JP5595812B2 - 押輪 - Google Patents

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Description

本発明は、受口管部に挿入された挿口管部の外周に環状に装着されて、その受口管部の内周と挿口管部の外周との間を密封するシール材を押圧する押輪に関する。
水道管などの流体管の接続箇所では、一方の管の端部に形成された受口管部に、他方の管の端部に形成された挿口管部を挿入し、その受口管部の内周と挿口管部の外周との間を、挿口管部の外周に環状に装着される押輪で押圧したシール材により密封する管継手が使用されることがある。一般に、大径の挿口管部に装着される押輪は、円弧状をなす複数の分割片を組み合わせた割り構造とされ、分割片の端部が相互に連結される連結部を周方向の複数箇所に有する。
従来の押輪は、連結部における両方の分割片の端部に、周方向を向いたフランジ面を有するフランジが設けられ、そのフランジ面を周方向に当接させた端部同士をボルトとナットで締結するように構成されている。しかしながら、かかる構成の押輪では、地盤変動や地震などに起因した外力により連結部を外方向に拡げようとする力が働いた際に、フランジを締結しているボルトに剪断応力が直接的に作用するため、連結部の強度が低下する恐れがあった。
これに対し、下記特許文献1に記載の押輪では、分割片の端部を相じゃくり式に重ね合わせて、その端部に設けた三角形状の係合凹凸部を嵌合し、管軸方向に挿通したボルトとナットで締結するようにしている。かかる場合、重なり合う端部の相対位置を固定して連結部の強度を幾分か向上できるものの、連結部を外方向に拡げようとする力が働いた際に、分割片の端部に応力が集中しやすく、特に流体管の呼び径が700mm以上となる場合には強力な負荷が作用して、分割片の端部が局所的に変形することが懸念される。
また、上記のように分割片の端部を重ね合わせる構造では、それら端部の管軸方向における前後位置が指定されるため、押輪を挿口管部に装着する際には、連結部の各々にて分割片の端部の前後位置を調整する必要がある。しかし、挿口管部に外嵌した押輪の分割片を動かして、その端部の前後位置を入れ替える作業は煩雑であり、とりわけ大径の挿口管部に装着される押輪は重量物になるため、そのような分割片の端部の位置調整は簡単に実行できるものではなかった。
特開2004−100761号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、連結部の強度を向上するとともに、装着時における分割片の端部の位置調整を簡単に実行できる押輪を提供することにある。
上記目的は、下記の如き本発明により達成できる。即ち、本発明に係る押輪は、円弧状をなす分割片の端部が相互に連結される連結部を周方向の複数箇所に有し、受口管部に挿入された挿口管部の外周に環状に装着されて、その受口管部の内周と前記挿口管部の外周との間を密封するシール材を押圧する押輪において、前記連結部における一方の分割片の端部に、管軸方向を向いた第1当接面と、その第1当接面に軸部材を挿通可能に形成された第1貫通孔と、その第1貫通孔の周りで円周状に延びる第1周壁面とが設けられ、前記連結部における他方の分割片の端部に、前記第1当接面に対向する第2当接面と、その第2当接面に前記軸部材を挿通可能に形成された第2貫通孔と、前記第2当接面よりも管軸方向に突出し、前記第1周壁面に対向して円周状に延びる第2周壁面とが設けられているものである。
本発明の押輪では、管軸方向に重ね合わせた分割片の端部同士を、第1貫通孔及び第2貫通孔に挿通した軸部材を介して連結するにあたって、第1当接面と第2当接面とが管軸方向に対向しつつ、その第2当接面よりも管軸方向に突出した第2周壁面が第1周壁面に対向するため、連結した端部の相対位置を堅固に固定して連結部の強度を向上できる。しかも、第1周壁面と第2周壁面が円周状に延びる形状であるため、分割片の端部に集中しがちな応力を分散及び緩和して、上述した強度の向上を実効あるものにできる。
