JP5594079B2 - 電流遮断機構の監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、単電池、電池スタックに設けられる電流遮断機構を監視する監視装置に関するものである。
電気自動車、ハイブリッド自動車の駆動源として、充放電可能な二次電池が知られている。この種の二次電池には、過充電、過放電等の継続による発熱を防止するために、電流遮断機構が設けられている。
特許文献1は、1以上の電池セルとヒューズを直列に接続した電池アームを複数並列に接続することにより構成される電池パックであって、複数の電池アームの各々から電圧情報を取得する電圧情報取得部と、それによって取得された電圧情報に基づいて、ヒューズの溶断を検知する方法を開示する。特許文献2は、単電池とヒューズを直列接続した単電池ブロックを複数並列接続して構成される並列ブロックをさらに複数直列接続した組電池と、単電池ブロック毎のヒューズに接続され、このヒューズの溶断により動作の状態が変化するヒューズ監視素子により充放電制御に指示を与える方法を開示する。
特開2010−67536号公報 特開2010−81721号公報 特開2004−273139号公報 特開2008−182779号公報
しかしながら、各単電池において電流遮断機構が作動したことを迅速に判断することができなかった。そこで、本願発明は、単電池に設けられる電流遮断機構の作動情報を速やかに検知し得る電流遮断機構の監視装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の電流遮断機構の監視装置は、一つの観点として、(1)発電要素をケースに収容し、前記発電要素で得られた電力を端子電極を介して出力する単電池に備えられる電流遮断機構の作動の有無を監視する電流遮断機構の監視装置であって、前記電流遮断機構は、電池が正常に作動する第1の状態において前記発電要素及び一方の端子電極を電気的に接続し、電池が正常に作動しない第2の状態において前記発電要素及び前記一方の端子電極の電気的な接続を遮断し、前記第2の状態において前記発電要素との電気的な接続が維持される前記電流遮断機構における第1の部位と、前記一方の端子電極、前記一方の端子電極と等電位な部位、他方の端子電極及び前記他方の端子電極と等電位な部位のうちいずれかの第2の部位との間に接続される電圧検出部を有し、前記第1の部位は、前記第2の状態において発生するガスを通過させるフィルターの一部であって、単電池外部に露出するフィルター露出部であることを特徴とする。
(1)の構成において、前記第2の部位が、前記他方の端子電極又は前記他方の端子電極と等電位な部位である場合、第2の状態において放電又は充電を行うと、電圧検出部により検出される電圧値が変化せずに一定となる。したがって、この現象を捉えることにより電流遮断機構の作動情報を速やかに検知することができる。(1)の構成において、前記第2の部位が、前記一方の端子電極又は前記一方の端子電極と等電位な部位である場合、単電池が充放電しない非作動状態であっても、電圧検出部により検出される電圧値がインパルス状に急激に変化する。したがって、この現象を捉えることにより電流遮断機構の作動情報を速やかに検知することができる。
(1)の構成要素「前記一方の端子電極、前記一方の端子電極と等電位な部位、他方の端子電極及び前記他方の端子電極と等電位な部位のうちいずれかの第2の部位」は、「前記一方の端子電極、前記一方の端子電極と等電位な部位、他方の端子電極及び前記他方の端子電極と等電位な部位のうちいずれかに設定する切り換え手段がある」という意味に解釈してはならず、第2の部位は前記一方の端子電極、前記一方の端子電極と等電位な部位、他方の端子電極及び前記他方の端子電極と等電位な部位のうちいずれであってもよく、それぞれが独立した発明として成立するものである。
(2)(1)の構成において、前記電流遮断機構は、前記一方の端子電極に電気的に接続される第1の弁体と、前記第1の状態において前記第1の弁体に電気的に接続し、前記第2の状態において前記第1の弁体から離間して前記第1の弁体に対する電気的な接続が断たれる第2の弁体と、前記発電要素に導電部材を介して接続されるとともに、前記第2の弁体に取り付けられる前記フィルターと、を備えることができる。(2)の構成によれば、第1の弁体及び第2の弁体が離間した後の電圧変化を検出することにより、電流遮断機構が作動したことを速やかに検知することができる。
)(1)又は)の構成において、前記電圧検出部から出力される電圧値を監視するコントローラを備えることができる。コントローラは、例えばスイッチング素子を制御して単電池を負荷から切り離すことができる。
本願発明の電流遮断機構の監視装置は、別の観点として、()発電要素をケースに収容し、前記発電要素で得られた電力を端子電極を介して出力する単電池を複数並列に接続した電池スタックの電流遮断機構の作動の有無を監視する電流遮断機構の監視装置であって、前記電流遮断機構は、前記各単電池に個別に設けられ、電池が正常に作動する第1の状態において前記発電要素及び一方の端子電極を電気的に接続し、電池が正常に作動しない第2の状態において前記発電要素及び前記一方の端子電極の電気的な接続を遮断し、前記第2の状態において前記発電要素との電気的な接続が維持される前記電流遮断機構における第1の部位と、前記一方の端子電極、前記一方の端子電極と等電位な部位、他方の端子電極及び前記他方の端子電極と等電位な部位のうちいずれかの第2の部位との間に接続される電圧検出部を有し、前記第1の部位は、前記第2の状態において発生するガスを通過させるフィルターの一部であって、単電池外部に露出するフィルター露出部であることを特徴とする。
)の構成において、前記第2の部位が、前記他方の端子電極又は前記他方の端子電極と等電位な部位である場合、第2の状態において放電又は充電を行うと、電圧検出部により検出される電圧値が変化せずに一定となる。この現象を捉えることにより電流遮断機構の作動情報を速やかに検知することができる。()の構成において、前記第2の部位が、前記一方の端子電極又は前記一方の端子電極と等電位な部位である場合、電池が充放電しない非作動状態であっても、電圧検出部により検出される電圧値がインパルス状に急激に変化する。したがって、この現象を捉えることにより電流遮断機構の作動情報を速やかに検知することができる。また、電池異常でない他の単電池が充放電を継続することにより、劣化するのを抑制できる。
)の構成要素「前記一方の端子電極、前記一方の端子電極と等電位な部位、他方の端子電極及び前記他方の端子電極と等電位な部位のうちいずれかの第2の部位」は、「前記一方の端子電極、前記一方の端子電極と等電位な部位、他方の端子電極及び前記他方の端子電極と等電位な部位のうちいずれかに設定する切り換え手段がある」という意味に解釈してはならず、第2の部位は前記一方の端子電極、前記一方の端子電極と等電位な部位、他方の端子電極及び前記他方の端子電極と等電位な部位のうちいずれであってもよく、それぞれが独立した発明として成立するものである。
)()の構成において、前記電流遮断機構は、前記一方の端子電極に電気的に接続される第1の弁体と、前記第1の状態において前記第1の弁体に電気的に接続し、前記第2の状態において前記第1の弁体から離間して前記第1の弁体に対する電気的な接続が断たれる第2の弁体と、前記発電要素に導電部材を介して接続されるとともに、前記第2の弁体に取り付けられ、前記第2の状態においてガスを通過させるフィルターと、を備えることができる。(5)の構成によれば、第1の弁体及び第2の弁体が離間した後の電圧変化を検出することにより、電流遮断機構が作動したことを速やかに検知することができる。
(4)又は(5)の構成において、前記電圧検出部から出力される電圧値を監視するコントローラを備えることができる。コントローラは、例えばスイッチング素子を制御して電池スタックを負荷から速やかに切り離すことができる。これにより、他の正常な単電池に電流が継続して流れることによる電池劣化を抑制することができる。


本発明によれば、単電池に設けられた電流遮断機構の作動情報を速やかに検知することができる。
単電池の断面図である。 電流遮断機構の動作説明図であり、電池正常時の電流遮断機構の概略構成を図示している。 電流遮断機構の動作説明図であり、電池異常時の電流遮断機構の概略構成を図示している。 単電池を充電させたときの電池正常時の電圧変化と、電池異常時の電圧変化を示すグラフである。 単電池を放電させたときの電池正常時の電圧変化と、電池異常時の電圧変化を示すグラフである。 電池スタックの概略図である。 変形例1の単電池の断面図である。 変形例1の電圧センサの電圧変化を示している。 変形例5の角型電池の概略図である。 変形例5の別の角型電池の概略図である。
(実施形態1)
図1は、単電池1の断面図である。X軸、Y軸及びZ軸は互いに異なる直交する三軸を示す。単電池1は、電池ケース(ケース)2と、電池ケース2の内部に収容された発電要素3とを有している。発電要素3とは、充放電を行うことができる要素であり、電池ケース2の内部において巻かれた状態で収容されている。
発電要素3は、正極体4と、負極体5と、正極体4及び負極体5の間に配置されたセパレータ6とで構成されている。ここで、正極体4は、集電体と、集電体の表面に形成された正極層とで構成されている。正極層は、集電体の片面又は両面に形成することができる。正極層とは、正極に応じた活物質や導電剤等を含む層である。
また、負極体5は、集電体と、集電体の表面に形成された負極層とで構成されている。負極層は、集電体の片面又は両面に形成することができる。負極層とは、負極に応じた活物質や導電剤等を含む層である。
なお、集電体の一方の面に正極層を形成し、集電体の他方の面に負極層を形成した電極(いわゆるバイポーラ電極)を用いることもできる。また、本実施形態では、電解液を用いているが、粒子で形成された固体電解質を用いることもできる。固体電解質としては、高分子固体電解質や無機固体電解質がある。
ここで、単電池1がニッケル−水素電池である場合には、正極層の活物質として、ニッケル酸化物を用い、負極層の活物質として、MmNi(5−x−y−z)AlMnCo(Mm:ミッシュメタル)等の水素吸蔵合金を用いることができる。また、単電池1がリチウムイオン電池である場合には、正極層の活物質として、リチウム−遷移金属複合酸化物を用い、負極層の活物質として、カーボンを用いることができる。また、導電剤として、アセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、カーボンナノチューブを用いることができる。
電池ケース2の内部には電流遮断機構7が設けられている。電流遮断機構7は、上弁体(第1の弁体)7a、下弁体(第2の弁体)7b及び下部フィルター(第1の部位)7cを備える。上弁体7aは、下弁体7bが位置する側に向かって屈曲しており、その先端部(Y軸方向とは反対方向の端部)は下弁体7bに対して電気的及び機械的に接続されている。
下部フィルター7cは、そのX軸方向の両端部が下弁体7bの下端部(Y軸方向とは反対方向の端部)に電気的及び機械的に接続されている。下部フィルター7cは、フィルター開口部71cを備える。電池異常時に発電要素3から放出されたガスは、このフィルター開口部71cを通って、Y軸方向に移動する。
下部フィルター7cは、電池内部の気密性を高めるために設けられるアウターガスケット12及びインナーガスケット15に挟まれた状態で位置する。下部フィルター7cの一端部には単電池1の外部に露出したフィルター露出部72cが形成されている。アウターガスケット12は電池ケース2の内面に密着している。
下部フィルター7cの下端部(Y軸方向とは反対方向の端部)には、正極タブ(導電部材)4aの一端部が電気的及び機械的に接続されている。正極タブ4aの他端部は、発電要素3における正極体4の集電体に電気的及び機械的に接続されている。正極端子(一方の端子電極)1aは、上弁体7aに対して電気的に接続されている。正極端子1aは凸状に形成されている。
単電池1には電圧センサ(電圧検出部)41が設けられている。電圧センサ41の導線42の一端部は下部フィルター7cのフィルター露出部72cに電気的及び機械的に接続されており、電圧センサ41の導線42の他端部は負極端子(他方の端子電極、第2の部位)1bに電気的及び機械的に接続されている。このように、単電池1の外部に露出したフィルター露出部72cに電圧センサ41を接続することにより、配線の引き回しが容易となる。
電圧センサ41から出力される電圧情報は、コントローラ51に送信される。コントローラ51は、電圧センサ41から出力される電圧情報に基づき、図示しないスイッチング素子を制御し、図示しない負荷に対する接続を制御する。コントローラ51は、プロセッサーであってもよいし、プロセッサーの機能の一部を回路的に実行するASIC回路を含んでいてもよい。
次に、図2及び図3を参照しながら、電流遮断機構7の動作について説明する。図2は電池正常時の状態を示しており、図3は電池異常時の状態を示している。これらの図2及び図3では、動作説明を容易にするために、電流遮断機構の構成を簡略化して図示する。また、これらの図2及び図3において、矢印は電流の流れる方向を示し、X軸、Y軸及びZ軸は互いに異なる直交する三軸を示す。ここで、本明細書における電池異常とは、過放電、過充電などの際に単電池1の発電要素3からガスが放出される現象を意味する。
電池正常時の状態を示す図2を参照して、発電要素3から放電された電流は、正極タブ4a、下部フィルター7c、下部弁体7b、上部弁体7a及び正極端子1aの順序で流れる。電池異常時の状態を示す図3を参照して、発電要素3からガスが放出されると電池ケース2の内圧が高まり、上部弁体7aが上方(Y軸方向)、つまり、下部弁体7bから離間する方向に押圧される。発電要素3からさらにガスが放出されると、下部弁体7bから上部弁体7aが剥がれ、上部弁体7a及び下部弁体7bの機械的及び電気的な接続が断たれる。その結果、正極端子1a及び発電要素3が電気的に導通しなくなる。
次に、図4及び図5を参照しながら、電池異常の際に電圧センサ41において検出される電圧値の変化について説明する。図4は、単電池1を充電させたときの電池正常時の電圧変化と、電池異常時の電圧変化を示し、図5は、単電池1を放電させたときの電池正常時の電圧変化と、電池異常時の電圧変化を示す。
図4を参照して、正常な単電池1では充電が開始されると、時間経過とともに単電池1の電圧が上昇する。しかしながら、異常な単電池1では充電の際に電流遮断機構7が作動すると、電圧が一旦降圧し、その後電圧が上昇せずに一定になる。したがって、正常時の電圧と電池異常時の電圧とを比較して、これらの電圧値の差分が所定値を超えたときに、電流遮断機構7が作動したものと判別することができる。具体的には、正常時の単電池1の電圧カーブに関する情報を予め図示しない記憶部に記憶させておき、当該記憶部に記憶された情報と異常時の電圧とを比較することにより、電流遮断機構7の作動情報を検知することができる。前記所定値は、電池の種類などに応じて設定される設計値であり、シミュレーションなどにより予め求めることができる。なお、電圧が一旦降圧するのは、電流遮断機構7などの抵抗によるものである。
図5を参照して、正常な単電池1では放電が開始されると、時間経過とともに単電池1の電圧が降下する。しかしながら、異常な単電池1では放電の際に電流遮断機構7が作動すると、電圧が一旦昇圧し、その後電圧が降下せずに一定になる。したがって、正常時の電圧と異常時の電圧とを比較して、これらの電圧値の差分が所定値を超えたときに、電流遮断機構7が作動したものと判別することができる。具体的には、正常時の単電池1の電圧カーブに関する情報を予め図示しない記憶部に記憶させておき、当該記憶部に記憶された情報と異常時の電圧とを比較することにより、電流遮断機構7の作動情報を検知することができる。前記所定値は、電池の種類などに応じて設定される設計値であり、シミュレーションなどにより予め求めることができる。なお、電圧が一旦昇圧するのは、電流遮断機構7などの抵抗によるものである。
このように、本実施形態の構成によれば、電池異常時に発電要素3との電気的な接続が維持される電流遮断機構7の下部フィルター7cと、負極端子1bとの間に電圧センサ41を接続することにより、電流遮断機構7の作動情報を迅速に検知することができる。
(第2実施形態)
図6を参照しながら、第2実施形態について説明する。実施形態1と同一の機能を有する構成要素には、同一符合を付している。図6は電池スタック100の概略図である。電池スタック100は複数の単電池1を導電板61を介して電気的に並列に接続することにより構成されている。この種の電池スタック100では、単電池1に設けられた電流遮断機構7の作動の有無を判別する方法として、電池スタック100全体の電圧を測定する方法が知られている。
しかしながら、ある単電池1において電流遮断作動7が作動しても、他の単電池1の電圧は正常であるため、電圧変化が検出できず、結果的に電流遮断機構7の作動の有無を判別することができないおそれがある。
そこで、本実施形態では、個々の単電池1に電圧センサ41を設け、これらの電圧センサ41から出力される電圧値をコントローラ51においてモニタすることにより、電流遮断機構7の作動の有無を判別する。
本実施形態の構成によれば、複数の単電池1が並列に接続された電池スタック100において、個々の単電池1に設けられた電流遮断機構7の作動情報を速やかに検知することができる。さらに、電流遮断機構7の作動情報を検知した後に、コントローラ51は、図示しないスイッチング素子をオフすることにより、図示しない負荷及び電池スタック100の接続を解除することができる。これにより、正常な他の単電池1に流れる電流が抑制され、当該他の単電池1が劣化するのを抑制できる。
電池スタック100は、車両に搭載することができる。この種の車両としては、内燃機関又は燃料電池といった他の動力源と共に用いられるハイブリッド自動車や、電池スタックだけを動力源として備えた電気自動車が挙げられる。電池スタック100を複数個接続した組電池をこれらの車両に搭載することもできる。
(変形例1)
上述の実施形態では、電流遮断機構7の下部フィルター7cと、負極端子1bとの間に電圧センサ41を接続したが、本発明はこれに限られるものではなく、図7に図示するように電流遮断機構7の下部フィルター7c(第1の部位)と正極端子1a(第2の部位)との間に接続してもよい。図7は、変形例1の単電池の断面図であり、図1に対応している。実施形態1と同一の機能を有する構成要素には、同一符合を付している。図8は、電圧センサ41の電圧変化を示しており、単電池1は充放電していない停止状態にあるものとする。
電池正常時には電圧センサ41により検出される電圧値は一定である。電池異常になると電圧センサ41により検出される電圧値は急激に増大する。したがって、電圧センサ41により検出される電圧値をコントローラ51が監視することにより、電流作動機構の有無を判別することができる。本変形例1の構成によれば、単電池1が停止している(放電も充電もしていない)場合であっても、単電池1の電流遮断機構7の作動の有無を正確に判別することができる。
本変形例1の単電池1は、上記実施形態2に記載するように並列に接続することができる。これにより、上記実施形態2と同様の効果を得ることができる。また、電池スタック100が停止している場合であっても、個々の単電池1の電流遮断機構7の作動情報を正確に検知することができる。
(変形例2)
上述の実施形態及び変形例1では、電流遮断機構7を正極端子1aと発電要素3とを導通させる導通経路に配置したが、本発明はこれに限られるものではなく、負極端子(一方の端子電極)1bと発電要素3とを導通させる導通経路に配置することもできる。この場合、電圧センサ41は、電流遮断機構7の下部フィルター(第1の部位)7cと負極端子(第2の部位)1bとの間に接続することができる。また、別の実施例として、電圧センサ41は、電流遮断機構7の下部フィルター7cと正極端子1aとの間に接続することができる。本変形例2によれば、上記実施形態1及び変形例1と同様の効果を得ることができる。
また、本変形例2の単電池1は、上記実施形態2に記載するように電気的に並列接続することができる。これにより、上記実施形態2と同様の効果を得ることができる。
(変形例3)
上述の実施形態1及び2、変形例1及び2では、電圧センサ41を電流遮断機構7の下部フィルター7cに接続したが、電池異常時に正極端子1a(変形例2の場合、負極端子1bである)との電気的な接続が断たれ、発電要素3との電気的な接続が維持される電流遮断機構7の他の部位に接続することができる。当該他の部位は、電流遮断機構7の下弁体7bであってもよい。「導線42の引き回しが容易になる」という効果を除いて、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。
本変形例3の単電池1は、上記実施形態2に記載するように電気的に並列接続することができる。これにより、上記実施形態2と同様の効果を得ることができる。さらに、上記変形例1及び2の構造を併用することもできる。
(変形例4)
上述の実施形態1は、電圧センサ41を負極端子1bに接続したが、本発明はこれに限られるものではなく、負極端子1bと等電位な他の部位に接続することもできる。当該他の部位は、電池ケース2の外面(第2の部位)であってもよい。これにより、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。さらに、本変形例4の単電池1は、上記実施形態2に記載するように電気的に並列接続することができる。これにより、上記実施形態2と同様の効果を得ることができる。
(変形例5)
上述の実施形態では、電池異常時に上弁体7aが下弁体7bから離脱することにより、電流が遮断される構成としたが、本発明はこれに限られるものではなく、他の構成を採用することもできる。当該他の構成は、上弁体7a及び/又は下弁体7bの一部が電池異常時に溶断する溶断部であってもよい。当該他の構成は、例えば、特開2006−73308号公報に開示されている。この場合、溶断部よりも発電要素3側に位置する電流遮断機構7の部位(例えば、下弁体7b、下部フィルター7c)に電圧センサ41の導線42を接続することができる。
上述の実施形態では、単電池1を円筒型電池としたが、本願発明はこれに限られるものではなく、他の単電池1にも適用することができる。当該他の単電池1は、角型の電池であってもよい。図9及び図10は角型の単電池(以下、角型電池200と称する)の概略構成図である。実施形態1と同一の機能を有する構成要素には、同一符合を付している。
図9を参照して、角型ケース201の内部には図示しない発電要素が収容されている。角型ケース201の上端面には、正極端子1a及び負極端子1bが突状に形成されている。電流遮断機構7は、正極端子1aの下部に設けられている。ここで、図示するように、電圧センサ41は導線42を介して負極端子1b及び電池異常時に発電要素との電気的接続が維持される電流遮断機構7の部位(例えば、下部フィルター7c)に接続することができる。また、図示はしていないが、電圧センサ41は導線42を介して正極端子1a及び電池異常時に発電要素との電気的接続が維持される電流遮断機構7の部位(例えば、下部フィルター7c)に接続することができる。
