JP5621246B2 - ディスクエンクロージャ及びストレージシステムの制御方法 - Google Patents

ディスクエンクロージャ及びストレージシステムの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、データの制御方法に関する。
上位装置と通信可能に接続されたストレージシステムにおいて、ストレージシステムに搭載される磁気ディスク装置の応答速度は、上位装置の処理速度に対して遅い。このため近年では、磁気ディスク装置の応答速度の遅さが、ストレージシステム全体の応答性能を低下させる要因となっている。
このような上位装置と磁気ディスク装置との速度差を補填するために、例えば、特許文献1に記載の半導体ディスク装置のように、上位装置と磁気ディスク装置との間に上位装置からのデータを一時的に保存するメモリ(例えば、キャッシュメモリ)を介在させる技術が開示されている。
特開2004−199711号公報
上述した特許文献1のように、上位装置と磁気ディスク装置との間にメモリを介在させることで、応答性能の低下は緩和される。しかしながら、上位装置と磁気ディスク装置との間に介在するメモリの使用量が飽和した場合には、該メモリと接続する上位装置及び磁気ディスク装置の入出力制御に影響を及ぼすため、依然として応答性能の低下を引き起こすおそれは残っている。
そこで、本発明は、ストレージシステムの応答性能の向上を図る、ディスクエンクロージャ及びストレージシステムの制御方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため、本発明は、外部と通信可能に構成され、磁気ディスク装置を搭載するディスクエンクロージャであって、バッファメモリを有するバッファメモリ回路を有し、バッファメモリ回路は、書込みデータを記録するための、バッファメモリの記憶領域を特定する手段と、外部から送信される書込みデータを、特定したバッファメモリの記憶領域に記録する手段と、書込みデータの記録が完了した報告を外部に送信する手段と、特定したバッファメモリの記憶領域に記録された書込みデータを、特定した磁気ディスク装置の記憶領域に記録する手段と、特定したバッファメモリの記憶領域に記録された書込みデータと、特定した磁気ディスク装置の記憶領域に記録された書込みデータとの対応情報を対応情報テーブルに格納する手段と、を備える。
また、本発明は、磁気ディスク装置を搭載するディスクエンクロージャを有するストレージシステムの制御方法であって、ディスクエンクロージャは、バッファメモリを有するバッファメモリ回路を備え、バッファメモリ回路は、書込みデータを記録するための、バッファメモリの記憶領域を特定するステップと、外部から送信される書込みデータを、特定したバッファメモリの記憶領域に記録するステップと、書込みデータの記録が完了した報告を外部に送信するステップと、特定したバッファメモリの記憶領域に記録された書込みデータを、特定した磁気ディスク装置の記憶領域に記録するステップと、特定したバッファメモリの記憶領域に記録された書込みデータと、特定した磁気ディスク装置の記憶領域に記録された書込みデータとの対応情報を対応情報テーブルに格納するステップと、を実行する。
本発明によれば、書込み・読出し動作に処理時間を要する磁気ディスク装置を使用するストレージシステムであっても、ディスクエンクロージャ内のバッファメモリ回路が磁気ディスク装置に代わって書込み・読出し動作を行うので、処理時間を短縮し、もってストレージシステムの応答性能を向上することができる。
コンピュータシステム100の構成一例を示すブロック図である。 ディスクエンクロージャ600の構成一例を示すブロック図である。 バッファメモリ回路650を示すブロック図である。 ディスクエンクロージャ600の一例を示すブロック図である。 従来システムが実行するデータの書込み処理を示すフローチャートである。 図4に示すコンピュータシステム100が実行するデータの書込み処理を示すフローチャートである。 図4に示すコンピュータシステム100が実行するデータの書込み処理を示すフローチャートである。 従来システムが実行するデータの読出し処理を示すフローチャートである。 図4に示すコンピュータシステム100が実行するデータの読出し処理を示すフローチャートである。 図4に示すコンピュータシステム100が実行するデータの読出し処理を示すフローチャートである。 第2実施形態によるディスクエンクロージャ601の構成を示ブロック図である。 第4実施形態のバッファメモリ回路650Cを示すブロック図である。 第1実施形態のバッファメモリ回路650に代えて拡張スロット800−iを配置したディスクエンクロージャ602を示すブロック図である。 第2実施形態のバッファメモリ回路650Bに代えて拡張スロット810を配置したディスクエンクロージャ603を示すブロック図である。 インターフェース622の内外に拡張スロット800−i,810を配置したディスクエンクロージャ604を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、図面中、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施の形態のみに限定する趣旨ではない。さらに、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。
(第1実施形態)
(1)コンピュータシステム100の構成
図1は、本実施の形態によるコンピュータシステム100の構成を示したブロック図である。コンピュータシステム100は、中央演算装置であるコンピュータ200が第1通信線400を介してストレージシステム300と通信可能に接続される構成である。
コンピュータ200は、CPU(図示せず)、バスに接続されたメモリ(図示せず)、入力部(図示せず)、出力部(図示せず)及び入出力インターフェース(図示せず)など、通常のコンピュータ装置と同様のハードウェアを備えている。コンピュータ200は、物理的には、専用化したシステム、あるいは汎用の情報処理装置のいずれであってもよい。たとえば、一般的な構成の情報処理装置において、後述する制御方法における処理を規定したソフトウェアを実行することにより、本実施形態のコンピュータ200として動作させることもできる。
