JP5601841B2 - フラットスラブ構造、フラットスラブ構造を備えた構造物 - Google Patents

フラットスラブ構造、フラットスラブ構造を備えた構造物 Download PDF

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Description

本発明は、フラットスラブ構造、フラットスラブ構造を備えた構造物に関する。
特許文献1に示すように、フラットスラブ構造は、床版、柱、及び柱の上部に設けられ床版を支持する支板で構成されることが多い。梁がないことから、高さ方向の空間が有効に利用できるという長所を有する。
しかし、梁がないため、ラーメン構造や耐力壁と併用して、フラットスラブ構造の床版に地震時の大きな水平力が加わらないようにする必要がある。このため、建物外周部の壁面に十分な開口面積の窓が設けられず、また、階高がラーメン構造部分の天井高さにより決まってしまう。更に、耐力壁を併用する場合にプランの柔軟性が低くなる。
特許文献1のフラットスラブの施工方法によれば、施工性は改良される。しかし、水平力に対する剛性の増加は期待できない。
特開平6−81470号公報
本発明は、上記事実に鑑み、フラットスラブの水平力に対する剛性を増加させることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係るフラットスラブ構造は、床版と、前記床版の下面に配置された柱と、隣接する2本の前記柱に跨って設けられ、前記床版を支持する支板と、を有し、前記支板同士は連接されていないことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、床版を支持する支板が、隣接する柱に跨って設けられている。これにより、柱と支板でラーメン構造が形成され、地震時の水平力をラーメン構造が負担することができ、フラットスラブの水平力に対する剛性が増加する。
請求項2に記載の発明に係るフラットスラブ構造は、床版と、柱と、隣接する前記柱に跨って設けられ、前記床版を支持する支板と、を有し、前記支板の平面形状は、円形、多角形、又はL字形であり、前記支板は、3本以上の前記柱に跨っており、前記支板と前記柱で形成されるラーメン構造が、平面視で互いに交差することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、円形、多角形、又はL字形の支板が3本以上の柱を跨いで設けられ、支板と柱でラーメン構造が形成されている。このとき、1つのラーメン構造を形成する柱の中心を結ぶ線が、他のラーメン構造を形成する柱の中心を結ぶ線と平面視で交差している。
これにより、交差する方向に設けられたラーメン構造に、2方向からの水平荷重を負担させることができ、フラットスラブの水平力に対する剛性が増加する。
請求項3に記載の構造物は、請求項1又は請求項2に記載のフラットスラブ構造を有している。
これにより、フラットスラブ構造を備えた構造物の水平力に対する剛性を増加させることができる。
本発明は、上記構成としてあるので、フラットスラブの水平力に対する剛性を増加させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るフラットスラブ構造の基本構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るフラットスラブ構造の曲げモーメント特性を示す図である。 従来のフラットスラブ構造の曲げモーメント特性を示す図である。 従来のフラットスラブ構造の基本構成を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るフラットスラブ構造の他の実施例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るフラットスラブ構造の他の実施例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係るフラットスラブ構造の他の実施例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るフラットスラブ構造の基本構成を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るフラットスラブ構造の他の実施例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る構造物の基本構成を示す図である。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、第1の実施の形態に係るフラットスラブ構造10は、建物18の上下階を仕切るスラブがフラットスラブ14とされ、フラットスラブ14の下部には梁が設けられていない。フラットスラブ14は鉄筋コンクリート製とされ、フラットスラブ14は、建物18の外周でありY軸方向に配置された柱20と、柱20に挟まれX軸方向に配置された柱12、13で支持されている。
