JP5617588B2 - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
透明な媒体に、白色等の背景色による背景画像と、カラー画像とを印刷することが知られている(特許文献1参照)。媒体の印刷面の側からカラー画像を見る場合には、まず背景画像を媒体に印刷し、その背景画像の上にカラー画像を印刷する。この印刷方法は「表刷り印刷」と呼ばれている。逆に、透明な媒体の背面の側からカラー画像を見る場合には、まずカラー画像を媒体に印刷し、そのカラー画像の上に背景画像を印刷する。この印刷方法は「裏刷り印刷」と呼ばれている。
特開2009−113284号公報
特許文献1では、2個のヘッドの機能が明確に分けられている。一方のヘッドは、背景画像を印刷するためのヘッド(白色ヘッド)であり、他方のヘッドは、カラー画像を印刷するためのヘッド(カラーヘッド)である。このため、一方のヘッドの配置位置は、他方のヘッドに対し、搬送方向上流側又は下流側のいずれかに切り替わるだけである。
本発明は、2個のヘッドが同じインクを吐出することも可能な構成することによって、2個のヘッドの配置の自由度を向上させ、多様な印刷を可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、媒体を第1方向に搬送する搬送機構と、前記第1方向に並ぶ複数のノズルから構成されるノズル列を複数備え、複数の種類のインクを吐出可能な第1ヘッドと、前記第1方向に並ぶ複数のノズルから構成されるノズル列を複数備え、複数の種類のインクを吐出可能な第2ヘッドと、前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドを移動させるキャリッジと、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドを前記第2方向に並列配置させるとともに、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドとを前記第1方向の異なる位置にシフト配置させるように、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドの前記第1方向の位置関係を変更させるヘッド移動機構と、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドからの前記インクの吐出を制御するコントローラーとを備えた印刷装置であって、前記コントローラーは、前記並列配置の場合には、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドから、それぞれ同じ種類のインクを吐出させるとともに、前記シフト配置の場合には、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドから、それぞれ異なる種類のインクを吐出させることを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンターの全体構成ブロック図である。 図2Aは、プリンター1の概略断面図であり、図2Bは、プリンター1の概略上面図である。 図3A及び図3Bは、キャリッジの下面の説明図である。 図4A〜図4Dは、並列配置での印刷の説明図である。 図5Aは、高解像度モードのときの2個のブラックノズル列の位置関係の説明図である。図5Bは、速度優先モードのときの2個のブラックノズル列の位置関係の説明図である。 図6Aは、高解像度モードのときのブラックノズル列によるドット形成の説明図である。図6Bは、速度優先モードのときのブラックノズル列によるドット形成の様子の説明図である。 図7A〜図7Dは、シフト配置での表刷り印刷の説明図である。 図8A〜図8Dは、シフト配置での表刷り印刷の説明図である。 図9A及び図9Bは、第2実施形態のキャリッジの下面の説明図である。 図10A〜図10Dは、第2実施形態における並列配置での印刷の説明図である。 図11A〜図11Bは、シフト配置での定着材付き印刷の説明図である。 図12A〜図12Bは、シフト配置での光沢印刷の説明図である。 図13A及び図13Bは、第3実施形態のキャリッジの下面の説明図である。 図14A〜図14Dは、第3実施形態における並列配置での印刷の説明図である。 図15A〜図15Gは、表刷り光沢印刷(クリアインク厚塗り)の説明図である。 図16A〜図16Eは、表刷り光沢印刷(均等塗り)の説明図である。 図17A〜図17Gは、表刷り光沢印刷(白インク厚塗り)の説明図である。 第1実施形態〜第3実施形態についての配置と吐出するインクの種類との関係の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
第1方向に並ぶ複数のノズルから構成されるノズル列を複数備え、複数の種類のインクを吐出可能な第1ヘッドと、前記第1方向に並ぶ複数のノズルから構成されるノズル列を複数備え、複数の種類のインクを吐出可能な第2ヘッドと、前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドを移動させるキャリッジと、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドを前記第2方向に並列配置させるとともに、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドとを前記第1方向の異なる位置にシフト配置させるように、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドの前記第1方向の位置関係を変更させるヘッド移動機構と、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドからの前記インクの吐出を制御するコントローラーとを備えた印刷装置であって、前記コントローラーは、前記並列配置の場合には、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドから、それぞれ同じ種類のインクを吐出させるとともに、前記シフト配置の場合には、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドから、それぞれ異なる種類のインクを吐出させることを特徴とする印刷装置が明らかとなる。
このような印刷装置によれば、多様な印刷が可能である。
前記コントローラーは、前記並列配置の場合に、前記第1ヘッドの前記ノズルが形成するドット列とドット列の間に、前記第2ヘッドの前記ノズルによりドット列を形成することが望ましい。これにより、高解像度で印刷できる。
前記コントローラーは、前記並列配置の場合に、前記第1ヘッドの前記ノズルが形成した前記第2方向に並ぶドットとドットの間に、前記第2ヘッドの前記ノズルによりドットを形成することが望ましい。これにより、高速で印刷できる。
前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドから吐出されるインクは、光が照射されると硬化するインクであり、前記キャリッジには、前記光を照射する照射部が設けられており、前記照射部は、前記並列配置の場合における印刷領域と前記第1方向の位置が同じ領域から前記光を照射するとともに、前記印刷領域と前記第1方向の位置が異なる領域からも前記光を照射することが望ましい。これにより、画像を形成した後に光を2回照射することが可能である。
