JP5621026B1 - 低空頭掘削機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 幅や高さ制限のある狭い掘削場所にも搬入設置可能で、低空での掘削作業を容易に行うことができると共に、掘削された土砂等をその掘削場所を中心とした周囲の空きスペースに向けて旋回移動させることで排土作業が容易な低空頭掘削機を提供することである。【解決手段】 走行機構を有するベース部11と、該ベース部11上に設けられるチュービング部12と、該チュービング部12上に設けられる水平旋回フレーム13とを備えた低空頭掘削機10であって、前記水平旋回フレーム13が前記チュービング部12を中心として旋回可能に配置され、前記ベース部11によって移動した掘削場所を中心として所定の水平方向に向きを変えるようにした。【選択図】 図6

Description

本発明は、プラットホームやトンネル内などの作業スペースに余裕のない狭い場所を掘削するための低空頭掘削機に関するものである。
建設現場における基礎杭造成工事では、架台と旋回式のボーリングマシンとを組み合わせた掘削機を用いて掘削作業が行われている。具体的には、ボーリングマシンを旋回させてケーシングチューブを回転させながら土中に押し込み、このケーシング内の土を架台より吊されたハンマーグラブにより、掘削作業を行うオールケーシング工法が用いられる。
このようなオールケーシング工法では、まず、油圧装置によって前記ボーリングマシンが備えるクランプ装置、旋回モータ、引抜きシリンダ等を作動させる。これによって、ケーシングチューブは、クランプ装置でクランプされ、旋回モータで回転されつつ引抜きシリンダによって土中に挿入される。次に、前記架台から吊されたハンマーグラブを用い、ケーシングチューブ内を掘削するとともに、掘削を終えた土を前記ケーシングチューブから離れた場所に排土する作業を行う(特許文献1、2)。
この掘削作業は、架台で吊られているハンマーグラブをケーシングチューブ内に下ろした後、ある高さからウインチを解放して落下させることによって行われる。この落下によって、ハンマーグラブの先端で開放しているシェルが土中に突入し、この状態からウインチを巻き上げることで、シェルが閉じて土砂等がすくい上げられる。
前記ケーシングチューブは、ロックピンによって継ぎ足しながら所定の深さに達するまで掘削作業を行った後、架台からハンマーグラブを外し、再び架台で鉄筋篭を吊り込んで、掘削した孔(掘削孔)の中に挿入する。つぎに、生コンクリートを打設するためのトレミー管をセットし、このトレミー管で生コンクリートを打設しつつ前記ボーリングマシンでケーシングチューブを引き抜くことで、生コンクリートの硬化に伴い土中に杭が完成する。この生コンクリートの打設の終了、ケーシングチューブの引抜きの終了により掘削作業が完了する。
上記掘削機にあっては、ハンマーグラブやケーシングチューブなどの掘削ユニットを架台によって高い所から吊下げた状態で掘削や搬送を行うため、上空に広い作業空間を要していた。このため、屋根のある場所やトンネル等の高さ制限のある場所では、上記掘削機を使用できないといった問題があった。これを改善する手段として、架台を水平方向にスライドさせてケーシングチューブやH鋼等を移送可能とした吊込搬送装置が開示されている(特許文献3)。この搬送装置は、自走移動可能な台車上に載置して上空制限のある狭い作業場所近辺まで移動する。そして、先端部に掘管等を吊下げたレールを左右方向にスライド移動させ、所定の掘削場所に埋め込むことを繰り返し行うようになっている。
特開平10−205261号公報 特開平10−205263号公報 特開平8−48492号公報
上述したように、特許文献1,2に開示されているような従来の掘削機にあっては、クレーン等の重機によって回転圧入装置を掘削場所に設置し、この回転圧入装置を介して掘削を行うためのケーシングチューブやハンマーグラブを前記重機によって搬入させるため、作業スペースが狭い場所での作業が困難であった。また、高さ制限のある場所では、大型のクレーンが使用できないため、十分な深さの掘削ができないといった問題があった。
