなる非限定的な例には、−アルキル−NHアルキルおよび−アルキル−N(アルキル)が含まれる。末端炭素原子がヘテロ原子で置き換えられているヘテロアルキルの非限定的な例には、−アルキル−NHが含まれる。
「ヘテロハロアルキル」は、同じでも異なっていてもよい1つまたは複数のヘテロ原子で置き換えられている、1つまたは複数の炭素原子(末端炭素原子を含む)(例えば、1、2または3個の炭素原子)を有する、先に定義のハロアルキル部分を意味し、分子の残りとの結合点は、ヘテロハロアルキルラジカルの炭素原子を介する。
「アルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含有し、かつ直鎖または分枝鎖状であってよく、かつ鎖中に約2〜約15個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基を意味する。好ましいアルケニル基は、鎖中に約2〜約12個の炭素原子を有し、より好ましくは鎖中に約2〜約6個の炭素原子を有する。分枝鎖状は、1つまたは複数の低級アルキル基(メチル、エチルまたはプロピルなど)が、直鎖アルケニル鎖に結合していることを意味する。「低級アルケニル」は、直鎖または分枝鎖状であってよい鎖中の約2〜約6個の炭素原子を意味する。「アルケニル」は、非置換であってよく、または同じでも異なっていてもよい1つもしくは複数の置換基によって任意選択により置換されていてもよく、各置換基は、ハロ、アルキル、アリール、シクロアルキル、シアノ、アルコキシおよび−S(アルキル)からなる群から独立に選択される。適切なアルケニル基の非限定的な例には、エテニル、プロペニル、n−ブテニル、3−メチルブタ−2−エニル、n−ペンテニル、オクテニルおよびデセニルが含まれる。
「アルキレン」は、先に定義のアルキル基から水素原子を除去することによって得られた二官能性基を意味する。アルキレンの非限定的な例には、メチレン、エチレンおよびプロピレンが含まれる。より一般的には、アルキル、アリール、ヘテロシクロアルキル(hetercycloalkyl)等に付く接尾辞「エン」は、二価の部分を示し、例えば−CHCH−はエチレンであり、
Figure 0005654990
は、パラ−フェニレンである。
「アルキニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含有し、かつ直鎖または分枝鎖状であってよく、かつ鎖中に約2〜約15個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基を意味する。好ましいアルキニル基は、鎖中に約2〜約12個の炭素原子を有し、より好ましくは鎖中に約2〜約4個の炭素原子を有する。分枝鎖状は、1つまたは複数の低級アルキル基(メチル、エチルまたはプロピルなど)が、直鎖アルキニル鎖に結合していることを意味する。「低級アルキニル」は、直鎖または分枝鎖状であってよい鎖中の約2〜約6個の炭素原子を意味する。適切なアルキニル基の非限定的な例には、エチニル、プロピニル、2−ブチニルおよび3−メチルブチニルが含まれる。「アルキニル」は、非置換であってよく、または同じでも異なっていてもよい1つもしくは複数の置換基によって任意選択により置換されていてもよく、各置換基は、アルキル、アリールおよびシクロアルキルからなる群から独立に選択される。
「アルケニレン」は、先に定義のアルケニル基から水素を除去することによって得られた二官能性基を意味する。アルケニレンの非限定的な例には、−CH=CH−、−C(CH)=CH−および−CH=CHCH−が含まれる。
「アリール」は、約6〜約14個の炭素原子、好ましくは約6〜約10個の炭素原子を含む芳香族単環式または多環式環系を意味する。アリール基は、同じでも異なっていてもよく、かつ本明細書に定義の通りの1つまたは複数の「環系置換基」によって、任意選択により置換されていてもよい。適切なアリール基の非限定的な例には、フェニルおよびナフチルが含まれる。
「ヘテロアリール」は、環原子の1つまたは複数が、炭素以外の元素、例えば窒素、酸素または硫黄の単独またはその組合せである、約5〜約14個の環原子、好ましくは約5〜約10個の環原子を含む芳香族単環式または多環式環系を意味する。好ましいヘテロアリールは、約5〜約6個の環原子を含有する。「ヘテロアリール」は、同じでも異なっていてもよく、かつ本明細書に定義の通りの1つまたは複数の「環系置換基」によって、任意選択により置換されていてもよい。ヘテロアリールの語幹名の前の接頭辞アザ、オキサまたはチアは、少なくとも窒素、酸素または硫黄原子が、それぞれ環原子として存在することを意味する。ヘテロアリールの窒素原子は、任意選択により、対応するN−オキシドに酸化していてもよい。「ヘテロアリール」はまた、先に定義のアリールに縮合している、先に定義のヘテロアリールを含むことができる。適切なヘテロアリールの非限定的な例には、ピリジル、ピラジニル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、ピリドン(N−置換ピリドンを含む)、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フラザニル、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、キノキサリニル、フタラジニル、オキシインドリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、ベンゾフラザニル、インドリル、アザインドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、イミダゾリル、チエノピリジル、キナゾリニル、チエノピリミジル、ピロロピリジル、イミダゾピリジル、イソキノリニル、ベンゾアザインドリル、1,2,4−トリアジニル、ベンゾチアゾリル等が含まれる。用語「ヘテロアリール」はまた、例えば、テトラヒドロイソキノリル、テトラヒドロキノリルなどの部分的に飽和のヘテロアリール部分を指す。
「シクロアルキル」は、約3〜約10個の炭素原子、好ましくは約5〜約10個の炭素原子を含む非芳香族単環式または多環式環系を意味する。好ましいシクロアルキル環は、約5〜約7個の環原子を含有する。シクロアルキルは、同じでも異なっていてもよく、かつ本明細書に定義の通りの1つまたは複数の「環系置換基」によって、任意選択により置換されていてもよい。適切な単環式シクロアルキルの非限定的な例には、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等が含まれる。適切な多環式シクロアルキルの非限定的な例には、1−デカリニル、ノルボルニル、アダマンチル等が含まれる。シクロアルキルのさらなる非限定的な例には、以下の
Figure 0005654990
が含まれる。
「スピロシクロアルキル」は、同じ炭素原子に結合している2つの利用可能な水素原子が置き換えられてシクロアルキル基を形成するシクロアルキル部分を意味する。
「シクロアルケニル」は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含有する、約3〜約10個の炭素原子、好ましくは約5〜約10個の炭素原子を含む非芳香族単環式または多環式環系を意味する。好ましいシクロアルケニル環は、約5〜約7個の環原子を含有する。シクロアルケニルは、同じでも異なっていてもよく、かつ本明細書に定義の通りの1つまたは複数の「環系置換基」によって、任意選択により置換されていてもよい。適切な単環式シクロアルケニルの非限定的な例には、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプタ−1,3−ジエニル等が含まれる。適切な多環式シクロアルケニルの非限定的な例は、ノルボルニレニルである。
「ヘテロシクロアルキル」(または「ヘテロシクリル」)は、環系中の原子の1つまたは複数が、炭素以外の元素、例えば窒素、酸素または硫黄の単独またはその組合せである、約3〜約10個の環原子、好ましくは約5〜約10個の環原子を含む非芳香族飽和単環式または多環式環系を意味する。環系中に、隣接する酸素および/または硫黄原子は存在しない。好ましいヘテロシクリルは、約5〜約6個の環原子を含有する。ヘテロシクリルの語幹名の前の接頭辞アザ、オキサまたはチアは、少なくとも窒素、酸素または硫黄原子が、それぞれ環原子として存在することを意味する。ヘテロシクリル環の任意の−NHは、例えば−N(Boc)、−N(CBz)、−N(Tos)基などとして保護されて存在することができ、かかる保護も本発明の一部であるとみなされる。ヘテロシクリルは、同じでも異なっていてもよく、かつ本明細書に定義の通りの1つまたは複数の「環系置換基」によって、任意選択により置換されていてもよい。ヘテロシクリルの窒素または硫黄原子は、任意選択により、対応するN−オキシド、S−オキシドまたはS,S−ジオキシドに酸化していてもよい。したがって、用語「オキシド」は、本明細書に記載の一般構造において一可変物の定義として現れる場合、対応するN−オキシド、S−オキシドまたはS,S−ジオキシドを指す。適切な単環式ヘテロシクリル環の非限定的な例には、ピペリジル、ピロリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、1,4−ジオキサニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ラクタム、ラクトン等が含まれる。「ヘテロシクリル」は、=Oが、同じ炭素原子上の2つの利用可能な水素と置き換わっている環も含む(即ち、ヘテロシクリルは、環中にカルボニル基を有する環を含む)。かかる=O基は、本明細書では「オキソ」と呼ぶことができる。かかる部分の例は、ピロリジノン(またはピロリドン)である。
Figure 0005654990
「ヘテロシクロアルケニル」(または「ヘテロシクレニル」)は、環系中の原子の1つまたは複数が、炭素以外の元素、例えば窒素、酸素または硫黄の単独またはその組合せである、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合または炭素−窒素二重結合を含有する、約3〜約10個の環原子、好ましくは約5〜約10個の環原子を含む非芳香族単環式または多環式環系を意味する。環系中に、隣接する酸素および/または硫黄原子は存在しない。好ましいヘテロシクレニル環は、約5〜約6個の環原子を含有する。ヘテロシクレニルの語幹名の前の接頭辞アザ、オキサまたはチアは、少なくとも窒素、酸素または硫黄原子が、それぞれ環原子として存在することを意味する。ヘテロシクレニルは、1つまたは複数の環系置換基によって任意選択により置換されていてもよく、「環系置換基」は、先に定義の通りである。ヘテロシクレニルの窒素または硫黄原子は、任意選択により、対応するN−オキシド、S−オキシドまたはS,S−ジオキシドに酸化していてもよい。適切なヘテロシクレニル基の非限定的な例には、1,2,3,4−テトラヒドロピリジニル、1,2−ジヒドロピリジニル、1,4−ジヒドロピリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、2−イミダゾリニル、2−ピラゾリニル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラニル、ジヒドロフラニル、フルオロジヒドロフラニル、7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプテニル、ジヒドロチオフェニル、ジヒドロチオピラニル等が含まれる。「ヘテロシクレニル」は、=Oが、同じ炭素原子上の2つの利用可能な水素と置き換わっている環も含む(即ち、ヘテロシクリルは、環中にカルボニル基を有する環を含む)。かかる部分の例は、ピロリデノン(pyrrolidenone)(またはピロロン(pyrrolone))である。
Figure 0005654990
本発明のヘテロ原子を含有する環系において、N、OまたはSに隣接する炭素原子上にヒドロキシル基が存在せず、ならびに別のヘテロ原子に隣接する炭素上にNまたはS基が存在しないことに留意されたい。したがって、例えば環
Figure 0005654990
において、2および5と印した炭素に直接結合している−OHは存在しない。
また、本発明の化合物の互変異性体が本発明の範囲内にあることを企図することにも留意されたい。
「アリールシクロアルキル」(または「アリール縮合シクロアルキル」)は、本明細書に定義の縮合アリールおよびシクロアルキルに由来する基を意味する。好ましいアリールシクロアルキルは、アリールがフェニルであり(「ベンゾ縮合」と呼ぶことができる)、シクロアルキルが約5〜約6個の環原子からなるものである。アリールシクロアルキルは、本明細書に記載の通り、任意選択により置換されていてもよい。適切なアリールシクロアルキルの非限定的な例には、インダニル(ベンゾ縮合シクロアルキル)および1,2,3,4−テトラヒドロナフチル等が含まれる。親部分との結合は、非芳香族炭素原子を介する。
「アリールヘテロシクロアルキル」(または「アリール縮合ヘテロシクロアルキル」)は、本明細書に定義の縮合アリールおよびヘテロシクロアルキルに由来する基を意味する。好ましいアリールヘテロシクロアルキルは、アリールがフェニルであり(「ベンゾ縮合」と呼ぶことができる)、ヘテロシクロアルキルが約5〜約6個の環原子からなるものである。アリールヘテロシクロアルキルは、本明細書に記載の通り、任意選択により置換されていてもよく、かつ/またはオキシドもしくはオキソを含有することができる。適切なアリール縮合ヘテロシクロアルキルの非限定的な例には、
Figure 0005654990
が含まれる。
親部分との結合は、非芳香族炭素原子を介する。
用語「アリール縮合アリール」、「アリール縮合シクロアルキル」、「アリール縮合シクロアルケニル」、「アリール縮合ヘテロシクロアルキル」、アリール縮合ヘテロシクロアルケニル」、「アリール縮合ヘテロアリール」、「シクロアルキル縮合アリール」、「シクロアルキル縮合シクロアルキル」、「シクロアルキル縮合シクロアルケニル」、「シクロアルキル縮合ヘテロシクロアルキル」、「シクロアルキル縮合ヘテロシクロアルケニル」、「シクロアルキル縮合ヘテロアリール、「シクロアルケニル縮合アリール」、「シクロアルケニル縮合シクロアルキル」、「シクロアルケニル縮合シクロアルケニル」、「シクロアルケニル縮合ヘテロシクロアルキル」、「シクロアルケニル縮合ヘテロシクロアルケニル」、「シクロアルケニル縮合ヘテロアリール」、「ヘテロシクロアルキル縮合アリール」、「ヘテロシクロアルキル縮合シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル縮合シクロアルケニル」、「ヘテロシクロアルキル縮合ヘテロシクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル縮合ヘテロシクロアルケニル」、「ヘテロシクロアルキル縮合ヘテロアリール」、「ヘテロシクロアルケニル縮合アリール」、「ヘテロシクロアルケニル縮合シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルケニル縮合シクロアルケニル」、「ヘテロシクロアルケニル縮合ヘテロシクロアルキル」、「ヘテロシクロアルケニル縮合ヘテロシクロアルケニル」、「ヘテロシクロアルケニル縮合ヘテロアリール」、「ヘテロアリール縮合アリール」、「ヘテロアリール縮合シクロアルキル」、「ヘテロアリール縮合シクロアルケニル」、「ヘテロアリール縮合ヘテロシクロアルキル」、「ヘテロアリール縮合ヘテロシクロアルケニル」および「ヘテロアリール縮合ヘテロアリール」は、同様に、先に記載の基アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニルおよびヘテロアリールの組合せによって表されることも理解される。任意のかかる基は、本明細書に記載の通り、非置換であってよく、または任意の利用可能な位置において1つもしくは複数の環系置換基で置換されていてもよい。
「アラルキル」または「アリールアルキル」は、アリールおよびアルキルが先に記載の通りであるアリール−アルキル−基を意味する。好ましいアラルキルは、低級アルキル基を含む。適切なアラルキル基の非限定的な例には、ベンジル、2−フェネチルおよびナフタレニルメチルが含まれる。親部分との結合は、アルキルを介する。親部分との結合点を示すために、この用語(および類似の用語)を「アリールアルキル−」と書くことができる。
同様に、「ヘテロアリールアルキル」、「シクロアルキルアルキル」、「シクロアルケニルアルキル」、「ヘテロシクロアルキルアルキル」、「ヘテロシクロアルケニルアルキル」等は、アルキル基を介して親部分に結合している、本明細書に記載のヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル等を意味する。好ましい基は、低級アルキル基を含有する。かかるアルキル基は、本明細書に記載の通り、直鎖または分枝鎖状、非置換および/または置換であってよい。
同様に、「アリール縮合アリールアルキル−」、「アリール縮合シクロアルキルアルキル−」等は、アルキル基を介して親部分に結合している、アリール縮合アリール基、アリール縮合シクロアルキル基等を意味する。好ましい基は低級アルキル基を含有する。かかるアルキル基は、本明細書に記載の通り、直鎖または分枝鎖状、非置換および/または置換であってよい。
「アルキルアリール」は、アルキルおよびアリールが先に記載の通りのアルキル−アリール−基を意味する。好ましいアルキルアリールは、低級アルキル基を含む。適切なアルキルアリール基の非限定的な例は、トリルである。親部分との結合は、アリールを介する。
「シクロアルキルエーテル」は、1個の酸素原子および2〜7個の炭素原子を含む3〜7員の非芳香族環を意味する。環の炭素原子は置換されていてもよく、但し、環の酸素に隣接している置換基は、ハロを含まず、酸素、窒素もしくは硫黄原子を介して環に結合している置換基も含まない。
「シクロアルキルアルキル」は、アルキル部分(先に定義)を介して親コアに結合している、先に定義のシクロアルキル部分を意味する。適切なシクロアルキルアルキルの非限定的な例には、シクロヘキシルメチル、アダマンチルメチル、アダマンチルプロピル等が含まれる。
「シクロアルケニルアルキル」は、アルキル部分(先に定義)を介して親コアに結合している、先に定義のシクロアルケニル部分を意味する。適切なシクロアルケニルアルキルの非限定的な例には、シクロペンテニルメチル、シクロヘキセニルメチル等が含まれる。
「ヘテロアリールアルキル」は、アルキル部分(先に定義)を介して親コアに結合している、先に定義のヘテロアリール部分を意味する。適切なヘテロアリールの非限定的な例には、2−ピリジニルメチル、キノリニルメチル等が含まれる。
「ヘテロシクリルアルキル」(または「ヘテロシクロアルキルアルキル」)は、アルキル部分(先に定義)を介して親コアに結合している、先に定義のヘテロシクリル部分を意味する。適切なヘテロシクリルアルキルの非限定的な例には、ピペリジニルメチル、ピペラジニルメチル等が含まれる。
「ヘテロシクレニルアルキル」は、アルキル部分(先に定義)を介して親コアに結合している、先に定義のヘテロシクレニル部分を意味する。
「アルキニルアルキル」は、アルキニルおよびアルキルが先に記載の通りのアルキニル−アルキル−基を意味する。好ましいアルキニルアルキルは、低級アルキニルおよび低級アルキル基を含有する。親部分との結合は、アルキルを介する。適切なアルキニルアルキル基の非限定的な例には、プロパルギルメチルが含まれる。
「ヘテロアラルキル」は、ヘテロアリールおよびアルキルが先に記載の通りのヘテロアリール−アルキル−基を意味する。好ましいヘテロアラルキルは、低級アルキル基を含有する。適切なアラルキル基の非限定的な例には、ピリジルメチルおよびキノリン−3−イルメチルが含まれる。親部分との結合は、アルキルを介する。
「ヒドロキシアルキル」は、アルキルが先に定義の通りであるHO−アルキル−基を意味する。好ましいヒドロキシアルキルは、低級アルキルを含有する。適切なヒドロキシアルキル基の非限定的な例には、ヒドロキシメチルおよび2−ヒドロキシエチルが含まれる。
「シアノアルキル」は、アルキルが先に定義の通りであるNC−アルキル−基を意味する。好ましいシアノアルキルは、低級アルキルを含有する。適切なシアノアルキル基の非限定的な例には、シアノメチルおよび2−シアノエチルが含まれる。
「アシル」は、様々な基が先に記載の通りであるH−C(O)−、アルキル−C(O)−またはシクロアルキル−C(O)−基を意味する。親部分との結合は、カルボニルを介する。好ましいアシルは、低級アルキルを含有する。適切なアシル基の非限定的な例には、ホルミル、アセチルおよびプロパノイルが含まれる。
「アロイル」は、アリール基が先に記載の通りであるアリール−C(O)−基を意味する。親部分との結合は、カルボニルを介する。適切な基の非限定的な例には、ベンゾイルおよび1−ナフトイルが含まれる。
「ヘテロアロイル」は、ヘテロアリール基が先に記載の通りであるヘテロアリール−C(O)−基を意味する。親部分との結合は、カルボニルを介する。適切な基の非限定的な例には、ピリドイルが含まれる。
「アルコキシ」は、アルキル基が先に記載の通りであるアルキル−O−基を意味する。適切なアルコキシ基の非限定的な例には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシおよびn−ブトキシが含まれる。親部分との結合は、エーテル酸素を介する。
「アルコキシアルキル」は、本明細書に定義のアルコキシおよびアルキルに由来する基を意味する。親部分との結合は、アルキルを介する。
「アリールオキシ」は、アリール基が先に記載の通りであるアリール−O−基を意味する。適切なアリールオキシ基の非限定的な例には、フェノキシおよびナフトキシが含まれる。親部分との結合は、エーテル酸素を介する。
「アラルキルオキシ」(または「アリールアルキルオキシ」)は、アラルキル基が先に記載の通りであるアラルキル−O−基(アリールアルキル(arylaklyl)−O−基)を意味する。適切なアラルキルオキシ基の非限定的な例には、ベンジルオキシおよび1−または2−ナフタレンメトキシが含まれる。親部分との結合は、エーテル酸素を介する。
「アリールアルケニル」は、本明細書に定義のアリールおよびアルケニルに由来する基を意味する。好ましいアリールアルケニルは、アリールがフェニルであり、アルケニルが約3〜約6個の原子からなるものである。アリールアルケニルは、任意選択により1つまたは複数の置換基によって置換されていてもよい。親部分との結合は、非芳香族炭素原子を介する。
「アリールアルキニル」は、本明細書に定義のアリールおよびアルキニル(alkenyl)に由来する基を意味する。好ましいアリールアルキニルは、アリールがフェニルであり、アルキニルが約3〜約6個の原子からなるものである。アリールアルキニルは、任意選択により1つまたは複数の置換基によって置換されていてもよい。親部分との結合は、非芳香族炭素原子を介する。
「アルキルチオ」は、アルキル基が先に記載の通りであるアルキル−S−基を意味する。適切なアルキルチオ基の非限定的な例には、メチルチオおよびエチルチオが含まれる。親部分との結合は、硫黄を介する。
「アリールチオ」は、アリール基が先に記載の通りであるアリール−S−基を意味する。適切なアリールチオ基の非限定的な例には、フェニルチオおよびナフチルチオが含まれる。親部分との結合は、硫黄を介する。
「アラルキルチオ」は、アラルキル基が先に記載の通りであるアラルキル−S−基を意味する。適切なアラルキルチオ基の非限定的な例は、ベンジルチオである。親部分との結合は、硫黄を介する。
「アルコキシカルボニル」は、アルキル−O−CO−基を意味する。適切なアルコキシカルボニル基の非限定的な例には、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルが含まれる。親部分との結合は、カルボニルを介する。
「アリールオキシカルボニル」は、アリール−O−C(O)−基を意味する。適切なアリールオキシカルボニル基の非限定的な例には、フェノキシカルボニルおよびナフトキシカルボニルが含まれる。親部分との結合は、カルボニルを介する。
「アラルコキシカルボニル」は、アラルキル−O−C(O)−基を意味する。適切なアラルコキシカルボニル基の非限定的な例は、ベンジルオキシカルボニルである。親部分との結合は、カルボニルを介する。
「アルキルスルホニル」は、アルキル−S(O)−基を意味する。好ましい基は、アルキル基が低級アルキルであるものである。親部分との結合は、スルホニルを介する。
「アリールスルホニル」は、アリール−S(O)−基を意味する。親部分との結合は、スルホニルを介する。
「スピロシクロアルキル」は、単一の炭素原子において親部分に結合しているシクロアルキル基を意味する。親部分がシクロアルキルであるスピロシクロアルキルの非限定的な例は、スピロ[2.5]オクタン、スピロ[2.4]ヘプタン等である。縮合環系に結合しているアルキル部分(ヘテロアリール縮合ヘテロアリールアルキル−のアルキル部分など)は、本明細書に記載のスピロシクロアルキルまたは他の基で任意選択により置換されていてもよい。非限定的なスピロシクロアルキル基には、スピロシクロプロピル、スピロシクロブチル、スピロシクロヘプチルおよびスピロシクロヘキシルが含まれる。
用語「置換されている」は、指定された現状の原子の通常の価数を超えず、その置換が安定な化合物をもたらすという条件で、指定の原子上の1つまたは複数の水素が、指示された基から選択されたもので置き換えられていることを意味する。置換基および/または可変部の組合せは、かかる組合せが安定な化合物をもたらす場合にのみ許容される。「安定な化合物」または「安定な構造」とは、有用な純度での反応混合物からの単離および有効な治療剤への製剤化に耐えるのに十分強い化合物を意味する。
用語「任意選択により置換されている」は、特定の基、ラジカルまたは部分での任意選択による置換を意味する。
シクロアルキルアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル、アリールアルキル、ヘテロアリールアルキル、アリール縮合シクロアルキルアルキル部分等上の置換は、任意の環部分上および/またはその基のアルキル部分上の置換を含む。
可変部が、ある基に2回以上現れる場合、例えば−N(RのR、または可変部が、式(I)などの本明細書に提示の構造に2回以上現れる場合、その可変部は同じでも異なっていてもよい。
化合物における部分(例えば置換基、基または環)の数への言及に関して、別段定義されない限り、「1つまたは複数の」および「少なくとも1つの」という句は、化学的に許容される数の部分が存在し得ることを意味し、かかる部分の最大数の決定は当業者の知識の十分範囲内である。組成物、および、「本発明の、例えば式(I)の少なくとも1つの化合物」の使用を包含する方法に関して、本発明の、例えば式(I)の1〜3個の化合物は、同時に、好ましくは1回で投与することができる。
