JP5634247B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置、及び当該画像形成装置に用いられる帯電装置に関する。
電子写真式の画像形成装置では、帯電、露光、現像、転写といった電子写真プロセスにより画像が形成される。
これらのうち帯電工程では、感光体(像担持体)に近接させて設けたコロナ帯電器(帯電手段)により感光体を所定の極性の電位に一様に帯電することが行われている。このコロナ帯電器による帯電工程においては、コロナ放電を利用していることから、オゾンOや窒素酸化物NO等の放電生成物が生成される。
このような放電生成物が感光体に付着しさらに吸湿すると、放電生成物が付着した部位の表面抵抗が低下し、画像情報に応じた静電潜像を忠実に形成できないといった、いわゆる「画像流れ」現象を引き起こすおそれがある。
そこで、感光体とコロナ帯電器との間の帯電領域にシャッタを設け、このシャッタをコロナ帯電器と感光体の隙間に対して副走査方向から出し入れすることでコロナ帯電器の開口を塞ぐ。このような構成で、非画像形成時に放電生成物が感光体に付着してしまうことを防止するものがある(特許文献1参照)。
近年、画像形成装置の高速化、小型化に伴い、感光体を所定の電位に一様に帯電させるには、コロナ帯電器と感光体との隙間をより近接させる必要がでてきた。しかし、特許文献1のように、近接したコロナ帯電器と感光体との隙間に板状のシャッタを副走査方向から出し入れし、コロナ帯電器の開口を塞ぐ動作を行う場合、シャッタとコロナ帯電器が接触してしまうおそれがある。また、板状のシャッタを副走査方向から出し入れした場合、シャッタは帯電器の上流側または下流側にその退避スペースを確保する必要があった。
特開2007−072212号
そこで、図8(a)及び(b)に示すように、シート状のシャッタとシャッタを巻き取る巻き取り機構を採用することが考えられる。シート状のシャッタを用いることにより、シャッタが像担持体(感光体)と触れた際に、像担持体に劣化(傷等)が生じる可能性を低減することができる。さらに、シート状のシャッタを巻き取るため、シャッタを退避させるためのスペース(幅)を小さくすることができる。
巻取りローラ400にシート状のシャッタ1000をコロナ帯電器200側の面を外側にして巻き取る場合、シート状のシャッタ1000の短手方向中央部近傍がコロナ帯電器200側へ顕著な巻き癖が発生してしまう。一方、図8(b)のように、巻取りローラ400にシート状のシャッタ1000を感光体100側の面を外側にして巻き取る場合、シート状のシャッタ1000の短手方向中央部近傍が感光体100側へ顕著な巻き癖が発生してしまう。
このような顕著な巻き癖がシート状のシャッタ1000に生じると、シート状のシャッタ1000がコロナ帯電器200又は感光体100と干渉してしまい、シート状のシャッタ1000の移動を適切に行えないおそれがある。
そこで本発明の目的は、帯電領域を遮断するシート状のシャッタの移動を適切に行うことで、該シャッタが他部材と干渉することを低減させることである。
上記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、像担持体と、前記像担持体を帯電するコロナ帯電器と、前記コロナ帯電器によって帯電された前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成部と、前記コロナ帯電器の開口を開閉するシート状のシャッタと、前記シャッタを前記コロナ帯電器の長手方向に沿って移動させる移動機構と、前記シャッタが前記開口を開く方向へ移動するのに伴って前記シャッタを巻き取る巻取機構と、前記巻取機構を駆動させるモータであって、前記モータはその回転方向を切り替えることによって、前記巻取機構による前記シャッタの巻取り方向を切り替えるモータと、前記シャッタが前記開口を開いた開位置に位置している時間を計測する時間計測部と、前記時間計測部によって計測された前記時間に基づいて、前記巻取機構による前記シャッタの巻取り方向を切り替えるか否かを制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