ストレージシステム300は、ストレージコントローラ500とディスクエンクロージャ600とを備える。図1に示すように、ストレージコントローラ500は、第2通信線401を介してディスクエンクロージャ600と通信可能に接続されている。
ディスクエンクロージャ600は、磁気ディスク装置660を搭載する筐体である。ディスクエンクロージャ600としては、複数台設けられている。複数台のディスクエンクロージャ600−i(i=0〜n)は、デイジーチェーン接続方式によって接続されている。すなわち、各ディスクエンクロージャ600−iは、他のディスクエンクロージャ600−iと第3の通信線402,403…40N(Nは自然数)を介して直列に連結されている。以下、ディスクエンクロージャの参照符号は、各ディスクエンクロージャを区別する場合を除いて、600又は600−iと明記して説明する。
ストレージコントローラ500は、コンピュータ200から送信されるデータを記録する際、該データのパリティデータを生成する機能、該データを複数の磁気ディスク装置660−iに分散して記録し又は二重化して記録する機能等、複数台の磁気ディスク装置660−iをRAID(Redundant Array of Independent/Inexpensive Disks)方式で管理する機能を有する。以下、磁気ディスク装置の参照符号は、特に区別する場合を除いて、660又は660−iと明記して説明する。
なお、第1通信線400の一例としては、SAN(Storage Area Network)構築のため,FC(Fibre Channel),SAS(Serial Attached SCSI)のいずれかが使用される。また、第2通信線401及び第3通信線402,403…40Nの一例としては、FC(Fibre Channel),SAS(Serial Attached SCSI),SATA(Serial ATA)のいずれかが使用される。
また、高い信頼性と高速性とを実現するために、コンピュータ200とストレージシステム300との接続、並びにストレージコントローラ500とディスクエンクロージャ600との接続及び各ディスクエンクロージャ600間の接続は二重化するのが一般的である。図1では、説明を簡単にするため、一例として、基本的な接続形態を示している。
(2)ディスクエンクロージャ600の構成
図2は、ディスクエンクロージャ600の構成を示したブロック図である。ディスクエンクロージャ600は、各磁気ディスク装置660−iを収容する磁気ディスク装置収容部610−iと、磁気ディスク装置収容部610−iと接続するエンクロージャ回路641と、各磁気ディスク装置660−iやエンクロージャ回路641に電力を供給する電源機構640と、を備えている。以下、磁気ディスク装置収容部の参照符号は、特に区別する場合を除いて、610又は610−iと明記して説明する。
図2に示すように、エンクロージャ回路641は、各磁気ディスク装置収容部610−iと通信線680を介してそれぞれ接続される各バッファメモリ回路650−iと、各バッファメモリ回路650−iと通信線670を介して接続されるインターフェース620と、を備えている。以下、バッファメモリ回路の参照符号は、特に区別する場合を除いて、650又は650−iと明記して説明する。
インターフェース620は、ストレージコントローラ500からの読み書き要求及びデータを、通信線401を介してストレージコントローラ500から受信し、又は通信線402,403…40Nを介して前段のディスクエンクロージャ600−iから受信する。また、インターフェース620は、受信した読み書き要求に従い内部スイッチ630のポート631を介して受信したデータを指定のバッファメモリ回路650に送信し、又は受信した読み書き要求に従い、通信線402,403…40Nを介して次段のディスクエンクロージャ600−iに読み書き要求又はデータを送信する。
(3)バッファメモリ回路650の構成
図3は、バッファメモリ回路650を示したブロック図である。本実施形態のバッファメモリ回路650は、各バッファメモリ回路650−iと各磁気ディスク装置660−iとが1対1の接続となるように、エンクロージャ回路641内に配置されている。
バッファメモリ回路650は、データを一時的に保存するバッファメモリ700と、バッファメモリ700へのデータの入出力を制御するバッファメモリ制御機構710と、バッファメモリ700と接続し、且つバッファメモリ700の一時的なバックアップ用電源となる二次電池720と、を備えている。
バッファメモリ制御機構710は、機能としては、記録機能と、置き換え機能と、通信機能とを備えている。
記録機能は、バッファメモリ700の記憶領域と該記憶領域に記録されるデータと該データを記録すべき磁気ディスク装置660の記憶領域とを対応づけ、該情報を対応情報として対応情報テーブルに記録する機能である。なお、以下の説明では、バッファメモリ700の記憶領域のうち、バッファメモリ700にデータが記録された記憶領域を「使用領域」といい、バッファメモリ700にデータが記録されていない記憶領域を「未使用領域」(空き領域)という。また、同様に、磁気ディスク装置660の記憶領域のうち、磁気ディスク装置660にデータが記録された記憶領域を「記憶済領域」といい、データが記録されていない記憶領域を「空き領域」という。
置き換え機能は、磁気ディスク装置660に代わってバッファメモリ制御機構710がストレージコントローラ500に対し応答する機能である。
