JP5604150B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents
鞍乗り型車両 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5604150B2 JP5604150B2 JP2010077887A JP2010077887A JP5604150B2 JP 5604150 B2 JP5604150 B2 JP 5604150B2 JP 2010077887 A JP2010077887 A JP 2010077887A JP 2010077887 A JP2010077887 A JP 2010077887A JP 5604150 B2 JP5604150 B2 JP 5604150B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- storage box
- box
- air cleaner
- tool
- type vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 238000012856 packing Methods 0.000 claims description 14
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 claims description 9
- 239000002828 fuel tank Substances 0.000 claims description 6
- 239000000446 fuel Substances 0.000 claims description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 5
- 230000003197 catalytic effect Effects 0.000 description 4
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 125000002066 L-histidyl group Chemical group [H]N1C([H])=NC(C([H])([H])[C@](C(=O)[*])([H])N([H])[H])=C1[H] 0.000 description 2
- 239000007769 metal material Substances 0.000 description 2
- 229920003002 synthetic resin Polymers 0.000 description 2
- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 2
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 2
- 241000083700 Ambystoma tigrinum virus Species 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 1
- 239000002826 coolant Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000013011 mating Effects 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)
Description
従来の構造では、メインフレーム上方に大容量の収納ボックスを設け、この収納ボックス内にツールを配置している。しかしながら、この構造では、ツールによって収納ボックスの容量が減ってしまう課題があった。また、ツールの内側に膨出する凸部ができてしまい、収納物の形状によっては収納し難くなってしまう課題もあった。
また、従来の構造では、収納ボックスの後部下方に隣接してエアクリーナが配され、エアクリーナの両側には、車体フレームが配されるため、エアクリーナをメンテナンスする際に、配置の都合上、収納ボックスを取り外す必要がある。
この構成によれば、ツールボックスを、車体フレームの上方に配される収納ボックスのリッド部材の下方、かつ、リッド部材のパッキンよりも外方に配したので、収納ボックスの容量を低減させることなく、ツールボックスを収納ボックス周りに使い勝手良く配置することができる。これにより、車体フレームの上方に収納ボックスを配した構成で、収納ボックスの容量を大きくしつつ、ツールボックスのレイアウトを最適化できる。
また、上記構成において、前記鞍乗り型車両は、エンジン(23)と、当該エンジン(23)に浄化空気を供給するエアクリーナ(24)とをさらに備え、前記エアクリーナ(24)は、下側ケース(24A)と、当該下側ケース(24A)の開放面に配されるエレメント(24C)と、前記下側ケース(24A)と合わせられる上側カバー(24B)とを有し、前記エアクリーナ(24)は、前記収納ボックス(25)の前方に隣接し、かつ、前記下側ケース(24A)と前記上側カバー(24B)との取付部(24F)を前記収納ボックス(25)の前壁(105)に臨ませるように後方に傾斜して配されるとともに、前記前壁(105)に、前記取付部(24F)に向けて工具をアクセスするためのメンテナンス孔部(173)が設けられるようにしてもよい。
