JP5640347B2 - 浄水器 - Google Patents

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Description

本発明は、浄水器に関する。
上部の原水貯留部と下部の浄水貯留部との間に浄水カートリッジが装着されて、原水貯留部からの原水が自重によって浄水カートリッジのハウジング内に収容された浄水部を通過し、浄水となって浄水貯留部に吐出されるようにされた浄水器が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
浄水カートリッジにおいては、ハウジング内に収容された浄水部を保護する目的で、ハウジングの底部の浄水吐出口をメッシュで覆ったり(特許文献1)、ハウジングの底部の浄水吐出口と浄水部の浄水出口との間に空隙を設けたりしている(特許文献2)。
しかし、浄水吐出口をメッシュで覆ったとしても、メッシュはたいへん柔らかいため、指等で強く押せば容易に浄水部の浄水出口に指等が触れてしまう。浄水部の浄水出口に指等が触れると、衛生面の問題が生じる。
一方、ハウジングの底部の浄水吐出口と浄水部の浄水出口との間に空隙を設けた場合は、空隙の奥行きの分だけ指等が浄水部の浄水出口に届きにくくなる。しかし、水がその自重のみ(すなわち、おおよそ0.01MPa以下の超低圧力)で浄水カートリッジを通過する場合、空隙に空気が滞留しやすくなる。
そのため、特許文献2の浄水カートリッジにおいては、ハウジングの底部から側部にわたって空気抜け孔を設けている。しかし、ハウジングの側部に空気抜け孔を、強度を保持し、かつ安価で容易に形成することは難しく、ハウジングの製造に手間がかかる。
特表2003−514647号公報 特開2009−125664号公報
本発明は、ハウジングの底部の浄水吐出口と浄水部の浄水出口との間の空隙に空気が滞留しにくく、浄水出口に指等が届きにくく、ハウジングの製造も容易な浄水カートリッジ;および浄水カートリッジが原因となる衛生面の問題が抑えられ、かつ安定した浄水流量を維持できる浄水器を提供する。
本発明の浄水は、ハウジングと、該ハウジングの底部との間に空隙が形成されるように前記ハウジング内に収容された浄水部とを有し、前記ハウジングの底部のみに、前記ハウジングの内側の開口の形状が異なる2種類以上の浄水吐出口が、合計で2つ以上形成されている浄水カートリッジが、
上部の原水貯留部と下部の浄水貯留部との間に、前記ハウジングの上部側が前記原水貯留部に連通し、前記ハウジングの底部側が前記浄水貯留部に位置するように装着されたものであることを特徴とする。
前記浄水吐出口は、前記ハウジングの内側の開口の面積よりも前記ハウジングの外側の開口の面積の方が小さくされていることが好ましい。
前記浄水吐出口として、前記ハウジングの底部の中央に形成された円形の中央吐出口と、該中央吐出口の同心円上の複数箇所に形成され、前記同心円の円周方向に延びるスリット状の周辺吐出口とを有することが好ましい。
本発明の浄水カートリッジは、ハウジングの底部の浄水吐出口と浄水部の浄水出口との間の空隙に空気が滞留しにくく、浄水出口に指等が届きにくく、ハウジングの製造も容易である。
本発明の浄水器は、浄水カートリッジが原因となる衛生面の問題が抑えられ、かつ安定した浄水流量を維持できる。
本発明の浄水カートリッジの一例を示す断面図である。 ハウジングの底部の正面図である。 ハウジングの底部の拡大断面図である。 ハウジングの底部の他の例を示す拡大断面図である。 本発明の浄水器の一例を示す断面図である。
<浄水カートリッジ>
本発明の浄水カートリッジは、ハウジングと、該ハウジングの底部との間に空隙が形成されるようにハウジング内に収容された浄水部とを有し、ハウジングの上部側から導入された原水が、自重によって浄水部を通過し、浄水となってハウジングの底部側から吐出される浄水カートリッジであって、ハウジングの底部には、ハウジングの内側の開口の形状が異なる2種類以上の浄水吐出口が、合計で2つ以上形成され、該浄水吐出口が、ハウジングの側部に形成されていないことを特徴とする。
図1は、本発明の浄水カートリッジの一例を示す断面図である。
浄水カートリッジ10は、ハウジング12と、ハウジング12内に収容された吸着浄水部14と、ハウジング12内に収容され、吸着浄水部14よりも下流側に位置する膜濾過浄水部16とを有する。
(ハウジング)
