JP5621188B2 - スピーカアレイ装置、データ構造、及び光ディスク - Google Patents

スピーカアレイ装置、データ構造、及び光ディスク Download PDF

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Description

本発明は、音声ビームを移動させて音源の移動を表現するスピーカアレイ装置、このスピーカアレイ装置に読み込ませるデータ構造、及びこのデータ構造が記録された光ディスクに関する。
従来、聴取者の聴取位置や設置環境に応じて適正に音声ビームが放音されるように、その設定を容易かつ短時間で行うことができるスピーカアレイ装置が提案させている。
特開2006−13711号公報
従来のスピーカアレイ装置では、音声ビームの設定を完了して、サラウンド音声を含むコンテンツを再生すると、飛行機や車などの物体が移動する音などを体験できる。
しかし、従来のスピーカアレイ装置は、固定式のサラウンドシステムをシミュレートしたものである。つまり、従来のスピーカアレイ装置で再生される音声は、放音方向や焦点位置が固定された音声ビームによるものであり、物体の移動時の音などはファントムによるものである。そのため、仮想スピーカ間において音の移動は表現できるが、仮想スピーカよりも外側において音の移動は表現できなかった。また、前記のように、物体の移動時の音などはファントムにより表現するので、聴取環境や聴取者によっては、途中で一瞬音が途切れたり、非連続的な音の変化に聞こえてしまったりする場合があった。
そこで、本発明は、物体の移動などを自由に表現でき、また、聴取環境や聴取者によらず、音の変化を確実に感じさせることができるスピーカアレイ装置、このスピーカアレイ装置に読み込ませるデータ構造、及びこのデータ構造が記録された光ディスクを提供することを目的とする。
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
スピーカアレイ装置は、複数のスピーカユニットが配列されたスピーカアレイと、前記複数のスピーカユニットに音声信号を供給し、前記複数のスピーカユニットの放音タイミングを制御して、前記スピーカアレイから音声ビームを放音させる信号処理手段を備えている。また、前記音声ビームを移動制御するビーム制御情報に基づいて前記信号処理手段を制御して、前記音声ビームの焦点を移動させるビーム制御手段と、聴取位置の情報が入力される聴取位置情報入力手段と、を備える。前記ビーム制御情報は、前記音声ビームと前記聴取位置との距離に応じた前記音声ビームの音量の制御情報を含み、前記ビーム制御手段は、前記音声ビームと前記聴取位置情報入力手段に入力された聴取位置との距離を求め、求めた距離で前記音量の制御情報を参照して読み出した音量の情報に基づいて前記音声ビームの音量を変化させる。
この構成においては、スピーカアレイ装置は、スピーカの配置を気にせずに自由に音声ビームを移動させることが可能であり、物体の移動などを自由に表現できる。例えば、映像コンテンツにおける移動物の音声をビーム化して、この音声ビームを移動させながら放音することで、移動物(音源)が実際に移動している聴感を聴取者に与えることができる。また、スピーカアレイ装置は、聴取位置との距離に応じて音声ビームの状態を変化させる。例えば、音声ビームの音量・音声ビームのビーム幅・音声ビームの本数などを聴取位置との距離に応じて変化させる。このように、聴取位置との距離に応じて音声ビームの状態を変化させることで、聴取者に対して音の移動を明確に感じさせることができる。
記ビーム制御情報が入力される入力手段を備え、
前記ビーム制御手段は、前記入力手段から入力されたビーム制御情報に基づいて前記信号処理手段を制御することを特徴とする。
この構成においては、音声ビームを移動させたり状態を変化させたりするための情報を作成して入力手段から入力することで、例えばコンテンツに含まれる特定のチャンネルの音声信号をビーム化して所望の位置に移動させることができる。
記信号処理手段は、前記ビーム制御情報及び前記音声信号を含むコンテンツのデータが前記入力手段から入力されると、前記コンテンツのデータから前記ビーム制御情報を抽出して前記ビーム制御手段に出力する。
この構成においては、ビーム制御情報及び音声信号が一つのコンテンツとしてセットで入力されるので、音声信号とビーム制御情報との対応関係を明確にすることができ、音声ビームの制御を容易に行うことができる。
この構成においては、スピーカアレイ装置は、音声ビームを移動させるとともに、音声ビームの音量を変化させる。例えば、聴取位置との距離が近いほど音量を小さくすることで、音声ビームの存在や移動状態を聴取者に明確に感じさせることができる。
