JP5637358B2 - スペクトル測定装置及び測定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバ通信システム等に有用なレーザ光源のスペクトル線幅の高精度な測定に適するスペクトル測定装置及び測定方法に関する。
光ファイバ通信システムの大容量化が進展し、光強度のオン・オフ変調と、光の直接検波を利用する波長多重伝送システムでは、光ファイバ1本当たりの伝送容量がおよそ10Tbit/sに達し、光ファイバ自体の損傷や非線形効果に起因する入力パワーの限界に近づいている。この限界を克服するため、デジタルコヒーレント光通信の研究開発が活発化している。デジタルコヒーレント光通信では、光波の振幅や位相を変調して、1シンボルで多値の情報を送信し、受信側ではコヒーレント検波とデジタル信号処理を利用して、帯域当たりの伝送容量を表す指標であるスペクトル利用効率(bit/s/Hz)を格段に増大することが可能である。
このような高度な変復調方式は、無線通信の分野で広く用いられてきたものであるが、多値変調やコヒーレント検波を利用するため、送受信器に用いるレーザ光源のスペクトル純度に対する要求が厳しくなる。例えば、データレート40Gb/sのデジタルコヒーレント伝送において、符号誤り率10−4を得るのに必要なレーザのスペクトル線幅は、8値PSK(Phase Shift Keying)変調では1.6MHz、16値PSK変調では240kHz、16値のAM(Quadrature Amplitude Modulation)変調では120kHz、64値のQAM変調では1.2kHzとなる。このように、変調の多値度の増大とともに、スペクトル線幅に対する要求が厳しくなるため、狭線幅のレーザ光源、ならびにkHzオーダーの分解能を有するスペクトル線幅の測定技術が必要である。
光ファイバ通信用のレーザ光源に対応したスペクトル線幅測定法として、遅延自己へテロダイン法が知られている(非特許文献1、特許文献1、2参照)。図3に、遅延自己ヘテロダイン法によるスペクトル線幅測定装置を示す。被測定レーザ光源1の出力を光方向性結合器3aにより2分岐して、一方は光周波数シフタ4に、他方は遅延光ファイバ5に入射する。光周波数シフタ4によりfの周波数シフトを受けた光と、遅延光ファイバ5により時間τの遅延を受けた光を、光方向性結合器3bにより合流した後、光検出器9により受光して、電気信号に変換する。光検出器9の出力電気信号のうち、周波数fのビート信号成分をスペクトラム解析装置11により解析し、スペクトル線幅の測定を行う。遅延光ファイバ5により与えられる遅延時間τが、被測定レーザ光源のコヒーレンス時間τに比べて十分に大きい場合は、光周波数シフタ4の出力光と、遅延光ファイバ5の出力光との間の相関(コヒーレンス)が消失する。このような場合、スペクトラム解析装置11により観測されるビート信号は、同一の線幅を有し、互いに独立な2台のレーザ光源により観測されるビート信号と同等であり、被測定レーザ光源1の持つスペクトル線幅の2倍の半値幅を有するビート信号スペクトラムが観測される。遅延自己へテロダイン法におけるスペクトル線幅に対する分解能Δνは、遅延時間τの関数として、近似的に次式により表される。
Δν=1/2τ (式1)
式1が示すように、分解能Δνは遅延時間τに反比例するため、高分解能を得るためには長尺の遅延光ファイバが必要である。例えば、64値QAM変調に要求される1.2kHzのスペクトル線幅を測定するためには、417μs以上の遅延時間が必要であり、この遅延時間は長さ83kmの光ファイバに相当する。
