JP5625876B2 - 焦点検出光学系 - Google Patents

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Description

本発明は、主に一眼レフカメラに使用される、位相差方式の焦点検出光学系に関する。
従来一眼レフカメラでは、焦点状態を検出する焦点検出光学系として、少なくとも一対のレンズを有するセパレーターレンズによって撮影レンズの予定結像面上の被写体像を一対のラインセンサー領域上に再結像させる、いわゆるTTL位相差検出方式が使用されている。
セパレーターレンズに樹脂レンズを用いた場合、温度変化によってセパレーターレンズの一対のレンズ間隔(芯間)が変化し、ラインセンサー上の像間隔が変化することで焦点検出誤差が生じる。このため特許文献1では、樹脂製セパレーターレンズを有する焦点検出光学系において、焦点検出装置の温度を温度センサーにより検出してその検出温度に応じてデフォーカス量のデータを補正している。しかし、温度センサーの検出精度や応答性が悪いと依然として焦点検出誤差が生じてしまう。
特許文献2には、セパレーターレンズを樹脂レンズとガラスレンズのハイブリッドレンズで構成して、温度変化及び湿度変化によるセパレーターレンズの芯間変化を小さくした焦点検出装置が記載されているが、焦点検出光学系の全長が長い。
特許文献3では、焦点検出光学系の全長を短くするために、セパレーターレンズの前方に負の屈折力を有する補助レンズを配置している。すなわち特許文献3には、撮影レンズの予定結像面の後方に配置されたコンデンサーレンズと、このコンデンサーレンズの後方に配置された補助レンズと、この補助レンズの後方に配置された少なくとも一対のレンズを有するセパレーターレンズとを有し、補助レンズを負の屈折力を持つ樹脂補助レンズと正の屈折力を持つガラス補助レンズとで構成し、セパレーターレンズを樹脂レンズで構成した焦点検出光学系が記載されている。この構成によって、樹脂製セパレーターレンズの芯間変化による焦点位置変化と、補助レンズの屈折力変化による焦点位置変化とを相殺させている。
特開昭60−235110号公報 特開平2−1801号公報 特開2008−286853号公報
しかしながら、特許文献3記載の焦点検出光学系にあっては、樹脂製セパレーターレンズの芯間変化による焦点位置変化を相殺するためには、負の屈折力が大きい樹脂補助レンズと、この樹脂補助レンズの大きな負の屈折力を打ち消すための大きい正の屈折力の補助ガラスレンズとが必要であり、その結果、両レンズの偏心による焦点検出誤差が生じやすいという問題がある。また、部品点数が増加するという問題もある。
本発明は、上記問題意識に基づいてなされたものであり、部品点数が少なく、光学系の全長が短くコンパクトであり、環境温度変化によるセパレーターレンズの芯間変化を小さくして、焦点検出誤差が生じることなく焦点検出を行うことができる焦点検出光学系を得ることを目的とする。
本発明の焦点検出光学系は、セパレーターレンズとして、環境温度変化による芯間変化を無視できる線膨張(線膨張率)の小さいガラスモールドレンズ又はガラス基板に樹脂の曲面を形成したハイブリッドレンズを使用し、このガラスモールド又はハイブリッドのセパレーターレンズの前方に、1枚の負の屈折力を持つ樹脂製の補助レンズを配置し、さらにこの1枚の負の屈折力を持つ樹脂製の補助レンズの各種パラメータ(第1面(撮影レンズ側の面)と第2面(一対のセンサー側の面)の倍率、屈折力など)を適切に設定すれば、光学系のレンズ全長を短くするとともに、補助レンズの第1面で発生する焦点位置変化量と第2面で発生する焦点位置変化量を相殺させ、補助レンズ全体で発生する焦点位置変化を小さくすることができるとの着眼に基づいて完成されたものである。
