JP5626589B2 - ネットワーク機器、および同機器における時刻同期方法 - Google Patents

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Description

本発明は、時刻情報配信元と通信を行って時刻情報を取得するマスタシステムと、マスタシステムから時刻情報の提供を受けて時刻同期を行なうスレーブシステムとの間で高精度な時刻同期を行う、ネットワーク機器、および同機器における時刻同期方法に関する。
図7(a)に従来のスター型ネットワークシステムの構成例が示されている。図7(a)によれば、このスター型ネットワークシステムは、無線装置a1,a2,a3と、この、無線装置a1,a2,a3を上位のネットワークに接続されるアクセスポイントAと、無線装置b1,b2,b3と、この無線装置b1,b2,b3を上位のネットワークに接続するアクセスポイントBとから構成されている。
この構成によれば、各無線装置a1,a2.a3,b1,b2,b3は、ある特定の1台のアクセスポイントA(またはB)との間でのみ通信を行う。例えば、TDMA(Time Division Multiple Access)通信方式を利用する場合、アクセスポイントA(B)と、その配下に接続される無線装置a1,a2,a3(b1,b2,b3)とは、それぞれが自身で持つ時刻情報等を利用してタイミング制御を行なう。
しかしながら、図7(b)に示されるように、通信の信頼性の向上等を目的に各無線装置a1,a2,a3,b1,b2,b3が複数のアクセスポイントA,Bと接続することにより代替経路を構成可能なネットワークの場合、所謂、通信経路の冗長性を持つネットワークの場合、ネットワーク全体で通信タイミングの制御を行う必要がある。例えば、無線装置alがアクセスポイントAと通信している間は、無線装置a2,a3だけでなく、無線装置b1,b2,b3も同様にアクセスポイントAとは通信を行うことができない。また、周波数ホップするネットワークでは、通信のタイミングで双方の無線装置で同じ周波数を使うように設定されている必要がある。これを実現するためには、ネットワークを構成するアクセスポイントや無線装置が共通の時刻情報を持ち、この時刻情報にしたがって、通信タイミングや使用周波数の制御を行う必要がある。
また、図7(a)に示した代替経路のない簡単なネットワーク構成であっても、無線の通信干渉を考えた場合、ネットワーク全体の時刻同期が必要になる。具体的に、図7(a)に示すネットワーク構成では、アクセスポイン間(例えば、アクセスポイントAとアクセスポイントBとの間)、無線装置と隣のアクセスポイント間(例えば、無線装置b1とアクセスポイントA)、互いに異なるアクセスポイントに接続されている無線装置間(例えば、無線装置a3と無線装置b1)に通信干渉が発生する可能性のある状況では、干渉回避のためにネットワーク全体の通信タイミングの制御が要求される。
このため、従来の時刻同期システムは、多くの場合、アクセスポイントが接続される上位のネットワークに時刻リファレンスとなるタイムサーバを設置し、アクセスポイントは、そのタイムサーバから通信タイミング制御に必要な時刻同期情報を受信し、それを無線装置に中継する。このようにしてネットワークを構成する機器全体の時刻同期をはかることで、ネットワーク全体にわたる通信タイミングの制御を行うことが可能になり、通信干渉の解決や省電力制御などが実現できる。
図8、図9に、従来の時刻同期システムのシステム構成例が示されている。図8に示すシステム構成によれば、時刻同期システムは、タイムサーバ400と、マスタシステム301と、スレーブシステム302との3つのエンティティにより構成され、これらの間で時刻同期が行なわれる。マスタシステム301とスレーブシステム302は、いずれもアクセスポイント300内に含まれ、マスタシステム301は、タイムサーバ400とアクセスポイント300間で時刻情報のやり取りを行う部分であり、スレーブシステム302は、マスタシステム301から時刻情報を受け取り、これを無線ネットワークに通知する部分である。
マスタシステム301は、タイムサーバ400とネットワーク401等によって接続され、例えば、NTP(Network Time Protocol)のような時刻同期のための通信プロトコルを用い、タイムサーバ400から時刻情報の配信を受ける(図8のa)。次に、マスタシステム301は、タイムサーバ400と同期した時刻情報をスレーブシステム303に対してシリアル通信路303を経由して通知する(図8のb)ことにより、マスタシステム301およびスレーブシステム302はタイムサーバ400と時刻同期を行う。
このときのマスタシステム301とスレーブシステム302との間を伝播する通信フレームのフォーマット形式の一例が図10に示されている。図10によれば、時刻情報を通知するコマンド識別子(CMD)に、同期のための時刻情報(2010/01/01/
12:34:56:789)が付加され構成される。この通信フレームをスレーブシステム302が受信することにより、スレーブシステム302が内部の時刻情報を更新する。
なお、上記した時刻同期システムは、スレーブシステム302がタイムサーバ400から直接時刻情報を取得することができず、必ずマスタシステム301を経由する必要があることを前提とするものである。例えば、タイムサーバ400とマスタシステム301はNTPクライアント機能を有するシステムであり、スレーブシステム302は、マスタシステム301と連携して動作し、タイムサーバ400やマスタステム301と同期した時刻情報を必要とするデバイスである。具体的に、スレーブシステム302は、センサモジュールや無線モジュール等である。
例えば、スレーブシステム302がセンサモジュールであった場合、ある一定のタイミングや期間ごとにスレーブシステム302自身でセンシングを行い、その結果を蓄積し、あるいはマスタシステム301に通知する動作が考えられる。このとき、センシングを行った時間を高い精度で記録しておく必要があるアプリケーションにおいては、スレーブシステム302が高い精度で時刻情報を維持する必要がある。また、スレーブシステム302が無線モジュールである場合、データの送受信タイミングを決定するためには、データの送受を行う無線モジュール同士が時刻同期している必要がある。特に、TDMA通信方式では無線機同士の時刻同期が極めて重要であり、その精度は通信方式に依存する。一般的な使い方として、タイムサーバ等のあるリファレンスと各無線モジュールがリファレンスとなる時刻情報に同期して無線通信タイミングを決定する。