本発明の化合物は、1つまたは複数の環系置換基を有する1つまたは複数の環を含有することができる。「環系置換基」は、例えば環系上の利用可能な水素を置き換えている芳香族または非芳香族環系に結合している置換基を意味する。環系置換基は、同じでも異なっていてもよく、そのそれぞれは本明細書に記載の通りであり、または独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルキニル、アルキルヘテロアリール、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、アシル、アロイル、ハロ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、−O−C(O)−アルキル、−O−C(O)−アリール、−OC(O)−シクロアルキル、−C(=N−CN)−NH、−C(=NH)−NH、−C(=NH)−NH(アルキル)、YN−、YN−アルキル−、YNC(O)−、YNSO−および−SONYからなる群から選択され、YおよびYは、同じでも異なっていてもよく、独立に、水素、アルキル、アリール、シクロアルキルおよびアラルキルからなる群から選択される。「環系置換基」は、環系上の2つの隣接する炭素原子上の2つの利用可能な水素(各炭素上に1つのH)を同時に置き換えている単一部分を意味することもできる。かかる部分の例は、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニル環などの環である。さらなる非限定的な例には、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、−C(CH−等が含まれ、これらは例えば、
Figure 0005654990
などの部分を形成する。
本明細書で使用される場合、用語「組成物」は、特定量の特定成分を含む生成物、ならびに特定量の特定成分の組合せから直接的または間接的に得られる任意の生成物を包含することを企図する。
結合としての線
Figure 0005654990
は、一般に、例えば(R)および(S)立体化学を含有する可能な異性体の混合物またはそのいずれかを示す。例えば、
Figure 0005654990
波線
Figure 0005654990
は、本明細書で使用される場合、化合物の残りとの結合点を示す。例えば以下の構造の各波線
Figure 0005654990
は、本明細書に記載のコア構造との結合点を示している。
例えば、
Figure 0005654990
などの、環系の中に引いた線は、指示された線(結合)が、置換可能な環炭素原子のいずれかに結合できることを示している。
「オキソ」は、本明細書に記載のシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクレニルまたは他の環中の環炭素に二重結合している酸素原子、例えば
Figure 0005654990
と定義される。
本明細書中では、環系中に多数の酸素および/または硫黄原子が存在する場合、該環系中にはいかなる隣接する酸素および/または硫黄も存在することができない。
本発明の化合物の炭素原子は、すべての価数要件が満たされる限り、1〜3つのケイ素原子で置き換えられ得ることに留意されたい。
当技術分野で周知の通り、結合の末端において部分が示されていない、特定の原子から引かれた結合は、別段の指定がない限り、その原子との結合を介して結合しているメチル基を示す。例えば、
Figure 0005654990
化合物に関する用語、「精製されている」、「純粋な形態の」または「単離され、純粋な形態の」は、合成プロセスからの(例えば反応混合物からの)単離もしくは天然源からの単離、またはその組合せの後の、該化合物の物理的状態を指す。したがって、化合物に関する用語、「精製されている」、「純粋な形態の」または「単離され、純粋な形態の」は、本明細書に記載の、または当業者に周知の1つまたは複数の精製プロセス(例えば、クロマトグラフィー、再結晶等)から、本明細書に記載のまたは当業者に周知の標準の分析技術によって特徴付けられるのに十分な純度で得られた後の、該化合物の物理的状態を指す。
本明細書の文脈、スキーム、実施例および表において、未充足の価数を有する任意の炭素(または他の原子もしくはヘテロ原子)は、その価数を満たすのに十分な数の水素原子(複数)を有すると推測されることにも留意されたい。
化合物の官能基が「保護されている」と呼ばれる場合、これは化合物がある反応に供される場合に、その基が、保護される部位において望ましくない副反応を防止するための改変形態で存在することを意味する。適切な保護基は、当業者によって、ならびに例えば、T. W. Greeneら、Protective Groups in Organic Synthesis(1991年)、Wiley、New Yorkなどの標準的な教科書を参照することによって認識される。
本明細書で使用される場合、用語「組成物」は、特定量の特定成分を含む生成物、ならびに特定量の特定成分の組合せから直接的または間接的に得られる任意の生成物を包含することを企図する。
本発明の化合物のプロドラッグおよび溶媒和物も、本明細書では企図される。プロドラッグについての議論は、T. HiguchiおよびV. Stella、Pro−drugs as Novel Delivery Systems(1987年)A.C.S. Symposium Seriesの14巻ならびにBioreversible Carriers in Drug Design(1987年)、Edward B. Roche編、American Pharmaceutical Association and Pergamon Pressに提示されている。用語「プロドラッグ」は、インビボで変化して、本発明の化合物、または該化合物の薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物をもたらす化合物(例えば、薬物前駆体)を意味する。この変化は、例えば血中の加水分解などによる様々な機構によって(例えば、代謝過程または化学的過程によって)生じ得る。プロドラッグの使用についての議論は、T. HiguchiおよびW. Stella、「Pro−drugs as Novell Delivery Systems」、A.C.S. Symposium Seriesの14巻ならびにBioreversible Carriers in Drug Design編、Edward B. Roche、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、1987年によって提示されている。
例えば、本発明の化合物、または該化合物の薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物がカルボン酸官能基を含有する場合、プロドラッグは、その酸基の水素原子を、例えば(C〜C)アルキル、(C〜C12)アルカノイルオキシメチル、4〜9個の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5〜10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)−エチル、3〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4〜7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5〜8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3〜9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4〜10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル(crotonolactonyl)、γ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノ(C〜C)アルキル(β−ジメチルアミノエチルなど)、カルバモイル−(C〜C)アルキル、N,N−ジ(C〜C)アルキルカルバモイル−(C〜C)アルキルおよびピペリジノ(C〜C)アルキル、ピロリジノ(C〜C)アルキルまたはモルホリノ(C〜C)アルキルなどの基で置き換えることによって形成されるエステルを含むことができる。
同様に、本発明の化合物がアルコール官能基を含有する場合、プロドラッグは、そのアルコール基の水素原子を、例えば(C〜C)アルカノイルオキシメチル、1−((C〜C)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C〜C)アルカノイルオキシ)エチル、(C〜C)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C〜C)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C〜C)アルカノイル、α−アミノ(C〜C)アルカニル(alkanyl)、アリールアシルおよびα−アミノアシルまたはα−アミノアシル−α−アミノアシル(各α−アミノアシル基は、独立に、天然のL−アミノ酸、P(O)(OH)、−P(O)(O(C〜C)アルキル)またはグリコシル(炭水化物のヘミアセタール形態のヒドロキシル基を除去することにより得られる基)から選択される)などの基で置き換えることによって形成することができる。
本発明の化合物がアミン官能基を組み込む場合、プロドラッグは、そのアミン基の水素原子を、例えばR−カルボニル、RO−カルボニル、NRR’−カルボニル(RおよびR’は、それぞれ独立に(C〜C10)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、ベンジルであり、またはR−カルボニルは、天然α−アミノアシルもしくは天然α−アミノアシルである)、−C(OH)C(O)OY(Yは、H、(C〜C)アルキルまたはベンジルである)、−C(OY)Y(Yは、(C〜C)アルキルであり、Yは、(C〜C)アルキル、カルボキシ(C〜C)アルキル、アミノ(C〜C)アルキルまたはモノ−N−もしくはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノアルキルである)、−C(Y)Y(Yは、Hまたはメチルであり、Yは、モノ−N−またはジ−N,N−(C〜C)アルキルアミノモルホリノである)、ピペリジン−1−イルまたはピロリジン−1−イルなどの基で置き換えることによって形成され得る。
1つまたは複数の本発明の化合物は、非溶媒和形態、ならびに水、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒との溶媒和形態で存在することができ、本発明は、溶媒和および非溶媒和形態の両方を包含することを企図する。「溶媒和物」は、本発明の化合物と、1つまたは複数の溶媒分子との物理的会合を意味する。この物理的会合は、水素結合を含む様々な度合いのイオン結合および共有結合を含む。特定の場合、例えば1つまたは複数の溶媒分子が結晶固体の結晶格子内に組み込まれている場合には、溶媒和物を単離することができる。「溶媒和物」は、液相溶媒和物および単離可能な溶媒和物の両方を包含する。適切な溶媒和物の非限定的な例には、エタノレート、メタノレート等が含まれる。「水和物」は、溶媒分子がHOである溶媒和物である。
1つまたは複数の本発明の化合物は、任意選択により溶媒和物に変換することができる。溶媒和物の調製は一般に公知である。したがって、例えばM. Cairaら、J. Pharmaceutical Sci.、93巻(3号)、601〜611頁(2004年)には、酢酸エチル中ならびに水からの抗真菌フルコナゾールの溶媒和物の調製が記載されている。溶媒和物、半溶媒和物、水和物等の類似の調製は、E. C. van Tonderら、AAPS PharmSciTech.、5巻(1号)、article12(2004年)、およびA. L. Binghamら、Chem. Commun.、603〜604頁(2001年)に記載されている。一般的な非限定的な方法は、本発明の化合物を、所望の量の所望の溶媒(有機溶媒または水またはその混合物)に、周囲温度より高い温度で溶解し、結晶を形成するのに十分な速度で溶液を冷却し、次いでその結晶を標準の方法によって単離することを含む。例えばIR分光法などの分析技術によって、溶媒和物(または水和物)としての結晶中の溶媒(または水)の存在が示される。
「有効量」または「治療有効量」は、先に記載の疾患を阻害し、したがって所望の治療、緩和、阻害または予防効果をもたらすのに有効な本発明の化合物または組成物の量を記載していることが意図される。
本発明の化合物は塩を形成することができ、これも本発明の範囲に含まれる。本明細書における本発明の化合物への言及は、別段指定されない限りその塩への言及を含むと理解される。本明細書で使用される場合、用語「塩(複数)」は、無機酸および/または有機酸によって形成される酸性塩、ならびに無機塩基および/または有機塩基によって形成される塩基性塩を示す。さらに本発明の化合物が、それに限定されるものではないがピリジンまたはイミダゾールなどの塩基性部分と、それに限定されるものではないがカルボン酸などの酸性部分の両方を含有する場合、双性イオン(「内塩」)を形成することができ、これは、本明細書で使用される用語「塩(複数)」に含まれる。他の塩も有用であるが、薬学的に許容される(即ち、非毒性で生理学的に許容される)塩が好ましい。本発明の化合物の塩は、例えば本発明の化合物を、ある量(例えば、当量など)の酸または塩基と、塩が沈殿するような媒体中、または水性媒体中で反応させ、その後凍結乾燥することによって形成することができる。
例示的な酸付加塩には、酢酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、カンファースルホン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(トシル酸塩としても公知)等が含まれる。さらに、一般に塩基性医薬化合物から薬学的に有用な塩を形成するのに適しているとみなされる酸は、例えば、P. Stahlら、Camille G.(編)、Handbook of Pharmaceutical Salts. Properties、Selection and Use.(2002年)Zurich:Wiley−VCH;S. Bergeら、Journal of Pharmaceutical Sciences(1977年)、66巻(1号)、1〜19頁;P. Gould、International J. of Pharmaceutics(1986年)33巻、201〜217頁;Andersonら、The Practice of Medicinal Chemistry(1996年)、Academic Press、New York;ならびにThe Orange Book(食品医薬品局、ワシントンD.C.のウェブサイト上)に論じられている。これらの開示は、それらを参照することによって本明細書に組み込まれる。
例示的な塩基性塩には、アンモニウム塩、ナトリウム塩、リチウム塩およびカリウム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩およびマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、ジシクロヘキシルアミン、t−ブチルアミンなどの有機塩基(例えば有機アミン)との塩、ならびにアルギニン、リシンなどのアミノ酸との塩が含まれる。塩基性窒素含有基は、低級アルキルハロゲン化物(例えば、塩化メチル、塩化エチル、塩化ブチル、臭化メチル、臭化エチル、臭化ブチル、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、およびヨウ化ブチル)、ジアルキル硫酸塩(例えば、硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、および硫酸ジブチル)、長鎖ハロゲン化物(例えば、塩化デシル、塩化ラウリル、塩化ステアリル、臭化デシル、臭化ラウリル、臭化ステアリル、ヨウ化デシル、ヨウ化ラウリル、およびヨウ化ステアリル)、アラルキルハロゲン化物(例えば、臭化ベンジルおよび臭化フェネチル)、およびその他などの薬剤で四級化することができる。
すべてのかかる酸性塩および塩基性塩は、本発明の範囲に含まれる薬学的に許容される塩であることが企図され、すべての酸性塩および塩基性塩は、本発明の目的のために、対応する化合物の遊離形態に等しいとみなされる。
本化合物の薬学的に許容されるエステルには、以下の群、(1)ヒドロキシ基のエステル化によって得られるカルボン酸エステル(そのエステル基のカルボン酸部分の非カルボニル部分は、直鎖または分枝鎖状アルキル(例えば、アセチル、n−プロピル、t−ブチルまたはn−ブチル)、アルコキシアルキル(例えば、メトキシメチル)、アラルキル(例えば、ベンジル)、アリールオキシアルキル(例えば、フェノキシメチル)、アリール(例えばハロゲン、C1〜4アルキルもしくはC1〜4アルコキシ、またはアミノで任意選択により置換されている、例えばフェニル)から選択される)、(2)アルキルスルホニルまたはアラルキルスルホニル(例えば、メタンスルホニル)などのスルホン酸エステル、(3)アミノ酸エステル(例えば、L−バリルまたはL−イソロイシル)、(4)ホスホン酸エステル、ならびに(5)一、二または三リン酸エステルが含まれる。リン酸エステルは、例えばC1〜20アルコールもしくはその反応性誘導体によって、または2,3−ジ(C6〜24)アシルグリセロールによってさらにエステル化することができる。
本発明の化合物、ならびにその塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグは、それらの互変異性体(例えば、アミドまたはイミノエーテルとして)で存在することができる。すべてのかかる互変異性体は、本明細書において本発明の一部として企図される。
本発明の化合物は、不斉中心またはキラル中心を含有することができ、したがって様々な立体異性体として存在する。本発明の化合物のすべての立体異性体ならびにラセミ混合物を含むその混合物は、本発明の一部を形成することを企図する。さらに本発明は、すべての幾何異性体および位置異性体を包含する。例えば、本発明の化合物が二重結合または縮合環を組み込む場合、シスおよびトランス形態の両方、ならびにその混合物が、本発明の範囲に包含される。
ジアステレオマー混合物は、例えば、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶などの当業者に周知の方法によって、それらの物理化学的差異に基づいて、それらの個々のジアステレオマーに分離することができる。鏡像異性体は、適切な光学的に活性な化合物(例えば、キラルアルコールまたはMosherの酸塩化物などのキラル補助剤)との反応によって、鏡像異性混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋な鏡像異性体に変換(例えば、加水分解)することによって分離することができる。また本発明の化合物のいくつかは、アトロプ異性体(例えば、置換ビアリール)であってよく、それらも本発明の一部とみなされる。鏡像異性体も、キラルHPLCカラムの使用によって分離することができる。
本発明の化合物は、様々な互変異性体として存在することも可能であり、すべてのかかる形態は、本発明の範囲に包含される。例えば、化合物のすべてのケト−エノール形態およびイミン−エナミン形態も、本発明に含まれる。
本化合物(本化合物の塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグ、ならびにそのプロドラッグの塩、溶媒和物およびエステルを含む)のすべての立体異性体(例えば、幾何異性体、光学異性体等)、例えば、様々な置換基上の不斉炭素により存在することができる異性体(鏡像異性体(これは不斉炭素がなくても存在することができる)、回転異性体、アトロプ異性体およびジアステレオマー形態を含む)は、位置異性体(例えば、4−ピリジルおよび3−ピリジルなど)と同様に本発明の範囲に含まれることを企図する(例えば、本発明の化合物が、二重結合または縮合環を組み込む場合、シスおよびトランス形態の両方、ならびにその混合物が、本発明の範囲に包含される。例えば、化合物のすべてのケト−エノールおよびイミン−エナミン形態も本発明に含まれる)。
本発明の化合物の個々の立体異性体は、例えば他の異性体を実質的に含まなくてもよく、あるいは例えばラセミ体として、または他のすべての立体異性体もしくは他の選択された立体異性体と混合することもできる。本発明のキラル中心は、IUPAC 1974 Recommendationsによって定義の通り、SまたはR配置を有することができる。用語「塩」、「溶媒和物」、「エステル」、「プロドラッグ」等の使用は、本化合物の鏡像異性体、立体異性体、回転異性体、互変異性体、位置異性体、ラセミ体またはプロドラッグの塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグに等しく適用されるものとする。
本発明はまた、1つまたは複数の原子が、通常天然に見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられることを除き、本明細書に引用したものと一致する同位体標識された本発明の化合物を包含する。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例には、それぞれH、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clなどの、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体が含まれる。
特定の同位体標識された本発明の化合物(例えば、Hおよび14Cで標識されたもの)は、化合物および/または基質の組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム標識(即ちH)および炭素−14(即ち14C)同位体は、それらの調製および検出性を容易にするのに特に好ましい。さらに、重水素(即ちH)などのより重い同位体による置換によって、高い代謝安定性から生じる特定の治療上の利点(例えば、インビボ半減期の増大または必要用量の低減)をもたらすことができ、したがってある状況下では好ましいことがある。同位体標識された本発明の化合物は、一般に、以下のスキームおよび/または実施例に開示の手順に類似の以下の手順によって、同位体標識されていない試薬の代わりに同位体標識された適切な試薬を用いることによって調製することができる。
本発明の化合物、ならびに本発明の化合物の塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグの多形体も、本発明に含まれることが企図される。
本発明の化合物を患者に投与するのに適した用量は、当業者が、例えば担当医、薬剤師または他の医療従事者が容易に決定することができ、患者の健康状態、年齢、体重、投与頻度、他の活性成分との併用および/または化合物が投与される適応症に従って変わり得る。本発明の化合物の用量は、1日につき体重1kg当たり約0.001mg〜500mgの範囲をとり得る。一実施形態では、本発明の化合物または該化合物の薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物の用量は、1日につき体重1kg当たり約0.01mg〜約25mgである。別の実施形態では、調製物の単位用量における活性化合物の量は、特定の適用に従って、約1mg〜約100mg、好ましくは約1mg〜約50mg、より好ましくは約1mg〜約25mgに変更または調節することができる。別の実施形態では、経口投与に一般に推奨される1日当たりの投与計画は、2〜4回の分割用量で約1mg/日〜約500mg/日、好ましくは1mg/日〜200mg/日の範囲をとり得る。
先に論じた通り、本発明の化合物および/または薬学的に許容されるその塩の投与量および投与頻度は、患者の年齢、状態および大きさ、ならびに治療を受ける症候の重症度などの因子を考慮して、担当医の判断に従って制御されることになる。
本発明の化合物は、1つまたは複数のさらなる治療剤と併用する場合、一緒にまたは連続的に投与することができる。連続投与される場合、本発明の化合物は、当業者または患者の好みによって決定される通り、1つまたは複数のさらなる治療剤の前または後に投与することができる。
固定用量として製剤化する場合、かかる組合せ生成物は、本明細書に記載の用量範囲内の本発明の化合物と、他の薬学的に活性な薬剤または治療をその用量範囲で使用する。
したがって一態様では、本発明は、ある量の本発明の少なくとも1つの化合物、または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグと、有効量の先に記載の1つまたは複数のさらなる薬剤を含む組合せを含む。
本発明の化合物の薬理学的特性は、多くの薬理学的アッセイによって確認することができる。特定のアッセイを、この文書の他所に例示する。
本発明に記載の化合物からの医薬組成物の調製では、不活性な薬学的に許容される担体は、固体であっても液体であってもよい。固体形態調製物には、散剤、錠剤、分散性顆粒剤、カプセル剤、カシェ剤および坐剤が含まれる。散剤および錠剤は、約5〜約95パーセントの活性成分から構成され得る。適切な固体担体は、当技術分野で公知であり、例えば炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖類またはラクトースがある。錠剤、散剤、カシェ剤およびカプセル剤は、経口投与に適した固体剤形として使用することができる。薬学的に許容される担体の例および様々な組成物の製造方法の例は、A. Gennaro(編)、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版(1990年)、Mack Publishing Co.、ペンシルベニア州イーストンに見ることができる。
液体形態の調製物には、液剤、懸濁剤および乳剤が含まれる。一例として、非経口注射用の水もしくは水−プロピレングリコール溶液、または経口液剤、懸濁剤および乳剤用の甘味剤および乳白剤の添加を挙げることができる。液体形態調製物は、鼻腔内投与用の溶液を含むこともできる。
吸入に適したエアゾール調製物は、溶液および粉末形態の固体を含むことができ、これらは、不活性な圧縮ガス(例えば窒素など)の薬学的に許容される担体と組み合わせることができる。
また、経口または非経口投与のために、使用直前に液体形態の調製物に変換することが企図される固体形態調製物が含まれる。かかる液体形態には、液剤、懸濁剤および乳剤が含まれる。
本発明の化合物は、経皮送達可能であってもよい。経皮組成物は、クリーム剤、ローション剤、エアゾール剤および/または乳剤の形態をとることができ、この目的に対して当技術分野では慣習的である、マトリックスまたはリザーバー型の経皮パッチ中に含まれ得る。
本発明の化合物は、皮下送達することもできる。
一実施形態では、化合物は経口投与される。
いくつかの実施形態では、本発明の1つまたは複数の化合物を含む医薬調製物を単位剤形として調製することが有利になり得る。かかる剤形では、調製物は、適切な量の、例えば所望の目的を達するのに有効な量の活性成分を含有する、適切な大きさの単位用量に分割される。
本発明の化合物は、当技術分野で公知の手順を使用して作製することができる。以下の反応スキームは、一般的な手順を示すが、当業者は、他の手順も適し得ることを認識されよう。
技術、溶媒および試薬を、それらの以下の略語によって呼ぶことができる。
薄層クロマトグラフィー:TLC
高速液体クロマトグラフィー:HPLC
酢酸エチル:AcOEtまたはEtOAc
メタノール:MeOH
エーテル:Et
テトラヒドロフラン:THF
アセトニトリル:MeCN
1,2−ジメトキシエタン:DME
トリフルオロ酢酸:TFA
