JP5601461B2 - ケーブル接続箱の密閉構造体 - Google Patents
ケーブル接続箱の密閉構造体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5601461B2 JP5601461B2 JP2010206230A JP2010206230A JP5601461B2 JP 5601461 B2 JP5601461 B2 JP 5601461B2 JP 2010206230 A JP2010206230 A JP 2010206230A JP 2010206230 A JP2010206230 A JP 2010206230A JP 5601461 B2 JP5601461 B2 JP 5601461B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- packing
- cable
- trapezoidal
- inclined surface
- tightening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Cable Accessories (AREA)
Description
この密閉構造体におけるパッキングは、締付金具によってケーブルと接続管との間に押し込められて、ケーブルと接続管に圧着している。特に、締付金具は、ケーブル側に向けた傾斜面をパッキングに押し付けているので、パッキングの内面がケーブルの表面に強く圧着した状態で、ケーブルと接続管の間を密閉している。
電力ケーブルを接続管で被覆してなるケーブル接続箱における、電力ケーブルと接続管の間を密閉する密閉構造体であって、
前記電力ケーブルの外周面に密着するケーブル側パッキングと、
前記ケーブル側パッキングと前記接続管との間に介装され、前記ケーブル側パッキングと密接する内面が、前記接続管と密接する外面よりも幅が広い台形パッキングと、
前記電力ケーブル側に向けた第1傾斜面を有し、その第1傾斜面を前記台形パッキングの一方の傾斜面と当接させる第1締付部材と、
前記電力ケーブル側に向けた第2傾斜面を有し、その第2傾斜面を前記台形パッキングの他方の傾斜面と当接させる第2締付部材と、
前記台形パッキングの一方の傾斜面と前記第1傾斜面とが密着するように、前記第1締付部材を前記台形パッキングに向けて弾性的に付勢する付勢部材と、
前記台形パッキングの他方の傾斜面と前記第2傾斜面とが密着するように、前記第2締付部材を前記台形パッキングに向けて押し付ける押付部材と、
前記第1締付部材又は第2締付部材と前記接続管との間に挟持されて、前記第1締付部材又は第2締付部材と前記接続管に圧着する環状のシール部材と、
を備えることを特徴とする。
このケーブル接続箱の密閉構造体において、台形パッキングが第1締付部材の第1傾斜面と第2締付部材の第2傾斜面とに挟まれるように締め付けられて、台形パッキングの内面がケーブル側パッキングと密接し、台形パッキングの外面が接続管と密接するようになっているので、電力ケーブルと接続管の間をケーブル側パッキングと台形パッキングとで密閉することができる。
さらに、このケーブル接続箱の密閉構造体は、第1締付部材又は第2締付部材と接続管に圧着する環状のシール部材を備えているため、ケーブル側パッキング及び台形パッキングとシール部材とが協働して、密閉構造体の密閉性能を向上させることができる。
前記ケーブル側パッキングと前記接続管との間に、前記第1締付部材、前記台形パッキング、前記第2締付部材の順に押し込み、前記台形パッキングを前記第1締付部材と前記第2締付部材で締め付けている。
そして、台形パッキングよりも奥に押し込む第1締付部材でなく、ケーブル側パッキングと接続管の間に押し込む程度(深さ)が比較的短くて浅い、第2締付部材に環状のシール部材を取り付けるようにすることで、第1締付部材と台形パッキングと第2締付部材の組み付けを行いやすくして、密閉構造体の組み付け作業を効率的に行うことを可能にしている。
このケーブル接続箱3における電力ケーブル1と接続管2の間には、絶縁油を収容しており、その絶縁油がケーブル接続箱3から漏れ出ないように、密閉構造体100が接続管2の端部で、電力ケーブル1と接続管2の間を密閉している。
接続管2は、例えば、銅製の円筒管2aと、円筒管2aの端部に一体に設けられている封止管部2bとを備えている。この封止管部2bは、密閉構造体100のバネユニット50を支持するガイド部2cと、密閉構造体100の締付ユニット60を取り付けるための締付ボルト62を螺入する螺子穴2dを有している。
また、パッキング固定具11aは、ケーブルと交差する方向に延在する固定フランジ部13と、その固定フランジ部13に螺着している固定ボルト14を備えている。この固定ボルト14で固定フランジ部13と封止管部2bを締結することで、パッキング固定具11aを介して接続管2を電力ケーブル1に固定することができる。