すなわち、本発明の焦点検出光学系は、その一態様では、撮影レンズの予定結像面の後方に配置されたコンデンサーレンズと、該コンデンサーレンズの光軸に沿った後方に配置された補助レンズと、該補助レンズの後方に配置された少なくとも一対のレンズを有するセパレーターレンズとを有し、上記予定結像面上の被写体像を一対のセンサー領域上に再結像させる焦点検出光学系であって、上記補助レンズは1枚の負の屈折力を有する樹脂製のレンズであり、上記セパレーターレンズはガラスの基板と樹脂の曲面からなるハイブリッドレンズ、又はガラスレンズであり、上記補助レンズの第1面(撮影レンズ側の面)の倍率をm1、上記補助レンズの第2面(一対のセンサー側の面)の倍率をm2としたとき、以下の条件式(1)を満足することを特徴としている。
(1) 0.068<m1/m2<0.090
本発明の焦点検出光学系は、別の態様では、撮影レンズの予定結像面の後方に配置されたコンデンサーレンズと、該コンデンサーレンズの光軸に沿った後方に配置された補助レンズと、該補助レンズの後方に配置された少なくとも一対のレンズを有するセパレーターレンズとを有し、上記予定結像面上の被写体像を一対のセンサー領域上に再結像させる焦点検出光学系であって、上記補助レンズは1枚の負の屈折力を有する樹脂製のレンズであり、上記セパレーターレンズはガラスの基板と樹脂の曲面からなるハイブリッドレンズ、又はガラスレンズであり、上記補助レンズの第1面(撮影レンズ側の面)の焦点距離をf1、上記予定結像面から上記補助レンズの第1面までの空気換算長をs1、上記補助レンズの第2面(一対のセンサー側の面)の焦点距離をf2、上記予定結像面から上記補助レンズの第2面までの空気換算長をs2としたとき、以下の条件式(2)を満足することを特徴としている。
(2) −1.18<(f1/(s1+f1))/(f2/(s2+f2))<−0.88
ここで、「空気換算長」とは、媒質の光軸に沿った長さをその媒質の屈折率で除したものである。撮影レンズの予定結像面から補助レンズの第1面までの間、または撮影レンズの予定結像面から補助レンズの第2面までの間に複数の媒質がある場合の空気換算長は、各媒質の空気換算長の総和になる。
本発明の焦点検出光学系は、さらに別の態様では、撮影レンズの予定結像面の後方に配置されたコンデンサーレンズと、該コンデンサーレンズの光軸に沿った後方に配置された補助レンズと、該補助レンズの後方に配置された少なくとも一対のレンズを有するセパレーターレンズとを有し、上記予定結像面上の被写体像を一対のセンサー領域上に再結像させる焦点検出光学系であって、上記補助レンズは1枚の負の屈折力を有する樹脂製のレンズであり、上記セパレーターレンズはガラスの基板と樹脂の曲面からなるハイブリッドレンズ、又はガラスレンズであり、上記補助レンズの第1面(撮影レンズ側の面)の屈折力をp1、上記補助レンズの第2面(一対のセンサー側の面)の屈折力をp2としたとき、以下の条件式(3)を満足することを特徴としている。
(3) 1.8<p1/p2<2.2
本発明の焦点検出光学系は、焦点検出光学系全系の倍率をm0、上記補助レンズの倍率をm3としたとき、以下の条件式(4)を満足することが好ましい。
(4) −0.47<m0/m3<−0.37
本発明の焦点検出光学系は、上記セパレーターレンズを、ガラスの基板と樹脂の曲面からなるハイブリッドレンズ又は単一ガラスから成るガラスレンズとし、上記補助レンズと上記セパレーターレンズとの間に、該セパレーターレンズの一対のレンズに対向した一対の開口を有するセパレーターマスクを配置することができる。この構成において、上記セパレーターレンズの倍率をm4、上記セパレーターレンズの一対のレンズの頂点間距離(一対のレンズの光軸方向に最も突出した点を結んだ距離)をp[mm]、温度が30℃変化した場合の上記セパレーターレンズのガラス基板又は単一ガラスの線膨張をt、上記セパレーターマスクの一対の開口のそれぞれの中心を通過する主光線によって決まる焦点検出光学系のFナンバーをF、上記焦点検出光学系全系の倍率をm0としたとき、以下の条件式(5)を満足することが好ましい。
