JP5604140B2 - コンデンサ - Google Patents

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この発明は、たとえば自動車に搭載されるカーエアコンに好適に用いられるコンデンサに関する。
この明細書および特許請求の範囲において、「コンデンサ」という用語には、通常のコンデンサの他に凝縮部および過冷却部を有するサブクールコンデンサを含むものとする。
また、この明細書および特許請求の範囲において、上下、左右は図1の上下、左右をいうものとする。
たとえばカーエアコンのコンデンサとして、上下方向に間隔をおいて並列状に配置された複数の熱交換管と、熱交換管の左右両端部が接続された上下方向にのびるヘッダタンクとを備え、上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる熱交換パスが上下に並んで3つ設けられ、各熱交換パスを構成する全ての熱交換管の冷媒流れ方向が同一となっているとともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換管の冷媒流れ方向が異なっているコンデンサであって、左右いずれか一端部側に、下端の熱交換パスを構成する熱交換管が接続される第1ヘッダタンクと、下端の熱交換パスを除いた熱交換パスを構成する熱交換管が接続される第2ヘッダタンクとが別個に設けられ、第2ヘッダタンクが第1ヘッダタンク上に配置され、第1ヘッダタンクの太さが第2ヘッダタンクの太さよりも極めて大きくなっているとともに、第1ヘッダタンク内に乾燥剤が配置され、これにより第1ヘッダタンクが重力を利用して気液を分離しかつ液を溜める受液器としての機能を有し、第1ヘッダタンクに接続された第1の熱交換管および第2ヘッダタンクに接続された第2の熱交換管の長さが等しくなっているとともに、第1熱交換管の第1ヘッダタンク側の端部および第2熱交換管の第2ヘッダタンク側の端部が同一垂直線上に位置し、すべての熱交換パスが、冷媒を凝縮させる冷媒凝縮パスとなっているコンデンサが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1記載のコンデンサにおいて、第1ヘッダタンク内での気液分離を効果的に行うには、第1ヘッダタンクの内容積を第2ヘッダタンクに比べてかなり大きくする必要があるので、第1ヘッダタンクの太さが第2ヘッダタンクの太さに比較してかなり大きくなっており、コンデンサを配置するために大きなスペースが必要になるという問題がある。
また、通常、コンデンサの近傍には、他の機器が配置されるが、特許文献1記載のコンデンサによれば、第1ヘッダタンクが他の機器の邪魔になる。たとえば、カーエアコン用のコンデンサの通風方向下流側にはラジエータが配置されることが一般的であるが、特許文献1記載のコンデンサによれば、第1ヘッダタンクがラジエータ設置の邪魔になり、エンジンルーム内で無駄なスペースが生じ、省スペース化を図ることができない。しかも、第1ヘッダタンクのほぼ全長にわたって熱交換管が接続されているので、気液分離性能が十分ではないという問題がある。
実開平3−31266号公報
この発明の目的は、上記問題を解決し、他の機器を近傍に配置した場合にも、特許文献1記載のコンデンサに比較して他の機器の邪魔になりにくいコンデンサを提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)上下方向に間隔をおいて並列状に配置された左右方向にのびる複数の熱交換管と、熱交換管の左右両端部が接続された上下方向にのびるヘッダタンクとを備え、上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる熱交換パスが上下に並んで3以上設けられ、各熱交換パスを構成する全ての熱交換管の冷媒流れ方向が同一となっているとともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換管の冷媒流れ方向が異なっているコンデンサであって、
