JP5637379B2 - 復号装置、復号方法、およびプログラム - Google Patents

復号装置、復号方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、復号装置、復号方法、およびプログラムに関し、特に、復号時にエラーが発生した場合に、違和感の少ない代替信号を容易に生成することができるようにした復号装置、復号方法、およびプログラムに関する。
従来、隣接するブロックのオーディオ信号を重複させて直交変換し、符号化する符号化装置が存在する。このような符号化装置において生成された符号化データを復号化し、逆直交変換してオーディオ信号を出力する復号化装置は、復号時にエラーが発生した場合、エラーをマスキングする目的で代替信号を生成する。
代替信号の生成方法としては、例えば、ピッチ周期を求め、そのピッチ周期に基づいて過去の復号信号から代替信号を生成する方法がある(例えば、特許文献1および2参照)。
特許文献1および特許文献2に記載されている代替信号の生成方法では、エラーが発生する直前の復号信号と、その復号信号から所定のサンプル数遡った過去の復号信号との自動相関を所定のサンプル数ごとに求め、その自動相関が最大となるときの所定のサンプル数をピッチ周期として求める。
特表2002−542518号公報 特表2002−542519号公報
しかしながら、上述した方法でピッチ周期を求めるためには多くの演算が必要である。特に、サンプリング周波数が高い場合、ピッチ周期の想定範囲に対応するサンプル数の範囲が広いため、ピッチ周期を求めるための演算量は大きくなる。従って、ピッチ周期に基づいて、過去の復号信号から違和感の少ない代替信号を生成することは困難であった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、復号時にエラーが発生した場合に、違和感の少ない代替信号を容易に生成することができるようにするものである。
本発明の一側面の復号装置は、隣接するブロックのオーディオ信号が重複して直交変換され、符号化された結果得られる符号化データを復号する復号手段と、前記復号手段により復号された前記符号化データを逆直交変換し、前記ブロック単位の時系列波形要素を得る逆直交変換手段と、前記復号手段による復号時にエラーが発生した前記ブロックであるエラーブロックの直前の前記ブロックの前記時系列波形要素と、そのブロックより所定数前のブロックの前記時系列波形要素との相関を求める相関計算手段と、前記所定数ごとに、前記相関計算手段により求められた前記相関に基づいて、前記エラーブロックの直前の前記ブロックより前記所定数前の前記ブロックの評価値を計算し、前記評価値が最大値であるときの前記所定数を、前記エラーブロックのブロック単位の基本周期として求める周期計算手段と、前記周期計算手段により求められた前記基本周期に基づいて、前記エラーブロックより前記ブロック単位の基本周期だけ前の前記ブロックの前記時系列波形要素を用いて、前記エラーブロックの前記時系列波形要素の代替信号を生成する生成手段と、前記評価値の最大値が所定の閾値より小さい場合、前記評価値が最大値であるときの前記所定数だけ前記エラーブロックの直前の前記ブロックより前のブロックから所定のサンプル数だけずれたブロックの時系列波形要素と、前記エラーブロックの直前の前記ブロックの前記時系列波形要素との相関をずれ相関として前記所定のサンプル数ごとに求め、前記ずれ相関が前記相関計算手段により求められる前記相関より大きい場合、前記ずれ相関が最大値であるときの前記所定のサンプル数を、前記エラーブロックの基本周期の前記ブロックの周期に対するずれ量として求める周期調節手段とを備え、前記生成手段は、前記ずれ相関が前記相関計算手段により求められる前記相関より大きい場合、前記ブロック単位の基本周期と前記ずれ量とに基づいて、前記エラーブロックより前記ブロック単位の基本周期と前記ずれ量だけ前のブロックの時系列波形要素を用いて、前記代替信号を生成する復号装置である。
本発明の一側面の復号方法およびプログラムは、本発明の一側面の復号装置に対応する。
本発明の一側面においては、隣接するブロックのオーディオ信号が重複して直交変換され、符号化された結果得られる符号化データが復号され、復号された前記符号化データが逆直交変換されて、前記ブロック単位の時系列波形要素が得られ、復号時にエラーが発生した前記ブロックであるエラーブロックの直前の前記ブロックの前記時系列波形要素と、そのブロックより所定数前のブロックの前記時系列波形要素との相関が求められ、前記所定数ごとに、前記相関に基づいて、前記エラーブロックの直前の前記ブロックより前記所定数前の前記ブロックの評価値が計算され、前記評価値が最大値であるときの前記所定数が、前記エラーブロックのブロック単位の基本周期として求められる。前記評価値の最大値が所定の閾値より小さい場合、前記評価値が最大値であるときの前記所定数だけ前記エラーブロックの直前の前記ブロックより前のブロックから所定のサンプル数だけずれたブロックの時系列波形要素と、前記エラーブロックの直前の前記ブロックの前記時系列波形要素との相関がずれ相関として前記所定のサンプル数ごとに求められ、前記ずれ相関が前記相関より大きい場合、前記ずれ相関が最大値であるときの前記所定のサンプル数が、前記エラーブロックの基本周期の前記ブロックの周期に対するずれ量として求められる。そして、前記ずれ相関が前記相関より大きい場合、前記ブロック単位の基本周期と前記ずれ量とに基づいて、前記エラーブロックより前記ブロック単位の基本周期と前記ずれ量だけ前のブロックの時系列波形要素が、前記エラーブロックの前記時系列波形要素の代替信号として生成される。
本発明の一側面の復号装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
本発明の一側面によれば、復号時にエラーが発生した場合に、違和感の少ない代替信号を容易に生成することができる。
本発明を適用した復号装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 MDCTスペクトルを説明する図である 新たに復号時のエラーが発生した場合の時系列信号を示す図である。 ブロック単位の基本周期の補正について説明する図である。 基本周期の補正について説明する図である。 エラーが発生しなくなった場合の時系列信号を示す図である。 図1の復号装置の復号処理を説明するフローチャートである。 図7の代替波形要素生成処理の詳細を説明するフローチャートである。 コンピュータの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
<一実施の形態>
[復号装置の一実施の形態の構成例]
図1は、本発明を適用した復号装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1の復号装置10は、逆多重化器11、パラメータ解釈器12、スペクトル復号化器13、IDCT(Inverse Discrete Cosine Transform)変換器14、窓関数乗算器15、スイッチ16、加算器17、カウンタ制御器18、メモリ19、相関計算器20、評価計算器21、周期調節器22、およびゲイン調節器23により構成される。復号装置10は、隣接するブロックの時系列信号であるオーディオ信号が重複して直交変換され、符号化された結果得られる符号化データを復号する。