(5) 0<(m4−1)・p・t・F/m0<0.05[mm]
ここで、「線膨張」とは、線膨張率に温度変化量である30を乗じた数値である。
本発明の焦点検出光学系にあっては、上記セパレーターレンズを、ガラス材料をプレス成形によって製造したガラスモールド製とすることができる。
本発明によれば、部品点数が少なく、光学系の全長が短くコンパクトであり、環境温度変化によるセパレーターレンズの芯間変化を小さくして、焦点検出誤差が生じることなく焦点検出を行うことができる焦点検出光学系が得られる。
本発明を適用した焦点検出光学系の実施例1のレンズ構成図である。 本発明を適用した焦点検出光学系の実施例2のレンズ構成図である。 本発明を適用した焦点検出光学系の実施例3のレンズ構成図である。 本発明を適用した焦点検出光学系の実施例4のレンズ構成図である。 本発明を適用した焦点検出光学系の実施例5のレンズ構成図である。 実施例5にミラーを付加した実施例6のレンズ構成図である。 本発明を適用した焦点検出光学系の実施例7のレンズ構成図である。 焦点検出光学系の比較例のレンズ構成図である。
以下、本発明の実施例について、添付の図面を参照して詳細に説明する。図1ないし図7は、本発明の焦点検出光学系の実施例1ないし実施例7のレンズ構成図である。実施例1ないし実施例7の焦点検出光学系はいずれも、撮影レンズ(図示せず)の予定結像面I1の後方に順に配置された、コンデンサーレンズ10、補助レンズ20、セパレーターレンズ30、及びイメージセンサー(ラインセンサー)40を有している。コンデンサーレンズ10は、全実施例1−7を通じて、正の屈折力を持つ1枚の樹脂レンズで構成される。補助レンズ20は、全実施例1−7を通じて、負の屈折力を持つ1枚の樹脂レンズで構成される。セパレーターレンズ30は一対のレンズ31を備えていて、この一対のレンズ31によって、補助レンズ20から入射した被写体光束を瞳分割した一対の被写体像をイメージセンサー40の受光面IM上の対応する異なる領域に投影する。セパレーターレンズ30は、実施例1−4では、ガラス基板30A上に曲面を有する樹脂レンズ30Bを形成したハイブリッドレンズで構成され、実施例5−7では、ガラス製モールドレンズで構成される。実施例1−7を通じて、補助レンズ20とセパレーターレンズ30の間には、セパレーターレンズ30の一対のレンズ31に対向した一対の開口を有するセパレーターマスク(絞り)25が配置されている(セパレーターレンズ30の補助レンズ20側の面にセパレーターマスク25が貼付けられている)。実施例6では、コンデンサーレンズ10と補助レンズ20の間に、焦点検出光学系を折り返すためのミラー50が配置されている。
ここで、補助レンズ20の第1面(撮影レンズ側の面)による焦点位置変化df1、第2面(イメージセンサー40側の面)による焦点位置変化df2、及びセパレーターレンズ30による焦点位置変化dfsは下記式で表すことができる。
df1=−(1−1/m12・f1・q・(1/mc2
df2=−(1−1/m22・f2・q・(1/mc2・(1/m12
dfs=−(1−m4)・p・t・F/m0
但し、
1:補助レンズ20の第1面(撮影レンズ側の面)の焦点距離、
2:補助レンズ20の第2面(イメージセンサー40側の面)の焦点距離、
s:セパレーターレンズ30の焦点距離、
c:コンデンサーレンズ10の倍率、
0:焦点検出光学系の全系の倍率、
1:補助レンズ20の第1面(撮影レンズ側の面)の倍率、
2:補助レンズ20の第2面(イメージセンサー40側の面)の倍率、
4:セパレーターレンズ30の倍率、
p:セパレーターレンズ30の一対のレンズ31の頂点間距離(一対のレンズ31の光軸方向に最も突出した点を結んだ距離)、
q:温度が30℃変化した場合の樹脂補助レンズ20の焦点距離変化率(線膨張による形状変化と屈折率変化を合わせた値)、
