以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面のプログラムは、支払いを受けて、商品を販売するかまたはサービスを提供して、おつりを支払う機器を制御するコンピュータに、おつりの支払いに必要な紙幣または硬貨の枚数が予め定めた閾値以上であるか否かを判定する判定ステップ(例えば、図9のステップS83の手続き)と、前記判定ステップにおいておつりの支払いに必要な紙幣または硬貨の枚数が前記閾値以上でないと判定された場合、おつりとして支払う額面毎の紙幣または硬貨の枚数を表示手段に表示させ、前記判定ステップにおいておつりの支払いに必要な紙幣または硬貨の枚数が前記閾値以上であると判定された場合、おつりとして支払う額面毎の紙幣または硬貨の枚数を表示手段に表示することなく、電子マネーでおつりを支払う旨を表示手段に表示させる表示ステップ(例えば、図9のステップS84およびステップS89の手続き)と、前記表示手段におつりとして支払う額面毎の紙幣または硬貨の枚数が表示されている場合、おつりを電子マネーで受け取るかまたはおつりを現金で受け取るかのいずれかの利用者の指示を取得する取得ステップ(例えば、図9のステップS85の手続き)と、前記取得ステップにおいておつりの電子マネーでの受け取りの指示が取得された場合、または前記判定ステップにおいておつりの支払いに必要な紙幣または硬貨の枚数が前記閾値以上であると判定された場合、おつりとして支払う前記電子マネーを電子マネー機能を有する端末または電子マネーカードに入金する入金ステップ(例えば、図4のステップS19の手続き)とを含む処理を行わせる。
前記取得ステップにおいておつりの現金での受け取りの指示が取得された場合、おつりとして支払う現金を排出させる排出ステップ(例えば、図4のステップS22の手続き)をさらに含む処理をコンピュータに行わせることもできる。
前記商品または前記サービスに応じたポイントを付与する付与ステップ(例えば、図11のステップS140の手続き)をさらに含む処理をコンピュータに行わせることもできる。
本発明の一側面の機器は、支払いを受けて、商品を販売するかまたはサービスを提供して、おつりを支払う機器であって、おつりの支払いに必要な紙幣または硬貨の枚数が予め定めた閾値以上であるか否かを判定する判定手段(例えば、図3の判定機能89)と、前記判定手段によりおつりの支払いに必要な紙幣または硬貨の枚数が前記閾値以上でないと判定された場合、おつりとして支払う額面毎の紙幣または硬貨の枚数の表示手段への表示を制御し、前記判定手段によりおつりの支払いに必要な紙幣または硬貨の枚数が前記閾値以上であると判定された場合、おつりとして支払う額面毎の紙幣または硬貨の枚数を表示手段に表示することなく、電子マネーでおつりを支払う旨の表示手段への表示を制御する表示制御手段(例えば、図3の内訳表示制御機能101)と、前記表示手段におつりとして支払う額面毎の紙幣または硬貨の枚数が表示されている場合、おつりを電子マネーで受け取るかまたはおつりを現金で受け取るかのいずれかの利用者の指示を取得する取得手段(例えば、図3の指示取得機能88)と、前記取得手段によりおつりの電子マネーでの受け取りの指示が取得された場合、または前記判定手段によりおつりの支払いに必要な紙幣または硬貨の枚数が前記閾値以上であると判定された場合、おつりとして支払う前記電子マネーを電子マネー機能を有する端末または電子マネーカードに入金する入金手段(例えば、図2のリーダライタ22)とを備える。
本発明の一側面の制御方法は、支払いを受けて、商品を販売するかまたはサービスを提供して、おつりを支払う機器を制御する制御方法であって、おつりの支払いに必要な紙幣または硬貨の枚数が予め定めた閾値以上であるか否かを判定する判定ステップ(例えば、図9のステップS83の手続き)と、前記判定ステップにおいておつりの支払いに必要な紙幣または硬貨の枚数が前記閾値以上でないと判定された場合、おつりとして支払う額面毎の紙幣または硬貨の枚数を表示手段に表示させ、前記判定ステップにおいておつりの支払いに必要な紙幣または硬貨の枚数が前記閾値以上であると判定された場合、おつりとして支払う額面毎の紙幣または硬貨の枚数を表示手段に表示することなく、電子マネーでおつりを支払う旨を表示手段に表示させる表示ステップ(例えば、図9のステップS84およびステップS89の手続き)と、前記表示手段におつりとして支払う額面毎の紙幣または硬貨の枚数が表示されている場合、おつりを電子マネーで受け取るかまたはおつりを現金で受け取るかのいずれかの利用者の指示を取得する取得ステップ(例えば、図9のステップS85の手続き)と、前記取得ステップにおいておつりの電子マネーでの受け取りの指示が取得された場合、または前記判定ステップにおいておつりの支払いに必要な紙幣または硬貨の枚数が前記閾値以上であると判定された場合、おつりとして支払う前記電子マネーを電子マネー機能を有する端末または電子マネーカードに入金する入金ステップ(例えば、図4のステップS19の手続き)とを含む。
図1は、本発明の一実施の形態の自動販売機の例を示す図である。自動販売機11は、清涼飲料数またはたばこなどの各種の商品を販売する。自動販売機11は、利用者によって購入された商品(販売した商品)を排出した後、おつりを現金または電子マネーで支払う。
自動販売機11は、おつりとしての電子マネーを電子マネーカード12または携帯電話機13に入金する。この場合、自動販売機11は、ネットワーク14を介して、電子マネーカード発行会社によって運営されているサーバ15にアクセスし、電子マネーカード12または携帯電話機13から読み出された情報を、サーバ15に設けられている電子マネーデータベース16に照合する。
自動販売機11は、タッチパネル21およびリーダライタ22を備える。タッチパネル21は、各種の情報を画面に表示して、その画面が、自動販売機11から商品を購入する利用者によって操作されると、その位置などを検出することで、利用者からの指示を取得する。リーダライタ22は、電子マネー機能を有する非接触型のIC(Integrated Circuit)カードである電子マネーカード12または電子マネー機能を有する非接触型の(ICカードの)ICチップを内蔵する携帯電話機13が近接されると、電子マネーカード12または携帯電話機13と通信し、電子マネーの金額を示す金額情報などの、各種の情報を読み出すか、または各種の情報を書き込む。