また、この台形パッキング20の内面の縁から外面の縁に亘るテーパー状の面は、それぞれ電力ケーブル1とは反対側にその面を向けた傾斜面になっている。
この第1締付部材30は、ケーブル側パッキング10と接続管2(封止管部2b)との間に介装されている。
そして、第1締付部材30は、バネユニット50によって台形パッキング20側に付勢されて、第1締付部材30の第1傾斜面31と台形パッキング20の一方の傾斜面とが密着するようになっており、相対的に第1締付部材30が台形パッキング20を押圧する構造を成している。
この第2締付部材40は、ケーブル側パッキング10と接続管2(封止管部2b)との間に介装されている。
そして、第2締付部材40は、締付ユニット60によって台形パッキング20側に押し付けられて、第2締付部材40の第2傾斜面41と台形パッキング20の他方の傾斜面とが密着するようになっており、相対的に第2締付部材40が台形パッキング20を押圧する構造を成している。
軸部材51は、その軸方向に進退可能に軸部材51の一端をガイド部2cに挿通しており、他端が第1締付部材30の基面の孔部30aに嵌入している。この軸部材51が第1締付部材30の移動に伴いガイド部2cで進退することに応じて、第1締付部材30と封止管部2bとの間で、複数の皿バネ52が弾性変形するようになっている。
そして、弾性変形して縮んだ皿バネ52が復元する反発力によって、バネユニット50が第1締付部材30を台形パッキング20に向けて弾性的に付勢する。そして、バネユニット50は、台形パッキング20の一方の傾斜面に第1傾斜面31が密着するように、第1締付部材30を台形パッキング20に向けて弾性的に押圧する。
締付ボルト62は、ボルト用ねじ穴61aを通じて、封止管部2bの螺子穴2dに螺合しており、締付ボルト62が締付フランジ61を接続管2に締結している。接続管2(封止管部2b)に取り付けた締付フランジ61は、ケーブル側パッキング10と封止管部2bとの間に介装されている第2締付部材40が、その間から抜け出ないように第2締付部材40の基面に当接している。その締付フランジ61におけるビス用ねじ穴61bは、第2締付部材40に対応する位置にあって、そのビス用ねじ穴61bに螺着している締付ビス63が、第2締付部材40の基面に接触可能になっている。
そして、締付ユニット60の締付ビス63を第2締付部材40に向けて螺入することで、締付ビス63が第2締付部材40を台形パッキング20に向けて押し付ける。そして、締付ユニット60は、台形パッキング20の他方の傾斜面に第2傾斜面41が密着するように、第2締付部材40を台形パッキング20に向けて押圧する。
なお、第2締付部材40の外周面にOリング70を取り付けているため、第2締付部材40をケーブル側パッキング10と封止管部2bの間に押し込む際にOリング70に起因する摩擦抵抗がかかるので、第2締付部材40は第1締付部材30に比べて押し込み難いことがある。
但し、台形パッキング20よりも奥に挿し込む第1締付部材30にOリング70を取り付けていると、Oリング70に起因する摩擦抵抗の作用のために、その第1締付部材30をバネユニット50に突き当てるまで挿し込む作業に時間がかかってしまい、組み付け作業効率が悪化してしまう恐れがある。また、第1締付部材30の押し込みが中途半端になる作業管理上の懸念がある。
そこで、ケーブル側パッキング10と封止管部2bの間に挿し込む程度(深さ)が比較的短くて浅い、第2締付部材40にOリング70を取り付けた方が、密閉構造体100の組み付け作業の作業効率の点から好ましいので、Oリング70を第2締付部材40に取り付けている。
さらに、図1に示すように、固定ボルト14で固定フランジ部13と封止管部2bを締結することで、電力ケーブル1と接続管2の間を密閉する密閉構造体100が組みあがる。
この第1締付部材30と第2締付部材40とで挟まれて加圧された台形パッキング20の内面がケーブル側パッキング10に圧着するとともに、その台形パッキング20の外面が封止管部2bに圧着することで、台形パッキング20によるオイルシールがなされる。
特に、電力ケーブル1側に向けた第1傾斜面31と第2傾斜面41とで挟まれて締め付けられた台形パッキング20は、それら傾斜面31,41に倣って、その内面がケーブル側パッキング10により強く圧着するようになっているので、台形パッキング20の内面側のオイルシール性は安定している。更に、台形パッキング20の内面の幅が広いため、より良好なオイルシール性能を奏する。
一方、第2締付部材40の外周面にOリング70を取り付けているため、台形パッキング20の外面側のオイルシール性を、Oリング70によるオイルシール性で補償することができる。そして、台形パッキング20の外面とOリング70の協働によって、良好なオイルシール性能を奏する。
