JP5604499B2 - 無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ及びその単コイル - Google Patents

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Description

本発明は、無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ及びその単コイルに関し、特に、リニアモーターの単コイル部の空間を節約し体積を縮小し、単コイルを交互に並べて配置する時、単コイルの中空部位に仕切片を収めるための隙間を残し、放熱又は絶縁効果を高めることができる無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ及びその単コイルに関する。
一般の無鉄心リニアモーターは図17及び図18に示すとおり、固定子(X)及び可動子(Y)を含む。可動子(Y)は固定子(X)の軌道に沿って移動し、固定子(X)は、複数個の永久磁石(M)を隙間をあけて交互配列することにより構成され、N極とS極の交替するU字軌道(U)を形成する。そのうち、可動子(Y)は、複数個のコイルを備え、並列に配列してコイル部を形成し、多相電流を通過させる。例えば、一般に使用される三相コイル部は、コイル部の外側を樹脂パッケージ層(Z)で被覆し、取付け台(W)の溝内に配置される。
本出願人によって既に提出された特許文献1の「リニアモーターのコイルアッセンブリ」は、複数が隣り合って配列されるコイルのコイル部、座体、及び樹脂パッケージ層により構成される。前記コイルには、向き合う二直線の作用辺と、向き合う非作用辺第一側及び非作用辺第二側とを形成し、コイルの非作用辺第一側には、交互に配置される複数の第一屈曲段を形成し、並びに、非作用辺第二側に複数の導線を設置し、その導線をコイル部端部で外部ケーブルに連結させる。前記座体には挿入溝を設置し、その断面形状はちょうど、第一屈曲段箇所の断面形状に対応し、コイルを挿入配置させる。樹脂パッケージ層でコイルを被覆し、並びに、座体の挿入溝を密封する。これによって、コイルと座体挿入溝内壁の接触面積を拡大し、放熱速度を高めると同時に、コイルの二つの直線作用辺の相互配置によって、コイル部の体積を縮小することができる。
また、特許文献2の「無鉄心リニアモーターのコイル部」において、このコイル部はコイル外型として定義し、コイル外型は二つの垂直方向作用辺と二つの軸方向非作用辺を備える。二つの垂直方向作用辺の距離(CIW)、垂直方向作用辺の幅(CSW)及びコイル部の電流位相数(#Φ)には特定の公式を有し、この特定公式とはCIW= CSW×(#Φ-1)である。このコイル外型によって、コイルは緊密に重なり合って配列されるため、コイル部の占める空間を縮小し、リニアモーターの効率を向上させることができる。
しかし、最近では、リニアモーターは、より大きなモーター出力と動作速度を必要とするのに応じて、更に大きな電流や大きな電圧が必要となっている。しかし、これはコイルに大きな熱量を生じさせるため、モーター効率を劣らせることとなり、加えて、無鉄心リニアモーターのコイル配列が緊密になればなるほど、コイルに生じる熱量の排出は難しくなる。また、更に大きな電流や電圧を益々緊密となるコイル中に使用すると、コイル間の絶縁効果を低下させるため、コイルの短絡などの様々な危険が引き起こされる。前記特許文献2で開示されたCIW= CSW×(#Φ-1)の特徴では、コイルを緊密に重ね合わせて配列した後に放熱部品や絶縁部品を取付ける余分な空間がないため、その放熱及び絶縁効果は理想的なものではなかった。
台湾特許第201126875号明細書 米国特許第5,998,890号明細書
本発明の主な目的は、上記問題点に鑑み、重ね合わせて配列した後に放熱、絶縁等の仕切片を取付けることができる、単コイルを提供することにある。