通信機能は、インターフェース620と磁気ディスク装置660との間でディスク制御プロトコル(例えば、SCSI)を用いて通信する機能である。具体的には、バッファメモリ制御機構710は、インターフェース620から送信される磁気ディスク装置660への読み書き要求及びデータを、磁気ディスク装置660に代わって受信し、読み書き要求に基づいて必要な動作を実行した上で、読み書き要求及びデータをインターフェース620に代わって磁気ディスク装置660へ送信する。磁気ディスク装置660からの応答についても同様であり、バッファメモリ制御機構710は、インターフェース620に代わって磁気ディスク装置660からの応答受信し、応答に基づいて必要な動作を実行した上で、磁気ディスク装置660からの応答を磁気ディスク装置660に代わってインターフェース620へ送信する。
(4)読み書き動作
図4は、読み書き動作を説明するため、一つのバッファメモリ回路650−0と一つの磁気ディスク装置660−0とに限ったディスクエンクロージャ600の一例を示したブロック図である。ただし、バッファメモリ回路650と磁気ディスク装置660とが複数存在する場合にも同様に動作する。
図4に示すディスクエンクロージャ600は、上述で説明したインターフェース620がバッファメモリ回路650−0と接続され、このバッファメモリ回路650−0に対応する1台の磁気ディスク装置660−0がバッファメモリ回路650−0と接続されている。また、図4に示すディスクエンクロージャ600は、第2通信線401を介してストレージコントローラ500と接続され、第3通信線402を介して次段のディスクエンクロージャ601と接続されている。
(4−1)書込み動作
図4に示すコンピュータシステム100において、磁気ディスク装置660にデータが書き込まれる、書込み動作について説明する。
(4−1A)従来システムの書込み動作
本発明に係るコンピュータシステム100の書込み動作を説明する前に、比較のため、従来の書込み動作の一例について図5に示すフローチャートを用いて説明する。従来のコンピュータシステムは、図4においてバッファメモリ回路650−0を有さない従来型のディスクエンクロージャを備え、インターフェース620と磁気ディスク装置660とが直接接続される構成である。また、従来型のディスクエンクロージャはストレージコントローラ500に接続され、ストレージコントローラ500はコンピュータ200に接続される。
このように構成される従来のコンピュータシステムにおいて、まず、コンピュータ200は第1通信線401を介してストレージコントローラ500に書込み要求及び書込み対象データを送信する(S1)。
ストレージコントローラ500は、コンピュータ200からの書込み要求及び書込み対象データを受信すると、書込み対象のデータを記録する磁気ディスク装置660を決定し(S2)、決定した磁気ディスク装置660の識別番号情報等を書込み要求に付加する。本例においては、磁気ディスク装置660−0が決定されたものとする。そして、ストレージコントローラ500は、第2通信線401を介して、磁気ディスク装置660−0の識別番号情報等が付加された書込み要求をディスクエンクロージャに送信する(S3)。
ディスクエンクロージャのインターフェース620は、磁気ディスク装置660−0の識別番号情報等が付加された書込み要求を受信すると、受信した磁気ディスク装置660−0の識別番号情報等に基づき、書込み対象の磁気ディスク装置660−0を特定する(S4)。
インターフェース620は、特定した書込み対象の磁気ディスク装置660−0に、書込み要求を送信する(S5)。磁気ディスク装置660−0は、書込み要求を受信すると、磁気ディスク装置660−0の空き領域がアクセス可能となるまでインターフェース620に対する応答を延期する(S6)。
インターフェース620は、書込み要求が遅延中である旨の報告をストレージコントローラ500に送信し、磁気ディスク装置660−0が書込み動作を開始できるようになるまで待機する(S7)。
磁気ディスク装置660−0は、空き領域がアクセス可能となると、書込み動作が開始できるようになるため、書込み対象データの送信要求をインターフェース620に送信する(S8)。インターフェース620は、書込み対象データの送信要求を磁気ディスク装置660から受信すると、ストレージコントローラ500に書き込みデータの送信要求を送信する。
ストレージコントローラ500は、インターフェース620から書き込みデータの送信要求を受信すると、インターフェース620に書き込みデータを送信する。インターフェース620は、受信した書き込みデータを磁気ディスク装置660−0に送信する。
磁気ディスク装置660−0は、書き込みデータを受信すると、所定の空き領域に受信した書込みデータを記録する(S9)。磁気ディスク装置660−0は、記録が完了すると、書込み動作の完了報告をインターフェース620に送信する(S10)。インターフェース620は、書込み動作の完了報告を受信すると、ストレージコントローラ500に書込み動作の完了報告を送信する(S11)。ストレージコントローラ500は、書込み動作の完了報告を受信すると、コンピュータ200に書込み動作の完了報告を送信し(S12)、従来の書込み動作が完了する。なお、ステップS6乃至S8は、書込むデータ量に応じて繰り返される。
以上、従来型のコンピュータシステムを使用すると、上述で説明した書込み処理時間の他、磁気ディスク装置660−0が書込み動作を開始するまでに要する時間がかかる。磁気ディスク装置660−0が書込み動作を開始するまでに要する時間には、ヘッドが所定の記憶領域まで到達する時間であるヘッドシーク時間と、所定の記憶領域の先頭が磁気ヘッドに回転してくるまでの時間である回転待ち時間と、がある。これらの時間は書込み動作において大きな割合を占めていた。すなわち、従来の書込み動作では、書込み完了の報告を送信するまでには、磁気ディスク装置660−0の記憶領域に実際に書き込む時間の他、ヘッドシーク時間や回転待ち時間も書き込み時間に含まれていたため、応答性能の低下を引き起こす要因の一つとなっていた。
(4−1B)図4に示すコンピュータシステム100の書込み動作
次に、図4に示す本実施形態におけるコンピュータシステム100の書込み動作を図6及び図7のフローチャートを用いて説明する。
まず、コンピュータ200は第1通信線を介してストレージコントローラ500に書込み要求及び書込み対象データを送信する(S21)。