柱12、13、20は、いずれも鉄筋コンクリート製で同じ外形寸法dに形成されている。柱12、13の頭部には支板16が設けられ、支板16がフラットスラブ14を支持している。
支板16は鉄筋コンクリートで、柱12、13、20の外形寸法dより大きい幅D1、長さL1、厚さH1に形成され、X軸方向に隣接する柱12、13に跨り、柱12、13の頭部との接合が剛接合とされている。
これにより、2本の柱12、13及び支板16で門形ラーメンが構成され、X軸方向の剛性を増加させている。
柱20の間には、Y軸方向に外壁22が設けられ、地震時のY軸方向の水平力を負担している。一方、建物18のX軸方向には外壁は設けられていない。
しかし、建物18のX軸方向には門形ラーメンが構築され、地震時のX方向の水平力を負担する。この結果、フラットスラブ14の水平力に対する剛性を増加させることができる。また、門形ラーメンが構築されることで、建物18の外壁を耐力壁としたり、ラーメン構造とする等の剛性を増加させる手段と併用しなくしても、フラットスラブ14の使用が可能となる。
具体的には、図2に示すように、任意の1フロア分を取り出した立面図に重ねて記載した曲げモーメント図において、建物18にX方向の水平力Pが作用したとき、門形ラーメンが構成されている柱12、柱13が負担できる曲げモーメントは、特性28となる。即ち、最大曲げモーメント値M1まで負担できる。
また、門形ラーメンが構成されている支板16、及び支板16の上部のフラットスラブ14が負担できる曲げモーメントは特性29となり、同じく、最大曲げモーメント値M1まで負担できる。
なお、下部に支板16が設けられていない範囲のフラットスラブ14における曲げモーメントは、特性30となる。
これに対し、図3に示すように、支板24同士を連接せずに独立させた、従来のフラットスラブ14の構成においては、柱12、13の上にそれぞれ支板24が独立して設けられ、X方向に門形ラーメンは構成されていない。支板24の外形寸法D2は、柱dの寸法より大きく、支板24がそれぞれ独立してX軸方向の力Pに抵抗する。
具体的には、図3の建物18の一部を取り出した立面図に、重ねて表示したモーメント図で示したように、X軸方向に力Pが作用した場合、柱12、13が負担できる曲げモーメントは、特性32となる。また、柱12、13の間のフラットスラブ14が負担できる曲げモーメントは、特性33となる。そして、いずれも最大曲げモーメント値M2まで負担できる。また、柱12、13の間以外のフラットスラブ14が負担できる曲げモーメントも、特性33となる。
ここに、従来のフラットスラブ14の構成において負担できる曲げモーメントの値M2は、ラーメン構造とされていないため、ラーメン構造とされている上述した曲げモーメントの値M1より小さい。
この結果、図4に示すように、フラットスラブ14を採用する従来の建物54は、開口面積の不足を犠牲にし、X軸方向の外周にも耐力壁23を設け、X方向に作用する水平力に対する強度を確保していた。更に、必要に応じて開口部52をラーメン構造としていた。
図5に、他の実施の形態のフラットスラブ構造36を示す。支板26をX軸方向に外壁22まで延長させ、2本の柱12、13を跨ぐのみでなく、両側の外周の柱20を含めた4本の柱を連続して跨ぐ構成としている。
これにより、柱12、13と支板26の間のみでなく、柱12、20と支板26及び柱13、20と支板26の間の間で、それぞれ門形ラーメンを構成することができる。この結果、X軸方向の水平力に対する剛性をより強くできる。
また、ラーメン構造として要求される強度に応じて、柱12、13及びそのいずれかと隣接する柱20からなる3本の柱を支板27が跨ぐ構成としてもよい。更に、柱12、20を跨いで支板25を設けてもよく、柱13、20を跨いで支板25を設けてもよい。
図6に、他の実施の形態のフラットスラブ構造37を示す。フラットスラブ構造37は、柱12、13の間をX軸方向に跨ぐ支板16と、柱12、12の間をY軸方向に跨ぐ支板38と、柱13、13の間をY軸方向に跨ぐ支板39を有する構成である。これにより、X軸方向のみならず、Y軸方向の剛性も強くすることができる。
即ち、交差する2方向の剛性を高めるために、同じ建物18の内部でも、交差する2方向に複数の柱を跨いで、支板を設けることができる。