リーダライタ22に近接された電子マネーカード12または携帯電話機13に、電子マネーの金額を示す金額情報を書き込む場合、自動販売機11は、ネットワーク14を介して、電子マネーカード発行会社によって運営されているサーバ15にアクセスし、サーバ15に設けられている電子マネーデータベース16に記録されている情報と照合することで、電子マネーカード12または携帯電話機13を認証する。
電子マネーカード12を用いる場合も、携帯電話機13を用いる場合も同様の処理が行われるので、以下、電子マネーカード12を例に説明する。
なお、自動販売機11は、支払いを受けて、商品を販売するかまたはサービスを提供して、おつりを支払う機器の一例である。支払いを受けて、商品を販売するかまたはサービスを提供して、おつりを支払う機器は、切符などを販売するための自動券売機であっても、また、証明写真を撮影して提供する機器、若しくはアーケードゲーム機やジュークボックスなど自動サービス機であってもよい。
図2は、自動販売機11のハードウェアの構成の例を示すブロック図である。自動販売機11は、タッチパネル21およびリーダライタ22に加えて、商品貯蔵部41、商品選択スイッチ42、商品排出部43、現金格納部44、現金識別部45、おつり支払い部46、制御部47、および通信部48などを備える。タッチパネル21、リーダライタ22、商品貯蔵部41、商品選択スイッチ42、商品排出部43、現金格納部44、現金識別部45、おつり支払い部46、制御部47、および通信部48は、バス49を介して電気的に相互に接続されている。
商品貯蔵部41は、例えば、清涼飲料水やたばこなどの、販売する商品を貯蔵する。商品選択スイッチ42は、利用者から押圧されると、押圧されたことを示す電気信号をバス49などを介して自動販売機11の各部に供給することにより、利用者による商品の選択の指示を取得する。商品排出部43は、商品選択スイッチ42が押圧されると、その商品選択スイッチ42に応じた商品を商品貯蔵部41から自動販売機11の取り出し口(図示せず)に排出する。
現金格納部44は、おつりとして予め格納された現金や、商品の代金、いわゆる売上金である現金を格納する。現金格納部44は、1000円札や5000円札などの紙幣毎、および10円や100円などの硬貨毎に、現金を格納し、それぞれの額面の紙幣または硬貨の枚数を示す情報をバス49を介して制御部47に提供する。
現金識別部45は、利用者から投入された硬貨や紙幣を識別して、その金額を示す情報をバス49を介して制御部47に提供する。おつり支払い部46は、現金格納部44に格納されている紙幣や硬貨を所定の枚数だけ、おつりの取り出し口(図示せず)に排出することで、現金でおつりを支払う。
タッチパネル21は、モニタ61およびタッチパッド62からなる。モニタ61は、制御部47の制御に応じて、各種の情報を表示する。タッチパッド62は、透明に形成されて、モニタ61の表示部上に設けられ、利用者によって押圧されるなどして操作されると、利用者からの操作の内容を示す信号をバス49を介して制御部47に供給する。
リーダライタ22は、近接された電子マネーカード12から読み出した情報をバス49を介して、制御部47に供給すると共に、制御部47の制御に応じて、バス49を介して供給された各種の情報を近接された電子マネーカード12に書き込む。
制御部47は、バス49を介して、自動販売機11の各部から各種の信号を取得したり、自動販売機11の各部に各種の信号を供給したりすることで、自動販売機11全体を制御する。制御部47は、組み込み型のマイクロプロセッサまたは専用のプロセッサなどからなり、いわゆるコンピュータである。制御部47は、プログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)63、読み取り専用のメモリであるROM(Read Only Memory)64、および読み書き可能のメモリであるRAM(Random Access Memory)65を含む。CPU63は、ROM64に記憶されている制御プログラム71を実行し、実行に伴う各種のパラメータなどをRAM65に書き込んだりRAM65から読み出したりすることにより、後述する各種の処理を行う。なお、CPU63、ROM64、およびRAM65は、それぞれ別個に構成されているものであっても、全体が一体に構成されているものであってもよい。また、制御部47は、自動販売機11の外部に設け、外部バス等を介して、自動販売機11全体を制御するようにしてもよい。
通信部48は、いわゆる、ネットワークインターフェースまたは有線若しくは無線による通信装置からなり、制御部47の制御に応じて、ネットワーク14を介して、サーバ15と通信する。
コンピュータである制御部47(CPU61)が実行する制御プログラム71は、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(CompactDisc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア(図示せず)に記録して、あるいは、ネットワーク14、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、制御プログラム71は、リムーバブルメディアをドライブ(図示せず)に装着することにより、ROM64に記憶することで、コンピュータにインストールすることができる。また、制御プログラム71は、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部48で受信し、ROM64に記憶することで、コンピュータにインストールすることができる。その他、制御プログラム71は、ROM64にあらかじめ記憶しておくことで、コンピュータにあらかじめインストールしておくことができる。なお、制御プログラム71は、RAM65に記憶するようにしてもよい。