ハウジング12は、有底略円筒状のハウジング本体20と、ハウジング本体20の上部開口を覆うように取り付けられた略椀形状のハウジング蓋体22と、ハウジング本体20の上部開口を覆うように、かつハウジング蓋体22よりも内側に取り付けられた略椀形状の内蓋体24とから構成される。
ハウジング本体20は、大径部30と、大径部30よりも下方に、大径部と同軸的に設けられた小径部32と、大径部30の下端と小径部32の上端とを接続するリング状の段部34と、小径部32の下側の開口を封止する円板状の底部36と、底部36に複数形成された浄水吐出口38とを有する。
浄水吐出口38としては、図2および図3に示すように、ハウジング12の外側の開口46および内側の開口48の形状が異なる2種類以上の浄水吐出口38、すなわち底部36の中央に形成された、ハウジング12の外側の開口46および内側の開口48の形状が円形の中央吐出口40と、中央吐出口40の同心円42上の円周等分4箇所に形成され、同心円42の円周方向に延びる、ハウジング12の外側の開口46および内側の開口48の形状がスリット状の周辺吐出口44とが形成されている。
浄水吐出口38の、ハウジング12の外側の開口46の面積は、0.8cm以下が好ましい。外側の開口46の面積が0.8cm以下であれば、浄水吐出口38からハウジング12内に指等が挿し込まれることがない。後述する空隙80に滞留した空気が浄水吐出口38から抜け出しやすい点からは、外側の開口46の面積は0.01cm以上が好ましい。
浄水吐出口38は、図3に示すように、ハウジング12の内側から外側に向かってしだいに縮径するテーパ孔50とテーパ孔50から下方に延びる小径孔52とを有する。すなわち、ハウジング12の内側の開口48の面積よりもハウジング12の外側の開口46の面積の方が小さくされている。外側の開口46の面積は、内側の開口48の面積よりも0.01cm以上小さくされていることが好ましい。
ハウジング蓋体22は、上部の中央から上方に突出した頭頂部54と、頭頂部54の中央から上方に延びる原水導入管56と、頭頂部54のエッジ部に設けられたツイストロック用の突起58とを有する。
内蓋体24は、上部の中央から上方に突出した頭頂部60と、頭頂部60の上面に放射状に形成された複数のスリット状の空気抜け孔62と、側部に形成された複数の取水口64と、取水口64を覆うメッシュ66とを有する。
内蓋体24は、ハウジング蓋体22よりも一回り小さくされた、ハウジング蓋体22と略同一形状のものである。そのため、ハウジング蓋体22と内蓋体24との間には、頭頂部から側部にわたって間隙が形成され、該間隙が原水導入管56から取水口64までの原水流路68となる。
ハウジング12の材料としては、樹脂(ABS樹脂、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリプロピレン、ポリスチレン等)、金属(ステンレス鋼)等が挙げられる。
(膜濾過浄水部)
膜濾過浄水部16は、U字形に屈曲した複数の中空糸膜70を、その端部の開口を維持しつつ端部間に充填されたポッティング部72にて一体化するとともに、中空糸膜70を円筒状の筒状体74に収容した状態で固定した、いわゆる中空糸膜モジュールである。
膜濾過浄水部16は、その下部がOリング84を介してハウジング本体20の小径部32内に嵌合されるとともに、小径部32内に嵌合された部分以外が、吸着浄水部14を通過した水が上方および側方から侵入するように、吸着浄水部14内に埋め込まれている。
膜濾過浄水部16には、筒状体74の側部から外方に向かってリング状のフランジ部76が形成されている。そのため、膜濾過浄水部16の下部がハウジング本体20の小径部32内に嵌合された際に、フランジ部76がハウジング本体20の段部34に当接することによって、中空糸膜70の端部の開口からなる、膜濾過浄水部16の浄水出口78とハウジング本体20の底部36との間に空隙80が形成される。
空隙80の高さは、1〜40mmが好ましい。空隙80の高さが1mm以上であれば、空隙80に滞留した空気が浄水吐出口38から抜け出しやすい。空隙80の高さが40mm以下であれば、浄水カートリッジ10をコンパクトにできる。
中空糸膜70は、多孔質の膜であり、その材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(4−メチルペンテン−1)、テトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリスチレン、ポリスルフォン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、等が挙げられる。
