JP5593874B2 - 滴吐出状態検出装置、ヘッドアレイユニット及び画像形成装置 - Google Patents

滴吐出状態検出装置、ヘッドアレイユニット及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は滴吐出状態検出装置、ヘッドアレイユニット及び画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えばインク液滴を吐出する記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。この液体吐出記録方式の画像形成装置は、記録ヘッドからインク滴を、搬送される用紙に対して吐出して、画像形成(記録、印字、印写、印刷も同義語で使用する。)を行なうものであり、記録ヘッドが主走査方向に移動しながら液滴を吐出して画像を形成するシリアル型画像形成装置と、記録ヘッドが移動しない状態で液滴を吐出して画像を形成するライン型ヘッドを用いるライン型画像形成装置がある。
なお、本願において、液体吐出記録方式の「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体にインクを着弾させて画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。また、「インク」とは、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、樹脂、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。また、「用紙」とは、材質を紙に限定するものではなく、上述したOHPシート、布なども含み、インク滴が付着されるものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含むものの総称として用いる。また、また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を3次元的に造形して形成された像も含まれる。
このような画像形成装置(以下、単に「インクジェット記録装置」ともいう。)においては、記録ヘッドは、インクをノズルから用紙に吐出させて記録を行なう関係上、ノズルからの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の上昇や、インクの固化、塵埃の付着、さらには気泡の混入などにより吐出不良が発生すると、画像品質が低下することになる。
そこで、ヘッドからの滴吐出状態を検出する滴吐出状態検出装置として、従来から、ヘッドのノズル列の一方側からノズル列に沿ってレーザー光を射出し、他方側にレーザー光を直接受ける受光手段を配置して滴吐出の有無を検出する直接光方式のもの(特許文献1)と、ヘッドのノズル列の一方側からノズル列に沿ってレーザー光を射出し、他方側にレーザー光の光軸からずれた位置に液滴で反射される散乱光を受光する受光手段を配置して滴吐出の有無を検出する前方散乱光方式のもの(特許文献2、3)が知られている。
特開2007−118264号公報 特開2009−132025号公報 特開2009−113225号公報
ところで、ライン型画像形成装置において、用紙幅相当分のノズル列長さを有するフルライン型ヘッドや用紙幅の半分相当分のノズル列長さを有する長尺ヘッド(両者を併せて単に「長尺ヘッド」という。)としては、複数の短尺ヘッドを用紙幅方向(ノズル配列方向)に複数個並べて配置した(アレイ化した)もの(以下「ヘッドアレイユニット」という。)を用いることが多い。このヘッドアレイユニットしては、同じ色の液滴を吐出する少なくとも2つのヘッド列を千鳥状に配置して1ライン(又はその半分相当)分のノズル列を構成するようにしている。
一方、前述した前方散乱光方式で滴吐出状態の検出を行なう場合、受光手段が発光手段からの光軸に近いと直接光を拾うため、受光手段を光軸から離す必要があり、受光手段を配置するノズル列端よりも所定距離以上離さないと直接光の影響を受けてノイズが発生し、正確に散乱光を検知できなくなる。