具体的には、復号装置10の逆多重化器11は、図示せぬ回線等を介して符号化データのパケットを受信する。逆多重化器11は、受信された符号化データのパケットを逆多重化し、符号化データを抽出する。このとき、逆多重化器11は、パケットの損失やエラーの発生を検出し、検出結果に応じてスイッチ16、加算器17、カウンタ制御器18、および相関計算器20に供給する復号時のエラーの発生の有無を表すerrFlagを設定する。また、逆多重化器11は、パケットの損失やエラーの発生を検出しない場合、抽出された符号化データをパラメータ解釈器12に供給する。
パラメータ解釈器(Parameter Parser)12は、逆多重化器11から供給される符号化データからオーディオ信号の符号化スペクトルをブロック単位で抽出する。このとき、パラメータ解釈器12は、抽出エラーの発生を検出し、検出結果に応じてスイッチ16、加算器17、カウンタ制御器18、および相関計算器20に供給するerrFlagを設定する。また、パラメータ解釈器12は、抽出エラーの発生を検出しない場合、抽出されたブロック単位の符号化スペクトルをスペクトル復号化器13に供給する。
スペクトル復号化器13は、パラメータ解釈器12から供給されるブロック単位の符号化スペクトルを復号化する。スペクトル復号化器13は、その結果得られるJ番目のブロックのk(0≦k≦NB-1)個のMDCTスペクトルX(k)をIDCT変換器14に供給する。なお、NBとは、ブロック長であり、ブロックのサンプル数、即ち変換ブロック長NTの1/2の値である。
IDCT変換器14と窓関数乗算器15は、逆直交変換手段として機能し、スペクトル復号化器13から供給されるMDCTスペクトルX(k)に対してIMDCT(Inverse Modified Discrete Cosine Transform)の一部を行う。具体的には、IDCT変換器14は、スペクトル復号化器13から供給されるMDCTスペクトルX(k)に対してIDCTを行い、その結果得られる時系列信号を窓関数乗算器15に供給する。
窓関数乗算器15は、IDCT変換器14から供給される時系列信号に対して逆方向の窓関数を乗算し、その結果得られるブロック単位の時系列信号をJ番目のブロックの波形要素y1,J(i)(0≦i≦2NB-1)としてスイッチ16とメモリ19に供給する。
スイッチ16は、逆多重化器11から供給されるerrFlagに応じて、窓関数乗算器15から供給される波形要素y1,J(i)(0≦i≦2NB-1)、または、ゲイン調節器23から供給されるJ番目のブロックの半分の波形要素の代替信号である代替波形要素y’1,Jを選択し、加算器17に供給する。
加算器17は、スイッチ16から供給される波形要素y1,J(i)(0≦i≦2NB-1)のうちの半分の波形要素y1,J、または、代替波形要素y’1,Jと、メモリ19に記憶されている1ブロック前の半分の波形要素y1,J−1または代替波形要素y’1,J−1とを加算する。加算器17は、逆多重化器11およびパラメータ解釈器12から供給されるerrFlagおよびカウンタ制御器18から供給されるerrCntに基づいて加算結果を減衰させる。即ち、加算器17は、errFlagおよびerrCntに基づいて加算結果の振幅を抑圧する。加算器17は、その結果得られる時系列信号yを出力するとともに、メモリ19に供給して記憶させる。
カウンタ制御器18は、逆多重化器11およびパラメータ解釈器12から供給されるerrFlagに応じてerrCntを設定し、そのerrCntを加算器17に供給する。
メモリ19は、記憶手段として機能し、窓関数乗算器15から供給される少なくとも最近のN個(Nは整数)の波形要素y1,J(i)(0≦i≦2NB-1)と、ゲイン調節器23から供給される半ブロックの代替波形要素y’1,Jとを記憶する。なお、メモリ19は、波形要素y1,J(i)(0≦i≦2NB-1)や半ブロックの代替波形要素y’1,Jをそのまま記憶してもよいし、対数圧縮などの圧縮形式で圧縮された状態で記憶してもよい。
また、メモリ19は、評価計算器21から供給されるブロック単位のピッチ周期等の基本周期n、並びに、周期調節器22から供給される、基本周期を調節するためのずれ量Dおよび割合mを記憶する。さらに、メモリ19は、加算器17から供給される時系列信号yを記憶する。
相関計算器20は、逆多重化器11およびパラメータ解釈器12から供給されるerrFlagに基づいて、メモリ19から、復号時にエラーが発生したブロックの直前のブロックの前半の波形要素と、そのブロックよりn(1≦n≦N)個前のブロックの前半の波形要素を読み出す。そして、相関計算器20は、復号時にエラーが発生したブロックの直前のブロックの前半の波形要素と、そのブロックよりn個前のブロックの前半の波形要素との相関値Cをnごとに求め、評価計算器21に供給する。
評価計算器21は、nごとに、相関計算器20から供給される相関値Cに基づいて、復号時にエラーが発生したブロックの直前のブロックよりn個前のブロックの評価値Ev(n)を計算する。評価計算器21は、評価値Ev(n)がN個の評価値Ev(n)のうちの最大値であるときのnを、復号時にエラーが発生したブロックのブロック単位の基本周期nに決定し、メモリ19と周期調節器22に供給する。また、評価計算器21は、評価値Ev(n)と相関値Cn0を周期調節器22に供給する。
周期調節器22は、評価計算器21から供給されるブロック単位の基本周期n、評価値Ev(n)、および相関値Cn0、並びに、メモリ19に記憶されている半ブロックの波形要素に基づいて、ブロック単位の基本周期nをn/mに補正する。また、周期調節器22は、ブロック単位の基本周期nおよび相関値Cn0、並びに、メモリ19に記憶されている波形要素および時系列信号に基づいて、復号時にエラーが発生したブロックの基本周期の、ブロックの周期に対するずれ量Dを求める。周期調節器22は、補正後のブロック単位の基本周期n/mに対する補正前のブロック単位の基本周期nに対する割合mと、基本周期のブロックの周期に対するずれ量Dを、メモリ19に供給する。
ゲイン調節器23は、メモリ19からブロック単位の基本周期n、割合m、およびずれ量Dを読み出す。また、ゲイン調節器23は、生成手段として機能し、ブロック単位の基本周期n、割合m、およびずれ量Dに基づいて、復号時にエラーが発生されたブロックよりn/m+D前のブロックの半分の波形要素を求める。ゲイン調節器23は、求められた半ブロックの波形要素を増幅して半ブロックの代替波形要素y’1,Jを生成し、メモリ19およびスイッチ16に供給する。
[MDCTスペクトルの説明]
図2は、MDCTスペクトルX(k)を説明する図である。
図2に示すように、MDCTスペクトルXJ(k)は、隣接するブロックのオーディオ信号が重複するように、直交変換されたものである。具体的には、MDCTでは、Jブロックの前半の時系列信号x(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)が1つ前のブロックJ-1の後半の時系列信号x(i+(J-1)・NB)(NB≦i≦2NB-1)と重複する。また、Jブロックの後半の時系列信号x(i+J・NB)(NB≦i≦2NB-1)が、1つ後ろのブロックJ+1の半の時系列信号x(i+(J+1)・NB)(0≦i≦NB-1)と重複する。そして、以下の式(1)を用いて、2NB(=NT)サンプルのJブロックの時系列信号x(i+J・NB)(0≦i≦2NB-1)が、NB個のMDCTスペクトルXJ(k)に変換される。