ジメチルアセトアミド:DMA
ジメチルホルムアミド:DMF
ジメチルスルホキシド:DMSO
トリエチルアミン:EtNまたはTEA
tert−ブトキシカルボニル:t−BocまたはBoc
2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル:Teoc
核磁気共鳴分光法:NMR
液体クロマトグラフィー質量分析:LCMS
高分解能質量分析:HRMS
ミリリットル:mL
ミリモル:mmol
マイクロリットル:μl
グラム:g
ミリグラム:mg
センチメートル:cm
室温(周囲、約25℃):rt
保持時間:tR
N−ブロモスクシンイミド:NBS
N−クロロスクシンイミド:NCS
臭化メチルマグネシウム:MeMgBr
鉄(III)アセチルアセトネート:Fe(acac)
ジフェニルホスホリルアジド:DPPA
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩:EDCI
ジイソプロピルエチルアミン:DIEAまたはi−PrNEtまたはDIPEA
ジイソプロピルアミン:i−PrNH
2−(トリメチルシリル)エタノール:TMSエタノール
3−クロロぺルオキシ安息香酸:mCPBA
n−ブチルリチウム:nBuLi
リチウムジイソプロピルアミド:LDA
[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II):PdCldppf
酢酸パラジウム(II):Pd(OAc)
塩化メタンスルホニル:MeSOCl
トリフェニルホスフィン:TPPまたはPh
一般法I
Figure 0005654990
式中、X、Y、Z、R、R、R、R〜R、R18、R19およびnは、本明細書に定義の通りである。
EtN(0.80ml、5.72mmol)を含有するEtOH(20ml)中、(1S,2R,3S,4S)−2,3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−1−アミノシクロペンタン塩酸塩(500mg、2.72mmol)および2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジン(469mg、2.86mmol)の混合物を、72時間還流した。濃縮後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって、クロロホルム/メタノールの勾配(95/5→85/15)を用いて溶出して精製した。化合物2(X、Y=N、Z=Cl、R=NH、R、R、R、R、R=H、R、R=OH、R=CHOH)を、白色固体として単離した(560mg、収率74.9%)。
Figure 0005654990
化合物11:(1S,2R,3S,5S)−3−[[2−アミノ−6−クロロ−5−[(4−クロロフェニル)アゾ]−4−ピリミジニル]アミノ]−5−(ヒドロキシメチル)−1,2−シクロペンタンジオール
塩酸水溶液(水2.5ml中、濃HCl0.61ml)中、4−クロロアニリン(273mg、2.14mmol)の撹拌溶液に、0℃において、水(2ml)中亜硝酸ナトリウム(164mg、2.38mmol)溶液を滴下添加した。撹拌を45分間継続し、次いでこの反応混合物を、酢酸ナトリウム三水和物(4.0g、29.4mmol)、氷酢酸(10ml)および水(10ml)を含有する溶液中の2(535mg、1.95mmol)に、30分かけてカニューレで滴下した。18時間後、得られた混合物を濾過し、収集した固体を水で洗浄した。78℃において真空下で18時間乾燥した後、標的化合物3(化合物11、Ar=4−クロロフェニル、X、Y=N、Z=Cl、R=NH、R、R、R、R、R=H、R、R=OH、R=CHOH)を、黄色固体として回収した(480mg、収率59.6%)。
Mp238〜241℃(dec)
分析 C1618Clについて計算値:C、46.50;H、4.39;N、20.34。実測値:C、46.25;H、4.26;N、20.09
化合物1(1S,2R,3S,5S)−3−[[2−アミノ−6−クロロ−5−フェニルアゾ]−4−ピリミジニル]アミノ]−5−(ヒドロキシメチル)−1,2−シクロペンタンジオールを、4−クロロアニリンの代わりに化学量論量のアニリンを使用して、化合物11に使用したものと同じ方法によって調製した。
化合物9(1S,2R,3S,5S)−3−[[2−アミノ−6−クロロ−5−[(2−クロロフェニル)アゾ]−4−ピリミジニル]アミノ]−5−(ヒドロキシメチル)−1,2−シクロペンタンジオールを、4−クロロアニリンの代わりに化学量論量の2−クロロアニリンを使用して、化合物11に使用したものと同じ方法によって調製した。
化合物8、シクロペンタンメタノール、4−[[2−アミノ−6−クロロ−5−[(4−クロロフェニル)アゾ]−4−ピリミジニル]アミノ]−2−ヒドロキシ−、シス、トランス−(+−)−を、(1S,2R,3S,4S)−2,3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)−1−アミノシクロペンタンおよび2アミノ−4,6−ジクロロピリミジンから調製した、21174で使用したヌクレオシド前駆体の代わりに、4−アミノ−2−ヒドロキシシクロペンタンメタノールおよび2−アミノ−4,6−ジクロロピリミジンから調製した、化学量論量の所要の2’−デオキシ炭素環式ヌクレオシド前駆体を使用して、化合物11に使用したものと同じ方法によって調製した。
他の実施形態では、本発明の化合物は、以下の表Iに示した構造式を有し、互変異性体、ならびにかかる化合物およびかかる互変異性体の薬学的に許容される塩、エステル、プロドラッグ、異性体および溶媒和物を含む。
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Figure 0005654990
Figure 0005654990
アッセイ
細胞系HCVレプリコンアッセイ
本発明の化合物の細胞系抗HCV活性を測定するために、レプリコン細胞を、本発明の化合物の存在下、細胞5000個/ウェルで96ウェルのI型コラーゲンをコーティングしたNuncプレートに播種した。様々な濃度の本発明の化合物を、一般に10連続の2倍希釈でアッセイ混合物に添加し、化合物の出発濃度は25μM〜1μMの範囲とした。最終濃度は、アッセイ培地中DMSOが0.5%であり、ウシ胎児血清が10%であった。細胞を、1×細胞溶解バッファー(Ambionカタログ番号8721)を添加することによって3日目に回収した。レプリコンRNAレベルは、リアルタイムPCR(Taqmanアッセイ)を使用して測定した。増幅産物は5Bに位置していた。PCRプライマーは、5B.2F、ATGGACAGGCGCCCTGA;5B.2R、TTGATGGGCAGCTTGGTTTCであり、プローブ配列は、FAM標識CACGCCATGCGCTGCGGであった。GAPDH RNAを内在性コントロールとして使用し、製造者(PE Applied Biosystem)により推奨のプライマーおよびVIC標識プローブを使用して、NS5B(マルチプレックスPCR)と同じ反応で増幅させた。リアルタイムRT−PCR反応は、ABI PRISM 7900HT配列検出システムで、以下のプログラム:48℃で30分間、95℃で10分間、95℃で15秒間を40サイクル、60℃で1分間を使用して実施した。ΔCT値(CT5B−CTGAPDH)を、試験化合物の濃度に対してプロットし、GraphPad PRISMソフトウェアを使用してS字形用量反応モデルに適合させた。EC50は、投影したベースラインを超えるΔCT=1を達するのに必要な阻害濃度として定義し、EC90は、ベースラインを超えるΔCT=3.2を達するのに必要な濃度として定義した。あるいは、レプリコンRNAの絶対量を定量化するために、レプリコンRNAの連続希釈T7転写物をTaqmanアッセイに含むことによって標準曲線を確立した。すべてのTaqman試薬は、PE Applied Biosystemsから入手した。かかるアッセイ手順は、例えばMalcolmら、Antimicrobial Agents and Chemotherapy 50巻:1013〜1020頁(2006年)に詳説された。
試験した本発明の化合物のHCVレプリコンアッセイデータは、先の方法を使用して得た。算出したEC90値を、表Iの各化合物について、以下の範囲内に当てはまるものとして報告する。
「A」−約5μM以下
「B」−約5μM超
**」は、化合物に関して値が入手可能でなかったことを示す。
使用方法
本発明の化合物は、ヒト用および獣医学用医薬品として、患者のウイルス感染症またはウイルス関連障害の治療または予防に有用である。本発明によれば、本発明の化合物は、ウイルス感染症またはウイルス関連障害の治療または予防を必要としている患者に投与することができる。
したがって一実施形態では、本発明は、患者に、有効量の本発明の少なくとも1つの化合物または薬学的に許容されるその塩、エステル、プロドラッグ、異性体、互変異性体もしくは溶媒和物を投与するステップを含む、患者のウイルス感染症を治療する方法を提供する。別の実施形態では、本発明は、患者に、有効量の本発明の少なくとも1つの化合物または薬学的に許容されるその塩、エステル、プロドラッグ、異性体、互変異性体もしくは溶媒和物を投与するステップを含む、患者のウイルス関連障害を治療する方法を提供する。
ウイルス感染症の治療または予防
本発明の化合物は、ウイルス感染症を治療または予防するために使用することができる。一実施形態では、本発明の化合物は、ウイルス複製を阻害するために使用することができる。特定の一実施形態では、本発明の化合物は、HCV複製のインヒビターであってよい。したがって本発明の化合物は、ウイルス性疾患およびHCVポリメラーゼなどのウイルスの活性に関連する障害の治療に有用である。
本明細書に記載される、かかる使用は、それを必要としている患者において行うことができるが、診断および研究の状況などにおけるインビトロおよびエクスビボでの使用も企図される。本明細書における本発明の化合物の使用への言及は、本発明の化合物を含む組成物の使用にも言及する。
本発明の方法を使用して治療または予防することができるウイルス感染症の例には、それに限定されるものではないが、A型肝炎感染症、B型肝炎感染症およびC型肝炎感染症が含まれる。
一実施形態では、ウイルス感染症はC型肝炎感染症である。
一実施形態では、C型肝炎感染症は急性C型肝炎である。別の実施形態では、C型肝炎感染症は慢性C型肝炎である。
本発明の組成物および組合せは、任意のHCV遺伝子型に関連する感染症に罹患している患者の治療に有用となり得る。HCV型およびサブタイプは、Hollandら、Pathology、30巻(2号):192〜195頁(1998年)に記載の通り、それらの抗原性、ウイルス血症レベル、発症した疾患の重症度、およびインターフェロン療法への応答が異なることがある。Simmondsら、J Gen Virol、74巻(Pt11)、2391〜2399頁(1993年)に記載の命名法は広く使用されており、これは、分離株を6つの主な遺伝子型1〜6と共に、2つ以上の関連のサブタイプ、例えば1a、1bに分類している。さらなる遺伝子型7〜10および11が提案されているが、この分類が基づく系統発生系には疑問が伴っており、したがってこれらの7、8、9および11型分離株は6型として、10型分離株は3型として再分類されている(Lamballerieら、J Gen Virol、78巻(Pt1):45〜51頁(1997年)参照)。主な遺伝子型は、NS−5領域に配列した場合、55%および72%の間(平均64.5%)の配列類似性を有すると定義されており、これらの型のサブタイプは、75%〜86%の類似性(平均80%)を有すると定義されている(Simmondsら、J Gen Virol、75巻(Pt5):1053〜1061頁(1994年)参照)。
ウイルス関連障害の治療または予防
本発明の化合物は、ウイルス関連障害を治療または予防するために使用することができる。したがって本発明の化合物は、肝臓炎症または肝硬変などのウイルスの活性に関連する障害の治療に有用である。ウイルス関連障害には、それに限定されるものではないが、RNA依存性ポリメラーゼ関連障害およびHCV感染症に関連する障害が含まれる。
RNA依存性ポリメラーゼ関連障害の治療または予防
本発明の化合物は、患者のRNA依存性ポリメラーゼ(RdRp)関連障害の治療または予防に有用である。かかる障害には、感染性ウイルスがRdRp酵素を含有するウイルス感染症が含まれる。
したがって一実施形態では、本発明は、患者に、有効量の本発明の少なくとも1つの化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを投与するステップを含む、患者のRNA依存性ポリメラーゼ関連障害を治療する方法を提供する。
HCV感染症に関連する障害の治療または予防
本発明の化合物はまた、HCV感染症に関連する障害の治療または予防に有用となり得る。かかる障害の例には、それに限定されるものではないが、肝硬変、門脈圧亢進症、腹水症、骨の疼痛、静脈瘤、黄疸、肝性脳症、甲状腺炎、晩発性皮膚ポルフィリン症、クリオグロブリン血症、糸球体腎炎、乾燥症候群、血小板減少症、扁平苔癬および糖尿病が含まれる。
したがって一実施形態では、本発明は、患者に、治療有効量の本発明の少なくとも1つの化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを投与するステップを含む、患者のHCV関連障害を治療する方法を提供する。
併用療法
別の実施形態では、ウイルス感染症を治療または予防するための本発明の方法は、1つまたは複数のさらなる治療剤の投与をさらに含むことができる。一実施形態では、かかる1つまたは複数のさらなる治療剤は、本発明の1つまたは複数のさらなる化合物であってよい。別の実施形態では、かかる1つまたは複数のさらなる治療剤は、本発明の化合物以外の薬剤である。
一実施形態では、さらなる治療剤は抗ウイルス剤である。抗ウイルス剤の非限定的な例は、本明細書に記載の通りであり、それには例えばインターフェロンが含まれる。
別の実施形態では、さらなる治療剤は、免疫抑制剤などの免疫調節剤である。
したがって一実施形態では、本発明は、患者に、(i)本発明の少なくとも1つの化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグと、(ii)本発明の化合物以外の少なくとも1つの抗ウイルス剤を投与するステップを含む、患者のウイルス感染症を治療する方法を提供し、ここでその投与量は、一緒になってウイルス感染症を治療または予防するのに有効である。
かかる組合せを患者に投与する場合、組合せの治療剤、または治療剤を含む1つもしくは複数の医薬組成物は、例えば連続的に、平行して、一緒に、同時などの任意の順序で投与することができる。かかる併用療法における様々な活性物質の量は、異なる量(異なる用量)であっても、同じ量(同じ用量)であってもよい。したがって、非限定的な例示目的では、本発明の化合物およびさらなる治療剤は、固定量(用量)の単一の投与単位(例えばカプセル剤、錠剤等)として存在することができる(固定量の2つの異なる活性化合物を含有するかかる単一の投与単位の市販の例は、VYTORIN(登録商標)である(Merck Schering−Plough Pharmaceuticals、ニュージャージー州ケニルワースから利用可能))。
一実施形態では、本発明の少なくとも1つの化合物は、さらなる抗ウイルス剤(複数)がそれらの予防効果または治療効果を発揮するときに投与されるか、あるいはその逆で投与される。
別の実施形態では、本発明の少なくとも1つの化合物およびさらなる抗ウイルス剤(複数)は、かかる薬剤がウイルス感染症を治療するための単剤治療として使用される場合、一般に使用される用量で投与される。
別の実施形態では、本発明の少なくとも1つの化合物およびさらなる抗ウイルス剤(複数)は、かかる薬剤がウイルス感染症を治療するための単剤治療として使用される場合、一般に使用される用量よりも少ない用量で投与される。
別の実施形態では、本発明の少なくとも1つの化合物およびさらなる抗ウイルス剤(複数)は、かかる薬剤がウイルス感染症を治療するための単剤治療として使用される場合、相乗的に作用し、一般に使用される用量よりも少ない用量で投与される。
一実施形態では、本発明の少なくとも1つの化合物およびさらなる抗ウイルス剤(複数)は、同じ組成物内に存在する。一実施形態では、この組成物は経口投与に適している。別の実施形態では、この組成物は静脈内投与に適している。
本発明の併用療法を使用して治療または予防できるウイルス感染症およびウイルス関連障害には、それに限定されるものではないが先に列挙したものが含まれる。
一実施形態では、ウイルス感染症はHCV感染症である。
本発明の少なくとも1つの化合物およびさらなる抗ウイルス剤(複数)は、相加的または相乗的に作用することができる。相乗的な組合せは、低用量の1つもしくは複数の薬剤の使用、および/または併用療法の1つもしくは複数の薬剤の低頻度の投与を可能にすることができる。1つまたは複数の薬剤の低用量または低頻度の投与は、療法の効果を低減させることなく、その療法の毒性を低下させることができる。
一実施形態では、本発明の少なくとも1つの化合物およびさらなる抗ウイルス剤(複数)の投与は、これらの薬剤に対するウイルス感染症の耐性を阻害することができる。
本発明の組成物および方法において有用な他の治療剤の非限定的な例には、ウイルス(例えばHCV)ポリメラーゼインヒビター、ウイルス(例えばHCV)プロテアーゼインヒビター、インターフェロン、ウイルス複製インヒビター、アンチセンス薬剤、治療ワクチン、ウイルスプロテアーゼインヒビター、ウイルス粒子生成インヒビター、免疫抑制剤、抗ウイルス抗体、CYP−450インヒビター、抗ウイルス増進剤および抗ウイルス増感剤、ならびにRNA依存性ポリメラーゼ関連障害の治療に有用な任意の薬剤が含まれる。
一実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、ウイルスポリメラーゼインヒビターである。
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、HCVポリメラーゼインヒビターである。
一実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、ウイルスプロテアーゼインヒビターである。
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、HCVプロテアーゼインヒビターである。
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、インターフェロンである。
さらに別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、ウイルス複製インヒビターである。
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、アンチセンス薬剤である。
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、治療ワクチンである。
さらなる一実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、ウイルス粒子生成インヒビターである。
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、抗体である。
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、プロテアーゼインヒビターおよびポリメラーゼインヒビターを含む。
さらに別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、プロテアーゼインヒビターおよび免疫抑制剤を含む。
さらに別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、ポリメラーゼインヒビターおよび免疫抑制剤を含む。
さらなる一実施形態では、少なくとも1つのさらなる抗ウイルス剤は、プロテアーゼインヒビター、ポリメラーゼインヒビターおよび免疫抑制剤を含む。
別の実施形態では、少なくとも1つのさらなる薬剤は、リバビリン、レボビリンまたはビラミジンである。
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物およびCYP−450インヒビターを含む。適切なCYP−450インヒビターの非限定的な例には、リトナビルが含まれる。
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物およびインターフェロンを含む。かかるインターフェロンの非限定的な例は、本明細書に記載の通りであり、それには、αインターフェロン、ペグ化インターフェロンおよびそのコンジュゲートが含まれる。インターフェロンのさらなる非限定的な例には、PEG−イントロン(商標)ブランドのペグ化インターフェロン、Pegasys(商標)ブランドのペグ化インターフェロン、Infergen(商標)ブランドのインターフェロンおよびAlferon(商標)ブランドのペグ化インターフェロンが含まれる。
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物およびインターフェロンを含む。さらには、リバビリン、レボビリンまたはビラミジンを含む。
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物およびプロテアーゼインヒビターを含む。
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物、プロテアーゼインヒビターおよびインターフェロンを含む。
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物、プロテアーゼインヒビター、インターフェロンおよびリバビリンを含む。
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物、ポリメラーゼインヒビターおよびインターフェロンを含む。
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物、ポリメラーゼインヒビター、インターフェロンおよびリバビリンを含む。
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物、プロテアーゼインヒビター、ポリメラーゼインヒビターおよびインターフェロンを含む。
他の実施形態では、本発明の医薬組成物は、本発明の少なくとも1つの化合物、プロテアーゼインヒビター、ポリメラーゼインヒビター、インターフェロンおよびリバビリンを含む。
本発明の方法および組成物において有用なHCVポリメラーゼインヒビターには、それに限定されるものではないが、VP−19744(Wyeth/ViroPharma)、HCV−796(Wyeth/ViroPharma)、NM−283(Idenix/Novartis)、R−1626(Roche)、MK−0608(Merck)、A848837(Abbott)、GSK−71185(Glaxo SmithKline)、XTL−2125(XTL Biopharmaceuticals)、ならびにNiら、Current Opinion in Drug Discovery and Development、7巻(4号):446頁(2004年)、Tanら、Nature Reviews、1巻:867頁(2002年)およびBeaulieuら、Current Opinion in Investigational Drugs、5巻:838頁(2004年)に開示のものが含まれる。
本発明の方法および組成物において有用なHCVポリメラーゼインヒビターのさらなる非限定的な例には、MK00608、NM283、HCV796、R1626、A848837、GSK71185、R7128、VCH759、GS9190、VP19744およびXTL2125が含まれる。
本発明の方法および組成物において有用なHCVポリメラーゼインヒビターおよびHCVプロテアーゼインヒビターのさらなる非限定的な例には、ANA598(Anadys Pharmaceuticals)、ABT−333(Abbott)、VCH−916(Virochem)、MK7009、(Merck)、PF−00868554(Pfizer)、VX−500(Vertex)、GS9190(Gilead)、GSK625433(GlazoSmithKline)、ITMN−191(R−7227)(Intermune)、R7128(Pharmasset/Roche)、VCH−759(Virochem)、R1626、(Roche)、TMC435350(Medivir/Tibotec)、SCH503034(Boceprevir、Schering)、SCH900518(Schering)およびVX950(telaprevir)(Vertex)が含まれる。HCVポリメラーゼインヒビターのさらなる非限定的な例には、MK−3281(Merck)、PSI−7851(Pharmasset)、IDX184(Indenix)、ANA598(Anadys)、ABT−333(Abbott)、VCH−916(Vertex)、PF−0086554(Pfizer)、R7128(Pharmasset/Roche)、GS9190(Gilead)およびVCH−759(Vertex)が含まれる。
本発明の方法および組成物において有用な薬剤のさらなる非限定的な例には、SPC3649(LNA−antimiRTM−122)、ミクロRNA、Santaris Pharma、CF102(A3ARアゴニスト)(CAN−FITE)、IMO−2125、TLR9アゴニスト(Idera Pharmaceuticals)、PYN17、Botanical(Phynova)、Bavituximab(以前はTarvacin)、抗リン脂質治療剤(Peregrine)、A−831および/またはA−832(そのそれぞれは、ArrowTherapeutics Ltd.製のNS5Aインヒビターとして列挙される)、BMS−790052(BMS製のNS5Aインヒビター)、NOV−205、免疫調節物質(Novelos Therapeutics)、CTS−1027、抗炎症剤(Conatus)、オグルファニド(Oglufanide)二ナトリウム、免疫調節物質(Implicit Bioscience)、Alinia(nitazoxanide)、Thiazolides(Romark Laboratories)、SCV−07、広範囲な免疫促進剤(SciClone)、MitoQ(mitoquinone)、炎症/線維症インヒビター(Antipodean Pharmaceuticals)、DEBIO−025、シクロフィリンインヒビター(Debio Pharm Group)、SCY−635、シクロフィリンインヒビター(SCYNEXIS)、PF−03491390(以前はIDN−6556)、汎カスパーゼ(Pancaspase)インヒビター(Pfizer Pharmaceuticals)、Civacir、HCV免疫グロブリン、NABI、MX−3253(celgosivir)、グルコシダーゼIインヒビター(MIGENIX)、VGX−410C(Mifepristone)、IRESインヒビター(VGX Pharmaceuticals)、ビラミジン(Taribavirin)、ヌクレオシド類似体(Valeant Pharmaceuticals)およびZADAXIN(登録商標)(チマルファシン(thymalfasin)またはチモシンα1)、免疫調節物質(SciClone/Sigma−Tau)が含まれる。
