JP5606270B2 - 力覚センサ - Google Patents

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本発明は、ロボットアームやマニピュレータに作用する外力を検出する力覚センサに関するものである。
産業用ロボットのアームや、医療用等のマニピュレータの各部に作用する外力を検出するために力覚センサが使用されている。このような力覚センサの一例として特許文献1には歪ゲージを使用した6軸力覚センサが開示されている。
この力覚センサは、台座部材(第1の本体部)、荷重導入部(第2の本体部)とそれらを連結する起歪体部材とで構成されている。起歪体部材には多数の変形部がX、Y、Zの各方向に穿たれた孔により形成されており、その側面には歪ゲージが貼り付けられている。荷重導入部に作用する外力の成分は、これらの歪ゲージで検出された各変形部の歪量から演算によって求めることができる。
特開平07−72026号公報
しかしながら上記従来の技術によれば、外力の6成分を検出するために起歪体部材には16箇所の変形部が形成され、さらに各々の変形部に2〜3枚の歪ゲージを使用する必要がある。このように変形部毎に変位検出用のセンサを設ける方式は、極めて多数のセンサを必要とするばかりでなく、それらを各部に分散して配置する必要があるため、配線が極めて複雑となり低コストで製造することが困難であるという問題点があった。また、特に微小な外力を検出する場合には、弾性連結された複数の変形部をまたぐ配線の弾性が検出値に影響を与え、これが誤差の原因となるという課題があった。
本発明は、搭載するセンサ数を低減するとともに、センサに接続される配線を簡単化することのできる力覚センサを提供することを目的とするものである。
本発明の力覚センサは、基台に取付けられる第1の本体部と、外力がかかる荷重導入部を構成する第2の本体部と、前記第1の本体部と前記第2の本体部の間に配置された中間体と、前記中間体と前記第1の本体部とをX方向およびY方向に相対変位自在に連結する第1の弾性連結部と、前記中間体と前記第2の本体部とをZ方向に相対変位自在に連結する第2の弾性連結部と、前記第1の本体部に対する、前記中間体または前記第2の本体部のX方向およびY方向の相対変位を検出する第1の変位検出手段と、前記中間体に対する前記第2の本体部のZ方向の相対変位を検出する第2の変位検出手段と、前記中間体に配設され、前記第1および前記第2の変位検出手段を搭載するセンサ基板と、前記Z方向の相対変位をX方向およびY方向の相対変位に変換して検出するための変位方向変換手段と、を有することを特徴とする。
弾性連結部で連結された3つの部分(第1の本体部、第2の本体部、中間体)の間にまたがって複雑な配線を施す必要はなくなる。また、変位検出手段とともに増幅回路や信号処理回路も同一のセンサ基板上に実装することにより、低コストで製造することが可能となる。
実施例1による力覚センサを示すもので、(a)はその概観を示す斜視図、(b)は検出電極と対象電極の構成を示す図である。 実施例1による力覚センサの構成を示す。 実施例1による力覚センサの構成を示す。 実施例2による力覚センサの構成を示す。 実施例2による力覚センサの構成を示す。 実施例3による力覚センサの構成を示す。 実施例3による力覚センサの構成を示す。 実施例3による力覚センサの構成を示す。 実施例3におけるセンサ基板のみを示す平面図である。
図1〜3は、実施例1を示す。本実施例は6軸の力覚センサであり、Fx(X方向の力)、Fy(Y方向の力)、Fz(Z方向の力)、Mx(X方向回りのモーメント)、My(Y方向回りのモーメント)、Mz(Z方向回りのモーメント)の検出が可能である。この装置は、図1(a)に示すように、下蓋1および本体下部2からなる下側の第1の本体部A1と、本体上部3および上蓋4からなる第2の本体部A2とを備える。下側の第1の本体部A1は図示しない基台に取付けられ、上側の第2の本体部A2は、図示しないロボットのアームやマニピュレータを取付けて使用される荷重導入部であり、ここに外力がかかる。
次に力覚センサの構造を図2および図3により説明する。図2(a)は上蓋4を外した状態を示す上面図、(b)は側面から見た断面図である。図3(a)は下蓋1を外した状態の下面図、(b)は上蓋4の下面図である。