マスタシステム301、スレーブシステム302は、ともにシステム内部において同期した時刻情報を維持する。具体的に、各システムに内蔵された水晶振動子等をクロック源とし、これを内部でカウントすることで同期後の時刻情報を維持する。一般に、クロック源となるデバイスには許容誤差が規定されており、この精度に依存した誤差を含みながら時刻情報の維持を行う。具体例として、許容誤差が±100ppmのクロックを搭載したデバイスは、1分間に、(60sec)*(±100ppm)=±6msだけ時刻がずれる可能性がある。このため、システムで要求されている時刻精度を維持するためには1回の時刻同期だけでなく、クロック源の精度に応じた頻度で時刻情報を再同期する必要がある。
装置間で時刻情報を再同期させることにより時刻のずれを解消し、正確な情報処理を行う時刻同期システムについて従来から多数の特許出願がなされている。例えば、特許文献1には、親局と子局との間で信号を伝送する際に生じる遅延時間を、信号送出時間と信号受信時間とから算出して時刻合わせを行う技術が開示されている。また、特許文献2には、コンピュータと端末間の時刻同期をとるために、事前に測定したデータ転送時間を基に、相手方にデータ転送する時刻を決定し、その時刻を相手方に通知する技術が開示されている。また、特許文献3には、主電子制御装置が時刻同期のための設定値を他の電子制御装置に送信し、他の電子制御装置がその設定値を受信すると割り込機能を有効にし、次に主装置から同じ通信路を介して送信される信号を受信することによって時刻同期を行う割り込み処理を実行する技術が開示されている。
特開平5−161181号公報 特開平5−216837号公報 特開2004−234098号公報
ところで、スレーブシステムがタイムサーバと高精度な時刻同期を求める状況において、従来の時刻同期方法を適用した場合では、同期精度に影響するいくつかの問題が存在する。一つは、マスタシステムとスレーブシステムに接続された通信バスの仕様により時刻情報の通知に長い時間を要し、あるいは通知に必要な時間が一定でない場合、マスタシステムが図10に示した時刻情報を通知する通信フレームを生成し、それをスレーブシステムに送信している間に、通信バスを経由することに起因して発生する遅延により、時刻情報データがスレーブシステム到達時に既にずれてしまっていることである。
具体的に、1msの時刻同期が要求されるシステムにおいて、マスタシステムとスレーブシステムが38.4kbpsの仕様で接続され、時刻情報の通知に16オクテットのコマンド送受が必要である場合を考える。この場合、時刻情報の通知に、16(octets)×8(bit/octtet)÷115.2(bps)=3.3(ms)だけ時間を要する。実際の通信においてはこの時間に、更に、ソフトウエアの処理や通信プロトコルに関わる各種のオーバーヘッドが加わることになる。この状況で通知された時刻情報をそのままスレーブシステムにセットした場合、マスタシステムとスレーブシステムとの間で要求される精度の時刻同期が成り立たなくなる。
また、このことは、図8に示すマスタシステム301とスレーブシステム302とは別に、例えば、時刻情報を維持するリアルタイムクロック等、時刻情報を格納するシステムを接続した場合においても同様の問題が発生する。すなわち、通信バスを経由して直接時刻情報の送受を行う場合、時刻同期精度の観点から常に問題が生じうる。
一方、常に遅延が一定であることが保証される場合は、スレーブシステムに時刻情報をセットするときに、この遅延分を差し引きすることで同期精度を保つことができるが、遅延時間が一定でない場合はこの方法を利用することができない。具体的に、マスタシステムとスレーブシステムとの間の通信遅延を予め見積もることができない例として、同期情報通知のデータと、センサデータや無線データ等そのアプリケーションデータが同じ通信路で送受されている場合、アプリケーションデータが送受信中であるという理由によりマスタシステム側から所望のタイミングでスレーブシステムに時刻情報を通知することができないことが考えられる。この結果として時刻情報の通知に必要な時間が他の通信状況に影響されてしまい、同期の精度が低下する。
また、同期情報通知のための通信が他の通信に対して優先的に実行できない場合も考えられる。これは、時刻同期情報の通知にアプリケーション通信を一時的に停止することで回避することができる。しかしながら、一般的に時刻同期情報はマスタシステムとスレーブシステムとの間の通信において補助的な位置づけ、つまり、本来、マスタシステム間で通信させたいセンサデータや無線データなどと比べて優先度が低い通信である。このため、本来通信させたいアプリケーションデータに優先して同期情報を送ることは、システム面、アプリケーション面に影響を与える可能性がある。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、マスタシステムとスレーブシステムとの間の通信遅延や通信状況に依存することなく定期的な時刻同期が可能な、ネットワーク機器、および同機器における時刻同期方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために本発明は、時刻情報配信元と通信を行って時刻情報を取得するマスタシステムと、前記マスタシステムから時刻情報の提供を受けて時刻同期を行なうスレーブシステムとからなるネットワーク機器であって、前記マスタシステムと前記スレーブシステムとの間で通信を行なう通信パスとは別に、前記マスタシステムから前記スレーブシステムに対して同期信号を送信する送信パスを設け、前記マスタシステムは、
前記スレーブシステムに対し、前記通信パスを介して予め定められた単位時刻の精度で前記時刻情報を通知する時刻情報送信部と、前記時刻情報を通知した後、前記通知した時刻に前記送信パスを介して前記単位時刻以下の時刻情報をリセットする前記同期信号を送信する同期信号送信部と、を備え、前記スレーブシステムは、前記同期信号を受信した時点で、内部で計時している時刻を前記通知された時刻情報に設定し直して計時を再開する時刻同期制御部、を備え、前記時刻同期制御部にて、前記マスタシステムの時刻に比べ前記スレーブシステムの時刻に遅れが生じている場合は前記単位時刻以下の時刻情報の切り上げ処理を行い、前記マスタシステムに比べ前記スレーブシステムの時刻に進みが生じている場合は前記単位時刻以下の時刻情報の切り下げ処理を行なうことを特徴とする。
