JP5598801B2 - レーザーダイシング方法、チップの製造方法およびレーザー加工装置 - Google Patents
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Description
[1]互いに交差する第1分割予定ラインおよび第2分割予定ラインに沿って結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインおよび前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に損傷を形成する損傷形成工程と、前記レーザー光を照射された前記結晶基板に引張力を加えるエキスパンド工程と、を含み、前記損傷形成工程は、前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板に損傷を形成する第1工程と、前記第1工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に損傷を形成する第2工程と、前記第2工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を再度照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に再度損傷を形成する第3工程と、を含み、前記第2工程で形成する損傷の深さは、前記第1工程および前記第3工程で形成する損傷の深さよりも浅く、前記結晶基板は、前記損傷形成工程または前記エキスパンド工程において分割される、レーザーダイシング方法。
[2]前記第2工程で形成する損傷の深さは、前記結晶基板の厚みの5〜50%の範囲内であり、前記第1工程および前記第3工程で形成する損傷の深さは、前記結晶基板の厚みの70%以上である、[1]に記載のレーザーダイシング方法。
[3]前記結晶基板は、前記損傷形成工程において分割される、[1]または[2]に記載のレーザーダイシング方法。
[4]前記結晶基板は、前記エキスパンド工程において分割される、[1]または[2]に記載のレーザーダイシング方法。
[5]前記損傷形成工程と前記エキスパンド工程との間に、前記結晶基板に折曲力を加えて前記結晶基板を分割するブレーク工程を含まない、[1]〜[4]のいずれか一項に記載のレーザーダイシング方法。
[6]互いに交差する第1分割予定ラインおよび第2分割予定ラインに沿って結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインおよび前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に損傷を形成する損傷形成工程と、前記レーザー光を照射された前記結晶基板に引張力を加えるエキスパンド工程と、を含み、前記損傷形成工程は、前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板に損傷を形成する第1工程と、前記第1工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に損傷を形成する第2工程と、前記第2工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を再度照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に再度損傷を形成する第3工程と、を含み、前記第2工程において、前記レーザー光の集光点は、前記結晶基板の表面〜前記結晶基板の表面から上方100μmの範囲内に位置し、前記第1工程および前記第3工程において、前記レーザー光の集光点は、前記結晶基板の表面よりも下方に位置し、前記結晶基板は、前記損傷形成工程または前記エキスパンド工程において分割される、レーザーダイシング方法。
[7]前記レーザー光は、パルスレーザー光であり、前記第2工程における前記レーザー光のピークパワー密度は、1.6×108〜1.6×109W/cm2の範囲内であり、前記第1工程および前記第3工程における前記レーザー光のピークパワー密度は、2.0×109W/cm2以上である、[6]に記載のレーザーダイシング方法。
[8]前記結晶基板は、前記損傷形成工程において分割される、[6]または[7]に記載のレーザーダイシング方法。
[9]前記結晶基板は、前記エキスパンド工程において分割される、[6]または[7]に記載のレーザーダイシング方法。
[10]前記損傷形成工程と前記エキスパンド工程との間に、前記結晶基板に折曲力を加えて前記結晶基板を分割するブレーク工程を含まない、[6]〜[9]のいずれか一項に記載のレーザーダイシング方法。
[11][1]〜[10]のいずれか一項に記載のレーザーダイシング方法を用いて結晶基板を分割してチップを製造する、チップの製造方法。
[12]レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光を結晶基板に照射する光学系と、前記光学系および前記結晶基板の少なくとも一方を移動させて、前記光学系と前記結晶基板とを相対的に移動させる駆動部と、を有し、互いに交差する第1分割予定ラインおよび第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインおよび前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に損傷を形成する、レーザー加工装置であって、前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板に損傷を形成する第1工程と、前記第1工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に損傷を形成する第2工程と、前記第2工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を再度照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に再度損傷を形成する第3工程と、を含む損傷形成工程により前記結晶基板に損傷を形成し、前記第2工程で形成する損傷の深さは、前記第1工程および前記第3工程で形成する損傷の深さよりも浅い、レーザー加工装置。
[13]レーザ光を出射するレーザ光源と、前記レーザ光を結晶基板に照射する光学系と、前記光学系および前記結晶基板の少なくとも一方を移動させて、前記光学系と前記結晶基板とを相対的に移動させる駆動部と、を有し、互いに交差する第1分割予定ラインおよび第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインおよび前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に損傷を形成する、レーザー加工装置であって、前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板に損傷を形成する第1工程と、前記第1工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に損傷を形成する第2工程と、前記第2工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を再度照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に再度損傷を形成する第3工程と、を含む損傷形成工程により前記結晶基板に損傷を形成し、前記第2工程において、前記レーザー光の集光点は、前記結晶基板の表面〜前記結晶基板の表面から上方100μmの範囲内に位置し、前記第1工程および前記第3工程において、前記レーザー光の集光点は、前記結晶基板の表面よりも下方に位置する、レーザー加工装置。
本発明に係るレーザーダイシング方法は、互いに交差する分割予定ラインに沿って結晶基板にレーザー光を照射して結晶基板に損傷を形成する損傷形成工程と、レーザー光を照射された結晶基板に引張力を加えるエキスパンド工程とを含む。結晶基板は、損傷形成工程またはエキスパンド工程のいずれかにおいて分割される。後述するように、本発明に係るレーザーダイシング方法は、損傷形成工程において、所定の順序でレーザー光を照射することを特徴とする。
損傷形成工程では、互いに交差する第1分割予定ラインおよび第2分割予定ラインに沿って結晶基板にレーザー光を照射して、第1分割予定ラインおよび第2分割予定ラインに沿って結晶基板に損傷を形成する(図1Aおよび図1B参照)。
エキスパンド工程では、損傷形成工程において損傷を形成された結晶基板に引張力を加える(図1C参照)。前述のとおり、「引張力を加える」とは、基板面に対して略平行方向の力を加えることを意味する。結晶基板が損傷形成工程で分割されている場合は、エキスパンド工程により、分割されたチップ間の間隔が拡げられる。一方、結晶基板が損傷形成工程で分割されていない場合は、エキスパンド工程により、損傷を起点として結晶基板が分割され、同時に分割されたチップ間の間隔が拡げられる。
本発明に係るレーザー加工装置は、本発明に係るレーザーダイシング方法の損傷形成工程に用いられる装置である。すなわち、本発明に係るレーザー加工装置は、互いに交差する第1分割予定ラインおよび第2分割予定ラインに沿って結晶基板にレーザー光を照射して、第1分割予定ラインおよび第2分割予定ラインに沿って結晶基板に損傷を形成する装置である。
実施例1では、本発明に係るレーザーダイシング方法により、クラックの発生を抑制しつつ、損傷形成工程およびエキスパンド工程のみでSiC基板を分割できることを示す。