本体下部2は中間体下部5、周囲の円筒下部7およびそれらを相対変位自在に連結する3箇所の第1の弾性連結部9a、9b、9cから構成され、これらはすべて一体的に形成されている。第1の弾性連結部9a、9b、9cの両側にはそれぞれ貫通する矩形の孔11a、11b、11c、12a、12b、12cが形成され、第1の弾性連結部9a、9b、9cはZ方向より見るとH型で四端を固定した梁から成っている。各梁のX方向およびY方向の寸法(厚さ)はZ方向の寸法(高さ)よりも十分に小さく、X方向およびY方向にのみいずれかの梁が撓んで変形が容易な構造となっている。
本体上部3は中間体上部6、周囲の円筒上部8およびそれらを相対変位自在に連結する3箇所の第2の弾性連結部10a、10b、10cから構成され、これらはすべて一体的に形成されている。第2の弾性連結部10a、10b、10cは、Z方向の寸法(厚さ)がX方向およびY方向の寸法(幅)よりも十分に小さい上下一対の梁から構成され、Z方向にのみ梁が撓んで変形が容易な構造となっている。
本発明における力覚センサは第1の本体部A1と第2の本体部A2との間に中間体Bを配置した構成となっている。すなわち第1の本体部A1は下蓋1と円筒下部7とで構成され、中間体Bは中間体下部5と中間体上部6で構成され、第2の本体部A2は円筒上部8と上蓋4とで構成されている。
ここで中間体Bと第1の本体部A1は第1の弾性連結部9a、9b、9cで連結されており、中間体Bは第1の本体部A1に対するX方向、Y方向の変位およびZ方向回りの回転が容易である。第2の本体部A2と中間体Bとの間は第2の弾性連結部10a、10b、10cで連結されており、第2の本体部A2は中間体Bに対してZ方向の変位、X方向回りの傾斜、およびY方向回りの傾斜が容易である。
次に外力の検出方法について説明する。上蓋4の下面には3箇所の折り曲げ部を形成したフレキシブル回路基板であるセンサ基板13が設けられている。センサ基板13上には検出電極14a、14b、14c、15a、15b、15cが搭載されている。図2に示すように、第1の本体部A1の一部である円筒下部7には3箇所に上方への突出部が形成され、その内壁には対象電極16a、16b、16cが第1の変位検出手段である検出電極14a、14b、14cと対向して形成されている。検出電極14a、14b、14cと対象電極16a、16b、16cは、図1(b)にZ方向より見た拡大図で示すように、すべて2分割されている。また中間体Bの一部である中間体上部6には対象電極17a、17b、17cが第2の変位検出手段である検出電極15a、15b、15cと対向して形成されている。
ここで検出電極14a、14b、14c、15a、15b、15cは図示しない検出回路に接続されている。対象電極16a、16b、16c、17a、17b、17cはそれを保持する部材等を介して検出回路のグラウンドレベル(電位=0)に接続されており、それ以外に接続のための配線は不要である。
第2の本体部A2に作用する外力によって、第1の弾性連結部9a、9b、9cと第2の弾性連結部10a、10b、10cが変形し、第2の本体部A2および中間体Bは変位を生じる。その結果検出電極14a、14b、14cと対象電極16a、16b、16cの間隔が変化し、また、分割された電極間の相対位置がずれる。さらに、検出電極15a、15b、15cと対象電極17a、17b、17cの間隔が変化する。このような変位を静電容量の変化として検出回路により検出する。
検出電極14a、14b、14cは第1の本体部A1にある対象電極16a、16b、16cのX方向およびY方向の相対変位を検出し、得られた3つの信号から外力の3成分であるFx、Fy、Mzが演算によって求められる。さらに、検出電極15a、15b、15cは中間体Bにある対象電極17a、17b、17cのZ方向の相対変位を検出し、得られた3つの信号から外力の3成分であるFz、Mx、Myが演算によって求められる。
このように本実施例においては、上蓋4すなわち第2の本体部A2にかかる外力の6成分の検出に必要なすべての検出電極14a、14b、14c、15a、15b、15cを備えている。さらにはこれらの検出電極とともに増幅回路や信号処理回路等の検出回路も同一のセンサ基板13上に実装することも可能である。したがって第1の弾性連結部9a、9b、9cおよび第2の弾性連結部10a、10b、10cで連結された3つの部分(第1の本体部A1、第2の本体部A2、中間体B)の間にまたがって配線を施す必要はなくなるのである。
図4および図5は、実施例2を示す。本実施例も6軸の力覚センサであり、その概観は図1に示した実施例1と同様である。図4(a)は上蓋4を外した状態の上面図、(b)は側面から見た断面図、図5は下蓋1を外した状態の下面図である。なお、以下の説明において実施例1と同一の符号で示す部分の詳細は省略する。