なお、コンピュータが実行する制御プログラム71は、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
図3は、制御プログラム71を実行する制御部47の機能の構成を示すブロック図である。すなわち、CPU63が制御プログラム71を実行すると、商品排出制御機能81、格納現金内訳取得機能82、おつり計算機能83、表示制御機能84、リーダライタ制御機能85、電子マネー認証管理機能86、おつり支払い制御機能87、指示取得機能88、判定機能89、内訳変更機能90、支払い方式選択機能91、計時機能92、およびポイント付与機能93が実現される。商品排出制御機能81は、商品選択スイッチ42からの信号に応じて、商品貯蔵部41および商品排出部43を制御することで、利用者から指示された商品の排出を制御する。
格納現金内訳取得機能82は、現金格納部44から、現金格納部44に格納されている額面毎の紙幣または硬貨のそれぞれの枚数を示す情報を取得する。おつり計算機能83は、利用者から投入された現金の額から、販売(排出)した商品の価格を引き算することにより、おつりの金額を計算する。表示制御機能84は、タッチパネル21(モニタ61)の表示を制御する。例えば、表示制御機能84は、タッチパネル21(モニタ61)に、おつりを電子マネーで支払うか否かを利用者に選択させる画面を表示させる。
表示制御機能84は、内訳表示制御機能101、内訳決定機能102、および広告表示制御機能103を含む。内訳表示制御機能101は、タッチパネル21(モニタ61)に、現金で支払うおつりの額面毎の紙幣または硬貨のそれぞれの枚数を示し、利用者におつりを電子マネーで支払うか否かを選択させる画面を表示させる。内訳決定機能102は、現金で支払うおつりの紙幣または硬貨の枚数を示す画面を表示させる場合、現金でおつりとして支払う額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数を決める。
広告表示制御機能103は、タッチパネル21(モニタ61)に表示される、おつりを電子マネーで支払うか否かを利用者に選択させる画面または現金で支払うおつりの紙幣または硬貨の枚数を示す画面への広告の表示を制御する。
リーダライタ制御機能85は、リーダライタ22を制御することで、近接された電子マネーカード12からの各種の情報の読み出しや近接された電子マネーカード12への各種の情報の書き込みを制御する。電子マネー認証管理機能86は、通信部48を制御して、ネットワーク14を介してサーバ15と通信し、近接された電子マネーカード12から読み出された電子マネーカード12を特定するカード番号などにより、電子マネーカード12が正当であるか否かを認証し、その認証結果に応じて、リーダライタ制御機能85による電子マネーカード12への金額情報などの書き込みを許可したり、禁止したりして、電子マネーカード12への各種の情報の書き込みを管理する。
おつり支払い制御機能87は、おつり支払い部46を制御して、現金格納部44に格納されている紙幣や硬貨を所定の枚数だけ、おつりの取り出し口に排出させて、現金でのおつりの支払いを制御する。
指示取得機能88は、タッチパネル21のタッチパッド62からの信号を取得することで、利用者からの各種の指示を取得する。判定機能89は、おつりを電子マネーで支払うか否かを判定したり、おつりの支払いに必要な紙幣または硬貨の枚数が予め定めた閾値以上であるか否かを判定したり、現在時刻が予め定めた時間帯に入るか否かなどを判定したりする。
内訳変更機能90は、タッチパネル21のタッチパッド62への利用者による操作に応じて、現金でおつりとして支払う額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数を変更する。支払い方式選択機能91は、判定機能89による判定の結果などにより、電子マネーでのおつりの支払いを選択する。計時機能92は、いわゆる時計であり、現在の日付および時刻を計時する。ポイント付与機能93は、商品の購入に応じて、予め定められたポイントやまたは購入の金額に応じたポイントを付与する。ここで、ポイントは、商品の購入またはサービスの提供に対する支払金額などに応じて、所定の条件で計算されてユーザに付与される点数であり、例えば、次回以降の商品の購入またはサービスの提供において、金銭と同様に支払いに利用できるものである。
次に、図4のフローチャートを参照して、販売の処理の例を説明する。ステップS11において、商品排出制御機能81は、現金識別部45から、投入され識別された紙幣または硬貨の額およびそれぞれの枚数を取得し、投入された現金の金額を計算する。また、商品排出制御機能81は、投入された現金の金額をおつり計算機能83に通知する。ステップS12において、商品排出制御機能81は、投入された現金の金額が、商品選択スイッチ42で選択された商品の価格以上であれば、商品貯蔵部41および商品排出部43に、商品選択スイッチ42によって利用者から指示された商品を排出させる。
ステップS13において、おつり計算機能83は、投入された現金の金額から排出した商品の価格を引き算することにより、おつりの金額を計算する。ステップS14において、おつり計算機能83は、おつりがあるか否かを判定する。ステップS14において、おつりがあると判定された場合、手続きはステップS15に進み、表示制御機能84は、タッチパネル21のモニタ61に、広告を含む、おつりを電子マネーで受け取るか、現金で受け取るかを選ばせる画面を表示させる。また、ステップS15において、表示制御機能84の広告表示制御機能103が、タッチパネル21のモニタ61への広告の表示を制御する。
図5は、おつりを電子マネーで受け取るか、現金で受け取るかを選ばせる画面の例を示す図である。この画面には、「おつり○○○円(おつりの金額)を電子マネーでチャージする?」などのメッセージが表示される。そして、この画面には、おつりを電子マネーで受け取ることを指示するボタン(図5中の「YES」と記載されているボタン)と、おつりを現金で受け取ることを指示するボタン(図5中の「NO」と記載されているボタン)とが配置されている。さらに、この画面には、広告表示制御機能103の制御によって表示される、「今、おつりを電子マネーにチャージすると抽選で○○名様に電子マネーに還元できるポイントをプレゼント」などの広告が表示される。
