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スタッダブルタイヤの製造方法、及び、タイヤモールド Download PDF

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本発明は、タイヤのトレッドにスタッドを埋設するためのスタッド埋設用の穴が形成されたスタッダブルタイヤの製造方法、及び、スタッダブルタイヤを製造するためのタイヤモールドに関するものである。
従来、冬用タイヤとして、トレッドの陸部に金属から成るスタッドピン(以下、スタッドという)を打ち込んだスタッドタイヤが知られている。スタッドの一端はタイヤトレッド表面から突出し、他端はタイヤトレッドに形成された溝部の底部よりも深い位置に埋設されている。このようなスタッドタイヤを装着した車両が雪氷路上を走行すると、スタッドの先端が路面に食い込むことで路面とタイヤとの間の摩擦力を増加するので、雪氷路上での操縦安定性能を確保することができる。
スタッドタイヤを製造する方法としては、タイヤの加硫時にスタッドを直接タイヤトレッドに埋設する方法(例えば、特許文献1参照)も提案されているが、タイヤトレッドにスタッドを埋設するためのスタッド埋設用の穴を形成したスタッダブルタイヤを製造し、このスタッド埋設用の穴にスタッドを打ち込む方法が一般的である(例えば、特許文献2,3参照)。
図6に示すように、スタッド50は、タイヤ踏面側の径がタイヤ踏面側と反対側の径よりも大きなボディ51とボディ51の底側(タイヤ踏面側と反対側)に設けられたボディ51の径よりも大きな径を有する抜け防止用のフランジ52と、ボディ51のタイヤ踏面側端部からスタッド軸方向に突き出したチップ53とを備える。
一方、トレッド21の陸部に形成されるスタッド埋設用の穴としては、図6の左下に示すような、タイヤ踏面側から底部まで膨らみを有さないストレート形状の穴60Aや、右下に示すような、底部に胴部60aよりも膨らんでいるフランジ部60bを有するフラスコ型形状の穴60Bなどがある。
スタッド埋設用の穴60Aは、図7(a)に示すような、円弧状の内周面にストレート型のモールドピン71Aが配置された複数のセクターモールド72Aを備えたタイヤモールドを用いて形成される。また、スタッド埋設用の穴60Bは、図7(b)に示すような、フラスコ型のモールドピン71Bが配置された複数のセクターモールド72Bを備えたタイヤモールドを用いて形成される。
特開2001−38736号公報 特開2010−70052号公報 特開2010−111130号公報
ところで、スタッド埋設用の穴に求められる重要性能の1つに、スタッドを埋設した際のスタッド保持性能がある。
スタッド埋設用の穴をストレート形状の穴60Aとした場合には、スタッド50と穴60Aとの密着性が低下するため、スタッド保持性能が低下するといった問題点があった。
一方、スタッド埋設用の穴をフラスコ型形状の穴60Bとした場合には、スタッド50と穴60Bとの密着性は向上するが、加硫後の釜抜け時に穴60Bに亀裂が発生する、いわゆる「穴割れ」が起こり易いといった問題点があった。
本発明は、従来の問題点に鑑みてなされたもので、スタッダブルタイヤに設けられるスタッド埋め込み用の穴の保持性能を確保しつつ穴割れを抑制することのできるスタッダブルタイヤの製造方法、及び、スタッダブルタイヤの加硫処理に用いられるタイヤモールドを提供することを目的とする。
図8に示すように、加硫後のタイヤからセクターモールド72を引き抜く際に、セクターモールド72の中心部ではセクターモールド72の引き抜き方向Mとモールドピン71Pの延長方向Npとが一致しているが、セクターモールド72の周方向端部側では、セクターモールド72のピンの引き抜き方向Mとモールドピン71qの延長方向Nqとに大きな角度差が生じている。
モールドピン71がストレート型のモールドピン71Aの場合には、角度差があっても、トレッド21から引き抜かれるときに穴60Aの周囲のゴムに与える応力は小さい。しかしながら、フラスコ型のモールドピン71Bの場合には、図6(b)に示すように、胴部60aの底部に胴部60aよりも膨らんでいるフランジ部60bがあるため、角度差があると、モールドピン71Bが穴60Bの周囲のゴムに与える応力が大きく、その結果、穴60Bに穴割れが生じ易くなると考えられる。