左右いずれか一端部側に、下端の熱交換パスを含みかつ連続して並んだ少なくとも2つの熱交換パスを構成する第1の熱交換管がろう付により接続される第1ヘッダタンクと、第1ヘッダタンクにろう付により接続された第1熱交換管からなる熱交換パスよりも上方に設けられた熱交換パスを構成する第2の熱交換管がろう付により接続される第2ヘッダタンクとが設けられ、第1ヘッダタンクが、第2ヘッダタンクよりも左右方向外側に配置されるとともに、第1ヘッダタンクにろう付により接続された第1熱交換管の第1ヘッダタンク側端部が、第2ヘッダタンクにろう付により接続された第2熱交換管の第2ヘッダタンク側端部よりも左右方向外方にのびており、第1ヘッダタンクの上端が第2ヘッダタンクの下端よりも上方に位置しており、第1ヘッダタンクが重力を利用して気液を分離しかつ液を溜める機能を有し、第1ヘッダタンクに接続された第1熱交換管からなる熱交換パスのうちの上端の熱交換パスと、第2ヘッダタンクに接続された第2熱交換管からなる熱交換パスとが、冷媒を凝縮させる冷媒凝縮パスであり、第1ヘッダタンクに接続された第1熱交換管からなる熱交換パスのうち上端の熱交換パスを除いた熱交換パスが、冷媒を過冷却する冷媒過冷却パスであり、第1ヘッダタンク内に冷媒通過用筒状体が配置され、冷媒通過用筒状体の少なくとも一部分が、第1ヘッダタンク内における冷媒凝縮パスの下方に隣接する冷媒過冷却パスの第1熱交換管が通じている部分に位置しており、第1ヘッダタンクの周壁と冷媒通過用筒状体の間に、第1ヘッダタンク内を、第1ヘッダタンク内における冷媒凝縮パスの下方に隣接する冷媒過冷却パスの第1熱交換管が通じている第1部分と、第1部分よりも上方の第2部分とに区画する仕切部が設けられ、冷媒通過用筒状体に第1ヘッダタンク内の第1部分に開口した第1連通口および第2部分に開口した第2連通口が形成され、第1および第2連通口のうち少なくともいずれか一方の連通口がフィルタにより塞がれているコンデンサ。
2)第1ヘッダタンクが、上端および下端のうち少なくともいずれか一端が開口した筒状本体と、当該筒状本体の開口端部に着脱自在に取り付けられた閉鎖部材とよりなる上記1)記載のコンデンサ。
3)冷媒通過用筒状体が、上端が開口するとともに下端が閉鎖された有底筒状であり、冷媒通過用筒状体の周壁に第1連通口および第2連通口が形成され、冷媒通過用筒状体内に、乾燥剤が入れられた乾燥剤容器が収容されている上記1)または2)記載のコンデンサ。
4)冷媒通過用筒状体が、上端が開口するとともに下端が閉鎖された有底筒状であり、冷媒通過用筒状体の周壁に第1連通口および第2連通口が形成され、冷媒通過用筒状体内に乾燥剤が入れられるとともに、冷媒通過用筒状体の上端開口が蓋により閉鎖されている上記1)または2)記載のコンデンサ。
5)第1ヘッダタンクの周壁と冷媒通過用筒状体の間に設けられた仕切部が、第1ヘッダタンクの周壁に接合された板状体からなり、冷媒通過用筒状体が板状体に形成された貫通穴に通され、冷媒通過用筒状体に、板状体からなる仕切部を上下から挟んで冷媒通過用筒状体の上下方向の移動を阻止する移動阻止手段が設けられている上記1)〜4)のうちのいずれかに記載のコンデンサ。
6)移動阻止手段が、冷媒通過用筒状体から外方張り出し状に設けられかつ仕切部の上面に係合する上側移動阻止部と、冷媒通過用筒状体から外方張り出し状に設けられかつ仕切部の下面に係合する下側移動阻止部とよりなる上記5)記載のコンデンサ。
7)上側移動阻止部が、冷媒通過用筒状体の周壁に全周にわたって設けられたフランジからなり、下側移動阻止部が、冷媒通過用筒状体の周壁に周方向に間隔をおいて設けられた複数の突起からなる上記6)記載のコンデンサ。
8)冷媒通過用筒状体の上端が、第1ヘッダタンクに接続された上端の第1熱交換管よりも上方に位置している上記2)〜7)のうちのいずれかに記載のコンデンサ。
9)第1ヘッダタンクに少なくとも2つの熱交換パスを構成する第1熱交換管が接続され、第2ヘッダタンクに少なくとも1つの熱交換パスを構成する第2熱交換管が接続されている上記1)〜8)のうちのいずれかに記載のコンデンサ。
上記1)〜9)のコンデンサによれば、左右いずれか一端部側に、下端の熱交換パスを含みかつ連続して並んだ少なくとも2つの熱交換パスを構成する第1の熱交換管がろう付により接続される第1ヘッダタンクと、第1ヘッダタンクにろう付により接続された第1熱交換管からなる熱交換パスよりも上方に設けられた熱交換パスを構成する第2の熱交換管がろう付により接続される第2ヘッダタンクとが設けられ、第1ヘッダタンクが、第2ヘッダタンクよりも左右方向外側に配置されるとともに、第1ヘッダタンクにろう付により接続された第1熱交換管の第1ヘッダタンク側端部が、第2ヘッダタンクにろう付により接続された第2熱交換管の第2ヘッダタンク側端部よりも左右方向外方にのびており、第1ヘッダタンクの上端が第2ヘッダタンクの下端よりも上方に位置しており、第1ヘッダタンクが重力を利用して気液を分離しかつ液を溜める機能を有しているので、第1ヘッダタンクの上端を、たとえば第2ヘッダタンクの上端近傍まで上方に延ばすことによって、特許文献1記載のコンデンサに比べて、第1ヘッダタンクの太さを第2ヘッダタンクの太さよりも大きくすることなく、第1ヘッダタンクの内容積を、気液分離を効果的に行いうる大きさにすることができる。したがって、コンデンサを配置するためのスペースを、特許文献1記載のコンデンサに比べて小さくすることができる。特に、カーエアコン用のコンデンサの通風方向下流側にラジエータが配置される場合であっても、第1ヘッダタンクが第2ヘッダタンクの左右方向外側に配置されているので、第1ヘッダタンクがラジエータ設置の邪魔になることはなく、エンジンルーム内での無駄なスペースが生じることはない。その結果、省スペース化を図ることが可能になる。また、第1ヘッダタンクにおける熱交換管が接続された部分よりも上方に空間が存在するので、重力による気液分離効果が優れたものになる。