また、本発明の次の目的は、良好な放熱及び絶縁効果を有する無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は複数の単コイルを含む無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリであって、前記単コイルは、絶縁導線を連続的に屈曲させ巻き付けて環状体をなし、中空部位を取り囲むものであり、並びに、二つの垂直方向作用辺及び二つの軸方向非作用辺を含み、前記単コイルの二つの軸方向非作用辺に近い箇所に屈曲段が折れ曲がり形成され、前記屈曲段は、複数の単コイルを交互に並べて配置するのに用い、いずれか一つの単コイルの垂直方向作用辺を隣り合う単コイルの中空部位に入れる一方、前記単コイルは二つの向き合う環状形側面を備え、環状形側面の垂直方向作用辺幅をD1と定義し、二つの垂直方向作用辺内側エッジの距離をD2、D2=m×D1+ΔLと定義し、式中のmは、中空部位の垂直方向上に別の単コイルを収めた垂直方向作用辺の数、ΔLは隙間幅であり、少なくとも二つの隣り合う垂直方向作用辺の間に仕切片を収めるのに用い、無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリは、交互に並べて配置する複数個の前記単コイルを含み、いずれか一つの単コイルの垂直方向作用辺を隣り合う単コイルの中空部位に入れる単コイル部と、それぞれに厚さTを有し、その厚さT≦ΔLであり、前記単コイルの環状形側面より前記単コイルの中空部位の二つの隣り合う垂直方向作用辺間に挿入する少なくとも一つの仕切片と、を含み、前記無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリは、複数の仕切片をさらに含み、連接部材を用いて複数の仕切片を連結し、前記連接部材は、複数の仕切片の同一側に連結する第一連接片を含み、前記複数の仕切片は、前記単コイルの内の一つの環状形側面より二つの隣り合う垂直方向作用辺間に入れられる時、第一連接片は環状形側面に密着して押圧し、前記連接部材は、さらに第二連接片を含み、前記第二連接片は、前記単コイルに密着して押圧し、別の環状形側面及び複数の仕切片のもう一方側に相対することを特徴とする無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリである。
なお、本発明の単コイルは絶縁導線を連続的に屈曲させ巻き付けて構成され、該単コイルは環状体をなして中空部位を取り囲み、並びに、二つの垂直方向作用辺及び二つの軸方向非作用辺を含む。該単コイルの二つの軸方向非作用辺に近い箇所には、折れ曲がる屈曲段を形成し、複数の単コイルを交互に並べて配置し、単コイル部を構成する。単コイル部のいずれか一つの単コイルの垂直方向作用辺を隣り合う単コイルの中空部位に入れる。該単コイルは二つの向き合う環状形側面を備え、環状形側面の垂直方向作用辺幅をD1と定義する。二つの垂直方向作用辺内側エッジの距離をD2、D2=m×D1+ΔLと定義し、式中のmは、中空部位の垂直方向上に別の単コイルを収めた垂直方向作用辺の数、ΔLは隙間幅であり、少なくとも二つの隣り合う垂直方向作用辺の間に仕切片を収めるのに用いる。尚、好ましくは、隙間幅ΔL=ΔL1+ΔL2+ΔL3+…+ΔLnとし、式中のΔL1からΔLnは、ΔLをn個の小さい隙間幅に分割し、各小さい隙間幅ΔL1からΔLnは任意二つの隣り合う垂直方向作用辺間に位置し、尚且つn≦m+1であり、式中のnは正の整数である。また、前記各小さい隙間幅ΔL1からΔLnの幅は同様とし、少なくとも一つの仕切片を設置し、各仕切片はいずれも厚さTを有し、その厚さT≦ΔLである。それらの仕切片を単コイル部の単コイルの環状形側面より、前記単コイル中空部位中の二つの隣り合う垂直方向作用辺間に挿入して、リニアモーターのコイルアッセンブリを構成する。尚、前記仕切片の厚さはT1からTn、尚且つT1=ΔL1、T2=ΔL2、T3=ΔL3…、Tn=ΔLnであり、二つの隣り合う垂直方向作用辺間の小さい隙間幅ΔL1からΔLn内にそれぞれを挿入するのに用いる。仕切片は、放熱片或いは絶縁片であるか、或いは絶縁或いは放熱のニーズに応じて一部に絶縁片を使用するか、一部に放熱片を使用する。また、仕切片の材質は、放熱と絶縁性質を兼ね備えたものとしてもよく、これによってコイル間の放熱及び絶縁効果を高めることができる。
また、単コイルの定義中のn=m+1であり、即ち、単コイル部の各単コイルの任意二つの隣り合う垂直方向作用辺間にはいずれも、前記仕切片を挿入するための小さい隙間幅ΔL1からΔLnを備える。
さらに、前記複数の仕切片の間は、連接部材で複数の仕切片を連結する。例えば、
(a)連接部材は、複数の仕切片の同一側に連結する第一連接片を含む。複数の仕切片が前記単コイルの内の一つの環状形側面より二つの隣り合う垂直方向作用辺間に入れられる時、第一連接片は環状形側面に密着して押圧する。または、連接部材は、さらに第二連接片を含み、第二連接片は、前記単コイルに密着して押圧し、別の環状形側面及び複数の仕切片のもう一方側に相対する。
(b)連接部材は第三連接片及び第四連接片を含み、前記仕切片はそれぞれ第三連接片或いは第四連接片上に連結する。複数の仕切片を二つの隣り合う垂直方向作用辺間に入れる時、第三連接片及び第四連接片は、前記単コイルに密着して押圧し、二つの環状形側面に相対する。
(c)連接部材は、複数個の第五連接片を含む。同一の仕切片の両端はそれぞれ、第五連接片によって連結され、その第五連接片は隣り合う仕切片を連結し、連続的に屈曲する形状をなす。
また、放熱体を単コイル部の側面に設置し、好ましくは、放熱体上に一つ以上の熱対流貫通孔を設置する。結合方式について言えば、放熱体と前記連接部材を一体成形し、樹脂パッケージ層で単コイル部及び仕切片を被包する。尚、放熱体は樹脂パッケージ層の外側に露出する。並びに、前記単コイル部及び仕切片は取付け台に挿入後、放熱体を取付け台に固定する。
さらに、前記単コイルを交互に並べて配置した後、隣り合う二つの垂直方向作用辺の重なり合う箇所の長さはL1となり、長さを少なくともL1とする仕切片を、隣り合う二つの垂直方向作用辺の重なり合う箇所の間に挿入する。さらに、単コイルを屈曲後の二つの軸方向非作用辺の距離はL2であり、且つL2はL1を超え、仕切片の長さはL2である。
本発明は次のような効果を有する。
(1)本発明の単コイルは、二つの垂直方向作用辺の内側エッジの距離D2中に隙間幅ΔLを含み、ΔLは、少なくとも二つの隣り合う垂直方向作用辺の間に仕切片を収める。よって、本発明の単コイルは、特に、仕切片の設置が必要な無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリに適用することができる。
(2)本発明の無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリは、絶縁材質の仕切片部によりリニアモーターに高絶縁効果を提供するため、リニアモーターは高電圧状態の下で動作することができる。
(3)本発明の無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリは、導熱材質の仕切片部によりリニアモーターに好ましい放熱効果を提供するため、リニアモーターは更に大きな電流に耐えることができる。
(4)本発明の無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリは、絶縁のニーズに応じて絶縁材質の仕切片を使用し、リニアモーターの絶縁効果を高めることができる。或いは、放熱のニーズに応じて導熱材質の仕切片を使用し、リニアモーターの放熱効果を高めることができる。或いは、絶縁と放熱のニーズに応じて一部に絶縁材質の仕切片を、一部に導熱材質の仕切片を使用するか、或いは同時に絶縁と放熱性質を備える仕切片を使用し、リニアモーターの放熱と絶縁効果を同時に高めることができる。
本発明単コイルの立体外観図である。 本発明単コイルの環状形側面図である。 本発明コイルアッセンブリの立体外観図である。 本発明の三相コイルへの使用状態図を示し、m=2、尚且つn=3である。 本発明の二相コイルへの使用状態図を示し、m=1、尚且つn=2である。 本発明の三相コイルへの使用状態図を示し、m=2、尚且つn=2である。 本発明の実施例2において仕切片を第一連接片に連結した使用状態図である。 本発明の実施例2において仕切片を第一連接片に連結し第二連接片に係合させた使用状態図である。 本発明の実施例2において仕切片を第三連接片及び第四連接片に連結した使用状態図である。 本発明の実施例2において仕切片を第五連接片に連結した使用状態図である。 本発明の実施例3において放熱体を単コイル部の側面に設置した使用状態図である。 本発明の実施例3において放熱体上に熱対流貫通孔を設置した使用状態図である。 本発明の実施例3において放熱体と連接部材を一体成形し、且つ樹脂パッケージ層外に突出させた使用状態示意図である。 本発明の実施例3において、樹脂パッケージ層外に突出した放熱体を取付け台に固定したことを示す図である。 本発明の実施例4において、仕切片の長さと単コイルを屈曲後の二軸方向非作用辺距離L2が等しく、絶縁片として使用する際の使用状態図である。 図15の側面図である。 従来のリニアモーターの構造外観図である。 図17の正面図である。
上記の技術特徴を総合した本発明無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ及びその単コイルの主な効果は、次の実施例に明らかに示される通りである。
本発明の実施例1は図1〜図3に示すとおりであり、次の構成要素を含む。
単コイル部(A)は、複数個の単コイル(1)により構成され、各単コイル(1)は絶縁導線を連続的に屈曲させ巻き付けて構成され、前記単コイル(1)は環状体をなして中空部位(11)を取り囲み、並びに、二つの垂直方向作用辺(12)及び二つの軸方向非作用辺(13)を含む。前記単コイル(1)の二つの軸方向非作用辺(13)に近い箇所には折れ曲がる屈曲段(14)を形成し、複数の単コイル(1)を交互に並べ配置して、前記単コイル部(A)を構成する。前記単コイル部(A)のいずれか一つの単コイル(1)の垂直方向作用辺(12)を隣り合う単コイル(1)の中空部位(11)に入れる。前記単コイル(1)は二つの向き合う環状形側面(15)を備え、環状形側面(15)の垂直方向作用辺(12)幅をD1と定義する。二つの垂直方向作用辺(12)内側エッジの距離をD2、D2=m×D1+ΔLと定義し、式中のmは、中空部位(11)の垂直方向上に別の単コイル(1)を収めた垂直方向作用辺(12)の数、ΔLは隙間幅である。本実施例では隙間幅ΔL=ΔL1+ΔL2+ΔL3+…+ΔLn、且ΔL1=ΔL2=ΔL3=…=ΔLnである。式中のΔL1からΔLnは、ΔLをn個の小さい隙間幅に分割し、各小さい隙間幅ΔL1からΔLnは任意二つの隣り合う垂直方向作用辺(12)間に位置し、尚且つn≦m+1であり、式中のnは正の整数である。
複数の仕切片(2)の各仕切片(2)はいずれも厚さTを有し、その厚さT≦ΔLである。本実施例における仕切片(2)の厚さはT1からTnであり、且つT1=ΔL1、T2=ΔL2、T3=ΔL3…、Tn=ΔLnである。よって、前記仕切片(2)の厚さT=T1=T2=T3=…=Tnであり、仕切片(2)を単コイル部(A)の単コイル(1)の環状形側面(15)より、前記単コイル(1)中空部位(11)中の任意二つの隣り合う垂直方向作用辺(12)間の小さい隙間幅ΔL1からΔLn中に挿入して、リニアモーターのコイルアッセンブリを構成する。図4に示した単コイル部(A)は三相コイルである。それは、第一相Φ1、第二相Φ2、及び第三相Φ3を含み、前記式中のm=2尚且つn=3である。前記単コイル(1)の中空部位(11)には何れにも、その左右両側に隣り合う単コイル(1)の垂直方向作用辺(12)を収めることができ、且つ任意二つの隣り合う垂直方向作用辺(12)間に仕切片(2)を入れることができる。
図5に示した単コイル部(A)は二相コイルである。それは、第一相Φ1及び第二相Φ2を含み、前記式中のm=1且つn=2である。前記単コイル(1)の中空部位(11)には何れにも、その左側又は右側に隣り合う単コイル(1)の垂直方向作用辺(12)を収めることができ、且つ任意二つの隣り合う垂直方向作用辺(12)間に仕切片(2)を入れることができる。
図6に示した単コイル部(A)は三相コイルである。それは、第一相Φ1、第二相Φ2、及び第三相Φ3を含み、前記式中のm=2且つn=2である。前記単コイル(1)の中空部位(11)には何れにも、その左右両側に隣り合う単コイル(1)の垂直方向作用辺(12)を収めることができ、その左右両側に隣り合う単コイル(1)の垂直方向作用辺(12)を中空部位(11)に入れた後、単コイル(1)の垂直方向作用辺(12)間に仕切片(2)を入れると、その左右両側に隣り合う単コイル(1)の垂直方向作用辺(12)は隣り合って並べ配置される。説明すべき点は下記のとおりである。
前記仕切片(2)は、絶縁材質の絶縁片を使用してもよく、これにより、単コイル部(A)に高圧又は大電荷量の電流を流した時であっても、前記単コイル(1)間は依然として絶縁状態を保つことができるため、単コイル(1)間の絶縁が消失し短絡が起きるのを防ぐことができる。前記絶縁片材質は、注入用樹脂、絶縁被膜、ワニス、PI絶縁テープ、電気絶縁紙、炭素繊維、ガラス繊維、樹脂、プラスチック、又は陶磁器等の絶縁材料としてもよい。
また、仕切片(2)は好ましい導熱効果を有する放熱片を使用してもよい。これにより、単コイル部(A)が高効率で使用される際、仕切片(2)は前記単コイル(1)中に生じた熱量を単コイル部(A)の外側エッジに運び、熱量を空気中又はその他放熱装置に放出させる。前記導熱性質を有する材質は、アルミニウム合金、銅合金、ステンレス、陶磁器、又は炭素繊維等の導熱材質としてもよい。
また、好ましくは、仕切片(2)の材質には、好ましい絶縁及び導熱を同時に行う特性を有し、好ましい放熱及び絶縁効果を兼ね備えたものとする。また、仕切片は、使用時の絶縁又は放熱のニーズに応じ、一部に放熱片を使用し、一部に絶縁片を使用する。
本発明の実施例2は、連接部材を複数の仕切片(2)に連結するものであり、その連接部材は次のいくつかの型態とする。
(a)図7に示すとおり、連接部材は、複数の仕切片(2)の同一側に連結する第一連接片(3)を含む。複数の仕切片(2)が前記単コイル(1)の内の一つの環状形側面(15)より二つの隣り合う垂直方向作用辺(12)間に入れられる時、第一連接片(3)は環状形側面(15)上に密着して押圧する。
(b)図8に示すとおり、連接部材は、複数の仕切片(2)の同一側に連結する第一連接片(3)を含む。複数の仕切片(2)が前記単コイル(1)の内の一つの環状形側面(15)より二つの隣り合う垂直方向作用辺(12)間に入れられる時、第一連接片(3)は環状形側面(15)上に密着して押圧する。連接部材は、さらに第二連接片(4)を含み、第二連接片(4)は、前記単コイル(1)に密着して押圧し、別の環状形側面(15)及び複数の仕切片(2)のもう一方側に相対する。
(c)図9に示すとおり、連接部材は第三連接片(5)及び第四連接片(6)を含み、前記仕切片(2)はそれぞれ第三連接片(5)或いは第四連接片(6)上に連結する。複数の仕切片(2)を二つの隣り合う垂直方向作用辺(12)間に入れる時、第三連接片(5)及び第四連接片(6)は、前記単コイル(1)に密着して押圧し、二つの環状形側面(15)に相対する。本実施例の仕切片(2)の内、隣り合う二つの仕切片(2)のいずれか一つは第三連接片(5)に連結し、仕切片(2)のもう一方は第四連接片(6)に連結し、指を組むように互いに組み合わせる形態をなす。
(d)図10に示すとおり、連接部材は、複数個の第五連接片(7)を含む。同一の仕切片(2)の両端はそれぞれ、第五連接片(7)によって連結され、その第五連接片(7)は隣り合う仕切片(2)に連結し、連続的に屈曲する形状をなす。
前記連接部材の材質は仕切片(2)と同様であるため、連接部材を複数の仕切片(2)に連結する際、仕切片(2)の組立を一回で完成でき、その組立をさらに便利にするとともに、前記単コイル部(A)の各単コイル(1)と絶縁又は放熱材質の接触面積を拡大し、放熱及び絶縁効果を向上させることができる。
本発明の実施例3は図11に示すとおりである。仕切片(2)を放熱片として放熱用途に用いる時、放熱体(8)を単コイル部(A)の側面にさらに設置してもよく、こうして、単コイル部(A)に電流を流した後に生じる熱量を迅速に熱伝導効果によって放熱体(8)に運び、空気中に放出することができる。また、図12に示すとおり、放熱体(8)に一つ以上の熱対流貫通孔(81)をさらに設置してもよく、これにより、放熱体(8)と空気との接触面積を拡大し、熱対流効果を高め、放熱体(8)上の熱量排出を加速化することができる。図13の結合方式によると、放熱体(8)と前記連接部材を一体成形し、樹脂パッケージ層(9)で単コイル部(A)及び仕切片(2)を被包した。なお、放熱体(8)は樹脂パッケージ層(9)の外側に露出する。図14に示すとおり、可動子は固定子軌道上で迅速に動作する。放熱体(8)が動作過程において揺動及び振動し、可動子のスムーズな動作に影響を及ぼすのを防ぐために、前記単コイル部(A)及び仕切片(2)は取付け台(10)に挿入した後、放熱体(8)を取付け台(10)に固定してもよく、これにより、放熱体(8)には安定した結合効果が生まれる。
本発明の実施例4は、図15及び図16に示すとおりである。前記単コイル(1)を交互に並べて配置した後、隣り合う二つの垂直方向作用辺(12)の重なり合う箇所の長さはL1となり、長さを少なくともL1とする仕切片(2)を隣り合う二つの垂直方向作用辺(12)の重なり合う箇所間に挿入する。そのうち、本実施例の単コイル(1)は、屈曲後の二つの軸方向非作用辺(13)の距離をL2と定義し、且つL2はL1を超える。本実施例の仕切片(2)は絶縁片であり絶縁用途に使用する。この時、仕切片(2)の長さはL2を使用するため、単コイル(1)の導線屈曲繞設箇所は、絶縁効果が最も失われ易い。よって、仕切片(2)を軸方向非作用辺(13)まで延伸させ、単コイル(1)の導線屈曲繞設箇所の絶縁効果を拡大することができる。
上記実施例の説明により、本発明の操作、使用、及び本発明に生じる効果を十分に理解可能である。但し、以上に述べた実施例は、単に本発明の好ましい実施例であるため、これによって本発明の実施範囲を限定することはできない。即ち、本発明の特許登録請求の範囲及び説明内容に依拠して行われた同等効果を有する簡単な変化及び修飾はいずれも、本発明に包含される範囲内に属するものとする。
(A):単コイル部
(1):単コイル
(11):中空部位
(12):垂直方向作用辺
(13):軸方向非作用辺
(14):屈曲段
(15):環状形側面
(2):仕切片
(3):第一連接片
(4):第二連接片
(5):第三連接片
(6):第四連接片
(7):第五連接片
(8):放熱体
(8A):放熱体
(81A):熱対流貫通孔
(9):樹脂パッケージ層
(10):取付け台
(20):ねじ
(X):固定子
(Y):可動子
(M):永久磁石
(U):U形軌道
(W):取付け台
(Z):樹脂パッケージ層

Claims (13)

  1. 複数の単コイルを含む無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリであって、
    前記単コイルは、絶縁導線を連続的に屈曲させ巻き付けて環状体をなし、中空部位を取り囲むものであり、並びに、二つの垂直方向作用辺及び二つの軸方向非作用辺を含み、
    前記単コイルの二つの軸方向非作用辺に近い箇所に屈曲段が折れ曲がり形成され、前記屈曲段は、複数の単コイルを交互に並べて配置するのに用い、いずれか一つの単コイルの垂直方向作用辺を隣り合う単コイルの中空部位に入れる一方、
    前記単コイルは二つの向き合う環状形側面を備え、環状形側面の垂直方向作用辺幅をD1と定義し、二つの垂直方向作用辺内側エッジの距離をD2、D2=m×D1+ΔLと定義し、式中のmは、中空部位の垂直方向上に別の単コイルを収めた垂直方向作用辺の数、ΔLは隙間幅であり、少なくとも二つの隣り合う垂直方向作用辺の間に仕切片を収めるのに用い、
    無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリは、交互に並べて配置する複数個の前記単コイルを含み、いずれか一つの単コイルの垂直方向作用辺を隣り合う単コイルの中空部位に入れる単コイル部と、それぞれに厚さTを有し、その厚さT≦ΔLであり、前記単コイルの環状形側面より前記単コイルの中空部位の二つの隣り合う垂直方向作用辺間に挿入する少なくとも一つの仕切片と、を含み、
    前記無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリは、複数の仕切片をさらに含み、連接部材を用いて複数の仕切片を連結し、
    前記連接部材は、複数の仕切片の同一側に連結する第一連接片を含み、前記複数の仕切片は、前記単コイルの内の一つの環状形側面より二つの隣り合う垂直方向作用辺間に入れられる時、第一連接片は環状形側面に密着して押圧し、