F:セパレーターマスク25の一対の開口のそれぞれの中心を通過する主光線によって決まる焦点検出光学系のFナンバー、
t:温度が30℃変化した場合のセパレーターレンズ30のガラス基板30Aの線膨張、
である。
以上の補助レンズ20の第1面の焦点位置変化df1と第2面の焦点位置変化df2の和が一般的な環境温度内(20±30℃程度)で十分小さければ、温度変化にかかわらず焦点位置変化が小さい。すなわち、環境温度20±30℃内において、下記の焦点位置変化に関する条件(A)を満足すればよい。
(A) |df1+df2|<0.03
但し、焦点位置変化に関する許容量は撮像素子のピクセルサイズなどから決まる焦点深度幅などによって変わると考えられ、許容量としては例えば一眼レフカメラの場合、撮影レンズのFナンバーによっても変化するが、一般的には0.02mm乃至0.05mm程度とされる。つまり、各光学要素による焦点位置変化の和の絶対値が0.05mm未満、好ましくは0.02mm未満であればよい。
光学系を構成する要素は、コンデンサーレンズ10、補助レンズ20及びセパレーターレンズ30の3要素である。コンデンサーレンズ10は、正のパワーを持つ一方で撮影レンズの予定結像面の後方できわめて近い位置に配置される為、環境温度変化による焦点変化に対して無視できるものである。またセパレーターレンズ30はハイブリットもしくはガラスモールドとすることで環境温度変化による焦点変化に対して無視できるほどの変化量とすることができている。更に本実施形態では、光学系の全長短縮効果の高い補助レンズ20においても、環境温度変化による焦点変化を小さく保つための条件を設定している。
すなわち条件式(1)ないし条件式(3)はそれぞれ、補助レンズ20の第1面で発生する焦点位置変化量df1と第2面で発生する焦点位置変化量df2を相殺させ、補助レンズ20全体で発生する焦点位置変化を小さくするための条件式である。
条件式(1)及び(3)の上限を超えると、高温環境下において、主要被写体に対し焦点検出光学系による検出結果が合焦判定になるように撮影レンズのフォーカシングを行っても、撮影レンズが実際の撮像面に対しては合焦できていない前ピン状態(主要被写体が撮像面よりも物体側に結像した状態)となってしまう。条件式(1)及び(3)の下限を超えると、高温環境下において、主要被写体に対し焦点検出光学系による検出結果が合焦判定になるように撮影レンズのフォーカシングを行っても、撮影レンズが実際の撮像面に対しては合焦できていない後ピン状態(主要被写体が撮像面よりも奥側に結像した状態)となってしまう。
条件式(2)の上限を超えると、高温環境下において、主要被写体に対し焦点検出光学系による検出結果が合焦判定になるように撮影レンズのフォーカシングを行っても、撮影レンズが実際の撮像面に対しては合焦できていない後ピン状態(主要被写体が撮像面よりも奥側に結像した状態)となってしまう。条件式(2)の下限を超えると、高温環境下において、主要被写体に対し焦点検出光学系による検出結果が合焦判定になるように撮影レンズのフォーカシングを行っても、撮影レンズが実際の撮像面に対しては合焦できていない前ピン状態(主要被写体が撮像面よりも物体側に結像した状態)となってしまう。
条件式(4)は、焦点検出光学系全系の倍率m0と、補助レンズ20の倍率m3との比を規定している。条件式(4)は、光学系の全長を短くするとともに、実施例6のように、コンデンサーレンズ10と補助レンズ20の間に焦点検出光学系を折り返すためのミラー50を配置できるようにするための条件式である。
条件式(4)の上限を超えると、補助レンズ20の負の屈折力が小さくなりすぎて、焦点検出光学系の全長が長くなってしまう。条件式(4)の下限を超えると、コンデンサーレンズ10と補助レンズ20の間の距離が短くなりすぎて、実施例6のように、コンデンサーレンズ10と補助レンズ20の間に焦点検出光学系を折り返すためのミラー50を配置することが困難になる。
