JP5647676B2 - 無線通信システム、高電力基地局、無線端末、低電力基地局、及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム、高電力基地局、無線端末、低電力基地局、及び無線通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、下りリンク制御チャネルを介して割り当て情報を伝送する無線通信システム、無線基地局、無線端末、及び無線通信方法に関する。
現在運用されている第3世代及び第3.5世代セルラ通信システムよりも高速・大容量の通信を実現する次世代システムとして、標準化団体である3GPPで標準化されているLTE(Long Term Evolution)、及びLTEを高度化したLTE Advancedがある。LTEシステム(LTE Advancedを含む)では、無線基地局は、下りリンク制御チャネル(PDCCH: Physical Downlink Control CHannel)を介して、無線端末に割り当てた無線リソースを示す割り当て情報を送信する。
LTE Advancedにおいては、高電力基地局(いわゆる、マクロセル基地局)と低電力基地局(いわゆる、ピコセル基地局又はフェムトセル基地局等)とが混合するヘテロジーニアスネットワークの提供が検討されている。ヘテロジーニアスネットワークは、高電力基地局の負荷を低電力基地局に分散させることが可能である。
無線端末は複数の無線基地局のうち無線信号の受信電力が最も高いものに接続することが一般的であることから、ヘテロジーニアスネットワークにおいては、低電力基地局に無線端末が接続する機会が少なくなる可能性がある。このような事情に鑑みて、低電力基地局からの受信電力が最も高い状態でなくても無線端末を当該低電力基地局に接続するように制御することで、低電力基地局のカバレッジ(すなわち、通信エリア範囲)を拡大する手法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
下りリンク制御チャネルは無線基地局間で周波数帯域が重複するため、互いに隣接する2つの無線基地局においては、一方の無線基地局が使用する下りリンク制御チャネルが、他方の無線基地局が使用する下りリンク制御チャネルからの干渉を受け、当該一方の無線基地局の下りリンク制御チャネルを介して割り当て情報を正常に受信できなくなる可能性がある。無線端末は、無線基地局からの割り当て情報を正常に受信できないと、自端末に割り当てられた無線リソースを特定できず、当該無線基地局との無線通信を継続できない。
特に、ヘテロジーニアスネットワークにおいて低電力基地局のカバレッジを拡大する手法では、低電力基地局が使用する下りリンク制御チャネルが、高電力基地局が使用する下りリンク制御チャネルから大きな干渉を受ける可能性が高いため、上記の問題がより一層深刻になる。
そこで、本発明は、下りリンク制御チャネルの基地局間干渉を低減できる無線通信システム、無線基地局、無線端末、及び無線通信方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。
まず、本発明に係る無線通信システムの特徴は、時間方向にサブフレームが並ぶ通信フレーム構成を使用して無線基地局(例えばマクロセル基地局MeNB)と無線端末(例えば無線端末MUE)との無線通信を行う無線通信システムであって、前記無線基地局は、第1のサブフレーム(例えばサブフレームSF#A)において、前記無線端末に割り当てた無線リソース(例えばリソースブロック)を示す割り当て情報と、前記第1のサブフレームよりも後のサブフレームであって前記割り当て情報に従った割り当てが適用される第2のサブフレーム(例えばサブフレームSF#B)を示すサブフレーム情報とを、下りリンク制御チャネルを介して送信する基地局側送信処理部(例えば無線通信部210、割り当て情報生成部223、サブフレーム情報生成部224)を具備し、前記無線端末は、前記第1のサブフレームにおいて、前記下りリンク制御チャネルを介して前記無線基地局から前記割り当て情報及び前記サブフレーム情報を受信することができる端末側受信処理部(例えば無線通信部310、情報復号部321)と、前記端末側受信処理部が受信した前記割り当て情報及び前記サブフレーム情報に基づいて、前記第1のサブフレーム及び前記第2のサブフレームのそれぞれについて割り当てられた無線リソースを特定するリソース特定部(例えばリソース特定部322)とを具備し、前記端末側受信処理部は、前記サブフレーム情報を受信を受信した場合に、前記第2のサブフレームにおいて、前記割り当て情報の受信処理を省略することを要旨とする。
このような特徴によれば、1つの割り当て情報を複数のサブフレームに適用可能になり、第2のサブフレームにおいて無線基地局と無線端末との間での割り当て情報の送受信が省略されるため、当該無線基地局の周辺基地局は、第2のサブフレームにおいて当該無線基地局の下りリンク制御チャネルから受ける干渉が軽減される。したがって、下りリンク制御チャネルの基地局間干渉を低減できる。
本発明に係る無線通信システムの他の特徴は、上記の特徴に係る無線通信システムにおいて、前記基地局側送信処理部は、前記第2のサブフレームにおいて、前記割り当て情報の送信処理を省略することを要旨とする。
本発明に係る無線通信システムの他の特徴は、上記の特徴に係る無線通信システムにおいて、前記第2のサブフレームは、前記第1のサブフレームの次のサブフレームを含むことを要旨とする。
本発明に係る無線通信システムの他の特徴は、上記の特徴に係る無線通信システムにおいて、前記無線基地局の周辺にある他の無線基地局である周辺基地局(例えばピコセル基地局PeNB)をさらに有し、前記周辺基地局は、前記第2のサブフレームを指定するための指定情報を基地局間通信により前記無線基地局に送信する指定情報送信部(例えば指定情報生成部123、X2インタフェース通信部140)を具備し、前記無線基地局は、前記指定情報を基地局間通信により受信する指定情報受信部(例えばX2インタフェース通信部140)をさらに具備し、前記基地局側送信処理部は、前記指定情報受信部が受信した前記指定情報によって指定された前記第2のサブフレームを示す前記サブフレーム情報を送信することを要旨とする。
本発明に係る無線通信システムの他の特徴は、上記の特徴に係る無線通信システムにおいて、前記周辺基地局は、前記周辺基地局に接続する無線端末(例えば無線端末PUE)のうち、前記無線基地局から受ける干渉によって無線状態の劣化した劣化無線端末を検出する検出部(例えば劣化端末検出部122)と、前記第2のサブフレームにおいて、前記劣化無線端末に割り当てた無線リソースを示す周辺側割り当て情報を下りリンク制御チャネルを介して送信する周辺側送信処理部(例えば無線通信部110)とをさらに具備することを要旨とする。
本発明に係る無線通信システムの他の特徴は、上記の特徴に係る無線通信システムにおいて、前記指定情報送信部は、前記検出部によって前記劣化無線端末が検出された場合に、前記指定情報を基地局間通信により前記無線基地局に送信することを要旨とする。
本発明に係る無線通信システムの他の特徴は、上記の特徴に係る無線通信システムにおいて、前記周辺側送信処理部は、前記第2のサブフレームにおいて前記周辺側割り当て情報を送信する際に、前記第2のサブフレームよりも後のサブフレームであって前記周辺側割り当て情報に従った割り当てが適用される第3のサブフレーム(例えばサブフレームSF#C)を示す周辺側サブフレーム情報を送信することを要旨とする。
本発明に係る無線通信システムの他の特徴は、上記の特徴に係る無線通信システムにおいて、それぞれ周波数帯の異なる複数のコンポーネントキャリアを束ねて使用するキャリアアグリゲーション技術が利用される場合、前記サブフレーム情報は、コンポーネントキャリアの指定に用いられることを要旨とする。
本発明に係る無線基地局の特徴は、時間方向にサブフレームが並ぶ通信フレーム構成を使用して無線端末(例えば無線端末MUE)との無線通信を行う無線基地局(例えばマクロセル基地局MeNB)であって、第1のサブフレームにおいて、前記無線端末に割り当てた無線リソースを示す割り当て情報と、前記第1のサブフレームよりも後のサブフレームであって前記割り当て情報に従った割り当てが適用される第2のサブフレームを示すサブフレーム情報とを、下りリンク制御チャネルを介して送信する基地局側送信処理部(例えば無線通信部210、割り当て情報生成部223、サブフレーム情報生成部224)を具備することを要旨とする。