前記照射部は、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドを前記第2方向から挟むように設けられており、前記照射部は、前記並列配置の場合に前記印刷領域と前記第1方向の位置が異なる領域からも前記光を照射する際に、前記印刷領域に対して前記キャリッジの移動する方向の上流側で光を照射することが望ましい。これにより、画像の繋ぎ目に段差が生じにくくなる。
前記コントローラーは、前記シフト配置の場合に、前記第2ヘッドにより形成した画像の上に、前記第1ヘッドにより画像を形成することが望ましい。これにより、例えば表刷り印刷や裏刷り印刷などが可能になる。
第1方向に並ぶ複数のノズルから構成されるノズル列を複数備え、複数の種類のインクを吐出可能な第1ヘッドと、前記第1方向に並ぶ複数のノズルから構成されるノズル列を複数備え、複数の種類のインクを吐出可能な第2ヘッドと、前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドを移動させるキャリッジと、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドを前記第2方向に並列配置させるとともに、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドとを前記第1方向の異なる位置にシフト配置させるように、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドの前記第1方向の位置関係を変更させるヘッド移動機構と、を備えた印刷装置の印刷方法であって、前記並列配置の場合には、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドから、それぞれ同じ種類のインクを吐出するとともに、前記シフト配置の場合には、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドから、それぞれ異なる種類のインクを吐出することを特徴とする印刷方法が明らかとなる。
このような印刷方法によれば、多様な印刷が可能である。
===第1実施形態===
<全体構成>
図1は、プリンター1の全体構成ブロック図であり、図2Aは、プリンター1の概略断面図であり、図2Bは、プリンター1の概略上面図である。以下、印刷装置をインクジェットプリンター(プリンター1)とし、プリンター1とコンピューター90が接続された印刷システムを例に挙げて実施形態を説明する。
コントローラー10は、プリンター1の制御を行うための制御ユニットである。インターフェース部11はコンピューター90とプリンター1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU12はプリンター1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリー13はCPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU12はユニット制御回路14により各ユニットを制御する。なお、プリンター1内の状況を検出器群50が監視し、その検出結果に基づいて、コントローラー10は各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体S(ロール紙など)が連続する方向(搬送方向)に、媒体Sを上流側から下流側に搬送するものである。モーターによって駆動する搬送ローラー21によって印刷前のロール状の媒体Sを印刷領域に供給し、その後、印刷済みの媒体Sを巻取機構によりロール状に巻き取る。なお、印刷中に印刷領域に位置する媒体を下からバキューム吸着することで、媒体Sを所定の位置に保持することができる。
キャリッジユニット30は、ヘッドを紙幅方向に往復移動させるものである。キャリッジユニット30は、ヘッドを搭載するキャリッジ31と、キャリッジを往復移動させるためのキャリッジ移動機構32とを有する。
ヘッドユニット40は、キャリッジ31に設けられたヘッドを有する。ヘッドの下面には、インク吐出部であるノズルが複数設けられている。本実施形態では、ノズルからUVインクが吐出される。UVインクは、紫外光が照射されると硬化する性質を有するインクである。また、本実施形態では、ヘッドユニット40は、ヘッドの搬送方向の位置を変更するためのヘッド移動機構42を有する。
照射ユニット60は、媒体に吐出されたUVインクに紫外光を照射するためのものである。本実施形態の照射ユニット60は、仮硬化用照射部61と、本硬化用照射部62とを有する。
仮硬化用照射部61は、キャリッジ31に設けられており、ヘッドとともに移動可能である。仮硬化用照射部61は、媒体に着弾したUVインク同士が滲まないようにUVインクの表面を硬化(仮硬化)させる程度の強度の紫外光を照射する。例えば、仮硬化用照射部61として、LED(発光ダイオード)などが採用される。コントローラー10は、キャリッジ31を移動させながら仮硬化用照射部61から紫外光を照射させて、印刷領域上のUVインクを仮硬化させる。
本硬化用照射部62は、印刷領域のX方向下流側に設けられており、媒体の幅にわたって紫外光を照射できる。本硬化用照射部62は、媒体上のUVインクを本硬化(完全に固化)させることが可能な強度の紫外光を照射する。例えば、本硬化用照射部62として、UVランプなどが採用される。コントローラー10は、媒体を搬送しながら本硬化用照射部62から紫外光を照射させて、UVインクで形成された画像を硬化させる。
印刷を行うとき、プリンター1は、キャリッジ31を移動方向に移動させる動作(パス)と、搬送動作とを交互に繰り返す。各パスにおいて、プリンター1は、ヘッドからインクを吐出して媒体に画像を形成するとともに、仮硬化用照射部61から紫外光を照射して画像を仮硬化させる。このようにパスと搬送動作とを繰り返すことによって、媒体に画像をつなぎ合わせて形成することができる。
パスと搬送動作が繰り返されることによって、印刷領域で形成された画像が徐々に本硬化用照射部62に向かって搬送される。そして、画像が本硬化用照射部62に対向する位置まで搬送されると、本硬化用照射部62から紫外光が照射されて、画像が本硬化する。
<キャリッジの下面の構成>
図3A及び図3Bは、キャリッジの下面の説明図である。以下の説明では、図3Aのヘッドの配置を「並列配置」と呼び、図3Bのヘッドの配置を「シフト配置」と呼ぶ。まず、図3Aの並列配置に基づいて、キャリッジの下面の構成を説明する。
キャリッジ31の下面には、2個のヘッド(第1ヘッド41A及び第2ヘッド42B)が設けられている。2個のヘッドは、キャリッジの移動方向の異なる位置に設けられている。また、これらの2個のヘッドを移動方向から挟むように、2個の仮硬化用照射部61がキャリッジ31に設けられている。
2個のヘッドは、それぞれ、5個のノズル列を備えている。5個のノズル列は、ブラックインクを吐出するためのブラックノズル列(K)と、シアンインクを吐出するためのシアンノズル列(C)と、マゼンタインクを吐出するためのマゼンタノズル列(M)と、イエローインクを吐出するためのイエローノズル列(Y)と、白インクを吐出するための白ノズル列(W)とから構成されている。ブラックノズル列、シアンノズル列、マゼンタノズル列及びイエローノズル列は、カラー画像を形成するためのノズル列(カラーノズル列群)である。白ノズル列は、背景画像を形成するためのノズル列である。