また、第1ヘッダタンクにろう付により接続された第1熱交換管からなる熱交換パスのうちの上端の熱交換パスと、第2ヘッダタンクにろう付により接続された第2熱交換管からなる熱交換パスとが、冷媒を凝縮させる冷媒凝縮パスであり、第1ヘッダタンクにろう付により接続された第1熱交換管からなる熱交換パスのうち上端の熱交換パスを除いた熱交換パスが、冷媒を過冷却する冷媒過冷却パスであり、第1ヘッダタンク内に冷媒通過用筒状体が配置され、冷媒通過用筒状体の少なくとも一部分が、第1ヘッダタンク内における冷媒凝縮パスの下方に隣接する冷媒過冷却パスの第1熱交換管が通じている部分に位置しているので、第1ヘッダタンク内における冷媒凝縮パスの下方に隣接する冷媒過冷却パスの第1熱交換管が通じている部分の容積が、冷媒通過用筒状体が配置されていない場合に比べて小さくなり、第1ヘッダタンク内での気液分離性が向上する。したがって、冷媒過冷却パスの第1熱交換管に流入する気相冷媒の量を少なくすることができる。
さらに、第1ヘッダタンクの周壁と冷媒通過用筒状体の間に、第1ヘッダタンク内を、第1ヘッダタンク内における冷媒凝縮パスの下方に隣接する冷媒過冷却パスの第1熱交換管が通じている第1部分と、第1部分よりも上方の第2部分とに区画する仕切部が設けられ、冷媒通過用筒状体に第1ヘッダタンク内の第1部分に開口した第1連通口および第2部分に開口した第2連通口が形成され、第1および第2連通口のうち少なくともいずれか一方の連通口がフィルタにより塞がれているので、第1ヘッダタンク内からの乾燥剤や異物の流出を防止することができる。
上記2)のコンデンサによれば、コンデンサの製造時に、第1ヘッダタンクの筒状本体のみを他の部品と同時に一括してろう付しておき、ついで冷媒通過用筒状体を筒状本体内に入れた後に閉鎖部材を筒状本体の開口端部に着脱自在に取り付けることができるので、冷媒通過用筒状体の第1ヘッダタンク内への装着を簡単に行うことができる。
上記5)〜7)のコンデンサによれば、冷媒通過用筒状体を、第1ヘッダタンク内に移動しないように配置することができる。
上記8)のコンデンサによれば、たとえば乾燥剤が入れられた乾燥剤容器が冷媒通過用筒状体内に収容される場合、コンデンサの製造時に、第1ヘッダタンクの筒状本体のみを他の部品と同時に一括してろう付しておき、ついで冷媒通過用筒状体および乾燥剤容器を筒状本体内に入れた後に閉鎖部材を筒状本体の開口端部に着脱自在に取り付けることになるが、この場合、冷媒通過用筒状体の働きによって、冷媒通過用筒状体および乾燥剤容器を筒状本体内に入れる際に、第1ヘッダタンクの筒状本体にろう付された第1熱交換管の端部による乾燥剤容器の破損が防止される。
上記9)のコンデンサによれば、下端に位置する冷媒凝縮パスを構成する複数の熱交換管から第1ヘッダタンク内に冷媒が流入し、第1ヘッダタンク内で気液を分離するので、圧力降下の発生を抑制して液相冷媒の再気化を防止することができる。
また、上記9)のコンデンサによれば、下端に位置する冷媒凝縮パスを構成する複数の熱交換管から第1ヘッダタンク内に冷媒が流入し、第1ヘッダタンク内で気液を分離するので、第1ヘッダタンク内で気液分離を効率良く行うことができる。すなわち、冷媒凝縮パスを構成する複数の熱交換管のうちの上側の熱交換管内には気相成分の多い気液混相冷媒が流れ、同じく下側の熱交換管内には液相成分の多い気液混相冷媒が流れるが、これらの気液混相冷媒が混じり合うことなく第1ヘッダタンク内に流入するので、気液分離を効率良く行うことができる。
この発明によるコンデンサの全体構成を具体的に示す正面図である。 図1に示すコンデンサを模式的に示す正面図である。 図1に示すコンデンサの第1ヘッダタンクの部分を拡大して示す一部を省略した垂直縦断面図である。 図3のA−A線断面図である。 図3のB−B線断面図である。 図1に示すコンデンサの第1ヘッダタンクの一部分と冷媒通過用筒状体とを示す分解斜視図である。 冷媒通過用筒状体の変形例を示す図2相当の図である。
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
以下の説明において、図1の紙面裏側(図2の上側)を前、これと反対側を後というものとする。
また、以下の説明において、「アルミニウム」という用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を含むものとする。