本発明者は、鋭意検討の結果、モールドピンのフランジ部をタイヤ周方向では直線状であり、タイヤ幅方向ではフラスコ状である形態、すなわち、セクターモールドの径方向内側から見たときの形状が、長軸の方向が当該セクターモールドの幅方向と平行で短軸の方向が周方向と平行であるような楕円とすれば、スタッド埋め込み用の穴の穴割れを抑制することができるとともに、スタッド保持性能を確保することができることを見出し、本発明に到ったものである。
すなわち、本願発明は、タイヤサイド部を成形するための一対のサイドモールドと、内周面にトレッドパターンを形成するための複数の突起部が設けられた複数個のセクターモールドと、前記セクターモールドの内周面に配置されて、当該セクターモールドの径方向内側に突出する、タイヤトレッドの陸部にスタッド埋設用の穴を形成するためのモールドピンとを備えたタイヤモールドであって、前記モールドピンは、当該セクターモールドの内周面側に位置する円筒部と前記円筒部の径方向内側に位置する膨らみ部とを有し、当該セクターモールドの径方向から見たときの前記膨らみ部の形状が、長径aが前記円筒部の半径rよりも大きく、かつ、長軸の方向が当該セクターモールドの幅方向と平行な楕円であることを特徴とする。
また、本願発明は、前記楕円の短径bに対する前記長径aの比P=(a/b)が、1.4〜2.9の範囲にあることを特徴とする。
これにより、穴割れを抑制することができるとともに、スタッド保持性能の低下を確実に防止することができる。
また、本願発明は、前記楕円の短径bと前記半径rとが等しいことを特徴とする。
これにより、モールドピンを幅方向から見たときの形状がストレート型のモールドピンと同じになるので、穴割れを確実に抑制することができる。
また、本願発明は、内周面に複数の突起部とモールドピンとが設けられた複数個のセクターモールドを備えたタイヤモールドを用いて、タイヤトレッドの陸部にスタッド埋設用の穴が形成されたスタッダブルタイヤを製造するスタッダブルタイヤの製造方法であって、前記セクターモールドとして、当該セクターモールドの内周面から径方向内側に突出する円筒部と、前記円筒部の径方向内側に位置する膨らみ部とを備え、当該セクターモールドの径方向から見たときの前記膨らみ部の形状が、長径aが前記円筒部の半径rよりも大きく、かつ、長軸の方向が当該セクターモールドの幅方向と平行な楕円であるモールドピンのみを有するセクターモールドを用いたことを特徴とする。
これにより、優れたスタッド保持性能を有するとともに、スタッド埋設用の穴の穴割れが大幅に低減されたスタッダブルタイヤを製造することができる。
なお、前記発明の概要は、本発明の必要な全ての特徴を列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
本実施の形態に係るモールドピンの構成を示す図である。 本実施の形態に係るタイヤモールドの構成を示す要部断面図である。 本実施の形態に係るセクターモールドの配置を示す図である。 本発明のタイヤモールドで加硫成形したスタッダブルタイヤのトレッドパターンの一例を示す図である。 本発明によるモールドピンを用いて形成したスタッド穴を示す図である。 スタッドとスタッド穴の一例を示す図である。 従来のスタッド穴の形成方法を示す図である。 モールドピンの引き抜き状態を説明するための図である。
以下、実施の形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また、実施の形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は本実施の形態に係るタイヤモールドに用いられるモールドピン14の構成を示す図、図2(a),(b)はタイヤモールド10の構成を示す図、図3はセクターモールド12の配置を示す図である。本例では、タイヤモールド10を用いてブロックパターンを有するスタッダブルタイヤを製造する場合について説明する。なお、加硫されるタイヤ20の軸方向を以下、上下方向とする。