加工例1では、図5に示される手順でSiC基板を分割した。まず、互いに平行な4本の第1分割予定ラインに沿って加工条件2でパルスレーザー光を照射した(図5A参照)。これにより、第1分割予定ラインに沿って外見上の幅45μm、深さ150μm(基板厚みに対して100%)の深い損傷が形成された(図7A参照)。次に、第1分割予定ラインに直交する、互いに平行な4本の第2分割予定ラインに沿って加工条件1でパルスレーザー光を照射した(図5B参照)。これにより、第2分割予定ラインに沿って外見上の幅15μm、深さ60μm(基板厚みに対して40%)の浅い損傷が形成された(図7B参照)。次に、第2分割予定ラインに沿って加工条件2で再度パルスレーザー光を照射した(図5C参照)。これにより、第2分割予定ラインに沿って外見上の幅45μm、深さ150μm(基板厚みに対して100%)の深い損傷が形成された(図7A参照)。最後に、SiC基板の裏面に貼付されたダイシングテープを均等に引き伸ばして、SiC基板を分割予定ラインに沿って分割(チップ化)した。なお、上記の説明における「外見上の幅」とは、加工後の基板を平面視したときに黒く見えるライン(損傷と損傷周囲のデブリを含む)の幅を意味する。したがって、上記「外見上の幅」の数値と、図7A,Bに示される写真における損傷の幅とは、一致しない。
加工例2では、図6に示される手順でSiC基板を分割した。まず、互いに平行な4本の第1分割予定ラインに沿って加工条件2でパルスレーザー光を照射した(図6A参照)。これにより、第1分割予定ラインに沿って外見上の幅45μm、深さ150μm(基板厚みに対して100%)の深い損傷が形成された(図7A参照)。次に、第1分割予定ラインに直交する、互いに平行な4本の第2分割予定ラインに沿って加工条件2でパルスレーザー光を照射した(図6B参照)。これにより、第2分割予定ラインに沿って外見上の幅45μm、深さ150μm(基板厚みに対して100%)の深い損傷が形成された(図7A参照)。最後に、SiC基板の裏面に貼付されたダイシングテープを均等に引き伸ばして、SiC基板を分割予定ラインに沿って分割(チップ化)した。
実施例2では、本発明に係るレーザーダイシング方法により、クラックの発生を抑制しつつ、損傷形成工程およびエキスパンド工程のみでサファイア基板を分割できることを示す。
加工例3では、図5に示される手順でサファイア基板を分割した。まず、互いに平行な4本の第1分割予定ラインに沿って加工条件4でパルスレーザー光を照射した(図5A参照)。これにより、第1分割予定ラインに沿って外見上の幅12μm、深さ85μm(基板厚みに対して100%)の深い損傷が形成された(図10A参照)。次に、第1分割予定ラインに直交する、互いに平行な4本の第2分割予定ラインに沿って加工条件3でパルスレーザー光を照射した(図5B参照)。これにより、第2分割予定ラインに沿って外見上の幅10μm、深さ20μm(基板厚みに対して24%)の浅い損傷が形成された(図10B参照)。次に、第2分割予定ラインに沿って加工条件4で再度パルスレーザー光を照射した(図5C参照)。これにより、第2分割予定ラインに沿って外見上の幅12μm、深さ85μm(基板厚みに対して100%)の深い損傷が形成された(図10A参照)。最後に、サファイア基板の裏面に貼付されたダイシングテープを均等に引き伸ばして、サファイア基板を分割予定ラインに沿って分割(チップ化)した。
加工例4では、図6に示される手順でサファイア基板を分割した。まず、互いに平行な4本の第1分割予定ラインに沿って加工条件4でパルスレーザー光を照射した(図6A参照)。これにより、第1分割予定ラインに沿って外見上の幅12μm、深さ85μm(基板厚みに対して100%)の深い損傷が形成された(図10A参照)。次に、第1分割予定ラインに直交する、互いに平行な4本の第2分割予定ラインに沿って加工条件4でパルスレーザー光を照射した(図6A参照)。これにより、第2分割予定ラインに沿って外見上の幅12μm、深さ85μm(基板厚みに対して100%)の深い損傷が形成された(図10A参照)。最後に、サファイア基板の裏面に貼付されたダイシングテープを均等に引き伸ばして、サファイア基板を分割予定ラインに沿って分割(チップ化)した。
実施例3では、本発明に係るレーザーダイシング方法における、浅い加工の損傷の深さとクラック発生率との関係を調べた結果を示す。
実施例1の加工例1(図5参照)と同様の手順で、SiC基板にパルスレーザー光(波長1064nm、パルス幅200ナノ秒、集光点でのスポット径6.2μm)を照射して、SiC基板に表面から内部に向かう損傷を形成した(損傷形成工程)。すなわち、第1分割予定ラインに沿って表3に示される加工条件6(深い加工)でパルスレーザー光を照射した(図5A参照)。次に、第2分割予定ラインに沿って加工条件5(浅い加工)でパルスレーザー光を照射した(図5B参照)。加工条件5では、パルスエネルギーを5段階に変化させることで、形成する損傷の深さを変化させている。次に、第2分割予定ラインに沿って加工条件6(深い加工)で再度パルスレーザー光を照射した(図5C参照)。最後に、SiC基板の裏面に貼付されたダイシングテープを均等に引き伸ばして、SiC基板を分割予定ラインに沿って分割(チップ化)した(エキスパンド工程)。