以上の構成により、帯電領域を遮断するシート状のシャッタの移動を適切に行うことができ、該シャッタが他部材と干渉することを低減させることができる。
第1実施形態の画像形成装置の説明図。 第1実施形態の感光体の構成を説明する図。 第1実施形態の帯電器シャッタの移動機構の説明図。 第1実施形態の移動機構の説明図。 第1実施形態の帯電器シャッタの開閉制御を行うブロック図。 第1実施形態の帯電器シャッタの開閉制御のフローチャート。 第2実施形態の条件ごとの結果を説明する図表。 帯電器シャッタの巻き取り方向を説明するための図。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
(画像形成装置)
画像形成装置の全体構成について、図1を用いて説明する。図1は第1実施形態の画像形成装置の説明図である。本実施形態の画像形成装置は、電子写真方式を採用したレーザビームプリンタである。
図1に示すように、ドラム状の感光体1(像担持体)の周囲に、その回転方向(矢印R1方向)に沿って順に、帯電装置2(帯電手段)、露光装置3、電位測定装置7、現像装置4、転写装置5、クリーニング装置8、光除電装置9が配設される。また、転写装置5よりも記録材Pの搬送方向下流側に、定着装置6が配設されている。次に、画像形成に関与する個々の画像形成機器について、順に詳述する。
(感光体)
感光体1は、図1に示すように、円筒状(ドラム型)の電子写真感光体である。感光体1は、直径が84mmであり、中心軸(不図示)を中心に500mm/secのプロセススピード(周速度)で矢印R1方向に回転駆動される。
図2は第1実施形態の感光体の構成を説明する図である。図2に示すように、感光体1は負帯電特性の有機光半導体である感光層を有している。感光体1は、径方向内側(図2の下側)に導電性基体であるアルミニウム製のシリンダ1aを有する。シリンダ1a上に、光の干渉を抑えるとともに上層の接着性を向上させる下引き層1b、電荷発生層1c、電荷輸送層1dが順に積層された3層構造となる。このうち電荷発生層1cと電荷輸送層1dとによって上述した感光層が構成される。
(帯電装置)
帯電装置2は、図1に示すように、放電ワイヤ2hと、これを囲むように設けられたコの字状の導電性シールド2bと、導電性シールド2bの開口部に設置されたグリッド電極2aとを有するスコロトロン・タイプのコロナ帯電器である。また、画像形成の高速化に対応するため、放電ワイヤ2hを2本設置するとともにこれに対応して導電性シールド2bが放電ワイヤ2h間を遮るように仕切りが設けられたコロナ帯電器を用いている。
帯電装置2は、感光体1の長手方向に感光体1表面に沿うように設置される。すると、帯電装置2の長手方向は感光体1の軸線方向と平行な関係となる。また、グリッド電極2aは、感光体1の周面に沿って、その短手方向(感光体の移動方向)の中央部が両端部よりも感光体1に対して近接して設置される。このように、グリッド電極2aと感光体1の距離を極力小さくすることで、帯電効率を向上させることができる。
また、帯電装置2は、帯電バイアスを印加する帯電バイアス印加電源S1が接続される。帯電バイアス印加電源S1から印加された帯電バイアスにより、感光体1の表面を帯電位置aにおいて負極性の電位に一様に帯電処理を行う機能を担う。具体的には、直流電圧の帯電バイアスが、放電ワイヤ2hとグリッド電極2aに印加される。
(露光装置)
