JP5608438B2 - 包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、液体が充填されるプラスチックフィルム製の柔軟な内袋を保護、保形するために段ボール製の外箱に収容したバッグインボックスタイプの包装容器に関するものである。
従来、業務用に用いる醤油や油、液体調味料などの液体は、調理場や食品加工施設に設置されている大型の加熱釜や調理装置等に投入して使用していてその使用量が多く、これらの液体を商品として出荷するなどの流通に際しては、一般家庭用として利用されているボトルタイプの容器は採用せずに、作業者が両手で持って取り扱える内容量の大きいバッグインボックスタイプの包装容器が利用されている。
この内容量の大きいバッグインボックスタイプの包装容器は、従来から知られているように、液体が充填されるブラスチックフィルム製の柔軟な袋本体に閉鎖されたスパウトと称する注出口具を取り付けたものを内袋とし、液体を充填した内袋を保護するとともにその形状を保つ保形の役割を果たす段ボール製の外箱に収容しているものである。そして、充填されている液体を大型加熱釜や調理装置などに投入する場合、前記外箱の天面の一部分に予め設定されている注出口具の固定位置にその注出口具を容器内部から引き出して固定し、容器全体を傾けるなどしながら、開いた注出口具から液体を注ぎ出す作業を行なっている。
上述したように、このバッグインボックスタイプの包装容器は内容量が大きく、液体が充填された場合には重い包装容器となる。そして、液体を注ぎ出すなどのために容器全体を傾ける作業を人手で行なう場合には、両手で持つことができる箱の大きさと重量ではあるものの、しっかりと両手で支える必要がある。この点から、特許文献1に示されているように、注出口具を配した外箱の天面側に別部材として取手を取り付けて固定することで、手を掛け易い部分を外箱に形成する工夫が提案されている。また、特許文献2に示されているように、箱胴部の四方の側面板の内、対向する一組の側面板部分それぞれに手先を差し入れることのできる長孔を設け、この長孔を手掛け孔としてバッグインボックスを取り扱い易くする工夫も提案されている。
特開2006−347579号公報 実開平02−114668号公報
しかしながら、上述した取手となる別部材を用意するものでは、取手を別途に作製することで、また、取手取付の作業コストが発生することから、結果として包装容器の製造コストを引き上げてしまうという問題がある。さらに、この包装容器を用いた製品の流通過程において取手を取り付けた状態で出荷するとした場合には、容器の積み重ねを行なうと取手を挟み込むこととなり、その積み重ねに細心の注意を払う必要がどうしても生じ、製品使用者側も保管管理上でこの取手が取り付けられている点について注意する必要がある。
一方、箱胴部の側面板に長孔を開口した包装容器に関しては、取手部材を用意する必要がない点では有利である。しかし、手掛け孔として利用するときにその長孔に裂けなどが生じないようにすべく、フラップの重ね合わせ部を箱胴部の一側面として構成する必要がある。そして、そのために却ってこの長孔があるフラップ合わせ部分が胴膨れし易くなっていまい、包装容器全体の強度を低下させてしまう可能性がある。
さらに、胴部内面や箱底部での上面は充填した液体で膨れている柔軟な内袋が常時接している面であり、これらの面に打ち抜き孔の鋭利な内周縁、ミシン目やカット線を穿設することで内面側にできる切り込み縁、さらには折り罫の線状の盛り上がりなどがあると、内袋の接している柔軟な部分がズレるなどしたときに切れる可能性がある。そのために側面板内面側や底部上面にこれらの切り込み縁や折り罫を設けないようにすることが極めて重要なものとなっている。そして、箱天面の内面側についても、内袋との間で隙間はあるものの、フラットな形状とするとともに、できる限り開孔の内周縁などを生じないようにすることが好ましい。