Figure 0005637379
なお、式(1)において、w(i)は順方向の窓関数である。
以上のように、MDCTスペクトルX(k)は、隣接するブロックのオーディオ信号が重複するように直交変換されたものであるので、ブロック歪が少ない。
図1のIDCT変換器14と窓関数乗算器15は、以上のようにして得られたNB個のMDCTスペクトルX(k)を、以下の式(2)を用いて2NB(=NT)サンプルの波形要素y1,J(i)(0≦i≦2NB-1)に変換する。具体的には、IDCT変換器14は、以下の式(2)のMDCTスペクトルX(k)と変換係数b(k,i)の乗算を行い、窓関数乗算器15は、その乗算結果に逆方向の窓関数w(i)を乗算する。
Figure 0005637379
そして、図1の加算器17は、以下の式(3)を用いて、Jブロックの前半の波形要素y1,J(i)(0≦i≦NB-1)とJ-1ブロックの後半の波形要素y1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)を加算し、時系列信号y(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)を得る。
Figure 0005637379
[代替時系列信号の生成方法]
図3乃至図6は、代替時系列信号の生成方法を説明する図である。なお、図3乃至図6において、実線は、復号時にエラーが発生していないブロックの時系列信号を表し、点線は、復号時にエラーが発生したブロックの時系列信号を表している。
図3に示すように、J番目のブロックにおいて新たに復号時のエラーが発生した場合、1つ前のJ-1番目のブロックにおいては、復号時にエラーが発生していない。従って、J番目のブロックの時系列信号y(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)のうち、J-1番目のブロックの後半の波形要素y1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)にはエラーが発生していないが、J番目のブロックの前半の波形要素y1,J(i)(0≦i≦NB-1)にはエラーが発生している。
従って、まず、相関計算器20は、エラーが発生したJ番目のブロックの直前のJ-1番目のブロックの後半の波形要素y1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)と、J-1番目のブロックからn個前のJ-1-n番目のブロックの後半の波形要素y1,J−1−n(i+NB)(0≦i≦NB-1)との相互相関値Rを、nごとに、以下の式(4)により求める。
Figure 0005637379
また、相関計算器20は、J-1-n番目のブロックの後半の波形要素y1,J−1−n(i+NB)(0≦i≦NB-1)の電力値Pを以下の式(5)により求める。
Figure 0005637379
そして、相関計算器20は、以上のようにして求められた相互相関値Rと電力値Pを用いて、以下の式(6)により相関値Cを求める。
Figure 0005637379
次に、評価計算器21は、相関計算器20により求められた相関値Cを用いて、ブロック間隔であるnなどを加味した以下の式(7)により、評価値Ev(n)を求める。
Figure 0005637379
なお、評価値Ev(n)を求める式は式(7)に限定されない。
評価計算器21は、以上のようにして求められた評価値Ev(n)が最大となるときのnをブロック単位の基本周期nに決定する。
ここで、一般的なオーディオ信号の基本周期は、大体2.5msec乃至20msecであり、周期性の強いオーディオ信号では、2.5msec乃至20msecに対応するnの範囲内で相関が高くなると考えられる。例えば、ブロックの周期が1/750秒(1.33msec)のような短い周期である場合、基本周期はブロックの周期の略2倍乃至15倍であり、周期性の強いオーディオ信号では、nが2乃至15の範囲内にあるとき相関が高くなると考えられる。なお、この場合、サンプリング周波数が48000Hzであるとすると、ブロック長NBは64になり、変換ブロック長NTは128となる。
以上のように、周期性の強いオーディオ信号では、2.5msec乃至20msecに対応するnの範囲内で相関が高くなると考えられるので、復号装置10は、例えばNを20msecに対応するnの最大値以上に設定する。
しかしながら、ブロック単位の基本周期nが比較的大きい場合、ブロック単位の基本周期nは、実際のブロック単位の基本周期の整数倍である可能性がある。そこで、周期調整器22は、上述した式(4)乃至式(6)を用いて、図4に示すように、エラーが発生したJ番目のブロックの直前のJ-1番目のブロックの後半の波形要素y1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)と、J-1-n/m番目の後半の波形要素y1,J−1−n0/m(i+NB)(0≦i≦NB-1)との相関値Cn0/m(分数相関)をmごとに求める。なお、mは2以上ブロック単位の基本周期n以下の整数であり、波形要素y1,J−1―n0/m(i+NB)(0≦i≦NB-1)は、以下の式(8)により求められる。
Figure 0005637379
そして、周期調整器22は、相関値Cn0/mが相関値Cn0より大きい場合、割合mを相関値Cn0/mが最大値であるときのmに設定することにより、ブロック単位の基本周期nをn/mに補正する。一方、相関値Cn0/mが相関値Cn0より大きくはない場合、周期調整器22は、割合mを1に設定し、ブロック単位の基本周期を補正しない。
また、ブロック単位の基本周期nの評価値Ev(n)が比較的小さい場合、オーディオ信号の周期性が低いか、基本周期とブロックの周期にずれが生じていると考えられる。そこで、周期調整器22は、図5に示すように、J-1-n番目のブロックからDサンプルだけ前にずれたブロックの時系列信号y(i+(J-n)NB-D)(0≦i≦NB-1)から、J-1-n番目のブロックの後半の波形要素y'’1,J−1―n0(i+NB)(0≦i≦NB-1)を、以下の式(9)によりDごとに求める。
Figure 0005637379
そして、周期調整器22は、式(9)によりDごとに求められた後半の波形要素y''1, J−1―n0(i+NB)(0≦i≦NB-1)と、J-1番目のブロックの後半の波形要素y1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)との相関値Cn0,D(ずれ相関)を、上述した式(4)乃至(6)と同様の式を用いてDごとに求める。
周期調整器22は、相関値Cn0,Dが相関値Cn0より大きい場合、相関値Cn0,Dが最大値であるときのDをずれ量Dとして求める。一方、相関値Cn0,Dが相関値Cn0より大きくはない場合、周期調節器22は、ずれ量Dを0に設定する。