一方、特許文献3に開示されている吊込搬送装置にあっては、従来の架台に相当する第1、第2のレールを水平方向に設置した構成となっているため、上空制限のある狭い場所において、掘管やH鋼といった被搬送物を前記レールによってスライド移動させることで所定の作業場所に搬送することが可能である。しかしながら、この吊込搬送装置は、前記掘管やH鋼といった搬送物を水平方向に吊下げた状態で搬送させることを目的とした装置である。このため、伸縮する方のレールの先端部に前記被搬送物を吊下げる構造となっているが、その構造上、装置本体部から大きく突出することができず、作業範囲が限られたものとなる場合がある。さらに、土や岩石を掘り起こすためのハンマーグラブや地中に押し込まれるケーシングチューブなどは重量があるため、前記レールのみでは搬送自体が容易でないといった問題も有している。
また、ハンマーグラブで掘り起こした土砂等を掘削場所から排出する際には、クレーンを旋回させるなどして移動しなければならず、排土作業も煩雑であった。
そこで、本発明の目的は、幅や高さ制限のある狭い掘削場所にも搬入設置可能で、低空での掘削作業を容易に行うことができると共に、掘削された土砂等をその掘削場所を中心とした周囲の空きスペースに向けて旋回移動させることで排土作業が容易な低空頭掘削機を提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明の低空頭掘削機は、走行機構を有するベース部と、該ベース部上に設けられ、ケーシングチューブを回転させながら地中に圧入させるための回転押込リングを有するチュービング部と、該チュービング部上に設けられ、所定方向に水平旋回すると共に、先端部がチュービング部から張り出している水平旋回フレームと、該水平旋回フレームに水平移動可能に吊り下げ支持されるハンマーグラブとを備えた低空頭掘削機であって、前記水平旋回フレームが前記チュービング部を中心として前記所定方向に水平旋回すると共に、前記ハンマーグラブが前記チュービング部上から水平旋回フレームの先端部に向けて水平移動することを特徴とする。
本発明の低空頭掘削機によれば、走行機構を有するベース部によって、チュービング部を搭載した状態で移動することができるので、狭い掘削場所に容易に入り込んでそのまま掘削作業を行うことができる。また、前記水平旋回フレームを所定の水平方向に向けて旋回させておくことによって、前記掘削場所で掘削された土砂等をそのまま水平移動させて排出させることができる。このため、上空の作業空間の狭い場所での掘削から排土までの一連の作業を効率よく行うことができる。
本発明に係る低空頭掘削機の走行姿勢を示す側面図である。 上記走行姿勢を示す背面図である。 上記低空頭掘削機による掘削作業姿勢を示す側面図である。 上記掘削作業姿勢を示す背面図である。 ベース部におけるクローラ部の位置関係を示す背面図である。 上記低空頭掘削機の平面図である。 水平旋回フレームの斜視図である。 上記水平旋回フレームの断面図である。 チュービング部の上面構造を示す平面図である。 旋回ガイド部の作用を示す要部断面図である。 上記低空頭掘削機の使用例を示す平面図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明に係る低空頭掘削機の実施の形態を詳細に説明する。ここで、図1及び図2は低空頭掘削機の走行時における使用状態を示したものであり、図3及び図4は掘削作業時における使用状態を示したものである。
本発明の低空頭掘削機(以下、掘削機という)10は、上空に高さ制限のあるプラットホームやトンネルあるいは車庫などの狭い建物内等に入り込んで掘削工事を可能とするものであり、所定の掘削場所に移動するための走行機構を有するベース部11と、このベース部11上に設けられ、先端部にカッターを有する掘削ユニット(ケーシングチューブ)21を回転させながら地中に圧入させるチュービング部12と、このチュービング部12上に旋回可能に設置され、開閉可能なシェルを有する掘削ユニット(ハンマーグラブ)22によって掘削された土砂等を所定の場所に排出させるための水平旋回フレーム13とを備えている。
前記ベース部11は、前記チュービング部12が載置可能な四角形上の台車部14と、この台車部14に設けられ、不整地での走行を可能とする走行機構(クローラ部)15とを有して構成されている。前記クローラ部15は、一対の動輪16a及び複数の補助輪16b、ゴム製のクローラベルト16cによって構成される。また、このベース部11には、無線等によって前記クローラ部15を駆動させる駆動モータ類の回転制御を行うコントローラ(図示せず)が設けられ、離れた場所から前進、後進、左右方向の旋回の各動作及び速度調整などが可能となっている。
