JP5646301B2 - 貨幣入出金システム - Google Patents

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本発明は、貨幣入出金システムに関する。
従来から銀行等の金融機関には、2人の行員間に配設され紙幣および硬貨の入出金を取り扱う循環式貨幣入出金装置(以下、貨幣処理装置ともいう)が配置されている。例えば、特許文献1に記載された貨幣処理装置は、銀行の窓口の2人の行員によって共用されるため、カウンタ内側の2人の行員の間に設置される。
そして、顧客に対して入出金を行う場合、行員が貨幣処理装置に接続された入出金端末(以下、ターミナルともいう)に金額等のデータを入力する。貨幣処理装置は、ターミナルにおいて入力されたデータに従って貨幣の入金処理または出金処理を実行する。例えば、入金時において紙幣が投入されると、貨幣処理装置は、その紙幣を循環搬送路に1枚ずつ繰り出し、金種および正損等の識別の後、収納庫(スタッカ)に収納する。また、出金時において、貨幣処理装置は、収納庫から紙幣を循環搬送路に1枚ずつ繰り出し、その紙幣の識別後、出金口から出金される。
特開2001−93022号公報
しかしながら、このような貨幣処理装置では、大量の貨幣を入金する場合に、貨幣処理装置の収納庫がすぐに満杯(フル)になり、あるいは、大量の貨幣を出金する場合に、すぐに空(エンプティ)になるという問題があった。
また、貨幣処理装置は、紙幣を束ではなく、ばらばらの状態で収納している。従って、貨幣処理装置のみを使用した場合、貨幣の取り扱いの容易性および貨幣管理の安全性の点で問題があった。
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたものであり、大量の貨幣を入出金する場合であっても、貨幣処理装置の収納庫がすぐに満杯または空にならない貨幣入出金システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、貨幣の取り扱いの容易性および貨幣管理の安全性を高めた貨幣入出金システムを提供することを目的とする。
本発明に係る実施形態に従った貨幣入出金システムは、入金または出金される貨幣の金種および数量の入力を受けるターミナルと、前記ターミナルに通信可能に接続され、貨幣を収納する貨幣処理装置および貨幣管理装置とを備え、前記ターミナルは、前記入金または出金される貨幣の数量を所定単位数で割り算して得られた剰余に相当する剰余貨幣の情報を前記貨幣処理装置へ送信し、並びに、前記入金または出金される貨幣から前記剰余貨幣を除いた整除可能な数の貨幣の情報を前記貨幣管理装置へ送信し、前記貨幣処理装置は、前記ターミナルからの情報を受けて、前記剰余貨幣を収納または投出し、前記貨幣管理装置は、前記ターミナルからの情報を受けて、前記整除可能な数の貨幣を、前記所定単位数ごとに収納または投出し、貨幣を入金する際、前記貨幣処理装置は、入金される貨幣を計数し、前記整除可能な数の貨幣を前記所定単位数ごとに投出し、前記剰余貨幣を収納する
前記貨幣処理装置は、該貨幣処理装置の収納庫のいずれかに収納された貨幣が所定数以上になった場合に、前記所定単位数ごとに貨幣を投出するように構成してもよい。
前記貨幣処理装置または前記ターミナルは、前記所定単位数ごとに投出した貨幣の情報を前記貨幣管理装置へ送信し、前記貨幣管理装置は、前記貨幣処理装置からの情報に基づいて前記貨幣処理装置から前記所定単位数ごとに投出された貨幣の収納場所を特定するように構成してもよい。
前記貨幣処理装置は、該貨幣処理装置の収納庫にすでに収納されている貨幣が所定数未満の場合、入金される貨幣が前記所定単位数以上であっても該入金される貨幣を全て収納するように構成してもよい。
前記貨幣管理装置は、該貨幣管理装置の収納庫にすでに収納されている貨幣が所定数以上である場合に収納貨幣が所定数以上であることを示すフル情報を前記ターミナルまたは前記貨幣処理装置に送信し、
前記貨幣処理装置は、前記フル情報を受け取った場合に、入金される貨幣が前記所定単位数以上であっても該入金される貨幣を全て収納するように構成してもよい。
前記貨幣処理装置は、該貨幣処理装置の収納庫にすでに収納されている貨幣が所定数以上の場合、出金される貨幣が前記所定単位数以上であっても該出金される貨幣を全て前記貨幣処理装置から投出するように構成してもよい。
前記貨幣管理装置は、該貨幣管理装置の収納庫にすでに収納されている貨幣が所定数未満である場合に収納貨幣が所定数未満であることを示すエンプティ情報を前記貨幣処理装置に送信し、前記貨幣処理装置は、前記エンプティ情報を前記貨幣管理装置から受け取った場合に、出金される貨幣が前記所定単位数以上であっても該出金される貨幣を全て前記貨幣処理装置から投出するように構成してもよい。
前記貨幣処理装置は、結束されていないバラ紙幣を収納または投出し、前記貨幣管理装置は、結束された束紙幣を収納または投出可能にするように構成してもよい。
本発明に係る他の実施形態に従った貨幣入出金システムは、互いに通信可能に接続され、貨幣を収納する貨幣処理装置および貨幣管理装置を備え、前記貨幣処理装置は、入金または出金される貨幣の数量を所定単位数で割り算して得られた剰余に相当する剰余貨幣を収納または投出し、前記貨幣管理装置は、前記入金または出金される貨幣から前記剰余貨幣を除いた整除可能な数の貨幣を、前記所定単位数ごとに収納または投出し、入金時に、前記貨幣処理装置は、入金される貨幣の金種の識別および数量の計測を行い、前記所定単位数ごとに貨幣を投出した後、前記剰余貨幣を収納し、前記貨幣管理装置は、前記貨幣処理装置において前記所定単位数ごとに投出された貨幣を収納可能にするように構成してもよい。
本発明に係る他の実施形態に従った貨幣入出金システムは、入金される貨幣の金種および数量の入力を受けるターミナルと、前記ターミナルに通信可能に接続され、貨幣を収納する貨幣処理装置および貨幣管理装置とを備え、 前記ターミナルは、前記入金される貨幣の数量を所定単位数で割り算して得られた剰余に相当する剰余貨幣の情報を前記貨幣処理装置へ送信し、並びに、前記入金される貨幣から前記剰余貨幣を除いた整除可能な数の貨幣の情報を前記貨幣管理装置へ送信し、前記貨幣処理装置は、前記ターミナルからの情報を受けて、前記剰余貨幣を収納し、前記貨幣管理装置は、前記ターミナルからの情報を受けて、前記整除可能な数の貨幣を、前記所定単位数ごとに収納可能にする。
本発明に係る第1の実施形態に従った貨幣入出金システムの構成を示すブロック図。 ターミナル300の構成を示す外観図。 ターミナル300の構成を示すブロック図。 貨幣処理装置11の外観図。 貨幣処理装置11の内部構成を示す断面図。 貨幣処理装置11の機能ブロック図。 貨幣管理装置200の外観を示す斜視図。 貨幣管理装置200の第1紙幣収納ドロア211の斜視図。 貨幣管理装置200のブロック図。 出納機100の外観を示す斜視図である。図11は、出納機100の機能ブロック図。 出納機100の機能ブロック図。 第1の実施形態による貨幣入出金システムの入金処理を示すフロー図。 第1の実施形態による貨幣入出金システムの出金動作を示すフロー図。 第2の実施形態に従った貨幣入出金システムの動作を示すフロー図。 第3の実施形態による貨幣入出金システムの動作を示すフロー図。 第4の実施形態による貨幣入出金システムの動作を示すフロー図。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明に係る第1の実施形態に従った貨幣入出金システムの構成を示すブロック図である。本実施形態による貨幣入出金システムは、貨幣処理装置11、出納機100、貨幣管理装置200およびターミナル300により構成されている。