長尺の遅延光ファイバを用いることなく、高分解能を得る手法として、周回型(リング型とも呼ぶ)の遅延自己へテロダイン法が知られている(非特許文献2、3)。図4に、リング型の遅延自己ヘテロダイン法によるスペクトル線幅測定装置を示す。光ファイバにより構成した周回光学系2に、光方向性結合器3と、光周波数シフタ4と、遅延光ファイバ5と、光増幅器6と、光増幅器6から発生する自然放出光雑音を除去するための光バンドパスフィルタ7を配置する。被測定レーザ光源1から入力された光は、周回光学系2を周回するごとに、周波数シフトfと遅延時間τが与えられる。周回している光が光方向性結合器3と、光周波数シフタ4と、遅延光ファイバ5と、光バンドパスフィルタ7から受ける光損失を、光増幅器6により補償する。周回光学系2をN回だけ周回した光は、周波数シフトNfと遅延時間Nτを持つことになり、光検出器9の出力電気信号のうち、周波数がNfであるビート信号を観測すれば、分解能がN倍だけ向上する。例えば、長さ10kmの遅延光ファイバを用いて、10次ビート信号を観測すれば、遅延時間は500μsになり、64値QAM変調に要求される1.2kHzのスペクトル線幅を十分に測定できる。
特開昭63−157023号公報 特開平3−257336号公報
T.Okoshi、K.Kikuchi and A.Nakayama、"Novel method for high resolution measurement of laser output spectrum"、Electron.Lett.,vol.16、no.16、pp.630−631(1980) H.Tsuchida、"Simple technique for improving the resolution of the delayed self−heterodine method"、Opt.Lett.、vol.15、no.11、pp.640−642(1990) J.W.Dawson、N.Park and K.J.Vahala、"An improved delayed self−heterodine interferometer for linewidth measurements"、IEEE Photon.Technol.Lett.、vol.4、no.9、pp.1063−1065(1992)
従来の周回光学系を用いるリング型の遅延自己へテロダイン法は、短尺の遅延光ファイバで高い分解能を得る有効な方法である。しかしながら、図4の周回光学系2から出力される光は、被測定レーザ光源1のスペクトル成分と、周回光学系2で周波数シフトと増幅を受けた多数の線スペクトル成分により構成されるため、これらの光を一括して光検出器9により受光した場合、光検出器の出力飽和を引き起こす問題がある。また、所望するビート信号の生成に寄与しない不要な光により過剰雑音が発生するという問題がある。光検出器の出力飽和を起こさない程度に受光パワーを調整した場合、所望するビート信号の強度が低下し、ビート信号の信号対雑音(SN)比の低下を招く。SN比の低下は、スペクトラム解析装置11により観測されるビート信号の形状を変化させ、スペクトル線幅の測定精度を低下させる問題がある。
ビート信号のSN比がスペクトル線幅測定に与える影響について、理論的に計算した結果を用いて以下説明する。
図5は、遅延自己ヘテロダイン法により観測される信号のスペクトラムを表す図である。横軸はスペクトル線幅で規格化した規格化周波数、縦軸は相対強度[dB]である。曲線Aは雑音が無い場合の理想的なビート信号を表し、ローレンツ(Lorentz)型スペクトラムを仮定した。曲線Bは混入する白色雑音を表し、ビート信号のSN比を10dBとして計算した。曲線Cは曲線Aと曲線Bの和であり、実際に観測されるビート信号のスペクトラムを表している。雑音が混入することにより、スペクトル線幅が真の値よりも大きく観測されることがわかる。SN比が10dBの場合、スペクトル線幅が1.1倍に広がって測定される。
図6は、ビート信号のSN比と、観測されるスペクトル線幅との関係を示す図である。横軸はSN比[dB]、縦軸は真の値で規格化したスペクトル線幅を表す。スペクトラムの形状はローレンツ型を仮定した。曲線Aはスペクトラムの中心から強度が−3dB(1/2)低下した点、曲線Bは強度が−10dB(1/10)低下した点からスペクトル線幅を測定した場合の結果である。いずれの場合も、ビート信号のSN比が低下すると、測定されるスペクトル線幅の値が増大することを示している。スペクトル線幅を精度よく測定するためには、−3dB低下した点から見積もる場合は10dB以上、−10dB低下した点から見積もる場合は20dB以上のSN比が必要である。
本発明は、被測定レーザ光のスペクトル測定におけるこれらの問題を解決しようとするものであり、周回光学系を用いるリング型の遅延自己へテロダイン法によるレーザ光のスペクトル測定において、光検出器の飽和を抑え、かつ過剰雑音を低減して、高いSN比のビート信号を得る装置及び方法を提供することを目的とする。さらに、高いSN比のビート信号を得て、スペクトル線幅を高精度で測定できる装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、以下の特徴を有するものである。
本発明の装置は、遅延自己ヘテロダイン法によるスペクトル測定装置であって、被測定レーザ光源を入力する周回光学系と、前記周回光学系の出力光をフィルタリングして所定のビート信号の生成に寄与する光を出力する光学フィルタと、前記光学フィルタからの光を受光してヘテロダイン検波を行いビート信号を出力する光検出器とを備えることを特徴とする。本発明の装置において、周回光学系は、光方向性結合器と、周波数シフトがfの光周波数シフタと、遅延光ファイバを備える。周回光学系は、さらに、光増幅器と光バンドパスフィルタを備えることが好ましい。本発明のスペクトル測定装置は、光検出器の出力するビート信号をスペクトラム解析装置に入力することによりスペクトル線幅を測定することができる。本発明の装置における光学フィルタとして、自由スペクトル領域がNf(但しNは正の整数)のファブリペロー干渉計型フィルタを用いることが好ましい。本発明の装置においては、周回光学系から出力される被測定レーザ光源のスペクトル成分と、前記周回光学系によりNfの周波数シフトを受けたスペクトル成分を、前記ファブリペロー干渉計型フィルタにより選択的に出力し、ヘテロダイン検波を行い、周波数Nfのビート信号からスペクトル線幅を測定することを特徴とする。また、本発明の装置における光学フィルタとして、狭帯域光バンドパスフィルタを用いることが好ましい。本発明の装置においては、周回光学系によりMf(但しMは正の整数)の周波数シフトを受けたスペクトル成分のみを、前記狭帯域光バンドパスフィルタにより選択的に出力し、該スペクトル成分と、前記被測定レーザ光源から直接出力される光とを、合波してヘテロダイン検波を行い、周波数Mfのビート信号からスペクトル線幅を測定することを特徴とする。
本発明の方法は、遅延自己ヘテロダイン法によるスペクトル測定方法であって、被測定レーザ光源の出力を周回光学系に入力し、前記周回光学系の出力を光学的にフィルタリングし、光検出器で受光してヘテロダイン検波を行い、ビート信号を生成することを特徴とする。本発明の方法では、前記周回光学系の出力端に、自由スペクトル領域がNf(但しNは正の整数)のファブリペロー干渉計型フィルタを設けて、前記周回光学系から出力される被測定レーザ光源のスペクトル成分と、該周回光学系によりNfの周波数シフトを受けたスペクトル成分を、選択的に透過する光学的フィルタリングをした後に、ヘテロダイン検波を行い、周波数Nfのビート信号からスペクトル線幅を測定する。また、本発明の方法では、周回光学系の出力端に狭帯域光バンドパスフィルタを設けて、前記周回光学系によりMf(但しMは正の整数)の周波数シフトを受けたスペクトル成分のみを出力し、前記被測定レーザ光源から直接出力される光と合波してヘテロダイン検波を行い、周波数Mfのビート信号からスペクトル線幅を測定する。
本発明のスペクトル測定装置及び方法では、光学的なフィルタリングにより不要なスペクトル成分を除去して、ビート信号を検出するため、高いSN比のもとでスペクトラム解析を行うことができる。このため、スペクトル線幅の測定精度が向上するとともに、スペクトラム形状の詳細な評価が可能になる。さらに、高いSN比を実現することにより、周回数のより多い光から生成されるビート信号を観測できるため、分解能の一層の向上が期待できる。また、周回数の増大により、遅延に必要な光ファイバ長を短くすることができるので、装置のコスト低減も期待できる。本発明のスペクトル線幅測定によれば、従来は困難であった1kHz以下のスペクトル線幅測定を、長尺の光ファイバを用いることなく、高いSN比で測定することができる。
本発明の装置によれば、ファブリペロー干渉計型フィルタを用いる場合は、特定の2つのスペクトル成分を効率的に抽出することができる。また、狭帯域光バンドパスフィルタを用いる場合は、任意の周波数の光を選択して透過できるので、一つのフィルタで異なる周波数のビート信号を検出することができる。
第1の実施の形態に係るスペクトル線幅測定装置を説明する図である。 第2の実施の形態に係るスペクトル線幅測定装置を説明する図である。 従来の遅延自己ヘテロダイン法によるスペクトル線幅測定装置を表す図である。 従来のリング型の遅延自己ヘテロダイン法によるスペクトル線幅測定装置を表す図である。 遅延自己ヘテロダイン法により観測される信号のスペクトラムを表す図である。 ビート信号のSN比と観測されるスペクトル線幅の関係を示す図である。 実施例と比較例におけるビート信号のスペクトラムを表す図である。 実施例と比較例における8周回後の光から得られたビート信号のスペクトラムを表す図である。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
本発明では、被測定レーザ光源の出力を、ヘテロダイン干渉計を用いた周回光学系に入力し、周回光学系の出力を光学的にフィルタリングし、光検出器で受光してヘテロダイン検波を行い、該光検出器から高い信号対雑音比のビート信号を生成する。該高い信号対雑音比のビート信号の周波数成分をスペクトラムアナライザによって周波数分布として検出することにより、被測定レーザ光のスペクトル線幅を高精度に測定する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態は、光学的フィルタリングの目的でファブリペロー干渉計型フィルタを用いるスペクトル測定装置に関する。本実施の形態の装置は、周回光学系の出力端に、自由スペクトル領域がNf(但しNは正の整数)のファブリペロー干渉計型フィルタを備え、周回光学系から出力される被測定レーザ光源のスペクトル成分と、周回光学系によりNfの周波数シフトを受けたスペクトル成分を、選択的に検出してヘテロダイン検波を行い、周波数Nfのビート信号からスペクトル線幅を測定するものである。
本発明の第1の実施の形態について、図1を参照して以下説明する。図1は、本実施の形態に係るスペクトル線幅測定装置を説明する図である。光方向性結合器3aと、周波数シフトがfの光周波数シフタ4と、遅延時間がτの遅延光ファイバ5と、光増幅器6と、光バンドパスフィルタ7により構成される周回光学系2に、周波数がfである被測定レーザ光源1の出力光を入力する。光周波数シフタとしてしばしば用いられる音響光学変調器では、音響波の進行方向に対する入射光の角度を調整することにより、出力される回折光の周波数シフトを正(アップシフト)、または負(ダウンシフト)のいずれかに選ぶことができる。スペクトル線幅測定は、周波数シフトの大きさのみが重要であり、シフトの方向には依存しないので、ここではアップシフトの場合を説明する。
周回光学系2の出力には、被測定レーザ光源1から光方向性結合器3aを介して直接結合する周波数fの光と、周回光学系2を周回して、周波数シフトと増幅を受けた多数の光が現れ、櫛状のスペクトラムを形成する。すなわち、周回光学系2から出力される光には、周波数がfのスペクトル成分と、周波数がf+Nfである多数のスペクトル成分が含まれる。ここでNは正の整数であり、Nの上限は光増幅器6の利得や、光バンドパスフィルタ7の帯域幅により制限される。光増幅器6や光バンドパスフィルタ7は省略することもできる。
従来のリング型の遅延自己ヘテロダイン法では、周回光学系2の出力光をすべて受光して、スペクトル解析を行うが、所望するビート信号の生成に寄与しない多数のスペクトル成分が存在する。このため、各成分の直流出力により光検出器9aの出力飽和を引き起こす可能性があり、またショット雑音等による過剰雑音を発生する。光検出器9aの出力飽和を防止するためには、光検出器に入射する光パワーを、飽和レベル以下に抑える必要があるが、所望するビート信号の強度も制限されるため、SN比低下を引き起こす。
本実施の形態では、ファブリペロー干渉計型フィルタを用いたことを特徴とする。図1に示すように、周回光学系2と、光方向性結合器3bの間に、ファブリペロー干渉計型フィルタ8を配置して、所望する光のみを抽出すれば、上記の問題を解決することができる。例えば、Mを正の整数として、周波数がMfのビート信号を検出する場合を考える。ファブリペロー干渉計型フィルタ8の自由スペクトル領域(フリースペクトラルレンジ、FSR)が、Mfとなるように設定し、周波数がfとf+Mfの光のみが透過するように、ファブリペロー干渉計型フィルタ8を同調する。周波数がMfのビート信号の生成に寄与しない不要なスペクトル成分を除去するためには、ファブリペロー干渉計型フィルタ8の透過帯域の半値全幅は、周波数シフトfよりも小さく設定する必要がある。光検出器9aは、周波数がfの光と、周波数がf+Mfの光のみを受光するので、ショット雑音等による過剰雑音の発生を抑えることが可能であり、ビート信号の強度を相対的に大きくすることができる。これにより、スペクトラム解析装置11により、高SN比のビート信号を観測することが可能になる。
ビート信号を安定に観測するためには、ファブリペロー干渉計型フィルタ8の共振周波数が、被測定レーザ光源1の周波数と常に一致していることが重要であり、共振周波数の能動的な制御が必要である。光方向性結合器3bにより、ファブリペロー干渉計型フィルタ8の出力光の一部を取り出し、光検出器9bで検出して、共振状態を観測する。光検出器9bの出力信号を、制御装置10を介して、ファブリペロー干渉計型フィルタ8に帰還して制御すれば、共振状態を保つことができる。光検出器9bは受光する光の直流成分のみを検出すればよいので、ビート信号の周波数Mfよりも、光検出器9bの応答帯域幅を十分に小さく設定する必要がある。ファブリペロー干渉計型フィルタ8の共振周波数を、被測定レーザ光源1の周波数fに一致させた場合、周波数がf+Mfの光だけでなく、周波数がf+2Mf、f+3Mfなど、より高い周波数の光も同時に出力されるが、これらのスペクトル成分も周波数Mfのビート信号の生成に寄与するので、問題はない。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、光学的フィルタリングの目的で狭帯域光バンドパスフィルタを用いるスペクトル測定装置に関する。本実施の形態の装置は、周回光学系の出力端に、狭帯域光バンドパスフィルタを備え、該周回光学系によりMf(但しMは正の整数)の周波数シフトを受けたスペクトル成分のみを出力し、前記被測定レーザ光源から直接出力される光と合波してヘテロダイン検波を行い、周波数Mfのビート信号からスペクトル線幅を測定するものである。
前記第1の実施の形態では、周回光学系の出力を光学的にフィルタリングする素子として、ファブリペロー干渉計型フィルタの例を示した。ファブリペロー干渉計型フィルタは、特定の2つのスペクトル成分を効率的に抽出することができるが、FSRを所望するビート信号周波数Mfに正確に一致させる必要があり、干渉計の長さを精密に調整しなければならない。また、FSRを大きく変化させることは困難であるため、一つのファブリペロー干渉計型フィルタを用いて、異なる周波数のビート信号を検出することはできない。そのため別の特性のファブリペロー干渉計型フィルタを用意する必要がある。これを改良するために、第2の実施の形態では、狭帯域光バンドパスフィルタを用いる。
本発明の第2の実施の形態について、図2を参照して以下説明する。図2は本実施の形態に係るスペクトル線幅測定装置を説明する図であり、一つのフィルタで任意周波数のスペクトル成分の抽出を可能とする構成である。図1のファブリペロー干渉計型フィルタを用いた場合と同様にして、周波数がMfのビート信号を検出する場合を考える。被測定レーザ光源1から出力される光を、光方向性結合器3bにより2分し、一方の光を周回光学系2に入力する。周回光学系2は、第1の実施の形態と同様に、光方向性結合器3aと、周波数シフトがfの光周波数シフタ4と、遅延時間がτの遅延光ファイバ5と、光増幅器6と、光バンドパスフィルタ7により構成される。光増幅器6や光バンドパスフィルタ7は省略することもできる。周回光学系2の出力光を狭帯域光バンドパスフィルタ12に入力し、周波数がf+Mfの光のみを出力する。狭帯域光バンドパスフィルタ12は、櫛状のスペクトラムから1本の線スペクトル成分のみを抽出するため、透過帯域の半値全幅を、周波数シフトfよりも小さく設定する必要がある。狭帯域光バンドパスフィルタ12の出力光を、光方向性結合器3cにより2分し、一方は光検出器9bにより受光して電気信号に変換し、制御装置10を介して狭帯域光バンドパスフィルタ12に帰還して、中心周波数を能動的に制御する。光方向性結合器3cにより分岐したもう一方の光は、光方向性結合器3bから分岐した光と、光方向性結合器3dを用いて合流し、光検出器9aに導く。光検出器9aには、被測定レーザ光源1から来る光と、周波数がf+Mfの光のみが入力されるため、周波数Mfのビート信号のみが検出される。図1と図2の構成は、使用するフィルタの仕様は異なるが、いずれも周波数がfの光と、周波数がf+Mfの光のみを光検出器9aに導く機能を有している。図2のスペクトル線幅測定装置では、狭帯域光バンドパスフィルタ12により、任意の周波数の光を選択して透過できるので、一つのフィルタで異なる周波数のビート信号を検出することができる。
本実施の形態の図2に示したスペクトル線幅測定装置を用いて行った実施例を説明する。
被測定レーザ光源1として、波長1547nm、出力80mWのエルビウム添加光ファイバレーザを用いた。被測定レーザ光源1の出力光を、光方向性結合器3bにより2分岐して、一方は周回光学系2に、他方は光方向性結合器3dに入力した。周回光学系2は、光方向性結合器3a、周波数シフトが100MHzの光周波数シフタ4、長さ10kmの遅延光ファイバ5、光増幅器6、透過帯域幅0.9nmの光バンドパスフィルタ7により構成した。周回光学系2の出力光を、狭帯域光バンドパスフィルタ12に入力して、周波数シフトした光のうちの一つを出力した。狭帯域光バンドパスフィルタ12は、光ファイバの両端面に誘電体多層膜を蒸着して反射鏡とする構造を有し、ピエゾ素子により中心周波数を変えることができる。狭帯域光バンドパスフィルタ12の透過帯域幅は8.53MHzであり、周波数シフト100MHzに比べて十分に小さいため、周回光学系2から発生する櫛状のスペクトラムから、1本の線スペクトル成分のみを抽出することが可能である。狭帯域光バンドパスフィルタ12の出力光は、光方向性結合器3cにより2分し、一方は光検出器9bにより受光して電気信号に変換した後、制御装置10を介して狭帯域光バンドパスフィルタ12のピエゾ素子に帰還して、中心周波数を能動的に制御した。光方向性結合器3cにより2分したもう一方の光は、光方向性結合器3bから分岐した光と、光方向性結合器3dにより合流して、光検出器9aに入力した。光検出器9aの応答帯域は1−1800MHzである。光検出器9aから出力されるビート信号を、スペクトラム解析装置11に入力し、スペクトラム解析を行った。
従来のリング型遅延自己へテロダイン法との比較を行うため、図2の周回光学系2の出力光を光検出器9aに直接入力し、ビート信号のスペクトラムを観測した。これを比較例とする。
図7は、周波数0−1.2GHzにおけるビート信号のスペクトラムを表す図であり、横軸は周波数[GHz]、縦軸は相対強度[20dB/division]を表している。分解能帯域幅は3MHzであり、64個のデータに対する平均化処理を行った結果である。
図7の一番上のスペクトラムは、リング型遅延自己へテロダイン法による比較例の結果である。光検出器9aの出力が飽和しないように、入力光パワーは−7.8dBmに設定した。周波数が0.1GHzから1.0GHzの範囲で、周波数シフト100MHzに対応した間隔で線スペクトルが現れている。スペクトル線幅の測定に利用するのは、これらの線スペクトルの中の一つであり、他の成分は本質的に不要である。不要な成分が存在することにより、光検出器9aでの受光パワーが制限され、過剰雑音によるビート信号のSN比の低下を引き起こす可能性がある。
図7の上から2〜12番目のスペクトラムは、狭帯域光バンドパスフィルタ12により、1本の線スペクトル成分のみを抽出して得られた実施例の結果である。ピエゾ素子により狭帯域光バンドパスフィルタ12の中心周波数を変えることにより、任意の周波数の光を選択することができる。いずれの場合も、光検出器9aに入力した光パワーはおよそ−7.8dBmである。光検出器9aには、被測定レーザ光源1から、光方向性結合器3bと3dを介して、直接到達する光と、狭帯域光バンドパスフィルタ12により選択された光のみが入射するため、高いSN比のもとでビート信号のスペクトラムを観測することが可能である。図7の一番下のスペクトラムは、周波数が1.1GHzのビート信号に対応するが、従来のリング型遅延自己へテロダイン法による比較例の結果では、雑音に埋もれてほとんど現れていない。フィルタリングにより不要なスペクトル成分が取り除かれ、SN比が向上したためと考えられる。周波数が1.1GHzのビート信号は110kmの遅延に相当し、910Hzの分解能が期待できる。
図8は、8周回後の光から得られたビート信号のスペクトラムを表す図である。横軸は中心周波数800MHzからの周波数オフセット[MHz]、縦軸は相対強度[dB]を表す。分解能帯域幅は3kHzであり、16個のデータに対する平均化処理を行った結果である。曲線Aは、従来のリング型遅延自己へテロダイン法による比較例の結果である。曲線Bは、狭帯域光バンドパスフィルタ12により、8周回後の光のみを抽出して得られた実施例の結果である。いずれの場合も、光検出器9aでの受光パワーは−7.8dBmであり、曲線Aと曲線Bの最大値が0dBになるように規格化した。曲線AのSN比は39.0dB、曲線BのSN比は47.5dBであり、本発明の装置を用いることにより、SN比が8.5dB向上した。
図7及び図8による実施例と比較例との実験結果より、本発明のスペクトル線幅測定装置を用いて、高いSN比のビート信号スペクトラムを観測できることが示された。
本発明で使用する光学的フィルタとしては、実施の形態で示したフィルタの他に、光ファイバのブリルアン散乱を利用する狭帯域フィルタを用いることもできる。上記実施の形態等で示した例は、発明を理解しやすくするために記載したものであり、この形態に限定されるものではない。
本発明の装置をスペクトル線幅測定装置に利用することより、従来は困難であった1kHz以下のスペクトル線幅測定を、長尺の光ファイバを用いることなく、高いSN比で測定することが可能になる。これにより、デジタルコヒーレント光通信システムに用いられるレーザ光源の精密な評価が可能になり、光通信ネットワークの性能向上に有用である。
1 被測定レーザ光源
2 周回光学系
3 光方向性結合器
4 光周波数シフタ
5 遅延光ファイバ
6 光増幅器
7 光バンドパスフィルタ
8 ファブリペロー干渉計型フィルタ
9 光検出器
10 制御装置
11 スペクトラム解析装置
12 狭帯域光バンドパスフィルタ

Claims (4)

  1. 遅延自己ヘテロダイン法によるスペクトル測定装置であって、
    被測定レーザ光源を入力し、光方向性結合器と、周波数シフトがfの光周波数シフタと、遅延光ファイバを備える周回光学系と、
    前記周回光学系の出力光をフィルタリングして、周波数Nf(但しNは正の整数)のビート信号の、生成に寄与する光を、出力する光学フィルタと、
    前記光学フィルタからの光を受光してヘテロダイン検波を行い前記周波数Nfのビート信号を出力する第1の光検出器と、
    制御装置とを備え、
    前記光学フィルタは、自由スペクトル領域が前記Nfのファブリペロー干渉計型フィルタであり、
    前記光学フィルタの出力光の一部を取り出し第2の光検出器で検出し、前記第2の光検出器の出力信号を前記制御装置を介して前記光学フィルタに帰還して、前記ファブリペロー干渉計型フィルタの共振周波数の制御を行い