そのため、上述したように少なくとも2つのヘッド列を千鳥状に配置したヘッドアレイユニットの滴吐出状態を前方散乱光方式で検出する場合、直接光方式で滴吐出状態を検出する場合と同様に、複数のヘッド列の一端部側に発光手段を、他端部側に受光手段を配置する構成を採用すると、滴吐出状態検出装置、ヘッドアレイユニットないし画像形成装置が大型化するという課題が生じる。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、滴吐出状態検出装置、ヘッドアレイユニット、画像形成装置の大型化を招くことなく、散乱光方式で滴吐出状態を検出できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る滴吐出状態検出装置は、
液滴を吐出する複数のヘッドをノズル配列方向に配列した少なくとも2つの隣り合う第1ヘッド列及び第2ヘッド列を有し、
前記第1ヘッド列と第2ヘッド列は、ノズル配列方向と交差する方向で、かつ、ノズル配列方向に位置をずらして配置されているヘッドアレイユニットの滴吐出状態を検出する滴吐出状態検出装置であって、
ノズル配列方向にレーザー光を射出する発光手段と、
前記液滴によって生じる前記レーザー光の散乱光を受光する受光手段と、を備え、
前記発光手段及び前記受光手段は、前記第1ヘッド列及び前記第2ヘッド列における、いずれか一方の端部側に配置され、
前記発光手段が前記第1ヘッド列の一方の端部側に配置されている場合、前記受光手段は前記第1ヘッド列の他方の端部側に配置され、
前記第2ヘッド列の他方の端部側に、他の前記発光手段が配置され、前記第2ヘッド列の一方の端部側に他の前記受光手段が配置される
構成とした。
本発明に係るヘッドアレイユニットは、
液滴を吐出する複数のヘッドをノズル配列方向に配列した少なくとも2つの隣り合う第1ヘッド列及び第2ヘッド列を有し、
前記第1ヘッド列と第2ヘッド列は、ノズル配列方向と交差する方向で、かつ、ノズル配列方向に位置をずらして配置されたヘッドアレイユニットであって、
ノズル配列方向にレーザー光を射出する発光手段と、
前記液滴によって生じる前記レーザー光の散乱光を受光する受光手段と、を備え、
前記発光手段及び前記受光手段は、前記第1ヘッド列及び前記第2ヘッド列における、いずれか一方の端部側に配置され、
前記発光手段が前記第1ヘッド列の一方の端部側に配置されている場合、前記受光手段は前記第1ヘッド列の他方の端部側に配置され、
前記第2ヘッド列の他方の端部側に、他の前記発光手段が配置され、前記第2ヘッド列の一方の端部側に他の前記受光手段が配置されている
構成とした。
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る滴吐出状態検出装置又は本発明に係るヘッドアレイユニットを備えているものである。
本発明に係る滴吐出状態検出装置、本発明に係るヘッドアレイユニットによれば、ヘッド列のノズル列端と受光手段との距離を確保しつつ、全体的な発光手段から受光手段までの距離を短くすることができて、装置やユニットの大型化を招くことなく、散乱光方式で滴吐出状態を検出できる。
本発明に係る画像形成装置によれば、本発明に係る滴吐出状態検出装置又は本発明に係るヘッドアレイユニットを備えているので、装置の大型化を招くことなく、散乱光方式で滴吐出状態を検出でき、安定して高画質画像を形成することができる。
本発明に係る画像形成装置の一例の全体構成を説明する概略構成図である。 同装置の模式的平面説明図である。 ヘッドアレイユニットの一例を示す平面説明図である。 メンテナンス装置の概要を示す正面説明図である。 (a)は本発明の第1実施形態における滴吐出状態検出装置を含むヘッドアレイユニットの正面説明図、(b)は同じく平面説明図、(c)は側面説明図である。 拡散光方式の滴吐出状態の検出について説明する説明図である。 比較例としての直接光方式の滴吐出状態検出装置をヘッドアレイユニットに適用した例を説明する平面説明図である。 比較例における拡散光方式の滴吐出状態検出装置をヘッドアレイユニットに適用した例を説明する平面説明図である。 LDユニットの一例の説明に供する断面説明図である。 PDユニットの一例の説明に供する断面説明図である。 電源ON時の滴吐出状態検出処理に関する説明に供するフロー図である。 印字終了時の滴吐出状態検出処理に関する説明に供するフロー図である。 本発明の第2実施形態における滴吐出状態検出装置を含むヘッドアレイユニットの平面説明図である。 本発明の第3実施形態における滴吐出状態検出装置を含むヘッドアレイユニットの平面説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する概略構成図、図2は同装置の模式的平面説明図である。