ターミナル300は、貨幣処理装置11、出納機100および貨幣管理装置200に接続されており、入出金される貨幣を貨幣処理装置11、出納機100および貨幣管理装置200へ振り分けるように指示する。例えば、テラー(使用者)がターミナル300に入金または出金する貨幣の金種およびその数量を入力する。このとき入出金される紙幣が所定単位数未満のバラ紙幣の場合、ターミナル300は、その紙幣を貨幣処理装置11へ収納または貨幣処理装置11から出金するように貨幣処理装置11に指示する。入出金される紙幣が所定単位数以上の紙幣(例えば、束紙幣)の場合、ターミナル300は、その紙幣を貨幣管理装置200へ収納または貨幣管理装置200から出金するように貨幣管理装置200に指示する。さらに、入出金される紙幣が大量であり、所定枚数を超える場合、ターミナル300は、その紙幣を出納機100へ収納または出納機100から出金するように出納機100に指示する。
このように、ターミナル300は、入出金される貨幣の数に応じて、貨幣を収納する入金先または貨幣を投出させる出金元を決定するように構成されている。
[ターミナル300の構成]
図2は、ターミナル300の構成を示す外観図である。図3は、ターミナル300の構成を示すブロック図である。ターミナル300は、IDリーダ328と、操作部327と、表示部326と、記憶部325と、制御部324と、インタフェース329とを備えている。
IDリーダ328は、使用者としてのテラーのID情報を読み取る。操作部327は、テラーがデータを入力するために設けられており、例えば、キーボードである。表示部326は、入力情報および操作情報を表示するように構成されたディスプレイである。記憶部325は、各種プログラム及びデータを格納するROM(Read Only Memory)またはHDD(Hard Disk Drive)、および、プログラムのロード領域やプログラム実行時における作業領域となるRAM(Random Access Memory)等を含む。制御部324は、記憶部325内のプログラムを実行してターミナル300全体を制御する。インタフェース329は、出納機100、貨幣管理装置200および貨幣処理装置11と通信可能に接続されている。
[貨幣処理装置11の構成]
図4は、貨幣処理装置11の外観図である。貨幣処理装置11は、銀行等の金融機関において左右の2人のテラー(使用者)間に設置され、貨幣の入出金の取り扱いを行うように構成されている。
貨幣処理装置11は、上面から前面にかけて操作部13を備える。操作部13は、硬貨を投入する硬貨入金口14を備える。硬貨入金口14の前方には、紙幣を投入する紙幣入金口16が形成されている。紙幣入金口16の下方には、紙幣を投出する紙幣出金口18が設けられている。紙幣出金口18の下方には、リジェクトボックス取出口21が設けられており、リジェクトボックス取出口21内に損券を収納するリジェクトボックス22が着脱可能に配置されている。
操作部13の左右に硬貨出金口25がそれぞれ形成されている。左右の硬貨出金口25はそれぞれ貨幣処理装置11の左右にいるテラーに用いられる。
操作部13の上面の左右には、キー入力部29が配設されている。左右のキー入力部29は、それぞれ貨幣処理装置11の左右にいるテラーに用いられる。各キー入力部29は、硬貨(硬貨処理ユニット)および紙幣(紙幣処理ユニット)の入出金処理の開始を入力する紙幣処理キー30および硬貨処理キー31を備えている。
操作部13は、表示部34をさらに備えている。表示部34は、トラブル時のメッセージ、ガイダンスメッセージ等を表示する。
操作部13の前面には、貨幣処理装置の電源スイッチ36が配設されている。入金出金モードキー37は、テラーモードと精査モードとを切り替える。テラーモードにおいて、貨幣処理装置11は、入金処理または出金処理等を実行し、精査モードにおいて、貨幣処理装置11は、紙幣および硬貨の装填や締上収集等を実行する。
紙幣カセット41(図5参照)が下部扉39の内側に着脱可能に配置されている。
図5は、貨幣処理装置11の内部構成を示す断面図である。貨幣処理装置11は、下部ユニット43と上部ユニット44とを備え、下部ユニット43と上部ユニット44とは共に引出可能に構成されている。
貨幣処理装置11内の紙幣処理ユニット51は、紙幣搬送部52と、紙幣識別部53と、金種別のスタッカ54a〜54cと、複数(第1および第2)のカセット55a、55bを有する紙幣カセット41を備えている。これにより、紙幣処理ユニット51は、入金紙幣を出金紙幣に循環使用することができる。
紙幣搬送部52は、紙幣入金口16に投入された入金紙幣の入金処理と紙幣出金口18へ払い出す出金紙幣の出金処理とに応じて紙幣を双方向へ搬送することができるようにベルト機構やローラ機構等によって構成されている。以下、紙幣入金口16からスタッカ54a〜54cへ紙幣を搬送する方向を順送り方向といい、逆に、スタッカ54a〜54cから紙幣出金口18へ紙幣を搬送する方向を逆送り方向という。
紙幣入金部57は、紙幣入金口16から紙幣を受け入れて、その紙幣を1枚ずつ紙幣搬送部52に繰り出す。入金搬送路58は、紙幣入金部57から繰り出される紙幣を搬送する。循環搬送路59は、入金搬送路58から紙幣を受け入れて搬送する。導入搬送路60は、循環搬送路59から各スタッカ54a〜54cおよび各カセット55a,55bへ順送り方向に紙幣を導入する。逆に、導出搬送路61は、各スタッカ54a〜54cおよび各カセット55a,55bから循環搬送路59へ逆送り方向に紙幣を導出する。出金搬送路62は、循環搬送路59から紙幣出金口18に紙幣を搬送する。紙幣出金部63は、出金搬送路62によって搬送されてくる紙幣を集積するとともに集積された紙幣を紙幣出金口18から前方へ突出移動させる。リジェクト搬送路64は、循環搬送路59からリジェクトボックス22にリジェクト紙幣を搬送する。表裏反転部65は、循環搬送路59の途中において紙幣の表裏を反転させるように構成されている。
循環搬送路59は、入金搬送路58から装置後方へ延びる上側搬送路66、および、上側搬送路66の後端から折返して装置前方へ延びる下側搬送路67を備え、上側搬送路66から下側搬送路67にかけて紙幣の双方向の搬送が可能に構成されている。上側搬送路66の前端と下側搬送路67の前端との間には、下側搬送路67から上側搬送路66に紙幣を送る順送り搬送路68が形成されている。さらに、順送り搬送路68より装置後方で上側搬送路66から下側搬送路67に紙幣を送る逆送り搬送路69が形成されている。そして、順送り搬送路68は、順送り方向に搬送される紙幣を出金搬送路62およびリジェクト搬送路64に搬送させることができる。
表裏反転部65は、上側搬送路66を逆送り方向に搬送される紙幣を受け入れ、搬送途中で紙幣の表裏を逆転しつつ搬送方向を逆転させ、逆送り搬送路69を通じて下側搬送路67に搬送する。これにより紙幣の表裏を逆転することができる。
紙幣識別部53は、紙幣搬送部52の循環搬送路59の上側搬送路66の後端側に配設され、紙幣搬送部52にて双方向に搬送される紙幣の金種や真偽を識別する。
各スタッカ54a〜54cは、紙幣の全金種(一万円、五千円、千円)に対応して金種毎に備えられている。スタッカ54a〜54cは、紙幣搬送部52の循環搬送路59から導入搬送路60を通じて金種別に紙幣を受け入れて収納する。逆に、スタッカ54a〜54cは、収納された紙幣を導出搬送路61を通じて循環搬送路59に繰り出すこともできる。各スタッカ54a〜54c内には、収納される紙幣を積載して昇降するリフト70が配設されている。リフト70を昇降駆動するリフト駆動部71がスタッカ54a〜54cの後側に配設されている。
金種別に紙幣を一時的に保留する保留部72が各スタッカ54a〜54cの上部にそれぞれ配設されている。保留部72は、紙幣搬送部52の循環搬送路59から対応する導入搬送路60を通じて搬送されてくる紙幣を集積する。保留部72は、保留紙幣の収納時には保留紙幣をスタッカ54a〜54c内に収納し、保留紙幣の返却時には導出搬送路61を通じて循環搬送路59に保留紙幣を1枚ずつ繰り出す。また、保留部72に設けられたセンサが、入出金される紙幣の枚数を金種ごとにカウントする。
