JP5653070B2 - ヘッドレスト - Google Patents
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Description
そこで、本発明の課題は、ヘッドレストの剛性を高めるようにすることである。
また、前後梁部の前端部に連繋した縦梁部が上下に延在しているから、脚部の上下方向のスパンを短くすることができ、プレートに前後荷重が作用しても、脚部が折れ曲がりにくい。
ピラー10は、一本の棒材又はパイプ材を曲げ加工して得られたものであって、左右対称に設けられている。ピラー10はその前から見て逆U字状に形成され、横から見てクランク状に形成されている。
これら脚部11は、左右に間隔をおいて互いに平行に設けられている。ヘッドレスト1が車両用シートのバックレストに取り付けられる際には、脚部11がバックレストの上からバックレストの上端部に下へ挿入され、バックレスト内に設けられた固定具によって脚部11がバックレストにロックされる。ヘッドレスト1が車両用シートのバックレストに取り付けられた状態では、これら脚部11が上下に延在している。具体的には、脚部11が、鉛直面に対して後ろ上がりに傾斜した状態で上下に延在している。
また、これらの前後梁部12は、左右に間隔をおいて互いに平行に設けられている。
また、これらの縦梁部13は、左右に間隔をおいて互いに平行に設けられている。
正面から見て、左右一対の縦梁部13と横梁部14とが逆U字状(門型状)を成している。
図5に示すように、脚部11と前後梁部12の間の折曲部15の長さを図2の場合と比較して、長くしてもよい。また、折曲部15の曲率を適宜変更してもよい。また、前後梁部12が脚部11の上端部から縦梁部13の下端部にかけて弓なり状に湾曲するように設けられていてもよい。
図6に示すように、補強梁60が、脚部11と前後梁部12の間の折曲部15から、縦梁部13と横梁部14との間の折曲部17にかけて架け渡されるように設けられていてもよい。この補強梁60の一端が折曲部15に溶接され、補強梁60の他端が折曲部17に溶接されている。補強梁60は左側にも右側にも設けられている。また、この補強梁60は、パッド40に埋め込まれている。
このような補強梁60が設けられているので、ピラー10の剛性を高めることができる。
図7に示すように、水平面に対する前後梁部12の傾斜を、図2の場合と比較して、大きくしてもよい。この場合、前後梁部12の前端部が下に折り曲げられ、その前端部が縦梁部13に連繋し、縦梁部13が前後梁部12の前端部から下方に垂下している。そして、右の縦梁部13の下端部が左に折り曲げられ、左の縦梁部13の下端部が右に折り曲げられ、左右の縦梁部13の下端部が横梁部14の左右両端部にそれぞれ連繋し、横梁部14が左右の縦梁部13の下端部の間に架け渡されるように設けられている。
上記実施形態では、左右の前後梁部12が平行に設けられていたが、図9に示すように、左右の前後梁部12が下広がりに設けられていてもよい。つまり、両方の前後梁部12が前上がりに傾斜していることは上記実施形態の場合と同様であるが、更に左の前後梁部12が右上がりに傾斜し、右の前後梁部12が左上がりに傾斜している。これにより、ピラー10の剛性を更に向上させることができる。
また、プレート30の左右幅が左右の脚部11の間隔より狭くなっているから、軽量化も図ることができる。
なお、図5〜図8に示す変形例においても、図9に示すように左右の前後梁部12が下広がりに設けられていてもよい。
図10に示すように、プレート30の左右両端部が後ろに曲げられ、後ろに突出した突縁部33がプレート30の左右両端部に形成されていてもよい。縦梁部13がこれら突縁部33の間の内側に配置され、左の縦梁部13が左の突縁部33に溶接され、右の縦梁部13が右の突縁部33に溶接されている。
なお、突縁部33がこれら縦梁部13の間の内側に配置され、左の縦梁部13が左の突縁部33に溶接され、右の縦梁部13が右の突縁部33に溶接されていてもよい。
また、図5〜図9の変形例においても、図10に示すように突縁部33がプレート30の左右両端部に形成されていてもよい。
図11に示すように、プレート30の左右中央部が後ろに凸状になるようプレート30が湾曲していてもよい。
なお、図5〜図9の変形例においても、図11に示すようにプレート30が湾曲していてもよい。また、図10の変形例においても、図12に示すようにプレート30が湾曲してもよい。
上記実施形態では、プレート30の後面の縁部が縦梁部13や横梁部14に溶接されていたが、図13に示すように、プレート30の前面の縁部が縦梁部13や横梁部14に溶接されていてもよい。この場合、プレート30は、縦梁部13や横梁部14に溶接された部分よりも中央部が前に盛り上がっており、その盛り上がり部34が左右の縦梁部13と横梁部14によって囲われる領域内に位置している。
上記実施形態では、プレート30及びピラー10が金属製であって、プレート30とピラー10が溶接によって取り付けられていた。
それに対して、プレート30とピラー10のどちらか一方又は両方が樹脂製であってもよい。この場合、溶接によってプレート30とピラー10を取り付けることができないので、図14に示すような取付構造によってプレート30とピラー10を取り付けるとよい。具体的には、爪35がプレート30の後面に凸設され、この爪35が下に折れ曲がって鉤状に設けられている。一方、ピラー10の縦梁部13の前面側に取付穴19が形成され、取付穴19に爪35が挿入され、爪35の折曲がった先の部分が縦梁部13内に係止している。
上記実施形態では、プレート30が縦梁部13及び横梁部14の前に位置し、プレート30の後面の縁部が縦梁部13や横梁部14に溶接されていた。それに対し、プレート30が左右の縦梁部13と横梁部14によって囲われる領域内に位置した状態で、プレート30の上端面が横梁部14に溶接され、プレート30の左右の端面が左右の縦梁部13にそれぞれ溶接されていてもよい。
上記実施形態や変形例1〜9では、一本のパイプを折り曲げ加工することによってピラー10が形成されていた。それに対し、脚部11、前後梁部12、縦梁部13、横梁部14がそれぞれの独立したパイプ材からなり、これらを溶接して組み立ててもよい。
上記実施形態や変形例1〜10では、ヘッドレスト1が車両用シートの背もたれの上端部に取り付けられるものとしたが、他のシート(例えば、列車、船舶、航空機等の乗物用のシート、リラックスチェア等)の背もたれの上端部に取り付けられるものとしてもよい。
10 ピラー
11 脚部
12 前後梁部
13 縦梁部
14 横梁部
30 プレート
40 パッド
Claims (3)
- 上下に延在した左右の脚部と、
前記脚部に連繋するとともに、前記脚部から前方に延出した左右の前後梁部と、
前記前後梁部の前端部に連繋するとともに、上下に延在した左右の縦梁部と、
前記縦梁部に沿って立てた状態に設けられ、前記縦梁部に取り付けられ、その一方の面が前方に向いたプレートと、
前記プレートの左右両端部から後方へ突出するように形成された左右の突縁部と、
前記前後梁部、前記縦梁部、前記プレート及び前記突縁部を包み込むように形成されたパッドと、
前記プレートの前面に凹んだ状態に設けられ溝と、を備え、
前記プレートの裏面が前記溝の裏側において凸状に設けられることによって前記溝がビードとなり、前記ビードが上下に延在した部分と左右に延在した部分とを有し、
前記突縁部が左右の前記縦梁部の間の内側又は外側において前記縦梁部に溶接されていることを特徴とするヘッドレスト。 - 前記ビードの上下に延在した部分と前記ビードの左右に延在した部分とが交差することを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト。
- 前記プレートはその前面が後方へ凹状に、その後面が後方へ凸状となるように湾曲することを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドレスト。
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