タイヤモールド10は、加硫されるタイヤ20のサイド部22を成形するための上,下のサイドモールド11A,11Bと、これらのサイドモールド11A,11Bの間に挟まれて配置されて加硫されるタイヤ20のトレッド21を成形するための複数個のセクターモールド12とを備える。
セクターモールド12は、円環状のモールドを周方向に沿って複数個(本例では、9個)に分割したもので、複数のセクターモールド12が加硫されるタイヤ20の外側を取り囲むように環状に配置されて、タイヤモールド10のトレッド成形部を構成する。
上,下のサイドモールド11A,11Bは、一方もしくは両方が上下方向に移動可能であり、各セクターモールド12は、図3の矢印で示す半径方向に移動可能である。
各セクターモールド12の内周面12aには複数の突起部13A,13Bと複数のモールドピン14とが設けられている。
突起部13A,13Bはそれぞれセクターモールド12の内周面12aから径方向内側に突出するように設けられて、トレッド21に溝部を形成する。周方向に延長する突起部13Aが、図4に示すような周方向溝23を形成し、幅方向に延長する突起部13Bがラグ溝24を形成する。
トレッド21の陸部であるブロック25は、突起部13A,13Bにより形成された周方向溝23とラグ溝24とにより区画される。突起部13A,13Bの高さが周方向溝23及びラグ溝24の溝深さを決定する。図2(b)に符号Rで示す、突起部13A,13Bで囲まれた領域を、以下、ブロック形成領域Rという。
モールドピン14は、図1に示すように、セクターモールド12の径方向内側に突出する円筒部14aと、円筒部14aの径方向内側に位置する膨らみ部14bと、円筒部14aのセクターモールド12内周面12a側に位置する台座形成部14cと、セクターモールド12の内周面12aのブロック形成領域Rに設けられたピン設置用穴12b(図2(b)参照)に埋設される基部14dとを有する。台座形成部14cは、径がセクターモールド12内周面12a側に行くに従って大きくなっており、後述するスタッド穴26のスタッド導入部26cを形成する。
なお、モールドピン14を後付けしないタイプのセクターモールドでは、ピン設置用穴12bも基部14dも必要ない。
モールドピン14の円筒部14aと膨らみ部14bと台座形成部14cとを合わせた長さは、突起部13A,13Bの高さよりも大きな値に設定されている。
これにより、図4及び図5に示すようなトレッド21の陸部であるブロック25に、周方向溝23やラグ溝24の溝深さよりも深いスタッド埋設用の穴26(以下スタッド穴という)を形成することができる。
なお、スタッダブルタイヤでは、ブロック形成領域Rに、モールドピン14に加えてブレードを設けて、ブロック25に図示しないサイプを形成するようにしているが、本例では、これらブレード及びサイプについては省略している。
モールドピン14の膨らみ部14bは、詳細には、図1に示すように、当該セクターモールド12の径方向から見たときの形状が楕円形をしている。この楕円は、長軸の方向が当該セクターモールド12の幅方向と平行で、短軸の方向が周方向と平行である。
また、楕円の長径をa、短径をb、円筒部14aの半径をrとすると、本発明によるモールドピン14の膨らみ部14bの楕円の長径aは円筒部の半径rよりも大きく設定している。これは、楕円の長径aを円筒部14aの半径よりも大きくしてスタッド穴26に膨らみ部を形成することで、スタッド穴26のスタッド保持性能を向上させるためである。
また、本例では、膨らみ部14bの楕円の長径aの短径bに対する比P=(a/b)を1.4〜2.9の範囲とすることで、周方向を直線状としたことによるスタッド保持性の低下を抑制するとともに、穴割れを緩和するようにしている。これは、P<1.4である場合には楕円が円に近くなるので膨らみ部14bを設けた効果が小さくなりスタッド保持性能が低下するためである。一方、P>2.9である場合には径差が大きくなるため、引き抜き時にスタッド穴26のタイヤ幅方向に作用する応力が大きくなり、幅方向の穴割れが発生する恐れがあるためである。
また、本例では、短径bと前記半径rとを等しく設定している。これにより、モールドピン14をタイヤ幅方向から見たときにはストレート型のモールドピンと同じくなるので、セクターモールド12の引き抜き方向とモールドピン14の延長方向に角度差があっても穴割れの発生を回避することができる。