紙幣カセット41は、紙幣を収納する2つのカセット55a、55bを備えている。各カセット55a、55bに装填された補充紙幣は、導出搬送路61を通じて循環搬送路59に繰り出され得る。また、締上収集時等において、回収紙幣は、循環搬送路59から対応する導入搬送路60を通じて各カセット55a、55bに収納される。収納される紙幣を載せて昇降するリフト73が各カセット55a、55b内に配設されている。カセット55a、55bは、例えば、入金時にスタッカ54a〜54cまたは保留部72に入りきらないオーバーフロー紙幣や識別不能なリジェクト紙幣を収容する。
オーバーフロー紙幣およびリジェクト紙幣を一時的に保留する保留部74がカセット55bの上部に配設されている。保留部74は、紙幣搬送部52から対応する導入搬送路60を通じて搬送されてくる紙幣を集積し、保留紙幣の収納時には保留紙幣をカセット55bに収納する。保留紙幣の返却時や再識別時には、保留部74は、保留紙幣を対応する導出搬送路61を通じて循環搬送路59に1枚ずつ繰り出す。
図6は、貨幣処理装置11の機能ブロック図である。貨幣処理装置11は、制御部124と、記憶部125と、表示部34と、操作部13と、紙幣処理ユニット51と、インタフェース119とを備えている。
操作部13は、テラーがデータを入力するために設けられており、例えば、ファンクションキーである。表示部34は、入力情報および操作情報を表示するように構成されたディスプレイである。記憶部125は、各種プログラム及びデータを格納するROMまたはHDD、および、プログラムのロード領域やプログラム実行時における作業領域となるRAM等を含む。制御部124は、記憶部125内のプログラムを実行して貨幣処理装置11の全体を制御する。インタフェース129は、出納機100、貨幣管理装置200およびターミナル300と通信可能に接続されている。
[貨幣管理装置200の構成]
図7は、貨幣管理装置200の外観を示す斜視図である。図7に示すように、貨幣管理装置200は、1万円紙幣を収納保管する第1紙幣収納ドロア211と、5千円紙幣を収納保管する第2紙幣収納ドロア212と、千円紙幣を収納保管する第3紙幣収納ドロア213と、硬貨を収納保管する硬貨収納ドロア214と、現金以外の有価証券類も投入することができる予備ドロア215と、を備えている。尚、貨幣管理装置200は、二千円紙幣を収納保管する紙幣収納ドロアをさらに備えていてもよい。また、硬貨収納ドロアは、複数あってもよい。
貨幣管理装置200は、貨幣管理装置200の全体を制御する制御装置225と、制御装置225に各種の指示を与えるキーボード式操作部226と、テラーとのインタフェースとしての表示部227と、収納庫に貨幣を入出金する操作を行うテラーが所持するIDカードの内容を読み取るIDカードリーダ228とをさらに備えている。
図7では、接触式のIDカードリーダ228が採用されているが、非接触式のカードリーダが採用されてもよい。また、IDカードリーダの他に、顔認証や静脈認証等を利用するための機器が採用されてもよい。
図8は、貨幣管理装置200の第1紙幣収納ドロア211の斜視図である。第1紙幣収納ドロア211には、1万円紙幣の束が、規則正しく収納保管される。第1紙幣収納ドロア211の内部に、4つの紙幣保管容器221〜224が配置されている。また、1束100枚の束紙幣を10束ごとに束ねた大束紙幣が収納保管されるようになっていてもよい。他の紙幣収納ドロア212、213も第1紙幣収納ドロア211と同様の構成を有し、各金種の束紙幣を格納する。
硬貨収納ドロア214は、包装硬貨を規則正しく収納する。勿論、硬貨収納ドロア214は、硬貨の金種ごとに個別の保管容器を備えていてもよい。さらに、貨幣管理装置200は、損券または混合貨幣を収納するドロア(図示せず)を備えていてもよい。
収納ドロア211〜214の底面には、収納されている貨幣の重量を測定するための測定手段として、ロードセル261(図9参照)が設けられている。ロードセル261の構成の詳細については周知であるので、ここではその説明を省略する。
このような構成によって、各金種ごとに、収納されている貨幣の重量が測定され得る。
図9は、貨幣管理装置200の機能ブロック図である。貨幣管理装置200は、制御部224と、記憶部225と、IDカードリーダ228と、表示部227と、操作部226と、鍵検知部290と、報知装置280と、ロードセル261と、開閉電磁ロック211m〜215mと、開閉検知装置211n〜215nと、インタフェース229とを備えている。
操作部226は、テラーがデータを入力するために設けられており、例えば、キーボードである。表示部227は、入力情報および操作情報を表示するように構成されたディスプレイである。記憶部225は、各種プログラム及びデータを格納するROMまたはHDD、および、プログラムのロード領域やプログラム実行時における作業領域となるRAM等を含む。制御部224は、記憶部225内のプログラムを実行して貨幣管理装置200の全体を制御する。インタフェース229は、出納機100、貨幣処理装置11およびターミナル300と通信可能に接続されている。
制御部224は、各金種ごとに対応して設けられたロードセル261(重量測定手段)に接続されており、ロードセル261の出力値に基づいて、収納保管された貨幣の重量に対応する貨幣の金額を算出できるように構成されている。そして、記憶部225が、制御部224によって算出された貨幣の金種および数量を記憶するように構成されている。
開閉電磁ロック211m〜215mは、各ドロア211〜215にそれぞれ設けられており、貨幣の入出金を許可する開状態と貨幣の入出金を禁止するロック状態との間で各ドロア211〜215を切替えるように構成されている。
報知装置280は、各ドロア211〜215が所定時間以上継続して開状態である場合に報知信号を出力する。
[出納機100の構成]
図10は、出納機100の外観を示す斜視図である。図10に示すように、出納機100は、束紙幣を処理する束紙幣処理部P1及びバラ紙幣を処理するバラ紙幣処理部P2からなる紙幣処理装置11と、バラ硬貨を処理するバラ硬貨処理装置12と、包装硬貨を処理する包装硬貨処理装置13と、を備えている。図10において、21は束紙幣を出金する束紙幣出金口、22はバラ紙幣を出金するバラ紙幣出金口、23は包装硬貨を出金する包装硬貨出金口、24はバラ硬貨を出金するバラ硬貨出金口である。
図11は、出納機100の機能ブロック図である。図11に示すように、出納機100は、制御部424と、記憶部425と、IDカードリーダ428と、表示部427と、操作部426と、プリンタ430と、束紙幣処理部P1と、バラ紙幣処理部P2と、包装硬貨処理部413と、バラ硬貨処理部412と、現金外ボックス411と、インタフェース429とを備えている。
IDリーダ428は、使用者としてのテラーのID情報を読み取る。IDリーダは、公知の顔認証端末や、指に流れる静脈を認証するもの等、使用者本人を認証するものであればよい。操作部426は、テラーがデータを入力するために設けられており、例えば、キーボードである。表示部427は、入力情報および操作情報を表示するように構成されたディスプレイである。記憶部425は、各種プログラム及びデータを格納するROMまたはHDD、および、プログラムのロード領域やプログラム実行時における作業領域となるRAM等を含む。制御部424は、記憶部425内のプログラムを実行して出納機100の全体を制御する。インタフェース429は、貨幣処理装置11、貨幣管理装置200およびターミナル300と通信可能に接続されている。
現金外ボックス411は、現金以外の有価証券類を投入する。プリンタ430は、制御部424による指示に従って印字処理を行うように構成されている。プリンタ430は、入出金される貨幣の金種、数量、および、連携情報等を印字したレシートを発行するように構成されている。
インタフェース429は、貨幣処理装置11、貨幣管理装置200および貨幣処理装置11と通信可能に接続されている。出納機100の制御部424は、インタフェース429を介して貨幣処理装置11および貨幣管理装置200の在高データを確認および精査することができる。
[入金処理]