なお、この広告は、販売される商品の属性(清涼飲料水またはたばこなどの商品カテゴリや価格帯など)に応じた、新商品を広告するものであったり、販売された時間帯に応じるもの(例えば、昼間の時間帯は、清涼飲料水の広告で、夕方から夜間の時間帯は、酒類の広告など)であったりしてもよい。
さらに、おつりを電子マネーで受け取るか、現金で受け取るかを選ばせる画面には、広告に限らず、電子マネーの付与を促進するためのクーポンを表示するようにしてもよい。
図4に戻り、ステップS16において、判定機能89は、タッチパッド62への利用者による操作(例えば、図5の「YES」と記載されているボタンをタッチする操作、または「NO」と記載されているボタンをタッチする操作)から、電子マネーが選択されたか否かを判定する。ステップS16において、電子マネーが選択されたと判定された場合、手続きはステップS17に進み、リーダライタ制御機能85は、リーダライタ22に、近接された電子マネーカード12から、金額情報およびカード番号を読み出させる。
ステップS18において、電子マネー認証管理機能86は、通信部48を制御して、ネットワーク14を介して、サーバ15にアクセスし、電子マネーカード発行会社の電子マネーデータベース16をカード番号によって参照する。電子マネー認証管理機能86は、通信部48に、ネットワーク14を介して、サーバ15から送信されてくる、参照の結果を受信させ、その結果から、電子マネーカード12が正当であるか否かを認証する。電子マネーカード12が正当であると認証された場合、電子マネー認証管理機能86は、リーダライタ制御機能85による電子マネーカード12への金額情報などの書き込みを許可し、手続きはステップS19に進み、電子マネーカード12が正当でないと認証された場合には、手続きはステップS15に戻り、上述した処理が繰り返される。
ステップS19において、リーダライタ制御機能85は、リーダライタ22に近接された電子マネーカード12に、おつりを加えた金額情報をリーダライタ22に書き込ませて、販売の処理は終了する。すなわち、ステップS19において、リーダライタ制御機能85は、電子マネーカード12に、おつりとして支払う電子マネーを入金する。
一方、ステップS16において、電子マネーが選択さない、すなわち、現金が選択されたと判定された場合、手続きはステップS20に進み、おつり詳細画面の表示の処理が行われる。ステップS20のおつり詳細画面の表示の処理の詳細は、図6のフローチャートを参照して後述する。
ステップS21において、判定機能89は、おつり詳細画面の表示の処理において、電子マネーが選択されたか否かを判定する。ステップS21において、電子マネーが選択さない、すなわち、現金が選択されたと判定された場合、手続きはステップS22に進み、おつり支払い制御機能87は、おつり支払い部46を制御して、現金格納部44に格納されている紙幣や硬貨を所定の枚数だけ、おつりの取り出し口に排出させて、現金でおつりを支払い、販売の処理は終了する。
ステップS21において、電子マネーが選択されたと判定された場合、手続きはステップS17に進み、上述した処理で電子マネーでおつりが支払われる。
また、ステップS14において、おつりがないと判定された場合、電子マネーでも現金でもおつりを支払う必要はないので、ステップS15乃至ステップS22の手続きはスキップされて、販売の処理は終了する。
次に、図6のフローチャートを参照して、ステップS20における、おつり詳細画面の表示の処理の詳細の例を説明する。ステップS41において、格納現金内訳取得機能82は、現金格納部44に格納されている額面毎の紙幣または硬貨のそれぞれの枚数を示す情報を現金格納部44から読み出すことで、現金でおつりとして支払える、額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数を取得する。格納現金内訳取得機能82は、額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数を表示制御機能84に通知する。
ステップS42において、内訳決定機能102は、現金でおつりとして支払う額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数を決める。この場合、例えば、内訳決定機能102は、より高額の紙幣または硬貨がより多くなるように、現金でおつりとして支払える(現金格納部44に格納されている)、額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数以内に、現金でおつりとして支払う額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数を決める。また、例えば、内訳決定機能102は、額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれに予め定められた枚数を参照して、この枚数に近くなるように、現金格納部44に格納されている額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数以内に、現金でおつりとして支払う額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数を決める。
ステップS43において、内訳表示制御機能101は、タッチパネル21のモニタ61に、現金でおつりとして支払う額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数を示すと共に、おつりを電子マネーで受け取るか、現金で受け取るかを選ばせる画面を表示させる。