そこで本発明はバッグインボックスタイプの包装容器において、その包装容器を両手で持って傾けるなどするときの手掛かりや指掛かりとなる部分が得られ、かつ、上述した箱胴部の側面板の内面や底面板の上面に切り込み縁などが生じないようにするとともに、箱天面の下面についても手掛けを得るために生じる切り込み縁などが極力少なくなるようにすることを課題とし、内容物である液体を注ぎ出す手掛かりが得られて取り扱いが容易になるバッグインボックスタイプの包装容器を提供することを目的とするものである。
(請求項1の発明)
そこで本発明は上記課題を考慮してなされたものであり、請求項1に係る発明は、底面と天面とがそれぞれ一組の内フラップの外面に一組の外フラップを重ねて貼り合わせてなる閉鎖部とされた段ボール製の外箱に、注出口具を備えた柔軟な内袋を収容したバッグインボックスタイプの包装容器において、
外箱底面の閉鎖部における外フラップに、該外フラップを開口してこの外フラップが重なる内フラップにより前記開口の箱内方側が閉鎖されて開口周縁を指掛け可能な段差部分とした指掛け孔が設けられ、
外箱天面の閉鎖部の一方の外フラップに、内袋の注出口具を外箱外方に表出状態で保持可能な注出口具保持手段が、前記外フラップに入れた折り罫とミシン目により区画形成して設けられ、
前記外箱天面の閉鎖部の他方の外フラップとこの他方の外フラップの下位の内フラップとからなるフラップ重ね合わせ部には、手掛け孔形成領域が設けられ、
前記手掛け孔形成領域には、該手掛け孔形成領域の閉鎖位置から離脱可能であって前記フラップ重ね合わせ部中の構成部材によりなる閉鎖手段が配されていて、
前記手掛け孔形成領域は、この手掛け孔形成領域がある前記フラップ重ね合わせ部での前記他方の外フラップに折り罫とミシン目とを入れて区画形成された包材が位置する長円状領域と、フラップ重ね合わせ部での内フラップの前記長円状領域に対応する部分とが重なってなるものであり、
前記長円状領域では、折り罫に連続するミシン目を他方の外フラップの自由端側に向けて山形にして、山形のミシン目での先端部分が下位の内フラップの自由端間に対応位置していて、
前記閉鎖手段は前記長円状領域に位置する前記包材であって、この長円状領域に位置する包材である前記閉鎖手段の折り込みによる手掛け孔形成領域からの離脱によって手掛け孔が形成され、折り込む前記閉鎖手段の端縁が下位の内フラップに接して閉鎖手段が前記下位の内フラップの自由端間を押し下げて広げる構成を有することを特徴とする包装容器であり、この包装容器を提供して上記課題を解消するものである。
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(請求項1の発明の効果)
本発明によれば、液体が充填されたフレキシブルな内袋が常に接する側面板における箱内方側の面内や、底面の閉鎖部における箱内方側の面内に、開口の鋭い内周縁やミシン目等での切り込み縁、折り罫が無く、これらと擦れ合うことでの内袋側の切れや裂け、損傷の発生を抑えることができる。また、箱天面の閉鎖部にて構成された手掛け孔形成領域の閉鎖位置から、その閉鎖部自体中にて形成されている閉鎖手段を離すことで、手先を差し入れることのできる開孔の手掛け孔が得られることとなり、包装容器を持ち上げて傾けるなどするときにこの包装容器の取り扱いを確実なものとすることができる。
そして、外フラップにある閉鎖手段(長円状領域の部分)を箱内方に向けて倒し込むという極めて簡単な作業でその閉鎖手段が手掛け孔形成領域から離れることになり、手掛け孔の形成が容易である。
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検討技術における包装容器の一例を示すもので注出口具を表出させた状態を示す説明図である。 検討技術1における包装容器の外箱を展開状態で示す説明図である。 検討技術1における包装容器の底部閉鎖部の一例を示す説明図である。 検討技術1における包装容器の天部閉鎖部を示す説明図である。 検討技術1における手掛け孔形成領域を示す説明図である。 検討技術2における外箱を展開状態で示す説明図である。 検討技術2における手掛け孔形成領域を示す説明図である。 検討技術3における外箱を展開状態で示す説明図である。 検討技術3における手掛け孔形成領域を示す説明図である。 検討技術4における外箱を展開状態で示す説明図である。 検討技術4における手掛け孔形成領域を示す説明図である。 検討技術5における外箱を展開状態で示す説明図である。 検討技術5における手掛け孔形成領域を示す説明図である。 検討技術6における外箱を展開状態で示す説明図である。 検討技術6における手掛け孔形成領域を示す説明図である。 検討技術1、2における変形例を示す説明図である。 本発明に係る包装容器の一例をブランクで示す説明図である。 同じく本発明に係る包装容器の一例を断面で示す説明図である。