本発明の方法および組成物において有用な薬剤のさらなる非限定的な例には、TLRアゴニスト(例えば、ANA773、Anadys Pharmaceuticals)、免疫調節物質(例えば、CYT107、Cytheris;オグルファニド二ナトリウム、Implicit Bioscience)、ミクロRNA(例えば、SPC3649(LNA−antimiR(商標)−122、Santaris Pharma)、A3ARアゴニスト(例えば、CF102、CAN−FITE)、TLR9アゴニスト(例えば、Idera Pharmaceuticals)、抗リン脂質治療剤(例えば、バビツキシマブ(bavituximab)(以前はTarvacin)、Peregrine)、免疫調節物質(例えば、NOV−205、Novelos Therapeutics)、カスパーゼインヒビター(例えば、GS−9450、Gilead)、抗炎症剤(例えば、CTS−1027、Conatus)、チアゾリド類(Thiazolides)(例えば、アリニア(alinia)(ニタゾキサニド(nitazoxanide))、Romark Laboratories)、広範囲な免疫促進剤(例えば、SCV−07、SciClone)、炎症/線維症インヒビター(例えば、MitoQ(ミトキノン(mitoquinone))、Antipodean Pharmaceuticals、シクロフィリンインヒビター(例えば、DEBIO−025、Debio Pharm Group)、汎カスパーゼインヒビター(例えば、PF−03491390(以前はIDN−6556、Pfizer Pharmaceuticals)およびヌクレオシド類似体(例えば、ビラミジン(タリバビリン(Taribavirin))、Valeant Pharmaceuticals)が含まれる。
本発明の方法および組成物において有用なインターフェロンには、それに限定されるものではないが、インターフェロンα−2a、インターフェロンα−2b、インターフェロンαcon−1およびPEG−インターフェロンαコンジュゲートが含まれる。「PEG−インターフェロンαコンジュゲート」は、PEG分子に共有結合しているインターフェロンα分子である。例示的なPEG−インターフェロンαコンジュゲートには、ペグ化インターフェロンα−2a(例えば、商品名Pegasys(商標)で販売される)の形態のインターフェロンα−2a(Roferon(商標)、Hoffman La−Roche、ニュージャージー州ナットレー)、ペグ化インターフェロンα−2b(例えば、商品名PEG−Intron(商標)で販売される)の形態のインターフェロンα−2b(Schering−Plough Corporation製のIntron(商標))、インターフェロンα−2c(Berofor Alpha(商標)、Boehringer Ingelheim、Ingelheim、ドイツ)、インターフェロンα融合ポリペプチド、または天然のインターフェロンαのコンセンサス配列の決定により定義されるコンセンサスインターフェロン(Infergen(商標)、Amgen、カリフォルニア州サウザンドオークス)が含まれる。
本発明の方法および組成物において有用なインターフェロンのさらなる例には、それに限定されるものではないが、IL−29(PEG−インターフェロンラムダ)、長時間作用性インターフェロン、ZymoGenetics、経口インターフェロンα、経口インターフェロン(Amarillo Biosciences)、Belerofon(経口)、経口インターフェロン(Nautilus Biotech)、BLX−883(Locteron)、長時間作用性インターフェロン(Biolex Therapeutics/OctoPlus)、オメガインターフェロン、インターフェロン(Intarcia Therapeutics)、Albuferon、長時間作用性インターフェロン(2週間毎に注射)(Human Genome Sciences)、コンセンサスインターフェロン(Infergen)およびインターフェロン(Three Rivers Pharma)が含まれる。
本発明の方法および組成物において有用な抗ウイルス抗体(抗体療法薬剤)には、それに限定されるものではないが、IL−10に特異的な抗体(米国特許出願第2005/0101770号に開示のものなど、ヒト化12G8、ヒトIL−10に対するヒト化モノクローナル抗体、ヒト化12G8軽鎖および重鎖をコードする核酸を含有するプラスミドは、American Type Culture Collection(ATCC)に、それぞれ受託番号PTA−5923およびPTA−5922として受託されたものである)等が含まれる)。本発明の方法および組成物において有用なウイルスプロテアーゼインヒビターには、それに限定されるものではないが、NS3セリンプロテアーゼインヒビター(それに限定されるものではないが、米国特許第7,012,066号、第6,914,122号、第6,911,428号、第6,846,802号、第6,838,475号、第6,800,434号、第5,017,380号、第4,933,443号、第4,812,561号および第4,634,697号、ならびに米国特許出願第20020160962号、第20050176648号および第20050249702号に開示のものを含む)、HCVプロテアーゼインヒビター(例えば、SCH503034(Schering−Plough)、VX−950(Vertex)、GS−9132(Gilead/Achillion)、ITMN−191(InterMune/Roche))、およびHIVプロテアーゼインヒビター(例えば、アンプレナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル(fosemprenavir)、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビルおよびTMC114)が含まれる。
本発明の方法および組成物において有用なウイルス複製インヒビターには、それに限定されるものではないが、NS3ヘリカーゼインヒビター、NS5Aインヒビター、リバビリン、ビラミジン、A−831(Arrow Therapeutics)、アンチセンス薬剤または治療ワクチンが含まれる。
一実施形態では、本発明の方法および組成物において有用なウイルス複製インヒビターには、それに限定されるものではないが、NS3ヘリカーゼインヒビターまたはNS5Aインヒビターが含まれる。
本発明の方法において有用なプロテアーゼインヒビターの例には、それに限定されるものではないが、HCVプロテアーゼインヒビターおよびNS−3セリンプロテアーゼインヒビターが含まれる。
NS−3セリンプロテアーゼインヒビターの例には、それに限定されるものではないが、SCH503034(Boceprevir、Schering)、SCH900518(Schering)、テラプレビル(Telaprevir)(VX950)、ITMN−191、TMC435350、GS9132、MK7009およびBILN2061が含まれる。
本発明の方法において有用なHCVプロテアーゼインヒビターの例には、それに限定されるものではないが、Landroら、Biochemistry、36巻(31号)、9340〜9348頁(1997年);Ingallinellaら、Biochemistry、37巻(25号)、8906〜8914頁(1998年);Llinas−Brunetら、Bioorg Med Chem Lett、8巻(13号)、1713〜1718頁(1998年);Martinら、Biochemistry、37巻(33号)、11459〜11468頁(1998年);Dimasiら、J Virol、71巻(10号)、7461〜7469頁(1997年);Martinら、Protein Eng、10巻(5号)、607〜614頁(1997年);Elzoukiら、J Hepat、27巻(1号)、42〜48頁(1997年);BioWorld Today、9巻(217号)、4頁(1998年11月10日)、ならびに国際公開番号WO98/14181、WO98/17679、WO98/17679、WO98/22496およびWO99/07734に開示のものが含まれる。プロテアーゼインヒビターのさらなる非限定的な例には、ACH−1625(Achillion)、ABT−450(Abbott/Enanta)、BI201335(Boehringer Ingelheim Pharma)、VX−813(Vertex)、PHX1766(Phenomix)、VX−500(Vertex)、ITMN−191(R−7227)(InterMune)、MK7009(Merck)、BI207127(Boerhinger Ingelheim)、SCH900518(Schering/Merck)、TMC435(Medivir/Tibotec)、SCH503034(Boceprevir、Schering)、SCH900518(Schering)、テラプレビル(Telapravir)(VX950)および(Vertex)、XTL−2125(XTL Biopharmaceuticals)が含まれる。
本発明の方法および組成物において有用な他の治療剤のさらなる例には、ワクチンが含まれる。抗ウイルスワクチンの非限定的な例には、ChronVac−C、DNA系治療ワクチン(Inovio/Tripep)、TG4040、治療ワクチン(Transgene)、PeviPROTM、治療ワクチン(Pevion Biotect)、HCV/MF59、ワクチン(複数)(Chiron/Novartis)、GI−5005、治療ワクチン(Globe Immune)、IC41、治療ワクチン(Intercell)、HCV/MF59(Chiron/Novartis)、GI−5005(Globe Immune)およびCivacir(NABI)が含まれる。
本発明の方法および組成物において有用な他の治療剤のさらなる例には、抗癌剤が含まれる。抗ウイルス抗癌剤の非限定的な例には、ZIO−101、抗肝臓癌(Arsenic)(Ziopharm Oncology)、GV1001(Heptovax)、抗肝臓癌(Pharmexa)、PI−88、抗肝臓癌(Progen Industries)、Nexavar(ソラフェニブ)、抗肝臓癌(Onyx Pharmaceuticals)およびThermoDox(ドキソルビシン)、抗肝臓癌(Celsion)が含まれる。ウイルス抗癌剤のさらなる非限定的な例には、CF102(Can−Fite BioPharma)、ZIO−101(Ziopharm Oncology)、GV1001(Heptovax)(Pharmexa)、PI−88(Progen Industries)、ThermoDox(ドキソルビシン)(Celsion)およびネクサバール(ソラフェニブ)(Onyx Pharmaceuticals)が含まれる。
本発明の組成物および方法において有用な他の治療剤のさらなる例には、それに限定されるものではないが、レボビリン(商標)(ICN Pharmaceuticals、カリフォルニア州コスタメサ)、VP 50406(商標)(Viropharma、Incorporated、ペンシルベニア州エクストン)、ISIS14803(商標)(ISIS Pharmaceuticals、カリフォルニア州カールスバッド)、Heptazyme(商標)(Ribozyme Pharmaceuticals、コロラド州ボルダー)、VX−950(商標)(Vertex Pharmaceuticals、マサチューセッツ州ケンブリッジ)、Thymosin(商標)(SciClone Pharmaceuticals、カリフォルニア州サンマテオ)、Maxamine(商標)(Maxim Pharmaceuticals、カリフォルニア州サンディエゴ)、NKB−122(JenKen Bioscience Inc.、ノースカロライナ州)、ミコフェノール酸モフェチル(Hoffman−LaRoche、ニュージャージー州ナットレー)が含まれる。
本発明の方法および組成物において有用な他の治療剤のさらなる例には、トロンボポエチン受容体(thrombopoeitin receiptor)アンタゴニスト(例えば、LGD−4665、Ligand Pharmaceuticals Inc.、およびエルトロンボパグ(eltromobopag)(Promacta)、GlaxoSmithKline)などの治療補助薬が含まれる。
本発明の組成物および方法において有用な他の治療剤のさらなる例には、それに限定されるものではないが、HCV/MF59、経口インターフェロンα、ビラミジン、Infergen/Consensus、JBK−122、バビツキシマブ(Tarvacin)、Civacir、Albuferon、IL−29(PEG−インターフェロンラムダ)、オメガインターフェロン、ZADAXIN(登録商標)(チマルファシンまたはチモシンα1)、NOV−205、PF−03491390(以前はIDN−6556)、ネクサバール、ITMN−191、IC41、VX950(テラプレビル)、R1656、MX−3253(Celgosivir)、SCH503034(Boceprevir、Schering)、SCH900518(Schering)、Belerofon(経口)、VGX−410C、ThermoDox(ドキソルビシン)、R7128、R1626、A−831、DEBIO−025、PeviPROTM、GV1001、PYN17、PI−88、TG4040、BLX−883(Locteron)、ChronVac−R、MitoQ、GSK625433、SOV−07、IMO−2125、アリニア(Alinia)(ニタゾキサニド)、LGD−4665、Z10−101、CF102、VCH−759、VCH−916、オグルファニド二ナトリウム、VX−500、TMC435350、PF−00868554、GGI−5005(Tarmogen)、SPC3649(LNA−antimiR(商標)−122)、CTS−1027、ABT−333、エルトロンボパグ(Eltrombopag)およびANA598が含まれる。
本発明の組成物および方法において有用な他の治療剤のさらなる例には、それに限定されるものではないが治療補助薬が含まれる。非限定的な例には、LGD−4665、トロンボポエチン受容体アゴニスト(Ligand Pharmaceuticals Inc.)およびエルトロンボパグ(Promacta)、トロンボポエチン受容体アゴニスト(GlaxcoSmithKline)が含まれる。
ウイルス感染症の治療または予防のための本発明の併用療法に使用される他の薬剤の用量および投与計画は、添付文書の承認用量および投与計画、患者の年齢、性別および全体的な健康状態、ならびにウイルス感染症または関連疾患もしくは障害の種類および重症度を考慮に入れて、担当医によって決定され得る。本発明の化合物(複数)および先に列挙した疾患または状態を治療するための他の薬剤(複数)は、併用投与する場合、同時に(即ち同じ組成物として、または別個の組成物として次々に)、または連続的に投与することができる。これは、組合せの成分が異なる投与スケジュールで投与される場合、例えばある成分を1日1回投与し、別の成分を6時間毎に投与する場合、または好ましい医薬組成物が異なっている場合、例えば1つが錠剤であり、1つがカプセル剤である場合に特に有用である。したがって、別個の剤形を含むキットが有利である。
一般に、本発明の少なくとも1つの化合物およびさらなる抗ウイルス剤(複数)の1日当たりの総用量は、それらが併用療法として投与される場合、1日当たり約0.1〜約2000mgの範囲をとり得るが、療法の標的、患者および投与経路に応じて必然的に変更が生じる。一実施形態では、用量は約10〜約500mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。別の実施形態では、用量は約1〜約200mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。さらに別の実施形態では、用量は約1〜約100mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。さらに別の実施形態では、用量は約1〜約50mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。さらなる一実施形態では、用量は約1〜約20mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。別の実施形態では、用量は約500〜約1500mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。さらに別の実施形態では、用量は約500〜約1000mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。さらに別の実施形態では、用量は約100〜約500mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。
一実施形態では、他の治療剤がINTRON−Aインターフェロンα2b(Schering−Plough Corp.から市販されている)である場合、この薬剤は、初回治療については3MIU(12mcg)/0.5mL/TIWで24週または48週間、皮下注射によって投与される。
別の実施形態では、他の治療剤がPEG−INTRONインターフェロンα2bペグ化(Schering−Plough Corp.から市販されている)である場合、この薬剤は、40〜150mcg/週の範囲内で1.5mcg/kg/週において少なくとも24週間、皮下注射によって投与される。
別の実施形態では、他の治療剤がROFERON Aインターフェロンα2a(Hoffmann−La Rocheから市販されている)である場合、この薬剤は、3MIU(11.1mcg/mL)/TIWで少なくとも48〜52週間、あるいは6MIU/TIWで12週間、その後3MIU/TIWで36週間、皮下または筋肉内注射によって投与される。
別の実施形態では、他の治療剤がPEGASUSインターフェロンα2aペグ化(Hoffmann−La Rocheから市販されている)である場合、この薬剤は、180mcg/1mLまたは180mcg/0.5mLで、週1回少なくとも24週間、皮下注射によって投与される。
別の実施形態では、他の治療剤がINFERGENインターフェロンαcon−1(Amgenから市販されている)である場合、この薬剤は、初回治療については9mcg/TIWで24週、および非応答性または再発治療については最大15mcg/TIWで24週間、皮下注射によって投与される。
別の実施形態では、他の治療剤がリバビリン(Schering−PloughからREBETOLリバビリンとして、またはHoffmann−La RocheからCOPEGUSリバビリンとして市販されている)である場合、この薬剤は、約600〜約1400mg/日の1日当たりの用量で少なくとも24週間投与される。
組成物および投与
本発明の化合物は、純粋な化学物質として、または医薬組成物などの組成物の一部として使用することができる。例えば、本発明の化合物は、患者に投与されるとき、薬学的に許容される担体またはビヒクルを含む組成物の一成分として投与することができる。本発明は、有効量の本発明の少なくとも1つの化合物と薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。本発明の医薬組成物および方法において、活性成分は一般に、投与の所期の形態、即ち経口錠剤、カプセル剤(固体充填、半固体充填または液体充填のいずれか)、構成用の散剤、経口ゲル剤、エリキシル剤、分散性顆粒剤、シロップ剤、懸濁剤等に関して適切に選択され、かつ慣習的な薬務と調和する適切な担体材料との混合物として投与される。例えば、錠剤またはカプセル剤の形態の経口投与については、活性薬物成分は、ラクトース、デンプン、ショ糖、セルロース、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、タルク、マンニトール、エチルアルコール(液体形態)などの任意の経口用の非毒性の薬学的に許容される不活性な担体と組み合わせることができる。固体形態調製物には、散剤、錠剤、分散性顆粒剤、カプセル剤、カシェ剤および坐剤が含まれる。散剤および錠剤は、約5〜約95パーセントの本発明の組成物から構成され得る。錠剤、散剤、カシェ剤およびカプセル剤は、経口投与に適した固体剤形として使用することができる。
さらに、所望のまたは必要な場合、適切な結合剤、滑沢剤、崩壊剤および着色剤を、混合物に組み込むこともできる。適切な結合剤には、デンプン、ゼラチン、天然糖、トウモロコシ甘味剤、アカシアなどの天然および合成ガム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコールおよびワックスが含まれる。これらの剤形における使用に関しては、滑沢剤の中でもホウ酸、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等を挙げることができる。崩壊剤には、デンプン、メチルセルロース、グアーガム等が含まれる。甘味剤および香味剤および保存剤も、適切な場合には含まれ得る。
液体形態調製物には、液剤、懸濁剤および乳剤が含まれ、それらは、水または非経口注射用の水−プロピレングリコール溶液を含むことができる。
液体形態調製物はまた、鼻腔内投与用の溶液を含むことができる。
吸入に適したエアゾール調製物は、溶液および粉末形態の固体を含むことができ、これらは不活性な圧縮ガスなどの薬学的に許容される担体と組み合わせることができる。
また、経口または非経口投与のために使用直前に液体形態調製物に変換することを企図した固体形態調製物が含まれる。かかる液体形態には、液剤、懸濁剤および乳剤が含まれる。
坐剤の調製については、脂肪酸グリセリドまたはカカオバターの混合物などの低融点ワックスを最初に融解し、撹拌することなどによって活性成分をその中に均質に分散させる。次いで、溶融した均質な混合物を、好都合な大きさの型に注ぎ、冷却し、それによって固化させる。
本発明の化合物は、経皮的に送達できることもある。経皮組成物は、クリーム剤、ローション剤、エアゾールおよび/または乳剤の形態をとることができ、この目的のために当技術分野で慣習的なものである、マトリックスまたはリザーバー型の経皮パッチ中に含まれ得る。
さらに本発明の組成物は、成分または活性成分の任意の1つまたは複数の速度制御放出をもたらすための徐放形態に製剤化して、治療効果、即ち抗炎症活性等を最適化することができる。徐放に適した剤形には、様々な崩壊速度の層または活性成分を含浸させた制御放出ポリマーマトリックスを含有し、錠剤形態に成型した層状の錠剤、あるいはかかる含浸させたまたは封入した多孔質ポリマーマトリックスを含有するカプセル剤が含まれる。
一実施形態では、本発明の1つまたは複数の化合物は、経口投与に適した形態である。
別の実施形態では、本発明の1つまたは複数の化合物は、静脈内投与に適した形態である。
別の実施形態では、本発明の1つまたは複数の化合物は、局所投与に適した形態である。
別の実施形態では、本発明の1つまたは複数の化合物は、舌下投与に適した形態である。
一実施形態では、本発明の少なくとも1つの化合物を含む医薬調製物は、単位剤形として製剤化される。かかる剤形では、調製物は、適切な量の、例えば所望の目的を達するのに有効な量の活性成分を含有する単位用量に分割される。
組成物は、慣習的な混合、造粒またはコーティング法に従ってそれぞれ調製することができ、本発明の組成物は、一実施形態では、重量または体積で約0.1%〜約99%の本発明の化合物(複数)を含有することができる。様々な実施形態では、本発明の組成物は、一実施形態では、重量または体積で約1%〜約70%または約5%〜約60%の本発明の化合物(複数)を含有することができる。
単位用量の調製物における本発明の化合物(複数)の量は、約0.1mg〜約2000mgで変更または調節することができる。様々な実施形態では、その量は、約1mg〜約2000mg、100mg〜約200mg、500mg〜約2000mg、100mg〜約1000mgおよび1mg〜約500mgである。
便宜上、1日当たりの総用量を、所望の場合には1日の間で数回に分割し、投与することができる。一実施形態では、1日当たりの用量は、1度に投与される。別の実施形態では、1日当たりの総用量は、24時間にわたって2回の分割用量で投与される。別の実施形態では、1日当たりの総用量は、24時間にわたって3回の分割用量で投与される。さらに別の実施形態では、1日当たりの総用量は、24時間にわたって4回の分割用量で投与される。
本発明の化合物(複数)の量および投与頻度は、患者の年齢、状態および大きさ、ならびに治療を受ける症候の重症度などの因子を考慮して、担当医の判断に従って決定される。一般に、本発明の化合物(複数)の1日当たりの総用量は、1日当たり約0.1〜約2000mgの範囲であるが、療法の標的、患者および投与経路に応じて必然的に変更が生じる。一実施形態では、用量は約1〜約200mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。別の実施形態では、用量は約10〜約2000mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。別の実施形態では、用量は約100〜約2000mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。さらに別の実施形態では、用量は約500〜約2000mg/日であり、単回用量としてまたは2〜4回の分割用量で投与される。
本発明の組成物は、先に記載のものから選択される1つまたは複数のさらなる治療剤をさらに含むことができる。したがって一実施形態では、本発明は、(i)本発明の少なくとも1つの化合物または薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ、(ii)本発明の化合物ではない1つまたは複数のさらなる治療剤、ならびに(iii)薬学的に許容される担体を含む組成物を提供し、ここで組成物中のそれぞれの量は、一緒になってウイルス感染症またはウイルス関連障害を治療するのに有効である。
キット
別の実施形態では、本発明は、治療有効量の本発明の少なくとも1つの化合物、または該化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、異性体、互変異性体もしくはプロドラッグと、薬学的に許容される担体、ビヒクルまたは希釈剤を含むキットを提供する。
別の態様では、本発明は、ある量の本発明の少なくとも1つの化合物、または該化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステル、異性体、互変異性体もしくはプロドラッグと、ある量の先に列挙した少なくとも1つのさらなる治療剤を含むキットを提供し、ここでこれら2つ以上の成分の量は、所望の治療効果をもたらすものである。
本発明は、本発明のいくつかの態様を例示することを企図する具体例として開示した特定の実施形態には限定されず、機能的に等価な任意の実施形態は本発明の範囲内に含まれる。実際、本明細書に示し記載したものに加えて、本発明の様々な改変形態は当業者には明らかになり、それらは添付の特許請求の範囲内に含まれることが企図される。
本明細書では、多数の参考文献を引用している。かかる参考文献のすべての開示が、参照によって本明細書に組み込まれる。

