JP5612322B2 - 静電霧化装置および電気掃除機 - Google Patents

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Description

本発明は、水分を自然放電により霧化する静電霧化装置およびこれを備えた電気掃除機に関する。
従来、この種の静電霧化装置は、ピン状の複数の吸水性電極を備えた多孔質成形体と、この多孔質成形体の基端側に水分を供給する給水部とを備えている。この給水部としては、水を貯留するタンク状のもの、あるいは熱電素子としてのペルチェ素子を利用して結露させた水分を供給するものがある。そして、多孔質成形体を所定の直流負電圧に帯電させるとともにこの多孔質成形体により給水部から水分を吸い上げ、この吸い上げた水分を、吸水性電極の先端側からラジカルを含むミストヘと霧化して空気中へと飛散させることにより、脱臭および除菌などを行う(例えば、特許文献1および2参照。)。
特開2008−212887号公報(第4−9頁、図1−3) 特許第4016934号公報(第3−4頁、図1)
しかしながら、上述の静電霧化装置では、水分を毛細管現象によって吸水性電極の基端側から先端側へと吸い上げ、吸水性電極全体に水分を浸漬して、先端側の電界集中によって水分を霧化させているため、吸水性電極が水分を吸い上げるまでの間、ミストを発生することができないという問題点を有している。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、水分を直ちに霧化できる静電霧化装置およびこれを備えた電気掃除機を提供することを目的とする。
本発明は、端部側からの自然放電により水分を霧化する長手状の吸水性電極と、吸熱側と放熱側とを備えた熱電素子と、内周側が吸水性電極の外周面と接触するように取り付けられて外周側が熱電素子の吸熱側に熱的に接続され、この熱電素子の吸熱により空気中の水分を結露させて吸水性電極の外周面に注水する環状の結露子とを具備したものである。
本発明によれば、熱電素子に電流を流すことでこの熱電素子の吸熱側に外周側を熱的に接続した環状の結露子に水分が結露し、この結露した水分が凝集してこの結露子の内周側に接触する吸水性電極の外周面に注水されるので、例えば吸水性電極に基端側から先端側へと水分を吸い上げることなく、吸水性電極の外周面から注水された水分を直ちに霧化できる。
本発明の一実施の形態の静電霧化装置を示す断面図である。 同上静電霧化装置を示す斜視図である。 同上静電霧化装置を示す平面図である。 同上静電霧化装置を示す側面図である。 同上静電霧化装置を示す正面図である。 同上静電霧化装置を備えた電気掃除機の内部構造を模式的に示す説明図である。 同上電気掃除機を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態の構成を図1ないし図7を参照して説明する。
図7において、11はいわゆるキャニスタ型の電気掃除機を示し、この電気掃除機11は、吸込風路体である管部12と、この管部12が着脱可能に接続される掃除機本体13とを有している。
管部12は、掃除機本体13に接続される接続管部15と、この接続管部15の先端側に連通する可撓性を有するホース体16と、このホース体16の先端側に設けられた手元操作部17と、この手元操作部17の先端側に着脱可能に接続される延長管18と、この延長管18の先端側、あるいはホース体16の先端側に選択的に着脱可能に接続される吸込口体としての床ブラシ19とを備えている。
手元操作部17には、把持部21がホース体16側へと突出し、この把持部21には、操作用の設定ボタン22が複数設けられている。
