JP5614039B2 - 変倍光学系、及び、この変倍光学系を備える光学機器 - Google Patents

変倍光学系、及び、この変倍光学系を備える光学機器 Download PDF

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Description

本発明は、変倍光学系、及び、この変倍光学系を備える光学機器に関する。
従来、写真用カメラ、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等に適した変倍光学系が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特特開2008−152190号公報
しかしながら、従来の変倍光学系は、良好な光学性能を達成できていないという問題があった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、良好な光学性能を有する変倍光学系、及び、この変倍光学系を備える光学機器を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、第1の本発明に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群との実質的に5個のレンズ群からなり、広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が増大し、第4レンズ群と第5レンズ群との間隔が減少するように、各レンズ群が移動し、第4レンズ群は、少なくとも1枚の接合レンズを有し、これらのレンズ群のうち、少なくとも1つのレンズ群の少なくとも一部は、光軸と直交する方向の成分を持つように移動するように構成され、第2レンズ群の焦点距離をf2とし、第3レンズ群の焦点距離をf3としたとき、次式
1.21 ≦ f3/(−f2) ≦ 1.26
の条件を満足する。
また、第2の本発明に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群との実質的に5個のレンズ群からなり、広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が増大し、第4レンズ群と第5レンズ群との間隔が減少するように、各レンズ群が移動し、第4レンズ群は、少なくとも1枚の接合レンズを有し、これらのレンズ群のうち、少なくとも1つのレンズ群の少なくとも一部は、光軸と直交する方向の成分を持つように移動するように構成され、第2レンズ群の焦点距離をf2とし、第3レンズ群の焦点距離をf3とし、第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、次式
0.10 < f3/(−f2) < 1.34
0.75 ≦ f3/(−f4) < 1.80
の条件を満足する。
また、第3の本発明に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群との実質的に5個のレンズ群からなり、広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が増大し、第4レンズ群と第5レンズ群との間隔が減少するように、各レンズ群が移動し、第4レンズ群は、少なくとも1枚の接合レンズを有し、これらのレンズ群のうち、少なくとも1つのレンズ群の少なくとも一部は、光軸と直交する方向の成分を持つように移動するように構成され、第1レンズ群の焦点距離をf1とし、第2レンズ群の焦点距離をf2とし、第3レンズ群の焦点距離をf3とし、第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、次式
0.10 < f3/(−f2) < 1.34
0.50 < f2/f4 < 1.00
4.37 ≦ f1/f3 < 6.0
の条件を満足する。
また、第4の本発明に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群との実質的に5個のレンズ群からなり、広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が増大し、第4レンズ群と第5レンズ群との間隔が減少するように、各レンズ群が移動し、第4レンズ群は、少なくとも1枚の接合レンズを有し、これらのレンズ群のうち、少なくとも1つのレンズ群の少なくとも一部は、光軸と直交する方向の成分を持つように移動するように構成され、第1レンズ群の焦点距離をf1とし、第2レンズ群の焦点距離をf2とし、第3レンズ群の焦点距離をf3とし、第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、次式
0.10 < f3/(−f2) < 1.34
0.59 ≦ f2/f4 < 1.00
4.0 < f1/f3 < 6.0
の条件を満足する。
また、第の本発明に係る変倍光学系は、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、負の屈折力を有する第4レンズ群と、正の屈折力を有する第5レンズ群との実質的に5個のレンズ群からなり、広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少し、第3レンズ群と第4レンズ群との間隔が増大し、第4レンズ群と第5レンズ群との間隔が減少するように、各レンズ群が移動し、これらのレンズ群のうち、少なくとも1つのレンズ群の少なくとも一部は、光軸と直交する方向の成分を持つように移動するように構成され、第1レンズ群の焦点距離をf1とし、第2レンズ群の焦点距離をf2とし、第3レンズ群の焦点距離をf3としたとき、次式
0.10 < f3/(−f2) < 1.34
4.37 ≦ f1/f3 ≦ 5.42
の条件を満足する。
また、第1、第3〜第の本発明に係る変倍光学系は、第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、次式
0.50 < f3/(−f4) < 1.80
の条件を満足することが好ましい。
また、第1、第2、第5の本発明に係る変倍光学系は、第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、次式
0.40 < f2/f4 < 1.00
の条件を満足することが好ましい。
また、第1及び第2の本発明に係る変倍光学系は、第1レンズ群の焦点距離をf1としたとき、次式
3.0 < f1/f3 < 6.0
の条件を満足することが好ましい。
また、第の本発明に係る変倍光学系において、第4レンズ群は、少なくとも1枚の接合レンズを有することが好ましい。
また、この変倍光学系は、無限遠から近距離物点への合焦に際し、第2レンズ群の少なくとも一部が光軸上を移動することが好ましい。
また、この変倍光学系において、第2レンズ群の最も像側のレンズ面は非球面形状であることが好ましい。
また、この変倍光学系において、第4レンズ群の少なくとも一部は、光軸と直交する方向の成分を持つように移動することが好ましい。
また、この変倍光学系は、第2レンズ群の最も物体側のレンズ面は非球面形状であることが好ましい。
また、本発明に係る光学機器は、上述の変倍光学系のいずれかを備えて構成される。
本発明に係る変倍光学系、及び、この変倍光学系を備える光学機器を以上のように構成すると、良好な光学性能を得ることができる。
第1実施例による変倍光学系の構成を示す断面図である。 第1実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態における諸収差図であり、(b)は広角端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第1実施例の中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図である。 第1実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は望遠端状態における諸収差図であり、(b)は望遠端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第2実施例による変倍光学系の構成を示す断面図である。 第2実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態における諸収差図であり、(b)は広角端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第2実施例の中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図である。 第2実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は望遠端状態における諸収差図であり、(b)は望遠端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第3実施例による変倍光学系の構成を示す断面図である。 第3実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態における諸収差図であり、(b)は広角端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第3実施例の中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図である。 第3実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は望遠端状態における諸収差図であり、(b)は望遠端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第4実施例による変倍光学系の構成を示す断面図である。 第4実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態における諸収差図であり、(b)は広角端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第4実施例の中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図である。 第4実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は望遠端状態における諸収差図であり、(b)は望遠端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第5実施例による変倍光学系の構成を示す断面図である。 第5実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態における諸収差図であり、(b)は広角端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第5実施例の中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図である。 第5実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は望遠端状態における諸収差図であり、(b)は望遠端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第6実施例による変倍光学系の構成を示す断面図である。 第6実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態における諸収差図であり、(b)は広角端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第6実施例の中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図である。 第6実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は望遠端状態における諸収差図であり、(b)は望遠端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第7実施例による変倍光学系の構成を示す断面図である。 第7実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は広角端状態における諸収差図であり、(b)は広角端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 第7実施例の中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図である。 第7実施例の無限遠合焦状態の諸収差図であり、(a)は望遠端状態における諸収差図であり、(b)は望遠端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図である。 本実施形態に係る変倍光学系を搭載するデジタル一眼レフカメラの断面図を示す。 本実施形態に係る変倍光学系の製造方法を説明するためのフローチャートである。
以下、本願の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。まず、本実施形態の変倍光学系ZLは、図1に示すように、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構成される。このような構成により、鏡筒の小型化とズーミングの収差変動を良好に補正することができる。
また、これらのレンズ群のうち、少なくとも1つのレンズ群の少なくとも一部は、光軸と直交する方向の成分を持つように移動する。この構成により、手ぶれ補正時の像面湾曲の変動と、偏芯コマ収差の変動を同時に補正することができる。
さらに、本実施形態の変倍光学系ZLは、第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、第3レンズ群G3の焦点距離をf3としたとき、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
0.10 < f3/(−f2) < 1.34 (1)
条件式(1)は、第2レンズ群G2の焦点距離f2と第3レンズ群G3の焦点距離f3との比を規定するものである。本実施形態の変倍光学系ZLは、この条件式(1)を満足することで良好な光学性能と所定の変倍比とを実現することができる。この条件式(1)の上限値を上回ると、第2レンズ群G2の屈折力が強くなり、広角端におけるコマ収差と像面湾曲との補正が困難になるため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の上限値を1.33にすることが好ましい。また、本実施形態の効果を更に確実にするために、条件式(1)の上限値を1.32にすることが更に好ましい。反対に、条件式(1)の下限値を下回ると、第3レンズ群G3の屈折力が強くなり、望遠端における球面収差とコマ収差との補正が困難になるため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(1)の下限値を0.50にすることが好ましい。また、本実施形態の効果を更に確実にするために、条件式(1)の下限値を1.00にすることが更に好ましい。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、第3レンズ群G3の焦点距離をf3とし、第4レンズ群G4の焦点距離をf4としたと、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
0.50 < f3/(−f4) < 1.80 (2)
条件式(2)は、第4レンズ群G4の焦点距離f4と第3レンズ群G3の焦点距離f3との比を規定するものである。本実施形態の変倍光学系ZLは、この条件式(2)を満足することで鏡筒の小型化と手ぶれ補正時にも良好な光学性能とを実現することができる。この条件式(2)の上限値を上回ると、第4レンズ群G4の屈折力が強くなり、広角端における球面収差とコマ収差との補正が困難になる。また、手ぶれ補正時の像面湾曲の変動と、偏芯コマ収差の変動とを同時に補正することが困難になるため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の上限値を1.30にすることが好ましい。また、本実施形態の効果を更に確実にするために、条件式(2)の上限値を1.00にすることが更に好ましい。反対に、条件式(2)の下限値を下回ると、第3レンズ群の屈折力が強くなり、望遠端における球面収差とコマ収差との補正が困難になるため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(2)の下限値を0.60にすることが好ましい。また、本実施形態の効果を更に確実にするために、条件式(2)の下限値を0.70にすることが更に好ましい。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、第4レンズ群G4の焦点距離をf4としたとき、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
0.40 < f2/f4 < 1.00 (3)
条件式(3)は、第4レンズ群G4の焦点距離f4と第2レンズ群G2の焦点距離f2との比を規定するものである。本実施形態の変倍光学系ZLは、この条件式(3)を満足することで手ぶれ補正時にも良好な光学性能を実現し、かつ、所定の変倍比を確保することができる。この条件式(3)の上限値を上回ると、第4レンズ群G4の屈折力が強くなり、手ぶれ補正時の像面湾曲の変動と、偏芯コマ収差の変動とを同時に補正することが困難になるため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の上限値を0.70にすることが好ましい。反対に、条件式(3)の下限値を下回ると、第2レンズ群G2の屈折力が強くなり、望遠端における球面収差とコマ収差との補正が困難になる好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(3)の下限値を0.50にすることが好ましい。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、第1レンズ群G1の焦点距離をf1とし、第3レンズ群G3の焦点距離をf3としたとき、以下の条件式(4)を満足することが望ましい。
3.0 < f1/f3 < 6.0 (4)
条件式(4)は、第1レンズ群G1の焦点距離f1と第3レンズ群G3の焦点距離f3との比を規定するものである。本実施形態の変倍光学系ZLは、この条件式(3)を満足することで良好な光学性能と所定の変倍比とを実現することができる。この条件式(4)の上限値を上回ると、第3レンズ群G3の屈折力が強くなり、望遠端における球面収差とコマ収差との補正が困難になるため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の上限値を5.0にすることが好ましい。反対に、条件式(4)の下限値を下回ると、第1レンズ群G1の屈折力が強くなり、望遠端における球面収差の補正が困難となる。また、広角端における倍率色収差の劣化も顕著となるため好ましくない。なお、本実施形態の効果を確実にするために、条件式(4)の下限値を4.0にすることが好ましい。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、無限遠から近距離物点への合焦に際し、第2レンズ群G2の少なくとも一部が光軸上を移動することが望ましい。このような構成により、鏡筒の小型化と合焦の収差変動とを良好に補正することができる。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、第2レンズ群G2の最も像側のレンズ面は非球面形状であることが望ましい。この構成により、望遠端の球面収差を良好に補正することができる。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLにおいて、第4レンズ群G4は、少なくとも1枚の接合レンズを有することが望ましい。この構成により、手ぶれ補正時の色収差の変動を良好に補正することができる。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増大し、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔が減少するように、各レンズ群が移動することが望ましい。この構成により、ズーミングにおける球面収差と像面湾曲との変動を効果的に補正しつつ、所定の変倍比を確保することができる。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLにおいて、第4レンズ群G4の少なくとも一部は、光軸と直交する方向の成分を持つように移動することが望ましい。この構成により、鏡筒を小型化しつつ、手ぶれ補正時の像面湾曲の変動と偏芯コマ収差の変動とを同時に補正することができる。
また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、第2レンズ群G2の最も物体側のレンズ面は非球面形状であることが望ましい。この構成により、広角端の像面湾曲と歪曲収差とを良好に補正することができる。
図29に、上述の変倍光学系ZLを備える光学機器として、デジタル一眼レフカメラ1(以後、単にカメラと記す)の略断面図を示す。このカメラ1において、不図示の物体(被写体)からの光は、変倍光学系2(変倍光学系ZL)で集光されて、クイックリターンミラー3を介して焦点板4に結像される。そして、焦点板4に結像された光は、ペンタプリズム5中で複数回反射されて接眼レンズ6へと導かれる。これにより、撮影者は、物体(被写体)像を接眼レンズ6を介して正立像として観察することができる。
また、撮影者によって不図示のレリーズボタンが押されると、クイックリターンミラー3が光路外へ退避し、変倍光学系2で集光された不図示の物体(被写体)の光は撮像素子7上に被写体像を形成する。これにより、物体(被写体)からの光は、当該撮像素子7により撮像され、物体(被写体)画像として不図示のメモリに記録される。このようにして、撮影者は本カメラ1による物体(被写体)の撮影を行うことができる。なお、図29に記載のカメラ1は、変倍光学系ZLを着脱可能に保持するものでも良く、変倍光学系ZLと一体に成形されるものでも良い。また、カメラ1は、いわゆる一眼レフカメラでも良く、クイックリターンミラー等を有さないコンパクトカメラでも良い。
なお、以下に記載の内容は、光学性能を損なわない範囲で適宜採用可能である。
まず、上述の説明及び以降に示す実施例においては、5群構成を示したが、以上の構成条件等は、6群、7群等の他の群構成にも適用可能である。また、最も物体側にレンズまたはレンズ群を追加した構成や、最も像側にレンズまたはレンズ群を追加した構成でも構わない。また、レンズ群とは、変倍時に変化する空気間隔で分離された、少なくとも1枚のレンズを有する部分を示す。
また、単独または複数のレンズ群、または部分レンズ群を光軸に沿って移動させて、無限遠物体から近距離物体への合焦を行う合焦レンズ群としても良い。この場合、合焦レンズ群はオートフォーカスにも適用でき、オートフォーカス用の(超音波モーター等の)モーター駆動にも適している。特に、第2レンズ群G2の少なくとも一部を合焦レンズ群とするのが望ましい。
レンズ群または部分レンズ群を光軸と直交方向の成分を持つように移動させ、または、光軸を含む面内方向に回転移動(揺動)させて、手ぶれによって生じる像ぶれを補正する防振レンズ群としても良い。特に、第4レンズ群G4の少なくとも一部を防振レンズ群とするのが好ましい。
また、レンズ面は、球面または平面で形成されても、非球面で形成されても構わない。レンズ面が球面または平面の場合、レンズ加工及び組立調整が容易になり、加工及び組立調整の誤差による光学性能の劣化を妨げるので好ましい。また、像面がずれた場合でも描写性能の劣化が少ないので好ましい。また、レンズ面が非球面の場合、この非球面は、研削加工による非球面、ガラスを型で非球面形状に形成したガラスモールド非球面、ガラスの表面に樹脂を非球面形状に形成した複合型非球面のいずれの非球面でも構わない。また、レンズ面は回折面としてもよく、レンズを屈折率分布型レンズ(GRINレンズ)あるいはプラスチックレンズとしても良い。
開口絞りSは、第3レンズ群G3近傍に配置されるのが好ましいが、開口絞りとしての部材を設けずに、レンズの枠でその役割を代用しても良い。
さらに、各レンズ面には、フレアやゴーストを軽減し高コントラストの高い光学性能を達成するために、広い波長域で高い透過率を有する反射防止膜を施しても良い。
本実施形態に係る変倍光学系ZLは、変倍比が3〜5程度である。
本実施形態に係る変倍光学系ZLは、第1レンズ群G1が正のレンズ成分を2つ有するのが好ましい。また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、第2レンズ群G2が正のレンズ成分を1つと負のレンズ成分を3つ有するのが好ましい。また、第2レンズ群G2は、物体側から順に、負負正負の順番にレンズ成分を、空気間隔を介在させて配置するのが好ましい。更に、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、第3レンズ群G3が正のレンズ成分を2つ有するのが好ましい。また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、第4レンズ群G4が負のレンズ成分を2つ有するのが好ましい。また、本実施形態に係る変倍光学系ZLは、第5レンズ群G5が正のレンズ成分を1つ有するのが好ましい。または、第5レンズ群G5が正のレンズ成分を2つ有するのが好ましい。
なお、本願を分かり易く説明するために実施形態の構成要件を付して説明したが、本願がこれに限定されるものではないことは言うまでもない。
以下、本実施形態に係る変倍光学系ZLの製造方法の概略を、図30を参照して説明する。まず、各レンズを配置してレンズ群をそれぞれ準備する(ステップS100)。具体的に、本実施形態では、例えば、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12との接合によりなる接合正レンズCL1、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13を配置して第1レンズ群G1とし、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた負レンズL21、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22、両凸レンズL23、及び、像側面が非球面に形成された負レンズL24を配置して第2レンズ群G2とし、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズL31と両凸レンズL32との接合によりなる接合正レンズCL2、及び、両凸レンズL33を配置して第3レンズ群G3とし、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL41と両凹レンズL42との接合によりなる接合負レンズCL3、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL43を配置して第4レンズ群G4とし、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた正レンズL51、及び、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL52と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL53との接合によりなる接合正レンズCL4を配置して第5レンズ群G5とする。このようにして準備した各レンズ群を配置して変倍光学系ZLを製造する。
このとき、上記レンズ群のうち、少なくとも1つのレンズ群の少なくとも一部(図1では、第4レンズ群G4の接合負レンズCL3)は、光軸と直交する方向の成分を持つように移動するように配置する(ステップS200)。また、第2レンズ群G2の焦点距離をf2とし、第3レンズ群G3の焦点距離をf3としたとき、前述の条件式(1)を満足するように配置する(ステップS300)。
以下、本願の各実施例を、添付図面に基づいて説明する。図1、図5、図9、図13、図17、図21及び図25に、変倍光学系ZL1〜ZL7の構成を示す。各実施例に係る変倍光学系ZL1〜ZL7は、図1、図5、図9、図13、図17、図21及び図25に示すように、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負の屈折力を有する第4レンズ群G4と、正の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構成され、広角端状態から望遠端状態への変倍に際し、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との空気間隔が増大し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が減少し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との空気間隔が増大し、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との空気間隔が減少するように各レンズ群の間隔が変化する。
開口絞りSは、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間に位置し、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して第3レンズ群G3とともに移動する。無限遠から近距離物点への合焦は、第2レンズ群G2を物体方向に移動させて行う。
各実施例において、非球面は、光軸に垂直な方向の高さをyとし、高さyにおける各非球面の頂点の接平面から各非球面までの光軸に沿った距離(サグ量)をS(y)とし、基準球面の曲率半径(近軸曲率半径)をrとし、円錐定数をκとし、n次の非球面係数をAnとしたとき、以下の式(a)で表される。なお、以降の実施例において、「E−n」は「×10-n」を示す。
S(y)=(y2/r)/{1+(1−κ×y2/r21/2
+A4×y4+A6×y6+A8×y8+A10×y10 (a)
なお、各実施例において、2次の非球面係数A2は0である。また、各実施例の表中において、非球面には面番号の左側に*印を付している。
〔第1実施例〕
図1は、第1実施例に係る変倍光学系ZL1の構成を示す図である。この図1の変倍光学系ZL1において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12との接合によりなる接合正レンズCL1、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成される。第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向け、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた負レンズL21、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22、両凸レンズL23、及び、像側面が非球面に形成された負レンズL24から構成される。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズL31と両凸レンズL32との接合によりなる接合正レンズCL2、及び、両凸レンズL33から構成される。
第4レンズ群G4G4は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL41と両凹レンズL42との接合によりなる接合負レンズCL3、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL43から構成される。第5レンズ群G5は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた正レンズL51、及び、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL52と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL53との接合によりなる接合負レンズCL4から構成される。
第1実施例において、手ぶれ補正(防振)は、第4レンズ群G4の接合負レンズCL3を光軸と直交方向に移動させることにより行う。
なお、全系の焦点距離がfで、防振補正係数(ぶれ補正での防振レンズ群の移動量に対する結像面での像移動量の比)がKのレンズで角度θの回転ぶれを補正するには、ぶれ補正用の防振レンズ群を(f・tanθ)/Kだけ光軸と直交方向に移動させればよい(この説明は、以降の実施例においても同様である)。この第1実施例の広角端状態においては、防振係数は0.92であり、焦点距離は24.70(mm)であるので、0.2°の回転ぶれを補正するための接合負レンズCL3の移動量は0.09(mm)である。第1実施例の望遠端状態においては、防振係数は1.21であり、焦点距離は68.00(mm)であるので、0.2°の回転ぶれを補正するための接合負レンズCL3の移動量は0.20(mm)である。
以下の表1に、第1実施例の諸元の値を掲げる。この表1において、fは全系の焦点距離、FNOはFナンバー、ωは半画角(単位は「°」)、Bfはバックフォーカスをそれぞれ表している。さらに、面番号は光線の進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序を、面間隔は各光学面から次の光学面までの光軸上の間隔を、屈折率及びアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6nm)に対する値を示している。ここで、以下の全ての諸元値において掲載されている焦点距離、曲率半径、面間隔、その他長さの単位は一般に「mm」が使われるが、光学系は、比例拡大または比例縮小しても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。尚、曲率半径0.0000は平面を示し、空気の屈折率1.00000は省略してある。なお、これらの符号の説明及び諸元表の説明は以降の実施例においても同様である。
(表1)
広角端 望遠端
f = 24.70 〜 68.00
F.NO = 3.51 〜 4.51
ω = 42.63 〜 16.87
像高 = 21.6 〜 21.6
全長 =112.599 〜 138.896
Bf = 38.818 〜 54.481

面番号 曲率半径 面間隔 アッベ数 屈折率
1 119.6327 2.0000 23.78 1.84666
2 51.5992 5.9473 54.66 1.72915
3 167.6477 0.1000
4 53.0631 4.8163 46.62 1.81600
5 153.0342 (d1)
*6 170.9361 0.1000 38.09 1.55389
7 106.5297 1.3500 47.38 1.78800
8 12.1629 5.4444
9 -70.1431 1.0000 45.29 1.79499
10 -12967.6190 0.1000
11 44.7347 3.5960 23.78 1.84666
12 -35.0279 0.2750
13 -28.6001 1.2000 40.10 1.85134
*14 513.7697 (d2)
15 0.0000 0.5000 (開口絞りS)
16 19.1753 1.5000 31.27 1.90366