本発明に係る無線端末の特徴は、時間方向にサブフレームが並ぶ通信フレーム構成を使用して無線基地局(例えばマクロセル基地局MeNB)との無線通信を行う無線端末(例えば無線端末MUE)であって、第1のサブフレームにおいて、前記無線基地局によって割り当てられた無線リソースを示す割り当て情報と、前記第1のサブフレームよりも後のサブフレームであって前記割り当て情報に従った割り当てが適用される第2のサブフレームを示すサブフレーム情報とを、下りリンク制御チャネルを介して受信することができる端末側受信処理部(例えば無線通信部310、情報復号部321)を具備し、前記端末側受信処理部は、前記サブフレーム情報を受信した場合に、前記第2のサブフレームにおいて前記割り当て情報の受信処理を省略することを要旨とする。
本発明に係る無線基地局の特徴は、時間方向にサブフレームが並ぶ通信フレーム構成を使用して無線端末(例えば無線端末PUE)との無線通信を行う無線基地局(例えばピコセル基地局PeNB)であって、第1のサブフレームよりも後のサブフレームであって前記第1のサブフレームと対応する割り当て情報に従った割り当てが適用される第2のサブフレームを指定するための指定情報を、基地局間通信により他の無線基地局に送信する指定情報送信部(例えば指定情報生成部123、X2インタフェース通信部140)を具備することを要旨とする。
本発明に係る無線通信方法の特徴は、時間方向にサブフレームが並ぶ通信フレーム構成を使用して無線基地局と無線端末との無線通信を行う無線通信方法であって、前記無線基地局が、第1のサブフレームにおいて、前記無線端末に割り当てた無線リソースを示す割り当て情報と、前記第1のサブフレームよりも後のサブフレームであって前記割り当て情報に従った割り当てが適用される有限個の第2のサブフレームを示すサブフレーム情報とを、下りリンク制御チャネルを介して送信するステップと、前記無線端末が、前記第1のサブフレームにおいて、前記下りリンク制御チャネルを介して前記無線基地局から前記割り当て情報及び前記サブフレーム情報を受信するステップと、前記無線基地局が、前記第2のサブフレームにおいて、前記割り当て情報の送信処理を省略するステップと、前記無線端末が、受信した前記サブフレーム情報に基づいて、前記第2のサブフレームにおいて、前記割り当て情報の受信処理を省略するステップとを有することを要旨とする。
本発明によれば、下りリンク制御チャネルの基地局間干渉を低減できる無線通信システム、無線基地局、無線端末、及び無線通信方法を提供できる。
第1実施形態〜第3実施形態に係るLTEシステムの概要を説明するための図である。 図2(a)は、FDD方式が使用される場合の通信フレーム構成を示すフレーム構成図であり、図2(b)は、下りリンクにおけるサブフレームの構成を示す図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。 第1実施形態に係るピコセル基地局の構成を示すブロック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るマクロセル基地局の構成を示すブロック図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係る無線端末の構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るPDCCH干渉管理の具体例を説明するための図である。 第1実施形態に係る無線通信システムの動作例を示す動作シーケンス図である。 第2実施形態に係るピコセル基地局の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る無線端末の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係るPDCCH干渉管理の具体例を説明するための図である。 第2実施形態に係る無線通信システムの動作例を示す動作シーケンス図である。 第3実施形態に係る無線通信システムの概略構成図である。 その他の実施形態に係るキャリアアグリゲーション技術が使用されるケースを説明するための図である。
図面を参照して、本発明の第1実施形態〜第3実施形態、及びその他の実施形態を説明する。以下の各実施形態における図面において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付す。
[LTEシステムの概要]
第1実施形態〜第3実施形態の説明の前に、LTEシステムの概要について、第1実施形態〜第3実施形態に関連する内容を説明する。
図1は、LTEシステムの概要を説明するための図である。図1に示すように、複数の無線基地局eNBはE−UTRAN(Evolved-UMTS Terrestrial Radio Access Network)を構成する。複数の無線基地局eNBそれぞれは、無線端末UEに通信サービスを提供するエリアであるセルを形成する。
無線端末UEは、ユーザが所持する無線通信装置であり、ユーザ装置とも称される。無線端末UEは、複数の無線基地局eNBのうち無線信号の受信電力(RSRP: Reference Signal Received Power)が最も高いものに接続する。ただし、RSRPに限らず、SNR(Signal to Noise ratio)等の他の受信品質指標を使用してもよい。
各無線基地局eNBは、基地局間通信を提供する論理的な通信路であるX2インターフェースを介して互いに通信可能である。複数の無線基地局eNBそれぞれは、S1インターフェースを介して、EPC(Evolved Packet Core)、具体的には、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving Gateway)と通信可能である。
無線基地局eNBと無線端末UEとの無線通信においては、下りリンクの多重方式としてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式が、上りリンクの多重方式としてSC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)方式がそれぞれ適用される。また、複信方式としてFDD(Frequency Division Duplex)方式又はTDD(Time Division Duplex)方式が適用される。
図2(a)は、FDD方式が使用される場合の通信フレーム構成を示すフレーム構成図である。
図2(a)に示すように、時間方向に並ぶ10個のサブフレームは1つの無線フレームを構成し、各サブフレームは2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。また、各スロットは、時間方向(time domain)に7個のOFDMシンボルを含み、周波数方向(frequency domain)に複数のリソースブロック(RB)を含む。
図2(b)は、下りリンクにおけるサブフレームの構成を示す図である。
図2(b)に示すように、サブフレームは2個の連続的なスロットを含む。サブフレーム内の一番目のスロットの先頭から最大3OFDMシンボルの区間は、制御情報を伝送するPDCCHとして使用される無線リソースを構成する制御領域である。制御情報とは、上りリンク及び下りリンクの割り当て情報(いわゆる、スケジューリング情報)等である。なお、制御領域は、PDCCH以外に、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)やPHICH(Physical Hybrid Automatic Repeat Request Indicator Channel)などを含んでもよい。
サブフレームの残りのOFDMシンボル区間は、ユーザデータを伝送するPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)として使用される無線リソースを構成するデータ領域である。PDSCHは、少なくとも1つのリソースブロックにより構成される。