図7は、ステップS43においてモニタ61に表示される、現金でおつりとして支払う額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数を表示すると共に、おつりを電子マネーで受け取るか、現金で受け取るかを選ばせる画面の例を示す図である。図7Aおよび図7Bは、9880円のおつりを支払う場合の画面の例を示し、図7Cおよび図7Dは、880円のおつりを支払う場合の画面の例を示す。図7A乃至図7Dに示される画面には、それぞれ、「おつりを電子マネーにチャージする?」などのメッセージと共に、おつりを電子マネーで受け取ることを指示するボタン(図中の「YES」と記載されているボタン)と、おつりを現金で受け取ることを指示するボタン(図中の「NO」と記載されているボタン)とが配置されている。
9880円のおつりを現金で支払う場合、現金格納部44に5000円札(5000円紙幣)および500円玉(500円硬貨)が格納されてなく、9枚以上の1000円札(1000円紙幣)、8枚以上の100円玉(100円硬貨)、1枚以上の50円玉(50円硬貨)、および3枚以上の10円玉(10円硬貨)が格納されているとき、モニタ61には、図7Aに示されるように、9880円の現金のおつりが、9枚の1000円札、8枚の100円玉、1枚の50円玉、および3枚の10円玉によって支払われることが表示される。
9880円のおつりを現金で支払う場合、現金格納部44に500円玉および50円玉が格納されてなく、1枚以上の5000円札、4枚以上の1000円札、8枚以上の100円玉、および8枚以上の10円玉が格納されているとき、モニタ61には、図7Bに示されるように、9880円の現金のおつりが、1枚の5000円札、4枚の1000円札、8枚の100円玉、および8枚の10円玉によって支払われることが表示される。
また、880円のおつりを現金で支払う場合、現金格納部44に、1枚以上の500円玉、3枚以上の100円玉、1枚以上の50円玉、および3枚以上の10円玉が格納されているとき、モニタ61には、図7Cに示されるように、880円の現金のおつりが、1枚の500円玉、3枚の100円玉、1枚の50円玉、および3枚の10円玉によって支払われることが表示される。
880円のおつりを現金で支払う場合、現金格納部44に、500円玉および50円玉が格納されてなく、8枚以上の100円玉および8枚以上の10円玉が格納されているとき、モニタ61には、図7Dに示されるように、880円の現金のおつりが、8枚の100円玉および8枚の10円玉によって支払われることが表示される。
図6に戻り、現金でおつりとして支払う額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数を示すと共に、おつりを電子マネーで受け取るか、現金で受け取るかを選ばせる画面が表示されている、ステップS44において、指示取得機能88は、タッチパネル21のタッチパッド62からの信号を取得することで、おつりを電子マネーで受け取るか、現金で受け取るかの利用者の指示を取得して、おつり詳細画面の表示の処理は終了する。
このように、例えば、ステップS43の手続きにおいて、現金で支払うおつりの額面毎の紙幣または硬貨のそれぞれの枚数を示し、おつりを電子マネーで支払うか否かを選択させる画面が表示されるので、利用者は、おつりの額面毎の紙幣または硬貨のそれぞれの枚数を知ることができ、これを知った上で、電子マネーまたは現金での当該おつりの支払いを選択することができる。
また、利用者の指示に応じて、おつりとして受け取る額面毎の紙幣または硬貨のそれぞれの枚数を変更することができる。
図8は、ステップS20における、おつり詳細画面の表示の処理の詳細の他の例を説明するフローチャートである。ステップS61乃至ステップS63の手続きは、それぞれ、図6のステップS41乃至ステップS43の手続きのそれぞれと同様なので、その説明は省略する。
現金でおつりとして支払う額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数を示すと共に、おつりを電子マネーで受け取るか、現金で受け取るかを選ばせる画面が表示されている、ステップS64において、指示取得機能88は、タッチパネル21のタッチパッド62からの信号を取得することで、おつりを電子マネーで受け取るか、現金で受け取るかの利用者の指示を取得するか、または、おつりとして受け取る額面毎の紙幣または硬貨の枚数の変更の指示を取得する。例えば、おつりとして受け取る紙幣または硬貨の枚数の変更の指示は、タッチパッド62に指でタッチしながら、上下方向に指を移動させるものである。より具体的には、図7Aに示される画面が表示されている場合、9枚の1000円札が欲しいときには、利用者は、1枚の5000円札を示す部分にタッチしながら、下方向に指を移動させることにより、9枚の1000円札、8枚の100円玉、1枚の50円玉、および8枚の10円玉に紙幣または硬貨の枚数の変更を指示する。
ステップS65において、判定機能89は、利用者からの紙幣または硬貨の枚数の変更の指示に応じて、紙幣または硬貨の枚数を変更するか否かを判定し、紙幣または硬貨の枚数を変更すると判定された場合、手続きはステップS66に進み、内訳変更機能90は、タッチパネル21のタッチパッド62への利用者による操作に応じて、現金でおつりとして支払う額面毎の紙幣および硬貨の枚数を変更する。ステップS66の後、手続きはステップS63に戻り、上述した処理が繰り返される。
ステップS65において、紙幣または硬貨の枚数を変更しないと判定された場合、おつり詳細画面の表示の処理は終了する。
このように、利用者の指示に応じて、おつりとして受け取る紙幣または硬貨の枚数を変更することができる。
さらに、紙幣または硬貨の枚数が多い場合には、利用者が選択することなく、電子マネーで支払うようにすることができる。
図9は、ステップS20における、おつり詳細画面の表示の処理の詳細のさらに他の例を説明するフローチャートである。ステップS81およびステップS82の手続きは、それぞれ、図6のステップS41およびステップS42の手続きのそれぞれと同様なので、その説明は省略する。
ステップS83において、判定機能89は、ステップS82の手続きで決められた紙幣または硬貨の枚数が、予め決められた閾値以上であるか否かを判定する。ステップS83において、紙幣または硬貨の枚数が、予め決められた閾値以上でないと判定された場合、手続きはステップS84に進む。