また、掃除機本体13は、図6および図7に示すように、合成樹脂などにより中空状に形成された本体ケース25を備え、この本体ケース25の内部には、前部から後部へと、第1隔壁26、第2隔壁27、第3隔壁28および第4隔壁29が順次形成されているとともに、第1隔壁26と第2隔壁27との間に、第1塵埃分離手段としての1次フィルタ31が配置され、第2隔壁27と第3隔壁28との間に、第2塵埃分離手段としての2次フィルタ32が配置されている。このため、本体ケース25の内部には、第1隔壁26と1次フィルタ31との間に集塵室34が区画され、1次フィルタ31と第2隔壁27との間に第1吸気室35が区画され、第2隔壁27と2次フィルタ32との間に第2吸気室36が区画され、2次フィルタ32と第3隔壁28との間に第3吸気室37が区画され、第3隔壁28と第4隔壁29との間に第4吸気室38が区画され、かつ、第4隔壁29と本体ケース25の後部との間に送風機室39が区画されている。さらに、本体ケース25の内部には、第2吸気室36と集塵室34とを気密に接続する接続風路としての第1通気風路41が形成され、第1吸気室35と第4吸気室38とを気密に接続する接続風路部としての第2通気風路42が形成され、かつ、送風機室39と第2吸気室36とを連通させる連通風路としての第3通気風路43が形成されている。したがって、この第3通気風路43と第2吸気室36および第1通気風路41により、送風機室39から集塵室34側へと循環する循環風路45が形成されている。また、本体ケース25の前部には、管部12の接続管部15が接続される本体吸込口47が形成され、本体ケース25の後部には、送風機室39と外気とを連通する本体排気口48が複数形成されている。そして、送風機室39には、電動送風機51が配置されているとともに、この電動送風機51の駆動を制御する本体制御部としての制御手段52が電動送風機51の下方に配置され、第3通気風路43、すなわち循環風路45中に、静電霧化装置53が配置されている。また、本体ケース25は、集塵室34を開閉する蓋体55を備えている。さらに、この本体ケース25は、両側に走行輪56(一方のみ図示)が回転自在に取り付けられて、掃除機本体13が被掃除面としての床面上を走行可能に構成されている。
第1隔壁26は、本体吸込口47の後部に対向して位置している。また、この第1隔壁26には、本体吸込口47と集塵室34との連通と遮断とを切り換える第1開閉手段としての例えば電磁弁などの常開の第1開閉弁61が取り付けられている。さらに、この第1隔壁26には、第1通気風路41が集塵室34に連通して気密に接続されている。
第2隔壁27には、第1吸気室35と第2吸気室36との連通と遮断とを切り換える第2開閉手段としての例えば電磁弁などの常開の第2開閉弁63が取り付けられている。
第3隔壁28には、第3吸気室37と送風機室39との連通と遮断とを切り換える第3開閉手段としての例えば電磁弁などの常開の第3開閉弁65が取り付けられている。
第4隔壁29は、第3隔壁28に対向する下部を構成する対向部67と、この対向部67の上端部から前方へと水平状に突出する突出部68と、この突出部68から上方に延びる延出部69とを有している。
対向部67には、第3隔壁28に向けて前方へと突出する吸気筒部71が形成されている。この吸気筒部71は、先端部(上流端部)である前端部が第3隔壁28の後面に図示しないシール部材などを介して当接して、内部が第3開閉弁65と気密に接続されている。また、この吸気筒部71の下部には、第4吸気室38に連通する開口部73が開口形成されている。
突出部68は、第3通気風路43の下側の一部を構成する部分であり、静電霧化装置53が載置されている。また、この突出部68の下部には、上記2次フィルタ32が配置されている。
また、1次フィルタ31は、含塵空気中の塵埃を例えばろ過して空気と分離するものである。したがって、集塵室34内に塵埃が捕集されるように構成されている。
2次フィルタ32は、例えば最終フィルタとして機能するものである。すなわち、この2次フィルタ32は、1次フィルタ31で捕集できなかった塵埃(細塵)を捕集可能であり、例えば上下方向に沿ってプリーツ(襞)を有するプリーツフィルタなどの表面集塵フィルタが用いられる。また、この2次フィルタ32の後部には、例えばこの2次フィルタ32に振動などを与えることでこの2次フィルタ32に捕集した塵埃を除去する除塵手段75が取り付けられている。