図12は、第1の実施形態による貨幣入出金システムの入金処理を示すフロー図である。ここでは、貨幣管理装置200のドロア211〜213は、それぞれ、1万円紙幣の束、5千円紙幣の束、および、千円紙幣の束を収納する。貨幣処理装置11のスタッカ54a〜54cは、それぞれ1万円紙幣、5千円紙幣、および、千円紙幣のバラ紙幣(非結束紙幣)を収納する。さらに、前提として、テラーは、貨幣入出金システムを操作可能な状態にする。例えば、テラーは、ターミナル300、貨幣処理装置11、貨幣管理装置200、出納機100の各電源を立ち上げ、それぞれにログインする。テラーのログイン認証は、ターミナル300のみで行ってもよい。この場合、ターミナル300のみへのログインにより、テラーは、貨幣入出金システム全体を操作することができる。
まず、銀行の窓口等においてテラーが貨幣を受け取ると、テラーは、入金される紙幣の金種および数量をターミナル300に入力する(S10)。例えば、テラーが千円紙幣を205枚受け取った場合、テラーは、ターミナル300の操作部326を操作して、処理が入金であること、入金される紙幣の金種が千円紙幣であること、入金される紙幣の数量が205枚であることを入力する。尚、リジェクト紙幣があった場合は、リジェクト紙幣の数は、入金される紙幣の数量から予め差し引かれる。従って、上記例では、千円紙幣の205枚は、リジェクト紙幣を除いた後の数量である。
ターミナル300は、入金される紙幣の数量を所定単位数で割り算して得られた剰余に相当する剰余紙幣の数量と、入金される紙幣から剰余紙幣を除いた整除可能な紙幣数(あるいは束数)とを計算する(S20)。例えば、入金される紙幣の枚数を205枚、所定単位数を100とした場合、205を100で割り算して得られた剰余は、5である。よって、この場合、剰余紙幣の数量は、5枚となる。また、整除可能な紙幣数は、200枚(あるいは2束)となる。尚、所定単位数は、ターミナル300の記憶部325に予め格納されている。
ターミナル300は、余剰紙幣を貨幣処理装置11に収納し、整除可能な紙幣を貨幣管理装置200に収納することを表示部372に表示してテラーへ指示する。それとともに、ターミナル300は、剰余紙幣を収納することを貨幣処理装置11へ指示し、整除可能な紙幣を収納することを貨幣管理装置200へ指示する(S30)。例えば、上記具体例では、ターミナル300は、剰余紙幣として千円紙幣5枚を貨幣処理装置11へ収納し、整除可能な数の紙幣として千円紙幣200枚(2束)を貨幣管理装置200へ収納することを表示部372に表示する。それとともに、ターミナル300は、千円紙幣5枚を収納することを貨幣処理装置11へ指示し、千円紙幣200枚(2束)を収納することを貨幣管理装置200へ指示する。より詳細には、ターミナル300は、処理が「入金」であること、入金される紙幣の金種が「千円紙幣」であること、および、収納する枚数が「5」であること示す処理情報を貨幣処理装置11へ送信する。ターミナル300は、処理が「入金」であること、入金される紙幣の金種が「千円紙幣」であること、および、収納する束数が「2」(あるいは枚数が「200」)であること示す処理情報を貨幣管理装置200へ送信する。
貨幣処理装置11は、千円紙幣5枚を収納する処理情報を受けて、紙幣入金口16を開く。貨幣管理装置200は、千円の束紙幣を2束(千円紙幣200枚)収納する処理情報を受けてドロア213を解錠し開く。このとき、図9の開閉電磁ロック213mが解錠され、開閉検知装置213nが開状態を検知する。
入金される紙幣が所定単位数に結束された束紙幣と所定単位数未満で結束されていないバラ紙幣とにすでに分離されている場合、テラーは、バラ紙幣を貨幣処理装置11へ投入し、束紙幣を貨幣管理装置200へ収納する(S50、S51)。上記具体例では、テラーは、千円紙幣5枚を貨幣処理装置11の紙幣入金口16へ投入し、千円の束紙幣2束を貨幣管理装置200のドロア213へ収納する。
入金される紙幣がバラ紙幣のみである場合、テラーは、バラ紙幣を所定単位数ごとに帯封で結束する。紙幣の結束は、バラ紙幣を所定単位数ごとに結束する帯封機(図示せず)を用いて行う。帯封機は、貨幣入出金システムとは独立に設置されていてもよく、あるいは、貨幣処理装置11等に一体として組み込まれていてもよい。
貨幣処理装置11において、紙幣処理ユニット51は、バラ紙幣が紙幣入金口16に投入されると、その紙幣の金種および数量を検知する(S60)。例えば、図5に示す紙幣識別部53が投入された紙幣の金種を識別し、保留部72に設けられたセンサが投入された紙幣の枚数をカウントする。貨幣処理装置11の制御部124は、実際に収納された紙幣の金種および数量をターミナル300から受信した処理情報の剰余紙幣の金種および数量とそれぞれ比較する(S70)。このとき、紙幣は、保留部72に一時的に保留されている。実際に収納された紙幣の金種および数量が処理情報における剰余紙幣の金種および数量と等しい場合(S70のYES)、貨幣処理装置11は、保留部72に保留されている紙幣をスタッカ54cへ収納するとともに、収納完了通知をターミナル300へ返信する(S80)。これにより、貨幣処理装置11における入金処理は終了する。
実際に投入された紙幣の金種および数量が処理情報における剰余紙幣の金種および数量と相違する場合(S70のNO)、貨幣処理装置11は、エラーの発生を表示部34に表示し、かつ、エラー通知をターミナル300へ返信する(S90)。ターミナル300は、エラーの発生を表示部372に表示する。それと同時に、貨幣処理装置11は、投入された紙幣を紙幣出金口18に戻す。テラーは、実際に投入された紙幣の金種・数量と処理情報における剰余紙幣の金種・数量との整合を取り、エラーを修正する(S95)。例えば、入金される紙幣の金種または数量が間違って入力されていた場合、テラーは、ターミナル300または貨幣処理装置11に正しい金種または数量を入力し直す(S10)。実際に投入された紙幣の金種または数量が間違っていた場合、テラーは、貨幣処理装置11へ正しい金種および数量の紙幣を投入し直す(S50)。これにより、エラーは解消し、収納完了通知がターミナル300へ送信される(S70のYES)。
一方、貨幣管理装置200において、テラーは、束紙幣をドロア213へ収納した後、ドロア213を閉める(S98)。ドロア213が閉まると、図9に示す貨幣管理装置200の開閉検知装置213nがドロア213の閉状態を検知する。これと同時に、開閉電磁ロック213mがドロア213を施錠する(S100)。ドロア213が開状態から閉状態へ移行したことをトリガとして、ロードセル261が、ドロア213に収納されている紙幣の重量を測定し、ドロア213内に収納された束紙幣の数量および金種を特定する(S110)。記憶部225は、ドロア213が開く前の束紙幣の重量を記憶しており、かつ、ドロア213が閉じた後の束紙幣の重量を記憶する。制御部224は、ドロア213が開く前の重量とドロア213がとした後の重量との差によって、ドロア213内に実際に収納された束紙幣の数量および金種を特定する。
貨幣管理装置200の制御部224は、実際に収納された束紙幣の金種および束数を、ターミナル300から受信した処理情報における整除可能な紙幣の金種および数(束数)と比較する(S120)。実際に収納された束紙幣の金種および束数が処理情報における整除可能な紙幣の金種および数(束数)と等しい場合(S120のYES)、貨幣管理装置200は、収納完了通知をターミナル300へ返信する(S130)。これにより、貨幣管理装置200における入金処理は終了する。
実際に収納された束紙幣の金種および束数が処理情報における整除可能な紙幣の金種および束数と相違する場合(S120のNO)、貨幣管理装置200は、エラーの発生を表示部227に表示し、かつ、エラー通知をターミナル300へ返信する(S135)。ターミナル300は、エラーの発生を表示部372に表示する。それとともに、貨幣管理装置200の開閉電磁ロック213mは、ドロア213を再度解錠して、ドロア213を開状態にする。テラーは、実際に投入された束紙幣の金種・束数と処理情報における整除可能な紙幣の金種・束数との整合を取り、エラーを修正する(S138)。例えば、収納される束紙幣の金種または束数が間違って入力されていた場合、テラーは、ターミナル300または貨幣管理装置200に正しい金種または束数を入力し直す(S10)。実際に収納された束紙幣の金種または束数が間違っていた場合、テラーは、貨幣管理装置200へ正しい金種および束数の紙幣を投入し直す(S51)。これにより、エラーは解消し、収納完了通知がターミナル300へ送信される(S120のYES)。