実施例4では、本発明に係るレーザーダイシング方法における、深い加工の損傷の深さとエキスパンド成功率との関係を調べた結果を示す。
実施例1の加工例1(図5参照)と同様の手順で、SiC基板にパルスレーザー光(波長1064nm、パルス幅200ナノ秒、集光点でのスポット径6.2μm)を照射して、SiC基板に表面から内部に向かう損傷を形成した(損傷形成工程)。すなわち、第1分割予定ラインに沿って表5に示される加工条件8(深い加工)でパルスレーザー光を照射した(図5A参照)。加工条件8では、パルスエネルギーを5段階に変化させることで、形成する損傷の深さを変化させている。次に、第2分割予定ラインに沿って加工条件7(浅い加工)でパルスレーザー光を照射した(図5B参照)。次に、第2分割予定ラインに沿って加工条件8(深い加工)で再度パルスレーザー光を照射した(図5C参照)。前述のとおり、加工条件8では、パルスエネルギーを5段階に変化させることで、形成する損傷の深さを変化させている。最後に、SiC基板の裏面に貼付されたダイシングテープを均等に引き伸ばして、SiC基板を分割予定ラインに沿って分割(チップ化)した(エキスパンド工程)。
110 結晶基板
120 分割予定ライン(第1分割予定ラインまたは第2分割予定ライン)
120a 第1分割予定ライン
120b 第2分割予定ライン
130 損傷
130a 第1分割予定ラインに沿って形成された深い損傷
130b 第2分割予定ラインに沿って形成された浅い損傷
130c 第2分割予定ラインに沿って形成された深い損傷
140 クラック
150 ダイシングテープ
200 レーザー加工装置
210 レーザー光源
220 テレスコープ光学系
230 集光レンズ
240 ステージ
250 AFカメラ
260 XYステージコントローラー
270 Zコントローラー
280 コンピューター
Claims (13)
- 互いに交差する第1分割予定ラインおよび第2分割予定ラインに沿って結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインおよび前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に表面から内部に伸びる損傷を形成する損傷形成工程と、
前記レーザー光を照射された前記結晶基板に引張力を加えるエキスパンド工程と、
を含み、
前記損傷形成工程は、前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板に表面から内部に伸びる損傷を形成する第1工程と、前記第1工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に表面から内部に伸びる損傷を形成する第2工程と、前記第2工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を再度照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に再度表面から内部に伸びる損傷を形成する第3工程と、を含み、
前記第2工程で形成する損傷の深さは、前記第1工程および前記第3工程で形成する損傷の深さよりも浅く、
前記結晶基板は、前記損傷形成工程または前記エキスパンド工程において分割される、
レーザーダイシング方法。 - 前記第2工程で形成する損傷の深さは、前記結晶基板の厚みの5〜50%の範囲内であり、
前記第1工程および前記第3工程で形成する損傷の深さは、前記結晶基板の厚みの70%以上である、
請求項1に記載のレーザーダイシング方法。 - 前記結晶基板は、前記損傷形成工程において分割される、請求項1または請求項2に記載のレーザーダイシング方法。
- 前記結晶基板は、前記エキスパンド工程において分割される、請求項1または請求項2に記載のレーザーダイシング方法。
- 前記損傷形成工程と前記エキスパンド工程との間に、前記結晶基板に折曲力を加えて前記結晶基板を分割するブレーク工程を含まない、請求項1〜4のいずれか一項に記載のレーザーダイシング方法。
- 互いに交差する第1分割予定ラインおよび第2分割予定ラインに沿って結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインおよび前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に表面から内部に伸びる損傷を形成する損傷形成工程と、
前記レーザー光を照射された前記結晶基板に引張力を加えるエキスパンド工程と、
を含み、
前記損傷形成工程は、前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板に表面から内部に伸びる損傷を形成する第1工程と、前記第1工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に表面から内部に伸びる損傷を形成する第2工程と、前記第2工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を再度照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に再度表面から内部に伸びる損傷を形成する第3工程と、を含み、