さらに、全図面を通じて同一部分および同一物には同一符号を付して重複する説明を省略する。
図1はこの発明によるコンデンサの全体構成を具体的に示し、図2はこの発明によるコンデンサを模式的に示す。図2においては、個々の熱交換管の図示は省略されるとともに、コルゲートフィン、サイドプレート、冷媒入口部材および冷媒出口部材の図示も省略されている。また、図3〜図6は図1のコンデンサの要部の構成を示す。
図1において、コンデンサ(1)は、幅方向を前後方向に向けるとともに長さ方向を左右方向に向けた状態で上下方向に間隔をおいて配置された複数のアルミニウム製扁平状熱交換管(2A)(2B)と、熱交換管(2A)(2B)の左右両端部がろう付により接続された上下方向にのびる3つのアルミニウム製ヘッダタンク(3)(4)(5)と、隣り合う熱交換管(2A)(2B)どうしの間および上下両端の熱交換管(2A)(2B)の外側に配置されて熱交換管(2A)(2B)にろう付されたアルミニウム製コルゲートフィン(6A)(6B)と、上下両端のコルゲートフィン(6A)(6B)の外側に配置されてコルゲートフィン(6A)(6B)にろう付されたアルミニウム製サイドプレート(7)とを備えており、上下に連続して並んだ複数の熱交換管(2A)(2B)からなる熱交換パス(P1)(P2)(P3)(P4)が上下に並んで3以上、ここでは4つ設けられている。4つの熱交換パスを、上から順に第1〜第4熱交換パス(P1)(P2)(P3)(P4)というものとする。各熱交換パス(P1)(P2)(P3)(P4)を構成する全ての熱交換管(2A)(2B)の冷媒流れ方向が同一となっているとともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換管(2A)(2B)の冷媒流れ方向が異なっている。熱交換管(2A)(2B)の左右両端部はヘッダタンク(3)(4)(5)に形成された管挿通穴(3a)(図3および図6参照)に通された状態でヘッダタンク(3)(4)(5)にろう付されている。
図1および図2に示すように、コンデンサ(1)の左端側には、下端の熱交換パスを含みかつ連続して並んだ少なくとも2つの熱交換パス、ここでは第3および第4熱交換パス(P3)(P4)を構成する熱交換管(2A)がろう付により接続された第1ヘッダタンク(3)と、第1および第2熱交換パス(P1)(P2)を構成する熱交換管(2B)がろう付により接続された第2ヘッダタンク(4)とが別個に設けられている。ここで、第1ヘッダタンク(3)に接続された熱交換管(2A)が第1熱交換管であり、第2ヘッダタンク(4)に接続された熱交換管(2B)が第2熱交換管である。なお、隣り合う第1熱交換管(2A)どうしの間および下端の第1熱交換管(2A)と下側サイドプレート(7)との間に配置されたコルゲートフィン(6A)を第1コルゲートフィンといい、隣り合う第2熱交換管(2B)どうしの間および上端の第2熱交換管(2B)と上側サイドプレート(7)との間に配置されたコルゲートフィン(6B)を第2コルゲートフィンというものとする。
第1ヘッダタンク(3)と第2ヘッダタンク(4)との前後方向の寸法はほぼ等しくなっているが、水平断面積は第1ヘッダタンク(3)の方が第2ヘッダタンク(4)よりも大きくなっている。第1ヘッダタンク(3)は第2ヘッダタンク(4)よりも左方(左右方向外側)に配置されており、第1ヘッダタンク(3)の左右方向の中心が第2ヘッダタンク(4)の左右方向の中心よりも左右方向外側に位置しているとともに、第1および第2ヘッダタンク(3)(4)の前後方向の中心は左右方向にのびる同一垂直平面上に位置している。したがって、第1ヘッダタンク(3)と第2ヘッダタンク(4)とは、平面から見て重なることなくずれている。また、第1ヘッダタンク(3)の上端は第2ヘッダタンク(4)の下端よりも上方、ここでは第2ヘッダタンク(4)の上端とほぼ同一高さ位置にあり、第1ヘッダタンク(3)が、重力を利用して気液を分離しかつ液を溜める受液部としての機能を有している。すなわち、第1ヘッダタンク(3)の内容積は、第1ヘッダタンク(3)内に流入した気液混相冷媒のうち液相主体混相冷媒が重力により第1ヘッダタンク(3)内の下部に溜まるとともに、気液混相冷媒のうちの気相成分が重力により第1ヘッダタンク(3)内の上部に溜まり、これにより第4熱交換パス(P4)の第1熱交換管(2A)内には液相主体混相冷媒が流入するような内容積となっている。
コンデンサ(1)の右端部側には、第1〜第4熱交換パス(P1)〜(P4)を構成するすべての熱交換管(2A)(2B)が接続される第3ヘッダタンク(5)が配置されている。第3ヘッダタンク(5)の横断面形状は第2ヘッダタンク(4)と同一である。第3ヘッダタンク(5)内は、第1熱交換パス(P1)と第2熱交換パス(P2)との間の高さ位置、および第3熱交換パス(P3)と第4熱交換パス(P4)との間の高さ位置にそれぞれ設けられたアルミニウム製仕切板(8)(9)により上側ヘッダ部(11)と、中間ヘッダ部(12)と、下側ヘッダ部(13)とに区画されている。第1熱交換パス(P1)の第2熱交換管(2B)の左端部は第2ヘッダタンク(4)に、同右端部は第3ヘッダタンク(5)の上側ヘッダ部(11)にそれぞれ接続され、第2熱交換パス(P2)の第2熱交換管(2B)の左端部は第2ヘッダタンク(4)に、同右端部は第3ヘッダタンク(5)の中間ヘッダ部(12)にそれぞれ接続され、第3熱交換パス(P3)の第1熱交換管(2A)の左端部は第1ヘッダタンク(3)に、同右端部は第3ヘッダタンク(5)の中間ヘッダ部(12)にそれぞれ接続され、第4熱交換パス(P4)の第1熱交換管(2A)の左端部は第1ヘッダタンク(3)に、同右端部は第3ヘッダタンク(5)の下側ヘッダ部(13)にそれぞれ接続されている。
そして、第2ヘッダタンク(4)、第1ヘッダタンク(3)における第3熱交換パス(P3)の第1熱交換管(2A)が接続された部分、第3ヘッダタンク(5)の上側ヘッダ部(11)および中間ヘッダ部(12)、ならびに第1〜第3熱交換パス(P1)〜(P3)により冷媒を凝縮させる凝縮部(1A)が形成され、第1ヘッダタンク(3)における第4熱交換パス(P4)の第1熱交換管(2A)が接続された部分、第3ヘッダタンク(5)の下側ヘッダ部(13)および第4熱交換パス(P4)により冷媒を過冷却する過冷却部(1B)が形成され、第1〜第3熱交換パス(P1)〜(P3)が冷媒を凝縮させる冷媒凝縮パスとなっているとともに、第4熱交換パス(P4)が冷媒を過冷却する冷媒過冷却パスとなっている。
凝縮部(1A)を構成する第3ヘッダタンク(5)の上側ヘッダ部(11)に冷媒入口(14)が形成され、過冷却部(1B)を構成する第3ヘッダタンク(5)の下側ヘッダ部(13)に冷媒出口(15)が形成されている。そして、第3ヘッダタンク(5)に、冷媒入口(14)に通じる冷媒入口部材(16)および冷媒出口(15)に通じる冷媒出口部材(17)が接合されている。
第3熱交換パス(P3)の上端の第1熱交換管(2A)と第2熱交換パス(P2)の下端の第2熱交換管(2B)との間に、これらの熱交換管(2A)(2B)と離隔するとともに、両熱交換管(2A)(2B)とほぼ平行になるように、左右方向にのびるアルミニウム製冷媒洩れ防止部材(18)が配置されている。第3熱交換パス(P3)の上端の第1熱交換管(2A)と冷媒洩れ防止部材(18)との間には第1コルゲートフィン(6A)が配置されて第1熱交換管(2A)および冷媒洩れ防止部材(18)にろう付され、第2熱交換パス(P2)の下端の第2熱交換管(2B)と冷媒洩れ防止部材(18)との間には第2コルゲートフィン(6B)が配置されて第2熱交換管(2B)および冷媒洩れ防止部材(18)にろう付されている。冷媒洩れ防止部材(18)の左右両端部は、第1ヘッダタンク(3)および第3ヘッダタンク(5)に近接した位置にあって第1ヘッダタンク(3)および第3ヘッダタンク(5)内には挿入されていない。冷媒洩れ防止部材(18)としては、第2熱交換管(2B)と同一構成の管が用いられている。冷媒洩れ防止部材(18)の両端部は第1ヘッダタンク(3)内および第3ヘッダタンク(5)内に挿入されていないので、第2熱交換管(2B)と同一構成の管を用いることが可能になっている。
第1ヘッダタンク(3)は、両端が開口した円筒状体および円筒状体の下端部にろう付された底部材からなり、かつ上端が開口するとともに下端が閉鎖されたアルミニウム製筒状本体(21)と、筒状本体(21)の上端部に着脱自在に取り付けられて筒状本体(21)の上端開口を閉鎖する閉鎖部材(22)とにより構成されている。
図3〜図6に示すように、第1ヘッダタンク(3)内に、一端が開口するとともに他端が閉鎖された有底筒状である合成樹脂製冷媒通過用筒状体(23)が、開口端が上側に来るように長さ方向を上下方向に向けて入れられている。冷媒通過用筒状体(23)内には、通液性を有する材料からなりかつ乾燥剤(24)が入れられた袋状の乾燥剤容器(25)が配置されている。
冷媒通過用筒状体(23)は、上端が第2熱交換パス(P2)と第3熱交換パス(P3)との間に位置しているとともに、下端が第4熱交換パス(P4)の下端の第1熱交換管(2A)よりも下方に位置しており、少なくとも一部、ここでは下部が第4熱交換パス(P4)(下端の冷媒凝縮パスに隣接する冷媒過冷却パス)の第1熱交換管(2A)が通じている部分に位置し、上部が第3熱交換パス(P3)(下端の冷媒凝縮パス)の第1熱交換管(2A)が通じている部分に位置している。冷媒通過用筒状体(23)の周壁(26)の右側部分には、第3および第4熱交換パス(P3)(P4)の第1熱交換管(2A)の左端部と干渉しないように平坦部(26a)が設けられている。なお、冷媒通過用筒状体(23)の周壁(26)における平坦部(26a)を除いた部分は、円筒の一部をなす部分円筒状である。部分円筒部を(26b)で示す。乾燥剤容器(25)は、下部が冷媒通過用筒状体(23)内に入れられており、その上端部は冷媒通過用筒状体(23)の上端よりも上方の高さ位置、たとえば第1ヘッダタンク(3)の上端近傍の位置にある。