記ビーム制御情報は、前記音声ビームと聴取位置との距離に応じた音声ビームの焦点距離の制御情報を含み、前記ビーム制御手段は、前記求めた距離で前記焦点距離の制御情報を参照して読み出した焦点距離の情報に基づいて前記音声ビームの焦点距離を変化させる。
この構成においては、スピーカアレイ装置は、音声ビームを移動させるときに、音声ビームの焦点距離を変化させる。これにより、音声ビームの移動に応じて、音声ビームの幅が変化するので、聴取位置に聞こえる音声ビームの音量を変化させることができ、音声ビームの存在や移動状態を聴取者に明確に感じさせることができる。
記ビーム制御情報は、前記音声ビームと聴取位置との距離に応じた音声ビームの本数の制御情報を含み、前記ビーム制御手段は、前記求めた距離で前記本数の制御情報を参照して読み出した本数の情報に基づいて前記音声ビームの本数を変化させる。
この構成においては、スピーカアレイ装置は、音声ビームの本数を聴取位置との距離に応じて変化させる。例えば、聴取位置との距離が一定距離以上の位置では音声ビームを2本に設定し、聴取位置との距離が一定距離未満の位置では音声ビームを1本に設定する。音声ビームの本数の増減により、聴取位置に聞こえる音声ビームの音量が変化するので、音声ビームが移動していることを聴取者に明確に感じさせることができる。
前記ビーム制御手段は、前記入力手段から複数の音声信号及びビーム制御情報が入力された場合、前記ビーム制御情報に基づいて複数の音声ビームの焦点を同時に移動させることを特徴とする。
この構成においては、スピーカアレイ装置は、複数の音声ビームを同時に移動させるので、複数の物体の移動を音声により表現できる。これにより、その場所にいるようなリアルな聴感を聴取者に感じさせることができる。
データ構造は、スピーカアレイ装置の前記信号処理手段に供給される音声信号と、前記ビーム制御手段に音声ビームの焦点位置及び状態を設定させるビーム制御情報と、を含むことを特徴とする。
この構成においては、スピーカアレイ装置は、上記のような構造のデータを読み込むことで、音声ビームを移動させるとともに、聴取位置との距離に応じて前記音声ビームの状態を変化させることができる。
ディスクは、上述のデータ構造が記録されたことを特徴とする。
この構成においては、光ディスクには、スピーカアレイ装置の信号処理手段に供給される音声信号と、ビーム制御手段に音声ビームの焦点位置及び状態を設定させるためのビーム制御情報と、を含むデータ構造が記録されている。したがって、この光ディスクを再生装置で再生して、読み出したデータをスピーカアレイ装置に出力することで、スピーカアレイ装置に音声ビームを移動させることができる。
本発明のスピーカアレイ装置は、物体の移動などを表現する音声を音声ビームとして放音し、その音声ビームの焦点位置や放音方向を変化させる。また、音声ビームを移動させながら、音声ビームの音量・音声ビームのビーム幅・音声ビームの本数など、音声ビームの状態を聴取位置との距離に応じて変化させる。そのため、音の移動が明確になり、音源が移動しているように聴取者に確実に感じさせることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るスピーカアレイ装置の概略構成を示すブロック図である。
また、以下の説明では、スピーカアレイ装置は、5chサラウンドシステムとして、5chの音声ビームを放音させることができる。5chサラウンドシステムにおいて、フロントの左チャンネルをL(Left)ch、フロントの右チャンネルをR(Right)ch、センタ(中央)チャンネルをC(Center)ch、リアの左チャンネルをSL(Surround Left)ch、及びリアの右チャンネルをSR(Surround Right)chと称する。
スピーカアレイ装置1は、信号入力部51、音声処理部55と遅延処理部57からなる音声信号処理部53、D/Aコンバータ61−1〜61−N、パワーアンプ63−1〜63−N、スピーカユニット66−1〜66−Nから成るスピーカアレイ65、赤外線受信部67、リモートコントローラ(以下、リモコンと称する。)68、操作部69、記憶部71、及び制御部75を備えている。