Claims (16)

  1. 式(I)に示した一般構造を有する化合物、もしくは、かかる化合物の互変異性体、立体異性体、または、それらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
    Figure 0005654990

    [式中、R、R、X、Y、Z、R、R、R、R、R、R、R、R、R18、R19およびnのそれぞれは独立に選択され、
    Rは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール縮合シクロアルキル、ヘテロアリール縮合シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール縮合シクロアルケニル、ヘテロアリール縮合シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール縮合ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール縮合ヘテロシクロアルキルから選択され、
    該アルキル、該アリール、該ヘテロアリール、該シクロアルキル、該アリール縮合シクロアルキル、該ヘテロアリール縮合シクロアルキル、該シクロアルケニル、該アリール縮合シクロアルケニル、該ヘテロアリール縮合シクロアルケニル、該ヘテロシクロアルキル、該アリール縮合ヘテロシクロアルキルおよび該ヘテロアリール縮合ヘテロシクロアルキルのそれぞれは非置換であるか、または任意選択により独立に、同じであるか、もしくは異なっている1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、−CN、オキソ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−アルキル−OH、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル−、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル−、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)−シクロアルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−シクロアルキル、−C(O)O−ヘテロシクロアルキル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−シクロアルキル、−OC(O)−ヘテロシクロアルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−OC(O)NH、−CO(O)NHR10、−CO(O)NR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NH、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)10、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、
    XおよびYは、それぞれ独立に、NおよびCHから選択され、但し、XまたはYの少なくとも一方はNであり、
    Zは、H、ハロ、−OH、−SH、−CN、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S−アルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NH、−NHR12または−NR1213であり、
    は、H、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、ヘテロアリール、−OH、−O−アルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアルキル、−O−ヘテロアリール、−SH、−S−アルキル、−S−アリール、−S−ヘテロアルキル、−S−ヘテロアリール、−NH、−NHR14、−NR1415、−NO、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
    は、Hおよびアルキルから選択され、
    n=1であり、
    は、Hであり、
    は、Hであり、
    は、Hであり、
    または、R及びRの一方がHであり、他方がOHであり、
    及びRの一方がHであり、他方がOHであり、
    及びRの一方がHであり、他方が1〜5個のOH基で置換されているアルキルであり、
    各R18は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NO、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
    該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
    各R19は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NO、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
    該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
    あるいは、R18およびR19は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される0〜3個のスピロ環ヘテロ原子を含有する、3〜7員の飽和または部分的に不飽和のスピロシクロアルキル環を形成し、
    各R10は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
    各R11は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
    あるいは、R10およびR11は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員または6員のヘテロシクロアルキルを形成し、
    各R12は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
    各R13は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
    あるいは、R12およびR13は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員〜6員のヘテロシクロアルキルを形成し、
    各R14は、独立に、アルキル、アルコキシ、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アルキルアミノ、アルキルチオ、ヘテロアルケニル、ハロアルケニル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−アルキル−O−アシル、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、アリール、アリール−アルキル−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−アルキル−から選択され、
    各該アルキル、各該アルコキシ、各該アルケニル、各該ハロアルキル、各該ヘテロアルキル、各該ヘテロハロアルキル、各該アルキルアミノ、各該アルキルチオ、各該ヘテロアルケニル、各該ハロアルケニル、各該−S(O)−アルキル、各該アルキル−OH、各該アルキル−O−アシル、各該−C(O)Oアルキル、各該−C(O)アルキル、各該シクロアルキル、各該シクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルキル、各該ヘテロシクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルケニル、各該ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、各該アリール、各該アリール−アルキル−、各該ヘテロアリールおよび各該ヘテロアリール−アルキル−は非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、−OH、ハロ、−NH、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)アルキル、−S(O)アリール、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルから選択され、
    各R15は、独立に、アルキル、アルコキシ、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アルキルアミノ、アルキルチオ、ヘテロアルケニル、ハロアルケニル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−アルキル−O−アシル、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、アリール、アリール−アルキル−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−アルキル−から選択され、
    各該アルキル、各該アルコキシ、各該アルケニル、各該ハロアルキル、各該ヘテロアルキル、各該ヘテロハロアルキル、各該アルキルアミノ、各該アルキルチオ、各該ヘテロアルケニル、各該ハロアルケニル、各該−S(O)−アルキル、各該アルキル−OH、各該アルキル−O−アシル、各該−C(O)Oアルキル、各該−C(O)アルキル、各該シクロアルキル、各該シクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルキル、各該ヘテロシクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルケニル、各該ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、各該アリール、各該アリール−アルキル−、各該ヘテロアリールおよび各該ヘテロアリール−アルキル−は非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、−OH、ハロ、−NH、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)アルキル、−S(O)アリール、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルから選択され、
    あるいは、R14およびR15は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員〜6員のヘテロシクロアルキルを形成する]
    但し、以下の化合物、もしくは、かかる化合物の互変異性体、立体異性体、または、それらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を除く;
    Figure 0005654990