次に、本発明によるスタッダブルタイヤの製造方法について説明する。
上側のサイドモールド11Aを下降させつつ、セクターモールド12を縮径させて、モールド11A,11B,12を組み合わせて、加硫されるタイヤ20をタイヤモールド10内に密閉する。
次に、図示しないブラダーを生タイヤの内側で膨張させてタイヤ20を各モールド11A,11B,12の内面に押し付けながらタイヤ20を加硫処理する。
各セクターモールド12に設けられた突起部13A,13Bとモールドピン14とは加硫温度まで上昇させられたタイヤ20の表面に押し当てられてトレッド21内に挿入される。
加硫処理後は、上側のサイドモールド11Aを上昇させつつ、セクターモールド12を拡径させて、各モールド11A,11B,12をタイヤ20から離間させた後、加硫されたタイヤ20をタイヤモールド10から取出すことにより、図4及び図5に示すような、タイヤ踏面側に位置する円筒状の胴部26aと胴部26aのタイヤ径方向内側に位置する膨らみ部26bとを有し、タイヤ踏面側(タイヤ径方向)から見たときの膨らみ部26bの形状が、長径aが胴部26aの半径rよりも大きく、かつ、長軸の方向がタイヤ幅方向と平行な楕円であるスタッド穴26が形成されたスタッダブルタイヤ20を得ることができる。また、本例のモールドピン14は、径がセクターモールド12の内周面12a側に行くに従って大きくなる台座形成部14cを有しているので、スタッド穴26の表面(タイヤ踏面)側に、表面側が胴部26aの半径rよりも大きく、奥に行くに従って半径の小さくなるテーパー状のスタッド導入部26cを形成することができる。これにより、スタッドの導入が容易となる。
なお、図4の上下方向がタイヤ周方向で、左右方向がタイヤ幅方向である。また、符号CLで示す細い一点鎖線はセンターラインを表す。
このように、本実施の形態では、トレッド21にスタッド穴26が形成されたスタッダブルタイヤ20を製造する際に、タイヤモールドとして、セクターモールド12の内周面12a側に位置する円筒部14aと円筒部14aの径方向内側に位置する膨らみ部14bとを備え、セクターモールド12の径方向から見たときの膨らみ部14bの形状が、長径aが円筒部の半径rよりも大きくかつ長軸の方向が当該セクターモールド12の幅方向と平行な楕円であるモールドピン14が配置された複数のセクターモールド12を備えたタイヤモールド10を用いたので、スタッド穴26の穴割れを大幅に低減することができるとともに、スタッド保持性能に優れたスタッド穴26を有するスタッダブルタイヤ20を製造することができる。
なお、前記実施の形態では、ブロックパターンを有するスタッダブルタイヤを製造する場合について説明したが、本発明は、リブパターンなど他のトレッドパターンを有するタイヤにも適用可能である。
また、前記例では、膨らみ部14bの短径bと円筒部14aの半径rとを等しくしたが、これに限るものではなく、短径bが半径rよりも大きくてもよいし小さくてもよい。但し、短径bが半径rよりも小さい場合には、短径bと半径rとが等しい場合に比べて穴割れが発生する可能性が高く、一方、短径bが半径rよりも大きい場合には、形成されたスタッド穴26のスタッド保持性が低下する恐れがあるので、膨らみ部14bの短径bを円筒部14aの半径rとをほぼ等しい値とすることが好ましい。
また、本発明は、セクターモールド12が、タイヤ周方向もしくはタイヤ幅方向に複数に分割した複数のピースをホルダーに保持して成るピースモールドである場合にも適用可能である。
本願発明のモールドピン(a=2.0mm、b=r=1.0mm)を配置したセクターモールドを備えたタイヤモールドを用いて製造したスタッダブルタイヤ(本発明)と、ストレート型のモールドピン(a=b=r=1.0mm)を配置して製造したタイヤ(比較例1)と、フラスコ型のモールドピン(a=b=2.0mm、r=1.0mm)を配置して製造したタイヤ(比較例2)とをそれぞれ10本ずつ製造し、「穴割れ」と「スタッド保持性」とについて調べた結果を以下の表1に示す。
タイヤサイズは195/65R15で、スタッド穴は、タイヤ1本当たり110箇所設けた。