特に、長期的な使用に伴い台形パッキング20の弾性力が低下した場合、台形パッキング20が封止管部2bに圧着する面圧が低下し、台形パッキング20の外面側のオイルシール性が悪化してしまうことがあっても、Oリング70によるオイルシール性が付加されているので、密閉構造体100としてのオイルシール性を維持することができる。
なお、台形パッキング20の内面はケーブル側パッキング10に対してより強く圧着するようになっており、当初の面圧が比較的高いので、台形パッキング20の弾性力が低下しても、台形パッキング20の内面側のオイルシール性に異常が生じることはほとんどない。
また、封止管部2bの内周面側に凹溝を設けここにOリングを挿入し、そのOリングが第2締付部材40と第1締付部材30の少なくとも一方に圧着して、封止管部2bと第2締付部材40の間、または封止管部2bと第1締付部材30の間に密着するようにしてもよい。
2 接続管
2a 円筒管
2b 封止管部
3 ケーブル接続箱
10 ケーブル側パッキング
20 台形パッキング
30 第1締付部材
31 第1傾斜面
40 第2締付部材
41 第2傾斜面
50 バネユニット
51 軸部材
52 皿バネ(付勢部材)
60 締付ユニット
61 締付フランジ
62 締付ボルト
63 締付ビス(押付部材)
70 Oリング(シール部材)
100 ケーブル接続箱の密閉構造体
Claims (2)
- 電力ケーブルを接続管で被覆してなるケーブル接続箱における、電力ケーブルと接続管の間を密閉する密閉構造体であって、
前記電力ケーブルの外周面に密着するケーブル側パッキングと、
前記ケーブル側パッキングと前記接続管との間に介装され、前記ケーブル側パッキングと密接する内面が、前記接続管と密接する外面よりも幅が広い台形パッキングと、
前記電力ケーブル側に向けた第1傾斜面を有し、その第1傾斜面を前記台形パッキングの一方の傾斜面と当接させる第1締付部材と、
前記電力ケーブル側に向けた第2傾斜面を有し、その第2傾斜面を前記台形パッキングの他方の傾斜面と当接させる第2締付部材と、
前記台形パッキングの一方の傾斜面と前記第1傾斜面とが密着するように、前記第1締付部材を前記台形パッキングに向けて弾性的に付勢する付勢部材と、
前記台形パッキングの他方の傾斜面と前記第2傾斜面とが密着するように、前記第2締付部材を前記台形パッキングに向けて押し付ける押付部材と、
前記第1締付部材又は第2締付部材と前記接続管との間に挟持されて、前記第1締付部材又は第2締付部材と前記接続管に圧着する環状のシール部材と、
を備えることを特徴とするケーブル接続箱の密閉構造体。 - 前記シール部材は、前記第2締付部材の外周面側に備えられており、
前記ケーブル側パッキングと前記接続管との間に、前記第1締付部材、前記台形パッキング、前記第2締付部材の順に押し込み、前記台形パッキングを前記第1締付部材と前記第2締付部材で締め付けていることを特徴とする請求項1に記載のケーブル接続箱の密閉構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010206230A JP5601461B2 (ja) | 2010-09-15 | 2010-09-15 | ケーブル接続箱の密閉構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010206230A JP5601461B2 (ja) | 2010-09-15 | 2010-09-15 | ケーブル接続箱の密閉構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012065411A JP2012065411A (ja) | 2012-03-29 |
JP5601461B2 true JP5601461B2 (ja) | 2014-10-08 |
Family
ID=46060572
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010206230A Active JP5601461B2 (ja) | 2010-09-15 | 2010-09-15 | ケーブル接続箱の密閉構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5601461B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108306245A (zh) * | 2017-12-25 | 2018-07-20 | 北京航天计量测试技术研究所 | 一种通过密封接头实现电缆外屏蔽接壳的结构件 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS488690U (ja) * | 1971-06-10 | 1973-01-31 | ||