冷媒通過用筒状体(23)の周壁(26)と第1ヘッダタンク(3)の筒状本体(21)の周壁(21a)との間に、第1ヘッダタンク(3)内を、第4熱交換パス(P4)の第1熱交換管(2A)が通じている第1部分(27)と、第1部分(27)よりも上方の第2部分(28)とに区画する仕切部(29)が設けられている。冷媒通過用筒状体(23)の周壁(26)に、第1ヘッダタンク(3)内の仕切部(29)よりも下方の第1部分(27)に開口した上下方向に長い第1連通口(31)、および仕切部(29)よりも上方の第2部分(28)に開口した上下方向に長い第2連通口(32)が、周方向に間隔をおいて複数形成されており、第1および第2連通口(31)(32)がそれぞれメッシュ状のフィルタ(33)により塞がれている。第1および第2連通口(31)(32)は、冷媒通過用筒状体(23)の周壁(26)の大部分を占めている。
第1ヘッダタンク(3)内を第1部分(27)と第2部分(28)とに区画する仕切部(29)は、第1ヘッダタンク(3)の筒状本体(21)の周壁(21a)に形成されたスリット(34)に外側から挿入されて周壁(21a)にろう付されたアルミニウム製板状体(35)からなる。板状体(35)には冷媒通過用筒状体(23)を通す貫通穴(36)が形成されており、貫通穴(36)に冷媒通過用筒状体(23)が密に通されている。そして、板状体(35)の第1ヘッダタンク(3)内に存在する部分における貫通穴(36)の周囲の部分が仕切部(29)となっている。
冷媒通過用筒状体(23)の周壁(26)における第1連通口(31)と第2連通口(32)との間の高さ位置には、板状体(35)における貫通穴(36)の周囲の部分、すなわち仕切部(29)を上下から挟んで冷媒通過用筒状体(23)の上下方向の移動を阻止する移動阻止手段(37)が設けられており、これにより冷媒通過用筒状体(23)の移動が阻止されている。移動阻止手段(37)は、冷媒通過用筒状体(23)の周壁(26)から外方張り出し状に設けられかつ板状体(35)の上面に係合する上側移動阻止部(38)と、冷媒通過用筒状体(23)から外方張り出し状に設けられかつ仕切部(29)の下面に係合する下側移動阻止部(39)とよりなる。上側移動阻止部(38)は、冷媒通過用筒状体(23)の周壁(26)に全周にわたって設けられたフランジからなり、下側移動阻止部(39)は、冷媒通過用筒状体(23)の周壁(26)に周方向に間隔をおいて設けられた複数の突起からなる。
冷媒通過用筒状体(23)の第1連通口(31)および第2連通口(32)は、それぞれ周壁(26)の平坦部(26a)および部分円筒部(26b)における仕切部(29)よりも上方の部分および下方の部分に形成されており、第1連通口(31)および第2連通口(32)の上下方向の範囲内に、それぞれ第4および第3熱交換パス(P4)(P3)を構成するすべての第1熱交換管(2A)が配置されている。冷媒通過用筒状体(23)の周壁(26)の平坦部(26a)における第1および第2連通口(31)(32)の両側部分は、冷媒通過用筒状体(23)および乾燥剤容器(25)を第1ヘッダタンク(3)内に配置する際に、第1熱交換管(2A)の端部により乾燥剤容器(25)が破損されることを防止する機能を有している。また、冷媒通過用筒状体(23)の上端には、外向きフランジ(41)が一体に形成されており、外向きフランジ(41)の外周縁が第1ヘッダタンク(3)の筒状本体(21)の周壁(21a)内周面に接している。第1および第2連通口(31)(32)を塞ぐメッシュ状のフィルタ(33)の目の大きさは、1インチの長さ間に100以上の数の目が存在するような大きさであることが好ましい。フィルタ(33)は、冷媒通過用筒状体(23)の周壁(26)と一体に形成されていてもよいし、あるいは冷媒通過用筒状体(23)の周壁(26)とは別個に形成されたものが周壁(26)に固着されていてもよい。