この画像形成装置はライン型画像形成装置であり、装置本体1と、用紙Pを積載し給紙する給紙トレイ2と、印刷された用紙Pを排紙積載する排紙トレイ3と、用紙Pを給紙トレイ2から排紙トレイ3まで搬送する搬送部4と、搬送部4によって搬送される用紙Pに液滴を吐出し印字する記録ヘッドを構成するヘッド部5と、印刷終了後又は所要のタイミングでヘッド部5の各記録ヘッドの維持回復を行う維持回復機構であるヘッドメンテナンス装置6と、ヘッドメンテナンス装置6のキャップ部材、ワイパ部材(ブレード手段)を清掃(クリーニング)するクリーナ装置7を備えている。
装置本体1は、図示しない前後側板及びステーなどで構成されており、給紙トレイ2上に積載されている用紙Pは、分離ローラ21及び給紙ローラ22によって1枚ずつ搬送部4に給紙される。
搬送部4は、搬送駆動ローラ41Aと搬送従動ローラ41Bと、これらのローラ41A、41B間に掛け回された無端状の搬送ベルト43とを備えている。この搬送ベルト43の表面には複数の図示しない吸引穴が形成されており、搬送ベルト43の下部には用紙Pを吸引する吸引ファン44が配置されている。また、搬送駆動ローラ41A、搬送従動ローラ41B上部には、それぞれ搬送ガイドローラ42A、42Bが図示しないガイドに保持されて、自重にてベルト43に当接している。
搬送ベルト43は、搬送駆動ローラ41Aが図示しないモータにより回転されることで周回移動し、用紙Pは搬送ベルト43上に吸引ファン44により吸い付けられ、搬送ベルト43の周回移動によって搬送される。なお、搬送従動ローラ41B、搬送ガイドローラ42A、42Bは搬送ベルト43に従動して回転する。
搬送ユニット4の上部には用紙Pに印字する液滴を吐出するヘッドアレイユニットで構成されるヘッド部5が移動可能(ここでは昇降可能)に配置されている。このヘッド部5は、維持回復動作時(メンテナンス時)にはメンテナンス装置6がヘッド部5の下方まで進入してくるスペースを確保する位置まで上昇する。
ヘッド部5は、図3にも示すように、ベース部材52に一列に配列した複数(この例では5個)のヘッド101で構成される6つのヘッド列51A〜51Fを有するヘッドアレイユニット(記録ヘッド)50を備えている。ヘッド101は、液滴を吐出する複数のノズル102がノズル面104に2列配列されている。そして、ヘッド列51A、51Bの各ヘッド101の2つのノズル列でブラック(K)の液滴を吐出し、ヘッド列51C、51Dの各一方のノズル列でマゼンタ(M)の液滴を、各他方のノズル列でシアン(C)の液滴を吐出し、また、ヘッド列51E、51Fの2つのノズル列の一方でイエロー(Y)の液滴を吐出する。つまり、ヘッド部5は、ブラック(K)については4ノズル列で用紙幅相当の1列分のノズル列が構成され、かつ他の色(カラー)よりも解像度を2倍にとし、カラーについては同じ色の液滴を吐出する2つのヘッド列51が用紙搬送方向に並べて配置され、2つのヘッド列51で用紙幅相当の1列分のノズル列が構成されている構成としている。
なお、各色のライン構成は、上記に限るものではなく、各色の配置は特に限定はない。また、ヘッド部の構成も、この例に限るものではない。
また、ヘッド部5には、ヘッドアレイユニット50の各ヘッド101にインクをそれぞれ供給する図示しない分岐部材が各色ごとに配列され、分岐部材上流側にはサブタンクが配置され、サブタンクとヘッドとの水頭差によって、ヘッド101のノズル102のメニスカスを保持するのに適切な負圧が形成される。さらに、サブタンク上流側にはインクを貯蔵する交換可能なメインタンクが配置されている。
搬送部4の下流側には用紙Pを排紙トレイ3に排紙する搬送ガイド部45が配置されている。搬送ガイド45にて搬送された用紙Pは排紙トレイ3に排紙される。排紙トレイ3は、用紙Pの幅方向を規制する対のサイドフェンス31と用紙Pの先端を規制するエンドフェンス32を備えている。