なお、本実施の形態においては、柱12、13及び20はすべて同じ外形寸法dとして例示したが、それぞれの柱が異なる外形寸法であってもよい。また、柱12、13及び20の断面形状は正方形で説明したが、それぞれの柱形状は正方形に限定されることはなく、図7(A)に例示するように柱62、63の断面形状を円形としてもよい。また、図7(B)に例示するように柱64、65の断面形状を扁平な四角形としてもよい。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態のフラットスラブ構造40は、図8(A)に示すように、支板42はL字形に形成され3本の柱12、13、13の頭部に跨って設けられている。即ち、X軸方向に隣接する柱12、13と、Y軸方向に隣接する柱13、13に同時に跨っている。
このとき、X軸方向に隣接する柱12、13の中心を結ぶ線K1と、Y軸方向に隣接する柱13、13の中心を結ぶ線K2が交差している。
これにより、X軸方向に隣接する柱12、13と支板42で構成される門形ラーメン(図8(B))により、X軸方向の水平力に対する剛性を強くすることができる。また、Y軸方向に隣接する柱13、13と支板42で構成される門形ラーメン(図8(C))により、Y軸方向の水平力に対する剛性を強くすることができる。
他の構成は、第1の実施の形態と同じであり、詳細な説明は省略する。
他の応用例のフラットスラブ構造48を図9(A)に示す。支板44は、多角形(六角形)に形成され、3本の柱12、13、15の頭部に跨って設けられている。そして、X軸方向に隣接する柱12、13の中心を結ぶ線K1と、千鳥配置とされY軸方向に隣接する柱13、15の中心を結ぶ線K2が交差している。
これにより、X軸方向に隣接する柱12、13と支板44で構成される門形ラーメンと、線K2方向に隣接する柱13、15と支板44で構成される門形ラーメンにより、X軸方向、及び線K2方向の水平力に対する剛性を強くすることができる。
また、他の応用例のフラットスラブ構造50は、図9(B)示すように、支板46は円形とされ、4本の柱12、13、12、13に跨っている。X軸方向に隣接する柱12、13の中心を結ぶ2本の線K1と、Y軸方向に隣接する柱12、13の中心を結ぶ2本の線K2が、それぞれ交差している。
この結果、柱12、12と支板46で構成されるラーメン構造、及びこれに交差する方向に設けられた柱12、13と支板46で構成されるラーメン構造に、2方向からの水平荷重を負担させることができ、フラットスラブ14の水平力に対する剛性を強くすることができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係る構造物60は、図10に示すように、上下階が鉄筋コンクリート製のフラットスラブ14で区画されている。そして、フラットスラブ14は、構造物60のY軸方向の外周部に連続して設けられた柱20と、柱20の間に設けられた内部の柱12、13で支持されている。構造物60のY軸方向には、柱20の間に外壁22が設けられ、Y軸方向の地震時の水平力を負担する。
柱12、13の頭部には、X軸方向に隣接する柱12、13に跨って鉄筋コンクリート製の支板16が設けられ、柱12、13の頭部と支板16の接合が剛接合とされている。これにより、柱12、13及び支板16で門形ラーメンが形成され、X軸方向の地震時の水平力を負担する。
この結果、フラットスラブ14を備え、水平力に対する剛性を増加させた構造物60を提供できる。
10 フラットスラブ構造
12 柱
13 柱
14 フラットスラブ(床版)
16 支板
20 外周の柱
42 支板(L字形)
44 支板(多角形)
46 支板(円形)
60 建物(構造物)

Claims (3)

  1. 床版と、
    前記床版の下面に配置された柱と、
    隣接する2本の前記柱に跨って設けられ、前記床版を支持する支板と、
    を有し、
    前記支板同士は連接されていないフラットスラブ構造。
  2. 床版と、
    柱と、
    隣接する前記柱に跨って設けられ、前記床版を支持する支板と、
    を有し、
    前記支板の平面形状は、円形、多角形、又はL字形であり、前記支板は、3本以上の前記柱に跨っており、前記支板と前記柱で形成されるラーメン構造が、平面視で互いに交差するフラットスラブ構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のフラットスラブ構造を備えた構造物。
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