    前記連接部材は、さらに第二連接片を含み、前記第二連接片は、前記単コイルに密着して押圧し、別の環状形側面及び複数の仕切片のもう一方側に相対することを特徴とする、無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ。
  2. 前記仕切片は、放熱片であることを特徴とする、請求項に記載の無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ。
  3. 前記仕切片は、絶縁片であることを特徴とする、請求項に記載の無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ。
  4. 前記無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリは、複数の仕切片をさらに含み、その仕切片の一部が絶縁片であるか、または一部が放熱片であることを特徴とする、請求項に記載の無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ。
  5. 前記仕切片の材質は、絶縁と放熱の性質を兼ね備えたものであることを特徴とする、請求項に記載の無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ。
  6. 前記連接部材は、第三連接片及び第四連接片を含み、前記仕切片はそれぞれ第三連接片或いは第四連接片上に連結し、前記複数の仕切片を二つの隣り合う垂直方向作用辺間に入れる時、第三連接片及び第四連接片は、前記単コイルに密着して押圧し、二つの環状形側面に相対することを特徴とする、請求項に記載の無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ。
  7. 前記連接部材は、複数個の第五連接片を含み、同一の仕切片の両端はそれぞれ、前記第五連接片によって連結され、前記第五連接片は隣り合う仕切片を連結し、連続的に屈曲する形状をなすことを特徴とする、請求項に記載の無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ。
  8. 前記無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリは、さらに、放熱体を単コイル部の側面に設置することを特徴とする、請求項に記載の無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ。
  9. 前記放熱体には、一つ以上の熱対流貫通孔を設置することを特徴とする、請求項に記載の無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ。
  10. 前記放熱体と前記連接部材は、一体成形され、並びに、樹脂パッケージ層で単コイル部及び仕切片を被覆し、その放熱体は、樹脂パッケージ層の外側に露出することを特徴とする、請求項に記載の無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ。
  11. 前記単コイル部と仕切片が、取付け台に挿入された後、放熱体が、取付け台に固定されることを特徴とする、請求項10に記載の無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ。
  12. 前記単コイルを交互に並べて配置した後、隣り合う二つの垂直方向作用辺の重なり合う箇所の長さはL1となり、長さを少なくともL1とする仕切片を隣り合う二つの垂直方向作用辺の重なり合う箇所間に挿入することを特徴とする、請求項に記載の無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ。
  13. 前記単コイルを屈曲した後の二つの軸方向非作用辺の距離はL2であり、且つL2はL1を超え、仕切片の長さはL2であることを特徴とする、請求項12に記載の無鉄心リニアモーターのコイルアッセンブリ。
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