また、本発明の押輪では、互いに対向する第1周壁面と第2周壁面とが円周状に延びる形状であるため、第1貫通孔と第2貫通孔に軸部材を挿通しつつ分割片の端部同士を締結していない仮保持状態では、第1周壁面に第2周壁面が対向していながらも、分割片をヒンジのように回動させることができる。そのため、押輪を挿口管部に装着する際に、分割片の端部の管軸方向における前後位置を入れ替える作業が容易になり、位置調整を簡単に実行することができる。
本発明では、前記第1当接面及び前記第2当接面の一方に管軸方向に突出した凸部が設けられ、前記第1当接面及び前記第2当接面の他方に前記凸部が嵌入される凹部が設けられているものが好ましい。これにより、分割片の周方向に凸部と凹部とが係合して連結部の強度を効果的に向上することができる。
上記において、前記凸部または前記凹部が、前記第2貫通孔よりも前記分割片の周方向内側に位置するものが好ましい。連結部を外方向に拡げようとする力が作用すると、分割片の端部うち特に第2貫通孔よりも分割片の周方向外側の部位で応力が集中しがちであるため、その第2貫通孔よりも分割片の周方向内側に凸部または凹部を配置することにより、凸部と凹部との係合による強度の向上効果を高めることができる。
本発明では、前記第1周壁面が前記第1貫通孔に対して前記分割片の周方向内側に回り込んだ形状をしており、前記第2周壁面が前記第2貫通孔に対して前記分割片の周方向外側に回り込んだ形状をしている。かかる構成によれば、連結部を外方向に拡げようとする力に抗するように第1周壁面と第2周壁面とが周方向に係合しうるため、連結部の強度を効果的に向上できる。
本発明に係る押輪の一例を管軸方向から見た正面図 図1のA−A断面図 図1のB−B断面図 押輪を構成する分割片を示す正面図 分割片の端部を拡大して示す図 図5のC−C断面図 図5のD−D断面図 分割片の端部同士を重ね合わせたときの正面図と断面図 連結部の開き動作を説明するための正面図と断面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る押輪の一例を管軸方向から見た正面図である。図2,3は、流体管P1と流体管P2を接続する管継手の要部を示しており、それぞれ図1のA−A断面図,B−B断面図に相当する。本実施形態では、流体管P1,P2がダクタイル鋳鉄製の水道管である例を示すが、これに限られるものではなく、ガス管やプラント用配管などの他の流体管であっても構わない。
この管継手では、流体管P1の端部に形成された受口管部1に、流体管P2の端部に形成された挿口管部2を挿入し、その受口管部1の内周と挿口管部2の外周との間を環状のシール材3により密封している。シール材3としては、例えばスチレンブタジエンゴム等の合成ゴムよりなるものが例示される。押輪4は、例えば鋳鉄製であり、挿口管部2の外周に環状に装着されて、適切な水密状態が得られるようにシール材3を管軸方向から押圧している。
受口管部1は、外周側に張り出して形成されたフランジ11と、そのフランジ11に設けられたボルト孔12と、挿口管部2の挿入方向に向かって小径となり、シール材3を嵌入可能に形成された環状の嵌入溝13とを有する。押輪4は、外周側に張り出して形成されたフランジ41と、そのフランジ41に設けられたボルト孔42とを有する。ボルト孔42は、ボルト孔12に対応したピッチで周方向の複数箇所に配設され、それらの各々にT頭ボルト51が挿通されている。
締結具5は、ボルト孔12,42に挿通されるT頭ボルト51と、そのT頭ボルト51に螺合されるナット52とを備えており、この締結具5を介して押輪4が受口管部1に接続されている。ナット52を締め付けるように操作することで、それに伴って押輪4が受口管部1に対して近接移動し、シール材3を管軸方向に押圧して嵌入溝13に嵌入することができる。
押輪4の内周面には、挿口管部2に向かって開口した収容部43が周方向の複数箇所に設けられ、その各々に抜止め部材6を収容している。抜止め部材6の内周面には、挿口管部2の外周面に食い込み可能な断面三角形状の爪61が形成されている。本実施形態では、管軸方向に間隔を置いて二本の爪61を設けた例を示すが、爪61は一本または三本以上でも構わない。抜止め部材6の外周面は、受口管部1に向かって外径が大きくなる傾斜面により形成されている。
