JP5628101B2 - 自動車シート - Google Patents

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Description

この発明は、自動車シートに関し、詳細には、シート・バックの背裏面にニー・スペースを確保でき、そのシート・バックのその背裏面で小物入れに活用可能にされるポケットを備えるところの自動車シートに関する。
従来、自動車シートでは、シート・バック・ポケットは樹脂バック・ボードに別体の樹脂ポケットを取り付けて形成されるか、クロス仕様では、別体のポケットを縫い付けて形成されるので、そのポケットが取り外しできず、また、必要な場合にそのポケットを取り外してシート・バックに十分なニー・スペースを確保する構造が採れず着座が窮屈になった。さらには、そのポケットの部品点数が多く、そして、そのポケットのための取付け部品が多数必要になって取付け作業が厄介になった。
特開2001−54442公報
この発明の課題は、バック・ボードにポケット・パッチを簡単に組み付け取り外しできてシート・バックの背裏面にポケットを形成でき、そして、そのポケット・パッチを反転組付け可能にして表裏で異なるポケット容量に変更でき、そのシート・バックに大きなニー・スペースを確保できて座り心地を向上させ、さらには、そのポケットの部品点数を少なくできてそのポケットのための取付け部品も省けるところの自動車シートを提供するにある。
この発明の自動車シートは、トレイ状にへこんで内周囲溝を有する形状で軟質樹脂から成形され、そして、そのトレイ状へこみをシート・バックの背裏面に開口させてそのシート・バックのシート・バック・フレームに取り付けられるバック・ボードと、下方端末および両側端末を連続的に折り返すループ・エンドを有し、そして、反転組付け可能で表裏で異なるポケット容量に変更可能にする脹み形状で硬質樹脂から成形される反転組付け可能なポケット・パッチとを備え、そして、そのバック・ボードの所定の箇所においてそのポケット・パッチのそのループ・エンドをそのバック・ボードのその内周囲溝にはめ込み、そのポケット・パッチをそのバック・ボードに取り外し可能に組み付けてそのシート・バックにシート・バック・ポケットを形成する。
この発明の自動車シートでは、バック・ボードがトレイ状にへこんで内周囲溝を有する形状で軟質樹脂から成形され、そして、反転組付け可能なポケット・パッチがそれの下方端末および両側端末を連続的に折り返すループ・エンドを有し、そして、反転組付け可能で表裏で異なるポケット容量に変更可能にする脹み形状で硬質樹脂から成形されるので、そのポケット・パッチがそのループ・エンドをそのバック・ボードのその内周囲溝にはめ込んでそのバック・ボードの所定の箇所に簡単にはめ込まれてそのバック・ボードに取り外し可能に組み付けられてシート・バック・ポケットがそのシート・バックの背裏面に簡単に形成され、雑誌や袋詰め菓子などの小物入れに活用され、そして、必要な場合、そのポケット・パッチがそのバック・ボードから簡単に取り外され、裏に反転させてそのバッ
ク・ボードに組み付けられ、そのシート・バック・ポケットを少しのポケット容量に変更させて大きなニー・スペースがそのシート・バックに確保され、そして、座り心地が向上され、さらには、そのポケットの部品点数が少なくされ、そのポケットのための取付け部品も省かれて経済的である。
乗用車のドライバー・シートに活用されるところのこの発明の自動車シートの具体例を後方から見て示した部分斜視図である。 図1の2−2線に沿って示した断面図である。 図1の3−3線に沿って示した分解断面図である。 ポケット・パッチを裏に反転させてバック・ボードに組み付けて示した断面図である。
この発明の自動車シートは、トレイ状にへこんで内周囲溝を有する形状で軟質樹脂から成形され、そして、そのトレイ状へこみをシート・バックの背裏面に開口させてそのシート・バックのシート・バック・フレームに取り付けられるバック・ボードと、下方端末および両側端末を連続的に折り返すループ・エンドを有し、そして、反転組付け可能で表裏で異なるポケット容量に変更可能にする脹み形状で硬質樹脂から成形される反転組付け可能なポケット・パッチとを備え、そして、そのバック・ボードの所定の箇所においてそのポケット・パッチのそのループ・エンドをそのバック・ボードのその内周囲溝にはめ込み、そのポケット・パッチをそのバック・ボードに取り外し可能に組み付けてそのシート・バックにシート・バック・ポケットを形成する。