前記台車部14には、底部の四隅に昇降可能な支持脚17が設けられ、前方側又は後方側部の少なくとも一か所にベース部11を固定するための固定脚18が設けられる。図1及び図2に示したように、ベース部11を目的の掘削場所に向けて走行させる際には、前記4本の支持脚17は、クローラベルト16cが接地するように台車部14内に収容されている。一方、掘削作業を行う際には、図3及び図4に示したように、所定の高さに伸びて掘削機10全体を4本の支持脚17によって水平に支持する。前記各支持脚17は、油圧シリンダによってそれぞれが独立して伸縮可能となっており、前記ベース部11によって掘削場所に移動した際にその地表面の凹凸に応じて伸縮し、チュービング部12が水平に保たれるように調整される。なお、各支持脚17には、水平出しを行うための水平基準器(図示せず)が設けられている。
前記固定脚18は、支持脚17と同様に油圧シリンダによって上下駆動が可能となっており、前記各支持脚17によってチュービング部12の水平出しが行われた後、先端部が地中に埋設するように打ち込まれる。これによって、ケーシングチューブ21やハンマーグラブ22によって掘削する際や水平旋回フレーム13を旋回させる際に掘削機10が動かないように安定させることができる。
また、図5に示すように、前記クローラ部15と台車部14との間には、クローラ部15の高さ位置を段階的に調整可能なクローラ取付部19が設けられている。このクローラ取付部19には、高さの異なるピン孔20が複数設けられ、所定の高さ位置にあるピン孔20を通して動輪16aを取り付けることによって、走行時における台車部14の高さを調整することができる。これは、掘削場所においてケーシングチューブ21を押し込んだ後、ベース部11を退避させる場合に、前記ケーシングチューブ21の突出部分が走行の障害とならないようにするものである。なお、前記クローラ取付部19における調整幅h3は、前記ケーシングチューブ21の突出部分の高さを考慮して最大約40cm程度に設定されている。
図6は掘削機10を上方から見たものであり、チュービング部12の中央部の開口は、図3に示したケーシングチューブ21を回転させながら地中に圧入させたり、図4に示したハンマーグラブ22を投下させたりするための円形状の挿通孔23となっている。この挿通孔23は、台車部14の底面を貫通するように設けられ、挿通孔23の内側面にはケーシングチューブ21の外周面をクランプして回転駆動する回転押込リング(押込シリンダ)24が設けられる。チュービング部12の上面には、前記挿通孔23の外周に沿って旋回ガイド部(周回レーン)25が設けられている。この周回レーン25は、図7に示すように、水平旋回フレーム13を支持するアーム部26の周回移動をガイドするものである。前記周回レーン25内には、前記アーム部26を構成する第2アーム38の下端面がローラ39を介して載置される。
図6乃至図8に示したように、前記水平旋回フレーム13は、直線状に平行して延びる一対のガイドレール27によって構成される水平架台28と、前記一対のガイドレール27間を移動するキャリッジ29と、前記水平架台28をチュービング部12上の周回レーン25内で回動可能に支持するアーム部26とで構成されている。前記一対のガイドレール27の対向する内側面には、前記キャリッジ29を水平方向に移動可能に載置するためのガイド溝30がそれぞれ形成されている。また、下方側には、長手方向に沿って直線状に延びる複数の噛歯からなるラック31が設けられている。
前記キャリッジ29は、一端にケーシングチューブ21やハンマーグラブ22を吊下げ支持する滑車32が設けられ、他端に前記滑車32を介して前記ケーシングチューブ21やハンマーグラブ22を昇降させるためのワイヤ33の巻き取り操作を行うためのウインチ34が配置されている。また、このキャリッジ29の長手方向の両側面の上段には、前記ガイド溝30にガイドされる走行輪35a,補助輪35bが設けられ、下段には、前記ラック31に噛み合うピニオン36が設けられ、ラック31に沿って直線状に往復移動するように構成されている。前記ピニオン36は、キャリッジ29に備わる回転駆動機構(図示せず)によって、正転、逆転あるいは停止が可能であり、前記ガイド溝30の延びる方向に沿って自由に前進、後退あるいは所定位置での停止が可能である。
前記キャリッジ29に備えられている滑車32には、ケーシングチューブ21やハンマーグラブ22が直接吊下げられる。前記ケーシングチューブ21は、図3に示したように、掘削する孔壁を保護するもので、掘削する孔のサイズに適合する口径を有する鋼板製で円筒状の胴体部21aとこの胴体部21aの先端に設けられる特殊鋼からなるカッター21bとによって形成されている。このケーシングチューブ21は、何本かを継ぎ足しながら地中に順次圧入される。前記ハンマーグラブ22は、図4に示したように、建築基礎の深孔掘削や根切りに使用するもので、筒状の胴体部22aとこの胴体部22aの先端に開閉可能に設けられる一対のシェル22bを備えている。前記胴体部22aには、ワイヤ33の巻き上げ操作によってシェル22bを開閉させるための機構が組み込まれている。
上記構造による掘削機10は、図4に示したように、地表面からの高さh2が4m程度の狭い作業環境下において、水平架台28の最大高さh1が地表面から約3.5m以内となるように低くした構造となっている。このため、前記ハンマーグラブ22の全長は、従来のものより短く形成される。これによって、ハンマーグラブ22全体の重量が軽くなるため、所定の重量となるように、胴体部22aの鋼板材の厚みを増したり、胴体部22aに別途錘を付加したりするなどの手段が取られる。
図4に示したように、前記ハンマーグラブ22は、ワイヤ33によって、チュービング部12の上方に吊り上げられ、所定の高さ位置で落下させる。この落下の際には、前記シェル22bは開いた状態となり、そのまま地中に突き刺さる。この状態から前記ワイヤ33をウインチ34によって巻き上げることで、土や岩石などの掘削物を抱えた状態でシェル22bが閉じられる。
前記水平旋回フレーム13を構成する各アーム部26は4本で構成され、前記水平架台28の中央部の下端から延びる第1アーム37と、この第1アーム37と水平架台28の下部との間に架けられる梁部37aと、前記第1アーム37に伸縮可能に取り付けられ、前記周回レーン25上に載置される第2アーム38とで構成されている。前記各第2アーム38の下端には、ローラ39が設けられ、このローラ39の回転面が前記周回レーン25の底部に当接するように配置される。前記各本体アーム26aは、油圧シリンダによって構成され、図1及び図2に示したように、掘削機10をクローラ部15によって走行移動する際には低く、図3及び図4に示したように、掘削場所に移動した際には所定の高さに伸びるように伸縮可能となっている。
図9は、前記水平旋回フレーム13が旋回可能に支持される周回レーン25の平面構成を示したものである。この周回レーン25内に載置される第2アーム38には、周回レーン25の外側縁部に当接して第2アーム38の周回移動をガイドするフランジ43が設けられている。また、このフランジ43には、前記周回レーン25の外側縁部に当接する箇所に固定用の孔部44が設けられている。そして、前記第2アーム38は、連結部材40を介して取り付けられた押込シリンダ24の回転に伴って周回レーン25内を移動し、所定の旋回位置で停止させる。一方、前記周回レーン25には、前記フランジ43と当接する外側縁部に沿って固定用の孔部が所定間隔に複数設けられており、第2アーム38が移動してきた位置の孔部と位置合わせを行い、双方の孔部42,44を後述するようにピン止めすることによって、前記周回レーン25内の所定位置で前記第2アーム38の位置を固定させることができる。
前記水平旋回フレーム13は、図10(a)に示したように、第2アーム38の下部とチュービング部12の押込シリンダ24の一端とを連結部材40を介して連結させることによって、押込シリンダ24の回転駆動に連動させて水平旋回フレーム13全体を所定の水平方向に旋回させることが可能となっている。これによって、前記チュービング部12上からキャリッジ29で搬送されるハンマーグラブ22を所定の方向に設定されている空きスペース上に移動させて土砂等を排出させることができる。ケーシングチューブ21を使用する場合や掘削作業時等において、水平旋回フレーム13を旋回させる必要のない場合は、図10(b)に示したように、前記連結部材40を外して第2アーム38と押込シリンダ24との連結を解除しておく。そして、水平旋回フレーム13をチュービング部12上に固定させるために、第2アーム38のフランジ43に設けられている孔部44と、水平旋回フレーム13を所定の方向に旋回した位置にある周回レーン25側の孔部42とをピン部材41を通して固定させる。これによって、水平旋回フレーム13を所定の水平方向に向けた位置でチュービング部12上に固定させることができる。
本実施形態では、チュービング部12に備わる押込シリンダ24の回転機構を利用して水平旋回フレーム13を水平方向に旋回可能に設置したが、前記チュービング部12上に別途回転駆動可能な回転テーブルを設け、この回転テーブルに前記アーム部26を取り付けることによって構成することもできる。その際、前記回転テーブルの回転角度を制御することによって、前記水平旋回フレーム13を任意の回転位置で固定させることができる。
図11は、本発明の掘削機10を使用して、プラットホーム51の一部を掘削する施工例を示したものである。掘削機10は、ベース部11を遠隔操作して線路52内に搬入され、線路52の軌道上から目的の掘削場所50に移動させる。この掘削場所50は、線路52の軌道に沿った一部をコ字状に切り欠いた場所となっており、ベース部11が搬入可能なスペースを有している。そして、掘削の中心部がチュービング部12の中心部に一致するようにベース部11を移動させて停止する。
前記ベース部11が停止した状態で、図3及び図4に示したように、台車部14に備わる4本の支持脚17を伸ばして地面に接地させ、それぞれの支持脚17に備わる水平基準器を確認しながら、チュービング部12が水平状態となるように伸縮を調整する。前記チュービング部12の水平出しが終了した後、掘削機10全体を固定させるために、台車部14に備わる固定脚18を下降させて、その先端部を地中に打ち込む。
掘削作業は、図4に示したように、アーム部26を最大限に伸ばし、水平架台28を高い位置に設定した状態で行われる。上空の作業空間に制限のある倉庫や車庫などの建物内あるいはトンネル内などでの使用を可能とするものであるため、地表面から前記水平架台28の頂上部までの高さh1は、前記アーム部26を最大に伸ばした場合で3.5m以内となるように設定される。前記掘削場所において、最初にケーシングチューブ21を地中に回転圧入する。このケーシングチューブ21は、滑車26を介してワイヤ33で吊下げられた状態で、キャリッジ29をガイドレール27に沿ってチュービング部12上の掘削場所まで移動する。そして、ウインチ34を操作することでワイヤ33を下降させて、チュービング部12内にケーシングチューブ21を挿入する。このチュービング部12内に挿入されたケーシングチューブ21は、押込シリンダ24によって外周をクランプした状態で回転させながら、カッター21bが設けられている先端部から徐々に地中に押し込まれる。このケーシングチューブ21の押し込み工程においては、水平旋回フレーム13が旋回しないように、アーム部26と押込シリンダ24とのリンクを解除しておく。
前記ケーシングチューブ21の圧入が終了した後、滑車部26にハンマーグラブ22を取り付ける。この際、図10(a)に示したように、水平架台28の下方に延びる各第2アーム38と押込シリンダ24とを連結部材40で連結させ、押込シリンダ24を所定の方向に低速で回転駆動させる。この回転駆動によって、ローラ39を介して支持されている第2アーム38が周回レーン25に沿って順次移動し、所定の水平方向に向けて水平架台28をセットする。この水平架台28は、チュービング部12を中心として360°旋回可能に配置されている。この水平架台28の旋回操作によって、ベース部11を移動させることなく、チュービング部12が設置された場所で掘削された土砂等を周囲の空きスペースに向けて排出させることができる。前記水平架台28の位置決めを行った後、図10(b)に示したように、第2アーム38と押込シリンダ24とを連結していた連結部材40を外し、周回レーン25の縁部に沿って所定間隔に設けられている孔部42と前記第2アーム38に設けられているフランジ43の孔部44とを合わせてピン部材41を通すことで固定させる。
前記水平架台28の固定が完了した後、キャリッジ29を移動させて、ハンマーグラブ22を前記チュービング部12によって地中に圧入されたケーシングチューブ21の真上に位置決めする。そして、この位置からハンマーグラブ22をケーシングチューブ21内に落下させ、開いているシェル22bの先端を地中に打ち込む。その後、ウインチ34を巻き上げ操作してシェル22bを閉じて地面を掘り出す。この掘り出し作業の後、ハンマーグラブ22をケーシングチューブ21内から引き上げ、キャリッジ29をガイドレール27に沿って先端部まで前進させる。そして、この位置において、前記シェル22bを開くことによって、掘り出された土や岩石などの掘削物を排出することができる。このような操作を繰り返し行い、前記ハンマーグラブ22をケーシングチューブ21上から排出場所までの間をキャリッジ29によって、水平方向に往復動させることで、上空空間に制限がある場所における掘り出し及び排土作業を簡易且つ効率的に行うことができる。なお、前記ケーシングチューブ21は、ハンマーグラブ22による掘削作業に伴って順次地中に埋設していき、連結用のケーシングチューブを順次継ぎ足していくことで、所定の深さ位置まで配設される。
上記掘削作業を終了して掘削機10を移動する際には、水平旋回フレーム13を元の旋回位置に戻すと共に、アーム部26を短くして水平架台28を低い位置に設定した状態で固定する。そして、図5に示したように、台車部14に設けられているクローラ部15の位置をクローラ取付部19の下段側に設定することで、クローラ部15の接地位置を台車部14の底部から離れた位置に設定する。これによって、地中に埋設されているケーシングチューブ21の突出部分に接触することなくベース部11を移動させることができる。
前記クローラ部15の位置設定が終了した後、固定脚18を地中から引き上げると共に、4本の支持脚17を台車部14内に収容させることによって、クローラ部15が地面に接地され、ベース部11による移動が可能となる。そして、遠隔操作によって、前記掘削場所50から後退させた後、線路52の軌道上を経て作業現場の外に退避させることができる。
以上、説明したように、本発明の掘削機10は、従来の掘削機では入り得ない狭い場所にもチュービング部12を備えたベース部11ごと直接入り込ませることができる。また、前記チュービング部12上に旋回可能に設置されている水平旋回フレーム13によって、掘削された土砂等を所定の方向に排出することが可能となるなど、低空での作業効率が大幅に改善されることとなる。なお、上記実施形態では、駅などのプラットホームを掘削する例を示したが、トンネル内や倉庫などの屋根のある建物内のような上空の作業空間に制限のある場所においても同様な工程によって、効率的な掘削作業を行うことができる。
10 掘削機(低空頭掘削機)
11 ベース部
12 チュービング部
13 水平旋回フレーム
14 台車部
15 クローラ部
16a 動輪
16b 補助輪
16c クローラベルト
17 支持脚
18 固定脚
19 クローラ取付部
20 ピン孔
21 ケーシングチューブ(掘削ユニット)
21a 胴体部
21b カッター
22 ハンマーグラブ(掘削ユニット)
22a 胴体部
22b シェル
23 挿通孔
24 押込シリンダ(回転押込リング)
25 周回レーン(旋回ガイド部)
26 アーム部
27 ガイドレール
28 水平架台
29 キャリッジ
30 ガイド溝
31 ラック
32 滑車
33 ワイヤ
34 ウインチ
35a 走行輪
35b 補助輪
36 ピニオン
37 第1アーム
37a 梁部
38 第2アーム
39 ローラ
40 連結部材
41 ピン部材
42 孔部
43 フランジ
44 孔部
50 掘削場所
51 プラットホーム
52 線路

Claims (5)

  1. 走行機構を有するベース部と、
    該ベース部上に設けられ、ケーシングチューブを回転させながら地中に圧入させるための回転押込リングを有するチュービング部と、
    該チュービング部上に設けられ、所定方向に水平旋回すると共に、先端部がチュービング部から張り出している水平旋回フレームと、
    該水平旋回フレームに水平移動可能に吊り下げ支持されるハンマーグラブとを備えた低空頭掘削機であって、
    前記水平旋回フレームが前記チュービング部を中心として前記所定方向に水平旋回すると共に、前記ハンマーグラブが前記チュービング部上から水平旋回フレームの先端部に向けて水平移動することを特徴とする低空頭掘削機。
  2. 前記ベース部は、クローラ部からなる走行機構と、前記クローラ部が所定の高さ位置に取り付けられると共に前記チュービング部が載置される台車部と、該台車部を所定の高さ位置に支持する伸縮可能な複数の支持脚及び固定脚とを備える請求項に記載の低空頭掘削機。
  3. 前記チュービング部は、前記ケーシングチューブの挿通孔と、この挿通孔の内側面に沿って回転駆動する前記回転押込リングと、該回転押込リングの外周に沿って設けられ、前記水平旋回フレームの所定方向への旋回をガイドする旋回ガイド部とを備える請求項に記載の低空頭掘削機。
  4. 前記水平旋回フレームは、前記旋回ガイド部上に載置されるアーム部を有し、該アーム部と前記回転押込リングとが連結部材を介して着脱可能に連結される請求項に記載の低空頭掘削機。
  5. 前記アーム部は、伸縮可能に設けられ、前記水平旋回フレームが前記チュービング部の上方に所定の高さで旋回可能に支持される請求項に記載の低空頭掘削機。
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