露光装置3は半導体レーザを備えたレーザビームスキャナである。露光装置3は、帯電装置2により帯電処理された感光体1にレーザ光Lを照射する。露光装置3は、画像形成装置にネットワークケーブルを介して接続されたホストコンピュータから送信される画像信号に基づいて、レーザ光Lを出力する。レーザ光Lは、帯電処理済みの感光体1表面を、露光位置bにおいて主走査方向に沿って露光する。レーザ光Lが感光体1が回転している間に主走査方向に沿って露光されると、感光体1表面の帯電面のうち、レーザ光Lが照射された部分の電位が低下する。こうして、画像情報に対応した静電潜像が形成される。
ここで、主走査方向とは感光体1の回転軸に平行な方向を意味しており、副走査方向は主走査方向と直交する方向、即ち感光体1の回転方向に平行な方向を意味している。
(現像装置)
現像装置4は、帯電装置2と露光装置3によって感光体1上に形成された静電潜像に、現像剤(トナー)を付着させる。これにより静電潜像を可視像化する。この可視像をトナー像という。現像装置4は、二成分磁気ブラシ現像方式を採用しており、さらに、反転現像方式を採用している。
現像装置4は、現像容器4a、現像スリーブ4b、マグネット4c、現像ブレード4d、現像剤撹拌部材4f、トナーホッパー4gを有する。なお、現像容器4a内には二成分現像剤4eが収納される。
現像スリーブ4bは、非磁性の円筒状の部材である。現像スリーブ4bは外周面の一部を外部に露出させて現像容器4aに回転可能に設置される。マグネット4cは、非回転に固定された状態で、現像スリーブ4b内に設置されている。現像ブレード4dは、現像スリーブ表面にコートされた二成分現像剤4eの層厚を規制する。現像剤撹拌部材4fは、現像容器4a内の底部側に設置され、二成分現像剤4eを撹拌するとともに現像スリーブ4bに向けて搬送する。トナーホッパー4gは、現像容器4aに補給する補給用トナーを収納した容器である。
現像容器4a内の二成分現像剤4eは、トナーと磁性キャリアとの混合物であり、現像剤撹拌部材4fにより撹拌される。この磁性キャリアの抵抗は約1013Ω・cm、粒径は40μmである。トナーは磁性キャリアとの摺擦により負極性に摩擦帯電される。
現像スリーブ4bは、感光体1との最近接距離が350μmとなるように、感光体1に対向配置される。感光体1と現像スリーブ4bとの対向部が現像部cとなる。現像スリーブ4bはその表面が、現像部cにおいて感光体1表面の移動方向とは逆方向に移動する方向に回転駆動される。つまり、感光体1の矢印R1方向の回転に対して、矢印R4方向に回転駆動される。
現像をするにあたり、現像スリーブ4bの外周面には、内側のマグネット4cの磁力により現像容器4a内の二成分現像剤4eの一部が磁気ブラシ層として保持される。現像スリーブ4bの回転に伴って現像部cへ搬送される。磁気ブラシ層は、現像ブレード4dにより所定の薄層にカットされ、現像部cにおいて感光体1に接触するように構成されている。
また、現像スリーブ4bは現像バイアス印加電源S2が接続されており、現像スリーブ4b表面に担持された現像剤中のトナーは、現像バイアス印加電源S2により印加された現像バイアスによる電界によって、感光体1上の静電潜像に対応して選択的に付着される。これにより、静電潜像がトナー像として現像される。本実施形態では、感光体1上の露光部(レーザ光照射部分)にトナーが付着されて静電潜像が反転現像される。このとき、感光体1上に現像されたトナーの帯電量はおよそ−25μC/gである。
現像部cを通過した現像スリーブ4b上の現像剤は、現像スリーブ4bの回転に伴い現像容器4a内に回収される。
現像容器4a内の二成分現像剤4eのトナー濃度をほぼ一定範囲内に維持させるため、現像容器4a内に光学式トナー濃度センサが設置される。このトナー濃度センサによって検知されたトナー濃度に応じた量のトナーが、トナーホッパー4gから現像容器4aへと補給される。
(転写装置)
転写装置5は、図1に示すように、転写ローラ5aを有する。転写ローラ5aは感光体1表面に所定の押圧力をもって圧接されており、その圧接ニップ部が転写部dとなる。この転写部dには給送カセットから所定の制御タイミングにて記録材Pが給送される。記録材Pは、例えば、紙、透明フィルムがある。