また、第1通気風路41は、第2吸気室36の2次フィルタ32の前部の位置から下方へと延び、第1吸気室35および集塵室34の下側を経由して、この集塵室34の前端部に連通している。さらに、この第1通気風路41内には、第2吸気室36と集塵室34との連通と遮断とを切り換える第4開閉手段としての例えば電磁弁などの常閉の第4開閉弁76が取り付けられている。
第2通気風路42は、第1吸気室35の1次フィルタ31の後部の位置から下方へと延び、第2吸気室36および第3吸気室37の下部を経由して、第4吸気室38の下部に連通している。また、この第2通気風路42内には、第1吸気室35と第4吸気室38との連通と遮断とを切り換える第5開閉手段としての例えば電磁弁などの常閉の第5開閉弁78が取り付けられている。
第3通気風路43は、送風機室39の上部から前部へと延びるように、第4隔壁29の突出部68に沿って形成されている。また、この第3通気風路43には、この第3通気風路43と第2吸気室36との連通と遮断とを切り換える第6開閉手段としての例えば電磁弁などの常閉の第6開閉弁81が、第4隔壁29の延出部69に取り付けられている。
また、電動送風機51は、前端部に吸気口83を備え、後端側の外周に排気口84を備えている。そして、電動送風機51は、第4隔壁29の吸気筒部の後端部に、図示しないシール部材などを介して吸気口83が気密に接続されている。
制御手段52は、例えば商用交流電源、あるいは二次電池などから給電されており、設定ボタン22、電動送風機51、各開閉弁61,63,65,76,78,81、除塵手段75、および、静電霧化装置53などと電気的に接続されている。そして、この制御手段52は、設定ボタン22による作業者の設定操作に対応して電動送風機51の駆動を例えば位相角制御するとともに、各開閉弁61,63,65,76,78,81の開閉、および、静電霧化装置53の駆動などをそれぞれ制御する。
そして、静電霧化装置53は、OHラジカルなどのラジカルを含むピコサイズないしナノサイズの微細なミストMを発生するものであり、例えば図1ないし図5に示すように、熱電素子としてのペルチェ素子86と、熱伝導部材としての伝熱板87と、電極としての吸水性電極88と、この吸水性電極88に取り付けられた結露子89と、放熱部材としての放熱板(ヒートシンク)90とがユニット状に一体的に組み付けられて構成されている。
ペルチェ素子86は、電気エネルギを熱エネルギに変換するものであり、吸熱側となる吸熱側面86aと放熱側となる放熱側面86bとを有する熱交換器である。そして、このペルチェ素子86は、リード線86c,86dが図示しない電源などに電気的に接続されており、例えば制御手段52(図6)によって電流を制御することで、温度制御が可能となっている。さらに、このペルチェ素子86は、吸熱側面86aが上側となるように水平状に配置されている。
伝熱板87は、例えばアルミニウムなどの伝熱性に優れた金属などの部材によってペルチェ素子86の吸熱側面86aと略等しい四角形平板状に形成されており、ペルチェ素子86の吸熱側面86aに放熱用部材である放熱用シリコーンなどで固定され、この吸熱側面86aに熱的に接続されている。
吸水性電極88は、吸水性、保水性および水分の吸い上げ特性を有するもので、例えば多孔質成形体、あるいは繊維体などにより形成されたピン状の棒状体である。また、吸水性電極88は、長手状の円柱状であり、両端部が中央部よりも細い、紡錘形状に形成されている。さらに、この吸水性電極88は、固定部材としての電極固定板93により結露子89とともに伝熱板87に固定されている。この固定された状態で、吸水性電極88の両端部は、伝熱板87(ペルチェ素子86)よりも平面視で外方へと突出している。