無線端末UEは、ブラインドデコーディングにより、割り当て情報を含む制御情報を復号する。無線端末UEは、PDCCHを介して伝送される割り当て情報を復号することで、PDSCHとして割り当てられたリソースブロック、及びPUSCHとして割り当てられたリソースブロックを特定できる。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態を説明する。第1実施形態においては、(1)無線通信システムの構成、(2)無線通信システムの詳細構成、(3)PDCCH干渉管理の具体例、(4)無線通信システムの動作、(5)第1実施形態の効果の順に説明する。
(1)無線通信システムの構成
図3は、第1実施形態に係る無線通信システム1Aの概略構成図である。第1実施形態に係る無線通信システム1Aは、ヘテロジーニアスネットワークが適用される。
図3に示すように、無線通信システム1Aは、マクロセル基地局MeNBと、マクロセル基地局MeNBに接続する無線端末MUEと、マクロセル基地局MeNBが形成するマクロセルMC内に設置され、マクロセル基地局MeNBに隣接するピコセル基地局PeNBと、ピコセル基地局PeNBが形成するピコセルPC内でピコセル基地局PeNBに接続する無線端末PUEとを有する。なお、図3では、無線端末MUE及び無線端末PUEのそれぞれを1つのみ図示しているが、実際には無線端末MUE及び無線端末PUEのそれぞれは複数であるものとする。
ピコセル基地局PeNBは、マクロセル基地局MeNBよりも送信出力が小さい低電力基地局である。このため、ヘテロジーニアスネットワークにおいては、RSRPが最も高い無線基地局eNBを選択して無線端末UEが接続する選択基準を採用すると、ピコセル基地局PeNBのカバレッジ(無線端末UEを収容可能な範囲)が狭くなる可能性がある。特に、ピコセル基地局PeNBがマクロセル基地局MeNBに近い状況下では、ピコセル基地局PeNBのカバレッジが非常に狭くなり、ピコセル基地局PeNBを有効活用できない。
ピコセル基地局PeNBの送信出力を上昇させずにピコセル基地局PeNBのカバレッジを拡大可能な方法としては、主に以下の2つの方法が使用できる。
第1に、RSRPが最も大きい無線信号を送信する無線基地局eNBを当該無線端末UEの接続先として選択するのではなく、無線端末UEとの間の伝搬損失(パスロス)が最も小さい無線基地局eNBを無線端末UEの接続先として選択する方法がある。これにより、例えば無線端末UEに最も近いような無線基地局eNBが接続先として選択されるため、ピコセル基地局PeNBのカバレッジを拡大できる。
第2に、無線端末UEがマクロセル基地局MeNB及びピコセル基地局PeNBのそれぞれから無線信号を受信可能な場合において、ピコセル基地局PeNBに対応するRSRPとマクロセル基地局MeNBに対応するRSRPとを比較する際に、ピコセル基地局PeNBに対応するRSRPにバイアス値を加える方法がある。ピコセル基地局PeNBに対応するRSRPにバイアス値を加えることで、オフセット後の当該RSRPが、マクロセル基地局MeNBに対応するRSRPを上回る可能性が高まる。よって、ピコセル基地局PeNBが優先的に接続先として選択されるため、ピコセル基地局PeNBのカバレッジを拡大できる。
第1実施形態では、上記第2の方法によって、ピコセル基地局PeNBのカバレッジが拡大された状態であるものとする。
マクロセル基地局MeNBは、制御領域を用いて構成されるPDCCHを介して、無線端末MUEに割り当てたリソースブロックを示す割り当て情報を送信する。ピコセル基地局PeNBは、制御領域を用いて構成されるPDCCHを介して、無線端末PUEに割り当てたリソースブロックを示す割り当て情報を送信する。これらの制御領域は周波数帯域が重複するため、マクロセル基地局MeNB及びピコセル基地局PeNBのそれぞれのPDCCHが互いに干渉を与え合う。
ピコセル基地局PeNBのカバレッジが拡大された状態においては、ピコセル基地局PeNBに接続する無線端末PUEは、ピコセル基地局PeNBからの受信電力よりも、マクロセル基地局MeNBからの受信電力の方が高いことがある。この場合、ピコセル基地局PeNBが使用するPDCCHは、マクロセル基地局MeNBが使用するPDCCHから大きな干渉を受け、無線端末PUEが割り当て情報を受信(復号)不可能になる。
以下においては、マクロセル基地局MeNB及びピコセル基地局PeNB間でのPDCCHの干渉管理を主として説明する。
(2)無線通信システムの詳細構成
次に、第1実施形態に係る無線通信システム1Aの詳細構成について、(2.1)ピコセル基地局PeNBの構成、(2.2)マクロセル基地局MeNBの構成、(2.3)無線端末MUEの構成の順に説明する。
(2.1)ピコセル基地局PeNBの構成
次に、第1実施形態に係るピコセル基地局PeNBの構成を説明する。図4は、第1実施形態に係るピコセル基地局PeNBの構成を示すブロック図である。
図4に示すように、ピコセル基地局PeNBは、アンテナ部101、無線通信部110、制御部120、記憶部130、及びX2インタフェース通信部140を有する。
無線通信部110は、例えば無線周波数(RF)回路やベースバンド(BB)回路等を用いて構成され、無線端末PUEと無線信号の送受信を行う。また、無線通信部110は、送信信号の変調と受信信号の復調とを行う。
制御部120は、例えばCPUを用いて構成され、ピコセル基地局PeNBが備える各種の機能を制御する。記憶部130は、例えばメモリを用いて構成され、ピコセル基地局PeNBの制御等に用いられる各種の情報を記憶する。X2インタフェース通信部140は、X2インタフェースを使用して他の無線基地局との基地局間通信を行う。
制御部120は、接続先選択部121、劣化端末検出部122、指定情報生成部123、リソース割り当て部124、及び割り当て情報生成部125を有する。
接続先選択部121は、無線通信部110が無線端末PUEから受信する測定結果報告(メジャメントレポート)に基づいて、無線端末PUEの次の接続先を選択する。無線端末PUEがマクロセル基地局MeNB及びピコセル基地局PeNBそれぞれの参照信号を受信する場合、測定結果報告は、マクロセル基地局MeNBに対応するRSRPとピコセル基地局PeNBに対応するRSRPとを含む。接続先選択部121は、マクロセル基地局MeNBに対応するRSRPとピコセル基地局PeNBに対応するRSRPとを比較する前に、ピコセル基地局PeNBに対応するRSRPにバイアス値を加える。バイアス後のRSRPが、マクロセル基地局MeNBに対応するRSRPよりも低い場合、接続先選択部221は、無線端末PUEの接続先をマクロセル基地局MeNBに切り替えるようにハンドオーバ制御を行う。
劣化端末検出部122は、ピコセル基地局PeNBに接続する複数の無線端末PUEのそれぞれから受信する測定結果報告(メジャメントレポート)に基づいて、複数の無線端末PUEのうち、マクロセル基地局MeNBから受ける干渉によって無線状態の劣化した劣化無線端末PUEを検出する。劣化無線端末PUEは、ピコセル基地局PeNBからPDCCHを介して送信される割り当て情報を正常に受信できない可能性の高い無線端末である。例えば、劣化端末検出部122は、マクロセル基地局MeNBに対応するRSRPが閾値を超える無線端末PUEを劣化無線端末PUEとして検出する。
指定情報生成部123は、劣化端末検出部122によって劣化無線端末PUEが検出された場合に、PDCCHの干渉を低減させるべきサブフレームを指定するための指定情報を生成する。例えば、サブフレーム番号を指定情報とすることができる。PDCCHの干渉を低減させるべきサブフレームの数は、1つであってもよく、所定数であってもよい。つまり、PDCCHの干渉を低減させるべきサブフレームの数は、有限である。X2インタフェース通信部140は、指定情報生成部123によって生成された指定情報を含むPDCCH規制メッセージをマクロセル基地局MeNBに送信する。第1実施形態において、指定情報生成部123及びX2インタフェース通信部140は、指定情報送信部を構成する。