    (ii)(±)−(1α、2β、3α、4α)−4−{{2−[4−(1−ブチルフェニル)アミノ]−5−[(4−クロロフェニル)アゾ]−6−クロロピリミジン−4−イル}アミノ}−2,3−ジヒドロキシ−1−シクロペンタンメタノール、
    (iii)(±)−(1α、2β、3α、4α)−4−{{2−[3,5−ジクロロフェニルアミノ]−5−[(4−クロロフェニル)アゾ]−6−クロロピリミジン−4−イル}アミノ}−2,3−ジヒドロキシ−1−シクロペンタンメタノール、
    (iv)(1α、2β、4α)−4−[[2−アミノ−6−クロロ−5−[(4−クロロフェニル)アゾ]−4−ピリミジニル]アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンタンメタノール、及び
    (v)[1R−(1α、2α、3α、5β)]−3−[[2−アミノ−6−クロロ−5−[(4−クロロフェニル)アゾ]−4−ピリミジニル]アミノ]−2−フルオロ−5−ヒドロキシシクロペンタンメタノール。
  2. Rが、アリール、ヘテロアリール、ベンゾ縮合ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ベンゾ縮合シクロアルキル、ベンゾ縮合シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびベンゾ縮合ヘテロシクロアルキルから選択され、
    該アルキル、該アリール、該ヘテロアリール、該ベンゾ縮合ヘテロアリール、該シクロアルキル、該シクロアルケニル、該ヘテロシクロアルキル、該ヘテロシクロアルケニルおよび該ベンゾ縮合ヘテロシクロアルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じまたはもしくは異なっている1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、−CN、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−アルキル−OH、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、
    XがNであり、
    YがNであり、
    が、−NH、−NHR14および−NR1415から選択され、
    Zが、H、ハロ、アルキル、−OH、ハロアルキルおよびシクロアルキルから選択される、
    請求項1に記載の化合物、もしくは、かかる化合物の互変異性体、立体異性体、または、それらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  3. XがNであり、
    YがNであり、
    Rが、
    (a)
    Figure 0005654990