ここで、電極固定板93は、導電性を有する部材により形成され、一端側に、吸水性電極88および結露子89の外周に沿って円弧状に湾曲した湾曲部としての押さえ部93aを有し、他端側に、高電圧供給線(高電圧ライン)95とともに、伝熱板87の側部に水平状に突設された固定部87aに固定手段としてのねじ96により固定された被固定部93bを有する長手状に形成されている。そして、この電極固定板93は、押さえ部93aによって吸水性電極88を結露子89とともに伝熱板87側へと圧接固定するように、吸水性電極88に対して交差、例えば略直交する方向に沿って取り付けられている。
高電圧供給線95は、電動送風機51(図6)などに給電する商用交流電源、あるいは二次電池などから例えば−10〜−4kV、好ましくは−6kV程度の負電圧を発生させる図示しない直流電源部に電気的に接続されている。したがって、吸水性電極88は、直流電源部からの電圧により高電圧供給線95、電極固定板93および結露子89を介して負に帯電され、端部側からの自然放電によってOHラジカルを含むピコサイズないしナノサイズの微細なミストMを発生するように構成されている。換言すれば、吸水性電極88の近傍には、対極が配置されていない。
また、結露子89は、任意の材質により任意の形状に形成することが可能であるが、好ましくは、例えばステンレスなどの伝熱性に優れかつ導電性を有する金属などの部材により螺旋状、すなわちコイルばね状に形成されており、吸水性電極88の外周に自然長状態で軽圧入されている。したがって、この結露子89は、内周側が吸水性電極88の外周面に接触し、外周側が伝熱板87のペルチェ素子86と反対側の主面87bに接触して、ペルチェ素子86の吸熱側である伝熱板87に熱的に接続されている。さらに、この結露子89は、吸水性電極88の中央部近傍を覆うように配置されており、この吸水性電極88の端部近傍には位置していない。すなわち、この結露子89は、伝熱板87(ペルチェ素子86)の外郭よりも内側に位置しており、伝熱板87(ペルチェ素子86)から平面視で外方へと突出していない。
そして、放熱板90は、例えばアルミニウムなどの伝熱性に優れた金属などの部材によって形成されており、ペルチェ素子86の放熱側面86bに放熱用部材である放熱用シリコーンなどで固定され、この放熱側面86bに熱的に接続されている。この放熱板90は、所定の熱特性を有していれば任意の形状および材質を用いることが可能であるが、例えばペルチェ素子86に対して反対側へと突出複数のフィン90aを有している。これらフィン90aは、例えば互いに略等間隔に離間されて配列され、送風機室39(循環風路45)内の空気に曝されるように形成されている。なお、放熱板90には、フィン90aの先端などに、例えば空冷ファンなどを取り付けて強制的に冷却風を送り込むように構成してもよい。
次に、上記一実施の形態の動作を説明する。
図6に示す制御手段52には、例えば被掃除面を掃除するために用いる通常の掃除モードと、各フィルタ31,32を清掃する除塵モードとが設定されている。なお、以下、除塵モードは、例えば掃除モードの終了直後に行うものとするが、例えば掃除モードの開始直前に行う構成、掃除モードの開始直前および終了直後のそれぞれに行う構成、あるいは、掃除作業が所定時間以上中断されたときに行う構成など、任意のタイミングで行うように構成してもよい。
掃除モードにおいては、例えば図示しない電源コードを介して接続した商用交流電源、あるいは本体ケース25に内蔵した二次電池などから給電可能な状態で、制御手段52は、まず、準備として、第1開閉弁61、第2開閉弁63、および、第3開閉弁65のそれぞれを開弁状態に維持し、第4開閉弁76、第5開閉弁78、および、第6開閉弁81のそれぞれを閉弁状態に維持する。
この状態で、制御手段52は、図7に示す設定ボタン22を介して入力された作業者の所望の動作モードで電動送風機51を駆動させるとともに、図1に示すペルチェ素子86に所定の電流を流して、ペルチェ素子86を温度制御する。