コンデンサ(1)は、冷媒通過用筒状体(23)、乾燥剤容器(25)および閉鎖部材(22)を除く部品を一括してろう付した後、第1ヘッダタンク(3)の筒状本体(21)内に上方から冷媒通過用筒状体(23)および乾燥剤容器(25)を入れ、ついで閉鎖部材(22)を筒状本体(21)に取り付けることにより製造される。冷媒通過用筒状体(23)の移動阻止手段(37)の下側移動阻止部(39)が、冷媒通過用筒状体(23)の周壁(26)に周方向に間隔をおいて設けられた複数の突起からなるので、冷媒通過用筒状体(23)を筒状本体内に入れる際に、下側移動阻止部(39)が変形し板状体(35)の貫通穴(36)を通った後元の形状に戻る。また、冷媒通過用筒状体(23)の周壁(26)の働きによって、冷媒通過用筒状体(23)および乾燥剤容器(25)を筒状本体(21)内に入れる際に、第1熱交換管(2A)における第1ヘッダタンク(3)の筒状本体(21)内に突出した部分による乾燥剤容器(25)の破損が防止される。
コンデンサ(1)は、圧縮機、膨張弁(減圧器)およびエバポレータとともに冷凍サイクルを構成し、カーエアコンとして車両に搭載される。
上述した構成のコンデンサ(1)において、圧縮機により圧縮された高温高圧の気相冷媒が、冷媒入口部材(16)および冷媒入口(14)を通って第3ヘッダタンク(5)の上側ヘッダ部(11)内に流入し、第1熱交換パス(P1)の第2熱交換管(2B)内を左方に流れる間に凝縮させられて第2ヘッダタンク(4)内に流入する。第2ヘッダタンク(4)内に流入した冷媒は、第2熱交換パス(P2)の第2熱交換管(2B)内を右方に流れる間に凝縮させられて第3ヘッダタンク(5)の中間ヘッダ部(12)内に流入する。第3ヘッダタンク(5)の中間ヘッダ部(12)内に流入した冷媒は第3熱交換パス(P3)の第1熱交換管(2A)内を左方に流れる間に凝縮させられて第1ヘッダタンク(3)内に流入する。
第1ヘッダタンク(3)内に流入した冷媒は気液混相冷媒であり、当該気液混相冷媒のうち液相主体混相冷媒は重力により第1ヘッダタンク(3)内の下部に溜まり、第4熱交換パス(P4)の第1熱交換管(2A)内に入る。このとき、冷媒通過用筒状体(23)における仕切部(29)よりも下方の部分および当該部分に存在する乾燥剤容器(25)の働きによって、第1ヘッダタンク(3)内の第4熱交換パス(P4)の第1熱交換管(2A)が通じている第1部分(27)の容積が、冷媒通過用筒状体(23)が配置されていない場合に比べて小さくなり、第1ヘッダタンク(3)内での気液分離性が向上する。したがって、第4熱交換パス(P4)の第1熱交換管(2A)に流入する気相冷媒の量を少なくすることができる。
第4熱交換パス(P4)の第1熱交換管(2A)内に入った液相主体混相冷媒は第1熱交換管(2A)内を右方に流れる間に過冷却された後、第3ヘッダタンク(5)の下側ヘッダ部(13)内に入り、冷媒出口(15)および冷媒出口部材(17)を通って流出し、膨張弁を経て蒸発器に送られる。
一方、第1ヘッダタンク(3)内に流入した気液混相冷媒のうちの気相成分は、第1ヘッダタンク(3)内の上部に溜まる。
上述した実施形態において、冷媒通過用筒状体(23)の上端部が、仕切部(29)よりも若干上方に位置させられることがある。この場合、冷媒通過用筒状体(23)の上端開口が、第1ヘッダタンク(3)内の仕切部(29)よりも上方の第2部分(28)に開口した第2連通口となる。
図7は冷媒通過用筒状体の変形例を示す。
図7に示す冷媒通過用筒状体(45)は、上端が開口するとともに下端が閉鎖された有底筒状であり、その構成は上述した実施形態の冷媒通過用筒状体(23)と同様である。そして、冷媒通過用筒状体(45)の内部に乾燥剤(24)が入れられており、その上端開口が蓋(46)により閉鎖されている。蓋(46)には貫通穴(47)が形成されており、貫通穴(47)がメッシュ状のフィルタ(48)により塞がれている。メッシュ状フィルタ(48)の目の大きさは、1インチの長さ間に100以上の数の目が存在するような大きさであることが好ましい。
その他の構成は、上述した実施形態の冷媒通過用筒状体(23)と同様である。
図7に示す冷媒通過用筒状体(45)において、上端部が、仕切部(29)よりも若干上方に位置させられることがある。この場合、蓋(46)の貫通穴(47)が、第1ヘッダタンク(3)内の仕切部(29)よりも上方の第2部分(28)に開口した第2連通口となる。
この発明によるコンデンサは、自動車に搭載されるカーエアコンに好適に用いられる。
(1):コンデンサ
(1A):凝縮部
(1B):過冷却部
(2A):第1熱交換管
(2B):第2熱交換管
(3):第1ヘッダタンク
(4):第2ヘッダタンク
(5):第3ヘッダタンク
(21):筒状本体
(22):閉鎖部材
(23)(45):冷媒通過用筒状体
(24):乾燥剤
(25):乾燥剤容器
(27):第1部分
(28):第2部分
(29):仕切部
(31):第1連通口
(32):第2連通口
(33):フィルタ
(35):板状体
(36):貫通穴
(37):移動阻止手段
(38):上側移動阻止部
(39):下側移動阻止部
(46):蓋
(6A):第1コルゲートフィン
(6B):第2コルゲートフィン
(P1):第1熱交換パス
(P2):第2熱交換パス