    からなる群から選択される非置換もしくは置換単環式アリール部分または非置換もしくは置換ヘテロアリール部分
    (式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、R、R、R、RおよびRのそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび
    −C(O)Oアルキルから選択される)、ならびに
    (b)
    Figure 0005654990

    からなる群から選択される非置換または置換二環式ヘテロアリール部分
    (式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、R、R、R、RおよびRのそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、シクロアルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択される)からなる群から選択され、
    が、
    (a)−NH
    (b)
    Figure 0005654990

    (式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、各Raaは、独立に、ハロアルキルから選択され、Rabは、OH、OAcおよび−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−NH、NHアルキルおよび−N(アルキル)から選択される)、
    (c)
    Figure 0005654990

    (式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、Rafは、Hおよびアセチルから選択される)、
    (d)
    Figure 0005654990

    (式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、R、R、R、RおよびRのそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、各Radおよび各Raeは、独立に、アルキルおよびハロアルキルから選択される)、
    (e)
    Figure 0005654990

    (式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、各Raaは、独立に、ハロアルキルから選択され、Rabは、OH、OAcおよび−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−NH、−NHアルキルおよび−N(アルキル)から選択される)、
    (f)
    Figure 0005654990

    (式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、Rafは、Hおよびアセチルから選択される)、
    (g)
    Figure 0005654990

    (式中、波線は、Rと分子の残りとの結合点を表し、R、R、R、RおよびRのそれぞれは、独立に、H、ハロ、−OH、−CN、アルキル、ハロアルキル、−アルキル−OH、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−OC(O)−アルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−C(O)ONH、−C(O)ONHR10、−C(O)ONR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、各Radおよび各Raeは、独立に、アルキルおよびハロアルキルから選択される)、ならびに
    (h)
    Figure 0005654990

    (式中、Xは、O、NHおよびNMeから選択される)からなる群から選択され、
    Zが、H、ハロ、−OH、−SH、−CN、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S−アルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NH、−NHR12および−NR1213からなる群から選択される、
    請求項1に記載の化合物、もしくは、かかる化合物の互変異性体、立体異性体、または、それらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  4. 式(I.a)に示した一般構造を有する、請求項1に記載の化合物、もしくはかかる化合物の互変異性体、立体異性体、または、それらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物
    Figure 0005654990

    [式中、R、R、X、Y、Z、R、R、R、RおよびRのそれぞれは独立に選択され、請求項1に定義されている]。
  5. がHであり、
    が、OHであり、そして
    がアルキルであり、該アルキルは、1〜5個のOH置換基で置換されている、
    請求項4に記載の化合物、もしくは、かかる化合物の互変異性体、立体異性体、または、それらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  6. がHであり、
    がOHであり、
    がOHであり、
    がHであり、そして
    がアルキルであり、該アルキルは1〜5個のOH基で置換されている、
    請求項4に記載の化合物、もしくは、かかる化合物の互変異性体、立体異性体、または、それらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  7. XおよびYが、それぞれNであり、
    Rが、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリールおよび置換または非置換ベンゾ縮合ヘテロアリールからなる群から選択され、該置換基のそれぞれは、独立に、アルキル、シクロアルキルおよび−O−アルキルからなる群から選択され、
    Zが、H、ハロ、アルキル、フルオロアルキル、シクロプロピルおよび−NHから選択され、
    が、−NH、−NHR14および−NR1415から選択され、そして
    が、Hである、
    請求項4に記載の化合物、もしくは、かかる化合物の互変異性体、立体異性体、または、それらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  8. 式(I.a.10.j)に示した一般構造を有する、請求項1に記載のもしくは、かかる化合物の互変異性体、立体異性体、または、それらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物
    Figure 0005654990