ペルチェ素子86は、流れる電流に応じて、吸熱側面86aから吸熱するとともに放熱側面86bから放熱する。この放熱側面86bでは、この放熱側面86bに熱的に接続された放熱板90を介して送風機室39(図6)内へと放熱することにより放熱が補助され、効率よく吸熱され、そのためペルチェ素子86は吸熱側面86aから効率よく吸熱し、外気温に対して急速な温度差を生じさせる。
このとき、ペルチェ素子86の吸熱側面86aに熱的に接続された伝熱板87は、吸熱側面86aと略等しい温度に冷却され、この伝熱板87の主面87bに熱的に接続された結露子89も同様に冷却される。このため、送風機室39(図6)内の空気に含まれる水分が、結露子89の表面に結露してゆく。
そして、作業者は、図7に示す把持部21を把持し、被掃除面上で床ブラシ19などを移動させて塵埃を空気とともに吸い込む。
このとき、含塵空気は、管部12を先端側から基端側へと移動した後、本体吸込口47から本体ケース25内へと吸い込まれる。そして、図6に示すように、含塵空気は、まず、開いている第1開閉弁61を通って集塵室34に至り、次いで、1次フィルタ31によって比較的大きい塵埃、すなわち粗塵と空気とに分離される。このため、分離された粗塵が集塵室34に捕集される。
また、1次フィルタ31を通過して第1吸気室35に流入した空気は、開いている第2開閉弁63を通って第2吸気室36に流入し、2次フィルタ32によって比較的小さい塵埃すなわち細塵と空気とに分離される。このため、2次フィルタ32の上流側の面32aに細塵が捕捉される一方で、この2次フィルタ32を通過して第3吸気室37に流入した空気が、開いている第3開閉弁65を通り、さらに、吸気筒部71を通って電動送風機51に吸気口83から吸い込まれる。そして、電動送風機51の排気口84から送風機室39に流出された排気は、本体排気口48を介して本体ケース25(掃除機本体13)の外部に排出される。なお、上記の空気の流れを、図6中の実線A1に示す。
一方、除塵モードにおいては、掃除を終了するために作業者が所定の設定ボタン22を操作すると、制御手段52は、まず、準備として、第1開閉弁61、第2開閉弁63、および、第3開閉弁65のそれぞれを閉弁状態に維持するとともに、第4開閉弁76、第5開閉弁78、および、第6開閉弁81のそれぞれを開弁状態に維持する。
この後、制御手段52は、静電霧化装置53の高電圧供給線95に通電する(静電霧化装置53オン)とともに、電動送風機51を駆動させる入力制御を行う。この場合の電動送風機51の入力は、例えば掃除モードにおいて電動送風機51に与えられる最大の入力よりも低いものとする。
ここで、静電霧化装置53では、結露子89の表面に結露した水分が凝集し、この凝集した水分が吸水性電極88の表面に注水される。吸水性電極88には、高圧の負電圧が印加されているため、この吸水性電極88の両端部側に電界集中が生じて自然放電が起こる。このため、この吸水性電極88の両端側に表面張力および毛細管現象により直接付着した水分Wの表面張力を超える電気作用によりピコサイズないしナノサイズ(500pm〜5,000pm程度)の目に見えないミストMが直ちに***して飛散する。
そして、飛散したミストMは循環風路45(図6)内の空気中に放出される。
さらに、電動送風機51の駆動に伴い、その吸気負圧が、吸気筒部71内、開口部73、第4吸気室38、第2通気風路42、第1吸気室35、集塵室34、第1通気風路41、第2吸気室36、および、第3通気風路43に順次作用することで、電動送風機51の排気口84から送風機室39に出た排気は、第3通気風路43を介して第2吸気室36へと流入する。この結果、図6中の破線A2に示すように、電動送風機51の排気が循環風路45を介して集塵室34側へと循環し、ミストMが循環風路45、集塵室34、第1吸気室35、第2通気風路42、第4吸気室38および吸気筒部71に至る隅々まで飛散することとなる。