押ボルト7は、収容部43の天井を貫通したネジ孔に螺合されている。この押ボルト7を操作し、その先端で抜止め部材6の外周面を押圧することにより、挿口管部2の外周面に爪61を食い込ませて、受口管部1から挿口管部2が離脱するのを防止することができる。また、押ボルト7の先端は抜止め部材6の外周面と同じ方向に傾斜しており、受口管部1から挿口管部2を離脱させる力が働くと、挿口管部2の外周面に対する爪61の接触抵抗が楔効果によって増大し、抜止め部材6による離脱防止力が高められる。このような楔効果が増大する状況では、その反力により連結部10を外方向に拡げようとする力が生じ、分割片8,9の端部に応力が集中しやすく、管継手に曲げの力が生じた場合には尚更応力は増大する。
押輪4は、円弧状をなす分割片の端部が相互に連結される連結部10を周方向の複数箇所に有する。本実施形態では、図4に示すように、押輪4が、一対の半円弧状をなす分割片8,9を組み合わせた二つ割りとされ、連結部10を周方向の二箇所に有している。説明の便宜上、連結部10のうち、図4の右方を連結部10A、左方を連結部10Bと呼ぶ。このような割り構造を有する押輪4では、流体管P1,P2の接続を解除することなく、挿口管部2への外嵌装着が可能となる。
図5は、連結部10Aにおける一方の分割片8の端部と他方の分割片9の端部を拡大した図であり、(b)には分割片8の端部の背面側を示している。図6,7は、それぞれ図5のC−C断面図,D−D断面図である。図8は、分割片8,9の端部同士を重ね合わせたときの正面図と断面図である。
分割片8の端部には、管軸方向を向いた当接面81(第1当接面)と、その当接面81に軸部材を挿通可能に形成された貫通孔82(第1貫通孔)と、その貫通孔82の周りで円周状に延びる周壁面83(第1周壁面)とが設けられている。また、分割片9の端部には、当接面81に対向する当接面91(第2当接面)と、その当接面91に上記の軸部材を挿通可能に形成された貫通孔92(第2貫通孔)と、当接面91よりも管軸方向に突出し、周壁面83に対向して円周状に延びる周壁面93(第2周壁面)とが設けられている。
図8に示すように、連結部10Aでは、分割片8,9の端部同士が管軸方向に重ね合わせられ、同軸状に並んだ貫通孔82,92によりボルト孔が構成される。このボルト孔には、フランジ41に設けたボルト孔42と同様に、軸部材であるT頭ボルト51(図8では不図示)が挿通される。そのボルト51に螺合したナット52(図1参照)を締め付けることにより、当該ボルト51を介して分割片8の端部と分割片9の端部とを連結固定することができる。
分割片8,9の端部同士を連結した状態においては、図8のように、当接面81と当接面91とが管軸方向に対向しつつ、その当接面91よりも管軸方向に突出した周壁面93が周壁面83に対向するため、その連結した端部の相対位置を堅固に固定して連結部10の強度を向上できる。しかも、周壁面83,93が円周状に延びる形状であるため、分割片8,9の端部に集中しがちな応力を分散及び緩和して、上述した強度の向上を実効あるものにできる。
また、この押輪4では、周壁面83と周壁面93とが円周状に延びる形状であるため、貫通孔82,92にボルト51を挿通しつつ分割片8,9の端部同士を締結していない仮保持状態では、図9のように、周壁面83に周壁面93が対向していながらも、分割片8,9をヒンジのように回動させることができる。そのため、押輪4を挿口管部2に装着する際に、分割片8,9の端部の管軸方向における前後位置を入れ替える作業が容易になり、位置調整を簡単に実行することができる。この点について、詳しくは後述する。