リソース割り当て部124は、サブフレーム毎に、データチャネル(PDSCH、PUSCH)として無線端末PUEに割り当てるリソースブロックを決定する。例えば、リソース割り当て部124は、無線端末PUEからフィードバックされるCQI(Channel Quality Information)に基づき、プロポーショナルフェアネス等のスケジューリングアルゴリズムを用いて、無線端末PUEに割り当てるリソースブロックを決定する。PDCCH規制メッセージをマクロセル基地局MeNBに送信した後においては、リソース割り当て部124は、指定情報によって指定したサブフレームについて、劣化無線端末PUEに割り当てるリソースブロックを決定する。
割り当て情報生成部125は、リソース割り当て部124によって決定されたリソースブロックを示す割り当て情報を生成する。無線通信部110は、割り当て情報生成部125によって生成された割り当て情報をPDCCHを介して無線端末PUEに送信する。無線通信部110は、指定情報によって指定したサブフレームにおいて、劣化無線端末PUEに割り当てたリソースブロックを示す割り当て情報(周辺側割り当て情報)をPDCCHを介して送信する。第1実施形態において、割り当て情報生成部125及び無線通信部110は、周辺側送信処理部を構成する。
(2.2)マクロセル基地局MeNBの構成
次に、マクロセル基地局MeNBの構成を説明する。図5は、マクロセル基地局MeNBの構成を示すブロック図である。
図5に示すように、マクロセル基地局MeNBは、アンテナ部201、無線通信部210、制御部220、記憶部230、及びX2インタフェース通信部240を有する。
無線通信部110は、例えば無線周波数(RF)回路やベースバンド(BB)回路等を用いて構成され、無線端末MUEと無線信号の送受信を行う。また、無線通信部210は、送信信号の変調と受信信号の復調とを行う。
制御部220は、例えばCPUを用いて構成され、マクロセル基地局MeNBが備える各種の機能を制御する。記憶部230は、例えばメモリを用いて構成され、マクロセル基地局MeNBの制御等に用いられる各種の情報を記憶する。
X2インタフェース通信部240は、X2インタフェースを使用して他の無線基地局との基地局間通信を行う。第1実施形態において、X2インタフェース通信部240は、指定情報を含むPDCCH規制メッセージを受信する指定情報受信部に相当する。
制御部220は、接続先選択部221、リソース割り当て部222、割り当て情報生成部223、及びサブフレーム情報生成部224を有する。
接続先選択部221は、無線通信部210が無線端末MUEから受信する測定結果報告(メジャメントレポート)に基づいて、無線端末MUEの次の接続先を選択する。無線端末MUEがマクロセル基地局MeNB及びピコセル基地局PeNBそれぞれの参照信号を受信する場合、測定結果報告は、マクロセル基地局MeNBに対応するRSRPとピコセル基地局PeNBに対応するRSRPとを含む。接続先選択部221は、マクロセル基地局MeNBに対応するRSRPとピコセル基地局PeNBに対応するRSRPとを比較する前に、ピコセル基地局PeNBに対応するRSRPにバイアス値を加える。バイアス後のRSRPが、マクロセル基地局MeNBに対応するRSRPよりも高い場合、接続先選択部221は、無線端末MUEの接続先をピコセル基地局PeNBに切り替えるようにハンドオーバ制御を行う。
リソース割り当て部222は、サブフレーム毎に、データチャネル(PDSCH、PUSCH)として無線端末MUEに割り当てるリソースブロックを決定する。例えば、リソース割り当て部222は、無線端末MUEからフィードバックされるCQIに基づき、プロポーショナルフェアネス等のスケジューリングアルゴリズムを用いて、無線端末MUEに割り当てるリソースブロックを決定する。
割り当て情報生成部223は、リソース割り当て部222によって決定されたリソースブロックを示す割り当て情報を生成する。無線通信部210は、割り当て情報生成部223によって生成された割り当て情報をPDCCHを介して無線端末MUEに送信する。
サブフレーム情報生成部224は、PDCCH規制メッセージをピコセル基地局PeNBから受信した場合に、PDCCH規制メッセージに含まれる指定情報によって指定された有限個(1個又は複数個)のサブフレームを示すサブフレーム情報を生成する。この場合、無線通信部210は、割り当て情報生成部223によって生成された割り当て情報と、サブフレーム情報生成部224によって生成されたサブフレーム情報とを、PDCCHを介して送信する。第1実施形態において、割り当て情報生成部223、サブフレーム情報生成部224、及び無線通信部210は、基地局側送信処理部を構成する。
サブフレーム情報が示すサブフレームは、割り当て情報が送信されるサブフレームよりも後のサブフレームであり、且つ、当該割り当て情報に従った割り当てが適用される。
(2.3)無線端末MUEの構成
次に、無線端末MUEの構成を説明する。図6は、無線端末MUEの構成を示すブロック図である。
図6に示すように、無線端末MUEは、アンテナ部301、無線通信部310、制御部320、及び記憶部330を有する。
無線通信部310は、例えば無線周波数(RF)回路やベースバンド(BB)回路等を用いて構成され、マクロセル基地局MeNBと無線信号の送受信を行う。また、無線通信部310は、送信信号の変調と受信信号の復調とを行う。
制御部320は、例えばCPUを用いて構成され、無線端末MUEが備える各種の機能を制御する。記憶部330は、例えばメモリを用いて構成され、無線端末MUEの制御等に用いられる各種の情報を記憶する。
制御部320は、情報復号部321及びリソース特定部322を有する。情報復号部321は、無線通信部310がマクロセル基地局MeNBから受信した割り当て情報及びサブフレーム情報を復号する。第1実施形態において、無線通信部310及び情報復号部321は、端末側受信処理部を構成する。
リソース特定部322は、情報復号部321によって復号された割り当て情報及びサブフレーム情報に基づいて、割り当てられたリソースブロックを特定するとともに、当該割り当て情報に従った割り当てが適用される有限個のサブフレームを特定する。
(3)PDCCH干渉管理の具体例
次に、第1実施形態に係るPDCCH干渉管理の具体例を説明する。図7は、第1実施形態に係るPDCCH干渉管理の具体例を説明するための図である。
図7(a)は、PDCCH干渉管理が適用さないケースを示す図である。
図7(a)に示すように、マクロセル基地局MeNBがPDCCHとして使用する制御領域と、ピコセル基地局PeNBがPDCCHとして使用する制御領域とは、周波数帯域が重複する。ピコセル基地局PeNBのPDCCHは、マクロセル基地局MeNBのPDCCHから干渉を受ける。
図7(b)は、PDCCH干渉管理が適用されるケースを示す図である。
図7(b)に示すように、マクロセル基地局MeNBの無線通信部210は、サブフレームSF#A(第1のサブフレーム)において、無線端末MUEに割り当てたリソースブロックを示す割り当て情報と、サブフレームSF#Aよりも後のサブフレームであって当該割り当て情報に従った割り当てが適用されるサブフレームSF#B(第2のサブフレーム)を示すサブフレーム情報とを、PDCCHを介して送信する。
無線端末MUEの無線通信部310は、サブフレームSF#Aにおいて、PDCCHを介してマクロセル基地局MeNBから割り当て情報及びサブフレーム情報を受信する。無線端末MUEの情報復号部321は、無線通信部310が受信した割り当て情報及びサブフレーム情報を復号する。無線端末MUEのリソース特定部322は、情報復号部321によって復号された割り当て情報及びサブフレーム情報に基づいて、サブフレームSF#A及び及びSF#Bのそれぞれについて割り当てられたリソースブロックを特定する。具体的には、リソース特定部322は、サブフレーム情報が示すサブフレームSF#Bについては、サブフレームSF#Aで割り当てられたリソースブロックと同一周波数のリソースブロックが割り当てられたと判断する。