ポッティング部72は、熱硬化性樹脂を硬化させて形成された部分である。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等が挙げられる。
筒状体74は、上部が全面にわたって開口し、側部に複数の通水口82を有する。そのため、吸着浄水部14を通過した水が膜濾過浄水部16の上方および側方から内部に侵入可能とされている。なお、吸着浄水部14の吸着材の一部が、上部の開口および側部の通水口82から膜濾過浄水部16の内部に侵入するが、中空糸膜70の上方や中空糸膜70間の隙間に吸着材が存在していても構わない。
(吸着浄水部)
吸着浄水部14は、ハウジング本体20の内周壁と、膜濾過浄水部16の筒状体74の外周壁との間、および膜濾過浄水部16よりも上方のハウジング本体20内に、吸着材90を充填することによって形成される。
吸着材90としては、粉状または粒状吸着材(活性炭、ゼオライト、モレキュラーシーブ等)、繊維状吸着材(繊維状活性炭)等が挙げられる。
(原水の浄化)
浄水カートリッジ10による原水の浄化は、以下のように行われる。
ハウジング蓋体22の上部の原水導入管56からハウジング12内に自重によって導入された原水は、ハウジング蓋体22と内蓋体24との間に形成された原水流路68を内蓋体24の側部の取水口64まで自重によって流下する。
内蓋体24の側部の取水口64からハウジング本体20内に導入された原水は、取水口64から吸着浄水部14に向かって自重によって流下する。
吸着浄水部14の上部に到達した原水は、原水に含まれる不純物等を吸着材90に吸着させつつ吸着浄水部14内を膜濾過浄水部16に向かって自重によって通過する。
膜濾過浄水部16を通過した水は、膜濾過浄水部16の上方および側方から、筒状体74の上部の開口および側部の通水口82を通って吸着浄水部14の内部に侵入する。
吸着浄水部14の内部に侵入した水は、ハウジング12内を水が自重によって流下することによって発生する水圧によって、水に含まれる不純物等を中空糸膜70に補足させつつ中空糸膜70の一次側から二次側へ通過する。
中空糸膜70を通過した浄水は、中空糸膜70の端部の開口からなる浄水出口78から、膜濾過浄水部16の浄水出口78とハウジング本体20の底部36との間に形成された空隙80に自重によって流下し、一旦貯留される。
空隙80内の浄水は、ハウジング本体20の底部36に複数形成された浄水吐出口38から自重によってハウジング12の外部に吐出される。
(作用効果)
以上説明した浄水カートリッジ10にあっては、ハウジング本体20の底部36の浄水吐出口38と膜濾過浄水部16の浄水出口78との間に空隙80が形成されているため、浄水出口78に指等が届きにくい。その結果、膜濾過浄水部16の浄水出口78が汚染されにくく、浄水の汚染が抑えられる。
また、ハウジング本体20の底部36に、ハウジング12の内側の開口48の形状が異なる2種類以上の浄水吐出口38(中央吐出口40、周辺吐出口44)が、合計で2つ以上形成されているため、各吐出口の吐水圧力に差をつけることができる。そのため、水がその自重のみ(すなわち、おおよそ0.01MPa以下の圧力)で浄水カートリッジ10を通過する場合であっても、空隙80に滞留した空気が、空隙80内の浄水が浄水吐出口38から吐出される際に、浄水とともに浄水吐出口38から抜け出しやすい。その結果、浄水吐出口38の外側の目詰まりや空気の滞留による流量低下を防ぐことができる。
また、ハウジング本体20の底部36に浄水吐出口38が形成され、ハウジング本体20の側部には浄水吐出口38が形成されていないため、浄水吐出口38を、強度を保持し、かつ安価で容易に形成しやすく、ハウジングの製造も容易である。
また、浄水吐出口38が、ハウジング12の内側の開口48の径よりもハウジング12の外側の開口46の径の方が小さくされているため、内側の開口48と外側の開口46との間で通過する浄水に差圧が生じやすいため、空気が浄水とともに浄水吐出口38からさらに抜け出しやすい。
また、浄水吐出口38として、円形の中央吐出口40と、該中央吐出口の同心円上の複数箇所にスリット状の複数の周辺吐出口44とが形成されているため、吐水の整流化が図れ、その結果、空気が浄水とともに浄水吐出口38からさらに抜け出しやすい。
(他の形態)
なお、本発明の浄水カートリッジは、図示例の浄水カートリッジ10に限定されない。