以上のようにして、ブロック単位の基本周期n、割合m、およびずれ量Dが決定されると、ゲイン調節器23は、以下の式(10)により、復号時にエラーが発生したJ番目のブロック前半の波形要素y1,J(i)(0≦i≦NB-1)の代替波形要素y'1,J(i)(0≦i≦NB-1)を生成する。
Figure 0005637379
そして、加算器17は、以下の式(11)により、時系列信号y(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)の代替時系列信号y'(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)を得る。この代替時系列信号y'(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)は、時系列信号y(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)として出力される。
Figure 0005637379
なお、式(11)において、α(i)は、復号時のエラーが新たに発生されたとき1であり、それ以降エラーの発生が連続している期間の長さが長くなるにつれて0に近づく減衰係数である。
次に、J番目のブロックの次のJ+1番目のブロックにおいても復号時のエラーが発生した場合について説明する。
この場合、ゲイン調節器23は、J番目のブロックのブロック単位の基本周期n、割合m、および、ずれ量Dに基づいて、代替波形要素y'1,J(i)(0≦i≦NB-1)の生成に用いられた波形要素のブロックの次のJ-n/m+1番目のブロックの波形要素y1,J+1−n0/m0(i)(0≦i≦NB-1)または波形要素y''1,J+1−n0/m0(i)(0≦i≦NB-1)から、上述した式(10)により、波形要素y1,J+1(i)(0≦i≦NB-1)の代替波形要素y'1,J+1(i)(0≦i≦NB-1)を生成する。
また、ゲイン調節器23は、J-n/m番目のブロックの波形要素y1,J−n0/m0(i+NB)(0≦i≦NB-1)から、上述した式(10)と同様の式により、波形要素y1,J(i+NB)(0≦i≦NB-1)の代替波形要素y'1,J(i+NB)(0≦i≦NB-1)を生成する。
そして、加算器17は、上述した式(11)と同様の式により、代替波形要素y'1,J(i+NB)(0≦i≦NB-1)と代替波形要素y'1,J+1(i)(0≦i≦NB-1)を加算し、代替時系列信号y'(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)の生成時より0に近づいた減衰係数α(i)で減衰させる。その結果得られる代替時系列信号y'(i+(J+1)・NB)(0≦i≦NB-1)は、時系列信号y(i+(J+1)・NB)(0≦i≦NB-1)として出力される。
以降も同様にして、エラーが発生し続ける限り、J番目のブロックのブロック単位の基本周期n、割合m、および、ずれ量Dに基づいて、代替波形要素の生成に用いられる波形要素が決定される。そして、生成された隣接するブロックの前半と後半の代替波形要素が加算され、前回の加算時より減衰される。
次に、図6に示すように、J番目のブロックにおいてエラーが発生しなくなった場合について説明する。
この場合、1ブロック前のJ-1番目のブロックにおいては、エラーが発生している。従って、J番目のブロックの時系列信号y(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)のうち、J番目のブロックの前半の波形要素y1,J(i)(0≦i≦NB-1)にはエラーが発生していないが、J-1番目のブロックの後半の波形要素y1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)にはエラーが発生している。
よって、ゲイン調節器23は、エラーの発生が開始したブロックのブロック単位の基本周期n、割合m、および、ずれ量Dに基づいて、代替波形要素y'1,J−2(i+NB)(0≦i≦NB-1)の生成に用いられた波形要素y1,J−2−n0/mo(i+NB)(0≦i≦NB-1)または波形要素y''1,J−1−n0/m0(i+NB)(0≦i≦NB-1)のブロックの次のブロックの後半の波形要素y1,J−1−n0/m0(i+NB)(0≦i≦NB-1)または波形要素y''1,J−1−n0/m0(i+NB)(0≦i≦NB-1)から、上述した式(10)と同様の式により、波形要素y1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)の代替波形要素y'1, J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)を生成する。
そして、加算器17は、以下の式(12)により、時系列信号y(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)の代替時系列信号y'(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)を得る。この代替時系列信号y'(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)は、時系列信号y(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)として出力される。
Figure 0005637379
なお、式(12)において、β(i)は、直前の減衰係数α(i)から1に近づく減衰係数である。
[復号装置の処理の説明]
図7は、図1の復号装置10の復号処理を説明するフローチャートである。この復号処理は、例えば、復号装置10に符号化データのパケットが入力されたとき、開始される。なお、errCntの初期値は0である。
図7のステップS11において、逆多重化器11は、入力された符号化データのパケットを逆多重化し、符号化データを抽出する。
ステップS12において、逆多重化器11は、パケットのエラーまたは損失が発生したかどうかを判定する。ステップS12でパケットのエラーまたは損失が発生していないと判定された場合、ステップS13において、逆多重化部11は、スイッチ16、加算器17、カウンタ制御器18、および相関計算器20に供給するerrFlagを0に設定する。また、逆多重化器11は、ステップS11で抽出された符号化データをパラメータ解釈器12に供給する。
ステップS14において、パラメータ解釈器12は、逆多重化器11から供給される符号化データからオーディオ信号の符号化スペクトルを抽出する。
ステップS15において、パラメータ解釈器12は、抽出エラーが発生したかどうかを判定する。ステップS15で抽出エラーが発生していないと判定された場合、ステップS16において、パラメータ解釈器12は、スイッチ16、加算器17、カウンタ制御器18、および相関計算器20に供給するerrFlagを0に設定する。また、パラメータ解釈器12は、抽出された符号化スペクトルをスペクトル復号化器13に供給する。
ステップS17において、スペクトル復号化器13は、パラメータ解釈器12から供給される符号化スペクトルを復号化する。スペクトル復号化器13は、その結果得られるMDCTスペクトルX(k)(0≦k≦NB-1)をIDCT変換器14に供給する。