    [式中、CBは、
    Figure 0005654990

    である]。
  9. XがNであり、
    YがNであり、
    がHであり、
    Zが、H、メチルおよびクロロからなる群から選択され、
    Rが、非置換フェニルであるか、またはアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロ、−CN、−NHおよび−NOからなる群から独立に選択される1〜4個の置換基で置換されているフェニルであり、
    が、−NH、−NHR14および−NR1415からなる群から選択される、
    請求項8に記載の化合物、もしくは、かかる化合物の互変異性体、立体異性体、または、それらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  10. が−NHであり、
    Zが、H、メチルおよびクロロからなる群から選択され、
    Rが、非置換フェニルであるか、またはアルキル、アルコキシ、シクロアルキル、ハロ、−CN、−NHおよび−NOからなる群から独立に選択される1〜4個の置換基で置換されているフェニルであり、
    が−NHであり、
    CBが、式
    Figure 0005654990

    を有する部分である、
    請求項9に記載の化合物、もしくは、かかる化合物の互変異性体、立体異性体、または、それらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  11. Figure 0005654990

    Figure 0005654990

    Figure 0005654990

    からなる群から選択される請求項1に記載の化合物、もしくは、かかる化合物の互変異性体、立体異性体、または、それらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物。
  12. 以下の式(I)
    Figure 0005654990

    [式中、R、R、X、Y、Z、R、R、R、R、R、R、R、R、R18、R19およびnのそれぞれは独立に選択され、
    Rは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール縮合シクロアルキル、ヘテロアリール縮合シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール縮合シクロアルケニル、ヘテロアリール縮合シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール縮合ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール縮合ヘテロシクロアルキルから選択され、
    該アルキル、該アリール、該ヘテロアリール、該シクロアルキル、該アリール縮合シクロアルキル、該ヘテロアリール縮合シクロアルキル、該シクロアルケニル、該アリール縮合シクロアルケニル、該ヘテロアリール縮合シクロアルケニル、該ヘテロシクロアルキル、該アリール縮合ヘテロシクロアルキルおよび該ヘテロアリール縮合ヘテロシクロアルキルのそれぞれは非置換であるか、または任意選択により独立に、同じであるか、もしくは異なっている1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、−CN、オキソ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−アルキル−OH、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル−、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル−、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)−シクロアルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−シクロアルキル、−C(O)O−ヘテロシクロアルキル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−シクロアルキル、−OC(O)−ヘテロシクロアルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−OC(O)NH、−CO(O)NHR10、−CO(O)NR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NH、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)10、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、
    XおよびYは、それぞれ独立に、NおよびCHから選択され、但し、XまたはYの少なくとも一方はNであり、
    Zは、H、ハロ、−OH、−SH、−CN、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S−アルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NH、−NHR12または−NR1213であり、
    は、H、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、ヘテロアリール、−OH、−O−アルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアルキル、−O−ヘテロアリール、−SH、−S−アルキル、−S−アリール、−S−ヘテロアルキル、−S−ヘテロアリール、−NH、−NHR14、−NR1415、−NO、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
    は、Hおよびアルキルから選択され、
    n=1であり、
    は、Hであり、
    は、Hであり、
    は、Hであり、
    または、R及びRの一方がHであり、他方がOHであり、
    及びRの一方がHであり、他方がOHであり、
    及びRの一方がHであり、他方が1〜5個のOH基で置換されているアルキルであり、
    各R18は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NO、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
    該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
    各R19は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NO、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
    該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
    あるいは、R18およびR19は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される0〜3個のスピロ環ヘテロ原子を含有する、3〜7員の飽和または部分的に不飽和のスピロシクロアルキル環を形成し、
    各R10は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
    各R11は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
    あるいは、R10およびR11は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員または6員のヘテロシクロアルキルを形成し、
    各R12は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
    各R13は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
    あるいは、R12およびR13は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員〜6員のヘテロシクロアルキルを形成し、
    各R14は、独立に、アルキル、アルコキシ、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アルキルアミノ、アルキルチオ、ヘテロアルケニル、ハロアルケニル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−アルキル−O−アシル、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、アリール、アリール−アルキル−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−アルキル−から選択され、
    各該アルキル、各該アルコキシ、各該アルケニル、各該ハロアルキル、各該ヘテロアルキル、各該ヘテロハロアルキル、各該アルキルアミノ、各該アルキルチオ、各該ヘテロアルケニル、各該ハロアルケニル、各該−S(O)−アルキル、各該アルキル−OH、各該アルキル−O−アシル、各該−C(O)Oアルキル、各該−C(O)アルキル、各該シクロアルキル、各該シクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルキル、各該ヘテロシクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルケニル、各該ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、各該アリール、各該アリール−アルキル−、各該ヘテロアリールおよび各該ヘテロアリール−アルキル−は非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、−OH、ハロ、−NH、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)アルキル、−S(O)アリール、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルから選択され、
    各R15は、独立に、アルキル、アルコキシ、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アルキルアミノ、アルキルチオ、ヘテロアルケニル、ハロアルケニル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−アルキル−O−アシル、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、アリール、アリール−アルキル−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−アルキル−から選択され、
    各該アルキル、各該アルコキシ、各該アルケニル、各該ハロアルキル、各該ヘテロアルキル、各該ヘテロハロアルキル、各該アルキルアミノ、各該アルキルチオ、各該ヘテロアルケニル、各該ハロアルケニル、各該−S(O)−アルキル、各該アルキル−OH、各該アルキル−O−アシル、各該−C(O)Oアルキル、各該−C(O)アルキル、各該シクロアルキル、各該シクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルキル、各該ヘテロシクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルケニル、各該ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、各該アリール、各該アリール−アルキル−、各該ヘテロアリールおよび各該ヘテロアリール−アルキル−は非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、−OH、ハロ、−NH、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)アルキル、−S(O)アリール、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルから選択され、
    あるいは、R14およびR15は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員〜6員のヘテロシクロアルキルを形成する]
    で示される少なくとも1つの化合物、もしくは、かかる化合物の互変異性体、立体異性体、または、それらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。
  13. HCVポリメラーゼインヒビター、インターフェロン、ウイルス複製インヒビター、アンチセンス薬剤、治療ワクチン、ウイルスプロテアーゼインヒビター、ウイルス粒子生成インヒビター、免疫抑制剤、抗ウイルス抗体、CYP−450インヒビター、抗ウイルス増進剤および抗ウイルス増感剤からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる治療剤をさらに含む、請求項12に記載の医薬組成物。
  14. 治療有効量の式(I)
    Figure 0005654990

    [式中、R、R、X、Y、Z、R、R、R、R、R、R、R、R、R18、R19およびnのそれぞれは独立に選択され、
    Rは、アルキル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール縮合シクロアルキル、ヘテロアリール縮合シクロアルキル、シクロアルケニル、アリール縮合シクロアルケニル、ヘテロアリール縮合シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキル、アリール縮合ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール縮合ヘテロシクロアルキルから選択され、
    該アルキル、該アリール、該ヘテロアリール、該シクロアルキル、該アリール縮合シクロアルキル、該ヘテロアリール縮合シクロアルキル、該シクロアルケニル、該アリール縮合シクロアルケニル、該ヘテロアリール縮合シクロアルケニル、該ヘテロシクロアルキル、該アリール縮合ヘテロシクロアルキルおよび該ヘテロアリール縮合ヘテロシクロアルキルのそれぞれは非置換であるか、または任意選択により独立に、同じであるか、もしくは異なっている1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、−CN、オキソ、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−アルキル−OH、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル−OH、アリール、−O−アリール、−S−アリール、−O−アルキル−アリール、−S−アルキル−アリール、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル−、−O−ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、−O−アルキル−ヘテロアリール、−S−アルキル−ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルアルキル−、−C(O)−アルキル、−C(O)−ハロアルキル、−C(O)−シクロアルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキル、−C(O)H、−C(O)OH、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−シクロアルキル、−C(O)O−ヘテロシクロアルキル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−シクロアルキル、−OC(O)−ヘテロシクロアルキル、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−OC(O)NH、−CO(O)NHR10、−CO(O)NR1011、−NH、−NHR10、−NR1011、−NO、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NH、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)10、置換アリールおよび置換ヘテロアリールから選択され、該置換アリールおよび該置換ヘテロアリールのそれぞれは、独立に、同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基を含有し、各置換基は独立に、ハロ、アルキル、−O−アルキルおよび−C(O)Oアルキルから選択され、
    XおよびYは、それぞれ独立に、NおよびCHから選択され、但し、XまたはYの少なくとも一方はNであり、
    Zは、H、ハロ、−OH、−SH、−CN、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S−アルキル、−O−アルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、−NH、−NHR12または−NR1213であり、
    は、H、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、ヘテロアリール、−OH、−O−アルキル、−O−アリール、−O−ヘテロアルキル、−O−ヘテロアリール、−SH、−S−アルキル、−S−アリール、−S−ヘテロアルキル、−S−ヘテロアリール、−NH、−NHR14、−NR1415、−NO、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
    は、Hおよびアルキルから選択され、
    n=1であり、
    は、Hであり、
    は、Hであり、
    は、Hであり、
    または、R及びRの一方がHであり、他方がOHであり、
    及びRの一方がHであり、他方がOHであり、
    及びRの一方がHであり、他方が1〜5個のOH基で置換されているアルキルであり、
    各R18は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NO、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
    該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
    各R19は、H、−OH、ハロ、−アルキル、−アルケニル、アルキニル、アジド、アリール、ヘテロアリール、−O−アルキル、−O−アルケニル、−OC(O)−アルキル、−SH、−S−アルキル、−NH、−NO、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011、−S(O)R10、−S(O)NHR10、−S(O)NR1011および−S(O)10から選択され、
    該−アルキル、該−アルケニル、該アルキニル、該アリール、該ヘテロアリール、該−O−アルキル、該−O−アルケニル、該−OC(O)−アルキルおよび該−S−アルキルのそれぞれは非置換であるか、または同じでも異なっていてもよい1〜3個の置換基で任意選択により独立に置換されており、各置換基は独立に、ハロ、−OH、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−O−アルキル、−O−アルケニル、−O−ハロアルキル、−O−ハロアルケニル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アルケニル、−OC(O)−ハロアルキル、−OC(O)−ハロアルケニル、−C(O)O−アルキル、−C(O)O−アルケニル、−C(O)O−ハロアルキル、−C(O)O−ハロアルケニル、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロシクロアルケニルから選択され、
    あるいは、R18およびR19は、それらが結合する炭素原子と一緒になって、O、NおよびSから選択される0〜3個のスピロ環ヘテロ原子を含有する、3〜7員の飽和または部分的に不飽和のスピロシクロアルキル環を形成し、
    各R10は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
    各R11は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
    あるいは、R10およびR11は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員または6員のヘテロシクロアルキルを形成し、
    各R12は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
    各R13は、独立に、アルキル、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NHアルキル、−C(O)N(アルキル)、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルケニル、アリールおよびヘテロアリールから選択され、
    あるいは、R12およびR13は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員〜6員のヘテロシクロアルキルを形成し、
    各R14は、独立に、アルキル、アルコキシ、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アルキルアミノ、アルキルチオ、ヘテロアルケニル、ハロアルケニル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−アルキル−O−アシル、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、アリール、アリール−アルキル−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−アルキル−から選択され、
    各該アルキル、各該アルコキシ、各該アルケニル、各該ハロアルキル、各該ヘテロアルキル、各該ヘテロハロアルキル、各該アルキルアミノ、各該アルキルチオ、各該ヘテロアルケニル、各該ハロアルケニル、各該−S(O)−アルキル、各該アルキル−OH、各該アルキル−O−アシル、各該−C(O)Oアルキル、各該−C(O)アルキル、各該シクロアルキル、各該シクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルキル、各該ヘテロシクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルケニル、各該ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、各該アリール、各該アリール−アルキル−、各該ヘテロアリールおよび各該ヘテロアリール−アルキル−は非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、−OH、ハロ、−NH、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)アルキル、−S(O)アリール、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルから選択され、
    各R15は、独立に、アルキル、アルコキシ、アルケニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アルキルアミノ、アルキルチオ、ヘテロアルケニル、ハロアルケニル、−S(O)−アルキル、−アルキル−OH、−アルキル−O−アシル、−C(O)Oアルキル、−C(O)アルキル、シクロアルキル、シクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−アルキル−、ヘテロシクロアルケニル、ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、アリール、アリール−アルキル−、ヘテロアリールおよびヘテロアリール−アルキル−から選択され、
    各該アルキル、各該アルコキシ、各該アルケニル、各該ハロアルキル、各該ヘテロアルキル、各該ヘテロハロアルキル、各該アルキルアミノ、各該アルキルチオ、各該ヘテロアルケニル、各該ハロアルケニル、各該−S(O)−アルキル、各該アルキル−OH、各該アルキル−O−アシル、各該−C(O)Oアルキル、各該−C(O)アルキル、各該シクロアルキル、各該シクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルキル、各該ヘテロシクロアルキル−アルキル−、各該ヘテロシクロアルケニル、各該ヘテロシクロアルケニル−アルキル−、各該アリール、各該アリール−アルキル−、各該ヘテロアリールおよび各該ヘテロアリール−アルキル−は非置換であるか、または任意選択により独立に、同じでも異なっていてもよい1〜5個の置換基で置換されており、各置換基は独立に、−OH、ハロ、−NH、−NHR10、−NR1011、−C(O)OH、−C(O)OR10、−C(O)NH、−C(O)NHR10、−C(O)NR1011、−S(O)アルキル、−S(O)アリール、アルキル、アルコキシ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアルキル、ヘテロハロアルキル、アリール、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルから選択され、
    あるいは、R14およびR15は、それらが結合する窒素と一緒になって、非置換または置換の4員〜6員のヘテロシクロアルキルを形成する]
    で示される少なくとも1つの化合物、もしくは、かかる化合物の互変異性体、立体異性体、または、それらの薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を含む、ウイルス感染症またはウイルス関連障害を治療するための組成物。
  15. 前記ウイルス感染症またはウイルス関連障害がHCV感染症である、請求項14に記載の組成物。
  16. ウイルス感染症またはウイルス関連障害の治療に有用な治療有効量の少なくとも1つのさらなる治療剤と供に投与されることを特徴とする、請求項15に記載の組成物であって、前記少なくとも1つのさらなる治療剤が、HCVポリメラーゼインヒビター、インターフェロン、ウイルス複製インヒビター、アンチセンス薬剤、治療ワクチン、ウイルスプロテアーゼインヒビター、ウイルス粒子生成インヒビター、免疫抑制剤、抗ウイルス抗体、CYP−450インヒビター、抗ウイルス増進剤および抗ウイルス増感剤からなる群から選択される組成物。
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