この構成によれば、収納ボックスに設けられたメンテナンス孔部を用いて、収納ボックスの前方に隣接するエアクリーナの取付部に向けて工具をアクセスできるため、エアクリーナのメンテナンス性を確保しつつ、エアクリーナと収納ボックスとを近接させてコンパクトに配置することができる。
この構成によれば、ツールボックスは、エアクリーナと、このエアクリーナの最大幅よりも小さい幅とされた収納ボックス前部との間に設けられるので、エアクリーナと収納ボックスとの間に空くスペースを効率よく利用してツールボックスを配置でき、ツールボックスの車幅方向外側への張り出しを抑えることができる。
この構成によれば、バッテリーが、エアクリーナと収納ボックスとの間で、その上面を前記エアクリーナの下側ケースの後下面と平行となるように、側面視で斜めに傾斜して配され、収納ボックスの前壁には、バッテリーカバーが設けられるため、エアクリーナ、バッテリー及び収納ボックスをコンパクトに配置することができるとともに、収納ボックス側からバッテリーへアクセス可能にすることで、バッテリーのメンテナンス性も確保できる。
この構成によれば、U字ロックが、ロックバーを下側にして収納ボックスの前壁へ立てかけられた場合に、ロックバーが前壁の下部に設けた係止リブに係止するので、U字ロックを出し入れし易く、かつ、収納ボックスの使い勝手を妨げずに収納することができる。
また、上記構成において、前記車体フレーム(2)は、乗員用シート(41)を支持するとともに前記乗員用シート(41)下方に燃料タンク(42)を支持するシートレール(15)を備え、前記乗員用シート(41)の前方に前記収納ボックス(25)が隣接して配置され、前記車体フレーム(2)の前後中央下部にエンジン(23)を配設し、このエンジン(23)の上方に前記収納ボックス(25)を配設し、この収納ボックス(25)の後方に前記燃料タンク(42)を配設してもよい。
また、収納ボックスとツールボックスとが一体成形されるようにすれば、部品点数を削減できる。
図1は、本発明の実施形態に係る自動二輪車1の左側面図である。
この自動二輪車1の車体フレーム2は、複数種の金属部品を溶接等により一体に結合してなり、ヘッドパイプ11と、ヘッドパイプ11から後下方に延出する左右一対のメインフレーム12と、メインフレーム12から下方に延びてエンジン23の前端部を支持する左右一対のダウンフレーム(「クレードルフレーム」とも言う)13と、メインフレーム12の後端部に連結される左右一対のピボットフレーム14と、ピボットフレーム14後部に連結されて後上方に延びる左右一対のシートレール15と、ピボットフレーム14とシートレール15との間を架橋するバックステー16とを備えている。
ヘッドパイプ11は、車両前部の車幅方向中心で後上がりに傾斜して配置され、左右一対のフロントフォーク20(図1参照)を左右に操舵自在に支持する。図1に示すように、これらフロントフォーク20の下部には、前輪21が回転自在に支持され、これらフロントフォーク20の上部には、操舵用のハンドル22が支持される。すなわち、ヘッドパイプ11は、自動二輪車1の操舵系を構成する操舵装置を支持している。
左右のメインフレーム12は、内燃機関であるエンジン23、エアクリーナ24及び収納ボックス25等を支持するフレームである。図1に示すように、エアクリーナ24は、左右のメインフレーム12の前部上方にて、ヘッドパイプ11の軸線L1と平行に後上がりに傾斜した姿勢で支持され、後上方に開口するエアクリーナ下側ケース24Aと、エアクリーナ下側ケース24Aの開放面を覆うエアクリーナ上側カバー24Bとを備えている。
エンジン23は、左右のメインフレーム12の下方、左右のダウンフレーム13の後方かつピボットフレーム14の前方に支持され、これによって、車体フレーム2の前後中央下部に懸架される。
また、下側のクロスパイプ33には、このクロスパイプ33から前方に延びてエンジン23の後下部を支持するエンジンハンガ33Aが設けられるとともに、クロスパイプ33から後方に延びてリンク機構36を支持するリンク支持部33Bが設けられる。
図2に示すように、シートレール15は、ピボットフレーム14に溶接され、ピボットフレーム14から後上方へ直線状に延びるシートレール前部15Fと、シートレール前部15Fから後上方へ延びるシートレール後部15Rとを有している。
このようにして、左右のシートレール15とバックステー16とで自動二輪車1のリヤフレーム17が構成される。このリヤフレーム17では、シートレール15とピボットフレーム14との間をバックステー16が架橋するので、バックステー16によりシートレール15の撓みを抑えることができ、フレーム剛性を高めることができる。
この乗員用シート41は、運転者用シートと同乗者用シートとを一体にした前後に長いシートに形成され、この乗員用シート41の前方に収納ボックス25が隣接して配置される。