ステップS18において、IDCT変換器14は、スペクトル復号化器13から供給されるMDCTスペクトルX(k)に対してIDCTを行い、その結果得られる時系列信号を窓関数乗算器15に供給する。
ステップS19において、窓関数乗算器15は、IDCT変換器14から供給される時系列信号に対して逆方向の窓関数を乗算する。
ステップS20において、窓関数乗算器15は、ステップS19の処理の結果得られるブロック単位の時系列信号を、波形要素y1,J(i)(0≦i≦2NB-1)としてメモリ19に供給し、記憶させる。波形要素y1,J(i)(0≦i≦2NB-1)は、スイッチ16にも供給され、スイッチ16は、波形要素y1,J(i)(0≦i≦2NB-1)を選択し加算器17に供給する。
ステップS21において、カウンタ制御器18は、errCntが0であるかどうかを判定する。ステップS21でerrCntが0であると判定された場合、処理はステップS22に進む。
ステップS22において、加算器17は、上述した式(3)に示すように、スイッチ16から供給される波形要素y1,J(i)(0≦i≦2NB-1)のうちの前半の波形要素y1,J(i)(0≦i≦NB-1)と、メモリ19に記憶されている1ブロック前の後半の波形要素y1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)とを加算する。
ステップS23において、加算器17は、ステップS22の処理の結果得られる時系列信号y(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)を出力するとともに、メモリ19に供給して記憶させ、処理を終了する。
一方、ステップS12でパケットのエラーまたは損失が発生したと判定された場合、ステップS24において、逆多重化部11は、スイッチ16、加算器17、カウンタ制御器18、および相関計算器20に供給するerrFlagを1に設定する。そして、処理はステップS26に進む。
また、ステップS15で抽出エラーが発生したと判定された場合、パラメータ解釈器12は、スイッチ16、加算器17、カウンタ制御器18、および相関計算器20に供給するerrFlagを0に設定し、処理をステップS26に進める。
ステップS26において、カウンタ制御器18は、errCntが0であるかどうかを判定する。ステップS26でerrCntが0であると判定された場合、即ち新たなエラーの発生が検出された場合、ステップS27において、カウンタ制御器18は、errCntを1に設定する。
ステップS28において、復号装置10は、代替波形要素y’1,J(i)(0≦i≦NB-1)を生成する代替波形要素生成処理を行う。この代替波形要素生成処理の詳細は、後述する図8を参照して説明する。
ステップS29において、加算器17は、ステップS28の処理の結果スイッチ16から供給される代替波形要素y’1,J(i)(0≦i≦NB-1)と、メモリ19に記憶されている1ブロック前の波形要素y1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)とを加算する。
ステップS30において、加算器17は、上述した式(11)に示すように、ステップS29の処理により得られる加算値と減衰係数α(i)を用いて、代替時系列信号y’(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)を生成する。加算器17は、その代替時系列信号y’(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)を時系列信号y(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)として出力するとともに、メモリ19に供給して記憶させ、処理を終了する。
一方、ステップS26でerrCnt=0ではないと判定された場合、即ち、エラーの発生が連続して検出されている場合、ステップS31において、カウンタ制御器18は、errCntを1だけインクリメントする。
ステップS32において、ゲイン調節器23は、前回の代替波形要素y'1,J−1(i)(0≦i≦NB-1)の生成に用いられた波形要素y1,J−1−n0/m0(i)(0≦i≦NB-1)または波形要素y''1, J−1−n0/m0(i)(0≦i≦NB-1)のブロックの次のブロックの波形要素を用いて、上述した式(10)と同様の式により、代替波形要素y'1,J(i)(0≦i≦NB-1)を生成し、メモリ19に記憶させる。また、ゲイン調節器23は、波形要素y1,J−1−n0/m0(i)(0≦i≦NB-1)または波形要素y''1, J−1−n0/m0(i)(0≦i≦NB-1)のブロックの後半の波形要素を用いて、上述した式(10)と同様の式により、代替波形要素y'1,J−1(i)(0≦i≦NB-1)を生成し、メモリ19に記憶させる。
ステップS33において、加算器17は、メモリ19に記憶されている代替波形要素y'1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)と代替波形要素y'1,J(i)(0≦i≦NB-1)を加算する。
ステップS34において、加算器17は、上述した式(11)と同様の式において、代替時系列信号y'(i+(J-1)・NB)(0≦i≦NB-1)の生成時より0に近づいた減衰係数α(i)を用いて、代替時系列信号y’(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)を生成する。そして、加算器17は、その代替時系列信号y’(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)を時系列信号y(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)として出力するとともに、メモリ19に供給して記憶させ、処理を終了する。
また、ステップS21でerrCntが0ではないと判定された場合、即ち、エラーの発生が検出されなくなった場合、処理はステップS35に進む。ステップS35において、カウンタ制御器18は、errCntを0に設定する。
ステップS36において、ゲイン調節器23は、代替波形要素y'1,J−2(i+NB)(0≦i≦NB-1)の生成に用いられた波形要素y1,J−2−n0/m0(i+NB)(0≦i≦NB-1)または波形要素y''1,J−2−n0/m0(i+NB)(0≦i≦NB-1)のブロックの次のブロックの後半の波形要素を用いて、代替波形要素y'1,J-1(i+NB)(0≦i≦NB-1)を生成し、メモリ19に記憶させる。
ステップS37において、加算器17は、メモリ19に記憶されている1ブロック前の代替波形要素y’1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)と、スイッチ16を介して供給される波形要素y1,J(i)(0≦i≦2NB-1)のうちの前半の波形要素y1,J(i)(0≦i≦NB-1)とを加算する。
ステップS38において、加算器17は、上述した式(12)のように、ステップS37の処理により得られる加算値と減衰係数β(i)を用いて、代替時系列信号y’(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)を生成する。そして、加算器17は、その代替時系列信号y’(i+J・NB)を時系列信号y(i+J・NB)(0≦i≦NB-1)として出力するとともに、メモリ19に供給して記憶させる。そして、処理は終了する。