まず、本発明に至るに際して検討した技術を図1から図16に基づいて詳細に説明する。
図中1は検討技術であるバッグインボックスタイプの包装容器で、段ボール製の外箱2の内側に、液体が充填されるプラスチックフィルム製の柔軟な袋本体に注出口具を取り付けた内袋3を収納している点については従来通りのものである。そして、検討技術の包装容器1における外箱2は、この外箱2の展開状態を表現しているブランクに示されているように、横一連にして連接された四面の側面板40、41、42、43から箱胴部4が形成され、前記側面板40、41、42、43それぞれの下端に連接された以下に示すフラップ50、51、52、53を折り重ねて所要位置をホットメルトなどの接着剤や粘着テープなどを介して貼り合わせることで外箱底面となる底部閉鎖部5を形成し、また、側面板40、41、42、43それぞれの上端に連接された以下に示すフラップ60、61、62、63を折り重ね、底部閉鎖部5と同様に所要位置をホットメルトなどの接着剤や粘着テープなどを介して貼り合わせることで外箱天面となる天部閉鎖部6を形成して、六面体の箱体としている。
底部閉鎖部(外箱底面の閉鎖部)5では、対向する一組のフラップ51、53が、閉鎖部形成に際して先に折られる内フラップとされ、この内フラップ51、53の上に、残りの対向する一組のフラップ50、52が外フラップとなって折り重ねられて、この底部閉鎖部5が形成されている。そして、検討技術の包装容器1においては、充填されている液体を注出する場合などのように包装容器全体を持ち上げて横にする操作の際、その底側を支持することができるようにするために指掛けとなる部位が前記底部閉鎖部5に設けられている。
上記指掛けとなる部位は、外フラップ50の一部分に開口された指掛け孔54の開口周縁55であり、前記外フラップ50に指掛け孔54を開口し、この指掛け孔54を有した外フラップ50が下位の内フラップ51、53に重なることで指掛け孔54の箱内部側が閉鎖されている。そして、指掛け孔54の開口周縁が、外フラップ50の包材厚さ分のある指掛け可能な段差部分となる。このように指掛け孔54の開口周縁55が包材厚さ分の段差があるものとなっているため、この開口周縁55に指を掛けることで包装容器1を横向きに傾けるなどしたときの底部の支えを十分に行えるものとなる。なお、指掛け孔54は内フラップ51、53で閉じられているものであるため、内袋がこの指掛け孔54の開口周縁に接することはない。
上記天部閉鎖部(外箱天面の閉鎖部)6では、対向する一組のフラップ61、63が、閉鎖部形成に際して先に折られる内フラップとされ、この内フラップ61、63の上に、残りの対向する一組のフラップ60、62が外フラップとなって折り重ねられて、この天部閉鎖部6が形成されている。
また底部閉鎖部5での外フラップ50、52の対向方向を上下にして、上記指掛け孔54がある外フラップ50側を上位となるように包装容器1を横倒し姿勢とし、このときの上記天部閉鎖部6においても、上記外フラップ60、62とが上下に対向する位置関係にある。そして、横倒し姿勢時の天部閉鎖部6での外フラップ60、62の内、下位側となる外フラップ62中に、外箱2の内部から引き出す内袋の注出口具30を外箱外方に表出状態で保持可能な注出口具保持手段7が設けられている。