ターミナル300は、収納完了通知を貨幣処理装置11および貨幣管理装置200の双方から受け取った場合(S40のYES)、入金処理が完了する。ターミナル300は、収納完了通知を貨幣処理装置11および貨幣管理装置200の双方から受け取っていない場合(S40のNO)、エラー通知を受信しているか否かを判断する(S45)。エラー通知を受信している場合(S45のYES)、ターミナル300は、表示部327にエラー内容を表示する(S48)。エラー通知を受信していない場合(S45のNO)、ターミナル300は、収納完了通知またはエラー通知を受信するまで待機する。
[出金処理]
図13は、第1の実施形態による貨幣入出金システムの出金動作を示すフロー図である。まず、テラーは、ターミナル300に出金される紙幣の金種および数量を入力する(S210)。例えば、千円紙幣を205枚出金する場合、テラーは、ターミナル300の操作部326を操作して、処理が出金動作であること、出金される紙幣の金種が千円紙幣であること、出金される紙幣の数量が205枚であることを入力する。
ターミナル300は、出金される紙幣の数量を所定単位数で割り算して得られた剰余に相当する剰余紙幣の数量と、出金される紙幣から剰余紙幣を除いた整除可能な紙幣の数量(あるいは束数)とを計算する(S220)。例えば、出金される紙幣の枚数を205枚、所定単位数を100とした場合、205を100で割り算して得られた剰余は、5である。よって、この場合、剰余紙幣の数量は、5枚となる。また、整除可能な紙幣の数量は、200枚(束数としては2)となる。
ターミナル300は、余剰紙幣を貨幣処理装置11から取り出し、整除可能な紙幣を貨幣処理装置200から取り出すことを表示部372に表示してテラーへ指示する。それとともに、ターミナル300は、剰余紙幣を取り出すことを貨幣処理装置11へ指示し、整除可能な数の紙幣を取り出すことを貨幣管理装置200へ指示する(S230)。例えば、上記具体例では、ターミナル300は、剰余紙幣として千円紙幣5枚を貨幣処理装置11から取り出し、整除可能な数の紙幣として千円紙幣200枚(2束)を貨幣管理装置200から取り出すことを表示部372に表示する。それとともに、ターミナル300は、千円紙幣5枚を投出することを貨幣処理装置11へ指示し、千円紙幣200枚(2束)を取り出し可能にすることを貨幣管理装置200へ指示する。より詳細には、ターミナル300は、処理が「出金」であること、出金される紙幣の金種が「千円紙幣」であること、および、投出する枚数が「5」であること示す処理情報を貨幣処理装置11へ送信する。ターミナル300は、処理が「出金」であること、出金される紙幣の金種が「千円紙幣」であること、および、取出し可能な束数が「2」(あるいは枚数が「200」)であること示す処理情報を貨幣管理装置200へ送信する。
貨幣処理装置11は、千円紙幣5枚を投出する処理情報を受けて、処理情報に従ってスタッカ54cから千円紙幣を5枚繰り出し、紙幣出金口18へ投出する(S250)。そして、紙幣出金口18を開き、テラーが紙幣を取り出し可能とする。テラーは、貨幣処理装置11から投出された紙幣を取り出す(S260)。尚、図5に示す紙幣処理ユニット51は、投出される紙幣の金種および数量を検知する。例えば、保留部72に設けられたセンサが、繰り出された紙幣の枚数をカウントし、紙幣識別部53が、それらの紙幣の金種を識別する。従って、貨幣処理装置11は、処理情報に従った金種および数量の紙幣を自動で投出するので、テラーが処理情報と相違する金種または数量の紙幣を取り出すことはない。つまり、ここでは、エラーは生じない。
テラーが紙幣を紙幣出金口18から取り出すと、貨幣処理装置11は、取出し完了通知をターミナル300へ送信する(S265)。これにより、貨幣処理装置11における出金処理は終了する。
貨幣管理装置200は、千円の束紙幣を2束(千円紙幣200枚)取り出し可能にするために、処理情報を受けてドロア213を解錠し開く(S270)。このとき、図9の開閉電磁ロック213mが解錠され、開閉検知装置213nが開状態を検知する。
テラーは、貨幣管理装置200のドロア213から千円の束紙幣を2束取り出す(S280)。テラーは、束紙幣を取り出した後、ドロア213を閉める(S282)。ドロア213が閉まると、図9に示す貨幣管理装置200の開閉検知装置213nがドロア213の閉状態を検知する。これと同時に、開閉電磁ロック213mがドロア213を施錠する(S284)。ドロア213が開状態から閉状態へ移行したことをトリガとして、ロードセル261が、ドロア213に収納されている紙幣の重量を測定し、ドロア213内に収納されている束紙幣の数量を特定する。記憶部225は、ドロア213が開く前の束紙幣の重量を記憶しており、かつ、ドロア213が閉じた後の束紙幣の重量を記憶する。制御部224は、ドロア213が開く前の重量とドロア213がとした後の重量との差によって、ドロア213から実際に取り出された束紙幣の数量を特定する。
貨幣管理装置200の制御部224は、実際に取り出された束紙幣の数を、ターミナル300から受信した処理情報における整除可能な紙幣の数(束数)と比較する(S285)。実際に取り出された束紙幣の束数が処理情報における束数と等しい場合(S285のYES)、貨幣管理装置200は、取出し完了通知をターミナル300へ返信する(S286)。これにより、貨幣管理装置200における取出し処理は終了する。
実際に取り出された束紙幣の数が処理情報における束数と相違する場合(S285のNO)、貨幣管理装置200は、エラーの発生を表示部227に表示し、かつ、エラー通知をターミナル300へ返信する(S288)。ターミナル300は、エラーの内容を表示部372に表示する(S290)。それとともに、貨幣管理装置200の開閉電磁ロック213mは、ドロア213を再度解錠して、ドロア213を開状態にする。テラーは、実際に取り出された束紙幣の数と処理情報における束数との整合を取り、エラーを修正する(S292)。例えば、取り出される束紙幣の数が間違って入力されていた場合、テラーは、ターミナル300または貨幣管理装置200に正しい束数を入力し直す(S210)。実際に取り出された束紙幣の数が間違っていた場合、テラーは、貨幣管理装置200から正しい数の束紙幣を取り出す(S270、S280)。これにより、エラーは解消し、取出し完了通知がターミナル300へ送信される(S285のYES)。
尚、貨幣管理装置200は、処理情報における取出し紙幣の金種に従ってドロア211〜213のいずれかを開ける。従って、テラーがターミナル300において入力を間違えない限り、実際に取り出される紙幣の金種は、処理情報における金種と一致する。
ターミナル300は、取出し完了通知を貨幣処理装置11および貨幣管理装置200の双方から受け取った場合(S240のYES)、出金処理が完了する。ターミナル300は、取出し完了通知を貨幣処理装置11および貨幣管理装置200の双方から受け取っていない場合(S240のNO)、エラー通知を受信しているか否かを判断する(S245)。エラー通知を受信している場合(S245のYES)、ターミナル300は、表示部327にエラー内容を表示する(S290)。エラー通知を受信していない場合(S245のNO)、ターミナル300は、取出し完了通知またはエラー通知を受信するまで待機する。
出金処理完了後、テラーは、出金した紙幣を顧客へ支払う。