なお、図7のステップS14乃至S23およびステップS25乃至S38の処理は、ブロック単位で行われる。
図8は、図7のステップS28の代替波形要素生成処理の詳細を説明するフローチャートである。
図8のステップS51において、相関計算器20は、メモリ19からエラーが発生する直前のブロックの後半の波形要素y1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)と、そのブロックからn個前のブロックの後半の波形要素y1,J−1−n(i+NB)(1≦n≦N)(0≦i≦NB-1)とを読み出す。
ステップS52において、相関計算器20は、上述した式(4)乃至式(6)により、読み出された波形要素y1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)と波形要素y1,J−1−n(i+NB)(0≦i≦NB-1)を用いて相関値Cを求め、評価計算器21に供給する。
ステップS53において、評価計算器21は、上述した式(7)により、相関計算器20から供給される相関値Cを用いて評価値Ev(n)を求める。そして、評価計算器21は、評価値Ev(n)が最大となるときのnをブロック単位の基本周期nに決定し、メモリ19および周期調節器22に供給する。また、評価計算器21は、評価値Ev(n)と相関値Cn0を周期調節器22に供給する。
ステップS54において、周期調節器22は、評価計算器21から供給される評価値Ev(n)が閾値THEV以上であるかどうかを判定する。ステップS54で評価値Ev(n)が閾値THEV以上であると判定された場合、処理はステップS55に進む。
ステップS55において、周期調節器22は、割合mの候補mを2に設定し、割合mを1に設定し、相関値Cn0/mの最大値MCn0/mを評価計算器21から供給される相関値Cn0に設定する。
ステップS56において、周期調節器22は、n/mが1より大きいかどうか、即ちnがmより大きいかどうかを判定する。ステップS56でn/mが1より大きいと判定された場合、処理はステップS57に進む。
ステップS57において、周期調節器22は、波形要素y1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)のブロックよりn/m個前のブロックの後半の波形要素y1,J−1−n0/m(i+NB)(0≦i≦NB-1)を、メモリ19から読み出した時系列信号y(i+J・NB-n・NB/m)(0≦i≦NB-1)を用いて上述した式(8)により求める。また、周期調節器22は、波形要素y1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)をメモリ19から読み出す。
ステップS58において、周期調節器22は、上述した式(4)乃至式(6)により、波形要素y1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)と波形要素y1,J−1−n0/m(i+NB)(0≦i≦NB-1)を用いて相関値Cn0/mを求める。
ステップS59において、周期調節器22は、ステップS58で求められた候補mの相関値Cn0/mが最大値MCn0/mより大きいかどうかを判定する。ステップS59で候補mの相関値Cn0/mが最大値MCn0/mより大きいと判定された場合、処理はステップS60に進む。
ステップS60において、周期調節器22は、最大値MCn0/mを候補mの相関値Cn0/mに設定し、割合mを候補mに設定する。そして、処理はステップS61に進む。
一方、ステップS59で候補mの相関値Cn0/mが最大値MCn0/mより大きくはないと判定された場合、最大値MCn0/mは変更されず、処理はステップS61に進む。
ステップS61において、周期調節器22は、候補mを1だけインクリメントし、処理をステップS56に戻す。そして、n/mが1以下になるまでステップS56乃至S61の処理が行われる。
ステップS56でn/mが1より大きくはないと判定された場合、周期調節器22は、ずれ量Dを0に設定し、そのずれ量Dと割合mをメモリ19に供給し、記憶させる。そして、ステップS62において、ゲイン調節器23は、n/m個前のブロックの前半の波形要素y1,J−n0/m0(i)(0≦i≦NB-1)を以下の式(13)を用いて求め、上述した式(10)により、代替波形要素y'1,J(i)(0≦i≦NB-1)を生成し、メモリ19に記憶させる。そして、処理は図7のステップS28に戻り、処理はステップS29に進む。
Figure 0005637379
一方、ステップS54で評価値Ev(n)が閾値THEV以上ではないと判定された場合、処理はステップS63に進む。ステップS63において、周期調節器22は、ずれ量Dの候補Dを予め決められている最小値Dminに設定し、ずれ量Dを0に設定し、相関値Cn0,Dの最大値MCn0,Dを評価計算器21から供給される相関値Cn0に設定する。
ステップS64において、周期調節器22は、候補Dが予め決められている最大値Dmax以下であるかどうかを判定する。ステップS64で候補Dが最大値Dmax以下であると判定された場合、処理はステップS65に進む。
ステップS65において、周期調節器22は、上述した式(9)により、メモリ19に記憶されている、J-1-n番目のブロックから候補Dサンプルだけ前にずれたブロックの時系列信号y(i+(J-n)NB-D)(0≦i≦NB-1)から、波形要素y''1, J−1―n0(i+NB)(0≦i≦NB-1)を求める。
ステップS66において、周期調節器22は、上述した式(4)乃至式(6)と同様の式により、メモリ19に記憶されている波形要素y1,J−1(i+NB)(0≦i≦NB-1)と波形要素y’'1,J−1―n0(i+NB)(0≦i≦NB-1)との相関値Cn0,Dを求める。
ステップS67において、周期調節器22は、ステップS66で求められた候補Dの相関値Cn0,Dが最大値MCn0,Dより大きいかどうかを判定する。ステップS67で候補Dの相関値Cn0,Dが最大値MCn0,Dより大きいと判定された場合、処理はステップS68に進む。
ステップS68において、周期調節器22は、最大値MCn0,Dを候補Dの相関値Cn0,Dに設定し、ずれ量Dを候補Dに設定する。そして、処理はステップS69に進む。
一方、ステップS67で候補Dの相関値Cn0,Dが最大値MCn0,Dより大きくはないと判定された場合、最大値MCn0,Dは変更されず、処理はステップS69に進む。
ステップS69において、周期調節器22は、候補Dを予め決められた所定値Dだけインクリメントし、処理をステップS64に戻す。そして、候補Dが最大値Dmaxより大きくなるまでステップS64乃至S69の処理が行われる。
ステップS64で候補Dが最大値Dmaxより大きいと判定された場合、周期調節器22は、割合mを1に設定し、その割合mとずれ量Dをメモリ19に供給し、記憶させる。
そして、ステップS70において、ゲイン調節器23は、J-n0番目のブロックからずれ量D0サンプルだけ前にずれたブロックの波形要素y'’1,J-n0(i)(0≦i≦NB-1)を用いて、上述した式(10)により、代替波形要素y'1,J(i)(0≦i≦NB-1)を生成し、メモリ19に記憶させる。なお、ゲイン調節器23は、上述した式(9)と同様の式により、メモリ19に記憶されている、J-n 0 番目のブロックからずれ量D0サンプルだけ前にずれたブロックの時系列信号y(i+(J+1-n0)NB-D)(0≦i≦NB-1)から、波形要素y''1,J-n0(i+NB)(0≦i≦NB-1)を求める。
ステップS70の処理後、処理は図7のステップS28に戻り、処理はステップS29に進む。
以上のように、復号装置10は、エラーが発生したブロックの直前のブロックの波形要素と、そのブロックよりn個前のブロックの波形要素との相関値に基づいて、エラーが発生したブロックの基本周期をブロック単位で求める。従って、サンプル単位で基本周期を求める場合に比べて、基本周期を求めるための演算量が少なくて済む。その結果、基本周期に基づいて過去の波形要素から代替波形要素を生成し、不快な異音等による違和感の少ない代替時系列信号を生成することが容易に可能である。
また、復号装置10は、基本周期とブロックの周期にずれが存在し、評価値Ev(n)が閾値EvTHより小さくなる場合、ブロック単位の基本周期n個前のブロックの周囲の既に復号されている時系列信号を用いて、そのずれ量を求める。従って、比較的高速で、より正確な基本周期を算出することができる。
さらに、復号装置10は、ブロック単位の基本周期nが2より大きい場合、ブロック単位の基本周期n/mの相関値Cn0/mを求め、相関値Cn0/mが相関値Cn0より大きい場合、ブロック単位の基本周期nをブロック単位の基本周期n/mに補正する。従って、実際の基本周期の整数倍が、ブロック単位の基本周期として算出されることを防止することができる。
[本発明を適用したコンピュータの説明]
次に、上述した一連の処理は、ハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、汎用のコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図9は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としての記憶部208やROM(Read Only Memory)202に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、リムーバブルメディア211に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブルメディア211は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。ここで、リムーバブルメディア211としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリ等がある。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブルメディア211からドライブ210を介してコンピュータにインストールする他、通信網や放送網を介して、コンピュータにダウンロードし、内蔵する記憶部208にインストールすることができる。すなわち、プログラムは、例えば、ダウンロードサイトから、ディジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送することができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)201を内蔵しており、CPU201には、バス204を介して、入出力インタフェース205が接続されている。
CPU201は、入出力インタフェース205を介して、ユーザによって、入力部206が操作等されることにより指令が入力されると、それに従って、ROM202に格納されているプログラムを実行する。あるいは、CPU201は、記憶部208に格納されたプログラムを、RAM(Random Access Memory)203にロードして実行する。
これにより、CPU201は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。そして、CPU201は、その処理結果を、必要に応じて、例えば、入出力インタフェース205を介して、出力部207から出力、あるいは、通信部209から送信、さらには、記憶部208に記録等させる。
なお、入力部206は、キーボードや、マウス、マイク等で構成される。また、出力部207は、LCD(Liquid Crystal Display)やスピーカ等で構成される。
ここで、本明細書において、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に行われる必要はない。すなわち、コンピュータがプログラムに従って行う処理は、並列的あるいは個別に実行される処理(例えば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含む。
また、プログラムは、1のコンピュータ(プロセッサ)により処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
本発明は、ブロック長が比較的小さい場合に特に有効である。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
10 復号装置, 11 逆多重化器, 12 パラメータ解釈器, 13 スペクトル復号化器, 14 IDCT変換器, 15 窓関数乗算器, 17 加算器, 20 相関計算器, 21 評価計算器, 22 周期調節器, 23 ゲイン調節器

Claims (9)

  1. 隣接するブロックのオーディオ信号が重複して直交変換され、符号化された結果得られる符号化データを復号する復号手段と、
    前記復号手段により復号された前記符号化データを逆直交変換し、前記ブロック単位の時系列波形要素を得る逆直交変換手段と、
    前記復号手段による復号時にエラーが発生した前記ブロックであるエラーブロックの直前の前記ブロックの前記時系列波形要素と、そのブロックより所定数前のブロックの前記時系列波形要素との相関を求める相関計算手段と、
    前記所定数ごとに、前記相関計算手段により求められた前記相関に基づいて、前記エラーブロックの直前の前記ブロックより前記所定数前の前記ブロックの評価値を計算し、前記評価値が最大値であるときの前記所定数を、前記エラーブロックのブロック単位の基本周期として求める周期計算手段と、
    前記周期計算手段により求められた前記基本周期に基づいて、前記エラーブロックより前記ブロック単位の基本周期だけ前の前記ブロックの前記時系列波形要素を用いて、前記エラーブロックの前記時系列波形要素の代替信号を生成する生成手段と
    前記評価値の最大値が所定の閾値より小さい場合、前記評価値が最大値であるときの前記所定数だけ前記エラーブロックの直前の前記ブロックより前のブロックから所定のサンプル数だけずれたブロックの時系列波形要素と、前記エラーブロックの直前の前記ブロックの前記時系列波形要素との相関をずれ相関として前記所定のサンプル数ごとに求め、前記ずれ相関が前記相関計算手段により求められる前記相関より大きい場合、前記ずれ相関が最大値であるときの前記所定のサンプル数を、前記エラーブロックの基本周期の前記ブロックの周期に対するずれ量として求める周期調節手段と