転写部dに給送された記録材Pは、感光体1と転写ローラ5aとの間に挟持搬送される。その間、転写装置5により感光体1上のトナー像が記録材Pに転写される。このとき、転写ローラ5aには、転写バイアス印加電源S3からトナーの正規帯電極性(負極性)とは逆極性の転写バイアス(本実施形態では+2kV)が印加される。
(定着装置)
定着装置6は、図1に示すように、定着ローラ6aと加圧ローラ6bを有する。転写装置5によりトナー像の転写を受けた記録材Pは、定着装置6へと搬送される。定着装置6において記録材Pは、定着ローラ6aと加圧ローラ6bとによって加熱、加圧されて表面にトナー像が定着される。定着処理を受けた記録材Pは、その後、機外へと排出される。
(クリーニング装置)
クリーニング装置8は、図1に示すように、クリーニングブレードを有する。転写装置5により記録材Pにトナー像が転写された後、感光体1表面に残留している転写残トナーはクリーニングブレードによって除去される。
(光除電装置)
光除電装置9は、図1に示すように、除電露光ランプを有する。クリーニング装置8によりクリーニング処理された感光体1は、その表面に残留している電荷が、除電露光ランプによる光照射を受ける。これにより感光体1表面は除電される。
以上説明した各画像形成機器による一連の画像形成プロセスが終了し、次の画像形成動作に備えられる。
次に、帯電装置2の開口を開閉する帯電器シャッタ10(シート状部材)について説明する。
(帯電器シャッタ)
図3を用いて帯電器シャッタ10について説明する。図3は第1実施形態の帯電器シャッタの移動機構の説明図である。図3の(a)及び(c)は、帯電器シャッタ10の開状態(退避位置)、(b)及び(d)は閉状態(遮断位置)を示す。また、図3(a)と(c)、図3(b)と(d)は巻取装置11の帯電器シャッタ10を巻く方向が逆の場合を示している。
帯電装置2は、図3(a)(c)に示すように、帯電装置2の開口を開閉するため、シート状の帯電器シャッタ10を採用する。帯電器シャッタ10がシート状であることにより、巻取装置11によりロール状に巻取ることが可能である。
帯電器シャッタ10をシート状にしたことにより、感光体1を効果的に保護することができる。まず、帯電器シャッタ10は、帯電装置2から感光体1に向けて落下するコロナ生成物の通過を防止する。更に、万が一、シャッタが感光体1と接触しても、画像劣化を生じさせるような損傷を感光体1に与えるのを防止する。
帯電器シャッタ10として、本実施形態では、ポリイミド製でヤング率が3.3GPa、厚みが30μmのシート状のものを採用する。また、帯電器シャッタ10の退避時(帯電領域を開放するとき)のスペースを小さくする為、画像形成動作中は、帯電装置2の長手方向(主走査方向)一端側にロール状に退避する。
(帯電器シャッタ移動機構)
次に、帯電器シャッタ10の移動機構(開閉機構)について図3及び図4を用いて説明する。図4は第1実施形態の移動機構の説明図である。
図4に示すように、帯電器シャッタ10の移動機構Aは、移動部材駆動モータM(図3参照)、移動部材12a、回転部材12b、連結部材12d、巻取装置11を有する。帯電器シャッタ10をその長手方向(主走査方向)に沿って移動させる。
また、移動機構Aにはシャッタ検知装置12cが設けられる。シャッタ検知装置12cは、帯電器シャッタ10の開動作完了を検知する。シャッタ検知装置12cは、フォトインタラプタを有し、移動部材12aが開動作完了位置に到達すると、フォトインタラプタが移動部材12aにより遮光される。これにより、帯電器シャッタ10の開動作完了を検知する。そして制御部は、シャッタ検知装置12cにより移動部材12aを検知した時点で、移動部材駆動モータMの回転を停止させる。