この自動二輪車1は、車体フレーム2の前後中央下部にエンジン23を配設し、このエンジン23の上方に大容量の収納ボックス25を配設し、この収納ボックス25の後方に燃料タンク42を配設するため、比較的重量を有する部品(エンジン23、燃料が貯留された燃料タンク42、収納物が積載された収納ボックス25)を車両前後中央に寄せて配置でき、マスの集中化を図ることができる。
図2に示すように、車体フレーム2の前下部であるヘッドパイプ11下部からダウンフレーム13に至る部分には、単一のガセットプレート46が設けられている。
これら第1〜第3覆い部46A〜46Cは、その周縁がヘッドパイプ11、メインフレーム12及びダウンフレーム13に連続溶接で接合される。これによって、この単一のガセットプレート46によってヘッドパイプ11、メインフレーム12及びダウンフレーム13の各連結部を補強でき、車体フレーム2の剛性を高めることができる。
このエンジン23は、クランクケース51の前部がダウンフレーム13にエンジンハンガ(不図示)を介して支持され、クランクケース51の上部がメインフレーム12にエンジンハンガ47Bを介して支持され、クランクケース51の後部がピボットフレーム14間のクロスパイプ33にエンジンハンガ33A(図2参照)を介して支持される。
シリンダ部52は、クランクケース51の前上部に連結されるシリンダブロック52Aと、シリンダブロック52Aの上部に連結されるシリンダヘッド52Bと、シリンダヘッド52Bの上部を覆うシリンダヘッドカバー52Cとを備えている。
エンジン23のシリンダ部52背面には、スロットルボディ30を介してエアクリーナ24が接続される。これによって、スロットルボディ30やエアクリーナ24からなるエンジン吸気系が、エンジン23の前上方に集約して配設される。
また、シリンダ部52前面には、排気管56が接続され、この排気管56は、シリンダ部52から下方に延びた後に後方に屈曲してエンジン23の左側方を通って後方へ延び、エンジン23と後輪27との間を車幅方向反対側(右側)へ延びてマフラー57に接続される。この排気管56とマフラー57とによってエンジン排気系が構成される。
また、このエンジン23は、水冷式のエンジンであり、エンジン冷却水を冷却するラジエータ59を、シリンダ部52の前上方にて車体フレーム2(ダウンフレーム13)に支持している(図1参照)。
そこで、本構成では、収納ボックス25及び部品レイアウトを以下のように構成している。
図3は、収納ボックス25を周辺構成とともに車体左側から見た図であり、図4(A)は収納ボックス25の側面図であり、図4(B)は上面図、図4(C)は前面図である。また、図5は、収納ボックス25を周辺構成とともに上方から見た図である。
収納ボックス25は、上方が開口する収納室を形成するボックス本体101を有し、このボックス本体101は、合成樹脂等の樹脂材料を成型して形成され、左右一対のメインフレーム12上に支持される。
一方、左右一対のメインフレーム12には、図3に示すように、ボックス本体101の前側固定部102Aが締結部材(本構成では締結ボルト)61で固定される左右一対の前側支持ステー110と、ボックス本体101の左右一対の後側固定部102Bが締結部材(本構成では締結ボルト)62で固定される後側支持ステー112を支持する左右一対の支持台114が設けられている。
この前側支持ステー110は、エンジン23のクランクケース51前後略中間位置における上方に位置し、後側支持ステー112及び支持台114は、クランクケース51後部上方のメインフレーム後部12Rに位置し、ボックス本体101は、クランクケース51上方でメインフレーム12に支持される。
このシート支持ステー116には、上記ボックス本体101の後中央固定部103Aが締結部材(本構成では締結ボルト)64によって締結される後中央支持ステー118が一体的に設けられている。つまり、このシート支持ステー116は、当該ステー116後側に配設される乗員用シート41と、当該ステー116前側に配設される収納ボックス25との両方を支持する支持部材を兼用しており、その分、部品点数を低減可能である。
このようにして、本構成の収納ボックス25は、メインフレーム12側に前後、左右及び上下に間隔を空けた複数箇所で支持され、収納ボックス25の前後方向の倒れ等を効果的に防止可能な支持強度が確保される。
また、このボックス本体101は、上面視では、図5に示すように、前壁105の幅W0が、左右のメインフレーム12間の幅W1よりも狭く、かつ、エアクリーナ24の最大幅W2よりも狭い幅に形成されており、この前壁105の左右端から後方にいくに従って徐々に幅広となって最大幅W3となった後に、後方にいくに従って徐々に幅狭となる略楕円形状に形成されている。
図5に示すように、左右の後側傾斜側壁107B及び後壁103は、ヘルメット(図中、符号HMを付して示す)を収容できるように、一般的な卵形状を有するヘルメットHMの外形状に沿って湾曲し、ヘルメットHMを収容可能なヘルメット収容室を形成している。