    を備え
    前記生成手段は、前記ずれ相関が前記相関計算手段により求められる前記相関より大きい場合、前記ブロック単位の基本周期と前記ずれ量とに基づいて、前記エラーブロックより前記ブロック単位の基本周期と前記ずれ量だけ前のブロックの時系列波形要素を用いて、前記代替信号を生成する
    復号装置。
  2. 前記周期調節手段は、前記評価値の最大値が所定の閾値以上である場合、前記エラーブロックの直前の前記ブロックより前記ブロック単位の基本周期の1/m(mは2以上前記ブロック単位の基本周期以下の整数)倍前の前記ブロックの前記時系列波形要素と、前記エラーブロックの直前の前記ブロックの前記時系列波形要素との相関を分数相関としてmごとに求め、前記分数相関が前記相関計算手段により求められる前記相関より大きい場合、前記ブロック単位の基本周期を前記分数相関が最大値であるときの前記1/m倍に補正
    前記生成手段は、前記分数相関が前記相関計算手段により求められる前記相関より大きい場合、前記周期調手段による補正後の前記ブロック単位の基本周期に基づいて、その基本周期だけ前記エラーブロックより前の前記ブロックの前記時系列波形要素を用いて、前記代替信号を生成する
    請求項に記載の復号装置。
  3. 前記生成手段は、前記エラーブロックの次のブロックの復号時にエラーが発生した場合、前記エラーブロックより前記ブロック単位の基本周期だけ前の前記ブロックの次のブロックの前記時系列波形要素を用いて、前記エラーブロックの次のブロックの前記時系列波形要素の代替信号を生成する
    請求項1に記載の復号装置。
  4. 前記生成手段は、前記エラーの発生が連続している期間に応じて前記代替信号を減衰させる
    請求項に記載の復号装置。
  5. 前記ブロックの後半の前記時系列波形要素と、前記ブロックより1つ後ろのブロックの前半の前記時系列波形要素を加算する加算手段
    をさらに備え、
    前記加算手段は、前記エラーブロックの次のブロックの復号時にエラーが発生していない場合、前記エラーブロックの後半の前記時系列波形要素の代替信号と、前記逆直交変換手段により得られる前記エラーブロックの次のブロックの前半の前記時系列波形要素とを加算する
    請求項1に記載の復号装置。
  6. 前記逆直交変換手段により得られた前記時系列波形要素を記憶する記憶手段
    をさらに備える
    請求項1に記載の復号装置。
  7. 前記記憶手段は、所定の圧縮形式で圧縮された前記時系列波形要素を記憶する
    請求項に記載の復号装置。
  8. 復号装置が、
    隣接するブロックのオーディオ信号が重複して直交変換され、符号化された結果得られる符号化データを復号する復号ステップと、
    前記復号ステップの処理により復号された前記符号化データを逆直交変換し、前記ブロック単位の時系列波形要素を得る逆直交変換ステップと、
    前記復号ステップの処理による復号時にエラーが発生した前記ブロックであるエラーブロックの直前の前記ブロックの前記時系列波形要素と、そのブロックより所定数前のブロックの前記時系列波形要素との相関を求める相関計算ステップと、
    前記所定数ごとに、前記相関計算ステップの処理により求められた前記相関に基づいて、前記エラーブロックの直前の前記ブロックより前記所定数前の前記ブロックの評価値を計算し、前記評価値が最大値であるときの前記所定数を、前記エラーブロックのブロック単位の基本周期として求める周期計算ステップと、
    前記周期計算ステップの処理により求められた前記基本周期に基づいて、前記エラーブロックより前記ブロック単位の基本周期だけ前の前記ブロックの前記時系列波形要素を用いて、前記エラーブロックの前記時系列波形要素の代替信号を生成する生成ステップと
    前記評価値の最大値が所定の閾値より小さい場合、前記評価値が最大値であるときの前記所定数だけ前記エラーブロックの直前の前記ブロックより前のブロックから所定のサンプル数だけずれたブロックの時系列波形要素と、前記エラーブロックの直前の前記ブロックの前記時系列波形要素との相関をずれ相関として前記所定のサンプル数ごとに求め、前記ずれ相関が前記相関計算ステップの処理により求められる前記相関より大きい場合、前記ずれ相関が最大値であるときの前記所定のサンプル数を、前記エラーブロックの基本周期の前記ブロックの周期に対するずれ量として求める周期調節ステップと
    を含み、
    前記生成ステップの処理では、前記ずれ相関が前記相関計算ステップの処理により求められる前記相関より大きい場合、前記ブロック単位の基本周期と前記ずれ量とに基づいて、前記エラーブロックより前記ブロック単位の基本周期と前記ずれ量だけ前のブロックの時系列波形要素を用いて、前記代替信号を生成する
    復号方法。
  9. コンピュータに、
    隣接するブロックのオーディオ信号が重複して直交変換され、符号化された結果得られる符号化データを復号する復号ステップと、
    前記復号ステップの処理により復号された前記符号化データを逆直交変換し、前記ブロック単位の時系列波形要素を得る逆直交変換ステップと、
    前記復号ステップの処理による復号時にエラーが発生した前記ブロックであるエラーブロックの直前の前記ブロックの前記時系列波形要素と、そのブロックより所定数前のブロックの前記時系列波形要素との相関を求める相関計算ステップと、
    前記所定数ごとに、前記相関計算ステップの処理により求められた前記相関に基づいて、前記エラーブロックの直前の前記ブロックより前記所定数前の前記ブロックの評価値を計算し、前記評価値が最大値であるときの前記所定数を、前記エラーブロックのブロック単位の基本周期として求める周期計算ステップと、
    前記周期計算ステップの処理により求められた前記基本周期に基づいて、前記エラーブロックより前記ブロック単位の基本周期だけ前の前記ブロックの前記時系列波形要素を用いて、前記エラーブロックの前記時系列波形要素の代替信号を生成する生成ステップと
    前記評価値の最大値が所定の閾値より小さい場合、前記評価値が最大値であるときの前記所定数だけ前記エラーブロックの直前の前記ブロックより前のブロックから所定のサンプル数だけずれたブロックの時系列波形要素と、前記エラーブロックの直前の前記ブロックの前記時系列波形要素との相関をずれ相関として前記所定のサンプル数ごとに求め、前記ずれ相関が前記相関計算ステップの処理により求められる前記相関より大きい場合、前記ずれ相関が最大値であるときの前記所定のサンプル数を、前記エラーブロックの基本周期の前記ブロックの周期に対するずれ量として求める周期調節ステップと
    を含み、
    前記生成ステップの処理では、前記ずれ相関が前記相関計算ステップの処理により求められる前記相関より大きい場合、前記ブロック単位の基本周期と前記ずれ量とに基づいて、前記エラーブロックより前記ブロック単位の基本周期と前記ずれ量だけ前のブロックの時系列波形要素を用いて、前記代替信号を生成する
    処理を実行させるためのプログラム。
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