JP5644002B2 - ソレノイド - Google Patents

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Description

本発明は、ソレノイドに関し、特に可動磁極の位置を所定範囲おいて任意に制御できる構造を有するソレノイドに関する。
可動磁極の位置を所定範囲おいて任意に制御できる構造を有する、いわゆる比例ソレノイドは、コイルの電流の大きさによって可動磁極の位置を任意に制御できるコントロールストローク領域と、位置を制御できないアプローチストローク領域とを持っている。このコントロールストローク領域ではストローク(可動磁極の吸着点からの距離)に関係なく推力(吸引力)がほぼ一定であるが、アプローチストローク領域では推力は大きく変化する。一般的な比例ソレノイドでは、コントロールストローク領域のみを利用している。そこで、推力がほぼ一定となるストロークを大きくできれば、または、コントロールストローク領域における推力を大きくできれば、そのソレノイドの利用範囲が拡がるので、これらの向上に関して様々な改良がなされている。
例えば、特開2008−196642公報に記載されているソレノイドでは、可動磁極と固定磁極との対向する部分を、一方は他方と対向して突出した凸部を有し、他方はこの凸部と対向する凹部を有するものにしている。そして、固定磁極と可動磁極との推力は、凸部の基端と凹部の周辺部分の先端部との距離dが小さくなるにつれて徐々に大きくなり、その後所定距離の範囲では、距離dが小さくなるにつれて小さくなり、さらに距離dが小さくなると、再び大きくなるように設定されている。このソレノイドでは、以上の構成をコイルの電流値に応じて発生差圧を変化可能なリニアソレノイドバルブとして利用している。
ところで、アプローチストローク領域のうち、コントロールストローク領域よりもストロークが大きい、すなわち凸部と凹部とが遠い領域では、ストロークが大きくなるにつれて推力が急減する。逆に、アプローチストローク領域のうち、コントロールストローク領域よりもストロークが小さい、すなわち凸部と凹部とが近い領域では、ストロークが小さくなるにつれて推力が急増する。したがって、上記のように可動磁極と固定磁極との対向する部分を凸部と凹部とにした構造においてさらに大きな推力を得ようとすると、コントロールストローク領域よりもストロークが大きいアプローチストローク領域において、推力が一定になるような構造の方が逆の構造よりもはるかに有利である。
推力を一定にする手段として、凹部の外周部分をテーパ状に加工することが知られている。しかし、このように加工すると、テーパ状の部分が変形する、または打痕が残るなど製品の信頼性に好ましくない影響を及ぼすことがある。また、凹部の外周部分をテーパ状に薄くすると、コントロールストローク領域の全般にわたって推力が低下するという問題も生じる。
特開平2008−196642公報
本発明は、上記課題を解決するために、可動磁極の位置を任意に制御できるソレノイドにおいて、従来構造よりも相対的に推力が大きいコントロールストローク領域が得られる構造を有するソレノイドを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、コイルと、このコイルの近傍に設けられた固定磁極と、摺動可能に設けられると共に前記コイルへの通電時に前記固定磁極に吸着されるように設けられた可動磁極とを有するソレノイドにおいて、前記固定磁極は、前記可動磁極に対向する側に、環状又はほぼ環状に形成された平坦面と、この平坦面に囲まれた領域内に形成された凹陥部及び凸部を備え、この凹陥部とこの凸部とのいずれかのものが他方のものを内包するようになされており、前記可動磁極は、前記固定磁極に対向する側に、環状又はほぼ環状に形成された平坦面と、この平坦面に囲まれた領域内に形成された凹陥部及び凸部を備え、この凹陥部とこの凸部とのいずれかのものが他方のものを内包するように、かつ、前記固定磁極の前記凹陥部及び前記凸部とは内包するものと内包されるものとが逆の関係となるようになされており、前記コイルへの通電時に、前記可動磁極の前記凸部は前記固定磁極の前記凹陥部に挿入され、前記可動磁極の前記凹陥部は前記固定磁極の前記凸部が挿入されるようになされたことを特徴とするソレノイドである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記固定磁極は、中心軸に沿って貫通孔が形成されると共に、前記凹陥部の中心及びその近傍に前記凸部が形成され、前記凸部の中心及びその近傍に前記貫通孔の一端が開口し、前記可動磁極は、中心軸に沿って貫通孔が形成されると共に、前記凸部の中心及びその近傍に前記凹陥部が形成され、前記凹陥部の中心及びその近傍に前記貫通孔の一端が開口し、さらに、前記固定磁極の前記貫通孔に嵌合された軸受と、前記可動磁極の貫通孔に嵌合されると共に、前記軸受に摺動可能に支持されたシャフトとを有することを特徴とするソレノイドである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記固定磁極は、その中心軸方向において、前記凹陥部の底面から前記平坦面までの距離と、前記凹陥部の底面から前記凸部の先端部までの距離とが等しいことを特徴とするソレノイドである。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記可動磁極は、その中心軸方向において、前記凸部の先端部から前記平坦面までの距離と、前記凸部の先端部から前記凹陥部の底面までの距離が等しいことを特徴とするソレノイドである。
請求項5に記載の発明は、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記固定磁極は、前記凸部の中心及びその近傍に別の凹陥部がさらに形成され、前記可動磁極は、前記凹陥部の中心及びその近傍に前記固定磁極の前記別の凹陥部と対向し、かつ、前記固定磁極の前記別の凹陥部に挿入可能に形成された別の凸部がさらに形成されていることを特徴とするソレノイドである。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記可動磁極は、前記凸部又は前記別の凸部の一方又は両方が先端側の幅が狭くなるような段差が形成されていることを特徴とするソレノイドである。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記可動磁極又は前記固定磁極は、これらの前記凸部のうち前記凹陥部を内包するものに外周面から前記凹陥部まで達する切れ目を形成していることを特徴とするソレノイドである。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の発明において、前記可動磁極に固定されると共に、前記可動磁極の作動方向と直交する平坦面が形成された補助磁極と、一部又は全部が筒状に形成されて前記固定磁極が嵌合されると共に、前記補助磁極の前記平坦面の近傍に前記補助磁極の前記平坦面と対向する平坦面が形成された磁性のケースとをさらに有することを特徴とするソレノイドである。