図6に示すように、左右の前側傾斜側壁107Aは、盗難防止用のU字ロック121を収容するロック収容室を形成する。U字ロック121は、U字状アーム121Aと、U字状アーム121Aの開放側端部をロック可能なロックバー121Bとを有する盗難防止品であり、一般に、ヘルメットHMより幅狭に形成される。このため、左右の前側傾斜側壁107A間の幅が、左右の後側傾斜側壁107B間の幅よりも狭くても、U字ロック121を収納可能である。
また、図7に示すように、この収納ボックス25の底板102の上面には、この自動二輪車1の付属書類(オーナーズマニュアル等)を保持する書類保持体125が複数の締結部材(例えば、ねじ)65で取り付けられている。
また、このボックス本体101の後壁103の上部には、ボックス本体101の上方を覆うリッド部材26の後下端が連結されるヒンジ部26A(図3参照)が取り付けられ、リッド部材26は、ヒンジ部26Aにより上下に開閉自在に支持される。
このリッド部材26の裏面には、リッド部材26を閉じたときに、ボックス本体101の上部開放端縁101Aと上面視で重なる位置に、パッキン26Pが設けられている。このパッキン26Pは、ボックス本体101の上部開放端縁101Aに沿って無端状に延び、リッド部材26を閉じた場合に、リッド部材26とボックス本体101の上部開放端縁101A(図6,図7参照)との間の隙間を閉塞する。
これら張り出し部26L,26Rは、リッド部材26に設けられたパッキン26Pよりも外側に位置している。すなわち、このリッド部材26は、このパッキン26Pを含んだ内側領域が、ボックス本体101の上方開口を覆うリッド本体部26Mとして機能し、このリッド本体部26Mの外側(パッキン26Pよりも外側)が、ボックス本体101を覆わない張り出し部26L,26Rとなっている。
本構成では、このリッド部材26の張り出し部26Rの下方スペースを利用して、車載工具収納用のスペースとなるツールボックス151を設けている(図5参照)。
このツールボックス151は、樹脂成形により収納ボックス25の外壁に沿って一体に形成されており、図4(A)〜(C)及び図7に示すように、ボックス本体101の前側傾斜側壁107Aから車幅方向外側に突出する底板151Aと、この底板151Aの前縁、車幅方向外側縁及び後縁から上方に立ち上がる横断面がコ字状の壁部151Bとを有し、この前側傾斜側壁107Aとコ字状の壁部151Bとによって、上方が開口して車載工具(図5中、符号TLで示す)を収容する工具収容室を形成している。
これにより、ツールボックス151は、リッド部材26に覆われる範囲で可能な限り前寄りに配置するとともに、ツールボックス151の前後長を効率よく確保し、かつ、工具収容室を、多数の工具からなる車載工具TL(図5参照)を収容し易い直方体形状にすることができる。
しかも、この底板151Aは、後方に向かって下方へ緩やかに傾斜する傾斜底板に形成されるとともに、この底板151Aの最後端位置、つまり、後壁151Eと前側傾斜側壁107Aとからなる角部近傍には、水抜き孔153が形成される。このため、ツールボックス151内に雨水等が入った場合でも確実に排出することができる。
次に、収納ボックス25周辺のレイアウト構造を説明する。
図3に示すように、本構成では、収納ボックス25の前方には、エアクリーナ24が後上がりに傾斜した姿勢で配置されるので、収納ボックス25とエアクリーナ24との間には、下方に行くに従って前後方向に拡がる側面視で上方に凸の三角形状を有するスペースSが形成される。
本構成では、このスペースSのうち、比較的前後に狭い上側スペースに、自動二輪車1の左右方向への傾斜を検出する傾斜センサ161を配設し、比較的前後に広い下側スペースに、傾斜センサ161より大型部品であるバッテリー162と、ヒューズボックス163とを横並びで配設している。
このボックス本体101の左前部は、リッド部材26の左側の張り出し部26Lの下方に位置するため(図5参照)、センサ取付部25S及びこれに取り付けられた傾斜センサ161は、その上方が、リッド部材26の張り出し部26Lで覆われるようになっている。このため、リッド部材26を開けば、傾斜センサ161へのアクセスが容易となり、かつ、リッド部材26を閉めれば傾斜センサ161へ雨水等が付着することを防止できる。
このバッテリーボックス165は、収納ボックス25側が開口する箱形状を有しており、その内部に、バッテリー162に隣接してヒューズボックス163が取り付けられる。なお、このバッテリーボックス165は、メインフレーム12に設けられた左右の前側支持ステー110に収納ボックス25とともに共締めされて支持される。
図3に示すように、バッテリー162は、側面視で斜めに傾斜して配置され、より具体的には、このバッテリー162の端子類を有する面(「端子側の面」と言う)162Aを、後上方に位置する収納ボックス25の下側前壁105Aに向け、端子側の面162Aに対向する面162Bを、前下方に位置するスロットルボディ30に向けた姿勢で支持される。
しかも、バッテリー162は、その上面162Cをエアクリーナ下側ケース24Aの後下面24Eと平行にした姿勢で傾斜配置される。このため、バッテリー162をエアクリーナ下側ケース24Aに近接させて配置することができ、スペースSを効率よく利用して、十分な容量を有するバッテリー162を配置することができる。