(P3):第3熱交換パス
(P4):第4熱交換パス

Claims (9)

  1. 上下方向に間隔をおいて並列状に配置された左右方向にのびる複数の熱交換管と、熱交換管の左右両端部が接続された上下方向にのびるヘッダタンクとを備え、上下に連続して並んだ複数の熱交換管からなる熱交換パスが上下に並んで3以上設けられ、各熱交換パスを構成する全ての熱交換管の冷媒流れ方向が同一となっているとともに、隣り合う2つの熱交換パスの熱交換管の冷媒流れ方向が異なっているコンデンサであって、
    左右いずれか一端部側に、下端の熱交換パスを含みかつ連続して並んだ少なくとも2つの熱交換パスを構成する第1の熱交換管がろう付により接続される第1ヘッダタンクと、第1ヘッダタンクにろう付により接続された第1熱交換管からなる熱交換パスよりも上方に設けられた熱交換パスを構成する第2の熱交換管がろう付により接続される第2ヘッダタンクとが設けられ、第1ヘッダタンクが、第2ヘッダタンクよりも左右方向外側に配置されるとともに、第1ヘッダタンクにろう付により接続された第1熱交換管の第1ヘッダタンク側端部が、第2ヘッダタンクにろう付により接続された第2熱交換管の第2ヘッダタンク側端部よりも左右方向外方にのびており、第1ヘッダタンクの上端が第2ヘッダタンクの下端よりも上方に位置しており、第1ヘッダタンクが重力を利用して気液を分離しかつ液を溜める機能を有し、第1ヘッダタンクに接続された第1熱交換管からなる熱交換パスのうちの上端の熱交換パスと、第2ヘッダタンクに接続された第2熱交換管からなる熱交換パスとが、冷媒を凝縮させる冷媒凝縮パスであり、第1ヘッダタンクに接続された第1熱交換管からなる熱交換パスのうち上端の熱交換パスを除いた熱交換パスが、冷媒を過冷却する冷媒過冷却パスであり、第1ヘッダタンク内に冷媒通過用筒状体が配置され、冷媒通過用筒状体の少なくとも一部分が、第1ヘッダタンク内における冷媒凝縮パスの下方に隣接する冷媒過冷却パスの第1熱交換管が通じている部分に位置しており、第1ヘッダタンクの周壁と冷媒通過用筒状体の間に、第1ヘッダタンク内を、第1ヘッダタンク内における冷媒凝縮パスの下方に隣接する冷媒過冷却パスの第1熱交換管が通じている第1部分と、第1部分よりも上方の第2部分とに区画する仕切部が設けられ、冷媒通過用筒状体に第1ヘッダタンク内の第1部分に開口した第1連通口および第2部分に開口した第2連通口が形成され、第1および第2連通口のうち少なくともいずれか一方の連通口がフィルタにより塞がれているコンデンサ。
  2. 第1ヘッダタンクが、上端および下端のうち少なくともいずれか一端が開口した筒状本体と、当該筒状本体の開口端部に着脱自在に取り付けられた閉鎖部材とよりなる請求項1記載のコンデンサ。
  3. 冷媒通過用筒状体が、上端が開口するとともに下端が閉鎖された有底筒状であり、冷媒通過用筒状体の周壁に第1連通口および第2連通口が形成され、冷媒通過用筒状体内に、乾燥剤が入れられた乾燥剤容器が収容されている請求項1または2記載のコンデンサ。
  4. 冷媒通過用筒状体が、上端が開口するとともに下端が閉鎖された有底筒状であり、冷媒通過用筒状体の周壁に第1連通口および第2連通口が形成され、冷媒通過用筒状体内に乾燥剤が入れられるとともに、冷媒通過用筒状体の上端開口が蓋により閉鎖されている請求項1または2記載のコンデンサ。
  5. 第1ヘッダタンクの周壁と冷媒通過用筒状体の間に設けられた仕切部が、第1ヘッダタンクの周壁に接合された板状体からなり、冷媒通過用筒状体が板状体に形成された貫通穴に通され、冷媒通過用筒状体に、板状体からなる仕切部を上下から挟んで冷媒通過用筒状体の上下方向の移動を阻止する移動阻止手段が設けられている請求項1〜4のうちのいずれかに記載のコンデンサ。
  6. 移動阻止手段が、冷媒通過用筒状体から外方張り出し状に設けられかつ仕切部の上面に係合する上側移動阻止部と、冷媒通過用筒状体から外方張り出し状に設けられかつ仕切部の下面に係合する下側移動阻止部とよりなる請求項5記載のコンデンサ。
  7. 上側移動阻止部が、冷媒通過用筒状体の周壁に全周にわたって設けられたフランジからなり、下側移動阻止部が、冷媒通過用筒状体の周壁に周方向に間隔をおいて設けられた複数の突起からなる請求項6記載のコンデンサ。
  8. 冷媒通過用筒状体の上端が、第1ヘッダタンクに接続された上端の第1熱交換管よりも上方に位置している請求項2〜7のうちのいずれかに記載のコンデンサ。
  9. 第1ヘッダタンクに少なくとも2つの熱交換パスを構成する第1熱交換管が接続され、第2ヘッダタンクに少なくとも1つの熱交換パスを構成する第2熱交換管が接続されている請求項1〜8のうちのいずれかに記載のコンデンサ。
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