尚、バラ紙幣のみが必要な場合、テラーは、貨幣管理装置200から取り出した束紙幣の帯封を切ってバラ紙幣にすればよい。代替的に、ターミナル300においてバラ紙幣と束紙幣とを選択可能にしてもよい。例えば、千円紙幣をバラ紙幣の状態で205枚取り出す場合、テラーは、ターミナル300において、取り出される紙幣の金種および数量の入力とともに、バラ紙幣を選択する。ターミナル300は、処理が「出金」であること、出金される紙幣の金種が「千円紙幣」であること、および、取り出される紙幣の数量が「205」であることを示す処理情報を貨幣処理装置11のみへ送信する。貨幣処理装置11は、この処理情報に従って、千円紙幣をバラ紙幣の状態で205枚投出すればよい。
本実施形態による貨幣入出金システムによれば、テラーがターミナル300に入力した処理情報に基づいて、ターミナル300が、バラ紙幣については貨幣処理装置11において処理し、並びに、束紙幣については貨幣処理装置200において処理することを自動で指示する。従って、テラーは、ターミナル300にのみ処理情報を入力すれば足り、貨幣処理装置11および貨幣管理装置200に処理情報を入力する必要がない。従って、テラーにとって操作が簡単になる。
また、ターミナル300からの処理情報を受け取った貨幣処理装置11および貨幣管理装置200は、処理情報の受信をトリガとして動作を開始することができる。即ち、貨幣処理装置11は、処理情報を受信するとすぐに紙幣入金口16を開くことができ、あるいは、処理情報を受信するとすぐにスタッカ54a〜54cから紙幣を繰り出すことができる。貨幣管理装置200は、処理情報を受信するとすぐにドロア211〜214のいずれかを自動で開けることができる。従って、入金処理および出金処理が速くなる。
さらに、貨幣管理装置200は、処理情報に含まれる貨幣の金種に応じて、その金種に対応するドロアを選択的に自動で解錠することができる。その他のドロアは施錠された状態であるので、テラーが間違ったドロアに束紙幣を収納することを防止し、あるいは、テラーが間違ったドロアから束紙幣を取り出すことを防止することができる。
(第2の実施形態)
図14は、本発明に係る第2の実施形態に従った貨幣入出金システムの動作を示すフロー図である。第2の実施形態では、テラーは、入金される紙幣を全て貨幣処理装置11へ、一旦、投入する。第2の実施形態による貨幣処理装置11は、投入された紙幣を計数し、整除可能な数の紙幣を所定単位数ごとに投出し、剰余貨幣を収納する。所定単位数ごとに投出された紙幣は、必要に応じて帯封機によって結束された後、貨幣管理装置200へ収納される。第2の実施形態による貨幣入出金システムの構成は、第1の実施形態による貨幣入出金システムの構成(図1〜11)と同様でよい。
以下、図14を参照して、第2の実施形態における入金処理を説明する。
まず、入金処理においてテラーがバラ紙幣を受け取った場合、テラーは、入金される紙幣の金種および数量をターミナル300に入力する(S10)。ターミナル300は、図12に示すステップS20およびS30を実行する。これにより、処理情報が貨幣処理装置11および貨幣管理装置200へ送信される。このとき、貨幣処理装置11への処理情報には、入金される紙幣の総数が含まれる。
貨幣処理装置11は、処理情報を受けて、紙幣入金口16を開く。貨幣管理装置200は、処理情報を受けてドロア211〜214のいずれかを解錠し開く。
テラーは、受け取った紙幣を全て貨幣処理装置11に投入する(S301)。
貨幣処理装置11は、投入された紙幣を識別しかつ計数する(S310)。貨幣処理装置11は、投入された紙幣の金種および数量を処理情報における紙幣の金種および数量と比較する(S320)。投入された紙幣の金種および数量が処理情報における紙幣の金種および数量と等しい場合(S320のYES)、貨幣処理装置11は、紙幣を所定単位数ごとに投出する(S330)。テラーは、必要に応じて、所定単位数ごとに投出された紙幣を帯封機で結束する。尚、貨幣処理装置11が帯封機能を有する場合、貨幣処理装置11は帯封された束紙幣を投出することができる。
その後、テラーは、所定単位数ごとに投出された紙幣、または、束紙幣を貨幣管理装置200に収納する(S335)。尚、貨幣管理装置200へ束紙幣を収納する動作は、図12に示す貨幣管理装置200の動作と同様であるので、その説明を省略する。ただし、ステップS138でエラーを修正するときには、ステップS10またはS335へ戻り、テラーが処理情報を入力し直し、あるいは、貨幣を貨幣管理装置200へ収納し直す。
貨幣処理装置11が所定単位数ごとに紙幣を投出していくと、貨幣処理装置11には、所定単位数未満の剰余紙幣のみが残る。貨幣処理装置11は、この剰余紙幣をそのまま収納すればよい(S340)。貨幣処理装置11が剰余紙幣を収納すると、貨幣処理装置11は、収納完了通知をターミナル300へ送信する(S350)。
一方、投入された紙幣の数量が処理情報における紙幣の数量と異なる場合(S320のNO)、貨幣処理装置11は、エラーの発生を表示部34に表示し、かつ、エラー通知をターミナル300へ返信する(S355)。ターミナル300は、エラーの発生を表示部372に表示する。それと同時に、貨幣処理装置11は、投入された紙幣を紙幣出金口18に戻す。テラーは、実際に投入された紙幣の金種・数量と処理情報における紙幣の金種・数量との整合を取り、エラーを修正する(S360)。例えば、入金される紙幣の金種または数量が間違って入力されていた場合、テラーは、ターミナル300または貨幣処理装置11に正しい金種または数量を入力し直す(S10)。実際に投入された紙幣の金種または数量が間違っていた場合、テラーは、貨幣処理装置11へ正しい金種および数量の紙幣を投入し直す(S301)。これにより、エラーは解消し、貨幣処理装置11は、紙幣を所定単位数ごとに投出する(S320のYES)。
ターミナル300は、収納完了通知を貨幣処理装置11および貨幣管理装置200の双方から受け取った場合(S370のYES)、入金処理が完了する。ターミナル300は、収納完了通知を貨幣処理装置11および貨幣管理装置200の双方から受け取っていない場合(S370のNO)、図12のステップS45およびS48を実行する。
第2の実施形態における出金処理は、第1の実施形態のそれと同様であるので、その説明を省略する。
第2の実施形態によれば、テラーは、受け取ったバラ紙幣を計数することなく、そのまま貨幣処理装置11に投入すればよい。貨幣処理装置11は、投入された紙幣を識別かつ計数することができるからである。これにより、入金時のテラーの操作が簡略化される。そして、貨幣処理装置11は、所定単位数ごとにその紙幣を投出し、残りの剰余紙幣のみを収納する。テラーは、貨幣処理装置11から投出される所定単位数の紙幣を結束して貨幣管理装置200へ収納する。従って、テラーは、紙幣の計数および収納を個別に実行することなく、連続して実行することができる。
[入金先の例外]
上記第1および第2の実施形態において、入金される紙幣のうち所定単位数ごとの紙幣(束紙幣)は貨幣管理装置200へ収納され、所定単位数未満のバラ紙幣は貨幣処理装置11へ収納される。
しかし、貨幣処理装置11にすでに収納されている対応する金種の紙幣が所定数未満の場合、貨幣処理装置11は、入金される紙幣が所定単位数以上であっても、その紙幣を全て収納してよい。例えば、千円紙幣を入金する際に、貨幣処理装置11のスタッカ54c内の紙幣数が所定数未満である場合、貨幣処理装置11は、入金される千円紙幣を全てスタッカ54cへ収納する。ここでの所定数は、スタッカ54cが空になる手前の任意の紙幣数である。所定数は、貨幣処理装置11の記憶部125に予め格納されている。
この場合、貨幣処理装置11は、スタッカ54c内の紙幣が所定数未満であることを示すエンプティ情報、および、入金される紙幣を全て収納すること示す情報をターミナル300へ送信する。ターミナル300は、これらの情報を表示部372に表示し、入金される紙幣が貨幣処理装置11に収納されることをテラーに知らせる。
これにより、紙幣が貨幣処理装置11へ補充されるので、テラーが貨幣処理装置11へ紙幣を補充する頻度を少なくすることができる。
一方、貨幣管理装置200に収納された対応する金種の紙幣が所定数以上である場合にも、貨幣処理装置11は、入金される紙幣を全て収納してよい。例えば、千円紙幣を入金する際に、貨幣管理装置200のドロア213がすでに所定数以上の束紙幣を収納している場合、貨幣処理装置11は、入金される千円紙幣を全てスタッカ54cへ収納する。ここでの所定数は、ドロア213が満杯になる手前の任意の紙幣数(束数)である。所定数は、貨幣管理装置200の記憶部225に予め格納されている。
この場合、貨幣管理装置200は、ドロア213内の束紙幣が所定数以上であることを示すフル情報をターミナル300に送信する。ターミナル300は、フル情報を表示部372に表示するとともに、入金される紙幣を貨幣処理装置11に収納することをテラーに知らせる。また、ターミナル300は、フル情報を貨幣処理装置11に送信する。
貨幣処理装置11は、フル情報を受け取ると、テラーが投入した紙幣の全部を収納する。
これにより、テラーが貨幣管理装置200から束紙幣を回収する頻度を少なくすることができる。
[出金元の例外]
上記第1および第2の実施形態において、出金される紙幣のうち所定単位数ごとの紙幣(束紙幣)は貨幣管理装置200から取り出され、所定単位数未満のバラ紙幣は貨幣処理装置11から取り出される。
しかし、貨幣処理装置11に収納されている対応する金種の紙幣が所定数以上の場合、貨幣処理装置11は、出金される紙幣が所定単位数以上であっても、その全ての紙幣を投出してよい。例えば、千円紙幣を出金する際に、貨幣処理装置11のスタッカ54cに収納されている紙幣の数が所定数以上である場合、貨幣処理装置11は、出金される千円紙幣を全てスタッカ54cから繰り出す。ここでの所定数は、スタッカ54cが満杯になる手前の任意の紙幣数である。所定数は、貨幣処理装置11の記憶部125に予め格納されている。
この場合、貨幣処理装置11は、スタッカ54cの紙幣が所定数以上であることを示すフル情報、および、出金される紙幣を全て繰り出すこと示す情報をターミナル300へ送信する。ターミナル300は、これらの情報を表示部372に表示し、該紙幣が貨幣処理装置11から投出されることをテラーに知らせる。
これにより、テラーが貨幣処理装置11から紙幣を回収する頻度を少なくすることができる。
一方、貨幣管理装置200に収納された対応する金種の紙幣が所定数未満である場合にも、貨幣処理装置11は、出金される紙幣を全て投出してよい。例えば、千円紙幣を出金する際に、貨幣処理装置200のドロア213に収納されている束紙幣が所定数未満である場合、貨幣処理装置11は、出金される千円紙幣を全てスタッカ54cから繰り出す。ここでの所定数は、ドロア213が空になる手前の任意の紙幣数(束数)である。所定数は、貨幣管理装置200の記憶部225に予め格納されている。
この場合、貨幣管理装置200は、ドロア213内の束紙幣が所定数未満であることを示すエンプティ情報をターミナル300に送信する。ターミナル300は、エンプティ情報を表示部372に表示するとともに、出金される紙幣を貨幣処理装置11から投出することをテラーに知らせる。また、ターミナル300は、エンプティ情報を貨幣処理装置11に送信する。
貨幣処理装置11は、エンプティ情報を受け取ると、出金される紙幣の全部を投出する。
これにより、テラーが貨幣管理装置200に束紙幣を補充する頻度を少なくすることができる。
以上のように、紙幣処理装置11から所定数以上の紙幣を投出する場合、紙幣処理装置11は所定数毎にバッチ取りができるように構成しても構わない。例えば、紙幣処理装置11は所定数が投出される度に投出を停止し、紙幣が抜き取られると再度投出を開始する。このように構成することで、テラーは、取り出す毎に再度計数せずに帯封することができるため、帯封作業が簡単になる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態において、貨幣処理装置11は、スタッカ54a〜54cのいずれかに収納された紙幣が所定数以上になった場合に、そのスタッカから紙幣を所定単位数ごとに投出する。
この場合、貨幣処理装置11は、スタッカ54a〜54cのいずれかの紙幣が所定数以上になったことを示すフル情報と、所定単位数ごとに投出した紙幣の金種および数量(束数)を含む処理情報とをターミナル300へ送信する。ターミナル300は、フル情報および処理情報を表示部372に表示してテラーへその処理情報を知らせるとともに、処理情報を貨幣管理装置200へ送信する。尚、貨幣処理装置11は、処理情報を貨幣管理装置200へ直接送信してもよい。
図15は、第3の実施形態による貨幣入出金システムの動作を示すフロー図である。例えば、入金時に貨幣処理装置11が千円紙幣を収納した場合、スタッカ54cの収納枚数が所定枚数としての1500枚を超えると仮定する(S400)。この場合、貨幣処理装置11は、スタッカ54cのフル情報および処理情報をターミナル300へ送信する(S410)。
ターミナル300はフル情報および処理情報を受け取ると、表示部372にフル情報および処理情報を表示する(S420)。テラーがターミナル300において所定のキー操作を行うと、ターミナル300は、貨幣処理装置11に紙幣を所定単位数ごとに投出することを許可する信号を送信する(S440)。さらに、ターミナル300は、貨幣管理装置200へ処理情報を送信する(S450)。
貨幣処理装置11がターミナル300からの許可信号を受け取ると、貨幣処理装置11は、例えば、スタッカ54cから千円紙幣を所定単位数(例えば、100枚単位)ごとに投出する(S460)。そして、スタッカ54cに収納された千円紙幣の数量が所定枚数以下(例えば、500枚以下)になる(S470のYES)と、貨幣処理装置11は、ターミナル300へ収納完了通知を送信し、紙幣の投出を終了する。
テラーは、貨幣処理装置11から投出された千円札を100枚単位で結束し、その後、束紙幣を貨幣管理装置200に収納する(S480)。勿論、貨幣処理装置11が帯封機能を有する場合、テラーは、単に、貨幣処理装置11から投出された束紙幣を貨幣管理装置200に収納するだけでよい。
貨幣管理装置200は、貨幣処理装置11から受け取った処理情報に基づいて、束紙幣の収納場所を特定する。より詳細には、貨幣管理装置200は、処理情報に含まれる金種情報に応じて、ドロア211〜214のいずれかを選択的に解錠し開く(S480)。テラーは、貨幣管理装置200の解錠されたドロアへ束紙幣を収納する(図12のS51)。その後、貨幣管理装置200は、図12のステップS98以降の処理を実行する。尚、ステップS138でエラーを修正するときには、ステップS51へ戻り、テラーは、貨幣を貨幣管理装置200へ収納し直す。
ターミナル300は、図12のステップS40〜S48を実行する。そして、ターミナル300は、貨幣処理装置11および貨幣管理装置200から収納完了通知を受けたときに処理を終了する。
第3の実施形態によれば、テラーが貨幣処理装置11から紙幣を頻繁に回収することを抑制することができる。
(第4の実施形態)
図16は、第4の実施形態による貨幣入出金システムの動作を示すフロー図である。第2の実施形態において、テラーは、入金される紙幣の金種および数量をターミナル300に入力していた(S10)。しかし、図16に示すように、貨幣処理装置11が、投入された紙幣の金種および数量の情報をターミナル300へ送信すれば、テラーが紙幣の金種および数量をターミナル300に入力することを省略できる。これにより、入金時のテラーの操作がさらに簡略化される。その後の処理は、図14で説明した通りである。
尚、貨幣処理装置11は、投入された紙幣の金種および数量の情報、あるいは、貨幣管理装置200へ収納する紙幣の金種および数量(束数)の情報を処理情報として貨幣管理装置200へ直接送信してもよい。貨幣管理装置200へ収納する貨幣の金種および数量(束数)の情報を送信する場合、貨幣処理装置11が、投入された紙幣のうち整除可能な紙幣の数および剰余紙幣の数を算出する。