JPH0464937U (ja) * | 1990-10-15 | 1992-06-04 | ||
JPH09191551A (ja) * | 1996-01-05 | 1997-07-22 | Hitachi Cable Ltd | パッキンシール式無鉛工法 |
JPH11113156A (ja) * | 1997-10-03 | 1999-04-23 | Hitachi Cable Ltd | 電力ケーブル用接続箱 |
JP2000069657A (ja) * | 1998-08-20 | 2000-03-03 | Fujikura Ltd | Ofケーブル接続部 |
-
2010
- 2010-09-15 JP JP2010206230A patent/JP5601461B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012065411A (ja) | 2012-03-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2010220195B2 (en) | Shielding braid termination for a shielded electrical connector | |
RU2383091C2 (ru) | Кабельный соединитель для коаксиального кабеля и способ крепления такого кабельного соединения | |
JP4163957B2 (ja) | ケーブルグランドアセンブリ | |
JP6086381B2 (ja) | コネクタ構造 | |
US7544105B2 (en) | Cable and cable connection assembly | |
US8431837B2 (en) | Waterproof jacket assembly and communication device employing the same | |
EP3174165B1 (en) | Cable connector | |
JP2005123195A (ja) | 改善されたケーブルシール部を備えたプラグケーシング | |
CN110364984B (zh) | 海缆固定装置 | |
JPWO2009075192A1 (ja) | 電蝕防止構造及び導波管連結構造 | |
JP5601461B2 (ja) | ケーブル接続箱の密閉構造体 | |
JP2011185294A (ja) | シール部材及びシール構造 | |
US8052490B2 (en) | Device for electrically conductive contacting a pipe | |
KR101428771B1 (ko) | 케이블 그랜드 | |
JP5251551B2 (ja) | ケーブルコネクタ | |
JP2005050810A (ja) | 差込みコネクタ | |
CN209786301U (zh) | 一种射频连接器 | |
JP2005142472A (ja) | 電気機器収納箱における電線貫通部の防水構造 | |
WO2020087279A1 (en) | Power connector | |
US10250026B2 (en) | High voltage joint | |
CN219041365U (zh) | 电缆金属护套断口密封装置 | |
WO2016203645A1 (ja) | 防水装置、防水栓、および固定部材 | |
JP2012050217A (ja) | ケーブル接続箱及びその管理方法 | |
WO2010094978A1 (en) | Insulating member | |
KR101810241B1 (ko) | 탄성 가요성 블록을 이용한 유밀 구조를 가진 종단 접속함 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130906 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140529 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140722 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140805 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5601461 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |