JP5612959B2 - 船舶用の原動機システム - Google Patents

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Description

本発明は、補助動力装置を備えた船舶用の原動機システムに関する。
大型船舶に搭載される推進駆動用の原動機には、一般的に低速ディーゼルエンジンが用いられている。この低速ディーゼルエンジンの出力軸であるクランク軸にはプロペラ軸が連結されているが、通常、クランク軸とプロペラ軸との間には減速機は設けられていない。これは、大型船舶用の原動機のような大きな設備の場合、クランク軸とプロペラ軸との間に減速機を介在させると、その減速機で多くのエネルギが失われてしまい、運転の効率が大幅に低下してしまうからである。そのため、大型船舶用の原動機では、プロペラの回転速度に合うように、クランク軸が100rpm程度の小さな回転速度で回転するように構成されている。
ところで、原動機から排出される排ガスや船内で発電された電力を有効に利用すべく、これらのエネルギによって駆動する補助動力装置を原動機に連結して、全体として原動機システムを構成しているものがある。この原動機システムによれば、補助動力装置が原動機の負荷の一部を負担するため、原動機の作動効率を向上させることができる。より具体的には、この原動機システムは、補助動力装置にパワータービン、電動モータ、油圧モータ(特許文献1参照)などが用いられ、この補助動力装置が生成する出力を減速機を介して原動機のクランク軸に供給するように構成されている。
特開2006−242051号公報
ここで、補助動力装置として用いられるパワータービン、電動モータ、および油圧モータは、いずれも比較的大きな回転速度で回転する。例えば、船内に搭載するパワータービンは、30000rpm程度の回転速度で回転する。これに対し、大型船舶用の原動機(クランク軸)の回転速度は上述のように100rpm程度であるため、補助動力装置とクランク軸との間に介在する減速機は、減速比が大きくなければならず、その結果、補助動力装置を備えた従来の原動機システムでは減速機の大きさが大きくならざるを得なかった。当然ながら、大きな減速機を用いると、減速機でのエネルギの損失は大きくなってしまい、また、減速機を設置するための広い設置場所を確保する必要も生じる。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであって、上述の補助動力装置と原動機の間に介在する減速機の大きさを小さく抑えることが可能な原動機システムを提供することを目的とする。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであって、本発明に係る原動機システムは、プロペラ軸を回転させる船舶用の原動機と、動力を生成し、生成した動力を前記原動機へ供給する補助動力装置と、前記原動機と前記補助動力装置との間に介在し、前記補助動力装置からの動力を減速して前記原動機へ伝える減速機と、を備え、前記原動機は、前記原動機で生成した動力を前記プロペラ軸へ伝えるクランク軸と、前記クランク軸よりも回転速度が大きい高速回転機器と、前記クランク軸と前記高速回転機器との間に介在し、前記クランク軸からの動力を増速して前記高速回転機器に伝える増速機構と、を有し、前記補助動力装置からの動力は、前記減速機および前記増速機構を介して、前記クランク軸及び前記高速回転機器へと伝達されるように構成されている。ここで、前記高速回転機器は、油圧駆動機器を制御するための作動油の圧力を上昇させる作動油昇圧用ポンプであってもよい。
かかる構成によれば、補助動力装置の動力は減速機を介して回転速度の小さいクランク軸に直接伝達するのではなく、比較的回転速度の大きい増速機構に伝達されるため、補助動力装置と原動機の間に介在する減速機の減速比を小さくすることができる。よって、上記の構成によれば、減速機の大きさを小さく抑えることができる。
また、上記の原動機システムにおいて、前記補助動力装置は、前記原動機の排ガスが有するエネルギを利用して駆動されるように構成してもよい。かかる構成によれば、原動機の排ガスを有効に利用できるため、原動機を効率よく運転することができる。
また、上記の原動機システムにおいて、前記補助動力装置は、前記原動機の排ガスによって回転駆動されるパワータービンからなるように構成してもよい。
また、上記の原動機システムにおいて、前記原動機に圧縮空気を供給する過給機をさらに備え、前記パワータービンは前記過給機から独立して設けられるように構成してもよい。かかる構成によれば、仮にパワータービンが故障した場合であっても、過給機には影響がないため、原動機の運転自体は問題なく行うことができる。
また、上記の原動機システムにおいて、前記補助動力装置は、前記原動機とは別に船内に設けられた発電機によって発電された電力により駆動される電動モータからなるように構成してもよい。かかる構成によれば、船内の効率化などで得られた余剰電力を有効に利用することができる。また、原動機の運転状況に影響されることはなく、補助動力装置から原動機へ動力を安定して供給することができる。
また、上記の原動機システムにおいて、前記電動モータは、前記原動機の排ガスが有するエネルギにより発電された電力によって駆動されるように構成してもよい。かかる構成によれば、船内の効率化などで得られた余剰電力を有効に利用することができる。また、原動機の排ガスを有効に利用できるため、原動機を効率よく運転することができる。
また、上記の原動機システムにおいて、前記補助動力装置は、前記原動機の排ガスによって回転駆動されるパワータービンと、前記原動機とは別に船内に設けられた発電機によって発電された電力により駆動される電動モータとからなるように構成してもよい。かかる構成によれば、原動機の排ガスを有効に利用できるとともに、補助動力装置から原動機へ動力を安定して供給することができる。
本発明に係る原動機システムによれば、原動機と補助動力装置の間に介在する減速機の減速比を小さくすることができるため、当該減速機の大きさを小さく抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係る原動機システムの概略図である。 本発明の第2実施形態に係る原動機システムの概略図である。 本発明の第3実施形態に係る原動機システムの概略図である。
以下、本発明に係る原動機システムの実施形態について図を参照しながら説明する。以下では、全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同じ符号を付して、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
まず、図1を参照しながら、本発明の第1実施形態に係る原動機システム100の構成について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る原動機システム100は、原動機10と、過給機20と、補助動力装置30と、減速機40と、を備えている。さらに、原動機10は、クランク軸50と、作動油昇圧用ポンプ60と、増速機構70と、を有している。以下、これらの各構成要素について説明する。
原動機10は、原動機システム100の中心となる装置である。本実施形態に係る原動機10は、本質的には、先端にプロペラ80が取り付けられたプロペラ軸81を回転させるためのものである。また、本実施形態に係る原動機10は、いわゆる低速ディーゼルエンジンである。原動機10の主な構成部材については、以下で説明するとおりである。
クランク軸50は、原動機10で生成した動力を外部に出力するための部材である。クランク軸50は、複数のピストン11に連結されており、シリンダ12内での燃料の爆発に伴うピストン11の往復運動によって駆動される。また、シリンダ12内の排ガスは排気管13に排出され、掃気管14から掃気用の空気がシリンダ12内に供給される。なお、排気管13および掃気管14は、いずれもタンク状に形成されている。本実施形態のクランク軸50は、プロペラ軸81に連結されており、クランク軸50の回転速度がそのままプロペラ80の回転速度となる。そのため、クランク軸50はプロペラ80の回転速度に合わせて、100rpm程度の小さな回転速度で回転するよう構成されている。
作動油昇圧用ポンプ60は、例えば、原動機10を制御する作動油の圧力を上昇させる装置である。上述したように、シリンダ12内には、排ガスや掃気用の空気が出入りするが、これを制御する弁(図示せず)は作動油によって駆動される。また、シリンダ12内に燃料を供給する燃料ポンプ(図示せず)もこの作動油によって駆動される。このように、大型船舶用の原動機10の制御は、作動油を用いて行うのが増えてきており、この型の大型船舶用の原動機10には、この作動油の圧力を上昇させる作動油昇圧用ポンプ60は不可欠な装置となっている。なお、作動油昇圧用ポンプ60によって昇圧された作動油は、原動機10に設けられた燃料ポンプなどの油圧駆動機器に限らず、船内のポンプなど原動機10に設けられていない油圧駆動機器の駆動に用いられる場合がある。
増速機構70は、クランク軸50の動力を作動油昇圧用ポンプ60に伝達するための機構である。増速機構70は、チェーン、スプロケット、シャフト、ギア等を組み合わせて構成されている。増速機構70は、クランク軸50と作動油昇圧用ポンプ60との間に介在し、一端側がクランク軸50に連結されており、他端側が作動油昇圧用ポンプ60の入力軸61に連結されている。そして、増速機構70は、クランク軸50から動力を受け取り、この動力の回転を増速しつつ作動油昇圧用ポンプ60に伝え、作動油昇圧用ポンプ60を回転駆動する。このように構成されているため、作動油昇圧用ポンプ60は、クランク軸50の回転速度よりも高い回転速度で駆動されることになる。本実施形態の増速機構70は、クランク軸50の回転速度が100rpmのとき、作動油昇圧用ポンプ60が1800rpmで回転するように(1対18の増速比)構成されている。
増速機構70を構成するチェーン、スプロケット、シャフト、ギア等の組み合わせは特に限定されないが、本実施形態では、クランク軸50にスプロケット71が取り付けられており、このスプロケット71にチェーン72を掛けて、他方のスプロケット73を回転するように構成されている。そして、回転させられたスプロケット73はシャフト74を介してその反対側に位置するギア75を回転させ、必要によりさらに複数のギア(図示せず)を介して作動油昇圧用ポンプ60の入力軸61を駆動している。
過給機20は、原動機10に圧縮空気を供給するための装置である。過給機20は、タービン部21と、コンプレッサ部22と、シャフト部23と、を有している。タービン部21には排気管13から排気ライン15を介して排ガスが供給され、排ガスの速度エネルギによりタービン部21は回転する。タービン部21とコンプレッサ部22はシャフト部23により連結されており、タービン部21が回転することによりコンプレッサ部22も回転する。コンプレッサ部22が回転すると、外部から取り込んだ空気が圧縮され、圧縮された空気は給気ライン16を介して掃気管14に供給される。そして、掃気管14内の圧縮空気は、シリンダ12内へと供給される。このように、シリンダ12内へ大量の空気を供給することで、燃料を多く投入することができるようになり、その結果、原動機10の出力を上げることができる。そのため、過給機20は原動機10を運転するうえで非常に重要な装置となっている。例えば、過給機20が破損した場合には、原動機10の効率は著しく低下し、常用の運転が不可能となる。
補助動力装置30は、原動機10の負荷の一部を負担して、原動機10の負荷を軽減するための装置である。本実施形態に係る補助動力装置30は、いわゆるパワータービンであり、30000rpm程度の回転速度で回転する。補助動力装置30は、タービン部31と出力軸32とを有している。タービン部31には、原動機10の排気管13から排気ライン17を介して排ガスが供給され、排ガスの速度エネルギによりタービン部31は回転駆動する。出力軸32はタービン部31の回転に伴って回転し、タービン部31で生成された動力を減速機40に出力する。
なお、上記の構成とは異なり、過給機20から出力を取り出すなどして、過給機20自体を補助動力装置としてもよい。ただし、過給機20とは別にパワータービンを設け、これを補助動力装置30とするのが望ましい。過給機20から独立して補助動力装置30を設ければ、補助動力装置の不具合により過給機を停止させるリスクを軽減することができるからである。例えば、本実施形態に係る原動機10は、過給機20が正常に稼働しないと常用の運転が不可能であるが、補助動力装置30を過給機から独立させることで、仮に補助動力装置30が故障したとしても、原動機10の運転自体は維持することができる。
減速機40は、所定の減速比により減速して出力する装置である。本実施形態に係る減速機40は、補助動力装置30の出力軸32が連結されており、補助動力装置30で生成された動力が入力される。また、減速機40は増速機構70、特に作動油昇圧用ポンプ60に近い部分(ギア75)に連結されており、補助動力装置30からの動力を減速して増速機構70に供給する。なお、本実施形態の減速機40は、補助動力装置30で30000rpm程度であった回転数を増速機構70に至るまでに1800rpm程度に減速すればよい。これに対し、仮に補助動力装置30の動力が減速機40から直接クランク軸50に供給するのであれば、補助動力装置30で30000rpm程度であった回転数をクランク軸50に至るまでに100rpm程度に減速する必要がある。つまり、単純に計算すれば、本実施形態では、補助動力装置30の動力が減速機40から直接クランク軸50に供給される場合に比べ、減速機40の減速比を18分の1に抑えることができる。
以上が本実施形態に係る原動機システム100の構成である。以上のように、本実施形態に係る原動機システム100では、従来のように、補助動力装置30が減速機を介してそのままクランク軸50に連結されるのではなく、補助動力装置30が減速機40を介し、さらに増速機構70を介してクランク軸50に連結されているため、減速機40の減速比を小さくすることができ、ひいては減速機40の大きさを小さく抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、図2を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る原動機システム200について説明する。本実施形態に係る原動機システム200は、補助動力装置230が電動モータである点で、第1実施形態に係る原動機システム100と構成が異なる。その他の点については、第1実施形態に係る原動機システム100の構成と基本的に同じである。より具体的には次の通りである。
上述したように、本実施形態の補助動力装置230は電動モータであり、電動モータ本体231と出力軸232とを有している。電動モータ本体231は電力により駆動するが、電動モータ本体231の電源は、上記の原動機10とは別に船内に設けられた発電機によって発電されたものであってもよく、原動機10の排ガスのエネルギを利用して発電されたものであってもよく、または、これらを合わせたものであってもよい。このうち、排ガスのエネルギを利用して発電する場合は、排気管13から直接排ガスを取り出し、排ガスの運動エネルギにより発電用のタービンを回転して発電してもよく、又は過給機20から取り出した排ガスの熱エネルギで蒸気を生成し、発電用の蒸気タービンを回転して発電するようにしてもよい。また、過給機20から動力を取り出して発電機を駆動することで発電してもよい。なお、出力軸232は、電動モータ本体231の回転に伴って回転し、電動モータ本体231で生成された動力を減速機40に出力する。
本実施形態に係る原動機システム200のように、補助動力装置230に電動モータを用いた場合であっても、補助動力装置230からの動力が減速機40および増速機構70を介して、クランク軸50へと伝達すれば、減速機40の減速比を小さくすることができ、ひいては減速機40の大きさを小さく抑えることができる。さらに、電動モータ本体231を駆動する電力が、船内に備えられた発電機によって発電されたものであれば、得られた余剰電力を有効に利用することができる。また、原動機10の運転状況にかかわらず、補助動力装置230からの動力を安定して原動機10に供給することができる。また、電動モータ本体231を駆動する電力が、排ガスのエネルギを利用して発電されたものであれば、原動機10の排ガスを有効に利用できるため、原動機10を効率よく運転することができる。
(第3実施形態)
次に、図3を参照しながら、本発明の第3実施形態に係る原動機システム300について説明する。本実施形態に係る原動機システム300は、補助動力装置330としてパワータービンと電動モータから構成されている点で、第1実施形態に係る原動機システム100や第2実施形態に係る原動機システム200と構成が異なる。その他の点については、第1実施形態に係る原動機システム100や第2実施形態に係る原動機システム200の構成と基本的に同じである。より具体的には次の通りである。
上述したように、本実施形態の補助動力装置330は、パワータービンと電動モータから構成されている。補助動力装置330は、タービン部331、タービン部331に連結する出力軸332、電動モータ本体333、および電動モータ本体333に連結する出力軸334を有しており、それぞれ第1実施形態や第2実施形態で説明したタービン部31、出力軸32、電動モータ本体231、および出力軸232と同じものである。パワータービン側の出力軸332はタービン部331の回転に伴って回転し、タービン部331で生成された動力を減速機340に出力する。また、電動モータ側の出力軸334は、電動モータ本体333の回転に伴って回転し、電動モータ本体333で生成された動力を減速機340に出力する。
本実施形態では、タービン部331には、原動機10の排気管13から排気ライン17を介して排ガスが供給され、排ガスの速度エネルギによりタービン部331は回転駆動される。また、電動モータ本体333には、原動機10とは別に船内に設けられた発電機によって発電された電力が供給され、この電力により電動モータ本体333は回転駆動される。
本実施形態に係る原動機システム300のように、補助動力装置330がパワータービンと電動モータから構成されている場合であっても、補助動力装置330からの動力が減速機340および増速機構70を介して、クランク軸50へと伝達すれば、減速機340の減速比を小さくすることができ、ひいては減速機340の大きさを小さく抑えることができる。さらに、本実施形態に係る原動機システム300によれば、タービン部331は排ガスを利用して駆動されることで原動機10は効率のよい運転をすることができ、かつ、電動モータ本体333は船内の発電機が発電した電力により駆動されることで得られた余剰電力を有効活用できるとともに、原動機10の状況にかかわらず補助動力装置330から安定した動力を減速機340に供給することができるという2つの利益を同時に得ることができる。
以上、本発明に係る第1〜3実施形態について図を参照して説明したが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、以上では補助動力装置として、パワータービンを用いたもの、電動モータを用いたもの、およびこれらを併用したものについて説明したが、補助動力装置はこれらに限定されない。例えば、油圧モータを補助動力装置として用いるなど、上述した以外の装置を補助動力装置として用いたものも本発明に含まれる。
また、以上の実施形態では、補助動力装置30が、減速機40を介して、作動油昇圧用ポンプ60用の増速機構70に連結されている場合について説明したが、本発明の増速機構は作動油昇圧用ポンプ60用の増速機構に限定されることはなく、他の高速回転機器用の増速機構であってもよい。つまり、実施形態における作動油昇圧用ポンプ60に替えて、他の高速回転機器を用いたとしても本発明に含まれる。
本発明に係る原動機システムによれば、原動機と補助動力装置の間に介在する減速機の大きさを小さく抑えることができるため、補助動力装置を備えた原動機システムの技術分野において有益である。
10 原動機
20 過給機
30、230、330 補助動力装置
31、331 タービン部
231、333 電動モータ本体
40、340 減速機
50 クランク軸
60 作動油昇圧用ポンプ(高速回転機器)
70 増速機構
81 プロペラ軸
100、200、300 原動機システム

Claims (7)

  1. プロペラ軸を回転させる船舶用の原動機と、
    動力を生成し、生成した動力を前記原動機へ供給する補助動力装置と、
    前記原動機と前記補助動力装置との間に介在し、前記補助動力装置からの動力を減速して前記原動機へ伝える減速機と、を備え、
    前記原動機は、
    前記原動機で生成した動力を前記プロペラ軸へ伝えるクランク軸と、
    前記クランク軸よりも回転速度が大きい高速回転機器と、
    前記クランク軸と前記高速回転機器との間に介在し、前記クランク軸からの動力を増速して前記高速回転機器に伝える増速機構と、を有し、
    前記補助動力装置からの動力は、前記減速機および前記増速機構を介して、前記クランク軸及び前記高速回転機器へと伝達され
    前記高速回転機器は、油圧駆動機器を制御するための作動油の圧力を上昇させる作動油昇圧用ポンプである、原動機システム。
  2. 前記補助動力装置は、前記原動機の排ガスが有するエネルギを利用して駆動される、請求項1に記載の原動機システム。
  3. 前記補助動力装置は、前記原動機の排ガスによって回転駆動されるパワータービンからなる、請求項1に記載の原動機システム。
  4. 前記原動機に圧縮空気を供給する過給機をさらに備え、
    前記パワータービンは前記過給機から独立して設けられている、請求項3に記載の原動機システム。
  5. プロペラ軸を回転させる船舶用の原動機と、
    動力を生成し、生成した動力を前記原動機へ供給する補助動力装置と、
    前記原動機と前記補助動力装置との間に介在し、前記補助動力装置からの動力を減速して前記原動機へ伝える減速機と、を備え、
    前記原動機は、
    前記原動機で生成した動力を前記プロペラ軸へ伝えるクランク軸と、
    前記クランク軸よりも回転速度が大きい高速回転機器と、
    前記クランク軸と前記高速回転機器との間に介在し、前記クランク軸からの動力を増速して前記高速回転機器に伝える増速機構と、を有し、
    前記補助動力装置からの動力は、前記減速機および前記増速機構を介して、前記クランク軸及び前記高速回転機器へと伝達され、
    前記補助動力装置は、前記原動機とは別に船内に設けられた発電機によって発電された電力により駆動される電動モータからなる原動機システム。
  6. プロペラ軸を回転させる船舶用の原動機と、
    動力を生成し、生成した動力を前記原動機へ供給する補助動力装置と、
    前記原動機と前記補助動力装置との間に介在し、前記補助動力装置からの動力を減速して前記原動機へ伝える減速機と、を備え、
    前記原動機は、
    前記原動機で生成した動力を前記プロペラ軸へ伝えるクランク軸と、
    前記クランク軸よりも回転速度が大きい高速回転機器と、
    前記クランク軸と前記高速回転機器との間に介在し、前記クランク軸からの動力を増速して前記高速回転機器に伝える増速機構と、を有し、
    前記補助動力装置からの動力は、前記減速機および前記増速機構を介して、前記クランク軸及び前記高速回転機器へと伝達され、
    前記補助動力装置は、前記原動機の排ガスが有するエネルギにより発電された電力によって駆動される電動モータからなる原動機システム。
  7. プロペラ軸を回転させる船舶用の原動機と、
    動力を生成し、生成した動力を前記原動機へ供給する補助動力装置と、
    前記原動機と前記補助動力装置との間に介在し、前記補助動力装置からの動力を減速して前記原動機へ伝える減速機と、を備え、
    前記原動機は、
    前記原動機で生成した動力を前記プロペラ軸へ伝えるクランク軸と、
    前記クランク軸よりも回転速度が大きい高速回転機器と、
    前記クランク軸と前記高速回転機器との間に介在し、前記クランク軸からの動力を増速して前記高速回転機器に伝える増速機構と、を有し、
    前記補助動力装置からの動力は、前記減速機および前記増速機構を介して、前記クランク軸及び前記高速回転機器へと伝達され、
    前記補助動力装置は、前記原動機の排ガスによって回転駆動されるパワータービンと、前記原動機とは別に船内に設けられた発電機によって発電された電力により駆動される電動モータからなる原動機システム。
JP2010179150A 2010-08-10 2010-08-10 船舶用の原動機システム Expired - Fee Related JP5612959B2 (ja)

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