なお、図4(C)中、符号172は、下側前壁105Aをボックス本体101に固定するための締結孔である。この締結孔172は、ボックス本体101の上側前壁105Bに左右に間隔を空けて設けられており、締結部材66(図7参照)によって下側前壁105Aの上部を上側前壁105Bの下部に連結する。
この図に示すように、収納ボックス25には、下側前壁105Aを取り外すことによって、ボックス本体101の前下部に略全幅に渡って開口する矩形状の開口部171を空けることができる。
そして、この開口部171からは、バッテリー162の端子側の面162A及びバッテリー162の車幅方向他側である左側に配設されたヒューズボックス163が露出し、これらに容易にアクセス可能となっている。つまり、収納ボックス25の下側前壁105Aは、バッテリー162及びヒューズボックス163を露出させるバッテリーカバーとして機能する。
このエアクリーナ24は、エアクリーナ上側カバー24Bに外気導入用のダクト24Dが設けられ、このダクト24Dからエアクリーナ上側カバー24B内に外気を吸入し、この外気をエレメント24Cで清浄化し、浄化空気をエアクリーナ下側ケース24A、スロットルボディ30を順に通してエンジン23へと供給する。
この締結を行うための締結部材(本構成では、ねじ)67A〜67Cは、図8に示すように、フランジ部24Fに沿って間隔を空けて複数設けられており、このうちの、エアクリーナ24の左右両端を連結する両端締結部材67Aと、エアクリーナ24前側を連結する左右の前側締結部材67Bについては、エアクリーナ24の上方から着脱用工具(本構成ではドライバー)を使って着脱可能にアクセスできる。
一方、エアクリーナ24後側を連結する左右の後側締結部材67Cについては、エアクリーナ24と収納ボックス25との間に着脱用工具(ドライバー)を入れるスペースがなく、収納ボックス25の外からは着脱がし難い。
このメンテナンス孔部173は、ボックス本体101の上側前壁105Bに左右に間隔を空けて形成されており、ボックス本体101内から左右の後側締結部材67Cに個別にアクセス可能となっている。
これにより、車体フレーム2の上方に収納ボックス25を配した構成で、収納ボックス25の容量を大きくしつつ、ツールボックス151のレイアウトを最適化できる。
また、エアクリーナ24が、収納ボックス25の前方に隣接し、かつ、エアクリーナ下側ケース24Aとエアクリーナ上側カバー24Bとの取付部であるフランジ部24Fを、収納ボックス25の前壁105に臨ませるように後方に傾斜して配するとともに、その前壁105に、フランジ部24Fに向けて着脱用工具をアクセスするためのメンテナンス孔部173を設けたので、エアクリーナ24のメンテナンス性を確保しつつ、エアクリーナ24と収納ボックス25とを近接させてコンパクトに配置することができる。
しかも、係止リブ105Cが設けられる下側前壁105Aを着脱自在に構成したので、収納ボックス25内の下側に係止リブ105Cを容易に設けることができ、かつ、それ以外の部分(ボックス本体101)は一体成形で形成することができる。
従って、本実施の構成では、左右のメインフレーム12上方に大容量の収納ボックス25を配置した構成で、収納ボックス25と、収納ボックス25の周囲部品であるツールボックス151、エアクリーナ24及びバッテリー162等をコンパクト性とメンテナンス性とを両立させて配置することが可能である。
例えば、上記実施形態において、図9に示すように、ツールボックス151上方にツールボックス151の上方開口を塞ぐ開閉自在なリッド部材であるツールボックスリッド155を設けるようにしてもよい。この場合、ツールボックスリッド155を、例えば、ボックス本体101の右側の前側傾斜側壁107Aにヒンジ部を介して開閉自在に取り付けるようにすればよい。
また、上記実施形態では、図1に示す自動二輪車1のレイアウト構造に本発明を適用する場合を説明したが、これに限らず、鞍乗り型車両のレイアウト構造に本発明を広く適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
2 車体フレーム
23 エンジン
24 エアクリーナ
24A エアクリーナ下側ケース
24B エアクリーナ上側カバー
24C エレメント
24F フランジ部(取付部)
25 収納ボックス
26 リッド部材
26P パッキン
101 ボックス本体(収納室)
105 前壁
105A 下側前壁(バッテリーカバー)
105B 上側前壁
121 U字ロック
121A U字状アーム
121B ロックバー
105C 係止リブ
151 ツールボックス
155 ツールボックスリッド
162 バッテリー
173 メンテナンス孔部
Claims (8)
- 車体フレーム(2)と、当該車体フレーム(2)の上方に配されるとともに、上方に開放する収納室を有すると、当該収納ボックス(25)の収納室の上部開放端縁に密着するパッキン(26P)を有するとともに、前記収納室を開閉自在に設けられるリッド部材(26)と、上方に開放するとともに、前記収納ボックス(25)の外壁に沿うツールボックス(151)とを備える鞍乗り型車両において、