信号入力部51は、スピーカアレイ装置1の外部に接続された音声信号出力機器2から供給(出力)された音声信号を入力するインタフェースである。入力された信号は音声処理部55へ出力される。なお、音声信号出力機器2としては、CDプレーヤ・DVDプレーヤ・ブルーレイ(登録商標)ディスクプレーヤといった光ディスク再生装置やテレビモニタ(テレビ受像機)などの音声信号を出力する機器が好適である。また、光ディスク再生装置が再生する光ディスク(CD・DVD・BD)には、音声信号と、この音声信号から生成する音声ビームを移動制御するビーム制御情報と、を含むコンテンツが記録されているものとする。そして、光ディスク再生装置は、音声信号とビーム制御情報と、を含むコンテンツのデータを出力するものとする。また、テレビ受像機は、音声信号とビーム制御情報を含むコンテンツのデータを出力するものとする。
音声処理部55は、信号入力部51から入力された音声信号をデコードしたり、聴取者Uが選択した音響効果を付加したりして遅延処理部57に出力する。
遅延処理部57は、制御部75から指示があった場合、音声処理部55から送られてきた音声信号に対して、その指示された時間分、音声信号を出力するタイミングを遅延させたり音声信号のゲインを設定したりして、各スピーカユニット66−1〜66−Nに音声信号を分配する。これにより、スピーカアレイ65から音声ビームを放音させる。また、遅延処理部57は、制御部75から遅延の指示が無い場合には遅延処理を行わずにそのまま音声信号を各スピーカユニット66−1〜66−Nに分配する。
スピーカアレイ65から出力された複数の音声ビームが聴取者Uの聴取位置Lに到達するまでの経路長は、チャンネル毎に異なる。例えば、Cchは、聴取位置Lに直接到達するので経路長は短い。一方、リアチャンネル(SLch、SRch)は、部屋の壁に2回反射してから聴取位置Lに到達するので、経路長は長くなる。そこで、遅延処理部57では、チャンネル毎に遅延時間を設定して、スピーカアレイ65から出力する複数の音声ビームが同時に聴取位置Lへ到達するように出力タイミングを調整している。また、遅延処理部57は、スピーカアレイ65から複数の音声ビームが出力されるように、チャンネル毎・スピーカユニット毎に音声の放音タイミングを調整して出力する。
D/Aコンバータ61−1〜61−Nは、遅延処理部57が出力したデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換して出力する。
パワーアンプ63−1〜63−Nは、D/Aコンバータ61−1〜61−Nが出力したアナログ音声信号を増幅して出力する。
スピーカアレイ65は、スピーカユニット66−1〜66−Nを1つのパネルに、マトリックス状・ライン状・ハニカム状など所定の配列で配置されたものである。スピーカユニット66−1〜66−Nは、パワーアンプ63−1〜63−Nが増幅した音声信号を音声に変換して放音する。なお、スピーカユニット66−1〜66−Nの総称やスピーカユニット単体の呼称をスピーカユニット66と称する。
赤外線受信部67は、ユーザの操作に応じてリモコン68から出力された赤外線信号を受信し、その赤外線信号を電気信号に変換して制御部75に出力する。
リモコン68は、ユーザがスピーカアレイ装置1に対して所望の設定操作を行うための入力装置である。リモコン68は、ユーザからのスピーカアレイ装置1に対する設定操作等を受け付けて、その操作に応じた赤外線信号を赤外線受信部67へ出力する。また、リモコン68は、聴取者Uの聴取位置Lを算出するために、不図示のマイクを備えており、スピーカアレイ装置1は周知の三角測量法等により聴取位置を算出する。
操作部69は、ユーザからのスピーカアレイ装置1に対する設定操作等を受け付けて、その操作に応じた信号を制御部75に出力する。
記憶部71は、スピーカユニットの設定パターン等を記憶している。制御部75はリモコン68や操作部69で受け付けた操作に応じたデータを読み出す。また、記憶部71は、音声の遅延時間情報や、制御部75から出力された聴取位置情報等を記憶する。
制御部(ビーム制御手段)75は、スピーカアレイ装置1の各部を制御したり演算を行ったりする。また、制御部75は、聴取位置Lの算出処理が設定された場合には、聴取位置Lを算出して、その位置情報を記憶部71に記憶させる。また、制御部75は、操作部69の操作により聴取位置Lの位置情報が入力された場合には、その位置情報を記憶部71に記憶させる。
聴取位置の算出処理を行う場合には、聴取者Uは、聴取位置Lにおいてリモコン68を保持する。そして、リモコン68を操作して聴取位置の算出処理を設定する。スピーカアレイ装置1は、この処理が設定されると、スピーカアレイ65の2つの異なるスピーカユニット66から所定の間隔でテスト音を放音する。リモコン68は不図示のマイクでテスト音を収音し、信号をスピーカアレイ装置1に出力する。制御部75は、2つのテスト音を放音してから収音するまでの時間に基づいて、周知の三角測量法を用いて聴取位置を算出する。