条件式(5)は、セパレーターレンズ30の倍率m4、セパレーターレンズ30の一対のレンズ31の頂点間距離(一対のレンズ31の光軸方向に最も突出した点を結んだ距離)p[mm]、温度が30℃変化した場合のセパレーターレンズ30のガラス基板又は単一ガラスの線膨張t、セパレーターマスク25の一対の開口のそれぞれの中心を通過する主光線によって決まる焦点検出光学系のFナンバーF、及び焦点検出光学系全系の倍率をm0の関係を規定している。条件式(5)は、セパレーターレンズに用いる材料の環境温度変化特性において適切なものを選択するための条件式である。また条件式(5)は、セパレーターレンズ30の線膨張による頂点間距離pの変化を抑えてセパレーターレンズ30による焦点位置変化dfsを小さくするための条件式である。ここで、「線膨張」とは、線膨張率に温度変化量である30を乗じた数値である。以下に示す実施例1−実施例4では、基板30Aの線膨張率は68×10-7/Kであり、30を乗ずることで線膨張t=0.0002となる。
条件式(5)の上限を超えると、セパレーターレンズの線膨張による芯間変化の為、高温環境下において、主要被写体に対し焦点検出光学系による検出結果が合焦判定になるように撮影レンズのフォーカシングを行っても、撮影レンズが実際の撮像面に対しては合焦できていない前ピン状態(主要被写体が撮像面よりも物体側に結像した状態)となってしまう。条件式(5)の下限を超えると、セパレーターレンズの線膨張による芯間変化の為、高温環境下において、主要被写体に対し焦点検出光学系による検出結果が合焦判定になるように撮影レンズのフォーカシングを行っても、撮影レンズが実際の撮像面に対しては合焦できていない後ピン状態(主要被写体が撮像面よりも奥側に結像した状態)となってしまう。
以下、具体的な実施例を示す。レンズ構成図及び表中において、rは曲率半径、dはレンズ厚又はレンズ間隔、Ndはd線に対する屈折率、νはd線に対するアッベ数をそれぞれ示している。
図1は、本発明の焦点検出光学系の第1実施例のレンズ構成図を示している。表1はその数値データである。この実施例1の焦点検出光学系は、撮影レンズ(図示せず)の予定結像面I1(面番号1)の後方に順に配置された、コンデンサーレンズ10(面番号2から3)、補助レンズ20(面番号4から5)、セパレーターレンズ30(面番号6から8)、及びイメージセンサー(ラインセンサー)40を有している。コンデンサーレンズ10は、正の屈折力を持つ1枚の樹脂レンズで構成される。補助レンズ20は、負の屈折力を持つ1枚の樹脂レンズで構成される。セパレーターレンズ30は一対のレンズ31を備えていて、この一対のレンズ31によって、補助レンズ20から入射した被写体光束を瞳分割した一対の被写体像をイメージセンサー40の受光面IM上の対応する異なる領域に投影する。セパレーターレンズ30は、ガラス基板30A上に曲面を有する樹脂レンズ30Bを形成したハイブリッドレンズで構成されている。補助レンズ20とセパレーターレンズ30の間には、セパレーターレンズ30の一対のレンズ31に対向した一対の開口を有するセパレーターマスク(絞り)25が配置されている(セパレーターレンズ30の補助レンズ20側の面にセパレーターマスク25が貼付けられている)。
図2は、本発明の焦点検出光学系の第2実施例のレンズ構成図を示している。表2はその数値データである。この実施例2の焦点検出光学系のレンズ構成は、実施例1の焦点検出光学系のレンズ構成と同様である。
図3は、本発明の焦点検出光学系の第3実施例のレンズ構成図を示している。表3はその数値データである。この実施例3の焦点検出光学系のレンズ構成は、実施例1の焦点検出光学系のレンズ構成と同様である。