請求項1に記載の発明によれば、コイルに通電して可動磁極が作動し、可動磁極の凸部が固定磁極の凹陥部に挿入され、又は、固定磁極の凸部が可動磁極の凹陥部に挿入されるところまで2つの磁極が接近すると、可動磁極の凸部の外側面と内側面とから固定磁極の凹陥部の内側面と凸部の周側面とに向う磁束の流れが発生する。この磁束の流れは、可動磁極の作動方向に直交する方向又はこの方向に近い方向への流れであり、2つの磁極の凸部が相手側の凹陥部に深く挿入されて行くにつれて、これらの流れは大きくなる。したがって、2つの磁極の凸部が相手側の凹陥部に挿入され始めてから、固定磁極の平坦面に可動磁極の平坦面が吸着されるまでの過程において、2つの磁束の流れは、2つの磁極が近づくに従って急増する推力を減殺してほぼ一定にする。一方、従来技術に係るソレノイドでは、2つの磁極に凸部と凹陥部との両方が形成されていないので、磁束の流れは1つとなる。したがって、従来技術に係るソレノイドが実現できなかった領域において推力をほぼ一定にでき、従来よりも推力が大きい領域をコントロールストローク領域とすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、固定磁極は、凸部を凹陥部に内包されるように形成しているので、貫通孔の開口部は凹陥部の底面よりも高い、つまり凹陥部の底面より可動磁極側に位置することになる。したがって、固定磁極の可動磁極と反対側の端部から凹陥部の底面までの距離よりも、この端部から貫通孔の開口部の周辺までの距離を長くすることができ、貫通孔に嵌合される軸受としてより長いものを採用することが可能になる。ひいては、長い軸受を採用することによってシャフトのがたつきが低減するので、シャフトの摺動がより安定したものになる。
請求項3に記載の発明によれば、可動磁極が固定磁極に吸着されるまでの過程のほぼ全体にわたって、可動磁極の凸部の外側面と内側面とから固定磁極の凹陥部の内側面と凸部の周側面とに向う磁束の流れが推力を減殺し続ける。したがって、推力をさらに一定にすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、可動磁極が固定磁極に吸着されるまでの過程のほぼ全体にわたって、可動磁極の凸部の外側面と内側面とから固定磁極の凹陥部の内側面と凸部の周側面とに向う磁束の流れが推力を減殺し続ける。したがって、推力をさらに一定にすることができる
請求項5に記載の発明によれば、固定磁極にさらに別の凹陥部を形成し、同時に、可動磁極にさらに別の凸部を形成するので、可動磁極の作動方向に直交する方向又はこの方向に近い方向への新たな2つの磁束の流れを生成することができ、推力をさらに減殺し、推力をより一定にすることができる。
請求項6に記載の発明によれば、凸部の先端側の幅が狭くなるような段差を設けることによって段差から上方の部分の外側面又は内側面と、この凸部が挿入される凹部の外側面又は内側面との距離が大きくなるので、可動磁極の作動方向に直交する方向又はこの方向に近い方向への流れを若干弱めることができる。したがって、コントロールストローク領域となるストロークの調整や特定ストロークにおける推力の調整が可能になる。
請求項7に記載の発明によれば、外周面から前記凹陥部まで達する切れ目によって、凸部の外側面及び内側面の面積を縮小できるので、可動磁極の作動方向に直交する方向又はこの方向に近い方向への流れを若干弱めることができる。したがって、コントロールストローク領域となるストロークの調整や特定ストロークにおける推力の調整が可能になる。
請求項8に記載の発明によれば、補助磁極とケースとの間に吸着力が働いて推力を高めるので、可動磁極の作動初期の推力が弱い局面において、推力を高めることができる。また、補助磁極によって補助される推力に対応する分だけ可動磁極及び固定磁極の対向する面の大きさを縮小することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドの断面図であり、(A)は可動磁極が固定磁極から離隔した状態、(B)は可動磁極が固定磁極に吸着された状態を示す。 本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドの説明図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドの可動磁極の断面斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドの固定磁極の断面斜視図である。 磁束の流れを示す断面図であり、(A)は可動磁極が固定磁極から最も遠い状態、(B)は可動磁極が固定磁極に接近した状態、(C)は通電を停止した状態を示す。 比較例の説明図であり、(A)は断面図、(B)は可動磁極が固定磁極に接近した状態における磁束の流れを示す断面図である。 比較例の説明図であり、(A)は可動磁極の断面図、(B)は固定磁極の断面図である。 推力の比較実験の結果を示すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係るソレノイドの説明図であり、(A)は可動磁極の断面斜視図、(B)は固定磁極の断面斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係るソレノイドの可動磁極の断面斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係るソレノイドの固定磁極の断面斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係るソレノイドの可動磁極の断面斜視図である。 本発明の第5の実施の形態に係るソレノイドの断面図であり、(A)は可動磁極が固定磁極から離隔した状態、(B)は可動磁極が固定磁極に吸着された状態を示す。 本発明の第5の実施の形態に係るソレノイドの可動磁極の断面斜視図である。 本発明の第5の実施の形態に係るソレノイドの固定磁極の断面斜視図である。 本発明の第6の実施の形態に係るソレノイドの可動磁極の断面斜視図である。 本発明の第6の実施の形態に係るソレノイドの固定磁極の断面斜視図である。 本発明の第7の実施の形態に係るソレノイドの可動磁極の断面斜視図である。 本発明の第7の実施の形態に係るソレノイドの固定磁極の断面斜視図である。 本発明の第8の実施の形態に係るソレノイドの説明図であり、(A)は可動磁極の断面斜視図、(B)は固定磁極の断面斜視図、(C)は凸部の変形例を示す斜視図である。 本発明の第9の実施の形態に係るソレノイドの説明図であり、(A)は可動磁極の断面斜視図、(B)は固定磁極の断面斜視図である。
以下に、本発明の各実施の形態に係るソレノイドを図面に基づいて説明する。なお、各実施の形態ではソレノイドが独立した構造に基づいて説明するが、本発明の各実施の形態はソレノイド弁にも好ましく適用できる。例えば、コイルと、このコイルの近傍に設けられた固定磁極と、前記コイルへの通電時に前記固定磁極に吸着されるように設けられた可動磁極と、前記可動磁極に接続された弁体と、この弁体に接離可能に設けられた弁座を有するソレノイド弁において、前記固定磁極は、環状に形成された平坦面と、この平坦面に囲まれた領域に形成された凹陥部と、この凹陥部の中心及びその近傍に形成された凸部とを備え、前記可動磁極は、前記固定磁極の前記平坦面と対向するように形成された環状の平坦面と、この平坦面に囲まれた領域に前記固定磁極の前記凹陥部と対向するように形成された凸部と、この凸部の中心及びその近傍に前記固定磁極の前記凸部と対向するように形成された凹陥部とを備え、前記コイルへの通電時に、前記可動磁極の前記凸部は前記固定磁極の前記凹陥部に挿入され、前記可動磁極の前記凹陥部は前記固定磁極の前記凸部が挿入され、前記弁体は前記可動磁極が前記固定磁極に吸着されたときに前記弁座に当接するようになされたことを特徴とするソレノイド弁とすることができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドの断面図であり、(A)は可動磁極が固定磁極から離隔した状態、(B)は可動磁極が固定磁極に吸着された状態を示す図1において、10はソレノイド、20は可動磁極、22は凸部、40は固定磁極、48は蓋部、51a及び51bはネジ孔、80は補助磁極、81はケース、82は対向部、83はシャフト、84はネジ孔、85はコイルボビン、86はコイル、87a及び87bはリード線、88は絶縁被覆、89はスリーブである。また、図2は、 本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドの説明図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図である。図2において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。なお、図1等のソレノイド又は各構成部品を記載した図面については、これらの図面の右側をソレノイド又は各構成部品の先端側とし、左側をソレノイド又は各構成部品の基端側と称して説明する。
まず、この実施の形態に係るソレノイドの全体構造の概略について述べる。図1及び図2に示すように、ソレノイド10は、短い略円筒形状のケース81の内部に、可動磁極20、固定磁極40、シャフト83、コイルボビン85、コイル86及びスリーブ89を収納し、補助磁極80をケース81の外に設けた構造としている。さらに、可動磁極20及びシャフト83の一部がケース81の外に露出している。ケース81は、磁性体で形成されており、またその基端側に対向部82を設けている。対向部82は、中央に開口部を有する円形板状に形成されている。また、コイル86への通電時に補助磁極80との間に磁束の流れを発生させるために、補助磁極80と対向するように、すなわちシャフト83の中心軸と直交する方向に設けられている。なお、可動磁極20の中心軸とシャフト83の中心軸とは一致している、したがって、以下の説明において、例えばシャフト83の中心軸方向と直交する面とした面は可動磁極20の中心軸とも直交している。また、対向部82中央の開口部には可動磁極20が挿入されており、対向部82の端部は可動磁極20に非常に接近した状態になっている。さらに、ケース81の先端側の端部には、固定磁極40の蓋部48が嵌合されている。なお、ケース81の外形は、楕円筒状や、四角筒状、六角筒状などに形成してもよい。また、ケース81は、補助磁極80を設けない場合には対向部82を省略してよい。さらに、固定磁極40に蓋部48を形成したい場合には、蓋を別途設けてもよい。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドの可動磁極の断面斜視図である。図3において、21は平坦面、23は凹陥部、24は底面、25は上面、26は外側面、27は内側面、28は大径部、29は小径部、30は貫通孔であり、その他の符号は図1と同じものを示す。また、図4は、本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドの固定磁極の断面斜視図である。図4において、41は平坦面、42は凹陥部、43は底面、44は外側面、45は内側面、46は凸部、47は胴体部、49は上面、50は貫通孔、51a及び51bはネジ孔、52は縁辺部、であり、その他の符号は図1と同じものを示す。
可動磁極20は、図3に示すように、全体形状を短い円筒状に形成された磁性の構成部品である。また、基端側の一部を他の部分よりも径が小さい小径部29としており、その他の部分を大径部28としている。大径部28は、ケース81の対向部82中央に形成した開口部の径よりも若干小さい径としており、可動磁極20の動きが開口部で妨げられないように設定してある。小径部29は、補助磁極80を嵌合する部分であり、補助磁極80中央に形成した開口部を嵌合するのに適した径に設定されている。なお、可動磁極20の全体形状は、短い楕円筒状や、6角筒状、8角筒状など他の形状に形成してもよい。さらに、ソレノイド弁に適用する場合には、例えば可動磁極20の一部を弁体として形成することもできるし、可動磁極20の先端側に非磁性材料から形成した弁体を固定することもできる。なお、コイルの電流の大きさによって可動磁極20の位置を制御するための方法については、従来技術を適用できるので説明を省略する。
また、可動磁極20は、中心とその近傍は中心軸に沿って貫通孔30を形成している。貫通孔30は、シャフト83を嵌合する孔であり、シャフト83の径を考慮した大きさに形成されている。なお、シャフト83は軸受であるスリーブ89に支持されているので、可動磁極20はスリーブ89に間接的に支持されていることになる。さらに、可動磁極20の平坦面21は、可動磁極20の先端側面の縁辺に沿って円環状に形成されており、またシャフト83の中心軸と直交するように形成されている。平坦面21に囲まれた領域には、凸部22を円環状に形成している。さらに、凸部22の中心及びその近傍には、凹陥部23を形成している。凹陥部23は、底面24の中心及びその近傍には貫通孔30の開口部が露出している。また、平坦面21と凹陥部23とは、シャフト83の中心軸と直交する同一の仮想的平面上に配置されており、また後述する固定磁極40の平坦面41及び上面49とそれぞれ正対している。
凸部22は、従来構造よりも相対的に推力が大きいコントロールストローク領域を得るために形成したものであり、本発明の中核となる部分である。また、後述する固定磁極40の凹陥部42と対向するように形成されており、固定磁極40の凹陥部42との間に流れる磁束によってコントロールストローク領域における推力の調整を図っている。また、凸部22の上面25は、円環状の平坦面として形成されており、またシャフト83の中心軸と直交するように形成されている。上面25は、固定磁極40の凹陥部42の底面43と正対しており、コイル86への通電時に上面25を底面43に吸着させる磁束、すなわち可動磁極20を固定磁極40に吸着させるように作用する磁束の経路となる。なお、凸部22の上面25とその近傍は、例えば凸曲面状や、逆V字状の屈曲面として形成することも可能であるが、このように形成した場合、シャフト83の中心軸と平行に流れない磁束が生成され、推力を低減させる要因になるので、平坦面とすることが望ましい。
さらに、凸部22の外側面26と内側面27とは、それぞれシャフト83の中心軸と平行な面として形成されている。また、外側面26と内側面27とは、凸部22が固定磁極40の凹陥部42に入り込んだときには、固定磁極40の凹陥部42の外側面44と内側面45とに対してそれぞれ正対し、コイル86への通電時にはこれらの間にも磁束が流れる。これらの間を流れる磁束は、正対しているこれらの面同士を吸着させようとする力を生成するので、ソレノイド10の推力としては寄与しない、又は少ししか寄与しない。なお、外側面26と内側面27とは、例えばテーパ面や、緩やかに湾曲した曲面に形成することも可能であるが、凸部22が固定磁極40の凹陥部42に入り込んだときにソレノイド10の推力として寄与する割合が高くなるので、垂直面とすることが望ましい。外側面26と内側面27とは、平坦面21から上面25までの長さと底面24から上面25までの長さを同じものにしている。すなわち、可動磁極20及びシャフト83の中心軸方向に対する長さを同じものとしているが、これらの長さは異なっていてもよい。ただし、これらの長さに大きな差があると、外側面26と内側面27とから固定磁極40の外側面44と内側面45とにそれぞれ流れる磁束が偏り、後述するように、可動磁極20が固定磁極40に吸着されていく過程における推力の変化が大きくなるので、これらの長さは同じであることが望ましい。
固定磁極40は、磁性の構成部品であり、図4に示すように、全体構造を肉厚の略円筒状の胴体部47の先端側に略円形板状の蓋部48を設けたものとしている。また、固定磁極40は、中心とその近傍は中心軸に沿って貫通孔50を形成している。貫通孔50は、スリーブ89を嵌合するための孔であり、スリーブ89の外径を考慮した大きさに形成されている。なお、固定磁極40の全体形状は、可動磁極20と同様に、短い楕円筒状や、6角筒状、8角筒状など他の形状に形成してもよい。さらに、ソレノイド弁に適用する場合には、例えば固定磁極40の一部を弁座として形成することもできるし、固定磁極40の先端側に非磁性材料から形成した弁座を固定することもできる。また、蓋部48を別体のものとしてもよい。
胴体部47は、磁気回路を構成する主要部であり、基端端面の縁辺に沿って円環状の平坦面41を形成している。固定磁極40の平坦面41は、シャフト83の中心軸と直交するように形成されており、可動磁極20の平坦面21と正対している。平坦面41に囲まれた領域には、凹陥部42を円環状に形成している。さらに、凹陥部42の中心及びその近傍には、凸部46を形成している。凸部46は、全体が平坦であり、その中心及びその近傍には貫通孔50の開口部が露出している。また、平坦面41と上面49とは、シャフト83の中心軸と直交する同一の仮想的平面上に配置されており、また可動磁極40の平坦面21及び底面24とそれぞれ正対している。
凹陥部42は、従来構造よりも相対的に推力が大きいコントロールストローク領域を得るために形成したものであり、可動磁極20の凸部22と共に本発明の中核となる部分である。また、凹陥部42の底面43は、円環状の平坦面として形成されており、またシャフト83の中心軸と直交するように形成されている。底面43は、可動磁極20の凸部22の底面43と正対しており、コイル86への通電時に上面25を底面43に吸着させる磁束、すなわち可動磁極20を固定磁極40に吸着させるように作用する磁束の経路となる。なお、凹陥部42の底面43は、可動磁極20の凸部22の上面25とその近傍の形状に応じて、例えば凹曲面状や、V字状の屈曲面として形成することも可能であるが、このように形成した場合、シャフト83の中心軸と平行に流れる磁束が生成され、推力を急増させる要因になるので、平坦面とすることが望ましい。
さらに、凹陥部42の外側面44と内側面45とは、それぞれシャフト83の中心軸と平行な垂直面として形成されている。また、外側面44と内側面45とは、凹陥部42に可動磁極20の凸部22が入り込んだときには、固定磁極40の凹陥部42の外側面44と内側面45とに対してそれぞれ非常に接近した状態で正対する。特に、凹陥部42の底面43と凸部22の上面25との距離よりもこれらの側面同士の距離が近い状態では、これらの側面の間に流れる磁束量の方が大きい。これらの側面の間を流れる磁束は、正対しているこれらの面同士を吸着させようとする力を生成するので、ソレノイド10の推力としては寄与しない、又は少ししか寄与しないので推力を一定に保つ効果が大きいと言える。
なお、外側面44と内側面45とは、例えばテーパ面や、緩やかに湾曲した曲面に形成することも可能であるが、凹陥部42に可動磁極20の凸部22が入り込んだときにソレノイド10の推力として寄与する割合が高くなるので、垂直面とすることが望ましい。また、外側面44と内側面45とは、底面43から平坦面41までの長さと底面43から上面49までの長さを同じものにしている。すなわち、可動磁極20及びシャフト83の中心軸方向に対する長さを同じものとしているが、これらの長さは異なっていてもよい。ただし、これらの長さに大きな差があると、後述するように、コントロールストローク領域における推力を弱めることになるので、これらの長さは同じであることが望ましい。
また、胴体部47の基端端面の凹陥部42に囲まれた領域内には凸部46を形成している。凸部46は、可動磁極20の凸部22に準じた作用を持つ。すなわち、凹陥部42の内側面45は、凸部46を中心として見た場合、凸部22の外側面26と同じ位置関係となり、コイル86への通電時には凸部22の内側面27との間に磁束が流れる。これらの間を流れる磁束は、これらの面同士を吸着させようとする力を生成するので、ソレノイド10の推力としては寄与しない、又は少ししか寄与しない。なお、貫通孔50の内側面は、シャフト83を嵌合するので、内側面45のようには作用しない。また、凸部46の上面49は、凹陥部23の底面24と対向しており、コイル86への通電時に底面24を上面49に吸着させる磁束、すなわち可動磁極20を固定磁極40に吸着させるように作用する磁束の経路となる。蓋部48は、文字通りケース81のエンドキャップとなるものであるが、磁気回路の一部としての役割も持つ。また、蓋部48には、ネジ孔51a及び51bを設けており、ソレノイド10を負荷装置等に取り付けられるようにしている。
補助磁極80は、図1及び図2に示すように、略円形板状に形成されており、中央に可動磁極20を嵌合するための開口部を設けてある。また、補助磁極80の先端側の面は、ケース81の対向部82に対向しており、コイル86への通電時には、対向部82から補助磁極80を経由して可動磁極20へ磁束が流れ、補助磁極80を対向部82に吸着する力を生じる。この実施の形態では、補助磁極80をケース81の外部に設けることによって、補助磁極80の大きさに関する制約を低減している。すなわち、補助磁極80の面積を大きくして磁束の流れを大きくし、できる限り大きな推力を得られるようにしている。特に、ストロークが大きいときには推力が小さいので、補助磁極80による推力の補助が有効である。また、補助磁極80によって補助される推力に対応する分だけ可動磁極20の先端側及び固定磁極の基端側の面の大きさを縮小することができ、これらの磁極の小型化に寄与する。
コイルボビン85は、ケース81の内部に収納され、固定磁極40に接している。コイル86はコイルボビン85に巻回されている。なお、コイルボビン85及びコイル86の大きさや細部の形状は、後述する磁気回路を生成するものであればどのようなものであってもよい。スリーブ89は、固定磁極40の貫通孔50に嵌合されている。なお、スリーブ89に代えて、リニアブッシュなど他種の軸受を設けてもよい。シャフト83は、先端側においてスリーブ89に支持されており、また基端側に嵌合された可動磁極20を支持している。また、シャフト83の先端から基端側に向かってネジ孔84を形成してあり、負荷装置への接続を容易にしている。したがって、図1(B)に示すように、可動磁極20が固定磁極40から離れるときは、補助磁極80及びシャフト89も一体的に動く。なお、この実施の形態においては、図1(A)に示すように、可動磁極20が固定磁極40に吸着されたときには、凸部22の上面25と凹陥部42の底面43とが当接するが、平坦面21及び平坦面41と底面24及び上面49とのいずれか又は両方が当接するようにしてもよい。リード線87a及び87bは、コイル86に接続されており、一部図示を省略しているが、これらの大部分が絶縁被覆88に被われている。
次に、本発明の第1の実施の形態を適用したソレノイドと従来構造を適用したソレノイドの比較実験について説明する。図5は、磁束の流れを示す断面図であり、(A)は可動磁極が固定磁極から最も遠い状態、(B)は可動磁極が固定磁極に接近した状態、(C)は通電を停止した状態を示す。図5及び図6において用いた符号はすべて図1と同じものを示す。また、図6は、比較例の説明図であり、(A)は断面図、(B)は可動磁極が固定磁極に接近した状態における磁束の流れを示す断面図である。図6において、11はソレノイド、37は凸部、52は縁辺部、その他の用いた符号は図1と同じものを示す。くわえて、図7は、比較例の説明図であり、(A)は可動磁極の断面図、(B)は固定磁極の断面図である。図7において、38は上面、39は外側面、53は凹陥部、54を平坦面、55は底面、56は外側面を示し、その他の用いた符号は図1と同じものを示す。また、図8は、推力の比較実験の結果を示すグラフである。
この実験では、図1に示した構造を本発明の構造とし、従来構造の比較例として図6及び図7に示す構造を用いた。すなわち、図7(A)に示すように、ソレノイド11は、可動磁極20の先端側に凸部37を形成しており、シャフト83の中心軸と平行となる面は外側面39のみである。また、図7(B)に示すように、ソレノイド11の固定磁極40は、縁辺部52の上面54で囲まれた領域内に凹陥部53が形成されているが、シャフト83の中心軸と平行となる面は外側面56のみである。言い換えれば、ソレノイド11は、可動磁極20と固定磁極40との対向面が単純な凹凸の組み合わせとなっている。ソレノイド11のこれら以外の構造及び形状は、すべて第1の実施の形態のソレノイド10と同じである。そして、本発明と比較例共に最大ストロークを3.5mmに設定した。
以上の2つのソレノイドに対して、0.9Aの電流を流して推力(吸引力)を測定した結果が図8のグラフである。図8に示すように、本発明の構造のソレノイド10ではストロークが1mm弱から2mmを若干超える範囲において、また従来構造のソレノイド11ではストロークが1.5mm弱から2.5mmを若干超える範囲において、推力の変化が小さく平坦に近い曲線になっている。すなわち、双方共に1mm強のコントロールストローク領域を持っていることになる。これらのコントロールストローク領域の推力の大きさに着目すると、本発明の構造のソレノイド10では概ね50〜55Nであるのに対して、従来構造のソレノイド11では概ね30〜35Nとなっている。したがって、本発明の構造のソレノイド10は、従来構造のソレノイド11よりも推力が大きいコントロールストローク領域が得られることが分かった。
以上の実験に加えて、本発明の構造及び従来構造に対して磁場解析を行い、本発明の構造の作用及び効果について総合的に考察した。その結果、ソレノイド10では、可動磁極20及び固定磁極40の対向する側の凹凸形状がソレノイド11よりも複雑で表面積が大きいので、磁束が流れる部分の面積も大きい。さらに、図5(A)に示すように、可動磁極20と固定磁極40とが最も離れている位置から接近し始めると、可動磁極20の外側面26から固定磁極40の外側面44及びその近傍へ流れる磁束と、さらに可動磁極20の内側面27から固定磁極40の内側面45及びその近傍へ流れる磁束とが従来構造よりも多くなり、推力が従来構造よりも大きくなる。
そして、図5(B)に示すように、可動磁極20と固定磁極40とがある程度接近すると、外側面26と外側面44、及び内側面27と内側面45が極めて接近しつつ対向した状態となるので、これらの面同士の間を流れる磁束量が底面24と上面49、及び平坦面21と平坦面41との間などを流れる磁束量よりも相対的に大きくなる。したがって、外側面26と外側面44、及び内側面27と内側面45を吸着する力が底面24と上面49、及び平坦面21と平坦面41とを吸着する力よりも相対的に大きくなって行く。これらの側面同士を吸着しようとする力は、シャフト83の進む方向、つまり推力の作用方向と直交する方向又は直交する方向に近い方向に作用するので、推力には寄与しない又はほとんど寄与しない。したがって、これらの側面同士を吸着しようとする力が底面24と上面49、及び平坦面21と平坦面41とを吸着する力よりも相対的に大きって行くと、推力の上昇が抑制される。可動磁極20と固定磁極40とが極めて接近する、例えば1mm以下のストロークになると、底面24と上面49、及び平坦面21と平坦面41とも非常に接近するので、これらの面同士の間を流れる磁束量が外側面26と外側面44、及び内側面27と内側面45との間などを流れる磁束量よりも圧倒的に大きくなってくる。そうすると、図6から分かるように推力が急上昇するので、図5(C)に示すように可動磁極20が固定磁極40に吸着される。
これに対して、ソレノイド11では、図7(A)に示した可動磁極20の上面38と図7(B)に示した固定磁極40の底面55と間を流れる磁束量が図7(A)に示した可動磁極20の外側面39と図7(B)に示した固定磁極40の外側面56との間を流れる磁束量よりも相対的に大きくなる。したがって、可動磁極20と固定磁極40とが最も離れている位置から接近し始めるときには推力が相対的に弱くなる。また、可動磁極20と固定磁極40とが図6(B)に示した位置よりも接近すると、ソレノイド10の内側面27及び内側面45による推力抑制の効果がない分だけ上面38と底面55との間を流れる磁束量が急速に増加し始めるので、推力も加速的に増加する。したがって、ソレノイド11においてコントロールストローク領域として利用できるのは、ソレノイド10よりもストロークが大きい領域、すなわち推力が小さい領域になる。以上のように、本発明の第1の実施の形態を適用したソレノイド10と従来構造を適用したソレノイド11とを比較すると、ソレノイド10の方がコントロールストローク領域の推力が大きいことが分かった。