図2は、スピーカアレイにおけるスピーカユニットの配置を示す図と、スピーカアレイによる音声ビームの放音原理を説明するための図である。図2(A)はマトリックス状にスピーカを配置した一例、図2(B)はハニカム状にスピーカユニットを4列配置した一例、図2(C)はハニカム状にスピーカユニットを3列配置した一例、図2(D)はスピーカアレイによる音声ビームの放音原理を説明するための図である。
スピーカアレイ65は、図2に示すように、1つのパネルにおいて複数の小型スピーカユニット66をマトリックス状・ハニカム状・ライン状といった所定の配列で配置された構成である。
このようなスピーカアレイ65において、図2(D)に示すように、各スピーカユニットに同じ音声信号を入力し、各スピーカユニットSPa〜SPeが放音した音声が空間上に設定した焦点Fに到達する時刻が一致するように、各スピーカユニットの音声の放音タイミングを調整する。これにより、各スピーカユニットSPa〜SPeを、あたかもスピーカユニットSPa’・SPb’・SPc’・SPd’・SPeを、焦点Fを中心とする円周上に所定の間隔で配置して、同時に同じ音声信号を放音したかのように、重ね合わせの原理によってその焦点方向に強い指向性を有する音声ビームを放音することができる。
次に、音声ビームの特性について説明する。図3は、スピーカアレイから放音する音声ビームの特性を説明するための図である。図3(A)、図3(B)に示すように、聴取者Uの方向に音声ビームBを放音するように設定した場合、焦点Sの位置が聴取者Uに近い方が、聴取者Uには音声が大きく聞こえる。これは、音声ビームBは、焦点Sから離れるほど拡散して音量が小さくなるからである。そのため、図3(C)に示すように、聴取者Uの耳の付近が焦点Sとなるように音声ビームBをスピーカアレイ65から放音させると、聴取者Uには最も音量が大きく聞こえる。
また、図3(D)に示すように、聴取者Uと異なる方向に音声ビームBを放音するように設定した場合、音声ビームBは聴取者Uの耳の付近は通過しない。しかし、音声ビームBからは音漏れが発生するため、聴取者Uには音量の小さな音が聞こえ、音声ビームBが聴取者Uに近いほど、音声の音量が大きく聞こえる。なお、この場合、聴取者Uには、音声ビームBの軌道から聴取者Uに最も近い位置付近から漏れ出した音が聞こえる。また、図3(A)、図3(B)に基づいて説明したように、焦点Sが聴取者Uから離れるほど音声ビームBは拡散して、聴取者Uには小さな音量に聞こえる。同様に、聴取者Uと異なる方向に音声ビームBを放音する場合でも、焦点Sが聴取者Uから離れるほど、聴取者Uには漏れ音が小さく聞こえる。また、焦点Sが聴取者Uに近づくほど、聴取者Uには漏れ音が大きく聞こえる。
次に、本発明のスピーカアレイ装置の特徴を説明する。図4は、音声ビームの移動の様子を説明するための図である。
図4(A)は、音声ビームを一定速度で移動させた場合の概念図、図4(B)は、音声ビームの移動速度を変化させながら移動させた場合の概念図、図4(C)は、音声ビームと聴取位置との距離に応じて音声ビームの音量を変化させた場合の概念図、図4(D)は、聴取位置との距離に応じて音声ビームの焦点距離を変化させた場合の概念図である。
本発明のスピーカアレイ装置は、焦点位置の制御情報に基づいて、図4に示すように音声ビームの焦点を移動させながら音声ビームを放音(出射)させることができる。すなわち、聴取位置とは異なる方向にも音声ビームを放音させることができる。
音声信号出力機器2は、前記のように、音声信号と、この音声信号をビーム化した際に制御するためのビーム制御情報と、を含むコンテンツのデータを出力する。スピーカアレイ装置1は、音声信号出力機器2が出力したコンテンツのデータが信号入力部51に入力されると、音声信号処理部53の音声処理部55は、コンテンツのデータからビーム制御情報を分離・抽出して制御部75に出力する。制御部75は、このビーム制御情報に基づいて、各スピーカユニット66から音声信号を出力するタイミング(遅延量)を計算する。そして、制御部75は、計算で求めた各スピーカユニット66の遅延量を遅延処理部57に出力する。遅延処理部57は、制御部75が出力した遅延量に基づいて各スピーカユニット66から出力する音声信号を遅延させて、スピーカアレイ65から音声ビームを放音(出射)させる。スピーカアレイ装置1では、この処理を連続的に行うことで、音声ビームを移動させることができる。