そして、この発明の自動車シートは、そのバック・ボードが、弾力性軟質樹脂から成形され、そして、そのポケット・パッチが、そのバック・ボードよりも硬い硬質樹脂から保持性のあるプレートに成形されるのが望ましい。
以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明の自動車シートを説明するに、図1ないし図3は、乗用車のドライバー・シートに活用されるところのこの発明の自動
車シートの具体例10を部分的に示し、そして、このドライバー・シート10は、シート・クッション(図示せず)、シート・バック11、およびヘッドレスト(図示せず)などで組み立てられ、そのシート・クッションがシート・トラック(図示せず)およびシート・リフター(図示せず)を組み込んでそのシート・トラックでその乗用車のフロアに据え付けられ、そのシート・バック11が両側リクライニング・デバイス(図示せず)でそのシート・クッションに前倒しおよび角度調整可能に支持され、そして、そのヘッドレストが左右のスティ(図示せず)をそのシート・バックの左右のスティ・ホルダー(図示せず)に対応的に差し込んでそのシート・バック11の上面に取り外し可能に取り付けられる。
そのシート・バック11は、シート・バック・フレーム(図示せず)にシート・バック・パッド12を組み付け、そして、それにシート・バック・トリム・カバー13を被せ、固定して組み立てられ、そしてさらに、それの背裏面14にバック・ボード15を取り付け、そのバック・ボード15に反転組付け可能なポケット・パッチ16を取り外し可能に組み付けてその背裏面14にシート・バック・ポケット22を形成している。
さらに詳述するに、このシート・バック11では、そのバック・ボード15が、トレイ状にへこんで内周囲溝18を有する形状で軟質樹脂から成形され、そして、そのトレイ状へこみ17をそのシート・バック11のその背裏面14に開口させてそのシート・バック
11のシート・バック・フレーム(図示せず)に取り付けられ、その反転組付け可能なポケット・パッチ16が、それの下方端末19および両側端末20、20を連続的に折り返すループ・エンド21を有し、そして、反転組付け可能で表裏で異なるポケット容量に変更可能にする脹み形状で硬質樹脂から成形され、そして、そのバック・ボード15の所定の箇所においてそのポケット・パッチ16のそのループ・エンド21をそのバック・ボード15のその内周囲溝18にはめ込み、そのポケット・パッチ16をそのバック・ボード15に取り外し可能に組み付けてそのシート・バック11にそのシート・バック・ポケット22を形成する。
特に、このシート・バック11では、そのバック・ボードが、弾力性軟質樹脂から成形され、そして、そのポケット・パッチ16が、そのバック・ボード15よりも硬い硬質樹脂から保持性のあるプレートに成形されるのが望ましい。
そうすると、そのバック・ボード15のその内周囲溝18が弾力性を有し、一方、そのポケット・パッチ16が保持性のあるプレートになってそのポケット・パッチ16の固定安定が図られる。
したがって、このドライバー・シート10、すなわち、そのシート・バック11では、そのバック・ボード15がトレイ状にへこんで内周囲溝18を有する形状で軟質樹脂から成形され、そして、その反転組付け可能なポケット・パッチ16がそれの下方端末19および両側端末20、20を連続的に折り返すループ・エンド21を有し、そして、反転組付け可能で表裏で異なるポケット容量に変更可能にする膨み形状で硬質樹脂から成形されるので、そのポケット・パッチ16が図2に示されたようにその表の状態でそのループ・エンド21をそのバック・ボード15のその内周囲溝18にはめ込んでそのバック・ボード15の所定の箇所に簡単にはめ込まれてそのバック・ボード15に取り外し可能に組み付けられ、そのシート・バック・ポケット22が大きいポケット容量でそのシート・バック11のその背裏面14に簡単に形成され、雑誌や袋詰め菓子などを入れる小物入れに活用され、そして、必要な場合、例えば、長距離を移動する場合、そのポケット・パッチ16が、そのバック・ボード15から簡単に取り外され、裏に反転され、図4に示されたようにその裏の状態でそのループ・エンド21をそのバック・ボード15のその内周囲溝18にはめ込んでそのバック・ボード15の所定の箇所に簡単にはめ込まれてそのバック・ボード15に取り外し可能に組み付けられ、そのシート・バック・ポケット22が少しのポケット容量に変更され、大きなニー・スペースがそのシート・バック11に確保されて座り心地が向上され、さらには、そのポケット22の部品点数が少なくされ、そのポケット22のための取付け部品も省かれて経済的である。
先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(nature)および本質(substance)に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し(be commensurate with)、そして、その発明の成立に必須である。
上述から理解されるように、この発明の自動車シートは、トレイ状にへこんで内周囲溝を有する形状で軟質樹脂から成形され、そして、そのトレイ状へこみをシート・バックの背裏面に開口させてそのシート・バックのシート・バック・フレームに取り付けられるバック・ボードと、下方端末および両側端末を連続的に折り返すループ・エンドを有し、そして、反転組付け可能で表裏で異なるポケット容量に変更可能にする脹み形状で硬質樹脂から成形される反転組付け可能なポケット・パッチとを備え、そして、そのバック・ボードの所定の箇所においてそのポケット・パッチのそのループ・エンドをそのバック・ボー
ドのその内周囲溝にはめ込み、そのポケット・パッチをそのバック・ボードに取り外し可能に組み付けてそのシート・バックにシート・バック・ポケットを形成するので、この発明の自動車シートでは、そのポケット・パッチがそのバック・ボードに簡単に組み付け取り外しできてそのシート・バックの背裏面にそのシート・バック・ポケットを形成でき、そして、そのポケット・パッチがその表の状態では、そのシート・バック・ポケットが大きなポケット容量になって雑誌や袋詰め菓子などの小物入れに活用され、また、そのポケット・パッチが反転されてその裏の状態では、そのシート・バック・ポケットが少しのポケット容量に変更されてそのシート・バックの後方に大きなニー・スペースが確保され、そして、座り心地が向上されて長距離移動が楽になり、さらには、そのシート・バック・ポケットの部品点数が少なくできてそのシート・バック・ポケットのための取付け部品数も省け、そして、経済的になり、その結果、自動車シートにとって非常に有用で実用的である。
10 ドライバー・シート
11 シート・バック
12 シート・バック・パッド
13 シート・バック・トリム・カバー
14 背裏面
15 バック・ボード
16 ポケット・パッチ
17 トレイ状へこみ
18 内周囲溝
19 下方端末
20 両側端末
21 ループ・エンド
22 シート・バック・ポケット

Claims (2)

  1. トレイ状にへこんで内周囲溝を有する形状で軟質樹脂から成形され、そして、そのトレイ状へこみをシート・バックの背裏面に開口させてそのシート・バックのシート・バック・フレームに取り付けられるバック・ボードと、下方端末および両側端末を連続的に折り返すループ・エンドを有し、そして、反転組付け可能で表裏で異なるポケット容量に変更可能にする脹み形状で硬質樹脂から成形される反転組付け可能なポケット・パッチとを備え、そして、そのバック・ボードに所定の箇所においてそのポケット・パッチのそのループ・エンドをそのバック・ボードのその内周囲溝にはめ込み、そのポケット・パッチをそのバック・ボードに取り外し可能に組み付けてそのシート・バックにシート・バック・ポケットを形成するところの自動車シート。
  2. そのバック・ボードが、弾力性軟質樹脂から成形され、そして、そのポケット・パッチが、そのバック・ボードよりも硬い硬質樹脂から保持性のあるプレートに成形される請求項1に記載の自動車シート。
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