搬送部4の上方でヘッド部5の側方には、ヘッド101のノズル面104をメンテナンスするメンテナンス装置6が配置されている。メンテナンス装置6は、図4にも示すように、ヘッド列51A〜51Fの各ヘッド101に対応してノズル面104をキャッピングするキャップ61と、各ヘッド101に対応してノズル面104をワイピングするブレード状のワイパ部材(ワイパブレード)62と、1列分のキャップ61内を吸引する吸引手段63などを有している(なお、図4では1つのヘッド(ヘッド列)に対応する部分のみ示している。)。このメンテナンス装置6は、キャップ61にてヘッド101のノズル面104を密閉した状態で吸引手段63によって吸引することでノズル102から増粘したインクを排出させてヘッド101の吐出性能を回復させる。ワイパブレード62はブレードホルダ65に保持されている。
なお、メンテナンス装置6の吸引手段63やキャップ61と吸引手段63をつなぐ流路、その他圧力室等は、装置本体1の後側板の外側に配置し、チューブ等の経路を使用して接続することもできる。また、維持回復時に吸引に代えて、あるいは吸引とともにヘッド101の上流側から加圧手段によってヘッド101内を加圧する構成とすることもできる。
このメンテナンス装置6は、搬送部4の上方で用紙搬送方向に沿ってスライド移動可能に配置され、ヘッドメンテナンス時にはヘッド部5が上昇した後ヘッド部5の下部に移動し、印字中は図1の位置に退避する。
メンテナンス装置6の上部にはキャップ61及びワイパブレード62に付着した液滴(廃液)を清掃するクリーナ装置7が配置されている。このクリーナ装置7は、図示しないクリーナ移動手段によって用紙搬送面に対して鉛直方向に上下移動可能に配置されている。ヘッド101のメンテナンスが終了したメンテナンス装置6がヘッド部5の側方に退避した状態において、クリーナ装置7が下降移動し、キャップ61及びワイパブレード62を清掃する。
次に、この画像形成装置における滴吐出状態検出装置を含むヘッドアレイユニットの第1実施形態について図5を参照して説明する。なお、図5(a)は同実施形態の正面説明図、(b)は同じく平面説明図、(c)は側面説明図である。また、以下では図示を簡略化するため1つのヘッド列は3個のヘッドで構成されている例で説明する。
ヘッドアレイユニット50は、前述したように、ベース部材52に6個のヘッド列51A〜51Fを配置し、互いに隣り合うヘッド列をノズル配列方向に位置をずらして千鳥状に配置している。
そして、各ヘッド列51毎に、ノズル配列方向に沿ってレーザー光200を射出する発光手段であるレーザーダイオード(以下「LD」という。)201を含むLDユニット202と、液滴によって生じるレーザー光200の散乱光を受講する受光手段であるフォトダイオード(以下「PD」という。)203を含むPDユニット204をベース部材52に取り付けて配置している。なお、LDユニット202、PDユニット204には、それぞれ1つのヘッド列の2つのノズル列に対応して2つのLD201、PD203を備えている。
ここで、隣り合うヘッド列51間においてはLDユニット202とPDユニット204が反対側に配置されている。具体的には、例えばヘッド列51Aについては、一端部側にLDユニット202を、他端部側にPDユニット204を配置し、ヘッド列51Aとノズル配列方向に位置をずらして配置した隣り合うヘッド列51Bについては、一端部側にPDユニット204を、他端部側にLDユニット202を配置している。その他のヘッド列相互間も同様の関係で配置している。
つまり、例えばヘッド列51Aを第1ヘッド列、ヘッド列51とノズル配列方向に位置をずらして配置されたヘッド列51Bを第2ヘッド列とするとき、第1ヘッド列と第2ヘッド列との間においてLDユニット202とPDユニット204を反対側に(反対の位置関係で)配置している。
そして、本実施形態では、ベース部材52として平面形状(上から見た形状)が矩形状のものを用いているので、ヘッド列のノズル配列方向端部とベース部材との距離が短い側にLDユニット202を、ヘッド列のノズル配列方向端部とベース部材との距離が長い側にPDユニット203を配置している。
このように構成することによって、LDユニット202、PDユニット204を各ヘッド列で同じ側に配置した構成に比べて、ヘッドアレイユニット50のノズル配列方向の長さを短くすることができる。