本実施形態では、各分割片8,9の端部が略円形の輪郭を有する板状に形成され、それらを相じゃくり式に重ね合わせている。また、分割片9の端部は、分割片8の端部を嵌合できるように縁部分を管軸方向に突出させていて、その内周壁が周壁面93を構成している。周壁面83,93はそれぞれ円周の3/4となる範囲で延在しており、図8のように分割片8の端部を分割片9の端部に嵌合した状態において、押輪4の周方向に係合可能に構成されている。
分割片8,9の端部の管軸方向における前後位置は定まっており、図4において、連結部10Aでは、分割片8の端部が分割片9の端部の手前側に重ねられる。一方、連結部10Bでは、分割片8,9の端部の構造が入れ替わっているため、分割片8の端部は分割片9の端部の奥側に重ねられる。このように分割片8,9の端部の前後位置が連結部10A,10B間で互い違いであることにより、押輪4を受口管部1に近接移動させる際に分割片8,9の片方が偏って移動することを防ぎ、シール材3を周方向にて均一に押圧できる。また、これにより分割片8,9は同一形状でもよく、鋳型を兼用できるために有益である。
本実施形態では、図5〜8に示すように、管軸方向に突出した凸部94が当接面91に設けられ、その凸部94が嵌入される凹部84が当接面81に設けられている。このため、分割片の周方向に凸部94と凹部84とが係合し、上述した分割片8,9の端部での応力集中を抑制する効果と相俟って、連結部10Aの強度を効果的に向上できる。凹部84は凸部94よりも一回り大きく、凸部94を容易く嵌入できるように遊びが設けられている。また、凸部94を貫通孔92に隣接させることで、凸部94を容易に製造できる。
連結部10Aを外方向に拡げようとする力が働いた際には、周壁面83と周壁面93とが周方向に係合し、特に貫通孔92よりも分割片9の周方向外側の部位に応力が集中しがちであるため、本実施形態では、凸部94と凹部84との係合による強度の向上効果を有効に高められるよう、凸部94を貫通孔92よりも分割片9の周方向内側に配置している。なお、互いに嵌合する相補形状を維持する限り、凸部と凹部とは逆であっても構わない。
連結部10Aでは、周壁面83が貫通孔82に対して分割片8の周方向内側に回り込んだ形状をし、周壁面93が貫通孔92に対して分割片9の周方向外側に回り込んだ形状をしている。かかる構成により、連結部10Aを外方向に拡げようとする力に抗するように周壁面83と周壁面93とが周方向に係合しうるため、連結部の強度を効果的に向上できる。本実施形態では、周壁面83,93が、それぞれ貫通孔82,92に対して分割片8,9の周方向両側に回り込んでいるため、上述した端部同士の嵌合性と回動範囲を有効に確保できる。
この押輪4を挿口管部2に装着するには、分割片8,9の各々を挿口管部2の外周に配置し、全ての連結部10にて分割片8,9の端部を相互に連結して、押輪4を環状に組み立てる必要がある。その後は、受口管部1のフランジ11と押輪4のフランジ41に取り付けた締結具5を締め付け操作し、押輪4を受口管部1に近接移動させてシール材3を適度に押圧したうえで、押ボルト7の操作により抜止め部材6の爪61を挿口管部2の外周面に軽く食い込ませればよい。
かかる押輪4の装着では、作業者の負担軽減と施工時間の短縮を図るべく、予め分割片8,9を仮組みしておき、それを挿口管部2に外嵌装着することが望ましい。また、流体管P2が大径(例えば呼び径が700mm以上)であると、押輪4が重量物になるため、クレーンで吊るし上げて降下作業により上方から装着することが好適である。この場合、一つの連結部(本実施形態では連結部10B)では分割片の端部を連結せずにフリーの状態とし、他の連結部(本実施形態では連結部10A)には軸部材であるボルト51を挿通して仮組みされる。
既述のように分割片8,9の端部の管軸方向における前後位置は定まっているため、押輪4を挿口管部2に装着するには、連結部10A,10Bの各々にて分割片8,9の端部の前後位置を合わせる必要がある。しかし、仮組みした押輪4を挿口管部2に外嵌した際、フリーの状態である連結部10Bにて分割片8,9の端部の前後位置が逆になることがある。特に本実施形態では、分割片8,9の端部の前後位置が連結部10A,10B間で互い違いであるため、そのような事態を招きやすい。