例えば、浄水部は、吸着浄水部14のみであってもよく、膜濾過浄水部16のみであってもよい。
また、吸着浄水部14および膜濾過浄水部16の他に、他の浄水部をさらに併設してもよい。
また、吸着浄水部14および膜濾過浄水部16を上下方向に直列に配置し、膜濾過浄水部16の側方に吸着浄水部14を存在させなくてもよい。
また、膜濾過浄水部16として、中空糸膜モジュールの代わりに、他の膜モジュール(平膜モジュール等)を用いてもよい。
また、膜濾過浄水部16の筒状体74の上部の開口および側部の通水口82を、吸着浄水部14の吸着材90が侵入しないように、メッシュ、不織布等で覆ってもよい。
また、ハウジング12には、内蓋体24を必ずしも設ける必要はない。
また、ハウジングの底部の浄水吐出口の一部を、他の浄水吐出口よりも高い位置に形成し、浄水吐出口間で高低差を設けてもよい。たとえば、図4に示すように、ハウジング本体の底部36を下方に突出した半球状のドーム型とし、周辺吐出口44を中央吐出口40よりも高い位置に設ける。この場合、高い位置の浄水吐出口と低い位置の浄水吐出口との間で水圧に差が生じ、その結果、空気が浄水とともに浄水吐出口からさらに抜け出しやすくなる。また、浄水カートリッジが傾いた場合でも、空気が浄水吐出口から抜け出しやすい。
また、浄水吐出口は、図示例のテーパ孔50と小径孔52とからなる浄水吐出口38に限定されず、ハウジングの内側から外側に向かってしだいに縮径するテーパ孔のみからなるものでもよい。また、テーパ孔の傾斜は、図示例のように一定でなくてもよく、しだいに変化してもよい。
また、図1においては、円形の中央吐出口40と、該中央吐出口40の同心円42上の円周等分4箇所に周辺吐出口44とが形成されているが、本発明においては必ずしも同心円上に周辺吐出口を設ける必要はない。しかし、吐水の整流化を望む場合、同心円上の円周等分(例えば、3等分、6等分等)の箇所に周辺吐出口を設けることが好ましい。
<浄水器>
図5は、本発明の浄水器の一例を示す断面図である。
浄水器100は、原水貯留部102を有する上部容器104と、上半分に上部容器104が挿入されることによって下半分が浄水貯留部106となる下部容器108と、ハウジング12の上部の原水導入管56が原水貯留部102に連通し、ハウジング12の底部36が浄水貯留部106に位置するように、上部容器104の底部110に装着された浄水カートリッジ10と、上部容器104の上部の開口を覆う蓋体112とを有する。
上部容器104の底部110には、大径孔114と、小径孔116と、大径孔114の内周壁に形成されたツイストロック用の縦溝(図示略)と、ツイストロック用の縦溝に連続して大径孔114の内周壁に形成されたツイストロック用の横溝118とからなる装着孔120が形成されている。
上部容器104の底部110への浄水カートリッジ10の装着は、装着孔120の大径孔114、小径孔116およびツイストロック用の縦溝(図示略)に、浄水カートリッジ10のハウジング蓋体22の頭頂部54、原水導入管56および頭頂部54のエッジ部に設けられたツイストロック用の突起58をそれぞれ挿入し、ついで浄水カートリッジ10を周方向に回転させて、装着孔120のツイストロック用の横溝118に、ハウジング蓋体22の頭頂部54のツイストロック用の突起58を係合させることによって行われる。
(作用効果)
以上説明した浄水器100にあっては、膜濾過浄水部16の浄水出口78が汚染されにくく、浄水の汚染が抑えられた浄水カートリッジ10を装着しているため、浄水カートリッジが原因となる衛生面の問題が抑えられる。
また、水がその自重のみ(すなわち、おおよそ0.01MPa以下の圧力)で浄水カートリッジ10を通過する場合であっても、ハウジング本体20の底部36の浄水吐出口38と膜濾過浄水部16の浄水出口78との間の空隙80に滞留した空気が浄水吐出口38から抜け出しやすい浄水カートリッジ10を装着しているため、安定した浄水流量を維持できる。
(他の形態)
なお、本発明の浄水器は、図示例の浄水器100に限定されない。
たとえば、タンク等からなる原水貯留部と浄水カートリッジの原水導入管とをホース等で接続し、タンク等からなる浄水貯留部の上部に浄水カートリッジが装着された据置型の浄水器であってもよく、特許文献1、2等に記載されているようなピッチャー型の浄水器であってもよい。
以下、実施例を示す。
〔実施例1〕
まず、図1に示す浄水カートリッジ10を、以下のようにして作製した。