帯電器シャッタ10の一端は、図3及び図4に示す移動部材12aに接合される。移動部材12aは回転部材12bに駆動連結され、また、連結部材12dと一体化される。
回転部材12bには、図4(b)に示すように、スパイラル状の溝が形成される。回転部材12bは、図3(a)〜(d)に示すように、移動部材駆動モータMが接続され、移動部材駆動モータMにて駆動される。回転部材12bが移動部材駆動モータMにより回転駆動されると、図4(b)に示す回転部材12bに螺合した連結部材12dがこのスパイラルの溝に沿って主走査方向(図3のXY方向)へ移動する。
連結部材12dは、導電性シールド2b(図1参照)上に設けられたレールを、主走査方向にのみ移動できるように螺合される。また、連結部材12dが回転部材12bと共に回転してしまうのを防止するように、連結部材12dには凹部が形成される。具体的には、図4(b)に示す連結部材12dの両側部に形成された凹部がレールと嵌合する構成となる。従って、移動部材駆動モータMにより回転部材12bが駆動されると、連結部材12dと一体化した移動部材12aを介して、帯電器シャッタ10に開閉方向への移動力が伝達される。
また、移動機構Aには、図3及び図4(c)に示すように、帯電器シャッタ10を巻取る巻取装置11(巻取機構)を有する。巻取装置11は、巻取ローラ11a(巻取部材)、トルクリミッター11b、軸部材11cとを有する。巻取装置11は、帯電器シャッタ10に付帯された軸部材11cを中心に帯電器シャッタ10を正逆両方向に巻取る。
巻取ローラ11aは、帯電器シャッタ10の一端側を固定するとともにこれをその外周に巻取る円筒状の部材である。
トルクリミッター11bは、巻取ローラ11aに固定され、軸部材11cの回転駆動を巻取ローラ11aに伝達しつつ巻取ローラ11aと軸部材11cの回転トルクの差が規定以上となった場合に滑らせる。
軸部材11cは、巻取ローラ11aの一端を巻取部材駆動モータM2に接続され、巻取部材駆動モータM2により回転駆動される。また、軸部材11cは巻取ローラ11aに貫通するように設置され、軸部材11cの他端は、巻取ローラ11aに固定されず独立に回転するようベアリングを介して嵌め込まれる。
帯電器シャッタ10を開く際(図3(a)(c))には、移動部材駆動モータMにより帯電器シャッタ10がX方向へ移動するのに伴い、巻取装置11を巻取部材駆動モータM2により上記X方向への移動速度よりもやや早い速度で駆動させる。これにより、帯電器シャッタ10が下方に垂れ下がることなく帯電器シャッタ10を巻取ローラ11aが随時巻取る。つまり、帯電器シャッタ10は、巻取装置11のトルクリミッター11bにより、常にX方向に付勢された状態となる。
帯電器シャッタ10の帯電領域を遮断する際(図3(b)(d))には、移動部材駆動モータMにより帯電器シャッタ10がY方向へ移動するのに伴い、巻取装置11を巻取部材駆動モータM2により上記Y方向への移動速度よりもやや遅い速度で駆動させる。これにより、帯電器シャッタ10が下方に垂れ下がることなく帯電器シャッタ10を巻取ローラ11aから引き出すことができる。尚、帯電器シャッタ10が完全に閉まった状態のとき、巻取装置11のトルクリミッター11bによるX方向への付勢力は帯電器シャッタ10に作用している。このため、帯電器シャッタ10にはある程度の張力が掛かり、帯電器シャッタ10が下方に垂れ下がることはない。
従って、遮断時において、帯電器シャッタ10と帯電装置2との隙間からコロナ生成物が外側に漏れにくい状態を維持することができる。
(帯電器シャッタの巻取方向の変更)
本実施形態の帯電器シャッタ10の巻取方向の変更について説明する。尚、本実施形態においては、巻取装置11(ここでは、巻取り軸部材の径が10mmとした)に、ポリイミド製でヤング率が3.3GPa、厚みが30μmの帯電器シャッタ10を用いた。
