JP5632715B2 - 生カバー成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、タイヤの生カバーを中子を用いて成形する中子工法において、精度良くビードコアを設けることができる生カバー成形装置に関する。
近年、図6に示されるように、内圧充填時のタイヤ内面形状に近似した外周面11aを有した中子11を用いた空気入りタイヤ1の製造方法(中子工法)が提案されている(下記特許文献1参照)。この種の製造方法では、中子11の外側に、インナーライナー9、カーカスプライ6A、ビードワイヤ5a、ベルト層7、トレッドゴム2G及びサイドウォールゴム3Gなどが順次貼り付けられることによって生カバー1aが成形され、通常、中子11とともに生カバー1aが加硫される。この方法では、加硫中のカーカスやベルト等に作用するストレッチが小さく抑えられるため、空気入りタイヤのユニフォミティが向上するという利点がある。
特開2006−160236号公報
ところで、上記の中子工法では、カーカスプライ6Aの両端部を折り返すことができない。このため、中子工法で成形される生カバー1aのビードコア5には、ビードワイヤ5aをタイヤ半径方向に渦巻き状に巻き重ねたワイヤ巻付体15をカーカスプライ6Aの両側に配してカーカスプライ6Aを挟む構造が採用されている。しかしながら、このようなビードコア5は、従来、中子11に貼り付けられたインナーライナー9又はカーカスプライ6Aの外側に、ビードワイヤ5aを直接に渦巻き状巻付けることにより形成されていたため、成形精度が悪くなる他、ワイヤの位置ズレ等が生じ易いという問題もあった。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、中子を用いる中子工法において、簡単な構成で、精度良くビードコアを設けることができる生カバー成形装置を提供することを主たる目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、空気入りタイヤの生カバーを成形するための生カバー成形装置であって、前記空気入りタイヤの内腔面を成形しうる外面を具えた中子と、該中子の外面のうちビード部を成形するビード成形面に対向してその両外側に配されかつ未加硫のゴムで被覆されたビードワイヤが渦巻き状に巻き重ねられたワイヤ巻付体を保持する保持手段と、前記保持手段を前記ビード成形面に向けて接近させかつ離間移動させ得る移動手段とを具え、前記ビード成形面は、タイヤ半径方向外側に向かってタイヤ軸方向外側へ滑らかに傾斜してのび、前記保持手段は、前記ビード成形面と対向しかつ該ビード成形面に沿った傾斜でタイヤ半径方向外側にのびる前記ビードワイヤの巻付け面を形成する外リングと、該外リングのタイヤ半径方向内方に配されかつ中子側に突出することにより最内層のビードワイヤを支える支持面を構成する内リングとを含み、前記外リングは、前記内リングに対してタイヤ軸方向に移動可能に配され、前記移動手段は、前記内リングと前記外リングとからなる前記保持手段をタイヤ軸方向に移動させる第1の移動手段と、前記内リングに対して前記外リングをタイヤ軸方向に移動させる第2の移動手段とを含み、前記第1の移動手段は、前記ビード成形面に貼り付けられた未加硫のゴム部材又はコード部材のタイヤ半径方向内側部に前記内リングが当接する位置に、前記保持手段を移動させ、前記第2の移動手段は、前記内リングに対して前記外リングを前記中子側に移動させ、前記ワイヤ巻付体を、ビード成形面に貼り付けられた未加硫のゴム部材又はコード部材に押し付けることにより前記中子側に移載することを特徴とする。
本発明の生カバー成形装置では、空気入りタイヤの内腔面を成形しうる外面を具えた中子と、該中子の外面のうちビード部を成形するビード成形面に対向してその両外側に配されかつ未加硫のゴムで被覆されたビードワイヤが渦巻き状に巻き重ねられたワイヤ巻付体を保持する保持手段と、前記保持手段を前記ビード成形面に向けて接近させかつ離間移動させ得る移動手段とを具える。また、ビード成形面は、タイヤ半径方向外側に向かってタイヤ軸方向軸方向外側へ滑らかに傾斜してのびる。
前記保持手段は、ビード成形面と対向しかつ該ビード成形面に沿った傾斜でタイヤ半径方向外側にのびる前記ビードワイヤの巻付け面と、該巻付け面のタイヤ半径方向内端から前記ビード成形面側に突出することにより最内層のビードワイヤを支える支持面とを含む。このような保持手段は、ビードワイヤを渦巻き状に精度良く巻き付け固定できかつその形状を保持することができる。また、移動手段は、この保持手段に巻き重ねられたビードワイヤの巻付体を、中子のビード成形面に貼り付けられた未加硫のゴム部材又はコード部材に押し付けることにより前記中子側に移載しうる。従って、精度良く巻付けられたワイヤ巻付体が、そのまま中子側に移載される。よって、生カバー内でのビードコアの成形精度が向上する他、正確な位置にビードコアを設けることができる。しかも、ワイヤ巻付体は、その外面がビード成形面に沿って傾斜する。従って、ワイヤ巻付体を中子側に移裁する際に、該ワイヤ巻付体を均等に押圧することが可能になり、前記移載が確実に行われる。
本発明の製造装置で得られた空気入りタイヤの右半面断面図である。 本実施形態の生カバー成形装置の断面図である。 生カバー成形装置の部分斜視図である。 (a)乃至(c)は、生カバーを成形する工程を説明する断面図である。 (a)及び(c)は、生カバーを成形する図4の次の工程を説明する断面図である。 中子工法により得られる生カバーの右半面断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本実施形態の生カバー成形装置10(図2及び3に示す。)で得られた空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1の断面図を示す。該空気入りタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、該カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されるベルト層7と、前記カーカス6のタイヤ内腔面に配されかつ空気非透過性に優れたゴムからなるインナーライナー9とを具えた乗用車用のものが示される。
なお、図1の空気入りタイヤ1は、正規リム(図示せず)にリム組みしかつ正規内圧を充填ししかも無負荷の状態である正規状態が示されている。
ここで、「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば標準リム、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim"とする。また「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" とするが、タイヤが乗用車用である場合には180kPaとする。
前記カーカス6は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカスコードを具えた少なくとも1枚のカーカスプライ6Aから構成される。前記カーカスプライ6Aは、例えば有機繊維からなるカーカスコードがタイヤ赤道C方向に対して例えば75〜90°の角度で配列されている。本実施形態のカーカスプライ6Aは、ビード部4、4間をトロイド状に跨っており、その両側の端部6eは、ビードコア5で折り返されることなくビードコア5内で終端している。
前記ベルト層7は、少なくとも2枚、本実施形態ではタイヤ半径方向内、外2枚のベルトプライ7A、7Bからなる。各ベルトプライ7A、7Bは、タイヤ赤道Cに対して15〜40°の角度で傾けられた例えばスチールコード等の高弾性のベルトコードを有する。そして、各ベルトプライ7A、7Bは、ベルトコードが互いに交差するように重ねられている。
前記ビードコア5は、本実施形態では、カーカスプライ6Aのタイヤ軸方向の内側に配された内のコア片5iと、カーカスプライ6Aのタイヤ軸方向の外側に配された外のコア片5oとを具える。そして内、外のコア片5i、5o間にカーカスプライ6Aの端部6eが狭持されている。また、本実施形態では、ビードコア5のタイヤ半径方向内側及び外のコア片5oのタイヤ軸方向外側のリム(図示しない)と接触する領域に、硬質のゴムからなるチェーファーゴム4gが配されている。
また、ビード部4には、内のコア片5iのタイヤ軸方向の内側、外のコア片5oのタイヤ軸方向の外側からそれぞれタイヤ半径方外側に先細状でのびる内、外のエーペックス8i、8oが設けられる。このようなエーペックス8i、8oは、ビード部4の曲げ剛性を高め、操縦安定性を向上するのに役立つ。
以上のように構成された空気入りタイヤ1は、図6に示したような生カバー1aを加硫成形することにより製造される。
図2及び図3には、前記生カバー1aを成形するための生カバー成形装置10の一実施形態が示される。
本実施形態の生カバー成形装置10は、空気入りタイヤ1の内腔面M(図1に示す)を成形しうる外面14を具えた中子11と、未加硫のゴムで被覆されたビードワイヤ5aが渦巻き状に巻き重ねられたワイヤ巻付体15を保持する保持手段12と、前記保持手段12を移動させ得る移動手段13とを具えて構成される。
本実施形態の中子11は、例えば5%内圧状態のタイヤの内面形状に近似した三次元の外面14と、この外面14のビード側の端部に連なりかつタイヤ軸方向の外側に突出する一対のフランジ面26とを有している。ここでいうタイヤの内面形状とは、これから製造しようとするタイヤ1の内面形状である。また「5%内圧状態」とは、前記正規状態から内圧を、正規内圧の5%の内圧まで減圧した状態とする。この5%内圧状態のタイヤの断面形状は、加硫金型の中でのタイヤの断面形状に似ているため、加硫成形時の生カバーの伸びであるストレッチを小さくするのに特に有効である。ただし、中子の外面14は、必ずしもこのような形状に限定されるものではない。
本実施形態の中子11は、例えば、タイヤ周方向に分割された複数の分割ピース(図示せず)を組み立てることによりタイヤ周方向に連続した環状体となる組立式である。これにより、生カバー1aを中子11の外側に形成しかつ加硫して加硫済みタイヤを得た後、各分割ピースを分解して所定の順番でタイヤから取り出しうる。また、中子11は、加硫時の熱及び圧力にも耐えうる金属材料や耐熱性樹脂等から構成されるのが望ましい。
本実施形態の中子11は、ホイール状のリム状部材Jの外側に組立てられ、該リム状部材Jを介して支持軸Dによって保持されている。前記リム状部材Jは、リム部Ja、ディスク部Jb及び軸受け部Jcを有する本体J1と、該本体J1のリム部jaに嵌合されることにより中子11をリム部Ja上に固定し得るリング片J2とを含んで構成される。従って、リング片J2を本体J1から取り外すことにより、中子11をリム状部材Jから取り外しできる。
前記支持軸Dは、例えばその軸方向の一端側を図示しないフレームで片持ち状に支持される。また、支持軸Dには、例えば電動機等によって回転駆動可能に支持されている。
前記中子11の外面14は、タイヤ1のトレッド部2の内腔面を成形するトレッド成形面14aと、サイドウォール部3の内腔面を成形する一対のサイドウォール部成形面14bと、ビード部4のタイヤ内腔面を成形する一対のビード成形面14cとを含む。
前記ビード成形面14cは、ビードトウ点tからタイヤ半径方向外側に向かってタイヤ軸方向外側へ滑らかに傾斜してのび、前記サイドウォール部成形面14bに滑らかに連なっている。なお、本実施形態では、前記ビードトウ点tと前記フランジ面26とが離間して形成される。
また、図2及び図3に示されるように、前記保持手段12は、前記ビード成形面14cに対向してその軸方向の両外側に配される。各保持手段12は、前記ビードワイヤ5aの巻付け面16aを形成する環状の外リング17と、該外リング17のタイヤ半径方向の内側に設けられる環状の内リング19とを具える。なお、本実施形態では、内リング19に、固定部20を介して移動手段13が接続されている。
前記外リング17は、中子11の中心軸(タイヤ回転軸)nと同一の中心軸を有するリング状で形成される。また、外リング17は、前記中心軸を含む断面において、中子11側を向く前記巻付け面16aと、該巻付け面16aのタイヤ半径方向の内端16a1からタイヤ軸方向の外側にのびる内端面16bと、該内端面16bのタイヤ軸方向の外端16b1からタイヤ半径方向の外側へのびる後端面16cとを含む。
前記巻付け面16aは、ビード成形面14cに対向する位置に設けられかつビード形成面14cに沿った傾斜でタイヤ半径方向外側へのびている。即ち、巻付け面16aは、タイヤ半径方向外側に向かってタイヤ軸方向外側へ滑らかに傾斜してのびている。
前記内リング19も、中子11の中心軸(タイヤ回転軸)nと同一の中心軸を有する筒状で形成される。そして、該内リング19の外周面には、外リング17がタイヤ軸方向に摺動可能に装着されている。
本実施形態において、前記固定部20は、内リング19のタイヤ軸方向の外端側に一体に固着されかつタイヤ半径方向内外にのびるリング状のディスク部20aと、該ディスク部20aのタイヤ半径方向の内縁からタイヤ軸方向外側(中子11とは反対側)にのびる筒部20bとを含む断面略L字状の環状体で構成されている。なお、本実施形態では、前記支持軸Dは、中子11の軸方向の一方側(図2おいて左側)に形成される保持手段12を貫通してのびている。
図2及び図3に示されるように、前記移動手段13は、保持手段12をタイヤ軸方向に移動させる第1の移動手段21と、前記内リング19に対して外リング17をタイヤ軸方向に移動させる第2の移動手段22とを含んで構成される。
第1の移動手段21は、例えば前記筒部20b等をタイヤ軸方向に移動させるアクチュエータや電動機(ともに図示省略)からなる。また、第2の移動手段22は、シリンダー等のアクチュエータからなり、例えば本体部がディスク部20aに固着され、伸縮するロッドが外リング17の後端面16cに接続されている。この第2の移動手段22により、外リング17は、内リング19に対してタイヤ軸方向に移動可能となる。
以上のように構成された生カバー成形装置10を用いて生カバー1a(図6に示す)を製造する方法が説明される。
先ず、図4(a)に示されるように、初期状態として、保持手段12は、中子11から離れて位置決めされる。また、保持手段12は、内リング19が、外リング17の巻付け面16aのタイヤ半径方向の内端16a1から中子側に突出した状態に位置決めされる。このため、保持手段12には、ビードワイヤの前記巻付け面16aと、該巻付け面16のタイヤ半径方向内端16a1から中子11のビード成形面側に突出することにより最内層のビードワイヤを支える支持面18とが形成される。
次に、本実施形態では、チェーファーゴム4gの基部4gaと、インナーライナー9と、内のエーペックス8iとが貼り付けられる。
チェーファーゴム4gの基部4gaは、例えば断面細長状で構成され、中子11のビードトウ点tからタイヤ半径方向外側に小長さのリング状に巻き付けられる。
また、インナーライナー9は、例えば、未加硫かつリボン状をなすゴムストリップGを、前記基部4gaのタイヤ半径方向の外側から、中子11の外面14かつその円周方向に沿って側縁をずらせながら巻き付けることにより形成される。ゴムストリップGは、例えば幅Wが5〜35mm程度、厚さtが0.5〜2.0mm程度が好適である。なお、前記巻き付けは、例えばゴムストリップGの一端を中子11の外面14に固着した後、支持軸Dを介して中子11を回動させるとともにゴムストリップGを中子の外面に沿って所定のピッチで移動させることにより行われる。これにより、図4(a)に示されるように、中子体Nの外面14の一部(例えば全域)にゴムストリップGからなるインナーライナー9が形成される。
また、内のエーペックス8iは、前記内のコア片5iのタイヤ軸方向の内側部分に配されて、コア片5iのビードワイヤ5aが、インナーライナー9を損傷させるのを防止する。
次に、本実施形態では、ビード成形面14cの内のエーペックス8iのタイヤ軸方向の外側に、内のコア片5iを形成する工程が行われる。
該工程は、保持手段12に、ワイヤ巻付体15を形成する段階を含む。ワイヤ巻付体15は、例えば、トッピングゴムで被覆された1本のビードワイヤ5aを支持面18上に押圧して固着した後、保持手段12を回転させることにより、図4(b)に示されるように、ビードワイヤ5aが巻付け面16aに沿って渦巻き状に巻き重ねられる。このとき、最内層のビードワイヤ5a1は、支持面18で支持されているため、精度良くワイヤ巻付体15をリング状に形成することができる。また、巻付け面16aは、ビード成形面14cに沿った傾斜をなすため、該巻付け面16aに沿って巻くだけで、容易に精度の良いワイヤ巻付体15が形成される。
巻付け面16にワイヤ巻付体15が形成されると、図4(c)に示されるように、第1の移動手段21を駆動することにより、保持手段12を中子11側へと移動させる。この際、保持手段12は、例えば、その内リング19がチェーファーゴム4gの前記基部4gaに当接する位置で停止される。この移動の際、ワイヤ巻付体15は、保持手段12の巻付け面16a及び支持面18で支持され、その形状が維持される。
次に、図5(a)に示されるように、第2の移動体具22を駆動させて、外リング17とともにワイヤ巻付体15を中子側に移動させる。これにより、ワイヤ巻付体15は、ビード成形面14cに貼り付けられた未加硫の内のエーペックス8iに押圧される。そして、互いの未加硫ゴムの粘着性を利用して、ワイヤ巻付体15が内のエーペックス8iに強固に貼り付けられる。
図5(b)に示されるように、ワイヤ巻付体15と内のエーペックス8i(中子11側)とが十分に押圧されると、第2の移動手段22のロッドを縮めることにより、外リング17のみが中子11から離間する。これにより、ワイヤ巻付体15の中子側への移載が完了し、内のコア片5iが形成される。この後、保持手段12及び移動手段13が、図4(a)の初期状態まで移動する。
次に、内のコア片5iのタイヤ半径方向の外側に、カーカスプライ6Aが配設される。カーカスプライ6Aの配設工程では、例えば、タイヤ周方向の長さに比してタイヤのラジアル方向に長い複数の短冊状のストリップ片(図示せず)を、中子11の外面14かつタイヤ周方向に連ねることにより三次元形状のカーカスプライ6Aが精度良く形成される。
次に、カーカスが成形された後、外のコア片5oの移載工程が行われる。図5(c)に示されるように、内のコア片5iの移載工程と同様、保持手段12に予め形成保持されたワイヤ巻付体15が移動手段13により、ビード成形面14cのカーカス6の外側に押圧して貼り付けられる。
そして、図6に示されるように、外のエーペックス8o、チェーファーゴム4gの基部4gaと連なり、かつビード外側面を形成する副部4gb、ベルト層7、サイドウォールゴム3G、トレッドゴム2G等がそれぞれ貼り付けられる。このようにして中子11の外面14に生カバー1aが形成される。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。例えば、前記支持面18のタイヤ軸方向の長さをビードワイヤ5aの直径よりもわずかに控えた長さとする。これにより、第1の移動手段21の移動によって、内リング19がチェーファーゴム4gの前記基部4gaに当接する位置に到達すると、第2の移動手段22を稼動させることなく、ワイヤ巻付体15が中子11側に移載される。この実施例によると、第2の移動手段22を削減できる。
1 空気入りタイヤ
2 トレッド部
4 ビード部
10 生カバー成形装置
11 中子
12 保持手段
13 移動手段
14 中子の外面
14c ビード成形面
15 ワイヤ巻付体
16 巻付け面
18 支持面
M 空気入りタイヤの内腔面

Claims (1)

  1. 空気入りタイヤの生カバーを成形するための生カバー成形装置であって、
    前記空気入りタイヤの内腔面を成形しうる外面を具えた中子と、
    該中子の外面のうちビード部を成形するビード成形面に対向してその両外側に配されかつ未加硫のゴムで被覆されたビードワイヤが渦巻き状に巻き重ねられたワイヤ巻付体を保持する保持手段と、
    前記保持手段を前記ビード成形面に向けて接近させかつ離間移動させ得る移動手段とを具え、
    前記ビード成形面は、タイヤ半径方向外側に向かってタイヤ軸方向外側へ滑らかに傾斜してのび、
    前記保持手段は、前記ビード成形面と対向しかつ該ビード成形面に沿った傾斜でタイヤ半径方向外側にのびる前記ビードワイヤの巻付け面を形成する外リングと、該外リングのタイヤ半径方向内方に配されかつ中子側に突出することにより最内層のビードワイヤを支える支持面を構成する内リングとを含み、
    前記外リングは、前記内リングに対してタイヤ軸方向に移動可能に配され、
    前記移動手段は、前記内リングと前記外リングとからなる前記保持手段をタイヤ軸方向に移動させる第1の移動手段と、前記内リングに対して前記外リングをタイヤ軸方向に移動させる第2の移動手段とを含み、
    前記第1の移動手段は、前記ビード成形面に貼り付けられた未加硫のゴム部材又はコード部材のタイヤ半径方向内側部に前記内リングが当接する位置に、前記保持手段を移動させ、
    前記第2の移動手段は、前記内リングに対して前記外リングを前記中子側に移動させ、前記ワイヤ巻付体を、ビード成形面に貼り付けられた未加硫のゴム部材又はコード部材に押し付けることにより前記中子側に移載することを特徴とする生カバー成形装置。
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