以上のように循環する排気には、静電霧化装置53により生成したOHラジカルを含む微細なミストMが供給されるので、このミストMが、循環の過程で、2次フィルタ32をその厚み方向に通過することなく、この2次フィルタ32の上流側(掃除モード時の上流側)の面32aに沿って上方から下方に向けて流れ、さらに第1通気風路41を介して集塵室34に流入する。このとき、電動送風機51の排気は、2次フィルタ32の上流側の面32aに吹き当てられ、この面32aに捕集されている細塵を下方に吹き飛ばす。
また、制御手段52は、除塵手段75を駆動させて2次フィルタ32に振動を与え、この2次フィルタ32に捕集されている細塵を、この2次フィルタ32から除去する。この除去された細塵は、第2吸気室36に浮遊し、この浮遊した細塵にミストMが作用する。
さらに、循環する排気は、集塵室34から第2通気風路42を経由することにより、2次フィルタ32を迂回しつつ、第4吸気室38および吸気筒部71の開口部73を介して電動送風機51の吸気口83に吸い込まれ、2次フィルタ32をその厚み方向に通過することがない。換言すれば、電動送風機51の吸気負圧が、2次フィルタ32に対してその後側(下流側)から作用して、2次フィルタ32の上流側の面32aに細塵が吸い付けられることがない。このため、2次フィルタ32が除塵手段75により容易に除塵されて、この除去された細塵が第2吸気室36を通過する排気の流れに乗って集塵室34へと移動する。
以上のように2次フィルタ32から除去されて集塵室34に移動される浮遊塵(細塵)、および、集塵室34内に捕集された粗塵に対して、静電霧化装置53により生成されたミストMに含まれるOHラジカルが繰り返し作用し、雑菌の分解、すなわち除菌(殺菌)、および、消臭が効果的に行われる。これら除菌作用および消臭作用は、2次フィルタ32自体に対しても与えられる。
そして、制御手段52は、除塵モードの開始から所定時間、例えば10秒程度が経過したと判断すると、除塵手段75を停止させる。除塵モードを開始した掃除終了直後の段階では、2次フィルタ32に捕集されている細塵はまだ固まっておらず、強い付着力を発現することがないため、10秒間程度の除塵手段75の駆動によって、2次フィルタ32に捕集した細塵は充分に除去できる。
さらに、制御手段52は、除塵モードの開始時点から所定時間、例えば20秒〜30秒程度が経過したと判断すると、静電霧化装置53の高電圧供給線95およびペルチェ素子86への給電および電動送風機51への給電をそれぞれ停止させて、除塵モードを終了する。
上述したように、上記一実施の形態では、ペルチェ素子86に電流を流すことでこのペルチェ素子86の吸熱側である伝熱板87に熱的に接続した結露子89に水分が結露し、この結露した水分が凝集して吸水性電極88の表面に注水されるので、例えば吸水性電極88の基端側から先端側へと水分を吸い上げることなく、吸水性電極88の表面から注水された水分を直ちに霧化できる。
すなわち、上記一実施の形態では、端部側にて水分を霧化する各吸水性電極88の表面に対して、結露子89を介して水分を注水するため、水分を結露させてから(静電霧化装置53を駆動させてから)ミストMの飛散までの時間を短縮でき、換言すれば結露現象と霧化現象との時間差をほぼなくすことが可能となり、即効性に優れている。
さらに、吸水性電極88を円柱状に形成し、この吸水性電極88の外周に螺旋状の結露子89を取り付けることにより、簡単な構成で、結露子89で結露させた水分を、吸水性電極88の外周全体に略均一に、かつ、効率よく供給できる。
そして、上述の静電霧化装置53で発生させたミストMを電気掃除機11の集塵室34に捕集した塵埃に作用させることにより、集塵室34に捕集した塵埃を除菌および消臭できる。すなわち、電気掃除機11の場合、一定量を捕集するまで塵埃を集塵室34に溜めておくことが一般的であるため、この塵埃に雑菌や臭気が発生しやすいので、上記静電霧化装置53によって除菌および消臭できることで、集塵室34に塵埃を長期に溜めた場合、あるいは集塵室34に塵埃を多量に溜めた場合などでも、悪臭を抑制できる。