スピーカアレイ装置1の制御部75は、音声信号の制御情報(ビーム制御情報)を随時読み出して音声ビームの焦点位置を計算する。そのため、スピーカアレイ装置1は、制御情報における焦点位置の単位時間毎の変化量が一定の場合には、図4(A)に示すように一定速度で音声ビームの焦点を移動させる。また、スピーカアレイ装置1は、制御情報における焦点位置の単位時間毎の変化量が変化する場合には、図4(B)に示すように速度を変化させて音声ビームの焦点を移動させる。図4(A),(B)に示したように焦点位置を移動させた場合、聴取者には、最初は聴取位置から音声ビームの焦点が離れているので、漏れ音が聞こえる。このときには、聴取者には漏れ音は小さな音量で聞こえる。そして、音声ビームの焦点が聴取位置に近づくにつれて、聴取者に聞こえる音の音量は徐々に大きくなる。また、音声ビームが聴取位置の近くを通過するときには、音声ビームの拡散音が聞こえるので、聴取者には音声ビームの音量が最も大きく聞こえる。一方、音声ビームの焦点が聴取位置から離れるにつれて、聴取者に聞こえる漏れ音の音量は徐々に小さくなる。このように、音声ビームの焦点位置が移動するので、聴取者には、音源が実際に移動しているのと同様に聞こえるように感じさせることができる。
また、制御情報に1/f揺らぎを加えるようにすることで、違和感の無い自然な移動を演出できる。
次に、スピーカアレイ装置1は、複数の音声ビームを同時に移動させることができる。例えば、信号入力部51から2つのビーム制御情報と2つの音声信号を含むコンテンツのデータが入力された場合には、制御部75は、音声信号処理部53から出力されたそれぞれの制御情報(焦点位置情報)に基づいて、音声信号が音声ビームとしてスピーカアレイ65から放音されるように各スピーカユニット66の遅延量を計算する。そして、制御部75は、各スピーカユニット66の遅延量を遅延処理部57に出力して、スピーカアレイ65から2つの音声ビームを放音(出射)させる。
なお、スピーカアレイ装置1では、3つ以上の音声ビームを同時に移動させることも当然可能である。また、このとき、各音声ビームのソースは、同じにしても、それぞれ異なるようにしても良い。
次に、スピーカアレイ装置1では、音声ビームを移動させるとともに、その音量を変化させることができる。これは、音の移動を明確にするためである。
例えば、図4(C)に示すように、音声ビームの音量と、音声ビームの焦点から聴取位置までの距離と、を反比例するように設定すると良い。この場合には、スピーカアレイ装置1に予め聴取位置の情報を記憶させておき、音声信号と焦点位置情報が入力されると、聴取位置情報と焦点位置情報とに基づいて音声ビームの音量を設定するように構成すると良い。聴取位置から離れた位置において音声ビームの音量をある程度上げておき、聴取位置に音声ビームの焦点が近づくにつれて音量を下げることで、音の移動を最初から明確にすることができる。
また、音声ビームの音量を制御する方法としては、聴取位置に対する音声ビームの角度を求めて、この角度の絶対値が小さくなるほど音量を下げるように制御しても良い。
なお、図4(C)では、音量の大きさを音声ビームの線の太さで表しており、太線を音量大、細線を音量小としている。
上記の場合には、音声信号出力機器2が出力するコンテンツのデータには、音声信号と、ビーム制御情報として、音声ビームの移動制御情報及び聴取位置との距離に応じた音量の制御情報を含むように構成すると良い。スピーカアレイ装置1の制御部75は、記憶部71から読み出した聴取位置情報と、上記のビーム制御情報と、に基づいて、図4(C)に示したように、聴取位置との距離に応じて音声ビームの音量が変化するように、音声信号処理部53を制御する。
次に、スピーカアレイ装置1では、音声ビームを移動させるとともに、その音声ビームの焦点のスポット径(幅)、または焦点の聴取位置との距離を変化させることができる。
図4(D)は、聴取位置との距離に応じて音声ビームのスポット径を変化させた場合の概念図である。図4(D)には、容易に理解できるように、本来ならスピーカアレイ65の放音面と平行に音声ビームの焦点を移動させる場合を示している。
図に示す点線矢印の方向に音源が移動していると聴取者に感じさせたい場合、聴取位置から音声ビームまでの距離と音声ビームの焦点距離が反比例するようにすると良い。ここで、音声ビームの焦点距離は、音声ビームの焦点から聴取位置までの距離のことである。例えば、音声ビームが聴取位置に近づくにつれて、焦点距離を大きくなるので、聴取位置に最も近い位置での音声ビームのスポット径は大きくなる。このとき、スポット径が大きくなるほど、聴取位置からの焦点距離は遠くなる。このようにすることで、スポット径が大きくなるほど音が拡散するので、聴取者には音量が小さく聞こえるようになる。したがって、音声ビームが聴取者から離れるほど焦点距離は小さくなり、音声ビームの焦点のスポット径が小さくなるので、聴取位置ではその音が十分聞こえる。また、音声ビームが聴取者に近づくほど焦点距離は大きくなるが、聴取者には、その音がよく聞こえるので、音の存在(移動)を明確にすることができる。