このような方法によれば、1つの割り当て情報を複数のサブフレームに適用可能になり、サブフレームSF#Bにおいてマクロセル基地局MeNBと無線端末MUEとの間でのPDCCHを介した割り当て情報の送受信が省略されるため、当該マクロセル基地局MeNBの周辺にあるピコセル基地局PeNBは、サブフレームSF#Bにおいてマクロセル基地局MeNBのPDCCHから受ける干渉が軽減される。
一方、ピコセル基地局PeNBの無線通信部110は、サブフレームSF#Bにおいて、劣化無線端末PUEに割り当てたリソースブロックを示す割り当て情報をPDCCHを介して送信する。これにより、劣化無線端末PUEが割り当て情報を正常に受信することができ、ピコセル基地局PeNBと劣化無線端末PUEとの無線通信を継続可能になる。
上記の例では、サブフレームSF#Bにおいて、マクロセル基地局MeNBがPDCCHを一切使用せずに制御領域をブランクにすることを想定している。ただし、サブフレームSF#Bにおいて、マクロセル基地局MeNBが制御領域の一部のみの使用を許可し、PDCCHの使用率(つまり、制御領域においてPDCCHが使用される割合)を低下させる方法でもよい。例えば、制御領域の1OFDMシンボル分相当の使用を許可することで、PDCCHの使用率を低下させることができる。このような方法でPDCCHの使用率を低下させる場合には、ピコセル基地局PeNBは、マクロセル基地局MeNBが使用しない制御領域部分又はマクロセル基地局MeNBがPDCCHの使用率を低下させているサブフレームに対応するPDCCHリソースを劣化無線端末PUEに割り当てることが好ましい。
なお、マクロセル基地局MeNB及び無線端末MUEは、サブフレームSF#A及びサブフレームSF#Bのそれぞれにおいて、異なるHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)プロセスに対応するユーザデータを送受信してもよい。この場合、マクロセル基地局MeNBは、サブフレームSF#A及びサブフレームSF#Bのそれぞれにおいて使用される異なるHARQに係る制御情報をサブフレームSF#AにおけるPDCCHを介して無線端末MUEに送信する。
また、マクロセル基地局MeNB及び無線端末MUEは、サブフレームSF#A及びサブフレームSF#Bのそれぞれにおいて、同じHARQプロセスに対応するユーザデータを送受信してもよい。この場合、マクロセル基地局MeNBは、サブフレームSF#A及びサブフレームSF#Bのそれぞれにおいて使用される同じHARQに係る制御情報を、サブフレームSF#AにおけるPDCCHを介して無線端末MUEに送信する。
(4)無線通信システムの動作
図8は、第1実施形態に係る無線通信システム1Aの動作例を示す動作シーケンス図である。ここでは、無線通信システム1Aが図7(b)に示すPDCCH干渉管理を行うケースを説明する。
ステップS101において、無線端末PUEは、ピコセル基地局PeNB及びマクロセル基地局MeNBのそれぞれについてRSRPを測定する。
ステップS102において、無線端末PUEは、ステップS101で測定したRSRPを示す測定結果報告をピコセル基地局PeNBに送信する。ピコセル基地局PeNBの無線通信部110は、測定結果報告を受信する。
ステップS103において、ピコセル基地局PeNBの劣化端末検出部122は、無線通信部110が受信した測定結果報告に基づいて劣化無線端末PUEを検出する。
ステップS104において、ピコセル基地局PeNBの指定情報生成部123は、サブフレームSF#Bを指定する指定情報を生成する。そして、ピコセル基地局PeNBのX2インタフェース通信部140は、指定情報生成部123によって生成された指定情報を含むPDCCH規制メッセージをマクロセル基地局MeNBに送信する。マクロセル基地局MeNBのX2インタフェース通信部240は、指定情報を含むPDCCH規制メッセージを受信する。
ステップS105において、マクロセル基地局MeNBのリソース割り当て部222は、サブフレームSF#A(及びサブフレームSF#B)について無線端末MUEに割り当てるリソースブロックを決定する。マクロセル基地局MeNBの割り当て情報生成部223は、リソース割り当て部222が決定したリソースブロックを示す割り当て情報を生成する。マクロセル基地局MeNBのサブフレーム情報生成部224は、指定情報に基づいて、サブフレームSF#Bを示すサブフレーム情報を生成する。
ステップS106において、マクロセル基地局MeNBの無線通信部210は、サブフレームSF#AにおけるPDCCHを介して割り当て情報及びサブフレーム情報を無線端末MUEに送信する。無線端末MUEの無線通信部310は、サブフレームSF#AにおけるPDCCHを介して割り当て情報及びサブフレーム情報を受信する。無線端末MUEの情報復号部321は、無線通信部310が受信した割り当て情報及びサブフレーム情報を復号する。
ステップS107において、無線端末MUEのリソース特定部322は、情報復号部321によって復号された割り当て情報及びサブフレーム情報に基づいて、サブフレームSF#A及びサブフレームSF#Bのそれぞれについて割り当てられたリソースブロックを特定する。
ステップS108において、マクロセル基地局MeNBの無線通信部210、及び無線端末MUEの無線通信部310は、サブフレームSF#Aについての割り当てリソースブロックを使用してユーザデータを送受信する。ここで、ユーザデータの送受信は、下りリンクだけでなく、上りリンクも行われてよい。
ステップS109において、ピコセル基地局PeNBのリソース割り当て部124は、サブフレームSF#Bについて劣化無線端末PUEに割り当てるリソースブロックを決定する。ピコセル基地局PeNBの割り当て情報生成部125は、リソース割り当て部124が決定したリソースブロックを示す割り当て情報を生成する。
ステップS110において、マクロセル基地局MeNBの割り当て情報生成部223及び無線通信部210は、サブフレームSF#Bにおける無線端末MUEに対する割り当て情報の送信処理を省略する。また、ステップS111において、ピコセル基地局PeNBの無線通信部310及び情報復号部321は、サブフレームSF#Bにおける割り当て情報の受信処理を省略する。
ステップS112において、ピコセル基地局PeNBの無線通信部110は、サブフレームSF#BにおけるPDCCHを介して割り当て情報を劣化無線端末PUEに送信する。劣化無線端末PUEは、サブフレームSF#BにおけるPDCCHを介して割り当て情報を受信し、受信した割り当て情報を復号する。
ステップS113において、劣化無線端末PUEは、復号された割り当て情報に基づいて、サブフレームSF#Bについて割り当てられたリソースブロックを特定する。
ステップS114において、ピコセル基地局PeNB及び劣化無線端末PUEは、サブフレームSF#Bについての割り当てリソースブロックを使用してユーザデータを送受信する。ここで、ユーザデータの送受信は、下りリンクだけでなく、上りリンクも行われてよい。
ステップS115において、マクロセル基地局MeNB及び無線端末MUEは、サブフレームSF#Bについての割り当てリソースブロックを使用してユーザデータを送受信する。ここで、ユーザデータの送受信は、下りリンクだけでなく、上りリンクも行われてよい。
(5)第1実施形態の効果
以上説明したように、第1実施形態によれば、1つの割り当て情報を複数のサブフレームに適用可能になり、サブフレームSF#Bにおいてマクロセル基地局MeNBと無線端末MUEとの間での割り当て情報の送受信処理を省略できるため、ピコセル基地局PeNBは、サブフレームSF#Bにおいて当該マクロセル基地局MeNBのPDCCHから受ける干渉が軽減される。したがって、PDCCHの基地局間干渉を低減できる。
第1実施形態では、サブフレームSF#Aにおいて送信されるサブフレーム情報が示すサブフレームは、サブフレームSF#Aの次のサブフレームSF#Bである。サブフレームSF#Aにおいて送信される割り当て情報は、サブフレームSF#Aにおいて無線状態の良好なリソースブロックを示すことが一般的であるが、無線状態は時間の経過と共に変化する。このため、サブフレームSF#Aと、サブフレームSF#Aにおいて送信されるサブフレーム情報が示すサブフレームとの間の時間間隔が大きく離れていると、サブフレーム情報が示すサブフレームにおいて当該リソースブロックの無線状態が劣化していることがある。したがって、少なくともサブフレームSF#Aの次のサブフレームSF#Bをサブフレーム情報により指定するようにすることで、サブフレームSF#Bにおいて無線端末MUEが無線状態の良好なリソースブロックを使用できる可能性を高めることができる。