各ノズル列は、それぞれ180個のノズルから構成されている。各ノズル列の180個のノズルは、所定のノズルピッチで搬送方向に沿って並んでおり、本実施形態では1/180インチの間隔で並んでいる。このため、各ノズル列は、キャリッジ31が移動方向に1回移動する毎に、1インチ(図中のL)の幅の印刷範囲にドットを形成することができる。本実施形態では、並列配置での第1ヘッドの印刷範囲と第2ヘッドの印刷範囲は、ほぼ重複している。
2個の仮硬化用照射部61は、搬送方向に沿って2インチの幅(2×Lに相当)の照射範囲に紫外光を照射することができる。なお、並列配置のように2個のヘッドが並んで位置するとき、2個のヘッドは、仮硬化用照射部61の照射範囲のうちの搬送方向上流側に位置している。これにより、仮硬化用照射部61は、並列配置のヘッドから吐出されたインクに対して、紫外光を少なくとも2回照射することが可能になる。
次に、図3Bも用いて、キャリッジの下面の構成を説明する。
第1ヘッド41Aは、搬送方向に沿って移動可能である。ヘッド移動機構42は、コントローラー10の指示に応じて、第1ヘッド41Aを搬送方向に沿って移動させる。並列配置の状態(図3A参照)から第1ヘッド41Aが搬送方向下流側に距離Lだけ移動すると、シフト配置の状態(図3B参照)になる。なお、第2ヘッド41Bは、キャリッジ31の下面に固定されている。
本実施形態では、並列配置の第1ヘッド41Aの位置と、シフト配置の第1ヘッド41Aの位置との間の搬送方向の距離は、印刷時の搬送動作(パスとパスの間で行われる搬送動作)の搬送量よりも離れている。このため、本実施形態では、シフト配置の状態では、第1ヘッド41Aの搬送方向最上流側のノズルの位置と、第2ヘッド41Bの搬送方向最上流側のノズルの位置との間の搬送方向の距離は、印刷時の搬送動作の搬送量よりも離れている。このようにシフト配置では2個のヘッドが搬送動作の搬送量よりもズレて配置されているので、搬送量に相当する幅の印刷領域に注目すると、一方のヘッドのノズル列がその印刷領域に画像を形成してから、他方のヘッドのノズル列が同じ印刷領域に画像を形成するまでの間に、少なくとも1回分の搬送動作が必要になる。
<並列配置での印刷>
並列配置では、2個のヘッドの印刷範囲がほぼ重複している。このような状態で背景画像とカラー画像とを重ねる印刷(表刷り印刷や裏刷り印刷)を行おうとすると、印刷に時間がかかってしまう(同じパスで背景画像とカラー画像とを印刷できないため)。
このため、カラー画像のみを印刷するような場合に、並列配置による印刷が行われる。コントローラー10は、カラーノズル列群を用いてカラー画像のみを印刷する場合(背景画像を形成しない場合)、2個のヘッドを並列配置にする。並列配置で印刷を行う場合、2個のヘッドのどちらもカラーノズル群が用いられ、白ノズル列は用いられない。
・印刷動作
図4A〜図4Dは、並列配置での印刷の説明図である。図中では、インクを吐出するノズル列を黒く塗りつぶして示すとともに、紫外光を照射する仮硬化用照射部の領域を黒く塗りつぶしている。
まず、図4Aに示すように、コントローラー10は、キャリッジ31を移動方向に移動させ、2個のヘッドのそれぞれのカラーノズル列群の各ノズル列(K、C、M、Y)からカラーインクを吐出する。これにより、搬送方向の幅がL(1インチ)のカラー画像が媒体上に形成される。なお、キャリッジ31を移動方向に移動させる動作のことを「パス」と呼ぶことがある。また、1回目のパスのことを「パス1」と呼ぶことがある(つまり、図4Aは、パス1の様子を示した図である)。
パス1のとき、コントローラー10は、キャリッジ31の移動方向の上流側(図4Aにおいて左側)の仮硬化用照射部61から紫外光を照射させる。これにより、媒体に着弾した直後のカラーインクに紫外光が照射されて、インクの表面が硬化(仮硬化)して、インクの滲みが抑制される。カラー画像が形成されていない領域には紫外光を照射する必要はないため、仮硬化用照射部61は、カラーノズル列群と搬送方向の位置が同じ領域から紫外光を照射し、それよりも搬送方向下流側の領域からは紫外光を照射しない(図4Aの左側の仮硬化用照射部61のうちの上側半分の領域から紫外光を照射する)。
次に、図4Bに示すように、コントローラー10は、媒体を搬送方向に搬送する。このときの搬送量は、L(1インチ)である。これにより、図4Aでカラー画像が形成された領域が印刷領域よりも搬送方向下流側に位置し、媒体の未印刷部分が印刷領域に供給される。
そして、図4Cに示すように、コントローラー10は、パス2(2回目のパス)を行わせる。パス2のとき、コントローラー10は、キャリッジ31を移動方向に移動させ、2個のヘッドのそれぞれのカラーノズル列群の各ノズル列(K、C、M、Y)からカラーインクを吐出する。これにより、搬送方向の幅がL(1インチ)のカラー画像が媒体上に形成される。
パス2においても、コントローラー10は、キャリッジ31の移動方向上流側の仮硬化用照射部61から紫外光を照射させる。但し、パス2のヘッドの移動方向は、パス1の移動方向とは逆方向なので、図4Cにおいて右側の仮硬化用照射部61から紫外光が照射される。
なお、パス2のとき、コントローラー10は、パス1で形成したカラー画像(既に仮硬化用の紫外光が1回照射されているカラー画像)に対して、仮硬化用の紫外光を再び照射することが可能である。この場合、仮硬化用照射部61は、カラーノズル列群よりも搬送方向下流側に位置する領域(図4Cにおいて下側の領域)からも紫外光を照射する。
カラーノズル列群よりも搬送方向下流側に位置する画像に紫外光を照射する際には、キャリッジ31の移動方向下流側(図4Cにおいて左側)の仮硬化用照射部61が紫外光を照射するよりも、キャリッジ31の移動方向上流側(図4Cにおいて右側)の仮硬化用照射部61から紫外光を照射する方が望ましい。仮にパス2においてキャリッジ31の移動方向下流側(図4Cにおいて左側)の仮硬化用照射部61が紫外光を照射すると、パス2でカラー画像を形成する直前の時点において、パス1で形成されたカラー画像への紫外光の照射回数(2回)が多くなってしまい、パス1とパス2のカラー画像の繋ぎ目に段差が生じやすくなってしまうからである。これに対し、図4Cのようにキャリッジ31の移動方向上流側(図4Cにおいて右側)の仮硬化用照射部61から紫外光を照射すれば、パス2でカラー画像を形成する直前の時点において、パス1で形成されたカラー画像への紫外光の照射回数が1回なので、パス1とパス2のカラー画像の繋ぎ目に段差が生じ難くなるという効果がある。
但し、パス1で形成したカラー画像に対し、仮硬化の段階でできるだけ紫外光を照射する必要があれば、2個の仮硬化用照射部61の両方が、カラーノズル列群よりも搬送方向下流側に位置する領域からも紫外光を照射しても良い。
パス2の後、図4Dに示すように、コントローラー10は、媒体を搬送方向に搬送する。このときの搬送量は、L(1インチ)である。これにより、図4Cでカラー画像が形成された領域が印刷領域よりも搬送方向下流側に位置し、媒体の未印刷部分が印刷領域に供給される。
そして、図4Dの後、コントローラー10は、キャリッジ31を移動方向に移動させる動作(パス)と、搬送動作とを交互に繰り返す。なお、各パスにおいて、コントローラー10は、カラーノズル列群の各ノズル列(K、C、M、Y)からカラーインクを吐出して媒体にカラー画像を形成するとともに、仮硬化用照射部61から紫外光を照射してカラー画像を仮硬化させる。このようにパスと搬送動作とを繰り返すことによって、媒体にカラー画像をつなぎ合わせて形成することができる。
並列配置でカラー画像を印刷する場合には、高解像度モードと速度優先モードの2通りの印刷モードがある。
・高解像度モード
図5Aは、高解像度モードのときの2個のブラックノズル列の位置関係の説明図である。ここではブラックのノズル列について説明するが、他の色の2個のノズル列についても、ブラックのノズル列と同様である。
高解像度モードでは、2個のノズル列の印刷範囲はほぼ重複している。但し、2個のノズル列は、ノズルピッチの半分だけ搬送方向の位置がずれている。このため、一方のノズル列のノズルは、搬送方向に関して、他方のノズル列の2個のノズルの間に位置している。高解像度モードのとき、コントローラー10は、2個のノズル列がこのような配置になるように、ヘッド移動機構42によって第1ヘッド41Aを移動させる。
図6Aは、高解像度モードのときのブラックノズル列によるドット形成の説明図である。図中の左側に、第1ヘッド41Aのブラックノズル列のノズルを黒丸で示し、第2ヘッド41Bのブラックノズル列のノズルを白丸で示している。また、図中の右側に、第1ヘッド41Aのブラックノズル列によって形成されたドットを黒丸で示し、第2ヘッド41Bのブラックノズル列によって形成されたドットを白丸で示している。
高解像度モードでは、第1ヘッド41Aのブラックノズル列のノズルが形成するドット列とドット列との間に、第2ヘッド41Bのブラックノズル列のノズルが形成するドット列が位置する。これにより、ノズルピッチである1/180インチよりも細かい1/360インチの解像度で印刷を行うことが可能である。
・速度優先モード
図5Bは、速度優先モードのときの2個のブラックノズル列の位置関係の説明図である。速度優先モードにおいても、2個のノズル列の印刷範囲は重複している。
速度優先モードでは、2個のノズル列は、搬送方向の同じ位置に位置している。このため、一方のノズル列のノズルは、他方のノズル列のノズルと搬送方向の同じ位置に位置している。速度優先モードのとき、コントローラー10は、2個のノズル列がこのような配置になるように、ヘッド移動機構42によって第1ヘッド41Aを移動させる。
図6Bは、速度優先モードのときのブラックノズル列によるドット形成の様子の説明図である。速度優先モードでは、ノズルピッチである1/180インチの解像度で印刷を行うことが可能である。
また、速度優先モードでは、搬送方向の同じ位置に2個のノズルが存在するので、移動方向に並ぶドット列を2個のノズルを用いて形成することができる。このため、移動方向に1/180インチの間隔でドットを並べてドット列を形成する際に、一方のノズル列のノズルが1ドットおきにドットを形成し、他方のノズル列のノズルは、その間を埋めるようにドットを形成する。言い換えると、いずれのノズル列のノズルとも、1/90インチの間隔でドットを形成することになる。移動方向に1/180インチの間隔でドットを並べてドット列を形成する際に、各ノズル列のノズルは、1/90インチの間隔でドットを形成する。
ところで、ノズルからインクを吐出してから次のインクを吐出するまでの間の時間間隔は、短くするには限界があり、この限界時間をTとする。前述の高解像度モード(図6A)の場合、各ノズルは移動方向に1/360インチの間隔でドットを並べて形成するため、キャリッジの移動速度は、限界時間Tの間に1/360インチだけ移動する速度が限界であり、これよりも速くできない。一方、速度優先モード(図6B)の場合、各ノズルは移動方向に1/90インチの間隔でドットを並べて形成すれば良いので、限界時間Tの間に1/90インチだけキャリッジ31を移動させることができる。つまり、図6Aと図6Bの限界時間が同じであれば、速度優先モードでは、高解像度モードよりもキャリッジ31を4倍程度速く移動させることができる。
<シフト配置での印刷>
シフト配置(図3B参照)では、2個のヘッドの印刷範囲が異なっている。背景画像とカラー画像とを重ねて印刷(表刷り印刷や裏刷り印刷)する場合には、背景画像の印刷範囲とカラー画像の印刷範囲を同じパスで重複させることができない。そこで、コントローラー10は、2個のヘッドをシフト配置にして、一方のヘッドで背景画像を形成し、他方のヘッドでカラー画像を形成することにより、各画像の印刷範囲が重複しないようにしている。そして、コントローラー10は、一方の画像を仮硬化させた後に他方の画像を重ねるように印刷する。
・表刷り印刷
表刷り印刷は、背景画像を媒体に形成した後、その背景画像の上にカラー画像を形成する印刷である。
図7A〜図7Dは、シフト配置での表刷り印刷の説明図である。
まず、パス1のとき、図7Aに示すように、コントローラー10は、キャリッジ31を移動方向に移動させ、第2ヘッド41Bの白ノズル列から白インクを吐出する。これにより、搬送方向の幅がL(1インチ)の白色の背景画像が媒体上に形成される。
パス1のとき、コントローラー10は、キャリッジ31の移動方向の上流側(図7Aにおいて左側)の仮硬化用照射部61から紫外光を照射させる。これにより、媒体に着弾した直後の白インクに紫外光が照射されて、インクの表面が硬化(仮硬化)する。これにより、白インクの上にカラーインクが吐出されても、白インクとカラーインクとの滲みを抑制できる。背景画像が形成されていない領域には紫外光を照射する必要はないため、仮硬化用照射部61は、第2ヘッド41Bの白ノズル列と搬送方向の位置が同じ領域から紫外光を照射し、それよりも搬送方向下流側の領域からは紫外光を照射しない(図7Aの左側の仮硬化用照射部61のうちの上側半分の領域から紫外光を照射する)。
次に、図7Bに示すように、コントローラー10は、媒体を搬送方向に搬送する。このときの搬送量は、L(1インチ)である。これにより、図7Aで背景画像が形成された領域が、パス2(2回目のパス)における第1ヘッド41Aの印刷領域に位置し、媒体の未印刷部分が、パス2における第2ヘッド41Bの印刷領域に供給される。
そして、図7Cに示すように、コントローラー10は、パス2を行わせる。パス2においても、コントローラー10は、キャリッジ31を移動方向に移動させ、第2ヘッド41Bの白ノズル列から白インクを吐出する。これにより、搬送方向の幅がL(1インチ)の白色の背景画像が媒体上に形成される。
また、パス2のとき、図7Cに示すように、コントローラー10は、第1ヘッド41Aのカラーノズル列群の各ノズル列(K、C、M、Y)からカラーインクを吐出する。これにより、パス1で形成された背景画像の上に、搬送方向の幅がL(1インチ)のカラー画像が媒体上に形成される。
さらに、パス2のとき、コントローラー10は、キャリッジ31の移動方向上流側(図7Cにおいて右側)の仮硬化用照射部61から紫外光を照射させる。パス2のとき、仮硬化用照射部61は、第2ヘッド41Bの白ノズル列が形成した背景画像だけでなく、第1ヘッド41Aのカラーノズル列群が形成したカラー画像にも紫外光を照射するため、全ての領域から紫外光を照射する。言い換えると、仮硬化用照射部61は、2個のヘッドの印刷領域と搬送方向の位置が同じ領域から、紫外光を照射する。
なお、パス2のとき、キャリッジ31の移動方向下流側(図4Cにおいて左側)の仮硬化用照射部61が、搬送方向下流側の領域(図4Cにおいて下側半分の領域)からも紫外光を照射しても良い。このようにすれば、カラー画像を形成する前に、背景画像を十分に仮硬化させることができ、カラーインクと白インクとの滲みを特に抑制できる。また、仮にパス1とパス2の背景画像の繋ぎ目に段差が生じても、背景画像であるため目立ちにくい。
パス2の後、図7Dに示すように、コントローラー10は、媒体を搬送方向に搬送する。このときの搬送量は、L(1インチ)である。これにより、図7Cで背景画像が形成された領域が、パス3における第1ヘッド41Aの印刷領域に位置し、媒体の未印刷部分が、パス3における第2ヘッド41Bの印刷領域に供給される。
そして、図7Dの後、コントローラー10は、キャリッジ31を移動方向に移動させる動作(パス)と、搬送動作とを交互に繰り返す。なお、各パスにおいて、コントローラー10は、第2ヘッド41Bの白ノズル列から白インクを吐出するとともに、第1ヘッド41Aのカラーノズル列群の各ノズル列(K、C、M、Y)からカラーインクを吐出する。言い換えると、各パスにおいて、コントローラー10は、搬送方向の幅が2Lの印刷領域のうちの上流側半分の領域に背景画像を形成するとともに、下流側半分の領域にカラー画像を形成する。また、各パスにおいて、コントローラー10は、キャリッジ31の移動方向上流側の仮硬化用照射部61から紫外光を照射して、背景画像及びカラー画像を仮硬化させる。このようなパスと、Lの搬送量の搬送動作とを繰り返すことによって、背景画像の上にカラー画像を印刷する表刷り印刷を行うことができる。
・裏刷り印刷
裏刷り印刷は、カラー画像を媒体に形成した後、そのカラー画像の上に背景画像を形成する印刷である。裏刷り印刷は主に透明な媒体に対して行われ、裏刷り印刷による印刷物のカラー画像は、透明な媒体越しに見ることになる。
図8A〜図8Dは、シフト配置での表刷り印刷の説明図である。前述の表刷り印刷(図7A〜図7D)と比べると、カラー画像を形成するヘッドと背景画像を形成するヘッドが逆になっている。
コントローラー10は、キャリッジ31を移動方向に移動させる動作(パス)と、搬送動作とを交互に繰り返す。なお、各パスにおいて、コントローラー10は、第2ヘッド41Bのカラーノズル列群の各ノズル列(K、C、M、Y)からカラーインクを吐出するとともに、第1ヘッド41Aの白ノズル列から白インクを吐出する。また、各パスにおいて、コントローラー10は、キャリッジ31の移動方向上流側の仮硬化用照射部61から紫外光を照射して、背景画像及びカラー画像を仮硬化させる。このようにパスと搬送動作とを繰り返すことによって、カラー画像の上に背景画像を印刷する裏刷り印刷を行うことができる。
===第2実施形態===
図9A及び図9Bは、第2実施形態のキャリッジの下面の説明図である。図9Aは並列配置の説明図であり、図9Bはシフト配置の説明図である。
図3の第1実施形態と比べると、第2実施形態の2個のヘッドは、白ノズル列の代わりに、紫外線硬化型のクリアインクを吐出するクリアインクノズル列をそれぞれ備えている。
クリアインクノズル列が吐出するクリアインクは、定着性を向上させる定着材としての機能と、光沢性を向上させる光沢材としての機能とを有する。
クリアインクを定着材として用いる場合、媒体にクリアインクを塗布して媒体上に透明画像を形成した後、その上にカラー画像を形成する。これにより、カラー画像の下の透明画像が定着層となって、カラー画像の媒体への定着性が向上する。以下の説明では、このような印刷を「定着材付き印刷」と呼ぶ。
クリアインクを光沢材として用いる場合、媒体にカラー画像を形成した後、その上にクリアインクを塗布して透明画像を重ねて形成する。これにより、カラー画像の上の透明画像がコーティング層となって、カラー画像の光沢性が向上する。以下の説明では、このような印刷を「光沢印刷」と呼ぶ。
<並列配置での印刷>
並列配置では、2個のヘッドの印刷範囲がほぼ重複している。このような状態で透明画像とカラー画像とを重ねる印刷(定着材付き印刷や光沢印刷)を行おうとすると、印刷に時間がかかってしまう(同じパスで透明画像とカラー画像とを印刷できないため)。
このため、カラー画像のみを印刷するような場合に、並列配置での印刷が行われる。コントローラー10は、カラーノズル列群を用いてカラー画像のみを印刷する場合(透明画像を形成しない場合)、2個のヘッドを並列配置にする。並列配置で印刷を行う場合、2個のヘッドのどちらもカラーノズル群が用いられ、クリアインクノズル列は用いられない。
図10A〜図10Dは、第2実施形態における並列配置での印刷の説明図である。並列配置ではクリアインクノズル列は用いられないため、インクを吐出するノズル列や、紫外線を照射する仮硬化用照射部61の領域に注目すると、第1実施形態の図4A〜図4Dと同じ印刷動作である。
なお、第2実施形態においても、並列配置でカラー画像を印刷する場合には、高解像度モードと速度優先モードの2通りの印刷モードを実行できる。
<シフト配置での印刷>
シフト配置では、2個のヘッドの印刷範囲が異なっている。透明画像とカラー画像とを重ねて印刷(定着材付き印刷や光沢印刷)する場合には、透明画像の印刷範囲とカラー画像の印刷範囲を同じパスで重複させることができない。そこで、コントローラー10は、2個のヘッドをシフト配置にして、一方のヘッドで透明画像を形成し、他方のヘッドでカラー画像を形成することにより、各画像の印刷範囲が重複しないようにしている。そして、コントローラー10は、一方の画像を仮硬化させた後に他方の画像を重ねるように印刷する。
・定着材付き印刷
定着材付き印刷は、透明画像を媒体に形成した後、その透明画像の上にカラー画像を形成する印刷である。
図11A〜図11Bは、シフト配置での定着材付き印刷の説明図である。第1実施形態の図7A〜図7Dと比べると、白ノズル列が白インクを吐出して背景画像を形成する代わりに、クリアインクノズル列がクリアインクを吐出して透明画像を形成する点が異なる。
・光沢印刷
光沢印刷は、カラー画像を媒体に形成した後、そのカラー画像の上に透明画像を形成する印刷である。
図12A〜図12Bは、シフト配置での光沢印刷の説明図である。前述の定着材付き印刷(図11A〜図11D)と比べると、カラー画像を形成するヘッドと、透明画像を形成するヘッドが逆になっている。また、前述の第1実施形態の裏刷り印刷(図8A〜図8D)と比べると、白ノズル列が白インクを吐出して背景画像を形成する代わりに、クリアインクノズル列がクリアインクを吐出して透明画像を形成する点が異なる。また、第1実施形態の裏刷り印刷は主に透明な媒体に対する印刷であるのに対し、第2実施形態の光沢印刷は、透明な媒体に対する印刷に限られず、例えば普通紙や光沢紙に対する印刷でも良い。
===第3実施形態===
図13A及び図13Bは、第3実施形態のキャリッジの下面の説明図である。図13Aは、並列配置の説明図であり、図13Bはシフト配置の説明図である。
第1ヘッド41Aは、4個のノズル列から構成されるカラーノズル列群と、クリアインクノズル列とを備えている。つまり、第3実施形態の第1ヘッド41Aは、図3の第1実施形態と比べると、白ノズル列の代わりに、クリアインクノズル列を備えている。
第2ヘッド41Bは、4個のノズル列から構成されるカラーノズル列群と、白ノズル列とを備えている。つまり、なお、第2ヘッド41Bは、第1ヘッド41Aとは異なり、クリアインクノズル列ではなく、白ノズル列を備えている。
このように、第3実施形態では、第1ヘッド41A及び第2ヘッド41Bは、カラーノズル列群を備えている点で共通している。但し、第3実施形態では、第1ヘッド41Aがクリアインクノズル列を備えているのに対し、第2ヘッド41Bが白ノズル列を備えている点で異なっている。
<並列配置での印刷>
並列配置では、2個のヘッドの印刷範囲がほぼ重複している。このような状態でカラー画像に透明画像や背景画像を重ねて印刷を行おうとすると、印刷に時間がかかってしまう(同じパスで透明画像とカラー画像とを印刷できないため)。
このため、カラー画像のみを印刷するような場合に、並列配置での印刷が行われる。コントローラー10は、カラーノズル列群を用いてカラー画像のみを印刷する場合(透明画像や背景画像を形成しない場合)、2個のヘッドを並列配置にする。並列配置で印刷を行う場合、2個のヘッドのどちらもカラーノズル群が用いられ、クリアインクノズル列や白ノズル列は用いられない。
図14A〜図14Dは、第3実施形態における並列配置での印刷の説明図である。並列配置ではクリアインクノズル列及び白ノズル列は用いられないため、インクを吐出するノズル列や、紫外線を照射する仮硬化用照射部61の領域に注目すると、第1実施形態の図4A〜図4Dと同じ印刷動作である。
なお、第3実施形態においても、並列配置でカラー画像を印刷する場合には、高解像度モードと速度優先モードの2通りの印刷モードを実行できる。
<シフト配置での印刷>
シフト配置では、2個のヘッドの印刷範囲が異なっている。カラー画像に透明画像や背景画像を重ねて印刷する場合には、透明画像、背景画像及びカラー画像の印刷範囲を同じパスで重複させることができない。そこで、コントローラー10は、2個のヘッドによる印刷領域を、背景画像を形成する領域、カラー画像を形成する領域、透明画像を形成する領域の3つの領域に分けて、各画像の印刷範囲が重複しないようにしている。シフト配置によって印刷領域の搬送方向の幅が2Lに広がるので、印刷領域を3つの領域に分けても、各領域をそれぞれ広く設定できる。
・表刷り光沢印刷(クリアインク厚塗り)
ここでは、表刷り印刷された画像の上にクリアインクを2回塗布する印刷について説明する。なお、クリアインクを2回重ねて塗布することによって(クリアインクを厚塗りすることによって)、表面をより均一に滑らかにして、光沢性を向上させている。
図15A〜図15Gは、表刷り光沢印刷(クリアインク厚塗り)の説明図である。
まず、パス1のとき、図15Aに示すように、コントローラー10は、キャリッジ31を移動方向に移動させ、第2ヘッド41Bの白ノズル列の搬送方向上流側のノズル(図15Aにおいて上側半分のノズル)から白インクを吐出する。これにより、搬送方向の幅がL/2(0.5インチ)の白色の背景画像が媒体上に形成される。
パス1のとき、コントローラー10は、キャリッジ31の移動方向の上流側(図15Aにおいて左側)の仮硬化用照射部61から紫外光を照射させる。これにより、媒体に着弾した直後の白インクに紫外光が照射されて、インクの表面が硬化(仮硬化)する。これにより、白インクの上にカラーインクが吐出されても、白インクとカラーインクとの滲みを抑制できる。背景画像が形成されていない領域には紫外光を照射する必要はないため、仮硬化用照射部61は、白インクを吐出したノズルと搬送方向の位置が同じ領域から紫外光を照射し、それよりも搬送方向下流側の領域からは紫外光を照射しない(図15Aの左側の仮硬化用照射部61のうちの上側1/4の領域から紫外光を照射する)。
次に、図15Bに示すように、コントローラー10は、媒体を搬送方向に搬送する。このときの搬送量は、L/2(0.5インチ)である。これにより、図15Aで背景画像が形成された領域が、パス2(2回目のパス)におけるカラー画像の印刷領域に位置し、媒体の未印刷部分が、パス2における背景画像の印刷領域に供給される。
そして、図15Cに示すように、コントローラー10は、パス2を行わせる。パス2においても、コントローラー10は、キャリッジ31を移動方向に移動させ、第2ヘッド41Bの白ノズル列の搬送方向上流側のノズル(図15Aにおいて上側半分のノズル)から白インクを吐出する。これにより、搬送方向の幅がL/2(0.5インチ)の白色の背景画像が媒体上に形成される。
また、パス2のとき、図15Cに示すように、コントローラー10は、第2ヘッド41Bのカラーノズル列群(K、C、M、Y)の搬送方向下流側のノズル(図15Cにおいて下側半分のノズル)からカラーインクを吐出する。これにより、パス1で形成された背景画像の上に、搬送方向の幅がL/2(0.5インチ)のカラー画像が媒体上に形成される(表刷り印刷)。
さらに、パス2のとき、コントローラー10は、キャリッジ31の移動方向上流側(図15Cにおいて右側)の仮硬化用照射部61の搬送方向上流側の領域(図15Cにおいて上側半分の領域)から紫外光を照射させる。パス2のとき、仮硬化用照射部61は、第2ヘッド41Bの白ノズル列が形成した背景画像だけでなく、第2ヘッド41Bのカラーノズル列群が形成したカラー画像にも紫外光を照射する。言い換えると、仮硬化用照射部61は、第2ヘッド41Bの印刷領域と搬送方向の位置が同じ領域から、紫外光を照射する。
パス2の後、図15Dに示すように、コントローラー10は、媒体を搬送方向に搬送する。このときの搬送量は、L/2(0.5インチ)である。これにより、図15Cでカラー画像が形成された領域が、パス3における透明画像の印刷領域に位置し、背景画像が形成された領域が、パス3におけるカラー画像の印刷領域に位置し、媒体の未印刷部分が、パス3における背景画像の印刷領域に供給される。
そして、図15Eに示すように、コントローラー10は、パス3を行わせる。パス3においても、コントローラー10は、キャリッジ31を移動方向に移動させ、第2ヘッド41の白ノズル列の搬送方向上流側のノズル(図15Eにおいて上側半分のノズル)から白インクを吐出するとともに、第2ヘッド41Bのカラーノズル列群(K、C、M、Y)の搬送方向下流側のノズル(図15Eにおいて下側半分のノズル)からカラーインクを吐出する。
また、パス3のとき、図15Eに示すように、コントローラー10は、第1ヘッド41Aのクリアインクノズル列の搬送方向上流側のノズル(図15Eの上側半分のノズル)からクリアインクを吐出する。これにより、搬送方向の幅がL/2(0.5インチ)の表刷り印刷された画像の上に、透明画像が形成される。
さらに、パス3のとき、コントローラー10は、キャリッジ31の移動方向上流側(図15Eにおいて左側)の仮硬化用照射部61の搬送方向上流側3/4の領域(図15Eにおいて上側3/4の領域)から紫外光を照射させる。パス3のとき、仮硬化用照射部61は、第2ヘッド41Bが形成した背景画像及びカラー画像だけでなく、第1ヘッド41Aのカラーノズル列群が形成したカラー画像にも紫外光を照射する。言い換えると、仮硬化用照射部61は、2個のヘッドの印刷領域と搬送方向の位置が同じ領域から、紫外光を照射する。
パス3の後、図15Fに示すように、コントローラー10は、媒体を搬送方向に搬送する。このときの搬送量は、L/2(0.5インチ)である。
そして、図15Gに示すように、コントローラー10は、パス4を行わせる。パス4においても、コントローラー10は、キャリッジ31を移動方向に移動させ、第2ヘッド41の白ノズル列の搬送方向上流側のノズル(図15Eにおいて上側半分のノズル)から白インクを吐出するとともに、第2ヘッド41Bのカラーノズル列群(K、C、M、Y)の搬送方向下流側のノズル(図15Eにおいて下側半分のノズル)からカラーインクを吐出する。
また、パス4のとき、図15Gに示すように、コントローラー10は、第1ヘッド41Aのクリアインクノズル列からクリアインクを吐出する。これにより、搬送方向の幅がL(1インチ)の透明画像が形成される。但し、このとき形成された透明画像の下側半分の領域には、既にパス3のときに形成されたクリアインクがある。つまり、搬送方向の幅がL/2(0.5インチ)の領域には、クリアインクが2回塗布されている。
さらに、パス4のとき、コントローラー10は、キャリッジ31の移動方向上流側(図15Gにおいて右側)の仮硬化用照射部61から紫外光を照射させる。パス4のとき、仮硬化用照射部61は、第2ヘッド41Bが形成した背景画像及びカラー画像だけでなく、第1ヘッド41Aのクリアインクノズル列が形成した透明画像にも紫外光を照射するため、全ての領域から紫外光を照射する。言い換えると、仮硬化用照射部61は、2個のヘッドの印刷領域と搬送方向の位置が同じ領域から、紫外光を照射する。
そして、図15Gの後、コントローラー10は、キャリッジ31を移動方向に移動させる動作(パス)と、搬送動作とを交互に繰り返す。なお、各パスにおいて、コントローラー10は、第2ヘッド41の白ノズル列の搬送方向上流側のノズル(図15Gにおいて上側半分のノズル)から白インクを吐出するとともに、第2ヘッド41Bのカラーノズル列群(K、C、M、Y)の搬送方向下流側のノズル(図15Gにおいて下側半分のノズル)からカラーインクを吐出する。また、第1ヘッド41Aのクリアインクノズル列からクリアインクを吐出する。言い換えると、各パスにおいて、コントローラー10は、搬送方向の幅が2Lの印刷領域のうちの上流側L/2の領域に背景画像を形成するとともに、その隣接するL/2の領域にカラー画像を形成し、下流側Lの領域(倍の幅の領域)に透明画像を形成する。また、各パスにおいて、コントローラー10は、キャリッジ31の移動方向上流側の仮硬化用照射部61から紫外光を照射して、背景画像、カラー画像及び透明画像を仮硬化させる。このようなパスと、L/2の搬送量の搬送動作とを繰り返すことによって、表刷り印刷された画像の上に、クリアインクを2回塗布した光沢印刷を行うことができる。
・表刷り光沢印刷(均等塗り)
ここでは、表刷り印刷された画像の上にクリアインクを1回塗布する印刷について説明する。前述の図15EのようにL/2の幅で背景画像、カラー画像及び透明画像を形成するパスと、L/2の搬送量の搬送動作とを繰り返しても、表刷り印刷された画像の上にクリアインクを1回塗布する印刷は可能だが、以下に説明する方法の方が印刷速度は速い。
図16A〜図16Eは、表刷り光沢印刷(均等塗り)の説明図である。図16Aはパス1の説明図である。図16Bは、パス1の後(パス2の前)に行われる搬送動作の説明図である。図16Cはパス2の説明図である。図16Dは、パス2の後(パス3の前)に行われる搬送動作の説明図である。図16Eはパス3の説明図である。
コントローラー10は、キャリッジ31を移動方向に移動させる動作(パス)と、搬送動作とを交互に繰り返す。図16Eに示すように、各パスにおいて、コントローラー10は、第2ヘッド41の白ノズル列の搬送方向上流側2/3のノズル(図16Eにおいて上側2/3のノズル)から白インクを吐出するとともに、第2ヘッド41Bのカラーノズル列群(K、C、M、Y)の搬送方向下流側1/3のノズル(図16Eにおいて下側1/3のノズル)からカラーインクを吐出する。また、第1ヘッド41Aのカラーノズル列群(K、C、M、Y)の搬送方向上流側1/3のノズル(図16Eにおいて上側1/3のノズル)からカラーインクを吐出するとともに、第1ヘッド41Aのクリアインクノズル列の搬送方向下流側2/3のノズル(図16Eにおいて下側2/3のノズル)からクリアインクを吐出する。言い換えると、各パスにおいて、コントローラー10は、搬送方向の幅が2Lの印刷領域のうちの上流側2L/3の領域に背景画像を形成し、中央部分の2L/3の領域にカラー画像を形成し、下流側2L/3の領域に透明画像を形成する。また、各パスにおいて、コントローラー10は、キャリッジ31の移動方向上流側の仮硬化用照射部61から紫外光を照射して、背景画像、カラー画像及び透明画像を仮硬化させる。このようなパスと、2L/3の搬送量の搬送動作とを繰り返すことによって、表刷り印刷された画像の上に、クリアインクを1回塗布した光沢印刷を行うことができる。
図16A〜図16Eの印刷方法によれば、図15A〜図15Gの印刷方法と比べて、搬送量が長いため、印刷速度が速い。
・表刷り光沢印刷(白インク厚塗り)
ここでは、背景画像を2回重ねて印刷した後に、カラー画像と透明画像を形成する印刷について説明する。なお、白インクを2回重ねて塗布することによって(白インクを厚塗りすることによって)、背景画像を濃く印刷することができ、背景画像の上に形成されたカラー画像の視認性が向上する。
図17A〜図17Gは、表刷り光沢印刷(白インク厚塗り)の説明図である。図17Aはパス1の説明図である。図17Bは、パス1の後(パス2の前)に行われる搬送動作の説明図である。図17Cはパス2の説明図である。図17Dは、パス2の後(パス3の前)に行われる搬送動作の説明図である。図17Eはパス3の説明図である。図17Fは、パス3の後(パス4の前)に行われる搬送動作の説明図である。図17Gはパス4の説明図である。
コントローラー10は、キャリッジ31を移動方向に移動させる動作(パス)と、搬送動作とを交互に繰り返す。なお、各パスにおいて、コントローラー10は、第2ヘッド41Bの白ノズル列から白インクを吐出する。また、第1ヘッド41Aのカラーノズル列群(K、C、M、Y)の搬送方向上流側のノズル(図17Gにおいて上側半分のノズル)からカラーインクを吐出するとともに、第1ヘッド41Aのクリアインクノズル列の搬送方向下流側のノズル(図17Gにおいて下側半分のノズル)からクリアインクを吐出する。言い換えると、各パスにおいて、コントローラー10は、搬送方向の幅が2Lの印刷領域のうちの上流側Lの領域に背景画像を形成するとともに、その隣接するL/2の領域にカラー画像を形成し、下流側L/2の領域に透明画像を形成する。また、各パスにおいて、コントローラー10は、キャリッジ31の移動方向上流側の仮硬化用照射部61から紫外光を照射して、背景画像、カラー画像及び透明画像を仮硬化させる。このようなパスと、L/2の搬送量の搬送動作とを繰り返すことによって、2回重ねて印刷された背景画像の上に、カラー画像と透明画像を形成することができる。
===まとめ===
図18は、第1実施形態〜第3実施形態についての配置と吐出するインクの種類との関係の説明図である。
いずれの実施形態においても、シフト配置の際に第1ヘッドがカラーインクを吐出する印刷と、第2ヘッドがカラーインクを吐出する印刷の両方を可能にするように、第1ヘッドにも第2ヘッドにもカラーノズル列群が設けられている。そして、いずれの実施形態においても、シフト配置の場合にそれぞれ異なる種類のインクが吐出されるだけでなく、並列配置の場合には第1ヘッド41A及び第2ヘッド41Bから同じ種類のインク(カラーインク)が吐出される。このように、シフト配置による印刷だけでなく、並列配置の場合に2個のヘッドが同じインクを吐出することも可能にすることによって、多様な印刷が可能になる。