ストレージコントローラ500は、コンピュータ200からの書込み要求及び書込み対象データを受信すると、書込み対象のデータを記録する磁気ディスク装置660を決定し(S22)、決定した磁気ディスク装置660の識別番号情報等を書込み要求に付加する。本例においては、磁気ディスク装置660−0が決定されたものとする。そして、ストレージコントローラ500は、第2通信線401を介して、磁気ディスク装置660−0の識別番号情報等が付加された書込み要求をディスクエンクロージャ600に送信する(S23)。
ディスクエンクロージャ600のインターフェース620は、磁気ディスク装置660−0の識別番号情報等が付加された書込み要求を受信すると、磁気ディスク装置660−0の識別番号情報等に基づき、書込み対象の磁気ディスク装置660−0を特定する(S24)。
インターフェース620は、特定した書込み対象の磁気ディスク装置660−0に、書込み要求を送信すると(S25)、書込み対象の磁気ディスク装置660−0に対応付けられたバッファメモリ回路650−0のバッファメモリ制御機構710が、磁気ディスク装置660−0に代わって書込み要求を受信する(S26)。
バッファメモリ制御機構710は、磁気ディスク装置660−0に代わってインターフェース620に書込みデータの送信要求を送信する(S27)。また、バッファメモリ制御機構710は、書込み対象データを記録するために、バッファメモリ内の未使用領域を特定し、未使用領域を特定した旨の報告をインターフェース620に送信する(S28)。
インターフェース620は、バッファメモリ内の未使用領域を特定した旨の報告を受信すると、書込み対象データの送信要求をストレージコントローラ500に送信する(S29)。
ストレージコントローラ500は、書込み対象データの送信要求を受信すると、書込み対象データをインターフェース620に送信する。インターフェース620は、書込み対象データを受信すると、受信した書込み対象データをバッファメモリ制御機構710に送信する(S30)。
バッファメモリ制御機構710は、書込み対象データを受信すると、特定したバッファメモリ内の未使用領域に、受信した書込み対象データを記録する(S31)。記録が完了すると、バッファメモリ制御機構710は、書込み完了報告をインターフェース620に送信する(S32)。
インターフェース620は、書込み完了報告をストレージコントローラ500に送信し(S33)、ストレージコントローラ500は、書込み完了報告をコンピュータ200に送信する(S34)。
一方、バッファメモリ制御機構710は、書込み完了報告をインターフェース620に送信した後、磁気ディスク装置660−0に書込み要求を送信する(S35)。
磁気ディスク装置660−0は、書込み要求を受信すると、磁気ディスク装置660−0の空き領域がアクセス可能となるまでバッファメモリ制御機構710に対する応答を延期する(S36)。
バッファメモリ制御機構710は、磁気ディスク装置660−0が書込み動作を開始できるようになるまで待機する(S37)。
磁気ディスク装置660−0は、空き領域がアクセス可能となると、書込み動作が開始できるようになるため、書込み対象データの送信要求をバッファメモリ制御機構710に送信する(S38)。
バッファメモリ制御機構710は、書込み対象データの要求を受信すると、バッファメモリ内の使用領域から書込み対象データを読み出し(S39)、読み出した書込み対象データを磁気ディスク装置660−0に送信する(S40)。
磁気ディスク装置660−0は、書込み対象データを受信すると、アクセス可能となった空き領域に書込み対象データを記録し、記録が完了した旨の報告をバッファメモリ制御機構710に送信する(S41)。
バッファメモリ制御機構710は、記録が完了した旨の報告を受信すると、バッファメモリ700の使用領域と該使用領域に保存されるデータと該データを記録した磁気ディスク装置660−0の記憶済領域とを対応情報として対応情報テーブルに記録し(S42)、書込み動作を終了する。
なお、ステップS35乃至S42を実行する間、磁気ディスク装置660−0への電源供給が停止してしまうと、バッファメモリ700に書込まれた書込み対象データが磁気ディスク装置660−0に記録される前に消失してしまう可能性がある。そこで、磁気ディスク装置660−0への電源供給が停止した場合には、磁気ディスク装置660−0に供給する電源が回復するまでバッファメモリに接続される二次電池720からの電力でバッファメモリ700の記録を維持し、磁気ディスク装置660に供給する電源の回復後に、バッファメモリ制御機構710はステップS35乃至S42を実行すればよい。
上述のように、本実施形態の書込み動作によれば、バッファメモリ700内に書込み対象データが記録されると、磁気ディスク装置660−0に書き込まれる前に、バッファメモリ制御機構710が書込み完了の報告をストレージコントローラ500に送信し、ストレージコントローラ500から、次の書込み要求を受信することができる。このため、従来の書込み動作で要していた書込み時間を要することはない。すなわち、本実施形態の書込み動作によれば、従来の書込み動作に比して、書込み動作に要する処理時間を短縮することができる。
(4−2)読出し動作
図4に示す本実施形態のコンピュータシステム100において、磁気ディスク装置660−0からデータを読み出す、読出し動作について説明する。
(4−2A)従来システムの読出し動作
まず、書込み動作と同様に、比較のため、従来の読出し動作について図8に示すフローチャートを用いて説明する。
従来のコンピュータシステムは、上記従来の書込み動作と同じく、バッファメモリ回路650を有さない従来型のディスクエンクロージャを備え、インターフェース620と磁気ディスク装置660とが直接接続される構成を例示する。
従来のコンピュータシステムにおいて、コンピュータ200は第1通信線400を介してストレージコントローラ500に読出し要求を送信する(S51)。