図10を参照して、電流遮断機構7は、負極端子1bの下部に設けられてもよい。ここで、図示するように、電圧センサ41は導線42を介して正極端子1a及び電池異常時に発電要素との電気的接続が維持される電流遮断機構7の部位(例えば、下部フィルター7c)に接続することができる。また、図示はしていないが、電圧センサ41は導線42を介して負極端子1b及び電池異常時に発電要素との電気的接続が維持される電流遮断機構7の部位(例えば、下部フィルター7c)に接続することができる。
(変形例6)
上述の実施形態及び変形例では、上弁体7a及び正極端子1aが接触しているが、本発明はこれに限られるものではなく、これらの間に他の導電部材を介在させることもできる。当該他の導電部材は、PTC素子であってもよい。PTC素子は、温度の上昇とともに抵抗が急激に増大する素子である。PTC素子は、カーボンブラックをポリオレフィン系のバインダで混練したものを、ニッケル箔で挟み込むことにより構成してもよい。
1 単電池 1a 正極端子 1b 負極端子 2 電池ケース
3 発電要素 4 正極体 5 負極体 6 セパレータ
4a 正極タブ 7 電流遮断機構 7a 上弁体 7b 下弁体
7c 下部フィルター 41 電圧センサ 42 導線

Claims (6)

  1. 発電要素をケースに収容し、前記発電要素で得られた電力を端子電極を介して出力する単電池に備えられる電流遮断機構の作動の有無を監視する電流遮断機構の監視装置であって、
    前記電流遮断機構は、電池が正常に作動する第1の状態において前記発電要素及び一方の端子電極を電気的に接続し、電池が正常に作動しない第2の状態において前記発電要素及び前記一方の端子電極の電気的な接続を遮断し、
    前記第2の状態において前記発電要素との電気的な接続が維持される前記電流遮断機構における第1の部位と、前記一方の端子電極、前記一方の端子電極と等電位な部位、他方の端子電極及び前記他方の端子電極と等電位な部位のうちいずれかの第2の部位との間に接続される電圧検出部を有し、
    前記第1の部位は、前記第2の状態において発生するガスを通過させるフィルターの一部であって、単電池外部に露出するフィルター露出部であることを特徴とする電流遮断機構の監視装置。
  2. 前記電流遮断機構は、
    前記一方の端子電極に電気的に接続される第1の弁体と、
    前記第1の状態において前記第1の弁体に電気的に接続し、前記第2の状態において前記第1の弁体から離間して前記第1の弁体に対する電気的な接続が断たれる第2の弁体と、
    前記発電要素に導電部材を介して接続されるとともに、前記第2の弁体に取り付けられる前記フィルターと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の電流遮断機構の監視装置。
  3. 前記電圧検出部から出力される電圧値を監視するコントローラを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電流遮断機構の監視装置。
  4. 発電要素をケースに収容し、前記発電要素で得られた電力を端子電極を介して出力する単電池を複数並列に接続した電池スタックの電流遮断機構の作動の有無を監視する電流遮断機構の監視装置であって、
    前記電流遮断機構は、前記各単電池に個別に設けられ、電池が正常に作動する第1の状態において前記発電要素及び一方の端子電極を電気的に接続し、電池が正常に作動しない第2の状態において前記発電要素及び前記一方の端子電極の電気的な接続を遮断し、
    前記第2の状態において前記発電要素との電気的な接続が維持される前記電流遮断機構における第1の部位と、前記一方の端子電極、前記一方の端子電極と等電位な部位、他方の端子電極及び前記他方の端子電極と等電位な部位のうちいずれかの第2の部位との間に接続される電圧検出部を有し、
    前記第1の部位は、前記第2の状態において発生するガスを通過させるフィルターの一部であって、単電池外部に露出するフィルター露出部であることを特徴とする電流遮断機構の監視装置。
  5. 前記電流遮断機構は、
    前記一方の端子電極に電気的に接続される第1の弁体と、
    前記第1の状態において前記第1の弁体に電気的に接続し、前記第2の状態において前記第1の弁体から離間して前記第1の弁体に対する電気的な接続が断たれる第2の弁体と、
    前記発電要素に導電部材を介して接続されるとともに、前記第2の弁体に取り付けられる前記フィルターと、
    を備えることを特徴とする請求項に記載の電流遮断機構の監視装置。
  6. 前記電圧検出部から出力される電圧値を監視するコントローラを有することを特徴とする請求項4又は5に記載の電流遮断機構の監視装置。
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