本発明によれば、通信パスとは別に、マスタシステムからスレーブシステムに対して同期信号を送信する独立した送信パスを設けることにより、マスタシステムでは、通信パスを介して時刻情報を通知した後、通知した時刻に送信パスを介して単位時刻以下の時刻情報をリセットする同期信号を定期的に送信する。そして、スレーブシステムでは、同期信号を受信した時点で、内部で計時している時刻を通知された時刻情報に設定し直して計時を再開する。このため、マスタシステムとスレーブシステム間の時刻情報通知のための遅延に起因する時刻同期のずれを回避することが出来、同期信号により、マスタシステムやスレーブシステムの処理状況、あるいはマスタシステムとスレーブシステムとの間の通信状況に依存しない同期信号のやりとりが可能なネットワーク機器を提供することができる。また、本発明によれば、単位時刻以下の時刻情報の切り上げあるいは切り下げ処理によって時刻設定が行なわれるため、スレーブシステム側の時刻設定が容易になる。
本発明において、前記単位時刻の精度は、前記通信の遅延による影響を無視出来ることを特徴とする。本発明によれば、アプリケーションが要求する精度に依存せず、比較的ラフな精度の時刻通知で、マスタシステムとスレーブシステム間の時刻情報通知のための遅延に起因する時刻同期のずれを回避することができる。
本発明において、前記マスタシステムは、前記同期信号送信部にて、前記送信パスを介して次の同期信号を送信した後、前記スレーブシステムに設定すべき前記単位時刻以下のアライメント値を示すアライメント信号を送信し、前記スレーブシステムは、前記時刻同期制御部にて前記アライメント信号を受信すると、内部で計時している時刻をリセットし、前記アライメント値に再設定して計時を再開することを特徴とする。本発明によれば、アライメント信号を送信するタイミングを予めスレーブシステムに通知しておくことで任意のタイミングで同期信号のやりとりが可能になる。このため、マスタシステムで同期信号を送信するのが困難であり、あるいは同期信号を定期的に送信することが困難な場合であってもスレーブシステム側での時刻同期が可能になる。
また、本発明は、時刻情報配信元と通信を行って時刻情報を取得するマスタシステムと、前記マスタシステムから時刻情報の提供を受けて時刻同期を行なうスレーブシステムとからなるネットワーク機器であって、前記スレーブシステムに対し、前記マスタシステムとは非同期に所定の間隔でタイミング信号を送信するタイミングジェネレータを備え、前記マスタシステムは、前記スレーブシステムに対し、前記時刻情報の他に、前記時刻情報の単位時刻以下の時刻をリセットする同期信号と、前記単位時刻以下のアライメント値を示すアライメント信号とを送信する同期情報送信部を備え、前記スレーブシステムは、前記マスタシステムから前記同期信号を受信すると、内部で計時している時刻を前記マスタシステムから通知される時刻情報に再設定して計時を再開し、前記タイミングジェネレータから送信される前記タイミング信号の到来を待って、前記内部で計時している時刻を、前記マスタシステムから受信した前記アライメント信号が示すアライメント値に設定する時刻同期制御部、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、スレーブシステムに対しマスタシステムとは非同期に所定の間隔でタイミング信号を送信するタイミングジェネレータを備え、マスタシステムが、時刻情報の他に、時刻情報の単位時刻以下の時刻をリセットする同期信号と、アライメント値を送信する。これを受けてスレーブシステムが、内部で計時している時刻を受信した時刻情報に再設定して計時を再開し、タイミングジェネレータから所定の間隔で送信されるタイミング信号の到来を待って、受信したアライメント値を設定する。このため、マスタシステムが高優度の割り込みを処理中である等、アライメント信号の送信が待たされる場合であっても、タイミングジェネレータによりマスタシステムの処理状況とは無関係に一定のタイミングでアライメント信号の送信が可能になるため、時刻同期を優先して処理することが可能なネットワーク機器を提供することができる。
本発明において、前記マスタシステムは、前記スレーブシステムに前記時刻情報を送信する前に、前記タイミングジェネレータに対し、前記タイミング信号の送出間隔を設定することを特徴とする。本発明によれば、マスタシステムがタイミングジェネレータのタイミング信号の送出間隔をコントロールすることにより、スレーブシステムに対して任意のタイミングでアライメント関係の信号を送信することができる。
また、本発明は、時刻情報配信元と通信を行って時刻情報を取得するマスタシステムと、前記マスタシステムから時刻情報の提供を受けて時刻同期を行なうスレーブシステムとからなるネットワーク機器における時刻同期方法であって、前記マスタシステムが、前記スレーブシステムに対し、前記マスタシステムと前記スレーブシステムとを接続する通信パスを介して前記通信の遅延による影響が無視できる単位時刻の精度で前記時刻情報を通知するステップと、前記マスタシステムが、前記時刻情報を通知した後、前記通知した時刻に、前記マスタシステムと前記スレーブシステムとを接続する前記通信パスとは独立して設けられる送信パスを介して前記単位時刻以下の時刻情報をリセットするステップと、前記スレーブシステムが、前記同期信号を受信した時点で、内部で計時している時刻を前記通知された時刻情報に設定し直して計時を再開するステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、マスタシステムでは、通信パスを介して時刻情報を通知した後、通知した時刻に通信パスとは独立して設けられる送信パスを介して単位時刻以下の時刻情報をリセットする同期信号を定期的に送信し、スレーブシステムでは、同期信号を受信した時点で、内部で計時している時刻を通知された時刻情報に設定し直して計時を再開する。このため、マスタシステムとスレーブシステム間の時刻情報通知の為の遅延に起因する時刻同期のずれを回避することが出来、同期信号により、マスタシステムやスレーブシステムの処理状況、あるいはマスタシステムとスレーブシステムとの間の通信状況に依存しない同期信号のやりとりが可能になる。
本発明は、時刻情報配信元と通信を行って時刻情報を取得するマスタシステムと、前記マスタシステムから時刻情報の提供を受けて時刻同期を行なうスレーブシステムと、前記スレーブシステムに、前記マスタシステムとは非同期に所定の間隔でタイミング信号を送信するタイミングジェネレータと、を備えたネットワーク機器における時刻同期方法であって、前記マスタシステムが、前記スレーブシステムに対し、前記時刻情報の他に、前記時刻情報の単位時刻以下の時刻をリセットする同期信号と、前記単位時刻以下のアライメント値を示すアライメント信号を送信するステップと、前記スレーブシステムが、前記マスタシステムから前記同期信号を受信すると、内部で計時している時刻を前記マスタシステムから送信される時刻情報に再設定して計時を再開するステップと、前記スレーブシステムが、前記タイミングジェネレータから送信される前記タイミング信号の到来を待って、前記内部で計時している時刻を前記マスタシステムから受信した前記アライメント信号が示すアライメント値に設定するステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、マスタシステムが、時刻情報の他に、時刻情報の単位時刻以下の時刻をリセットする同期信号と、アライメント値を送信し、これを受けたスレーブシステムが、内部で計時している時刻を受信した時刻情報に再設定して計時を再開し、タイミングジェネレータから所定の間隔で送信されるタイミング信号の到来を待ってマスタシステムから受信したアライメント値を設定する。このため、マスタシステムが高優度の割り込みを処理中である等、アライメント信号の送信が待たされる場合であっても、タイミングジェネレータによりマスタシステムの処理状況とは無関係に一定のタイミングでアライメント関連の信号の送信が可能になるため、時刻同期を優先して処理することが可能になる。
本発明によれば、マスタシステムとスレーブシステムとの間の通信遅延や通信状況に依存することなく定期的な時刻同期が可能な、ネットワーク機器、および同機器における時刻同期方法を提供することができる。
本発明の実施の形態1に係るネットワーク機器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るネットワーク機器により生成される通信フレームの構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るネットワーク機器による時刻同期の動作を時間軸上で示した図である。 本発明の実施の形態2に係るネットワーク機器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2に係るネットワーク機器の動作を時系列に示した動作シーケンス図である。 本発明の実施の形態2に係るネットワーク機器の応用例の構成を示すブロック図である。 従来のスター型ネットワークシステムの接続構成例を示す図である。 従来のネットワーク機器の時刻同期方法を説明するために引用した図である。 図8に示すマスタシステムとスレーブシステムが実装されるアクセスポイントの構成を示す図である。 従来のネットワーク機器で転送される時刻同期のための通信フレームのフォーマットを示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための実施の形態(以下、単に本実施形態という)について詳細に説明する。
(実施形態1の構成)
図1は、本実施形態1に係るネットワーク機器20Aの構成を示すブロック図である。図1によれば、ネットワーク機器20Aは、時刻情報配信元であるタイムサーバ10と通信を行って時刻情報を取得するマスタシステム21Aと、マスタシステム21Aから時刻情報の提供を受けて時刻同期を行なうスレーブシステム22Aとからなる。特徴は、マスタシステム21Aとスレーブシステム22Aとの間で通信を行なう通信パス23とは別に、マスタシステム21Aからスレーブシステム22Aに対して同期信号を送信する送信パス24を設けたことにある。
マスタシステム21Aは、スレーブシステム22Aに対し、通信パス23を介して通信の遅延による影響が無視できる単位時刻の精度で時刻情報を通知する時刻情報送信部211と、この時刻情報を通知した後、通知した時刻に送信パス24を介して単位時刻以下の時刻情報をリセットする同期信号を定期的に送信する同期信号送信部212と、を備えている。また、スレーブシステム22Aは、同期信号を受信した時点で、内部で計時している時刻を通知された時刻情報に設定し直して計時を再開する時刻同期制御部221、を備えている。
なお、タイムサーバ10とネットワーク機器20A(マスタシステム21A)とは、ネットワーク30等で接続され、マスタシステム21Aは、NTPのような時刻同期のためのプロトコルを用いてタイムサーバ10から時刻情報の配信を受けるものとする。
(実施形態1の動作)
図1に示すネットワーク機器20Aでは、まず、時刻同期のための通信プロトコルなどを用い、タイムサーバ10とマスタシステム21Aとの間で上記した時刻同期を行う(ステップS11)。その後、マスタシステム21Aでは、時刻情報送信部211がスレーブシステム22Aに対して通信パス23を用いたシリアル通信によって、例えば、図2(a)に示すフォーマットを持つ通信フレームを送信することにより時刻情報の通知を行う(ステップS12)。
このとき、通知する時刻情報は、マスタシステム21Aとスレーブシステム22Aとの間で通信遅延が発生することから、アプリケーションで要求される精度で通知することはしない。例えば、通信の遅延による影響が無視できる程度のラフな精度の時刻を通知するものでよい。具体的に、1ミリ秒の時刻精度が必要なアプリケーションにおいて、図2(a)に示すように、スレーブシステム22Aに、「2010/01/01,12:34:56」のように、秒単位の時刻を通知している。これに対し、従来の時刻同期方法では、図10に、「2010/01/01,12:34:56:789」として示したようにアプリケーションが要求するミリ秒単位で通知している。
続いて、時刻情報送信部211は、マスタシステム21Aの時刻が先に指定したタイミングで、スレーブシステム22Aに対し、通信パス23とは独立して設けられる送信パス24を介して同期信号を送信する(ステップS13)。通常、この信号はスレーブシステム22Aに対する割り込み信号として実現することが一般的であるが、マスタシステム21Aが所望のタイミングでスレーブシステム22Aに信号を送信し、スレーブシステム22Aがその信号に直ちに処理できる仕組みであれば、割り込みでなくてもよい。
スレーブシステム22Aでは、時刻同期制御部221が、マスタシステム21Aの同期信号送信部212から同期信号を受信したタイミングで、スレーブシステム22A自身で計時している時刻を、予め設定された時刻に設定してカウントを開始する。このようにして、時刻情報の同期処理を行った後、マスタシステム21Aとスレーブシステム22Aは、それぞれのシステム21A、22Aに実装されている仕組みを使用して時刻を維持する。一般的に、時刻維持は、それぞれのシステム21A、22Aに搭載されているクロックをカウントすることで実現される。しかしながら、使用するクロック源によりその特性はさまざまであり、一度正確に時刻同期をしたとしてもしばらく経過すると、マスタシステム21Aとスレーブシステム22Aとの間で時刻のずれが発生する。このため定期的な同期処理の実行が必要である。
図3(a)は、マスタシステム21Aとスレーブシステム22Aとの間における時刻同期方法をタイムシーケンスで示した図である。図中、時間軸方向に示される数値は、ms単位の時間を表している。つまり、“993”は、各システム21A、22A内部で秒未満の時刻が993msとなるタイミングを示している。図3(a)に時刻ずれ(Δt)と示したように、スレーブシステム22Aがマスタシステム21Aに対して0.3ms程度遅延している状況において、マスタシステム21Aから自身の持つ時刻のミリ秒単位が0になるタイミングにて同期信号としての時刻リセット信号(R)を送出する。スレーブシステム22Aの時刻同期制御部221は、この信号のタイミングにあわせてミリ秒単位の時刻を0にリセットしてカウントを再開する。このようにして時刻リセット信号(R)送信後の時刻のずれを補正することができる。
なお、スレーブシステム22A側の時刻設定の方法として、時刻同期制御部221は、マスタシステム21Aに比べてスレーブシステム22Aの方が遅れている場合、ミリ秒単位の切り上げの処理を行う。逆に、スレーブシステム22Aの方が進んでいる場合は、ミリ秒単位の切捨て処理を行う。
なお、図3(a)において、同期信号送信部212は、ミリ秒単位が0のタイミングで時刻リセット信号(R)を送出したが、マスタシステム21Aの時刻がxミリ秒のときに時刻リセット信号(R)を送信し、そのことが予めスレーブシステム22Aで把握しているのであれば、ミリ秒単位が0のときに信号を出す必要はない。図2(b)に、その場合に同期信号送信部212からスレーブシステム22Aに送信される通信フレームのフォーマットが、図3(b)に、その場合のマスタシステム21Aとスレーブシステム22Aとの間における時刻同期方法が時間軸上に示されている。これは、マスタシステム21Aの時刻のミリ秒単位が0となるときに時刻リセット信号を送信することが困難であり、または時刻リセット信号を一定の間隔で送信することが困難であった場合の対応であり、マスタシステム21A側に対して予め図2(b)に示すフォーマットにしたがい、次のアライメント信号を入力したときにスレーブシステム22A側で設定すべきミリ秒単位の数値を指定しておく方法である。
具体的に、図2(b)に示す通信フレームは、スレーブシステム22Aがアライメント信号を受信したときに、ミリ秒単位の時刻を「789ms(アライメント値)」に再設定するという情報をマスタシステム21が指示するコマンドである。マスタシステム21Aの同期信号送信部212は、図3(b)に示すように、マスタシステム21Aが持つミリ秒単位の時刻が789msになるタイミングでアライメント信号(Ali)を送出する。これを受けたスレーブシステム22Aは、時刻同期制御部221が、スレーブシステム22A自身でカウントしていた時間情報をリセットし、ミリ秒単位の時刻を、予め設定された「789ms」にセットしなおしてカウントを再開する。
なお、上記の例ではミリ秒単位の例を扱ったが、例えば、10ミリ秒、100ミリ秒単位のようにもっと荒い単位時刻であっても、あるいは10マイクロ秒、100マイクロ秒等、より細かな単位時刻であってもかまわない。いずれにしてもシステム21、22間で必要とされる時刻同期精度でこのシーケンスを実行すればよい。
(実施形態1の効果)
以上説明のように、本実施形態1に係るネットワーク機器20Aによれば、マスタシステム21Aとスレーブシステム22Aとの間の時刻情報通知のための通信遅延に起因する時刻同期のずれを回避することができる。また、マスタシステム21Aはスレーブシステム22Aに対し、通信パス23とは独立して設けられる送信パス24を介して同期信号(アライメント信号)を送信することにより、マスタシステム21Aやスレーブシステム22Aの処理状況や両システム21A、22A間の通信状況に依存しない同期情報のやり取りが可能になる。更には、予めアライメント信号を送信するタイミングをスレーブシステム22A側に通知しておくことにより、任意のタイミングで同期信号を送受信することが可能になる。
(実施形態2の構成)
上記した実施形態1に係るネットワーク機器20Aでは、時刻リセット信号やアライメント信号(以下、総称してアライメント信号という)は、コマンドによって発行される。このように、アライメント信号がソフトウエアにより生成されるか、あるいはマスタシステム21Aが非リアルタイム環境で動作している場合には、アライメント信号を送信するタイミングでのマスタシステム21Aの内部処理状況によってはアライメント信号の送出が遅延する場合がある。例えば、マスタシステム21Aが高優先度の割り込み処理を実行中等である。これを回避するためには、アライメント信号の送出を優先的に処理する方法が必要である。これを保証する仕組みについて実施形態2として以下に説明する。
図4は、本実施形態2に係るネットワーク機器20Bの構成を示すブロック図である。図4によれば、ネットワーク機器20Bは、時刻情報配信元であるタイムサーバ10と通信を行って時刻情報を取得するマスタシステム21Bと、マスタシステム21Bから時刻情報の提供を受けて時刻同期を行なうスレーブシステム22Bとからなる。図1に示す実施形態1との差異は、上記構成に、スレーブシステム22Bに対し、マスタシステム21Bとは非同期に所定の間隔でタイミング信号を送信する、アライメント信号源としてのタイミングジェネレータ25を付加したことにある。図1に示す実施形態1のスレーブシステム22A側との構成上の差異は、送信パス24に代わって、タイミングジェネレータ25が接続されていることにある。
マスタシステム21Bは、スレーブシステム22Bに対し、時刻情報の他に、時刻情報の単位時刻以下の時刻をリセットする同期信号及び/又は、単位時刻以下のアライメント値を示すアライメント信号を送信する同期信号送信部213と、スレーブシステム22Bに時刻情報を送信する前に、タイミングジェネレータ25に対してタイミング信号の送出間隔を設定するタイミング信号送出間隔設定部214と、を備えている。また、スレーブシステム22Bは、マスタシステム21Bから同期信号を受信すると、内部で計時している時刻をマスタシステム21Bから通知される時刻情報に再設定して計時を再開し、タイミングジェネレータ25から送信されるタイミング信号の到来を待って、内部で計時している時刻を、マスタシステム21Bから受信したアライメント信号が示すアライメント値に設定する時刻同期制御部222、を備えている。
なお、アライメント信号源として、マスタシステム21Bとスレーブシステム22Bの外部に接続されるタイミングジェネレータ25は、ある決められたタイミングにおいてアライメント値設定のためのタイミング信号を送出できるものであれば、マイクロプロセッサを含む別システムであってもIC(Integrated Circuit)単体であってもかまわない。タイミングジェネレータ25の具体例として、RTC(Real Time Clock)の採用が考えられる。通常このようなICには、例えば、1秒間隔等、定間隔で信号を送出する機能があり、この機能をアライメント信号として使用するものとする。時刻の正確性が必要な場合、高精度な温度補償型水晶を搭載したRTCを利用する。
(実施形態2の動作)
以下、図4に示す本実施形態2に係るネットワーク機器20Bの動作について、図5示す動作シーケンス図を参照して詳細に説明する。
まず、マスタシステム21Bでは、タイムサーバ10とネットワーク30を介して通信を行うことにより時刻同期のための情報を取得する(ステップS101)。次に、マスタシステム21Bでは、タイミング信号送出間隔設定部214が、タイミングジェネレータ25に対してアライメント値を設定するトリガとなるタイミング信号の送出間隔を設定する(ステップS102)。その後、マスタシステム21Bでは、同期信号送信部213が、スレーブシステム22Bに対して時刻情報を(ステップS103)、続いて時刻リセットやアライメント値等、アライメントに関する情報を送信する(ステップS104)。
これを受けたスレーブシステム22Bでは、時刻同期制御部222が、内部の時刻を同期信号送信部213によってマスタシステム21Bから通知された時刻に設定し、スレーブシステム22B自身で時刻をカウントしながら、タイミングジェネレータ25からのアライメントを起動するタイミング信号の到来を待つ(ステップS105)。そして、スレーブシステム22Bでは、時刻同期制御部222が、タイミングジェネレータ25からアライメントを起動するタイミング信号が到達したことを契機に、内部でカウントしていた時刻をリセットし、マスタシステム21Bの同期信号送信部213から指定された時刻に指定されたアライメント値にしたがいアライメントする(ステップS106)。
なお、タイミング信号の送出間隔、時刻情報の設定、アライメント値の設定は、搭載するシステムの構成や特性により、その順番を入れ替え、あるいは一部を省略してもよい。また、本実施形態2に係るネットワーク機器20Bでは、タイミング信号の送出間隔はマスタシステム21B(タイミング信号送出間隔設定部214)が設定したが、スレーブシステム22Bが設定しても良く、予めタイミングジェネレータ25に設定されている値を使用してもよい。更に、タイミングジェネレータ25により生成される、リセットやアライメント値を設定する契機になるタイミング信号は、スレーブシステム22Bにのみ供給されているが、マスタシステム21Bにも供給することで、アライメント関連の値を決定する際に利用することも可能である。
(実施形態2の応用例)
上記したタイミングジェネレータ25を使用して時刻同期を行うネットワーク機器20Bの具体的な実装例として、図6に示すISA(International Society of Automation)100ネットワークのバックボーンルータ100を例示して説明する。
ここでは、バックボーンルータ100には、バックボーン側のネットワーク処理を行うバックボーンネットワークシステム(BNS101)と、無線側の処理を行う無線ネットワークシステム(WNS102)の2つのシステムが搭載され、それぞれが別のプロセッサで動作する。タイムサーバは、不図示のバックボーン側に存在し、BNS101がこのタイムサーバと時刻同期を行い、さらに同期した時刻をWNS102に通知する場合の動作について説明する。
本応用例において、バックボーンルータに含まれるBNS101の時刻管理部110、およびWNS102の時刻管理部120は、それぞれにおいて搭載された時刻カウントクロック源130、140を使用して時刻情報を維持する。しかしながら一般的なシステムにおいて、この時刻カウントクロック源130、140は、アプリケーションの要求に対して十分な精度を持っていないことが多く、この場合、要求された精度で時間を刻み続けることができない。このため、各システム101、102が持つ時刻スウントクロック源130、140とは別に、アプリケーション要求を満たす精度を持った高精度クロック源103をバックボーンルータに搭載し、一定、あるいはBNS101が設定した間隔で各システム101、102に対してタイムティックを供給する。このタイムティック供給は、各システム101、102に対して同時に通知する(Tick供給)。
タイムティックは、各システム101、102の時刻管理部110、120がそれぞれ持つ外部クロック割り込み管理部112、122のそれぞれに接続され、各システム191、102のプロセッサは、このティックのタイミングで内部の時刻保持部111、121が持つ時刻情報をアライメントする。例えば、タイムティックが1秒間隔で設定された場合、1秒ごとに時刻情報のアライメントが行われる。以下に、タイムティックが1秒間隔で供給され、1ミリ秒の精度でWNS102が時刻同期する場合の動作説明を行う。
タイムサーバと同期したBNS101は、同期した時刻情報を時刻管理部110の時刻保持部111にセットし、時刻カウントクロック源130から供給されるクロックを基にミリ秒精度で時刻を刻む。その後、高精度クロック源103からティックが入力されたタイミングで、時刻保持部111が持つ時刻情報をミリ秒単位でキャプチャする。ここでは、一般的にマイコンなどに搭載されているタイマキャプチャ機能を使ってハードウエア的に取得する。
次に、BNS101は、キャプチャした時刻情報のミリ秒単位の時刻を「オフセット情報」としてWNS102に通知する。例えば、BNS101側でティックをキャプチャした時刻が12:34:56.789であった場合、789msをオフセット情報としてWNS102に通知する。この動作の事前、あるいは事後に、別途秒単位の時刻情報、ここでは、12:34:56の情報を通知する必要がある。
この情報を受信したWNS102は、ティックを受信したタイミングで自身の時刻管理部120が持つ時刻情報のミリ秒単位の時間を789msにアライメントし直すことでBNS101とミリ秒単位で時刻同期を行うことができる。この動作は、図3(b)に示したタイムシーケンス図にしたがう。
なお、上記の応用例では、時刻情報をミリ秒単位で同期させる例を説明したが、アプリケーションの要求と時刻管理機能で格納可能な時刻精度に応じた精度を同じ仕組みで実現することができる。また、ここでは2つのシステム(BNS101とWNS102)間の同期に関する時刻同期の方法について説明したが、高精度クロック源103からのティック信号供給先を増やすことで3システム以上の時刻同期についても同じ方法で実現可能である。
(実施形態2の効果)
以上説明のように本実施形態2に係るネットワーク機器20Bによれば、スレーブシステム22Bに対しマスタシステム21Bとは非同期に所定の間隔でタイミング信号を送信するタイミングジェネレータ25を備え、マスタシステム21Bが、時刻情報の他に、時刻情報の単位時刻以下の時刻をリセットする同期信号と、アライメント値を送信する。これを受けてスレーブシステム22Bが、内部で計時している時刻を受信した時刻情報に再設定して計時を再開し、タイミングジェネレータ25から所定の間隔で送信されるタイミング信号の到来を待って、受信したアライメント値を設定する。
このため、マスタシステム21Bが高い優先度の割り込みを処理中である等、アライメント信号の送信が待たされる場合であっても、タイミングジェネレータ25により、マスタシステム21Bの処理状況とは無関係に一定のタイミングでアライメント信号の送信が可能になるため、時刻同期を優先して処理することが可能なネットワーク機器20Bを提供することができる。
本発明は、実施形態1、2ともに、タイムサーバ10と直接時刻同期することのできないスレーブシステム22A(22B)を、マスタシステム21A(21B)を経由させて所望の精度で時刻同期させるものであり、このような時刻同期が必要とされるネットワークにおいて、例えば、上位ネットワークから時刻情報を受信した無線ネットワーク機器としてのアクセスポイントが、その情報を無線機器に配信するためにアクセスポイント内部のアーキテクチャを提供するものである。具体的に、アクセスポイントを構成するマスタシステムとスレーブシステム間の時刻同期にフォーカスしたものであり、タイムサーバ10の有無はと無関係である。但し、実際の応用においては、タイムサーバ10のような役割が必要とされるケースが多く、また存在しなくてもその機能がマスタシステム21A(21B)に含まれるような構成が考えられるため、本実施形態ではいずれもタイムサーバ10の存在を示した。
なお、本実施形態に係るネットワーク機器20A、20Bは、TDMA方式にしたがい通信を行うシステム全般への適用が可能である。例えば、ネットワーク上に配置された時刻リファレンスに各通信ノードを同期させて通信させるようなシステムに同様な方法で応用することができる。
(ネットワーク機器における時刻同期方法)
なお、本発明の実施形態1に係るネットワーク機器における時刻同期方法は、例えば、図1において、時刻情報配信元と通信を行って時刻情報を取得するマスタシステム21Aと、前記マスタシステム21Aから時刻情報の提供を受けて時刻同期を行なうスレーブシステム22Aとからなるネットワーク機器20Aにおける時刻同期方法である。そして、前記マスタシステム21Aが、前記スレーブシステム22Aに対し、前記マスタシステム21Aと前記スレーブシステム22Aとを接続する通信パス23を介して前記通信の遅延による影響が無視できる単位時刻の精度で前記時刻情報を通知するステップ(S12)と、前記マスタシステム21Aが、前記時刻情報を通知した後、前記通知した時刻に、前記マスタシステム21Aと前記スレーブシステム22Aとを接続する前記通信パス23とは独立して設けられる送信パス24を介して前記単位時刻以下の時刻情報を定期的にリセットするステップ(S13)と、前記スレーブシステム22Aが、前記同期信号を受信した時点で、内部で計時している時刻を前記通知された時刻情報に設定し直して計時を再開するステップと、を有するものである。
本実施形態1に係るネットワーク機器における時刻同期方法によれば、マスタシステム21Aでは、通信パス23を介して時刻情報を通知した後、通知した時刻に通信パス23とは独立して設けられる送信パス24を介して単位時刻以下の時刻情報をリセットする同期信号を定期的に送信し、スレーブシステム22Aでは、同期信号を受信した時点で、内部で計時している時刻を通知された時刻情報に設定し直して計時を再開する。このため、マスタシステム21Aとスレーブシステム22A間の時刻情報通知のための遅延に起因する時刻同期のずれを回避することが出来、同期信号により、マスタシステム21Aやスレーブシステム22Aの処理状況、あるいはマスタシステム21Aとスレーブシステム22Aとの間の通信状況に依存しない同期信号のやりとりが可能になる。
また、本実施形態2に係るネットワーク機器における時刻同期方法は、例えば、図4において、時刻情報配信元と通信を行って時刻情報を取得するマスタシステム21Bと、前記マスタシステム21Bから時刻情報の提供を受けて時刻同期を行なうスレーブシステム22Bと、前記スレーブシステム22Bに、前記マスタシステム21Bとは非同期に所定の間隔でタイミング信号を送信するタイミングジェネレータ25と、を備えたネットワーク機器20Bにおける時刻同期方法である。そして、例えば、図5において、前記マスタシステム21Bが、前記スレーブシステム22Bに対し、前記時刻情報の他に、前記時刻情報の単位時刻以下の時刻をリセットする同期信号と、前記単位時刻以下のアライメント値を示すアライメント信号とを送信するステップ(S103、S104)と、前記スレーブシステム22Bが、前記マスタシステム21Bから前記同期信号を受信すると、内部で計時している時刻を前記マスタシステム21Aから送信される時刻情報に再設定して計時を再開するステップ(S105)と、前記スレーブシステム22Bが、前記タイミングジェネレータ25から送信される前記タイミング信号の到来を待って、前記内部で計時している時刻を前記マスタシステム21Bから受信した前記アライメント信号が示すアライメント値に設定するステップ(S106)と、を有するものである。
本実施形態2に係るネットワーク機器における時刻同期方法によれば、マスタシステム21Bが、時刻情報の他に、時刻情報の単位時刻以下の時刻をリセットする同期信号と、アライメント値を送信し、これを受けたスレーブシステム22Bが、内部で計時している時刻を受信した時刻情報に再設定して計時を再開し、タイミングジェネレータ25から所定の間隔で送信されるタイミング信号の到来を待ってマスタシステム21Bから受信したアライメント値を設定する。このため、マスタシステム21Bが高優先度の割り込みを処理中である等、アライメント信号の送信が待たされる場合であっても、タイミングジェネレータ25によりマスタシステム21Aの処理状況とは無関係に一定のタイミングでアライメント関連の信号の送信が可能になるため、時刻同期を優先して処理することが可能になる。
以上説明のように本発明のネットワーク機器および同機器を用いた時刻同期方法によれば、マスタシステムとスレーブシステムとの間の通信遅延や通信状況に依存することなく定期的な時刻同期を可能にする。本発明によれば、軽微なハードウエアの改変と、対応するソフトウエアの実装のみで実現できるため、従来の方法を採用するネットワーク機器の多くに適用が可能である。またハードウエアの実装コストは、従来の方法とほとんど変わることがない。
以上、本実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またそのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10・・タイムサーバ、20A(20B)・・ネットワーク機器、21A(21B)・・マスタシステム、22A(22B)・・スレーブシステム、23・・通信パス、24・・送信パス、25・・タイミングジェネレータ、30・・ネットワーク、100・・バックボーンルータ、101・・バックボーンネットワークシステム(BNS)、102・・無線ネットワークシステム(WNS)、103高精度クロック源、110、120・・時刻管理部、111、121・・時刻保持部、112、122・・外部クロック割り込み管理部、130、140・・時刻カウントクロック源、211・・時刻情報送信部、212、213・・同期信号送信部、214・・タイミング信号送出間隔設定部、221、222・・時刻同期制御部

Claims (7)

  1. 時刻情報配信元と通信を行って時刻情報を取得するマスタシステムと、前記マスタシステムから時刻情報の提供を受けて時刻同期を行なうスレーブシステムとからなるネットワーク機器であって、
    前記マスタシステムと前記スレーブシステムとの間で通信を行なう通信パスとは別に、前記マスタシステムから前記スレーブシステムに対して同期信号を送信する送信パスを設け、
    前記マスタシステムは、前記スレーブシステムに対し、前記通信パスを介して予め定められた単位時刻の精度で前記時刻情報を通知する時刻情報送信部と、前記時刻情報を通知した後、前記通知した時刻に前記送信パスを介して前記単位時刻以下の時刻情報をリセットする前記同期信号を送信する同期信号送信部と、を備え、
    前記スレーブシステムは、
    前記同期信号を受信した時点で、内部で計時している時刻を前記通知された時刻情報に設定し直して計時を再開する時刻同期制御部、を備え、前記時刻同期制御部にて、前記マスタシステムの時刻に比べ前記スレーブシステムの時刻に遅れが生じている場合は前記単位時刻以下の時刻情報の切り上げ処理を行い、前記マスタシステムに比べ前記スレーブシステムの時刻に進みが生じている場合は前記単位時刻以下の時刻情報の切り下げ処理を行なうことを特徴とするネットワーク機器。
  2. 前記単位時刻の精度は、
    前記通信の遅延による影響を無視できることを特徴とする請求項1記載のネットワーク機器。
  3. 前記マスタシステムは、
    前記同期信号送信部にて、前記送信パスを介して次の同期信号を送信した後、前記スレーブシステムに設定すべき前記単位時刻以下のアライメント値を示すアライメント信号を送信し、
    前記スレーブシステムは、
    前記時刻同期制御部にて前記アライメント信号を受信すると、内部で計時している時刻をリセットし、前記アライメント値に再設定して計時を再開することを特徴とする請求項1記載のネットワーク機器。
  4. 時刻情報配信元と通信を行って時刻情報を取得するマスタシステムと、前記マスタシステムから時刻情報の提供を受けて時刻同期を行なうスレーブシステムとからなるネットワーク機器であって、
    前記スレーブシステムに対し、前記マスタシステムとは非同期に所定の間隔でタイミング信号を送信するタイミングジェネレータを備え、
    前記マスタシステムは、前記スレーブシステムに対し、前記時刻情報の他に、前記時刻情報の単位時刻以下の時刻をリセットする同期信号、または前記単位時刻以下のアライメント値を示すアライメント信号を送信する同期情報送信部を備え、
    前記スレーブシステムは、前記マスタシステムから前記同期信号を受信すると、内部で計時している時刻を前記マスタシステムから通知される時刻情報に再設定して計時を再開し、前記タイミングジェネレータから送信される前記タイミング信号の到来を待って、前記内部で計時している時刻を、前記マスタシステムから受信した前記アライメント信号が示すアライメント値に設定する時刻同期制御部、を備えることを特徴とするネットワーク機器。
  5. 前記マスタシステムは、
    前記スレーブシステムに前記時刻情報を送信する前に、前記タイミングジェネレータに対し、前記タイミング信号の送出間隔を設定することを特徴とする請求項記載のネットワーク機器。
  6. 時刻情報配信元と通信を行って時刻情報を取得するマスタシステムと、前記マスタシステムから時刻情報の提供を受けて時刻同期を行なうスレーブシステムとからなるネットワーク機器における時刻同期方法であって、
    前記マスタシステムが、
    前記スレーブシステムに対し、前記マスタシステムと前記スレーブシステムとを接続する通信パスを介して前記通信の遅延による影響が無視できる単位時刻の精度で前記時刻情報を通知するステップと、
    前記マスタシステムが、
    前記時刻情報を通知した後、前記通知した時刻に、前記マスタシステムと前記スレーブシステムとを接続する前記通信パスとは独立して設けられる送信パスを介して前記単位時刻以下の時刻情報をリセットするステップと、
    前記スレーブシステムが、
    同期信号を受信した時点で、内部で計時している時刻を前記通知された時刻情報に設定し直して計時を再開するステップと、
    を有することを特徴とするネットワーク機器における時刻同期方法。
  7. 時刻情報配信元と通信を行って時刻情報を取得するマスタシステムと、前記マスタシステムから時刻情報の提供を受けて時刻同期を行なうスレーブシステムと、前記スレーブシステムに、前記マスタシステムとは非同期に所定の間隔でタイミング信号を送信するタイミングジェネレータと、を備えたネットワーク機器における時刻同期方法であって、
    前記マスタシステムが、
    前記スレーブシステムに対し、前記時刻情報の他に、前記時刻情報の単位時刻以下の時刻をリセットする同期信号と、前記単位時刻以下のアライメント値を示すアライメント信号とを送信するステップと、
    前記スレーブシステムが、
    前記マスタシステムから前記同期信号を受信すると、内部で計時している時刻を前記マスタシステムから送信される時刻情報に再設定して計時を再開するステップと、
    前記スレーブシステムが、
    前記タイミングジェネレータから送信される前記タイミング信号の到来を待って、前記内部で計時している時刻を前記マスタシステムから受信した前記アライメント信号が示すアライメント値に設定するステップと、
    を有することを特徴とするネットワーク機器における時刻同期方法。
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