また、本発明のタイヤでは、ストレート型のスタッド穴を32箇所設けている。
「穴割れ」については、加硫釜抜け後のタイヤのスタッド穴の穴割れによる不具合発生件数を調査した。
また、「スタッド保持性」については、それぞれのタイヤを搭載した試験車両を3万km走行させた後のスタッドの抜け本数で評価した。なお、評価は、比較例1を100としたときのインデックス表示とした。数字が高いほどスタッド保持性が高い。
Figure 0005612391
表1に示すように、フラスコ型のモールドピンを配置して製造した比較例2のタイヤでは、全数穴割れが発生しているのに対し、本発明のタイヤでは穴割れの発生が見られなかった。また、スタッド保持性については、比較例2とほぼ同等であり、かつ、ストレート型のモールドピンを配置して製造した比較例1のタイヤに比較して著しく向上していることがわかる。
これにより、本発明のモールドピンを用いることにより、スタッド穴の穴割れを抑制することができるとともに、スタッド保持性能を確保することができることが確認された。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に記載の範囲には限定されない。前記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者にも明らかである。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲から明らかである。
このように、本発明によれば、スタッド穴の穴割れを確実に抑制することができるとともに、スタッド保持性能に優れたタイヤを製造することができる。
10 タイヤモールド、11A,11B サイドモールド、12 セクターモールド、
12a 内周面、13A,13B 突起部、14 モールドピン、14a 円筒部、
14b 膨らみ部、14c 台座形成部、14d 基部、
20 スタッダブルタイヤ(タイヤ)、21 トレッド、22 サイド部、
23 周方向溝、24 ラグ溝、25 ブロック、
26 スタッド埋設用の穴(スタッド穴)、26a 胴部、26b 膨らみ部、
26c スタッド導入部。

Claims (4)

  1. タイヤサイド部を成形するための一対のサイドモールドと、
    内周面にトレッドパターンを形成するための複数の突起部が設けられた複数個のセクターモールドと、前記セクターモールドの内周面に配置されて、当該セクターモールドの径方向内側に突出する、タイヤトレッドの陸部にスタッド埋設用の穴を形成するためのモールドピンとを備えたタイヤモールドであって、
    前記モールドピンは、前記セクターモールドの内周面側に位置する円筒部と前記円筒部の径方向内側に位置する膨らみ部とを有し
    該セクターモールドの径方向から見たときの前記膨らみ部の形状が、長径aが前記円筒部の半径rよりも大きく、かつ、長軸の方向が当該セクターモールドの幅方向と平行な楕円であることを特徴とするタイヤモールド。
  2. 前記楕円の短径bに対する前記長径aの比P=(a/b)が、1.4〜2.9の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のタイヤモールド。
  3. 前記楕円の短径bと前記半径rとが等しいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤモールド。
  4. 内周面に複数の突起部とモールドピンとが設けられた複数個のセクターモールドを備えたタイヤモールドを用いて、タイヤトレッドの陸部にスタッド埋設用の穴が形成されたスタッダブルタイヤを製造する際に、
    前記セクターモールドとして、
    当該セクターモールドの内周面から径方向内側に突出する円筒部と、前記円筒部の径方向内側に位置する膨らみ部とを備え、当該セクターモールドの径方向から見たときの前記膨らみ部の形状が、長径aが前記円筒部の半径rよりも大きく、かつ、長軸の方向が当該セクターモールドの幅方向と平行な楕円であるモールドピンのみを有するセクターモールドを用いたことを特徴とするスタッダブルタイヤの製造方法
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