ステップS84乃至ステップS87の手続きは、それぞれ、図8のステップS63乃至ステップS66の手続きのそれぞれと同様なので、その説明は省略する。
一方、ステップS83において、紙幣または硬貨の枚数が、予め決められた閾値以上であると判定された場合、手続きはステップS88に進み、支払い方式選択機能91は、電子マネーでのおつりの支払いを選択する。ステップS89において、表示制御機能84は、タッチパネル21のモニタ61に、電子マネーでおつりを支払う旨を通知する画面を表示して、おつり詳細画面の表示の処理は終了する。
なお、ステップS83において、紙幣と硬貨とを合わせた枚数が、予め決められた閾値以上であるか否かが判定されるようにしても、紙幣のみの枚数が、予め決められた閾値以上であるか否かが判定されるようにしても、硬貨のみの枚数が、予め決められた閾値以上であるか否かが判定されるようにしてもよい。さらに、所定の額面の紙幣(例えば、1000円紙幣)のみの枚数が、予め決められた閾値以上であるか否かが判定されるようにしても、所定の額面の硬貨(例えば、100円硬貨)のみの枚数が、予め決められた閾値以上であるか否かが判定されるようにしてもよい。
より具体的には、例えば、ステップS83において、紙幣の枚数が5枚以上であると判定された場合、電子マネーでのおつりの支払いが選択される。また、例えば、ステップS83において、硬貨の枚数が5枚以上であると判定された場合、電子マネーでのおつりの支払いが選択される。
このようにすることで、おつりとして多数の紙幣または硬貨を支払うことを防止でき、利用者の財布がかさばってしまうことを避けることができる。また、自動販売機11の内部に格納した現金がはやく無くなってしまい、おつり切れとなることを防止できる。
さらにまた、現在時刻が所定の時間帯である場合には、購入者が選択することなく、おつりを電子マネーで支払うようにすることができる。
図10は、ステップS20における、おつり詳細画面の表示の処理の詳細のさらに他の例を説明するフローチャートである。ステップS101において、判定機能89は、計時機能92から現在時刻を読み出して、現在時刻が予め決められた時間帯に入るか否かを判定し、現在時刻が予め決められた時間帯に入らないと判定された場合、手続きはステップS102に進む。
ステップS102乃至ステップS107の手続きは、それぞれ、図8のステップS61乃至ステップS66の手続きのそれぞれと同様なので、その説明は省略する。
ステップS101において、現在時刻が予め決められた時間帯に入ると判定された場合、手続きはステップS108に進み、判定機能89は、おつりの金額が予め決められた閾値以下であるか否かを判定する。ステップS108において、おつりの金額が予め決められた閾値以下であると判定された場合、手続きはステップS109に進み、支払い方式選択機能91は、電子マネーでのおつりの支払いを選択する。ステップS120において、表示制御機能84は、タッチパネル21のモニタ61に、電子マネーでおつりを支払う旨を通知する画面を表示して、おつり詳細画面の表示の処理は終了する。
一方、ステップS108において、おつりの金額が予め決められた閾値以下でないと判定された場合、手続きはステップS102に進み、上述した処理が行われる。
このように、現在時刻が所定の時間帯である場合には、利用者が選択することなく、おつりが電子マネーで支払われる。このようにすることで、例えば、午後11時から午前4時までの間、おつりを電子マネーで支払うことで、暗いなかで、おつりの取り忘れを防止したり、硬貨を落としてしまったりすることを防止でき、利用者は、確実におつりを受け取ることができる。
さらに、電子マネーでおつりが支払われる場合、ポイントを付与することができる。
図11は、販売の処理の他の例を説明するフローチャートである。ステップS131乃至ステップS136の手続きは、それぞれ、図4のステップS11乃至ステップS16の手続きのそれぞれと同様なので、その説明は省略する。
ステップS137において、リーダライタ制御機能85は、リーダライタ22に、近接された電子マネーカード12から、金額情報、カード番号、およびポイントの値を示すポイント情報を読み出させる。
ステップS138において、ポイント付与機能93は、読み出したポイント情報のポイントに、購入された商品について予め定められたポイントやまたは購入の金額に応じて付与されるポイントを加算する。
ステップS139において、電子マネー認証管理機能86は、通信部48を制御して、ネットワーク14を介して、サーバ15にアクセスし、電子マネーカード発行会社の電子マネーデータベース16をカード番号によって参照する。電子マネー認証管理機能86は、通信部48に、ネットワーク14を介して、サーバ15から送信されてくる、参照の結果を受信させ、その結果から、電子マネーカード12が正当であるか否かを認証する。電子マネーカード12が正当であると認証された場合、電子マネー認証管理機能86は、リーダライタ制御機能85による電子マネーカード12への金額情報などの書き込みを許可し、手続きはステップS140に進み、電子マネーカード12が正当でないと認証された場合には、手続きはステップS135に戻り、上述した処理が繰り返される。
ステップS140において、リーダライタ制御機能85は、リーダライタ22に近接された電子マネーカード12に、おつりが加えられた金額情報および付与されたポイントが加えられたポイント情報をリーダライタ22に書き込ませて、販売の処理は終了する。すなわち、ステップS140において、リーダライタ制御機能85は、電子マネーカード12に、おつりとして支払う電子マネーを入金し、ポイントを加算する。
ステップS141乃至ステップS143の手続きは、それぞれ、図4のステップS20乃至ステップS22の手続きのそれぞれと同様なので、その説明は省略する。
このように、電子マネーをチャージ(入金)し、ポイントを付与することができる。
なお、電子マネーをチャージ(入金)する電子マネーカード12とは別のカードに、ポイントを加算するようにしてもよい。また、電子マネーを入金する手続きと、ポイントを付与する手続きとを別個に行うようにしてもよい。また、商品を販売した場合に限らず、サービスを提供した場合も、同様にポイントを付与することができる。