第1実施形態では、ピコセル基地局PeNBは、サブフレームSF#Bを指定するための指定情報を基地局間通信によりマクロセル基地局MeNBに送信する。マクロセル基地局MeNBは、当該指定情報によって指定されたサブフレームSF#Bを示すサブフレーム情報を送信する。このように、ピコセル基地局PeNBがサブフレームSF#Bを指定することによって、ピコセル基地局PeNB主導で、サブフレームSF#Bにおいてマクロセル基地局MeNBのPDCCHから受ける干渉を軽減させることができる。
第1実施形態では、ピコセル基地局PeNBは、サブフレームSF#Bにおいて、劣化無線端末PUEに割り当てたリソースブロックを示す周辺側割り当て情報をPDCCHを介して送信する。このように、マクロセル基地局MeNBのPDCCHから受ける干渉が軽減されるサブフレームSF#Bにおいて、劣化無線端末PUEに割り当てたリソースブロックを示す割り当て情報をピコセル基地局PeNBが送信することによって、劣化無線端末PUEが当該割り当て情報を正常に受信することができ、ピコセル基地局PeNBと劣化無線端末PUEとの無線通信を継続可能になる。
第1実施形態では、ピコセル基地局PeNBは、劣化無線端末PUEが検出された場合に、指定情報を基地局間通信によりマクロセル基地局MeNBに送信する。このように、劣化無線端末PUEが検出された場合に限り指定情報をマクロセル基地局MeNBに送信することで、劣化無線端末PUEが検出されない場合にはマクロセル基地局MeNBが自由にPDCCHを使用できる。
第1実施形態では、マクロセル基地局MeNB及び無線端末MUEは、サブフレームSF#A及びサブフレームSF#Bのそれぞれにおいて、異なるHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)プロセスに対応するデータを送受信する。これにより、複数のHARQプロセスを並行して実行することができる。
また、第1実施形態では、マクロセル基地局MeNB及び無線端末MUEは、サブフレームSF#A及びサブフレームSF#Bのそれぞれにおいて、同じHARQプロセスに対応するデータを送受信する。これにより、1つのAck/Nackで対応できる。なお、第1実施形態において、マクロセル基地局MeNB及び無線端末MUEは、サブフレームSF#A及びサブフレームSF#Bのそれぞれにおいて、同じHARQプロセスで、且つ異なるRedundancy versionに対応するデータを送受信してもよい。
以上のように、第1実施形態によれば、ピコセル基地局PeNBのカバレッジが拡大された結果、ピコセル基地局PeNBからの受信電力(RSRP)よりもマクロセル基地局MeNBからの受信電力(RSRP)の方が高いような劣化無線端末PUEが生じる場合であっても、劣化無線端末PUEがピコセル基地局PeNBからの割り当て情報を正常に受信できるようになる。
なお、上記においては、データチャネル(PDSCH及びPUSCH)の基地局間干渉について特に説明していないが、データチャネルについては、適応変調制御やHARQ、セル間干渉制御(ICIC)等の既存技術により対処可能である。
[第2実施形態]
上述した第1実施形態では、劣化無線端末PUEは、指定情報によって指定されたサブフレーム(すなわち、サブフレーム情報が示すサブフレーム)以外のサブフレームにおいてユーザデータの送受信を行うことが難しい。第2実施形態では、ピコセル基地局PeNBもサブフレーム情報を送信するようにし、指定情報によって指定されたサブフレーム以外のサブフレームにおいてもユーザデータの送受信を可能とする。
なお、第2実施形態では、マクロセル基地局MeNB及び無線端末MUEは第1実施形態と同様に構成されるため、マクロセル基地局MeNB及び無線端末MUEの構成の説明は省略する。
(1)ピコセル基地局PeNBの構成
図9は、第2実施形態に係るピコセル基地局PeNBの構成を示すブロック図である。
図9に示すように、第2実施形態に係るピコセル基地局PeNBは、制御部120がサブフレーム情報生成部126を有している点で第1実施形態とは異なる。サブフレーム情報生成部126は、サブフレーム情報(周辺側サブフレーム情報)を生成する。無線通信部110は、指定情報によって指定したサブフレーム(第2のサブフレーム)において、割り当て情報を無線端末PUEに送信する際に、当該サブフレームよりも後のサブフレームであって当該割り当て情報に従った割り当てが適用される有限個のサブフレーム(第3のサブフレーム)を示すサブフレーム情報を送信する。
(2)無線端末PUEの構成
次に、無線端末PUEの構成を説明する。図10は、無線端末PUEの構成を示すブロック図である。
図10に示すように、無線端末PUEは、アンテナ部401、無線通信部410、制御部420、及び記憶部430を有する。
無線通信部410は、例えば無線周波数(RF)回路やベースバンド(BB)回路等を用いて構成され、ピコセル基地局PeNBと無線信号の送受信を行う。また、無線通信部410は、送信信号の変調と受信信号の復調とを行う。
制御部420は、例えばCPUを用いて構成され、無線端末PUEが備える各種の機能を制御する。記憶部430は、例えばメモリを用いて構成され、無線端末PUEの制御等に用いられる各種の情報を記憶する。
制御部420は、情報復号部421及びリソース特定部422を有する。情報復号部421は、無線通信部410がピコセル基地局PeNBから受信した割り当て情報及びサブフレーム情報を復号する。第2実施形態において、無線通信部410及び情報復号部421は、端末側受信処理部を構成する。
リソース特定部422は、情報復号部421によって復号された割り当て情報及びサブフレーム情報に基づいて、割り当てられたリソースブロックを特定するとともに、当該割り当て情報に従った割り当てが適用される有限個のサブフレームを特定する。
(3)PDCCH干渉管理の具体例
次に、第2実施形態に係るPDCCH干渉管理の具体例を説明する。図11は、第2実施形態に係るPDCCH干渉管理の具体例を説明するための図である。ここでは、第1実施形態と異なる点を主として説明する。
図11に示すように、マクロセル基地局MeNBの無線通信部210は、サブフレームSF#A(第1のサブフレーム)において、無線端末MUEに割り当てたリソースブロックを示す割り当て情報と、サブフレームSF#Aよりも後のサブフレームであって当該割り当て情報に従った割り当てが適用されるサブフレームSF#B(第2のサブフレーム)を示すサブフレーム情報とを、PDCCHを介して送信する。
無線端末MUEの無線通信部110は、サブフレームSF#Aにおいて、PDCCHを介してマクロセル基地局MeNBから割り当て情報及びサブフレーム情報を受信する。無線端末MUEの情報復号部321は、無線通信部110が受信した割り当て情報及びサブフレーム情報を復号する。無線端末MUEのリソース特定部322は、情報復号部321によって復号された割り当て情報及びサブフレーム情報に基づいて、サブフレームSF#A及び及びSF#Bのそれぞれについて割り当てられたリソースブロックを特定する。
一方、ピコセル基地局PeNBの無線通信部110は、サブフレームSF#Bにおいて、劣化無線端末PUEに割り当てたリソースブロックを示す割り当て情報と、サブフレームSF#Bよりも後のサブフレームであって当該割り当て情報に従った割り当てが適用されるサブフレームSF#C(第3のサブフレーム)を示すサブフレーム情報とを、PDCCHを介して送信する。
劣化無線端末PUEの無線通信部410は、サブフレームSF#Bにおいて、PDCCHを介してピコセル基地局PeNBから割り当て情報及びサブフレーム情報を受信する。劣化無線端末PUEの情報復号部421は、無線通信部410が受信した割り当て情報及びサブフレーム情報を復号する。劣化無線端末PUEのリソース特定部422は、情報復号部421によって復号された割り当て情報及びサブフレーム情報に基づいて、サブフレームSF#B及び及びSF#Cのそれぞれについて割り当てられたリソースブロックを特定する。