なお、実験に用いたソレノイド10は、外側面26、外側面44、内側面27及び内側面45における可動磁極20及びシャフト83の中心軸方向に対する長さを同じものとしたが、例えば内側面27及び内側面45の長さを外側面26及び外側面44の長さの半分にすると、内側面27と内側面45との間を流れる磁束量が減少し、内側面27と内側面45とを吸着する力も弱まる。言い換えると、内側面27及び内側面45と、これらの面よりもシャフトに近い部分の構造は従来構造により近いものとなる。したがって、このようなソレノイドの推力を測定すると、本発明の構造と従来構造の中間的な推力になる。結局のところ、このような構造でもコントロールストローク領域の推力をある程度大きくすることができるが、外側面44、内側面27及び内側面45における可動磁極20及びシャフト83の中心軸方向に対する長さを同じものとすることがより望ましいと言える。また、外側面26と外側面44、及び内側面27と内側面45との距離は、磁束がより多く流れるようにするという観点から、両者をできる限り接近させることが望ましい。
さらに、本発明の第2の実施の形態に係るソレノイドについて説明する。図9は、本発明の第2の実施の形態に係るソレノイドの説明図であり、(A)は可動磁極の断面斜視図、(B)は固定磁極の断面斜視図である。図9において用いた符号はすべて図3と同じものを示す。なお、図示していない部分は、以下に説明する部分を除いて第1の実施の形態に係るソレノイドと同じである。この実施の形態に係るソレノイドでは、可動磁極20の凸部22の幅を広げて外側面26と内側面27との距離を大きくしている。また、固定磁極40の凹陥部42の外側面44と内側面45との距離も凸部22に応じたものとしている。このように凸部22の幅を適宜調整することによって、コントロールストローク領域を調整する、例えば1.2mm〜2.5mmのコントロールストローク領域を1.0mm〜2.3mmとする、あるいは、この逆となるように調整することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係るソレノイドについて説明する。図10は、本発明の第3の実施の形態に係るソレノイドの可動磁極の断面斜視図である。図10において、31は凸部、32は底面、33は上面、34は外側面、35は内側面であり、その他の符号は図3と同じものを示す。図11は、本発明の第3の実施の形態に係るソレノイドの固定磁極の断面斜視図である。図11において、57は凹陥部、58は底面、59は外側面、60は内側面、61は上面であり、その他の符号は図3と同じものを示す。なお、図示していない部分は、以下に説明する部分を除いて第1の実施の形態に係るソレノイドと同じである。この実施の形態に係るソレノイドでは、可動磁極20に凸部22と凸部31との2つの凸部を設けており、上面25と上面33の幅を等しくしている。また、固定磁極40の形状も凸部22と凸部31とに応じて凹陥部42と凹陥部57を設けている。例えば、貫通孔30の開口部の周囲に底面32を確保できる程度にソレノイドの径が大きい場合などに、可動磁極20に2つの凸部を設けることによって、外側面26、内側面27、外側面34及び内側面35の4つの側面を形成している。また、固定磁極40も外側面44、内側面45、外側面59及び内側面60の4つの側面を形成している。これらの対向する4組の側面によって推力の加速的な増加をさらに抑え、より推力が大きいコントロールストローク領域を得られるようにしている。なお、この実施の形態では、凸部22と凸部31との可動磁極20及びシャフト83の中心軸方向の長さを同じものとしたが、異なるものとすることもできる。なお、異なるものとする場合には、固定磁極40の凹陥部42と凹陥部57との可動磁極20及びシャフト83の中心軸方向の長さも、これに応じて異なるようにする必要がある。
さらに、本発明の第4の実施の形態に係るソレノイドについて説明する。図12は、本発明の第4の実施の形態に係るソレノイドの可動磁極の断面斜視図である。図12において、36は切欠溝であり、その他の符号は図3と同じものを示す。なお、図示していない部分は、以下に説明する部分を除いて第1の実施の形態に係るソレノイドと同じである。この実施の形態に係るソレノイドでは、可動磁極20の外周面にその中心軸に沿って切欠溝36を形成しており、凸部22の一部にも切欠溝36が及んでいる。このように、構造上の理由から、可動磁極20の外周面に溝を形成する場合など、凸部22の一部を切り欠いた構造とする場合でも本発明を好ましく適用できる。
以上の実施の形態においては、固定磁極では、環状の平坦面に凹陥部が内包され、つまり周囲を囲まれ、凹陥部に凸部が内包され、可動磁極では、環状の平坦面に凸部が内包され、凸部に凹陥部が内包された構成とした。しかしながら、本発明においては、固定磁極と可動磁極との凹陥部及び凸部は互いに逆に配置することが可能である。また、固定磁極又は可動磁極の平坦面は、ほぼ環状であれば、部分的に切断されていてもよい。以下にこのような実施の形態について説明する。
次に、本発明の第5の実施の形態に係るソレノイドについて説明する。図13は、本発明の第6の実施の形態に係るソレノイドの断面図であり、(A)は可動磁極が固定磁極から離隔した状態、(B)は可動磁極が固定磁極に吸着された状態を示す。図13において、63は底面、68は凸部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。また、図14は、本発明の第6の実施の形態に係るソレノイドの可動磁極の断面斜視図である。図14において、62は凹陥部、64は外側面、65は内側面、66は上面、67は凸部であり、その他の符号は図3及び図13と同じものを示す。さらに、図15は、本発明の第6の実施の形態に係るソレノイドの固定磁極の断面斜視図である。図15において、69は凹陥部であり、その他の符号は図4及び図13と同じものを示す。なお、図示していない部分は、以下に説明する部分を除いて第1の実施の形態に係るソレノイドと同じである。
この実施の形態においては、図13から直ちに分かるように、固定磁極と可動磁極との凹陥部と凸部とが逆に配置されている。すなわち、図14に示すように、可動磁極20の平坦面21は、可動磁極20の先端側面の縁辺に沿って円環状に形成されており、またシャフト83の中心軸と直交するように形成されている。平坦面21に囲まれた領域には、凹陥部62を円環状に形成している。さらに、凹陥部62の中心及びその近傍には、凸部67を形成している。凸部67は、上面66の中心及びその近傍には貫通孔30の開口部が露出している。また、平坦面21と上面66とは、可動磁極20及びシャフト83の中心軸と直交する同一の仮想的平面上に配置されている。さらに、図15に示すように、固定磁極40の平坦面41は、シャフト83の中心軸と直交するように形成されており、可動磁極20の平坦面21と正対している。平坦面41に囲まれた領域には、凸部68を円環状に形成している。さらに、凸部68の中心及びその近傍には、凹陥部69を形成している。凹陥部69は、全体が平坦であり、底面70の中心及びその近傍には貫通孔50の開口部が露出している。また、平坦面41と底面70とは、可動磁極20及びシャフト83の中心軸と直交する同一の仮想的平面上に配置されており、また可動磁極40の平坦面21及び上面66とそれぞれ正対している。