図4は、本発明の焦点検出光学系の第4実施例のレンズ構成図を示している。表4はその数値データである。この実施例4の焦点検出光学系のレンズ構成は、実施例1の焦点検出光学系のレンズ構成と同様である。
図5は、本発明の焦点検出光学系の第5実施例のレンズ構成図を示している。表5はその数値データである。この実施例5の焦点検出光学系のレンズ構成は、セパレーターレンズ30がガラス製モールドレンズで構成されている点を除き、実施例1の焦点検出光学系のレンズ構成と同様である。
図6は、本発明の焦点検出光学系の第6実施例のレンズ構成図を示している。表6はその数値データである。この実施例6の焦点検出光学系のレンズ構成は、コンデンサーレンズ10と補助レンズ20の間に焦点検出光学系を折り返すためのミラー50が配置されている点を除き、実施例5のレンズ構成と同様である。
図7は、本発明の焦点検出光学系の第7実施例のレンズ構成図を示している。表7は、本発明の焦点検出光学系の第7実施例の数値データを示している。この実施例7の焦点検出光学系のレンズ構成は、実施例5の焦点検出光学系のレンズ構成と同様である。
比較例
図8は、焦点検出光学系の比較例のレンズ構成図を示している。表8はその数値データである。この比較例の焦点検出光学系は、撮影レンズ(図示せず)の予定結像面I1の後方に順に配置された、コンデンサーレンズ10、樹脂補助レンズ20、セパレーターマスク25、セパレーターレンズ30(ガラス基板30A、樹脂レンズ30B)、及びイメージセンサー40を有しており、樹脂補助レンズ20の各種パラメータ(第1面と第2面の倍率、屈折力など)が本願の実施例1−実施例7と異なっている。
表9には、実施例1ないし実施例7及び比較例の数値データを条件式(1)に当てはめた結果を示した。
表10には、実施例1ないし実施例7及び比較例の数値データを条件式(2)に当てはめた結果を示した。
表11には、実施例1ないし実施例7及び比較例の数値データを条件式(3)に当てはめた結果を示した。
表12には、実施例1ないし実施例7及び比較例の数値データを条件式(4)に当てはめた結果を示した。後述の表14に示すように、条件式(4)を満たさない比較例においては、焦点検出光学系の全長(光路長)は35.93mmであるのに対して、条件式(4)を満たす実施例1から実施例7の全長(光路長)は32.46mmから35.00mmであり、比較例に比べて約3%〜10%程度全長が短縮されている。
表13には、実施例1ないし実施例7及び比較例の数値データを条件式(5)に当てはめた結果を示した。
表14には、実施例1ないし実施例7及び比較例において、温度が30℃変化した場合の全長と補助レンズ20の第1面による焦点位置変化df1、第2面による焦点位置変化df2及び焦点位置変化の和(df1+df2)との関係を示した。
以上の通り実施例1ないし実施例7は条件式(1)〜条件式(5)を全て満足し、比較例は条件式(1)〜(4)を満足しない。その結果、実施例1ないし実施例7の焦点位置移動量|df1+df2|は0.016mmから0.024mmと十分小さいが、比較例の焦点位置移動量|df1+df2|は0.131mmであり、本願実施例1ないし実施例7の5倍〜8倍程度も大きいことが分かる。また、実施例6は、光路が折り返されている点が実施例5と相違するだけで、実施例5と同様に条件式(1)〜条件式(5)を全て満足し、焦点位置移動量|df1+df2|は十分小さいことが分かる。
10 コンデンサーレンズ
20 補助レンズ
25 セパレーターマスク(絞り)
30 セパレーターレンズ
30A ガラス基板
30B 樹脂レンズ
31 一対のレンズ
40 イメージセンサー(ラインセンサー)
50 折り返し用ミラー

Claims (6)

  1. 撮影レンズの予定結像面の後方に配置されたコンデンサーレンズと、該コンデンサーレンズの光軸に沿った後方に配置された補助レンズと、該補助レンズの後方に配置された少なくとも一対のレンズを有するセパレーターレンズとを有し、上記予定結像面上の被写体像を一対のセンサー領域上に再結像させる焦点検出光学系であって、
    上記補助レンズは1枚の負の屈折力を有する樹脂製のレンズであり、
    上記セパレーターレンズはガラスの基板と樹脂の曲面からなるハイブリッドレンズ、又はガラスレンズであり、
    上記補助レンズの第1面の倍率をm1、上記補助レンズの第2面の倍率をm2としたとき、以下の条件式(1)を満足することを特徴とする焦点検出光学系。
    (1) 0.068<m1/m2<0.090
  2. 撮影レンズの予定結像面の後方に配置されたコンデンサーレンズと、該コンデンサーレンズの光軸に沿った後方に配置された補助レンズと、該補助レンズの後方に配置された少なくとも一対のレンズを有するセパレーターレンズとを有し、上記予定結像面上の被写体像を一対のセンサー領域上に再結像させる焦点検出光学系であって、
    上記補助レンズは1枚の負の屈折力を有する樹脂製のレンズであり、
    上記セパレーターレンズはガラスの基板と樹脂の曲面からなるハイブリッドレンズ、又はガラスレンズであり、
    上記補助レンズの第1面の焦点距離をf1、上記予定結像面から上記補助レンズの第1面までの空気換算長をs1、上記補助レンズの第2面の焦点距離をf2、上記予定結像面から上記補助レンズの第2面までの空気換算長をs2としたとき、以下の条件式(2)を満足することを特徴とする焦点検出光学系。
    (2) −1.18<(f1/(s1+f1))/(f2/(s2+f2))<−0.88
  3. 撮影レンズの予定結像面の後方に配置されたコンデンサーレンズと、該コンデンサーレンズの光軸に沿った後方に配置された補助レンズと、該補助レンズの後方に配置された少なくとも一対のレンズを有するセパレーターレンズとを有し、上記予定結像面上の被写体像を一対のセンサー領域上に再結像させる焦点検出光学系であって、
    上記補助レンズは1枚の負の屈折力を有する樹脂製のレンズであり、
    上記セパレーターレンズはガラスの基板と樹脂の曲面からなるハイブリッドレンズ、又はガラスレンズであり、
    上記補助レンズの第1面の屈折力をp1、上記補助レンズの第2面の屈折力をp2としたとき、以下の条件式(3)を満足することを特徴とする焦点検出光学系。
    (3) 1.8<p1/p2<2.2
  4. 請求項1から3の何れか一項記載の焦点検出光学系において、焦点検出光学系全系の倍率をm0、上記補助レンズの倍率をm3としたとき、以下の条件式(4)を満足することを特徴とする焦点検出光学系。
    (4) −0.47<m0/m3<−0.37
  5. 請求項1から4の何れか一項記載の焦点検出光学系において、上記セパレーターレンズは、ガラスの基板と樹脂の曲面からなるハイブリッドレンズ又は単一ガラスから成るガラスレンズであり、上記補助レンズと上記セパレーターレンズとの間には、該セパレーターレンズの一対のレンズに対向した一対の開口を有するセパレーターマスクが配置されており、上記セパレーターレンズの倍率をm4、上記セパレーターレンズの一対のレンズの頂点間距離をp[mm]、温度が30℃変化した場合の上記セパレーターレンズのガラス基板又は単一ガラスの線膨張をt、上記セパレーターマスクの一対の開口のそれぞれの中心を通過する主光線によって決まる焦点検出光学系のFナンバーをF、上記焦点検出光学系全系の倍率をm0としたとき、以下の条件式(5)を満足することを特徴とする焦点検出光学系。
    (5) 0<(m4−1)・p・t・F/m0<0.05[mm]
  6. 請求項1から5の何れか一項記載の焦点検出光学系において、上記セパレーターレンズはガラス材料をプレス成形によって製造したガラスモールド製であることを特徴とする焦点検出光学系。
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