前記第2工程において、前記レーザー光の集光点は、前記結晶基板の表面〜前記結晶基板の表面から上方100μmの範囲内に位置し、
前記第1工程および前記第3工程において、前記レーザー光の集光点は、前記結晶基板の表面よりも下方に位置し、
前記結晶基板は、前記損傷形成工程または前記エキスパンド工程において分割される、
レーザーダイシング方法。 - 前記レーザー光は、パルスレーザー光であり、
前記第2工程における前記レーザー光のピークパワー密度は、1.6×108〜1.6×109W/cm2の範囲内であり、
前記第1工程および前記第3工程における前記レーザー光のピークパワー密度は、2.0×109W/cm2以上である、
請求項6に記載のレーザーダイシング方法。 - 前記結晶基板は、前記損傷形成工程において分割される、請求項6または請求項7に記載のレーザーダイシング方法。
- 前記結晶基板は、前記エキスパンド工程において分割される、請求項6または請求項7に記載のレーザーダイシング方法。
- 前記損傷形成工程と前記エキスパンド工程との間に、前記結晶基板に折曲力を加えて前記結晶基板を分割するブレーク工程を含まない、請求項6〜9のいずれか一項に記載のレーザーダイシング方法。
- 請求項1〜10のいずれか一項に記載のレーザーダイシング方法を用いて結晶基板を分割してチップを製造する、チップの製造方法。
- レーザ光を出射するレーザ光源と、
前記レーザ光を結晶基板に照射する光学系と、
前記光学系および前記結晶基板の少なくとも一方を移動させて、前記光学系と前記結晶基板とを相対的に移動させる駆動部と、を有し、
互いに交差する第1分割予定ラインおよび第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインおよび前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に表面から内部に伸びる損傷を形成する、レーザー加工装置であって、
前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板に表面から内部に伸びる損傷を形成する第1工程と、前記第1工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に表面から内部に伸びる損傷を形成する第2工程と、前記第2工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を再度照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に再度表面から内部に伸びる損傷を形成する第3工程と、を含む損傷形成工程により前記結晶基板に表面から内部に伸びる損傷を形成し、
前記第2工程で形成する損傷の深さは、前記第1工程および前記第3工程で形成する損傷の深さよりも浅い、
レーザー加工装置。 - レーザ光を出射するレーザ光源と、
前記レーザ光を結晶基板に照射する光学系と、
前記光学系および前記結晶基板の少なくとも一方を移動させて、前記光学系と前記結晶基板とを相対的に移動させる駆動部と、を有し、
互いに交差する第1分割予定ラインおよび第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインおよび前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に表面から内部に伸びる損傷を形成する、レーザー加工装置であって、
前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第1分割予定ラインに沿って前記結晶基板に表面から内部に伸びる損傷を形成する第1工程と、前記第1工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に表面から内部に伸びる損傷を形成する第2工程と、前記第2工程の後に前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板にレーザー光を再度照射して、前記第2分割予定ラインに沿って前記結晶基板に再度表面から内部に伸びる損傷を形成する第3工程と、を含む損傷形成工程により前記結晶基板に表面から内部に伸びる損傷を形成し、
前記第2工程において、前記レーザー光の集光点は、前記結晶基板の表面〜前記結晶基板の表面から上方100μmの範囲内に位置し、
前記第1工程および前記第3工程において、前記レーザー光の集光点は、前記結晶基板の表面よりも下方に位置する、
レーザー加工装置。
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