===その他===
上記の実施形態は、主としてプリンターについて記載されているが、その中には、印刷装置、印刷方法、プログラム、プログラムを記憶した記憶媒体等の開示が含まれていることは言うまでもない。
また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<ノズルについて>
前述の実施形態では、圧電素子を用いてインクを吐出していた。しかし、液体を吐出する方式は、これに限られるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
<インクについて>
前述の実施形態では、紫外線が照射されると硬化する性質を有するUVインクが用いられていた。但し、必ずしもUVインクが用いられなくても良い。UVインクがヘッドから吐出されなくても、シフト配置による印刷だけでなく、並列配置の場合に2個のヘッドが同じインクを吐出することも可能にすることによって、多様な印刷が可能になる。なお、UVインクでない場合には、プリンター1は、照射ユニット60を備えていなくてもよい。
1 プリンター、10 コントローラー、
11 インターフェース部、12 CPU、
13 メモリー、14 ユニット制御回路、
20 搬送ユニット、21 搬送ローラー、
30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、41A 第1ヘッド、41B 第2ヘッド、
50 検出器群、60 照射ユニット、61 仮硬化用照射部、62 本硬化用照射部

Claims (7)

  1. 媒体を第1方向に搬送する搬送機構と、
    前記第1方向に並ぶ複数のノズルから構成されるノズル列を複数備え、複数の種類のインクを吐出可能な第1ヘッドと、
    前記第1方向に並ぶ複数のノズルから構成されるノズル列を複数備え、複数の種類のインクを吐出可能な第2ヘッドと、
    前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドを移動させるキャリッジと、
    前記第1ヘッドと前記第2ヘッドを前記第2方向に並列配置させるとともに、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドとを前記第1方向の異なる位置にシフト配置させるように、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドの前記第1方向の位置関係を変更させるヘッド移動機構と、
    前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドからの前記インクの吐出を制御するコントローラーと
    を備えた印刷装置であって、
    前記コントローラーは、
    前記並列配置の場合には、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドから、それぞれ同じ種類のインクを吐出させるとともに、
    前記シフト配置の場合には、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドから、それぞれ異なる種類のインクを吐出させる
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記コントローラーは、前記並列配置の場合に、前記第1ヘッドの前記ノズルにより形成される前記2方向に並ぶ複数のドットから構成されるドット列とドット列の間に、前記第2ヘッドの前記ノズルにより前記2方向に並ぶ複数のドットから構成されるドット列を形成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置であって、
    前記コントローラーは、前記並列配置の場合に、前記第1ヘッドの前記ノズルが形成した前記第2方向に並ぶドットとドットの間に、前記第2ヘッドの前記ノズルによりドットを形成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 請求項2又は3に記載の印刷装置であって、
    前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドから吐出されるインクは、光が照射されると硬化するインクであり、
    前記キャリッジには、前記光を照射する照射部が設けられており、
    前記照射部は、前記並列配置の場合における印刷領域と前記第1方向の位置が同じ領域から前記光を照射するとともに、前記印刷領域と前記第1方向の位置が異なる領域からも前記光を照射する
    ことを特徴とする印刷装置。
  5. 請求項4に記載の印刷装置であって、
    前記照射部は、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドを前記第2方向から挟むように設けられており、
    前記照射部は、前記並列配置の場合に前記印刷領域と前記第1方向の位置が異なる領域からも前記光を照射する際に、前記印刷領域に対して前記キャリッジの移動する方向の上流側で光を照射する
    ことを特徴とする印刷装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の印刷装置であって、
    前記コントローラーは、前記シフト配置の場合に、前記第2ヘッドにより形成した画像の上に、前記第1ヘッドにより画像を形成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  7. 媒体を第1方向に搬送する搬送機構と、
    前記第1方向に並ぶ複数のノズルから構成されるノズル列を複数備え、複数の種類のインクを吐出可能な第1ヘッドと、
    前記第1方向に並ぶ複数のノズルから構成されるノズル列を複数備え、複数の種類のインクを吐出可能な第2ヘッドと、
    前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドを移動させるキャリッジと、
    前記第1ヘッドと前記第2ヘッドを前記第2方向に並列配置させるとともに、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドとを前記第1方向の異なる位置にシフト配置させるように、前記第1ヘッドと前記第2ヘッドの前記第1方向の位置関係を変更させるヘッド移動機構と、
    を備えた印刷装置の印刷方法であって、
    前記並列配置の場合には、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドから、それぞれ同じ種類のインクを吐出するとともに、
    前記シフト配置の場合には、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドから、それぞれ異なる種類のインクを吐出する
    ことを特徴とする印刷方法。
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