以上のように、可動磁極20の凹陥部63及び凸部67と、固定磁極40の凸部68及び凹陥部69とは、第1の実施の形態と逆転した関係になる。また、コイル86への通電時には第1の実施の形態とほぼ同じ磁束の流れを生成するので、この実施の形態の作用効果も第1の実施の形態とほぼ同じである。ただし、第1の実施の形態では、固定磁極40の貫通孔50の開口部が露出しているのが凸部46であるのに対し、この実施の形態では凹陥部69である。したがって、第1の実施の形態の方が貫通孔50の可動磁極20及びシャフト83の中心軸方向の長さを長くしやすいと言える。すなわち、この実施の形態では、同方向の長さを第1の実施の形態のものよりも長くしないと、貫通孔50の長さは同一にならない。貫通孔50の長さを長くすればするほど、この内部に勘合するスリーブ89の長さも長くすることができる。したがって、シャフト83のぶれ(ゆらぎ)が小さくすることを特に要求される製品では、長いスリーブを採用する必要があるので、第1の実施の形態の構成を採用する方が有利と言える。
さらに、本発明の第6の実施の形態に係るソレノイドについて説明する。図16は、本発明の第7の実施の形態に係るソレノイドの可動磁極の断面斜視図である。図16において、74は凸部であり、その他の符号は図3及び図13と同じものを示す。また、図17は、本発明の第7の実施の形態に係るソレノイドの固定磁極の断面斜視図である。図17において、72は外側面、73は内側面、78は内側面、79は上面である。なお、図示していない部分は、以下に説明する部分を除いて第1の実施の形態に係るソレノイドと同じである。
この実施の形態においては、図16に示すように、可動磁極20の凸部74よりも中心側の領域を凹陥部23としている。また、図17に示すように、固定磁極40の凹陥部57よりも中心側の領域を凸部46としている。したがって、コイル86へ通電し、凸部74が凹陥部57に挿入され、凹陥部23に凸部46が挿入された状態になると、外側面26と外側面72、内側面27と内側面73、及び外側面34と内側面78とに、推力の作用方向と直交する方向又は直交する方向に近い方向に作用する磁束が流れることになる。この実施の形態において特徴的なものは内側面78であり、この面は凹陥部57の内側面であると共に凸部46の外側面でもある。すなわち、この実施の形態は、第1の実施の形態と第3の実施の形態との中間的な構成において、凹陥部と凸部を逆に設けたものと言える。したがって、本発明の第5の実施の形態よりも、可動磁極20と固定磁極40とが遠いときには推力を増大し、近いときには推力を減殺するという両方の効果において優れている。また、固定磁極40の貫通孔50の開口部が露出しているのが凸部46であるので、長いスリーブを採用できる利点もある。
次に、本発明の第7の実施の形態に係るソレノイドについて説明する。図18は、本発明の第7の実施の形態に係るソレノイドの可動磁極の断面斜視図である。図18において、75aは下段、75bは上段、76は段差面、77は外側面であり、その他の符号は図3、図13及び図17と同じものを示す。また、図19は、本発明の第7の実施の形態に係るソレノイドの固定磁極の断面斜視図である。図18において用いた符号は、すべて図4、及び図11と同じものを示す。
この実施の形態は、図18に示すように、可動磁極20の凸部74において、下段75aに対して上段75bの幅を狭くし、段差面76を設けている。また、凸部74は凸部22よりも高い、つまり凸部22よりも固定磁極40側に向かって延びている。また、上面25と段差面76とは、可動磁極20及びシャフト83の中心軸と直交する同一の仮想的平面上に配置されている。さらに、図19に示すように、凹陥部42は凸部74を挿入できる幅と深さに形成してある。
したがって、この実施の形態では、コイル86へ通電し、可動磁極20が固定磁極40に接近し始めると、凸部74の内側面78が凹陥部42の内側面60に接近してこれらの面の間に多くの磁束が流れ始める。しかし、上段75bの外側面77と凹陥部42の外側面59も段差面76の幅だけ離れているのでこれらの間の磁束の流れは少ない。同様に、他の対向する側面同士もあまり接近していないので、磁束の流れは少ない。よって、可動磁極20が固定磁極40に接近し始めた段階では、推力低減の効果は少ない。さらに、可動磁極20が固定磁極40に接近すると、外側面44と外側面26、内側面45と内側面27、および外側面59と外側面34とが接近してこれらの間に大量の磁束が流れるので、推力低減の効果は相当に大きくなる。推力に着目すると、この実施の形態の構造は、従来技術の構成と第3の実施の形態の構成とを可動磁極20及びシャフト83の中心軸方向に連結したものとも言える。また、段差面76の幅を調節して、外側面77を外側面59にさらに近づけると、第1の実施の形態の構成と第3の実施の形態の構成とを可動磁極20及びシャフト83の中心軸方向に連結したものに近くなる。
さらに、推力の低減する磁束の流れを調整することに主眼をおいた実施の形態について以下に説明する。図20は、本発明の第8の実施の形態に係るソレノイドの説明図であり、(A)は可動磁極の断面斜視図、(B)は固定磁極の断面斜視図、(C)は凸部の変形例を示す斜視図である。図20において、90は切れ目、91a、91b及び91cはリブであり、その他の符号は、すべて図7と同じものを示す。
この実施の形態は、実質的にさらに2つの実施の形態を含むものである。図20(A)に示すように、この実施の形態の可動磁極20は凸部22に切れ目90を形成し、さらに凸部22の周方向に90度間隔で同様の切れ目を3カ所、計4カ所形成している。この可動磁極20に対して、図7(B)の固定磁極40を組み合わせると、切れ目90等を形成した分だけ外側面26及び内側面27の面積が小さくなるので、推力を低減する磁束の流れを若干小さくすることができる。したがって、既製品のソレノイドの可動磁極に対してこのような切れ目を適宜形成することによって、1つの既製品に対して様々な推力特性を持たせることができる利点がある。
図20(B)の固定磁極40は、可動磁極20の切れ目90等に対応する部位にリブ91a、91b及び91cとさらに図示していないリブとの計4つのリブを設けている。このようなリブを形成した固定磁極40と図20(A)の可動磁極を組み合わせると、切れ目90を形成したところの面、すなわち切れ目90を挟んで対向する面も外側面26及び内側面27と同様に作用するので、推力を低減する磁束の流れを若干大きくすることができる。したがって、このような固定磁極を採用することによって、1つの既製品に対してさらに様々な推力特性を持たせることができる利点がある。また、切れ目やリブの個数は、必要となる推力特性に応じて適宜増減できる。なお、図20(C)に示すように、凸部22に面取りを施して丸みを持つようにすると凸部22の側面の面積がさらに小さくなるので、推力を様々な大きさに調整できる。
次に、本発明の第9の実施の形態に係るソレノイドについて説明する。図21は、本発明の第9の実施の形態に係るソレノイドの説明図であり、(A)は可動磁極の断面斜視図、(B)は固定磁極の断面斜視図である。図21において、92a、92b及び92cは突出部、93は切れ目その他の符号は、すべて図7と同じものを示す。この実施の形態においては、図21(A)に示すように、突出部92a、92b及び92cとさらに図示していない突出部との計4つの突出部を設けている。また、図21(B)に示すように、突出部92a、92b及び92cに応じて切れ目93等の計4つの切れ目を設けている。したがって、可動磁極20の平坦面21と固定磁極40の平坦面41は、4カ所で分断されていることになる。このような切れ目を形成した固定磁極40と図20(A)の可動磁極を組み合わせると、これらの面同士が外側面26及び内側面27と同様に作用するので、推力を様々な大きさに調整できる