17 11.8114 4.5937 67.90 1.59319
18 -46.2164 0.1000
19 36.3395 1.9928 67.90 1.59319
20 -1099.6266 (d3)
21 -34.1938 2.1967 25.45 2.00069
22 -14.4410 1.0000 40.94 1.80610
23 134.8372 2.2858
24 -19.2920 1.0000 45.29 1.79499
25 -29.5578 (d4)
*26 -255.0409 0.2200 38.09 1.55389
27 -68.0972 4.2876 46.58 1.80400
28 -18.1288 0.3000
29 -366.2097 3.7695 70.41 1.48749
30 -21.6919 1.0000 23.78 1.84666
31 -167.4750 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離離
第1レンズ群 1 94.37965
第2レンズ群 6 -17.00020
第3レンズ群 16 20.63769
第4レンズ群 21 -27.63787
第5レンズ群 26 36.61953
この第1実施例において、第6面、第14面、及び、第26面のレンズ面は非球面形状に形成されている。次の表2に、非球面のデータ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A10の値を示す。
(表2)
κ A4 A6 A8 A10
第6面 1.0000 1.4021OE-05 -5.18660E-08 4.00920E-11 1.50390E-14
第14面 1.0000 -1.64370E-05 -1.3331OE-08 -1.50790E-09 6.80220E-12
第26面 1.0000 -5.03290E-05 1.53080E-08 -2.33370E-10 0.00000E+00
この第1実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d2、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d3、及び、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との軸上空気間隔d4は変倍に際して変化する。次の表3に、この第1実施例に係る変倍光学系ZL1の広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態の各焦点距離における可変間隔データを示す。
(表3)
広角端 中間焦点距離 望遠端
d1 2.90788 20.86608 26.79652
d2 14.81058 4.73190 1.55737
d3 1.38046 3.50970 4.28626
d4 4.00583 1.87660 1.10000
次の表4に、この第1実施例における条件式対応値を示す。なおこの表4において、f1は第1レンズ群G1の焦点距離を、f2は第2レンズ群G2の焦点距離を、f3は第3レンズ群G3の焦点距離を、f4は第4レンズ群G4の焦点距離を、それぞれ表している。以降の実施例においても、特にことわりのない場合は、この符号の説明は同様である。
(表4)
(1)f3/(−f2)=1.21
(2)f3/(−f4)=0.75
(3)f2/f4=0.62
(4)f1/f3=4.57
この第1実施例の広角端状態での無限遠合焦状態の収差図を図2(a)に、中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図を図3に、望遠端状態での無限遠合焦状態の収差図を図4(a)に示す。また、第1実施例の広角端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図2(b)に示し、第1実施例の望遠端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図4(b)に示す。各収差図において、非点収差図中の実線はサジタル像面を、破線はメリディオナル像面を示し、FNOはFナンバーを、Yは像高を、ωは半画角を表す。また、各収差図中でd、gはそれぞれd線(λ=587.6nm)、g線(λ=435.6nm)における収差を表す。これらの各収差図から明らかなように、第1実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔第2実施例〕
図5は、第2実施例に係る変倍光学系ZL2の構成を示す図である。この図5の変倍光学系ZL2において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12との接合によりなる接合正レンズCL1、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成される。第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた負レンズL21、両凹レンズL22、両凸レンズL23、及び、物体側に凹面を向け、像側面が非球面に形成された負レンズL24から構成される。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けたメニスカスレンズL31と両凸レンズL32との接合によりなる接合負レンズCL2、及び、両凸レンズL33から構成される。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL41と両凹レンズL42との接合によりなる接合負レンズCL3、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL43から構成される。第5レンズ群G5は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた正レンズL51、及び、両凸レンズL52と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL53との接合によりなる接合負レンズCL4から構成される。
第2実施例において、手ぶれ補正(防振)は、第4レンズ群G4の接合負レンズCL3を光軸と直交方向に移動させることにより行う。
なお、この第2実施例の広角端状態においては、防振係数は0.80であり、焦点距離は24.70(mm)であるので、0.2°の回転ぶれを補正するための接合負レンズCL3の移動量は0.11(mm)である。第2実施例の望遠端状態においては、防振係数は1.12であり、焦点距離は82.50(mm)であるので、0.2°の回転ぶれを補正するための接合負レンズCL3の移動量は0.26(mm)である。
以下の表5に、第2実施例の諸元の値を掲げる。
(表5)
広角端 望遠端
f = 24.70 〜 82.50
F.NO = 3.60 〜 4.60
ω = 42.62 〜 14.04
像高 = 21.6 〜 21.6
全長 =121.098 〜 158.098
Bf = 38.818 〜 58.586

面番号 曲率半径 面間隔 アッベ数 屈折率
1 493.7028 2.0000 23.78 1.84666
2 91.8270 6.5000 54.66 1.72916
3 -397.4511 0.1000
4 50.0642 4.2615 49.61 1.77250
5 92.7163 (d1)
*6 58.1931 0.1400 38.09 1.55389
7 73.0305 1.3500 42.72 1.83481
8 12.5058 5.9710
9 -50.7335 1.0000 49.61 1.77250
10 119.0154 0.1000
11 67.9846 3.8696 23.78 1.84666
12 -28.6111 0.1537
13 -26.7639 1.0000 40.94 1.80610
*14 -150.1370 (d2)
15 0.0000 0.5000 (開口絞りS)
16 21.9480 1.4780 31.27 1.90366
17 14.3469 5.1437 82.56 1.49782
18 -38.0929 0.1000
19 26.7398 2.7410 70.45 1.48749
20 -362.8585 (d3)
21 -42.7051 2.6106 32.35 1.85026
22 -15.2281 1.0000 50.24 1.71999
23 109.5535 2.2966
24 -22.3871 1.0000 55.52 1.69680
25 -46.4739 (d4)
*26 -303.9316 0.2000 38.09 1.55389
27 -80.8569 4.4886 46.58 1.80400
28 -20.1230 0.7000
29 162.2628 5.1828 70.45 1.48749
30 -25.6127 1.0000 23.78 1.84666
31 -843.7978 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離離
第1レンズ群 1 103.18796
第2レンズ群 6 -17.51593
第3レンズ群 16 22.89002
第4レンズ群 21 -28.72503
第5レンズ群 26 36.52696
この第2実施例において、第6面、第14面、及び、第26面のレンズ面は非球面形状に形成されている。次の表6に、非球面のデータ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A10の値を示す。
(表6)
κ A4 A6 A8 A10
第6面 1.0000 -4.22970E-06 -3.33950E-08 -7.99730E-11 2.41860E-13
第14面 1.0000 -1.85220E-05 -7.78240E-08 -2.01280E-10 -1.35490E-12
第26面 1.0000 -3.45120E-05 -6.00890E-09 -6.40440E-11 0.OOOOOE+00
この第2実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d2、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d3、及び、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との軸上空気間隔d4は変倍に際して変化する。次の表7に、この第2実施例に係る変倍光学系ZL2の広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態の各焦点距離における可変間隔データを示す。
(表7)
広角端 中間焦点距離 望遠端
d1 2.98229 20.32592 35.45766
d2 16.29014 6.35565 1.05000
d3 2.75730 5.42675 6.96720
d4 5.36317 2.69552 1.15000
次の表8に、この第2実施例における条件式対応値を示す。
(表8)
(1)f3/(−f2)=1.31
(2)f3/(−f4)=0.80
(3)f2/f4=0.61
(4)f1/f3=4.51
この第2実施例の広角端状態での無限遠合焦状態の収差図を図6(a)に、中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図を図7に、望遠端状態での無限遠合焦状態の収差図を図8(a)に示す。また、第2実施例の広角端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図6(b)に示し、第2実施例の望遠端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図8(b)に示す。これらの各収差図から明らかなように、第2実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔第3実施例〕
図9は、第3実施例に係る変倍光学系ZL3の構成を示す図である。この図9の変倍光学系ZL3において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12との接合によりなる接合正レンズCL1、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成される。第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた負レンズL21、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22、両凸レンズL23、及び、像側面が非球面に形成された負レンズL24から構成される。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL31と両凸レンズL32との接合によりなる接合正レンズCL2、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL33から構成される。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL41と両凹レンズL42との接合によりなる接合負レンズCL3、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL43から構成される。第5レンズ群G5は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた正レンズL51、及び、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL52と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL53との接合によりなる接合負レンズCL4から構成される。
第3実施例において、手ぶれ補正(防振)は、第4レンズ群G4の接合負レンズCL3を光軸と直交方向に移動させることにより行う。
なお、この第3実施例の広角端状態においては、防振係数は0.59であり、焦点距離は28.80(mm)であるので、0.2°の回転ぶれを補正するための接合負レンズCL3の移動量は0.17(mm)である。第3実施例の望遠端状態においては、防振係数は0.76であり、焦点距離は102.00(mm)であるので、0.2°の回転ぶれを補正するための接合負レンズCL3の移動量は0.47(mm)である。
以下の表9に、この第3実施例の諸元の値を掲げる。
(表9)
広角端 望遠端
f = 28.80 〜 102.00
F.NO = 3.63 〜 4.62
ω = 38.28 〜 9.85
像高 = 21.6 〜 21.6
全長 =123.531 〜 157.844
Bf = 38.818 〜 54.339

面番号 曲率半径 面間隔 アッベ数 屈折率
1 373.4938 2.0000 23.78 1.84666
2 77.6757 6.7304 49.61 1.77250
3 -1234.3385 0.1000
4 48.2194 4.5930 52.29 1.75500
5 101.7218 (d1)
*6 47.1145 0.1593 38.09 1.55389
7 50.8335 1.3500 42.72 1.83481
8 12.6630 5.5655
9 -52.3028 1.0000 46.63 1.81600
10 227.2789 0.1000
11 32.8197 3.9598 23.78 1.84666
12 -42.6430 0.3193
13 -31.8833 1.2000 42.72 1.83481
*14 116.8095 (d2)
15 0.0000 0.5000 (開口絞りS)
16 23.2900 1.0000 29.37 1.95000
17 15.2398 5.0245 82.56 1.49782
18 -27.9655 0.1000
19 31.1370 2.3000 65.47 1.60300
20 553.0656 (d3)
21 -69.4703 2.0528 32.35 1.85026
22 -21.5187 1.0000 54.66 1.72916
23 128.1185 3.0000
24 -23.0906 1.0000 49.61 1.77250
25 -65.5308 (d4)
*26 -77.3371 0.2200 38.09 1.55389
27 -92.4298 5.0000 46.58 1.80400
28 -18.4338 2.0000
29 -142.5947 4.5000 70.41 1.48749
30 -27.4884 1.0000 23.78 1.84666
31 -189.9631 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離離
第1レンズ群 1 95.71637
第2レンズ群 6 -17.43082
第3レンズ群 16 21.90000
第4レンズ群 21 -28.69220
第5レンズ群 26 41.26939
この第3実施例において、第6面、第14面、及び、第26面のレンズ面は非球面形状に形成されている。次の表10に、非球面のデータ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A10の値を示す。
(表10)
κ A4 A6 A8 A10
第6面 1.0000 -4.40512E-06 -3.71332E-08 1.47511E-11 1.31683E-14
第14面 1.0000 -1.32774E-05 -5.36912E-08 -1.55477E-10 9.34102E-13
第26面 1.0000 -4.17159E-05 -2.45154E-09 -2.01155E-10 0.OOOOOE+00
この第3実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d2、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d3、及び、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との軸上空気間隔d4は変倍に際して変化する。次の表11に、この第3実施例に係る変倍光学系ZL3の広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態の各焦点距離における可変間隔データを示す。
(表11)
広角端 中間焦点距離 望遠端
d1 3.18675 17.24856 37.12206
d2 16.64276 8.80625 1.50000
d3 3.47378 6.09325 8.00899
d4 5.63522 3.01569 1.10000
次の表12に、この第3実施例における条件式対応値を示す。
(表12)
(1)f3/(−f2)=1.26
(2)f3/(−f4)=0.76
(3)f2/f4=0.60
(4)f1/f3=4.37
この第3実施例の広角端状態での無限遠合焦状態の収差図を図10(a)に、中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図を図11に、望遠端状態での無限遠合焦状態の収差図を図12(a)に示す。また、第3実施例の広角端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図10(b)に示し、第3実施例の望遠端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図12(b)に示す。これらの各収差図から明らかなように、第3実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔第4実施例〕
図13は、第4実施例に係る変倍光学系ZL4の構成を示す図である。この図13の変倍光学系ZL4において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12との接合によりなる接合正レンズCL1、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成される。第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた負レンズL21、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22、両凸レンズL23、及び、像側面が非球面に形成された負レンズL24から構成される。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL31と両凸レンズL32との接合によりなる接合正レンズCL2、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL33から構成される。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL41と両凹レンズL42との接合によりなる接合負レンズCL3、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL43から構成される。第5レンズ群G5は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた正レンズL51、及び、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL52と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL53との接合によりなる接合負レンズCL4から構成される。
第4実施例において、手ぶれ補正(防振)は、第4レンズ群G4全体を光軸と直交方向に移動させることにより行う。
なお、この第4実施例の広角端状態においては、防振係数は1.54であり、焦点距離は28.80(mm)であるので、0.2°の回転ぶれを補正するための第4レンズ群G4の移動量は0.03(mm)である。第4実施例の望遠端状態においては、防振係数は2.39であり、焦点距離は102.00(mm)であるので、0.2°の回転ぶれを補正するための第4レンズ群G4の移動量は0.07(mm)である。
以下の表13に、この第4実施例の諸元の値を掲げる。
(表13)
広角端 望遠端
f = 28.80 〜 102.00
F.NO = 3.63 〜 4.62
ω = 38.28 〜 9.85
像高 = 21.6 〜 21.6
全長 =123.531 〜 157.844
Bf = 38.818 〜 54.339

面番号 曲率半径 面間隔 アッベ数 屈折率
1 373.4938 2.0000 23.78 1.84666
2 77.6757 6.7304 49.61 1.77250
3 -1234.3385 0.1000
4 48.2194 4.5930 52.29 1.75500
5 101.7218 (d1)
*6 47.1145 0.1593 38.09 1.55389
7 50.8335 1.3500 42.72 1.83481
8 12.6630 5.5655
9 -52.3028 1.0000 46.63 1.81600
10 227.2789 0.1000
11 32.8197 3.9598 23.78 1.84666
12 -42.6430 0.3193
13 -31.8833 1.2000 42.72 1.83481
*14 116.8095 (d2)
15 0.0000 0.5000 (開口絞りS)
16 23.2900 1.0000 29.37 1.95000
17 15.2398 5.0245 82.56 1.49782
18 -27.9655 0.1000
19 31.1370 2.3000 65.47 1.60300
20 553.0656 (d3)
21 -69.4703 2.0528 32.35 1.85026
22 -21.5187 1.0000 54.66 1.72916
23 128.1185 3.0000
24 -23.0906 1.0000 49.61 1.77250
25 -65.5308 (d4)
*26 -77.3371 0.2200 38.09 1.55389
27 -92.4298 5.0000 46.58 1.80400
28 -18.4338 2.0000
29 -142.5947 4.5000 70.41 1.48749
30 -27.4884 1.0000 23.78 1.84666
31 -189.9631 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離離
第1レンズ群 1 95.71637
第2レンズ群 6 -17.43082
第3レンズ群 16 21.90000
第4レンズ群 21 -28.69220
第5レンズ群 26 41.26939
この第4実施例において、第6面、第14面、及び、第26面のレンズ面は非球面形状に形成されている。次の表14に、非球面のデータ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A10の値を示す。
(表14)
κ A4 A6 A8 A10
第6面 1.0000 -4.40512E-06 -3.71332E-08 1.47511E-11 1.31683E-14
第14面 1.0000 -1.32774E-05 -5.36912E-08 -1.55477E-10 9.34102E-13
第26面 1.0000 -4.17159E-05 -2.45154E-09 -2.01155E-10 0.OOOOOE+00
この第4実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d2、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d3、及び、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との軸上空気間隔d4は変倍に際して変化する。次の表15に、この第4実施例に係る変倍光学系ZL4の広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態の各焦点距離における可変間隔データを示す。
(表15)
広角端 中間焦点距離 望遠端
d1 3.18675 17.24856 37.12206
d2 16.64276 8.80625 1.50000
d3 3.47378 6.09325 8.00899
d4 5.63522 3.01569 1.10000
次の表16に、この第4実施例における条件式対応値を示す。
(表16)
(1)f3/(−f2)=1.26
(2)f3/(−f4)=0.76
(3)f2/f4=0.60
(4)f1/f3=4.37
この第4実施例の広角端状態での無限遠合焦状態の収差図を図14(a)に、中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図を図15に、望遠端状態での無限遠合焦状態の収差図を図16(a)に示す。また、第4実施例の広角端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図14(b)に示し、第4実施例の望遠端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図16(b)に示す。これらの各収差図から明らかなように、第4実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔第5実施例〕
図17は、第5実施例に係る変倍光学系ZL5の構成を示す図である。この図17の変倍光学系ZL5において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12との接合によりなる接合正レンズCL1、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成される。第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた負レンズL21、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22、両凸レンズL23、及び、像側面が非球面に形成された負レンズL24から構成される。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL31と両凸レンズL32との接合によりなる接合正レンズCL2、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL33から構成される。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL41と両凹レンズL42との接合によりなる接合負レンズCL3、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL43から構成される。第5レンズ群G5は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた正レンズL51、及び、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL52と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL53との接合によりなる接合負レンズCL4から構成される。
第5実施例において、手ぶれ補正(防振)は、第3レンズ群G3の接合正レンズCL2を光軸と直交方向に移動させることにより行う。
なお、この第5実施例の広角端状態においては、防振係数は1.60であり、焦点距離は28.80(mm)であるので、0.2°の回転ぶれを補正するための接合正レンズCL2の移動量は0.06(mm)である。第5実施例の望遠端状態においては、防振係数は2.20であり、焦点距離は102.00(mm)であるので、0.2°の回転ぶれを補正するための接合正レンズCL2の移動量は0.16(mm)である。
以下の表17に、この第5実施例の諸元の値を掲げる。
(表17)
広角端 望遠端
f = 28.80 〜 102.00
F.NO = 3.63 〜 4.62
ω = 38.28 〜 9.85
像高 = 21.6 〜 21.6
全長 =123.531 〜 157.844
Bf = 38.818 〜 54.339

面番号 曲率半径 面間隔 アッベ数 屈折率
1 373.4938 2.0000 23.78 1.84666
2 77.6757 6.7304 49.61 1.77250
3 -1234.3385 0.1000
4 48.2194 4.5930 52.29 1.75500
5 101.7218 (d1)
*6 47.1145 0.1593 38.09 1.55389
7 50.8335 1.3500 42.72 1.83481
8 12.6630 5.5655
9 -52.3028 1.0000 46.63 1.81600
10 227.2789 0.1000
11 32.8197 3.9598 23.78 1.84666
12 -42.6430 0.3193
13 -31.8833 1.2000 42.72 1.83481
*14 116.8095 (d2)
15 0.0000 0.5000 (開口絞りS)
16 23.2900 1.0000 29.37 1.95000
17 15.2398 5.0245 82.56 1.49782
18 -27.9655 0.1000
19 31.1370 2.3000 65.47 1.60300
20 553.0656 (d3)
21 -69.4703 2.0528 32.35 1.85026
22 -21.5187 1.0000 54.66 1.72916
23 128.1185 3.0000
24 -23.0906 1.0000 49.61 1.77250
25 -65.5308 (d4)
*26 -77.3371 0.2200 38.09 1.55389
27 -92.4298 5.0000 46.58 1.80400
28 -18.4338 2.0000
29 -142.5947 4.5000 70.41 1.48749
30 -27.4884 1.0000 23.78 1.84666
31 -189.9631 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離離
第1レンズ群 1 95.71637
第2レンズ群 6 -17.43082
第3レンズ群 16 21.90000
第4レンズ群 21 -28.69220
第5レンズ群 26 41.26939
この第5実施例において、第6面、第14面、及び、第26面のレンズ面は非球面形状に形成されている。次の表18に、非球面のデータ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A10の値を示す。
(表18)
κ A4 A6 A8 A10
第6面 1.0000 -4.40512E-06 -3.71332E-08 1.47511E-11 1.31683E-14
第14面 1.0000 -1.32774E-05 -5.36912E-08 -1.55477E-10 9.34102E-13
第26面 1.0000 -4.17159E-05 -2.45154E-09 -2.01155E-10 0.OOOOOE+00
この第5実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d2、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d3、及び、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との軸上空気間隔d4は変倍に際して変化する。次の表19に、この第5実施例に係る変倍光学系ZL5の広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態の各焦点距離における可変間隔データを示す。
(表19)
広角端 中間焦点距離 望遠端
d1 3.18675 17.24856 37.12206
d2 16.64276 8.80625 1.50000
d3 3.47378 6.09325 8.00899
d4 5.63522 3.01569 1.10000
次の表20に、この第5実施例における条件式対応値を示す。
(表20)
(1)f3/(−f2)=1.26
(2)f3/(−f4)=0.76
(3)f2/f4=0.60
(4)f1/f3=4.37
この第5実施例の広角端状態での無限遠合焦状態の収差図を図18(a)に、中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図を図19に、望遠端状態での無限遠合焦状態の収差図を図20(a)に示す。また、第5実施例の広角端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図18(b)に示し、第5実施例の望遠端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図20(b)に示す。これらの各収差図から明らかなように、第5実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔第6実施例〕
図21は、第6実施例に係る変倍光学系ZL6の構成を示す図である。この図21の変倍光学系ZL6において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12との接合によりなる接合正レンズCL1、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成される。第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた負レンズL21、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22、及び、両凸レンズL23と物体側に凹面を向け、像側面が非球面に形成された負レンズL24との接合によりなる接合正レンズCL2から構成される。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL31と両凸レンズL32との接合によりなる接合正レンズCL3、及び、両凸レンズL33から構成される。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL41と両凹レンズL42との接合によりなる接合負レンズCL4、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL43から構成される。第5レンズ群G5は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた正レンズL51、及び、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL52と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL53との接合によりなる接合負レンズCL5から構成される。
第6実施例において、手ぶれ補正(防振)は、第4レンズ群G4の接合負レンズCL4を光軸と直交方向に移動させることにより行う。
なお、この第6実施例の広角端状態においては、防振係数は0.91であり、焦点距離は24.70(mm)であるので、0.2°の回転ぶれを補正するための接合負レンズCL4の移動量は0.10(mm)である。第6実施例の望遠端状態においては、防振係数は1.20であり、焦点距離は87.20(mm)であるので、0.2°の回転ぶれを補正するための接合負レンズCL4の移動量は0.25(mm)である。
以下の表21に、この第6実施例の諸元の値を掲げる。
(表21)
広角端 望遠端
f = 24.70 〜 87.20
F.NO = 3.60 〜 5.80
ω = 42.64 〜 11.49
像高 = 21.6 〜 21.6
全長 =124.699 〜 156.696
Bf = 38.819 〜 56.191

面番号 曲率半径 面間隔 アッベ数 屈折率
1 372.6274 2.0000 23.78 1.84666
2 75.9854 6.7706 49.61 1.77249
3 14844.1810 0.1000
4 50.9400 4.9948 46.62 1.81600
5 114.4889 (d1)
*6 73.7591 0.1000 41.42 1.53610
7 70.2551 1.3500 42.72 1.83480
8 12.9582 7.0662
9 -45.1259 1.0000 42.72 1.83480
10 -115.7746 0.1000
11 130.5670 3.9850 22.79 1.80809
12 -25.0000 1.2000 42.71 1.82079
*13 -5015.0001 (d2)
14 0.0000 0.5000 (開口絞りS)
15 24.3980 1.3049 31.27 1.90366
16 13.4702 4.2437 65.46 1.60300
17 -57.0278 0.1000
18 29.6013 2.6177 82.52 1.49782
19 -71.1125 (d3)
20 -37.4166 2.4500 25.45 2.00069
21 -15.0220 1.0000 40.94 1.80610
22 151.7344 4.1314
23 -33.7925 1.0000 46.58 1.80400
24 -87.2793 (d4)
*25 388.1656 0.2200 41.42 1.53610
26 -145.3355 4.6004 40.94 1.80610
27 -20.4944 0.3000
28 -224.8928 4.3669 70.41 1.48749
29 -21.8074 1.0000 23.78 1.84666
30 -900.0000 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離離
第1レンズ群 1 96.08538
第2レンズ群 6 -16.89627
第3レンズ群 15 21.34372
第4レンズ群 20 -28.60078
第5レンズ群 25 43.38019
この第6実施例において、第6面、第13面、及び、第25面のレンズ面は非球面形状に形成されている。次の表22に、非球面のデータ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A10の値を示す。
(表22)
κ A4 A6 A8 A10
第6面 1.0000 3.30880E-08 -3.84340E-08 7.47270E-11 -1.03500E-13
第13面 1.0000 -1.43270E-05 -9.77370E-08 4.07760E-10 -3.09250E-12
第25面 1.0000 -3.96100E-05 4.06470E-09 -9.63610E-11 0.00000E+00
この第6実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d2、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d3、及び、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との軸上空気間隔d4は変倍に際して変化する。次の表23に、この第6実施例に係る変倍光学系ZL5の広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態の各焦点距離における可変間隔データを示す。
(表23)
広角端 中間焦点距離 望遠端
d1 3.10000 19.45499 34.60972
d2 18.37739 7.76715 1.50000
d3 1.99464 4.84201 6.59326
d4 5.90657 3.05904 1.30000
次の表24に、この第6実施例における条件式対応値を示す。
(表24)
(1)f3/(−f2)=1.26
(2)f3/(−f4)=0.75
(3)f2/f4=0.59
(4)f1/f3=4.50
この第6実施例の広角端状態での無限遠合焦状態の収差図を図22(a)に、中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図を図23に、望遠端状態での無限遠合焦状態の収差図を図24(a)に示す。また、第6実施例の広角端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図22(b)に示し、第6実施例の望遠端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図24(b)に示す。これらの各収差図から明らかなように、第6実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
〔第7実施例〕
図25は、第7実施例に係る変倍光学系ZL7の構成を示す図である。この図25の変倍光学系ZL7において、第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL12との接合によりなる接合正レンズCL1、及び、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13から構成される。第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた負レンズL21、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL22、及び、両凸レンズL23と物体側に凹面を向け、像側面が非球面に形成された負レンズL24との接合によりなる接合正レンズCL2から構成される。第3レンズ群G3は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL31と両凸レンズL32との接合によりなる接合正レンズCL3、及び、両凸レンズL33から構成される。
第4レンズ群G4は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL41と両凹レンズL42との接合によりなる接合負レンズCL4、及び、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL43から構成される。第5レンズ群G5は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズの物体側の面に樹脂で形成された非球面が設けられた正レンズL51、及び、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL52と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL53との接合によりなる接合負レンズCL5から構成される。
第7実施例において、手ぶれ補正(防振)は、第4レンズ群G4の接合負レンズCL4を光軸と直交方向に移動させることにより行う。
なお、この第7実施例の広角端状態においては、防振係数は0.80であり、焦点距離は22.60(mm)であるので、0.2°の回転ぶれを補正するための接合負レンズCL4の移動量は0.11(mm)である。第7実施例の望遠端状態においては、防振係数は1.25であり、焦点距離は77.20(mm)であるので、0.2°の回転ぶれを補正するための接合負レンズCL4の移動量は0.229(mm)である。
以下の表25に、この第7実施例の諸元の値を掲げる。
(表25)
広角端 望遠端
f = 22.55 〜 77.20
F.NO = 3.59 〜 5.78
ω = 45.22 〜 15.08
像高 = 21.6 〜 21.6
全長 =126.365 〜 166.395
Bf = 38.819 〜 68.503

面番号 曲率半径 面間隔 アッベ数 屈折率
1 3000.0000 2.0000 23.78 1.84666
2 100.5704 5.0710 49.61 1.77249
3 1103.1027 0.1000
4 61.3430 4.9688 46.62 1.81600
5 199.6806 (d1)
*6 57.3089 0.1000 41.42 1.53610
7 54.9009 1.3500 42.72 1.83481
8 12.9643 7.7463
9 -42.1100 1.0000 42.72 1.83481
10 -157.1970 0.1000
11 100.6959 4.2633 22.79 1.80809
12 -26.6968 1.2000 42.71 1.82079
*13 -739.7322 (d2)
14 0.0000 0.5000 (開口絞りS)
15 25.1876 1.5000 31.27 1.90366
16 13.9732 4.9264 65.46 1.60300
17 -74.5596 0.1000
18 28.3447 2.9402 82.52 1.49782
19 -73.1263 (d3)
20 -36.2470 2.4500 25.45 2.00069
21 -15.0096 1.0000 40.94 1.80610
22 312.0276 3.6428
23 -45.6498 1.0000 42.72 1.83481
24 -771.8920 (d4)
*25 203.2702 0.2200 41.42 1.53610
26 -255.2250 4.6508 40.94 1.80610
27 -21.8434 0.3000
28 -2672.0362 4.3134 70.41 1.48749
29 -22.7690 1.0000 23.78 1.84666
30 -900.0000 (Bf)

[レンズ群焦点距離]
レンズ群 始面 焦点距離離
第1レンズ群 1 121.86217
第2レンズ群 6 -17.82540
第3レンズ群 15 22.49990
第4レンズ群 20 -27.88943
第5レンズ群 25 39.72862
この第7実施例において、第6面、第13面、及び、第25面のレンズ面は非球面形状に形成されている。次の表26に、非球面のデータ、すなわち円錐定数κ及び各非球面定数A4〜A10の値を示す。
(表26)
κ A4 A6 A8 A10
第6面 1.0000 8.62870E-06 -3.15620E-08 -3.40720E-12 -1.85500E-14
第13面 1.0000 -9.91640E-06 -5.81720E-08 -1.71080E-12 -1.15620E-12
第25面 1.0000 -3.49860E-05 8.58470E-09 -1.10080E-10 0.00000E+00
この第7実施例において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d1、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d2、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気間隔d3、及び、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との軸上空気間隔d4は変倍に際して変化する。次の表27に、この第7実施例に係る変倍光学系ZL5の広角端状態、中間焦点距離状態、望遠端状態の各焦点距離における可変間隔データを示す。
(表27)
広角端 中間焦点距離 望遠端
d1 2.76993 20.20213 31.60535
d2 19.97523 6.47914 1.50000
d3 2.28121 5.46623 7.04383
d4 6.07697 2.89189 1.30000
次の表28に、この第7実施例における条件式対応値を示す。
(表28)
(1)f3/(−f2)=1.26
(2)f3/(−f4)=0.81
(3)f2/f4=0.64
(4)f1/f3=5.42
この第7実施例の広角端状態での無限遠合焦状態の収差図を図26(a)に、中間焦点距離状態での無限遠合焦状態の収差図を図27に、望遠端状態での無限遠合焦状態の収差図を図28(a)に示す。また、第7実施例の広角端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図26(b)に示し、第7実施例の望遠端状態での無限遠撮影状態において0.2°の回転ぶれに対するぶれ補正を行った時のコマ収差図を図28(b)に示す。これらの各収差図から明らかなように、第7実施例では、諸収差が良好に補正され、優れた結像性能を有していることが明らかである。
ZL(ZL1〜ZL7) 変倍光学系
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群 G5 第5レンズ群
1 デジタル一眼レフカメラ(光学機器)

Claims (14)

  1. 物体側から順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    正の屈折力を有する第3レンズ群と、
    負の屈折力を有する第4レンズ群と、
    正の屈折力を有する第5レンズ群との実質的に5個のレンズ群からなり、
    広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が増大し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が減少するように、各レンズ群が移動し、
    前記第4レンズ群は、少なくとも1枚の接合レンズを有し、
    前記レンズ群のうち、少なくとも1つのレンズ群の少なくとも一部は、光軸と直交する方向の成分を持つように移動するように構成され、
    前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、前記第3レンズ群の焦点距離をf3としたとき、次式
    1.21 ≦ f3/(−f2) ≦ 1.26
    の条件を満足する変倍光学系。
  2. 物体側から順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    正の屈折力を有する第3レンズ群と、
    負の屈折力を有する第4レンズ群と、
    正の屈折力を有する第5レンズ群との実質的に5個のレンズ群からなり、
    広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が増大し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が減少するように、各レンズ群が移動し、
    前記第4レンズ群は、少なくとも1枚の接合レンズを有し、
    前記レンズ群のうち、少なくとも1つのレンズ群の少なくとも一部は、光軸と直交する方向の成分を持つように移動するように構成され、
    前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、前記第3レンズ群の焦点距離をf3とし、前記第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、次式
    0.10 < f3/(−f2) < 1.34
    0.75 ≦ f3/(−f4) < 1.80
    の条件を満足する変倍光学系。
  3. 物体側から順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    正の屈折力を有する第3レンズ群と、
    負の屈折力を有する第4レンズ群と、
    正の屈折力を有する第5レンズ群との実質的に5個のレンズ群からなり、
    広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が増大し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が減少するように、各レンズ群が移動し、
    前記第4レンズ群は、少なくとも1枚の接合レンズを有し、
    前記レンズ群のうち、少なくとも1つのレンズ群の少なくとも一部は、光軸と直交する方向の成分を持つように移動するように構成され、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、前記第3レンズ群の焦点距離をf3とし、前記第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、次式
    0.10 < f3/(−f2) < 1.34
    0.50 < f2/f4 < 1.00
    4.37 ≦ f1/f3 < 6.0
    の条件を満足する変倍光学系。
  4. 物体側から順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    正の屈折力を有する第3レンズ群と、
    負の屈折力を有する第4レンズ群と、
    正の屈折力を有する第5レンズ群との実質的に5個のレンズ群からなり、
    広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が増大し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が減少するように、各レンズ群が移動し、
    前記第4レンズ群は、少なくとも1枚の接合レンズを有し、
    前記レンズ群のうち、少なくとも1つのレンズ群の少なくとも一部は、光軸と直交する方向の成分を持つように移動するように構成され、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、前記第3レンズ群の焦点距離をf3とし、前記第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、次式
    0.10 < f3/(−f2) < 1.34
    0.59 ≦ f2/f4 < 1.00
    4.0 < f1/f3 < 6.0
    の条件を満足する変倍光学系。
  5. 物体側から順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    正の屈折力を有する第3レンズ群と、
    負の屈折力を有する第4レンズ群と、
    正の屈折力を有する第5レンズ群との実質的に5個のレンズ群からなり、
    広角端状態から望遠端状態に変倍する際に、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が増大し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が減少し、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群との間隔が増大し、前記第4レンズ群と前記第5レンズ群との間隔が減少するように、各レンズ群が移動し、
    前記レンズ群のうち、少なくとも1つのレンズ群の少なくとも一部は、光軸と直交する方向の成分を持つように移動するように構成され、
    前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、前記第3レンズ群の焦点距離をf3としたとき、次式
    0.10 < f3/(−f2) < 1.34
    4.37 ≦ f1/f3 ≦ 5.42
    の条件を満足する変倍光学系。
  6. 前記第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、次式
    0.50 < f3/(−f4) < 1.80
    の条件を満足する請求項1、3〜のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  7. 前記第4レンズ群の焦点距離をf4としたとき、次式
    0.40 < f2/f4 < 1.00
    の条件を満足する請求項1、2、のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  8. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1としたとき、次式
    3.0 < f1/f3 < 6.0
    の条件を満足する請求項1または2に記載の変倍光学系。
  9. 前記第4レンズ群は、少なくとも1枚の接合レンズを有する、請求項に記載の変倍光学系。
  10. 無限遠から近距離物点への合焦に際し、前記第2レンズ群の少なくとも一部が光軸上を移動する、請求項1〜のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  11. 前記第2レンズ群の最も像側のレンズ面は非球面形状である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  12. 前記第4レンズ群の少なくとも一部は、光軸と直交する方向の成分を持つように移動する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  13. 前記第2レンズ群の最も物体側のレンズ面は非球面形状である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の変倍光学系。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の撮影レンズを備えた光学機器。
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