例えば、帯電装置2側の面を内側にして巻取りを繰り返し行う場合(図3(a)参照)、帯電器シャッタ10の短手方向中央部近傍が感光体1側へ弓なりに曲がる巻き癖が発生する。一方、感光体1側の面を内側にして巻取りを繰り返し行う場合(図3(c)参照)、帯電器シャッタ10の短手方向中央部近傍が帯電装置2側へ弓なりに曲がる巻き癖が発生する。このように、一方の方向への巻取りを繰り返した場合、帯電器シャッタ10に採用するシート状の材料のヤング率が、0.1GPa以上となると、帯電器シャッタ10に巻き癖が発生するという知見を得た。
このような巻き癖が帯電器シャッタ10に生じると、帯電器シャッタ10が帯電装置2又は感光体1と干渉し、帯電器シャッタ10の開閉移動に支障を来たすおそれがある。また、このような顕著な巻き癖は、帯電器シャッタ10の内面からグリッド電極2aへのトナーや放電生成物の転移につながる。この場合、グリッド電極の部分的な抵抗変動により帯電不良が発生し、画像不良の原因となる。
そこで、本実施形態では、巻取装置11による帯電器シャッタ10の巻取方向を変更する。具体的には、画像形成開始に伴う開動作により巻取られた帯電器シャッタ10の巻取方向を記憶し、画像形成終了後の閉動作を経て、次の画像形成開始時における開動作を行う際、その巻取方向を前回記憶された巻取方向と逆方向に設定する。これにより、帯電器シャッタ10は、一方の方向の巻取り時に発生する巻き癖を、次の巻取り時における他方の方向の巻取り時に発生する巻き癖により打ち消すことができる。これにより、帯電器シャッタ10に蓄積する巻き癖を軽減させる。この結果、帯電器シャッタ10が帯電装置2又は感光体1と干渉せず開閉移動を円滑に安定して行うことができる。
(帯電器シャッタの開閉制御)
帯電器シャッタ10の開閉制御について説明する。図5は第1実施形態の帯電器シャッタの開閉制御を行うブロック図である。図6は第1実施形態の帯電器シャッタの開閉制御のフローチャートである。
図5に示すように帯電器シャッタ10の開閉を制御するコントローラ部20は、帯電器シャッタ10の開閉制御を実現する制御プログラムが格納されたROM201(制御情報記憶部)と、開閉制御を実行するCPU202(制御部)を有する。また、コントローラ部20は、ホストコンピュータとネットワークケーブルを介して情報が入力されるインターフェース203(入力手段)を付帯する。インターフェース203は、ホストコンピュータからの情報を取得し、当該情報をCPU202へ送出する。
CPU202は、ROM201に記憶された制御プログラムの内容に従って、移動部材駆動モータMの駆動をオン、オフさせることにより移動部材12a等を移動させ、帯電器シャッタ10の開閉動作を行う。また、帯電器シャッタ10の巻取方向記憶部211からの情報により、前回の巻取方向を検出した上で次回の巻取方向を前回と反対方向に決定し、帯電器シャッタ10の開閉動作を実行する。
図6を用いて、画像形成ジョブを実行する際の制御フローについて説明する。画像形成ジョブとは、出力すべき画像情報を示す画像信号及び画像形成開始信号が入力されてから一連の画像形成処理が終了するまでの過程である。制御はCPU202により処理実行される。尚、上述した画像信号や画像形成開始信号(画像形成命令信号)は、インターフェース203を介してCPU202に入力される。
まず、ホストコンピュータから画像形成開始信号が入力されると(S100)、シャッタ検知装置12cの出力に基づき帯電器シャッタ10が開位置にあるか否かを判定する(S101)。
帯電器シャッタ10が開いておらず閉位置にある場合、巻取方向記憶部211の出力により、前回の巻取方向を検出する(S102)。そして、今回の巻取方向を前回と逆方向に設定し(S103)、帯電器シャッタ10の開動作を実行させ(S104)、S101に戻る。
S101において、帯電器シャッタが開位置にあることを検出すると、感光体1の回転を開始させる(S105)。そして、感光体1の回転動作開始後、帯電装置2に帯電バイアスを印加する(S106)。その後、他の画像形成機器の準備動作が終了次第、画像形成が開始される(S107)。