本実施例による力覚センサも第1の本体部A1と第2の本体部A2に加えて中間体Bを備えた構成となっている。すなわち第1の本体部A1は下蓋1と円筒下部7とで構成され、中間体Bは中間体下部5と中間体上部6で構成され、第2の本体部A2は円筒上部8と上蓋4とで構成されている。
中間体Bと第1の本体部A1は実施例1と同様に第1の弾性連結部9a、9b、9cで連結されており、中間体Bは第1の本体部A1に対してX方向、Y方向の変位およびZ方向回りの回転が容易である。第2の本体部A2と中間体Bも実施例1と同様に第2の弾性連結部10a、10b、10cで連結されており、第2の本体部A2は中間体Bに対してZ方向の変位、X方向回りの傾斜、およびY方向回りの傾斜が容易である。
次に外力の検出方法について説明する。図4(a)、(b)に示すように、中間体Bを構成する中間体上部6には3箇所の折り曲げ部を形成したフレキシブル回路基板であるセンサ基板13が配設されている。センサ基板13上には検出電極14a、14b、14c、15a、15b、15cが形成されている。第1の本体部A1の一部である円筒下部7には3箇所に上方への突出部が形成され、その内壁には対象電極16a、16b、16cが検出電極14a、14b、14cと対向して形成されている。第2の本体部A2を構成する上蓋4の下面には対象電極17a、17b、17cが検出電極15a、15b、15cと対向して形成されている。
検出電極14a、14b、14c、15a、15b、15cは図示しない検出回路に接続されている。対象電極16a、16b、16c、17a、17b、17cはそれを保持する部材等を介して検出回路のグラウンドレベル(電位=0)に接続されており、それ以外に接続のための配線は不要である。
第2の本体部A2に作用する外力によって、第1の弾性連結部9a、9b、9cと第2の弾性連結部10a、10b、10cが変形し、第2の本体部A2および中間体Bは変位を生じる。その結果検出電極14a、14b、14cと対象電極16a、16b、16cの間隔が変化し、また分割された電極間の相対位置がずれる。さらに検出電極15a、15b、15cと対象電極17a、17b、17cの間隔が変化する。このような変位を静電容量の変化として検出回路により検出する。
検出電極14a、14b、14cは第1の本体部A1にある対象電極16a、16b、16cのX方向およびY方向の相対変位を検出し、得られた3つの信号から外力の3成分であるFx、Fy、Mzが演算によって求められる。さらに検出電極15a、15b、15cは第2の本体部A2にある対象電極17a、17b、17cのZ方向の相対変位を検出し、得られた3つの信号から外力の3成分であるFz、Mx、Myが演算によって求められる。
このように本実施例においては、中間体上部6すなわち中間体Bに外力の6成分の検出に必要なすべての検出電極14a、14b、14c、15a、15b、15cを備えている。さらには、これらの検出電極とともに増幅回路や信号処理回路等の検出回路も同一のセンサ基板13上に実装することも可能である。したがって第1の弾性連結部9a、9b、9cおよび第2の弾性連結部10a、10b、10cで連結された3つの部分(第1の本体部A1、第2の本体部A2、中間体B)の間にまたがって配線を施す必要はなくなるのである。
中間体Bと第1の本体部A1との間にはX方向およびY方向の剛性がZ方向の剛性よりも小さく弾性変形が容易な第1の弾性連結部9a、9b、9cのみを介している。このため、検出すべきX方向およびY方向の変位の検出値にZ方向の変位が干渉を与えることを防止できる。中間体Bと第2の本体部A2との間にはZ方向の剛性がX方向およびY方向の剛性よりも小さく弾性変形が容易な第2の弾性連結部10a、10b、10cのみを介している。このため、検出すべきZ方向の変位の検出値にX方向およびY方向の変位が干渉を与えることを防止できる。
図6〜9は実施例3を示す。本実施例も6軸の力覚センサであり、図6(a)はその概観を示す斜視図、(b)は上蓋4を外した状態の上面図である。図7(a)は側面から見た断面図、(b)は下蓋1を外した状態の下面図である。なお、以下の説明において実施例1と同一の符号で示す部分の詳細は省略する。
本実施例による力覚センサも第1の本体部A1と第2の本体部A2の間に中間体Bを備えた構成となっている。すなわち第1の本体部A1は下蓋1と円筒下部7とで構成され、中間体Bは中間体下部5と中間体上部6で構成され、第2の本体部A2は円筒上部8と変換部材取付け板21と変位方向変換部材22a、22b、22cと上蓋4とで構成されている。
中間体Bと第1の本体部A1は実施例1と同様に第1の弾性連結部9a、9b、9cで連結されており、中間体Bは第1の本体部A1に対してX方向、Y方向の変位およびZ方向回りの回転が容易である。第2の本体部A2と中間体Bも実施例1と同様に第2の弾性連結部10a、10b、10cで連結されており、第2の本体部A2は中間体Bに対してZ方向の変位、X方向回りの傾斜、およびY方向回りの傾斜が容易である。
変位方向変換手段であるY字型の変位方向変換部材22a、22b、22cは3箇所に設けられており、その下端部26は中間体上部6に、上端部25は円環状の変換部材取付け板21の内側に取付けられている。変位方向変換部材22a、22b、22cは中間体上部6と変換部材取付け板21にまたがって取付けられるが、後述するように第2の本体部A2の中間体Bに対する相対変位の方向を変換する機能を備えており、ここでは第2の本体部A2に含まれるものとする。
中間体上部6にはセンサ基板24が搭載され、変位方向変換部材22a、22b、22cは互いに120度の角度を成し、その中間の水平に突出した中間端部27がセンサ基板24の上方に位置するようにして取付けられている。さらに円筒下部7には3箇所に上方への突出部が形成され、その上端にはセンサ基板24の上方に延びるスケール取付け板37a、37b、37cが取付けられている。
図8(a)は、変位方向変換部材22a、22b、22cとスケール取付け板37a、37b、37cの詳細な構造および機能を説明するための部分断面図、(b)は全体を示す平面図である。各変位方向変換部材22a、22b、22cの構造はすべて同一で、複数の板状の弾性材料、例えばリン青銅やステンレス等の薄板の曲げ加工および張り合わせにより作成されている。各変位方向変換部材22a、22b、22cの下端部26は組立てを容易にするために予め円環状の基板28に取付けられて一体化されている。中間端部27はすべて中心方向に向けられており、その下面には変位検出のための対象体であるスケール35a、35b、35cが取付けられている。
各変位方向変換部材22a、22b、22cは屈曲部と平坦部であるリンク29、30、31とで構成されている。リンク29、30、31はその両側が鉛直方向への曲げ加工で形成した補強部によって剛性が付与されており、これにより屈曲部のみが弾性変形可能である。リンク30、31は平行に形成されており、弾性変形時であっても中間端部27は基板28に対して常に平行な状態を維持する。
外力FzまたはMxまたはMyの作用によって第2の本体部A2が中間体Bに対してZ方向に変位、またはX方向回りに傾斜、またはY方向回りに傾斜したとすると、変位方向変換部材22a、22b、22cの上端部25も矢印Vで示すZ方向に変位する。その結果、各屈曲部が弾性変形を生じ中間端部27はXY面内であってその延在する方向(矢印Ha、Hb、Hcで示す方向)に変位する。このようにして変位の方向が変換されるのである。
スケール取付け板37a、37b、37cの先端の下面にはスケール36a、36b、36cが取付けられている。スケール取付け板37a、37b、37cは第1の本体部A1である円筒下部7に取付けられている。したがって外力FxまたはFyまたはMzの作用によって中間体Bが第1の本体部A1に対してX方向に変位、またはY方向に変位、またはZ方向回りに回転したとすると、スケール36a、36b、36cが中間体Bに対して相対的に変位することになる。
次に、外力の検出方法について説明する。図9はセンサ基板24の上面を示す平面図である。センサ基板24上には光源32(例えばLED)および光源32を囲む6つの受光素子33a、33b、33c、34a、34b、34c(例えばフォトダイオード)が一体形成または実装配置されている。受光素子33a、33b、33c、34a、34b、34cは検出面である複数の受光面をストライプ状に配列した構成である。
一方スケール35a、35b、35c、36a、36b、36cは、ガラス等の基板と、その表面または裏面に形成した金属等の反射膜からなる回折格子で構成される。スケール35a、35b、35c、36a、36b、36cは受光素子33a、33b、33c、34a、34b、34cに対向するように配置されている。そして、光源32が発生する発散光束を反射し受光素子33a、33b、33c、34a、34b、34c上に明暗の縞である回折光のパターンを形成する。受光素子33a、33b、33c、34a、34b、34cの受光面の配列ピッチはこの回折光のパターンの1/4周期に一致するように作成されている。したがって、スケール35a、35b、35c、36a、36b、36cが受光面の配列方向に変位すると、それに伴ってこの回折光のパターンも移動する。それにより複数の受光面からは90度の位相差を持った2相の正弦波状信号(sinおよびcos)が得られ、さらに得られた信号の逆正接演算(tan−1)を行えばスケールの変位量を検出することができる。