上記注出口具保持手段7は、図2、図4に示すように、前記外フラップ62の折元とは反対側の端縁に沿って入れられた折り罫aと、この折り罫aの端部それぞれに連続して折元中心側に向けて傾斜し、外フラップ62の略中央部分の位置で注出口具の保持形状となるように弧状形状を呈しているミシン目bとにより区画形成して設けられた折り起こし可能な幅広の舌片70である。この舌片70を折り起こし、注出口具位置となる部位を閉じている部材を除去して形成される開放部分を通して箱内部から注出口具30を引き出したのち、注出口具30に舌片70が掛かるようにしてその舌片70を外フラップ60と面一に戻すことで注出口具30が外フラップ62中に定置される。なお、天部閉鎖部6において前記外フラップ62の下位となる内フラップ61、63それぞれには、この外フラップ62との重なる部分において、前記注出口具の引出しに干渉することのないようにした形状に設けられている。
検討技術の包装容器1では、天部閉鎖部6において対向する外フラップ60、62の内、上述の横倒し姿勢で上位側となる外フラップ60には、上記指掛け孔54に指掛けして支える際に同時に利用できる手掛け部分が得られるようにしており、前記外フラップ60とこの外フラップ60の下位の内フラップ61、63とからなるフラップ重ね合わせ部8中に、その重ね合わせ部8の構成部材から構成した手掛け孔形成領域9が設けられている。
上記手掛け孔形成領域9は、手掛け時に手先を差し入れできる開孔の手掛け孔が得られる部分であるが、手掛けする前の形態においては閉じられているものであって、この手掛け孔形成領域9の閉鎖位置にある天部閉鎖部6の構成部材からなる閉鎖手段10(すなわち、段ボールからなる包材)により閉鎖されており、そして、前述したように、前記手掛け孔形成領域9に対して、前記閉鎖手段10を折り倒したり離間させたりして閉鎖位置から離脱させることによって、手掛け孔形成領域9に手掛け孔11が得られるものである。前記手掛け孔形成領域9は手掛け時に手先を差し入れて掛けることができればよいものであり、具体的に各種のものがあって、その例を以下に説明する。
検討技術1、図2、図5)
上述のように外フラップ60と下位の内フラップ61、63との重ね合わせでなるフラップ重ね合わせ部8中に構成した手掛け孔形成領域9は、図2に示すように外フラップ60の中央に位置する長円状領域90と、フラップ重ね合わせ部8での内フラップ61,63それぞれに設けた切り欠き領域91とが重なってなるものである。そして、図2に示す例において、前記長円状領域90は、外フラップ60の折元側にして折り罫aと、この折り罫aの端部に連続して長円形状を呈するミシン目bとを外フラップ60に入れてその領域にある包材を折り倒し可能な状態で区画形成された領域であり、また、切り欠き領域91それぞれも前記長円状領域91に重なる形状にして内フラップ61、63を、その対応個所で切り欠いたものである。
そして、本検討技術1では、手掛け孔形成領域9が閉じた形態にする閉鎖手段10は、長円状領域90にある部材であって上記折り罫aとミシン目bとで囲まれた上述の包材である。このように手掛け孔形成領域9は、長円状領域90の包材が閉鎖位置にあることで閉じられたものとなっていることから、長円状領域90に位置する閉鎖手段10(すなわち、長円状領域90にある包材)を折り罫aから箱内部に折り曲げることで開孔が得られ、この開孔が手先を差し入れることのできる手掛け孔11となる。
検討技術2、図6、7)
上記検討技術1では、手掛け孔形成領域9の長円状領域90の形成に際して、折り罫aを外フラップ60の折元側としたが、長円状領域90に位置する閉鎖手段10の折り込みに際して、外フラップ60の折元側となる箱内空間に、閉鎖手段10を押し込むためのスペースを十分に確保できない場合には、図6に示すように、閉鎖手段10の折り位置となる折り罫aを外フラップ60の端縁側としてもよい。この実施例2にあっても閉鎖手段10を箱内部に向けて折り曲げることで閉鎖位置から離脱し、手掛け孔11が形成できる(図7)。
検討技術3、図8、9)
また図8と図9には検討技術3が示されている。この検討技術3においては、上記フラップ重ね合わせ部8での外フラップ60にはその中央に開孔の長孔92が位置していて、上記手掛け孔形成領域9にあっては、外フラップ60中央の前記長孔92と、フラップ重ね合わせ部8での内フラップ61、63の長孔92に対応する部分に位置する倒し込み領域93とが重ねられてなるものである。そして、内フラップ61、63それぞれに設けられている前記倒し込み領域93は、天部閉鎖部6の中央側となる部分を折り罫aとし、この折り罫aとこれに連続する略U型のミシン目bとを入れて包材を区画形成してなるものである。そして、閉鎖手段10は前記倒し込み領域93にある包材であって閉鎖位置にあるものとなっており、この倒し込み領域93にある包材、すなわち、閉鎖手段10それぞれを折り罫aから折り込むことで、この閉鎖手段10が手掛け孔形成領域9の閉鎖位置から離れることとなり、手掛け孔形成領域であった部分に手掛け孔11が形成される(図9)。この検討技術3ではフラップ重ね合わせ部8での内フラップ61、63に切り欠きによる切り込み縁が少なく、エッジ形状が鋭角になり易い切り込み縁の内袋への影響をより軽減することができる。
検討技術4、図10、図11)
検討技術4は上記検討技術3での倒し込み領域93にある包材、すなわち、閉鎖手段10を倒し込みできるようにするための折り罫aの位置を、図10に示すように検討技術3での場合とは反対の箱胴部側となる位置に設けた点で検討技術3と相違している。この検討技術4にあっても、閉鎖手段10の包材それぞれを折り罫aから折り込むことで、この閉鎖手段10が手掛け孔形成領域9の閉鎖位置から離脱することとなり、手掛け孔形成領域であった部分に手掛け孔11が形成される(図11)。
検討技術5、図12、図13)
図12と図13とは検討技術5を示している。この検討技術では、フラップ重ね合わせ部8での外フラップ60に手掛け片12が設けられていて、図12の展開状態で示すように、外フラップ60の折元の両端側から端縁側に向かう切り込みとその端縁と平行とされた切り込みとを入れて略台形状とした手掛け片12を外フラップ60の折元の位置から折り起こしできるようにしている。そして、フラップ重ね合わせ部8での前記手掛け片12が配されている部分に、折り罫aとミシン目bとで区画形成されて折り込み可能とした包材が位置するようにして長円状領域94を設けることで、手掛け孔形成領域9が形成されている。そして、この手掛け孔形成領域9を閉じた形態としている閉鎖手段10は、上述したように前記長円状領域94において閉鎖位置となるようにして位置している包材であって、この長円状領域94にある包材からなる閉鎖手段10を折り罫aの位置から折り倒すことができるものとしている。すなわち、手掛けするに場合は、手提げ片12を折り起こしてから、長円状領域94にある閉鎖手段10を折り込めば、その閉鎖手段10が手掛け孔形成領域9の閉鎖位置から離れることとなり、これによって、手先を差し入れできる手掛け孔11が手掛け片12に形成されるものとなる。
検討技術6、図14、図15)
上記検討技術5にあっては手掛け片12に手掛け孔形成領域9を配し、その手掛け孔形成領域9が、長円状領域94に位置する包材として構成されている閉鎖手段10によって閉じられているものであるが、検討技術6に示すように手掛け片12に予め開孔が設けられている変更も可能である。図14と図15とその検討技術6が示されていて、手掛け孔形成領域9は、前記手提げ片12に開口した長孔95と、フラップ重ね合わせ部8において手掛け片12に対応する内フラップ61、63の前記長孔95に対応する部位96とが重なることで形成されている。そして、前記閉鎖手段10は前記内フラップでの長孔対応部位96であって、手掛け片12を折り起こすことによって、長孔対応部位96(閉鎖手段10)が手掛け孔形成領域9から離脱することとなり、長孔95を塞いでいた長孔対応部位96が存在しなくなるため、折り起こした手掛け片12に手先を差し入れることのできる手掛け孔11が得られる。
上記検討技術5や検討技術6の場合では、フラップ重ね合わせ部位8での内フラップ61、63それぞれには手掛け孔形成のための切り込みなどを設けていないため、内袋が切り込み縁に接触する度合いがより少なくなり、切り込み縁の接触による内袋の切れや裂けなどを防止する上でより有効である。なお、包装容器にあっては、その大きさや液体を充填したときの重量などから手掛け孔を設ける位置や大きさが変更される場合もあり、検討技術1や検討技術2として示す包装容器において上記手掛け孔形成領域9の位置変更や寸法変更などがあって、その手掛け孔形成領域9の長円状領域90が外フラップ60の折元側に寄る設計となるときには、内フラップ61、63での切り欠き領域91をU字状に維持する必要まではなく、図16に示すように内フラップ61、63の切り欠き領域91を長円状領域90が含まれるようにしてL型に切り欠いて外フラップ60の折元側に開いた形状とすることも可能である。