そして、一連の画像形成が終了すると(S108)、帯電装置2への帯電バイアス印加を停止させ(S110)、感光体の回転を停止させる(S111)。また、S108において、画像形成(画像形成ジョブ)が終了していないと判定した場合には、帯電器シャッタが開状態を維持するように制御する(S109)。
尚、画像形成ジョブの実行中に、次の画像形成ジョブの実行予約が入った場合、S108において、「画像形成終了」とは判断せずに、帯電器シャッタの開状態を維持させたまま、次の画像形成ジョブが引き続き開始される。つまり、S108においては、画像形成ジョブの実行終了までの間に次の画像形成ジョブの実行予約が入らなかった場合に、「画像形成終了」と判断する構成となっている。
感光体の回転停止に伴い、移動部材駆動モータMを駆動させて回転部材12bを開動作時とは逆方向に回転させる。これにより、帯電器シャッタの閉動作を実行させ(S112)、帯電装置2の開口を遮蔽する。
このように、巻取装置11による帯電器シャッタ10の巻取方向を上述のように変更した。すると、帯電器シャッタ10が巻取られた状態のまま長時間放置されたとしても、帯電器シャッタ10の開閉動作を引っ掛かりなく円滑に安定して行うことができる。
また、帯電器シャッタからグリッド電極へのトナーや放電生成物の転移に起因した帯電不良の発生を防止することができる。従って、画像濃度ムラや、画像にスジが入ってしまう等の画像不良の発生を低減することができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態で説明した部材と同一の機能を有する部材には同一符号を付し、必要の無い限り重複する説明を省略する。第1実施形態では帯電器シャッタ10の巻取方向を、前回の巻取方向を検出した上で正逆交互に設定する処理を行っていた。第2実施形態では、帯電器シャッタ10の退避位置での放置時間に応じて巻取方向を設定した。以下、この構成について詳述する。
帯電器シャッタ10の巻き癖の度合いは、巻き取られた退避位置での放置時間、即ち画像形成装置が画像出力を行う前にシャッタが退避位置に移動し、画像出力終了後に遮断位置に移動するまでの時間により変化する。従って、帯電器シャッタ10の退避位置での放置時間に応じて巻取方向を順次変更することで、帯電器シャッタ10に蓄積する巻き癖を軽減させる。
具体的には、第2実施形態においては、巻取方向記憶部211からの前回の巻取方向の情報に加え、図5に示す時間計測部212及び枚数計測部213から伝達されたROM201の情報を用いる。時間計測部212は、帯電器シャッタ10の巻取方向退避位置での放置時間を計測しその放置時間情報をROM201に伝達するものである。枚数計測部213は、画像形成を行った記録材Pの出力枚数を計測し枚数情報をROM201に伝達するものである。
時間計測部212により、画像形成装置が画像出力を行う前にシャッタを退避位置に移動させた時間を計測しROM201に時間情報を伝達する。即ち、シャッタ検知装置12cの出力に基づき帯電器シャッタ10が退避位置にあることを確認した時間から、画像出力終了後に遮蔽位置に移動するまでの時間を計測する。その上で、その計測時間が4時間以上の場合には、前回の巻取方向と逆方向に設定し、帯電器シャッタ10の開閉動作を実行した。
より具体的に、図7を用いて説明する。図7は第2実施形態の条件ごとの結果を説明する図表である。A4サイズ100万枚の画像出力耐久を、図7に示す帯電器シャッタ巻取り条件1〜4においてそれぞれ行った。
この画像出力耐久は、一回の出力枚数設定がそれぞれ1万枚、1.5万枚、2万枚、2.5万枚、3万枚の連続出力であり、出力画像の合計が100万枚に到達するまで行った。また、100万枚に達するまで、順不同で且つ一回の出力枚数設定が同じ回数(1万枚から3万枚をそれぞれ10回ずつ)になるように耐久を行った。