この押輪4であれば、周壁面83と周壁面93が円周状に延びる形状であることから、連結部10Aにて貫通孔82,92にボルト51を挿通しつつ、ナット52は強く締め付けないで分割片8,9の端部同士を締結していない仮保持状態において、図9のようにボルト51を介して分割片8,9をヒンジのように回動させることができる。これにより、連結部10Bにおいて分割片8,9の端部の前後位置を入れ替える作業が容易になり、位置調整を簡単に実行できる。なお、図9では、貫通孔82,92に挿通されるボルト51とナット52の図示を省略している。
クレーンを用いた降下作業では、挿口管部2の上方に連結部10Aが配置され、図9の如き連結部10Aの開き動作によって、下方に位置する連結部10Bでは分割片8,9の端部同士が離間し、その端部の前後位置を容易に入れ替えられる。押輪4は、周壁面83,93が互いに対向する状態で連結部10Aを回動可能であり、周壁面83,93が円周状に延びる形状でないと、このような動きはできない。本実施形態では、周壁面93が凸部94よりも突出しているため、凸部94を凹部84に嵌入しない状態で周壁面83,93が互いに対向しうる。
流体管P1,P2のサイズは特に制限されないが、この押輪4によれば、連結部を外方向に拡げようとする力が作用した際に、連結部10A,10Bにおいて分割片8,9の端部に集中しがちな応力を分散及び緩和できることから、流体管P2の管径が大きい場合、例えば呼び径が700mm以上となる場合に特に有用である。また、流体管P1に代えて、両端部に受口管部を備えた継ぎ輪を使用することも可能である。
前述の実施形態では、押輪が一対の半円弧状をなす分割片を組み合わせた二つ割りとされた例を示したが、本発明はこれに限られず、三つ以上の円弧状をなす分割片を組み合わせて、連結部を周方向の三箇所以上に有するように構成してもよい。
1 受口管部
2 挿口管部
3 シール材
4 押輪
5 締結具
8 分割片
9 分割片
10 連結部
51 T頭ボルト(軸部材の一例)
52 ナット
81 第1当接面
82 第1貫通孔
83 第1周壁面
84 凹部
85 窪み
91 第2当接面
92 第2貫通孔
93 第2周壁面
94 凸部

Claims (4)

  1. 円弧状をなす分割片の端部が相互に連結される連結部を周方向の複数箇所に有し、受口管部に挿入された挿口管部の外周に環状に装着されて、その受口管部の内周と前記挿口管部の外周との間を密封するシール材を押圧する押輪において、
    前記連結部における一方の分割片の端部に、管軸方向を向いた第1当接面と、その第1当接面に軸部材を挿通可能に形成された第1貫通孔と、その第1貫通孔の周りで円周状に延びる第1周壁面とが設けられ、
    前記連結部における他方の分割片の端部に、前記第1当接面に対向する第2当接面と、その第2当接面に前記軸部材を挿通可能に形成された第2貫通孔と、前記第2当接面よりも管軸方向に突出し、前記第1周壁面に対向して円周状に延びる第2周壁面とが設けられ、
    前記第1周壁面が前記第1貫通孔に対して前記分割片の周方向内側に回り込んだ形状をしており、前記第2周壁面が前記第2貫通孔に対して前記分割片の周方向外側に回り込んだ形状をしていて、
    前記第1周壁面よりも前記分割片の周方向内側に、前記分割片の外周面を窪ませてなる窪みが形成され、前記分割片の端部同士を重ね合わせたときに前記第2周壁面が前記窪みに入り込むことを特徴とする押輪。
  2. 前記第1当接面及び前記第2当接面の一方に管軸方向に突出した凸部が設けられ、前記第1当接面及び前記第2当接面の他方に前記凸部が嵌入される凹部が設けられている請求項1に記載の押輪。
  3. 前記凸部または前記凹部が、前記第2貫通孔よりも前記分割片の周方向内側に位置する請求項2に記載の押輪。
  4. 前記第1周壁面及び前記第2周壁面が、それぞれ円周の3/4となる範囲で延在する請求項1〜3いずれか1項に記載の押輪。
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