なお、ここでは第2のサブフレーム(サブフレームSF#B)が1つであるケースを例示しているが、第2のサブフレームが複数である場合には、複数の第2のサブフレームのうち最後のサブフレームにおいて、ピコセル基地局PeNBがサブフレーム情報を送信すればよい。
(4)無線通信システムの動作
図12は、第2実施形態に係る無線通信システム1Aの動作例を示す動作シーケンス図である。ここでは、第2実施形態に係る無線通信システム1Aが図11に示すPDCCH干渉管理を行うケースを説明する。ただし、ステップS201〜S208の各処理は、第1実施形態で説明したステップS201〜S208の各処理と同様であるため、ステップS209以降の処理を説明する。
ステップS209において、ピコセル基地局PeNBのリソース割り当て部124は、サブフレームSF#B(及びサブフレームSF#C)について劣化無線端末PUEに割り当てるリソースブロックを決定する。ピコセル基地局PeNBの割り当て情報生成部125は、リソース割り当て部124が決定したリソースブロックを示す割り当て情報を生成する。ピコセル基地局PeNBのサブフレーム情報生成部126は、サブフレームSF#Cを示すサブフレーム情報を生成する。
ステップS210において、マクロセル基地局MeNBの割り当て情報生成部223及び無線通信部210は、サブフレームSF#Bにおける無線端末MUEに対する割り当て情報の送信処理を省略する。また、ステップS211において、ピコセル基地局PeNBの無線通信部310及び情報復号部321は、サブフレームSF#Bにおける割り当て情報の受信処理を省略する。
ステップS212において、ピコセル基地局PeNBの無線通信部110は、サブフレームSF#BにおけるPDCCHを介して割り当て情報及びサブフレーム情報を劣化無線端末PUEに送信する。劣化無線端末PUEの無線通信部410は、サブフレームSF#BにおけるPDCCHを介して割り当て情報及びサブフレーム情報を受信する。劣化無線端末PUEの情報復号部421は、無線通信部410が受信した割り当て情報及びサブフレーム情報を復号する。
ステップS213において、劣化無線端末PUEのリソース特定部422は、情報復号部421によって復号された割り当て情報及びサブフレーム情報に基づいて、サブフレームSF#B及びサブフレームSF#Cのそれぞれについて割り当てられたリソースブロックを特定する。
ステップS214において、ピコセル基地局PeNB及び劣化無線端末PUEは、サブフレームSF#Bについての割り当てリソースブロックを使用してユーザデータを送受信する。ここで、ユーザデータの送受信は、下りリンクだけでなく、上りリンクも行われてよい。
ステップS215において、マクロセル基地局MeNB及び無線端末MUEは、サブフレームSF#Bについての割り当てリソースブロックを使用してユーザデータを送受信する。ここで、ユーザデータの送受信は、下りリンクだけでなく、上りリンクも行われてよい。
ステップS216において、マクロセル基地局MeNBのリソース割り当て部222は、サブフレームSF#Cについて無線端末MUEに割り当てるリソースブロックを決定する。マクロセル基地局MeNBの割り当て情報生成部223は、リソース割り当て部222が決定したリソースブロックを示す割り当て情報を生成する。
ステップS217において、ピコセル基地局PeNBの割り当て情報生成部125及び無線通信部110は、サブフレームSF#Cにおける劣化無線端末PUEに対する割り当て情報の送信処理を省略する。また、ステップS218において、劣化無線端末PUEの無線通信部410及び情報復号部421は、サブフレームSF#Cにおける割り当て情報の受信処理を省略する。
ステップS219において、マクロセル基地局MeNBの無線通信部210は、サブフレームSF#CにおけるPDCCHを介して割り当て情報を無線端末MUEに送信する。無線端末MUEの無線通信部310は、サブフレームSF#CにおけるPDCCHを介して割り当て情報を受信する。無線端末MUEの情報復号部321は、無線通信部310が受信した割り当て情報を復号する。
ステップS220において、無線端末MUEのリソース特定部322は、情報復号部321によって復号された割り当て情報に基づいて、サブフレームSF#Cについて割り当てられたリソースブロックを特定する。
ステップS221において、マクロセル基地局MeNBの無線通信部210、及び無線端末MUEの無線通信部310は、サブフレームSF#Cについての割り当てリソースブロックを使用してユーザデータを送受信する。ここで、ユーザデータの送受信は、下りリンクだけでなく、上りリンクも行われてよい。
ステップS222において、ピコセル基地局PeNB及び劣化無線端末PUEは、サブフレームSF#Cについての割り当てリソースブロックを使用してユーザデータを送受信する。ここで、ユーザデータの送受信は、下りリンクだけでなく、上りリンクも行われてよい。
(5)第2実施形態の効果
以上説明したように、第2実施形態によれば、ピコセル基地局PeNBは、サブフレームSF#Bにおいて割り当て情報を送信する際に、当該割り当て情報に従った割り当てが適用されるサブフレームSF#Cを示すサブフレーム情報を送信する。これにより、サブフレームSF#Bだけでなく、サブフレームSF#Cにおいてもピコセル基地局PeNBと劣化無線端末PUEとの間でユーザデータの送受信を行うことができるため、劣化無線端末PUEのスループットを改善できる。
[第3実施形態]
第3実施形態は、マクロセル基地局間でのPDCCH干渉管理を行う実施形態である。第3実施形態においては、第1実施形態及び第2実施形態と異なる点を説明し、重複する説明を省略する。
図13は、第3実施形態に係る無線通信システム1Bの概略構成図である。
図13に示すように、無線通信システム1Bは、マクロセル基地局MeNB1と、マクロセル基地局MeNB1に接続する無線端末MUE1と、マクロセル基地局MeNB1に隣接するマクロセル基地局MeNB2と、マクロセル基地局MeNB2が形成するセル内でマクロセル基地局MeNB2に接続する無線端末MUE2とを有する。
マクロセル基地局MeNB1に接続する無線端末MUE1がセルエッジ付近に位置するような場合、無線端末MUE1は、マクロセル基地局MeNB1に隣接するマクロセル基地局MeNB2が使用するPDCCHから干渉の影響を受け、マクロセル基地局MeNB1がPDCCHを介して送信する割り当て情報を正常に受信できないことがある。
このようなケースにおいては、第1実施形態及び第2実施形態で説明したPDCCH干渉管理が有効である。すなわち、第3実施形態において、マクロセル基地局MeNB1を第1実施形態及び第2実施形態で説明したピコセル基地局PeNBのブロック構成と同様に構成し、マクロセル基地局MeNB2を第1実施形態及び第2実施形態で説明したマクロセル基地局MeNBのブロック構成と同様に構成すればよい。
[その他の実施形態]
上記のように、本発明は各実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した各実施形態では、それぞれ周波数帯の異なる複数のコンポーネントキャリアを束ねて使用するキャリアアグリゲーション技術が使用されないケースについて説明した。しかしながら、図14に示すように、キャリアアグリゲーション技術が使用される場合には、上述したサブフレーム情報に係る情報フィールドを、コンポーネントキャリアを指定する情報として用いてもよい。図14の例では、PDCCHを介して送信される割り当て情報が、コンポーネントキャリア1だけでなく、コンポーネントキャリア2についても適用される旨の情報を、サブフレーム情報に係る情報フィールドに含めればよい。このような方法により、サブフレーム情報に係る情報フィールドを有効活用することができる。
第1実施形態及び第2実施形態においてはマクロセル基地局及びピコセル基地局間でのPDCCHの基地局間干渉低減技術を説明し、第3実施形態においてはマクロセル基地局間でのPDCCHの基地局間干渉低減技術を説明したが、本発明は、これらの基地局の組み合わせに限らず、任意の隣接基地局間でのPDCCHの基地局間干渉の低減に適用することができる。
また、LTE Advancedにおいては、バックホールを無線により構成する無線基地局であるリレーノードの採用が予定され、且つリレーノードにもX2インタフェースが採用される予定であるため、当該リレーノードを本発明に係る無線基地局としてもよい。
さらに、上述した実施形態では、LTEシステムについて説明したが、WiMAX(IEEE 802.16)に基づく無線通信システム等、他の無線通信システムに対して本発明を適用してもよい。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
なお、日本国特許出願第2010−103645号(2010年4月28日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
以上のように、本発明に係る無線通信システム、無線基地局、無線端末、及び無線通信方法は、下りリンク制御チャネルの基地局間干渉を低減できるため、移動体通信などの無線通信において有用である。

Claims (11)

  1. 時間方向にサブフレームが並ぶ通信フレーム構成を使用して高電力基地局と無線端末との無線通信を行う無線通信システムであって、
    前記高電力基地局は、第1のサブフレームにおいて、当該第1のサブフレームについて前記無線端末に割り当てた無線リソースを示す割り当て情報と、前記第1のサブフレームよりも後のサブフレームであって前記第1のサブフレームについての前記割り当て情報が流用される第2のサブフレームを示すサブフレーム情報とを、下りリンク制御チャネルを介して送信する基地局側送信処理部を具備し、
    前記無線端末は、
    前記第1のサブフレームにおいて、前記下りリンク制御チャネルを介して前記高電力基地局から前記割り当て情報及び前記サブフレーム情報を受信することができる端末側受信処理部と、
    前記端末側受信処理部が受信した前記割り当て情報及び前記サブフレーム情報に基づいて、当該割り当て情報が示す前記無線リソースを前記第1のサブフレーム及び前記第2のサブフレームのそれぞれについて割り当てられた割当無線リソースとして特定するリソース特定部と、を具備し、
    前記端末側受信処理部は、前記サブフレーム情報を受信した場合に、前記第2のサブフレームにおいて、前記割り当て情報の受信処理を省略し、
    前記第2のサブフレームは、前記第1のサブフレームのサブフレームの中から前記高電力基地局の周辺にある低電力基地局から指定されたサブフレームである無線通信システム。
  2. 前記基地局側送信処理部は、前記第2のサブフレームにおいて、前記割り当て情報の送信処理を省略する請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記低電力基地局は、前記第2のサブフレームを指定するための指定情報を基地局間通信により前記高電力基地局に送信する指定情報送信部を具備し、
    前記高電力基地局は、前記指定情報を基地局間通信により受信する指定情報受信部をさらに具備し、
    前記基地局側送信処理部は、前記指定情報受信部が受信した前記指定情報によって指定された前記第2のサブフレームを示す前記サブフレーム情報を送信する請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 前記低電力基地局は、
    前記低電力基地局に接続する無線端末のうち、前記高電力基地局から受ける干渉によって無線状態の劣化した劣化無線端末を検出する検出部と、
    前記第2のサブフレームにおいて、前記劣化無線端末に割り当てた無線リソースを示す周辺側割り当て情報を下りリンク制御チャネルを介して送信する周辺側送信処理部と、
    をさらに具備する請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記指定情報送信部は、前記検出部によって前記劣化無線端末が検出された場合に、前記指定情報を基地局間通信により前記高電力基地局に送信する請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記周辺側送信処理部は、前記第2のサブフレームにおいて前記周辺側割り当て情報を送信する際に、前記第2のサブフレームよりも後のサブフレームであって前記周辺側割り当て情報に従った割り当てが適用される第3のサブフレームを示す周辺側サブフレーム情報を送信する請求項5に記載の無線通信システム。
  7. それぞれ周波数帯の異なる複数のコンポーネントキャリアを束ねて使用するキャリアアグリゲーション技術が利用される場合、前記サブフレーム情報は、コンポーネントキャリアの指定に用いられる請求項1に記載の無線通信システム。
  8. 時間方向にサブフレームが並ぶ通信フレーム構成を使用して無線端末との無線通信を行う高電力基地局であって、
    第1のサブフレームにおいて、当該第1のサブフレームについて前記無線端末に割り当てた無線リソースを示す割り当て情報と、前記第1のサブフレームよりも後のサブフレームであって前記第1のサブフレームについての前記割り当て情報に従った割り当てが流用される第2のサブフレームを示すサブフレーム情報とを、下りリンク制御チャネルを介して送信する基地局側送信処理部を具備し、
    前記第2のサブフレームは、前記第1のサブフレームのサブフレームの中から前記高電力基地局の周辺にある低電力基地局から指定されたサブフレームである無線基地局。
  9. 時間方向にサブフレームが並ぶ通信フレーム構成を使用して高電力基地局との無線通信を行う無線端末であって、
    第1のサブフレームにおいて、当該第1のサブフレームについて前記高電力基地局によって割り当てられた無線リソースを示す割り当て情報と、前記第1のサブフレームよりも後のサブフレームであって前記第1のサブフレームについての前記割り当て情報に従った割り当てが流用される第2のサブフレームを示すサブフレーム情報とを、下りリンク制御チャネルを介して受信することができる端末側受信処理部を具備し、
    前記端末側受信処理部は、前記サブフレーム情報を受信した場合に、前記第2のサブフレームにおいて前記割り当て情報の受信処理を省略し、
    前記第2のサブフレームは、前記第1のサブフレームのサブフレームの中から前記高電力基地局の周辺にある低電力基地局から指定されたサブフレームである無線端末。
  10. 時間方向にサブフレームが並ぶ通信フレーム構成を使用して無線端末との無線通信を行う低電力基地局であって、
    第1のサブフレームよりも後のサブフレームであって前記第1のサブフレームについての割り当て情報に従った割り当てが流用される第2のサブフレームを指定するための指定情報を、基地局間通信により、自低電力基地局の周辺にある高電力基地局に送信する指定情報送信部を具備し、
    前記指定情報は、前記第1のサブフレームのサブフレームの中から自低電力基地局が指定する前記第2のサブフレームを示す情報である低電力基地局。
  11. 時間方向にサブフレームが並ぶ通信フレーム構成を使用して高電力基地局と無線端末との無線通信を行う無線通信方法であって、
    前記高電力基地局が、第1のサブフレームにおいて、当該第1のサブフレームについて前記無線端末に割り当てた無線リソースを示す割り当て情報と、前記第1のサブフレームよりも後のサブフレームであって前記第1のサブフレームについての前記割り当て情報に従った割り当てが流用される第2のサブフレームを示すサブフレーム情報とを、下りリンク制御チャネルを介して送信するステップと、
    前記無線端末が、前記第1のサブフレームにおいて、前記下りリンク制御チャネルを介して前記高電力基地局から前記割り当て情報及び前記サブフレーム情報を受信するステップと、
    前記無線端末が、受信した前記サブフレーム情報に基づいて、前記第2のサブフレームにおいて、前記割り当て情報の受信処理を省略するステップと、を有し、
    前記第2のサブフレームは、前記第1のサブフレームのサブフレームの中から前記高電力基地局の周辺にある低電力基地局から指定されたサブフレームである無線通信方法。
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