図7に、画像出力耐久を通じて、帯電器シャッタ10の巻き癖による開閉動作中の感光体1への引っかかりやシャッタに付着したトナーや放電生成物が帯電装置2に転移することによる画像スジの発生枚数を示す。
図7に示すように、条件4は、帯電器シャッタ10の巻取方向を、前回の退避位置での放置時間が4時間以上の場合(一回の耐久枚数が2.5万枚及び3万枚の場合)に逆方向になるように設定したものである。条件4の場合、耐久を通じて上記問題が発生しなかった。
これに対し、帯電器シャッタ10の感光体1面側が常に内側とした条件1は、シャッタの主走査方向中央部近傍が帯電装置2のグリッド側へ顕著に弓なりに曲がった。そして、耐久によりシャッタ面に蓄積したトナーや放電生成物が耐久枚数の少ない段階からグリッド面に付着し、画像スジが発生した。
また、帯電装置2側を常に内側とした条件2は、シャッタの主走査方向中央部近傍が感光体1側へ弓なりに曲がり、ドラム面との接触面積が増加することで摩擦力が高まった結果、開閉動作中にひっかかりが発生した。
また、前回の退避位置での放置時間によらず巻取方向を交互とした条件3は、巻取方向を固定とした場合(条件1及び条件2)と比較し、巻き癖が軽減されたことによりスジの発生や感光体1の面とのひっかかりが発生する枚数が増加した。
しかし、一回の出力枚数設定の順序によっては、二通りの巻取方向での放置時間に偏りが生じた。その偏りにより生じる巻き癖の蓄積が、シャッタの主走査方向中央部近傍の帯電装置2グリッド側への巻き癖を発生させた。そして、画像出力耐久によりシャッタ面に蓄積したトナーや放電生成物がグリッド面に付着することで、耐久の後半で画像スジが発生した。
尚、本実施形態では、感光体1の面側が内側に巻かれた時に出力される画像出力枚数を、帯電装置2側が内側に巻かれた時のそれより多くなるように設定した。
この結果、帯電器シャッタ10の退避位置での放置時間に応じて巻取方向を制御することで、帯電器シャッタ10に蓄積する巻き癖を軽減することがわかる。これにより、巻き癖による帯電装置2側又は感光体1側どちらか一方への巻き癖を抑えられる。よって、帯電器シャッタ10が帯電装置2又は感光体1と干渉せず、開閉移動を円滑に安定して行うことができる。
P…記録材
1…感光体(像担持体)
2…帯電装置
10…帯電器シャッタ
11…巻取装置
11c…軸部材
202…CPU(決定手段)
211…巻取方向記憶部(記憶手段)
212…時間計測部
213…枚数計測部

Claims (2)

  1. 像担持体と
    前記像担持体を帯電するコロナ帯電器と、
    前記コロナ帯電器によって帯電された前記像担持体にトナー像を形成するトナー像形成部と
    前記コロナ帯電器の開口を開閉するシート状のシャッタと、
    前記シャッタを前記コロナ帯電器の長手方向に沿って移動させる移動機構と
    前記シャッタが前記開口を開く方向へ移動するのに伴って前記シャッタを巻き取る巻取機構と、
    前記巻取機構を駆動させるモータであって、前記モータはその回転方向を切り替えることによって、前記巻取機構による前記シャッタの巻取り方向を切り替えるモータと
    前記シャッタが前記開口を開いた開位置に位置している時間を計測する時間計測部と
    前記時間計測部によって計測された前記時間に基づいて、前記巻取機構による前記シャッタの巻取り方向を切り替えるか否かを制御する制御部と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前回に前記シャッタが前記開位置に位置したときに前記時間計測部によって計測された前記時間が所定の時間以上である場合に、前記制御部は前記モータの回転方向を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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