また、貨幣処理装置11は、投入された紙幣を所定単位数ごとに投出した後、残った所定単位数未満の紙幣を自動で収納するので、ターミナル300から貨幣処理装置11への処理情報の送信は省略可能である。ターミナル300から貨幣処理装置11への処理情報の送信を省略した場合、貨幣処理装置11では、ステップS335におけるエラーは発生しない。
尚、ステップS360でエラーを修正する場合、ステップS301へ戻り、テラーは、貨幣を貨幣処理装置11へ投入し直す。ステップS138でエラーを修正する場合、ステップS301またはS335へ戻り、テラーは、貨幣を貨幣処理装置11へ投入し直し、あるいは、貨幣を貨幣処理装置200へ収納し直す。
第4の実施形態によれば、テラーがターミナル300へ貨幣の金種および数量を入力する必要がないので、テラーの手間がさらに簡略化される。
以上の実施形態において、紙幣についてのみ記載したが、硬貨についても同様のことが言える。硬貨の場合、貨幣入出金システムは、バラ硬貨および包装貨幣に分けて収納すればよい。出納機100は、包装硬貨を作成、収納可能に構成されている。よって、例えば、入金時には、硬貨用の貨幣処理装置(図示せず)がバラ硬貨を収納し、出納機100が包装硬貨にすべき単位数の硬貨を収納する。出金時には、硬貨用の貨幣処理装置がバラ硬貨を投出し、出納機100が包装硬貨を投出する。この場合、貨幣管理装置200の代わりに出納機100を採用することによって、第1から第4の実施形態を硬貨の処理に適用することができる。この場合、ターミナル300は、硬貨用の貨幣処理装置と出納機100とを連携させる。勿論、硬貨用の貨幣処理装置は、紙幣用の貨幣処理装置11と一体化されていてもよい。
また、入金または出金される貨幣の数量が非常に大きい場合、出納機100へ貨幣を収納し、あるいは、出納機100から貨幣を取り出してもよい。この場合、ターミナル300は、入金または出金される貨幣の数量が所定数(例えば、1万枚)を超える場合に、出納機100へ処理情報を送信する。処理情報を受けた出納機100は、入金される貨幣を収納し、あるいは、出金される貨幣を投出する。これにより、貨幣処理装置11および貨幣管理装置200がすぐに満杯になることを抑制し、あるいは、すぐに空になることを抑制することができる。
11・・・貨幣処理装置
100・・・出納機、
200・・・貨幣管理装置
300・・・ターミナル
124,224,324・・・制御部
125,225,325,425・・・記憶部
34,227,327,427・・・表示部
13,226,326,426・・・操作部
129,229,329,429・・・インタフェース
261・・・ロードセル

Claims (10)

  1. 入金または出金される貨幣の金種および数量の入力を受けるターミナルと、
    前記ターミナルに通信可能に接続され、貨幣を収納する貨幣処理装置および貨幣管理装置とを備え、
    前記ターミナルは、前記入金または出金される貨幣の数量を所定単位数で割り算して得られた剰余に相当する剰余貨幣の情報を前記貨幣処理装置へ送信し、並びに、前記入金または出金される貨幣から前記剰余貨幣を除いた整除可能な数の貨幣の情報を前記貨幣管理装置へ送信し、
    前記貨幣処理装置は、前記ターミナルからの情報を受けて、前記剰余貨幣を収納または投出し、
    前記貨幣管理装置は、前記ターミナルからの情報を受けて、前記整除可能な数の貨幣を、前記所定単位数ごとに収納または投出し、
    貨幣を入金する際、前記貨幣処理装置は、入金される貨幣を計数し、前記整除可能な数の貨幣を前記所定単位数ごとに投出し、前記剰余貨幣を収納することを特徴とする貨幣入出金システム。
  2. 前記貨幣処理装置は、該貨幣処理装置の収納庫のいずれかに収納された貨幣が所定数以上になった場合に、前記所定単位数ごとに貨幣を投出することを特徴とする請求項1に記載の貨幣入出金システム。
  3. 前記貨幣処理装置または前記ターミナルは、前記所定単位数ごとに投出した貨幣の情報を前記貨幣管理装置へ送信し、
    前記貨幣管理装置は、前記貨幣処理装置からの情報に基づいて前記貨幣処理装置から前記所定単位数ごとに投出された貨幣の収納場所を特定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の貨幣入出金システム。
  4. 前記貨幣処理装置は、該貨幣処理装置の収納庫にすでに収納されている貨幣が所定数未満の場合、入金される貨幣が前記所定単位数以上であっても該入金される貨幣を全て収納することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項記載の貨幣入出金システム。
  5. 前記貨幣管理装置は、該貨幣管理装置の収納庫にすでに収納されている貨幣が所定数以上である場合に収納貨幣が所定数以上であることを示すフル情報を前記ターミナルまたは前記貨幣処理装置に送信し、
    前記貨幣処理装置は、前記フル情報を受け取った場合に、入金される貨幣が前記所定単位数以上であっても該入金される貨幣を全て収納することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項記載の貨幣入出金システム。
  6. 前記貨幣処理装置は、該貨幣処理装置の収納庫にすでに収納されている貨幣が所定数以上の場合、出金される貨幣が前記所定単位数以上であっても該出金される貨幣を全て前記貨幣処理装置から投出することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の貨幣入出金システム。
  7. 前記貨幣管理装置は、該貨幣管理装置の収納庫にすでに収納されている貨幣が所定数未満である場合に収納貨幣が所定数未満であることを示すエンプティ情報を前記貨幣処理装置に送信し、
    前記貨幣処理装置は、前記エンプティ情報を前記貨幣管理装置から受け取った場合に、出金される貨幣が前記所定単位数以上であっても該出金される貨幣を全て前記貨幣処理装置から投出することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項記載の貨幣入出金システム。
  8. 前記貨幣処理装置は、結束されていないバラ紙幣を収納または投出し、
    前記貨幣管理装置は、結束された束紙幣を収納または投出可能にすることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項記載の貨幣入出金システム。
  9. 互いに通信可能に接続され、貨幣を収納する貨幣処理装置および貨幣管理装置を備え、 前記貨幣処理装置は、入金または出金される貨幣の数量を所定単位数で割り算して得られた剰余に相当する剰余貨幣を収納または投出し、
    前記貨幣管理装置は、前記入金または出金される貨幣から前記剰余貨幣を除いた整除可能な数の貨幣を、前記所定単位数ごとに収納または投出し、
    入金時に、前記貨幣処理装置は、入金される貨幣の金種の識別および数量の計測を行い、前記所定単位数ごとに貨幣を投出した後、前記剰余貨幣を収納し、
    前記貨幣管理装置は、前記貨幣処理装置において前記所定単位数ごとに投出された貨幣を収納可能にすることを特徴とする貨幣入出金システム。
  10. 入金される貨幣の金種および数量の入力を受けるターミナルと、
    前記ターミナルに通信可能に接続され、貨幣を収納する貨幣処理装置および貨幣管理装置とを備え、
    前記ターミナルは、前記入金される貨幣の数量を所定単位数で割り算して得られた剰余に相当する剰余貨幣の情報を前記貨幣処理装置へ送信し、並びに、前記入金される貨幣から前記剰余貨幣を除いた整除可能な数の貨幣の情報を前記貨幣管理装置へ送信し、
    前記貨幣処理装置は、前記ターミナルからの情報を受けて、前記剰余貨幣を収納し、
    前記貨幣管理装置は、前記ターミナルからの情報を受けて、前記整除可能な数の貨幣を、前記所定単位数ごとに収納可能にすることを特徴とする貨幣入出金システム
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