また、上記の制御とは逆に、聴取位置からの距離と音声ビームの焦点のスポット径が比例するようにしても良い。すなわち、音声ビームが聴取位置に近づくにつれて、焦点距離を小さくして焦点のスポット径を小さくするように制御することも可能である。この場合には、聴取位置から音声ビームが離れるほど、その音が小さくなり、また、聴取位置に音声ビームが近づくほど、その音が大きくなる。そのため、聴取者に、その音源が突然現れた(突然音が聞こえた)という聴感を与えることができ、恐怖映画の演出などに有効である。
また、1/f揺らぎを加えながら音声ビームの焦点距離を変化させることで、違和感の無い自然な移動を演出できる。
上記の場合には、音声信号出力機器2が出力するコンテンツのデータには、音声信号と、ビーム制御情報として、音声ビームの移動制御情報及び聴取位置に対する焦点距離の制御情報を含むように構成すると良い。スピーカアレイ装置1の制御部75は、記憶部71から読み出した聴取位置情報と、上記のビーム制御情報と、に基づいて、図4(D)に示したように、聴取位置との距離に応じて音声ビームの焦点距離(焦点のスポット径)が変化するように、音声信号処理部53を制御する。
また、聴取位置における音声ビームの幅(スポットの幅)を変化させることができる。図5は、聴取位置における音声ビームの幅の変化の様子を示す図である。図5には、一例として(A)→(B)→(C)→(D)の順に、音声ビームの焦点がスピーカアレイ装置1から聴取者の方向に徐々に移動する様子を示している。音声ビームの焦点を上記のように移動させると、聴取者の聴取位置では、音声ビームの焦点との距離に比例して音声ビームの幅を変化させることができる。そのため、聴取位置から音声ビームの焦点が離れるほど、聴取位置での音声ビームの幅が広くなり、聴取者に聞こえる音が小さくなる。また、聴取位置に音声ビームが近づくほど、聴取位置での音声ビームの幅が狭くなり、聴取者に聞こえる音が大きくなる。したがって、このように音声ビームの焦点位置が移動させることで、聴取者に、音源が実際に移動しているのと同様に聞こえるように感じさせることができる。
なお、図5には、音声ビームの焦点が聴取者から一定距離離れたところまで移動している状態(図5(D))までを示したが、引き続き、聴取位置における音声ビームの幅が徐々に広がるように制御すれば良い。すなわち、音声ビームの焦点は無限遠まで移動し、さらに音声が拡散していくように、音声ビームを制御すればよい。
次に、スピーカアレイ装置1では、音声ビームを移動させるとともに、その音声ビームの本数(数量)を変化させることができる。
図6は、音声ビームの移動と音声ビームの本数の関係を示す図である。同図では、境界線を1点鎖線で表している。図6(A)に示すように、音声ビームが聴取位置からある距離よりも離れた場合には、音声ビーム数を2本とする。また、音声ビームが聴取位置からある距離よりも近くなった場合には、図6(B)に示すように、音声ビーム数を1本にする。この場合には、音声ビームが聴取者からある程度離れていても、音声ビームが2本なので音量が大きくなり、その音が聞こえる。また、音声ビームが近づくと、音声ビームは1本になるが、やはりその音は聞こえるので、その音の存在(移動)を明確にすることができる。
また、上記の制御とは逆に、音声ビームが聴取位置からある距離よりも離れた場合には、音声ビーム数を1本とし、音声ビームが聴取位置からある距離よりも近くなった場合には、音声ビーム数を2本にすると良い。この場合には、聴取位置から音声ビームが離れるほど、その音が小さくなり、また、聴取位置に音声ビームが近づくほど、その音が大きくなる。そのため、聴取者に、その音源が突然現れた(突然音が聞こえた)という聴感を与えることができる。
なお、音声ビームを複数にする場合、各音声ビームの焦点は所定の間隔にして設けるのが良い。また、境界線はその環境に応じて設定すると良い。
上記の場合には、音声信号出力機器2が出力するコンテンツのデータには、音声信号と、ビーム制御情報として、音声ビームの移動制御情報及び聴取位置との距離に応じた音声ビームの本数の制御情報を含むように構成すると良い。スピーカアレイ装置1の制御部75は、記憶部71から読み出した聴取位置情報と、上記のビーム制御情報と、に基づいて、図6に示したように、聴取位置との距離に応じて音声ビームの本数が変化するように、音声信号処理部53を制御する。
なお、ビーム制御情報は、上記のものに限るものではなく、例えば、音声ビームの移動制御情報に加えて聴取位置との距離に応じた音量の制御情報と、聴取位置に対する焦点距離の制御情報と、を含むように構成しても良い。この場合には、音声ビームを移動させる際に、音声ビームと聴取位置との距離に応じて、音声ビームの音量と焦点距離が変化させることができる。
このように、音声ビームの状態を変化させる制御情報として、複数の制御情報をビーム制御情報が含むように構成しても良い。
次に、スピーカアレイ装置1を実際のサラウンドシステムとして使用する場合の構成について説明する。
図7は、本発明のスピーカアレイ装置を用いたサラウンドシステムの概略の配置図である。本発明のスピーカアレイ装置をサラウンドシステムに用いる場合には、複数の形態が考えられる。
例えば、図7(A)に示すように、従来の5chサラウンドシステムにスピーカアレイ装置1を追加するように構成することが可能である。この場合には、5chサラウンドシステムには、スピーカアレイ装置1を追加する前と同様に、5チャンネルのサラウンドサウンドを再生させる。一方、スピーカアレイ装置1には、物体の移動時の音声を再生する装置として使用する。これにより、聴取者は、モニタに映像コンテンツを表示させた場合などに、従来と同様にサラウンドサウンドを楽しむことができる。さらに、映像コンテンツにおいて顕著に移動する物体の移動音を、ファントムではなく音声ビームの焦点の移動により、実際に音源が移動しているような聴感を楽しむことができる。
また、図7(B)に示すように、従来の5chサラウンドシステムのセンタスピーカとしてスピーカアレイ装置1を追加するように構成することが可能である。この場合には、スピーカアレイ装置1に、5chサラウンドシステムのセンタスピーカとして音声を放音させるととともに、物体の移動時の音声を音声ビームの焦点の移動により表現させる。これにより、聴取者は、図7(A)の構成と同様に、映像コンテンツやサラウンドサウンドを楽しむことができる。また、サラウンドシステムのスピーカ数を1つではあるが削減できる。
また、図7(C)に示すように、スピーカアレイ装置1を、特許文献に示したような従来のスピーカアレイ装置として使用するとともに、物体の移動時の音声を再生する装置として使用する。これにより、複数の音声ビームを部屋の壁に反射させることで、従来のスピーカアレイ装置のように、仮想スピーカによるサラウンドシステムを構築できる。また、映像コンテンツにおいて顕著に移動する物体の移動音などを、ファントムではなく音声ビームの焦点の移動により、実際に音源が移動しているような聴感を楽しむことができる。さらに、スピーカの設置数を抑制できる。
次に、以上のように構成したサラウンドシステムにおいて、音声ビームを移動させるためには、映像コンテンツのデータを以下のように構成する必要がある。すなわち、サラウンドサウンド(例えば5.1チャンネル)用の音声信号と映像信号の他に、移動させる音声ビーム用の音声信号と、その音声信号の焦点位置(焦点座標)の情報と、を含む音声フォーマット(データ構造)となるように構成する必要がある。このようなデータ構造にすると、スピーカアレイ装置は、このデータ構造のデータを読み込むことで、音声ビームを移動するように制御できる。
また、サラウンドシステムにおいて映像コンテンツを再生する場合、現状では、DVDやBLU―RAY DISC(登録商標)などの光ディスクに記録されたものを、光ディスク再生装置で再生するのが一般的である。そのため、光ディスクに、上記のデータ構造の映像コンテンツが記録された光ディスクを光ディスク再生装置で再生すると、各信号がAVアンプから5chの各スピーカやスピーカアレイ装置1やモニタに出力されるように構成すると良い。例えば、光ディスクから読み出された、移動させる音声ビーム用の音声信号と制御情報(焦点位置情報)はスピーカアレイ装置1に出力されるように構成する。また、サラウンドサウンド(例えば5.1チャンネル)用の音声信号はAVアンプを介して5chの各スピーカに出力されるように構成する。また、映像信号は、モニタに出力されるように構成する。これにより、サラウンドシステムでは、図7(A)に基づいて説明したように音声を放音させることができる。
なお、上記の説明では、映像コンテンツにおける移動物の音声信号とそのビーム制御情報とをセットにして入力する場合について説明したが、これに限らず他の形態も可能である。例えば、スピーカアレイ装置1において、映像コンテンツの映像データと音声データを解析して、顕著に移動する物体(移動物)の音声信号を抽出するとともに、映像における移動物の動きに基づいて、音声ビームの焦点位置情報を作成するように構成する。そして、スピーカアレイ装置1において、移動物の音声を音声ビームとして移動させるように制御すると良い。一例としては、映像コンテンツにおいて、センタチャンネルの音声は人の台詞が入ったチャンネルとして用いられるので、センタチャンネルの音声信号と、映像に含まれる人物を解析し、人の移動を音声ビームで表現するように構成する良い。
また、操作部69やリモコン68を操作して、ビーム制御情報を入力するようにしても良い。さらに、ネットワークなどを介して取得したビーム制御情報をスピーカアレイ装置1に入力して、特定のチャンネルの音声信号を音声ビームとして移動させたり状態を変化させたりするように構成しても良い。
本発明の実施形態に係るスピーカアレイ装置の概略構成を示すブロック図である。 スピーカアレイにおけるスピーカユニットの配置を示す図と、スピーカアレイによる音声ビームの放音原理を説明するための図である。 スピーカアレイから放音する音声ビームの特性を説明するための図である。 音声ビームの移動の様子を説明するための図である。 聴取位置における音声ビームの幅の変化の様子を示す図である。 音声ビームの移動と音声ビームの本数の関係を示す図である。 本発明のスピーカアレイ装置を用いたサラウンドシステムの概略の配置図である。
符号の説明
1…スピーカアレイ装置 2…音声信号出力機器 51…信号入力部 53…音声信号処理部 55…音声処理部 57…遅延処理部 61…D/Aコンバータ 63…パワーアンプ 65…スピーカアレイ 66…スピーカユニット 67…赤外線受信部 68…リモコン 69…操作部 71…記憶部 75…制御部

Claims (8)

  1. 複数のスピーカユニットが配列されたスピーカアレイと、
    前記複数のスピーカユニットに音声信号を供給し、前記複数のスピーカユニットの放音タイミングを制御して、前記スピーカアレイから音声ビームを放音させる信号処理手段と、
    前記音声ビームを移動制御するビーム制御情報に基づいて前記信号処理手段を制御して、前記音声ビームの焦点を移動させるビーム制御手段と、
    聴取位置の情報が入力される聴取位置情報入力手段と、
    を備えたスピーカアレイ装置であって、
    前記ビーム制御情報は、前記音声ビームと前記聴取位置との距離に応じた前記音声ビームの音量の制御情報を含み、
    前記ビーム制御手段は、前記音声ビームと前記聴取位置情報入力手段に入力された聴取位置との距離を求め、求めた距離で前記音量の制御情報を参照して読み出した音量の情報に基づいて前記音声ビームの音量を変化させる
    スピーカアレイ装置。
  2. 前記ビーム制御情報は、前記音声ビームと聴取位置との距離に応じた音声ビームの焦点距離の制御情報を含み、
    前記ビーム制御手段は、前記求めた距離で前記焦点距離の制御情報を参照して読み出した焦点距離の情報に基づいて前記音声ビームの焦点距離を変化させる
    請求項1に記載のスピーカアレイ装置。
  3. 前記ビーム制御情報は、前記音声ビームと聴取位置との距離に応じた音声ビームの本数の制御情報を含み、
    前記ビーム制御手段は、前記求めた距離で前記本数の制御情報を参照して読み出した本数の情報に基づいて前記音声ビームの本数を変化させる
    請求項1または2に記載のスピーカアレイ装置。
  4. 前記ビーム制御情報が入力される入力手段を備え、
    前記ビーム制御手段は、前記入力手段から入力されたビーム制御情報に基づいて前記信号処理手段を制御する請求項1乃至3のいずれかに記載のスピーカアレイ装置。
  5. 前記信号処理手段は、前記ビーム制御情報及び前記音声信号を含むコンテンツのデータが前記入力手段から入力されると、前記コンテンツのデータから前記ビーム制御情報を抽出して前記ビーム制御手段に出力する請求項4に記載のスピーカアレイ装置。
  6. 前記ビーム制御手段は、前記入力手段から複数の音声信号及びビーム制御情報が入力された場合、前記ビーム制御情報に基づいて複数の音声ビームの焦点を同時に移動させる請求項1乃至5のいずれかに記載のスピーカアレイ装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のスピーカアレイ装置の前記信号処理手段に供給される音声信号と、前記ビーム制御手段に前記信号処理手段を制御させて、前記音声ビームの焦点を移動させるビーム制御情報と、前記音声ビームと聴取位置との距離に応じて前記音声ビームの音量を変化させる前記音声ビームの音量の制御情報と、を含むデータ構造。
  8. 請求項7に記載のデータ構造が記録された光ディスク。
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