第2の変位検出手段である受光素子33a、33b、33cは、それぞれ変位方向変換部材22a、22b、22cの上端部25のZ方向の変位から変換されたスケール35a、35b、35cのX方向およびY方向の変位を検出する。得られた3つの信号から外力の3成分であるFz、Mx、Myが演算によって求められる。第1の変位検出手段である受光素子34a、34b、34cは、それぞれスケール取付け板37a、37b、37cに取付けられたスケール36a、36b、36cの変位を検出する。得られた3つの信号から外力の他の3成分であるFx、Fy、Mzが演算によって求められる。
本実施例においても、中間体上部6すなわち中間体Bに外力の6成分の検出に必要なすべての受光素子33a、33b、33c、34a、34b、34cを備えている。さらにはこれらの受光素子や光源とともに増幅回路や信号処理回路も同一のセンサ基板24上に実装することも可能である。したがって第1の弾性連結部9a、9b、9cおよび第2の弾性連結部10a、10b、10cで連結された3つの部分(第1の本体部A1、第2の本体部A2、中間体B)の間にまたがって配線を施す必要はなくなるのである。
中間体Bと第1の本体部A1との間にはX方向およびY方向の剛性がZ方向の剛性よりも小さく弾性変形が容易な第1の弾性連結部9a、9b、9cのみを介しているので、X方向およびY方向の変位の検出値にZ方向の変位が干渉を与えることを防止できる。中間体Bと第2の本体部A2との間にはZ方向の剛性がX方向およびY方向の剛性よりも小さく弾性変形が容易な第2の弾性連結部10a、10b、10cのみを介しているので、Z方向の変位の検出値にX方向およびY方向の変位が干渉を与えることを防止できる。
本実施例は変位検出手段である受光素子が備える検出面に対して垂直な方向の変位を平行な方向に変換して検出対象体を変位させる変位方向変換手段を備えている。したがって、検出面に対して垂直な方向も含む複数の異なる方向の変位の成分を同一の方向に向けて配置した複数の検出面で検出することができ、その結果、変位検出手段の小型化が可能となる。
なお、本実施例において変位検出手段は受光素子、検出対象体として反射型回折格子を形成したスケールを用いたが、他の検出素子を用いても同様の原理で変位を検出することができる。例えば、変位検出手段と検出対象体をともにストライプ状電極パターンで形成し、両者間に生じる静電容量の変化から変位を検出することもできる。また、変位検出手段に磁気センサアレイ(例えばホール素子や磁気抵抗素子)、検出対象体にはパターニングされた磁束発生手段(磁石)を用い、磁束密度分布の変化から変位を検出することもできる。
1 下蓋
2 本体下部
3 本体上部
4 上蓋
5 中間体下部
6 中間体上部
9a、9b、9c、10a、10b、10c 弾性連結部
13、24 センサ基板
14a、14b、14c、15a、15b、15c 検出電極
16a、16b、16c、17a、17b、17c 対象電極
22a、22b、22c 変位方向変換部材
33a、33b、33c、34a、34b、34c 受光素子

Claims (1)

  1. 基台に取付けられる第1の本体部と、
    外力がかかる荷重導入部を構成する第2の本体部と、
    前記第1の本体部と前記第2の本体部の間に配置された中間体と、
    前記中間体と前記第1の本体部とをX方向およびY方向に相対変位自在に連結する第1の弾性連結部と、
    前記中間体と前記第2の本体部とをZ方向に相対変位自在に連結する第2の弾性連結部と、
    前記第1の本体部に対する、前記中間体または前記第2の本体部のX方向およびY方向の相対変位を検出する第1の変位検出手段と、
    前記中間体に対する前記第2の本体部のZ方向の相対変位を検出する第2の変位検出手段と、
    前記中間体に配設され、前記第1および前記第2の変位検出手段を搭載するセンサ基板と、
    前記Z方向の相対変位をX方向およびY方向の相対変位に変換して検出するための変位方向変換手段と、を有することを特徴とする力覚センサ。
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