(本発明)
つぎに本発明の実施例を図17と図18とに基づいて説明する。この実施例は上記検討技術1を変化させたものであり、外フラップ60の中央に長円状領域90を位置させて、これのみで手掛け孔形成領域9を構成している。すなわち、上記検討技術1では、フラップ重ね合わせ部8での内フラップ61,63それぞれに切り欠き領域91も重ね合わせるようにして手掛け孔形成領域を形成しているが、本実施例においては前記切り欠き領域91を設けていない点で相違している。そして、この実施例7では折り罫aに連続するミシン目bは図示のように外フラップ60の自由端中央側に向けて山形に設けられており、その先端部分が、下位の内フラップ61,63の自由端間に対応位置する。この長円状領域90では閉鎖手段10が前記ミシン目bに沿った部分が山形となるため、閉鎖手段10を折り罫aの位置から折り込めば、図18に示されているように閉鎖手段10の端縁が有る程度の長さを持って下位の内フラップ61,63それぞれに接することとなり、閉鎖手段10を折り込む力が内フラップ61,63それぞれを押し下げて図18に示すように下位の内フラップ61,63の自由端間を広げるように適正に作用し、閉鎖手段10変形や内フラップ61,63の変形を生じさせずにその閉鎖手段10の折り込みが容易になる。
1…包装容器
2…外箱
3…内袋
5…底部閉鎖部
50、52…外フラップ
51、53…内フラップ
54…指掛け孔
55…開口周縁
6…天部閉鎖部
60、62…外フラップ
61、63…内フラップ
8…フラップ重ね合わせ部
9…手掛け孔形成領域
90…長円状領
91…切り欠き領
92…長
93…倒し込み領
94…長円状領
95…長
96…長孔対応部
10…閉鎖手段
11…手掛け孔
12…手掛け片
a…折り罫
b…ミシン目

Claims (1)

  1. 底面と天面とがそれぞれ一組の内フラップの外面に一組の外フラップを重ねて貼り合わせてなる閉鎖部とされた段ボール製の外箱に、注出口具を備えた柔軟な内袋を収容したバッグインボックスタイプの包装容器において、
    外箱底面の閉鎖部における外フラップに、該外フラップを開口してこの外フラップが重なる内フラップにより前記開口の箱内方側が閉鎖されて開口周縁を指掛け可能な段差部分とした指掛け孔が設けられ、
    外箱天面の閉鎖部の一方の外フラップに、内袋の注出口具を外箱外方に表出状態で保持可能な注出口具保持手段が、前記外フラップに入れた折り罫とミシン目により区画形成して設けられ、
    前記外箱天面の閉鎖部の他方の外フラップとこの他方の外フラップの下位の内フラップとからなるフラップ重ね合わせ部には、手掛け孔形成領域が設けられ、
    前記手掛け孔形成領域には、該手掛け孔形成領域の閉鎖位置から離脱可能であって前記フラップ重ね合わせ部中の構成部材によりなる閉鎖手段が配されていて、
    前記手掛け孔形成領域は、この手掛け孔形成領域がある前記フラップ重ね合わせ部での前記他方の外フラップに折り罫とミシン目とを入れて区画形成された包材が位置する長円状領域と、フラップ重ね合わせ部での内フラップの前記長円状領域に対応する部分とが重なってなるものであり、
    前記長円状領域では、折り罫に連続するミシン目を他方の外フラップの自由端側に向けて山形にして、山形のミシン目での先端部分が下位の内フラップの自由端間に対応位置していて、
    前記閉鎖手段は前記長円状領域に位置する前記包材であって、この長円状領域に位置する包材である前記閉鎖手段の折り込みによる手掛け孔形成領域からの離脱によって手掛け孔が形成され、折り込む前記閉鎖手段の端縁が下位の内フラップに接して閉鎖手段が前記下位の内フラップの自由端間を押し下げて広げる構成を有することを特徴とする包装容器。
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