さらにまた、おつりの一部を現金で支払い、おつりの残りを電子マネーで支払うようにすることができる。
図12は、販売の処理のさらに他の例を説明するフローチャートである。ステップS151乃至ステップS158の手続きは、それぞれ、図4のステップS11乃至ステップS18の手続きのそれぞれと同様なので、その説明は省略する。
ステップS159において、リーダライタ制御機能85は、リーダライタ22に近接された電子マネーカード12に、おつりの全額を加えた金額情報をリーダライタ22に書き込ませて、販売の処理は終了する。すなわち、ステップS159において、リーダライタ制御機能85は、電子マネーカード12に、おつりの全額の電子マネーを入金する。
ステップS156において、電子マネーが選択さない、すなわち、現金が選択されたと判定された場合、手続きはステップS160に進み、おつり詳細画面の表示の処理が実行される。ステップS160のおつり詳細画面の表示の処理の詳細は、図13のフローチャートを参照して後述する。
ステップS161において、判定機能89は、おつり詳細画面の表示の処理において、電子マネーのみでの支払いが選択されたか否かを判定する。ステップS161において、電子マネーのみでの支払いが選択されたと判定された場合、手続きはステップS157に進み、上述した処理で電子マネーでおつりの全額が支払われる。
ステップS161において、電子マネーのみでの支払いが選択されていないと判定された場合、手続きはステップS162に進み、判定機能89は、おつり詳細画面の表示の処理において、現金のみでの支払いが選択されたか否かを判定する。ステップS162において、現金のみでの支払いが選択されたと判定された場合、手続きはステップS163に進み、おつり支払い制御機能87は、おつり支払い部46を制御して、現金格納部44に格納されている紙幣や硬貨を所定の枚数だけ、おつりの取り出し口に排出させて、現金でおつりの全額を支払い、販売の処理は終了する。
ステップS162において、現金のみでの支払いが選択されていないと判定された場合、手続きはステップS164に進み、おつり支払い制御機能87は、おつり支払い部46を制御して、現金格納部44に格納されている紙幣や硬貨を決定された枚数だけ、おつりの取り出し口に排出させて、決定された枚数の紙幣または硬貨のおつりを支払う。
ステップS165において、リーダライタ制御機能85は、リーダライタ22に、近接された電子マネーカード12から、金額情報およびカード番号を読み出させる。
ステップS166において、電子マネー認証管理機能86は、通信部48を制御して、ネットワーク14を介して、サーバ15にアクセスし、電子マネーカード発行会社の電子マネーデータベース16をカード番号によって参照する。電子マネー認証管理機能86は、通信部48に、ネットワーク14を介して、サーバ15から送信されてくる、参照の結果を受信させ、その結果から、電子マネーカード12が正当であるか否かを認証する。電子マネーカード12が正当であると認証された場合、電子マネー認証管理機能86は、リーダライタ制御機能85による電子マネーカード12への金額情報などの書き込みを許可し、手続きはステップS167に進み、電子マネーカード12が正当でないと認証された場合には、手続きはステップS160に戻り、上述した処理が繰り返される。
ステップS167において、リーダライタ制御機能85は、リーダライタ22に近接された電子マネーカード12に、おつりの残りを加えた金額情報をリーダライタ22に書き込ませて、販売の処理は終了する。すなわち、ステップS167において、リーダライタ制御機能85は、電子マネーカード12に、残りのおつりとして支払う電子マネーを入金する。
次に、図13のフローチャートを参照して、ステップS160における、おつり詳細画面の表示の処理の詳細の例を説明する。ステップS181およびステップS182の手続きは、それぞれ、図6のステップS41およびステップS42の手続きのそれぞれと同様なので、その説明は省略する。
ステップS183において、内訳表示制御機能101は、タッチパネル21のモニタ61に、現金でおつりとして支払う額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数を示すと共に、おつりを電子マネーで受け取るか、現金で受け取るかを選ばせる画面を表示させる。
図14は、モニタ61に表示される、現金でおつりとして支払う額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数を表示すると共に、おつりを電子マネーで受け取るか、現金で受け取るかを選ばせる画面の例を示す図である。図14Aは、9880円のおつりを支払う場合の画面の例を示し、図14Cは、880円のおつりを支払う場合の画面の例を示す。図14Aおよび図14Cに示される画面には、それぞれ、「おつりを電子マネーにチャージする?」などのメッセージと共に、おつりを電子マネーで受け取ることを指示するボタン(図中の「YES」と記載されているボタン)と、おつりを現金で受け取ることを指示するボタン(図中の「NO」と記載されているボタン)とが配置されている。
9880円のおつりを現金で支払う場合、現金格納部44に500円玉および50円玉が格納されてなく、1枚以上の5000円札、4枚以上の1000円札、8枚以上の100円玉、および8枚以上の10円玉が格納されているとき、モニタ61には、図14Aに示されるように、9880円の現金のおつりが、1枚の5000円札、4枚の1000円札、8枚の100円玉、および8枚の10円玉によって支払われることが表示される。
また、880円のおつりを現金で支払う場合、現金格納部44に、500円玉および50円玉が格納されてなく、8枚以上の100円玉および8枚以上の10円玉が格納されているとき、モニタ61には、図14Cに示されるように、880円の現金のおつりが、8枚の100円玉および8枚の10円玉によって支払われることが表示される。
図13に戻り、現金でおつりとして支払う紙幣および硬貨毎の枚数を示すと共に、おつりを電子マネーで受け取るか、現金で受け取るかを選ばせる画面が表示されている、ステップS184において、指示取得機能88は、タッチパネル21のタッチパッド62からの信号を取得することで、おつりを電子マネーで受け取るか、現金で受け取るかの利用者の指示を取得する。