ハウジング本体20(大径部30の高さ約93mm、外径約95mm;小径部32の高さ約15mm、外径約57mm;周辺吐出口44の外側の開口46の最大径6mm、外側の開口46の面積0.3cm、内側の開口48の最大径7mm、内側の開口48の面積0.4cm;中央吐出口40の外側の開口46の直径10mm、外側の開口46の面積0.8cm、内側の開口48の直径11mm、内側の開口48の面積0.95cm)、ハウジング蓋体22(全体の高さ約45mm、外径約95mm;頭頂部54の高さ約10mm、外径約40mm;原水導入管56の高さの高さ約13mm、外径約20mm)、および内蓋体24(全体の高さ約33mm、外径約95mm;頭頂部60の高さ約10mm、外径約30mm)は、材料としてABS樹脂を用い、射出成形法にて成形した。
膜濾過浄水部16として、ポリエチレン多孔質中空糸膜(三菱レイヨン社製、EX270T、外径380μmm、内径270μm、平均孔径0.1μm)の複数本をU字形に屈曲し、その端部の開口を維持しつつ端部間に充填されたポッティング部72(ウレタン樹脂)にて一体化するとともに、中空糸膜70を円筒状の筒状体74(ABS樹脂製、高さ約50mm、外径約52mm)に収容した状態で固定した、有効膜面積が0.3mの中空糸膜モジュールを用いた。
吸着材90としては、粒径0.36〜1.7mmの粒状活性炭の350ccを用いた。
膜濾過浄水部16の下部(ポッティング部72側)を、Oリング84を介してハウジング本体20の小径部32内に嵌合させ、膜濾過浄水部16のフランジ部76とハウジング本体20の段部34とを超音波溶着した。中空糸膜70の端部の開口からなる、膜濾過浄水部16の浄水出口78とハウジング本体20の底部36との間に空隙80の高さは2mmとした。
ハウジング本体20の内周壁と、膜濾過浄水部16の筒状体74の外周壁との間、および膜濾過浄水部16よりも上方のハウジング本体20内に、吸着材90を充填密度0.45g/ccで充填して吸着浄水部14とした。
ハウジング本体20に内蓋体24およびハウジング蓋体22を取り付け、ハウジング本体20の周縁部とハウジング蓋体22の周縁部とを超音波溶着し、浄水カートリッジ10を得た。
ついで、図5に示す浄水器100を、以下のようにして作製した。
上部容器104の底部110に浄水カートリッジ10を装着した。
上部容器104を浄水カートリッジ10ごと下部容器108に挿入し、上部容器104の上部に蓋体112を取り付け、浄水器100を得た。
上部容器104の原水貯留部102に、8Lの原水を入れ、原水の浄化を行った。
膜濾過浄水部16の浄水出口78とハウジング本体20の底部36との間の空隙80に空気が滞留することはなく、安定した浄水流量を維持できた。
また、上部容器104の底部110に浄水カートリッジ10を装着する際に、ハウジング本体20の底部36に指が触れたが、浄水出口78から空隙80に指が差し込まれることはなかった。
本発明の浄水カートリッジは、原水貯留部からの原水が自重によって浄水カートリッジのハウジング内に収容された浄水部を通過し、浄水となって浄水貯留部に吐出される浄水器の浄水カートリッジとして有用である。
10 浄水カートリッジ
12 ハウジング
14 吸着浄水部
16 膜濾過浄水部
36 底部
38 浄水吐出口
40 中央吐出口
42 同心円
44 周辺吐出口
46 外側の開口
48 内側の開口
80 空隙
100 浄水器
102 原水貯留部
106 浄水貯留部

Claims (3)

  1. ハウジングと、該ハウジングの底部との間に空隙が形成されるように前記ハウジング内に収容された浄水部とを有し、前記ハウジングの底部のみに、前記ハウジングの内側の開口の形状が異なる2種類以上の浄水吐出口が、合計で2つ以上形成されている浄水カートリッジが、
    上部の原水貯留部と下部の浄水貯留部との間に、前記ハウジングの上部側が前記原水貯留部に連通し、前記ハウジングの底部側が前記浄水貯留部に位置するように装着された、浄水器
  2. 前記浄水吐出口が、前記ハウジングの内側の開口の面積よりも前記ハウジングの外側の開口の面積の方が小さくされている、請求項1に記載の浄水
  3. 前記浄水吐出口として、前記ハウジングの底部の中央に形成された、前記ハウジングの内側の開口の形状が円形の中央吐出口と、該中央吐出口の同心円上の複数箇所に形成され、前記同心円の円周方向に延びる、前記ハウジングの内側の開口の形状がスリット状の周辺吐出口とを有する、請求項1または2に記載の浄水
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