    前記周回光学系から出力される被測定レーザ光源のスペクトル成分と、前記周回光学系により前記Nfの周波数シフトを受けたスペクトル成分を、前記ファブリペロー干渉計型フィルタより出力し、ヘテロダイン検波を行い、前記周波数Nfのビート信号からスペクトル線幅を測定することを特徴とするスペクトル測定装置。
  2. 遅延自己ヘテロダイン法によるスペクトル測定装置であって、
    被測定レーザ光源を入力し、光方向性結合器と、周波数シフトがfの光周波数シフタと、遅延光ファイバを備える周回光学系と、
    前記周回光学系の出力光をフィルタリングして、周波数Mf(但しMは正の整数)のビート信号の、生成に寄与する光を、出力する光学フィルタと、
    前記光学フィルタからの光を受光してヘテロダイン検波を行い前記周波数Mfのビート信号を出力する第1の光検出器と、
    制御装置とを備え、
    前記光学フィルタは、透過帯域の半値全幅が周波数シフトfよりも小さい狭帯域光バンドパスフィルタであり、
    前記光学フィルタの出力光の一部を取り出し第2の光検出器で検出し、前記第2の光検出器の出力信号を前記制御装置を介して前記光学フィルタに帰還して、前記狭帯域光バンドパスフィルタの中心周波数の制御を行い
    前記周回光学系において前記Mfの周波数シフトを受けたスペクトル成分のみを、前記狭帯域光バンドパスフィルタにより選択的に出力し、
    前記スペクトル成分と、前記被測定レーザ光源から直接出力される光とを、合波してヘテロダイン検波を行い、前記周波数Mfのビート信号からスペクトル線幅を測定することを特徴とするスペクトル測定装置。
  3. 遅延自己ヘテロダイン法によるスペクトル測定方法であって、
    被測定レーザ光源の出力を、光方向性結合器と、周波数シフトがfの光周波数シフタと、遅延光ファイバとを備える周回光学系に入力し、
    前記周回光学系の出力端に、自由スペクトル領域がNf(但しNは正の整数)のファブリペロー干渉計型フィルタを設けて、前記周回光学系から出力される被測定レーザ光源のスペクトル成分と、該周回光学系によりNfの周波数シフトを受けたスペクトル成分を、透過する光学的フィルタリングをした後に、
    前記被測定レーザ光源のスペクトル成分と、前記Nfの周波数シフトを受けたスペクトル成分を第1の光検出器で受光してヘテロダイン検波を行い、
    前記光学的フィルタリングをした出力光の一部を取り出して第2の光検出器で検出し、前記第2の光検出器の出力信号を制御装置を介して前記ファブリペロー干渉計型フィルタに帰還する制御により、前記ファブリペロー干渉計型フィルタの共振周波数の制御を行い
    前記ヘテロダイン検波により得られた前記周波数Nfのビート信号からスペクトル線幅を測定することを特徴とするスペクトル測定方法。
  4. 遅延自己ヘテロダイン法によるスペクトル測定方法であって、
    被測定レーザ光源の出力を、光方向性結合器と、周波数シフトがfの光周波数シフタと、遅延光ファイバとを備える周回光学系に入力し、
    前記周回光学系の出力端に、透過帯域の半値全幅が周波数シフトfよりも小さい狭帯域光バンドパスフィルタを設けて、前記周回光学系によりMf(但しMは正の整数)の周波数シフトを受けた一本のスペクトル成分のみを透過する光学的フィルタリングをした後に、
    該スペクトル成分と前記被測定レーザ光源から直接出力される光とを合波し、第1の光検出器で受光してヘテロダイン検波を行い、
    前記光学的フィルタリングをした出力光の一部を取り出して第2の光検出器で検出し、前記第2の光検出器の出力信号を制御装置を介して前記狭帯域光バンドパスフィルタに帰還する制御により、前記狭帯域光バンドパスフィルタの中心周波数の制御を行い
    前記ヘテロダイン検波により生成した前記周波数Mfのビート信号からスペクトル線幅を測定することを特徴とするスペクトル測定方法。
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