以上説明したように、本発明の各実施の形態に係るソレノイド10においては、可動磁極20に凸部22(又は凸部22と凸部31)を設け、固定磁極40に凹陥部23(又は凹陥部23とされに別の凹陥部)を設けることによって、シャフト83の進む方向、つまり推力の作用方向と直交する方向又は直交する方向に近い方向に作用する磁束の流れ、つまり推力には寄与しない又はほとんど寄与しない力を生成する磁束の流れによって可動磁極20が固定磁極40に接近するに従って急増する推力の抑制を図っている。したがって、各実施の形態に係るソレノイド10は、従来技術に係るソレノイド11よりも推力が大きい領域をコントロールストローク領域とすることができる。また、可動磁極20及び固定磁極40に対して特殊な加工を加える必要がないので、製造コストに大きな影響を与えない利点もある。さらに、第1及び第2の実施の形態に係るソレノイド10においては、補助磁極80、ケース81、シャフト83、コイルボビン85、コイル86、リード線87a及び87bについて、ソレノイド11と全く同じものを利用できるので、生産設備に特段の変更を加える必要がない。また、ソレノイド弁にも好ましく適用できる。
なお、本発明は以上に説明した内容に限定されるものではなく、補助磁極の形状、ケースの内部構造、コイルボビンの構造、又はシャフトの形状などについては、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限りにおいて種々の変形を加えることが可能である。例えば、平坦面21と凸部22との間、または平坦面41と凹陥部42との間に傾斜面や湾曲面からなる中間領域を設けてもよい。くわえて、ケースの肉厚が十分であれば、補助磁極を省略してもよい。さらに、補助磁極をケースの内部に設ける構造としてもよい。この場合、例えば固定磁極の一部の面と補助磁極との間に磁束の流れを生じるようにできる。さらに、各実施の形態における可動磁極の構造や形状を適宜組み合わせてもよい。くわえて、可動磁極又は固定磁極の凸部を他の部分と別の母材から形成し、大径部に形成した環状の溝に凸部となる部分を嵌合することのよって可動磁極を形成してもよい。
10 ソレノイド
11 ソレノイド
20 可動磁極
21 平坦面
22 凸部
23 凹陥部
24 底面
25 上面
26 外側面
27 内側面
28 大径部
29 小径部
30 貫通孔
31 凸部
32 底面
33 上面
34 外側面
35 内側面
36 切欠溝
37 凸部
38 上面
39 外側面
40 固定磁極
41 平坦面
42 凹陥部
43 底面
44 外側面
45 内側面
46 凸部
47 胴体部
48 蓋部
49 上面
50 貫通孔
51a ネジ孔
51b ネジ孔
52 縁辺部
53 凹陥部
54 上面
55 底面
56 外側面
57 凹陥部
58 底面
59 外側面
60 内側面
61 上面
62 凹陥部
63 底面
64 外側面
65 内側面
66 上面
67 凸部
68 凸部
69 凹陥部
70 底面
71 上面
72 外側面
73 内側面
74 凸部
75a 下段
75b 上段
76 段差面
77 外側面
78 内側面
79 上面
80 補助磁極
81 ケース
82 対向部
83 シャフト
84 ネジ孔
85 コイルボビン
86 コイル
87a リード線
87b リード線
88 絶縁被覆
89 スリーブ
90 切れ目
91a リブ
91b リブ
91c リブ
92a 突出部
92b 突出部
92c 突出部
93 切れ目

Claims (7)

  1. コイルと、このコイルの近傍に設けられた固定磁極と、摺動可能に設けられると共に前記コイルへの通電時に前記固定磁極に吸着されるように設けられた可動磁極とを有するソレノイドにおいて、
    前記固定磁極は、前記可動磁極に対向する側に、環状又はほぼ環状に形成された平坦面と、この平坦面に囲まれた領域内に形成された凹陥部及び凸部を備え、中心軸に沿って貫通孔が形成されると共に、前記凹陥部の中心及びその近傍に前記凸部が形成され、前記凸部の中心及びその近傍に前記貫通孔の一端が開口しており、
    前記可動磁極は、前記固定磁極に対向する側に、環状又はほぼ環状に形成された平坦面と、この平坦面に囲まれた領域内に形成された凹陥部及び凸部を備え、中心軸に沿って貫通孔が形成されると共に、前記凸部の中心及びその近傍に前記凹陥部が形成され、前記凹陥部の中心及びその近傍に前記貫通孔の一端が開口しており、
    前記コイルへの通電時に、前記可動磁極の前記凸部は前記固定磁極の前記凹陥部に挿入され、前記可動磁極の前記凹陥部は前記固定磁極の前記凸部が挿入されるようになされ、
    さらに、前記固定磁極の前記貫通孔に嵌合された軸受と、前記可動磁極の貫通孔に嵌合されると共に、前記軸受に摺動可能に支持されたシャフトとを有することを特徴とするソレノイド。
  2. 前記固定磁極は、その中心軸方向において、前記凹陥部の底面から前記平坦面までの距離と、前記凹陥部の底面から前記凸部の先端部までの距離とが等しいことを特徴とする請求項に記載のソレノイド。
  3. 前記可動磁極は、その中心軸方向において、前記凸部の先端部から前記平坦面までの距離と、前記凸部の先端部から前記凹陥部の底面までの距離が等しいことを特徴とする請求項又は請求項に記載のソレノイド。
  4. 前記固定磁極は、前記凸部の中心及びその近傍に別の凹陥部がさらに形成され、前記可動磁極は、前記凹陥部の中心及びその近傍に前記固定磁極の前記別の凹陥部と対向し、かつ、前記固定磁極の前記別の凹陥部に挿入可能に形成された別の凸部がさらに形成されていることを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載のソレノイド。
  5. 前記可動磁極は、前記凸部又は前記別の凸部の一方又は両方が先端側の幅が狭くなるような段差が形成されていることを特徴とする請求項に記載のソレノイド。
  6. 前記可動磁極又は前記固定磁極は、これらの前記凸部のうち前記凹陥部を内包するものに外周面か前記凹陥部まで達する切れ目を形成していることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項にソレノイド。
  7. 前記可動磁極に固定されると共に、前記可動磁極の作動方向と直交する平坦面が形成された補助磁極と、一部又は全部が筒状に形成されて前記固定磁極が嵌合されると共に、前記補助磁極の前記平坦面の近傍に前記補助磁極の前記平坦面と対向する平坦面が形成された磁性のケースとをさらに有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項にソレノイド。
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