前記リッド部材(26)は、前側収納ボックス(25)よりも車幅方向外側に張り出して、車体カウル(3)の側縁(3S)に沿って延びる張り出し部(26R)を備え、
前記ツールボックス(151)を、前記収納ボックス(25)の前記パッキン(26P)よりも車幅方向外側で上方に開口する室にするとともに、前記リッド部材(26)を閉じた状態の前記張り出し部(26R)の下方に配したことを特徴とする鞍乗り型車両。 - 前記収納ボックス(25)と前記ツールボックス(151)とが一体成形されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両。
- 前記鞍乗り型車両は、エンジン(23)と、当該エンジン(23)に浄化空気を供給するエアクリーナ(24)とをさらに備え、前記エアクリーナ(24)は、下側ケース(24A)と、当該下側ケース(24A)の開放面に配されるエレメント(24C)と、前記下側ケース(24A)と合わせられる上側カバー(24B)とを有し、
前記エアクリーナ(24)は、前記収納ボックス(25)の前方に隣接し、かつ、前記下側ケース(24A)と前記上側カバー(24B)との取付部(24F)を前記収納ボックス(25)の前壁(105)に臨ませるように後方に傾斜して配されるとともに、前記前壁(105)に、前記取付部(24F)に向けて工具をアクセスするためのメンテナンス孔部(173)が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両。 - 前記収納ボックス(25)の最大幅は、前記エアクリーナ(24)の最大幅より大きく、かつ、前記収納ボックス(25)の前部の幅は、前記エアクリーナ(24)の最大幅よりも小さく、
前記ツールボックス(151)は、前記エアクリーナ(24)と前記収納ボックス(25)の前部との間に設けられることを特徴とする請求項3に記載の鞍乗り型車両。 - 前記エアクリーナ(24)と前記収納ボックス(25)との間に、バッテリー(162)を備え、
前記バッテリー(162)は、その上面を前記エアクリーナ(24)の下側ケース(24A)の後下面と平行となるように、側面視で斜めに傾斜して配され、
前記収納ボックス(25)の前壁(105)には、バッテリーカバー(105A)が設けられることを特徴とする請求項3又は4に記載の鞍乗り型車両。 - 前記収納ボックス(25)内には、U字状アーム(121A)と当該U字状アーム(121A)の開放側端部をロック可能なロックバー(121B)とを有するU字ロック(121)が、前記ロックバー(121B)を下側にして前記収納ボックス(25)の前壁(105)へ立てかけて収納可能であるとともに、
前記前壁(105)の下部には、前記ロックバー(121B)を係止する係止リブ(105C)が設けられることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗り型車両。 - 前記ツールボックス(151)上方に、当該ツールボックス(151)を覆うツールボックスリッド(155)が設けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
- 前記車体フレーム(2)は、乗員用シート(41)を支持するとともに前記乗員用シート(41)下方に燃料タンク(42)を支持するシートレール(15)を備え、
前記乗員用シート(41)の前方に前記収納ボックス(25)が隣接して配置され、
前記車体フレーム(2)の前後中央下部にエンジン(23)を配設し、このエンジン(23)の上方に前記収納ボックス(25)を配設し、この収納ボックス(25)の後方に前記燃料タンク(42)を配設したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010077887A JP5604150B2 (ja) | 2010-03-30 | 2010-03-30 | 鞍乗り型車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010077887A JP5604150B2 (ja) | 2010-03-30 | 2010-03-30 | 鞍乗り型車両 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011207370A JP2011207370A (ja) | 2011-10-20 |
JP5604150B2 true JP5604150B2 (ja) | 2014-10-08 |
Family