ステップS185において、判定機能89は、タッチパッド62への利用者による操作(例えば、図14Aまたは図14Cの「YES」と記載されているボタンをタッチする操作、または「NO」と記載されているボタンをタッチする操作)から、電子マネーが選択されたか否かを判定する。ステップS185において、電子マネーが選択されたと判定された場合、手続きはステップS186に進み、内訳表示制御機能101は、タッチパネル21のモニタ61に、現金でおつりとして支払う紙幣および硬貨の枚数の変更を受け付ける画面を表示する。ステップS187において、指示取得機能88は、タッチパネル21のタッチパッド62からの信号を取得することで、利用者からの、現金でおつりとして支払う紙幣および硬貨の枚数の変更の指示を取得する。
例えば、9880円のおつりが支払われる場合、内訳表示制御機能101は、図14Bに示されるように、現金のおつりに含まれる、5000円札、1000円札、500円玉、100円玉、50円玉、および10円玉のそれぞれの枚数と、電子マネーで支払われる、5000円札、1000円札、500円玉、100円玉、50円玉、および10円玉のそれぞれの枚数に相当し、その枚数を合わせた金額とを示す画面をモニタ61に表示させる。
例えば、利用者からの、現金でおつりとして支払う紙幣および硬貨の枚数の変更の指示は、モニタ61に図14Bまたは図14Dの画面が表示されている場合に、タッチパッド62に指でタッチしながら、左右方向に指を移動させるものである。より具体的には、図14Bに示される画面が表示されている場合、利用者は、「おつり」との表示の下に配置されている1枚以上の5000円札を示す部分にタッチしながら、「チャージ」との表示の下まで右方向に指を移動させることにより、1枚の5000円札に相当する5000円のおつりをさらに電子マネーで受け取る旨を指示する。
また、逆に、図14Bに示される画面が表示されている場合、利用者は、「チャージ」との表示の下に配置されている1枚以上の500円玉を示す部分にタッチしながら、「おつり」との表示の下まで左方向に指を移動させることにより、現金で受け取るおつりに500円硬貨を1枚追加する旨を指示する。
さらに、図14Dに示される画面が表示されている場合、利用者は、「おつり」との表示の下に配置されている1枚以上の100円玉を示す部分にタッチしながら、「チャージ」との表示の下まで右方向に指を移動させることにより、1枚の100円玉に相当する100円のおつりをさらに電子マネーで受け取る旨を指示する。
さらにまた、図14Dに示される画面が表示されている場合、利用者は、「チャージ」との表示の下に配置されている1枚以上の10円玉を示す部分にタッチしながら、「おつり」との表示の下まで左方向に指を移動させることにより、現金で受け取るおつりに10円硬貨を1枚追加する旨を指示する。
このような操作を繰り返すことにより、利用者は、現金でおつりとして支払う紙幣および硬貨毎の枚数と、電子マネーで受け取る金額とを指示することができる。例えば、880円のおつりを受け取る場合、コインロッカーに使用する300円を3枚の100円玉で受け取り、残りの580円を電子マネーとして入金することができる。
ステップS188において、判定機能89は、タッチパネル21のタッチパッド62からの信号を取得することで、「チャージ」との表示または「おつり」との表示の部分にタッチされたか否かなどにより、紙幣または硬貨の枚数が決定されたか否かを判定する。
ステップS188において、利用者が、タッチパッド62に指でタッチしながら、左右方向に指を移動させて、紙幣または硬貨の枚数を指示するなどして、紙幣または硬貨の枚数が決定されていないと判定された場合、手続きはステップS189に進み、内訳変更機能90は、タッチパネル21のタッチパッド62への利用者による操作に応じて、現金でおつりとして支払う額面毎の紙幣および硬貨のそれぞれの枚数を変更する。ステップS189の後、手続きはステップS186に戻り、上述した処理が繰り返される。
ステップS188において、紙幣または硬貨の枚数が決定されたと判定された場合、実質的に、おつりを現金のみで支払うことが選択されたか、おつりを電子マネーのみで支払うことが選択されたか、またはおつりの一部を電子マネーで支払い、おつりの残りを現金で支払うことが選択されたので、おつり詳細画面の表示の処理は終了する。
ステップS185において、電子マネーが選択されていないと判定された場合、おつりを現金のみで支払うことが選択されたので、おつり詳細画面の表示の処理は終了する。
このように、おつりの一部を現金で支払い、おつりの残りを電子マネーで支払うようにすることができ、この場合、額面毎の紙幣または硬貨のそれぞれの枚数を利用者の指示に応じて変更することができる。
従って、利用者は、おつりとして受け取る額面毎の紙幣または硬貨の枚数を知り、希望に応じて、おつりを電子マネーまたは現金で受け取ることができる。
その結果、利用者に、おつりを電子マネーで受け取ることを勧めることができる。また、利用者は、期待した枚数の硬貨と、期待した枚数の紙幣とでおつりを受け取ることができる。さらに、小銭や紙幣がかさばるのを防ぐことができる。
なお、投入された現金を取得すると説明したが、現金に限らず、電子マネー、プリペイドカード、または代用貨幣(トークン)などにより、商品またはサービスの代金の支払いを受けるようにしてもよい。
このように、機器が格納している額面毎の紙幣または硬貨の枚数を取得し、おつりの金額を計算し、おつりとして支払う額面毎の紙幣または硬貨の枚数を示すと共に、おつりを電子マネーで支払うか否かを選択させる画面を表示させ、画面が表示されている場合の利用者の操作に応じて、おつりを電子マネーで支払うか否かを判定するようにした場合には、利用者が、おつりの額面毎の紙幣または硬貨の枚数を知ることができ、これを知った上で、電子マネーまたは現金での当該おつりの支払いを選択することができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。