特に、電気掃除機11は、一般にその駆動(通電)時間が比較的短いものであるから、上記静電霧化装置53を用いることにより、短い駆動時間であっても、結露させた水分を直ちにかつ確実に霧化できるので、使い勝手が良好になる。
しかも、上述の静電霧化装置53を循環風路45内に配置することにより、静電霧化装置53で発生させたラジカルを含むミストMを集塵室34へと循環させて集塵室34内の塵埃および各フィルタ31,32などに繰り返し作用させる、すなわち接触の機会を高めることが可能になり、効果的に除菌および消臭できる。
特に、循環風路45内を循環する排気によって2次フィルタ32の上流側の面32aに捕集した塵埃(細塵)を吹き飛ばす上記構成においては、ミストMが塵埃に作用する機会がより高められるので、消臭および除菌の効率をより向上できる。
また、上記除塵モードによって、循環する排気の流れで2次フィルタ32に塵埃が吸い付けられることがないので、2次フィルタ32に捕集した細塵を除塵手段75の駆動により容易に除去できるとともに、除塵中に2次フィルタ32から除去された細塵をミストMによって除菌および消臭できる。
さらに、静電霧化装置53は、各吸水性電極88の自然放電によってミストMを発生させるので、対極を有しコロナ放電などによってミストを発生させる霧化装置と比較してオゾンの発生を抑制でき、本体ケース25からのオゾンの漏れを元から断つことができる。
そして、循環風路45内の水分、換言すれば大気中の水分を凝集して各吸水性電極88に供給するため、電気掃除機11として場所を選ぶことなく使用でき、また、給水を要しない、すなわち給水フリー(メンテナンスフリー)の構成とすることができるため、作業者などが給水を行う手間が省け、利用範囲が広がるなど、使い勝手が良好になる。
なお、上記一実施の形態において、電気掃除機11の内部の風路構成は任意とすることができ、静電霧化装置53は、集塵室34内の塵埃にミストMを作用させることができれば、風路中の任意の位置に配置できる。
また、伝熱板87のペルチェ素子86と反対側の表面には、樹脂部材としての絶縁部材である絶縁シートを配置してもよい。この場合には、絶縁シートによって伝熱板87を保護し、結露子89に結露した水分によって伝熱板87が腐食したり傷んだりすることを防止できる。
さらに、電気掃除機11としては、例えば床ブラシ19を掃除機本体13の下部に接続したアップライト型、あるいはハンディ型など任意のものを用いることができ、掃除機本体13内の細部は、上記構成に限定されるものではない。
そして、静電霧化装置53は、電気掃除機11以外の任意の電気機器に用いることができる。
11 電気掃除機
25 本体ケース
34 集塵室
39 送風機室
51 電動送風機
53 静電霧化装置
86 熱電素子としてのペルチェ素子
88 水性電極
89 結露子

Claims (3)

  1. 端部側からの自然放電により水分を霧化する長手状の吸水性電極と、
    吸熱側と放熱側とを備えた熱電素子と、
    前記吸水性電極の外周面、この外周面と内周側が接触するように取り付けられて外周側が前記熱電素子の吸熱側に熱的に接続され、この熱電素子の吸熱により空気中の水分を結露させて前記吸水性電極の外周面に注水する環状の結露子と
    を具備したことを特徴とした静電霧化装置。
  2. 吸水性電極は、円柱状に形成され、
    結露子は、螺旋状に形成され、内周側が前記吸水性電極の外周面と接触するように前記吸水性電極の外周に取り付けられている
    ことを特徴とした請求項1記載の静電霧化装置。
  3. 集塵室および送風機室を備えた本体ケースと、
    この本体ケースの前記集塵室に吸込側が連通して前記送風機室に収容された電動送風機と、
    前記本体ケースに配置され霧化した水分を前記集塵室内の塵埃に作用させる請求項1または2記載の静電霧化装置と
    を具備したことを特徴とした電気掃除機。
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