この点について具体的に説明する。
まず、滴吐出状態検出を散乱光方式で行なう場合、図6に示すように、一方側に配置されたLDユニット202から、LD201の射出光をレンズ211及びアパーチャ212を介してレーザー光200として、ヘッド101から吐出される液滴300に向けて出射し、他方側のレーザー光200の光軸から離間した位置に配置されたPDユニット204のPD203によって、レーザー光200が液滴300に当たることで生じる散乱光を受光することで、液滴300が吐出されているか否かなどを検出する。
この散乱光方式では、PD203はレーザー光200の光軸に対して距離αだけ離間させて配置しなければ、レーザー光200を直接受光し、あるいは、その影響を受けることになる。この距離αを確保するためには、ヘッド101のノズル(滴吐出位置)に対して距離βだけPD203のノズル配列方向の位置を離す必要がある。
この点、直接光方式では、LDからのレーザー光をPDで直接受光するため、ミストなどの影響を無視すれば、ヘッド101のノズル(滴吐出位置)に対してPDを所定距離離間させる必要がなく、例えば、図7に示すように、各ヘッド列51A〜51Fについて、すべて、一端部側にLDユニット202を、他端部側にPDユニット204を配置することができる。
そこで、この直接光方式と同様に、散乱光方式でも、図8に示すように、各ヘッド列51A〜51Fについて、すべて、一端部側にLDユニット202を、他端部側にPDユニット204を配置した場合、すべてのヘッド列のノズル列端部から距離β(正確には最端のノズルの吐出位置からの距離βであるが、簡略化のためヘッド端部からの距離で図示している。)だけPDユニット204を離間させる構成になり、ヘッドアレイユニット51のノズル配列方向の幅は幅Lbとなる。
これに対し、上記実施形態においては、ノズル配列方向に位置をずらしたヘッド列間においてLDユニット202とPDユニット204を逆の位置関係で配置しているので、図5に示すように、いずれのヘッド列についてもLDユニット202とPDユニット204との間の距離を同じにしても距離βを確保することができ、ヘッドアレイユニット51のノズル配列方向の幅は幅Laとなって、前記図8の幅Lbに比べて短くなる(La<Lb)。
すなわち、ヘッドアレイユニットのノズル配列方向の幅を大きくすることなく、滴吐出検出を行なうことができるので、滴吐出検出装置を具備するヘッドアレイユニットの幅を特殊な検出回路なしに例えば50mm(距離β相当)以上小型化することができる。特にライン型画像形成装置にあっては、ヘッドアレイユニットはメンテナンス及び保持のために動作するときに動作範囲が大きいことから、ヘッドアレイユニットの幅を小さくしないと画像形成装置全体の幅が拡大することになる。また、特殊な検出回路や光学部品を付加し小型化する場合はヘッド列ごとに部品がかさみ、コスト高となる。本発明を採用することで、低コストで、簡易な回路のまま小型化を達成できる。
このように、第1ヘッド列と第2ヘッド列との間において発光手段と受光手段が反対側の位置に配置されている構成とすることで、ヘッド列のノズル列端と受光手段との距離を確保しつつ、全体的な発光手段から受光手段までの距離を短くすることができて、装置やユニットの大型化を招くことなく、散乱光方式で滴吐出状態を検出できる。
次に、上述したLDユニット及びPDユニットの一例について図9及び図10を参照して説明する。
図9に示すLDユニット202は、基板221に半田付けされた半導体レーザー(LD)201に対し、ある一定の距離を置きコリメートレンズ211を配置している。この位置関係は治工具で組みつけられ、レーザーの個体差に対し調整される。コリメートレンズ211のLD201の逆側にはアパーチャ212が配置される。このアパーチャ212は、1mm程度の薄板で作られており、レーザー光の余分な部分のみをカットするため、孔が空けられており、コリメートレンズ211とはある一定の間隔を持たせて固定されている。このアパーチャにより乱反射光を取り除くことができる。また、LD201を配置した基板221はアパーチャ212の露出部を除き、ヘッド101よりインクを吐出するときに発生する余分なミストが入りそれぞれの部品の機能を損なわないように、また、ノイズの影響を除去するため、前後が金属製のカバー222、223で覆われている。
図10に示すPDユニット204は、PD203を増幅回路を実装した基板231に対し直接半田付けして構成している。配置した基板231は、PD203の露出部を除き、ヘッドよりインクを吐出するときに発生する余分なミストが入りそれぞれの部品の機能を損なわないように、また、ノイズの影響を除去するため、前後が金属製のカバー232、233で覆われている。
つまり、PDで検出した電位を数百倍〜数千倍に増幅して閾値を設けて滴の有無を判別するため、ノイズの影響を非常に受けやすい。そこで、ノイズよりの影響を受けないようにするため、PDの基板の構成はノイズ対策がされており、基板のグランドは装置筐体に接続されているが、金属製のケースの中に収めることでより高いノイズ対策ができる。また、金属製のケースは筐体に繋がっておりグランド電位となるように処理されていることが好ましい。
また、前方散乱光方式の場合、ヘッドが数ミリ程度の近接した複数のノズル列を有する場合、2つのノズル列間の中央にレーザー光を発光することで、発光手段を1つとすることができるが、レーザー光の光路はレーザー光の直接光が存在し、散乱光を測定できないため、左右に受光手段を振り分けなければならない。したがって、受光手段は各ノズル列毎に設ける。このような構成にすることで、構成の簡略化しつつ散乱光方式で検出を行なうことができる。
次に、上述した画像形成装置における電源投入時又はメンテナンス後の滴吐出状態検出に関する処理について図11のフロー図を参照して説明する。
まず、電源ONによって、ヘッドアレイユニット50を含むヘッド部5をメンテナンス装置6によるキャッピング位置から印字位置へ移動し、搬送ベルト43を駆動する。
その後、インク滴吐出状態の検出動作を行なってインク滴を検知した(正常吐出)か否かを判別し、インク滴を検知したときには印字動作に移行し、インク滴を検知しないとき(吐出不良を検知したとき)には、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出動作を行なう。この空吐出動作では、搬送ベルト43の吸引孔に向けて滴を吐出させる。
この空吐出動作後に再度インク滴吐出状態の検出動作を行なってインク滴を検知したか否かを判別し、インク滴を検知したときには印字動作に移行する。
これに対し、再度インク滴を検知しないときには、搬送ベルト43を停止し、ヘッドアレイユニット50を含むヘッド部5をメンテナンス装置6によるメンテナンス位置に移動させる。そして、メンテナンス装置6による維持回復動作を行ない、所定回数維持回復動作を行なうまでは維持回復動作後上述した処理を繰り返し、所定回数維持回復動作を行なってもインク滴を検知できないときには動作を停止してエラーを表示し、ヘッド101をキャッピングして待機する。
次に、印字終了後の滴吐出状態検出に関する処理について図12のフロー図を参照して説明する。
まず、印字終了によって、インク滴吐出状態の検出動作を行なってインク滴を検知した(正常吐出)か否かを判別し、インク滴を検知したときにはヘッド部5をメンテナンス装置6によるキャッピング位置に移動して待機状態に入り、インク滴を検知しないとき(吐出不良を検知したとき)には、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出動作を行なう。
この空吐出動作後に再度インク滴吐出状態の検出動作を行なってインク滴を検知したか否かを判別し、インク滴を検知したときにはヘッド部5をメンテナンス装置6によるキャッピング位置に移動して待機状態に入る。
これに対し、再度インク滴を検知しないときには、ヘッド部5をメンテナンス装置6によるメンテナンス位置に移動させる。そして、メンテナンス装置6による維持回復動作を行ない、所定回数維持回復動作を行なうまでは維持回復動作後上述した処理を繰り返し、所定回数維持回復動作を行なってもインク滴を検知できないときには動作を停止してエラーを表示して、ヘッド101をキャッピングして待機状態に入る。
このように、この画像形成装置によれば、本発明に係る滴吐出状態検出装置又は本発明に係るヘッドアレイユニットを備えているので、装置の大型化を招くことなく、散乱光方式で滴吐出状態を検出でき、安定して高画質画像を形成することができる。
なお、上記実施形態においては、ヘッドアレイユニットのベース部材が矩形状である例で説明しているが、例えば図13に示すように、平面形状でヘッド列に応じた幅を有する形状とすることもできる(第2実施形態)。
また、上記実施形態においては、隣り合うヘッド列が千鳥状にヘッド列の並び方向に交互に配置される構成で説明しているが、例えば図14に示すように、2以上のまとまりで千鳥状に配置される部分を含む構成(第3実施形態)であってもよく、この例では、ヘッド列51A、51B、51Eをそれぞれ第1ヘッド列とするとき、ヘッド列51C、51D、51Fがそれぞれ第2ヘッド列となる。
また、上記実施形態においては、ヘッドアレイユニットがヘッドをベース部材にそれぞれ配置した例で説明しているが、例えばヘッド列を1つのベース部材に配置し、このベース部材を複数のヘッド列に共通のベース部材に配置する構成とすることもできる。
1 装置本体
2 給紙トレイ
3 排紙トレイ
4 搬送部
5 ヘッド部
6 メンテナンス装置
7 クリーナ装置
50 ヘッドアレイユニット
51、51A〜51F ヘッド列
52 ベース部材
61 キャップ
62 ワイパブレード
101 ヘッド
102 ノズル
104 ノズル面
200 レーザー光
201 LD
201 LDユニット
202 PD
203 PDユニット

Claims (5)

  1. 液滴を吐出する複数のヘッドをノズル配列方向に配列した少なくとも2つの隣り合う第1ヘッド列及び第2ヘッド列を有し、
    前記第1ヘッド列と第2ヘッド列は、ノズル配列方向と交差する方向で、かつ、ノズル配列方向に位置をずらして配置されているヘッドアレイユニットの滴吐出状態を検出する滴吐出状態検出装置であって、
    ノズル配列方向にレーザー光を射出する発光手段と、
    前記液滴によって生じる前記レーザー光の散乱光を受光する受光手段と、を備え、
    前記発光手段及び前記受光手段は、前記第1ヘッド列及び前記第2ヘッド列における、いずれか一方の端部側に配置され、
    前記発光手段が前記第1ヘッド列の一方の端部側に配置されている場合、前記受光手段は前記第1ヘッド列の他方の端部側に配置され、
    前記第2ヘッド列の他方の端部側に、他の前記発光手段が配置され、前記第2ヘッド列の一方の端部側に他の前記受光手段が配置される
    ことを特徴とする滴吐出状態検出装置。
  2. 前記第1ヘッド列と前記第2ヘッド列の各ヘッドが千鳥状に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の滴吐出状態検出装置。
  3. 前記ヘッドは複数のノズル列を有し、前記受光手段はノズル列毎に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の滴吐出状態検出装置。
  4. 液滴を吐出する複数のヘッドをノズル配列方向に配列した少なくとも2つの隣り合う第1ヘッド列及び第2ヘッド列を有し、
    前記第1ヘッド列と第2ヘッド列は、ノズル配列方向と交差する方向で、かつ、ノズル配列方向に位置をずらして配置されたヘッドアレイユニットであって、
    ノズル配列方向にレーザー光を射出する発光手段と、
    前記液滴によって生じる前記レーザー光の散乱光を受光する受光手段と、を備え、
    前記発光手段及び前記受光手段は、前記第1ヘッド列及び前記第2ヘッド列における、いずれか一方の端部側に配置され、
    前記発光手段が前記第1ヘッド列の一方の端部側に配置されている場合、前記受光手段は前記第1ヘッド列の他方の端部側に配置され、
    前記第2ヘッド列の他方の端部側に、他の前記発光手段が配置され、前記第2ヘッド列の一方の端部側に他の前記受光手段が配置されている
    ことを特徴とするヘッドアレイユニット。
  5. 請求項1ないし3のいずれかに記載の滴吐出状態検出装置又は請求項4に記載のヘッドアレイユニットを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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