ストレージコントローラ500は、コンピュータ200からの読出し要求を受信すると、読出し対象のデータを記録する磁気ディスク装置を特定し(S52)、特定した磁気ディスク装置の識別番号情報等を読出し要求に付加する。本例においては、磁気ディスク装置660−0の識別番号情報を特定したものとする。そして、ストレージコントローラ500は、第2通信線401を介して、磁気ディスク装置660−0の識別番号情報等を付加した読出し要求をディスクエンクロージャ600に送信する(S53)。
ディスクエンクロージャ600のインターフェース620は、磁気ディスク装置660−0の識別番号情報等を付加した読出し要求を受信すると、磁気ディスク装置660−0の識別番号情報等に基づき、読出し対象の磁気ディスク装置660−0を特定する(S54)。
インターフェース620は、特定した読出し対象の磁気ディスク装置660−0に、読出し要求を送信する(S55)。磁気ディスク装置660−0は、読出し要求を受信すると、読出し対象のデータが書き込まれている磁気ディスク装置660−0の記憶済領域がアクセス可能となるまでインターフェース620に対する応答を延期する(S56)。
インターフェース620は、磁気ディスク装置660−0の記憶済領域がアクセス可能となるまで待機する(S57)。
磁気ディスク装置660−0は、記憶済領域がアクセス可能となると、読出し動作が開始できるようになるため、読出し対象データの受け入れ待機要求をインターフェース620に送信する(S58)。そして、磁気ディスク装置660−0は、読出し対象データを記憶済領域から読出すと、読出しデータ及び読出し動作の完了報告をインターフェース620に送信する(S59)。
インターフェース620は、読出しデータ及び読出し動作の完了報告を受信すると、ストレージコントローラ500に、読出しデータ及び読出し動作の完了報告を送信する(S60)。ストレージコントローラ500は、読出しデータ及び読出し動作の完了報告を受信すると、コンピュータ200に、読出しデータ及び読出し動作の完了報告を送信し(S61)、従来の読出し動作が完了する。なお、ステップS56乃至S58は読出すデータ量に応じて繰り返される。
以上、従来型のコンピュータシステムを使用すると、上述で説明した読出し処理時間の他、磁気ディスク装置660−0が読出し動作を開始するまでに要する時間がかかる。磁気ディスク装置660−0が読出し動作を開始するまでに要する時間には、ヘッドが所定の記憶領域まで到達する時間であるヘッドシーク時間と、所定の記憶領域の先頭が磁気ヘッドに回転してくるまでの時間である回転待ち時間と、がある。この時間は読出し動作において大きな割合を占めていた。すなわち、従来の読出し動作では、従来の書込み動作と同様、ヘッドシーク時間や回転待ち時間も書き込み時間に含まれていたため、応答性能の低下を引き起こす要因の一つとなっていた。
(4−2B)図4に示すコンピュータシステム100の読出し動作
次に、図4に示す本実施形態のコンピュータシステム100の読出し動作を図9及び図10のフローチャートを用いて説明する。
まず、コンピュータ200は第1通信線400を介してストレージコントローラ500に読出し要求を送信する(S71)。
ストレージコントローラ500は、コンピュータ200からの読出し要求を受信すると、読出し対象のデータを記録する磁気ディスク装置を決定し(S72)、決定した磁気ディスク装置の識別番号情報等を読出し要求に付加する。本例においては、決定した磁気ディスク装置660の識別番号情報は磁気ディスク装置660−0であるとする。そして、ストレージコントローラ500は、第2通信線401を介して、磁気ディスク装置660−0の識別番号情報等が付加された読出し要求をディスクエンクロージャ600に送信する(S73)。
ディスクエンクロージャ600のインターフェース620は、磁気ディスク装置660−0の識別番号情報等が付加された読出し要求を受信すると、磁気ディスク装置660−0の識別番号情報等に基づき、読出し対象の磁気ディスク装置660−0を特定する(S74)。
インターフェース620は、特定した読出し対象の磁気ディスク装置660−0に、読出し要求を送信すると(S75)、読出し対象の磁気ディスク装置660−0に対応付けられたバッファメモリ回路650のバッファメモリ制御機構710が、磁気ディスク装置660−0に代わって読出し要求を受信する(S76)。
バッファメモリ制御機構710は、読出し要求を受信すると、磁気ディスク装置660−0に読出し要求を送信する(S77)。また、バッファメモリ制御機構710は、受信した読出し要求に基づいて対応情報テーブルを参照し、要求された読出し対象のデータがバッファメモリ700の使用領域に記録されているか否かを判断する(S78)。
バッファメモリ制御機構710は、要求された読出し対象のデータがバッファメモリ700の使用領域に記録されていないと判断した場合には(S78 NO)、ステップS77で要求した読出し対象データの読出しを磁気ディスク装置660−0が開始するまで待機する。磁気ディスク装置660−0が読出し対象データの読出しを開始すると、磁気ディスク装置660−0は記録済領域から読み出した読出しデータをバッファメモリ700に送信する(S79)。
バッファメモリ制御機構710は、磁気ディスク装置660−0から読み出された読み出しデータを受信すると、読み出しデータをバッファメモリの未使用領域に記録する。バッファメモリ制御機構710は、バッファメモリ700に記録した読出しデータを磁気ディスクの記録済領域に記録されているデータに代えて取り扱い(S80)、ステップS82にすすむ。
一方、バッファメモリ制御機構710は、要求された読出し対象のデータがバッファメモリ700の使用領域に記録されていると判断した場合には(S78 YES)、磁気ディスク装置660−0から読み出された読出しデータを受信し、受信した読み出しデータを破棄し(S81)、ステップS82にすすむ。
バッファメモリ制御機構710は、バッファメモリ700の使用領域に記憶されているデータをインターフェース620に送信する(S82)。インターフェース620は、データを受信すると、読み出しデータをストレージコントローラ500に送信し(S83)、読み出し完了報告を送信する(S84)。
ストレージコントローラ500は、読み出しデータと読み出し完了報告をコンピュータ200に送信すると(S85)、読み出し動作が終了する。
上述のように、本実施形態の読出し動作によれば、バッファメモリ700内に読出し対象データが記録されている場合には、磁気ディスク装置660−0から送信される読出しデータを待つことなく、バッファメモリ制御機構710が読出し完了の報告を送信し、ストレージコントローラ500から、次の読出し要求を受信することができる。このため、本実施形態の読出し動作によれば、従来の読出し動作に比して、読出し動作に要する処理時間を短縮することができる。
なお、バッファメモリ700内に読出し対象データが記録されていない場合には、磁気ディスク装置660−0から送信される読出しデータをバッファメモリ700内の未使用領域に記録することになるが、以後の読出し要求に対しては、磁気ディスク装置660−0から送信される読出しデータを待つことなく、バッファメモリ制御機構710が読出し完了の報告を送信することができる。
また、ストレージシステム300は、複数台の磁気ディスク装置(例えば、ハードディスクドライブ)をRAID方式で管理している。ここで例えば、レイドレベルがレイド5の場合には、パリティデータを複数の磁気ディスク装置660−iに分散して書込まれる。このため、パリティデータを生成するためには、一旦複数の磁気ディスク装置660−iに書込まれたデータ・ブロックをストレージコントローラ500が読み出さなければならず、レイド5の書込み性能は高くない。
しかしながら、本実施形態によれば、バッファメモリ回路650を各磁気ディスク装置660−iに対応するように配置しているので、バッファメモリ制御機構710がバッファメモリに記録されたデータに基づいてパリティを生成すれば良く、ストレージコントローラ500が磁気ディスク装置660に書込まれたデータ・ブロックを読み出す必要がない。
レイドレベルがレイド6の場合には、二重化したパリディデータを複数の磁気ディスク装置660−iに分散して書込まれる。本実施形態によれば、レイド5の場合と同様に、バッファメモリ制御機構710がバッファメモリ700に記録されたデータに基づいてパリティを生成すれば良く、ストレージコントローラ500が磁気ディスク装置660−iに書込まれたデータ・ブロックを読み出す必要がない。
このように、ストレージコントローラ500への応答時に、不揮発性のバッファメモリ650−iを磁気ディスク装置660−iに代えて使用することで、ストレージコントローラ500に対し、磁気ディスク装置660−iに比べて速い応答速度で対応することができるため、応答性能の向上を図ることができる。また、磁気ディスク装置660−iへの電源供給ができない等、磁気ディスク装置660−iが稼動しない場合にも、不揮発性のバッファメモリにデータを記録することができるため、省エネルギー化を図ることができる。
さらに、本実施形態のバッファメモリ回路650は、ストレージコントローラ500によって磁気ディスク装置660−iごとに分散されたデータを送受信するため、ストレージコントローラ500内にあるキャッシュメモリと比べて飽和し難くなる。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について説明する。本第2実施形態は、一つのバッファメモリ回路がインターフェース内に搭載されている点で上記第1実施形態と異なる。上記第1実施形態と同じ構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
図11は第2実施形態によるディスクエンクロージャ601の構成を示すブロック図である。本第2実施形態によるディスクエンクロージャ601は、インターフェース621内にバッファメモリ回路650Bを備える構成である。本第2実施形態のバッファメモリ回路650Bは、バッファメモリ回路650Bと複数の磁気ディスク装置660−iとが1対複数の接続となるように、インターフェース621に内蔵されている。具体的なバッファメモリ回路650Bの要素は、図3で説明した要素と同様であり、バッファメモリ制御機構710,バッファメモリ700B及び二次電池720を備える。本第2実施形態によるバッファメモリ700Bの容量は、ディスクエンクロージャ601に搭載できる最大搭載数分の磁気ディスク装置660−iの容量を有する。本第2実施形態は、バッファメモリ回路650Bの配置及びバッファメモリ700Bの容量を除いて、第1実施形態と同様の構成である。
このように本第2実施形態のバッファメモリ回路650Bと複数の磁気ディスク装置660−iとは1対複数の接続である。このため、バッファメモリ制御機構710が、バッファメモリ700Bの容量を磁気ディスク装置660−iの搭載数に対応させて割当てることができる。したがって、複数の磁気ディスク装置660−iと1対1の接続であった第1実施形態のバッファメモリ回路650−iと比べて、ディスクエンクロージャ601が磁気ディスク装置660の最大搭載数を搭載していない場合であってもバッファメモリ650Bを有効に活用することができる。また、二次電池720も磁気ディスク装置660−iの搭載数に対応させて保持する必要がないため、ディスクエンクロージャ601の内部構造を簡素化することができる。
(第3実施形態)
次に本発明の第3実施形態について説明する。本第3実施形態は、図2に示す第1実施形態のディスクエンクロージャ600又は図11に示す第2実施形態のインターフェース621を独立した回路とする形態である。本第3実施形態の回路部分は取付け及び取外し可能な構成となっている。
以上、第3実施形態のように、図2に示す第1実施形態のディスクエンクロージャ600又は図11に示す第2実施形態のインターフェース621を独立した回路とすることで、従来型のディスクエンクロージャにも独立した回路を簡単に取付け及び取外しをすることができる。このため、従来型のディスクエンクロージャであってもシステム性能を向上することができるとともに機器の延命化を図ることができる。
(第4実施形態)
次に本発明の第4実施形態について説明する。本第4実施形態のストレージシステムは、上述した第1実施形態又は第2実施形態の動作に加え、MAID(Massive Array of Inactive Disks)機能を有するシステムに関する。
図12は、第4実施形態のバッファメモリ回路650Cを示すブロック図である。第4実施形態のバッファメモリ回路650Cは、図2に示す第1のバッファメモリ回路650又は図11に示す第2実施形態のバッファメモリ回路650Bに代えて適用する。
第4実施形態のストレージシステムでは、磁気ディスク装置660へのアクセスがないとき、バッファメモリ回路650Cが磁気ディスク装置660の電源をオフ(OFF)にする。
第4実施形態のバッファメモリ回路650Cは、バッファメモリ制御機構710、バッファメモリ700、二次電池720の他、アクセス監視タイマ730を備える。
アクセス監視タイマ730に予め設定した時間内に、対応する磁気ディスク装置660へのアクセスがないとき、アクセス監視タイマ730は、該磁気ディスク装置660の電源をオフにする。また、その後、対応する磁気ディスク装置660にアクセスがあったとき、アクセス監視タイマ730は該磁気ディスク装置660の電源をオンにする。アクセス監視タイマ730は、磁気ディスク装置660へのアクセスが生じる毎に予め設定した時間までの残り時間をリセットする。
本実施形態によれば、アクセス監視タイマ730に予め設定した時間内に、対応する磁気ディスク装置660へのアクセスがないとき、アクセス監視タイマ730が該磁気ディスク装置660の電源をオフにする。このため、ストレージコントローラ500からの指示がなくても磁気ディスク装置660の停止及び稼動をバッファメモリ回路650Cで行うことができ、ストレージシステムの省エネルギー化を図ることができる。
また、一般に、MAID機能を有するストレージシステムにおいて、磁気ディスク装置の電源をオフするときには、通常、該磁気ディスク装置へのアクセスを行わないように制御する必要があり、MAID機能の活用が制限されていた。しかしながら、本実施形態によれば、アクセス監視タイマ730によって、特定の磁気ディスク装置660の電源をオフにしても、ストレージコントローラ500からのアクセスは、まずバッファメモリ制御機構710が応答し、該応答中に特定の磁気ディスク装置660の電源をオンにするので、MAID機能の活用が制限されることはなく、磁気ディスク装置660の応答速度の遅さもカバーすることができる。これにより、応答性能の高速化を図ることができる。
(第5実施形態)
次に第5実施形態について説明する。第5実施形態は、図2に示す第1実施形態のバッファメモリ回路650に代えて第4実施形態のバッファメモリ回路650Cを組み込んだ第1実施形態のディスクエンクロージャ600を独立した回路する形態、又は図11に示す第2実施形態のバッファメモリ回路650Bに代えて第4実施形態のバッファメモリ回路650Cを組み込んだ第2実施形態のインターフェース621を独立した回路とする形態である。
本第5実施形態によれば、第4実施形態のバッファメモリ回路650Cを組み込んだ第1実施形態のディスクエンクロージャ600又は、第4実施形態のバッファメモリ回路650Cを組み込んだ第2実施形態のインターフェース621を独立した回路とすることで、ストレージシステムの省エネルギー化を図ることができるとともに、MAID機能の活用が制限されることなく応答性能の高速化を図ることができる。
(第6実施形態)
次に第6実施形態について説明する。本第6実施形態は、図2に示す第1実施形態のバッファメモリ回路650に代えて、又は図11に示す第2実施形態のバッファメモリ回路650Bに代えて、拡張スロット800−i,810がディスクエンクロージャ602に搭載されている形態である。
図13は、第1実施形態のバッファメモリ回路650に代えて拡張スロット800−iを配置したディスクエンクロージャ602を示すブロック図である。図14は、第2実施形態のバッファメモリ回路650Bに代えて拡張スロット810を配置したディスクエンクロージャ603を示すブロック図である。図15は、インターフェース622の内外に拡張スロット800−i,810を配置したディスクエンクロージャ604を示すブロック図である。
拡張スロット800−i,810は、バッファメモリ回路650をディスクエンクロージャ602,603,604と接続するための挿し込み口である。例えば、第3実施形態による独立したバッファメモリ回路及び第5実施形態による独立したバッファメモリ回路のそれぞれを図13乃至図15に示すディスクエンクロージャ602,603,604と接続するため、拡張スロット800−i,810にバッファメモリ回路を差し込むことができる。
図13に示すディスクエンクロージャ602の拡張スロット800−iには、図2に示す第1実施形態のバッファメモリ回路650−iが差し込まれる。また、図14に示すディスクエンクロージャ603の拡張スロット810には、図11に示す第2実施形態のバッファメモリ回路650Bが差し込まれる。さらに、図15に示すディスクエンクロージャ606の拡張スロット800−i,810のそれぞれには、図2に示す第1実施形態のバッファメモリ回路650−i,図11に示す第2実施形態のバッファメモリ回路650Bが差し込まれる。
第6実施形態のディスクエンクロージャ602,603,604によれば、拡張スロット800−i,810を介してバッファメモリ回路650,650B,650Cを接続する形態である。このため、製造時にバッファメモリ回路を搭載するようなディスクエンクロージャを製造する必要がなく、ディスクエンクロージャ自体のコストが低廉になる。また、ストレージシステムの使用状況に応じて適宜バッファメモリ回路を接続すれば、応答性能を向上させることができる。さらに、例えば、第5実施形態で説明したような、アクセス監視タイマ付きの独立したバッファメモリ回路を接続すれば、ストレージシステムの省エネルギー化を図ることができるとともに、MAID機能の活用が制限されることなく応答性能の高速化を図ることができる。
本発明は、応答性能の向上を図ることを目的とするストレージシステムに広く適用することができる。
100…コンピュータシステム、200…コンピュータ、300…ストレージシステム、400…第1通信線、401…第2通信線、402〜40N…第3通信線、500…ストレージコントローラ、600−i,600〜604…ディスクエンクロージャ、610−i,610…磁気ディスク装置収容部、620〜622…インターフェース、630…内部スイッチ、640…電源機構、641…エンクロージャ回路、650−i,650…バッファメモリ回路、660−i,660…磁気ディスク装置、700…バッファメモリ、710…バッファメモリ制御機構、720…二次電池、730…アクセス監視タイマ、800−i,810…拡張スロット。

Claims (5)

  1. ストレージコントローラと通信可能に構成されるディスクエンクロージャであって、
    前記ディスクエンクロージャは、
    複数の磁気ディスク装置と、
    前記複数の磁気ディスク装置のうちの1つと一対一で対応するように構成され、それぞれバッファメモリ有する、複数のバッファメモリ回路と、を備え、
    前記ストレージコントローラから送信される書き込みデータを前記複数の磁気ディスク装置のうち前記ストレージコントローラが決定した磁気ディスク装置に分散して書き込む場合に、当該書込みデータを前記決定された磁気ディスク装置に対応するバッファメモリ回路のバッファメモリを介して前記磁気ディスク装置に書き込むように構成され、
    前記バッファメモリ回路は、
    書込みデータを記録するための、前記バッファメモリの記憶領域を特定する手段と、
    前記ストレージコントローラから送信される書込みデータを、特定した前記バッファメモリの記憶領域に記録する手段と、
    前記書込みデータの記録が完了した報告を前記ストレージコントローラに送信する手段と、
    前記特定したバッファメモリの記憶領域に記録された書込みデータを、前記決定した磁気ディスク装置の記憶領域に記録する手段と、
    前記特定したバッファメモリの記憶領域に記録された書込みデータと、前記決定した磁気ディスク装置の記憶領域に記録された書込みデータとの対応情報を対応情報テーブルに格納する手段と、
    前記磁気ディスク装置の電源をオン又はオフにするアクセス監視タイマと、を備え、
    前記アクセス監視タイマは、
    予め設定された時間内に前記磁気ディスク装置に対してアクセスがない場合に、前記磁気ディスク装置の電源をオフにする手段と、
    前記磁気ディスク装置に対してアクセスがある場合に、前記磁気ディスク装置の電源をオンにする手段と、
    前記磁気ディスク装置へのアクセスが生じる毎に、前記予め設定された時間までの残り時間をリセットする手段と、
    を備える、ディスクエンクロージャ。
  2. 前記バッファメモリ回路は、
    前記ストレージコントローラから送信される読出し要求に基づいて、前記対応情報テーブルを参照し、読出し対象データが前記バッファメモリの記憶領域に記録されている場合には、当該記憶領域から前記読出し対象データを読出す手段と、前記読出したデータを前記ストレージコントローラに送信する手段と、をさらに備える請求項1に記載のディスクエンクロージャ。
  3. 前記ディスクエンクロージャは、拡張スロットを備え、
    前記バッファメモリ回路は、前記拡張スロットに接続される、請求項1又は2に記載のディスクエンクロージャ。
  4. ストレージコントローラと通信可能に構成されるディスクエンクロージャであって、
    複数の磁気ディスク装置と、
    前記複数の磁気ディスク装置のうちの1つと一対一で対応するように構成され、それぞれバッファメモリ有する、複数のバッファメモリ回路と、
    前記バッファメモリ回路に含まれて前記磁気ディスク装置の電源をオン又はオフにするアクセス監視タイマと、を備え、
    前記ストレージコントローラから送信される書き込みデータを前記複数の磁気ディスク装置のうち前記ストレージコントローラが決定した磁気ディスク装置に分散して書き込む場合に、当該書込みデータを前記決定された磁気ディスク装置に対応するバッファメモリ回路のバッファメモリを介して前記磁気ディスク装置に書き込むように構成される、ディスクエンクロージャを有するストレージシステムの制御方法であって、
    前記バッファメモリ回路は、
    書込みデータを記録するための、前記バッファメモリの記憶領域を特定するステップと、
    前記ストレージコントローラから送信される書込みデータを、特定した前記バッファメモリの記憶領域に記録するステップと、
    前記書込みデータの記録が完了した報告を前記ストレージコントローラに送信するステップと、
    前記特定したバッファメモリの記憶領域に記録された書込みデータを、前記決定した前記磁気ディスク装置の記憶領域に記録するステップと、
    前記特定したバッファメモリの記憶領域に記録された書込みデータと、前記決定した磁気ディスク装置の記憶領域に記録された書込みデータとの対応情報を対応情報テーブルに格納するステップと、を実行し、
    前記アクセス監視タイマは、
    予め設定された時間内に前記磁気ディスク装置に対してアクセスがない場合に、前記磁気ディスク装置の電源をオフにするステップと
    前記磁気ディスク装置に対してアクセスがある場合に、前記磁気ディスク装置の電源をオンにするステップと
    前記磁気ディスク装置へのアクセスが生じる毎に、前記予め設定された時間までの残り時間をリセットするステップと、
    を実行するストレージシステムの制御方法。
  5. 前記バッファメモリ回路は、
    前記ストレージコントローラから送信される読出し要求に基づいて、前記対応情報テーブルを参照し、読出し対象データが前記バッファメモリの記憶領域に記録されている場合には、当該記憶領域から前記読出し対象データを読出すステップと、
    前記読出したデータを前記ストレージコントローラに送信するステップと、
    をさらに実行する、請求項4に記載のストレージシステムの制御方法。
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