ID=44938918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010077887A Expired - Fee Related JP5604150B2 (ja) | 2010-03-30 | 2010-03-30 | 鞍乗り型車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5604150B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6539955B2 (ja) * | 2014-08-06 | 2019-07-10 | スズキ株式会社 | 収納ボックス |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3141416B2 (ja) * | 1991-04-10 | 2001-03-05 | スズキ株式会社 | 自動二輪車の物品収納装置 |
JP3279089B2 (ja) * | 1994-08-31 | 2002-04-30 | スズキ株式会社 | 自動二輪車の車体中央部構造 |
JP3470575B2 (ja) * | 1997-12-02 | 2003-11-25 | スズキ株式会社 | 自動二輪車の収納箱内工具収納装置 |
JP4562966B2 (ja) * | 2001-09-17 | 2010-10-13 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車等車両における収納装置 |
JP2010030584A (ja) * | 2008-06-30 | 2010-02-12 | Yamaha Motor Co Ltd | 自動二輪車 |
JP3154660U (ja) * | 2008-08-19 | 2009-10-22 | ヤマハ発動機株式会社 | 自動二輪車 |
-
2010
- 2010-03-30 JP JP2010077887A patent/JP5604150B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011207370A (ja) | 2011-10-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5965055B2 (ja) | 鞍乗型車両の電源供給構造 | |
US8814244B2 (en) | Accommodation structure for saddle type vehicle | |
JP5307586B2 (ja) | 鞍乗り型車両のハンドルロック構造 | |
US8960753B2 (en) | Storage structure of saddle riding type vehicle | |
JP2007326505A (ja) | 自動二輪車 | |
JP5938302B2 (ja) | 鞍乗り型車両のリッドロック構造 | |
JP2015033900A (ja) | 鞍乗型車両におけるフロントカウルステーの取付構造 | |
WO2011065424A1 (ja) | 自動二輪車のシート支持構造 | |
JP2015083395A (ja) | 鞍乗型車両の物品収納部構造 | |
CN109689486B (zh) | 跨骑型车辆的蓄电池箱 | |
US9284006B2 (en) | Straddle type vehicle | |
JP6151896B2 (ja) | 鞍乗り型車両の配索構造 | |
JP5063298B2 (ja) | 車両の物品収納構造 | |
JP5631279B2 (ja) | 鞍乗り型車両の車体後部構造 | |
JP5604150B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
JP5593123B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
JP6126936B2 (ja) | 鞍乗型車両のバッテリ配置構造 | |
JP7060643B2 (ja) | 鞍乗り型車両 | |
JP2016101765A (ja) | 鞍乗型車両のリザーブタンク構造 | |
JP2003182667A (ja) | 鞍乗型車両における物入れ装置 | |
JP4479454B2 (ja) | 自動二輪車の盗難防止具取り付け構造 | |
JP6979436B2 (ja) | 鞍乗型車両 | |
JP5453127B2 (ja) | 自動二輪車 | |
JP2024051349A (ja) | 収納ボックス構造 | |
JP5851296B2 (ja) | 鞍乗り型車両のグラブレール取付構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140107 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140303 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140819 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140825 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5604150 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |